JPH11225324A - Ａｖ情報の再生システム及び同システムに適用する再生方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ＤＶＤなどの記憶媒体からＡＶ情報を再生する
システムにおいて、通常のタイトルの再生だけでなく、
所定のストリーム情報に関連する関連情報をコンピュー
タ・ネットワークのリソースなどを利用して、簡単な操
作で容易に得ることができる再生システムを提供するこ
とにある。 【解決手段】ＤＶＤ４０に録画されたタイトル情報を再
生し、表示部１０の画面上に表示する機能を備えた再生
システムにおいて、画面上に表示したＷｅｂマークをク
リック操作されたときに、ＣＰＵ１はモデム６を介して
インターネット上のＷｅｂサーバにリンクし、画面上の
ストリーム情報に関連するＷｅｂページをアクセスす
る。このとき、関連するＷｅｂページは、システムに設
定された属性情報であるパレンタル情報に適合する選択
情報である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＡＶ情報を再生す
るためのシステムであり、特に再生したストリーム情報
に関連する関連情報をコンピュータ・ネットワーク上の
リソースから得ることを可能にした外部アクセス機能を
備えた再生システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、大容量のＤＶＤ（ディジタル・ビ
デオ・ディスク）の開発に伴って、ディジタルの映像情
報（静止画像を含む）、音声情報などのいわゆるマルチ
メディア情報を利用するための各種の再生システムが提
案されている。以下、ディジタルの映像情報（静止画像
を含む）と音声情報とを統合してＡＶ情報と称する。

【０００３】再生システムは、具体的にはＤＶＤドライ
ブを有し、このＤＶＤドライブにセットされたＤＶＤに
記録（録画）されたＡＶ情報を再生処理して、例えばテ
レビ受像機またはパーソナルコンピュータのディスプレ
イ（画面）上に表示させる機能を備えたビデオプレーヤ
またはビデオデッキなどに相当する装置である。

【０００４】ＤＶＤには通常では、ＭＰＥＧ（ｍｏｖｉ
ｎｇ ｐｉｃｔｕｒｅ ｃｏｄｉｎｇ ｅｘｐｅｒｔｓ
ｇｒｏｕｐ）２と称する動画像符号化方式により符号
化されたＡＶ情報が音声情報などと多重化されて記録さ
れる。再生システムは、ＤＶＤから指定のタイトル（例
えば映画）に対応する所定の符号化ストリーム（連続ビ
ットデータ列）単位のストリーム情報を再生することに
より、ＡＶ情報を画面上に連続的に再生する。

【０００５】ところで、前記の再生システムは、ＤＶＤ
ドライブだけでなく、特にインターネットのようなコン
ピュータ・ネットワークに接続するための通信機能を有
し、当該ネットワーク上のリソースであるＷｅｂサーバ
から所望のＷｅｂページ（ホームページ）と呼ぶストリ
ーム情報をアクセスできる統合的なシステムとして提案
されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】前述したような再生シ
ステムとして、コンピュータ・ネットワークに接続して
当該ネットワーク上のリソース（Ｗｅｂサーバなど）を
利用できる統合的なシステムが提案されている。このよ
うな統合的なシステムであれば、ＤＶＤに録画されたタ
イトルの再生処理だけでなく、ストリームの再生による
ストリーム情報に関連する関連情報（任意に設定された
情報であり、必ずしも属性的な情報のみを意味しない）
をネットワーク上のリソースから取得して表示画面上に
表示出力するような処理も可能となる。

【０００７】具体例としては、ＤＶＤから読出したスト
リームの再生により、表示画面上に例えばレストランで
食事をしているシーン（ストリーム情報）が表示されて
いるとき、ユーザが必要に応じてそのレストランに関す
る関連情報を得られるようなシステムである。関連情報
は例えばネットワーク上のＷｅｂサーバに用意されてお
り、ユーザが表示画面上に表示される例えばＷｅｂマー
クをマウスでクリックするだけで、当該Ｗｅｂサーバに
リンクされて、関連情報（即ち、Ｗｅｂページ）が表示
画面上に表示されるシステムであれば非常に便利であ
る。このようなシステムであれば、ユーザは、タイトル
を再生すると共に、前記のようなシーン（ストリーム情
報）に関係する例えばレストランの場所やメニュー内容
などの関連情報を画面上で要求時に視聴できる。

【０００８】また、関連情報を例えばネットワーク上の
Ｗｅｂサーバから入手する場合に、再生システムの属性
などの所定の条件に合致する最適な関連情報を入手でき
ることが望ましい。具体的には、例えば再生システムに
設定されているパレンタルレベル（後述するパレンタル
機能に関係する情報）に適合する関連情報が入手できる
ことが望ましい。

【０００９】そこで、本発明の目的は、ＤＶＤなどの記
憶媒体からＡＶ情報を再生するシステムにおいて、通常
のタイトルの再生だけでなく、所定のストリーム情報に
関連する関連情報をコンピュータ・ネットワークのリソ
ースなどを利用して、簡単な操作で容易に得ることがで
きる再生システムを提供することにある。さらに、本発
明の目的は、前記の関連情報をコンピュータ・ネットワ
ークのリソースなどから入手する場合に、システムの属
性などの所定の条件に合致する最適な関連情報を入手で
きる再生システムを提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、例えばＤＶＤ
などの記憶媒体に記録されたＡＶ情報を再生し、表示装
置の画面上に表示出力する機能を備えた再生システムに
おいて、例えばインターネットなどのコンピュータ・ネ
ットワーク上のリソースにリンクできるネットワーク・
リンク機能を有する。このネットワーク・リンク機能
は、再生するＡＶ情報に含まれる所定のストリーム情報
（シーン）に関連する関連情報を、当該画面上での入力
指示操作（例えばマウスによるクリック）に応じてＷｅ
ｂサーバなどのリソースからアクセスするための機能で
ある。この機能の具体的手段としては，当該リソースを
利用するためのリソース利用情報をＤＶＤなどの記憶媒
体から読出す読出し手段およびリソース利用情報を使用
してリソースからの関連情報のアクセスを実行する制御
手段がある。

【００１１】このようなネットワーク・リンク機能を有
する再生システムであれば、ＤＶＤからあるタイトルを
再生しているときに、ユーザは特定のストリーム情報
（シーン）が表示されているときに、必要であればマウ
スによるクリック操作などの入力指示操作により、その
シーンに関連して予め用意された関連情報を当該画面上
に表示することができる。特定のストリーム情報は、予
め関連情報が用意されているものであり、例えば画面上
にＷｅｂマークのような特定入力情報を表示させること
により識別できる。制御手段は、特定入力情報を使用し
た入力指示操作に応じて、予め用意されているリソース
利用情報を使用して、ネットワーク上のリソース（Ｗｅ
ｂサーバ）にリンクし、当該ストリーム情報に関連する
関連情報をアクセスする。リソース利用情報は、例えば
ストリーム単位のストリーム情報毎に、ネットワーク上
のリソースにリンクするためのリンク情報（アクセス情
報）を有する。

【００１２】具体例としては、ＤＶＤから読出したスト
リームの再生により、表示画面上に例えばレストランで
食事をしているシーンが表示されているとき、ユーザが
必要に応じて当該画面上で例えばＷｅｂマークをマウス
でクリックする。この入力指示操作に応じて、当該レス
トランに関係する関連情報が用意されたＷｅｂサーバに
リンクされて、このＷｅｂサーバからアクセスされた関
連情報（Ｗｅｂページまたはホームページ）が画面上に
表示される。これにより、ユーザは、画面上に再生され
たレストランのシーンを視聴すると共に、そのレストラ
ンの場所やメニューなどの関連情報を画面上で視聴する
ことができる。

【００１３】さらに、前記リソース利用情報は、所定の
システム属性情報に基づいて同一の関連情報に対して複
数の定義がなされている。具体的には、システム属性情
報として、例えばパレンタル機能に関係するパレンタル
情報がある。制御手段は、特定入力情報を使用した入力
指示操作に応じて、リソース利用情報を使用するとき
に、システムに設定されているパレンタル情報に基づい
てリソース利用情報を選択する。これにより、再生シス
テムに設定されたパレンタル情報に合致する最適な関連
情報を、選択されたリソース利用情報により接続された
コンピュータ・ネットワーク上のＷｅｂサーバから入手
することができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図１は同実施形態に関係する再生シ
ステムのハードウェアの構成を示すブロック図であり、
図２は同再生システムの概念的構成を示すブロック図で
ある。 （システム構成）本実施形態の再生システムは、ＤＶＤ
ドライブを内蔵したパーソナルコンピュータまたはＴＶ
受像機を有するセット・トップ・ボックス（ｓｅｔ ｔ
ｏｐ ｂｏｘ）、あるいはそれらを統合したようなマル
チメディア端末装置のようなシステムを想定する。な
お、セット・トップ・ボックスはＩＲＤ（ｉｎｔｅｇｒ
ａｔｅｄ ｒｅｃｅｉｖｅｒ ｄｅｃｏｄｅｒ）とも呼
ばれている。

【００１５】当該再生システムのハードウェア構成は、
図１に示すように、メイン制御装置を構成するマイクロ
プロセッサ（ＣＰＵ）１と、ＣＰＵ１のワークメモリ
（メインメモリ）として機能するＲＡＭ２と、ＣＰＵ１
のプログラムなどを格納したＲＯＭ３と、ＤＶＤドライ
ブ４とを有する。ＤＶＤドライブ４は、本実施形態に関
係する記憶媒体であり、ＡＶ情報および後述する情報管
理テーブル（リソース利用情報）を格納したＤＶＤ４０
を駆動するためのドライブである。

【００１６】さらに、本システムは、インターネット上
のリソースであるＷｅｂサーバに接続して情報の交換を
行なうための通信制御部５とモデム６を有するネットワ
ーク接続用装置、入力制御部７と入力部８からなる入力
装置、および表示制御部９と表示部１０からなる表示装
置のそれぞれを有する。入力部８はマウスおよびキーボ
ードを有する。表示部１０は、例えばＣＲＴディスプレ
イや液晶ディスプレイの表示画面またはＴＶ受像機のデ
ィスプレイである。 （本実施形態の再生動作に関係する概念的構成）本実施
形態のＤＶＤドライブ４のＤＶＤ４０には、図２に示す
ように、ＡＶ情報（以下タイトル情報と呼ぶ）４０ａお
よび情報管理テーブル４０ｂが格納されている。タイト
ル情報４０ａは、例えば映画などのマルチメディア情報
であり、例えばＭＰＥＧ２の動画像符号化方式により符
号化された符号化ストリーム（連続ビットデータ列）情
報である。なお、タイトル情報４０ａには、通常ではス
トリーム情報以外に、例えばＤＶＤ規格に準拠した制御
情報（データ再生制御に関するナビゲーション・コマン
ドなどの管理情報）も含まれている。

【００１７】情報管理テーブル４０ｂは、本発明の再生
方式の特徴であるネットワーク（インターネットを想定
する）のリソース（Ｗｅｂサーバを想定する）を利用す
るためのリソース利用情報である。情報管理テーブル４
０ｂは、具体的には図３に示すように、大別してタイト
ル情報４０ａの各ストリームを特定するための識別情報
（ＤＶＤ４０の領域情報）ＳＴ−１〜ＳＴ−ｎ、および
アクセス情報（またはリンク情報）３０からなる。

【００１８】識別情報ＳＴ−１〜ＳＴ−ｎは、プログラ
ムチェーン番号（タイトルの全体または一部を再生する
ための論理単位）、ビデオタイトル番号、セル番号、チ
ャプター番号のようなＤＶＤ規格に基づいたストリーム
を特定するための情報以外に、本実施形態に関係する情
報通知時間の情報（以下時間情報と称する）および座標
情報を含む。時間情報は、後述するように、ストリーム
中の所定のストリーム情報（シーン）においてリソース
の利用が可能である（本実施形態では関連情報であるＷ
ｅｂページの表示が可能）ことを示すためのＷｅｂマー
ク（特定入力情報）の表示制御（表示の開始と終了）に
使用するための情報である。なお、ストリーム全体でＷ
ｅｂページの表示が可能である場合（アクセスが可能）
には、当該時間情報は不要である。

【００１９】さらに、座標情報とは、ストリーム中の所
定のストリーム情報（動画像）において複数の区画情報
毎にＷｅｂページをアクセスすることが可能である場合
に使用するするための情報である。従って、所定のスト
リーム情報において、アクセス対象のＷｅｂページが１
個の場合には、座標情報は不要となる。具体的には、図
９（Ｂ）に示すように、表示部１０の画面１０ａ上に表
示されるストリーム情報を複数の区画情報９２ａ〜９２
ｃとして取り扱う場合に、各区画情報９２ａ〜９２ｃ毎
にＷｅｂページが用意されている場合である。各区画情
報９２ａ〜９２ｃは前記の座標情報により識別される。

【００２０】アクセス情報（リンク情報）３０は、各ス
トリーム（ＳＴ−１〜ＳＴ−ｎ）において所定のストリ
ーム情報毎またはストリーム全体に対応するＷｅｂペー
ジをアクセスするためのリソース（Ｗｅｂサーバ）に接
続するための情報（ＵＲＬ表示関連情報）である。例え
ば、ストリームＳＴ−ｎに対応するＷｅｂページは、ア
クセス情報（§ｎ）に対応するＷｅｂサーバに接続して
アクセスされる。

【００２１】さらに、アクセス情報３０は、図４に示す
ように、再生システムに設定されたシステム属性情報の
中でパレンタル機能に関係するパレンタル情報に基づい
て定義されている。即ち、情報管理テーブル４０ｂは、
アクセス情報３０をパレンタル情報に基づいて定義する
ための付属テーブル４０ｃを有し、当該パレンタル情報
に基づいてリンク情報（ＵＲＬ表示関連情報）を選択
し、最適なＷｅｂサーバに接続できるように構成されて
いる。

【００２２】ここで、パレンタル（ｐａｒｅｎｔａｌ）
機能とは、特にディジタル画像情報の再生システムに適
用される再生制御（換言すれば再生制限）方式である。
このパレンタル機能に関係するパレンタル情報として、
パレンタルレベルが定義されている。パレンタルレベル
は、例えば最大制限レベル（レベル“８”）から最小制
限レベル（レベル“１”）までの８段階のレベルが設定
されている。再生システムは、設定されたパレンタルレ
ベルに基づいて再生内容が制限される。具体的には、例
えば最大制限レベル“８”を「アダルト」レベルとして
設定した場合には、当該ディジタル画像情報はアダルト
（成人）向けの映画などを意味する。また、例えば最小
制限レベル“１”を「子供」レベルとして設定した場合
には、当該ディジタル画像情報は子供向けの映像を意味
する。従って、再生システムは、パレンタル情報により
設定されたパレンタレベルが例えばレベル“７”以下で
あれば、パレンタルレベル“８”が設定されているアダ
ルト向けの映画などのディジタル画像情報の再生が禁止
となる。

【００２３】情報管理テーブル４０ｂは、図２に示すよ
うに、タイトル情報の再生時に、ＣＰＵ１の制御により
ＤＶＤ４０から読出されて、ＲＡＭ２の所定領域２０に
格納される。ＣＰＵ１は、ＲＡＭ２に格納された情報管
理テーブル４０ｂを使用して、本実施形態のリソース利
用処理を実行する。即ち、ＮＴ（ネットワーク）リソー
ス利用の判断処理部１００は、後述するユーザの入力指
示操作（Ｗｅｂマークのクリック操作）に応じてリソー
ス利用の正当性の判断（即ち、Ｗｅｂページのアクセス
可能の判断）を実行する。さらに、判断処理部１００の
アクセス可能の判断結果に基づいて、ＮＴリソース利用
処理部１０１は該当するネットワーク上のＷｅｂサーバ
に接続して、関連情報に相当するＷｅｂページをアクセ
スする処理を実行する。なお、判断処理部１００および
ＮＴリソース利用処理部１０１はそれぞれ、ＣＰＵ１と
設定された各プログラムとからなる概念的な構成要素を
意味する。 （タイトルの再生処理）以下図１から図４以外に、図５
から図９のフローチャートおよび図１０から図１３まで
の表示画面関係の概念図を参照して、同実施形態の動作
を説明する。

【００２４】まず、ＤＶＤドライブ４にＤＶＤ４０がセ
ットされて、ユーザが入力部８を操作してタイトル情報
の再生を行なう入力指示があると、ＣＰＵ１はＤＶＤ４
０からタイトル情報を読出して表示部１０の画面上に表
示出力する再生処理を開始する（再生プログラムの起
動）。

【００２５】この再生開始時に、ＣＰＵ１は、図２に示
すように、ＤＶＤ４０から情報管理テーブル４０ｂ（付
属テーブル４０ｃを含む）を読出してメインメモリ（Ｒ
ＡＭ）２にロードする（ステップＳ１）。これにより、
ＣＰＵ１は、再生対象のタイトル情報の各ストリームに
関連する関連情報（Ｗｅｂページ）をアクセスするため
のリソース利用情報（ＷＥＢ表示関連情報と呼ぶ場合が
ある）を読み込むことになる。

【００２６】ＣＰＵ１は、ＤＶＤ４０から指定されたタ
イトル情報が存在することを確認すると、ストリーム単
位のストリーム情報（ストリーム情報）を読込む（ステ
ップＳ２，Ｓ３）。ＣＰＵ１は、情報管理テーブル４０
ｂに基づいて、ＷＥＢ表示関連情報が付加されているか
否かをストリーム単位でチェックする（ステップＳ
４）。即ち、情報管理テーブル４０ｂにＷＥＢ表示関連
情報が含まれていない場合には、ＣＰＵ１は、本実施形
態のリソース利用処理を実行せずに、通常の再生処理を
継続する（ステップＳ４のＮＯ，Ｓ５，Ｓ６，Ｓ１
１）。

【００２７】図３に示すように、情報管理テーブル４０
ｂにＷＥＢ表示関連情報が含まれている場合に、ＣＰＵ
１は、ＷＥＢ表示関連情報の内容をチェックし、前述の
時間情報の有無を確認する（ステップＳ７，Ｓ８）。時
間情報が存在しない場合には、ストリーム全体の再生時
にＷｅｂマーク（ＷＥＢマークと表記する場合もある）
を表示部１０の画面上に表示する（ステップＳ８のＮ
Ｏ，Ｓ１０）。具体的には、図３に示すように、ストリ
ームＳＴ−ｎに対応するストリーム情報を再生する場合
である。具体的には、図１０（Ａ）に示すように、表示
部１０の画面１０ａ上に、ストリーム情報の所定のスト
リーム情報９１を表示したときに、当該画面１０ａにＷ
ｅｂマーク９０を表示する。一方、時間情報が存在する
場合には、ＣＰＵ１はＷｅｂマークの表示制御のための
タイマ処理を実行する（ステップＳ８のＹＥＳ，Ｓ
９）。 （Ｗｅｂマークの表示処理）ここで、時間情報に基づい
たタイマ処理について、図６と図７のフローチャートお
よび図１２を参照して説明する。

【００２８】時間情報は、タイトル情報において、Ｗｅ
ｂページが用意されている所定の単一のストリーム情報
（リソース利用可能なシーンに相当し、例えば図３のＳ
Ｔ−１）の表示期間に、Ｗｅｂマークを表示するための
表示時間を指定するための情報である。ここで、図１２
に示すように、連続再生中のストリームデータＡ〜Ｃを
想定する。所定のストリーム情報とは、ストリームデー
タＢの区間Ｂ２に対応するシーンに相当し、時間情報に
基づいてＷｅｂマークを表示する情報として設定されて
いる。ＣＰＵ１は、区間Ｂ２の再生開始（Ｓ時点）から
タイマをスタートさせて、表示部１０の画面上にＷｅｂ
マークを表示させる（ステップＳ２０，Ｓ２１）。そし
て、区間Ｂ２の再生終了（Ｅ時点）に伴って、Ｗｅｂマ
ークの表示を解除するための表示処理に移行する（ステ
ップＳ３０，Ｓ３１）。

【００２９】このような時間情報に基づいたタイマ処理
により、具体的には、図１３に示すような表示処理を実
行されることになる。即ち、表示部１０の画面１０ａ上
には、図１３（Ａ）に示すように、時間的に先行する区
間Ａのストリーム情報９４ａが表示される。これに連続
して、図１３（Ｂ）に示すように、画面１０ａ上には区
間Ｂのストリーム情報９４ｂが表示される。このとき、
前述のタイマ処理により、当該画面１０ａ上にはＷｅｂ
マーク９０が表示される。さらに、これに連続して、図
１３（Ｃ）に示すように、画面１０ａ上には区間Ｃのス
トリーム情報９４ｃが表示される。このようなＷｅｂマ
ークの表示処理により、ユーザは表示部１０の画面１０
ａ上において、区間Ｂのストリーム情報９４ｂが再生さ
れているときに、Ｗｅｂマーク９０の表示を確認するこ
とができる。このＷｅｂマーク９０の表示により、再生
されたストリーム情報９４ｂに関連する関連情報（Ｗｅ
ｂページ）が存在し、必要に応じて参照できることが示
唆される。 （リソース利用処理）以下主として図８，９および図１
４のフローチャート、並びに図１１を参照して、本実施
形態のリソース利用処理について説明する。

【００３０】まず、図４に示す付属テーブル４０ｃを使
用しない基本的なリソース利用処理について説明する
（図８のフローチャートを参照）。いま仮に、図１１
（Ａ）に示すように、表示部１０の画面１０ａ上にはス
トリーム情報（シーン）９４が再生されていると想定す
る。このシーン９４は、例えば自動車が道路を走行して
いる場面の映像である。ユーザが、入力部８のマウスを
操作して画面１０ａ上のＷｅｂマーク９０をクリック操
作すると、図２に示すように、判断処理部１００が起動
する（ステップＳ４０）。即ち、判断処理部１００は、
情報管理テーブル４０ｂに基づいてリソース利用の正当
性の判断、即ちユーザが入力指示操作したストリーム情
報９４に対応するＷｅｂページのアクセスが可能である
か否かの判断処理を実行する（ステップＳ４１）。

【００３１】この判断処理により所定の条件が一致して
いる場合には、ＮＴリソース利用処理部１０１が起動し
てリソース利用処理を実行する（ステップＳ４２のＹＥ
Ｓ）。ここで、正当性の所定の条件とは、前述のＷＥＢ
表示関連情報の存在、タイトルの再生処理中、かつＷＥ
Ｂ表示関連情報として入力指示操作したストリーム情報
９４に対応するアクセス情報３０が存在することであ
る。ＣＰＵ１は、現時点のタイトル情報の再生処理を中
断する（ステップＳ４３）。ここで、図１１（Ｂ）に示
すように、画面１０ａ上に現時点の再生中のストリーム
情報をウインドウ９５で表示するようにしてもよい。

【００３２】ＣＰＵ１は、通信制御部５とモデム６を介
して、インターネットに接続してアクセス情報３０に基
づいて指定されるＷｅｂサーバをアクセスする（ステッ
プＳ４４）。ここで、Ｗｅｂサーバとの接続処理とタイ
トル情報の再生処理との関係は、図１４のフローチャー
トに示すように、タイトル情報の再生中断でモデムの起
動とＷｅｂサーバとの接続処理が実行される（ステップ
Ｓ５０〜Ｓ５２）。そして、後述するように、リソース
利用処理が終了すると、タイトル情報の再生再開とＷｅ
ｂサーバとの接続解除が実行されて、ネットワークとの
接続処理は終了となる（ステップＳ５３〜Ｓ５６）。

【００３３】ＣＰＵ１は、該当するＷｅｂサーバをアク
セスすると、予めＷｅｂサーバに用意されているストリ
ーム情報９４に関連したＷｅｂページ（ここではストリ
ーム情報９４の自動車に関するホームページ）を受信す
る。そして、図１１（Ｂ）に示すように、表示部１０の
画面１０ａ上に、当該ホームページ９６を表示する（ス
テップＳ４５）。ＣＰＵ１は、当該ホームページ９６の
表示が終了すると、ＮＴリソース（Ｗｅｂサーバ）との
接続を解除し、タイトル情報の再生を再開する（ステッ
プＳ４６のＹＥＳ，Ｓ４７，Ｓ４８）。ここで、図１０
（Ｃ）に示すように、現時点の再生中のストリーム情報
９１を表示解除して、画面１０ａ上に当該ホームページ
をウインドウ９３により表示してもよい。

【００３４】以上のように本実施形態によれば、画面上
にタイトルを再生しているとき、所定のストリーム情報
（Ｗｅｂマークの表示）の再生時に、ユーザが関連情報
の参照を希望するときはＷｅｂマークをクリックするよ
うな入力指示操作を実行するだけで、当該関連情報に相
当するＷｅｂページを画面上に表示することができる。
従って、例えば画面上に走行している自動車が表示され
ているときに、ユーザは当該自動車に関する関連情報を
参照したい場合に、その画面上で自動車に関する関連情
報を直ちに参照することが可能となる。この場合、関連
情報をＮＴリソースとのリンク処理により得られるか否
かを、画面上に特定のＷｅｂマークを表示することによ
り識別できる。 （付属テーブルを使用したリソースの選択処理）次に、
図９のフローチャートを参照して図４に示す付属テーブ
ル４０ｃを使用したリソース利用処理について説明す
る。

【００３５】まず、ステップＳ７０からステップＳ７４
までの処理は、前述の図８のフローチャートに示すステ
ップＳ４０からステップＳ４４までの処理と同様であ
る。これらの一連の処理後に、ＣＰＵ１は、図４に示す
付属テーブル４０ｃを参照して、パレンタル情報（パレ
ンタルレベル）に基づいて複数のＷＥＢ表示関連情報
（リンク情報）が存在するか否かをチェックする（ステ
ップＳ７５）。さらに、ＣＰＵ１は、予め設定されてい
るパレンタル情報からシステムに設定されたパレンタル
レベルをチェックし、当該パレンタルレベルに合致する
ＷＥＢ表示関連情報を選択する。ＣＰＵ１は、該当する
Ｗｅｂサーバをアクセスして、予めＷｅｂサーバに用意
されている関連情報であるＷｅｂページ（ここでは例え
ばパレンタルレベ０−３に合致する内容のホームペー
ジ）を受信して入手する（ステップＳ７６）。以下、ス
テップＳ７７からステップＳ８０までの処理は、前述の
図８のフローチャートに示すステップＳ４５からステッ
プＳ４８までの処理と同様である。

【００３６】このようなシステムに設定されているシス
テムの属性情報に含まれるパレンタル情報に基づいて、
当該パレンタルレベルに合致する関連情報をネットワー
クリソースから入手して、再生画面上において参照する
ことができる。従って、例えば関連情報として、システ
ムに設定されたパレンタルレベルに合致する関連情報が
存在しない場合には、画面上に再生されることはない。
換言すれば、関連情報のパレンタルレベルが例えばアダ
ルト向けの最大レベル“８”の場合に、再生システムに
設定されたパレンタルレベルが“７”以下であれば、ユ
ーザが要求しても当該関連情報を再生することはできな
い。これにより、システムの属性とは不適切な関連情報
（ここではパレンタルレベルに合致しない）をアクセス
禁止にして、常にシステムの属性に適合する関連情報の
入手を実現することができる。 （本実施形態の変形例）図１５は本実施形態の変形例に
関するフローチャートである。本実施形態はシステムの
属性情報としてパレンタル情報を想定したが、本変形例
は当該属性情報としてユーザの電話番号情報を想定した
場合である。

【００３７】具体的には、図１５のフローチャートに示
すように、ステップＳ８５の処理の後で、ＣＰＵ１は、
付属テーブルに設定されている電話番号情報に基づい
て、複数のＷＥＢ表示関連情報（リンク情報）が存在す
るか否かをチェックする（ステップＳ８６）。なお、ス
テップＳ８１からステップＳ８５までの処理は、前述の
図９のフローチャートに示すステップＳ７０からステッ
プＳ７４までの処理と同様である。また、図４に示す付
属テーブルとして、パレンタル情報（パレンタルレベ
ル）の代わりに、電話番号情報が設定されている。

【００３８】さらに、ＣＰＵ１は、システムに設定され
ているユーザ指定の電話番号情報をチェックし、当該電
話番号に合致するＷＥＢ表示関連情報を選択する（ステ
ップＳ８７）。ＣＰＵ１は、該当するＷｅｂサーバをア
クセスして、予めＷｅｂサーバに用意されている関連情
報であるＷｅｂページ（ここではユーザ指定の電話番号
に合致するＷｅｂサーバからのホームページ）を受信し
て入手する（ステップＳ８８）。以下、ステップＳ８９
からステップＳ９２までの処理は、前述の図９のフロー
チャートに示すステップＳ７７からステップＳ８０まで
の処理と同様である。

【００３９】以上のように本変形例によれば、システム
の属性情報としてユーザ指定の電話番号情報に基づい
て、当該電話番号に合致するネットワークリソース（即
ち、電話番号により設定されるエリア内のサーバ）から
関連情報を入手して、画面上において参照することがで
きる。従って、例えばユーザが要求した関連情報がユー
ザ指定の電話番号エリア内のサーバに存在しない場合に
は、無条件に他の遠隔エリアに存在するサーバをアクセ
スするような事態を未然に防止することができる。これ
により、ユーザは、適正な通信料金の範囲内で関連情報
を入手することが可能となる。

【００４０】なお、本実施形態のパレンタル情報および
その変形例の電話番号情報以外に、システムの属性情報
として例えばアクセスの時間や期間を限定する限定アク
セス情報などの場合にも本発明を適用することができ
る。

【００４１】また、本実施形態において、ＡＶ情報の再
生処理及びリソース利用処理は、ＣＰＵ１がプログラム
を実行することにより実現される。このプログラムは、
ＤＶＤ４０または他の外部記憶媒体に格納されて、ＲＡ
Ｍ２にロードされる。また、本実施形態では、ＡＶ情報
の映像情報に関する関連情報をＮＴリソースからアクセ
スする方法について説明したが、当然ながら音声情報に
関する関連情報についても適用できる。例えば、あるシ
ーンのバックに流れる音楽の題名を知りたい場合に、ユ
ーザの入力指示に応じて、ＮＴリソースからその音楽に
関する関連情報をアクセスする場合である。

【００４２】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、Ｄ
ＶＤなどの記憶媒体からＡＶ情報を再生するシステムに
おいて、通常のタイトルの再生だけでなく、所定のスト
リーム情報に関連する関連情報をコンピュータ・ネット
ワークのリソースなどを利用して、簡単な操作で容易に
得ることができる。この場合、例えばパレンタル情報の
ようにシステムに設定される属性情報に基づいて、シス
テムの属性に適合する関連情報のみを選択して入手する
ことができる。従って、ユーザには通常のタイトルの再
生時に要望かつ適切な関連情報を即座に参照することが
できるため、結果的に多様な情報の再生が可能となるな
ど、有用なシステムを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に関係する再生システムのハ
ードウェアの構成を示すブロック図。

【図２】同実施形態の再生システムの概念的構成を示す
ブロック図。

【図３】同実施形態の情報管理テーブルの構成を示す概
念図。

【図４】同実施形態の付属テーブルを有する情報管理テ
ーブルの構成を示す概念図。

【図５】同実施形態の再生システムの動作を説明するた
めのフローチャート。

【図６】同実施形態の再生システムの動作を説明するた
めのフローチャート。

【図７】同実施形態の再生システムの動作を説明するた
めのフローチャート。

【図８】同実施形態の再生システムの動作を説明するた
めのフローチャート。

【図９】同実施形態の再生システムの動作を説明するた
めのフローチャート。

【図１０】同実施形態の表示画面の一例を示す概念図。

【図１１】同実施形態の表示画面の一例を示す概念図。

【図１２】同実施形態のストリームデータと所定のスト
リーム情報との関係を示す概念図。

【図１３】同実施形態の表示画面の一例を示す概念図。

【図１４】同実施形態の再生システムの動作を説明する
ためのフローチャート。

【図１５】同実施形態の変形例を説明するためのフロー
チャート。

【符号の説明】

１…マイクロプロセッサ（ＣＰＵ） ２…メインメモリ（ＲＡＭ） ３…ＲＯＭ ４…ＤＶＤドライブ ４０…ＤＶＤ ５…通信制御部 ６…モデム ７…入力制御部 ８…入力部（マウス） ９…表示制御部 １０…表示部 １０ａ…表示画面

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記憶媒体に記録されたＡＶ情報を再生
   し、表示装置に出力する再生システムであって、 前記ＡＶ情報に含まれる所定のストリーム情報に関連す
   る関連情報を利用するために、当該関連情報を有するリ
   ソースに接続するためのリソース利用情報であって所定
   のシステム属性情報に基づいて同一の関連情報に対して
   複数の定義がなされているリソース利用情報を記憶する
   記憶手段と、 前記ＡＶ情報の再生時に前記システム属性情報に基づい
   て決定される前記リソース利用情報を選択して、当該リ
   ソース利用情報を使用して最適なリソースに接続し、当
   該リソースから得られた前記関連情報を処理して、前記
   表示装置の画面に表示する制御手段とを具備したことを
   特徴とする再生システム。
2. 【請求項２】 前記システム属性情報は、システムに設
   定されたパレンタル機能に関係するパレンタル情報また
   は電話回線により接続されたコンピュータ・ネットワー
   ク上のリソースにアクセスするための電話番号情報であ
   ることを特徴とする請求項１記載の再生システム。
3. 【請求項３】 前記記憶手段は、前記ＡＶ情報を記録す
   る前記記憶媒体の所定の記憶領域を割り当てられて、当
   該記憶領域に前記リソース利用情報を記憶する手段であ
   り、 前記制御手段は、前記ＡＶ情報の再生前に当該記憶領域
   から前記リソース利用情報を読出して、前記関連情報の
   利用時に前記リソース利用情報を使用するように構成さ
   れていることを特徴とする請求項１記載の再生システ
   ム。
4. 【請求項４】 前記リソース利用情報は、コンピュータ
   ・ネットワーク上のリソースに接続して、当該リソース
   により管理されている前記関連情報をアクセスするため
   の情報であることを特徴とする請求項１記載の再生シス
   テム。
5. 【請求項５】 前記リソース利用情報は、前記ＡＶ情報
   のストリーム情報を特定するための識別情報および前記
   コンピュータ・ネットワーク上のリソースに接続するた
   めのアクセス情報を有する管理テーブルとして構成され
   ており、ＩＣメモリ、ハードディスクドライブ、スマー
   トメディアなどの書換え可能な記憶媒体に記録されてい
   ることを特徴とする請求項１記載の再生システム。
6. 【請求項６】 記憶媒体に記録されたＡＶ情報を再生
   し、表示装置に出力する再生システムに適用する再生方
   法であって、 前記記憶媒体には前記ＡＶ情報と共に、前記ＡＶ情報に
   含まれる所定のストリーム情報に関連する関連情報を利
   用するために、当該関連情報を有するコンピュータ・ネ
   ットワーク上のリソースに接続するためのリソース利用
   情報であって所定のシステム属性情報に基づいて同一の
   関連情報に対して複数の定義がなされているリソース利
   用情報が格納されて、前記ＡＶ情報の再生時に前記リソ
   ース利用情報を前記記憶媒体から読出す制御手段を有
   し、 当該制御手段は、 前記ＡＶ情報の再生時に、前記表示装置の画面上に前記
   関連情報を利用できる所定のストリーム情報が表示され
   たときに前記関連情報のアクセスを入力指示操作するた
   めの特定入力情報を前記表示装置の画面上に表示するス
   テップと、 前記特定入力情報を使用した入力指示操作に応じて、前
   記リソース利用情報に基づいて該当する関連情報を有
   し、前記システム属性情報に基づいて選択された最適な
   リソースに接続するステップと、 接続した前記リソースから送信された前記関連情報に相
   当するストリーム情報を受信し、前記表示装置の画面上
   に表示するステップとからなる処理を実行することを特
   徴とする再生方法。
7. 【請求項７】 ディスク記憶媒体に記録されたＡＶ情報
   を再生し、表示装置に出力する再生システムに設けられ
   たコンピュータにより読取り可能な記憶媒体であって、 前記ディスク記憶媒体には前記ＡＶ情報と共に、前記Ａ
   Ｖ情報に含まれる所定のストリーム情報に関連する関連
   情報を利用するために、当該関連情報を有するコンピュ
   ータ・ネットワーク上のリソースに接続するためのリソ
   ース利用情報であって所定のシステム属性情報に基づい
   て同一の関連情報に対して複数の定義がなされているリ
   ソース利用情報が格納されて、前記ＡＶ情報の再生時に
   前記リソース利用情報を前記ディスク記憶媒体から読出
   すＣＰＵを有し、 前記ＣＰＵは、 前記ＡＶ情報の再生時に、前記表示装置の画面上に前記
   関連情報を利用できる所定のストリーム情報が表示され
   たときに前記関連情報のアクセスを入力指示操作するた
   めの特定入力情報を前記表示装置の画面上に表示するス
   テップと、 前記特定入力情報を使用した入力指示操作に応じて、前
   記リソース利用情報に基づいて該当する関連情報を有
   し、前記システム属性情報に基づいて選択された最適な
   前記リソースに接続するステップと、 接続した前記リソースから送信された前記関連情報に相
   当するストリーム情報を受信し、前記表示装置の画面上
   に表示するステップとからなる処理を実行するように設
   定されたプログラムを記憶した記憶媒体。