JPH11220110A - ゲート電荷蓄積形メモリセル及びその作製方法 - Google Patents

ゲート電荷蓄積形メモリセル及びその作製方法

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JPH11220110A JP9349060A JP34906097A JPH11220110A JP H11220110 A JPH11220110 A JP H11220110A JP 9349060 A JP9349060 A JP 9349060A JP 34906097 A JP34906097 A JP 34906097A JP H11220110 A JPH11220110 A JP H11220110A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造プロセスが左程複雑になることがなく、外
部配線数や端子部の面積の増加を抑制することができ、
従来のフラッシュメモリの製造プロセスの若干の延長で
製造することができ、しかも、従来のDRAMのような
複雑な構造のキャパシタが不要であり、セル面積の大幅
な増加を改善することができるゲート電荷蓄積形メモリ
セルを提供する。 【解決手段】ゲート電荷蓄積形メモリセルは、(A)チ
ャネル形成領域15と、(B)絶縁膜12を介して該チ
ャネル形成領域15と対向して設けられた第1のゲート
部13と、(C)該第1のゲート部13と容量結合した
第2のゲート部19と、(D)該チャネル形成領域15
と接して設けられ、互いに離間して設けられたソース/
ドレイン領域16,17と、(E)少なくとも二端を有
し、その内の一端が第1のゲート部13に接続された非
線形抵抗素子30から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所謂DRAMゲイ
ンセルの一種であるゲート電荷蓄積形メモリセル及びそ
の作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】DRAMセルは、通常、従来のRAMセ
ルの中で最小面積を実現できる1トランジスタ+1キャ
パシタから構成されている。しかしながら、設計ルール
が微細化されるに従い、小面積でしかもキャパシタに必
要とされる容量値を実現するために、複雑なキャパシタ
構造及び新キャパシタ材料の開発が要求されている。そ
して、誘電体材料及び電極の成膜、加工、パッシベーシ
ョン技術の研究開発費や新規に導入すべき製造装置等に
より、DRAM製造コストは増加の一途を辿っており、
もはや、トランジスタの製造コストよりもキャパシタの
製造コストの方が高くなっている。また、構造及び材料
を変更しない限り、半導体装置の微細化と共に読み出し
信号は小さくなり、ついにはメモリセルに記憶された情
報を検出することが困難となる。
【0003】このような問題を解決するためのDRAM
ゲインセルの一種が、例えば、文献"Super-Low-Voltage
Operation of a Semi-Static Complementary Gain DRA
M Memory Cell", S. Shukuri, et al., 1993 Symposium
on VLSI Technology, Digest of Tech. Papers, 3A-4,
pp23-24, 1993 から知られている。フローティングゲ
ートを有するメモリトランジスタRMと、相補型のワー
ドトランジスタWMとから構成された、かかるDRAM
ゲインセルの等価回路を図40に示す。このDRAMゲ
インセルにおいては、ワードトランジスタWMのゲート
部とメモリトランジスタRMのゲート部とを共通のワー
ド線WLに接続し、且つワードトランジスタWMのソー
ス/ドレイン領域の一方とメモリトランジスタRMのソ
ース/ドレイン領域の一方を共通のビット線BLに接続
することで、外部配線の数を減少させている。このDR
AMゲインセルに情報を書き込む場合、ビット線BLに
例えば1.5ボルトの電圧を印加し、ワード線WLにマ
イナスの電圧を印加する。その結果、メモリトランジス
タRMのフローティングゲートには正電荷が充電され、
メモリトランジスタRMの閾値電圧はマイナス方向にシ
フトする。DRAMゲインセルが待機時の状態にあって
は、メモリトランジスタRM及びワードトランジスタW
Mがオン状態にならないような電位にワード線WLを保
つ。情報の読み出し時には、ワード線WLの電位を、フ
ローティングゲートに正電荷が蓄積されたときのメモリ
トランジスタRMの閾値電圧と、蓄積されていないとき
の閾値電圧の間の電位とする。これによって、正電荷が
フローティングゲートに蓄積されている場合には、DR
AMゲインセルに電流が流れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、図40に
示したDRAMゲインセルは、補助的に必要な場合があ
るが、原理的にはキャパシタが不要である。しかしなが
ら、DRAMゲインセルの面積の縮小化を図る場合、ワ
ードトランジスタWMを薄膜トランジスタ(TFT)か
ら構成する必要があり、製造プロセスが複雑になるし、
従来の製造プロセスの延長では製造することができない
という問題がある。また、TFTの制御、再現性が現在
の量産技術では困難であるといった問題もある。更に
は、このDRAMゲインセルは動作マージンが小さく、
動作マージンを確保するためには2つのトランジスタの
ゲート又はドレインを別々のワード線又はビット線に接
続する必要があり、セルの面積を縮小化できないという
問題もある。
【0005】従って、本発明の目的は、製造プロセスが
左程複雑になることがなく、外部配線数や端子部の面積
の増加を抑制することができ、従来のフラッシュメモリ
の製造プロセスの若干の延長で製造することができ、し
かも、従来のDRAMのような複雑な構造のキャパシタ
が不要であり、セル面積の大幅な増加を抑制することが
できるゲート電荷蓄積形メモリセル及びその作製方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルは、(A)チ
ャネル形成領域と、(B)絶縁膜を介して該チャネル形
成領域と対向して設けられた第1のゲート部と、(C)
該第1のゲート部と容量結合した第2のゲート部と、
(D)該チャネル形成領域と接して設けられ、互いに離
間して設けられたソース/ドレイン領域と、(E)少な
くとも二端を有し、その内の一端が第1のゲート部に接
続された非線形抵抗素子、から成ることを特徴とする。
尚、非線形抵抗素子の一端が第1のゲート部に接続され
ているとは、非線形抵抗素子の一端が第1のゲート部を
兼ねている場合を含む。
【0007】本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルにお
いては、非線形抵抗素子は二端子動作特性を有すること
が好ましい。ここで、二端子動作特性とは、ダイオード
のように、2つの領域の間に流れる電流量がこれらの2
つの領域の間の電圧によって一義的に決まる動作特性を
指し、あるいは又、電界効果型トランジスタのように、
4つの主領域(ソース領域、ドレイン領域、チャネル形
成領域及びゲート部)があるものでは、例えば、ゲート
部とドレイン領域とを接続し、ソース領域とドレイン領
域との間を流れる電流が、ソース領域とドレイン領域と
の間の電圧によって一義的に決まる動作特性を意味す
る。尚、以下においても、二端子動作特性の意味は同様
である。
【0008】本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルにお
ける非線形抵抗素子は、順方向導通電圧と同極性であっ
て、絶対値が順方向導通電圧の絶対値以上である第1の
電圧が二端間に印加されると低抵抗状態となり、順方向
導通電圧と同極性であって絶対値が該順方向導通電圧の
絶対値未満である第2の電圧、あるいは順方向導通電圧
と逆極性の電圧が二端間に印加されると高抵抗状態とな
る特性を有することが望ましい。尚、このような本発明
のゲート電荷蓄積形メモリセルを、本発明のゲート電荷
蓄積形メモリセルの第1の構成と呼ぶ。例えば、非線形
抵抗素子がダイオードから成る場合、順方向導通電圧以
上の第1の電圧が印加されると低抵抗状態になる特性を
有するダイオードを用いることが好ましい。
【0009】本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、非線形抵抗素子は、更に、前
記順方向導通電圧とは逆極性であって、しかも、絶対値
が逆方向導通電圧の絶対値未満である第3の電圧が二端
間に印加されると高抵抗状態となり、前記順方向導通電
圧とは逆極性であって、しかも、絶対値がこの逆方向導
通電圧の絶対値以上である第4の電圧が二端間に印加さ
れると低抵抗状態となる特性を有することが望ましい。
【0010】このような特性を有する非線形抵抗素子と
して、pn接合ダイオードを挙げることができ、この場
合、pn接合ダイオードは、ソース/ドレイン領域の導
電型と同じ導電型の半導体領域、及び、ソース/ドレイ
ン領域の導電型とは逆の導電型の半導体領域を有し、ソ
ース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の該半導体
領域は非線形抵抗素子の一端に相当し、ソース/ドレイ
ン領域の導電型と同じ導電型の該半導体領域は非線形抵
抗素子の他端に相当する構成とすることが好ましい。非
線形抵抗素子の高抵抗状態における抵抗値を一層大きく
することができるといった観点、あるいは又、非線形抵
抗素子の逆方向導通電圧のバラツキを小さくし更には再
現性を高めるといった観点から、pn接合ダイオードの
pn接合領域は単結晶半導体から形成されていることが
好ましい。pn接合ダイオードから形成された非線形抵
抗素子の逆方向導通電圧は、パンチスルー、雪崩崩壊、
あるいは、ツェナー降服にて規定することができる。あ
るいは又、pn接合ダイオードはラテラルpn接合を有
することが、非線形抵抗素子の高抵抗状態における抵抗
値を更に一層大きくすることができるといった観点、あ
るいは又、逆方向導通電圧のバラツキを更に小さくし更
には再現性を一層高めるといった観点から望ましい。
【0011】あるいは又、このような特性を有する非線
形抵抗素子として、電界効果型トランジスタを挙げるこ
ともでき、この場合、非線形抵抗素子の逆方向導通電圧
は電界効果型トランジスタの閾値電圧によって制御する
ことができる。
【0012】本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、非線形抵抗素子は、順方向導
通電圧を小さくするといった観点から、ヘテロ接合ダイ
オードを挙げることもできる。
【0013】本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルにお
いては、前記容量結合は、第1のゲート部と第2のゲー
ト部との間に誘電体膜を介在させることによって形成さ
れていることが望ましい。誘電体膜としては、例えばS
iO2、SiO2/Sixy、SiO2/Sixy/Si
2あるいはTa25/Sixyを挙げることができ
る。
【0014】本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、少なくとも二端を有し、その
内の一端が前記第1のゲート部に接続された第2の非線
形抵抗素子を更に備えている構成とすることもできる。
尚、このような本発明のゲート電荷蓄積形メモリセル
を、本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルの第2の構成
と呼ぶ。この場合、第2の非線形抵抗素子は二端子動作
特性を有することが好ましい。あるいは又、第2の非線
形抵抗素子は、第2の順方向導通電圧と同極性であっ
て、絶対値が第2の順方向導通電圧の絶対値以上である
第5の電圧が二端間に印加されると低抵抗状態となり、
第2の順方向導通電圧と同極性であって絶対値が該第2
の順方向導通電圧の絶対値未満である第6の電圧、ある
いは第2の順方向導通電圧とは逆極性の第7の電圧が二
端間に印加されると高抵抗状態となる特性を有すること
が望ましい。
【0015】このような特性を有する第2の非線形抵抗
素子として、第2の非線形抵抗素子は、ソース/ドレイ
ン領域の導電型と同じ導電型の半導体領域、及び、ソー
ス/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の半導体領域
を有するpn接合ダイオードから成り、ソース/ドレイ
ン領域の導電型と同じ導電型の該半導体領域は第2の非
線形抵抗素子の一端に相当し、ソース/ドレイン領域の
導電型とは逆の導電型の該半導体領域は第2の非線形抵
抗素子の他端に相当する構成とすることが好ましい。
尚、第2の非線形抵抗素子の高抵抗状態における抵抗値
を一層大きくすることができるといった観点から、pn
接合ダイオードのpn接合領域は単結晶半導体から形成
されていることが好ましい。あるいは又、pn接合ダイ
オードはラテラルpn接合を有することが、第2の非線
形抵抗素子の高抵抗状態における抵抗値を更に一層大き
くすることができるといった観点から望ましい。
【0016】更には、このような特性を有する第2の非
線形抵抗素子として、順方向導通電圧を小さくするとい
った観点から、ヘテロ接合ダイオードを挙げることもで
きる。
【0017】本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、第2のゲート部はワード線に
接続され、非線形抵抗素子の他端はビット線に接続さ
れ、一方のソース/ドレイン領域は読み出し線に接続さ
れている構成とすることができる。尚、このような本発
明のゲート電荷蓄積形メモリセルを、本発明のゲート電
荷蓄積形メモリセルの第1Aの構成と呼ぶ。尚、読み出
し線は、ワード線と平行に設けてもよいし、ビット線と
平行に設けてもよい。即ち、1本のワード線と1本の読
み出し線に複数のゲート電荷蓄積形メモリセルを接続す
る構成としてもよいし、1本のビット線と1本の読み出
し線に複数のゲート電荷蓄積形メモリセルを接続する構
成としてもよい。更には、任意の位置に配置された任意
の数のゲート電荷蓄積形メモリセルを、1本の読み出し
線で接続してもよい。
【0018】本発明の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、ビット線を第1のビット線
電位とし、且つ、読み出し線を第1の読み出し線電位と
し、次いで、ワード線を第1のワード線電位から第2の
ワード線電位とすることによって、第1のゲート部と第
2のゲート部との容量結合に基づき第1のゲート部と非
線形抵抗素子の他端との間を前記第1の電圧とすること
で、非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、以て、ビット線
から非線形抵抗素子を介して第1の極性の電荷を第1の
ゲート部に移動させ、かかる第1の極性の電荷を第1の
ゲート部に蓄積することが好ましい。これによって、ゲ
ート電荷蓄積形メモリセルに情報を書き込むことができ
る。
【0019】あるいは又、本発明の第1Aの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、ビット線を第
2のビット線電位とし、且つ、読み出し線を第1の読み
出し線電位とし、次いで、ワード線を第1のワード線電
位から第2のワード線電位とすることによって、第1の
ゲート部と第2のゲート部との容量結合に基づき第1の
ゲート部と非線形抵抗素子の他端との間を、前記第2の
電圧若しくは順方向導通電圧と逆極性の電圧(但し、そ
の絶対値が逆方向導通電圧未満の電圧)とすることで、
非線形抵抗素子を高抵抗状態のままとし、以て、第1の
ゲート部に蓄積された電荷の状態の変化を阻止すること
が好ましい。これによって、ゲート電荷蓄積形メモリセ
ルへの情報の書き込みを阻止することができる。
【0020】本発明の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、非線形抵抗素子は、更に、
前記順方向導通電圧とは逆極性であって、しかも、絶対
値が逆方向導通電圧の絶対値未満である第3の電圧が二
端間に印加されると高抵抗状態となり、前記順方向導通
電圧とは逆極性であって、しかも、絶対値が該逆方向導
通電圧の絶対値以上である第4の電圧が二端間に印加さ
れると低抵抗状態となる特性を有することが望ましい。
尚、ワード線を第3のワード線電位とし、ビット線を第
3のビット線電位とすることによって、第1のゲート部
と第2のゲート部との容量結合に基づき第1のゲート部
と非線形抵抗素子の他端との間を前記第4の電圧とする
ことで、非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、以て、ビッ
ト線から非線形抵抗素子を介して第1の極性とは逆の極
性である第2の極性の電荷を第1のゲート部に移動さ
せ、あるいは又、第1の極性の電荷を第1のゲート部か
ら非線形抵抗素子を介してビット線に放電させ、以て、
第1のゲート部の電荷蓄積状態を第2の電荷蓄積状態と
することが好ましい。これによって、ゲート電荷蓄積形
メモリセルに記憶された情報の消去を行うことができ
る。
【0021】本発明の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、非線形抵抗素子はpn接合
ダイオードから成り、該非線形抵抗素子は、第1のゲー
ト部又は第1のゲート部の延在部に形成されていること
が、構成の簡素化の観点から望ましい。ここで、pn接
合ダイオードは、ソース/ドレイン領域の導電型と同じ
導電型の半導体領域、及び、ソース/ドレイン領域の導
電型とは逆の導電型の半導体領域を有し、ソース/ドレ
イン領域の導電型とは逆の導電型の該半導体領域は非線
形抵抗素子の一端に相当し、ソース/ドレイン領域の導
電型と同じ導電型の該半導体領域は非線形抵抗素子の他
端に相当する構成とすることができる。
【0022】尚、このpn接合ダイオードは、第1のゲ
ート部あるいはその延在部がポリシリコン薄膜から形成
されている場合には、このポリシリコン薄膜中に形成さ
れたラテラルpn接合を有する構成とすることもでき
る。更には、ポリシリコンを単結晶化して、少なくとも
pn接合領域を単結晶化された部分に形成することが、
即ち、pn接合ダイオードのpn接合領域は単結晶半導
体から形成されていることが、非線形抵抗素子の高抵抗
状態における抵抗値を一層大きくすることができるとい
った観点、あるいは又、逆方向導通電圧のバラツキを小
さくし更には再現性を高めるといった観点から望まし
い。
【0023】あるいは又、本発明の第1Aの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、非線形抵抗素
子はヘテロ接合ダイオードから成り、該非線形抵抗素子
は、第1のゲート部又は第1のゲート部の延在部に形成
されている構成とすることが、順方向導通電圧を小さく
するといった観点から、好ましい。
【0024】本発明の第2の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、更に、第2のゲート部はワー
ド線に接続され、非線形抵抗素子の他端はビット線に接
続され、一方のソース/ドレイン領域は読み出し線に接
続され、第2の非線形抵抗素子の他端は消去線に接続さ
れている構成とすることができる。尚、このような本発
明のゲート電荷蓄積形メモリセルを、本発明のゲート電
荷蓄積形メモリセルの第2Aの構成と呼ぶ。尚、本発明
の第2Aの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセル、あ
るいは又、後述する本発明の第2B、第2Cの構成に係
るゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、例えばビッ
ト線に他端が接続された非線形抵抗素子を、第2の非線
形抵抗素子と明確に区別するために、便宜上、第1の非
線形抵抗素子と呼ぶ場合がある。また、これらの構成に
係るゲート電荷蓄積形メモリセルにおいて、単に非線形
抵抗素子という場合には、第1の非線形抵抗素子を意味
する。
【0025】本発明の第2Aの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、ビット線を第1のビット線
電位とし、読み出し線を第1の読み出し線電位とし、且
つ、消去線を第1の消去線電位とし、次いで、ワード線
を第1のワード線電位から第2のワード線電位とするこ
とによって、第1のゲート部と第2のゲート部との容量
結合に基づき第1のゲート部と第1の非線形抵抗素子の
他端との間を前記第1の電圧とすることで第1の非線形
抵抗素子を低抵抗状態とし、且つ、第1のゲート部と第
2のゲート部との容量結合に基づき第1のゲート部と第
2の非線形抵抗素子の他端との間を前記第6の電圧若し
くは第7の電圧とすることで第2の非線形抵抗素子を高
抵抗状態とし、以て、ビット線から第1の非線形抵抗素
子を介して第1の極性の電荷を第1のゲート部に移動さ
せ、かかる第1の極性の電荷を第1のゲート部に蓄積す
ることが好ましい。これによって、ゲート電荷蓄積形メ
モリセルに情報を書き込むことができる。
【0026】あるいは又、本発明の第2Aの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、ビット線を第
2のビット線電位とし、読み出し線を第1の読み出し線
電位とし、且つ、消去線を第1の消去線電位とし、次い
で、ワード線を第1のワード線電位から第2のワード線
電位とすることによって、第1のゲート部と第2のゲー
ト部との容量結合に基づき第1のゲート部と第1の非線
形抵抗素子の他端との間を、前記第2の電圧若しくは順
方向導通電圧と逆極性の電圧(但し、その絶対値が第1
の非線形抵抗素子における逆方向導通電圧未満の電圧)
とすることで、第1の非線形抵抗素子を高抵抗状態のま
まとし、且つ、第1のゲート部と第2のゲート部との容
量結合に基づき第1のゲート部と第2の非線形抵抗素子
の他端との間を前記第6の電圧若しくは第7の電圧とす
ることで第2の非線形抵抗素子を高抵抗状態とし、以
て、第1のゲート部に蓄積された電荷の状態の変化を阻
止することが好ましい。これによって、ゲート電荷蓄積
形メモリセルへの情報の書き込みを阻止することができ
る。
【0027】更には、本発明の第2Aの構成に係るゲー
ト電荷蓄積形メモリセルにおいては、消去線に第2の消
去線電位を印加することによって、第1のゲート部と第
2の非線形抵抗素子の他端との間を前記第5の電圧とす
ることで、第2の非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、第
2の非線形抵抗素子を介して消去線から第1の極性とは
逆極性である第2の極性の電荷を第1のゲート部に移動
させ、あるいは又、第1の極性の電荷を第1のゲート部
から第2の非線形抵抗素子を介して消去線に放電させ、
以て、第1のゲート部の電荷蓄積状態を第2の電荷蓄積
状態とすることが好ましい。これによって、ゲート電荷
蓄積形メモリセルに記憶された情報の消去を行うことが
できる。
【0028】各ゲート電荷蓄積形メモリセルにおいて第
1の非線形抵抗素子の逆方向導通電圧にバラツキが存在
すると、第1のゲート部に蓄積された電荷を消去した後
の第1のゲート部における電荷にバラツキが生じる。こ
のようなバラツキが生じると、読み出しマージンが減少
すると共に、第1のゲート部への情報の書き込み時、短
時間(高速)での書き込みにおいて、第1のゲート部に
蓄積される電荷にもバラツキが生じる。然るに、第2の
非線形抵抗素子の一端を第1のゲート部に接続し、他端
を消去線に接続することによって、第1のゲート部に蓄
積された電荷を消去したときに第1のゲート部に蓄積さ
れる電荷に生じるバラツキを小さく抑えることができ
る。その理由は、非線形抵抗素子の順方向導通電圧は一
般に小さく、このため、逆方向導通電圧よりもばらつき
を小さく制御できるからである。尚、消去線は、ワード
線と平行に設けてもよいし、ビット線と平行に設けても
よい。即ち、1本のワード線と1本の消去線に複数のゲ
ート電荷蓄積形メモリセルを接続する構成としてもよい
し、1本のビット線と1本の消去線に複数のゲート電荷
蓄積形メモリセルを接続する構成としてもよい。尚、後
述する本発明の第2B及び第2Cの構成に係るゲート電
荷蓄積形メモリセルにおいても消去線の配線構成を同様
とすることができる。
【0029】本発明の第2Aの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、第1の非線形抵抗素子及び
/又は第2の非線形抵抗素子はpn接合ダイオードから
成り、第1の非線形抵抗素子及び/又は第2の非線形抵
抗素子は、第1のゲート部又は第1のゲート部の延在部
に形成されていることが、構成の簡素化の面から好まし
い。
【0030】この場合、第1の非線形抵抗素子は、ソー
ス/ドレイン領域の導電型と同じ導電型の第1の半導体
領域、及び、ソース/ドレイン領域の導電型とは逆の導
電型の第2の半導体領域を有するpn接合ダイオードか
ら成り、該第2の半導体領域は第1の非線形抵抗素子の
一端に相当し、該第2の半導体領域は第1の非線形抵抗
素子の他端に相当する構成とすることが望ましい。一
方、第2の非線形抵抗素子は、ソース/ドレイン領域の
導電型と同じ導電型の第3の半導体領域、及び、ソース
/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の第4の半導体
領域を有するpn接合ダイオードから成り、該第3の半
導体領域は第2の非線形抵抗素子の一端に相当し、該第
4の半導体領域は第2の非線形抵抗素子の他端に相当す
る構成とすることが好ましい。
【0031】尚、これらのpn接合ダイオードのいずれ
か一方あるいは両方は、第1のゲート部あるいはその延
在部がポリシリコン薄膜から形成されている場合には、
このポリシリコン薄膜中に形成されたラテラルpn接合
を有する構成とすることもできる。更には、ポリシリコ
ンを単結晶化して、少なくともpn接合領域を単結晶化
された部分に形成することが、即ち、第1の非線形抵抗
素子及び/又は第2の非線形抵抗素子を構成するpn接
合ダイオードのpn接合領域は単結晶半導体から形成さ
れていることが、第1の非線形抵抗素子及び/又は第2
の非線形抵抗素子の高抵抗状態における抵抗値を一層大
きくすることができるといった観点、あるいは又、第1
の非線形抵抗素子の逆方向導通電圧のバラツキを小さく
し更には再現性を高めるといった観点から望ましい。
【0032】あるいは又、本発明の第2Aの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、第1の非線形
抵抗素子及び/又は第2の非線形抵抗素子はヘテロ接合
ダイオードから成り、第1の非線形抵抗素子及び/又は
第2の非線形抵抗素子は、第1のゲート部又は第1のゲ
ート部の延在部に形成されている構成とすることが、順
方向導通電圧を小さくするといった観点から、好まし
い。
【0033】本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、第2のゲート部はワード線に
接続され、非線形抵抗素子の他端及び一方のソース/ド
レイン領域はビット線に接続されている構成とすること
もできる。尚、このような本発明のゲート電荷蓄積形メ
モリセルを、本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルの第
1Bの構成と呼ぶ。
【0034】本発明の第1Bの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、ビット線を第1のビット線
電位とし、次いで、ワード線を第1のワード線電位から
第2のワード線電位とすることによって、第1のゲート
部と第2のゲート部との容量結合に基づき第1のゲート
部と非線形抵抗素子の他端との間を前記第1の電圧とす
ることで、非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、以て、ビ
ット線から非線形抵抗素子を介して第1の極性の電荷を
第1のゲート部に移動させ、かかる第1の極性の電荷を
第1のゲート部に蓄積することが好ましい。これによっ
て、ゲート電荷蓄積形メモリセルに情報を書き込むこと
ができる。
【0035】あるいは又、本発明の第1Bの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、ビット線を第
2のビット線電位とし、次いで、ワード線を第1のワー
ド線電位から第2のワード線電位とすることによって、
第1のゲート部と第2のゲート部との容量結合に基づき
第1のゲート部と非線形抵抗素子の他端との間を、前記
第2の電圧若しくは順方向導通電圧と逆極性の電圧(但
し、その絶対値が逆方向導通電圧未満の電圧)とするこ
とで、非線形抵抗素子を高抵抗状態のままとし、以て、
第1のゲート部に蓄積された電荷の状態の変化を阻止す
ることが好ましい。これによって、ゲート電荷蓄積形メ
モリセルへの情報の書き込みを阻止することができる。
【0036】本発明の第1Bの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、非線形抵抗素子は、前記順
方向導通電圧とは逆極性であって、しかも、絶対値が逆
方向導通電圧の絶対値未満である第3の電圧が二端間に
印加されると高抵抗状態となり、前記順方向導通電圧と
は逆極性であって、しかも、絶対値が該逆方向導通電圧
の絶対値以上である第4の電圧が二端間に印加されると
低抵抗状態となる特性を有することが好ましい。この場
合、ワード線を第3のワード線電位とし、ビット線を第
3のビット線電位とすることによって、第1のゲート部
と第2のゲート部との容量結合に基づき第1のゲート部
と非線形抵抗素子の他端との間を前記第4の電圧とする
ことで、非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、ビット線か
ら非線形抵抗素子を介して第1の極性とは逆の極性であ
る第2の極性の電荷を第1のゲート部に移動させ、ある
いは又、第1の極性の電荷を第1のゲート部から非線形
抵抗素子を介してビット線に放電させ、以て、第1のゲ
ート部の電荷蓄積状態を第2の電荷蓄積状態とする構成
とすることが望ましい。これによって、ゲート電荷蓄積
形メモリセルに記憶された情報の消去を行うことができ
る。
【0037】本発明の第1Bの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、非線形抵抗素子はpn接合
ダイオードから成り、該非線形抵抗素子は、第1のゲー
ト部又は第1のゲート部の延在部に形成されていること
が、構成の簡素化の観点から望ましい。ここで、pn接
合ダイオードは、ソース/ドレイン領域の導電型と同じ
導電型の半導体領域、及び、ソース/ドレイン領域の導
電型とは逆の導電型の半導体領域を有し、ソース/ドレ
イン領域の導電型とは逆の導電型の該半導体領域は非線
形抵抗素子の一端に相当し、ソース/ドレイン領域の導
電型と同じ導電型の該半導体領域は非線形抵抗素子の他
端に相当する構成とすることができる。
【0038】尚、このpn接合ダイオードは、第1のゲ
ート部あるいはその延在部がポリシリコン薄膜から形成
されている場合には、このポリシリコン薄膜中に形成さ
れたラテラルpn接合を有する構成とすることもでき
る。更には、ポリシリコンを単結晶化して、少なくとも
pn接合領域を単結晶化された部分に形成することが、
即ち、pn接合ダイオードのpn接合領域は単結晶半導
体から形成されていることが、非線形抵抗素子の高抵抗
状態における抵抗値を一層大きくすることができるとい
った観点、あるいは又、逆方向導通電圧のバラツキを小
さくし更には再現性を高めるといった観点から望まし
い。
【0039】あるいは又、本発明の第1Bの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、非線形抵抗素
子はヘテロ接合ダイオードから成り、該非線形抵抗素子
は、第1のゲート部又は第1のゲート部の延在部に形成
されている構成とすることが、順方向導通電圧を小さく
するといった観点から、好ましい。
【0040】本発明の第2の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、更に、第2のゲート部はワー
ド線に接続され、第1の非線形抵抗素子の他端及び一方
のソース/ドレイン領域はビット線に接続され、第2の
非線形抵抗素子の他端は消去線に接続されている構成と
することもできる。尚、このような本発明のゲート電荷
蓄積形メモリセルを、本発明のゲート電荷蓄積形メモリ
セルの第2Bの構成と呼ぶ。
【0041】本発明の第2Bの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、ビット線を第1のビット線
電位とし、且つ、消去線を第1の消去線電位とし、次い
で、ワード線を第1のワード線電位から第2のワード線
電位とすることによって、第1のゲート部と第2のゲー
ト部との容量結合に基づき第1のゲート部と第1の非線
形抵抗素子の他端との間を前記第1の電圧とすることで
第1の非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、且つ、第1の
ゲート部と第2のゲート部との容量結合に基づき第1の
ゲート部と第2の非線形抵抗素子の他端との間を前記第
6の電圧若しくは第7の電圧とすることで第2の非線形
抵抗素子を高抵抗状態とし、以て、ビット線から第1の
非線形抵抗素子を介して第1の極性の電荷を第1のゲー
ト部に移動させ、かかる第1の極性の電荷を第1のゲー
ト部に蓄積することが好ましい。これによって、ゲート
電荷蓄積形メモリセルに情報を書き込むことができる。
【0042】あるいは又、本発明の第2Bの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、ビット線を第
2のビット線電位とし、且つ、消去線を第1の消去線電
位とし、次いで、ワード線を第1のワード線電位から第
2のワード線電位とすることによって、第1のゲート部
と第2のゲート部との容量結合に基づき第1のゲート部
と第1の非線形抵抗素子の他端との間を、前記第2の電
圧若しくは順方向導通電圧と逆極性の電圧(但し、その
絶対値が第1の非線形抵抗素子における逆方向導通電圧
未満の電圧)とすることで、第1の非線形抵抗素子を高
抵抗状態のままとし、且つ、第1のゲート部と第2のゲ
ート部との容量結合に基づき第1のゲート部と第2の非
線形抵抗素子の他端との間を前記第6の電圧若しくは第
7の電圧とすることで第2の非線形抵抗素子を高抵抗状
態とし、以て、第1のゲート部に蓄積された電荷の状態
の変化を阻止することが好ましい。これによって、ゲー
ト電荷蓄積形メモリセルへの情報の書き込みを阻止する
ことができる。
【0043】更には、本発明の第2Bの構成に係るゲー
ト電荷蓄積形メモリセルにおいては、消去線に第2の消
去線電位を印加することによって、第1のゲート部と第
2の非線形抵抗素子の他端との間を前記第5の電圧とす
ることで、第2の非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、第
2の非線形抵抗素子を介して消去線から第1の極性とは
逆極性である第2の極性の電荷を第1のゲート部に移動
させ、あるいは又、第1の極性の電荷を第1のゲート部
から第2の非線形抵抗素子を介して消去線に放電させ、
以て、第1のゲート部の電荷蓄積状態を第2の電荷蓄積
状態とする構成とすることが望ましい。これによって、
ゲート電荷蓄積形メモリセルに記憶された情報の消去を
行うことができる。
【0044】本発明の第2Bの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、第1の非線形抵抗素子及び
/又は第2の非線形抵抗素子はpn接合ダイオードから
成り、第1の非線形抵抗素子及び/又は第2の非線形抵
抗素子は、第1のゲート部又は第1のゲート部の延在部
に形成されていることが、構成の簡素化のために好まし
い。
【0045】この場合、第1の非線形抵抗素子は、ソー
ス/ドレイン領域の導電型と同じ導電型の第1の半導体
領域、及び、ソース/ドレイン領域の導電型とは逆の導
電型の第2の半導体領域を有するpn接合ダイオードか
ら成り、該第2の半導体領域は第1の非線形抵抗素子の
一端に相当し、該第1の半導体領域は第1の非線形抵抗
素子の他端に相当する構成とすることが好ましい。一
方、第2の非線形抵抗素子は、ソース/ドレイン領域の
導電型と同じ導電型の第3の半導体領域、及び、ソース
/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の第4の半導体
領域を有するpn接合ダイオードから成り、該第3の半
導体領域は第2の非線形抵抗素子の一端に相当し、該第
4の半導体領域は第2の非線形抵抗素子の他端に相当す
る構成とすることが好ましい。
【0046】尚、これらのpn接合ダイオードは、第1
のゲート部あるいはその延在部がポリシリコン薄膜から
形成されている場合には、このポリシリコン薄膜中に形
成されたラテラルpn接合を有する構成とすることもで
きる。更には、ポリシリコンを単結晶化して、少なくと
もpn接合領域を単結晶化された部分に形成すること
が、即ち、第1の非線形抵抗素子及び/又は第2の非線
形抵抗素子を構成するpn接合ダイオードのpn接合領
域は単結晶半導体から形成されていることが、第1の非
線形抵抗素子及び/又は第2の非線形抵抗素子の高抵抗
状態における抵抗値を一層大きくすることができるとい
った観点、あるいは又、第1の非線形抵抗素子の逆方向
導通電圧のバラツキを小さくし更には再現性を高めると
いった観点から望ましい。
【0047】あるいは又、本発明の第2Bの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、第1の非線形
抵抗素子及び/又は第2の非線形抵抗素子はヘテロ接合
ダイオードから成り、非線形抵抗素子及び/又は第2の
非線形抵抗素子は、第1のゲート部又は第1のゲート部
の延在部に形成されている構成とすることが、順方向導
通電圧を小さくするといった観点から、好ましい。
【0048】本発明の第1の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、第2のゲート部はワード線に
接続され、非線形抵抗素子の他端は一方のソース/ドレ
イン領域に接続され、該一方のソース/ドレイン領域は
ビット線に接続されている構成とすることができる。
尚、このような本発明のゲート電荷蓄積形メモリセル
を、本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルの第1Cの構
成と呼ぶ。ここで、非線形抵抗素子の他端が一方のソー
ス/ドレイン領域に接続されているとは、非線形抵抗素
子の他端が一方のソース/ドレイン領域を兼ねている場
合を含む。
【0049】本発明の第1Cの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、ビット線を第1のビット線
電位とし、次いで、ワード線を第1のワード線電位から
第2のワード線電位とすることによって、第1のゲート
部と第2のゲート部との容量結合に基づき第1のゲート
部と一方のソース/ドレイン領域との間を前記第1の電
圧とすることで、非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、以
て、ビット線から一方のソース/ドレイン領域及び非線
形抵抗素子を介して第1の極性の電荷を第1のゲート部
に移動させ、かかる第1の極性の電荷を第1のゲート部
に蓄積することが好ましい。これによって、ゲート電荷
蓄積形メモリセルに情報を書き込むことができる。
【0050】あるいは又、本発明の第1Cの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、ビット線を第
2のビット線電位とし、次いで、ワード線を第1のワー
ド線電位から第2のワード線電位とすることによって、
第1のゲート部と第2のゲート部との容量結合に基づき
第1のゲート部と一方のソース/ドレイン領域との間
を、前記第2の電圧若しくは順方向導通電圧と逆極性の
電圧(但し、その絶対値が逆方向導通電圧未満の電圧)
とすることで、非線形抵抗素子を高抵抗状態のままと
し、以て、第1のゲート部に蓄積された電荷の状態の変
化を阻止することが好ましい。これによって、ゲート電
荷蓄積形メモリセルへの情報の書き込みを阻止すること
ができる。
【0051】本発明の第1Cの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、非線形抵抗素子は、前記順
方向導通電圧とは逆極性であって、しかも、絶対値が逆
方向導通電圧の絶対値未満である第3の電圧が二端間に
印加されると高抵抗状態となり、前記順方向導通電圧と
は逆極性であって、しかも、絶対値が該逆方向導通電圧
の絶対値以上である第4の電圧が二端間に印加されると
低抵抗状態となる特性を有することが好ましい。この場
合、ワード線を第3のワード線電位とし、ビット線を第
3のビット線電位とすることによって、第1のゲート部
と第2のゲート部との容量結合に基づき第1のゲート部
と一方のソース/ドレイン領域との間を前記第4の電圧
とすることで、非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、ビッ
ト線から一方のソース/ドレイン領域及び非線形抵抗素
子を介して第1の極性とは逆の極性である第2の極性の
電荷を第1のゲート部に移動させ、あるいは又、第1の
極性の電荷を第1のゲート部から一方のソース/ドレイ
ン領域及び非線形抵抗素子を介してビット線に放電さ
せ、以て、第1のゲート部の電荷蓄積状態を第2の電荷
蓄積状態とする構成とすることが望ましい。これによっ
て、ゲート電荷蓄積形メモリセルに記憶された情報の消
去を行うことができる。
【0052】本発明の第1Cの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、非線形抵抗素子はpn接合
ダイオードから成り、非線形抵抗素子の一端に相当する
該pn接合ダイオードの領域(ソース/ドレイン領域の
導電型とは逆の導電型を有するこのpn接合ダイオード
の領域)は一方のソース/ドレイン領域に形成されてお
り、非線形抵抗素子の他端に相当する該pn接合ダイオ
ードの領域(ソース/ドレイン領域の導電型と同じ導電
型を有するこのpn接合ダイオードの領域)は、一方の
ソース/ドレイン領域を兼ねている構成とすることがで
きる。あるいは又、非線形抵抗素子はpn接合ダイオー
ドから成り、非線形抵抗素子の一端に相当する該pn接
合ダイオードの領域(ソース/ドレイン領域の導電型と
は逆の導電型を有するこのpn接合ダイオードの領域)
は、第1のゲート部を兼ねており、非線形抵抗素子の他
端に相当する該pn接合ダイオードの領域(ソース/ド
レイン領域の導電型と同じ導電型を有するこのpn接合
ダイオードの領域)は、一方のソース/ドレイン領域に
延在する第1のゲート部の延在部に形成されている構成
とすることができる。尚、このpn接合ダイオードは、
第1のゲート部あるいはその延在部がポリシリコン薄膜
から形成されている場合には、このポリシリコン薄膜中
に形成されたラテラルpn接合を有する構成とすること
もできるが、ポリシリコンを単結晶化して、少なくとも
pn接合領域を単結晶化された部分に形成することが、
即ち、非線形抵抗素子はpn接合ダイオードから成り、
そして、このpn接合ダイオードのpn接合領域は単結
晶半導体から形成されていることが、非線形抵抗素子の
高抵抗状態における抵抗値を一層大きくすることができ
るといった観点、あるいは又、逆方向導通電圧のバラツ
キを小さくし更には再現性を高めるといった観点から望
ましい。あるいは又、非線形抵抗素子を形成するpn接
合ダイオードはラテラルpn接合を有することが、非線
形抵抗素子の高抵抗状態における抵抗値を更に一層大き
くすることができるといった観点、あるいは又、非線形
抵抗素子の逆方向導通電圧のバラツキを更に小さくし更
には再現性を一層高めるといった観点から望ましい。
【0053】あるいは又、本発明の第1Cの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、非線形抵抗素
子はヘテロ接合ダイオードから成ることが、順方向導通
電圧を小さくするといった観点から、好ましい。
【0054】更には、本発明の第1Cの構成に係るゲー
ト電荷蓄積形メモリセルにおいては、逆方向導通電圧を
所望の値に設定するために、非線形抵抗素子は電界効果
型トランジスタから成る構成とすることができる。尚、
非線形抵抗素子である電界効果型トランジスタは、一方
のソース/ドレイン領域の表面領域に形成されている構
成とすることが望ましい。あるいは又、非線形抵抗素子
の一端に相当する電界効果型トランジスタの一方のソー
ス/ドレイン部は、第1のゲート部に接続され、且つ、
該電界効果型トランジスタのゲート部に接続されている
構成とすることができる。
【0055】本発明の第2の構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、第2のゲート部はワード線に
接続され、第1の非線形抵抗素子の他端は一方のソース
/ドレイン領域に接続され、該一方のソース/ドレイン
領域はビット線に接続され、第2の非線形抵抗素子の他
端は消去線に接続されている構成とすることもできる。
尚、このような本発明のゲート電荷蓄積形メモリセル
を、本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルの第2Cの構
成と呼ぶ。
【0056】本発明の第2Cの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、ビット線を第1のビット線
電位とし、且つ、消去線を第1の消去線電位とし、次い
で、ワード線を第1のワード線電位から第2のワード線
電位とすることによって、第1のゲート部と第2のゲー
ト部との容量結合に基づき第1のゲート部と一方のソー
ス/ドレイン領域との間を前記第1の電圧とすること
で、第1の非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、且つ、第
1のゲート部と第2のゲート部との容量結合に基づき第
1のゲート部と第2の非線形抵抗素子の他端との間を前
記第6の電圧若しくは第7の電圧とすることで第2の非
線形抵抗素子を高抵抗状態とし、以て、ビット線から一
方のソース/ドレイン領域及び第1の非線形抵抗素子を
介して第1の極性の電荷を第1のゲート部に移動させ、
かかる第1の極性の電荷を第1のゲート部に蓄積するこ
とが好ましい。これによって、ゲート電荷蓄積形メモリ
セルに情報を書き込むことができる。
【0057】あるいは又、本発明の第2Cの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、ビット線を第
2のビット線電位とし、且つ、消去線を第1の消去線電
位とし、次いで、ワード線を第1のワード線電位から第
2のワード線電位とすることによって、第1のゲート部
と第2のゲート部との容量結合に基づき第1のゲート部
と一方のソース/ドレイン領域との間を、前記第2の電
圧若しくは順方向導通電圧と逆極性の電圧(但し、その
絶対値が第1の非線形抵抗素子における逆方向導通電圧
未満の電圧)とすることで、第1の非線形抵抗素子を高
抵抗状態のままとし、且つ、第1のゲート部と第2のゲ
ート部との容量結合に基づき第1のゲート部と第2の非
線形抵抗素子の他端との間を前記第6の電圧若しくは第
7の電圧とすることで第2の非線形抵抗素子を高抵抗状
態とし、以て、第1のゲート部に蓄積された電荷の状態
の変化を阻止することが好ましい。これによって、ゲー
ト電荷蓄積形メモリセルへの情報の書き込みを阻止する
ことができる。
【0058】更には、本発明の第2Cの構成に係るゲー
ト電荷蓄積形メモリセルにおいては、消去線に第2の消
去線電位を印加することによって、第1のゲート部と第
2の非線形抵抗素子の他端との間を前記第5の電圧とす
ることで、第2の非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、第
2の非線形抵抗素子を介して消去線から第1の極性とは
逆極性である第2の極性の電荷を第1のゲート部に移動
させ、あるいは又、第1の極性の電荷を第1のゲート部
から第2の非線形抵抗素子を介して消去線に放電させ、
以て、第1のゲート部の電荷蓄積状態を第2の電荷蓄積
状態とする構成とすることが好ましい。これによって、
ゲート電荷蓄積形メモリセルに記憶された情報の消去を
行うことができる。
【0059】本発明の第2Cの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、第1の非線形抵抗素子はp
n接合ダイオードから成り、第1の非線形抵抗素子の一
端に相当する該pn接合ダイオードの領域は一方のソー
ス/ドレイン領域に形成されており、第1の非線形抵抗
素子の他端に相当する該pn接合ダイオードの領域は、
一方のソース/ドレイン領域を兼ねている構成とするこ
とができる。あるいは又、第1の非線形抵抗素子はpn
接合ダイオードから成り、第1の非線形抵抗素子の一端
に相当する該pn接合ダイオードの領域は、第1のゲー
ト部を兼ねており、第1の非線形抵抗素子の他端に相当
する該pn接合ダイオードの領域は、一方のソース/ド
レイン領域に延在する第1のゲート部の延在部に形成さ
れている構成とすることができる。
【0060】また、第2の非線形抵抗素子はpn接合ダ
イオードから成り、ソース/ドレイン領域の導電型と同
じ導電型を有する該pn接合ダイオードの領域は第2の
非線形抵抗素子の一端に相当し、ソース/ドレイン領域
の導電型とは逆の導電型を有する該pn接合ダイオード
の領域は第2の非線形抵抗素子の他端に相当する構成と
することもできる。更には、第2の非線形抵抗素子はp
n接合ダイオードから成り、第2の非線形抵抗素子は、
第1のゲート部又は第1のゲート部の延在部に形成され
ている構成とすることもできる。
【0061】尚、本発明の第2Cの構成に係るゲート電
荷蓄積形メモリセルにおいて、第1の非線形抵抗素子及
び/又は第2の非線形抵抗素子をpn接合ダイオードか
ら構成する場合、第1のゲート部あるいはその延在部が
ポリシリコン薄膜から形成されている場合には、このポ
リシリコン薄膜中に形成されたラテラルpn接合を有す
る構成とすることもできる。更には、ポリシリコンを単
結晶化して、少なくともpn接合領域を単結晶化された
部分に形成することが、即ち、第1の非線形抵抗素子及
び/又は第2の非線形抵抗素子を形成するpn接合ダイ
オードのpn接合領域は単結晶半導体から形成されてい
ることが、第1の非線形抵抗素子及び/又は第2の非線
形抵抗素子の高抵抗状態における抵抗値を一層大きくす
ることができるといった観点、あるいは又、第1の非線
形抵抗素子の逆方向導通電圧のバラツキを小さくし更に
は再現性を高めるといった観点から望ましい。尚、かか
る単結晶化された部分に形成されたpn接合領域はラテ
ラルpn接合を有することが、第1の非線形抵抗素子及
び/又は第2の非線形抵抗素子の高抵抗状態における抵
抗値を更に一層大きくすることができるといった観点、
あるいは又、第1の非線形抵抗素子の逆方向導通電圧の
バラツキを更に小さくし更には再現性を一層高めるとい
った観点から望ましい。
【0062】あるいは又、本発明の第2Cの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、第1の非線形
抵抗素子及び/又は第2の非線形抵抗素子はヘテロ接合
ダイオードから成る構成とすることが、順方向導通電圧
を小さくするといった観点から、好ましい。
【0063】更には、逆方向導通電圧を所望の値に設定
するために、第1の非線形抵抗素子は電界効果型トラン
ジスタから成る構成とすることもできる。この場合、第
1の非線形抵抗素子である電界効果型トランジスタは、
一方のソース/ドレイン領域の表面領域に形成されてい
ることが好ましく、更には、第1の非線形抵抗素子の一
端に相当する電界効果型トランジスタの一方のソース/
ドレイン部は、第1のゲート部に接続され、且つ、該電
界効果型トランジスタのゲート部に接続されていること
が好ましい。
【0064】本発明の第1A、第1B、第1C、第2
A、第2Bあるいは第2Cの構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、ワード線に第2のワード線電
位を印加するとき、他方のソース/ドレイン領域をチャ
ネル形成領域に対して逆バイアスすることが好ましい。
具体的には、第1のゲート部の電位から、第1のゲート
部から見た閾値電圧の値を減じた値よりも、ゲート電荷
蓄積形メモリセルがn型の場合には大きな電位を、ま
た、ゲート電荷蓄積形メモリセルがp型の場合には小さ
な電位を、他方のソース/ドレイン領域に印加すればよ
い。あるいは又、ワード線に第2のワード線電位を印加
するとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成
領域に対して浮遊状態とすることが好ましい。具体的に
は、他方のソース/ドレイン領域に接続された例えば選
択用トランジスタをオフにすればよい。以上によって、
情報の書き込み時、即ち、第1のゲート部に電荷を蓄積
する際、ゲート電荷蓄積形メモリセルのソース/ドレイ
ン領域間を電流が流れることを確実に阻止することがで
き、ゲート電荷蓄積形メモリセルの消費電力の減少を図
ることができる。
【0065】本発明の第1A、第1B、第1C、第2
A、第2Bあるいは第2Cの構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、第1のゲート部に蓄積すべき
電荷が記憶された情報に相当し、記憶された情報は、第
1のビット線電位の水準数に対応した情報である態様と
することができる。そして、この場合、ビット線に印加
される第1のビット線電位の水準数は1であり、記憶さ
れた情報は2値情報である態様とすることもできるし、
ビット線に印加される第1のビット線電位の水準数は2
以上であり、記憶された情報は多値情報である態様とす
ることもできる。あるいは又、第1のゲート部に蓄積す
べき電荷が記憶された情報に相当し、記憶された情報
は、第2のワード線電位の水準数に対応した情報である
態様とすることもできる。そして、この場合、ワード線
に印加される第2のワード線電位の水準数は1であり、
記憶された情報は2値情報である態様とすることもでき
るし、ワード線に印加される第2のワード線電位の水準
数は2以上であり、記憶された情報は多値情報である態
様とすることもできる。更には、第1のゲート部に蓄積
すべき電荷が記憶された情報に相当し、記憶された情報
は、第2のワード線電位と第1のビット線電位との間の
電圧の水準数に対応した情報である態様とすることもで
きる。そして、この場合、第2のワード線電位と第1の
ビット線電位との間の電圧の水準数は1であり、記憶さ
れた情報は2値情報である態様とすることもできるし、
第2のワード線電位と第1のビット線電位との間の電圧
の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報で
ある態様とすることもできる。即ち、例えば、ビット線
に印加される第1のビット線電位の水準数が2の場合、
あるいは、ワード線に印加される第2のワード線電位の
水準数が2の場合、更には、第2のワード線電位と第1
のビット線電位との間の電圧の水準数が2の場合には、
記憶される情報は3値情報となる。また、例えば、ビッ
ト線に印加される第1のビット線電位の水準数が3の場
合、あるいは、ワード線に印加される第2のワード線電
位の水準数が3の場合、更には、第2のワード線電位と
第1のビット線電位との間の電圧の水準数が3の場合に
は、記憶される情報は4値情報となる。一般には、ビッ
ト線に印加される第1のビット線電位の水準数がMの場
合、あるいは、ワード線に印加される第2のワード線電
位の水準数がMの場合、更には、第2のワード線電位と
第1のビット線電位との間の電圧の水準数がMの場合に
は、記憶される情報は(M+1)値情報となる。
【0066】上記の目的を達成するための本発明の第1
の態様に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法
は、(A)チャネル形成領域と、(B)絶縁膜を介して
該チャネル形成領域と対向して設けられた第1のゲート
部と、(C)該第1のゲート部と容量結合した第2のゲ
ート部と、(D)該チャネル形成領域と接して設けら
れ、互いに離間して設けられたソース/ドレイン領域
と、(E)少なくとも二端を有し、その内の一端が第1
のゲート部に接続された非線形抵抗素子と、(F)該チ
ャネル形成領域及び該ソース/ドレイン領域を取り囲む
絶縁領域、から成るゲート電荷蓄積形メモリセルの作製
方法であって、(a)半導体層に絶縁領域を形成する工
程と、(b)半導体層の表面に絶縁膜を形成した後、該
絶縁膜上に第1のゲート部を形成し、併せて、該第1の
ゲート部から絶縁領域上に延びる第1のゲート部の延在
部を形成する工程と、(c)半導体層にチャネル形成領
域及びソース/ドレイン領域を形成し、併せて、少なく
とも非線形抵抗素子の一部分を該第1のゲート部若しく
は該第1のゲート部の延在部に形成する工程と、(d)
該第1のゲート部の上方に第2のゲート部を形成する工
程、から成ることを特徴とする。この場合、非線形抵抗
素子はダイオードであることが望ましい。尚、本発明の
第1の態様に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方
法に基づき、本発明の第1A、第1B、第2Aあるいは
第2Bの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルを作製
することができる。
【0067】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法
は、(A)チャネル形成領域と、(B)絶縁膜を介して
該チャネル形成領域と対向して設けられた第1のゲート
部と、(C)該第1のゲート部と容量結合した第2のゲ
ート部と、(D)該チャネル形成領域と接して設けら
れ、互いに離間して設けられたソース/ドレイン領域
と、(E)少なくとも二端を有し、その内の一端が第1
のゲート部に接続され、他端が一方のソース/ドレイン
領域に接続された非線形抵抗素子と、から成るゲート電
荷蓄積形メモリセルの作製方法であって、(a)半導体
層の表面に絶縁膜を形成した後、該絶縁膜上に第1のゲ
ート部を形成し、併せて、該第1のゲート部から半導体
層のソース/ドレイン領域の一方の形成予定領域に延び
る第1のゲート部の延在部を該絶縁膜上に形成する工程
と、(b)半導体層にチャネル形成領域を形成し、イオ
ン注入法にてソース/ドレイン領域を形成し、併せて、
少なくとも非線形抵抗素子の一部分を該半導体層、該第
1のゲート部若しくは該第1のゲート部の延在部に形成
する工程と、(c)該第1のゲート部の上方に第2のゲ
ート部を形成する工程、から成ることを特徴とする。
尚、本発明の第2の態様に係るゲート電荷蓄積形メモリ
セルの作製方法に基づき、本発明の第1Cあるいは第2
Cの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルを作製する
ことができる。
【0068】本発明の第2の態様に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルの作製方法においては、非線形抵抗素子は
ダイオードであることが好ましい。この場合、ダイオー
ドはpn接合ダイオードから成り、非線形抵抗素子の他
端に相当する該pn接合ダイオードの領域は、一方のソ
ース/ドレイン領域を兼ねており、イオン注入法による
ソース/ドレイン領域の形成の前あるいは後に、非線形
抵抗素子の一端に相当する該pn接合ダイオードの領域
を、一方のソース/ドレイン領域に形成する態様を挙げ
ることができる。あるいは又、ダイオードはpn接合ダ
イオードから成り、非線形抵抗素子の一端に相当する該
pn接合ダイオードの領域は、第1のゲート部を兼ねて
おり、イオン注入法によるソース/ドレイン領域の形成
の前あるいは後に、非線形抵抗素子の他端に相当する該
pn接合ダイオードの領域を、第1のゲート部の延在部
にイオン注入法にて形成する態様とすることもできる。
更には、ダイオードをヘテロ接合ダイオードから構成す
る態様とすることもできる。尚、ヘテロ接合ダイオード
を、例えば、一方のソース/ドレイン領域の表面領域に
形成された導体領域と、一方のソース/ドレイン領域か
ら構成することができる。
【0069】あるいは又、本発明の第2の態様に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの作製方法においては、非線
形抵抗素子を電界効果型トランジスタから構成すること
もできる。この場合、非線形抵抗素子である電界効果型
トランジスタを、ゲート電荷蓄積形メモリセルとは別の
半導体層の領域に形成してもよいが、一方のソース/ド
レイン領域の表面領域に形成することが好ましい。更に
は、非線形抵抗素子を構成する電界効果型トランジスタ
の一方のソース/ドレイン部を、第1のゲート部に接続
し、且つ、電界効果型トランジスタのゲート部に接続す
ることが望ましい。
【0070】本発明の第1若しくは第2の態様に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの作製方法においては、容量
結合は、第1のゲート部と第2のゲート部との間に、例
えばSiO2、SiO2/Sixy、SiO2/Sixy
/SiO2あるいはTa25/Sixyから成る誘電体
膜を介在させることによって形成されていることが好ま
しい。
【0071】[本発明の第1Aの構成に係るゲート電荷
蓄積形メモリセルの動作原理の説明(その1)]先ず、
本発明の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセ
ルの動作原理を説明する。この本発明の第1Aの構成に
係るゲート電荷蓄積形メモリセルの原理図を図1の
(A)に示し、等価回路を図1の(B)及び(C)に示
す。尚、以下の説明においては、n型のゲート電荷蓄積
形メモリセルを例にとり説明するが、p型のゲート電荷
蓄積形メモリセルに関しては、電位等の変化が逆の変化
となる点を除き、同様の動作をする。
【0072】本発明の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルは、チャネル形成領域15と、絶縁膜1
2を介してこのチャネル形成領域15と対向して設けら
れた第1のゲート部13と、この第1のゲート部13と
容量結合した第2のゲート部19と、チャネル形成領域
15と接して設けられ、互いに離間して設けられたソー
ス/ドレイン領域16,17(ドレイン領域16及びソ
ース領域17)と、二端を有する非線形抵抗素子30か
ら構成されている。ここで、非線形抵抗素子30の一端
は第1のゲート部13に接続され、他端はビット線BL
に接続されている。また、第2のゲート部19はワード
線WLに接続されており、一方のソース/ドレイン領域
(ドレイン領域16)は読み出し線RLに接続されてい
る。容量結合は、第1のゲート部13と第2のゲート部
19との間に誘電体膜18を介在させることによって形
成されている。第1のゲート部13は、一種のフローテ
ィングゲートである。
【0073】図1の(A)及び(B)中、符号C1は、
非線形抵抗素子30の寄生容量CD1の容量値を表す。
また、符号C0は、第1のゲート部13と、誘電体膜1
8と、第2のゲート部19とによって構成されたコンデ
ンサCD0の容量値を示す。更には、符号CDDは、一方
のソース/ドレイン領域16と、絶縁膜12と、第1の
ゲート部13とによって構成されたコンデンサを示す。
更には、符号CDCは、第1のゲート部13と絶縁膜1
2とチャネル形成領域15とによって構成されたコンデ
ンサを示し、符号CDSは、第1のゲート部13と絶縁
膜12と他方のソース/ドレイン領域17とによって構
成されたコンデンサを示す。コンデンサCDDの容量値
D、コンデンサCDCの容量値CC、コンデンサCDS
容量値CS、コンデンサCD0の容量値C0、並びに非線
形抵抗素子30の寄生容量CD1の容量値C1は、ゲート
電荷蓄積形メモリセルの構造や大きさ等によって多岐に
変化する。以下においては、コンデンサCDD、CDC
びCDSの容量値CD、CC及びCSは無視できる程度に小
さいと仮定し、コンデンサCD0の容量C0及び非線形抵
抗素子30の寄生容量CD1の容量値C1のみを考慮し
て、ゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理を説明す
る。
【0074】非線形抵抗素子30のV−I特性を、模式
的に図2の(A)に例示する。この非線形抵抗素子30
は、IF1の電流値に対してVF1の電圧(順方向導通電
圧)を示す順方向特性を有する。即ち、非線形抵抗素子
30は、二端子動作特性を有し、あるいは又、順方向導
通電圧と同極性であって、絶対値が順方向導通電圧(V
F1)の絶対値以上である第1の電圧が二端間に印加され
ると低抵抗状態となり、非線形抵抗素子30を流れる電
流は急増し、順方向導通電圧と同極性であって絶対値が
順方向導通電圧(VF1)の絶対値未満である第2の電
圧、あるいは順方向導通電圧と逆極性の電圧が二端間に
印加されると高抵抗状態となる特性を有する。例えば、
非線形抵抗素子をpn接合ダイオードから構成する場
合、kT/qの電圧増加に対して、電流はe倍増加す
る。更に、非線形抵抗素子30は、順方向導通電圧とは
逆極性であって、しかも、絶対値が逆方向導通電圧(V
R1)の絶対値未満である第3の電圧が二端間に印加され
ると高抵抗状態となり、前記順方向導通電圧とは逆極性
であって、しかも、絶対値が逆方向導通電圧(VR1)の
絶対値以上である第4の電圧が二端間に印加されると低
抵抗状態となる特性を有する。即ち、逆方向導通電圧V
R1迄の電圧に対しては小さな逆方向電流IR1が非線形抵
抗素子30に流れ、逆方向導通電圧VR1以下の逆方向電
圧に対してはIR2以下の逆方向電流が増加し、非線形抵
抗素子30を流れる電流は急増する。
【0075】本発明の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいては、第1のゲート部13に蓄積
すべき電荷が記憶された情報に相当する。ゲート電荷蓄
積形メモリセルの初期条件を、例えば、以下の表1のと
おりとする。尚、表中、γは容量比で決まる比例定数で
ある。
【0076】
【表1】 第2のゲート部の電位(第1のワード線電位):VWL1 第1のゲート部の電位 :γVWL1 ビット線の電位 :VBL0 読み出し線の電位(第1の読み出し線電位) :VRL1 ソース領域の電位 :VS
【0077】尚、具体的には、VWL1、γVWL1
BL0、VRL1、VSの値は0ボルトに近い値とすればよ
い。
【0078】(情報の書き込み)ゲート電荷蓄積形メモ
リセルに情報を書き込む場合、即ち、第1のゲート部1
3に第1の極性である負の電荷QFを蓄積する場合、最
初にビット線BLの電位を第1のビット線電位VBL1
し、読み出し線の電位を第1の読み出し線電位VRL1
ままとしておき、次いで、ワード線WLの電位を第1の
ワード線電位VWL1から第2のワード線電位VWL2(≫V
F1)とする。尚、第1のビット線電位VBL1はVBL0と等
しくしてもよい。即ち、ビット線BLに印加される電位
を変更しなくともよい。ここで、図1の(B)の点A,
B,Cにおける電位をVA,VB,VCとすると、VA,V
B,VCは、以下のとおりとなる。尚、書き込みの手順
は、先ず、ビット線電位をVBL0(例えば0)から第1
のビット線電位VBL1若しくは後述する第2のビット線
電位VBL2とし、次いで、ワード線電位を第1のワード
線電位VWL1から第2のワード線電位VWL2とし、その
後、ワード線電位を第2のワード線電位VWL2から第1
のワード線電位VWL1に戻し、次いで、ビット線電位を
第1のビット線電位VBL1若しくは第2のビット線電位
BL2からVBL0に戻す。
【0079】
【数1】 VA=VWL2 (1−1) VB={C0/(C1+C0)}(VWL2−VBL1)+VBL1 (1−2) VC=VBL1 (1−3)
【0080】さて、式(1−2)は非線形抵抗素子30
が高抵抗状態であると仮定して計算されたものである
が、(VB−VBL1)の値がVF1より大きくなれば、非線
形抵抗素子30は低抵抗状態になる。言い換えれば、以
下の式(2)を満足するようにVWL2,VBL1を選択すれ
ば、即ち、第1のゲート部13と非線形抵抗素子30の
他端との間を第1の電圧にすることによって、非線形抵
抗素子30は低抵抗状態になる。その結果、第1のゲー
ト部13は、初期の高抵抗でビット線BLに接続された
フローティングに近い状態からビット線BLと低抵抗で
電気的に接続された状態となる。
【0081】
【数2】 |{C0/(C1+C0)}(VWL2−VBL1)|>|VF1| (2)
【0082】以上の結果から、点Bから見た(即ち、第
1のゲート部13から見た)点Aと点Bとの間の電位差
ABは、以下の式(3)のとおりとなる。
【0083】
【数3】VAB≒VWL2−VF1−VBL1 (3)
【0084】次に、先ず、第2のゲート部19の電位を
第2のワード線電位VWL2から第1のワード線電位VWL1
とし、その後、ビット線BLの電位をVBL0にする。そ
の結果、非線形抵抗素子30は高抵抗状態になる。そし
て、第1のゲート部13は再び概ねフローティング状態
となり、第1のゲート部13には第1の極性である負の
電荷QFが新たに蓄積される。尚、この負の電荷QFを第
1のゲート部13の電位に換算した値をVINF(<0)
とすると、|VINF|が|VR1|−|VBL1|を越えると
きには第1のゲート部13とビット線BLとの電位差は
R1にクランプされる。第1のゲート部13に蓄積され
たかかる負の電荷(QF)が、ゲート電荷蓄積形メモリ
セルに記憶された情報に相当する。
【0085】上述の式(3)に示すように、点Aと点B
との間の電位差VABは、第2のワード線電位VWL2と第
1のビット線電位VBL1との間の電圧に依存する。ま
た、点Aと点Bとの間の電位差VABは、コンデンサCD
S,CDC,CDDの容量値が無視できないときは、ソー
ス領域、チャネル形成領域及びドレイン領域の電位のそ
れぞれにも依存するが、ここでは、説明を簡単にするた
めに、これ以上は言及しない。例えば、(1−1)第2
のワード線電位VWL2と第1のビット線電位VBL1との間
の電圧の水準数が1の場合、あるいは又、(2−1)第
2のワード線電位VWL2を一定としたときに第1のビッ
ト線電位VBL1の水準数が1の場合、あるいは又、(3
−1)第1のビット線電位VBL1を一定としたときに第
2のワード線電位VWL2の水準数が1の場合、第1のゲ
ート部13に記憶された情報に相当する電荷は2値情報
(”0”又は”1”)となる。あるいは又、第1のゲー
ト部13に蓄積される電荷量は、第2のワード線電位V
WL2と第1のビット線電位VBL1との間の電圧に依存する
ので、(1−2)第2のワード線電位VWL2と第1のビ
ット線電位VBL1との間の電圧の水準数を2以上とする
ことによって、あるいは又、(2−2)第2のワード線
電位VWL2を一定としたときに第1のビット線電位VBL1
の水準数を2以上とすることによって(例えば、
BL1,VBL1_1,VBL1_2,・・・,VBL2。ここで最低
値をVBL1、最高値をVBL2とする)、あるいは又、(3
−2)第1のビット線電位VBL1を一定としたときに第
2のワード線電位VWL2の水準数を2以上とすることに
よって、第1のゲート部13に蓄積される電荷を負の電
荷QF,QF_1,QF_2,・・・とすることができる。即
ち、第1のゲート部13に記憶された情報を、(1−
3)第2のワード線電位VWL2と第1のビット線電位V
BL1との間の電圧の水準数に対応した多値情報、あるい
は又、(2−3)ビット線に印加される第1のビット線
電位の水準数に対応した多値情報、あるいは又、(3−
3)ワード線に印加される第2のワード線電位の水準数
に対応した多値情報とすることができる。尚、この結
果、これらの負の電荷QF,QF_1,QF_2,・・・を第
1のゲート部13の電位に換算した値は、VINF,V
INF_1,VINF_2,・・・となる。
【0086】一方、ゲート電荷蓄積形メモリセルへの情
報の書き込みの際、或るゲート電荷蓄積形メモリセルに
は情報を書き込む必要がない場合、最初にビット線BL
の電位を第2のビット線電位VBL2とし、次いで、ワー
ド線WLの電位を第1のワード線電位VWL1から第2の
ワード線電位VWL2(≫VF1)とする。ここで、図1の
(B)の点A,B,Cにおける電位をVA,VB,VC
すると、VA,VB,VCは、以下のとおりとなる。
【0087】
【数4】 VA=VWL2 (4−1) VB={C0/(C1+C0)}(VWL2−VBL2)+VBL2 (4−2) VC=VBL2 (4−3)
【0088】さて、式(4−2)において(VB−VC
[={C0/(C1+C0)}(VWL2−VBL2)]の値が
F1未満であれば、非線形抵抗素子30は高抵抗状態の
ままである。言い換えれば、第1のゲート部13と非線
形抵抗素子30の他端との間を、順方向導通電圧
(VF1)と同極性であって順方向導通電圧(VF1)の絶
対値よりも小さな絶対値の電圧(第2の電圧)、若しく
は、順方向導通電圧(VF1)と逆極性の電圧(但し、そ
の絶対値が逆方向導通電圧VR1未満の電圧)とすること
で、即ち、以下の式(5)を満足するようにVBL2を選
択すれば、非線形抵抗素子30は高抵抗状態のままとな
る。
【0089】
【数5】 {C0/(C1+C0)}(VWL2−VBL2)<VF1 (5)
【0090】その結果、第1のゲート部13は、概ねフ
ローティング状態のままであり、非線形抵抗素子30の
寄生容量CD1及びコンデンサCD0の両端の電位差をV
1,V2としたとき、V1,V2は以下のとおりとなる。
【0091】
【数6】 V1={C0/(C1+C0)}(VWL2−VBL2) (6−1) V2={C1/(C1+C0)}(VWL2−VBL2) (6−2)
【0092】その後、先ず、第2のゲート部19の電位
を第2のワード線電位VWL2から第1のワード線電位V
WL1とし、次に、ビット線BLの電位をVBL0にする。そ
の結果、コンデンサCD0及び非線形抵抗素子30に一
時的に誘起された電荷は放電され、第1のゲート部13
には何ら電荷が蓄積されない。言い換えれば、非線形抵
抗素子30を経由した電荷の充放電は無視できる程度に
小さいので、第1のゲート部13は初期の状態に戻る。
即ち、ゲート電荷蓄積形メモリセルには情報は実質的に
書き込まれない。
【0093】尚、情報の書き込み時、ゲート電荷蓄積形
メモリセルのソース/ドレイン領域16,17間を電流
が流れることを確実に阻止するために、他方のソース/
ドレイン領域(ソース領域17)をチャネル形成領域1
5に対して逆バイアスすることが好ましい。具体的に
は、第1のゲート部13の電位から、第1のゲート部1
3から見た閾値電圧の値を減じた値よりも大きな電位
を、他方のソース/ドレイン領域(ソース領域17)に
印加すればよい。あるいは又、他方のソース/ドレイン
領域(ソース領域17)をチャネル形成領域15に対し
て浮遊状態とすることが好ましい。具体的には、他方の
ソース/ドレイン領域(ソース領域17)に接続された
例えば選択用トランジスタをオフにすればよい。
【0094】尚、スタンバイ状態においては、ワード線
WLの電位を、ゲート電荷蓄積形メモリセルがオン状態
(ソース/ドレイン領域16,17間に電流が流れる状
態)にはならない電位に保持する。具体的には、後述す
るVth_L以下の電位とする。一方、同一ビット線BLに
接続された他のゲート電荷蓄積形メモリセルが動作して
いる状態もあり得るので、ビット線BLの電位がVBL2
であり、ゲート電荷蓄積形メモリセルの第1のゲート部
13に蓄積された電荷と等価の電位がVINFである場
合、当該ゲート電荷蓄積形メモリセルの非線形抵抗素子
30を流れる電流はIR1であることが保証されていなけ
ればならない。従って、スタンバイ状態におけるワード
線WLの電位は、VBL2+{(C1+C0)/C0}×(|
INF|−|VR 1|)以下であってはならない。尚、V
INFは、ワード線WLの電位が0ボルトのときの電位で
ある。
【0095】(情報の読み出し)QF/IR1よりも短い
時間内においては、第1のゲート部13に蓄積された情
報を読み出すことができる。例えば、C0=1×10-15
F、IR1=1×10-15Aの場合、約1秒近くの間、情
報を読み出すことができる。
【0096】第1のゲート部13における電荷の蓄積の
有無によって、ゲート電荷蓄積形メモリセルにおける閾
値電圧が変化する。即ち、ゲート電荷蓄積形メモリセル
に情報が蓄積されている場合、言い換えれば、第1のゲ
ート部13に負の電荷QFが蓄積されている場合、ゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの閾値電圧はプラス側にシフト
する。かかる閾値電圧をVth_Hとする。一方、ゲート電
荷蓄積形メモリセルに情報が蓄積されていない場合、言
い換えれば、第1のゲート部13に電荷が蓄積されてい
ない場合(正の電荷が蓄積されている場合もあり得
る)、ゲート電荷蓄積形メモリセルの閾値電圧に変化は
ない(あるいは、マイナス側にシフトする場合もあり得
る)。かかる閾値電圧をVth_Lとする。ゲート電荷蓄積
形メモリセルに蓄積された情報を読み出す場合には、ワ
ード線、ビット線、読み出し線の電位を、例えば、表2
のとおりとする。
【0097】
【表2】 第2のゲート部の電位(ワード線電位) :VWL-R ビット線の電位 :VBL-R 読み出し線の電位(第2の読み出し線電位):VRL-R ソース領域の電位 :VS
【0098】但し、第2のゲート部の電位(ワード線電
位)VWL-Rは、Vth_L<VWL-R<Vth_Hを満足する電位
とする。一方、読み出し線RLの電位である第2の読み
出し線電位VRL-Rは0.5ボルト乃至電源電位Vddまで
の値とする。また、ビット線の電位VBL-Rは、VBL0
BL-R<VBL2を満足する値とすればよい。
【0099】その結果、非線形抵抗素子30は高抵抗状
態のままである。また、ゲート電荷蓄積形メモリセルに
情報が蓄積されている場合、ゲート電荷蓄積形メモリセ
ルはオフ状態のままである。一方、ゲート電荷蓄積形メ
モリセルに情報が蓄積されていない場合には、ゲート電
荷蓄積形メモリセルはオン状態になる。従って、ゲート
電荷蓄積形メモリセルのソース/ドレイン領域16,1
7を流れる電流の有無を検出することによって、ゲート
電荷蓄積形メモリセルに情報が蓄積されているか否かを
判断することができる。
【0100】尚、第1のゲート部13に記憶された情報
が多値情報の場合、即ち、第1のゲート部13に負の電
荷QF,QF_1,QF_2,・・・が蓄積されている場合、
ゲート電荷蓄積形メモリセルの閾値電圧はプラス側にシ
フトする。尚、説明上、|QF|>|QF_1|>|QF_2
|・・・とする。そして、かかる閾値電圧をVth_H,V
th _1,Vth_2,・・・とする。ゲート電荷蓄積形メモリ
セルに蓄積された情報を読み出す場合には、先ず、ワー
ド線WLの電位をVth_(N-1)とVth_Nの間の電位にす
る。ここで、N=1の場合には、Vth_HとVth_Lの間の
電位にする。尚、「N」は多値情報のN番目の水準であ
って最も高い水準を表す。その結果、ゲート電荷蓄積形
メモリセルにN番目の水準の情報が蓄積されている場
合、ゲート電荷蓄積形メモリセルはオフ状態のままであ
る。一方、ゲート電荷蓄積形メモリセルに情報が蓄積さ
れていない場合、あるいは、ゲート電荷蓄積形メモリセ
ルに(N−1)番目の水準以下の情報が蓄積されている
場合には、ゲート電荷蓄積形メモリセルはオン状態にな
る。従って、ゲート電荷蓄積形メモリセルのソース/ド
レイン領域16,17を流れる電流の有無を検出するこ
とによって、ゲート電荷蓄積形メモリセルにN番目の水
準の情報が蓄積されているか否かを判断することができ
る。
【0101】(情報の消去)情報が書き込まれた、即ち
負の電荷QFが第1のゲート部13に蓄積されたゲート
電荷蓄積形メモリセルに対して情報を消去する場合に
は、ワード線WLに(n型のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルにおいては)第3のワード線電位である負の電位V
WL3を印加する一方、ビット線BLに第3のビット線電
位VBL3の電位を印加する。このとき、非線形抵抗素子
30の逆方向導通電圧VR1が式(7−1)を満足すれ
ば、即ち、ワード線WLを第3のワード線電位VWL3
し、ビット線BLを第3のビット線電位VBL3とするこ
とによって、第1のゲート部13と第2のゲート部19
との容量結合に基づき第1のゲート部13と非線形抵抗
素子30の他端との間を前記第4の電圧とすることで、
非線形抵抗素子30は低抵抗状態となり、第1のゲート
部13にビット線BLから非線形抵抗素子30を介して
第1の極性とは逆の極性である第2の極性の電荷、即ち
正の電荷が供給され、あるいは又、第1の極性の電荷を
第1のゲート部13から非線形抵抗素子30を介してビ
ット線BLに放電させる。これによって、第1のゲート
部13は0乃至正に帯電した状態(第2の電荷蓄積状
態)となり、第1のゲート部の電荷蓄積状態は変化し、
情報は消去される。尚、ゲート電荷蓄積形メモリセルに
対して情報を消去しない場合には、ビット線BLにV
BL1の電位を印加する。このとき、非線形抵抗素子30
の逆方向導通電圧VR1が式(7−2)を満足すれば、即
ち、ワード線WLを第3のワード線電位VWL3とし、ビ
ット線BLを第1のビット線電位VBL1とすることによ
って、第1のゲート部13と第2のゲート部19との容
量結合に基づき第1のゲート部13と非線形抵抗素子3
0の他端との間を前記第3の電圧とすることで、非線形
抵抗素子30は高抵抗状態のままとなり、非線形抵抗素
子30には一方のソース/ドレイン領域16からは何ら
電荷は供給されず、第1のゲート部13は負の電荷QF
を保持する。
【0102】
【数7】 |VR1|<|{(C0)/(C1+C0)}(VWL3−VBL3)| (7−1) |VR1|>|{(C0)/(C1+C0)}(VWL3−VBL1)| (7−2)
【0103】[本発明の第1B若しくは第1Cの構成に
係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明(そ
の1)]次に、本発明の第1B若しくは第1Cの構成に
係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理を説明す
る。本発明の第1Bの構成に係るゲート電荷蓄積形メモ
リセルの原理図を図3の(A)に示し、等価回路を図3
の(B)及び(C)に示す。また、本発明の第1Cの構
成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの原理図を図4の
(A)に示し、等価回路を図4の(B)に示す。尚、以
下の説明においては、n型のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルを例にとり説明するが、p型のゲート電荷蓄積形メモ
リセルに関しては、電位等の変化が逆の変化となる点を
除き、同様の動作をする。
【0104】本発明の第1B及び第1Cの構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルは、非線形抵抗素子30の他
端の接続あるいは一方のソース/ドレイン領域16の接
続が、本発明の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄積形メ
モリセルと相違している。その他の構成は本発明の第1
Aの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルと同じであ
る。即ち、本発明の第1Bの構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルにおいては、非線形抵抗素子30の他端及
び一方のソース/ドレイン領域16はビット線BLに接
続されている。また、本発明の第1Cの構成に係るゲー
ト電荷蓄積形メモリセルにおいては、非線形抵抗素子の
他端30は一方のソース/ドレイン領域16に接続さ
れ、この一方のソース/ドレイン領域16はビット線B
Lに接続されている。
【0105】図1の(B)に示した本発明の第1Aの構
成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルにおける等価回路
と異なり、図3の(B)に示した本発明の第1Bあるい
は第1Cの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルにお
ける等価回路においては、符号C1は、一方のソース/
ドレイン領域16と、絶縁膜12と、第1のゲート部1
3とによって構成されたコンデンサCDDと非線形抵抗
素子30の寄生容量との並列合成容量値を示す。尚、合
成容量値C1は、通常、コンデンサCDC及びCDSの容
量値よりも大きいことが多いので、以降の議論では、コ
ンデンサCDCの容量値CC及びコンデンサCDSの容量
値CSは省略する。尚、非線形抵抗素子30のV−I特
性は、図2の(A)に例示したと同様とすることができ
る。
【0106】本発明の第1B若しくは第1Cの構成に係
るゲート電荷蓄積形メモリセルにおいても、第1のゲー
ト部13に蓄積された電荷が記憶された情報に相当す
る。ゲート電荷蓄積形メモリセルの初期条件を、例え
ば、以下の表3のとおりとする。尚、具体的には、V
WL1、γVWL1、VBL0、VSの値は0ボルトに近い値とす
ればよい。
【0107】
【表3】 第2のゲート部の電位(第1のワード線電位):VWL1 第1のゲート部の電位 :γVWL1 ビット線の電位 :VBL0 ソース領域の電位 :VS
【0108】(情報の書き込み)ゲート電荷蓄積形メモ
リセルに情報を書き込む場合の動作原理は、本発明の第
1Aの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原
理にて説明したと同じであるが故に、詳細な説明は省略
する。
【0109】(情報の読み出し)第1のゲート部13に
おける電荷の蓄積の有無によって、ゲート電荷蓄積形メ
モリセルにおける閾値電圧が変化する。ゲート電荷蓄積
形メモリセルに情報が蓄積されている場合の閾値電圧を
th_Hとする。一方、ゲート電荷蓄積形メモリセルに情
報が蓄積されていない場合の閾値電圧をVth_Lとする。
ゲート電荷蓄積形メモリセルに蓄積された情報を読み出
す場合には、ワード線及びビット線の電位を、例えば、
表4のとおりとする。
【0110】
【表4】 第2のゲート部の電位(ワード線電位) :VWL-R ビット線の電位 :VBL-R ソース領域の電位 :VS
【0111】但し、第2のゲート部の電位(ワード線電
位)VWL-Rは、Vth_L<VWL-R<Vth_Hを満足する電位
とする。また、ビット線の電位VBL-Rは、VBL0<V
BL-R<VBL2を満足する値とすればよい。
【0112】その結果、非線形抵抗素子30は高抵抗状
態のままである。また、ゲート電荷蓄積形メモリセルに
情報が蓄積されている場合、ゲート電荷蓄積形メモリセ
ルはオフ状態のままである。一方、ゲート電荷蓄積形メ
モリセルに情報が蓄積されていない場合には、ゲート電
荷蓄積形メモリセルはオン状態になる。従って、ゲート
電荷蓄積形メモリセルのソース/ドレイン領域16,1
7を流れる電流の有無を検出することによって、ゲート
電荷蓄積形メモリセルに情報が蓄積されているか否かを
判断することができる。
【0113】(情報の消去)ゲート電荷蓄積形メモリセ
ルに蓄積された情報を消去する場合の動作原理は、本発
明の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの
動作原理にて説明したと同じであるが故に、詳細な説明
は省略する。
【0114】また、第1のゲート部13に記憶された情
報が多値情報の場合の動作原理も、基本的には、本発明
の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動
作原理と同様とすることができるので、詳細な説明は省
略する。
【0115】[本発明の第1A、第1B若しくは第1C
の構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の
説明(その2)]本発明の第1Aの構成に係るゲート電
荷蓄積形メモリセルにおいては、ゲート電荷蓄積形メモ
リセルの構造や大きさ等に依存して、コンデンサCDD
の容量値CD、コンデンサCDCの容量値CC、コンデン
サCDSの容量値CS、並びに非線形抵抗素子30の寄生
容量CD1の容量値C1は無視できる程度に小さい場合も
ある。以下、コンデンサCD0の容量値C0のみを考慮し
た場合のゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理を説明
する。この場合、容量比で決まる比例定数γは1に近い
値となる。尚、非線形抵抗素子30のV−I特性は、図
2の(A)に例示したと同様とすることができる。ま
た、本発明の第1B及び第1Cに係るゲート電荷蓄積形
メモリセルの動作原理も、基本的には、以下に説明する
本発明の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセ
ルの動作原理と同様であるので、本発明の第1B及び第
1Cに係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理に関
しての説明は省略する。
【0116】ゲート電荷蓄積形メモリセルの初期条件
は、例えば、上述の表1のとおりとすることができる。
【0117】(情報の書き込み)ゲート電荷蓄積形メモ
リセルに情報を書き込む場合の手順は、[本発明の第1
Aの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理
の説明(その1)]と同様とすればよい。尚、図1の
(B)の点A,B,Cにおける電位をVA,VB,V
Cは、以下のとおりとなる。
【0118】
【数8】VA=VWL2 (8−1) VB=γVWL2 (8−2) VC=VBL1 (8−3)
【0119】さて、(VB−VBL1)の値がVF1より大き
くなれば、非線形抵抗素子30は低抵抗状態になる。言
い換えれば、以下の式(9)を満足するようにVWL2
BL1を選択すれば、即ち、第1のゲート部13と非線
形抵抗素子30の他端との間を第1の電圧にすることに
よって、非線形抵抗素子30は低抵抗状態になる。その
結果、第1のゲート部13は、初期の高抵抗でビット線
BLに接続されたフローティングに近い状態からビット
線BLと低抵抗で電気的に接続された状態となる。
【0120】
【数9】|γVWL2−VBL1|>|VF1| (9)
【0121】以上の結果から、点Bから見た(即ち、第
1のゲート部13から見た)点Aと点Bとの間の電位差
ABは、以下の式(10)のとおりとなる。
【0122】
【数10】VAB≒VWL2−VF1−VBL1 (10)
【0123】次に、先ず、第2のゲート部19の電位を
第2のワード線電位VWL2から第1のワード線電位VWL1
とし、その後、ビット線BLの電位をVBL0にする。そ
の結果、非線形抵抗素子30は高抵抗状態になる。そし
て、第1のゲート部13は再び概ねフローティング状態
となり、第1のゲート部13には第1の極性である負の
電荷QFが新たに蓄積される。尚、この負の電荷QFを第
1のゲート部13の電位に換算した値をVINF(<0)
とすると、|VINF|が|VR1|−|VBL1|を越えると
きには第1のゲート部13とビット線BLとの電位差は
R1にクランプされる。第1のゲート部13に蓄積され
たかかる負の電荷(QF)が、ゲート電荷蓄積形メモリ
セルに記憶された情報に相当する。
【0124】一方、ゲート電荷蓄積形メモリセルへの情
報の書き込みの際、或るゲート電荷蓄積形メモリセルに
は情報を書き込む必要がない場合、最初にビット線BL
の電位を第2のビット線電位VBL2とし、次いで、ワー
ド線WLの電位を第1のワード線電位VWL1から第2の
ワード線電位VWL2(≫VF1)とする。ここで、図1の
(B)の点A,B,Cにおける電位をVA,VB,VC
すると、VA,VB,VCは、以下のとおりとなる。
【0125】
【数11】VA=VWL2 (11−1) VB=γVWL2 (11−2) VC=VBL2 (11−3)
【0126】さて、(VB−VC)[=γVWL2−VBL2
の値がVF1未満であれば、非線形抵抗素子30は高抵抗
状態のままである。言い換えれば、第1のゲート部13
と非線形抵抗素子30の他端との間を、順方向導通電圧
(VF1)と同極性であって順方向導通電圧(VF1)の絶
対値よりも小さな絶対値の電圧(第2の電圧)、若しく
は、順方向導通電圧(VF1)と逆極性の電圧(但し、そ
の絶対値が逆方向導通電圧VR1未満の電圧)とすること
で、即ち、以下の式(12)を満足するようにVBL2
選択すれば、非線形抵抗素子30は高抵抗状態のままと
なる。その結果、第1のゲート部13は、概ねフローテ
ィング状態のままとなる。
【0127】
【数12】γVWL2−VBL2<VF1 (12)
【0128】その後、先ず、第2のゲート部19の電位
を第2のワード線電位VWL2から第1のワード線電位V
WL1とし、次に、ビット線の電位をVBL0にする。その結
果、コンデンサCD0に一時的に誘起された電荷は放電
され、第1のゲート部13には何ら電荷が蓄積されな
い。言い換えれば、非線形抵抗素子30を経由した電荷
の充放電は無視できる程度に小さいので、第1のゲート
部13は初期の状態に戻る。即ち、ゲート電荷蓄積形メ
モリセルには情報は実質的に書き込まれない。
【0129】尚、情報の書き込み時、ゲート電荷蓄積形
メモリセルのソース/ドレイン領域16,17間を電流
が流れることを確実に阻止するために、他方のソース/
ドレイン領域(ソース領域17)をチャネル形成領域1
5に対して逆バイアスすることが好ましい。あるいは
又、他方のソース/ドレイン領域(ソース領域17)を
チャネル形成領域15に対して浮遊状態とすることが好
ましい。具体的には、[本発明の第1Aの構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明(その
1)]と同様の操作を行えばよい。
【0130】尚、スタンバイ状態においては、ワード線
WLの電位を、ゲート電荷蓄積形メモリセルがオン状態
(ソース/ドレイン領域16,17間に電流が流れる状
態)にはならない電位に保持する。具体的には、後述す
るVth_L以下の電位とする。一方、同一ビット線BLに
接続された他のゲート電荷蓄積形メモリセルが動作して
いる状態もあり得るので、ビット線BLの電位がVBL2
であり、ゲート電荷蓄積形メモリセルの第1のゲート部
13の電位がVINFであっても、当該ゲート電荷蓄積形
メモリセルの非線形抵抗素子30を流れる電流はIR1
あることが保証されていなければならない。従って、ス
タンバイ状態におけるワード線WLの電位は、VBL2
(|VINF|−|VR1|)以下であってはならない。
【0131】(情報の読み出し)情報の読み出しにおけ
る動作原理は、[本発明の第1Aの構成に係るゲート電
荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明(その1)]と同
様とすればよいので、詳細な説明は省略する。
【0132】(情報の消去)情報が書き込まれた、即ち
負の電荷QFが第1のゲート部13に蓄積されたゲート
電荷蓄積形メモリセルに対して情報を消去する場合に
は、ワード線WLに(n型のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルにおいては)第3のワード線電位である負の電位V
WL3を印加する一方、ビット線BLに第3のビット線電
位VBL3の電位を印加する。このとき、非線形抵抗素子
30の逆方向導通電圧VR1が式(13−1)を満足すれ
ば、即ち、ワード線WLを第3のワード線電位VWL3
し、ビット線BLを第3のビット線電位VBL3とするこ
とによって、第1のゲート部13と第2のゲート部19
との容量結合に基づき第1のゲート部13と非線形抵抗
素子30の他端との間を前記第4の電圧とすることで、
非線形抵抗素子30は低抵抗状態となり、第1のゲート
部13にビット線BLから非線形抵抗素子30を介して
第1の極性とは逆の極性である第2の極性の電荷、即ち
正の電荷が供給され、あるいは又、第1の極性の電荷を
第1のゲート部13から非線形抵抗素子30を介してビ
ット線BLに放電させる。これによって、第1のゲート
部13は0乃至正に帯電した状態(第2の電荷蓄積状
態)となり、第1のゲート部の電荷蓄積状態は変化し、
情報は消去される。尚、ゲート電荷蓄積形メモリセルに
対して情報を消去しない場合には、ビット線BLにV
BL1の電位を印加する。このとき、非線形抵抗素子30
の逆方向導通電圧VR1が式(13−2)を満足すれば、
即ち、ワード線WLを第3のワード線電位VWL3とし、
ビット線BLを第1のビット線電位VBL1とすることに
よって、第1のゲート部13と第2のゲート部19との
容量結合に基づき第1のゲート部13と非線形抵抗素子
30の他端との間を前記第3の電圧とすることで、非線
形抵抗素子30は高抵抗状態のままとなり、非線形抵抗
素子30には一方のソース/ドレイン領域16からは何
ら電荷は供給されず、第1のゲート部13は負の電荷Q
Fを保持する。
【0133】
【数13】|VR1|<|VWL3−VBL3| (13−1) |VR1|>|VWL3−VBL1| (13−2)
【0134】尚、第1のゲート部13に記憶された情報
が多値情報の場合の情報の書き込み動作原理及び読み出
し原理も、先に説明したと同様であるので、詳細な説明
は省略する。
【0135】[本発明の第2Aの構成に係るゲート電荷
蓄積形メモリセルの動作原理の説明(その1)]次に、
本発明の第2Aの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセ
ルの動作原理を説明する。本発明の第2Aの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルの原理図を図5の(A)に
示し、等価回路を図5の(B)に示す。尚、以下の説明
においては、n型のゲート電荷蓄積形メモリセルを例に
とり説明するが、p型のゲート電荷蓄積形メモリセルに
関しては、電位等の変化が逆の変化となる点を除き、同
様の動作をする。
【0136】本発明の第2Aの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルは第2の非線形抵抗素子33を備え、こ
の第2の非線形抵抗素子33の一端が第1のゲート部1
3に接続され、他端が消去線ELに接続されている点を
除き、本発明の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄積形メ
モリセルと同じ構成を有する。以下の説明においては、
一方のソース/ドレイン領域16と、絶縁膜12と、第
1のゲート部13とによって構成されたコンデンサCD
Dの容量値、第1のゲート部13と絶縁膜12とチャネ
ル形成領域15とによって構成されたコンデンサCDC
の容量値、第1のゲート部13と絶縁膜12と他方のソ
ース/ドレイン領域17とによって構成されたコンデン
サCDSの容量値、第2の非線形抵抗素子33の寄生容
量の容量値は、無視できる程度に小さいと仮定し、コン
デンサCD0の容量値C0及び非線形抵抗素子30の寄生
容量CD1の容量値C1のみを考慮して、ゲート電荷蓄積
形メモリセルの動作原理を説明する。
【0137】第2の非線形抵抗素子33のV−I特性
を、模式的に図2の(B)に例示する。この第2の非線
形抵抗素子33は、IF2の電流値に対してVF2の電圧
(第2の順方向導通電圧)を示す順方向特性を有する。
即ち、第2の非線形抵抗素子33は、二端子動作特性を
有し、あるいは又、第2の順方向導通電圧(VF2)と同
極性であって、絶対値が第2の順方向導通電圧(VF2
の絶対値以上である第5の電圧が二端間に印加されると
低抵抗状態となり、第2の順方向導通電圧(VF2)と同
極性であって絶対値が第2の順方向導通電圧(VF2)の
絶対値未満である第6の電圧、あるいは第2の順方向導
通電圧とは逆極性の第7の電圧が二端間に印加されると
高抵抗状態となる特性を有する。
【0138】本発明の第2Aの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルにおいても、第1のゲート部13に蓄積
された電荷が記憶された情報に相当する。ゲート電荷蓄
積形メモリセルの初期条件を、例えば、以下の表5のと
おりとする。尚、表中、γは容量比で決まる比例定数で
ある。
【0139】
【表5】 第2のゲート部の電位(第1のワード線電位):VWL1 第1のゲート部の電位 :γVWL1 ビット線の電位 :VBL0 読み出し線の電位(第1の読み出し線電位) :VRL1 消去線の電位 :VEL0 ソース領域の電位 :VS
【0140】尚、具体的には、VWL1、γVWL1
BL0、VRL1、VEL0、VSの値は0ボルトに近い値とす
ればよい。
【0141】(情報の書き込み)ゲート電荷蓄積形メモ
リセルに情報を書き込む場合、即ち、第1のゲート部1
3に第1の極性である負の電荷QFを蓄積する場合の動
作原理は、[本発明の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄
積形メモリセルの動作原理の説明(その1)]と同様と
すればよいので、詳細な説明は省略する。尚、消去線E
Lの電位を第1の消去線電位VEL1とする。ゲート電荷
蓄積形メモリセルに情報を書き込む場合、第2の非線形
抵抗素子33は高抵抗状態であることが保証されなけれ
ばならない。従って、図1の(B)の点Bと同様の点に
おける電位をVB[式(1−2)参照]としたとき、
(VEL1−VB)の値はVF2より小さくなければならず、
しかも、第1の非線形抵抗素子30が低抵抗状態となっ
た後の図1の(B)の点Bと同様の点における電位を
(VF1+VBL1)としたとき、{VEL1−(VF1
BL1)}の値はVF2より小さくなければならない。言
い換えれば、以下の式(14−1)及び式(14−2)
を満足するようにVEL1を選択すれば、即ち、第1のゲ
ート部13と第2の非線形抵抗素子33の他端との間を
第6の電圧若しくは第7の電圧にすることによって、第
2の非線形抵抗素子33は高抵抗状態になる。更には、
ゲート電荷蓄積形メモリセルへの情報の書き込みを阻止
する場合にも、第2の非線形抵抗素子33は高抵抗状態
であることが保証されなければならない。従って、図1
の(B)の点Bと同様の点における電位をVB[式(4
−2)参照]としたとき、(VEL1−VB)の値はVF2
り小さくなければならない。言い換えれば、以下の式
(14−3)を満足するようにVEL1を選択すれば、即
ち、第1のゲート部13と第2の非線形抵抗素子33の
他端との間を第6の電圧若しくは第7の電圧にすること
によって、第2の非線形抵抗素子33は高抵抗状態にな
る。尚、情報の書き込み後の待機状態にあっても第2の
非線形抵抗素子33が高抵抗状態であるためには、以下
の式(14−4)の条件も満足するようにVEL1を設定
する。
【0142】
【数14】 VEL1<{C0/(C1+C0)}(VWL2−VBL1)+VBL1+VF2 (14−1) VEL1<VF1+VBL1+VF2 (14−2) VEL1<{C0/(C1+C0)}(VWL2−VBL2)+VBL2+VF2 (14−3) VEL1<{C0/(C1+C0)}(VWL1−VBL0)+VBL0+VF2+VINF (14−4)
【0143】(情報の読み出し)情報の読み出しにおけ
る動作原理は、[本発明の第1Aの構成に係るゲート電
荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明(その1)]と同
様であるので詳細な説明は省略する。尚、第1のゲート
部13の電位VINFと消去線ELの電位との間の電圧
が、第6の電圧若しくは第7の電圧となるような電位を
消去線ELに印加し、第2の非線形抵抗素子33を高抵
抗状態のままとすればよい。
【0144】(情報の消去)情報が書き込まれた、即ち
負の電荷QFが第1のゲート部13に蓄積されたゲート
電荷蓄積形メモリセルに対して情報を消去する場合に
は、消去線ELに第2の消去線電位VEL2(>VF2)の
電位を印加する。即ち、第1のゲート部13と第2の非
線形抵抗素子33の他端との間を前記第5の電圧とする
ことで、第2の非線形抵抗素子33を低抵抗状態とし、
第2の非線形抵抗素子33を介して消去線ELから第1
の極性とは逆極性である第2の極性の電荷を第1のゲー
ト部13に移動させ、あるいは又、第1の極性の電荷を
第1のゲート部13から第2の非線形抵抗素子33を介
して消去線ELに放電させ、以て、第1のゲート部13
の電荷蓄積状態を第2の電荷蓄積状態とすることがで
き、第1のゲート部13の電荷蓄積状態は変化し、情報
は消去される。
【0145】尚、第1のゲート部13に記憶された情報
が多値情報の場合の情報の書き込み動作原理及び読み出
し原理は、先に説明した[本発明の第1Aの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明(その
1)]と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0146】[本発明の第2B若しくは第2Cの構成に
係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明(そ
の1)]次に、本発明の第2B若しくは第2Cの構成に
係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理を説明す
る。本発明の第2Bの構成に係るゲート電荷蓄積形メモ
リセルの原理図を図6の(A)に示し、等価回路を図6
の(B)に示す。また、本発明の第2Cの構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの原理図を図7の(A)に示
し、等価回路を図7の(B)に示す。尚、以下の説明に
おいては、n型のゲート電荷蓄積形メモリセルを例にと
り説明するが、p型のゲート電荷蓄積形メモリセルに関
しては、電位等の変化が逆の変化となる点を除き、同様
の動作をする。
【0147】本発明の第2B及び第2Cの構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルは第2の非線形抵抗素子33
を備え、この第2の非線形抵抗素子33の一端が第1の
ゲート部13に接続され、他端が消去線ELに接続され
ている点を除き、本発明の第1B及び第1Cの構成に係
るゲート電荷蓄積形メモリセルの構成と同じである。
尚、第2の非線形抵抗素子33のV−I特性は、図2の
(B)に例示したと同様とすることができる。以下の説
明においては、第2の非線形抵抗素子33の寄生容量の
容量値を無視し、更には、[本発明の第1B若しくは1
Cの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理
の説明(その1)]にて説明したと同様に、一方のソー
ス/ドレイン領域16と、絶縁膜12と、第1のゲート
部13とによって構成されたコンデンサCDDと非線形
抵抗素子30の寄生容量との合成容量値C1、並びに、
第1のゲート部13と、誘電体膜18と、第2のゲート
部19とによって構成されたコンデンサCD0の容量値
0のみを考慮して、ゲート電荷蓄積形メモリセルの動
作説明を行う。
【0148】本発明の第2B若しくは第2Cの構成に係
るゲート電荷蓄積形メモリセルにおいても、第1のゲー
ト部13に蓄積された電荷が記憶された情報に相当す
る。ゲート電荷蓄積形メモリセルの初期条件は、例え
ば、以下の表6のとおりとする。尚、具体的には、V
WL1、γVWL1、VBL0、VS、VEL0の値は0ボルトに近
い値とすればよい。
【0149】
【表6】 第2のゲート部の電位(第1のワード線電位):VWL1 第1のゲート部の電位 :γVWL1 ビット線の電位 :VBL0 ソース領域の電位 :VS 消去線の電位 :VEL0
【0150】(情報の書き込み)ゲート電荷蓄積形メモ
リセルに情報を書き込む場合、即ち、第1のゲート部1
3に第1の極性である負の電荷QFを蓄積する場合の動
作原理は、[本発明の第1B若しくは1Cの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明(その
1)]と同様とすればよいので、詳細な説明は省略す
る。尚、消去線ELの電位を第1の消去線電位VEL1
する。また、ゲート電荷蓄積形メモリセルに情報を書き
込む場合の動作原理は、本発明の第2Aの構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの動作原理にて説明したと同
様とすることができるが故に、詳細な説明は省略する。
【0151】(情報の読み出し)情報の読み出しにおけ
る動作原理は、[本発明の第1B若しくは1Cの構成に
係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明(そ
の1)]と同様とすることができるので詳細な説明は省
略する。尚、第1のゲート部13の電位VINFと消去線
ELの電位との間の電圧が、第6の電圧若しくは第7の
電圧となるような電位を消去線ELに印加し、第2の非
線形抵抗素子33を高抵抗状態のままとすればよい。
【0152】(情報の消去)情報が書き込まれた、即ち
負の電荷QFが第1のゲート部13に蓄積されたゲート
電荷蓄積形メモリセルに対して情報を消去する場合に
は、消去線ELに第2の消去線電位VEL2(>VF2)の
電位を印加する。即ち、第1のゲート部13と第2の非
線形抵抗素子33の他端との間を前記第5の電圧とする
ことで、第2の非線形抵抗素子33を低抵抗状態とし、
第2の非線形抵抗素子33を介して消去線ELから第1
の極性とは逆極性である第2の極性の電荷を第1のゲー
ト部13に移動させ、あるいは又、第1の極性の電荷を
第1のゲート部13から第2の非線形抵抗素子33を介
して消去線ELに放電させ、以て、第1のゲート部13
の電荷蓄積状態を第2の電荷蓄積状態とすることがで
き、第1のゲート部13の電荷蓄積状態は変化し、情報
は消去される。
【0153】尚、第1のゲート部13に記憶された情報
が多値情報の場合の情報の書き込み動作原理及び読み出
し原理は、先に説明した[本発明の第1Aの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明(その
1)]と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0154】[本発明の第2A、第2B若しくは第2C
の構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の
説明(その2)]本発明の第2Aの構成に係るゲート電
荷蓄積形メモリセルにおいては、ゲート電荷蓄積形メモ
リセルの構造や大きさ等に依存して、コンデンサCDD
の容量値、コンデンサCDCの容量値、コンデンサCDS
の容量値、非線形抵抗素子30の寄生容量の容量値、第
2の非線形抵抗素子33の寄生容量の容量値は無視でき
る程度に小さい場合もある。以下、コンデンサCD0
容量値C0のみを考慮した場合のゲート電荷蓄積形メモ
リセルの動作原理を説明する。尚、第2の非線形抵抗素
子30のV−I特性は、図2の(B)に例示したと同様
とすることができる。また、本発明の第2B及び第2C
に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理も、基本
的には、以下に説明する本発明の第2Aの構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの動作原理と同様であるの
で、本発明の第2B及び第2Cに係るゲート電荷蓄積形
メモリセルの動作原理に関しての説明は省略する。
【0155】ゲート電荷蓄積形メモリセルの初期条件
は、例えば、上述の表5のとおりとすることができる。
【0156】(情報の書き込み)ゲート電荷蓄積形メモ
リセルに情報を書き込む場合、即ち、第1のゲート部1
3に第1の極性である負の電荷QFを蓄積する場合の動
作原理は、[本発明の第1A、第1B若しくは第1Cの
構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の説
明(その2)]と同様とすればよいので、詳細な説明は
省略する。尚、消去線ELの電位を第1の消去線電位V
EL1とする。ゲート電荷蓄積形メモリセルに情報を書き
込む場合、第2の非線形抵抗素子33は高抵抗状態であ
ることが保証されなければならない。従って、図1の
(B)の点Bと同様の点における電位をVB[式(8−
2)参照]としたとき、(VEL1−VB)はVF2の値より
小さくなければならず、しかも、第1の非線形抵抗素子
30が低抵抗状態となった後の図1の(B)の点Bと同
様の点における電位を(VF1+VBL1)としたとき、
{VEL1−(VF1+VBL1)}の値はVF2の値よりも小さ
くなければならない。言い換えれば、以下の式(15−
1)及び式(15−2)を満足するようにVEL1を選択
すれば、即ち、第1のゲート部13と第2の非線形抵抗
素子33の他端との間を第6の電圧若しくは第7の電圧
にすることによって、第2の非線形抵抗素子33は高抵
抗状態になる。更には、ゲート電荷蓄積形メモリセルへ
の情報の書き込みを阻止する場合にも、第2の非線形抵
抗素子33は高抵抗状態であることが保証されなければ
ならない。従って、図1の(B)の点Bと同様の点にお
ける電位をVB[式(11−2)参照]としたとき、
(VEL1−VB)の値はVF2の値より小さくなければなら
ない。言い換えれば、やはり、以下の式(15−1)を
満足するようにVEL1を選択すれば、即ち、第1のゲー
ト部13と第2の非線形抵抗素子33の他端との間を第
6の電圧若しくは第7の電圧にすることによって、第2
の非線形抵抗素子33は高抵抗状態になる。尚、情報の
書き込み後の待機状態にあっても第2の非線形抵抗素子
33が高抵抗状態であるためには、以下の式(15−
3)の条件も満足するようにVEL1を設定する。
【0157】
【数15】 VEL1<γVWL2+VF2 (15−1) VEL1<VF1+VBL1+VF2 (15−2) VEL1<γVWL1+VF2+VINF (15−3)
【0158】尚、情報の書き込み時、ゲート電荷蓄積形
メモリセルのソース/ドレイン領域16,17間を電流
が流れることを確実に阻止するために、他方のソース/
ドレイン領域(ソース領域17)をチャネル形成領域1
5に対して逆バイアスすることが好ましい。あるいは
又、他方のソース/ドレイン領域(ソース領域17)を
チャネル形成領域15に対して浮遊状態とすることが好
ましい。具体的には、[本発明の第1Aの構成に係るゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明(その
1)]と同様の操作を行えばよい。
【0159】(情報の読み出し)情報の読み出しにおけ
る動作原理は、[本発明の第2Aの構成に係るゲート電
荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明(その1)]と同
様とすればよいので、詳細な説明は省略する。尚、第1
のゲート部13の電位VINFと消去線ELの電位との間
の電圧が、第6の電圧若しくは第7の電圧となるような
電位を消去線ELに印加し、第2の非線形抵抗素子33
を高抵抗状態のままとすればよい。
【0160】(情報の消去)情報が書き込まれた、即ち
負の電荷QFが第1のゲート部13に蓄積されたゲート
電荷蓄積形メモリセルに対して情報を消去する場合に
は、消去線ELに第2の消去線電位VEL2(>VF2)の
電位を印加する。即ち、第1のゲート部13と第2の非
線形抵抗素子33の他端との間を前記第5の電圧とする
ことで、第2の非線形抵抗素子33を低抵抗状態とし、
第2の非線形抵抗素子33を介して消去線ELから第1
の極性とは逆極性である第2の極性の電荷を第1のゲー
ト部13に移動させ、あるいは又、第1の極性の電荷を
第1のゲート部13から第2の非線形抵抗素子33を介
して消去線ELに放電させ、以て、第1のゲート部13
の電荷蓄積状態を第2の電荷蓄積状態とすることがで
き、第1のゲート部13の電荷蓄積状態は変化し、情報
は消去される。
【0161】尚、第1のゲート部13に記憶された情報
が多値情報の場合の情報の書き込み動作原理及び読み出
し原理は、先に説明した[本発明の第1Aの構成に係る
ゲート電荷蓄積形メモリセルの動作原理の説明(その
1)]と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0162】以上のように、本発明のゲート電荷蓄積形
メモリセルにおいては、第1のゲート部、第2のゲート
部及び非線形抵抗素子を組み合わせることによって、簡
素な構造のDRAMゲインセルを得ることができ、しか
も、その製造プロセスは左程複雑になることがなく、従
来のフラッシュメモリの製造プロセスの若干の延長で製
造することが可能である。また、本発明の第1Bあるい
は第1Cの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルにお
いては、外部配線数や端子部の面積の増加を抑制するこ
とができる。しかも、従来のDRAMのような複雑な構
造のキャパシタが不要であり、補助的に必要な場合があ
るかもしれないが、従来のDRAMに必要とされるキャ
パシタが原理的には不要である。従って、本発明のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルにおいては、セル面積が大幅に
増加することもない。
【0163】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0164】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルに関
し、更には、本発明の第1の態様に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルの作製方法に関する。実施の形態1のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの等価回路を図1の(B)及び
(C)に示し、模式的な一部断面図を図8の(A)及び
(B)に示す。また、隣接する2つのゲート電荷蓄積形
メモリセルにおける第1のゲート部13、第1のゲート
部の延在部13A、チャネル形成領域15、ドレイン領
域16、ソース領域17、非線形抵抗素子30の模式的
な配置図を図9の(A)に示す。尚、図8の(A)は、
図9の(A)の矢印A−Aに沿った模式的な一部断面図
であり、図8の(B)は、図9の(A)の矢印B−Bに
沿った模式的な一部断面図である。
【0165】実施の形態1のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルは、チャネル形成領域15と、所謂ゲート絶縁膜であ
る絶縁膜12を介してチャネル形成領域15と対向して
設けられた第1のゲート部13と、第1のゲート部13
と容量結合した第2のゲート部19と、チャネル形成領
域15と接して設けられ、互いに離間して設けられたソ
ース/ドレイン領域16,17(ドレイン領域16及び
ソース領域17)と、二端を有する非線形抵抗素子30
から構成されている。容量結合は、第1のゲート部13
と第2のゲート部19との間に誘電体膜18を介在させ
ることによって形成されている。尚、参照番号10は半
導体基板であり、参照番号10Aは、必要に応じて半導
体基板10の表面に設けられたウエルであり、ゲート電
荷蓄積形メモリセルがnチャネル型の場合にはp型、p
チャネル型の場合にはn型である。尚、図8以外の図面
においては、図面の簡素化のためにウエルを表示してい
ない。また、参照番号11は素子分離領域であり、参照
番号14はエッチングストップ層であり、参照番号20
は層間絶縁層である。
【0166】実施の形態1においては、第2のゲート部
19はワード線WLに接続され、一方のソース/ドレイ
ン領域(ドレイン領域16)は読み出し線(RL)22
に接続されている。尚、各実施の形態においては、第2
のゲート部19は、ワード線WLと共通領域を有する。
【0167】非線形抵抗素子30の一端は第1のゲート
部13に接続され、他端はビット線(BL)21に接続
されている。この非線形抵抗素子30は、二端子動作特
性を有し、更に具体的には、図2の(A)に示したよう
に、非線形抵抗素子30は、順方向導通電圧(VF1)と
同極性であって、絶対値が順方向導通電圧(VF1)の絶
対値以上である第1の電圧が二端間に印加されると低抵
抗状態となり、順方向導通電圧(VF1)と同極性であっ
て絶対値が順方向導通電圧(VF1)の絶対値未満である
第2の電圧、あるいは順方向導通電圧(VF1)と逆極性
の電圧が二端間に印加されると高抵抗状態となる特性を
有する。更に、非線形抵抗素子30は、順方向導通電圧
(VF1)とは逆極性であって、しかも、絶対値が逆方向
導通電圧(VR1)の絶対値未満である第3の電圧が二端
間に印加されると高抵抗状態となり、順方向導通電圧
(VF1)とは逆極性であって、しかも、絶対値が逆方向
導通電圧(VR1)の絶対値以上である第4の電圧が二端
間に印加されると低抵抗状態となる特性を有する。
【0168】即ち、非線形抵抗素子30は、所定の電圧
が印加されると低抵抗状態になる特性を有する。具体的
には、非線形抵抗素子30は、逆方向導通電圧VR1が規
定の値に制御されたダイオード、より具体的には、pn
接合ダイオードから構成されている。逆方向導通電圧V
R1の制御は、ツェナー降服現象や雪崩降服現象を応用し
て行うことができる。
【0169】このpn接合ダイオードから構成された非
線形抵抗素子30は、絶縁領域(実施の形態1において
は、LOCOS構造あるいはトレンチ構造を有する素子
分離領域11の絶縁膜)上に延在する第1のゲート部の
延在部13Aに形成されている。pn接合ダイオード
は、ソース/ドレイン領域16,17の導電型と同じ導
電型の半導体領域31、及び、ソース/ドレイン領域1
6,17の導電型とは逆の導電型の半導体領域(実施の
形態1においては第1のゲート部の延在部13A)を有
する。そして、ソース/ドレイン領域16,17の導電
型とは逆の導電型の半導体領域である第1のゲート部の
延在部13Aは、非線形抵抗素子30の一端に相当す
る。一方、ソース/ドレイン領域16,17の導電型と
同じ導電型の半導体領域31は、非線形抵抗素子30の
他端に相当する。具体的には、例えばn型の不純物を含
む半導体領域31が第1のゲート部の延在部13A(p
+形の不純物を含む)に形成されており、第1のゲート
部の延在部13A内にラテラルpn接合が形成されてい
る。非線形抵抗素子30の他端に相当する半導体領域3
1はビット線(BL)21に接続されている。尚、図9
の(A)において、pn接合領域は第1のゲート部13
の端部の延長線上に位置するが、第1のゲート部の延在
部13Aにおける不純物濃度及び半導体領域31におけ
る不純物濃度、あるいは又、不純物導入時に用いられる
マスクの形状に依存してpn接合領域の位置は変化し得
る。
【0170】以下、図8及び図9の(A)に示した実施
の形態1のゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を、
半導体基板10等の模式的な一部断面図である図10〜
図12を参照して説明する。尚、図10の(A)、図1
1の(A)及び図12の(A)は、図9の(A)の矢印
A−Aに沿ったと同様の部分における模式的な一部断面
図であり、図10の(B)、図11の(B)及び図12
の(B)は、図9の(A)の矢印B−Bに沿ったと同様
の部分における模式的な一部断面図である。
【0171】[工程−100]先ず、半導体基板10
に、LOCOS構造若しくはトレンチ構造を有する素子
分離領域11を公知の方法に基づき形成する。次いで、
チャネル形成領域15を設けるために、p型不純物を半
導体基板10にイオン注入する。その後、半導体基板1
0の表面を熱酸化法、あるいは熱酸化に続いて熱窒化を
行う方法にて処理し、ゲート絶縁膜に相当する絶縁膜1
2を半導体基板10の表面に形成する。次に、例えばp
型不純物をドーピングしたシリコン薄膜13P(ポリシ
リコン薄膜であってもよいし、アモルファスシリコン薄
膜であってもよい)を全面にCVD法にて成膜した後、
少なくとも第1のゲート部13及び第1のゲート部の延
在部13Aの平面形状と同じ平面形状が残るように、シ
リコン層13Pをパターニングする。その後、後述する
誘電体18の膜厚よりも厚いSiO2等から成るエッチ
ングストップ層14を堆積させる。次いで、後に形成す
べき第1のゲート部の延在部13Aの平面形状と同じ平
面形状が残るように、エッチングストップ層14をパタ
ーニングする(図9の(B)、図10の(A)及び
(B)参照)。尚、パターニングされたシリコン薄膜1
3P及びエッチングストップ層14の模式的且つ部分的
な配置図を、図9の(B)に示す。尚、図9の(B)に
おいて、第1のゲート部13を形成すべきシリコン薄膜
13Pの領域には斜線を付した。また、第1のゲート部
の延在部13Aを形成すべきシリコン薄膜13Pの領域
を一点鎖線で囲んだ。更には、ドレイン領域を形成すべ
きシリコン薄膜13Pの領域、チャネル形成領域を形成
すべきシリコン薄膜13Pの領域、ソース領域を形成す
べきシリコン薄膜13Pの領域を、点線で囲んだ。
【0172】[工程−110]その後、誘電体膜18と
して機能する、例えばSiO2、SiO2/Sixy、S
iO2/Sixy/SiO2あるいはTa25/Sixy
から成る層間絶縁層をCVD法、熱酸化法、熱窒化法あ
るいはプラズマ窒化法にて全面に成膜する。次に、例え
ばn型不純物をドーピングしたポリシリコン層をCVD
法にて全面に成膜した後、かかるポリシリコン層、誘電
体膜18、シリコン薄膜13Pを1つのエッチング用マ
スク(図示せず)を用いて漸次パターニングする。これ
によって、第2のゲート部19及び第1のゲート部13
を形成する。尚、第1のゲート部13はシリコン薄膜か
ら形成され、第2のゲート部19はポリシリコン層から
形成されている。また、第1のゲート部13の下方には
チャネル形成領域15が形成される。このとき、パター
ニングされたエッチングストップ層14の下に、第1の
ゲート部の延在部13Aを構成するシリコン薄膜13P
が残される。即ち、平面的に見て、第2のゲート部19
の外側にも第1のゲート部の延在部13Aが形成される
(図11の(A)及び(B)参照)。更には、第2のゲ
ート部19の下方には、第1のゲート部の延在部13A
の一部分が形成される。尚、第2のゲート部19はワー
ド線WLと共通領域を有する。
【0173】[工程−120]その後、例えばn型不純
物をイオン注入法にて半導体基板10及び第1のゲート
部の延在部13Aの一部分にイオン注入する。これによ
って、ドレイン領域16及びソース領域17を形成し、
併せて、第1のゲート部13の延在部13Aの一部分に
半導体領域31を形成する(図12の(A)及び(B)
参照)。こうして、pn接合ダイオードから成り、pn
接合領域を有する非線形抵抗素子30を形成することが
できる。
【0174】[工程−130]次に、例えばSiO2
ら成る層間絶縁層20をCVD法にて全面に成膜した
後、ドレイン領域16及び半導体領域31の上方の層間
絶縁層20に開口部を形成する。そして、かかる開口部
内を含む層間絶縁層20上に、例えばアルミニウム系合
金から成る配線層をスパッタ法にて成膜し、かかる配線
層をパターニングすることによって、非線形抵抗素子3
0の他端である半導体領域31と電気的に接続されたビ
ット線(BL)21、及び、ドレイン領域16と電気的
に接続された読み出し線(RL)22を形成する。こう
して、図8及び図9の(A)に示した構成のゲート電荷
蓄積形メモリセルを得ることができる。
【0175】(実施の形態2)実施の形態2は実施の形
態1の変形である。実施の形態2が実施の形態1と相違
する点は、非線形抵抗素子30であるpn接合ダイオー
ドのpn接合領域(ラテラルpn接合の領域)が単結晶
半導体から形成されている点にある。実施の形態2のゲ
ート電荷蓄積形メモリセルのその他の構成は、実施の形
態1のゲート電荷蓄積形メモリセルの構成と同様とする
ことができる。以下、実施の形態2のゲート電荷蓄積形
メモリセルの作製方法を説明する。
【0176】[工程−200]先ず、実施の形態1の
[工程−100]と同様にして、半導体基板10に、L
OCOS構造若しくはトレンチ構造を有する素子分離領
域11、半導体基板10へのp型不純物のイオン注入、
絶縁膜12の形成を行う。次に、シリコン薄膜を半導体
基板10に形成する。
【0177】[工程−210]そして、少なくとも第1
のゲート部13及び非線形抵抗素子30を形成すべき第
1のゲート部の延在部13Aに相当するシリコン薄膜
に、例えばSiをイオン注入して、アモルファス化す
る。その後、必要に応じて、SiO2やSixyから成
る保護膜を堆積させ、次いで、不活性ガス雰囲気中で半
導体基板10を600〜800゜Cにて1〜3時間、加
熱する。これによって、第1のゲート部13及び非線形
抵抗素子を形成すべき第1のゲート部の延在部13Aに
相当するシリコン薄膜の部分は単結晶化し、あるいは
又、大粒径化し、単結晶半導体領域となる。次に、この
単結晶半導体領域に、例えばp型不純物をイオン注入す
る。その後、実施の形態1の[工程−100]と同様に
して単結晶化されたシリコン薄膜をパターニングし、更
に、後述する形成する誘電体18の膜厚よりも厚いSi
2等から成るエッチングストップ層14を堆積させ
る。次いで、後に形成すべき第1のゲート部の延在部1
3Aの平面形状と同じ平面形状が残るように、エッチン
グストップ層14をパターニングする。
【0178】[工程−220]次いで、誘電体膜18と
して機能する、例えばSiO2、SiO2/Sixy、S
iO2/Sixy/SiO2あるいはTa25/Sixy
から成る層間絶縁層をCVD法、熱酸化法、熱窒化法あ
るいはプラズマ窒化法にて全面に成膜する。次に、例え
ばn型不純物をドーピングしたポリシリコン層をCVD
法にて全面に成膜した後、かかるポリシリコン層、誘電
体膜18、シリコン薄膜を1つのエッチング用マスクを
用いて漸次パターニングする。これによって、第2のゲ
ート部19及び第1のゲート部13を形成する。尚、第
1のゲート部13は単結晶化されたシリコン薄膜から形
成され、第2のゲート部19はポリシリコン層から形成
されている。また、第1のゲート部13の下方にはチャ
ネル形成領域15が形成される。このとき、パターニン
グされたエッチングストップ層14の下に、第1のゲー
ト部の延在部13Aを構成する単結晶化されたシリコン
薄膜が残される。即ち、平面的に見て、第2のゲート部
19の外側に、単結晶化半導体領域から構成された第1
のゲート部の延在部13Aが形成される。更には、第2
のゲート部19の下方には、第1のゲート部の延在部1
3Aの一部分が形成される。尚、第2のゲート部19は
ワード線WLと共通領域を有する。
【0179】[工程−230]その後、例えばn型不純
物をイオン注入法にて半導体基板10及び第1のゲート
部の延在部13Aの一部分にイオン注入する。これによ
って、ドレイン領域16及びソース領域17を形成し、
併せて、第1のゲート部13の延在部13Aに半導体領
域31を形成する。こうして、非線形抵抗素子30であ
るpn接合ダイオードが形成され、しかも、pn接合領
域(ラテラルpn接合の領域)が単結晶半導体から形成
される。
【0180】[工程−240]その後、実施の形態1の
[工程−130]を実行し、図8及び図9の(A)に示
した構成のゲート電荷蓄積形メモリセルを得ることがで
きる。
【0181】(実施の形態3)実施の形態3も実施の形
態1の変形である。実施の形態3が実施の形態1と相違
する点は、非線形抵抗素子30がヘテロ接合ダイオード
(例えば、ショットキーバリアダイオード)から成る点
にある。実施の形態3のゲート電荷蓄積形メモリセルの
模式的な一部断面図を、図13に示す。尚、図13は、
図9の(A)の矢印B−Bに沿ったと同様の模式的な一
部断面図である。実施の形態3においては、第1のゲー
ト部の延在部13Aの一部分の表面にシリサイド層32
が形成されている。実施の形態3のゲート電荷蓄積形メ
モリセルのその他の構成は、実施の形態1のゲート電荷
蓄積形メモリセルの構成と同様とすることができる。以
下、実施の形態3のゲート電荷蓄積形メモリセルの作製
方法を説明する。尚、実施の形態3においては、各種の
領域における導電型を実施の形態1とは逆とした。実施
の形態3においては、隣接する2つのゲート電荷蓄積形
メモリセルの第1のゲート部の延在部13Aを、互いに
分離する必要がある。
【0182】[工程−300]先ず、実施の形態1の
[工程−100]と同様にして、半導体基板10に、L
OCOS構造若しくはトレンチ構造を有する素子分離領
域11、n型不純物の半導体基板10へのイオン注入、
絶縁膜12の形成を行う。次に、例えばn型不純物をド
ーピングしたシリコン薄膜を堆積させた後、実施の形態
1の[工程−100]と同様にしてシリコン薄膜をパタ
ーニングする。尚、ヘテロ接合の逆耐圧が確保されるた
めには、n型不純物の濃度は1019原子/cm3以下で
あることが望ましい。
【0183】[工程−310]その後、実施の形態1の
[工程−110]と同様にして、第1のゲート部13、
第1のゲート部の延在部13A、誘電体膜18、第2の
ゲート部19を形成する。尚、隣接する2つのゲート電
荷蓄積形メモリセルの第1のゲート部の延在部13Aが
互いに分離されるように、第1のゲート部の延在部13
Aのパターニングを行う。
【0184】[工程−320]その後、p型不純物をイ
オン注入法にて半導体基板10にイオン注入し、ドレイ
ン領域16及びソース領域17を形成する。実施の形態
3においては、第1のゲート部13の延在部13Aには
p型不純物をイオン注入せず、n型不純物を含んだまま
とする。
【0185】[工程−330]次に、例えばSiO2
ら成る層間絶縁層20をCVD法にて全面に成膜した
後、ドレイン領域16の上方及び第1のゲート部の延在
部13Aの一部分の上方の層間絶縁層20に開口部を形
成する。そして、かかる開口部内を含む層間絶縁層20
上に、例えばチタン層(図示せず)をスパッタ法にて成
膜した後、アニール処理を施す。これによって、開口部
の底部に堆積したチタン層中のTi原子は、ポリシリコ
ンから成る第1のゲート部の延在部13A中のSi原子
と反応し、開口部の底部に位置する第1のゲート部の延
在部13Aの表面にチタンシリサイド層32が形成され
る。その後、未反応のチタン層を除去し、次いで、アル
ミニウム系合金から成る配線層をスパッタ法にて成膜
し、かかる配線層をパターニングすることによって、非
線形抵抗素子30の他端であるチタンシリサイド層32
と電気的に接続されたビット線(BL)21、及び、ド
レイン領域16と電気的に接続された読み出し線RL
(図13には図示せず)を形成する。こうして、図13
に示した構成のゲート電荷蓄積形メモリセルを得ること
ができる。
【0186】尚、ヘテロ接合ダイオードを形成するため
の材料はチタンシリサイドに限定されず、コバルトシリ
サイド、タングステンシリサイド等の材料を用いること
もでき、あるいは又、モリブデン等の金属材料を用いる
こともできる。ここで、ヘテロ接合ダイオードから非線
形抵抗素子を構成する場合、VF1の制御は、例えばアニ
ール温度あるいはシリサイド化する金属を適宜選択する
ことによって行うことができる。また、実施の形態3を
実施の形態2と組み合わせ、ヘテロ接合ダイオードから
成る非線形抵抗素子を単結晶半導体から形成することも
できる。
【0187】(実施の形態4)実施の形態4は、本発明
の第2Aの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルに関
する。実施の形態4のゲート電荷蓄積形メモリセルが実
施の形態1のゲート電荷蓄積形メモリセルと相違する点
は、二端を有する第2の非線形抵抗素子33を更に備
え、第2の非線形抵抗素子33の一端は第1のゲート部
13に接続されている点にある。実施の形態4のゲート
電荷蓄積形メモリセルにおける第1のゲート部13、第
1のゲート部の延在部13A、チャネル形成領域15、
ドレイン領域16、ソース領域17、非線形抵抗素子3
0、第2の非線形抵抗素子33の模式的な配置図を図1
4の(A)に示す。また、図14の(A)の矢印B−B
に沿った模式的な一部断面図を、図14の(B)に示
す。更には、実施の形態4のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルの原理図を図5の(A)に示し、等価回路を図5の
(B)に示す。
【0188】第2の非線形抵抗素子33は、二端子動作
特性を有し、更に具体的には、図2の(B)に示したよ
うに、第2の順方向導通電圧(VF2)と同極性であっ
て、絶対値が第2の順方向導通電圧(VF2)の絶対値以
上である第5の電圧が二端間に印加されると低抵抗状態
となり、第2の順方向導通電圧(VF2)と同極性であっ
て絶対値が第2の順方向導通電圧(VF2)の絶対値未満
である第6の電圧、あるいは第2の順方向導通電圧(V
F2)とは逆極性の第7の電圧が二端間に印加されると高
抵抗状態となる特性を有する。即ち、所定の電圧が印加
されると低抵抗状態になる特性を有する。そして、第2
の非線形抵抗素子33の一端は第1のゲート部13に接
続され、その他端は消去線(EL)23に接続されてい
る。
【0189】実施の形態4においては、第2の非線形抵
抗素子33はpn接合ダイオードから成り、絶縁領域1
1上の第1のゲート部の延在部13Aに形成されてい
る。そして、このpn接合ダイオードは、ソース/ドレ
イン領域16,17の導電型(例えばn型)と同じ導電
型の半導体領域34、及び、ソース/ドレイン領域1
6,17の導電型とは逆の導電型(例えばp+形)の半
導体領域35を有する。そして、ソース/ドレイン領域
の導電型と同じ導電型の半導体領域34は、第2の非線
形抵抗素子33の一端に相当する。一方、ソース/ドレ
イン領域16,17の導電型とは逆の導電型の半導体領
域35は、第2の非線形抵抗素子33の他端に相当す
る。第2の非線形抵抗素子33の他端に相当する半導体
領域35は消去線(EL)23に接続されている。実施
の形態4における第2の非線形抵抗素子33であるpn
接合ダイオードは、ラテラルpn接合を有する。尚、n
型不純物を含む半導体領域34と第1のゲート部の延在
部13A(導電型はp型)との間の接合を、上下面の接
合構造とすることにより、とりわけ、第1のゲート部の
延在部13Aと半導体領域34とが多結晶の場合には、
ラテラルpn接合と比較して、桁違いにリークの多い、
相対的にオーミックに近い接合とすることができる。以
下、第2の非線形抵抗素子33を備えた実施の形態4の
ゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明する。
【0190】尚、実施の形態4における非線形抵抗素子
(第1の非線形抵抗素子)30は、実施の形態1にて説
明したゲート電荷蓄積形メモリセルにおける非線形抵抗
素子30と同様の構成を有する。あるいは、非線形抵抗
素子(第1の非線形抵抗素子)30は、実施の形態2あ
るいは実施の形態3にて説明した構成とすることもでき
る。更には、図2の(B)に示した特性を有する非線形
抵抗素子(第1の非線形抵抗素子)30を用いることも
できる。即ち、第2の非線形抵抗素子33を設ける場合
には、非線形抵抗素子(第1の非線形抵抗素子)30
は、逆方向導通電圧VR1が規定の値に制御された非線形
抵抗素子である必要はない。
【0191】[工程−400]先ず、実施の形態1の
[工程−100]と同様の工程において、例えばp型不
純物をドーピングしたシリコン薄膜(ポリシリコン薄膜
であってもよいし、アモルファスシリコン薄膜であって
もよい)を全面にCVD法にて成膜した後、かかるシリ
コン薄膜を実施の形態1の[工程−100]と同様にし
てパターニングして、第1のゲート部13を形成すべき
領域及び第1のゲート部の延在部13Aを形成すべき領
域を少なくとも含む領域を形成する。尚、隣接する2つ
のゲート電荷蓄積形メモリセルの第1のゲート部の延在
部13Aの内、第2の非線形抵抗素子を形成すべき部分
が互いに分離されるように、シリコン薄膜をパターニン
グする(図14の(A)の平面図を参照)。
【0192】[工程−410]次に、ポリシリコン層を
成膜した後、第2の非線形抵抗素子を形成すべき部分が
残されるように、かかるポリシリコン層のパターニング
を行い、その後、例えばn型不純物をかかるパターニン
グされたポリシリコン層にイオン注入する。これによっ
て、n型不純物を含む半導体領域34(第2の非線形抵
抗素子33の一端に相当する)を形成することができ
る。その後、n型不純物を含む半導体領域34の一部
(第1のゲート部の延在部13Aから離れた領域)に例
えばp型不純物をイオン注入法にてイオン注入すること
によって、p+形不純物を含む半導体領域35(第2の
非線形抵抗素子33の他端に相当する)を形成する。こ
うして、第2の非線形抵抗素子33を形成することがで
きる。尚、第1のゲート部の延在部13Aから離れた位
置に位置する素子分離領域11(絶縁領域)上に、pn
接合ダイオードから成る第2の非線形抵抗素子を別途、
形成し、この第2の非線形抵抗素子の一端を第1のゲー
ト部13あるいは第1のゲート部の延在部13Aに、例
えば配線層を介して接続してもよい。
【0193】[工程−420]その後、誘電体18の膜
厚よりも厚いSiO2等から成るエッチングストップ層
14を全面に堆積させ、次いで、第1のゲート部の延在
部13Aの平面形状と同じ平面形状が残るように、しか
も、第2の非線形抵抗素子33を被覆するように、エッ
チングストップ層14をパターニングする。そして、実
施の形態1の[工程−110]と同様の工程に基づき、
第1のゲート部13、誘電体膜18及び第2のゲート部
19を形成する。
【0194】[工程−430]次いで、例えばn型不純
物をイオン注入法にて半導体基板10及び第1のゲート
部の延在部13Aの一部分にイオン注入する。これによ
って、ドレイン領域16及びソース領域17を形成し、
併せて、第1のゲート部13の延在部13Aの一部分に
半導体領域31を形成する。その後、実施の形態1の
[工程−130]を実行し、図14に示したゲート電荷
蓄積形メモリセルを得ることができる。
【0195】尚、第2の非線形抵抗素子33を構成する
pn接合ダイオードのpn接合領域を単結晶半導体から
形成することもできる。具体的には、[工程−400]
において、シリコン薄膜を形成した後、このシリコン薄
膜をパターニングすることによって、第1のゲート部1
3を形成すべき領域及び第1のゲート部の延在部13A
を形成すべき領域を少なくとも含む領域をシリコン薄膜
に形成する。次いで、[工程−410]において、全面
にポリシリコン層を成膜する。そして、かかるポリシリ
コン層のパターニングを行い、その後、かかるポリシリ
コン層に例えばSiをイオン注入して、第2の非線形抵
抗素子を形成すべきポリシリコン層をアモルファス化す
る。次いで、不活性ガス雰囲気中で半導体基板10を6
00〜800゜Cにて1〜3時間、加熱する。これによ
って、第2の非線形抵抗素子を形成すべきポリシリコン
層は単結晶化し、あるいは又、大粒径化し、単結晶半導
体領域となる。尚、イオン注入されるSiの飛程をこの
ポリシリコン層内に設定すれば、次の工程で形成される
pn接合を形成する単結晶半導体領域の部分の結晶性を
改善することができ、しかも、第1のゲート部の延在部
13Aに重なる部分を、この延在部13Aからの結晶方
位を引き継いだ多結晶とすることができる。これによっ
て、第2の非線形抵抗素子33の一端と第1のゲート部
の延在部13Aとのオーム性接続を改善することができ
る。その後、[工程−410]における例えばn型不純
物をかかるパターニングされたポリシリコン層にイオン
注入する工程以降の工程を実行し、更に、[工程−42
0]、[工程−430]を実行すればよい。
【0196】更には、第2の非線形抵抗素子33をヘテ
ロ接合ダイオード(例えば、ショットキーバリアダイオ
ード)から構成することもできる。図14の(A)の矢
印B−Bに沿ったと同様の模式的な一部断面図を、図1
5に示す。尚、図15中、参照番号37はシリサイド層
であり、参照番号36はn型不純物を含む半導体領域で
あり、半導体領域36とシリサイド層37によってヘテ
ロ接合ダイオードが形成される。このヘテロ接合ダイオ
ードから成る第2の非線形抵抗素子33の形成方法、特
に、シリサイド層の形成は、実質的には実施の形態3に
て説明した方法にて行うことができるので、詳細な説明
は省略する。尚、ヘテロ接合ダイオードを形成するため
の材料としては、チタンシリサイド、コバルトシリサイ
ド、タングステンシリサイド等の材料を用いることもで
き、あるいは又、モリブデン等の金属材料を用いること
もできる。ここで、ヘテロ接合ダイオードから第2の非
線形抵抗素子33を構成する場合、VF2の制御は、例え
ばアニール温度あるいはシリサイド化する金属を適宜選
択することによって行うことができる。
【0197】以上に説明した第2の非線形抵抗素子33
の構成は、後述する実施の形態5〜実施の形態10にて
説明するゲート電荷蓄積形メモリセルの全てに適用する
ことができる。即ち、実施の形態5〜実施の形態10に
おけるゲート電荷蓄積形メモリセルにおいて、第1のゲ
ート部13の延在部に、実施の形態4と同様の第2の非
線形抵抗素子を設ければよい。尚、実施の形態5〜実施
の形態10において、第2の非線形抵抗素子を備えたゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの原理図及び等価回路のそれ
ぞれは、図6の(A)及び(B)並びに図7の(A)及
び(B)に示したとおりである。(第1の)非線形抵抗
素子と第2の非線形抵抗素子の構成は同じであってもよ
いし、異なっていてもよい。
【0198】(実施の形態5)実施の形態5は、本発明
の第1Bの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルに関
し、更には、本発明の第1の態様に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルの作製方法に関する。実施の形態5のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの等価回路を、図3の(B)及
び(C)に示す。また、隣接する2つのゲート電荷蓄積
形メモリセルにおける第1のゲート部13、第1のゲー
ト部の延在部13A、チャネル形成領域15、ドレイン
領域16、ソース領域17、非線形抵抗素子30の模式
的な配置図を図16に示す。更には、模式的な一部断面
図を図17の(A)及び(B)、並びに図18の(A)
及び(B)に示す。尚、図17の(A)は、図16の矢
印A−Aに沿った模式的な一部断面図である。図17の
(B)は、図16の矢印B−Bに沿った模式的な一部断
面図である。図18の(A)は、図16の矢印C−Cに
沿った模式的な一部断面図(但し、コンタクト・ホール
を含む部分)である。図18の(B)は、図16の矢印
C−Cに沿ったと同様の模式的な一部断面図(但し、コ
ンタクト・ホールを含まない部分)である。
【0199】実施の形態5のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルの構成は、非線形抵抗素子30の形成された位置、及
び、非線形抵抗素子30の他端である半導体領域31と
一方のソース/ドレイン領域(ドレイン領域16)とが
所謂シェアード・コンタクト・ホールを介してビット線
(BL)21に接続されている点を除き、実施の形態1
にて説明したゲート電荷蓄積形メモリセルの構成と同じ
構成とすることができる。
【0200】即ち、実施の形態5のゲート電荷蓄積形メ
モリセルも、チャネル形成領域15と、第1のゲート部
13と、この第1のゲート部13と容量結合した第2の
ゲート部19と、チャネル形成領域15と接して設けら
れ、互いに離間して設けられたソース/ドレイン領域1
6,17(ドレイン領域16,ソース領域17)と、二
端を有する非線形抵抗素子30から成る。第1のゲート
部13は、絶縁膜12(所謂ゲート絶縁膜)を介してチ
ャネル形成領域15と対向して設けられている。尚、容
量結合は、第1のゲート部13と第2のゲート部19と
の間に誘電体膜18を介在させることによって形成され
ている。第2のゲート部19はワード線WLに接続され
ている。第2のゲート部19は、具体的には、ワード線
WLと共通領域を有する。
【0201】実施の形態5においても、非線形抵抗素子
30は、実施の形態1にて説明したと同様の特性を有
し、より具体的には、ラテラルpn接合を有するpn接
合ダイオードから構成されている。このpn接合ダイオ
ードから構成された非線形抵抗素子30は、一方のソー
ス/ドレイン領域(実施の形態5においては、ドレイン
領域16)の上に形成された絶縁膜12上の第1のゲー
ト部の延在部13Aに、一部分が形成されている。ま
た、非線形抵抗素子30の他の部分は、絶縁領域(素子
分離領域11)上の第1のゲート部の延在部13Aにも
形成されている。
【0202】即ち、非線形抵抗素子30を構成するpn
接合ダイオードは、ソース/ドレイン領域16,17の
導電型(例えばn型)と同じ導電型の半導体領域31、
及び、ソース/ドレイン領域16,17の導電型とは逆
の導電型(例えばp型)の半導体領域(第1のゲート部
の延在部13A)を有する。そして、第1のゲート部の
延在部13Aは、非線形抵抗素子30の一端に相当す
る。一方、半導体領域31は、非線形抵抗素子30の他
端に相当する。更には、第1のゲート部の延在部13A
と半導体領域31の境界領域に、ラテラルpn接合が形
成されている。また、非線形抵抗素子30の他端に相当
する半導体領域31(導電型は、例えばn型)と一方の
ソース/ドレイン領域(実施の形態5においては、ドレ
イン領域16)とは、シェアード・コンタクト・ホール
を介してビット線(BL)21に接続されている。
【0203】実施の形態5のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルの作製方法は、実施の形態1あるいは実施の形態2の
ゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法と基本的には同
じ方法とすることができるが故に、詳細な説明は省略す
る。
【0204】あるいは又、図19の(A)及び(B)並
びに図20に模式的な一部断面図を示すように、シェア
ード・コンタクト・ホールの底部に相当する第1のゲー
ト部の延在部13Aの一部の表面領域に、例えばシリサ
イド層32を形成することによって、ヘテロ接合ダイオ
ードから構成された非線形抵抗素子30を形成すること
もできる。尚、図19の(A)及び(B)に示すゲート
電荷蓄積形メモリセルの模式的な一部断面図は、図18
の(A)及び(B)に示したゲート電荷蓄積形メモリセ
ルの模式的な一部断面図と同様の図である。また、図2
0に示すゲート電荷蓄積形メモリセルの模式的な一部断
面図は、図17の(B)に示したゲート電荷蓄積形メモ
リセルの模式的な一部断面図と同様の図である。
【0205】(実施の形態6)実施の形態6は、本発明
の第1Cの構成に係るゲート電荷蓄積形メモリセルに関
し、更には、本発明の第2の態様に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルの作製方法に関する。実施の形態6のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの模式的な一部断面図を図21
に示し、等価回路を図4の(B)及び(B)に示す。実
施の形態6のゲート電荷蓄積形メモリセルは、チャネル
形成領域15と、第1のゲート部13と、この第1のゲ
ート部13と容量結合した第2のゲート部19と、チャ
ネル形成領域15と接して設けられ、互いに離間して設
けられたソース/ドレイン領域16,17(ドレイン領
域16,ソース領域17)と、二端を有する非線形抵抗
素子40から成る。実施の形態6においては、非線形抵
抗素子40の一端は第1のゲート部13に接続され、非
線形抵抗素子40の他端は一方のソース/ドレイン領域
(ドレイン領域16)に接続されている。第1のゲート
部13は、絶縁膜12(所謂ゲート絶縁膜)を介してチ
ャネル形成領域15と対向して設けられている。尚、容
量結合は、第1のゲート部13と第2のゲート部19と
の間に誘電体膜18を介在させることによって形成され
ている。第2のゲート部19はワード線WLに接続され
ている。具体的には、第2のゲート部19は、ワード線
WLと共通領域を有する。また、一方のソース/ドレイ
ン領域(ドレイン領域16)はビット線(BL)21に
接続されている。
【0206】実施の形態6のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルにおける非線形抵抗素子40も、所定の電圧が印加さ
れると低抵抗状態になる特性を有する。即ち、非線形抵
抗素子40は、実施の形態1にて説明したと同様の特性
を有し、逆方向導通電圧VR1が規定の値に制御されたダ
イオード、より具体的には、pn接合ダイオードから構
成されている。そして、ソース/ドレイン領域の導電型
(例えばn型)と逆の導電型(例えばp型)を有するp
n接合ダイオードの領域(逆導電型不純物領域41であ
り、非線形抵抗素子40の一端に相当する)は、一方の
ソース/ドレイン領域(ドレイン領域16)の表面領域
に形成されている。一方、ソース/ドレイン領域16,
17の導電型と同じ導電型(例えばn型)を有するこの
pn接合ダイオードの領域(非線形抵抗素子40の他端
に相当する)は、一方のソース/ドレイン領域(ドレイ
ン領域16)を兼ねている。即ち、ドレイン領域16の
比較的不純物濃度が低い領域16Aの表面に、かかるド
レイン領域16の導電型(例えばn型)とは逆の導電型
(例えばp型)の領域(逆導電型不純物領域)41が形
成されている。尚、第1のゲート部13の延在部13A
は、かかる逆導電型不純物領域41の表面と接してい
る。このpn接合ダイオードから成る非線形抵抗素子4
0は、逆方向導通電圧VR1が規定の値に制御されてい
る。より具体的には、逆方向導通電圧VR1の制御は、ツ
ェナー降服現象や雪崩降服現象を応用するか、あるいは
又、ドレイン領域16の深さ方向のパンチスルー現象を
応用する。ツェナー降服現象や雪崩降服現象を応用する
場合には、規定の値の逆方向導通電圧VR1が得られるよ
うに、ドレイン領域16又は16Aにおける不純物濃度
を、例えば1017〜1019原子/cm3に制御すればよ
い。一方、パンチスルー現象を応用する場合には、逆導
電型不純物領域41における不純物濃度、並びに、逆導
電型不純物領域41の下方のドレイン領域16の部分1
6Aの不純物濃度及び厚さを制御すればよい。
【0207】以下、図21に示した実施の形態6のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの作製方法を、半導体基板等の
模式的な一部断面図である図22を参照して説明する。
【0208】[工程−600]先ず、半導体基板10
に、LOCOS構造若しくはトレンチ構造を有する素子
分離領域(図示せず)を公知の方法に基づき形成する。
次いで、チャネル形成領域15を設けるために、p型不
純物を半導体基板10にイオン注入する。その後、半導
体基板10の表面を熱酸化法、あるいは熱酸化に続いて
熱窒化を行う方法にて処理し、ゲート絶縁膜に相当する
絶縁膜12を半導体基板10の表面に形成する。次に、
例えばp型不純物をドーピングした第1のポリシリコン
層を全面にCVD法にて成膜した後、第1のゲート部1
3の一部となる第1のポリシリコン層が残るように、第
1のポリシリコン層及び絶縁膜12をパターニングす
る。その後、再度、例えばp型不純物をドーピングした
第2のポリシリコン層を全面にCVD法にて成膜した
後、第2のポリシリコン層をパターニングする。これに
よって、第1のゲート部13及び第1のゲート部の延在
部13Aを得ることができる。尚、この第2のポリシリ
コン層は、次のn型不純物のイオン注入工程で不純物イ
オンが半導体基板10の表面に到達する程度に薄く成膜
する必要がある。図において、第1のゲート部13はこ
れらの2層のポリシリコン層から構成されているが、1
層で表した。こうして、絶縁膜12上に第1のゲート部
13を形成し、この第1のゲート部13から半導体層
(実施の形態6においては半導体基板10)のソース/
ドレイン領域の一方の形成予定領域(具体的には、ドレ
イン形成予定領域)へと延びる延在部13Aを半導体層
(実施の形態6においては、半導体基板10)上に形成
することができる。かかる延在部13Aは、第1のゲー
ト部13から、逆導電型不純物領域41を形成すべき半
導体層(実施の形態6においては、半導体基板10)の
領域に延びる。また、第1のゲート部13の下方にはチ
ャネル形成領域15が形成される。
【0209】[工程−610]その後、例えばn型不純
物をイオン注入法にて半導体基板10にイオン注入し、
ドレイン領域16及びソース領域17を形成する(図2
2の(A)参照)。
【0210】[工程−620]次いで、pn接合ダイオ
ードから成る非線形抵抗素子40を形成する。そのため
に、第1のゲート部13の延在部13Aの下方のドレイ
ン領域16の表面領域に、例えば、延在部13Aを構成
する第2のポリシリコン層からの不純物拡散、若しくは
p型不純物のイオン注入を行う。これによって、逆導電
型不純物領域41を形成することができる(図22の
(B)参照)。その後、イオン注入された不純物の活性
化アニール処理を行う。尚、[工程−610]と[工程
−620]の順序は逆にしてもよい。場合によっては、
逆導電型不純物領域41の形成、あるいは、ドレイン領
域16及びソース領域17の形成は、第1のゲート部1
3及び延在部13Aの形成前に行ってもよい。
【0211】[工程−630]その後、誘電体膜18と
して機能する、例えばSiO2、SiO2/Sixy、S
iO2/Sixy/SiO2あるいはTa25/Sixy
から成る層間絶縁層をCVD法、熱酸化法、熱窒化法あ
るいはプラズマ窒化法にて全面に成膜する。次に、例え
ばn型不純物をドーピングしたポリシリコン層をCVD
法にて全面に成膜した後、かかるポリシリコン層をパタ
ーニングすることによって、第2のゲート部19を形成
する(図22の(C)参照)。尚、第2のゲート部19
はワード線WLと共通領域を有する。
【0212】[工程−640]次に、例えばSiO2
ら成る層間絶縁層20をCVD法にて全面に成膜した
後、ドレイン領域16の上方の層間絶縁層20に開口部
を形成する。そして、かかる開口部内を含む層間絶縁層
20上に、例えばアルミニウム系合金から成る配線層を
スパッタ法にて成膜し、かかる配線層をパターニングす
ることによって、ドレイン領域16と電気的に接続され
たビット線(BL)21を形成する。こうして、図21
に示した構造のゲート電荷蓄積形メモリセルを得ること
ができる。
【0213】図23に、逆導電型不純物領域41、及び
その下方のドレイン領域16における深さ方向の不純物
濃度プロファイル(1)のシミュレーション結果を示
す。また、図25に、逆導電型不純物領域41、及びそ
の下方のドレイン領域16における深さ方向の別の不純
物濃度プロファイル(2)のシミュレーション結果を示
す。各シミュレーションにおけるイオン注入の条件を、
以下の表7のとおりとした。ここで、図23及び図25
の縦軸は不純物濃度(単位:原子/cm3)を示し、横
軸は、逆導電型不純物領域41の表面からの深さ(単
位:nm)を示す。また、図23及び図25中、黒四角
印はアクセプタ濃度を示し、白四角印はドナー濃度を示
し、白丸印はネットの不純物濃度を示す。図23及び図
25のそれぞれに示した不純物濃度プロファイルの場合
における非線形抵抗素子40のV−I特性のシミュレー
ション結果を、図24及び図26のそれぞれに示す。
尚、デザインルールを0.25μmとした。また、逆方
向導通電圧VR1の制御はパンチスルー現象を応用してい
る。シミュレーションの結果を下記の表8に示すが、図
23に示した不純物濃度プロファイル(1)の場合、逆
方向導通電圧VR1の値は約−3Vとなり、図25に示し
た不純物濃度プロファイル(2)の場合、逆方向導通電
圧VR1の値は約−7Vとなった。以上のように、逆導電
型不純物領域41及びその下方のドレイン領域16にお
ける深さ方向の不純物濃度プロファイルを制御すること
によって、逆方向導通電圧VR1の制御を行うことができ
る。尚、表8中、IF1、IR1及びIR2の値は、接合部の
幅(図21の紙面左右方向における接合部の長さ)を
0.35μm、接合部の奥行き方向の長さ(図21の紙
面と垂直方向における接合部の長さ)を10μmとした
ときの値である。
【0214】
【表7】 不純物濃度プロファイル(1) n型不純物のイオン注入条件 絶縁膜を0.01μm堆積 イオン種 :As 加速エネルギー:35keV ドーズ量 :1.04×1013/cm2 p型不純物のイオン注入条件 絶縁膜を0.03μm堆積 イオン種 :BF2 加速エネルギー:20keV ドーズ量 :8×1015/cm2 不純物濃度プロファイル(2) n型不純物のイオン注入条件 絶縁膜を0.01μm堆積 イオン種 :As 加速エネルギー:35keV ドーズ量 :1.04×1013/cm2 p型不純物のイオン注入条件 絶縁膜を0.0288μm堆積 イオン種 :BF2 加速エネルギー:20keV ドーズ量 :8×1015/cm2
【0215】
【表8】 不純物濃度プロファイル(1) VF1:約0.6V IF1:7×10-8A IR1:3×10-15A(平均値) VR1:約−3V IR2:6×10-14A 不純物濃度プロファイル(2) VF1:約0.6V IF1:7×10-8A IR1:1×10-14A(平均値) VR1:約−7V IR2:1×10-12
【0216】(実施の形態7)実施の形態7のゲート電
荷蓄積形メモリセルは、実施の形態6のゲート電荷蓄積
形メモリセルの変形である。実施の形態7のゲート電荷
蓄積形メモリセルが実施の形態6と相違する点は、図2
7の(A)に模式的な一部断面図を示すように、ゲート
電荷蓄積形メモリセルが所謂SOI構造を有している
点、及び、非線形抵抗素子40が、シリコン層44の厚
さ方向全体に亙って形成された逆導電型不純物領域45
(例えばp型不純物を含有する)とドレイン領域16
(例えばn型不純物を含有する)とから構成されている
点にある。即ち、ソース/ドレイン領域16,17の導
電型(例えばn型)と逆の導電型(例えばp型)を有す
るpn接合ダイオードの領域(逆導電型不純物領域45
であり、非線形抵抗素子40の一端に相当する)は、一
方のソース/ドレイン領域(ドレイン領域16)の一部
分の領域に形成されている。尚、非線形抵抗素子40の
他端に相当するpn接合ダイオードの領域は、一方のソ
ース/ドレイン領域(実施の形態7においては、ドレイ
ン領域16)を兼ねている。非線形抵抗素子40を構成
するpn接合ダイオードは、ラテラルpn接合を有し、
しかも、単結晶半導体領域であるシリコン層44に形成
されている。第1のゲート部13、第1のゲート部13
の延在部13A、ドレイン領域16及びソース領域17
の模式的な配置図を、図27の(B)に示す。図27の
(A)は、図27の(B)の線A−Aに沿った模式的な
一部断面図である。逆導電型不純物領域45は延在部1
3Aの下に形成されており、逆導電型不純物領域45は
ドレイン領域16の幅方向の一部分のみを占めている。
非線形抵抗素子40をこのような構成とすることによっ
て、pn接合面積を減少させることができ、IR1の値を
小さくすることができる。その結果、第1のゲート部1
3に蓄積された情報を、一層長い時間の間、読み出すこ
とができる。
【0217】以下、図27に示した実施の形態7のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの作製方法を、半導体基板等の
模式的な一部断面図である図28を参照して説明する。
【0218】[工程−700]先ず、基板張り合わせに
次いで研削・研磨を行う、所謂張り合わせ法、あるいは
SIMOX法等に基づき、薄膜単結晶のシリコン層44
をSiO2等から成る絶縁層43を介して、例えばシリ
コン半導体基板から成る支持基板42上に形成する。次
いで、シリコン層44に選択酸化処理を実行し、ゲート
電荷蓄積形メモリセルを形成すべき領域を残して、所謂
フィールド酸化膜(絶縁領域)を形成する。その後、半
導体層(実施の形態7においてはシリコン層44)の表
面を熱酸化法、あるいは熱酸化に続いて熱窒化を行う方
法にて処理し、ゲート絶縁膜に相当する絶縁膜12をシ
リコン層44の表面に形成する。次に、例えばp型不純
物をドーピングした第1のポリシリコン層を全面にCV
D法にて成膜した後、第1のゲート部13の一部となる
第1のポリシリコン層が残るように第1のポリシリコン
層及び絶縁膜12をパターニングする。その後、再度、
例えばp型不純物をドーピングした第2のポリシリコン
層を全面にCVD法にて成膜した後、第2のポリシリコ
ン層をパターニングする。これによって、第1のゲート
部13及び第1のゲート部の延在部13Aを得ることが
できる。尚、この第2のポリシリコン層は、次のn型不
純物のイオン注入工程で不純物イオンがシリコン層44
に到達する程度に薄く成膜する必要がある。図におい
て、第1のゲート部13はこれらの2層のポリシリコン
層から構成されているが、1層で表した。こうして、絶
縁膜12上に第1のゲート部13を形成し、しかも、こ
の第1のゲート部13から半導体層(実施の形態7にお
いてはシリコン層44)のソース/ドレイン領域の一方
の形成予定領域に延びる延在部13Aを半導体層(シリ
コン層44)上に形成することができる(図28の
(A)参照)。かかる延在部13Aは、第1のゲート部
13から、逆導電型不純物領域45を形成すべき半導体
層(実施の形態7においては、シリコン層44)の領域
に延びる。尚、第1のゲート部13の延在部13Aの平
面形状は、例えば図27の(B)に示した形状とするこ
とが好ましいが、かかる平面形状に限定するものではな
い。
【0219】[工程−710]その後、例えばn型不純
物をイオン注入法にてシリコン層44にイオン注入し、
ドレイン領域16及びソース領域17を形成する(図2
8の(B)参照)。
【0220】[工程−720]次いで、pn接合ダイオ
ードから成る非線形抵抗素子40を形成するために、第
1のゲート部13の延在部13Aの下方のシリコン層4
4の厚さ方向全体に、例えばp型不純物をイオン注入
し、逆導電型不純物領域45を形成する(図28の
(C)参照)。その後、イオン注入された不純物の活性
化アニール処理を行う。尚、[工程−710]と[工程
−720]の順序は逆にしてもよい。場合によっては、
逆導電型不純物領域45の形成は、第1のゲート部13
及び延在部13Aの形成前に行ってもよい。
【0221】[工程−730]その後、誘電体膜18と
して機能する、例えばSiO2、SiO2/Sixy、S
iO2/Sixy/SiO2あるいはTa25/Sixy
から成る層間絶縁層をCVD法、熱酸化法、熱窒化法あ
るいはプラズマ窒化法にて全面に成膜する。次に、例え
ばn型不純物をドーピングしたポリシリコン層をCVD
法にて全面に成膜した後、かかるポリシリコン層をパタ
ーニングすることによって、第2のゲート部19を形成
する。尚、第2のゲート部19はワード線WLと共通領
域を有する。
【0222】[工程−740]次に、例えばSiO2
ら成る層間絶縁層20をCVD法にて全面に成膜した
後、ドレイン領域16の上方の層間絶縁層20に開口部
を形成する。そして、かかる開口部内を含む層間絶縁層
20上に、例えばアルミニウム系合金から成る配線層を
スパッタ法にて成膜し、かかる配線層をパターニングす
ることによって、ドレイン領域16と電気的に接続され
たビット線(BL)21を形成する。こうして、図27
に示した構造のゲート電荷蓄積形メモリセルを得ること
ができる。
【0223】(実施の形態8)実施の形態8のゲート電
荷蓄積形メモリセルも、実施の形態6のゲート電荷蓄積
形メモリセルの変形である。実施の形態8のゲート電荷
蓄積形メモリセルが実施の形態6と相違する点は、以下
のとおりである。即ち、図29に模式的な一部断面図を
示すように、非線形抵抗素子40がpn接合ダイオード
から成り、非線形抵抗素子40の一端に相当するpn接
合ダイオードの領域[ソース/ドレイン領域16,17
の導電型(例えばn型)と逆の導電型(例えばp型)を
有するpn接合ダイオードの領域]は第1のゲート部1
3を兼ねている。一方、非線形抵抗素子40の他端に相
当するpn接合ダイオードの領域[ソース/ドレイン領
域16,17の導電型(例えばn型)と同じ導電型(例
えばn型)を有するpn接合ダイオードの領域]は、第
1のゲート部13から一方のソース/ドレイン領域(ド
レイン領域16)へと延在する第1のゲート部の延在部
13Aに形成されている。即ち、pn接合ダイオード
は、例えばp型不純物を含有する第1のゲート部13
と、かかる第1のゲート部13からドレイン領域16へ
と延びる延在部13A(例えばn型不純物を含有する)
とから構成されている。非線形抵抗素子40をこのよう
な構成とすることによっても、pn接合面積を減少させ
ることができ、IR1の値を小さくすることができる。そ
の結果、第1のゲート部13に蓄積された情報を、一層
長い時間の間、読み出すことができる。
【0224】以下、図29に示した実施の形態8のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明する。
【0225】[工程−800]先ず、実施の形態6の
[工程−600]と同様に、半導体基板10に、LOC
OS構造若しくはトレンチ構造を有する素子分離領域
(図示せず)を公知の方法に基づき形成する。その後、
半導体基板10の表面を熱酸化法、あるいは熱酸化に続
いて熱窒化を行う方法にて処理し、ゲート絶縁膜に相当
する絶縁膜12を半導体基板10の表面に形成する。次
に、例えばp型不純物をドーピングした第1のアモルフ
ァスシリコン層を全面にCVD法にて成膜した後、第1
のゲート部13の一部となる第1のアモルファスシリコ
ン層が残るように、第1のアモルファスシリコン層及び
絶縁膜12をパターニングする。その後、自然酸化膜や
表面の汚染を意図的に除去し、清浄化した後、再度、例
えばp型不純物をドーピングした第2のアモルファスシ
リコン層を全面に薄くCVD法にて成膜する。次いで、
アモルファスシリコン層を不活性ガス雰囲気中で700
゜C程度に加熱すると、半導体基板10上の第2のアモ
ルファスシリコン層は、半導体基板10と接する部分か
ら単結晶に変換され、横方向に成長していく。その後、
単結晶化されたシリコン層をパターニングする。これに
よって、第1のゲート部13及び第1のゲート部の延在
部13Aを得ることができる。この第2のアモルファス
シリコン層は、次のn型不純物のイオン注入工程で不純
物イオンが半導体基板10の表面に到達する程度に薄く
成膜する必要がある。尚、図において、第1のゲート部
13はこれらの2層のシリコン層で構成されているが、
1層で表した。こうして、絶縁膜12上に第1のゲート
部13を形成し、この第1のゲート部13から半導体層
(実施の形態8においては半導体基板10)のソース/
ドレイン領域の一方の形成予定領域に延びる延在部13
Aを半導体層(半導体基板10)上に形成することがで
きる。
【0226】[工程−810]その後、例えばn型不純
物をイオン注入法にて半導体基板10にイオン注入し、
ドレイン領域16及びソース領域17を形成する。この
とき、第1のゲート部13の延在部13Aにはn型不純
物がイオン注入される。尚、第1のゲート部13の部分
をレジスト材料で選択的に覆っておくことによって、そ
の部分はp型不純物を含有した領域として残り、非線形
抵抗素子40の逆導電型不純物領域46としても機能す
る。
【0227】[工程−820]その後、実施の形態6の
[工程−630]及び[工程−640]と同様の工程を
経て、図29に示した構造のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルを得ることができる。
【0228】実施の形態8においては、[工程−80
0]において、単結晶化されたシリコン層に、ラテラル
pn接合を有するpn接合を形成することができる。こ
のように、単結晶化シリコン層にpn接合を形成するこ
とにより、非線形抵抗素子40の非導通時の漏洩電流
(IR1)の減少を確実に図ることができる。
【0229】(実施の形態9)実施の形態9のゲート電
荷蓄積形メモリセルにおいては、図30の(A)に模式
的な一部断面図を示し、図30の(B)に等価回路を示
すように、非線形抵抗素子50は電界効果型トランジス
タから成る。かかる電界効果型トランジスタは、ゲート
電荷蓄積形メモリセルの一方のソース/ドレイン領域
(ドレイン領域16)の表面領域に形成されている。
尚、電界効果型トランジスタの一方のソース/ドレイン
部(ドレイン部53)は、第1のゲート部13に接続さ
れている。また、この一方のソース/ドレイン部(ドレ
イン部53)は、電界効果型トランジスタのゲート部5
1とも接続されている。尚、ゲート電荷蓄積形メモリセ
ルをn型とした場合、電界効果型トランジスタはp型と
すればよい。図中、参照番号52は電界効果型トランジ
スタのチャネル形成領域を表し、参照番号54は電界効
果型トランジスタのソース部を表す。
【0230】非線形抵抗素子50の逆方向導通電圧VR1
は、電界効果型トランジスタの閾値電圧によって制御す
ることができる。一方、電界効果型トランジスタのドレ
イン部53とゲート電荷蓄積形メモリセルのドレイン領
域16とによって形成されるpn接合により、VF1の制
御を行うことができる。尚、かかるpn接合によっては
パンチスルー現象は生じないものとする。以下、図31
を参照して、実施の形態9のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルの作製方法を説明する。
【0231】[工程−900]実施の形態9のゲート電
荷蓄積形メモリセルの作製においては、実施の形態6の
[工程−600]と同様に、先ず、半導体基板10に素
子分離領域(図示せず)を形成する。また、p型不純物
をイオン注入法にて半導体基板10の表面に注入するこ
とによって、ゲート電荷蓄積形メモリセルのチャネル形
成領域15を半導体基板10の表面に形成しておく。更
に、非線形抵抗素子のチャネル形成領域となる部分にn
型不純物をイオン注入しておく。そして、半導体基板1
0の表面を熱酸化法、あるいは熱酸化に続いて熱窒化を
行う方法にて処理し、ゲート絶縁膜に相当する絶縁膜1
2を半導体基板10の表面に形成する。次に、例えばp
型不純物をドーピングした第1のポリシリコン層を全面
にCVD法にて成膜した後、第1のゲート部13の一部
及び電界効果型トランジスタのゲート部51の一部とな
る第1のポリシリコン層が残るように、第1のポリシリ
コン層及び絶縁膜12をパターニングする。その後、再
度、例えばp型不純物をドーピングした第2のポリシリ
コン層を全面にCVD法にて成膜した後、第2のポリシ
リコン層をパターニングする。これによって、第1のゲ
ート部13、第1のゲート部の延在部13A、及び、電
界効果型トランジスタのゲート部51を得ることができ
る。尚、この第2のポリシリコン層は、次のn型不純物
のイオン注入工程で不純物イオンが半導体基板10の表
面に到達する程度に薄く成膜する必要がある。図におい
て、第1のゲート部13及び電界効果型トランジスタの
ゲート部51はこれらの2層のポリシリコン層から構成
されているが、1層で表した。こうして、絶縁膜12上
に第1のゲート部13及び電界効果型トランジスタのゲ
ート部51を形成することができる。併せて、第1のゲ
ート部13から、非線形抵抗素子50の一端を形成すべ
き半導体層(実施の形態9においては、半導体基板1
0)の領域に延びる第1のゲート部13の延在部13A
を、半導体基板10の表面に形成することができる。こ
こで、電界効果型トランジスタのゲート部51は延在部
13Aの先端部に相当する。
【0232】[工程−910]その後、例えばn型不純
物をイオン注入法にて半導体基板10にイオン注入し、
ドレイン領域16及びソース領域17を形成する(図3
1の(A)参照)。尚、ドレイン領域16及びソース領
域17の一部分に、必要に応じて高濃度不純物領域(図
においてはn+で示す)を形成してもよい。
【0233】[工程−920]次いで、非線形抵抗素子
50を構成する電界効果型トランジスタのソース/ドレ
イン部53,54を形成するために、第1のゲート部1
3の延在部13Aの下方のドレイン領域16、及び、ド
レイン領域16の他の所定の部分に例えばp型不純物を
イオン注入する(図31の(B)参照)。その後、イオ
ン注入された不純物の活性化アニール処理を行う。尚、
[工程−910]と[工程−920]の順序は逆にして
もよい。
【0234】[工程−930]その後、誘電体膜18と
して機能する、例えばSiO2、SiO2/Sixy、S
iO2/Sixy/SiO2あるいはTa25/Sixy
から成る層間絶縁層をCVD法、熱酸化法、熱窒化法あ
るいはプラズマ窒化法にて全面に成膜する。次に、例え
ばn型不純物をドーピングしたポリシリコン層をCVD
法にて全面に成膜した後、かかるポリシリコン層をパタ
ーニングすることによって、第2のゲート部19を形成
する。尚、第2のゲート部19はワード線WLと共通領
域を有する。
【0235】[工程−940]次に、例えばSiO2
ら成る層間絶縁層20をCVD法にて全面に成膜した
後、ドレイン領域16の上方の層間絶縁層20、並び
に、電界効果型トランジスタのソース部54の上方の層
間絶縁層20に開口部を形成する。そして、これらの開
口部内を含む層間絶縁層20上に、例えばアルミニウム
系合金から成る配線層をスパッタ法にて成膜し、かかる
配線層をパターニングすることによって、ドレイン領域
16及び電界効果型トランジスタのソース部54と電気
的に接続されたビット線(BL)21を形成する。こう
して、図30に示した構造のゲート電荷蓄積形メモリセ
ルを得ることができる。
【0236】(実施の形態10)実施の形態10のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルも、実施の形態6のゲート電荷
蓄積形メモリセルの変形である。実施の形態10のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルの構造は、実質的に実施の形態
6のゲート電荷蓄積形メモリセルの構造と同様である
が、その作製方法は、実施の形態6における作製方法と
若干異なる。特に、実施の形態10のゲート電荷蓄積形
メモリセルの作製方法により、セル面積の縮小化、及び
非線形抵抗素子の逆方向電流の減少を図ることが可能と
なる。以下、図32〜図35を参照して、実施の形態1
0のゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明す
る。
【0237】[工程−1000]先ず、半導体基板10
に、LOCOS構造若しくはトレンチ構造を有する素子
分離領域(図示せず)を公知の方法に基づき形成する。
尚、必要に応じて、半導体基板10の表面にウエル(図
示せず)を形成してもよい。その後、半導体基板10の
表面を熱酸化法、あるいは熱酸化に続いて熱窒化を行う
方法にて処理し、ゲート絶縁膜に相当する絶縁膜12を
半導体基板10の表面に形成する。次に、例えばp型不
純物をドーピングした第1のポリシリコン層113Aを
全面にCVD法にて成膜した後、少なくとも第1のゲー
ト部13の一部及び延在部13Aの一部となる第1のポ
リシリコン層113Aが残るように、第1のポリシリコ
ン層113A及び絶縁膜12をリソグラフィ技術及びド
ライエッチング技術に基づきパターニングする(図32
の(A)参照)。
【0238】[工程−1010]その後、再度、例えば
p型不純物をドーピングした第2のポリシリコン層11
3Bを全面にCVD法にて成膜する(図32の(B)参
照)。尚、第2のポリシリコン層113Bの厚さは、第
1のポリシリコン層113Aの厚さより薄いことが、プ
ロセスマージンの観点から好ましい。そして、第2のポ
リシリコン層113B以上の厚さであって、第1のポリ
シリコン層113Aと第2のポリシリコン層113Bと
の厚さ合計未満の厚さだけ、第2のポリシリコン層11
3B及び第1のポリシリコン層113Aを一様にエッチ
ングする。これによって、第1のポリシリコン層113
Aが残され、且つ、第1のポリシリコン層113A及び
絶縁膜12の側壁部分に第2のポリシリコン層113B
が残される(図32の(C)参照)。尚、残された第1
のポリシリコン層113Aの一部は、第1のゲート部1
3及びその延在部13Aに相当する。更には、残された
第2のポリシリコン層113Bは、第1のゲート部の延
在部13Aに相当する。尚、この工程で、前述した実施
の形態8における[工程−800]を実行すれば、第1
のゲート部13の延在部13Aは単結晶化される。その
結果、単結晶化されたシリコン層にpn接合を形成する
ことができ、非線形抵抗素子30の非導通時の漏洩電流
(IR1)の減少を確実に図ることが可能となる。
【0239】[工程−1020]その後、例えばSiO
2、SiO2/Sixy、SiO2/Sixy/SiO2
るいはTa25/Sixyから成る誘電体膜18をCV
D法、熱酸化法、熱窒化法あるいはプラズマ窒化法にて
全面に成膜する。そして、更に、その上に第2のゲート
部となる、例えばn型不純物をドーピングした第3のポ
リシリコン層19Aあるいはポリシリコン層とタングス
テンシリサイド層の積層構造を形成する。更に、エッチ
ングマスクとして機能する酸化膜60をその上に成膜す
る(図33の(A)参照)。
【0240】[工程−1030]次に、リソグラフィ技
術に基づき第2のゲート部の形状を有するレジスト材料
61を形成し、かかるレジスト材料61をマスクとし
て、酸化膜60及び第3のポリシリコン層19Aをエッ
チングし、誘電体膜18が露出した時点でエッチングを
停止する(図33の(B)参照)。これによって、第2
のゲート部19が形成される。尚、第2のゲート部19
はワード線WLと共通領域を有する。
【0241】[工程−1040]その後、レジスト材料
61を除去し、次いで、再度、リソグラフィ技術に基づ
きレジスト材料62を形成する。そして、第1のゲート
部のソース領域側の端部を形成するために、酸化膜60
とレジスト材料62をマスクとして、誘電体膜18、第
1のポリシリコン層113A及び絶縁膜12をエッチン
グする(図34の(A)参照)。尚、第1のゲート部の
ソース領域側の端部は、酸化膜60の側面の存在によっ
てセルフアラインエッチングされる。こうして、絶縁膜
12上に第1のポリシリコン層113Aから成る第1の
ゲート部13を形成し、併せて、この第1のゲート部1
3から半導体層(実施の形態10においては半導体基板
10)のソース/ドレイン領域の一方の形成予定領域に
延びる第1のゲート部の延在部13Aを半導体層(半導
体基板10)上に形成することができる。かかる第1の
ゲート部の延在部13Aは、第1のゲート部13から、
逆導電型不純物領域47を形成すべき領域に延び、第1
のポリシリコン層113A及び第2のポリシリコン層1
13Bから構成されている。
【0242】[工程−1050]次に、レジスト材料6
2を除去し、表面を清浄化した後、第2のゲート部19
をマスクとしてn型不純物を選択的にイオン注入し、低
濃度ドレイン領域及び低濃度ソース領域を形成する。こ
こで、絶縁膜12及び第1のポリシリコン層113Aの
合計厚さが、このイオン注入工程における飛程よりも小
さくなるように設計しておく。その後、熱処理を行い、
第2のポリシリコン層113B中に含まれたp型不純物
を低濃度ドレイン領域の表面に熱拡散させる。これによ
って、pn接合ダイオードから成る非線形抵抗素子40
を構成する逆導電型不純物領域47(p型不純物領域)
が、半導体層(実施の形態10においては、半導体基板
10)の表面に形成される(図34の(B)参照)。
【0243】[工程−1060]その後、公知のLDD
プロセスによりスペーサ絶縁膜63を形成し、高濃度の
ドレイン領域16及びソース領域17を形成するための
n型不純物のイオン注入を行う(図35参照)。
【0244】[工程−1070]次いで、例えばSiO
2から成る層間絶縁層をCVD法にて全面に成膜した
後、ドレイン領域16の上方の層間絶縁層に開口部を形
成する。そして、かかる開口部内を含む層間絶縁層上
に、例えばアルミニウム系合金から成る配線層をスパッ
タ法にて成膜し、かかる配線層をパターニングすること
によって、ドレイン領域16と電気的に接続されたビッ
ト線(BL)を形成する。こうして、ゲート電荷蓄積形
メモリセルを得ることができる。
【0245】以上に説明した実施の形態10のゲート電
荷蓄積形メモリセルの作製方法によれば、リソグラフィ
技術における解像度に依らず小面積の非線形抵抗素子を
形成することが可能となり、最小エッチング加工寸法
(線幅)をFとしたとき、6F2に近い面積のゲート電
荷蓄積形メモリセルを作製することができる。
【0246】尚、pn接合ダイオードから成る非線形抵
抗素子の代わりに、図36に模式的な一部断面図を示す
ように、ヘテロ接合ダイオード(例えば、ショットキー
バリアダイオード)から非線形抵抗素子を構成すること
もできる。この場合には、例えば、実施の形態6におい
て、第2のポリシリコン層を形成する代わりに、例えば
チタンシリサイド層をドレイン領域16の表面に形成す
ればよい。これによって、ヘテロ接合ダイオードを、一
方のソース/ドレイン領域(ドレイン領域16)の表面
領域に形成された導体領域(延在部13Aが相当し、非
線形抵抗素子30の一端に相当する)と、一方のソース
/ドレイン領域(ドレイン領域16であり、非線形抵抗
素子30の他端に相当する)から構成することができ
る。即ち、例えば、第1のゲート部13を、ポリシリコ
ン層とチタンシリサイド層の2層構造とし、第1のゲー
ト部13からの延在部13Aをチタンシリサイド層から
構成してもよい。この場合、ドレイン領域16、及びド
レイン領域16と接するチタンシリサイド層から成る延
在部13Aの部分(導体領域)によってヘテロ接合ダイ
オードが構成される。尚、ヘテロ接合ダイオードを形成
するための材料はチタンシリサイドに限定されず、コバ
ルトシリサイド、タングステンシリサイド等の材料、あ
るいはモリブデン等の金属材料を用いることもできる。
ここで、ヘテロ接合ダイオードから非線形抵抗素子を構
成する場合、VF1の制御は、例えばアニール温度あるい
はシリサイド化する金属を適宜選択することによって行
うことができる。
【0247】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。発明の実施の形態にて説明したゲート電荷蓄積形メ
モリセルの構造は例示であり、適宜設計変更することが
できる。また、発明の実施の形態においては、主にn型
のゲート電荷蓄積形メモリセルを例にとり説明を行った
が、本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルをp型のゲー
ト電荷蓄積形メモリセルに適用することができることは
云うまでもない。また、例えば、実施の形態1〜実施の
形態6、実施の形態8〜実施の形態10で説明したゲー
ト電荷蓄積形メモリセルを、SOI構造を有するゲート
電荷蓄積形メモリセルに適用することができる。場合に
よっては、第1のゲート部から延在する延在部を設ける
代わりに、第1のゲート部と非線形抵抗素子の一端とを
接続する配線を設けてもよい。また、実施の形態におい
ては、一方のソース/ドレイン領域を専らドレイン領域
として説明したが、代わりに、一方のソース/ドレイン
領域をソース領域としてもよい。
【0248】あるいは又、図37、図38若しくは図3
9に原理図を示すように、第3のゲート部を、ゲート電
荷蓄積形メモリセルのチャネル形成領域15の下に設け
てもよい。この場合、第3のゲート部は、第2のゲート
部から見たゲート閾値電圧を制御するためにも使える
が、読み出し用ゲートとして使うこともできる。即ち、
第1のゲート部の電圧によって第3のゲート部から見た
ゲート閾値電圧が変化するので、その変化値の中間の電
位に第3のゲート部の電位を設定することによって、情
報を読み出すことができる。かかるゲート電荷蓄積形メ
モリセルは、公知の所謂SOI技術を応用して作製する
ことができるので詳細な説明は省略する。尚、図37
は、図1に示した本発明の第1Aの構成に係るゲート電
荷蓄積形メモリセルの変形を示す原理図であり、図38
は、図3に示した本発明の第1Bの構成に係るゲート電
荷蓄積形メモリセルの変形を示す原理図であり、図39
は、図4に示した本発明の第1Cの構成に係るゲート電
荷蓄積形メモリセルの変形を示す原理図である。尚、図
37、図38及び図39に原理図を示したゲート電荷蓄
積形メモリセルの構成を、図5、図6及び図7に示した
ゲート電荷蓄積形メモリセルに適用することもできる。
【0249】
【発明の効果】本発明のゲート電荷蓄積形メモリセルあ
るいはその作製方法においては、簡素な構造のDRAM
ゲインセルを得ることができ、しかも、その製造プロセ
スが左程複雑になることがないし、TFTを作製する必
要がなく、従来のフラッシュメモリの製造プロセスの若
干の延長で製造することができ、しかも、外部配線数や
端子部(コンタクト部)の面積の増加を抑制することが
できる。また、従来のDRAMのような複雑な構造のキ
ャパシタが不要であり、従来のDRAMに必要とされた
大きなキャパシタが原理的には不要である。従って、本
発明のゲート電荷蓄積形メモリセルにおいては、セル面
積が大幅に増加することもない。また、DRAM混載ロ
ジック回路の製造が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄積形
メモリセルの原理図及び等価回路である。
【図2】非線形抵抗素子及び第2の非線形抵抗素子のV
−I特性の一例を示すグラフである。
【図3】本発明の第1Bの構成に係るゲート電荷蓄積形
メモリセルの原理図及び等価回路である。
【図4】本発明の第1Cの構成に係るゲート電荷蓄積形
メモリセルの原理図及び等価回路である。
【図5】本発明の第2Aの構成に係るゲート電荷蓄積形
メモリセルの原理図及び等価回路である。
【図6】本発明の第2Bの構成に係るゲート電荷蓄積形
メモリセルの原理図及び等価回路である。
【図7】本発明の第2Cの構成に係るゲート電荷蓄積形
メモリセルの原理図及び等価回路である。
【図8】発明の実施の形態1におけるゲート電荷蓄積形
メモリセルの模式的な一部断面図である。
【図9】発明の実施の形態1におけるゲート電荷蓄積形
メモリセルの模式的且つ部分的な配置図、及び、パター
ニングされたシリコン薄膜及びエッチングストップ層を
示す模式的且つ部分的な配置図である。
【図10】発明の実施の形態2のゲート電荷蓄積形メモ
リセルの作製方法を説明するための半導体基板等の模式
的な一部断面図である。
【図11】図10に引き続き、発明の実施の形態2のゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明するための
半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図12】図11に引き続き、発明の実施の形態2のゲ
ート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明するための
半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図13】発明の実施の形態3におけるゲート電荷蓄積
形メモリセルの模式的な一部断面図である。
【図14】発明の実施の形態4におけるゲート電荷蓄積
形メモリセルの模式的且つ部分的な配置図、及び模式的
な一部断面図である。
【図15】発明の実施の形態4におけるゲート電荷蓄積
形メモリセルの変形例の模式的な一部断面図である。
【図16】発明の実施の形態5におけるゲート電荷蓄積
形メモリセルの模式的且つ部分的な配置図である。
【図17】発明の実施の形態5におけるゲート電荷蓄積
形メモリセルの模式的な一部断面図である。
【図18】発明の実施の形態5におけるゲート電荷蓄積
形メモリセルの模式的な一部断面図である。
【図19】発明の実施の形態5の変形におけるゲート電
荷蓄積形メモリセルの模式的な一部断面図である。
【図20】発明の実施の形態5の変形におけるゲート電
荷蓄積形メモリセルの模式的な一部断面図である。
【図21】発明の実施の形態6におけるゲート電荷蓄積
形メモリセルの模式的な一部断面図である。
【図22】発明の実施の形態6のゲート電荷蓄積形メモ
リセルの作製方法を説明するための半導体基板等の模式
的な一部断面図である。
【図23】逆導電型不純物領域、及びその下方のドレイ
ン領域における深さ方向の不純物濃度プロファイルのシ
ミュレーション結果を示す図である。
【図24】図23に示した不純物濃度プロファイルの場
合における非線形抵抗素子のV−I特性のシミュレーシ
ョン結果を示す図である。
【図25】図23とは別の、逆導電型不純物領域、及び
その下方のドレイン領域における深さ方向の不純物濃度
プロファイルのシミュレーション結果を示す図である。
【図26】図25に示した不純物濃度プロファイルの場
合における非線形抵抗素子のV−I特性のシミュレーシ
ョン結果を示す図である。
【図27】発明の実施の形態7におけるゲート電荷蓄積
形メモリセルの模式的な一部断面図及び第1のゲート部
等の配置を示す図である。
【図28】発明の実施の形態7のゲート電荷蓄積形メモ
リセルの作製方法を説明するための半導体基板等の模式
的な一部断面図である。
【図29】発明の実施の形態8のゲート電荷蓄積形メモ
リセルの模式的な一部断面図である。
【図30】発明の実施の形態9のゲート電荷蓄積形メモ
リセルの模式的な一部断面図及び等価回路である。
【図31】発明の実施の形態9のゲート電荷蓄積形メモ
リセルの作製方法を説明するための半導体基板等の模式
的な一部断面図である。
【図32】発明の実施の形態10のゲート電荷蓄積形メ
モリセルの作製方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図33】図32に引き続き、発明の実施の形態10の
ゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明するため
の半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図34】図33に引き続き、発明の実施の形態10の
ゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明するため
の半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図35】図34に引き続き、発明の実施の形態10の
ゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法を説明するため
の半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図36】発明の実施の形態1のゲート電荷蓄積形メモ
リセルの変形の模式的な一部断面図である。
【図37】本発明の第1Aの構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルの変形の原理図である。
【図38】本発明の第1Bの構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルの変形の原理図である。
【図39】本発明の第1Cの構成に係るゲート電荷蓄積
形メモリセルの変形の原理図である。
【図40】従来の所謂DRAMゲインセルの等価回路を
示す図である。
【符号の説明】
10・・・半導体基板、11・・・絶縁領域(素子分離
領域)、12・・・絶縁膜、13・・・第1のゲート
部、13A・・・第1のゲート部の延在部、13P・・
・シリコン薄膜、14・・・エッチングストップ層、1
5・・・チャネル形成領域、16,17・・・ソース/
ドレイン領域、18・・・誘電体膜、19・・・第2の
ゲート部、20・・・層間絶縁層、21・・・ビット
線、22・・・読み出し線、23・・・消去線、30,
40,50・・・非線形抵抗素子、31,34,35,
36・・・半導体領域、32,37・・・シリサイド
層、33・・・第2の非線形抵抗素子、41,45,4
6,47・・・逆導電型不純物領域、42・・・支持基
板、43・・・絶縁層、44・・・シリコン層、51・
・・電界効果型トランジスタのゲート部、52・・・電
界効果型トランジスタのチャネル形成領域、53,51
・・・電界効果型トランジスタのソース/ドレイン部、
113A,113B,19A・・・ポリシリコン層

Claims (167)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)チャネル形成領域と、 (B)絶縁膜を介して該チャネル形成領域と対向して設
    けられた第1のゲート部と、 (C)該第1のゲート部と容量結合した第2のゲート部
    と、 (D)該チャネル形成領域と接して設けられ、互いに離
    間して設けられたソース/ドレイン領域と、 (E)少なくとも二端を有し、その内の一端が第1のゲ
    ート部に接続された非線形抵抗素子、から成ることを特
    徴とするゲート電荷蓄積形メモリセル。
  2. 【請求項2】非線形抵抗素子は二端子動作特性を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のゲート電荷蓄積形メ
    モリセル。
  3. 【請求項3】非線形抵抗素子は、順方向導通電圧と同極
    性であって、絶対値が順方向導通電圧の絶対値以上であ
    る第1の電圧が二端間に印加されると低抵抗状態とな
    り、順方向導通電圧と同極性であって絶対値が該順方向
    導通電圧の絶対値未満である第2の電圧、あるいは順方
    向導通電圧と逆極性の電圧が二端間に印加されると高抵
    抗状態となる特性を有することを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  4. 【請求項4】非線形抵抗素子は、前記順方向導通電圧と
    は逆極性であって、しかも、絶対値が逆方向導通電圧の
    絶対値未満である第3の電圧が二端間に印加されると高
    抵抗状態となり、前記順方向導通電圧とは逆極性であっ
    て、しかも、絶対値が該逆方向導通電圧の絶対値以上で
    ある第4の電圧が二端間に印加されると低抵抗状態とな
    る特性を有することを特徴とする請求項3に記載のゲー
    ト電荷蓄積形メモリセル。
  5. 【請求項5】非線形抵抗素子はpn接合ダイオードから
    成ることを特徴とする請求項4に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  6. 【請求項6】pn接合ダイオードは、ソース/ドレイン
    領域の導電型と同じ導電型の半導体領域、及び、ソース
    /ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の半導体領域を
    有し、 ソース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の該半導
    体領域は非線形抵抗素子の一端に相当し、 ソース/ドレイン領域の導電型と同じ導電型の該半導体
    領域は非線形抵抗素子の他端に相当することを特徴とす
    る請求項5に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  7. 【請求項7】前記pn接合ダイオードのpn接合領域
    は、単結晶半導体から形成されていることを特徴とする
    請求項5に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  8. 【請求項8】逆方向導通電圧がパンチスルーにて規定さ
    れることを特徴とする請求項5に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  9. 【請求項9】逆方向導通電圧が雪崩崩壊にて規定される
    ことを特徴とする請求項5に記載のゲート電荷蓄積形メ
    モリセル。
  10. 【請求項10】逆方向導通電圧がツェナー降服にて規定
    されることを特徴とする請求項5に記載のゲート電荷蓄
    積形メモリセル。
  11. 【請求項11】前記pn接合ダイオードはラテラルpn
    接合を有することを特徴とする請求項5に記載のゲート
    電荷蓄積形メモリセル。
  12. 【請求項12】非線形抵抗素子はヘテロ接合ダイオード
    から成ることを特徴とする請求項3に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  13. 【請求項13】非線形抵抗素子は電界効果型トランジス
    タから成ることを特徴とする請求項4に記載のゲート電
    荷蓄積形メモリセル。
  14. 【請求項14】非線形抵抗素子の逆方向導通電圧は、電
    界効果型トランジスタの閾値電圧によって制御されるこ
    とを特徴とする請求項13に記載のゲート電荷蓄積形メ
    モリセル。
  15. 【請求項15】前記容量結合は、第1のゲート部と第2
    のゲート部との間に誘電体膜を介在させることによって
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載のゲー
    ト電荷蓄積形メモリセル。
  16. 【請求項16】少なくとも二端を有し、その内の一端が
    前記第1のゲート部に接続された第2の非線形抵抗素子
    を更に備えていることを特徴とする請求項3又は請求項
    4に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  17. 【請求項17】第2の非線形抵抗素子は二端子動作特性
    を有することを特徴とする請求項16に記載のゲート電
    荷蓄積形メモリセル。
  18. 【請求項18】第2の非線形抵抗素子は、第2の順方向
    導通電圧と同極性であって、絶対値が第2の順方向導通
    電圧の絶対値以上である第5の電圧が二端間に印加され
    ると低抵抗状態となり、第2の順方向導通電圧と同極性
    であって絶対値が該第2の順方向導通電圧の絶対値未満
    である第6の電圧、あるいは第2の順方向導通電圧とは
    逆極性の第7の電圧が二端間に印加されると高抵抗状態
    となる特性を有することを特徴とする請求項16又は請
    求項17に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  19. 【請求項19】第2の非線形抵抗素子は、ソース/ドレ
    イン領域の導電型と同じ導電型の半導体領域、及び、ソ
    ース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の半導体領
    域を有するpn接合ダイオードから成り、 ソース/ドレイン領域の導電型と同じ導電型の該半導体
    領域は第2の非線形抵抗素子の一端に相当し、 ソース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の該半導
    体領域は第2の非線形抵抗素子の他端に相当することを
    特徴とする請求項18に記載のゲート電荷蓄積形メモリ
    セル。
  20. 【請求項20】前記pn接合ダイオードはラテラルpn
    接合を有することを特徴とする請求項19に記載のゲー
    ト電荷蓄積形メモリセル。
  21. 【請求項21】前記pn接合ダイオードのpn接合領域
    は、単結晶半導体から形成されていることを特徴とする
    請求項19に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  22. 【請求項22】第2の非線形抵抗素子はヘテロ接合ダイ
    オードから成ることを特徴とする請求項18に記載のゲ
    ート電荷蓄積形メモリセル。
  23. 【請求項23】第2のゲート部はワード線に接続され、
    非線形抵抗素子の他端はビット線に接続され、一方のソ
    ース/ドレイン領域は読み出し線に接続されていること
    を特徴とする請求項3に記載のゲート電荷蓄積形メモリ
    セル。
  24. 【請求項24】ビット線を第1のビット線電位とし、且
    つ、読み出し線を第1の読み出し線電位とし、次いで、
    ワード線を第1のワード線電位から第2のワード線電位
    とすることによって、第1のゲート部と第2のゲート部
    との容量結合に基づき第1のゲート部と非線形抵抗素子
    の他端との間を前記第1の電圧とすることで、非線形抵
    抗素子を低抵抗状態とし、以て、ビット線から非線形抵
    抗素子を介して第1の極性の電荷を第1のゲート部に移
    動させ、かかる第1の極性の電荷を第1のゲート部に蓄
    積することを特徴とする請求項23に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  25. 【請求項25】ビット線を第2のビット線電位とし、且
    つ、読み出し線を第1の読み出し線電位とし、次いで、
    ワード線を第1のワード線電位から第2のワード線電位
    とすることによって、第1のゲート部と第2のゲート部
    との容量結合に基づき第1のゲート部と非線形抵抗素子
    の他端との間を、前記第2の電圧若しくは順方向導通電
    圧と逆極性の電圧とすることで、非線形抵抗素子を高抵
    抗状態のままとし、以て、第1のゲート部に蓄積された
    電荷の状態の変化を阻止することを特徴とする請求項2
    3に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  26. 【請求項26】ワード線に第2のワード線電位を印加す
    るとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成領
    域に対して逆バイアスすることを特徴とする請求項24
    又は請求項25に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  27. 【請求項27】ワード線に第2のワード線電位を印加す
    るとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成領
    域に対して浮遊状態とすることを特徴とする請求項24
    又は請求項25に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  28. 【請求項28】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第1のビット
    線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とする
    請求項24に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  29. 【請求項29】ビット線に印加される第1のビット線電
    位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報であ
    ることを特徴とする請求項28に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  30. 【請求項30】ビット線に印加される第1のビット線電
    位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報
    であることを特徴とする請求項28に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  31. 【請求項31】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワード
    線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とする
    請求項24に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  32. 【請求項32】ワード線に印加される第2のワード線電
    位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報であ
    ることを特徴とする請求項31に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  33. 【請求項33】ワード線に印加される第2のワード線電
    位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報
    であることを特徴とする請求項31に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  34. 【請求項34】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワード
    線電位と第1のビット線電位との間の電圧の水準数に対
    応した情報であることを特徴とする請求項24に記載の
    ゲート電荷蓄積形メモリセル。
  35. 【請求項35】第2のワード線電位と第1のビット線電
    位との間の電圧の水準数は1であり、記憶された情報は
    2値情報であることを特徴とする請求項34に記載のゲ
    ート電荷蓄積形メモリセル。
  36. 【請求項36】第2のワード線電位と第1のビット線電
    位との間の電圧の水準数は2以上であり、記憶された情
    報は多値情報であることを特徴とする請求項34に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  37. 【請求項37】非線形抵抗素子は、前記順方向導通電圧
    とは逆極性であって、しかも、絶対値が逆方向導通電圧
    の絶対値未満である第3の電圧が二端間に印加されると
    高抵抗状態となり、前記順方向導通電圧とは逆極性であ
    って、しかも、絶対値が該逆方向導通電圧の絶対値以上
    である第4の電圧が二端間に印加されると低抵抗状態と
    なる特性を有することを特徴とする請求項23に記載の
    ゲート電荷蓄積形メモリセル。
  38. 【請求項38】ワード線を第3のワード線電位とし、ビ
    ット線を第3のビット線電位とすることによって、第1
    のゲート部と第2のゲート部との容量結合に基づき第1
    のゲート部と非線形抵抗素子の他端との間を前記第4の
    電圧とすることで、非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、
    ビット線から非線形抵抗素子を介して第1の極性とは逆
    の極性である第2の極性の電荷を第1のゲート部に移動
    させ、あるいは又、第1の極性の電荷を第1のゲート部
    から非線形抵抗素子を介してビット線に放電させ、以
    て、第1のゲート部の電荷蓄積状態を第2の電荷蓄積状
    態とすることを特徴とする請求項37に記載のゲート電
    荷蓄積形メモリセル。
  39. 【請求項39】非線形抵抗素子はpn接合ダイオードか
    ら成り、該非線形抵抗素子は、第1のゲート部又は第1
    のゲート部の延在部に形成されていることを特徴とする
    請求項23に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  40. 【請求項40】pn接合ダイオードは、ソース/ドレイ
    ン領域の導電型と同じ導電型の半導体領域、及び、ソー
    ス/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の半導体領域
    を有し、 ソース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の該半導
    体領域は非線形抵抗素子の一端に相当し、 ソース/ドレイン領域の導電型と同じ導電型の該半導体
    領域は非線形抵抗素子の他端に相当することを特徴とす
    る請求項39に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  41. 【請求項41】pn接合ダイオードはラテラルpn接合
    を有することを特徴とする請求項39に記載のゲート電
    荷蓄積形メモリセル。
  42. 【請求項42】pn接合ダイオードのpn接合領域は、
    単結晶半導体から形成されていることを特徴とする請求
    項41に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  43. 【請求項43】非線形抵抗素子はヘテロ接合ダイオード
    から成り、該非線形抵抗素子は、第1のゲート部又は第
    1のゲート部の延在部に形成されていることを特徴とす
    る請求項23に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  44. 【請求項44】第2のゲート部はワード線に接続され、
    非線形抵抗素子の他端はビット線に接続され、一方のソ
    ース/ドレイン領域は読み出し線に接続され、第2の非
    線形抵抗素子の他端は消去線に接続されていることを特
    徴とする請求項18に記載のゲート電荷蓄積形メモリセ
    ル。
  45. 【請求項45】ビット線を第1のビット線電位とし、読
    み出し線を第1の読み出し線電位とし、且つ、消去線を
    第1の消去線電位とし、次いで、ワード線を第1のワー
    ド線電位から第2のワード線電位とすることによって、
    第1のゲート部と第2のゲート部との容量結合に基づき
    第1のゲート部と非線形抵抗素子の他端との間を前記第
    1の電圧とすることで非線形抵抗素子を低抵抗状態と
    し、且つ、第1のゲート部と第2のゲート部との容量結
    合に基づき第1のゲート部と第2の非線形抵抗素子の他
    端との間を前記第6の電圧若しくは第7の電圧とするこ
    とで第2の非線形抵抗素子を高抵抗状態とし、以て、ビ
    ット線から非線形抵抗素子を介して第1の極性の電荷を
    第1のゲート部に移動させ、かかる第1の極性の電荷を
    第1のゲート部に蓄積することを特徴とする請求項44
    に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  46. 【請求項46】ビット線を第2のビット線電位とし、読
    み出し線を第1の読み出し線電位とし、且つ、消去線を
    第1の消去線電位とし、次いで、ワード線を第1のワー
    ド線電位から第2のワード線電位とすることによって、
    第1のゲート部と第2のゲート部との容量結合に基づき
    第1のゲート部と非線形抵抗素子の他端との間を、前記
    第2の電圧若しくは順方向導通電圧と逆極性の電圧とす
    ることで、非線形抵抗素子を高抵抗状態のままとし、且
    つ、第1のゲート部と第2のゲート部との容量結合に基
    づき第1のゲート部と第2の非線形抵抗素子の他端との
    間を前記第6の電圧若しくは第7の電圧とすることで第
    2の非線形抵抗素子を高抵抗状態とし、以て、第1のゲ
    ート部に蓄積された電荷の状態の変化を阻止することを
    特徴とする請求項44に記載のゲート電荷蓄積形メモリ
    セル。
  47. 【請求項47】ワード線に第2のワード線電位を印加す
    るとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成領
    域に対して逆バイアスすることを特徴とする請求項45
    又は請求項46に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  48. 【請求項48】ワード線に第2のワード線電位を印加す
    るとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成領
    域に対して浮遊状態とすることを特徴とする請求項45
    又は請求項46に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  49. 【請求項49】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第1のビット
    線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とする
    請求項45に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  50. 【請求項50】ビット線に印加される第1のビット線電
    位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報であ
    ることを特徴とする請求項49に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  51. 【請求項51】ビット線に印加される第1のビット線電
    位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報
    であることを特徴とする請求項49に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  52. 【請求項52】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワード
    線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とする
    請求項45に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  53. 【請求項53】ワード線に印加される第2のワード線電
    位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報であ
    ることを特徴とする請求項52に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  54. 【請求項54】ワード線に印加される第2のワード線電
    位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報
    であることを特徴とする請求項52に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  55. 【請求項55】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワード
    線電位と第1のビット線電位との間の電圧の水準数に対
    応した情報であることを特徴とする請求項45に記載の
    ゲート電荷蓄積形メモリセル。
  56. 【請求項56】第2のワード線電位と第1のビット線電
    位との間の電圧の水準数は1であり、記憶された情報は
    2値情報であることを特徴とする請求項55に記載のゲ
    ート電荷蓄積形メモリセル。
  57. 【請求項57】第2のワード線電位と第1のビット線電
    位との間の電圧の水準数は2以上であり、記憶された情
    報は多値情報であることを特徴とする請求項55に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  58. 【請求項58】消去線に第2の消去線電位を印加するこ
    とによって、第1のゲート部と第2の非線形抵抗素子の
    他端との間を前記第5の電圧とすることで、第2の非線
    形抵抗素子を低抵抗状態とし、第2の非線形抵抗素子を
    介して消去線から第1の極性とは逆極性である第2の極
    性の電荷を第1のゲート部に移動させ、あるいは又、第
    1の極性の電荷を第1のゲート部から第2の非線形抵抗
    素子を介して消去線に放電させ、以て、第1のゲート部
    の電荷蓄積状態を第2の電荷蓄積状態とすることを特徴
    とする請求項44に記載のゲート電荷蓄積形メモリセ
    ル。
  59. 【請求項59】非線形抵抗素子及び第2の非線形抵抗素
    子のそれぞれはpn接合ダイオードから成り、非線形抵
    抗素子及び第2の非線形抵抗素子のそれぞれは、第1の
    ゲート部又は第1のゲート部の延在部に形成されている
    ことを特徴とする請求項44に記載のゲート電荷蓄積形
    メモリセル。
  60. 【請求項60】非線形抵抗素子は、ソース/ドレイン領
    域の導電型と同じ導電型の第1の半導体領域、及び、ソ
    ース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の第2の半
    導体領域を有するpn接合ダイオードから成り、該第2
    の半導体領域は非線形抵抗素子の一端に相当し、該第1
    の半導体領域は非線形抵抗素子の他端に相当し、 第2の非線形抵抗素子は、ソース/ドレイン領域の導電
    型と同じ導電型の第3の半導体領域、及び、ソース/ド
    レイン領域の導電型とは逆の導電型の第4の半導体領域
    を有するpn接合ダイオードから成り、該第3の半導体
    領域は第2の非線形抵抗素子の一端に相当し、該第4の
    半導体領域は第2の非線形抵抗素子の他端に相当するこ
    とを特徴とする請求項59に記載のゲート電荷蓄積形メ
    モリセル。
  61. 【請求項61】非線形抵抗素子及び第2の非線形抵抗素
    子のそれぞれを構成するpn接合ダイオードはラテラル
    pn接合を有することを特徴とする請求項59に記載の
    ゲート電荷蓄積形メモリセル。
  62. 【請求項62】それぞれのpn接合ダイオードのpn接
    合領域は、単結晶半導体から形成されていることを特徴
    とする請求項61に記載のゲート電荷蓄積形メモリセ
    ル。
  63. 【請求項63】非線形抵抗素子及び第2の非線形抵抗素
    子はヘテロ接合ダイオードから成り、非線形抵抗素子及
    び第2の非線形抵抗素子のそれぞれは、第1のゲート部
    又は第1のゲート部の延在部に形成されていることを特
    徴とする請求項44に記載のゲート電荷蓄積形メモリセ
    ル。
  64. 【請求項64】第2のゲート部はワード線に接続され、
    非線形抵抗素子の他端及び一方のソース/ドレイン領域
    はビット線に接続されていることを特徴とする請求項3
    に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  65. 【請求項65】ビット線を第1のビット線電位とし、次
    いで、ワード線を第1のワード線電位から第2のワード
    線電位とすることによって、第1のゲート部と第2のゲ
    ート部との容量結合に基づき第1のゲート部と非線形抵
    抗素子の他端との間を前記第1の電圧とすることで、非
    線形抵抗素子を低抵抗状態とし、以て、ビット線から非
    線形抵抗素子を介して第1の極性の電荷を第1のゲート
    部に移動させ、かかる第1の極性の電荷を第1のゲート
    部に蓄積することを特徴とする請求項64に記載のゲー
    ト電荷蓄積形メモリセル。
  66. 【請求項66】ビット線を第2のビット線電位とし、次
    いで、ワード線を第1のワード線電位から第2のワード
    線電位とすることによって、第1のゲート部と第2のゲ
    ート部との容量結合に基づき第1のゲート部と非線形抵
    抗素子の他端との間を、前記第2の電圧若しくは順方向
    導通電圧と逆極性の電圧とすることで、非線形抵抗素子
    を高抵抗状態のままとし、以て、第1のゲート部に蓄積
    された電荷の状態の変化を阻止することを特徴とする請
    求項64に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  67. 【請求項67】ワード線に第2のワード線電位を印加す
    るとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成領
    域に対して逆バイアスすることを特徴とする請求項65
    又は請求項66に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  68. 【請求項68】ワード線に第2のワード線電位を印加す
    るとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成領
    域に対して浮遊状態とすることを特徴とする請求項65
    又は請求項66に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  69. 【請求項69】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第1のビット
    線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とする
    請求項65に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  70. 【請求項70】ビット線に印加される第1のビット線電
    位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報であ
    ることを特徴とする請求項69に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  71. 【請求項71】ビット線に印加される第1のビット線電
    位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報
    であることを特徴とする請求項69に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  72. 【請求項72】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワード
    線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とする
    請求項65に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  73. 【請求項73】ワード線に印加される第2のワード線電
    位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報であ
    ることを特徴とする請求項72に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  74. 【請求項74】ワード線に印加される第2のワード線電
    位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報
    であることを特徴とする請求項72に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  75. 【請求項75】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワード
    線電位と第1のビット線電位との間の電圧の水準数に対
    応した情報であることを特徴とする請求項65に記載の
    ゲート電荷蓄積形メモリセル。
  76. 【請求項76】第2のワード線電位と第1のビット線電
    位との間の電圧の水準数は1であり、記憶された情報は
    2値情報であることを特徴とする請求項75に記載のゲ
    ート電荷蓄積形メモリセル。
  77. 【請求項77】第2のワード線電位と第1のビット線電
    位との間の電圧の水準数は2以上であり、記憶された情
    報は多値情報であることを特徴とする請求項75に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  78. 【請求項78】非線形抵抗素子は、前記順方向導通電圧
    とは逆極性であって、しかも、絶対値が逆方向導通電圧
    の絶対値未満である第3の電圧が二端間に印加されると
    高抵抗状態となり、前記順方向導通電圧とは逆極性であ
    って、しかも、絶対値が該逆方向導通電圧の絶対値以上
    である第4の電圧が二端間に印加されると低抵抗状態と
    なる特性を有することを特徴とする請求項64に記載の
    ゲート電荷蓄積形メモリセル。
  79. 【請求項79】ワード線を第3のワード線電位とし、ビ
    ット線を第3のビット線電位とすることによって、第1
    のゲート部と第2のゲート部との容量結合に基づき第1
    のゲート部と非線形抵抗素子の他端との間を前記第4の
    電圧とすることで、非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、
    ビット線から非線形抵抗素子を介して第1の極性とは逆
    の極性である第2の極性の電荷を第1のゲート部に移動
    させ、あるいは又、第1の極性の電荷を第1のゲート部
    から非線形抵抗素子を介してビット線に放電させ、以
    て、第1のゲート部の電荷蓄積状態を第2の電荷蓄積状
    態とすることを特徴とする請求項78に記載のゲート電
    荷蓄積形メモリセル。
  80. 【請求項80】非線形抵抗素子はpn接合ダイオードか
    ら成り、該非線形抵抗素子は、第1のゲート部又は第1
    のゲート部の延在部に形成されていることを特徴とする
    請求項64に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  81. 【請求項81】pn接合ダイオードは、ソース/ドレイ
    ン領域の導電型と同じ導電型の半導体領域、及び、ソー
    ス/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の半導体領域
    を有し、 ソース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の該半導
    体領域は非線形抵抗素子の一端に相当し、 ソース/ドレイン領域の導電型と同じ導電型の該半導体
    領域は非線形抵抗素子の他端に相当することを特徴とす
    る請求項80に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  82. 【請求項82】pn接合ダイオードはラテラルpn接合
    を有することを特徴とする請求項80に記載のゲート電
    荷蓄積形メモリセル。
  83. 【請求項83】pn接合ダイオードのpn接合領域は、
    単結晶半導体から形成されていることを特徴とする請求
    項82に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  84. 【請求項84】非線形抵抗素子はヘテロ接合ダイオード
    から成り、該非線形抵抗素子は、第1のゲート部又は第
    1のゲート部の延在部に形成されていることを特徴とす
    る請求項64に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  85. 【請求項85】第2のゲート部はワード線に接続され、
    非線形抵抗素子の他端及び一方のソース/ドレイン領域
    はビット線に接続され、第2の非線形抵抗素子の他端は
    消去線に接続されていることを特徴とする請求項18に
    記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  86. 【請求項86】ビット線を第1のビット線電位とし、且
    つ、消去線を第1の消去線電位とし、次いで、ワード線
    を第1のワード線電位から第2のワード線電位とするこ
    とによって、第1のゲート部と第2のゲート部との容量
    結合に基づき第1のゲート部と非線形抵抗素子の他端と
    の間を前記第1の電圧とすることで非線形抵抗素子を低
    抵抗状態とし、且つ、第1のゲート部と第2のゲート部
    との容量結合に基づき第1のゲート部と第2の非線形抵
    抗素子の他端との間を前記第6の電圧若しくは第7の電
    圧とすることで第2の非線形抵抗素子を高抵抗状態と
    し、以て、ビット線から非線形抵抗素子を介して第1の
    極性の電荷を第1のゲート部に移動させ、かかる第1の
    極性の電荷を第1のゲート部に蓄積することを特徴とす
    る請求項85に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  87. 【請求項87】ビット線を第2のビット線電位とし、且
    つ、消去線を第1の消去線電位とし、次いで、ワード線
    を第1のワード線電位から第2のワード線電位とするこ
    とによって、第1のゲート部と第2のゲート部との容量
    結合に基づき第1のゲート部と非線形抵抗素子の他端と
    の間を、前記第2の電圧若しくは順方向導通電圧と逆極
    性の電圧とすることで、非線形抵抗素子を高抵抗状態の
    ままとし、且つ、第1のゲート部と第2のゲート部との
    容量結合に基づき第1のゲート部と第2の非線形抵抗素
    子の他端との間を前記第6の電圧若しくは第7の電圧と
    することで第2の非線形抵抗素子を高抵抗状態とし、以
    て、第1のゲート部に蓄積された電荷の状態の変化を阻
    止することを特徴とする請求項85に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  88. 【請求項88】ワード線に第2のワード線電位を印加す
    るとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成領
    域に対して逆バイアスすることを特徴とする請求項86
    又は請求項87に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  89. 【請求項89】ワード線に第2のワード線電位を印加す
    るとき、他方のース/ドレイン領域をチャネル形成領域
    に対して浮遊状態とすることを特徴とする請求項86又
    は請求項87に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  90. 【請求項90】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第1のビット
    線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とする
    請求項86に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  91. 【請求項91】ビット線に印加される第1のビット線電
    位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報であ
    ることを特徴とする請求項90に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  92. 【請求項92】ビット線に印加される第1のビット線電
    位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報
    であることを特徴とする請求項90に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  93. 【請求項93】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワード
    線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とする
    請求項86に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  94. 【請求項94】ワード線に印加される第2のワード線電
    位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報であ
    ることを特徴とする請求項93に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  95. 【請求項95】ワード線に印加される第2のワード線電
    位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情報
    であることを特徴とする請求項93に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  96. 【請求項96】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記憶
    された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワード
    線電位と第1のビット線電位との間の電圧の水準数に対
    応した情報であることを特徴とする請求項86に記載の
    ゲート電荷蓄積形メモリセル。
  97. 【請求項97】第2のワード線電位と第1のビット線電
    位との間の電圧の水準数は1であり、記憶された情報は
    2値情報であることを特徴とする請求項96に記載のゲ
    ート電荷蓄積形メモリセル。
  98. 【請求項98】第2のワード線電位と第1のビット線電
    位との間の電圧の水準数は2以上であり、記憶された情
    報は多値情報であることを特徴とする請求項96に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  99. 【請求項99】消去線に第2の消去線電位を印加するこ
    とによって、第1のゲート部と第2の非線形抵抗素子の
    他端との間を前記第5の電圧とすることで、第2の非線
    形抵抗素子を低抵抗状態とし、第2の非線形抵抗素子を
    介して消去線から第1の極性とは逆極性である第2の極
    性の電荷を第1のゲート部に移動させ、あるいは又、第
    1の極性の電荷を第1のゲート部から第2の非線形抵抗
    素子を介して消去線に放電させ、以て、第1のゲート部
    の電荷蓄積状態を第2の電荷蓄積状態とすることを特徴
    とする請求項85に記載のゲート電荷蓄積形メモリセ
    ル。
  100. 【請求項100】非線形抵抗素子及び第2の非線形抵抗
    素子のそれぞれはpn接合ダイオードから成り、非線形
    抵抗素子及び第2の非線形抵抗素子のそれぞれは、第1
    のゲート部又は第1のゲート部の延在部に形成されてい
    ることを特徴とする請求項85に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセル。
  101. 【請求項101】非線形抵抗素子は、ソース/ドレイン
    領域の導電型と同じ導電型の第1の半導体領域、及び、
    ソース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型の第2の
    半導体領域を有するpn接合ダイオードから成り、該第
    2の半導体領域は非線形抵抗素子の一端に相当し、該第
    1の半導体領域は非線形抵抗素子の他端に相当し、 第2の非線形抵抗素子は、ソース/ドレイン領域の導電
    型と同じ導電型の第3の半導体領域、及び、ソース/ド
    レイン領域の導電型とは逆の導電型の第4の半導体領域
    を有するpn接合ダイオードから成り、該第3の半導体
    領域は第2の非線形抵抗素子の一端に相当し、該第4の
    半導体領域は第2の非線形抵抗素子の他端に相当するこ
    とを特徴とする請求項100に記載のゲート電荷蓄積形
    メモリセル。
  102. 【請求項102】非線形抵抗素子及び第2の非線形抵抗
    素子のそれぞれを構成するpn接合ダイオードは、ラテ
    ラルpn接合を有することを特徴とする請求項100に
    記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  103. 【請求項103】それぞれのpn接合ダイオードのpn
    接合領域は、単結晶半導体から形成されていることを特
    徴とする請求項102に記載のゲート電荷蓄積形メモリ
    セル。
  104. 【請求項104】非線形抵抗素子及び第2の非線形抵抗
    素子はヘテロ接合ダイオードから成り、非線形抵抗素子
    及び第2の非線形抵抗素子のそれぞれは、第1のゲート
    部又は第1のゲート部の延在部に形成されていることを
    特徴とする請求項85に記載のゲート電荷蓄積形メモリ
    セル。
  105. 【請求項105】第2のゲート部はワード線に接続さ
    れ、非線形抵抗素子の他端は一方のソース/ドレイン領
    域に接続され、該一方のソース/ドレイン領域はビット
    線に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の
    ゲート電荷蓄積形メモリセル。
  106. 【請求項106】ビット線を第1のビット線電位とし、
    次いで、ワード線を第1のワード線電位から第2のワー
    ド線電位とすることによって、第1のゲート部と第2の
    ゲート部との容量結合に基づき第1のゲート部と一方の
    ソース/ドレイン領域との間を前記第1の電圧とするこ
    とで、非線形抵抗素子を低抵抗状態とし、以て、ビット
    線から一方のソース/ドレイン領域及び非線形抵抗素子
    を介して第1の極性の電荷を第1のゲート部に移動さ
    せ、かかる第1の極性の電荷を第1のゲート部に蓄積す
    ることを特徴とする請求項105に記載のゲート電荷蓄
    積形メモリセル。
  107. 【請求項107】ビット線を第2のビット線電位とし、
    次いで、ワード線を第1のワード線電位から第2のワー
    ド線電位とすることによって、第1のゲート部と第2の
    ゲート部との容量結合に基づき第1のゲート部と一方の
    ソース/ドレイン領域との間を、前記第2の電圧若しく
    は順方向導通電圧と逆極性の電圧とすることで、非線形
    抵抗素子を高抵抗状態のままとし、以て、第1のゲート
    部に蓄積された電荷の状態の変化を阻止することを特徴
    とする請求項105に記載のゲート電荷蓄積形メモリセ
    ル。
  108. 【請求項108】ワード線に第2のワード線電位を印加
    するとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成
    領域に対して逆バイアスすることを特徴とする請求項1
    06又は請求項107に記載のゲート電荷蓄積形メモリ
    セル。
  109. 【請求項109】ワード線に第2のワード線電位を印加
    するするとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル
    形成領域に対して浮遊状態とすることを特徴とする請求
    項106又は請求項107に記載のゲート電荷蓄積形メ
    モリセル。
  110. 【請求項110】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記
    憶された情報に相当し、記憶された情報は、第1のビッ
    ト線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とす
    る請求項106に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  111. 【請求項111】ビット線に印加される第1のビット線
    電位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報で
    あることを特徴とする請求項110に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  112. 【請求項112】ビット線に印加される第1のビット線
    電位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情
    報であることを特徴とする請求項110に記載のゲート
    電荷蓄積形メモリセル。
  113. 【請求項113】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記
    憶された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワー
    ド線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とす
    る請求項106に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  114. 【請求項114】ワード線に印加される第2のワード線
    電位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報で
    あることを特徴とする請求項113に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  115. 【請求項115】ワード線に印加される第2のワード線
    電位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情
    報であることを特徴とする請求項113に記載のゲート
    電荷蓄積形メモリセル。
  116. 【請求項116】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記
    憶された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワー
    ド線電位と第1のビット線電位との間の電圧の水準数に
    対応した情報であることを特徴とする請求項106に記
    載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  117. 【請求項117】第2のワード線電位と第1のビット線
    電位との間の電圧の水準数は1であり、記憶された情報
    は2値情報であることを特徴とする請求項116に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  118. 【請求項118】第2のワード線電位と第1のビット線
    電位との間の電圧の水準数は2以上であり、記憶された
    情報は多値情報であることを特徴とする請求項116に
    記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  119. 【請求項119】非線形抵抗素子は、前記順方向導通電
    圧とは逆極性であって、しかも、絶対値が逆方向導通電
    圧の絶対値未満である第3の電圧が二端間に印加される
    と高抵抗状態となり、前記順方向導通電圧とは逆極性で
    あって、しかも、絶対値が該逆方向導通電圧の絶対値以
    上である第4の電圧が二端間に印加されると低抵抗状態
    となる特性を有することを特徴とする請求項105に記
    載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  120. 【請求項120】ワード線を第3のワード線電位とし、
    ビット線を第3のビット線電位とすることによって、第
    1のゲート部と第2のゲート部との容量結合に基づき第
    1のゲート部と一方のソース/ドレイン領域との間を前
    記第4の電圧とすることで、非線形抵抗素子を低抵抗状
    態とし、ビット線から一方のソース/ドレイン領域及び
    非線形抵抗素子を介して第1の極性とは逆の極性である
    第2の極性の電荷を第1のゲート部に移動させ、あるい
    は又、第1の極性の電荷を第1のゲート部から一方のソ
    ース/ドレイン領域及び非線形抵抗素子を介してビット
    線に放電させ、以て、第1のゲート部の電荷蓄積状態を
    第2の電荷蓄積状態とすることを特徴とする請求項11
    9に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  121. 【請求項121】非線形抵抗素子はpn接合ダイオード
    から成り、 非線形抵抗素子の一端に相当する該pn接合ダイオード
    の領域は、一方のソース/ドレイン領域に形成されてお
    り、 非線形抵抗素子の他端に相当する該pn接合ダイオード
    の領域は、一方のソース/ドレイン領域を兼ねているこ
    とを特徴とする請求項105に記載のゲート電荷蓄積形
    メモリセル。
  122. 【請求項122】非線形抵抗素子はpn接合ダイオード
    から成り、 非線形抵抗素子の一端に相当する該pn接合ダイオード
    の領域は、第1のゲート部を兼ねており、 非線形抵抗素子の他端に相当する該pn接合ダイオード
    の領域は、一方のソース/ドレイン領域に延在する第1
    のゲート部の延在部に形成されていることを特徴とする
    請求項105に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  123. 【請求項123】非線形抵抗素子は、ラテラルpn接合
    を有するpn接合ダイオードから成ることを特徴とする
    請求項105に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  124. 【請求項124】pn接合ダイオードのpn接合領域
    は、単結晶半導体から形成されていることを特徴とする
    請求項123に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  125. 【請求項125】非線形抵抗素子はpn接合ダイオード
    から成り、 該pn接合ダイオードのpn接合領域は、単結晶半導体
    から形成されていることを特徴とする請求項105に記
    載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  126. 【請求項126】非線形抵抗素子はヘテロ接合ダイオー
    ドから成ることを特徴とする請求項105に記載のゲー
    ト電荷蓄積形メモリセル。
  127. 【請求項127】非線形抵抗素子は電界効果型トランジ
    スタから成ることを特徴とする請求項105に記載のゲ
    ート電荷蓄積形メモリセル。
  128. 【請求項128】非線形抵抗素子を構成する電界効果型
    トランジスタは、一方のソース/ドレイン領域の表面領
    域に形成されていることを特徴とする請求項127に記
    載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  129. 【請求項129】非線形抵抗素子の一端に相当する電界
    効果型トランジスタの一方のソース/ドレイン部は、第
    1のゲート部に接続され、且つ、該電界効果型トランジ
    スタのゲート部に接続されていることを特徴とする請求
    項128に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  130. 【請求項130】第2のゲート部はワード線に接続さ
    れ、非線形抵抗素子の他端は一方のソース/ドレイン領
    域に接続され、該一方のソース/ドレイン領域はビット
    線に接続され、第2の非線形抵抗素子の他端は消去線に
    接続されていることを特徴とする請求項18に記載のゲ
    ート電荷蓄積形メモリセル。
  131. 【請求項131】ビット線を第1のビット線電位とし、
    且つ、消去線を第1の消去線電位とし、次いで、ワード
    線を第1のワード線電位から第2のワード線電位とする
    ことによって、第1のゲート部と第2のゲート部との容
    量結合に基づき第1のゲート部と一方のソース/ドレイ
    ン領域との間を前記第1の電圧とすることで、非線形抵
    抗素子を低抵抗状態とし、且つ、第1のゲート部と第2
    のゲート部との容量結合に基づき第1のゲート部と第2
    の非線形抵抗素子の他端との間を前記第6の電圧若しく
    は第7の電圧とすることで第2の非線形抵抗素子を高抵
    抗状態とし、以て、ビット線から一方のソース/ドレイ
    ン領域及び非線形抵抗素子を介して第1の極性の電荷を
    第1のゲート部に移動させ、かかる第1の極性の電荷を
    第1のゲート部に蓄積することを特徴とする請求項13
    0に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  132. 【請求項132】ビット線を第2のビット線電位とし、
    且つ、消去線を第1の消去線電位とし、次いで、ワード
    線を第1のワード線電位から第2のワード線電位とする
    ことによって、第1のゲート部と第2のゲート部との容
    量結合に基づき第1のゲート部と一方のソース/ドレイ
    ン領域との間を、前記第2の電圧若しくは順方向導通電
    圧と逆極性の電圧とすることで、非線形抵抗素子を高抵
    抗状態のままとし、且つ、第1のゲート部と第2のゲー
    ト部との容量結合に基づき第1のゲート部と第2の非線
    形抵抗素子の他端との間を前記第6の電圧若しくは第7
    の電圧とすることで第2の非線形抵抗素子を高抵抗状態
    とし、以て、第1のゲート部に蓄積された電荷の状態の
    変化を阻止することを特徴とする請求項130に記載の
    ゲート電荷蓄積形メモリセル。
  133. 【請求項133】ワード線に第2のワード線電位を印加
    するとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成
    領域に対して逆バイアスすることを特徴とする請求項1
    31又は請求項132に記載のゲート電荷蓄積形メモリ
    セル。
  134. 【請求項134】ワード線に第2のワード線電位を印加
    するとき、他方のソース/ドレイン領域をチャネル形成
    領域に対して浮遊状態とすることを特徴とする請求項1
    31又は請求項132に記載のゲート電荷蓄積形メモリ
    セル。
  135. 【請求項135】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記
    憶された情報に相当し、記憶された情報は、第1のビッ
    ト線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とす
    る請求項131に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  136. 【請求項136】ビット線に印加される第1のビット線
    電位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報で
    あることを特徴とする請求項135に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  137. 【請求項137】ビット線に印加される第1のビット線
    電位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情
    報であることを特徴とする請求項135に記載のゲート
    電荷蓄積形メモリセル。
  138. 【請求項138】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記
    憶された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワー
    ド線電位の水準数に対応した情報であることを特徴とす
    る請求項131に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  139. 【請求項139】ワード線に印加される第2のワード線
    電位の水準数は1であり、記憶された情報は2値情報で
    あることを特徴とする請求項138に記載のゲート電荷
    蓄積形メモリセル。
  140. 【請求項140】ワード線に印加される第2のワード線
    電位の水準数は2以上であり、記憶された情報は多値情
    報であることを特徴とする請求項138に記載のゲート
    電荷蓄積形メモリセル。
  141. 【請求項141】第1のゲート部に蓄積すべき電荷が記
    憶された情報に相当し、記憶された情報は、第2のワー
    ド線電位と第1のビット線電位との間の電圧の水準数に
    対応した情報であることを特徴とする請求項131に記
    載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  142. 【請求項142】第2のワード線電位と第1のビット線
    電位との間の電圧の水準数は1であり、記憶された情報
    は2値情報であることを特徴とする請求項141に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  143. 【請求項143】第2のワード線電位と第1のビット線
    電位との間の電圧の水準数は2以上であり、記憶された
    情報は多値情報であることを特徴とする請求項141に
    記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  144. 【請求項144】消去線に第2の消去線電位を印加する
    ことによって、第1のゲート部と第2の非線形抵抗素子
    の他端との間を前記第5の電圧とすることで、第2の非
    線形抵抗素子を低抵抗状態とし、第2の非線形抵抗素子
    を介して消去線から第1の極性とは逆極性である第2の
    極性の電荷を第1のゲート部に移動させ、あるいは又、
    第1の極性の電荷を第1のゲート部から第2の非線形抵
    抗素子を介して消去線に放電させ、以て、第1のゲート
    部の電荷蓄積状態を第2の電荷蓄積状態とすることを特
    徴とする請求項130に記載のゲート電荷蓄積形メモリ
    セル。
  145. 【請求項145】非線形抵抗素子はpn接合ダイオード
    から成り、 非線形抵抗素子の一端に相当する該pn接合ダイオード
    の領域は、一方のソース/ドレイン領域に形成されてお
    り、 非線形抵抗素子の他端に相当する該pn接合ダイオード
    の領域は、一方のソース/ドレイン領域を兼ねているこ
    とを特徴とする請求項130に記載のゲート電荷蓄積形
    メモリセル。
  146. 【請求項146】非線形抵抗素子はpn接合ダイオード
    から成り、 非線形抵抗素子の一端に相当する該pn接合ダイオード
    の領域は、第1のゲート部を兼ねており、 非線形抵抗素子の他端に相当する該pn接合ダイオード
    の領域は、一方のソース/ドレイン領域に延在する第1
    のゲート部の延在部に形成されていることを特徴とする
    請求項130に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  147. 【請求項147】非線形抵抗素子及び第2の非線形抵抗
    素子は、ラテラルpn接合を有するpn接合ダイオード
    から成ることを特徴とする請求項130に記載のゲート
    電荷蓄積形メモリセル。
  148. 【請求項148】それぞれのpn接合ダイオードのpn
    接合領域は、単結晶半導体から形成されていることを特
    徴とする請求項147に記載のゲート電荷蓄積形メモリ
    セル。
  149. 【請求項149】非線形抵抗素子及び第2の非線形抵抗
    素子はpn接合ダイオードから成り、 該pn接合ダイオードのpn接合領域は、単結晶半導体
    から形成されていることを特徴とする請求項130に記
    載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  150. 【請求項150】非線形抵抗素子及び第2の非線形抵抗
    素子はヘテロ接合ダイオードから成ることを特徴とする
    請求項130に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  151. 【請求項151】非線形抵抗素子は電界効果型トランジ
    スタから成ることを特徴とする請求項130に記載のゲ
    ート電荷蓄積形メモリセル。
  152. 【請求項152】非線形抵抗素子を構成する電界効果型
    トランジスタは、一方のソース/ドレイン領域の表面領
    域に形成されていることを特徴とする請求項151に記
    載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  153. 【請求項153】非線形抵抗素子の一端に相当する電界
    効果型トランジスタの一方のソース/ドレイン部は、第
    1のゲート部に接続され、且つ、該電界効果型トランジ
    スタのゲート部に接続されていることを特徴とする請求
    項152に記載のゲート電荷蓄積形メモリセル。
  154. 【請求項154】第2の非線形抵抗素子はpn接合ダイ
    オードから成り、 ソース/ドレイン領域の導電型と同じ導電型を有する該
    pn接合ダイオードの領域は第2の非線形抵抗素子の一
    端に相当し、 ソース/ドレイン領域の導電型とは逆の導電型を有する
    該pn接合ダイオードの領域は第2の非線形抵抗素子の
    他端に相当することを特徴とする請求項130に記載の
    ゲート電荷蓄積形メモリセル。
  155. 【請求項155】第2の非線形抵抗素子はpn接合ダイ
    オードから成り、第2の非線形抵抗素子は、第1のゲー
    ト部又は第1のゲート部の延在部に形成されていること
    を特徴とする請求項154に記載のゲート電荷蓄積形メ
    モリセル。
  156. 【請求項156】(A)チャネル形成領域と、 (B)絶縁膜を介して該チャネル形成領域と対向して設
    けられた第1のゲート部と、 (C)該第1のゲート部と容量結合した第2のゲート部
    と、 (D)該チャネル形成領域と接して設けられ、互いに離
    間して設けられたソース/ドレイン領域と、 (E)少なくとも二端を有し、その内の一端が第1のゲ
    ート部に接続された非線形抵抗素子と、 (F)該チャネル形成領域及び該ソース/ドレイン領域
    を取り囲む絶縁領域、から成るゲート電荷蓄積形メモリ
    セルの作製方法であって、 (a)半導体層に絶縁領域を形成する工程と、 (b)半導体層の表面に絶縁膜を形成した後、該絶縁膜
    上に第1のゲート部を形成し、併せて、該第1のゲート
    部から絶縁領域上に延びる第1のゲート部の延在部を形
    成する工程と、 (c)半導体層にチャネル形成領域及びソース/ドレイ
    ン領域を形成し、併せて、少なくとも非線形抵抗素子の
    一部分を該第1のゲート部若しくは該第1のゲート部の
    延在部に形成する工程と、 (d)該第1のゲート部の上方に第2のゲート部を形成
    する工程、から成ることを特徴とするゲート電荷蓄積形
    メモリセルの作製方法。
  157. 【請求項157】非線形抵抗素子はダイオードから成る
    ことを特徴とする請求項156に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセルの作製方法。
  158. 【請求項158】前記容量結合は、第1のゲート部と第
    2のゲート部との間に誘電体膜を介在させることによっ
    て形成されていることを特徴とする請求項156に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法。
  159. 【請求項159】(A)チャネル形成領域と、 (B)絶縁膜を介して該チャネル形成領域と対向して設
    けられた第1のゲート部と、 (C)該第1のゲート部と容量結合した第2のゲート部
    と、 (D)該チャネル形成領域と接して設けられ、互いに離
    間して設けられたソース/ドレイン領域と、 (E)少なくとも二端を有し、その内の一端が第1のゲ
    ート部に接続され、他端が一方のソース/ドレイン領域
    に接続された非線形抵抗素子と、から成るゲート電荷蓄
    積形メモリセルの作製方法であって、 (a)半導体層の表面に絶縁膜を形成した後、該絶縁膜
    上に第1のゲート部を形成し、併せて、該第1のゲート
    部から半導体層のソース/ドレイン領域の一方の形成予
    定領域に延びる第1のゲート部の延在部を該絶縁膜上に
    形成する工程と、 (b)半導体層にチャネル形成領域を形成し、イオン注
    入法にてソース/ドレイン領域を形成し、併せて、少な
    くとも非線形抵抗素子の一部分を該半導体層、該第1の
    ゲート部若しくは該第1のゲート部の延在部に形成する
    工程と、 (c)該第1のゲート部の上方に第2のゲート部を形成
    する工程、から成ることを特徴とするゲート電荷蓄積形
    メモリセルの作製方法。
  160. 【請求項160】非線形抵抗素子はダイオードから成る
    ことを特徴とする請求項159に記載のゲート電荷蓄積
    形メモリセルの作製方法。
  161. 【請求項161】ダイオードはpn接合ダイオードから
    成り、非線形抵抗素子の他端に相当する該pn接合ダイ
    オードの領域は、一方のソース/ドレイン領域を兼ねて
    おり、 イオン注入法によるソース/ドレイン領域の形成の前あ
    るいは後に、非線形抵抗素子の一端に相当する該pn接
    合ダイオードの領域を、一方のソース/ドレイン領域に
    形成することを特徴とする請求項160に記載のゲート
    電荷蓄積形メモリセルの作製方法。
  162. 【請求項162】ダイオードはpn接合ダイオードから
    成り、非線形抵抗素子の一端に相当する該pn接合ダイ
    オードの領域は、第1のゲート部を兼ねており、 イオン注入法によるソース/ドレイン領域の形成の前あ
    るいは後に、非線形抵抗素子の他端に相当する該pn接
    合ダイオードの領域を、第1のゲート部の延在部にイオ
    ン注入法にて形成することを特徴とする請求項160に
    記載のゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法。
  163. 【請求項163】ダイオードはヘテロ接合ダイオードか
    ら成ることを特徴とする請求項160に記載のゲート電
    荷蓄積形メモリセルの作製方法。
  164. 【請求項164】非線形抵抗素子は電界効果型トランジ
    スタから成ることを特徴とする請求項159に記載のゲ
    ート電荷蓄積形メモリセルの作製方法。
  165. 【請求項165】非線形抵抗素子を構成する電界効果型
    トランジスタを、一方のソース/ドレイン領域の表面領
    域に形成することを特徴とする請求項164に記載のゲ
    ート電荷蓄積形メモリセルの作製方法。
  166. 【請求項166】非線形抵抗素子の一端に相当する電界
    効果型トランジスタの一方のソース/ドレイン部を、第
    1のゲート部に接続し、且つ、該電界効果型トランジス
    タのゲート部に接続することを特徴とする請求項165
    に記載のゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法。
  167. 【請求項167】前記容量結合は、第1のゲート部と第
    2のゲート部との間に誘電体膜を介在させることによっ
    て形成されていることを特徴とする請求項159に記載
    のゲート電荷蓄積形メモリセルの作製方法。
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