JPH11223267A - 射出成形されたプラスチックから成る多方向切換弁ケーシング - Google Patents
射出成形されたプラスチックから成る多方向切換弁ケーシングInfo
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- JPH11223267A JPH11223267A JP29530698A JP29530698A JPH11223267A JP H11223267 A JPH11223267 A JP H11223267A JP 29530698 A JP29530698 A JP 29530698A JP 29530698 A JP29530698 A JP 29530698A JP H11223267 A JPH11223267 A JP H11223267A
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Abstract
する。 【解決手段】 ガイドエレメントが、少なくとも部分領
域において弁ケーシングの基本材料によって全周にわた
って取り囲まれており、更に前記ガイドエレメントを軸
方向で位置固定するために、前記ガイドエレメントの外
側輪郭がそれぞれ少なくとも1つの環状の溝又は少なく
とも部分的に環状の隆起部を有しているようにした。
Description
る、射出成形されたプラスチックから成る多方向切換弁
ケーシングであって、前記スプール孔が、圧力媒体を案
内する複数の圧力媒体通路によって交差されていて、ケ
ーシング内部の、少なくともスプール孔として働く個所
又はその一部にガイドエレメントを有しており、該ガイ
ドエレメントの材料が、弁ケーシングの基本材料とは異
なっている形式のものに関する。
書に基づき公知の方向切換弁は、複数の圧力媒体案内通
路によって交差されるスプール孔内か、或いはケーシン
グ内部の少なくともスプール孔として働く個所か、又は
その一部にガイドエレメントを有しており、このガイド
エレメントの材料は、弁ケーシングの基本材料とは異な
っている。ガイドエレメントは、弁スプールを案内する
中央の孔を有する複数のディスクである。弁ケーシング
の射出成形後に組み込まれたこれらのディスクは、弁ケ
ーシングの多段状の孔内に互いに平行に嵌め込まれてい
る。これらのディスクは、段状の移行部に当て付けられ
て、接着固定されている。
で述べた形式の多方向切換弁ケーシングを改良して、単
純に形成された一体の弁ケーシングを提供することであ
る。
に本発明では、ガイドエレメントが、少なくとも部分領
域において弁ケーシングの基本材料によって全周にわた
って取り囲まれており、更に前記ガイドエレメントを軸
方向で位置固定するために、前記ガイドエレメントの外
側輪郭がそれぞれ少なくとも1つの環状の溝又は少なく
とも部分的に環状の隆起部を有しているようにした。
明による多方向切換弁ケーシングは、プラスチックの射
出成形によりプラスチック内に埋め込まれた、弁スプー
ルのためのガイドエレメントを有している。これらのガ
イドエレメントは、少なくとも部分領域においてケーシ
ングの基本材料によって全周にわたって取り囲まれてお
り、ガイドエレメントの外側輪郭は軸方向での位置固定
の目的で、それぞれ少なくとも1つの環状の溝又は少な
くとも部分的に環状の隆起部を有している。このような
隆起部は、ガイドエレメントの両端面に設けられた各1
つのつば若しくは飛躍的な直径拡張部によっても形成さ
れ得る。この場合、つば、直径拡張部又は環状の隆起部
は、ガイドエレメントの外周面全体にわたって延びてい
る必要はない。
メントの場合、環状の溝又は少なくとも部分的に環状の
隆起部が配置されている外側輪郭は、円筒状外周面を成
している。
れる。これらのガイドエレメントは、射出成形の前に射
出成型用金型に挿入され、工具ラム(Werkzeug
stempeln)によって所定の目標個所に固定され
る。射出成形の後に、ガイドエレメントは弁ケーシング
と解離不能に結合されている。
するためのインサート技術を使用することによって、単
純に形成された一体の弁ケーシングが可能になる。組み
込まれたガイドエレメント又は弁ブシュは、廉価で再現
可能な大量生産の形で使用され得る。このような技術で
は、支持リングを不要にすることができるので、貫流値
の変化なしに、より小型で重量節約型の構造が可能であ
る。更に、例えばアンダカットのような、ガイドエレメ
ントの内側に位置するケーシング切欠きも、型からの取
出し可能性を考慮する必要なしに、そのジオメトリに関
して自由に変化させることができる。弁内部の流れ特性
及び通路形状も、部分的には最早、型からの取出し可能
性に課される要求のために犠牲にならずに済む。
る多方向切換弁は、比較的高い使用価値を有している。
ケーシング側の制御縁を移行部なしに丸めることができ
るので、スプール領域で使用されるシール部材の寿命は
高まる。更に、ガイドエレメントの金属材料に基づき、
制御縁領域及びシール部材の摺動領域に、耐摩耗性の硬
い表面を形成することもできる。このことは、弁の寿命
に好都合な影響をもたらす。
問題無く使用されることにより、外側シール原理を使用
することができ、これにより、小さな制御行程において
大きな自由な横断面が得られる。
めの部品数の減少を可能にする。これにより、とりわけ
保管の手間と組立費用とが節約されるか又は減少され
る。更に、組立ステップが減少することにより、故障の
生じる可能性も減じられる。
面につき詳しく説明する。
動形のスプール6を有する多方向切換弁の弁ケーシング
1の断面図が示されている。スプール6は、2つの端部
スリーブ50と2つの弁ブシュ40とによって形成され
ていて、スプール孔内に嵌め込まれている。同じ構造を
有する2つの端部スリーブ50は、弁ケーシング1に設
けられたケーシング主孔21の段状に形成された両端部
にあとから組み込まれる組込み部材である。両端部スリ
ーブ50はそれぞれ、シールリング51によって弁ケー
シング1に対してシールされている。また、両端部スリ
ーブ50は、圧入、接着、熱間埋込み又は類似の接合方
法によって、弁ケーシング1内でシールされていてもよ
い。
ブシュ40は両弁ブシュ40に設けられたガイド孔41
により、スプール孔のガイド・シールエレメントを形成
している。ガイド孔41内では、複数のシールリングを
保持したスプール6が、シールされてスライド式に運動
させられる。
1内に着脱不能に組み込まれている。これらの弁ブシュ
40は、弁ケーシング1をプラスチックから射出成形す
る前に射出成形用金型に挿入され、これにより、弁ブシ
ュ40は射出成型時にプラスチックによって場合によっ
てはほぼ完全に埋め込まれる。この場合、弁ブシュ40
の開口は、例えば射出成型用金型の工作物支持体によっ
て閉鎖される。本実施例において弁ブシュ40は、ケー
シング主孔21の、弁ブシュ40に隣接した領域の直径
よりも僅かに小さな外径を有している。
た弁ブシュの、運動方向における離脱をを阻止するため
に、これらの弁ブシュの外側輪郭48は、各2つの環状
溝49を有している。しかし択一的には、一般に円筒形
の外側輪郭48が刻み目を備えていて、複数の周方向溝
又は横方向溝を有していてもよい。これらの横方向溝
は、弁ブシュ内で回転スプールを運動させたい場合に、
場合によっては必要となる。
両端面の近傍に配置されている。弁ブシュ40の両端面
の近傍では、弁ブシュ40の肉厚さが特に大きく形成さ
れていて、しかも外側輪郭48が360゜の円周にわた
って完全に円筒状である。それに対して弁ブシュ40の
真ん中の領域は肉薄に形成されている。それというのも
この領域ではガイド孔41が、中央の環状溝42によっ
て拡径されているからである。中央の環状溝42と、こ
の環状溝42に両側で隣接するガイド孔41の隣接区分
との間の移行個所には、面取り部43,44が形成され
ている。ガイド孔41と弁ブシュ40の両端面との間の
移行個所も、制御縁45,46として成形されている。
の間の領域に開口47を有しており、この開口47はそ
れぞれ1つの圧力媒体通路32,34に面している。こ
の開口47は弁ブシュ40の長手方向で、ほぼ環状溝4
2の全幅にわたって延びている。開口47の開き角度
は、周方向で見て約150°である。
ュ40とがそれぞれ互いに間隔をおいて配置されてい
る。端部スリーブ50と弁ブシュ40との間の間隙及び
弁ブシュ40同士間の間隙の距離は、それぞれスプール
6の直径の1/2よりも大きく形成されている。各間隙
は、ケーシング主孔21の一部である切欠き22,2
3,24を成している。端部スリーブ50は、ケーシン
グ主孔21の直径をガイド孔41の直径にまで減少させ
るので、均一の直径と、5ポートx位置弁のための少な
くとも3つの切欠きとを有するスプール孔が形成され
る。各切欠きには、ケーシング面2から到来する圧力媒
体通路31,33,35が開口している。奇数符号3
1,33,35で示した圧力媒体通路の間には、偶数符
号32,34で示した、それぞれ開口47に通じる圧力
媒体通路が配置されている。
で動的シール作用を発揮するシールエレメント63を備
えた、複数部分から成る端部スリーブ60を使用するこ
ともできる(図4参照)。この端部スリーブ60は、デ
ィスク61とフランジカバー62とを有している。両構
成部材の間には、ディスク形のシールエレメント63が
位置している。この場合、内側のシール直径は、ガイド
孔41の直径にほぼ等しいので、直動形のスプール6は
シールエレメント63の孔を貫通して滑動する。スプー
ル6はこのような構成では、端部スリーブの領域におい
てシールリングを必要としない。
輪郭は、一般に直方体形には形成されていない。側方領
域3,4は切欠き12,13を有しており、これらの切
欠きは、側方カバー11によってカバーされている(図
2及び図3参照)。
向で断面した縦断面図である。
方向で断面した縦断面図である。
である。
る。
方領域、 6 直動形のスプール、 11 側方カバ
ー、 12,13 切欠き、 21 ケーシング主孔、
22,23,24 切欠き、 31,32,33,3
4,35 圧力媒体通路、 40 弁ブシュ、 41
ガイド孔、 42 環状溝、 43,44面取り部、
45,46 制御縁、 47 開口、 48 外側輪
郭、 49環状溝、 50 端部スリーブ、 51 シ
ールリング、 60 端部スリーブ、 61 ディス
ク、 62 フランジカバー、 63 シールエレメン
ト
Claims (10)
- 【請求項1】 スプール孔を有する、射出成形されたプ
ラスチックから成る多方向切換弁ケーシングであって、
前記スプール孔が、圧力媒体を案内する複数の圧力媒体
通路によって交差されていて、ケーシング内部の、少な
くともスプール孔として働く個所又はその一部にガイド
エレメントを有しており、該ガイドエレメントの材料
が、弁ケーシングの基本材料とは異なっている形式のも
のにおいて、 前記ガイドエレメント(40)が、少なくとも部分領域
において弁ケーシングの基本材料によって全周にわたっ
て取り囲まれており、更に前記ガイドエレメント(4
0)を軸方向で位置固定するために、前記ガイドエレメ
ント(40)の外側輪郭(48)がそれぞれ少なくとも
1つの環状の溝(49)又は少なくとも部分的に環状の
隆起部を有していることを特徴とする、射出成形された
プラスチックから成る多方向切換弁ケーシング。 - 【請求項2】 ガイドエレメント(40)が金属材料か
ら成っている、請求項1記載の多方向切換弁ケーシン
グ。 - 【請求項3】 少なくとも1つのガイドエレメント(4
0)が、該ガイドエレメントに設けられたガイド孔(4
1)の領域に、面取り部(43,44)を備えた、内側
に位置する環状溝(42)を有している、請求項1記載
の多方向切換弁ケーシング。 - 【請求項4】 前記ガイドエレメント(40)が、内側
に位置する環状溝(42)の領域に開口(47)を有し
ており、該開口に、圧力媒体を案内する圧力媒体通路
(32,34)が開口している、請求項3記載の多方向
切換弁ケーシング。 - 【請求項5】 少なくとも1つのガイドエレメント(4
0)が、該ガイドエレメント(40)に設けられたガイ
ド孔(41)の少なくとも一方の端部に制御縁(45,
46)を有している、請求項1記載の多方向切換弁ケー
シング。 - 【請求項6】 同じ構造を有する少なくとも2つのガイ
ドエレメント(40)が、互いに間隔をおいて相並んで
配置されている、請求項1記載の多方向切換弁ケーシン
グ。 - 【請求項7】 ガイドエレメント(40)に設けられた
前記開口(47)が、横断面で見て、前記ガイドエレメ
ントの全周のほぼ1/2にわたって延びている、請求項
4記載の多方向切換弁ケーシング。 - 【請求項8】 当該多方向切換弁ケーシングが、ケーシ
ング主孔(21)の段状に形成された両端部に端部スリ
ーブ(50,60)を収容しており、両端部スリーブが
それぞれ、ガイドエレメント(40)から間隔をおいて
終わっていて、切欠き(22,24)を形成しており、
該切欠き内に圧力媒体通路(31,35)が半径方向で
案内されており、更に前記端部スリーブ(50,60)
がガイドエレメント(40)と同軸的に位置していて、
直動形のスプールのための一貫して延びるガイド孔(4
1)を形成している、請求項1から7までのいずれか1
項記載の多方向切換弁ケーシング。 - 【請求項9】 2つのガイドエレメント(40)の間の
切欠き(23)と、両ガイドエレメント(40)と、前
記両端部スリーブ(50,60)との間の切欠き(2
2,24)と、ガイドエレメント(40)に設けられた
前記両環状溝(42)とが、それぞれ圧力媒体通路(3
1,32,33,34,35)に接続されて、5方向切
換弁を形成している、請求項6から8までのいずれか1
項記載の多方向切換弁ケーシング。 - 【請求項10】 当該多方向切換弁が、アンダカットに
よって互いに分離された、シールリングを支持する複数
のシールウェブを有する直動形のスプール(6)を収容
している、請求項1から9までのいずれか1項記載の多
方向切換弁ケーシング。
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