JPH11218857A - X線撮像装置 - Google Patents

X線撮像装置

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JPH11218857A
JPH11218857A JP10019594A JP1959498A JPH11218857A JP H11218857 A JPH11218857 A JP H11218857A JP 10019594 A JP10019594 A JP 10019594A JP 1959498 A JP1959498 A JP 1959498A JP H11218857 A JPH11218857 A JP H11218857A
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JP
Japan
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ray
photoconductive layer
charge
photoconductive
ray imaging
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JP10019594A
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Koji Amitani
幸二 網谷
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Konica Minolta Inc
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  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】X線画像信号のS/Nを高める。 【解決手段】電荷生成量に比例した値Qa(=ρ×W/
Eg)と、電荷捕集効率に対応した値Cb(=μ×τ×
E/L)との積Xがある範囲内にあるように、光導電物
質、光導電層の厚み、光導電層に印加する電圧(電界)
などを選定する。光導電物質を選ぶことによってX線吸
収率が高く、光導電性が良好になって充分な電荷生成量
となる。光導電性の厚みと印加電圧を適宜選定すること
で発生電荷を効率よく捕集できる。これでX線像に対応
した画像信号の出力レベルが大きくなり、これによって
S/Nが改善されて高画質となる。X線撮像パネル12
は基板40上に形成された光導電性を有する光導電層5
7と、2次元的に配列された蓄積用コンデンサ24とス
イッチング素子26とでX線像を電気信号に変換する変
換セル20が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線像を直接画
像信号に変換できるX線撮像パネルを使用したX線撮像
装置に関する。詳しくは、X線撮像パネルを構成する光
導電層に印加される電圧や光導電層の厚みなどを規制す
ることによって、S/Nが改善された画像信号が得られ
るようにしたX線撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人体などの被写体をX線撮像するX線撮
像装置として、近年X線用の感光フィルムを使用する代
わりに、X線像を2次元のX線撮像パネルに導き、X線
像(潜像)を電気信号(画像信号)として得るようにし
たX線撮像装置が開発されている。このX線撮像装置に
は、X線像を一旦光信号に変換し、変換した光信号を電
気信号に変換するいわゆる間接方式の他に、X線像を直
接電気信号に変換できるいわゆる直接方式のX線撮像装
置が知られている。
【0003】X線像を電気信号に変換するにあたって
は、直接方式は間接方式と違って、X線像を一旦光信号
にする必要がないので、鮮鋭性に優れた画像を得ること
ができる。
【0004】この直接方式によるX線撮像装置に使用さ
れるX線撮像パネルにあっては、これを構成する光導電
層(光吸収層)のX線吸収率が高いほどX線情報の利用
効率が高くなり、得られる画像信号もそのレベルが大き
くなるので、画像信号のS/Nが向上して得られるX線
像の画質がよくなり、診断能向上に寄与することが知ら
れている。この画質改善を図るべく、光導電層のX線吸
収率を高めるためには、 (1)光導電層を厚くする。 (2)光導電層としてX線吸収係数(X線吸収率)の高
い物質を使用する。などの手段が有効である。
【0005】
【発明が解決使用とする課題】ところで、上述した改善
策(1)に関しては、同じ印加電圧では電界強度が低下
してX線照射によって発生した電荷の捕集効率が低下す
る。これは発生した電荷が印加された電圧による電界に
よって電子と正孔に分離され、分離された電子または正
孔が上述したコンデンサに蓄積されるので、電界強度が
弱いと分離した電荷を効率よく捕集できなくなるからで
ある。
【0006】捕集効率が低下すると得られる画像信号の
レベルが小さくなって、画像信号のS/Nが悪くなる。
捕集効率を高めるために印加電圧を上げすぎると、今度
は光導電層の電界強度が高くなり過ぎることによって絶
縁破壊されてしまうことも考えられ、また、漏電対策な
どを綿密に行わなくてはならなかったり、高電圧とする
ための電源回路周辺部のコストアップなどの問題を惹起
する。
【0007】また、上述した改善策(2)に関しては、
X線吸収率が高い物質を光導電物質として使用した場合
であっても、電荷捕集効率が低い物質であると、X線吸
収率のメリットを充分生かすことができず、却って画像
信号のレベルを低下させてしまう。
【0008】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、光導電層として使用する光導
電物質を始めとして、この光導電層の厚みや印加電圧な
どの相関関係から最適値を求めることによって、S/N
の高い画像信号を得て診断能の向上に寄与するX線撮像
装置を提案するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載したこの発明に係るX線撮像装置で
は、人体等の被写体を透過したX線が投影されるX線撮
像装置であって、この撮像装置は、X線の入射によって
電荷を生成する光導電層と、生成された電荷を捕集、蓄
積する電荷蓄積用コンデンサと、蓄積された電荷を画像
信号として取り出すスイッチング素子とが設けられた2
次元のX線撮像パネルを有し、このX線撮像パネルに所
定の電圧を印加して入射したX線によって生成された電
荷を分離して、X線像を画像信号に直接変換するように
なされると共に、電界強度E、光導電層の厚みLなどが
次式を満足するようになされたことを特徴とする。
【0010】(ρ×W/Eg)×(μ×τ×E/L)=
4×104〜5×107 ここに、ρ:X線吸収率(単位なし) W:吸収X線の平均エネルギー(eV) Eg:光導電物質のバンドギャップ(eV) μ×τ:電荷のモビリティーと寿命の積で、電子と正孔
のうち大きい方(cm2×V-1) E:光導電層に印加される電界強度(V×cm-1) L:光導電層の厚み(cm) である。
【0011】この発明では、X線吸収率の高い光導電性
を有する化合物を光導電層として使用すると共に、光導
電層の厚みLを始めとしてX線撮像パネルに印加される
電圧などから求められる、電荷発生量に比例する値Qa
(=ρ×W/Eg)と、電荷捕集効率に対応した値Cb
(=μ×τ×E/L)との積Xが、上述した所定の値と
なるように選定される。
【0012】光導電物質を指定することによってほぼそ
の光導電層のQaの値が求まる。積Xの値を大きくする
には値Cbを大きくすればよいが、電界強度Eを大きく
するにも光導電層の絶縁破壊の問題をクリアーする必要
があり、厚みLを薄くする場合は、X線吸収率ρの低下
の問題と、電界強度Eが大きくなることによる光導電層
の絶縁破壊の問題とをクリアーする必要があるため、こ
れらの兼ね合いで印加電圧や厚みなどが選定される。実
験によると、上述した範囲内に積Xの値が存在するとき
には、絶縁破壊を起こすこともなく、充分な生成電荷量
となって最も効率よく電気信号(画像信号)への変換を
実現でき、画像信号のS/Nが改善されることが判っ
た。
【0013】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係るX線撮像
装置の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0014】この発明においても、人体などの被写体を
透過したX線は2次元のX線撮像パネルを有したX線撮
像装置(FPD;Flat Panel Detector)に投影され、
X線像が直接電気信号(X線画像信号)に変換されて出
力される。
【0015】図1はこのようなX線撮像装置に適用して
好適なX線撮像パネルの一実施形態を示すもので、この
撮像パネル12は複数のゲート線14と信号線16とが
それぞれ所定のピッチをもってマトリックス状に配列さ
れ、それらが交差する内部が画素として機能する変換セ
ル20となる。
【0016】変換セル20は照射されたX線の強さに基
づいた電荷を生成する電荷生成部22と、生成された電
荷を蓄積する蓄積用コンデンサ24と、このコンデンサ
24に蓄積された電荷を電気信号(画像信号)として信
号線16に導くスイッチング素子26とで構成されてい
る。スイッチング素子26としては図示するように、薄
膜トランジスタ(TFT)などが使用される。
【0017】図示する例では電荷生成部22が変換セル
20の半分程度の領域を占めるように描かれているが、
実際には図2に示すように変換セル20の上部が電荷生
成部22となり、その下部にコンデンサ24およびスイ
ッチング素子26が設けられている。
【0018】X線撮像パネル12には電源部28より所
定の高電圧(5000ボルト程度)が印加され、これに
よって電荷生成部22において生成された電荷(電子ま
たは正孔)が分離されて、この電荷がコンデンサ24に
蓄積される。
【0019】そして、垂直走査部30から供給される垂
直操作用のゲート信号が対応するゲート線14に加えら
れることによって、そのゲート線14に接続されたスイ
ッチングトランジスタ26がオンして、オンしたスイッ
チングトランジスタ26に接続されたコンデンサ24に
蓄積された電荷が対応する信号線16を介して水平走査
部32に導かれる。
【0020】水平走査部32では各信号線16から導か
れた画像信号が変換セル20ごとに順次水平方向に走査
されて1ライン分のX線用画像信号が得られ、これが後
段の信号処理回路34に導かれる。水平方向の走査は信
号線をいくつかのブロックに分けて、ブロック毎に並列
処理的に行ってもよく、この場合はX線画像信号の読み
取り時間を短縮できる。信号処理回路34においては、
このX線画像信号がディジタル信号に変換されたり、ノ
イズ除去処理、感度ムラや画素欠陥の補正、階調処理や
周波数処理などの各種信号処理や画像処理が施される。
X線画像信号はモニタに表示したり、メモリ手段に保存
したり、遠隔地に伝送したり、感光フィルム等の記録材
料に出力したりすることができる。
【0021】図2はX線撮像パネル12の一部断面構成
を示すもので、変換セル20を中心に図示されている。
ガラスなどの基板40上には蓄積用コンデンサ24とな
る一方の電極42が被着形成されると共に、絶縁層44
を介して対極となる電極46が被着形成されて所定容量
のコンデンサ24が形成される。
【0022】コンデンサ24に隣接してスイッチング素
子として機能するTFTトランジスタ26が形成され
る。このトランジスタ26の構成も周知であって、ゲー
トGとなるゲート電極50がガラス基板40上に形成さ
れ、このゲート電極50を覆うように絶縁層52が被着
形成され、その上の所定位置にドレインDとなるドレイ
ン電極54とソースSとなるソース電極56がそれぞれ
被着形成される。ソース電極56とコンデンサ24用の
電極46とは一体形成される。ドレイン電極54は信号
線16としても使用される。
【0023】基板40上に形成されたこれらコンデンサ
24およびトランジスタ26のさらに上面には電荷生成
部22として機能する光導電層57が所定の厚みとなる
ように形成される。光導電層57はX線吸収率が高く光
導電性を有する物質例えばアモルファスセレン(a−S
e)などが蒸着によって形成される。
【0024】アモルファスセレンの他には、X線吸収率
が高く光導電性を有する無機化合物などを使用すること
ができる。無機化合物を使用する場合には光導電層57
を蒸着法等の気相堆積法で形成してもよく、またこの無
機化合物を混合したバインダーを分散、塗布して光導電
層57を形成してもよい。無機化合物としてはBi12
eO20やBi12SiO20,ZnO,CdS,CdSe,
PbO,HgI2,CdTe,CdZnTe,PbI2
TlI2などを使用することができる。
【0025】光導電層57の上面には共通電極60がそ
れぞれ被着形成されて、変換セル20が得られる。
【0026】X線像の鮮鋭性向上や、コンデンサ24で
捕集された電荷の保持性向上等の目的で、光導電層57
と共通電極60との間に誘電層(電気的絶縁層)を配し
てもよい。
【0027】電極42と60との間には上述したような
高電圧が電源部28より印加され、この高電界の印加状
態にあるとき、例えばパネル正面12a側から人体等の
被写体を透過したX線が照射される。光導電層57内に
入射したX線によって光導電層57の内部にはX線エネ
ルギーの強さに応じた電荷が生成される。この電荷は電
極42、60間に印加された高電圧(高電界)によって
分離されて、電子または正孔のどちらかが電極60側に
吸引され、逆符号の電荷は電極46、56側に引き寄せ
られる。電極46、56側に引き寄せられた電荷はコン
デンサ24によって捕集されて、X線エネルギーに対応
した電荷がコンデンサ24の両極42、46内に蓄積さ
れることになる。コンデンサ24に蓄積された電荷はT
FT26がオンすることによってドレイン電極54に接
続された信号線16を介して水平走査部32に導かれ
る。
【0028】さて、この発明では上述した電源部28か
らの撮像パネル12に印加する電圧E、光導電層の厚み
Lなどが次式を満足するように選定されていることを特
徴とする。
【0029】 (ρ×W/Eg)×(μ×τ×E/L)=4×104〜5×107 ・・・(1) ここに、ρ:X線吸収率(単位なし) W:吸収X線の平均エネルギー(eV) Eg:光導電物質のバンドギャップ(eV) μ×τ:電荷のモビリティーと寿命の積で、電子と正孔
のうち大きい方(cm2×V-1) E:光導電層に印加される電界強度(V×cm-1) L:光導電層の厚み(cm) である。
【0030】このようにX線吸収率の高い光導電性を有
する化合物を光導電層57として使用すると共に、光導
電層57の厚みLを始めとしてX線撮像パネル12に印
加される電圧Eなどから求められる、電荷発生量に比例
する値Qa(=ρ×W/Eg)と、電荷捕集効率に対応
した値Cb(=μ×τ×E/L)との積Xが、上述した
(1)式を満足するような値に選定される。
【0031】光導電物質とX線撮像条件を指定すること
によって、X線吸収率および吸収X線の平均エネルギー
と光導電物質のバンドギャップの値がそれぞれ固定され
るため、ほぼその光導電層57におけるQaの値が求ま
る。ここで、積Xの値を大きくするには値Cbを大きく
すればよいが、電界強度Eを大きくするにも光導電層5
7の絶縁破壊の問題をクリアーする必要がある。これと
は逆に厚みLを薄くする場合は、X線吸収率ρの低下の
問題と電界強度Eが大きくなることによる光導電層57
の絶縁破壊の問題とをクリアーする必要があると共に、
電荷の平均移動距離(=μ×τ×E)が大きくないと、
電離された電荷を充分に捕集できなくなってしまう。ま
た、さらにX線吸収率が高くても電荷捕集効率の低い物
質では逆に得られる画像信号のレベルが低くなってしま
う。その結果S/Nが低下することも考えられるから、
(μ×τ)の値はある程度高い値の方が望ましい。
【0032】このように、積Xが小さすぎると電荷生成
量も電荷の捕集効率も悪くなり、また積Xが大きすぎる
と、絶縁破壊や信号の飽和などの問題が発生したりする
ことから、これらの兼ね合いである程度の厚みLを保ち
ながら、電界強度Eの幅などが選定されるものであっ
て、諸種の実験によって本発明者は(1)式に示す妥当
な値を見い出した。X線吸収率が高く、電荷捕集効率の
高い光導電物質としては上述したようなアモルファスセ
レンや、X線吸収率の高い光導電性を有した無機化合物
がある。以下に具体例を示す。
【0033】(1)光導電層としてアモルファスセレン
を使用したとき: ρ=0.45、W=56000、Eg=2.3、μ×τ
=2.1×10-6、L=5×10-2、E=2×105
1×108
【0034】このような値で、しかも印加電圧Eを2×
105に選んだときには、 Qa=ρ×W/Eg≒1.1×104 Cb=μ×τ×E/L≒0.8×10 であるから、 X=Qa×Cb=8.8×104 となる。
【0035】次に、印加電圧Eを1×108に選んだと
きには、 Cb=μ×τ×E/L≒4.4×10 であるから、 X=Qa×Cb=4.4×10 となる。
【0036】したがって、光導電層57として上述した
ような物質に選び、その厚みLとして上述した値に選ん
だ場合には、電荷生成量に比例した値Qaと電荷捕集効
率に対応した値Cbとの積Xが規定の範囲内となる。し
たがって印加すべき電圧Eの値としては、2×105
1×108(ボルト)の範囲内にあるように選ぶことに
よって絶縁破壊することなく、電荷生成量を多くし、電
荷捕集を良好にして、画像信号のS/Nを向上させるこ
とができる。
【0037】(2)光導電層として無機化合物例えばB
12GeO20を使用したとき: ρ=0.90、W=59000、Eg=3.2、μ×τ
=1.2×10-7、L=5×10-2、E=1×106
1×108
【0038】このような値で、しかも印加電圧Eを1×
106に選んだときには、 Qa=ρ×W/Eg≒1.7×104 Cb=μ×τ×E/L≒0.24×10 であるから、 X=Qa×Cb=4.08×104 となる。
【0039】次に、印加電圧Eを1×108に選んだと
きには、 Cb=μ×τ×E/L≒0.24×103 であるから、 X=Qa×Cb=4.08×107 となる。
【0040】したがって、光導電層57として上述した
ような物質に選び、その厚みLとして上述した値に選ん
だ場合には、電荷生成量に比例した値Qaと電荷捕集効
率に対応した値Cbとの積Xが規定の範囲内となる。し
たがって印加すべき電圧Eの値としては、1×106
1×108(ボルト)の範囲内にあるように選ぶことに
よって絶縁破壊することなく、充分な電荷生成量が得ら
れることで、電荷捕集を良好にして、画像信号のS/N
を向上させることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では電荷生
成量に比例した値Qaと、電荷捕集効率に対応した値C
bとの積Xがある範囲内にあるように、光導電物質、光
導電層の厚み、光導電層に印加する電圧(電界)などを
選定したものである。
【0042】これによれば、光導電物質を選ぶことによ
ってX線吸収率が高く、光導電性が良好になって充分な
電荷生成量となる。また、光導電性の厚みとこれに印加
する電圧を適宜選定することによって発生した電荷を効
率よく捕集できるようになるから、X線像に対応した画
像信号の出力レベルが大きくなり、これによってS/N
が改善されて高画質となることから、この発明によれば
診断能の向上に大いに寄与することになる。
【0043】したがってこの発明はX線像を直接画像信
号として取り出すことができるX線撮像装置などに適用
して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るX線撮像装置の撮像パネルとし
て使用して好適なX線撮像パネルの一実施形態を示す一
部の断面構成図である。
【図2】X線撮像パネルの一部断面図である。
【符号の説明】
12・・・X線撮像パネル 14・・・ゲート線 16・・・信号線 20・・・変換セル 22・・・電荷生成部 24・・・蓄積用コンデンサ 26・・・スイッチング素子(TFT) 28・・・電源部 40・・・ガラス基板 57・・・光導電層 64・・・バインダー 66・・・無機化合物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体等の被写体を透過したX線が投影さ
    れるX線撮像装置であって、 この撮像装置は、X線の
    入射によって電荷を生成する光導電層と、生成された電
    荷を捕集、蓄積する電荷蓄積用コンデンサと、蓄積され
    た電荷を画像信号として取り出すスイッチング素子とが
    設けられた2次元のX線撮像パネルを有し、 このX線撮像パネルに所定の電圧を印加して入射したX
    線によって生成された電荷を分離して、X線像を画像信
    号に直接変換するようになされると共に、 電界強度E、光導電層の厚みLなどが次式を満足するよ
    うになされたことを特徴とするX線撮像装置。 (ρ×W/Eg)×(μ×τ×E/L)=4×104
    5×107 ここに、ρ:X線吸収率(単位なし) W:吸収X線の平均エネルギー(eV) Eg:光導電物質のバンドギャップ(eV) μ×τ:電荷のモビリティーと寿命の積で、電子と正孔
    のうち大きい方(cm2×V-1) E:光導電層に印加される電界強度(V×cm-1) L:光導電層の厚み(cm) である。
  2. 【請求項2】 上記光導電層としては、ZnO,Cd
    S,CdSe,PbO,HgI2,CdTe,CdZn
    Te,PbI2,TlI2,Bi12GeO20,Bi12Si
    20 などのようにX線吸収率の高い光導電性無機化合
    物による分散、塗布層であることを特徴とする請求項1
    記載のX線撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記光導電層としては、X線吸収率の高
    いアモルファスセレンなどの蒸着層であることを特徴と
    する請求項1記載のX線撮像装置。
JP10019594A 1998-01-30 1998-01-30 X線撮像装置 Pending JPH11218857A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202377A (ja) * 2001-01-05 2002-07-19 Shimadzu Corp 放射線検出器
US7186985B2 (en) 2001-07-30 2007-03-06 Dxray, Inc. Method and apparatus for fabricating mercuric iodide polycrystalline films for digital radiography

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