JPH11218880A - 写真フイルムのカートリッジ用ラベル検証方法及び装置 - Google Patents

写真フイルムのカートリッジ用ラベル検証方法及び装置

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Publication number
JPH11218880A
JPH11218880A JP10021942A JP2194298A JPH11218880A JP H11218880 A JPH11218880 A JP H11218880A JP 10021942 A JP10021942 A JP 10021942A JP 2194298 A JP2194298 A JP 2194298A JP H11218880 A JPH11218880 A JP H11218880A
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JP
Japan
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label
bar code
cartridge
code
film
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Application number
JP10021942A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Takeya
俊幸 武谷
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラベルに記録されるバーコードと可読コード
に表されるID番号と、バーコードに表されるフイルム
情報と印刷されたフイルム情報とを確実に一致させる。 【解決手段】 ラベル10は、その搬送中にCCDカメ
ラ45によって撮像され、予め印刷された写真フイルム
の品種、撮影可能コマ数が抽出され、これがプリンタ3
2でプリントされるバーコードに応じたプリントデータ
から得られる品種、撮影可能コマ数と照合される。プリ
ンタ32でラベル10にプリントされたバーコード2
0,可読コード22は、バーコードリーダ50及びCC
Dカメラ53によって読み取られ、バーコード20と可
読コード22に表されるカートリッジID番号とが照合
されるとともに、その品質が確認される。また、バーコ
ード20に表されるフイルム情報とCCDカメラ45に
よって撮像されて抽出されたフイルム情報とが照合され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルムを収
納するカートリッジに貼付されるラベルを検証する写真
フイルムのカートリッジ用ラベルの検証方法及び装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近実用化されたアドバンスト・フォト
・システム(Advanced Photo-System)では、型式名IX
240の写真フイルムカートリッジが用いられる。この
写真フイルムカートリッジは、プラスチック製のカート
リッジに写真フイルムを収納したもので、写真フイルム
が未露光,露光済,現像済にかかわらずカメラに装填す
る前あるいはカマラから取り出した状態では写真フイル
ムがその先端も含めてカートリッジ内に巻き込まれてお
り、カートリッジに組み込まれた遮光蓋によってフイル
ム通路が閉じられている。写真フイルムはカートリッジ
内でスプールに巻かれており、遮光蓋を開いた状態では
スプールを外部から回転することによって、写真フイル
ムの送り出しと巻込みができるようになっている。そし
てこのカートリッジは、内蔵されたスプールとともに現
像後の写真フイルムの収納容器としても用いられる。
【0003】現像所では、フイルム現像のためにカート
リッジから写真フイルムを一旦取り外し、そして所定の
現像処理を終えた後に再び元のカートリッジと組み合わ
せてその中に巻き込む。そして、以後のプリント処理に
ついてはカートリッジごとプリンタで取り扱うようにし
ている。このとき、カートリッジと写真フイルムとの整
合を確実にするために、カートリッジと写真フイルムと
の両者に共通のID番号が付されている。
【0004】写真フイルムにID番号を付すにあたって
は、写真フイルムカートリッジの製造時にそのエッジ部
分に沿ってサイドプリントが行われ、目視確認用の例え
ば9桁のID番号の数字列(可読コード)と、このID
番号を含めて写真フイルムの品種や撮影枚数等応じた合
計15桁の数字列を表すバーコードとが潜像として記録
される。このれらの数字列とバーコードとはフイルム現
像によって顕在化し、目視及びバーコードリーダでの自
動読み取りが可能となる。一方、カートリッジには収納
すべき写真フイルムに応じた15桁の数字列を表すバー
コードと、この数字列に含まれる9桁のID番号のうち
の下6桁を可読コードとしてプリントしたラベルが貼付
されており、バーコードリーダや目視によってその読み
取りが行われ、写真フイルムのID番号との照合を行う
ことができる。
【0005】ラベルのバーコード及び可読コードは、予
め写真フイルムカートリッジの品種や撮影可能コマ数,
フイルム感度等が印刷されたラベルにプリントされ、こ
のラベルがカートリッジに貼付される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ラベルにプ
リントされるバーコードは、プリント後にバーコードリ
ーダで読み取り、正しくプリントされているかを全数に
ついて確認していたが、可読コードについては、プリン
トシステムの信頼性にたよっており、抜き取りによる目
視でのプリント品質の検査だけを行っていた。このた
め、プリント品質が悪く目視による読み取りができない
可読コードがプリントされたラベルがカートリッジに貼
付されて出荷されてしまうという可能性があった。この
ように、ラベルの可読コードが目視によって読み取れな
い写真フイルムカートリッジが出荷されてしまうと、例
えば、目視によって写真フイルムとカートリッジとのI
D番号の照合をする場合に、これができないといった不
都合が生じる。
【0007】また、バーコードに表されるID番号と可
読コードのID番号とが一致しないという可能性もあ
る。製造時には、例えば、写真フイルムをカートリッジ
に収納する際に、貼付されたラベルのバーコードをバー
コードリーダで読み出し、これに対応するバーコードや
ID番号を写真フイルムにサイドプリントしてから両者
を組み合わせる等して、ラベルのバーコードに表される
ID番号と写真フイルムのサイドプリントされたID番
号とが一致されるようにしている。このため、バーコー
ドと可読コードのID番号が不一致になると、写真フイ
ルムのID番号とカートリッジの可読コードのID番号
とが不一致となり、現像所等で目視による写真フイルム
とカートリッジとのID番号を照合した場合に、同じI
D番号の組み合わせを見つけることができなくなるとい
った問題が発生する。また、最悪の場合には、複数個の
写真フイルムカートリッジの間で、カートリッジに収納
される写真フイルムが入れ換えられ、貼付されたラベル
の可読コードに基づいて写真フイルムカートリッジを返
却すると、写真フイルムが本来のユーザに返却されない
といった重大な問題が発生する。
【0008】さらには、予め写真フイルムカートリッジ
の名称や撮影可能コマ数,フイルム感度等が印刷された
各種のラベルに対してバーコードや可読コードをプリン
トする際には、オペーレータによってラベルの印刷内容
とプリントすべきバーコードの内容との対応が確認され
ているにすぎない。このため、バーコードが表す情報と
ラベルの印刷内容とが異なってしまうこともある。この
ような場合には、製造メーカにおける商品管理に混乱を
発生させたり、このラベルが貼付された写真フイルムカ
ートリッジを購入した利用者が購入したはずの品種と異
なる写真フイルムで撮影を行ってしまうといった問題が
発生してしまう。
【0009】本発明は上記従来技術を考慮してなされた
ものであり、その目的はカートリッジに貼付されるラベ
ルのバーコード及び可読コードが不一致となることを確
実に避けるとともに、これらの品質を保つことができる
ようにした写真フイルムのカートリッジ用ラベル検証方
法及び装置を提供することにある。また、ラベルに印刷
された印刷内容と、このラベルにプリントされるバーコ
ードの内容が不一致となることを確実に避けることがで
きるようにした写真フイルムのカートリッジ用ラベル検
証方法及び装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ラベルに記録されたバーコードを読み取っ
て得られるID番号と、可読コードを光学的に読み取っ
て得られるID番号との照合を行って両者が一致してい
るか否かを確認できるようにしたものである。また、ラ
ベルを光学的に読み取って得られる印刷されたフイルム
情報に対して、バーコードリーダによるバーコードの読
み取り結果またはバーコードを記録するために用意され
たデータから得られるフイルム情報の照合を行って両者
が一致しているか否かを確認できるようにしたものであ
る。さらに、バーコード,可読コードの読み取り結果に
基づいて記録されたこれらの品質を確認するようにした
ものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図2(a)及び図2(b)にアド
バンスト・フォト・システムで用いられるIX240型
式の写真フイルムカートリッジを示す。なお、図2
(b)には、図2(a)と反対側の部分を描いてある。
写真フイルムカートリッジ2は、写真フイルム3と、こ
の写真フイルム3を収納するカートリッジ4とから構成
されている。カートリッジ4は、それぞれプラスチック
一体成形品として作られた上ケース4a及び下ケース4
bと、その内部に回転自在に組み込まれたスプール5,
遮光蓋6,ディスク板7、さらにはフイルム送り出し機
構やスプールロック機構を構成する他の部品が組み込ま
れている。
【0012】写真フイルム3は、その後端に設けられた
係止穴3a(図5参照)がスプール5に形成された係止
爪に係合され、スプール5に巻き付けられた状態でカー
トリッジ4内に収納されている。写真フイルム3は、ス
プール5に対して着脱自在とされており、例えばフイル
ム現像時には、写真フイルム3がスプール5から外され
てカートリッジ4から分離される。遮光蓋6は、写真フ
イルム3をカートリッジ4の外部に送り出すための送出
口8を開閉する。この遮光蓋6を開いた状態で、スプー
ル5を時計方向に回転させると、送出口8から写真フイ
ルム3の先端がカートリッジ4の外部に送り出される。
また、スプール5を反時計方向に回転させることによっ
て、写真フイルム3がスプール5に巻き付けられてカー
トリッジ4内に収納される。そして、写真フイルム3の
先端まで完全に巻き込んだ後に遮光蓋6を閉じることに
よって、カートリッジ4の内部が光密状態にされる。
【0013】カートリッジ4の表面にはラベル10が貼
付されている。図2及び図3に示すように、ラベル10
には写真フイルムカートリッジ2のフイルム情報が例え
ばオフセット印刷されている。フイルム情報としては、
写真フイルム3の乳剤や仕向けられる商品に応じた品種
を表す品種表示15,この品種表示15に示される写真
フイルム3の基礎情報、例えばプリント用(ネガ)/ス
ライド用(リバーサル)、デーライト/タングステン,
フイルム感度等、現像処理指定情報等を表した基礎デー
タ表示16,撮影可能コマ数を示すコマ数表示17等が
ある。
【0014】フイルム情報は、カートリッジ4に収納し
た写真フイルム3の品種、撮影可能コマ数等に応じたも
のが印刷されており、同一種類の写真フイルムカートリ
ッジ3では共通なものとされており、例えば図4に示す
ように、レンズ付きフイルムユニットに用いられるもの
には、「レンズ付きフイルムユニット用」といった文字
が品種表示15として印刷され、基礎データ表示16や
コマ数表示17等はそれに応じた内容で印刷されてい
る。
【0015】また、このラベル10には、フイルム情報
等を6桁の数字で表した標準コード(DXコード)と、
9桁の数字からなるカートリッジID番号とを組み合わ
せた合計15桁の数字がバーコード20としてプリント
されている。また、このバーコード20の近傍には、標
準コードとカートリッジID番号とが小さな数字でコー
ド表示21としてプリントされている。バーコード20
は、例えばバーコードの規格の1つである「Code4
9」に準拠した2段スタック型のものであり、ハンディ
型あるいは設置型のバーコードリーダで自動読み取りす
るときに用いられる。
【0016】コード表示21を用いて、バーコード20
の内容を説明すると、15桁の数字のうちの上4桁が写
真フイルム3の品種を表しており、この数字は品種表示
15に対応したものになっている。また、次の1桁(5
桁目)が撮影可能コマ数を表しており、コマ数表示17
と対応する。6桁目は、フイルムメーカが使用する数字
である。さらに、15桁のうちの下9桁がカートリッジ
ID番号であり、この9桁の数字は、全てのカートリッ
ジ4に異なるものが付与される。
【0017】ラベル10のバーコード20と反対側の端
部には、9桁のカートリッジID番号のうちの下6桁の
数字が可読コード22として、比較的に大きな数字で記
録されている。可読コード22は、例えば、バーコード
リーダによるバーコード20の自動読み取りが行えない
等といった場合に、カートリッジID番号を目視確認す
るために用いられる。なお、カートリッジID番号は9
桁であるが、現像所等で同じ6桁の可読コード22を有
したカートリッジが同時に処理される可能性は極めて低
いため、このように下6桁を可読コード22として用い
ても実用上支障がない。バーコード20,コード表示2
1,及び可読コード22は、これらを除く各種の表示1
5〜17等を予め印刷したラベル10に対してプリンタ
でプリントされる。なお、図3及び図4に示されるバー
コード20のパターンと、それに対応する標準コード、
ID番号の数字は説明のための便宜的なものであって実
際のものとは異なる。
【0018】図5に写真フイルム3をカートリッジ4か
ら引き出した状態で示す。写真フイルム3の先端側と後
端側の非撮影領域には、9桁の数字で表されたフイルム
ID番号25と、このフイルムID番号25及び撮影可
能コマ数を2進化コードで表したバーコード26がサイ
ドプリントされている。なお、図では省略してあるが、
写真フイルム3には、この他に製造ロット番号がサイド
プリントされている。また、撮影領域内の各コマ位置ご
とには、コマ番号を表す数字とそのバーコード及び、標
準コードを2進化コードで表したバーコードがサイドプ
リントされている。各写真フイルム3のフイルムID番
号25は、これが装填されるカートリッジ4のカートリ
ッジID番号と同じにされている。
【0019】例えば、フイルムID番号25とバーコー
ド26は、写真フイルム3をカートリッジ4に装填する
際に、装填すべきカートリッジ4に貼付されたラベル1
0のバーコード20をバーコードリーダで読み取って得
られるカートリッジID番号に基づいて写真フイルム3
にサイドプリントされる。
【0020】図1に本発明を実施したラベル10のプリ
ントシステムの概略を示す。ラベル10は、離型紙30
上に配列保持された状態で搬送路の上流(図中右側)に
ロール状のラベルロール(図示省略)としてセットされ
る。このラベルロールは、1個当たり例えば5000〜
10000のラベル10を有しており、1個のラベルロ
ールの各ラベル10には、バーコード20,コード表示
21及び可読コード22を除いた同一内容のフイルム情
報が予め例えばオフセット印刷されている。離型紙30
は、ラベルロールから引き出され、搬送機構(図示省
略)により、搬送路を上流から下流に向けて一定の速度
で搬送される。
【0021】搬送路には、バーコード20,コード表示
21,可読コード22をプリントするプリンタ32が配
されている。このプリンタ32は、搬送路の下方に設け
られたプラテンプレート33,このプラテンプレート3
3に対向するようにして設けられたサーマルヘッド3
4,プリンタ用のコントローラ35、及びこのコントロ
ーラ35の制御によりプリントすべき内容に基づいてサ
ーマルヘッド34を駆動する駆動回路36等から構成さ
れている。
【0022】サーマルヘッド34の下部には、離型紙3
0の搬送方向と直交する方向に多数の発熱素子がライン
状に配列された発熱素子アレイ34aが形成されてい
る。サーマルヘッド34は、バーコード20,コード表
示21及び可読コード22をプリントするために、イン
クリボン37を挟んで発熱素子アレイ34aをラベル1
0の上に圧接した圧接位置と、ラベル10から離れた退
避位置との間で上下に移動自在とされている。
【0023】コントローラ35は、このプリントシステ
ムを統括して制御するプリントシステムコントローラ3
8により、プリントすべきバーコード20,コード表示
21及び可読コード22のプリントデータがセットさ
れ、このプリントデータに基づいて駆動回路36を介し
てサーマルヘッド34を駆動する。これにより、発熱素
子アレイ34aの各発熱素子が発熱され、インクリボン
37のインクが溶融しラベル10に転写されてプリント
データに基づいたバーコード20,コード表示21及び
可読コード22がプリントされる。
【0024】プリントすべきバーコード20,コード表
示21及び可読コード22は、写真フイルムカートリッ
ジ2の生産管理を行うラインコントローラ39からプリ
ントシステムコントローラ38に対して指定される。1
個のラベルロールの各ラベル10に対して上記のプリン
トを行うときには、標準コード、すなわち品種及び撮影
可能コマ数に対応するコード表示21の上6桁の数字に
ついては同一のものとされる。また、カートリッジID
番号に対応するコード表示21の下9桁及び可読コード
22の6桁の数字については、ラベル一枚毎に順次に番
号が「1」ずつ増えるようにプリントされる。さらに、
バーコード20は、標準コードとカートリッジID番号
を組み合わせた15桁の数字を表すようにプリントされ
る。
【0025】プリンタ32の上流にはラベル10に対し
て予め印刷されたフイルム情報を読み取る上流側ユニッ
ト40が、また下流にはプリントされたバーコード20
及び可読コード22を読み取る下流側ユニット41がそ
れぞれ配されている。そして、これらの各ユニット4
0,41とプリントシステムコントローラ38とによっ
て検証装置が構成されている。
【0026】上流側ユニット40は、イメージセンサと
してのCCDカメラ45,画像抽出回路46、上流側ユ
ニット40の各部を制御するコントローラ47とから構
成されている。CCDカメラ45は、搬送中のラベル1
0を撮像する。画像抽出回路46は、CCDカメラ45
によって撮像されたラベル10の画像から品種表示15
及びコマ数表示17を抽出,認識し、品種表示データ及
びコマ数表示データとしてプリントシステムコントロー
ラ38に送る。
【0027】下流側ユニット41は、バーコードリーダ
系とイメージセンサ系とコントローラ48とからなる。
バーコードリーダ系は、バーコードリーダ50とデーコ
ーダ51とからなる。バーコードリーダ50は、ラベル
10が下流側ユニット41に対峙する位置に達するとラ
ベル10上に印刷されたバーコード20を搬送方向と直
交する方向に走査して、この走査で得られるバーコード
信号をデコーダ51に送る。このバーコードリーダ50
による走査は、バーコード20が通過するまでの間に複
数回行われる。ラベル10は、バーコード20のスタッ
ク方向に搬送されるため、バーコードリーダ50は、そ
の走査位置を搬送方向にずらしながらバーコード20の
走査を行う。これにより、バーコード20の全域をバー
コードリーダ50が走査する。
【0028】デコーダ51は、バーコード信号に基づい
てバーコード20の内容、すなわち、プリントされたバ
ーコード20が表す15桁の数字を解読し、この解読結
果をデコードデータとしてプリントシステムコントロー
ラ38に送る。また、デコーダ51は、複数回の走査の
うちで正常にデコードすることができたデコード可能回
数を出力してプリントシステムコントローラ38に送
る。デコードデータ及びデコード可能回数は、バーコー
ド20のプリント品質の判定や、バーコード20の内容
が予め印刷されている品種表示15,コマ数表示17と
一致しているか否かの確認,可読コード22のカートリ
ッジID番号との一致の確認等のために用いられる。
【0029】なお、この例では、バーコードリーダ50
は、2個のリーダから構成されており、それぞれがバー
コード20の対応する段を走査するようにしているが、
1個のリーダで両方の段を走査するようにしてもよい。
【0030】下流側ユニット41のイメージセンサ系
は、イメージセンサとしてのCCDカメラ53と、画像
処理回路54とから構成されている。CCDカメラ53
は、バーコードリーダ50がバーコード20を走査して
いる間に、可読コード22を1回撮像した信号を画像処
理回路54に送る。
【0031】検証装置の機能ブロックを図6に示す。C
CDカメラ53からの信号は、画像処理回路54のA/
D変換器54aに送られる。そして、このA/D変換器
54aによって、撮像された可読コード22が画像デー
タに変換されからメモリ54bに書き込まれる。メモリ
54bに書き込まれた画像データは、文字認識手段54
cと可読コード品質判定手段54dにそれぞれ送られ
る。
【0032】文字認識手段54cは、メモリ54bに書
き込まれた画像データに基づいて、可読コード22の数
字及び記号を認識し、認識結果を可読コード認識データ
とする。可読コード品質判定手段54dには、可読コー
ド22としてプリントされる数字「0」〜「9」と記号
「−」との形状が予めを比較基準データとして記憶され
ている。この可読コード品質判定手段54dは、文字認
識手段54cによって可読コード22の認識が可能であ
った場合に、可読コード22の各数字及び記号を表す画
像データを対応する比較基準データと比較する。これに
より、可読コード22としてプリントされた各数字及び
記号の形状と、本来プリントすべき形状とのズレ量を算
出して可読コード品質データを作成する。可読コード品
質データは、例えば可読コード22の各数字及び記号の
形状のズレが許容範囲内である場合には「OK」、許容
範囲をよりもズレている場合には「NG」とされる。可
読コード認識データ及び可読コード品質データは、プリ
ントシステムコントローラ38に送られる。なお、可読
コード品質データは、可読コード22の文字認識を行え
なかった場合にも「NG」とされる。
【0033】プリントシステムコントローラ38は、通
信制御手段38aを介してプリントデータ等の必要なデ
ータをラインコントローラ39との間で入出力する。プ
リントメモリ38bには、ラインコントローラ39から
のプリントデータがラベル一枚毎にセットされ、このプ
リンタメモリ38bのプリントデータに基づいてプリン
タ32が駆動され、ラベル10にバーコード20,表示
コード21,可読コード22がプリントされる。
【0034】ラベル確認手段38cは、プリントメモリ
38bのプリントデータから得られる写真フイルム3の
品種及び撮影可能コマ数と、画像抽出回路46からの品
種表示データ及びコマ数表示データとから得られる品種
及び撮影可能コマ数とを照合する。この照合により、搬
送路にかけられているラベルロールのラベル10がプリ
ントすべき品種及び撮影可能コマ数のもであるか否か、
またラベルロールに異品種のラベルが混在していないか
を確認する。
【0035】標準コード確認手段38dは、画像抽出回
路46からの品種表示データ及びコマ数表示データとデ
コーダ51からのデコードデータとからそれぞれ得られ
る写真フイルム3の品種及び撮影可能コマ数を照合す
る。これにより、ラベル10にプリントされたバーコー
ド20の内容が予め印刷されている品種及び撮影可能コ
マ数に対応したものになっているかの否かの確認を行
う。また、この確認によっても、搬送路にかけられてい
るラベルロールがプリントすべき品種及び撮影可能コマ
数のラベルと一致しているか否かの確認を行うことがで
きる。この標準コード確認手段38dと前述のラベル確
認手段38cとは、いずれもフイルム情報照合手段とな
っている。
【0036】バーコード品質判定手段38eは、デコー
ダ51からデコード可能回数が入力され、このデコード
回数を予め設定されている比較基準回数と比較すること
によって、プリントされたバーコード20の品質を判定
する。この比較で前者が後者よりも大きいときには、バ
ーコード20のプリント品質が適切であることを示すバ
ーコード品質データ「OK」を出力するが、同じか小さ
いときには、バーコード20のプリント品質が基準以下
であることを示すバーコード品質データ「NG」を出力
する。
【0037】品質判定手段38fは、前述のバーコード
品質データと、可読コード品質データとに基づいてラベ
ル10のプリント品質を総合的に判定する。この判定で
は、各品質データのうちでいずれか一方でも「NG」と
なっている場合には、品質判定データを「NG」とし、
各品質データの両方が「OK」の場合に品質判定データ
を「OK」とする。
【0038】ID照合手段38gは、デコードデータか
ら得られるカートリッジID番号のうちの下6桁の数字
と、可読コード認識データから得られる6桁の数字とを
照合することにより、バーコード20のカートリッジI
D番号の下6桁と、可読コード22のカートリッジID
番号とが全て一致しているか否かを確認する。ID照合
手段38gは、両者が一致している場合には、ID番号
判定データを「OK」とし、一致していない場合に「N
G」とする。
【0039】総合判定手段38hは、総合品質判定デー
タと、ID番号判定データとに基づいて、ラベル10の
プリント状態を総合的に判定する。この総合判定手段3
8hは、各判定データが共に「OK」となっている場合
には、「OK」の総合判定データを出力し、いずれか一
方でも「NG」となっている場合には「NG」の総合判
定データを出力する。
【0040】総合判定手段38hからの総合判定データ
は、通信制御手段38aを介してラインコントローラ3
9にフィードバックされる。同様に、ラベル確認手段3
8c,標準コード確認手段38dからの各確認結果につ
いても、ラインコントローラ39にフィードバックされ
る。ラインコントローラ39は、プリントシステムコン
トローラ38からの各フィードバック情報に基づいて、
例えばプリント品質が適切でないラベル10は破棄する
ようにプリントシステム下流の装置を制御したり、プリ
ントすべきバーコード20等の内容とラベルに予め印刷
された品種表示15やコマ数表示17とが対応していな
い場合には、このプリントシステムを停止させるととも
にオペレータに対して警告をする警告処理を行う。
【0041】次に上記構成の作用について、ラベルの検
証の流れを示す図7を参照しながら説明する。プリント
システムのオペレータは、ラインコントローラ39に登
録されている生産計画に基づいた品種表示15,基礎デ
ータ表示16,コマ数表示17がラベル10に印刷され
たラベルロールをプリントシステムにセットする。ラベ
ルロールをセットしてからプリントシステムを稼働状態
とすると、ラベルロールから、離型紙30とともにラベ
ル10が搬送路に送り出される。また、これと同時にプ
リンタ32と、検証装置の各ユニット40,41が作動
される。
【0042】プリントシステムが稼働されるとラインコ
ントローラ39は、このプリントシステムによって今回
生産すべきラベル10に共通な品種及び撮影可能コマ数
とに応じた6桁の数字からなる標準コードと、ラベル1
0毎に特有な9桁の数字のカートリッジID番号とを組
み合わせた15桁の数字を表す1番目のプリントデータ
をプリントシステムコントローラ38に送る。そして、
このプリントデータがプリントメモリ38bに書き込ま
れ、このプリントデータがプリントメモリ38bから読
み出されて、ラベル確認手段38cに取り込まれる。
【0043】離型紙30の搬送により、最初のラベル1
0が上流側ユニット40の位置に達すると、CCDカメ
ラ45がラベル10を撮像する。撮像されたラベル10
の画像は、画像抽出回路46によって、品種表示15及
びコマ数表示17の部分が抽出され、これらに応じた品
種表示データ及びコマ数表示データとがラベル確認手段
38cと、標準コード確認手段38dに送られる。
【0044】ラベル確認手段38cは、この画像抽出回
路46からの品種表示データ及びコマ数表示データから
得られる品種及び撮影可能コマ数と、先にプリントメモ
リ38bから取り込んだプリントデータから得られる品
種及び撮影可能コマ数とを照合し、現在プリントシステ
ムにかけられているラベル10に予め印刷された品種表
示15とコマ数表示17と、これからプリントしようと
するバーコード20によって表される品種及び撮影可能
コマ数とが一致した内容であるか否かを調べる。
【0045】例えば、オペレータのミスや、何らかの理
由による生産計画の狂いから、これからプリントしよう
とするバーコード20が表す品種,撮影可能コマ数と異
なるフイルム情報が印刷されたラベル10が搬送路にか
けられていたり、ラベル10が生産計画通りであるが、
ラインコントローラ39への標準コードの登録ミス等に
より、プリントしようとしているバーコード20とラベ
ル10が対応していない場合には、警告処理が実行され
る。そして、この警告処理により、プリントシステムが
停止されるとともに、オペレータに対してプリントすべ
き内容とラベル10とが対応していないことを警告す
る。オペレータは、この警告により、生産計画や各種の
設定を見直したり、またラベルロールを交換する等し
て、プリントすべきバーコード20とプリントされるラ
ベル10が対応するようにしてから、プリントシステム
を再稼働させる。
【0046】ラベル確認手段38cによって、バーコー
ド20によって表される品種及び撮影可能コマ数とラベ
ル10に印刷されたがものが一致している場合には、プ
リントシステムは、稼働が継続され、最初のラベル10
がプリンタ32に向けて搬送される。そして、1番目の
ラベル10がプリンタ32に達すると、プリントメモリ
38bのプリントデータがコントローラ35にセットさ
れる。この後、プリントメモリ38bには、第2番目の
ラベル10に対する15桁の数字を表すプリントデータ
がセットされる。このときに、標準コードに対応する6
桁の数字は、1番目と同じ数字が、またカートリッジI
D番号に対応する9桁の数字は、1番目のものよりも
「1」だけ大きい数字のプリントデータがセットされ
る。
【0047】コントローラ35は、セットされたプリン
トデータに基づいて駆動回路36を介してサーマルヘッ
ド34を駆動し、バーコード20,コード表示21及び
可読コード22のプリントを開始する。まず最初に、搬
送中の1番目のラベル10に対して、可読コード22が
プリントされる。コントローラ35は、プリントデータ
に表される15桁の数字のうちの下6桁、すなわち9桁
のカートリッジID番号のうちの下6桁を3桁ずつに区
切って、その間に「−」を入れたデータを作成し、これ
を駆動回路36に送る。このデータに基づいて駆動回路
36が発熱素子アレイ34aの各発熱素子を発熱させ
る。これにより、インクリボン37のインクがラベル1
0の搬送方向の先端部に転写されて可読コード22がプ
リントされる。
【0048】次にコントローラ35は、ラベル10のバ
ーコード20を記録するエリアが発熱素子アレイ34a
に達するまでの間に、プリントデータに基づいて、プリ
ントすべきバーコード20のパターンに応じたデータを
作成する。そして、バーコード20を記録するエリアが
発熱素子アレイ34aに達すると、この作成されたデー
タに基づいて発熱素子アレイ34aの各発熱素子が発熱
されることにより、プリントデータに表される15桁の
数字がラベル10上にバーコード20としてプリントさ
れる。バーコード20の記録後には、バーコード20の
内容を示す15桁のコード表示21がプリントされる。
【0049】このようにして、バーコード20,コード
表示21及び可読コード22がプリントされたラベル1
0は、さらに搬送路の下流の下流側ユニット41に向け
て搬送される。このラベル10が、下流側ユニット41
に達し、そのバーコード20がプリントされた部分がハ
ーコードリーダ50に対峙すると、バーコードリーダ5
0が走査を開始する。そして、この走査は、バーコード
20がバーコードリーダ50を通過するまでの間に複数
回行われる。また、バーコードリーダ50によって走査
が行われている間に、CCDカメラ53によって、可読
コード22がプリントされているラベル10の先端部分
が撮像される。
【0050】バーコードリーダ50がバーコード20を
走査したときに得られるバーコード信号は、デコーダ5
1にそれぞれ送られ、このデコーダ51によって複数回
分のバーコード信号が順次にデコードされるが、例えば
1回分の走査によるデコード結果がデコードデータとさ
れる。また、複数回の走査のうちの走査デコード可能で
あった回数をデコード可能回数とする。そして、デコー
ドデータは、標準コード確認手段39d及びID照合確
認手段38gに送られ、デコード可能回数は、バーコー
ド品質判定手段38eに送られる。
【0051】デコード可能回数が入力されると、バーコ
ード品質判定手段38eは、例えば、デコード可能回数
が走査回数に対して例えば80%以上になっている場合
には、バーコード20が適切な品質でプリントされてい
ると判断して「OK」のバーコード品質データを出力す
るが、それ未満の場合には、何らかの理由でバーコード
20が適切にプリントされていないと判断して「NG」
のバーコード品質データを出力する。そして、このバー
コード品質データが品質判定手段38fに送られる。
【0052】バーコードリーダ50は、ラベル10の搬
送にともなって、走査位置を変えながら、バーコード2
0の全域を走査するから、例えば、図8(a)の適正な
バーコード20に対して、図8(b)のバーコード20
のパターンの抜け、図8(c)のバーコード20上のキ
ズ、図8(d)のラベル10の破れ、図8(e)のラベ
ル10の折れ曲がり、図8(f)のバーコード20のパ
ターンのつぶれ、図8(g)のバーコード20中の汚
れ、図8(h)のラベル10のしわ、図8(i)のよう
なバーコードの余白マージーンの汚れ等のようなバーコ
ード20の各種の異常に対してバーコード品質データが
「NG」とされる。
【0053】また、CCDカメラ53によって撮像され
たラベル10の先端部分は、画像処理回路54のA/D
変換器54aによって画像データに変換されてからメモ
リ54bに書き込まれる。この後、メモリ54bの画像
データは文字認識手段54cによって読み出され、可読
コード22の各数字と記号とが認識され、文字認識が正
常に完了すると認識された各数字と記号とが可読コード
認識データとしてID照合手段38gに送られる。この
後、可読コード品質判定手段54dは、画像データのう
ちの各数字と記号とに対応する画像データと比較基準デ
ータと比較することによって、可読コード22に含まれ
る各数字と記号の形状のズレを算出し、このズレ量に基
づいた可読コード品質データを品質判定手段38fに送
る。このときに、ズレ量が許容範囲内であれば可読コー
ド品質データが「OK」とされるが、文字認識手段54
cで文字認識ができなかった場合及びズレ量が許容範囲
外であれば「NG」とされる。
【0054】バーコード品質判定手段38eからのバー
コード品質データ、及び可読コード品質判定手段54d
からの可読コード品質判定コードが入力されると、品質
判定手段38fは、これら両方の品質データがともに
「OK」となっていれば、「OK」の品質判定データを
総合判定手段38hに送るが、いずれか一方でも「N
G」となっている場合には、バーコード20,可読コー
ド22の少なくいずれか一方に不適切なプリントがされ
ていたり、ラベル10に汚れやキズ、しわ等があると判
定して、「NG」の品質判定データを送る。
【0055】一方、デコーダ51からのデコードデータ
と、文字認識手段54cからの可読コード認識データが
入力されると、ID照合手段38gは、これらの各デー
タから得られるカートリッジID番号のうちの各6桁を
照合することにより、バーコード20に表されるカート
リッジID番号の下6桁の数字が可読コード22の6桁
の数字と一致しているか否かを確認する。例えば、バー
コード20及び可読コード22が同一のプリントデータ
に基づいて正しくプリントされていれば、これら両者が
一致するため、ID番号判定データが「OK」とされる
が、何らかの理由でこれらの各6桁の数字が一致してい
ないときには、ID番号判定データが「NG」とされ
る。そして、このID番号判定データが総合判定手段3
8hに送られる。
【0056】このように、バーコード20と可読コード
22の照合と、これらの品質の確認は、それぞれについ
て1回の読み取りで行われ、またほぼ同時に行われるの
で、ラベル10の検証が効率よく行われる。したがっ
て、プリントシステムによる生産速度を犠牲にすること
もない。
【0057】そして、総合判定手段38hは、品質判定
データとID番号判定データとの内容を参照し、これら
両方とも「OK」となっている場合には、該当するラベ
ル10、すなわち1番目のラベル10に対して特に処理
を行わないが、いずれか一方でも「NG」となっている
場合には、この1番目のラベル10が商品としては不適
切であるため、ラインコントローラ39にこのラベル1
0を破棄するためのデータを送る。
【0058】また、標準コード確認手段38dでは、1
番目のラベル10のバーコード20を走査して得られる
デコーダ51からのデコードデータと画像抽出回路46
からの品種表示データ及びコマ数表示データとを用い
て、印刷されている品種表示15とコマ数表示17がプ
リントされたバーコード20に表される標準コードと一
致しているか否かが確認される。そして、これらが一致
していない場合には、この1番目のラベル10が商品用
としては不適切であるため、ラインコントローラ39に
このラベル10を破棄するためのデータを送るととも
に、例えば搬送路に搬送中の各ラベル10の種類が適切
か、標準コード等の設定が正しいか、プリンタ32が正
常に作動しているか等の確認を促す表示をラインコント
ローラ39を介してオペレータにする。もちろん、この
ような場合に、プリントシステムを停止するようにして
もよい。
【0059】同様な手順により、2番目以降のラベル1
0についても、ラベル10の予め印刷されたフイルム情
報の読み取り、可読コード22,バーコード20,コー
ド表示21の印刷,バーコード20の読み取り及び可読
コード22の読み取りを順次に行う。このときに、2番
目以降のラベル10にバーコード20、コード表示2
1,可読コード22をプリントする際には、カートリッ
ジID番号が順次に「1」ずつ増やされる。そして、印
刷されたフイルム情報とプリントデータからそれぞれ得
られる品種,撮影コマ数の一致の確認、印刷されたフイ
ルム情報とバーコード20を読み取って得られる品種,
撮影コマ数の一致の確認、バーコード20と可読コード
22に表されるカートリッジID番号(6桁)の一致の
確認、バーコード20と可読コード22の品質の確認が
行われる。
【0060】上記のようにしてバーコード20,コード
表示21,可読コード22がプリントされたラベル10
は次工程に送られ、破棄が指示されたラベル10は破棄
される。破棄されなかった各ラベル10は、写真フイル
ム3をカートリッジ4に装填する工程に送られる。この
工程では、離型紙30からラベル10が剥がされてカー
トリッジ4の表面に貼付されるとともに、ラベル10の
バーコード20がバーコードリーダで読み取られる。そ
して、写真フイルム3には、これが装填されるカートリ
ッジ10に貼付されるラベル10のバーコード20から
読み取った9桁のカートリッジID番号がフイルムID
25として、またこのカートリッジID番号と撮影可能
コマ数が2進化コードにしたバーコード26としてそれ
ぞれサイドプリントされる。この後、写真フイルム3が
ラベル10が貼付されたカートリッジ4に収納され、写
真フイルムカートリッジ2が完成する。
【0061】完成した写真フイルムカートリッジ2は、
例えばラベル10のバーコード20がバーコードリーダ
で読み取られて、その標準コードとカートリッジID番
号とからなる15桁の数字が商品管理番号として商品管
理システムに登録されてから、品種に応じて商品として
出荷されたり、レンズ付きフイルムユニットに装填され
た状態で出荷される。
【0062】上記のようにして、ラベル10に印刷され
たの品種表示15,コマ数表示17とバーコード20に
表される品種,撮影可能コマ数との一致の確認がなされ
ているので、プリンタ32の誤作動等により、誤ったバ
ーコード20がプリントされても、そのラベル10が破
棄されるため、商品管理に混乱を招いたり、カートリッ
ジ4に装填された写真フイルム3の品種や撮影可能コマ
数、あるいはラベル10に印刷された品種や撮影可能コ
マ数と内容が異なるバーコード20がプリントされた写
真フイルムカートリッジ2が商品として出荷されること
はない。
【0063】また、バーコード20に表されるカートリ
ッジID番号の下6桁と、可読コード22で記された6
桁の数字とが一致しないラベル10についても破棄され
るため、これがカートリッジ4に貼付されることはな
い。したがって、全てのカートリッジ4で、これらのI
D番号が一致している。そして、写真フイルム3にサイ
ドプリントされたフイルムID番号がバーコード20の
カートリッジIDと一致されているため、写真フイルム
3と可読コード22の各ID番号(6桁)が一致してお
り、現像所等でいったんカートリッジ4から写真フイル
ム3とを分離し、写真フイルム3の現像処理後に、可読
コード22と写真フイルム3に顕在化されたフイルムI
D番号とを目視で照合する場合でも何ら不都合が発生し
ない。
【0064】さらに、バーコード20と可読コード22
についての品質の確認を行っているので、バーコード2
0をバーコードリーダで読み取れない、誤って読み取っ
てしまうといった不都合や、可読コード22を目視で確
認できないといった不都合もない。
【0065】上記実施形態では、可読コードの数字及び
記号の形状のズレ量から品質を確認しているが、可読コ
ード22のプリント位置のズレ量をも加味して品質の確
認を行ってもよい。この場合、例えば図9に示すよう
に、ラベル10の画像から検出点50a,50bと、可
読コード22中の記号「−」の一端の検出点50cを検
出し、検出点50aから検出点50bを結ぶ直線に沿っ
たX方向の検出点50aから検出点50cまでの距離X
cと、検出点50aから検出点50bを結ぶ直線から検
出点50cまでの距離(Y方向の距離)Ycとを算出
し、これらの値(Xc,Yc)を本来プリントすべき基
準位置の値と比較し、その差からプリント位置のズレの
度合いを判定する。
【0066】また、上記実施形態では、バーコードを読
み取って得られる品種,撮影可能コマ数を、予め印刷さ
れたフイルム情報を読み取って得られるものと照合して
いるが、プリントデータと比較してもよい。このように
すれば、バーコードに表されるカートリッジID番号の
適切さも確認でき、また間接的には、可読コードとプリ
ントデータとの一致も確認できる。もちろん、可読コー
ドをプリントデータから得られるカートリッジID番号
と照合するようにしてもよい。
【0067】上記説明では、ラベルの検証装置をプリン
トシテムに設けたが、プリントシステムの他に、プリン
トシステム以降の例えばラベル貼付装置や、搬送ライン
上に設けてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上に説明したようにり、本発明によれ
ば、カートリッジに貼付されるラベルに記録されたバー
コードと可読コードとを読み取って得られる各ID番号
とを照合して両者が一致しているか否かを確認できるよ
うにしたから、可読コードのID番号がバーコードの表
すID番号とが不一致となることを確実に防ぐことがで
きる。
【0069】また、ラベルの印刷を読み取って得られる
フイルム情報と、バーコードの読み取り結果またはバー
コードを記録するために用意されたデータから得られる
フイルム情報との照合を行って両者が一致しているか否
かを確認できるようにしたから、ラベルに印刷されたフ
イルム情報とバーコードが表すフイルム情報とが不一致
となることを確実に防ぐことができる。
【0070】さらに、バーコード、可読コードの読み取
り結果に基づいて、記録されたバーコード及び可読コー
ドの品質を確認することを同時に行うことができ、これ
らの品質の悪いラベルが商品化されたりすることを防ぐ
ことができる。また、ラベルに対する各種の確認をオン
ラインで検査できるため、目視による検証が不要となる
ため、生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したプリントシステムの一実施形
態を示す概略図である。
【図2】本発明に用いられる写真フイルムカートリッジ
の外観図である。
【図3】カートリッジに貼付されるラベルを示す説明図
である。
【図4】カートリッジに貼付されるラベルの別の例を示
す説明図である。
【図5】写真フイルムに記録されるフイルムID番号と
バーコードを示す説明図である。
【図6】画像処理回路及びプリントシステムコントロー
ラの機能ブロック図である。
【図7】ラベルを検証する際の流れを示すフローチャー
トである。
【図8】バーコードの品質判定により悪品質と判定され
る例を示す説明図である。
【図9】可読コードのプリント位置を検出する際の、各
検出点を示す説明図である。
【符号の説明】
3 写真フイルム 4 カートリッジ 10 ラベル 15 品種表示 17 コマ数表示 20 バーコード 22 可読コード 32 プリンタ 38 プリントシステムコントローラ 45,53 CCDカメラ 46 画像抽出回路 50 バーコードリーダ 51 デコーダ 54 画像処理回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムが収納されるカートリッジ
    に貼付され、カートリッジ毎に付与されたID番号がバ
    ーコードと目視確認用の可読コードとで記録されるラベ
    ルの検証を行う写真フイルムのカートリッジ用ラベル検
    証方法において、 前記ラベルに記録された前記バーコードをバーコードリ
    ーダで読み取って得られるID番号と、前記可読コード
    をイメージセンサで光学的に読み取って得られるID番
    号との照合を行って両者が一致しているか否かを確認で
    きるようにしたことを特徴とする写真フイルムのカート
    リッジ用ラベル検証方法。
  2. 【請求項2】 前記バーコードリーダ及び前記イメージ
    センサの読み取り結果に基づき、前記ID番号の一致の
    確認とともに前記バーコード及び前記可読コードの記録
    品質の確認を行うことを特徴とする請求項1記載の写真
    フイルムのカートリッジ用ラベル検証方法。
  3. 【請求項3】 写真フイルムが収納されるカートリッジ
    に貼付され、写真フイルムの品種、撮影可能コマ数など
    のフイルム情報が印刷されるとともに、前記フイルム情
    報をコード化した標準コードを表すバーコードが記録さ
    れるラベルの検証を行う写真フイルムのカートリッジ用
    ラベル検証方法において、 イメージセンサで前記ラベルを光学的に読み取って得ら
    れる印刷されたフイルム情報に対して、バーコードリー
    ダによる前記バーコードの読み取り結果またはバーコー
    ドを記録するために用意されたデータから得られるフイ
    ルム情報の照合を行って両者が一致しているか否かを確
    認できるようにしたことを特徴とする写真フイルムのカ
    ートリッジ用ラベル検証方法。
  4. 【請求項4】 前記フイルム情報の一致の確認ととも
    に、前記バーコードリーダの読み取り結果に基づき、前
    記バーコードの記録品質を確認することを特徴とする請
    求項3記載の写真フイルムのカートリッジ用ラベル検証
    方法。
  5. 【請求項5】 写真フイルムが収納されるカートリッジ
    に貼付され、写真フイルムの品種、撮影可能コマ数など
    のフイルム情報が印刷されるとともに、前記フイルム情
    報をコード化した標準コード及びカートリッジ毎に付与
    されたID番号とを組み合わせたコードを表すバーコー
    ドと、前記ID番号を表す目視確認用の可読コードとが
    それぞれ記録されるラベルの検証を行う写真フイルムの
    カートリッジ用ラベル検証方法において、 第1のイメージセンサで前記ラベルを光学的に読み取っ
    て得られる印刷されたフイルム情報に対し、バーコード
    リーダによる前記バーコードの読み取り結果またはバー
    コードを記録するために用意されたデータから得られる
    フイルム情報を照合して両者が一致しているか否かの確
    認ができるようにされるとともに、第2のイメージセン
    サで前記可読コードを読み取って得られるID番号と前
    記バーコードリーダによる前記バーコードの読み取り結
    果から得られるID番号との照合を行って両者が一致し
    ているか否かの確認ができるようにされ、また前記バー
    コードリーダ及び前記第2のイメージセンサの読み取り
    結果に基づき前記バーコード及び前記可読コードの記録
    品質を判定するようにしたことを特徴とする写真フイル
    ムのカートリッジ用ラベル検証方法。
  6. 【請求項6】 写真フイルムが収納されるカートリッジ
    に貼付され、カートリッジ毎に付与されたID番号がバ
    ーコードと目視確認用の可読コードとで記録されるラベ
    ルの検証を行う写真フイルムのカートリッジ用ラベル検
    証装置において、 前記ラベルに記録された前記バーコードを読み取るバー
    コードリーダと、前記可読コードを光学的に読み取るイ
    メージセンサと、前記バーコードリーダ及び前記イメー
    ジセンサのそれぞれの読み取り結果から得られる各ID
    番号の照合を行うID照合手段と、前記バーコードリー
    ダ及び前記イメージセンサの読み取り結果に基づき前記
    バーコード及び前記可読コードの記録品質を判定する品
    質判定手段とを設け、前記バーコードと前記可読コード
    との記録品質の確認と両者の各ID番号が一致している
    か否かの確認をそれぞれできるようにしたことを特徴と
    する写真フイルムのカートリッジ用ラベル検証装置。
  7. 【請求項7】 写真フイルムが収納されるカートリッジ
    に貼付され、写真フイルムの品種、撮影可能コマ数など
    のフイルム情報が印刷されるとともに、前記フイルム情
    報をコード化した標準コード及びカートリッジ毎に付与
    されたID番号とを組み合わせたコードを表すバーコー
    ドと、前記ID番号表す目視確認用の可読コードとがそ
    れぞれ記録されるラベルの検証を行う写真フイルムのカ
    ートリッジ用ラベル検証装置において、 前記ラベルに印刷されたフイルム情報を光学的に読み取
    る第1のイメージセンサと、前記バーコードを読み取る
    バーコードリーダと、前記可読コードを光学的に読み取
    る第2のイメージセンサと、前記バーコードリーダ及び
    前記第2のイメージセンサの読み取り結果から得られる
    各ID番号の照合を行うID照合手段と、前記バーコー
    ドリーダ及び前記第2のイメージセンサによる読み取り
    結果に基づいて前記バーコード及び前記可読コードの記
    録品質を判定する品質判定手段と、前記第1のイメージ
    センサから得られるフイルム情報に対して前記バーコー
    ドを記録するために用意されたデータまたは前記バーコ
    ードリーダの読み取り結果から得られるフイルム情報を
    照合するフイルム情報照合手段とを設け、ラベルに記録
    されている前記バーコード及び前記可読コードの記録品
    質の確認と両者の各ID番号が一致しているか否かの確
    認とラベルに印刷されたフイルム情報と記録すべきバー
    コードまたは記録されたバーコードに表されるフイルム
    情報とが一致しているか否かの確認をできるようにした
    ことを特徴とする写真フイルムのカートリッジ用ラベル
    検証装置。
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WO2004072728A1 (ja) * 2003-02-12 2004-08-26 Konica Minolta Holdings, Inc. 写真フィルム内装装置及び写真フィルムカートリッジの再使用システム
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