JPH11218457A - 燃料タンク内圧センサの故障検出装置 - Google Patents

燃料タンク内圧センサの故障検出装置

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JPH11218457A
JPH11218457A JP3370898A JP3370898A JPH11218457A JP H11218457 A JPH11218457 A JP H11218457A JP 3370898 A JP3370898 A JP 3370898A JP 3370898 A JP3370898 A JP 3370898A JP H11218457 A JPH11218457 A JP H11218457A
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pressure sensor
fuel
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真悟 鴫浜
Tetsushi Hosogai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンク内圧が変化しない所定負圧範囲での燃
料タンク内圧センサの故障を検出し、蒸発燃料供給系の
故障診断の誤検出を防止する。 【解決手段】 モニタ開始時のタンク内圧検出値ftp
3が−200〜−400mmAqの領域内の値である時
は、パージカットしてタンク内負圧を引き戻すとともに
タイマcpgwtをスタートさせ、タンク内圧検出値f
tpが−194mmAqより高くなれば正常と判定する
(正常1)。また、cpgwtスタートから例えば25
secが経過するまでにftpが−194mmAqより
高くならない時は、エンジン始動後のftpの最大値f
tpmaxおよび最小値ftpminとftp3との偏
差が閾値以下であれば、ロースタック故障(異常)と判
定する。また、モニタ開始時のタンク内圧が−194m
mAqより高ければ正常と判定する(正常2)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸発燃料供給装置
を備えたエンジンにおける燃料タンク内圧センサの故障
検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンの燃料タンク内で発生した蒸発
燃料の吸気通路への供給(パージという)を可能とする
よう燃料タンクとエンジンの吸気通路とを連通するパー
ジ通路を設け、該パージ通路に、燃料タンク内で発生し
た蒸発燃料を吸着するキャニスタ(蒸発燃料吸着手段)
を配設し、キャニスタと吸気通路との間にパージコント
ロールバルブを設けて、燃料タンク内で発生した蒸発燃
料をキャニスタに一旦吸着させ、所定の運転領域でパー
ジコントロールバルブを開くことにより吸気通路に負圧
を利用してキャニスタ内の蒸発燃料を大気開放通路から
の外気とともに吸気通路に供給するようにした蒸発燃料
供給装置が従来から知られている。そして、このような
蒸発燃料供給装置を備えたエンジンにおいては、例えば
特開平5−256214号公報に記載されているよう
に、燃料タンク内の圧力を検出する燃料タンク内圧セン
サを設け、パージコントロールバルブを開き、燃料タン
ク内に吸気負圧を作用させてタンク内圧を所定負圧まで
下げ、その状態でパージコントロールバルブを閉じ、大
気開放通路を閉じて、パージ通路を密閉し、密閉後の燃
料タンク内圧センサの出力の変化をみることにより、パ
ージ通路に漏れ(リーク)があるかどうかを診断するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の手段による蒸発
燃料供給系のリーク診断においては、モニタ開始時のタ
ンク内圧の検出値が異常に高いときは、蒸発燃料が多す
ぎてリーク診断に誤検出が生ずるということで、リーク
診断のためのモニタを禁止し、また、モニタ開始時のタ
ンク内圧の検出値が異常に低いときは、蒸発燃料の凝縮
が顕著でリーク診断に適さないということで、やはりモ
ニタを禁止していたが、それ以外に、モニタ開始時のタ
ンク内圧が、所定の負圧範囲、例えば−200〜−40
0mmAqとなるような運転状態(例えば温間定常40
km/h走行域)というのは、パージ量が多い領域であ
って、温かいリターン燃料がどんどん入り蒸発量が増大
することによる圧力上昇と、パージによる吸引で凝縮状
態となることによる圧力降下とがバランスしてタンク内
圧があまり変化しないため、正確なリーク診断を行うこ
とができなかった。
【0004】ところで、蒸発燃料供給系の上記リーク診
断は、燃料タンク内圧センサの出力によってリークの有
無を判定するものであるから、燃料タンク内圧センサ自
体が正常に機能していることが不可欠である。燃料タン
ク内圧力センサに故障が生じ、特に低圧側出力に張り付
くロースタック(Low Stuck)の故障を起こした場合、
リークがあってもモニタ値が動かないためリークを検出
できない。そのため、燃料タンク内圧センサの故障を常
時診断し、故障が生じたときは速やかに検出することが
要求される。しかし、燃料蒸発による圧力上昇と凝縮に
よる圧力降下とがバランスする運転領域においては、タ
ンク内圧が上記負圧範囲であまり変化しないため、上述
のように正確なリーク診断ができないばかりでなく、燃
料タンク内圧センサ自体の故障を検出することができ
ず、そのため、燃料タンク内圧センサの故障検出が遅
れ、リーク診断における誤検出を防止できなくなる。
【0005】したがって、燃料蒸発による圧力上昇と凝
縮による圧力降下とがバランスしてタンク内圧が所定負
圧範囲であまり変化しないような運転状態で燃料タンク
内圧センサの故障を検出し、蒸発燃料供給系の故障診断
の誤検出を防止できるようにすることが課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】燃料タンク内で発生した
蒸発燃料をエンジンの吸気通路に供給可能とするよう燃
料タンクと吸気通路とを連通するパージ通路と、パージ
通路に配設され、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸
着する蒸発燃料吸着手段と、蒸発燃料吸着手段に吸着さ
れた蒸発燃料の吸気通路への供給を制御するパージ制御
手段とからなる蒸発燃料供給装置を備え、かつ、燃料タ
ンク内の圧力を検出する燃料タンク内圧センサと、燃料
タンク内に吸気通路の負圧を作用させて燃料タンク内の
圧力を所定負圧まで下げ、その状態でパージ通路を密閉
して、密閉後の燃料タンク内圧センサの出力の変化によ
りパージ通路のリーク診断を行うリーク診断手段を備え
たエンジンにおいて、燃料蒸発による圧力上昇と凝縮に
よる圧力降下とがバランスしてタンク内圧が大気圧より
低い所定の負圧範囲であまり変化しないような運転状態
で燃料タンク内圧センサの故障を検出するためには、燃
料タンク内圧センサにより検出されたタンク内圧が上記
所定の負圧範囲にある時に、パージ通路を吸気通路から
遮断し、該パージ通路の遮断後、所定時間経過しても燃
料タンク内圧センサの出力の変化が所定以下の時、燃料
タンク内圧センサの故障と判定するよう故障検出装置を
構成するのがよい。
【0007】燃料タンク内圧センサにより検出されたタ
ンク内圧が上記所定の負圧範囲にある時は、燃料蒸発に
よる圧力上昇と凝縮による圧力降下とがバランスしてタ
ンク内圧があまり変化しないため、そのままでは圧力変
化によって燃料タンク内圧センサが故障であるかどうか
を検出できないが、そういった負圧範囲でパージ通路を
吸気通路から遮断すると、時間の経過とともに圧力バラ
ンスが崩れてタンク内圧が変化するため、パージ通路の
遮断後、所定時間経過しても燃料タンク内圧センサの出
力の変化が所定以下の時に燃料タンク内圧センサの故障
と判定できる。
【0008】上記所定の負圧範囲における燃料タンク内
圧センサの故障診断のためのパージ通路の遮断(パージ
カット)は、燃料タンク内圧センサにより検出されたタ
ンク内圧が上記所定の負圧範囲となり、かつ、リーク診
断のためのモニタが開始された時、直ちに行うのがよ
い。
【0009】また、前記燃料タンク内圧センサにより検
出されたタンク内圧が上記所定の負圧範囲となり、か
つ、リーク診断のためのタンク内圧のモニタが開始され
た時、直ちにパージ通路を遮断して燃料タンク内圧セン
サの故障診断を実行し、その後、燃料タンク内圧センサ
により検出されたタンク内圧が上記負圧範囲より高圧側
の所定負圧に達した時にパージ通路の遮断を一旦解除
し、タンク内圧を負圧範囲内の所定負圧まで戻した後、
再度パージ通路を遮断してリーク診断を実行するのがよ
い。リーク診断は、燃料タンク内に吸気通路の負圧を作
用させて燃料タンク内の圧力を所定の目標負圧(例えば
−200mmAq)まで下げ、その状態でパージ通路を
密閉して、密閉後の燃料タンク内圧センサの出力の変化
をみるものであって、そのため、モニタ前にパージ通路
を開いて目標負圧までタンク内圧を引き込んで閉じ込め
るが、その際、パージ通路の圧力損失等によるアンダー
シュート現象があって、閉じ込めた圧力が目標負圧にと
まらずに、ばらつく傾向がある。しかし、リーク診断の
ための目標負圧まで一旦引き込みを行った後、燃料タン
ク内圧センサの故障診断のためにパージカットを行い、
その後、タンク内圧の検出値が高圧側の所定負圧に達し
た時にパージカットを一旦解除して、再引き込みを行う
ようにすると、ばらつきを吸収しながら目標負圧まで引
き込むことができる。
【0010】リーク診断のためのモニタが開始された時
点でタンク内圧の検出値が上記負圧範囲より高圧側であ
れば、燃料タンク内圧センサのロースタックがないこと
は明らかであり、この時は直ちに正常と判定するのがよ
い。そうした場合、燃料タンク内圧センサの故障診断の
ためのパージカットを行う必要がなく、パージカットを
必要最小限にとどめて、キャニスタの吸着容量を越えた
蒸発燃料が大気中に漏れることによるエミッション(パ
ージエミッション)の悪化を防止できる。
【0011】また、エンジン始動直後にタンク内圧の検
出を開始し、パージ通路の遮断後、所定時間経過するま
でのタンク内圧の検出値の最大値および最小値と、リー
ク診断のためのモニタが開始された時のタンク内圧の検
出値との偏差が所定以下の時に燃料タンク内圧センサの
故障と判定するのがよい。運転状態によっては、燃料蒸
発による圧力上昇と凝縮による圧力降下とのバランスが
パージカット後所定時間経過しても崩れない場合があり
得るが、そういった場合、タンク内圧の検出値の最大値
および最小値とモニタ開始時の検出値との偏差をみるこ
とにより、始動初期に高圧側の検出値が検出されていれ
ば正常と判定でき、ロースタック故障と誤診断するのを
防止できる。
【0012】また、燃料タンク内圧センサの故障診断の
ためのパージカットは、パージ中の燃料タンク内圧セン
サの出力の変化が所定以下の時に限って実行するように
してもよい。パージ中にタンク内圧の検出値が大きく変
化する場合は、燃料タンク内圧センサのロースタック故
障でないことが明らかで、そういう場合はパージカット
を行わないことで、パージカットを必要最小限にとどめ
ることができ、パージエミッションの悪化を防止でき
る。
【0013】また、燃料タンク内圧センサの故障診断の
ためのパージカットは、パージ中ににタンク内圧が上記
所定の負圧範囲(例えば−200〜−400mmAq)
になりやすい運転状態の時(例えば温間定常40km/
h走行域)に限って実行するようにしてもよく、そうす
ることにより、やはりパージカットを必要最小限にとど
めることができ、パージエミッションの悪化を防止でき
る。上記負圧範囲以外の運転状態においては、パージカ
ットを行うまでもなくセンサ出力の変化をみてロースタ
ックを検出することが可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。
【0015】図1は本発明の実施の形態の一例に係るエ
ンジンのシステム図である。
【0016】図1において、1は直列配置で複数の気筒
を配したエンジン本体であり、2は各気筒の燃焼室であ
る。エンジン本体1には、各燃焼室2に開口する吸気ポ
ート3および排気ポート4が設けられ、これら吸気ポー
ト3および排気ポート4の燃焼室2への開口部に吸気弁
5および排気弁6が配設されている。吸気ポート3およ
び排気ポート4は、図1において重なる配置で各気筒に
それぞれ二つずつ設けられたものである。そして、エン
ジン本体1には、気筒毎に二つに分岐してそれぞれの吸
気ポート3に連通する各独立吸気通路7が接続されてい
る。それら独立吸気通路は、上流側が一つのサージタン
ク8に接続されている。そして、そのサージタンク8の
入口には、1本の上流側吸気通路9が接続されている。
また、エンジン本体1には、各気筒の排気ポート4に連
通し下流側で一つに合流する排気通路10が接続されて
いる。
【0017】上流側吸気通路9には、入口にエアークリ
ーナ11が接続され、その下流にはエアーフローセンサ
12およびスロットル弁13がその順で配設されてい
る。また、各気筒の独立吸気通路7には、それぞれの二
つの吸気ポート3に連通する分岐した通路部分の一方に
燃料噴射弁14が配設され、他方の通路部分にスワール
制御弁15が配設されている。
【0018】スワール制御弁15は、負圧ダイアフラム
式のアクチュエータ16にリンク連結されたものであ
る。アクチュエータ16の作動室には、ディレイバルブ
17を介してバキュームチャンバー18が接続されてい
る。そして、バキュームチャンバー18は、ワンウエイ
バルブ19を介してサージタンク8に接続されている。
また、ディレイバルブ17とバキュームチャンバー18
の間には、大気リークのオン・オフによってアクチュエ
ータ16への負圧導入を制御するソレノイドバルブ20
が配設されている。
【0019】また、上流側吸気通路9には、スロットル
弁13をバイパスするISC通路21(スロットルバイ
パス通路)が併設され、該通路21にデューティソレノ
イド式のISCバルブ22が配設されている。ISCバ
ルブ22は、ISC通路21を通って燃焼室2に吸入さ
れるバイパスエア量を調節しアイドル時のエンジン回転
数を目標回転数に制御するものである。
【0020】また、燃料タンク23が設けられ、燃料タ
ンク23から上記燃料噴射弁14へ燃料を供給するよう
燃料供給通路24が配設され、燃料供給通路24の上流
端には、燃料タンク23内に配置されたフューエルポン
プ25が接続され、そのフューエルポンプ25の入口に
フューエルフィルタ26が接続されている。また、燃料
噴射弁14からのリターン燃料を燃料タンク23に戻す
ようリターン通路27が配設され、該リターン通路27
の途中には、燃料噴射弁14内の燃圧を一定に保つため
のプレッシャレギュレータ28が配設されている。
【0021】また、燃料タンク23内で発生した蒸発燃
料を吸気通路系に供給する蒸発燃料供給装置として、一
端が燃料タンク2内の上部に開口し他端がサージタンク
8にて吸気通路系に開口するパージ通路29が設けら
れ、そのパージ通路29の途中には、蒸発燃料吸着手段
としてのキャニスタ30が配設されるとともに、キャニ
スタ30の下流側(サージタンク側)にデューティーソ
レノイドバルブからなるパージコントロールバルブ31
が配設されている。また、キャニスタ30とパージコン
トロールバルブ31との間にはキャッチタンク32が配
設されている。また、パージ通路29には、キャニスタ
30の上流側(燃料タンク側)に制御弁33が配設さ
れ、上流開口部にシャットオフバルブ34が設けられて
いる。また、制御弁32から分岐した通路部分が燃料タ
ンク23内上部に開口するよう延設され、その分岐した
通路部分に連通するよう燃料タンク内圧センサ35が配
設されている。
【0022】また、キャニスタ30には大気開放通路3
6が連結されている。そして、その大気開放通路36の
途中には、キャニスタ30側から順に、キャニスタドレ
ンカットバルブ(CDCV)37とキャニスタドレンフ
ィルタ38とチェックバルブ39とが配設されている。
【0023】エンジン本体1には、クランク角信号によ
りエンジン回転数を検出する回転センサ40およびエン
ジン冷却水の水温を検出する水温センサ41が設けられ
ている。また、スロットル弁13の開度を検出するよう
スロットル弁13にスロットルセンサ42が付設されて
いる。そして、排気通路10には、上流側および下流側
の二つの触媒装置43,44が配設されるとともに、上
流側の触媒装置43の前後にO2センサ45,46(酸
素濃度センサ)が設置されている。
【0024】また、ECU(エンジンコントロールユニ
ット)47が設けられ、エアーフローセンサ12,回転
センサ40,水温センサー41,スロットルセンサ42
およびO2センサ45,46の各出力信号が制御情報と
してECU47に入力される。そして、それら制御情報
に基づいて、ECU47で燃料噴射制御,ISC制御,
スワール制御等の処理が行われ、燃料噴射制御の制御信
号が燃料噴射弁14に出力され、ISC制御の制御信号
がISCバルブ22に出力され、スワール制御の制御信
号が、スワール制御弁15の開閉用アクチュエータ16
の作動圧を制御するソレノイドバルブ20に出力され
る。また、ECU47では、蒸発燃料供給装置における
パージ通路29のリーク診断の処理とともに、そのリー
ク診断のための燃料タンク内圧センサ35の故障診断の
処理が行われる。
【0025】燃料噴射制御およびISC制御は、従来か
ら知れられている制御と変わらないものである。また、
スワール制御も、従来の制御と変わらないもので、エン
ジン運転領域の低負荷・低回転側でスワール制御弁15
を閉弁させ、高負荷・高回転側の所定領域で開弁させる
ことによって、低負荷・低回転側で吸気流速を高め、燃
焼室内に強い吸気流動を発生させて燃焼速度を高めると
ともに、高負荷・高回転側で充分な吸気量を確保して出
力を高める制御である。
【0026】リーク診断は、制御弁33を開いてパージ
通路29を燃料タンク23内に開放させ、かつ、CDC
V37を閉じて大気開放通路36を遮断した状態で、パ
ージコントロールバルブ31を開いて吸気負圧で燃料タ
ンク23内の圧力を所定負圧まで圧力低下させ、その
後、パージコントロールバルブ31を閉じることによっ
てパージ通路29を密封し、その状態でのタンク内圧の
検出値をモニタして、そのタンク内圧の上昇度合に応じ
てパージ通路29にリークがあるかどうかを判定するも
のである。
【0027】また、燃料タンク内圧センサ35の故障診
断は、燃料タンク内圧センサのロースタックを検出する
ためのものであって、リーク診断のためのモニタが開始
された時点でのタンク内圧の検出値が所定負圧範囲内の
ものかどうかによって判定のパターンが別れる。
【0028】モニタ開始時のタンク内圧が、所定の負圧
範囲、例えば−200〜−400mmAqとなるような
運転状態(例えば温間定常40km/h走行域)では、
パージ量が多く、温かいリターン燃料がどんどん入り蒸
発量が増大することによる圧力上昇と、パージによる吸
引で凝縮状態となることによる圧力降下とがバランスし
てタンク内圧があまり変化しないため、そういった領域
では、後述のようにパージカットをして、その後、所定
時間経過しても燃料タンク内圧センサ35の出力の変化
が所定以下の時に、燃料タンク内圧センサ35の故障と
判定するものとする。それに対し、モニタ開始時のタン
ク内圧が上記負圧範囲より高圧側であれば、燃料タンク
内圧センサ35がロースタックを起こしていないことは
明らかであるので、直ちに正常と判定する。
【0029】図2は、燃料タンク内圧センサ35の故障
診断のパターンを示す。
【0030】この例は、燃料タンク内圧センサ35の故
障診断をリーク診断の前段で行う場合であって、そのリ
ーク診断の実行条件(リークダウン実行条件)が成立
し、モニタを開始した時点のタンク内圧の検出値(ft
p)を、ftpの基準値(ftp3)としてサンプリン
グする。そして、そのftp3が−200〜−400m
mAqの領域内の値である時は、直ちにパージカットを
開始して燃料タンク23内の負圧を引き戻し、また、そ
のパージカットの開始と同時にタイマ(cpgwt)を
スタートさせる。そして、cpgwtのカウント中に、
タンク内圧の検出値(ftp)が−194mmAqより
高くなれば、その時点で、ロースタック故障はない(正
常)と判定し(正常時1のパターン)、ftpが−19
4mmを越えたところで強制的にcpgwtをカウント
アップ(cpgwt=0)し、リークダウンに移行す
る。そして、パージカットを一旦解除して、−200m
mAqまで負圧を引き込んだ後、負圧を閉じ込めてリー
ク判定を行う。
【0031】また、cpgwtのカウント開始から所定
時間(例えば25sec)が経過してカウントアップ
(cpgwt=0)となるまでの間に、ftpが−19
4mmAqより高くならなかった時は、エンジン始動か
らcpgwt=0までの間のftpの最大値(ftpm
ax)および最小値(ftpmin)と、ftp3との
偏差が、予め設定した閾値(例えば±3mmAq)以下
かどうかをみて、ftpmaxおよびftpminとf
tp3との偏差が閾値以下である時は燃料タンク内圧セ
ンサ35にロースタック故障が生じている(異常)と判
定する。
【0032】また、モニタ開始時のタンク内圧が−19
4mmAqより高い時は、cpgwtをスタートさせた
後、即、カウントアップ(cpgwt=0)させ、正常
と判定する(正常時2のパターン)。
【0033】図3は上記ロースタック故障診断の処理を
実行するフローチャートである。この故障診断の処理
は、エンジン始動毎にスタートし、まず、ステップ1
で、タンク内圧の検出値(ftp)の初期値を、最大値
(ftpmax)および最小値(ftpmin)として
書き込む。そして、ステップS2へ進み、今回のタンク
内圧の検出値(ftp[I])がftpmaxよりも大
きいかどうかをみて、ftp[I]がftpmaxより
大きいと、ステップS3でftpmaxをftp[I]
に更新する。また、ftp[I]がftpmax以下の
ときは、そのままステップS4へ進み、ftp[I]が
ftpminより小さいかどうかをみて、ftp[I]
がftpminよりが小さいと、ステップS5でftp
minをftp[I]に更新する。
【0034】そして、ステップS6へ進み、リーク診断
のための所定のリークダウン実行条件(エバポモニタ条
件)が成立しているかどうかを判定して、成立していな
ければステップS2へ戻り、成立すればステップS7へ
進む。そして、ステップS7でエバポモニタ条件が前回
非成立であったかどうかをみて、前回非成立すなわち今
回初めて成立したというときは、ステップS8で今回の
タンク内圧検出値(ftp)を、ftpの基準値(ft
p3)として書き込み、次いで、ステップS9で、タイ
マ(cpgwt)を初期値(C)に設定する。そして、
ステップS10へ進む。また、エバポモニタ条件が前回
から成立していたというときは、そのままなにもせずに
ステップS10へ進む。
【0035】そして、ステップS10でftpが所定値
A(例えば−194mmAq)より高いかどうかをみ
て、ftpが所定値Aより高ければ、ステップS11で
cpgwtを強制的にタイムアップさせ(cpgwt=
0)、ステップS12でロースタック故障はない(正
常)と判定する。そして、ステップS13で、引き続き
リーダウンを実行する。
【0036】また、ステップS10でftpが所定値A
以下のときは、ステップS14へ進んでパージカットを
実行し、次いで、ステップS15でcpgwtを減算す
る。そして、ステップS16でcpgwtがカウントア
ップしたかどうかを見て、カウントアップしていないと
きはステップS2に戻る。そして、所定時間(例えば2
5sec)が経過してカウントアップ(cpgwt=
0)となったら、ステップS17へ進み、ftpmax
とftp3との偏差あるいはftpminとftp3と
の偏差が、閾値B(例えば±3mmAq)を越えている
どうかをみて、ftpmaxおよびftpminとft
p3との偏差が閾値B以下である時は、燃料タンク内圧
センサ35のロースタック故障と判定する。そして、リ
ークダウンを続行せずにフローを終了する。
【0037】
【発明の効果】この出願の発明によれば、燃料蒸発によ
る圧力上昇と凝縮による圧力降下とがバランスしてタン
ク内圧が所定負圧範囲であまり変化しないような運転状
態で燃料タンク内圧センサの故障を検出することがで
き、蒸発燃料供給系の故障診断の誤検出を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例に係るエンジンのシ
ステム図である。
【図2】ロースタック故障診断のパターンを示すタイム
チャートである。
【図3】ロースタック故障診断の処理を実行するフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 エンジン本体 23 燃料タンク 29 パージ通路 30 キャニスタ(蒸発燃料吸着手段) 31 パージコントロールバルブ 35 燃料タンク内圧センサ 47 ECU(エンジンコントロールユニット)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内で発生した蒸発燃料をエン
    ジンの吸気通路に供給可能とするよう前記燃料タンクと
    前記吸気通路とを連通するパージ通路と、該パージ通路
    に配設され、前記燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸
    着する蒸発燃料吸着手段と、該蒸発燃料吸着手段に吸着
    された蒸発燃料の前記吸気通路への供給を制御するパー
    ジ制御手段とからなる蒸発燃料供給装置を備え、かつ、
    前記燃料タンク内の圧力を検出する燃料タンク内圧セン
    サと、前記燃料タンク内に前記吸気通路の負圧を作用さ
    せて該燃料タンク内の圧力を所定負圧まで下げ、その状
    態で前記パージ通路を密閉して、密閉後の前記燃料タン
    ク内圧センサの出力の変化により前記パージ通路のリー
    ク診断を行うリーク診断手段を備えたエンジンにおけ
    る、前記燃料タンク内圧センサにより検出されたタンク
    内圧が大気圧より低い所定の負圧範囲にある時の前記燃
    料タンク内圧センサの故障を検出する故障検出装置であ
    って、 前記燃料タンク内圧センサにより検出されたタンク内圧
    が前記所定の負圧範囲にある時に、前記パージ通路を前
    記吸気通路から遮断し、該パージ通路の遮断後、所定時
    間経過しても前記燃料タンク内圧センサの出力の変化が
    所定以下の時、該燃料タンク内圧センサの故障と判定す
    る手段を備えたことを特徴とする燃料タンク内圧センサ
    の故障検出装置。
  2. 【請求項2】 前記燃料タンク内圧センサにより検出さ
    れたタンク内圧が前記負圧範囲となり、かつ、前記リー
    ク診断のためのモニタが開始された時、直ちに前記パー
    ジ通路を遮断し、前記燃料タンク内圧センサの故障診断
    を実行する請求項1記載の燃料タンク内圧センサの故障
    検出装置。
  3. 【請求項3】 前記燃料タンク内圧センサにより検出さ
    れたタンク内圧が前記負圧範囲となり、かつ、前記リー
    ク診断のためのタンク内圧のモニタが開始された時、直
    ちに前記パージ通路を遮断して前記燃料タンク内圧セン
    サの故障診断を実行し、その後、前記燃料タンク内圧セ
    ンサにより検出されたタンク内圧が前記負圧範囲より高
    圧側の所定負圧に達した時に該パージ通路の遮断を一旦
    解除し、前記タンク内圧を前記負圧範囲内の所定負圧ま
    で戻した後、再度前記パージ通路を遮断して前記リーク
    診断を実行する請求項1記載の燃料タンク内圧センサの
    故障検出装置。
  4. 【請求項4】 前記リーク診断のためのモニタが開始さ
    れた時の前記タンク内圧の検出値が前記負圧範囲より高
    圧側である時、正常と判定する請求項1記載の燃料タン
    ク内圧センサの故障検出装置。
  5. 【請求項5】 エンジン始動直後に前記燃料タンク内圧
    センサによるタンク内圧の検出を開始し、前記パージ通
    路の遮断後、所定時間経過するまでのタンク内圧の検出
    値の最大値および最小値と、前記リーク診断のためのモ
    ニタが開始された時の前記タンク内圧の検出値との偏差
    が所定以下の時、該燃料タンク内圧センサの故障と判定
    する請求項1記載の燃料タンク内圧センサの故障検出装
    置。
  6. 【請求項6】 蒸発燃料供給中の前記燃料タンク内圧セ
    ンサの出力の変化が所定以下の時、前記パージ通路を遮
    断し、前記燃料タンク内圧センサの故障診断を実行する
    請求項1記載の燃料タンク内圧センサの故障検出装置。
  7. 【請求項7】 蒸発燃料供給時にタンク内圧が前記所定
    の負圧範囲になりやすい運転状態の時、前記パージ通路
    を遮断し、前記燃料タンク内圧センサの故障診断を実行
    する請求項1記載の燃料タンク内圧センサの故障検出装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020085945A (ko) * 2001-05-10 2002-11-18 씨멘스 오토모티브 주식회사 압력 센서의 고장 진단 방법
CN107764478A (zh) * 2017-09-08 2018-03-06 中国第汽车股份有限公司 便携直读式发动机电子机油压力传感器检测仪
WO2021039152A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 愛三工業株式会社 蒸発燃料処理装置

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