JPH11225585A - 挿芽装置 - Google Patents

挿芽装置

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Publication number
JPH11225585A
JPH11225585A JP10033340A JP3334098A JPH11225585A JP H11225585 A JPH11225585 A JP H11225585A JP 10033340 A JP10033340 A JP 10033340A JP 3334098 A JP3334098 A JP 3334098A JP H11225585 A JPH11225585 A JP H11225585A
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JP
Japan
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cutting
interval
planting
cuttings
adjacent
Prior art date
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Pending
Application number
JP10033340A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Takeno
節生 武野
Hideo Nakajima
秀夫 中島
Kensuke Omae
健介 大前
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性を向上させた挿芽装置を提供するこ
と。 【解決手段】 挿穂供給機構に、植付機構へ向けて移動
することにより植付機構に挿穂を供給するための挿穂供
給台を隣接する苗ポットの間隔よりも広い間隔を開けて
設ける一方、植付機構に、挿穂供給台に載置された挿穂
を挿穂供給台から取上げ、かつ、各苗ポットに挿穂を植
付けるための植付体を隣接する苗ポットと略同一の間隔
を開けて設けてなる挿芽装置であって、前記挿穂供給機
構に、隣接する挿穂供給台の間隔を隣接する苗ポットの
間隔と略同一間隔に短縮するための間隔短縮機構を設け
て、挿穂供給台に挿穂を苗ポットの間隔よりも広い間隔
で載置した後、間隔短縮機構の作用により挿穂供給台の
間隔を短縮し、植付機構に挿穂を苗ポットと略同一の間
隔で供給すべく構成することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挿芽装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、菊等の花卉作において、繁殖のた
めに親株から複数の挿穂を取り、同挿穂を、培土を充填
した苗ポットを格子状に連設したトレイに植付ける挿芽
が行われており、そのための挿芽装置としては、各苗ポ
ットに挿穂を植付ける植付機構と、同植付機構にトレイ
を搬送供給するトレイ搬送機構と、前記植付機構に挿穂
を供給する挿穂供給機構とを具備し、挿穂供給機構に、
挿穂を載置するための挿穂供給台を隣接する苗ポットと
略同一の間隔で設け、同挿穂供給台の上部に載置された
挿穂を植付機構の植付爪で挟持し、各苗ポットに植付け
るように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
挿芽装置にあっては、挿穂供給台がトレイの苗ポットと
略同一の間隔で並んでいたため、挿穂供給台の間隔が狭
く、作業者が挿穂を挿穂供給台に載置する載置作業が煩
雑で、作業性があまり良好なものではなかった。
【0004】また、従来の挿芽装置にあっては、各苗ポ
ットに挿穂を植付ける際に、穂先を鉛直上方に向けた直
立状態で植付けていたため、直後方の苗ポットに挿穂を
植付ける際に、同挿穂と直前方の苗ポットに植付けられ
た挿穂の葉等とが干渉してしまい、苗ポットに挿穂を円
滑に植付けることが困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、苗
ポットを格子状に連設してなるトレイを搬送供給するた
めのトレイ搬送機構と、同トレイ搬送機構によって供給
されたトレイの各苗ポットに挿穂を植付けるための植付
機構と、同植付機構に挿穂を供給するための挿穂供給機
構とを具備し、同挿穂供給機構に、植付機構へ向けて移
動することにより植付機構に挿穂を供給するための挿穂
供給台を隣接する苗ポットの間隔よりも広い間隔を開け
て設ける一方、植付機構に、挿穂供給台に載置された挿
穂を挿穂供給台から取上げ、かつ、各苗ポットに挿穂を
植付けるための植付体を隣接する苗ポットと略同一の間
隔を開けて設けてなる挿芽装置であって、前記挿穂供給
機構に、隣接する挿穂供給台の間隔を隣接する苗ポット
の間隔と略同一間隔に短縮するための間隔短縮機構を設
けて、挿穂供給台に挿穂を苗ポットの間隔よりも広い間
隔で載置した後、間隔短縮機構の作用により挿穂供給台
の間隔を短縮し、植付機構に挿穂を苗ポットと略同一の
間隔で供給すべく構成することとした。
【0006】また、苗ポットを格子状に連設してなるト
レイを搬送供給するためのトレイ搬送機構と、同トレイ
搬送機構によって供給されたトレイの各苗ポットに挿穂
を植付けるための植付機構と、同植付機構に挿穂を供給
するための挿穂供給機構とを具備し、同挿穂供給機構
に、植付機構へ向けて移動することにより植付機構に挿
穂を供給するための挿穂供給台を隣接する苗ポットの間
隔よりも広い間隔を開けて設ける一方、植付機構に、挿
穂供給台に載置された挿穂を挿穂供給台から取上げ、か
つ、各苗ポットに挿穂を植付けるための植付体を隣接す
る挿穂供給台の間隔と略同一の間隔を開けて設けてなる
挿芽装置であって、前記植付機構に、隣接する植付体の
間隔を隣接する苗ポットの間隔と略同一間隔に変更する
ための間隔変更機構を設けて、挿穂供給台に挿穂を苗ポ
ットの間隔よりも広い間隔で載置し、植付機構に挿穂を
供給した後、間隔変更機構の作用により植付体の間隔を
隣接する苗ポットの間隔と略同一の間隔に変更すべく構
成することとした。
【0007】また、各苗ポットに挿穂をトレイの搬送方
向の前方上部から後方下部へ向けて傾斜状に植付けるこ
ととした。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る挿芽装置は、苗ポッ
トを格子状に連設してなるトレイを搬送供給するための
トレイ搬送機構と、同トレイ搬送機構によって供給され
たトレイの各苗ポットに挿穂を植付けるための植付機構
と、同植付機構に挿穂を供給するための挿穂供給機構と
を具備するものである。
【0009】しかも、挿穂供給機構に、植付機構へ向け
て移動することにより植付機構に挿穂を供給するための
挿穂供給台を隣接する苗ポットの間隔よりも広い間隔を
開けて設ける一方、植付機構に、挿穂供給台に載置され
た挿穂を挿穂供給台から取上げ、かつ、各苗ポットに挿
穂を植付けるための植付体を隣接する苗ポットと略同一
の間隔を開けて設けている。
【0010】挿穂供給機構には、隣接する挿穂供給台の
間隔を隣接する苗ポットの間隔と略同一間隔に短縮する
ための間隔短縮機構を設けている。
【0011】そして、挿穂供給台に挿穂を苗ポットの間
隔よりも広い間隔で載置した後、間隔短縮機構の作用に
より挿穂供給台の間隔を短縮し、植付機構に挿穂を苗ポ
ットと略同一の間隔で供給するようにしたものである。
【0012】従って、挿穂供給台に挿穂を載置する際に
は、トレイの幅方向に隣接する苗ポットの間隔よりも広
い間隔で挿穂供給台に挿穂を載置することができ、載置
作業が容易に行え、作業性を向上させることができるも
のである。
【0013】また、植付機構に、隣接する植付体の間隔
を隣接する苗ポットの間隔と略同一間隔に変更するため
の間隔変更機構を設けることによっても、挿穂供給台に
挿穂を載置する際に、トレイの幅方向に隣接する苗ポッ
トの間隔よりも広い間隔で挿穂供給台に挿穂を載置する
ことができ、載置作業が容易に行え、作業性を向上させ
ることができるものである。
【0014】また、各苗ポットに挿穂をトレイの搬送方
向の前方上部から後方下部へ向けて傾斜状に植付けるこ
とにより、苗ポットに挿穂を植付けた後に、同苗ポット
の直後方の苗ポットに挿穂を植付けても、同挿穂と直前
に植付けた挿穂とが干渉することがなくなり、従って、
苗ポットに挿穂を円滑に植付けることができるものであ
る。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0016】図1は、本発明に係る挿芽装置1の使用状
態を示した図であり、挿芽装置1は、培土6を充填した
苗ポット7を格子状に連設したトレイ8に菊等の挿穂9
を植付ける植付機構2と、植付機構2に前記トレイ8を
搬送供給するトレイ搬送機構3と、植付機構2に挿穂9
を供給する挿穂供給機構4とから構成している。尚、ト
レイ8は、左右幅方向に10個、前後方向に20個の計 200
個の苗ポット7から一体的に形成している。
【0017】そして、トレイ搬送機構3によって搬送供
給されたトレイ8に、挿穂供給機構4によって供給され
た挿穂9を、植付機構2によって植付けて、挿芽を連続
して自動的に行うことができるようにしたものである。
【0018】以下に各装置の構成について説明する。
【0019】トレイ搬送機構3は、図1に示すように、
積層された複数枚のトレイ8のうちから一枚のトレイ8
を取り出して、後述するトレイコンベア部10へ供給する
トレイ供給部11と、植付機構2にトレイ8を供給すると
ともに、挿芽後のトレイ8を搬送するためのトレイコン
ベア部10とを連設しており、トレイコンベア部10の中途
部には、トレイ8の各苗ポット7の内部に培土を充填す
る培土充填部12と各苗ポット7に充填された培土に灌水
する灌水部13とを設けている。
【0020】挿穂供給機構4は、図1及び図2に示すよ
うに、矩形箱型の本体14の上部に作業台15を形成し、同
作業台15の手前側に、本体14の長手方向に沿って伸延す
る挿穂搬送部16を形成している。
【0021】挿穂搬送部16は、図2〜図4に示すよう
に、本体14の右側上部に駆動スプロケット17を回動自在
に取付ける一方、本体14の左側上部に従動スプロケット
18を回動自在に取付け、両スプロケット17,18 間に無端
状のチェーン19を巻回し、同チェーン19の外周側面に
は、断面半円弧状の挿穂供給台20を取付けており、しか
も、隣接する挿穂供給台20の間隔は、変更可能に構成し
ている。
【0022】すなわち、図3及び図4に示すように、チ
ェーン19を複数のチェーン構成体21から構成し、一のチ
ェーン構成体21の後部に、チェーン19の搬送方向に沿わ
せて伸延させた長孔22を形成し、同長孔22に他のチェー
ン構成体21の前部を枢着し、各チェーン構成体21の外周
側面に挿穂供給台20を取付け、一のチェーン構成体21に
沿って他のチェーン構成体21が移動することによって、
隣接する挿穂供給台20の間隔が変化するようにしてい
る。図中、23は枢軸である。
【0023】その際に、チェーン19が伸張した状態(図
3参照)では、隣接する挿穂供給台20,20 の間隔が、ト
レイ8の左右幅方向に隣接する苗ポット7,7 の間隔より
も広くなっており、一方、チェーン19が短縮した状態
(図4参照)では、隣接する挿穂供給台20,20 の間隔
が、トレイ8の左右幅方向に隣接する苗ポット7,7 の間
隔と略同一となっている。
【0024】また、挿穂供給機構4には、隣接する挿穂
供給台20,20 の間隔を短縮して、トレイ8の左右幅方向
に隣接する苗ポット7,7 の間隔と略同一間隔にする間隔
短縮機構5を設けている。
【0025】間隔短縮機構5は、チェーン19の往道側
に、駆動スプロケット17と連動する中間スプロケット24
を設け、駆動スプロケット17と中間スプロケット24は、
チェーン19が伸張した状態(図3参照)でチェーン19に
噛合し、一方、従動スプロケット18は、チェーン19が短
縮した状態(図4参照)でチェーン19に噛合するよう
に、それぞれのスプロケット17,18,24のピッチを設定
し、更には、中間スプロケット24と従動スプロケット18
の間だけ、チェーン19を短縮させた状態(図4参照)
で、各スプロケット17,18,24にチェーン19を巻回してい
る。図中、25はテンションスプロケット、26は連動スプ
ロケット、27は連動ベルトである。
【0026】そして、駆動スプロケット17を駆動モータ
(図示省略)で回動させることにより、順次挿穂供給台
20が作業台15から植付機構2へ向かって搬送される。し
かも、中間スプロケット24と従動スプロケット18との間
では、チェーン19が短縮された状態、すなわち、隣接す
る挿穂供給台20,20 の間隔が隣接する苗ポット7,7 の間
隔と略同一となっているが、その他の部分では、チェー
ン19が伸張された状態、すなわち、隣接する挿穂供給台
20,20 の間隔が隣接する苗ポット7,7 の間隔よりも広く
なっている。
【0027】植付機構2は、図1及び図2に示すよう
に、10個の左右一対の植付爪28を有する植付部29を、挿
穂供給台20が苗ポット7と略同一間隔で並んでいる挿穂
供給機構4の左端部直上方位置とトレイコンベア部10の
直上方位置との間で往復移動可能に配設している。
【0028】そして、トレイ8の左右幅方向に隣接する
苗ポット7,7 と略同一間隔で並ぶ挿穂供給台20の上部に
載置された10本の挿穂9をそれぞれ植付爪28で挟持し、
トレイ8の左右幅方向に並ぶ一列の苗ポット7に同時に
植付けるようにしている。
【0029】その際に、図5に示すように、各苗ポット
7に挿穂9をトレイ8の搬送方向の前方上部から後方下
部へ向けて傾斜状に植付けるようにしている。
【0030】そのため、苗ポット7aに挿穂9aを植付けた
後に、同苗ポット7aの直後方の苗ポット7bに挿穂9bを植
付けても、同挿穂9bと直前に植付けた挿穂9aとが干渉す
ることがなく、苗ポット7に挿穂9を円滑に植付けるこ
とができる。
【0031】挿芽装置1は、以上のように構成してお
り、図1に示すように、作業者30は、作業台15の上部に
複数の挿穂9を載置した挿穂トレイ31を載置し、同挿穂
トレイ31から1本ずつ挿穂9を取出し、挿穂供給台20の
上部に挿穂9を載置していく。
【0032】その際に、挿穂供給台20の間隔は、苗ポッ
ト7の間隔よりも広くなっている。
【0033】例えば、苗ポット7の間隔が約26mmの場合
に、挿穂供給台20の間隔を約60mmとしている。
【0034】そのため、挿穂供給台20に挿穂9を載置す
る載置作業が容易に行え、作業性を向上させることがで
きる。
【0035】図6は、第2実施例としての挿穂供給機構
4を示した図であり、同挿穂供給機構4は、矩形箱型の
本体34の内部に側面視で略三角形状のレール32を配設
し、同レール32に沿って移動自在に台車33を取付け、同
台車33の上部に断面半円弧状の挿穂供給台20を取付け、
更には、レール32の内周側に台車搬送部35を設けてい
る。
【0036】台車搬送部35は、本体34の左側上部に駆動
スプロケット36を回動自在に取付ける一方、本体34の右
側上部に従動スプロケット37を回動自在に取付け、両ス
プロケット36,37 間に搬送チェーン38を巻回しており、
同搬送チェーン38の外周側面には、突起39をトレイ8の
左右幅方向に隣接する苗ポット7,7 の間隔よりも広い間
隔を開けて突設している。
【0037】レール32は、左右一対の断面コ字状のレー
ル構成体40,40 からなり、両レール構成体40,40 の間に
台車33が保持され、同台車33に回動自在に取付けた前後
のローラ41,41 によって台車33はレール32に沿って移動
できるようにしている。尚、隣接する台車33,33 を当接
させた状態では、隣接する挿穂供給台20,20 の間隔がト
レイ8の左右幅方向に隣接する苗ポット7,7 の間隔と略
同一となるようにしている。
【0038】台車33の中途下部には、切欠42が形成され
ており、同切欠42に前記搬送チェーン38の突起39が係入
することによって、搬送チェーン38の回動に伴って、台
車33がレール32に沿って移動するようにしている。
【0039】挿穂供給機構4は、隣接する挿穂供給台2
0,20 の間隔を短縮して、トレイ8の左右幅方向に隣接
する苗ポット7,7 の間隔と略同一にする間隔短縮機構5
を具備しており、同間隔短縮機構5は、レール32の左端
部と右下端部にそれぞれストッパー43,44 を設け、同ス
トッパー43,44 により、台車33を、搬送方向とは反対方
向に付勢している。
【0040】そして、駆動スプロケット36を回動させる
ことにより、搬送チェーン38が反時計回りに回動し、そ
れに伴って、台車33の切欠42に搬送チェーン38の突起39
が係入している台車33は、レール32に沿って移動する。
【0041】その際に、レール32の左端部では、ストッ
パー43によって隣接する台車33,33が当接した状態とな
っており、駆動スプロケット36によって次の台車33が搬
送されると、左端の台車33がストッパー43の付勢力に抗
して、レール32の右下部へ移動する。
【0042】従って、レール32の左端部では、10台の台
車33が連接した状態となっており、隣接する挿穂供給台
20,20 の間隔がトレイ8の左右幅方向に隣接する苗ポッ
ト7,7 の間隔と略同一となっている。一方、レール32の
右側部では、台車33は、搬送チェーン38の突起39と同一
の間隔となっており、挿穂供給台20の間隔は苗ポット7
の間隔よりも広くなっている。
【0043】そのため、苗ポット7の間隔よりも広がっ
た挿穂供給台20に挿穂9を載置することにより、挿穂供
給台20に挿穂9を載置する載置作業が容易に行え、作業
性を向上させることができる。
【0044】図7は、第3実施例としての挿芽装置1を
示した図であり、挿芽装置1は、植付機構2とトレイ搬
送機構3と挿穂供給機構4とから構成しており、植付機
構2とトレイ搬送機構3は、前記第1の実施例と同様の
ものを用いている。
【0045】挿穂供給機構4は、平面視略楕円形状の本
体45の上部に無端状のコンベア46を配設している。
【0046】コンベア46は、本体45の略中央部に駆動ス
プロケット47と従動スプロケット48とを左右に配設し、
両スプロケット47,48 間に搬送チェーン49を巻回し、同
搬送チェーン49に複数の略長方形状のコンベア構成体50
の基端部を枢着し、各コンベア構成体50の上部に断面略
円弧状の挿穂供給台20を取付けており、しかも、隣接す
るコンベア構成体50は、図8及び図9に示すように、一
部分が重なり合った状態としている。このように、コン
ベア46を構成することによって、隣接する挿穂供給台2
0,20 の間隔を短縮して、トレイ8の左右幅方向に隣接
する苗ポット7,7の間隔と略同一にする間隔短縮機構5
を構成している。図中、52は枢軸である。
【0047】すなわち、駆動スプロケット47を駆動する
と、搬送チェーン49が回動し、それに伴って、コンベア
構成体50に取付けた挿穂供給台20も略楕円軌道で回動
し、作業者53によって挿穂トレイ54から挿穂供給台20に
移された挿穂9は、植付機構2へと供給される。
【0048】その際に、コンベア構成体50が略円弧軌道
をとる部分では、図8に示すように、各コンベア構成体
50が枢軸52を中心として円周方向に開いた状態となって
おり、一方、コンベア構成体50が略直線軌道をとる部分
では、図9に示すように、各コンベア構成体50が詰まっ
た状態となっている。かかる状態における隣接する挿穂
供給台20,20 の間隔をトレイ8の左右幅方向に隣接する
苗ポット7,7 の間隔を略同一とすることにより、コンベ
ア構成体50が略円弧軌道をとる部分では、挿穂供給台20
の間隔を苗ポット7の間隔よりも広くすることができる
(図8参照)。
【0049】そのため、苗ポット7の間隔よりも広がっ
た挿穂供給台20に挿穂9を載置することにより、挿穂供
給台20に挿穂9を載置する載置作業が容易に行え、作業
性を向上させることができる。
【0050】図10は、第4実施例としての挿芽装置1を
示した図であり、挿芽装置1は、植付機構2とトレイ搬
送機構3と挿穂供給機構4とから構成しており、トレイ
搬送機構3は第1実施例と同様のものを用いている。
【0051】挿穂供給機構4は、図10に示すように、矩
形箱型の本体55の上部に作業台56を形成し、同作業台56
の手前側に、本体55の長手方向に沿って伸延する挿穂搬
送部57を形成している。
【0052】挿穂搬送部57は、第1実施例によって示し
た挿穂搬送部16とほぼ同一の構造となっている。すなわ
ち、本体55の右側上部に駆動スプロケット(図示省略)
を回動自在に取付ける一方、本体55の左側上部に従動ス
プロケット(図示省略)を回動自在に取付け、両スプロ
ケット間に無端状のチェーン(図示省略)を巻回し、同
チェーンの外周側面に断面円弧状の挿穂供給台20を取付
けている。尚、本実施例においては、挿穂供給機構4に
第1実施例にいう間隔短縮機構5は設けていない。
【0053】植付機構2は、図10〜図12に示すように、
10個の植付体58を間隔を開けて配設した植付部29を、挿
穂供給機構4の左端部直上方位置とトレイコンベア部10
の直上方位置との間で往復移動可能に配設している。
【0054】また、植付機構2には、植付体58の間隔を
変更して、トレイ8の左右幅方向に隣接する苗ポット7,
7 の間隔と略同一間隔にする間隔変更機構5'を設けてい
る。
【0055】間隔変更機構5'は、図11及び図12に示すよ
うに、支持機枠59の左右両壁59a,59b 間に支持枠60,60
を架設し、同支持杆60,60 に10個の植付体58を支持杆60
に沿って移動自在に取付け、全ての植付体58を伸縮自在
の平行リンク61で接続する一方、支持機枠59の右壁59b
にシリンダー62を取付け、同シリンダー62の進退ロッド
63の先端に右端の植付体58を連結している。各植付体58
の下端には、左右一対の植付爪64を開閉自在に設けられ
ており、同植付爪64によって、挿穂供給台20から挿穂9
を取上げ、同挿穂9を各苗ポット7に植付けるようにし
ている。
【0056】そして、図11に示すように、シリンダー62
の進退ロッド63を後退させた状態では、隣接する植付体
58が隣接する挿穂供給台20,20 の間隔と略同一の間隔、
すなわち、トレイ8の左右幅方向に隣接する苗ポット7,
7 の間隔よりも広い間隔で並ぶようにしている。
【0057】一方、図12に示すように、シリンダー62の
進退ロッド63を前進させた状態では、隣接する植付体58
がトレイ8の左右幅方向に隣接する苗ポット7,7 の間隔
と略同一の間隔で並ぶようにしている。
【0058】挿芽装置1は、以上のように構成されてお
り、作業者65が、作業台56の上部に複数の挿穂9を載置
した挿穂トレイ66を載置し、同挿穂トレイ66から1本ず
つ挿穂9を取出し、挿穂供給台20の上部に挿穂9を載置
した後、植付機構2が、植付部29を、挿穂供給機構4の
左端部直上方に位置させ、シリンダー62の進退ロッド63
を後退させ、植付体58の間隔を挿穂供給台20の間隔と略
同一の間隔にして、植付体58で挿穂供給台20上の挿穂9
を取上げ、その後、植付部29を、トレイコンベア部10の
直上方に位置させ、シリンダー62の進退ロッド63を前進
させ、植付部29の間隔をトレイ8の間隔と略同一の間隔
に短縮して、トレイ8の各苗ポット7に挿穂9をそれぞ
れ植付けるようにしている。
【0059】このように、植付機構2に間隔変更機構5'
を設けることによっても、苗ポット7の間隔よりも広が
った挿穂供給台20に挿穂9を載置することができ、挿穂
供給台20に挿穂9を載置する載置作業が容易に行え、作
業性を向上させることができる。
【0060】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0061】(1) 請求項1記載の本発明では、挿穂供給
機構に、隣接する挿穂供給台の間隔を隣接する苗ポット
の間隔と略同一間隔に短縮するための間隔短縮機構を設
けているため、挿穂供給台に挿穂を載置する際に、トレ
イの幅方向に隣接する苗ポットの間隔よりも広い間隔で
挿穂供給台に挿穂を載置することができ、載置作業が容
易に行え、作業性を向上させることができる。
【0062】(2) 請求項2記載の本発明では、植付機構
に、隣接する植付体の間隔を隣接する苗ポットの間隔と
略同一間隔に変更するための間隔変更機構を設けている
ため、これによっても、挿穂供給台に挿穂を載置する際
に、トレイの幅方向に隣接する苗ポットの間隔よりも広
い間隔で挿穂供給台に挿穂を載置することができ、載置
作業が容易に行え、作業性を向上させることができる。
【0063】(3) 請求項3記載の本発明では、各苗ポッ
トに挿穂をトレイの搬送方向の前方上部から後方下部へ
向けて傾斜状に植付けることとしたため、苗ポットに挿
穂を植付けた後に、同苗ポットの直後方の苗ポットに挿
穂を植付けても、同挿穂と直前に植付けた挿穂とが干渉
することがなく、従って、苗ポットに挿穂を円滑に植付
けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る挿芽装置の使用状態を示す平面
図。
【図2】挿穂供給機構を示す正面図。
【図3】チェーンが伸張した状態を示す拡大図。
【図4】チェーンが短縮した状態を示す拡大図。
【図5】トレイに挿穂を植付けた状態を示す説明図。
【図6】他実施例としての挿穂供給機構を示す正面図。
【図7】他実施例としての挿芽装置の使用状態を示す平
面図。
【図8】コンベアの伸張した状態を示す拡大図。
【図9】コンベアの短縮した状態を示す拡大図。
【図10】他実施例としての挿芽装置の使用状態を示す
平面図。
【図11】植付体の間隔を伸張した状態を示す拡大図。
【図12】植付体の間隔を短縮した状態を示す拡大図。
【符号の説明】
1 挿芽装置 2 植付機構 3 トレイ搬送機構 4 挿穂供給機構 5 間隔短縮機構 5' 間隔変更機構 7 苗ポット 8 トレイ 9 挿穂 17 駆動スプロケット 18 従動スプロケット 19 チェーン 20 挿穂供給台 21 チェーン構成体 24 中間スプロケット 28 植付部 58 植付体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗ポット(7) を格子状に連設してなるト
    レイ(8) を搬送供給するためのトレイ搬送機構(3) と、
    同トレイ搬送機構(3) によって供給されたトレイ(8) の
    各苗ポット(7) に挿穂(9) を植付けるための植付機構
    (2) と、同植付機構(2) に挿穂(9) を供給するための挿
    穂供給機構(4) とを具備し、同挿穂供給機構(4) に、植
    付機構(2) へ向けて移動することにより植付機構(2) に
    挿穂(9)を供給するための挿穂供給台(20)を隣接する苗
    ポット(7) の間隔よりも広い間隔を開けて設ける一方、
    植付機構(2) に、挿穂供給台(20)に載置された挿穂(9)
    を挿穂供給台(20)から取上げ、かつ、各苗ポット(7) に
    挿穂(9) を植付けるための植付体(58)を隣接する苗ポッ
    ト(7) と略同一の間隔を開けて設けてなる挿芽装置であ
    って、 前記挿穂供給機構(4) に、隣接する挿穂供給台(20)の間
    隔を隣接する苗ポット(7) の間隔と略同一間隔に短縮す
    るための間隔短縮機構(5) を設けて、挿穂供給台(20)に
    挿穂(9) を苗ポット(7) の間隔よりも広い間隔で載置し
    た後、間隔短縮機構(5) の作用により挿穂供給台(20)の
    間隔を短縮し、植付機構(2) に挿穂(9)を苗ポット(7)
    と略同一の間隔で供給すべく構成したことを特徴とする
    挿芽装置。
  2. 【請求項2】 苗ポット(7) を格子状に連設してなるト
    レイ(8) を搬送供給するためのトレイ搬送機構(3) と、
    同トレイ搬送機構(3) によって供給されたトレイ(8) の
    各苗ポット(7) に挿穂(9) を植付けるための植付機構
    (2) と、同植付機構(2) に挿穂(9) を供給するための挿
    穂供給機構(4) とを具備し、同挿穂供給機構(4) に、植
    付機構(2) へ向けて移動することにより植付機構(2) に
    挿穂(9)を供給するための挿穂供給台(20)を隣接する苗
    ポット(7) の間隔よりも広い間隔を開けて設ける一方、
    植付機構(2) に、挿穂供給台(20)に載置された挿穂(9)
    を挿穂供給台(20)から取上げ、かつ、各苗ポット(7) に
    挿穂(9) を植付けるための植付体(58)を隣接する挿穂供
    給台(20)の間隔と略同一の間隔を開けて設けてなる挿芽
    装置であって、 前記植付機構(2) に、隣接する植付体(58)の間隔を隣接
    する苗ポット(7) の間隔と略同一間隔に変更するための
    間隔変更機構(5')を設けて、挿穂供給台(20)に挿穂(9)
    を苗ポット(7) の間隔よりも広い間隔で載置し、植付機
    構(2) に挿穂(9) を供給した後、間隔変更機構(5')の作
    用により植付体(58)の間隔を隣接する苗ポット(7) の間
    隔と略同一の間隔に変更すべく構成したことを特徴とす
    る挿芽装置。
  3. 【請求項3】 植付機構(2) は、各苗ポット(7) に挿穂
    (9) をトレイ(8) の搬送方向の前方上部から後方下部へ
    向けて傾斜状に植付けることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の挿芽装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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