JPH11218959A - 静電荷現像用トナー - Google Patents

静電荷現像用トナー

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JPH11218959A
JPH11218959A JP31833298A JP31833298A JPH11218959A JP H11218959 A JPH11218959 A JP H11218959A JP 31833298 A JP31833298 A JP 31833298A JP 31833298 A JP31833298 A JP 31833298A JP H11218959 A JPH11218959 A JP H11218959A
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toner
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average particle
acid
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昭宏 小番
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーの帯電性、特に経時使用において安定
な帯電性を維持し、高濃度であり、画像濃度変動の少な
いトナーを提供すること。また、細線再現性、解像度が
高いトナーを提供すること。また、転写抜けのない良好
な画像を提供すること。 【解決手段】 少なくとも着色剤、結着樹脂、微粒子か
らなるトナーにおいて、微粒子が少なくとも2種からな
り、各微粒子の1KHzにおける交流法による比誘電率
の測定値が下記一般式(a)の関係を満たすことを特徴
とするトナー。 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
印刷法等に用いられる静電荷像現像用トナーに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般にカールソンプロセスを基本とした
電子写真法、または静電記録法等においては、光導電性
感光体または誘電体等によりなる潜像担持体上に形成さ
れた静電潜像を現像するために、大別して2つの方法が
ある。1つは特開昭61−147261号公報に示され
るようなトナーとキャリアの混合体を用いてトナーに所
望の帯電量を付与する二成分現像方式と、他方はトナー
を単独で用い、現像スリーブ等トナー供給ローラ上でブ
レード等によりトナーに帯電を付与する一成分現像方式
である。こうして使用されるトナーとしては、いずれも
合成、あるいは天然の熱可塑性を示す樹脂を主成分と
し、カーボンやその他の染顔料等の着色剤が分散、含有
せしめられた微粉体を用いるのが一般的であり、これに
は適正な静電荷現像を長期に渡って安定に行なうために
種々の薬剤を含有せしめる検討がなされている。
【0003】キャリアとトナーとを混合し、トナーに所
望の帯電量を付与して現像する、いわゆる二成分現像に
おいては、トナー及び現像剤の帯電量は使用経時におい
て常に安定な値を示すことが望ましいことは、画像の安
定性、信頼性等の点から言うまでもない。特に通常のト
ナーの帯電量は実質的に誘電体であるトナーが摩擦、接
触により帯電付与されるため、トナーの帯電能力と発生
した電荷の保持能力によってバランスされるものであ
り、トナーの誘電体特性により帯電量に少なからずの影
響があることは公知である。また、トナーの体積に対す
る表面積の比は一般的にトナー粒径に反比例し、このト
ナー表面積比の大小により帯電性や流動性改善剤の被覆
必要量が異なるが、トナーは一般的に少なからず粒度分
布があり、かつ、使用経時による消費量は粒径の大小に
より異なり、またこの使用経時による粒度分布の変化は
流動性改善剤についても生じるので、したがって使用経
時後の帯電量や流動性の変化を防ぐことが難かしくな
る。
【0004】一方、最近の高精細、高再現性画像を得る
ため、トナーの流動性は従来以上に高いものが要求さ
れ、特開昭52−30437号公報、60−23884
7号公報に見られるように疎水性微粉末を添加する方法
が広く用いられるが、これらの微粉末の添加は必ずしも
帯電の安定性に十分ではない。特に、近年のトナー粒径
の小径化に伴いトナー中の流動性改質剤を添加する量は
増加傾向にある。
【0005】また、特開昭59−46664号公報にみ
られるように、従来のコロナ帯電方式によらず、感光体
の如き像担持体と転写紙の如き被転写材とを直接接触さ
せ、転写材に接触する電極により像担持体と被転写材と
の間に電位差を設け、電位差と圧力によりトナーを転写
する方法が従来に比べオゾンの発生を伴わないことから
好ましく用いられるようになっているが、こうした転写
方法を用いることにより転写像の細線内部の部分的転写
不良を生ずる不具合がある。これは、トナーの流動性を
向上させることにより、ある程度回避可能であるが、そ
のためには必然的に多量の添加剤を必要とした。こうし
たトナー中の添加剤量の増加の必然性は、少なからずト
ナーの帯電量の経時安定性にも影響を及ぼし、使用経時
において現像剤帯電量の上昇による画像濃度の低下など
の不具合を発生した。こうした添加剤に特徴を持つトナ
ーの例としては、例えば特開平7−56380号公報、
特開平7−230179号公報において、シラン、シリ
カ、シリコーン化合物の如き疎水化剤を用いて表面処理
された酸化チタンを用いる方法が開示されているが、こ
れら表面処理酸化チタン粒子においても疎水性シリカ等
に比べその流動性改質能においては十分とは言えず、前
記の転写不良を改善するには至らない。また、基材の持
つ導電性、高い誘電性により表面処理の状態によっては
帯電性の低下を引き起こす等の不具合を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の課題
は、トナーの帯電性、特に経時使用において安定な帯電
性を維持し、高濃度であり、画像濃度変動の少ないトナ
ーを提供することである。また、第2の課題は細線再現
性、解像度が高いトナーを提供することであり、第3の
課題は転写抜けのない良好な画像を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の
(1)「少なくとも着色剤、結着樹脂、微粒子からなる
トナーにおいて、微粒子が少なくとも2種からなり、各
微粒子の1KHzにおける交流法による比誘電率の測定
値が下記一般式(a)の関係を満たすことを特徴とする
トナー。
【0008】
【数3】 (2)「少なくとも着色剤、結着樹脂、微粒子からなる
トナーにおいて、微粒子の1KHzにおける交流法によ
る比誘電率の測定値εβが下記一般式(b)の関係を満
たすことを特徴とするトナー。
【0009】
【数4】 (3)「前記微粒子が疎水性酸化チタン微粒子と疎水性
シリカ微粒子の混合物であり、該2種の微粒子混合物の
1KHzにおける交流法による比誘電率の測定値εβ
2〜6であることを特徴とする前記(2)項に記載のト
ナー」、(4)「前記微粒子の体積固有抵抗が1×10
8〜1×1011Ωcmの範囲であることを特徴とする前
記(1)項に記載のトナー」、(5)前記トナー中に含
まれる該微粒子の個数平均粒子径をDn、体積平均粒径
をDvとするとき、Dn/Dvの値が2以下であること
を特徴とする前記(1)項に記載のトナー」(6)「前
記微粒子の含有率が0.1〜2重量%の範囲であり、個
数平均粒径が5〜10μmであることを特徴とする前記
(1)項に記載のトナー」、(7)「前記疎水性酸化チ
タン微粒子表面が、下記一般式(I)の化学構造を有す
る化合物及び/又はその縮合物により実質的に被覆され
ていることを特徴とする前記(3)項に記載のトナー。
【0010】
【化2】 (Cn2n+1p−(Si−(0−Cm2m+1))4-p ・・・一般式(I) (式中、n、mは正の整数、pは4以下の正の整数であ
る。)」により解決される。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。即ち、必
要十分な量の添加剤により被覆されたトナーにおいて、
トナーの電気的特性のみならず、表面に存在する添加剤
の電気的特性がトナー全体の帯電性に支配的影響を及ぼ
すことから、添加剤において適正な領域の誘電特性、及
び電気抵抗特性を付与することが肝要である。特に複数
種の添加剤を用い、異なる誘電特性の粒子を組み合わせ
て用いることにより、単体の添加剤にはない、際だった
帯電の安定性が得られ、
【0012】
【数5】 の関係にあるものは好ましく用いられる。この値が4を
下回るとき、トナーはその表面層を低誘電体で被覆され
るため、また、比誘電率差の少ないため添加剤相互の電
荷の授受が乏しいためか、現像剤中のトナーの電荷量が
徐々に上昇し、経時使用時に画像濃度の低下等の不具合
を生ずることを見い出した。
【0013】一方で、この値が16を上回るとき、現像
剤中の帯電量が十分得られず、帯電量の保持能力が低い
ため、使用時において画像濃度の異常上昇や、地肌汚れ
などの不具合を生ずる。さらに、転写性においてもトナ
ー粒子の電荷保持能力が低いために好ましい結果を示さ
ない。
【0014】また、少なくとも着色剤、結着樹脂、微粒
子からなるトナーにおいて、微粒子の1KHzにおける
交流法による比誘電率の測定値εβが下記一般式(b)
の関係を満たす粉体を混合してなるトナーであれば、際
立った帯電特性を得られる。
【0015】
【数6】
【0016】ここで選ばれる微粒子添加剤としては、一
般に流動性改質目的に用いられる公知の金属酸化物、有
機樹脂微粒子、金属石鹸などの次のようなものを用いる
ことが可能である。例えばテフロン、ステアリン酸亜鉛
の如き滑剤あるいは酸化セリウム、炭化ケイ素等の研磨
剤、あるいは例えば表面を疎水化したSiO2、TiO2
等の無機酸化物などの流動性付与剤、ケーキング防止剤
として知られるもの、及び、それらの表面処理物などで
ある。特に、流動性の改質効果においては疎水性シリカ
が好ましく用いられるが、これらは一般に比誘電率が高
く、あわせて酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジル
コニウム等の結晶性金属酸化物微粒子から選ばれる微粒
子の疎水化物が比較的流動性に優れるため好ましく、さ
らに適当な表面処理方法や処理素材の選択により所望の
比誘電率、抵抗に調整した粒子と組み合わせて用いるこ
とにより、従来にはない優れた帯電安定性と流動性が得
られる。具体的には、メチルトリメトキシシランヘキサ
メチレンジシラザン、メチルトリメトキシシラン、ジメ
チルポリシロキサン、イソブチルトリメトキシシラン、
イソブチルトリメトキシシラン、トリメトキシフルオロ
プロピルシラン及びメチルトリメトキシシラン混合物等
の表面改質剤により調整する。
【0017】さらに、複数の添加剤を使用する場合にお
いては、その混合物としての電気特性は重要であり、1
KHzにおける交流法による比誘電率の測定値が2〜6
の範囲であるときに好ましい画像を安定して得られる。
また、この微粒子の体積固有抵抗が1×108〜1×1
11Ωcmである場合に好ましい.
【0018】さらに、これらの微粒子の粒子径はトナー
の粒径より十分に小さいことでトナーの流動性に効果が
認められ、高い画像再現性を実現できる。そのときの添
加剤の個数平均粒子径Dnは10〜500nmが好まし
く用いられる。さらに、微粒子中に凝集体等の粗大粒子
が混入するなど、広い粒径分布を持つときには画像上の
抜け等の異常が発生するため、体積平均粒径をDvとす
るとき、Dn/Dvの値が2.0以下であることが肝要
である。また、これらの添加剤の含有量はトナー粒径5
μm〜10μmのトナーにおいて、その流動性を十分に
発現するためには該添加剤の含有量が0.1重量%〜2
重量%の比率で含有されていることが好ましい。トナー
粒径が5μmより小さいとき、必要な流動性を得るため
に要する添加剤の含有率はさらに増加するが、一方で定
着性の低下や感光体の損傷等の不具合も発生しやすい。
また、トナー粒径10μm以上では一般に添加剤の必要
な含有率は低下するが、画像の精細性に欠ける。
【0019】用いる添加剤としては前記のとおり、従来
公知の金属酸化物微粒子の疎水化物において流動性に優
れたものが見い出されるが、特に疎水性酸化チタン微粒
子表面が下記一般式の化学構造を有する化合物及びその
縮合物により表面が疎水化処理され、実質的に被覆され
ている場合には、
【0020】
【化3】 (Cn2n+1p−(Si−(0−Cm2m+1))4-p ・・・一般式(I) (式中、n、mは正の整数、pは4以下の正の整数であ
る。) 誘電特性と流動性を両立するに有効である。具体的に
は、トリメトキシフルオロプロピルシランにより表面を
疎水化処理された酸化チタンやトリメトキシフルオロプ
ロピルシラン及びメチルトリメトキシシランの混合物で
疎水化処理された酸化チタン等である。
【0021】本発明に使用されるトナーとしては一般公
知の粉砕法、重合法等の各種のトナー製法により作成さ
れたトナーを用いることができ、このようなトナーはバ
インダー樹脂としての熱可塑性樹脂を主成分とし、着色
剤、微粒子、帯電制御剤、離型剤等を含むものである。
【0022】本発明に使用されるバインダー樹脂として
は、アクリル系としては、ポリスチレン、ポリビニルト
ルエン等のスチレン及びその置換体の単重合体、スチレ
ン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロピレ
ン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチ
レン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル
酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合
体、スチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタア
クリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタア
クリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル
共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、
スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブ
タジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、ス
チレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エ
ステル共重合体等のスチレン系共重合体、ポリメチルメ
タクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリ
ビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性
ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族または
脂肪族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフ
ィン、パラフィンワックスなどが単独あるいは混合して
使用できる。
【0023】ポリエステル樹脂としては、アルコールと
酸との重縮合反応によって得られ、例えばアルコールと
しては、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリ
コール、1,3−プロピレングリコール、1,4−プロ
ピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−
ブテンジオールなどのジオール類、1,4−ビス(ヒド
ロキシメチル)シクロヘキサン、ビスフェノールA、水
素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフ
ェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノーAな
どのエーテル化ビスフェノール類、これらを炭素数3〜
22の飽和もしくは不飽和の炭化水素基で置換した2価
のアルコール単位体、その他の2価のアルコール単位
体、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロー
ル、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペ
ンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、蔗
糖、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペン
タントリオール、グリセロール、2−メチルプロパント
リオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオー
ル、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等の三価以
上の高アルコール単量体を挙げることができる。
【0024】また、ポリエステル樹脂を得るために用い
られるカルボン酸としては、例えばパルミチン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸等のモノカルボン酸、マレイン
酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコン酸、テレフタ
ル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピ
ン酸、セバチン酸、マロン酸、これらを炭素数3〜22
の飽和もしくは不飽和の炭化水素基で置換した2価の有
機酸単量体、これらの酸の無水物、低級アルキルエステ
ルとリノレイン酸からの二量体、1,2,4−ベンゼン
トリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン
酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,
4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタント
リカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、
1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカ
ルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メ
タン、これらの酸の無水物等の三価以上の多価カルボン
酸単量体を挙げることができる。
【0025】さらにまた、本発明で使用されるエポキシ
樹脂としては、ビスフェノールAとエポクロルヒドリン
との重縮合物等があり、例えば、エポミックR362、
R364、R365、R366、R367、R369
(以上三井石油化学工業(株)製)、エポトートYD−
011、YD−012、YD−014、YD−904、
YD−017、(以上東都化成(株)製)エポコ−ト1
002、1004、1007(以上シェル化学社製)等
の市販のものがある。
【0026】本発明に使用される着色剤としては、カー
ボンブラック、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシ
ン染料、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、ハン
ザイエローG、ローダミン6G、レーキ、カルコオイル
ブルー、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイ
エロー、ローズベンガル、トリアリルメタン系染料、モ
ノアゾ系、ジスアゾ系、染顔料など、従来公知のいかな
る染顔料をも単独あるいは混合して使用し得る。
【0027】また、トナーは通常使用されるトナーと同
様に摩擦帯電性を制御する目的で含有せしめる薬剤を含
有していてもなんら不都合はない。そうした、いわゆる
極性制御剤としては、例えばモノアゾ染料の金属錯塩、
ニトロフミン酸およびその塩、サリチル酸、ナフトエ
塩、ジカルボン酸のCo、Cr、Fe等の金属錯体アミ
ノ化合物、第4級アンモニウム化合物、有機染料などが
ある。
【0028】さらにまた、本発明のトナーは必要に応じ
て離型剤を添加してもよい。本発明で使用される離型材
料としては、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエ
チレン、カルナウバワックス、マイクロクリスタリンワ
ックス、ホホバワックス、ライスワックス、モンタン酸
ワックス等を単独または混合して用いることができる
が、これらに限定されるものではない。トナー全体に占
める割合は、結着樹脂が75%〜93%、着色剤が3%
〜10%、微粒子は0.1%〜3%、その他の成分は1
%〜7%である。
【0029】本発明のトナーは、キャリアを用いない一
成分現像剤や二成分系乾式現像剤としてキャリア粉と混
合して用いられる。本発明に使用し得るキャリアとして
は、公知のものがすべて使用可能であり、例えば鉄粉、
フェライト粉、ニッケル粉のごとき磁性を有する粉体、
ガラスビーズ等およびこれらの表面を樹脂などで処理し
たもの(例えばシリコーン樹脂で被覆したもの)などが
挙げられる。シリコーン樹脂としては従来より知られる
いずれのシリコーン樹脂であってもよい。シリコーン樹
脂層の形成方法としては従来同様、キャリア核体粒子の
表面に噴霧法、浸漬法などの手段でシリコーン樹脂を塗
布すればよい。シリコーン樹脂溶液中に添加物を含有さ
せることも可能であり、例えば導電性微粉末や帯電制御
性薬剤として先に列記したごとき顔料、染料、磁性材
料、導電性材料など無機物、有機物をそれぞれすべて単
独もしくは混合して添加することができる。
【0030】さらにシリコーン樹脂と添加物の分散性、
相溶性を向上させるために、一般公知のシランカップリ
ング剤を含めることができる。シランカップリング剤と
しては、
【0031】
【化4】 X−Si(OR)n ・・・一般式(II) (式中、nは1〜3の整数である。) 一般式(II)で表わされるすべての物質を意味し、Xは
有機物、無機物との反応性、吸着性を有する各種の官能
基、および官能基を有する飽和、不飽和の炭化水素鎖を
意味する。ORはアルコキシ基を意味する。特にXにア
ミノ基を有する、いわゆるアミノシランカップリング剤
は好ましく用いられる。トナーとキャリアの混合割合
は、トナーとキャリアの平均粒径や比重にもよるが、一
般にキャリア100重量部に対し、トナー0.5〜1
5.0重量部程度が適当である。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いてさらに具体的
に説明するが、これら実施例は本発明の一態様にすぎ
ず、本発明はこれら実施例に制限されない。また、本実
施例においては、二種類の微粒子についての態様を示し
ているが、三種類やそれ以上の微粒子を添加することも
可能である。なお、以下実施例に示す各成分量(部)は
いずれも重量基準である。粒子径の測定はコールター社
製コールターカウンタにより測定した。 《トナー母粒子1の製造例》以下の方法でトナー1を得
た。 ポリエステル樹脂 70部 スチレンアクリル樹脂 15部 カルナウバワックス 5部 カーボンブラック 10部 サリチル酸誘電体金属塩 3部 以上の物質をブレンダーにて十分に混合した後、2軸式
押出し機にて溶融混練し、放冷後カッターミルで粗粉砕
し、ついでジェット気流式微粉砕機で微粉砕し、さらに
風力分級機で体積平均粒径12.0μmのトナー母粒子
1を得た。
【0033】《トナー母粒子2の製造例》上記製造例と
同様に作成した粗粉砕粒子をジェット気流式粉砕機で微
粉砕し、さらに風力分級機で分級し、体積平均粒径8.
2μmのトナー母粒子2を得た。
【0034】《流動性改質剤微粒子の製造例》作成する
芯材とする微粒子aの100部を各種表面処理剤bの処
方量をトルエンに溶解した溶液に分散しスラリーを作成
した後、ボールミル分散機に入れ、約24時間混合分散
する。その後、十分な撹拌、専断を加えながら減圧乾燥
を行ない、得られた粉体を100〜300℃の高温下で
焼成し、冷却後、粉砕機で粉砕し、微粉体1〜5を得
た。各微粒子の比誘電率は以下のようにして求めた。各
微粒子を、不導体の円筒の上下に良好な導電性の金属電
極を有する内径約2cmの測定セル内に0.5mm〜
1.0mmの厚みになるように充填した。交流ブリッジ
法により25℃、大気中、室内において測定し、1KH
zの測定周波数から各微粒子の比誘電率を求めた。各微
粒子の詳細は表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】《トナーの製造例》トナー母粒子1の10
0部に対し、表1における微粒子を表2の処方量にて添
加し、ヘンシェルミキサーにて一定時間の撹拌を行な
い、得られた粉体を目開き200μmのメッシュにより
篩い、粗大粒子を取り除いてトナーを得た。それぞれの
トナーの詳細は表2に示す。特にトナー6〜11におい
ては、用いる流動性改質剤微粒子を篩がけし、粗大粒子
を除去した後に使用した。
【0037】また、無機微粒子の評価は以下のように行
なった。結果は表2に併記する。 粒子径測定:トナー適当量をメタノール、水の等量混合
液に投入し、緩やかに撹拌を行なう。必要に応じて適宜
PH調整を行なった後、上澄み液を採取する。この分散
液を大塚電子(株)製DLS700にて動的光散乱測定
を行ない、CUMLANT法により粒子径を決定する。 比誘電率および体積固有抵抗:微粒子を、不導体の円筒
の上下に良好な導電性の金属電極を有する内径約2cm
の測定セル内に0.5mm〜1.0mmの厚みになるよ
うに充填した。交流ブリッジ法により25℃、大気中、
室内において測定し、1KHzの測定周波数における微
粒子の比誘電率を求めた。
【0038】
【数7】 の値を求める。
【0039】
【表2】
【0040】実施例1 製造例1で作成したトナー5部をリコー製シリコンコー
トキャリア100部と混合し、リコー製imagio
MF200に装填して画像面積率6%の文字画像チャー
トで1万枚のランニング評価を行なった。ランニングの
経時において、逐次画像の評価を次のように行なった。 ・細線再現性:主走査、副走査方向ともに600dot
/inch、150line/inchのドット格子ラ
イン画像を出力し、ライン画像の切れ、かすれを3段階
で目視評価した。 ◎:大変良好 ○:良好 △:若干不良 ×:不良(許容不可のレベル) ・解像力:主走査、副走査方向ともに600dot/i
nch、150line/inchの1ドット独立網点
画像を出力し、ドット抜け、画像濃度ムラを3段階で目
視評価した。 ◎:大変良好 ○:良好 △:若干不良 ×:不良(許容不可のレベル) ・転写性:画像面積率6%の文字画像を出力し、文字部
の転写抜けを3段階で目視評価した。 ◎:大変良好 ○:良好 △:若干不良 ×:不良(許容不可のレベル) また、現像部から現像剤を取り出し、トナーの帯電量を
測定した。帯電量の測定は一般公知のブローオフ法によ
った。画像濃度はマクベス反射濃度計により測定した。
評価の結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明により明ら
かなように、本発明によって、経時使用にも安定し、解
像性に富む高濃度の画像が得られ、また、転写性に優れ
た良好な画像を永続的に再現する静電荷現像用トナーが
提供されるという極めて優れた効果を発揮する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】
【表1】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも着色剤、結着樹脂、微粒子か
    らなるトナーにおいて、微粒子が少なくとも2種からな
    り、各微粒子の1KHzにおける交流法による比誘電率
    の測定値が下記一般式(a)の関係を満たすことを特徴
    とするトナー。 【数1】
  2. 【請求項2】 少なくとも着色剤、結着樹脂、微粒子か
    らなるトナーにおいて、微粒子の1KHzにおける交流
    法による比誘電率の測定値εβが下記一般式(b)の関
    係を満たすことを特徴とするトナー。 【数2】
  3. 【請求項3】 前記微粒子が疎水性酸化チタン微粒子と
    疎水性シリカ微粒子の混合物であり、該2種の微粒子混
    合物の1KHzにおける交流法による比誘電率の測定値
    εβが2〜6であることを特徴とする請求項2に記載の
    トナー。
  4. 【請求項4】 前記微粒子の体積固有抵抗が1×108
    〜1×1011Ωcmの範囲であることを特徴とする請求
    項1に記載のトナー。
  5. 【請求項5】 前記トナー中に含まれる該微粒子の個数
    平均粒子径をDn、体積平均粒径をDvとするとき、D
    n/Dvの値が2以下であることを特徴とする請求項1
    に記載のトナー。
  6. 【請求項6】 前記微粒子の含有率が0.1〜2重量%
    の範囲であり、個数平均粒径が5〜10μmであること
    を特徴とする請求項1に記載のトナー。
  7. 【請求項7】 前記疎水性酸化チタン微粒子表面が、下
    記一般式(I)の化学構造を有する化合物及び/又はそ
    の縮合物により実質的に被覆されていることを特徴とす
    る請求項3に記載のトナー。 【化1】 (Cn2n+1p−(Si−(0−Cm2m+1))4-p ・・・一般式(I) (式中、n、mは正の整数、pは4以下の正の整数であ
    る。)
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