JPH11224787A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH11224787A
JPH11224787A JP10025527A JP2552798A JPH11224787A JP H11224787 A JPH11224787 A JP H11224787A JP 10025527 A JP10025527 A JP 10025527A JP 2552798 A JP2552798 A JP 2552798A JP H11224787 A JPH11224787 A JP H11224787A
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JP
Japan
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discharge lamp
voltage
power supply
circuit
starting
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Application number
JP10025527A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Tsugita
和彦 次田
Mitsuhiro Shimojima
光広 下嶋
Yasunori Yashiro
康則 家城
Isao Nishida
功 西田
Hiroyoshi Tanabe
浩義 田辺
Masayuki Fujita
真幸 藤田
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Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Lighting Corp
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Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Lighting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータ回路の発振起動機能と放電ランプ
寿命末期時の保護機能を兼ね備えて回路構成が簡単で安
価な自励式トランジスタインバータを応用した放電灯点
灯装置を得る。 【解決手段】 直流電圧を高周波電圧に変換する自励式
トランジスタインバータでランプを点灯させる放電灯点
灯装置において直流電源の正極から起動電流制限回路
と、起動コンデンサと、電圧補償素子を介して高周波を
オン/オフする主トランジスタの入力に発振起動電流を
供給する起動回路と、上記起動コンデンサの電荷を主ト
ランジスタの入力に主トランジスタをオフさせる方向に
放電させる発振制御スイッチを動作させるランプ異常検
出回路とから構成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直流電圧を高周
波電圧に変換するトランジスタインバータで、放電ラン
プを点灯させる放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、特開昭62−264600号公
報に示された従来の放電灯点灯装置の回路図である。こ
の図4において、Eは直流電源、1は直流電源Eの直流
電圧を高周波電圧に変換する負荷電流帰還形の自励式ト
ランジスタインバータで、入力部に直流電源Eが接続さ
れ、出力部に電極FA,FBを有する放電ランプFL
と、この放電ランプFLのランプ電流を制限するバラス
トチョークL1の直列回路が接続され、放電ランプFL
の両端に始動コンデンサC2が接続されている。
【0003】次に自励式トランジスタインバータ1の回
路構成を説明する。まずスイッチングを行う主トランジ
スタQ1のエミッタが直流電源Eの負極に接続され、ま
た直流電源Eの正極とコレクタ間には出力トランスL2
と共振コンデンサC1とが並列に接続されている。さら
にL3は1次巻線L3PがバラストチョークL1と直列
接続された電流変成器で、この電流変成器L3の2次巻
線L3SとコンデンサC5の直列回路と、抵抗R3とダ
イオードD5の直列回路が主トランジスタQ1のベース
・エミッタ間に接続されている。また、発振起動遮断手
段7と、主トランジスタQ1の異常発熱を検知して動作
する復帰形サーマルプロテクタPで構成されている。
【0004】また、発振起動遮断手段7は、抵抗R9と
コンデンサC8、定電圧ダイオードDZ3でタイマー回
路が構成され、発振起動抵抗R10がトランジスタQ4
を介して主トランジスタQ1のベースに接続されてい
る。また、抵抗R11とトランジスタQ5の直列回路が
直流電源Eに接続され、トランジスタQ5のコレクタ、
ベースがそれぞれトランジスタQ4のベースと定電圧ダ
イオードDZ3のアノードに接続されている。
【0005】図4において、直流電源Eが投入される
と、直流電源Eから発振起動抵抗R10とトランジスタ
Q4を介して主トランジスタQ1のベースに起動電流が
供給され、主トランジスタQ1がオンに移行する。これ
により、主トランジスタQ1を介して出力トランスL
2、あるいは負荷回路(バラストチョークL1と電極F
Aおよび電極FBと始動コンデンサC2の直列回路)に
電流が流れ、この負荷電流が電流変成器L3を介して主
トランジスタQ1の入力に正帰還され、コンデンサC5
が充電されながら主トランジスタQ1はオン状態を保
つ。
【0006】そして、この振動性のベース電流が逆方向
に流れるようになり、主トランジスタQ1は急速にター
ンオフする。その後は出力トランスL2と共振コンデン
サC1で構成されるタンク回路に貯えられた電気エネル
ギーにより、上記負荷回路に負荷電流としての共振電流
が流れる。この負荷電流が電流変成器L3を介してダイ
オードD5を流れ、主トランジスタQ1がオフ状態を保
つ。そして、振動性の負荷電流の電流変成器L3による
帰還作用と、電流変成器L3による帰還作用と電流変成
器L3の2次巻線L3Sの自己インダクタンスと、コン
デンサC5のLC共振とにより、主トランジスタQ1へ
正帰還電流が流れるようになり、主トランジスタQ1が
ターンオフして上記の動作を繰り返し、例えば20〜5
0KHz程度の高周波で主トランジスタQ1はスイッチ
ング動作を行う。
【0007】この時、始動コンデンサC2の容量をバラ
ストチョークL1と共振する値に設定してあるので、放
電ランプFLの電極FA,FBに高周波の共振電流が流
れると同時に始動コンデンサC2の両端に高電圧が生
じ、この電圧によって放電ランプFLが点灯する。放電
ランプFLが点灯した後は始動コンデンサC2と並列に
放電ランプFLのインピーダンスが接続された形とな
り、これを負荷回路として、上述したのと同様にトラン
ジスタインバータ1が発振動作を継続し、放電ランプF
LにバラストチョークL1で制限される高周波電流が流
れる。
【0008】一方、直流電源Eの投入と同時に、直流電
流Eから抵抗R9を介してコンデンサC8が充電されて
おり、このコンデンサC8の端子電圧が定電圧ダイオー
ドDZ3のツェナー電圧を超えるとトランジスタQ5が
オン、トランジスタQ4がオフとなり発振起動抵抗R1
0が主トランジスタQ1の入力部から切離される。ただ
し、主トランジスタQ1のベース電流は電流変成器L3
から供給されるのでトランジスタインバータ1の発振は
継続する。
【0009】次に、放電ランプf1の寿命末期における
整流点灯時、あるいは予熱継続時を考えると、始動コン
デンサC2に放電ランプFLの正常点灯時よりも大きな
負荷電流が主トランジスタQ1に流れ、主トランジスタ
Q1が電力ロスの増加により異常発熱する。この異常発
熱によって復帰形、例えばバイメタル式のサーマルプロ
テクタPの接点が開き、トランジスタインバータ1の発
振が停止する。この後主トランジスタQ1の温度は低下
するのでサーマルプロテクタPの接点が再び閉じる。こ
の時、上記のように発振起動抵抗R10は主トランジス
タQ1の入力部から切離されているので、直流電源Eが
再投入されるまではトランジスタインバータ1は再発振
することなく、トランジスタインバータ1が保護され
る。
【0010】次に、直流電源Eが投入されていて電流変
成器L3に負荷電流が流れない状態、例えば無負荷時を
考えると、上記したように主トランジスタQ1が発振起
動抵抗R10によって直流バイアスされるが、発振起動
遮断手段7を直流電源Eの投入時から短時間、例えば数
秒以内に動作させるように設定することによって、主ト
ランジスタQ1の温度が上昇し始める前に直流バイアス
が停止され、トランジスタインバータ1を保護できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】一般に蛍光ランプの寿
命末期では、先ず、放電ランプFLの電極FA,FBの
何れか一方が電子が放出しにくいいわゆる片エミレス状
態となり、この時、放電ランプFLは電流が一方向しか
流れない整流点灯状態となるが、外観は放電ランプFL
が正常点灯しているように見える。一方、回路状態は、
上記のように主トランジスタQ1の電力ロス増加により
サーマルプロテクタPがオフし、放電ランプFLが消灯
する。この整流点灯開始から保護動作が行われるまでの
時間は熱検知であるため、長いもので数分程度かかるケ
ースが多い。さらにサーマルプロテクタPは復帰形であ
るため、電源再投入の度に同じ現象が発生する。
【0012】以上に述べたような現象が、放電ランプを
装備した照明器具の使用者にとっては、放電ランプFL
が正常点灯しているものが直流電源Eの投入直後ではな
く、人間の感覚では、比較的長い時間経過後に突然消灯
することになるので、これが寿命末期のランプの交換と
言った本来のランプ交換の機会とならず、照明器具の不
良として市場クレームとなるケースが発生すると言う問
題があった。
【0013】この発明は、上記の問題点を改善すること
を目的としたもので、上述した従来装置のトランジスタ
インバータの発振に関する機能はそのまま維持つつ、放
電ランプの寿命末期時の保護動作に対する応答性が早い
回路構成を、簡単で、且つ安価に提供する放電灯点灯装
置を得ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の第1の発明にかかる放電灯点灯装置
は、直流電圧を高周波電圧に変換する自励式トランジス
タインバータで放電ランプを点灯させる放電灯点灯装置
において、直流電源の正極から起動電流制限回路と、起
動コンデンサと、電圧補償素子を介して高周波でオン/
オフする主トランジスタの入力に発振起動電流を供給す
る起動回路と、上記起動コンデンサの電荷を主トランジ
スタの入力に主トランジスタをオフさせる方向に放電さ
せる発振制御スイッチを動作させるランプ異常検出回路
とから構成するようにしたものである。
【0015】また、この発明の第2の発明にかかる放電
灯点灯装置は、起動回路が放電ランプの2つの電極の
内、直流電源の正極に接続された電極を介して直流電源
の正極に接続される構成とするようにしたものである。
【0016】また、この発明の第3の発明にかかる放電
灯点灯装置は、直流電源が商用交流電源を整流・平滑し
た構成で、起動電流制限回路を、抵抗と定電圧ダイオー
ドの直列回路で構成するようにしたものである。
【0017】また、この発明の第4の発明にかかる放電
灯点灯装置は、発振制御スイッチがダイオードとサイリ
スタの直列回路で構成され、電圧補償素子は2組のダイ
オード逆並列が直列接続された構成とするようにしたも
のである。
【0018】また、この発明の第5の発明にかかる放電
灯点灯装置は、ランプ異常検出回路を、放電ランプの電
極FBと直流電源の負極間電圧を分圧、整流、平滑し、
この平滑された直流電圧が規定レベルを超えた時、発振
制御スイッチを動作させる構成とするようにしたもので
ある。
【0019】さらに、この発明の第6の発明にかかる放
電灯点灯装置はランプ異常検出回路が、バラストチョー
クに設けた検出巻線の電圧を分圧、整流、平滑し、この
平滑された直流電圧が規定レベルを超えた時、発振制御
スイッチを動作させる構成とするようにしたものであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明が
適用される放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。
この回路図においては、自励式トランジスタインバータ
1の入力部に直流電源Eが接続され、出力部に放電ラン
プFLと、カップリングコンデンサC3と、バラストチ
ョークL1の直列回路が接続され、放電ランプFLの両
端には始動コンデンサC2が接続されている。自励式ト
ランジスタインバータ1は、図4の従来例と同じ回路構
成で、主トランジスタQ1のエミッタが直流電源Eの負
極に接続され、また直流電源Eの正極とコレクタ間には
出力トランスL2と共振コンデンサC1とが並列に接続
されている。
【0021】L3は1次巻線L3Pがバラストチョーク
L1と直列接続された電流変成器で、この電流変成器L
3の2次巻線L3SとコンデンサC5の直列回路と、抵
抗R3とダイオードD5の直列回路が主トランジスタQ
1のベース・エミッタ間に接続されている。一方、直流
電源Eの正極に接続された放電ランプFLの電極FAの
始動コンデンサC2側の端子と、主トランジスタQ1の
ベース端子間に起動回路6が接続されている。この起動
回路6は、定電圧ダイオードDZ1と、抵抗R1、抵抗
R2の直列回路で構成される起動電流制限回路と、起動
コンデンサC4と、ダイオードD1、D2、D3、D4
の直並列回路で構成される電圧補償素子との直列回路で
構成されている。
【0022】また、抵抗R2の両端には発振制御スイッ
チ4が接続されており、この発振制御スイッチ4は、ダ
イオードD6と、サイリスタ構成されたトランジスタQ
2、Q3の直列回路と、トランジスタQ3の入力に抵抗
4とコンデンサC6の並列回路とで構成されている。
【0023】さらに、放電ランプFLの電極FB端子と
発振制御スイッチ4との間にランプ異常検出回路5が接
続されており、このランプ異常検出回路5は分圧抵抗R
5、R6、と抵抗R6の電圧を整流平滑するダイオード
D7、コンデンサC7、抵抗R7と、コンデンサC7の
電圧が規定以上になると発振制御スイッチ4をトリガす
る電圧ダイオードDZ2、抵抗R8とで構成されてい
る。
【0024】上記した図1の構成において、直流電源E
が投入されると、直流電源E→放電ランプFLの電極F
A→起動電流制御回路2→起動コンデンサC4→電圧補
償素子3→主トランジスタQ1のベース・エミッタ→直
流電源Eの閉ループで、主トランジスタQ1のベースに
起動電流が供給され主トランジスタQ1がオンに移行す
る。これにより、主トランジスタQ1を介して出力トラ
ンスL2あるいは負荷回路(バラストチョークL1と電
極FA、FBと始動コンデンサC2の直列回路)に電流
が流れ、この負荷電流が電流変成器L3を介して主トラ
ンジスタQ1の入力に正帰還され、コンデンサC5が充
電されながら、主トランジスタQ1はオン状態を保つ。
【0025】そして、この振動性のベース電流が逆方向
に流れるようになり、主トランジスタQ1は急速にター
ンオフする。その後は出力トランスL2と、共振コンデ
ンサC1で構成されるタンク回路に貯えられた電気エネ
ルギーにより、上記負荷回路に共振電流が流れる。この
負荷電流が電流変成器L3を介してダイオードD5を流
れ、主トランジスタQ1がオフ状態を保つ。そして、振
動性の負荷電流の電流変成器L3による帰還作用と電流
変成器L3の2次巻線L3Sの自己インダクダンスと、
コンデンサC5のLC共振とにより主トランジスタQ1
へ正帰還電流が流れるようになり、主トランジスタQ1
がターンオフして上記の動作を繰り返し、例えば20〜
50KHz程度の高周波で主トランジスタQ1はスイッ
チング動作を行う。
【0026】この時、始動コンデンサC2の容量をバラ
ストチョークL1と共振する値に設定してあるので、放
電ランプFLの電極FA、FBに高周波の共振電流が流
れると同時に、始動コンデンサC2の両端に高電圧が生
じ、この電圧によって放電ランプFLが点灯する。放電
ランプFLが点灯した後は、始動コンデンサC2と並列
に放電ランプFLのインピーダンスが接続された形とな
り、これを負荷回路として上述したのと同様に、トラン
ジスタインバータ1が発振動作を継続し、放電ランプF
LバラストチョークL1で制限される高周波電流が流れ
る。
【0027】一方、直流電源Eの投入時点から定電圧ダ
イオードDZ1、抵抗R1、起動コンデンサC4の定数
で決まる時間後(例えば数秒後)に起動コンデンサC4
がチャージアップされ、この時点で起動電流が停止する
が、自励式トランジスタインバータ1は上記の自励発振
動作により発振を継続する。また、ランプ異常検出回路
5については、電極FBと直流電源Eの負極間の高周波
電圧が、抵抗5、ダイオードD7で整流、コンデンサC
7で平滑されるが、このコンデンサC7の直流電圧が定
電圧ダイオードDZ2のツェナー電圧よりも低くなるよ
うに設計されているため、発振制御スイッチ4はオフし
ている。
【0028】ところで、放電ランプFLが寿命末期で電
極FA、FBの何れか一方が電子放出しにくいいわゆる
片エミレス状態となった場合、カップリングコンデンサ
C3の作用によって放電ランプFLが整流点灯状態とな
らず放電ランプFLのランプ電圧が上昇(正常点灯と比
較してたとえば1.3倍〜2倍)し、バラストチョーク
L1、主トランジスタインバータQ1等に過大電流が流
れ、部品温度が異常に上昇するが、この時、電極FBと
直流電源Eの負極間の電圧も、放電ランプFLが正常点
灯している状態と比較して、高い状態を継続する。
【0029】これにより、コンデンサC7の電圧が上昇
し、定電圧ダイオードDZ2のツェナー電圧に達した時
点で、サイリスタ構成されているトランジスタQ2、Q
3のうち、トランジスタQ3にベース電流が流れ、発振
制御スイッチ4がオンする。ついで、起動コンデンサC
4にチャージアップされていた電荷が、起動コンデンサ
C4→発振制御スイッチ4→主トランジスタQ1のエミ
ッタ・ベース→電圧補償素子3→起動コンデンサC4の
閉ループで放電し、この放電電流によって主トランジス
タQ1がオフし、自励式トランジスタインバータ1の発
振が停止し、放電ランプFLが消灯する。
【0030】ついで、これによって、起動コンデンサC
4の電荷が空になると共に、電極FBと直流電源Eの負
極間電圧がゼロとなり、コンデンサC7の電圧が定電圧
ダイオードDZ2のツェナー電圧以下となり、ランプ異
常検出回路5から出力されていた発振制御スイッチ4を
オンする電流はゼロとなるが、発振制御スイッチ4のサ
イリスタ構成されたトランジスタQ2、Q3の電流保持
機能により、直流電源E→電極FA→定電圧ダイオード
DZ1→抵抗R1→発振制御スイッチ4→直流電源Eの
閉ループで保持電流が流れ、発振制御スイッチ4がオン
を継続する。
【0031】これによって、抵抗R2の端子電圧はダイ
オードD6のオン電圧(約0.7V)と、トランジスタ
Q2、Q3のオン電圧(約1V)の和(約1.7V)と
なり、この電圧は主トランジスタQ1がオンするのに必
要な電圧(電圧補償素子3と主トランジスタQ1のオン
電圧の和、約2.1V)より低いため、起動回路6を介
して主トランジスタQ1に再び起動電流が流れない。し
たがって、自励式トランジスタインバータ1が発振停止
状態を継続する。なお、電圧補償素子3、発振制御スイ
ッチ4、ランプ異常検出回路5は、図1の回路構成に限
ったものでなく同様な機能を有する構成であればよい。
【0032】以上のように、図1の実施の形態に示した
放電灯点灯装置においては、放電ランプFLが寿命末期
等で異常点灯した場合でも、ランプ異常検出回路5の時
定数の設定により、例えば3秒程度の短時間後に放電ラ
ンプFLを消灯させることができる。したがって、これ
により放電ランプFLの異常点灯継続による自励式トラ
ンジスタインバータ1や、バラストチョークL1の異常
発熱による故障を防止できると共に、放電ランプを搭載
した照明器具の使用者が、放電ランプFLの異常に気付
き、これがランプ交換のチャンスとなる。
【0033】一方、直流電源Eがオン状態でランプ交換
した場合でも、起動回路6が直流電源Eの正極に直接接
続されている構成に対して、起動回路6が放電ランプF
Lの電極FAを介して直流電源Eに正極に接続されてい
るため、放電ランプFLを外した時点で発振制御スイッ
チ4に流れていた保持電流がゼロとなり、発振制御スイ
ッチ4がオフするため、新しい放電ランプFLを装着す
れば、前記のように直流電源E→放電ランプFLの電極
FA→起動回路6→主トランジスタQ1のベース・エミ
ッタ→直流電源Eの閉ループで主トランジスタQ1のベ
ースに起動電流が供給され、自励式トランジスタインバ
ータ1が発振起動し、放電ランプFLが正常点灯する。
【0034】さらに、図1において、直流電源Eが商用
電源の交流電圧を平滑コンデンサで整流・平滑した構成
の場合について述べる。例えば、商用交流電源がAC1
00Vの場合、電源平滑コンデンサがDC141Vとな
り、前記したようにこの直流電圧を自励式トランジスタ
インバータ1で高周波電圧に変換し放電ランプFLが点
灯している。この時、起動コンデンサC4は例えば20
Vにチャージアップされており、したがって起動コンデ
ンサC4を介して流れる起動電流は停止している。この
状態を示したのが図2のタイムチャート(波形図)であ
る。この図2においては、上から商用交流電源電圧、電
源平滑コンデンサ電圧、放電ランプFLの電流、起動コ
ンデンサC4電圧、起動コンデンサC4電流を示してい
る。
【0035】図2において、時刻t1において商用交流
電源に瞬時停電が生じると、電源平滑コンデンサの放電
によって、例えば数百ミリ秒後の時刻t3に、放電ラン
プFLが消灯すると同時に放電ランプFLの電流が零と
なり、自励式トランジスタインバータ1の発振動作が停
止する。この時、電源平滑コンデンサ電圧は、時刻t3
までは急速に、例えば30V程度まで低下し、その後は
放電抵抗等によって徐々に低下する。
【0036】一方、起動コンデンサC4の電荷は時刻t
1から、起動コンデンサC4→抵抗R2→ダイオードD
5→抵抗R3→電圧補償素子3→起動コンデンサC4の
閉ループで放電するが、起動電流制限回路2の定電圧ダ
イオードDZ1のツェナー電圧を電源平滑コンデンサ電
圧141Vに見合う高い電圧、例えば80Vに選定して
あるため、電源平滑コンデンサの電圧が100V(定電
圧ダイオードDZ1のツェナー電圧+起動コンデンサ電
圧)を下回った時刻t2から起動コンデンサ4の電圧が
急速に低下することができる。
【0037】したがって、商用交流電源が復帰する時刻
t4には、起動コンデンサC4の電荷が十分に放電され
ており、時刻t4から前記と同様に、起動コンデンサC
4を介して主トランジスタQ1のベースに起動電流が流
れ、再び自励式トランジスタインバータ1が発振して放
電ランプFLが点灯する。
【0038】以上のように、起動電流制限回路2に定電
圧ダイオードDZ1を用いることによって、商用交流電
源に放電ランプが消灯してしまう程度の比較的長い時間
の瞬時停電が生じた場合でも、電源が復帰すれば再度放
電ランプFLを点灯することができる。
【0039】実施の形態2.図3はこの発明が適用され
る放電灯点灯装置の実施の形態2の回路構成を示す回路
図である。この図3では上記したこの発明が適用される
放電灯点灯装置の実施の形態1に対して、ランプ異常検
出回路5の構成が異なっており、他の回路構成は図1と
同じである。図3において、ランプ異常検出回路5は、
バラストチョークL1に設けた検出巻線LISの高周波
電圧を整流、平滑するダイオードD7,コンデンサC7
と、このコンデンサC7の電圧が規定以上になると発振
制御スイッチ4をトリガする定電圧ダイオードDZ2、
抵抗R8とで構成されている。
【0040】図3において、直流電源Eが投入されて、
自励式トランジスタインバータ1が発振を開始し、放電
ランプFLが点灯するまでの回路動作は、上記した実施
の形態1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
一方、放電ランプFLが寿命末期で電極FA、FBの何
れか一方が電子放出しにくいいわゆる片エミレス状態と
なった場合、カップリングコンデンサC3の作用によっ
て、バラストチョークL1に流れる電流が増加(正常点
灯と比較した例えば1.3倍〜2倍)し、これにより、
コンデンサC7の電圧が上昇し、定電圧ダイオードDZ
2のツェナー電圧に達した時点で、上記実施の形態1と
同様に発振制御スイッチ4がオンし、自励式トランジス
タインバータ1が発振を停止し、この状態を継続する。
【0041】以上のように、図3に示した実施の形態2
においても、この発明が適用される放電灯点灯装置の実
施の形態1と同様に、放電ランプFLが寿命末期等で異
常点灯した場合、ランプ異常検出回路5の時定数の設定
により、例えば3秒程度の短時間後に放電ランプFLを
消灯させることができる。これによって、放電ランプF
Lの異常点灯継続による自励式トランジスタインバータ
1やバラストチョークL1の異常発熱による故障を防止
できると共に、放電ランプを搭載した照明器具の使用者
が放電ランプFLの異常に気付き、ランプ交換の機会と
なる。
【0042】ところで、上記した実施の形態1と実施の
形態2のランプ異常検出回路5を比較すると、実施の形
態1は回路構成が簡単であると言う利点がある一方、ラ
ンプ異常検出回路5の定電圧ダイオードDZ2のツェナ
ー電圧については、ランプ正常点灯時にはコンデンサC
7の電圧がツェナー電圧を越えず、ランプ寿命末期時に
は、コンデンサC7の電圧がツェナー電圧を越えるよう
に設定する必要があるが、放電ランプFLが環境温度変
化によるランプ電圧の変動が大きかったり、あるいは放
電ランプFLを調光する仕様でランプ電圧の変動が大き
い場合、コンデンサC7電圧の最大値が高くなるため、
定電圧ダイオードDZ2のツェナー電圧の選択幅が狭く
なる。
【0043】これに対し、図3の実施の形態2では、負
荷電流(放電ランプFL電流+始動コンデンサC2電
流)に比例した電圧をバラストチョークL1の検出巻線
L1Sで取出しており、放電ランプFLの環境温度変化
による負荷電流変動が比較的小さく、また放電ランプF
Lを調光した場合でも負荷電流は現象する方向であるた
め、ランプ正常点灯時のコンデンサC7電圧の最大値が
低くなり、これによって定電圧ダイオードDZ2のツェ
ナー電圧の選択幅が広くなる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、第1の発明に係わる放電
灯点灯装置は、放電ランプが寿命末期等で異常点灯した
場合でも、インバータの起動回路と異常検出回路を組み
合せた安価な保護回路で、数秒程度の短時間でインバー
タの発振を停止(放電ランプを消灯)させ、電源がオフ
されるまでこの状態を継続させることによって、部品の
異常発熱継続によるインバータ装置の故障を防止できる
と共に、放電ランプを搭載した照明器具の使用者が放電
ランプの異常に気付き、ランプ交換の機会を確実に得る
ことができるという効果を奏する。
【0045】第2の発明に係わる放電灯点灯装置は、放
電ランプが寿命末期時の保護動作によるインバータの発
振停止状態において、インバータの発振停止継続に必要
な電流を放電ランプの電極を介して流すように構成して
いるため、直流電源をオンしたままで新しい放電ランプ
に交換した場合でも、インバータは正常に再発振し放電
ランプを点灯できるという効果を奏する。
【0046】第3の発明に係わる放電灯点灯装置は、イ
ンバータを発振させるための起動電流を直流電源電圧に
近い値のツェナー電圧の定電圧ダイオードを介して流す
ように構成しているため、商用交流電源が瞬時停電して
放電ランプが消灯した場合でも、商用交流電源が復帰し
た時点で確実にインバータが再起動発振し、放電ランプ
を点灯できるという効果を奏する。
【0047】第4の発明に係わる放電灯点灯装置は、放
電ランプが寿命末期時の点灯時に、インバータの発振を
停止させる発振制御スイッチをダイオードとサイリスタ
の直列回路で構成しているため、安価な発振制御スイッ
チでインバータの発振停止と発振停止を継続できるとい
う効果を奏する。
【0048】第5の発明に係わる放電灯点灯装置は、ラ
ンプの異常検出を、放電ランプの電極と電源端子間の電
圧を分圧、整流、平滑した電圧で検出する構成としてい
るため、安価な部品構成でランプ異常時にインバータの
発振と停止と発振停止継続ができるという効果を奏す
る。
【0049】第6の発明に係わる放電灯点灯装置は、ラ
ンプの異常検出を、負荷電流に比例した電圧を整流、平
滑電圧で検出する構成としているため、安価な部品構成
でランプ異常時にインバータの発振と停止と発振停止継
続ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係わる放電灯点灯装置
の構成を示す回路図である。
【図2】 図1の回路動作を示す波形図である。
【図3】 本発明の実施形態2に係わる放電灯点灯装置
の構成を示す回路図である。
【図4】 従来の放電灯点灯装置の構成を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1 自励式トランジスタインバータ、2 起動電流制限
回路、3 電圧補償素子、4 発振制御スイッチ、5
ランプ異常検出回路、6 起動回路、E 直流電源、F
L 放電ランプ、FA 電極、FB 電極、L1 バラ
ストチョーク、C1 始動コンデンサ、C3 カップリ
ングコンデンサ、C4 起動コンデンサ、Q1 主トラ
ンジスタ、R12 起動抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 家城 康則 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱 電機照明株式会社内 (72)発明者 西田 功 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱 電機照明株式会社内 (72)発明者 田辺 浩義 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱 電機照明株式会社内 (72)発明者 藤田 真幸 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱 電機照明株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源、この直流電源の電圧を高周波
    電圧に変換する自励式トランジスタインバータ、このト
    ランジスタインバータの高周波出力で点灯する放電ラン
    プ、この放電ランプのランプ電流を制限するバラストチ
    ョーク、このバラストチョークと直列接続されたカップ
    リングコンデンサ、前記放電ランプの両端に接続され、
    前記バラストチョークとのLC共振でこの放電ランプの
    電極予熱と始動とを行わせる始動コンデンサを備えてな
    る放電灯点灯装置において、直流電源の正極から高周波
    でオン/オフする主トランジスタの入力に発振起動電流
    を供給する起動電流制限回路と起動コンデンサと電圧補
    償素子から構成される起動回路と、起動コンデンサの電
    荷を主トランジスタの入力に主トランジスタをオフさせ
    る方向に放電させる発振制御スイッチと、この発振制御
    スイッチを動作させるランプ異常検出回路を備えたこと
    を特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 上記起動回路が、放電ランプの二つの電
    極の内、直流電源の正極に接続された電極を介して直流
    電源の正極に接続されたことを特徴とする請求項1に記
    載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 上記直流電源が商用交流電源を整流・平
    滑した構成で、上記起動電流制限回路が、抵抗と定電圧
    ダイオードの直列回路で構成されたことを特徴とする請
    求項1から2のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 上記発振制御スイッチが、ダイオードと
    サイリスタの直列回路で構成され、上記電圧補償素子が
    二組のダイオード逆並列が直列接続された構成であるこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の放電
    灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 上記ランプ異常検出回路が、上記放電ラ
    ンプの電極と上記直流電源の負極間電圧を分圧、整流、
    平滑し、この平滑された直流電圧が規定レベルを超えた
    時、上記発振制御スイッチを動作させる構成であること
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の放電灯
    点灯装置。
  6. 【請求項6】 上記ランプ異常検出回路が、上記バラス
    トチョークに設けた検出巻線の電圧を整流、平滑し、こ
    の平滑された直流電圧が規定レベルを超えた時、上記発
    振制御スイッチを動作させる構成であることを特徴とす
    る請求項1から4のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020032499A (ko) * 2002-04-12 2002-05-03 (주)넥세스 정보통신 고압방전등용 전자식 점등장치
CN1322791C (zh) * 2002-06-05 2007-06-20 东芝照明技术株式会社 放电灯点灯装置及照明装置

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KR20020032499A (ko) * 2002-04-12 2002-05-03 (주)넥세스 정보통신 고압방전등용 전자식 점등장치
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