JPH11222000A - 押葉等の飾り - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は押葉等を立体的にきれいに飾ること
ができるとともに、長期間最初の状態を保つことができ
る押葉等の飾りを得るにある。 【解決手段】 正面板に額縁状の透孔が形成された該透
孔を除く部位が密閉状態に形成された内部に立体的に押
葉等を飾ることができる箱状のケース体と、ケース体の
正面板の透孔の周縁部あるいは周縁部寄りの部位より該
ケース体内へ突出するように設けられたカバー部材と、
正面板の透孔を密封状態で覆うように接着固定される透
明材製のカバーと、ケース体内に充填された窒素ガスと
で押葉等の飾りを構成している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はドライフラワーや押
葉等を飾った状態に収納し、額縁のように飾ることがで
きる押葉等の飾りに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、押葉を飾る場合、透明なアクリル
板やガラス板等の透明板と密封するためのアルミ箔等の
シートとの間に押葉を配置し、該透明板とシートとの間
に隙間が生じないように押し圧して接着剤や接着テープ
等で固定している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の押葉飾りは押葉
が透明板とシートとに押し圧された状態となるため、立
体感が得られず、平面的な使用しかできず、利用範囲が
限定されるとともに、きれいに見せることができないと
いう欠点があった。

【０００４】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
押葉等を立体的にきれいに飾ることができるとともに、
長期間最初の状態を保つことができる押葉等の飾りを提
供することを目的としている。

【０００５】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読む
と、より完全に明らかになるであろう。ただし、図面は
もっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範
囲を限定するものではない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は正面板に額縁状の透孔が形成された該透孔
を除く部位が密閉状態に形成された内部に立体的に押葉
等を飾ることができる箱状のケース体と、このケース体
の正面板の透孔の周縁部あるいは周縁部寄りの部位より
該ケース体内へ突出するように設けられたカバー部材
と、前記正面板の透孔を密封状態で覆うように接着固定
される透明材製のカバーと、前記ケース体内に充填され
た窒素ガスとで押葉等の飾りを構成している。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り、本発明を詳細に説明する。

【０００８】図１ないし図９の本発明の第１の実施の形
態において、１は箱状のケース体で、このケース体１は
図２および図３に示すように四角筒状の周壁部材２と、
この周壁部材２の背面に密封状態で一体形成あるいは固
定された背面板３と、前記周壁部材２の前面に密封状態
で固定あるいは一体形成された額縁形状となるように四
角形状の透孔４を有する前面板５とで構成されている。

【０００９】６は前記ケース体１の前面板５の透孔４の
周縁部より該ケース体１内に突出するように一体成形さ
れたカバー部材で、このカバー部材６は前面側の幅寸法
よりも背面側の幅寸法が大きくなるように形成されると
ともに、少なくとも１箇所以上の隅部、本実施の形態で
は４箇所の隅部に切欠部７、７、７、７が形成されてい
る。

【００１０】８は前記ケース体１の周壁部材２と前記カ
バー部材６との間に、必要に応じて設置される該カバー
部材６の切欠部７、７、７、７より挿入された押葉等の
保存剤で、この押葉等の保存剤８は押葉等を最初の状態
に長期間保存することができる脱酸素剤や乾燥剤であ
る。

【００１１】９は前記カバー部材６の内奥部に収納され
る押葉等を挟んで飾ることができる複数枚のガラスやア
クリル等の透明板である。

【００１２】１０は前記ケース体１の前面板５の透孔４
を該ケース体１内に窒素ガス１７を充填した状態で密封
状態で覆うように接着固定されるガラス、アクリル等の
透明材製のカバーである。

【００１３】上記構成の押葉等の飾り１１は、図５に示
すように押葉等の保存剤８を切欠部７、７、７、７より
カバー部材６の外周部に位置させ、用意した押葉１３を
図６に示すように複数枚の透明板９間に配置し、粘着テ
ープ１４等を用いて複数枚の透明板９が位置ずれしない
ように固定した後、両面テープ１５等を用いて図７に示
すように、押葉１３が配置されて重ね合わされた透明板
９をカバー部材６の内奥部に位置するようにケース体１
の背面板３に固定する。しかる後、図８に示すように接
着剤や粘着テープを用いて、前面に位置する透明板９に
用意したドライフラワー１６を配置を考えて固定する。

【００１４】次に、ケース１内に窒素ガス１７を充填し
た後、該ケース体１の前面板５の透孔４を密封するよう
に、図９に示すように接着剤を用いてカバー１０を前面
板５に接着固定する。必要に応じてカバー１０の外周部
を密封あるいは装飾するための金、銀テープ等の装飾テ
ープを貼る。

【００１５】上記のようにして作られた押葉等の飾り１
１はケース体１内に窒素ガス１７が充填された押葉１３
やドライフラワー１６が立体的に配置されるとともに、
ケース体１内は密封状態となり、かつ外部から見えない
部位に配置した押葉等の保存剤８によって、押葉１３や
ドライフラワー１６が最初の状態を長期間保つことがで
きる。

【００１６】

【発明の異なる実施の形態】次に、図１０ないし図３２
に示す本発明の異なる実施の形態につき説明する。な
お、これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当っ
て、前記本発明の第１の実施の形態と同一構成部分には
同一符号を付して重複する説明を省略する。

【００１７】図１０ないし図１２に示す本発明の第２の
実施の形態において、前記本発明の第１の実施の形態と
主に異なる点は、カバー部材６が一体成形されるととも
に、カバー１０が密封状態で固定された前面板５Ａを周
壁部材２に嵌合固定できるように形成したケース体１Ａ
を用いた点で、このように形成したケース体１Ａは周壁
部材２に前面板５Ａを嵌合固定した後、嵌合部の外周部
に粘着テープ１４を貼り付けることにより密封を図るこ
とができる押葉等の飾り１１Ａにでき、前記本発明の第
１の実施の形態と同様な作用効果が得られる。

【００１８】図１３ないし図１５に示す本発明の第３の
実施の形態において、前記本発明の第２の実施の形態と
主に異なる点は、背面板３に前面が前面板５Ａの透孔４
の周縁部寄りの部位に位置するカバー部材６Ａを固定し
た点で、このように形成したケース体１Ｂを用いた押葉
等の飾り１１Ｂにしても、前記本発明の第２の実施の形
態と同様な作用効果が得られる。

【００１９】図１６ないし図１８に示す本発明の第４の
実施の形態において、前記本発明の第１の実施の形態と
主に異なる点は、あらかじめ前面板５にカバー１０を密
封状態に固定しておくとともに、背面に開口部１８を形
成し、該開口部１８を接着剤や粘着テープ等で密封状態
に固定することができる開閉蓋１９を用いたケース体１
Ｃにした点で、このように形成したケース体１Ｃを用い
て構成した押葉等の飾り１１Ｃにしても前記本発明の第
１の実施の形態と同様な作用効果が得られる。

【００２０】図１９ないし図２１に示す本発明の第５の
実施の形態において、前記本発明の第４の実施の形態と
主に異なる点は、開閉蓋１９に前面が前面板５の透孔４
の周縁部寄りの部位に位置するカバー部材６Ｂを固定し
た点で、このように形成したケース体１Ｄを用いた押葉
等の飾り１１Ｄにしても、前記本発明の第４の実施の形
態と同様な作用効果が得られる。

【００２１】図２２ないし図２４に示す本発明の第６の
実施の形態において、前記本発明の第１の実施の形態と
主に異なる点は密閉性の台紙２０と、この台紙２０の表
面に配置された押葉１３を覆うように配置されたカバー
１０との外周部を接着剤２１や粘着テープ１４で密封す
るとともに、カバー１０と台紙２０との間に窒素ガス１
７を充填した点で、このように構成された押葉等の飾り
１１Ｅにしてもよい。

【００２２】図２５ないし図２７に示す本発明の第７の
実施の形態において、前記本発明の第６の実施の形態と
主に異なる点は、台紙２０とカバー１０との間に枠部材
２２を介装した点で、このように構成した押葉等の飾り
１１Ｆにしてもよい。

【００２３】図２８ないし図３０に示す本発明の第８の
実施の形態において、前記本発明の第６の実施の形態と
主に異なる点は台紙本体２３と、この台紙本体２３の裏
面に配置された該台紙本体２３の外周部よりも外方へ突
出するアルミ箔等の防湿シート２４とで形成した台紙２
０Ａを用いた点で、このように形成された台紙２０Ａを
用いて構成した押葉等の飾り１１Ｇにしてもよい。

【００２４】図３１および図３２に示す本発明の第９の
実施の形態において、前記本発明の第８の実施の形態と
主に異なる点はアルミ箔等の防湿シートの代わりにアル
ミや金属材製のケース体１Ｅを用いた点で、このように
形成されたケース体１Ｅを用いて構成した押葉等の飾り
１１Ｈにしてもよい。

【００２５】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙する効果が得られる。

【００２６】（１）正面板に額縁状の透孔が形成された
該透孔を除く部位が密閉状態に形成された内部に立体的
に押葉等を飾ることができる箱状のケース体と、このケ
ース体の正面板の透孔の周縁部あるいは周縁部寄りの部
位より該ケース体内へ突出するように設けられたカバー
部材と、前記正面板の透孔を密封状態で覆うように接着
固定される透明材製のカバーと、前記ケース体内に充填
された窒素ガスとで構成されているので、ケース体内の
カバー部材内に押葉等を配置して押葉等を立体的に飾る
ことができる。したがって、きれいに見せることができ
る。

【００２７】（２）前記（１）によって、ケース体内に
窒素ガスが充填されて密封状態にされているので、内部
に収納した押葉等の保存を長期間変色したり、退色する
のを効率よく防止することができる。

【００２８】（３）前記（１）によって、押葉等を額縁
内に収納した状態に見せることができる。したがって、
立体感のある飾りとして使用することができる。

【００２９】（４）前記（１）によって、構造が簡単で
あるので、誰でもが楽に使用することができる。

【００３０】（５）請求項２も前記（１）〜（４）と同
様な効果が得られる。

【００３１】（６）請求項３、４も前記（１）〜（４）
と同様な効果が得られるとともに、外部から見えない部
位に収納される押葉等の保存剤によって、より効率よく
ケース体内に収納された押葉等の保存を図ることができ
る。

【００３２】（７）請求項５、６も前記（２）、（４）
と同様な効果が得られる

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態を示す分解斜視図。

【図２】本発明の第１の実施の形態のケース体の斜視
図。

【図３】図２の３−３線に沿う断面図。

【図４】本発明の第１の実施の形態の市販状態の説明
図。

【図５】本発明の第１の実施の形態の押葉等の保存剤の
収納状態の説明図。

【図６】本発明の第１の実施の形態の押葉の取付け状態
の説明図。

【図７】本発明の第１の実施の形態の透明板の固定状態
の説明図。

【図８】本発明の第１の実施の形態のドライフラワーの
取付け状態の説明図。

【図９】本発明の第１の実施の形態の仕上げた状態の説
明図。

【図１０】本発明の第２の実施の形態を示す分解斜視
図。

【図１１】本発明の第２の実施の形態のケース体の説明
図。

【図１２】本発明の第２の実施の形態の仕上げた状態の
説明図。

【図１３】本発明の第３の実施の形態を示す分解斜視
図。

【図１４】本発明の第３の実施の形態のケース体の説明
図。

【図１５】本発明の第３の実施の形態の仕上げた状態の
説明図。

【図１６】本発明の第４の実施の形態を示す分解斜視
図。

【図１７】本発明の第４の実施の形態のケース体の説明
図。

【図１８】本発明の第４の実施の形態の仕上げた状態の
説明図。

【図１９】本発明の第５の実施の形態を示す分解斜視
図。

【図２０】本発明の第５の実施の形態のケース体の説明
図。

【図２１】本発明の第５の実施の形態の仕上げた状態の
説明図。

【図２２】本発明の第６の実施の形態の使用状態の説明
図。

【図２３】本発明の第６の実施の形態の正面図。

【図２４】図２３の２４−２４線に沿う断面図。

【図２５】本発明の第７の実施の形態の使用状態の説明
図。

【図２６】本発明の第７の実施の形態の正面図。

【図２７】図２６の２７−２７線に沿う断面図。

【図２８】本発明の第８の実施の形態の使用状態の説明
図。

【図２９】本発明の第８の実施の形態の正面図。

【図３０】図２９の３０−３０線に沿う断面図。

【図３１】本発明の第９の実施の形態の正面図。

【図３２】図３１の３２−３２線に沿う断面図。

【符号の説明】

１、１Ａ〜１Ｅ：ケース体、２：周壁部材、
３：背面板、４：透孔、 ５、５Ａ：前面
板、６、６Ａ、６Ｂ：カバー部材、７：切欠部、
８：押葉等の保存剤、９：透明板、
１０：カバー、１１、１１Ａ〜１１Ｈ：押葉等の飾り、
１２：密封袋、 １３：押葉、１４：粘着テー
プ、 １５：両面テープ、１６：ドライフラワー、
１７：窒素ガス、１８：開口部、 １９：開
閉蓋、２０、２０Ａ：台紙、 ２１：接着剤、２２：
枠部材、 ２３：台紙本体、２４：防湿シー
ト。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 正面板に額縁状の透孔が形成された該透
   孔を除く部位が密閉状態に形成された内部に立体的に押
   葉等を飾ることができる箱状のケース体と、このケース
   体の正面板の透孔の周縁部あるいは周縁部寄りの部位よ
   り該ケース体内へ突出するように設けられたカバー部材
   と、前記正面板の透孔を密封状態で覆うように接着固定
   される透明材製のカバーと、前記ケース体内に充填され
   た窒素ガスとからなることを特徴とする押葉等の飾り。
2. 【請求項２】 正面板に額縁状の透孔が形成され、背面
   に開口部が形成された内部に立体的に押葉等を飾ること
   ができる枠状のケース体と、このケース体の正面板の透
   孔の周縁部あるいは周縁部寄りの部位より該ケース体内
   へ突出するように設けられたカバー部材と、前記正面板
   の透孔を密封状態で覆うように接着固定されたガラス板
   等の透明材製のカバーと、前記ケース体の開口部を接着
   剤や粘着テープ等で密封状態に固定することができる開
   閉蓋と、前記ケース体内に充填された窒素ガスとからな
   ることを特徴とする押葉等の飾り。
3. 【請求項３】 正面板に額縁状の透孔が形成された該透
   孔を除く部位が密閉状態に形成された内部に立体的に押
   葉等を飾ることができる箱状のケース体と、このケース
   体の正面板の透孔の周縁部あるいは周縁部寄りの部位よ
   り該ケース体内へ突出するように設けられたカバー部材
   と、このカバー部材と前記ケース体の壁面との間に挿入
   された脱酸素剤や乾燥剤等の押葉等の保存剤と、前記カ
   バー部材の内奥部に押葉等を挟んで飾ることができる複
   数枚の透明板と、前記正面板の透孔を密封状態で覆うよ
   うに接着固定される透明材製のカバーと、前記ケース体
   内に充填された窒素ガスとからなることを特徴とする押
   葉等の飾り。
4. 【請求項４】 正面板に額縁状の透孔が形成され、背面
   に開口部が形成された内部に立体的に押葉等を飾ること
   ができる枠状のケース体と、このケース体の正面板の透
   孔の周縁部あるいは周縁部寄りの部位より該ケース体内
   へ突出するように設けられたカバー部材と、このカバー
   部材と前記ケース体の壁面との間に挿入された脱酸素剤
   や乾燥剤等の押葉等の保存剤と、前記正面板の透孔を密
   封状態で覆うように接着固定されたガラス板等の透明材
   製のカバーと、前記カバー部材の内奥部に押葉等を挟ん
   で飾ることができる複数枚の透明板と、前記ケース体の
   開口部を接着剤や粘着テープ等で密封状態に固定するこ
   とができる開閉蓋と、前記ケース体内に充填された窒素
   ガスとからなることを特徴とする押葉等の飾り。
5. 【請求項５】 台紙本体、この台紙本体の裏面に配置さ
   れた該台紙本体の外周部よりも外方に突出するアルミ箔
   等の防湿シートとからなる台紙と、前記台紙の台紙本体
   の表面に配置された押葉と、この押葉を覆うとともに、
   前記台紙の台紙本体の外周部より突出している部位の前
   記防湿シートと接着剤あるいは接着テープとで密封する
   ように固定された透明材製のカバーと、このカバーと前
   記台紙との間に充填された窒素ガスとからなることを特
   徴とする押葉等の飾り。
6. 【請求項６】 密閉性の台紙と、この台紙の表面に配置
   された押葉と、この押葉を覆うとともに、前記台紙の外
   周部と接着剤あるいは接着テープとで密封するように固
   定された透明材製のカバーと、このカバーと前記台紙と
   の間に充填された窒素ガスとからなることを特徴とする
   押葉等の飾り。