JPH11219036A - 転写体及びその製造方法 - Google Patents

転写体及びその製造方法

Info

Publication number
JPH11219036A
JPH11219036A JP1750498A JP1750498A JPH11219036A JP H11219036 A JPH11219036 A JP H11219036A JP 1750498 A JP1750498 A JP 1750498A JP 1750498 A JP1750498 A JP 1750498A JP H11219036 A JPH11219036 A JP H11219036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer member
siloxane
layer
polyimide resin
transfer body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1750498A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Sakaguchi
泰生 坂口
Ryuji Katsuno
龍司 勝野
Masanori Kobayashi
政憲 小林
Tsutomu Ando
力 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP1750498A priority Critical patent/JPH11219036A/ja
Publication of JPH11219036A publication Critical patent/JPH11219036A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体との摩擦係数を下げることにより、走
行制御性が改善されかつカブリトナーの転写率を低減し
画質の劣化を防止することが可能な転写体を提供するこ
と。 【解決手段】 静電潜像担持体上に形成したトナー像を
転写体上に転写し、前記転写体を記録媒体と重ねた状態
で加熱及び加圧し、冷却した後に前記転写体から前記記
録媒体を剥離することにより、前記トナー像を前記記録
媒体に転写及び定着させる画像形成方法に用いる転写体
において、前記転写体が基材の上に均一な厚さのゴムの
層及びシロキサン変性ポリイミド樹脂の層をこの順に設
けた転写体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像担持体上
に形成されたトナー像を転写体上に転写した後、転写体
と記録媒体とを重ねた状態で加熱・加圧し、冷却した後
に転写体から記録媒体を剥離することにより、前記トナ
ー像を記録媒体に転写及び定着させる画像形成方法に用
いる転写体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】転写体を用いる画像形成方法は、静電潜
像担持体上に形成されたトナー像を転写体上に転写した
後、転写体に記録媒体を重ねて加熱・加圧し、冷却した
後、転写体から記録媒体を剥離して前記トナー像を記録
媒体上に転写・定着する方法が知られている。この画像
形成方法は、前記転写体を構成する材料が気温や湿度な
どの環境変動による電気抵抗等の物性値の変動が小さい
ため、静電潜像担持体上に形成したトナー像を記録媒体
に直接転写して定着する画像形成方法に比べて、安定し
た画像が得られるという特徴がある。
【0003】この画像形成方法では、転写体上に転写さ
れたトナー像を加熱・加圧して記録媒体に転写・定着す
るため、転写体は、一般に弾性、耐熱性、トナーとの離
型性等に優れたものが用いられる。転写体は、感光体表
面と常時接触するため、従来の定着装置のように、転写
体表面にシリコーンオイルなどの離型剤を付与すること
はできない。そこで、転写・定着する際に転写体表面に
トナーがオフセットすることを防止し、画質上の欠点を
抑制する目的で、転写体表面をトナーとの離型性の優れ
たシリコーン系ゴムで構成することが多い。
【0004】しかし、シリコーン系ゴムをコーティング
した転写体を用いても、次のような問題がある。感光体
表面には、画像となるトナー像以外に、孤立した多数の
カブリトナーと呼ばれるトナーが存在する。静電気力を
利用して感光体表面のトナー像を直接記録媒体に転写す
る場合は、カブリトナーに対して選択転写が行われるた
め、カブリトナーが記録媒体に転写される量は認識でき
ないレベルにある。しかし、転写体を用いる場合は、弾
性及び粘着性を有するシリコーン系ゴムで転写体の表面
が構成されているため、カブリトナーの大半が転写体に
転写され、記録媒体の地汚れとなり、画像品質を低下さ
せる原因となる。
【0005】また、シリコーン系ゴムを用いる場合、一
度溶融したトナー像を溶融点以下まで冷却してから剥離
すると、転写体表面へのオフセット現象は発生しない
が、転写体表面から剥離された記録媒体上のトナー像
は、転写体の表面形状に習う。即ち、トナー像の表面
は、型をとるように、転写体の表面形状を概略写し取る
ことになり、中間体表面が平滑ならば、トナー画像は非
常に高光沢、即ちグロスが高くなり、一方、中間体表面
が荒れていたり曇っていると、トナー画像のグロスは低
くなる。
【0006】そこで、高い光沢を得るためには、シリコ
ーン系ゴムからなる転写体表面を平滑な状態にしておく
ことが必要になるが、これはシリコーン系ゴムの特性か
ら容易に達成可能である。しかし、カラー画像を複写、
プリントするためには3色以上のトナー像を重ね合わせ
て発色させるため、各色のレジストレーション、即ち位
置のズレが画像品質に重要な影響を持つ。このことに関
連して、以下の問題が生ずる。
【0007】シリコーン系ゴムをコーティングした平滑
な表面を有する転写体は、感光体などの非常に平滑な表
面に対する摩擦係数は高くなり、その結果、転写体を駆
動する部材(例えば駆動ロール)と、転写体裏面との間
で、スリップが生じてしまう。また、駆動ロールと転写
体裏面との摩擦係数を高くして駆動力を上げていくと、
転写体は駆動ロールから受ける力の方向と感光体から受
ける力の方向が一致している場合は良いが、通常は機械
精度の問題もあり、それらの方向は厳密に一致させるこ
とはできず、互いの引っ張り合いから転写体が波打った
りして平面を保てなくなる。その結果、感光体表面との
接触が失われてトナー画像を実質的に転写できず、画像
欠陥を発生させてしまうという問題がある。
【0008】通常、ゴムの摩擦係数を低下させるには、
ゴムの硬度を高くする方法と、その表面を粗す方法があ
る。平滑な表面を有するゴムの摩擦係数は、ゴムの硬度
を高くすることにより、低下させることができるが、転
写体に求められているゴム弾性は、硬度が高くなるにつ
れて、その弾性を失う傾向にあり、本来の目的を損な
う。
【0009】一方、表面を粗す方法についてはいくつか
知られている。その一つは、スプレーコーティングにお
いて、スプレー中のシリコーン系ゴムが霧化しにくい条
件、例えば温度、湿度、スプレーガンとの距離などのコ
ーティング条件やシリコーン系ゴムの粘度などを変え
て、粗いドロップをスプレーする方法である。しかし、
この方法では、細かなうねりは創出できても、そのうね
りは不規則であり、摩擦係数が場所によってバラツキを
生ずることになる。
【0010】もう一つの表面を粗す方法は、サンドブラ
スト処理であり、ゴム表面に凹部を作り全体的に粗くす
る方法である。しかし、平滑面に対して凹部が形成され
ても、摩擦係数は僅かしか低下せず、カブリトナーの転
写率を低下させることもできない。しかも、画像のグロ
スが大きく低下し、また、サンドブラスト処理によるム
ラが発生し、画像品質が大きく劣化する。その他のコー
ティング法の浸漬塗布法やブレード塗布法などでは、そ
の表面を粗すことは困難であり、前記の問題を解消する
ことはできない。
【0011】転写体の表面粗さについて記載した先行文
献も幾つか存在する。特開昭59-50473号公報では、スプ
レー塗布法で表面粗さを制御することが提案されている
が、感光体に対して転写体が滑るほどに感光体との摩擦
係数を下げることはできず、カブリトナーの転写を実質
的に回避できるレベルまで低下させることもできない。
【0012】その他にも、特開昭59-202477 号公報、特
開平5-19642 号公報、特開平5-333711号公報、特開平6-
102782号公報、特開平7-43992 号公報、特開平8-185061
号公報において、転写体表面のゴムの耐久性向上、転写
性の向上、画像のグロス向上、転写抜けの防止、並び
に、転写材との密着性向上のためのトナーの転写体表面
へのオフセットの防止、オイルなどの離型剤の悪影響の
防止、かつ、離型材の保存性の改善などのために、転写
体表面の粗さを規定することが提案されているが、これ
らの表面粗さを達成しても、転写体のカラー画像として
の望ましい高グロスの確保や、転写体表面の凹凸による
画像への影響を解消し、かつ、画像ズレ防止のために感
光体との摩擦係数を低くして転写体の駆動走行制御性を
改善し、また、カブリトナーの転写率を実質的に解消す
るなどの要請を満すことはできない。
【0013】また、転写体を無端ベルト状とすることに
より、ページ間におけるシンクロをとる必要がなくな
り、機械の設計において自由度が拡大されるが、転写体
の周長が増大するにつれて、均一な表面状態を保持しな
がらかつ無端状にすることは困難であった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みなされたもので、その目的は、感光体との摩擦係
数を下げることにより、走行制御性が改善されかつカブ
リトナーの転写率を低減し画質の劣化を防止することが
可能な転写体を提供することにある。また、本発明の他
の目的は、前記転写体の比較的容易な製造方法を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、静
電潜像担持体上に形成したトナー像を転写体上に転写
し、前記転写体を記録媒体と重ねた状態で加熱及び加圧
し、冷却した後に前記転写体から前記記録媒体を剥離す
ることにより、前記トナー像を前記記録媒体に転写及び
定着させる画像形成方法に用いる転写体において、前記
転写体が基材の上に均一な厚さのゴムの層及びシロキサ
ン変性ポリイミド樹脂の層をこの順に設けた転写体を提
供することによって解決され、この転写体を使用して画
像形成を行うことにより、カラー画像で要求される高い
画像グロスの値を確保することができ、感光体との摩擦
係数を下げて転写体の駆動走行制御を容易にし、かつ、
カブリトナーの転写率を実質的に回避して画質の劣化を
防止することができる上記のゴムとしてシリコーンゴム
を使用することが好ましい。また、本発明の転写体にお
いては、シロキサン変性ポリイミド樹脂の層は全面ある
いは部分的に被覆された層である。全面的に被覆する場
合は、その層の厚さが0.1〜200μmの範囲にあ
り、また部分的に被覆された層の場合は層の厚さが0.
01〜100μmの範囲にあることが好ましい。さらに
部分的に被覆する場合には、シロキサン変性ポリイミド
樹脂の層が網点構造を有することが好ましい。また、本
発明においては、シロキサン変性ポリイミド樹脂の層の
被覆率を変化させることにより、転写体の摩擦係数を制
御することが可能である。また、本発明においては、基
材としてカーボンブラックを添加して体積抵抗率を調整
したポリイミドフィルムを用いることが好ましい。さら
に、本発明においては、基材とゴム層の間に接着層を設
けて基材とゴムとの接着力を高めることも可能である。
さらに、本発明の転写体は無端ベルト状でも円筒状でも
使用することが可能である。さらに、本発明は、基材上
にゴム層を形成した後、シロキサン変性ポリイミド樹脂
と硬化剤および溶剤からなる溶液を、前記ゴム層上に塗
布しシロキサン変性ポリイミド樹脂の層を形成すること
からなる転写体の製造方法を提供するものである。前記
の転写体の製造方法において、ゴム層とシロキサン変性
ポリイミド樹脂層を浸漬塗布により形成すること、或い
はゴム層とシロキサン変性ポリイミド樹脂層をスプレー
塗布により形成すること、或いはゴム層を浸漬塗布によ
り、シロキサン変性ポリイミド樹脂層を印刷により形成
することが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の転写体は、ベース層とゴ
ム層とシロキサン変性ポリイミド樹脂の表面層を有する
ことを特徴とする。ベース層とゴム層の間に接着層を設
けて両者の接着強度を上げることもできる。転写体の形
態は、画像形成装置に適した形状であればよく、シート
状、ベルト状、ドラム状などの中から適宜選択される
が、特に無端ベルトが好適である。そして、現像した像
を静電的に転写体上に転写する場合、転写体の表面の体
積抵抗率は1012〜1017Ωcmの範囲、好ましくは1012
10 16Ωcmの範囲が適している。
【0017】前記ベース層には、耐熱性及び機械的強度
が要求され、ニッケル、アルミニウム、ステンレス等の
金属シートや、PET 、PBT 、ポリエステル、ポリイミ
ド、ポリイミドアミド等の樹脂フィルムを用いることが
できる。前記樹脂には導電性粉体などを添加分散させ
て、体積抵抗率を制御することが好ましく、中でも、カ
ーボンブラックを添加分散して、体積抵抗率を制御した
無端ベルト状のポリイミドフィルムが好ましい。
【0018】前記ベース層の厚みは、30〜200 μmの範
囲が好ましく、より好ましくは40〜150 μmの範囲、さ
らに好ましくは50〜130 μmの範囲が適している。ベー
ス層の厚みが30μmより薄いと、加熱冷却時の寸法安定
性や、強度が不足する。200μmを越えると、転写体の
比熱が増大して熱移動量が低下し、転写速度やサイクル
タイムの低下につながる。
【0019】前記ベース層の体積抵抗率Rv ( Ωcm)
は107 <Rv <1015の範囲が適しており、好ましくは10
8 <Rv <1014の範囲、さらに好ましくは109 <Rv
1013の範囲が適している。体積抵抗率Rv ( Ωcm) が
107 Ωcmより低いと、転写体上での転写電界におい
て、トナーを保持するための電荷が早期に減衰するた
め、トナーの飛散が発生しやすくなる。また、1015Ωc
mを超えると、トナー像を感光体から転写する電界が大
きくなり、転写体上の表面電位が上昇して転写ニップ後
に剥離放電が発生しトナーが飛散する。
【0020】前記接着層としては、ゴム、特にシリコー
ンゴムの接着に通常使用されるプライマー類などを適用
できる。プライマー類としては、例えば、アミノシラン
系カップリング剤、クロロシラン系カップリング剤、ク
ロロメチルシラン系カップリング剤、シアノシラン系カ
ップリング剤、チタン酸エステル系カップリング剤など
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。こ
れらの中で、アミノシラン系カップリング剤及びチタン
酸エステル系カップリング剤が好ましく用いられる。
【0021】前記ゴム層としては、弾性、耐熱性、トナ
ーとの離型性等が要求され、このようなゴムとしては、
シリコーンゴム、フッ素ゴム、などが好適に挙げられ
る。これらのゴムとしては、一液性及び二液性の縮合重
合型及び付加重合型など特に制限はなく、公知のメチル
シリコーンゴム、メチルフェニルシリコーンゴム、メチ
ルビニルシリコーンゴムや、含フッ素系のシリコーンゴ
ム等が用いられる。また、ゴム層の形成方法の観点から
は、ゴムを溶剤に溶解したものあるいは無溶剤型のもの
(液状ゴム)など、塗布が可能な溶液(液体)の状態に
することが可能なゴムが好ましく、一液型縮合タイプ液
状シリコーンゴム、一液型付加タイプ液状シリコーンゴ
ム、二液型付加タイプ液状シリコーンゴムなどが好適に
用いられる。
【0022】前記ゴム層の厚さは、1 〜150 μmの範囲
が好ましく、より好ましくは5 〜100 μmの範囲、さら
に好ましくは10〜70μmの範囲が適している。1 μmよ
り薄いと、弾性が不足してゴム層を設ける効果がなくな
り、転写性に問題が生じたり、耐久性が不足したりす
る。150 μmを越えると、弾性変形量が増大して、表面
層の寿命が低下する。また、転写体の比熱が増大して熱
移動量が低下し、転写速度やサイクルタイムの低下につ
ながる。
【0023】前記ゴム層を構成する材料の硬度(JISK630
1 「加流ゴム物性試験方法」で測定) は、10〜80の範囲
が好ましく、より好ましくは20〜70の範囲、さらに好ま
しくは30〜60の範囲が適している。JISA10未満のもので
は、強度が低下し耐久性に問題がある。また、JISA80を
超えると、表面層の膜厚に係らず剛性が大きくなり、転
写体から記録媒体に転写するときに記録媒体との密着性
が低下して、転写が不完全になるような問題が生ずる。
【0024】シロキサン変性ポリイミド樹脂からなる表
面層は、耐熱性、トナーとの離型性等の特性を有する。
シロキサン変性ポリイミド樹脂として下記構造式(1) で
表わされる硬化性化合物を硬化させることにより得られ
るものなどが挙げられる。 構造式(1)
【化1】
【0025】(但し、式中R1 、R2 、R5 は同一又は
異種の炭素数1 〜10の非置換又は置換の1価炭化水素
基、R3 、R4 は2価の有機基、Xは芳香族環又は脂肪
族環を有する4価の有機基、a は2 又は3 の整数、n は
10以上の整数、m は1 以上の整数を示す。) 上記R1 、R2 、R5 の炭素数1 〜10の非置換又は置換
の一価炭化水素基としては、同一又は異種の炭素数1〜
10、好ましくは炭素数1〜6の非置換又は置換の1価
炭化水素基であり、具体的に例示すると、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、ビニル
基、アリル基、ブチニル基等のアルケニル基、フェニル
基、トリル基等のアリール基又はこれらの基の炭素原子
に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原子、シ
アノ基、アルコキシ基等で置換したクロロメチル基、ク
ロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル
基、2−シアノエチル基、メトキシエチル基、エトキシ
エチル基等が挙げられるが、これらのうち非置換又は置
換のアルキル基、アリール基が好適に用いられる。この
中で特にR1 としてはアルキル基、アルコキシ基置換ア
ルキル基が好ましく、R2 としては非置換又は置換のア
ルキル基が好適に用いられる。R3 、R4 の二価の有機
基としては下記式(1)等で示されるアルキレン基、下
記式(2)等で示されるアリーレン基、下記式(3)等
で示されるオキシアルキレン基、下記式(4)で示され
るチオアルキレン基、下記式(5)で示されるイミノア
ルキレン基等の置換アルキレン基、下記式(6)で示さ
れるオキシアルキレンアリーレン基、下記式(7)で示
されるイミノアルキレンアリーレン基等の置換アルキレ
ンアリーレン基等の非置換又は置換の2価炭化水素基を
挙げることができる。なお、下記式中、p及びqはそれ
ぞれ1〜3の整数を示す。
【0026】
【化2】
【0027】Xの芳香族環又は脂肪族環を有する四価の
有機基としては、具体的に次のような基が挙げられる。
【0028】
【化3】
【0029】なお、テトラカルボン酸二無水物は上記の
ものに限定されるものではない。またXは1種であって
も2種以上の組み合わせであってもよい。
【0030】上記構造式(1)中、中でも下記構造式
(2)又は(3)で表される硬化性化合物が好適に用い
られる。 構造式(2)
【化4】
【0031】構造式(3)
【化5】
【0032】(但し、構造式(2)あるいは構造式
(3)中R1 、R2 、R5 、R3 、R4 、a 、n 、m は
上記構造式(1)におけると同じ意味を示す。)
【0033】前記表面層の厚さは、ゴム層の上に全面に
被覆する場合には、0.1 〜200 μmの範囲が好ましく、
より好ましくは0.1 〜100 μmの範囲、さらに好ましく
は0.5 〜50μmの範囲が適している。0.1 μmより薄い
と、強度が不足して、転写性に問題が生じたり、耐久性
が不足したりする。200 μmを越えると、剛性が大きく
なりトナー画像を転写できなくなったり、転写体の比熱
が増大して熱移動量が低下し、転写速度やサイクルタイ
ムの低下につながる。また、表面層の厚さは、ゴム層の
上に部分的に被覆する場合には、0.01〜100μmの範囲
が好ましく、より好ましくは0.05〜50μmの範囲、さら
に好ましくは0.1 〜30μmの範囲が適している。本発明
において、表面層を部分的に被覆する場合の部分被覆の
形態としては、網点からなる均一構造が挙げられる。網
点構造の面積(網点パーセント)を変えることにより、
ゴム層表面のシロキサン変性ポリイミド樹脂表面層によ
る被覆率が変わるために、摩擦係数を制御することが可
能となる。網点の網の間隔としては1つの網点の左右前
後の網点の間隔は50μmから250μm(500線か
ら100線)の範囲が好適である。さらには55μmか
ら170μm(450線から150線)の範囲が好適で
ある。
【0034】本発明の転写体の表面層は、表面抵抗値(J
IS K6911 で測定) を1013Ω/ □以上、体積抵抗値(JIS
K6911 で測定) を1015Ωcm以下に設定することが好
ましい。ここで、表面層の表面抵抗値が1013Ω/ □未満
で、かつ、体積抵抗値が1012Ω・cm未満では、トナー
像を静電的に転写した場合、転写体上のトナー像はエッ
ジ部のシャープさに欠け、画像に乱れを生ずる。表面層
の表面抵抗値が1016Ω/ □を越え、かつ、体積抵抗値が
1015Ω・cmを越える時には、ベース層と同様にトナー
像を感光体から転写する電界が大きくなり、転写体上の
表面電位が上昇することにより、転写ニップ後の剥離放
電によってトナーの飛散が発生する。
【0035】ここで、図を用いて本発明の転写体を説明
する。図1〜図4は、本発明の転写体の一例を示す断面
概略図である。図1の転写体1は、基材としてのベース
層2上にゴム層3を積層したものであり、ゴム層上には
シロキサン変性ポリイミド樹脂からなる表面層4を有す
る。図2は表面層4が部分的に被覆された例を示す。図
1及び図2のものは接着性に優れたゴム材料を用いる例
であり、そのため特に接着層を設けていない。図3及び
4で示される転写体1は接着性に劣るゴム材料を用いる
例を示しており、ベース層2上に接着層5を介してゴム
層3が積層されている。
【0036】次に、本発明の転写体を製造する方法につ
いて説明する。本発明においてベース層の上にゴム層を
形成する方法は特に限定されないが、ゴムを有機溶媒に
溶解した溶液、又は液状ゴムを有機溶媒により希釈した
ものあるいは希釈せずにそのままのもの、すなわち液体
状のものを基材上に塗布する方法が好ましい。塗布方法
としては浸漬塗布、スプレー塗布、ブレード塗布等の塗
布方法が採用される。この中でも膜厚の均一性から塗布
方法としては、浸漬塗布が優れている。シロキサン変性
ポリイミド樹脂層の形成方法はシロキサン変性ポリイミ
ド樹脂とその硬化剤を有機溶媒に溶解させたものを前記
ゴム層の上に塗布することにより行われる。シロキサン
変性ポリイミド樹脂をゴム層の上に全面に被覆する場合
には、浸漬塗布、スプレー塗布、ブレード塗布等が採用
されるが、無端ベルトや円筒状の転写体に塗布する点か
ら、浸漬、スプレー塗布が好ましい。円筒状の転写体を
作製する場合には、5図に示すように円筒形の圧胴6を
基材にはめ込んだ後、前記のごとき方法を用いてゴム層
を形成する。また、無端ベルト状の転写体を作製する場
合には、ベルト状の基材上に同様にしてゴム層を形成す
る。基材との接着性が劣るゴムを用いる場合には、基材
とゴム層の間に接着層を設ける必要があるが、この場合
は、ベース層上に接着層を設けた後、表面層のゴム層を
形成する。一方、シロキサン変性ポリイミド樹脂をゴム
層の上に部分的に被覆する方法としては、図5及び図6
に示されるような方法を用いるのが好ましい。図5及び
図6は、転写体の表面にシロキサン変性ポリイミド樹脂
の均一な網点構造を形成する方法を説明するための概念
図である。図5は円筒状の転写体表面にシロキサン変性
ポリイミド樹脂の層を形成する方法を示す概略図であ
る。基材に圧胴をはめ込み、その上にゴム層を形成した
円筒体が、目的とする構造例えば網点構造の形状に対応
した凹部を有する版胴7と接触するように配置される。
そして版胴7は、シロキサン変性ポリイミド樹脂と硬化
剤および溶剤からなる溶液8中に図5に示すように一部
が浸漬される。この状態で圧胴6と版胴7を回転させる
と、前記溶液8は前記凹部に保持された状態で圧胴上の
ゴム層3の上に移動し、ゴム層3の表面にシロキサン変
性ポリイミド樹脂の表面層4が印刷される。このように
してシロキサン変性ポリイミド樹脂の表面層4が印刷さ
れた円筒体は乾燥工程に送られて加熱硬化が実施され
る。最後に、圧胴を抜き去って転写体を完成する。な
お、9は塗布液量を一定にするためのドクターブレード
である。
【0037】無端ベルト状の転写体を作製する方法は図
6にその概略が示されている。上記のような方法によ
り、ベルト状のベース層2の上にゴム層3を形成したベ
ルト体を圧胴に懸けまわし、図5について説明したと同
様な版胴7に圧力をもって接触するよう配置させる。版
胴7は、シロキサン変性ポリイミド樹脂と硬化剤および
溶剤からなる溶液8中に、図6に示すようにその下部が
浸漬される。この状態で、圧胴6と版胴7を回転させ、
圧胴6と版胴7の間に上記ベルト体を走らせると、図5
におけると同様ゴム層3の表面にシロキサン変性ポリイ
ミド樹脂の表面層4が印刷される。このようにしてシロ
キサン変性ポリイミド樹脂の表面層4が印刷されたベル
ト体は乾燥工程に送られて加熱硬化が実施される。シロ
キサン変性ポリイミド樹脂の表面層4を図5及び図6で
示すように印刷によって形成するには、版胴との接触の
タイミングを制御することと、膜厚を考慮して、転写体
表面のつなぎ目による画像への影響を回避することが大
切である。
【0038】また、ここでは図示はしないが、ベルト状
のベース層を使用して、浸漬塗布を行う場合には、ベル
トの内周長に対応する、ドラム状の芯基材を装着してか
ら、塗布を実施することも有効である。
【0039】本発明の転写体は、上記のような構成を採
用することにより、転写体として適切な摩擦係数を備え
た転写体を得ることができる。摩擦係数は2.0以下で
あることが好ましく、特に1.2以下であることが好ま
しい。なお、図7 は、部分被覆構造を形成するための版
胴の断面図及び平面図である。図8 及び図9 は、部分被
覆構造の例として、網点構造の濃度を変えたパターンで
ある。この濃度パターンをかえた版胴により、形成され
るシロキサン変性ポリイミド樹脂層は、図10に示される
ように、網点濃度が上がるにつれて摩擦係数を低下させ
ることがわかる。なお、図10中、30μm、45μm及び60
μmは網点の点の直径を表す。
【0040】
【実施例】本発明における実施例を以下に示す。 実施例1 基材として、カーボンブラックを添加して体積抵抗率を
v =1012Ω・cmに調整した厚さ75μmのポリイミド
フィルム( ベース層) (フィルム幅:340mm)を用
いた。ゴム溶液として、1液型RTV タイプのシリコーン
ゴム( 信越化学工業社製「KE4895」、硬度JISA:40)80重
量部を、n-ヘキサン16重量部及びトルエン4 重量部に混
合溶解したものを使用した。前記フィルムを前記溶液に
浸漬し、塗膜を形成した後、温度28℃で湿度85% の恒温
恒湿槽中に一昼夜放置して硬化させ、層厚50μmのゴム
層を形成した。次いで、シロキサン変性ポリイミド樹脂
と硬化剤および溶剤からなる溶液(信越ポリイミドシリ
コーン:X-22-8917/信越化学工業社試作品)50重量部を
シクロヘキサノン50重量部で混合希釈した塗布液を作製
した。この塗布液に上記のゴム層形成フィルムを浸漬
し、塗膜を形成した後、乾燥器中で40℃/30 分間乾燥し
た後、次いで、乾燥器中で180 ℃/120分間の加熱硬化を
実施した。シロキサン変性ポリイミド樹脂の層厚25μm
の表面層を有する転写体シートを得た。なお、前記シリ
コーンゴムは接着性に優れており、基材となるポリイミ
ドフィルムとの接着力も十分あるため接着層を省略し
た。この転写体の摩擦係数は0.2 であった。
【0041】実施例2 実施例1で使用したと同じポリイミドフィルム基材の上
に、1液型付加重合タイプのシリコーンゴム( 東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン社製「AY42-360」、硬度JIS
A:38)10重量部をトルエン20重量部に混合溶解して作製
した塗布液をスプレー塗布により塗布した後、150 ℃で
30分間、加熱硬化させて層厚50μmのゴム層を形成し
た。次いで、シロキサン変性ポリイミド樹脂と硬化剤お
よび溶剤からなる溶液(信越ポリイミドシリコーン:X-
22-8917/信越化学工業社試作品)50重量部をシクロヘキ
サノン80重量部に混合希釈して作製した塗布液を、スプ
レー塗布により、前記ゴム層の上に塗布して塗膜を形成
した後、乾燥器中で40℃/30 分間乾燥し、次いで、乾燥
器中で180 ℃/120分間の加熱硬化を実施した。その結
果、シロキサン変性ポリイミド樹脂による層厚15μmの
表面層を有する転写体を得た。なお、前記シリコーンゴ
ムは接着性に優れ、基材となるポリイミドフィルムとの
接着力も十分であるため、接着層を省略した。この転写
体の摩擦係数は0.2 であった。
【0042】実施例3 実施例1で使用したと同じポリイミドフィルム基材を、
東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のプライマー
「DY-39-067 」中に浸漬して、該フィルム上に接着層を
形成した。次に、前記の接着層を形成したフィルム基材
を、2液型付加重合タイプのシリコーンゴム( 東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン社製「DX35-3042 」、硬度JI
SA:32)10重量部にトルエン20重量部を混合溶解して作製
した塗布液中に浸漬して塗膜を形成し、120 ℃で10分間
加熱硬化させて、層厚50μmのゴム層を形成した。次い
で、シロキサン変性ポリイミド樹脂と硬化剤および溶剤
からなる溶液(信越ポリイミドシリコーン:X-22-8917/
信越化学工業社試作品)50重量部をシクロヘキサノン80
重量部に混合希釈した塗布液を作製し、スプレー塗布に
より前記ゴム層の上に塗布して、塗膜を形成した後、乾
燥器中で40℃/30 分間乾燥し、次いで、乾燥器中で180
℃/120分間の加熱硬化を実施した。その結果、シロキサ
ン変性ポリイミド樹脂による層厚15μmの表面層を有す
る転写体を得た。この転写体の摩擦係数は0.2 であっ
た。
【0043】実施例4 実施例1で使用したと同じポリイミドフィルム基材を、
1液型RTV タイプのシリコーンゴム( 信越化学工業社製
「KE4895」、硬度JISA:40)80重量部をn-ヘキサン16重量
部及びトルエン4 重量部に混合溶解して作製した塗布液
に浸漬した後、温度28℃で湿度85% の恒温恒湿槽に一昼
夜放置して硬化させ、層厚50μmのゴム層を形成した。
次いで、図6に示されるような方法により、前記フィル
ムのゴム層の上にシロキサン変性ポリイミド樹脂からな
る網点凸部構造を作製した。印刷用の版胴は、直径60μ
mで深さが10μmの円柱状の穴を前後左右137 μm間隔
(穴の中心から測定)に配置して設けた凹版印刷用のも
のを用いた。印刷液は、シロキサン変性ポリイミド樹脂
と硬化剤および溶剤からなる溶液(信越ポリイミドシリ
コーン:X-22-8917/信越化学工業社試作品)80重量部を
シクロヘキサノン20重量部に混合希釈した塗布液を用い
た。前記網点の印刷は、前記版胴の下部を前記塗布液に
浸漬して、矢印の方向に版胴を回転させ、ドクターで版
胴上の塗布液量を一定にして前記穴に塗布液を保持さ
せ、また、前記フィルム基材を圧胴で版胴表面に押しつ
けながら移動させて凹版印刷を行なった。その後、乾燥
器中で40℃/30 分間乾燥を行い、次いで、乾燥器中で18
0 ℃/120分間の加熱硬化を実施して、シロキサン変性ポ
リイミド樹脂による直径60μmで平均高さが2 μmの網
点構造を前後左右137 μm間隔で有する転写体を得た。
【0044】実施例5〜10 版胴に形成する穴の大きさ及び前後左右の間隔を様々に
変えた版胴を使用した他は、実施例4と同様にして、表
1に記載された網点凸部構造を有するシロキサン変性ポ
リイミド樹脂の層を形成した。
【0045】比較例1 実施例1において、シロキサン変性ポリイミド樹脂によ
る表面層を省略した以外は実施例1と同様にして転写体
を得た。この転写体の密着性が高く摩擦係数は測定不能
であった。
【0046】比較例2 実施例2において、表面層を設けるスプレー塗布の条件
を変更し、塗出量を減じてゴム層上に霧を吹くようにし
て表面に霧点状に塗布し、ゴム層面が残る状態の転写体
を得た。この転写体のシロキサン変性ポリイミド樹脂表
面層は全体として膜厚均一性を得ることは、不可能では
なかったが、サンプルの繰り返し作製において、摩擦係
数が、0.2 〜1.0 と変動が大きく、又、画像欠陥が出易
く、製造には不適であった。
【0047】[評価]実施例1〜10及び比較例1〜2
の転写体について、下記の測定方法により、その表面層
の動摩擦係数を測定して表1にその結果を示した。ま
た、上記の転写体を富士ゼロックス社製Acolor935 評価
複写機に装填し、前記複写機用のトナー及び同社のJ コ
ート紙を用いて画質試験を行い、その結果も表1に記載
した。なお、光沢は、村上色彩技術研究所製の光沢度計
(Gloss Meter Model GM-26Dfor25 ) を用いた。
【0048】<動摩擦係数の測定>転写体の動摩擦係数
は次の方法で測定した。平板上に100 ×200mm の転写体
を置き、その上に25×100mm のポリカーボネートの平板
(PC 板) を重ね、さらに200gの荷重をかけた状態にし
て、東洋精機社製ストログラフVI-CでPC板を100mm/min
の速度で横方向に引っ張って動摩擦係数を測定した。こ
の時の環境は20℃、50%RH とした。
【0049】( 結果)実施例1〜10は、表1に示すよ
うに、低い動摩擦係数を示すことが確認され、画質評価
もいずれも良好であった。これに対し、比較例1は、画
質において背景部のかぶりが生じ、動摩擦係数が∞と大
きいため、感光体との間で滑りが生じにくく、ベルトの
波打ちが発生してしまい、連続して駆動することができ
なかった。比較例2は、摩擦係数を意図した値に設定す
ることが困難であることが判明し、製造には不適であっ
た。
【0050】
【表1】
【0051】なお、かぶりトナー転写率は小さいほど画
像の背景部トナーが少なくなり、きれいな画像となる。
表面が平滑な比較例1の転写体を用いた場合は、直接記
録媒体に転写する場合と異なり、カブリトナーの大半(9
0%) が転写体に転写されたが、実施例2の転写体を用い
た場合には、直接記録媒体に転写する場合とほぼ同等の
50% まで低下できることが分かった。
【0052】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、画像グロスについてカラー画像に望ましい高い値
を取ることが可能となり、また、感光体との摩擦係数を
下げて転写体の駆動走行制御を容易にし、かつ、カブリ
トナーの転写率を低減することにより、画質の劣化を防
止することが可能になった。まら、カラー画像で要求さ
れる高い画像グロスの値を確保することができる。さら
に、本発明の製造方法によれば、容易に無端状転写体を
製造することができ、転写体を効率的に作製することが
可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写体の一例を示す模式的断面図であ
る。
【図2】本発明の転写体の他の一例を示す模式的断面図
である。
【図3】本発明の転写体の他の一例を示す模式的断面図
である。
【図4】本発明の転写体の他の一例を示す模式的断面図
である。
【図5】本発明において、円筒状転写体の作製方法を説
明するための概略図である。
【図6】本発明において、無端ベルト状の転写体の作製
方法を説明するための概略図である。
【図7】本発明において、部分被覆構造の転写体を作製
するために使用する版胴の断面図及び平面図を示す。
【図8】本発明における網点構造の一例を示す図であ
る。
【図9】本発明における網点構造の他の一例を示す図で
ある。
【図10】本発明において、網点構造の線数と摩擦係数
との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 転写体 2 ベース層(基材) 3 ゴム層 4 表面層 5 接着層 6 圧胴 7 版胴 8 塗布液 9 ドクター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 力 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像担持体上に形成したトナー像を
    転写体上に転写し、前記転写体を記録媒体と重ねた状態
    で加熱及び加圧し、冷却した後に前記転写体から前記記
    録媒体を剥離することにより、前記トナー像を前記記録
    媒体に転写及び定着させる画像形成方法に用いる転写体
    において、前記転写体が基材の上に均一な厚さのゴムの
    層及びシロキサン変性ポリイミド樹脂の層をこの順に設
    けたものであることを特徴とする転写体。
  2. 【請求項2】 ゴムがシリコーンゴムであることを特徴
    とする請求項1に記載の転写体。
  3. 【請求項3】 シロキサン変性ポリイミド樹脂の層が全
    面に被覆された層であることを特徴とする請求項1に記
    載の転写体。
  4. 【請求項4】 シロキサン変性ポリイミド樹脂の層の厚
    さが0.1〜200μmの範囲にあることを特徴とする
    請求項3に記載の転写体。
  5. 【請求項5】 シロキサン変性ポリイミド樹脂の層が部
    分的に被覆された層であることを特徴とする請求項1に
    記載の転写体。
  6. 【請求項6】 シロキサン変性ポリイミド樹脂の層の厚
    さが0.01〜100μmの範囲にあることを特徴とす
    る請求項5に記載の転写体。
  7. 【請求項7】 シロキサン変性ポリイミド樹脂の層が網
    点構造を有することを特徴とする請求項5に記載の転写
    体。
  8. 【請求項8】 シロキサン変性ポリイミド樹脂の層の被
    覆率を変化させることにより、転写体の摩擦係数を制御
    することを特徴とする請求項5に記載の転写体。
  9. 【請求項9】 基材がカーボンブラックを添加したポリ
    イミドフィルムであることを特徴とする請求項1に記載
    の転写体。
  10. 【請求項10】 基材とゴム層の間に接着層を設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の転写体。
  11. 【請求項11】 転写体が無端ベルト状であることを特
    徴とする請求項1ないし10のいずれか1に記載の転写
    体。
  12. 【請求項12】 転写体が円筒状であることを特徴とす
    る請求項1ないし10のいずれか1に記載の転写体。
  13. 【請求項13】 基材上にゴム層を形成した後、シロキ
    サン変性ポリイミド樹脂と硬化剤および溶剤からなる溶
    液を前記ゴム層上に塗布し、その後硬化させて、シロキ
    サン変性ポリイミド樹脂の層を形成することを特徴とす
    る請求項1に記載の転写体の製造方法。
  14. 【請求項14】 ゴム層とシロキサン変性ポリイミド樹
    脂層を浸漬塗布により、形成することを特徴とする請求
    項13に記載の転写体の製造方法。
  15. 【請求項15】 ゴム層とシロキサン変性ポリイミド樹
    脂層をスプレー塗布により、形成することを特徴とする
    請求項13に記載の転写体の製造方法。
  16. 【請求項16】 ゴム層を浸漬塗布により、シロキサン
    変性ポリイミド樹脂層を印刷により形成することを特徴
    とする請求項13に記載の転写体の製造方法。
JP1750498A 1998-01-29 1998-01-29 転写体及びその製造方法 Pending JPH11219036A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1750498A JPH11219036A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 転写体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1750498A JPH11219036A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 転写体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11219036A true JPH11219036A (ja) 1999-08-10

Family

ID=11945822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1750498A Pending JPH11219036A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 転写体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11219036A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006251257A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Canon Inc 画像形成装置
EP2280320A3 (en) * 2009-07-29 2011-06-15 Xerox Corporation Polyhedral silsesquioxane modified polyimide containing intermediate transfer members
JP2017107000A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 株式会社リコー 転写体、電子写真用部材及び画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006251257A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Canon Inc 画像形成装置
EP2280320A3 (en) * 2009-07-29 2011-06-15 Xerox Corporation Polyhedral silsesquioxane modified polyimide containing intermediate transfer members
US8283398B2 (en) 2009-07-29 2012-10-09 Xerox Corporation Polyhedral silsesquioxane modified polyimide containing intermediate transfer members
JP2017107000A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 株式会社リコー 転写体、電子写真用部材及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5578416B2 (ja) 中間転写ベルト及び電子写真装置
US11465383B2 (en) Electrophotographic member, electrophotographic process cartridge and electrophotographic image forming apparatus
US8173229B2 (en) Intermediate transfer medium, and image forming apparatus using the intermediate transfer medium
JP2010224229A (ja) 管状体、管状体支持装置、画像定着装置、画像形成装置、及び管状体の製造方法
JP2006215076A (ja) ポリイミド樹脂製無端ベルト、その製造方法およびその再使用方法、ならびに、電子写真式画像形成装置
JP2004354716A (ja) カラー画像形成装置
JP2012159737A (ja) 中間転写ベルトとその製造方法、中間転写ベルトを用いた画像形成装置
JPH11219036A (ja) 転写体及びその製造方法
JP2000112271A (ja) 定着用部材とその製造方法及びそれを用いた定着装置
JP5376843B2 (ja) 画像形成装置に用いられる多層弾性ベルト
JP3491499B2 (ja) 中間転写体及びその製造方法
JP2012042655A (ja) 中間転写ベルト及びこれを備えた画像形成装置
JP2009047904A (ja) 無端状ベルトおよびその製造方法、画像形成装置用のベルト張架装置、画像形成装置用のプロセスカートリッジ並びに画像形成装置
JP3610726B2 (ja) 中間転写媒体及びその製造方法
JPH10186892A (ja) 中間転写体、その製造方法、及び画像形成装置
JPH11231678A (ja) 中間転写媒体
JP3794284B2 (ja) 画像形成装置における中間転写媒体及びその製造方法
JP5578417B2 (ja) 中間転写ベルト及びそれを用いた電子写真装置
JPH1020538A (ja) 中間転写媒体およびそれを用いた画像形成方法
JP2001255755A (ja) 中間転写体及びそれを用いた画像形成装置
JP2007065449A (ja) 中間転写ベルトとそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置
JP2000098753A (ja) 画像形成装置
JP2006285129A (ja) ベルト及びローラ
JP2020056928A (ja) 中間転写ベルト、その製造方法及び電子写真画像形成装置
JP2009025631A (ja) 無端状ベルト、ベルト張架装置および画像形成装置