JPH11221668A - 洗浄を必要としない半田付け方法 - Google Patents

洗浄を必要としない半田付け方法

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JPH11221668A
JPH11221668A JP10041320A JP4132098A JPH11221668A JP H11221668 A JPH11221668 A JP H11221668A JP 10041320 A JP10041320 A JP 10041320A JP 4132098 A JP4132098 A JP 4132098A JP H11221668 A JPH11221668 A JP H11221668A
Authority
JP
Japan
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flux
lead pin
substrate
solder
solder material
Prior art date
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Pending
Application number
JP10041320A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Sasaki
義彦 佐々木
Kinya Mori
欣也 森
Kouji Ikimi
孝次 伊木美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISHIMOTO DENKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
NISHIMOTO DENKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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  • Led Device Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラックスをいれない半田材をで半田付けを
し、洗浄を必要とせず、従来のような洗浄ムラによる支
障もなく、洗浄の設備および人手を必要としないので費
用も安くすむ半田付け方法を提供する。 【解決手段】 半田付けしようとする部材、たとえば基
板3の孔4にリードピン1を圧入したものを、水素と窒
素とを供給した還元炉を通して還元しながら、フラック
スの入っていない半田材2を用いて、半田付けをし、洗
浄を不要とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半田付け用のフ
ラックスの入っていないノンフラックスの半田材を用い
て半田付けをし、半田付け後に洗浄を必要としない半田
付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半田付け方法としては、手付ハン
ダ、ディップハンダ、リフローハンダ等の方法がある
が、いずれもフラックスが入った半田材が用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フラックスは、半田付
けしようとする部材の表面の酸化皮膜を除去し、半田性
を良くするものであるが、反面半田付けした際にフラッ
クスが飛び散り、後工程の作業に支障を来す。例えば、
エル.イー.ディー(LED)用基板にLEDチップを
金線で結び付ける(ボンディング)場合に、フラックス
があるとこのボンディングが出来ない。
【0004】そこで、半田付した部材を洗浄してフラッ
クスを取り除く必要があるが、この洗浄にフロンまたは
フロン代替物を用いており、これらフロン等が地球のオ
ゾン層を破壊するので大きな問題になっている。そし
て、国際条約により2003年末までにはフロンまたは
フロン代替物の全廃が義務づけられているが、未だそれ
等に代わるものが開発されていない状況である。
【0005】フロンまたはフロン代替物に代わる無害洗
浄剤が開発されるまでは、フロンまたはフロン代替物を
使用せざるを得ない状況であるが、フロンまたはフロン
代替物は非常に高価であり、洗浄に際しては少なくとも
3層の洗浄槽を通過させる必要があり、被洗浄物によっ
ては10槽程度の洗浄槽を順次通過させているので、こ
の設備費も非常に高く、また、洗浄に人手を必要とし、
従って、半田付け部材のコストを高くしている。
【0006】フロンまたはフロン代替物を用いて洗浄し
ても、どうしても洗浄ムラを生じ、フラックスの残留物
を嫌う作業に支障を来す。
【0007】この発明は、フラックスを入れない半田材
(以下ノンフラックス半田材と言う)で半田付けをし、
洗浄を必要とせず、しかも部材表面の酸化皮膜を除去
し、従来のような洗浄ムラによる支障もなく、洗浄の設
備および人手を必要としないので、従来に比べて費用も
格段に安くてすむ半田付け方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】半田付けしようとする部
材を、水素と窒素とを供給した還元炉を通して還元しな
がら、ノンフラックス半田材を用いて、半田付けをし、
半田付け後に洗浄しなくてもよいようにする。
【0009】
【発明の実施の形態】半田付けをしたい部材を、水素と
窒素とを供給した還元炉を通過させながらノンフラック
ス半田材で半田付けをする。炉内では、半田付けする部
材の表面の酸化皮膜の酸素が水素と化合して水となり、
炉の熱で水蒸気となる。この際窒素は酸素と水素との化
合を助ける。水蒸気は炉外へ発散させる。
【0010】水素と窒素の比率は限定するものではない
が、水素が10数%、窒素が80数%とするのが好まし
い。
【0011】使用する半田材の形状は限定するものでな
く、半田メッキ、ボール、ペレット、リング、箔、板、
糸(棒)等を用いることができる。
【0012】なお、本願においては「半田材」とは、錫
と鉛を配合した一般的な半田以外に、アンチモン、ビス
マス、カドミウム、銀、インジユウム等を含有した特殊
半田材や、金ロウ、金ゲルマ、銀ロウ等をも含めた結合
材を意味する。
【0013】半田材として半田メッキを用いた半田付け
方法の1つの実施例として、プラスチック基板の孔に挿
入したリードピンの半田付け方法を図面により説明す
る。
【0014】
【実施例1】図1に示すようにリードピン1の表面をノ
ンフラックス半田材で電解メッキする。2が半田層であ
る。次いで、図2に示すように、半田層2で覆ったリー
ドピン1の先端部を基板3の孔4に圧入する。孔4の壁
面はラウンド5で覆われている。
【0015】孔4にリードピン1を挿入した基板3を水
素と窒素とを供給した還元炉のコンベアに載置して加熱
しながら炉内を通過させる。
【0016】孔4にリードピン1を挿入した基板3が還
元炉を通過する際に、リードピン1、基板3およびラウ
ンド5の表面の酸化皮膜の酸素が還元炉の水素と化合し
て水となり、更に水蒸気となって炉外に発散される。
【0017】図3に示すように、前記基板3が還元炉を
通過中に、リードピン1の半田層2が加熱されて溶けて
流下し、基板3の孔4とリードピン1の先端部との隙間
を埋め、更に、孔4の上縁でリードピン1の周囲に半田
フィレット6が形成され、リードピン1が基板3に強固
に固定される。
【0018】
【実施例2】半田材として、ノンフラックス半田材のボ
ールを用いて、リードピン1と基板3との半田付け方法
を以下図4および図5により説明する。
【0019】図4に示すように、基板3の孔4に、リー
ドピン1の先端部を圧入する。リードピン1のリード部
(下部)を治具8の孔7に挿入する。そして、基板3の
上に治具10の孔9をリードピン1の真上に載置する。
【0020】次いで治具8の孔7内で、リードピン1の
先端に、ノンフラックス半田材のボール11を載置す
る。ボール11の代わりに、ペレット、リング、箔、板
等の形状のノンフラックス半田材でもよい。
【0021】上記図4にしめす状態のものを前記還元炉
のコンベア上に置き、炉内を通過させる。この通過中
に、リードピン1、ラウンド5および基板3の表面の酸
化皮膜が還元され、図5に示すように、ボール11は溶
けてリードピン1の表面を流下し、図5に示すように、
リードピン1とラウンド5との間隙を埋め、リードピン
1を基板3に強固に固定する。図中12は半田層であ
る。
【0022】
【発明の効果】この発明に係る半田付け方法は、ノンフ
ラックス半田材を使用するので、半田付け後フロンまた
はフロン代替物での洗浄をする必要がない。従って、フ
ロンまたはフロン代替物の使用を全廃しようとする世界
の要請に応えるものである。
【0023】従来の半田付け方法は、洗浄を必要とする
ので、洗浄剤および洗浄槽設備に多大の費用を必要とす
るが、この発明に係る半田付け方法は洗浄をする必要が
ないので、洗浄剤、洗浄槽設備の費用および洗浄に伴う
人件費がかからない。また水素および窒素は、フロンや
フロン代替物に比べて格段に安価である。上記の理由に
より、この発明に係る半田付け方法は、従来の方法に比
べてコストが格段に安くてすみ、部品のコストを大きく
下げることが出来る。
【0024】フラックスは塩素系のものが多いので、従
来の半田付けでは、半田の内部まで洗浄出来ないので、
内部から腐食が始まり、部品の寿命を短くするが、この
発明に係る半田付け方法はフラックスを使用しないの
で、内部から腐食することがなく、部品の寿命は従来の
ものに比べて長い。
【0025】従来の洗浄では、100%の洗浄は無理で
あって、大なり小なりの洗浄ムラがあり、半田付け後の
部材の性能に問題が生ずるおそれがあるが、この発明に
係る半田付けでは、洗浄を必要とせず、もともと従来の
様な洗浄ムラの生ずる余地はなく、半田付け後の部材の
性能に問題はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノンフラックスの電解メッキ半田層で覆ったリ
ードピンの断面図である。
【図2】ノンフラックス電解メッキ半田層で覆ったリー
ドピンを基板の孔に挿入した状態の断面図である。
【図3】還元炉を通過した後のノンフラックス半田材に
よるリードピンと基板の固定状況の断面図である。
【図4】ノンフラックス半田材のボールを使用する場合
の、還元炉を通過させる前の状態の説明図である。
【図5】ノンフラックス半田材のボールを使用した場合
の、還元炉を通過させた後の状態の説明図である。
【符号の説明】
1 リードピン 2 半田層 3 基板 4 孔 5 ラウンド 6 フィレット 7 孔 8 治具 9 孔 10 治具 11 ノンフラックス半田材のボール 12 半田層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半田付けしようとする部材を、水素と窒
    素とを供給した還元炉を通して還元しながら、フラック
    スの入っていない半田材を用いて、半田付けし、洗浄を
    必要としないことを特徴とする半田付け方法。
JP10041320A 1998-02-05 1998-02-05 洗浄を必要としない半田付け方法 Pending JPH11221668A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10041320A JPH11221668A (ja) 1998-02-05 1998-02-05 洗浄を必要としない半田付け方法

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JP10041320A JPH11221668A (ja) 1998-02-05 1998-02-05 洗浄を必要としない半田付け方法

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JPH11221668A true JPH11221668A (ja) 1999-08-17

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ID=12605235

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JP10041320A Pending JPH11221668A (ja) 1998-02-05 1998-02-05 洗浄を必要としない半田付け方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100510910B1 (ko) * 2001-09-10 2005-08-25 에어 프로덕츠 앤드 케미칼스, 인코오포레이티드 건식 플럭스 처리 방법
US7347355B2 (en) 2003-08-22 2008-03-25 Pentax Corporation Method for brazing metal components for use in medical equipment, metal assembly produced by the method and endoscope provided with the metal assembly
US10610981B2 (en) 2015-09-30 2020-04-07 Origin Company, Limited Solder paste for reduction gas, and method for producing soldered product

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US7347355B2 (en) 2003-08-22 2008-03-25 Pentax Corporation Method for brazing metal components for use in medical equipment, metal assembly produced by the method and endoscope provided with the metal assembly
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