JPH11225481A - 自励共振型電源回路 - Google Patents

自励共振型電源回路

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JPH11225481A
JPH11225481A JP10041308A JP4130898A JPH11225481A JP H11225481 A JPH11225481 A JP H11225481A JP 10041308 A JP10041308 A JP 10041308A JP 4130898 A JP4130898 A JP 4130898A JP H11225481 A JPH11225481 A JP H11225481A
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JP
Japan
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power supply
circuit
winding
self
supply circuit
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Application number
JP10041308A
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English (en)
Inventor
Tetsushi Otake
徹志 大竹
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Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自励共振型の電源回路において、交流出力電
圧に含まれる高調波を低減させる。 【解決手段】 インピーダンス値の低い負荷、具体的に
は蛍光表示管のフィラメントに交流電圧を供給するため
の出力端子2a、2bと、交流電圧が得られるトランス
Tの2次巻線N2の巻線端との間に、それぞれインダク
タンスL2、L3を接続する。インダクタンスL2、L
3の作用により、トランスTの1次巻線N1と容量性イ
ンピーダンス回路Creによる並列共振回路のQ値を高
める。これにより高周波ノイズ、高調波が1次側から2
次側へ漏出するのを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光表示管などの
負荷に対して交流電圧を供給するための自励共振型電源
回路に関し、電源回路から発せられるノイズを低減する
ための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】交流電圧を得るための電源回路として
は、ロイヤーの発振回路を応用した自励共振型の電源回
路が一般に良く知られている。この回路は構成が簡素で
あり、特にトランスの1次巻線に共振用のコンデンサを
並列接続することによって、トランスの2次巻線に正弦
波に近い波形の交流電圧が容易に得られるという特徴が
ある。このため現在では、自励共振型の電源回路は、多
種多様な負荷に交流電圧を供給するインバータ装置、あ
るいは電磁波障害を起こしにくいDC−DCコンバータ
装置等に利用されている。図2は、この自励共振型電源
回路の一例の回路を示しており、その構成は以下のよう
になっている。入力端子1をチョークコイルL1を介し
てトランスTの1次巻線N1の中間タップに接続し、1
次巻線N1の両端は、それぞれトランジスタQ1、Q2
の主電流路を介してアースに接続する。
【0003】1次巻線N1に対して並列にコンデンサC
1、C2、C3からなる容量性インピーダンス回路Cr
eを接続し、コンデンサC1とC2の接続点をトランジ
スタQ2のゲートに、コンデンサC2とC3の接続点を
トランジスタQ1のゲートに接続する。トランジスタQ
1、Q2の各ゲートは、それぞれ抵抗R1、R2を介し
てアースに接続する。トランスTの2次巻線N2の一
端、中間タップ、他端はそれぞれ出力端子2a、2b、
2cに接続する。なお図2の回路では、入力端子1は高
電位側の直流電圧が供給される入力端子を想定してお
り、低電位側の入力端子はアースで代用し、その図示を
省略した。そして図2では、負荷に蛍光表示管を想定
し、上記構成を有する電源回路の出力端子2a、2b間
にフィラメントFILを接続している。なお電源回路の
残りの出力端子2cについては、図示は省略するが蛍光
表示管の表示制御回路あるいは表示制御回路に駆動電源
を供給する別の電源回路の出力側と接続される。
【0004】以上のような回路構成とした電源回路の概
略の動作は以下のようになる。先ず、入力端子1に外部
より入力電圧が供給されると、トランジスタQ1あるい
はトランジスタQ2の一方が、抵抗R1あるいは抵抗R
2を介して順方向バイアスが提供されることにより導通
状態となる。トランジスタQ1あるいはQ2が導通する
ことによりトランスT1の1次巻線N1に電流が流れ、
1次巻線N1には電圧が現れる。ここで1次巻線N1の
端子間には容量性インピーダンス回路Creが接続され
ている。このため、1次巻線N1が有するインダクタン
スと容量性インピーダンス回路Creの総合合成容量と
で共振現象を生じ、1次巻線N1に現れる電圧はほぼ正
弦波状に変化する。この正弦波状に変化する電圧は、巻
線間の磁気結合により2次巻線N2にも誘導され、2次
巻線N2に誘導された電圧は外部負荷への電圧供給に利
用される。
【0005】また1次巻線N1の端子間に発生した電圧
は、容量性インピーダンス回路Creの内部においてコ
ンデンサC1、C2、C3により分圧される。この分圧
電圧は帰還信号としてトランジスタQ1、Q2の各ゲー
トに入力され、トランジスタQ1、Q2は帰還信号に応
じて動作を行う。この1次巻線N1、容量性インピーダ
ンス回路Cre、トランジスタQ1(あるいはQ2)の
経路での信号還流により、図2の回路は自励発振動作を
行い、2次巻線N2からほぼ正弦波状に変化する交流電
圧が継続的に得られることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図2中では
電源回路の出力端子2a、2b間に蛍光表示管のフィラ
メントFILを接続している。このフィラメントFIL
は一般にインピーダンス値が低いという特徴がある。図
2に示す構成の電源回路では、インピーダンス値の低い
負荷を2次巻線N2に接続した場合、インピーダンス値
が低いほど、1次巻線N1と容量性インピーダンス回路
Creによる並列共振回路部分のQ値(負荷Q)を低下
させるという現象を引き起こす。図2の電源回路は共振
現象を利用して発振する回路ではあるが、トランジスタ
のオンオフ動作に伴って発振周波数よりも高周波のノイ
ズを生じることは避けられない。Q値の低い並列共振回
路は高周波ノイズに対する選択能力が低く、そのために
高周波ノイズが2次巻線N2に漏れ出てしまい、交流出
力電圧に大量の高調波が重畳されるという問題があっ
た。
【0007】このような高調波を含む交流出力電圧をフ
ィラメントFILに供給すると、フィラメントFILが
あたかもアンテナのような働きをし、高調波は空中に放
射される。すると、近隣の他の装置に飛び込み、装置内
を行き交う信号にノイズを誘発するなどの悪影響を及ぼ
す恐れが有った。このため本発明は、交流出力電圧に重
畳される高調波を低減することが可能な自励共振型の電
源回路を提供することを目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、トランスの1次巻線に共振コンデンサを
並列に接続し、1次巻線の巻線端にそれぞれ第1と第2
のトランジスタを接続し、2つのトランジスタの主電流
路の共通接続点と1次巻線の所定の巻線位置との間にチ
ョークコイルを介して直流電圧が供給され、自励発振動
作により得られた交流出力電圧を負荷に供給する自励共
振型電源回路において、トランスの2次巻線の巻線端と
低インピーダンスの負荷が接続される出力端子との間に
インダクタンス素子を接続したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】トランスの1次巻線には共振用の
容量性インピーダンス回路が並列接続され、1次巻線の
両巻線端にはそれぞれ第1と第2のトランジスタが接続
され、さらに1次巻線に設けられたタップと第1と第2
のトランジスタの共通接続点にはチョークコイルを介し
て外部より電圧が供給される、プッシュプル構成の自励
共振型の電源回路を構成する。そして、インピーダンス
値の小さい負荷が接続される出力端子とトランスの2次
巻線の巻線端との間にインダクタンス素子を接続する。
【0010】
【実施例】図1には、交流出力電圧に重畳される高調波
を低減することを可能とした、本発明による自励共振型
電源回路の実施例の回路図を示した。図1に示す回路
は、トランスTの2次巻線N2の各巻線端と出力端子2
a、2bとの間に、それぞれインダクタンスL2、L3
を接続しており、その他の回路部分は図4と同じ構成と
なっている。なお図1では、フィラメントFILなどの
電源回路部分より負荷側の部分は図示を省略してある。
このような構成とした図1の回路では、インダクタンス
L2、L3は2次巻線N2の端子間に接続される負荷の
インピーダンス値を、見掛け上、大きくする。
【0011】また、インダクタンスL2、L3を単独で
見ても、インダクタンス素子は高周波に対して高いイン
ピーダンスを示すため、2次巻線N2から漏れ出てきた
高調波の通過を抑制する作用を有する。このようなイン
ダクタンスL2、L3の作用により、1次巻線N1と容
量性インピーダンス回路Creによる並列共振回路部分
のQ値は高くなり、高周波ノイズに対する選択能力が向
上する。これらの作用の結果、高周波ノイズが2次巻線
N2に漏れ出てしまい、交流出力電圧に大量の高調波が
重畳されるという現象を抑制することが可能となる。な
お、図1に示す回路では、2次巻線N2の各巻線端に2
つのインダクタンス素子(L2、L3)を接続している
が、片方の巻線端に1つだけインダクタンス素子を接続
する構成としても構わない。
【0012】ちなみに、ある同一仕様の試験回路にて、
図2のように2次巻線N2の巻線端を各出力端子に直に
接続した場合と、図1のように2次巻線N2の一方の巻
線端についてはインダクタンスL2を介して各出力端子
に接続した場合(この試行では、インダクタンスL3は
接続しなかった)の、各交流出力電圧に含まれる高調波
レベルの測定を試みた。その結果が図3である。各測定
結果を見比べて分かるように、インダクタンス素子を接
続すると、周波数の高い部分において高調波の検出ピー
クが著しく低下し、特に重要な効果として、ボトムノイ
ズ(バックグラウンドノイズとも言う)のレベルも低下
するということが観測されている。
【0013】
【発明の効果】以上に述べたように本発明は、自励共振
型の電源回路において、低インピーダンスの負荷が接続
される出力端子と交流出力電圧が得られる巻線との間に
インダクタンス素子を接続することを特徴としている。
このような構成とする本発明によれば、インダクタンス
素子の作用により、高周波ノイズが2次巻線N2に漏れ
出てしまい、交流出力電圧に大量の高調波が重畳される
という現象を抑制することが可能となる。よって、ノイ
ズ放出により他の装置に悪影響を及ぼすことの少ない自
励共振型の電源回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による自励共振型電源回路の実施例の
回路図。
【図2】 従来の自励共振型電源回路の一例の回路図。
【図3】 交流出力電圧に含まれる高周波ノイズの測定
結果を示す図。
【符号の説明】
1 入力端子 2a〜2c 出力端子 L1 チョークコイル L2、L3 インダクタンス素子 Cre 共振用の容量性インピーダンス回路 T トランス N1 1次巻線 N2 2次巻線 Q1、Q2 トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02M 5/10 H02M 5/10 Z 7/48 7/48 P 7/5383 7/5383 H05B 41/24 H05B 41/24 F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスの1次巻線に共振コンデンサを
    並列に接続し、該1次巻線の巻線端にそれぞれ第1と第
    2のトランジスタを接続し、該2つのトランジスタの主
    電流路の共通接続点と該1次巻線の所定の巻線位置との
    間にチョークコイルを介して直流電圧が供給され、自励
    発振動作により得られた交流出力電圧を負荷に供給する
    自励共振型電源回路において、 該トランスの2次巻線の巻線端と低インピーダンスの負
    荷が接続される出力端子との間にインダクタンス素子を
    接続したことを特徴とする自励共振型電源回路。
JP10041308A 1998-02-06 1998-02-06 自励共振型電源回路 Pending JPH11225481A (ja)

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