JPH11218010A - エンジンの可変バルブタイミング装置 - Google Patents

エンジンの可変バルブタイミング装置

Info

Publication number
JPH11218010A
JPH11218010A JP3375398A JP3375398A JPH11218010A JP H11218010 A JPH11218010 A JP H11218010A JP 3375398 A JP3375398 A JP 3375398A JP 3375398 A JP3375398 A JP 3375398A JP H11218010 A JPH11218010 A JP H11218010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
timing
engine
variable valve
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3375398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3740822B2 (ja
Inventor
Hiroaki Deguchi
博明 出口
Hiroyuki Kawaguchi
博之 川口
Masaru Shimada
勝 嶋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP3375398A priority Critical patent/JP3740822B2/ja
Publication of JPH11218010A publication Critical patent/JPH11218010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3740822B2 publication Critical patent/JP3740822B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/34423Details relating to the hydraulic feeding circuit
    • F01L2001/34426Oil control valves
    • F01L2001/34433Location oil control valves

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】バルブタイミング可変機構側のカムプーリをタ
イミングプーリで構成したものにおいて、カム軸方向の
コンパクト化および装置全高のコンパクト化を図りつ
つ、タイミングベルト室へのオイル侵入を防止する。 【解決手段】バルブタイミング可変機構15と、その作
動油圧をコントロールするオイルコントロールバルブ3
2とを備え、これら両者間の油圧経路をタイミングプー
リ5と隣接するカム軸受部13を経由して形成し、上記
オイルコントロールバルブには軸方向の移動により上記
油圧経路の油圧を制御するスプール41を内蔵し、さら
に、オイルコントロールバルブ32のバルブケース31
にはスプール41の軸方向に複数の排油開口48を離間
形成し、上記オイルコントロールバルブを、その内蔵す
るスプール41の軸方向がカム軸14と直交するよう
に、タイミングベルト7をカバーするカバー部材12上
面に設置することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タイミングプー
リ(カムプーリ)とカム軸との回転位相を変化させるバ
ルブタイミング可変機構と、このバルブタイミング可変
機構に対する作動油圧をコントロールするオイルコント
ロールバルブとを備えたようなエンジンの可変バルブタ
イミング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のエンジンの可変バルブタ
イミング装置としては、例えば特開平9−250310
号公報に記載の装置がある。すなわち、カムプーリ(ド
リブンギヤ)とカム軸との回転位相を変化させるバルブ
タイミング可変機構と、このバルブタイミング可変機構
への作動油圧をコントロールするオイルコントロールバ
ルブとを備え、オイルコントロールバルブとカム軸受
(ベアリングキャップ)との間に複数の油圧経路を形成
して、オイル供給路とオイルリターン路とを構成したエ
ンジンの可変バルブタイミング装置がある。
【0003】ここで、上述のカムプーリ(ドリブンギ
ヤ)は吸気側カムシャフトの後端に設けられ、排気側カ
ムシャフトの後端に嵌合されたドライブギヤにて駆動さ
れると共に、この排気側カムシャフトはその前端に嵌合
されたプーリと、タイミングベルトとを介してクランク
プーリに連動連結されている。
【0004】このようにバルブタイミング可変機構側の
カムプーリ(ドリブンギヤ)をギヤ駆動する場合、また
はチェーン駆動する場合には特に問題が生じないが、カ
ムプーリをタイミングプーリにて構成し、このタイミン
グプーリをタイミングベルトで駆動すべく構成する場合
には、このタイミングベルト上には前述のオイルコント
ロールバルブからの排油を落下させることができないの
で、可変バルブタイミング装置のカム軸方向のコンパク
ト化および装置全高のコンパクト化と、タイミングベル
ト室へのオイル侵入防止との両立を図ることが困難で、
可変バルブタイミング装置なかんずくオイルコントロー
ルバルブの排油路周辺構造が大型化する問題点があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、バルブタイミング可変機構側のカムプーリ
をタイミングプーリで構成したものにおいて、カバー部
材上面にオイルコントロールバルブをその内蔵するスプ
ールの軸方向がカム軸と直交するように設置し、オイル
コントロールバルブのバルブケースにおけるスプールの
軸方向に離間形成された複数の排油開口からの排油をシ
リンダヘッド内に還流させる排油路をカバー部材に形成
することで、バルブケースに離間形成された複数の排油
開口を排油路と対向させ、カム軸方向のコンパクト化
(エンジン全長の短縮)および装置全高のコンパクト化
を図りつつ、タイミングベルト室へのオイル侵入防止を
維持することができるエンジンの可変バルブタイミング
装置の提供を目的とする。
【0006】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、上述の排油路を、排
油開口からの排油範囲においてタイミングベルト室とシ
リンダヘッドカバー内とを仕切るシール壁に向けて、タ
イミングプーリ側からカム軸受部側へ低くなるように傾
斜形成することで、限られたスペース内においてオイル
コントロールバルブからの排油性を高め、バルブタイミ
ング可変機構の応答性向上を図ることができるエンジン
の可変バルブタイミング装置の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の目的と併せて、上述のバル
ブケースの排油開口をスプールの軸方向に長い形状と成
すことで、排油性のさらなる向上を図りつつ、オイルコ
ントロールバルブの排油周辺構造のコンパクト化を達成
することができるエンジンの可変バルブタイミング装置
の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、カバー部材における
排油範囲の枠状のシール堤壁と交差するように上述のシ
ール壁を形成することで、このシール壁により取付剛性
および支持剛性の向上を図ることができるエンジンの可
変バルブタイミング装置の提供を目的とする。
【0009】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1,2,3または4記載の発明の目的と併せて、ス
プールからカム軸受部への油圧経路を形成する継手部を
設け、この継手部をカム軸受部上面に配置すると共に、
この継手部を隔てたタイミングプーリ側にスプールを、
また反タイミングプーリ側にカム角センサをそれぞれ配
置することで、カム角センサによる良好な検出精度を確
保しつつ、継手部、スプール、カム角センサのコンパク
トなレイアウト達成を図ることができるエンジンの可変
バルブタイミング装置の提供を目的とする。
【0010】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4または5記載の発明の目的と併せ
て、上述のエンジンを車軸方向にカム軸が指向する横置
きエンジンに設定することで、カム軸方向のコンパクト
化によりエンジン全長の短縮を図ることができて横置き
エンジンに最適であり、エンジン本体からの装置突出量
が可及的短くなり、車体に対してエンジンを下方から上
方へ上昇させて組付ける際の車体側とエンジン側との干
渉防止を図ることができるエンジンの可変バルブタイミ
ング装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、タイミングプーリとカム軸との回転位相を変
化させるバルブタイミング可変機構と、上記バルブタイ
ミング可変機構に対する作動油圧をコントロールするオ
イルコントロールバルブとを備え、上記バルブタイミン
グ可変機構とオイルコントロールバルブとの間の油圧経
路がタイミングプーリと隣接するカム軸受部を経由して
形成されたエンジンの可変バルブタイミング装置であっ
て、上記オイルコントロールバルブには軸方向の移動に
より上記油圧経路の油圧を制御するスプールが内蔵さ
れ、オイルコントロールバルブのバルブケースにはスプ
ールの軸方向に複数の排油開口が離間形成され、上記オ
イルコントロールバルブを、その内蔵するスプールの軸
方向がカム軸と直交するように、タイミングベルトをカ
バーするカバー部材上面に設置し、カバー部材には上記
複数の排油開口からの排油をシリンダヘッド内に還流さ
せる排油路が形成されたエンジンの可変バルブタイミン
グ装置であることを特徴とする。
【0012】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記排油路は上記排
油開口からの排油範囲においてタイミングベルト室とシ
リンダヘッドカバー内とを仕切るシール壁に向けて、タ
イミングプーリ側からカム軸受部側へ低くなるように傾
斜形成されたエンジンの可変バルブタイミング装置であ
ることを特徴とする。
【0013】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の構成と併せて、上記バルブ
ケースの排油開口をスプールの軸方向に長い形状と成し
たエンジンの可変バルブタイミング装置であることを特
徴とする。
【0014】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の構成と併せて、上記カバー部材にお
ける排油範囲の枠状のシール堤壁と交差するように上記
シール壁が形成されたエンジンの可変バルブタイミング
装置であることを特徴とする。
【0015】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1,2,3または4記載の発明の構成と併せて、上
記スプールからカム軸受部への油圧経路を形成する継手
部を設け、上記継手部をカム軸受部上面に配置すると共
に、この継手部を隔てたタイミングプーリ側に上記スプ
ールを、また反タイミングプーリ側にカム角センサをそ
れぞれ配置したエンジンの可変バルブタイミング装置で
あることを特徴とする。この発明の請求項6記載の発明
は、上記請求項1,2,3,4または5記載の発明の構
成と併せて、上記エンジンは車軸方向に、上記カム軸が
指向する横置きエンジンに設定されたエンジンの可変バ
ルブタイミング装置であることを特徴とする 。
【0016】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、バルブタイミング可変機構側のカムプーリを
タイミングプーリで構成したものにおいて、カバー部材
上面にオイルコントロールバルブをその内蔵するスプー
ルの軸方向がカム軸と直交するように設置し、オイルコ
ントロールバルブのバルブケースにおけるスプールの軸
方向に離間形成された複数の排油開口からの排油をシリ
ンダヘッド内に還流させる排油路をカバー部材に形成し
たので、バルブケースに離間形成された複数の排油開口
からの排油が排油路に流下する。このため、カム軸方向
のコンパクト化(つまりエンジン全長の短縮)および装
置全高のコンパクト化と、タイミングベルト室へのオイ
ル侵入防止の維持との両立を図ることができる効果があ
る。
【0017】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の排油路
をシール壁に向けてタイミングプーリ側からカム軸受部
側へ低くなるように傾斜形成したので、この傾斜構造に
より限られたスペース内においてオイルコントロールバ
ルブからの排油性を高めることができ、この結果、バル
ブタイミング可変機構の応答性向上を図ることができる
効果がある。
【0018】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1または2記載の発明の効果と併せて、上述
のバルブケースの排油開口をスプールの軸方向に長い形
状と成したので、これら排油開口からの排油性をさらに
向上しつつ、オイルコントロールバルブの排油周辺構造
のコンパクト化を達成することができる効果がある。
【0019】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、上述のシール
壁をカバー部材における排油範囲の枠状のシール堤壁と
交差するように形成したので、このシール壁の交差構造
により取付剛性および支持剛性の向上を図ることができ
る効果がある。
【0020】この発明の請求項5記載の発明によれば、
上記請求項1,2,3または4記載の発明の効果と併せ
て、スプールからカム軸受部への油圧経路を形成する継
手部を設け、この継手部をカム軸受部上面に配置し、継
手部を隔てたタイミングプーリ側にスプールを、また反
タイミングプーリ側にカム角センサをそれぞれ配置した
ので、このカム角センサをカム軸受部近傍のセンシング
プレートに対して対向配置することができ、カム軸のね
じれに影響されることなくカム角センサによる良好な検
出精度を確保しつつ、継手部、スプール、カム角センサ
のコンパクトなレイアウトを達成することができる効果
がある。
【0021】この発明の請求項6記載の発明によれば、
上記請求項1,2,3,4または5記載の発明の効果と
併せて、上述のエンジンを車軸方向にカム軸が指向する
横置きエンジンに設定したので、カム軸方向のコンパク
ト化によりエンジン全長の短縮を図ることができ、横置
きエンジンに最適であって、エンジン本体からの突出量
が可及的短くなり、車体に対してエンジンを下方から上
方へ上昇させて、組付ける時、車体側とエンジン側との
干渉防止を図ることができる効果がある。
【0022】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は本発明の可変バルブタイミング装置を備
えたエンジンを示し、図1において、シリンダブロック
1にシリンダヘッド2を取付ける一方、クランク軸3に
嵌合したクランクプーリ4と、タイミングプーリにて構
成された吸気側(吸気弁を動作させる側)のカムプーリ
5と、タイミングプーリにて構成された排気側(排気弁
を動作させる側)のカムプーリ6との間にタイミングベ
ルト7を張架して、クランクプーリ4の回転力をタイミ
ングベルト7を介してカムプーリ5,6に伝達して、吸
気側および排気側のカムシャフトを駆動すべく構成して
いる。
【0023】また上述のタイミングベルト7の張り側は
固定アイドラ8によりベルト張力が付加され、タイミン
グベルト7の弛み側はテンショナ9によりベルト張力が
付加されている。このテンショナ9はテンショナスプリ
ング10により支点11を中心として図1の時計方向へ
バネ付勢されたものである。
【0024】この実施例ではバルブタイミング可変機構
15(図4〜図8参照)は吸気弁を動作させる側に取付
けられているので、以下、その構成について詳述する。
図2、図3、図4、図5に示す如く、上述のシリンダヘ
ッド2の上部に設けられたシリンダヘッドカバー12の
内部にはカム軸受部としてのカムキャップ13で軸支さ
れたカムシャフト14を設け、この吸気側のカムシャフ
ト14の一端側には図4、図5に示す如くバルブタイミ
ング可変機構15を設けている。
【0025】このバルブタイミング可変機構15は、カ
ムシャフト14内を流通する油圧の作動力により、カム
シャフト14の一端部外周に設けられたカムプーリ5
(タイミングプーリ)とカムシャフト14との回転位相
を変化させてバルブ(吸気弁)の作動タイミングを進角
側または遅角側に調整するものである。
【0026】上述のバルブタイミング可変機構15は図
4〜図8に示すように座金部材16およびボルト17を
用いてカムシャフト14に取付けられ、かつ、このカム
シャフト14と一体回転するロータ18と、蓋部材19
と共に複数のボルト20によって上述のカムプーリ5に
取付けられて、このカムプーリ5と一体回転するハウジ
ング21とを備え、図4、図7(但し、図7は図4のA
−A線に沿う要部の矢視断面図)に示す如くロータ18
内の遅角側油路22を介して、ロータ18とハウジング
21との間の油室23内に図示矢印の如く作動油圧が供
給された時には、ロータ18を遅角方向(吸排気のバル
ブタイミングのオーバラップを小さくする矢印c方向)
に相対回転させて、カムプーリ5とカムシャフト14と
の回転位相を変化させる。すなわち図19に示す排気側
(EX側)のバルブリフトカーブaに対して吸気側(I
N側)のバルブリフトカーブbを遅角方向Cに変位させ
て、オーバラップ量eを小さくする。
【0027】また図5、図8(但し、図8は図5のB−
B線に沿う要部の矢視断面図)に示す如くロータ18内
の進角側油路24を介して、ロータ18とハウジング2
1との間の油室23内に図示矢印の如く作動油圧が供給
された時には、ロータ18を進角方向(吸排気のバルブ
タイミングのオーバラップを大きくする矢印d方向)に
相対回転させて、カムプーリ5とカムシャフト14との
回転位相を変化させる。すなわち図19に示す排気側の
バルブリフトカーブaに対して吸気側のバルブリフトカ
ーブbを進角方向dに変位させて、オーバラップ量eを
大きくする。なお図4〜図8において25はロータ18
とハウジング21との摺動部をシールするチップシール
である。
【0028】ところで、上述の油圧はシリンダブロック
1内のオイルギャラリ(図示せず)から図2に示すオイ
ルジョイント26、オイルパイプ27、オイルジョイン
ト28、図4に示すユニオンボルト29内の通路、オイ
ルフィルタ30を介してバルブケース31に収納された
電磁駆動タイプのオイルコントロールバルブ32に至
り、このオイルコントロールバルブ32で油圧制御(流
量方向制御および流量制御)された後に、油圧経路継手
部としての中間部材33(いわゆるアダプタ)およびカ
ムキャップ13を介してカムシャフト14に供給され、
このカムシャフト14に形成された油路34,35を介
してバルブタイミング可変機構15に供給される。
【0029】この実施例では上述のオイルコントロール
バルブ32を収納したバルブケース31はタイミングベ
ルト7をカバーするベルトカバー部38が一体形成され
たカバー部材としてのシリンダヘッドカバー12の上面
においてバルブタイミング可変機構15の配設側と同側
に配置されるので、このシリンダヘッドカバー12のカ
ムキャップ13と対向するヘッドカバー上壁には図3、
図4に示すように開口部36が形成されている。
【0030】また上述のシリンダヘッドカバー12には
開口部36につづいて傾斜状の排油路37とカムプーリ
5の上方側に延びるベルトカバー部38が一体形成さ
れ、これら開口部36および排油路37を囲繞するよう
にシリンダヘッドカバー12のトップデッキ面には取付
け座面を兼ねる枠状のシール堤壁39が形成されてい
る。このシール堤壁39に4本のセットボルト40…を
用いて固定される上述のバルブケース31は図9、図1
0に示す如く構成している。
【0031】すなわち、バルブケース31の中央部分に
はオイルコントロールバルブ32のスプール41外周部
のスプールケーシング42(図11参照)を収納する配
設孔43がカム軸間方向(つまりカム軸方向と直交する
方向)に形成され、この配設孔43と直交するようにイ
ンレット孔44が形成されている。このインレット孔4
4には図4、図5に示すようにユニオンボルト29およ
びオイルフィルタ30が内設されるものである。また上
述のバルブケース31の配設孔43を隔てた反インレッ
ト孔側には上下方向に延びる嵌挿部45が下面側に開口
すべく形成され、この嵌挿部45と配設孔43とがカム
軸方向に並設されている。
【0032】そして上述の嵌挿部45と配設孔43とを
連通する遅角側の油路46と進角側の油路47が形成さ
れると共に、配設孔43の下部にはオイルコントロール
バルブ32の排油開口として2つのドレン通路48,4
9がスプール41の軸方向に離間形成され、これらの各
ドレン通路48,49はスプール41の軸方向に長い形
状すなわち長孔状に形成されると共に、これらの各ドレ
ン通路48,49は前述の排油路37と対向する。また
上述のバルブケース31の底面にはベルトカバー部38
が一体形成されてなるシリンダヘッドカバー12のシー
ル堤壁39と対応するように取付座50(図10参照)
が形成されており、オイルコントロールバルブ32を収
納したこのバルブケース31で上述の開口部36をシリ
ンダヘッドカバー12の上面側から覆っている。しか
も、上述のバルブケース31を、その内蔵するスプール
41の軸方向がカムシャフト14と直交するようにシリ
ンダヘッドカバー12に外付け固定したものである。な
お、図9、図10において51は前述のセットボルト4
0を挿通させるための貫通孔である。
【0033】上述のオイルコントロールバルブ32は図
11に示す如く構成している。すなわち、このオイルコ
ントロールバルブ32はコイル52およびプランジャ5
3を有する電磁ソレノイド54と、前述のスプール41
およびスプールケーシング42とを備え、このスプール
ケーシング42には図9のインレット孔44と対向する
ように作動油供給ポート55(いわゆるPポート)が形
成され、また図9の2つのドレン通路48,49(排油
開口)と対向するようにドレンポート56,57(いわ
ゆるTポート)が形成され、さらに図9の各油路46,
47と対向するようにアクチュエータポート58,59
が形成されている。
【0034】また上述のスプール41における反ソレノ
イド側にはスプリング60を設け、エンジンコントロー
ルユニットのCPU(図示せず)からエンジン回転数お
よびエンジン負荷に対応したデューティ信号が電磁ソレ
ノイド54に印加され、この電磁ソレノイド54により
プランジャ53を介して軸方向にデューティ移動操作さ
れるスプール41の各ランド部にてアクチュエータポー
ト58,59の開口面積を制御して、作動油圧を進角側
(オーバラップを大きくする側)または遅角側(オーバ
ラップを小さくする側)に制御すべく構成している。
【0035】この実施例では、アイドル運転のようなエ
ンジンの極低負荷領域における吸排気のバルブタイミン
グのオーバラップは小さく設定(最遅角に設定)され、
それよりも高負荷側にあっては該極低負荷領域に対して
オーバラップが大となるように設定されている。
【0036】但し、エンジンの軽、中負荷領域のオーバ
ラップは大に設定され、エンジンの高負荷領域にあって
はエンジン回転数に応じて吸気弁の閉じタイミングが設
定されるので、高負荷低回転時にはオーバラップは中負
荷領域のそれと比較して小さく、かつ高負荷中速回転時
および高負荷高速回転時のそれと比較して大きく設定さ
れ、高負荷中速回転時のオーバラップは中位に設定さ
れ、高負荷高速回転時のオーバラップは小さく設定され
ている。
【0037】ところで、前述のカムキャップ13の上面
には図12にも示す如く2本のセットボルト61,61
を用いて油圧経路の継手部としての逆T字状の中間部材
33が配置されている。この中間部材33はその一部が
図4、図5に示す如くシリンダヘッドカバー12の開口
部36を貫通して上方に突出し、この開口部36より上
方に突出した突出部がバルブケース31の嵌挿部45に
嵌挿されて、該バルブケース31の位置決めを兼ねるよ
うに構成している。
【0038】この中間部材33は図12、図13、図1
4、図15に示すようにバルブケース31の一方の油路
47(図5、図9参照)に連通する横向きの油路62
と、この油路62に連通して上下方向に延びる油路63
と、バルブケース31の他方の油路46(図4、図9参
照)に連通する横向きの油路64と、この油路64に連
通して斜め下方に延びる油路65とを備えている。
【0039】また上述の横向きの油路62,64が形成
された部位の下域部外周にはOリング配設部66,67
が形成され、これらの各Oリング配設部66,67に図
4、図5に示す如くOリング(シール部材)が配設され
ている。なお、図14、図15において68は前述のセ
ットボルト61(図12参照)を挿通させるための貫通
孔である。
【0040】一方、前述のカムシャフト14をカムプー
リ5の隣接部位にて軸支するカムキャップ13には、図
4、図5、図16に示すように中間部材33内の一方の
油路63とカムシャフト14内の一方の油路35とを連
通させるために上下方向に延びる油路69と、円周状の
輪溝70とが形成され、また中間部材33内の他方の油
路65とカムシャフト14内の他方の油路34とを連通
させるために斜め上下方向に延びる油路71と、円周状
の輪溝72とが形成されている。
【0041】つまり、バルブタイミング可変機構15と
オイルコントロールバルブ32との間の油圧経路の一部
(油路69,71、輪溝70,72参照)がカムプーリ
5と隣接するカムキャップ13を経由して形成されたも
のである。
【0042】しかも、図6に拡大図で示す如くオイルコ
ントロールバルブ32およびバルブケース31は、その
内蔵するスプール41の軸方向がカムシャフト14と直
交するように前述のシール堤壁39に設置され、バルブ
ケース31に設けられた2つのドレン通路48,49か
らの排油を排油路37を介してシリンダヘッド2内に還
流すべく構成している。
【0043】この排油路37は、図6に示すように2つ
のドレン通路48,49からの排油範囲(枠状のシール
堤壁39で囲繞した内方側)において、タイミングベル
ト室73とシリンダヘッドカバー12内部とを仕切るシ
リンダヘッドカバー12の垂下したシール壁74と、こ
のシール壁74に向けてカムプーリ5側からカムキャッ
プ13側へ低くなるように傾斜したシリンダヘッドカバ
ー12のトップデッキ面と、このトップデッキ面および
シール壁74が接続するシール堤壁39とにより形成し
ている。すなわち、この排油路37はカムプーリ5と対
応する側が高く、カムキャップ13と対応する側が低く
なるようにトップデッキ面がスラント形成されたもの
で、この実施例では40度近い傾斜勾配をもつように構
成している。また上述のシリンダヘッドカバー12に一
体形成されたシール壁74(いわゆる縦壁)は図3に示
すように、平面視においてシリンダヘッドカバー12に
おける排油範囲の枠状のシール堤壁39と直交状に交差
するように形成され、枠状のシール堤壁39の外方側で
は、このシール堤壁39の上面近傍(トップデッキ面の
基準位置)から垂下したシール壁74がシール堤壁39
に接続されている。なお、シール壁74の下部にはゴム
ガスケット等のシール部材75が設けられている。
【0044】さらに前述の継手部としての中間部材33
を図6に示すようにカムキャップ13の上面に配置し、
この中間部材33を隔てたカムプーリ5側(図示左側)
には上述のスプール41を、また反カムプーリ側(図示
右側)にはカムアングルセンサ76をそれぞれ配置して
いる。
【0045】このカムアングルセンサ76はシリンダヘ
ッドカバー12にスラント配置され、カムシャフト14
のカムキャップ近傍部位に圧入固定されたセンシングプ
レート77に対向させている。
【0046】なお、図4、図5に示すように前述のボル
ト17内にはバルブタイミング可変機構15から漏れた
オイルをシリンダヘッド2内へ還流させるリターンオイ
ル孔78が形成されており、このリターンオイル孔78
からの還流油はカムシャフト14内およびシリンダヘッ
ド2のリターン孔79を介してシリンダヘッド2内へ還
流する。さらに、タイミングプーリにて構成されたカム
プーリ5と、カムキャップ13およびシリンダヘッド2
との間にはオイルシール80が介設されている。而して
上記構成のエンジンの可変バルブタイミング装置により
吸排気弁の作動タイミングを進角側に調整する場合に
は、オイルコントロールバルブ32によりそのスプール
41を操作して、図5に矢印で示す如く、油圧を各要素
47,62,63,69,70,35をこの順に介して
バルブタイミング可変機構15に供給した後に、リター
ンオイルを各要素34,72,71,65,64,4
6,48,37および開口部36と中間部材33との間
のクリアランスをこの順に介してシリンダヘッドカバー
12内に還流し、吸排気弁の作動タイミングを遅角側に
調整する場合にはオイルコントロールバルブ32により
そのスプール41を操作して、図4に矢印で示す如く、
油圧を各要素46,64,65,71,72,34をこ
の順に介してバルブタイミング可変機構15に供給した
後に、リターンオイルを各要素35,70,69,6
3,62,47,49,37および上記クリアランスを
この順に介してシリンダヘッドカバー12内に還流すべ
く構成している。さらに、上述の可変バルブタイミング
装置を備えたエンジン81は図17、図18に示すよう
に、その車軸方向(図17に示すドライブシャフト82
の軸方向参照)に前述のカムシャフト14が指向する横
置きエンジンに設定されている。なお、図17、図18
において83はボディ、84はエンジンメンバ、85は
サスクロスメンバ、86,87,88はエンジンマウン
ト、89はトランスミッション、90はエンジン側マウ
ントブラケットである。このように構成したエンジンの
可変バルブタイミング装置の作用を、以下に説明する。
シリンダブロック1内のオイルギャラリからの油圧は図
2に示すオイルジョイント26、オイルパイプ27およ
びバルブケース31側のオイルジョイント28を介して
ユニオンボルト29内のオイル通路に至り、このオイル
通路からオイルフィルタ30を介してオイルコントロー
ルバルブ32に供給される。
【0047】そこで、オイルコントロールバルブ32の
スプール41の軸方向の移動により油圧を図5に矢印で
示す油圧経路を介してバルブタイミング可変機構15に
供給し、図8に示すロータ18を同図の矢印d方向へ回
動させて、カムシャフト14と、カムプーリ5との回転
位相を変化させると、吸気弁の作動タイミングを進角側
(図19の矢印d方向)に調整して、吸排気のバルブタ
イミングのオーバラップを大きくすることができる。
【0048】また、オイルコントロールバルブ32のス
プール41の軸方向の移動により油圧を図4に矢印で示
す油圧経路を介してバルブタイミング可変機構15に供
給し、図7に示すロータ18を同図の矢印c方向へ回動
させて、カムシャフト14と、カムプーリ5との回転位
相を変化させると、吸気弁の作動タイミングを遅角側
(図19の矢印c方向)に調整して、吸排気のバルブタ
イミングのオーバラップを小さくすることができる。
【0049】ところで、上記構成のエンジンの可変バル
ブタイミング装置によれば、バルブタイミング可変機構
15側のカムプーリ5をタイミングプーリで構成したも
のにおいて、カバー部材(ベルトカバー部38が一体形
成されたシリンダヘッドカバー12参照)上面にオイル
コントロールバルブ32をその内蔵するスプール41の
軸方向がカムシャフト14と直交するように設置し、オ
イルコントロールバルブ32のバルブケース31におけ
るスプール41の軸方向に離間形成された複数の排油開
口(ドレン通路48,49参照)からの排油をシリンダ
ヘッド2内に還流させる排油路37をカバー部材(シリ
ンダヘッドカバー12参照)に形成したので、バルブケ
ース31に離間形成された複数の排油開口(ドレン通路
48,49参照)を排油路37と対向させ、カム軸方向
のコンパクト化(つまりエンジン全長の短縮)および装
置全高のコンパクト化を図りつつ、タイミングベルト室
73へのオイル侵入防止を維持することができる効果が
ある。
【0050】また、上述の排油路37をシリンダヘッド
カバー12のシール壁74に向けてタイミングプーリ側
(カムプーリ5側)からカム軸受部側(カムキャップ1
3側)へ低くなるように傾斜形成したので、この傾斜構
造により限られたスペース内においてオイルコントロー
ルバルブ32からの排油性を高めることができ、この結
果、バルブタイミング可変機構15の応答性向上を図る
ことができる効果がある。
【0051】さらに、上述のバルブケース31の排油開
口(ドレン通路48,49参照)をスプール41の軸方
向に長い形状と成したので、これら排油開口(ドレン通
路48,49参照)からの排油性をさらに向上しつつ、
オイルコントロールバルブ32の排油周辺構造のコンパ
クト化を達成することができる効果がある。
【0052】加えて、上述のシール壁74をカバー部材
(シリンダヘッドカバー12参照)における排油範囲の
枠状のシール堤壁39と交差するように形成したので、
このシール壁74の交差構造により取付剛性および支持
剛性の向上を図ることができる効果がある。
【0053】また、スプール41からカム軸受部(カム
キャップ13参照)への油圧経路を形成する継手部(中
間部材33参照)を設け、この継手部(中間部材33参
照)をカム軸受部(カムキャップ13参照)上面に配置
し、継手部(中間部材33参照)を隔てたタイミングプ
ーリ側(カムプーリ5側)にスプール41を、また反タ
イミングプーリ側にカムアングルセンサ76をそれぞれ
配置したので、このカムアングルセンサ76をカム軸受
部(カムキャップ13参照)近傍のセンシングプレート
77に対して対向配置することができ、カムシャフト1
4のねじれに影響されることなくカムアングルセンサ7
6による良好な検出精度を確保しつつ、継手部(中間部
材33参照)、スプール41、カムアングルセンサ76
のコンパクトなレイアウトを達成することができる効果
がある。
【0054】因に、上述のセンシングプレート77およ
びカムアングルセンサ76はカムシャフト14の反カム
プーリ側の端部に対応させて取付けることも可能である
が、この場合にはカムシャフト14のねじれの影響を受
ける。このため、センシングプレート77およびカムア
ングルセンサ76を図4、図5、図6に示す位置に取付
けて、カムシャフト14ねじれの影響を排除、カム角検
出精度および気筒判別精度の向上を図ったものである。
【0055】さらに、上述のエンジン81を図17、図
18に示す如く車軸方向(ドライブシャフト82の軸方
向参照)にカムシャフト14が指向する横置きエンジン
に設定したので、カム軸方向のコンパクト化によりエン
ジン全長の短縮を図ることができ、横置きエンジンに最
適であって、エンジン本体からの突出量が可及的短くな
り、コンベアにて吊下げ支持されたボディ83(図17
参照)に対してエンジン81を下方から上方へ上昇させ
て組付ける時、車体側(ボディ83側の左右のサイドフ
レーム)とエンジン81側との干渉防止を図ることがで
きる効果がある。
【0056】なお、上記実施例においてはシリンダヘッ
ドカバー12にベルトカバー部38を一体形成したが、
シリンダヘッドカバー12と別体のタイミングベルトカ
バーを用いてもよいことは勿論である。
【0057】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のタイミングプーリは、カムプーリ
5に対応し、以下同様に、カム軸は、カムシャフト14
に対応し、カム軸受部は、カムキャップ13に対応し、
排油開口は、ドレン通路48,49に対応し、カバー部
材は、ベルトカバー部38が一体化されたシリンダヘッ
ドカバー12に対応し、継手部は、中間部材33に対応
し、カム角センサは、カムアングルセンサ76に対応す
るも、この発明は上述の実施例の構成のみに限定される
ものではない。
【0058】例えば、上記実施例においてはバルブタイ
ミング可変機構15を吸気側カムシャフト14の一端に
設けたが、このバルブタイミング可変機構15を排気側
カムシャフトの一端に設けてもよいことは云うまでもな
い。但し、バルブタイミング可変機構15を排気側カム
シャフトの一端に設けた場合には図19の特性図から明
らかなように吸排気のオーバラップを大きくする側が遅
角側となり、吸排気のオーバラップを小さくする側が進
角側となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の可変バルブタイミング装置を備えた
エンジンの側面図。
【図2】 同エンジンの平面図。
【図3】 バルブケースおよびオイルコントロールバル
ブを省略した状態で示す図2の要部拡大平面図。
【図4】 遅角側への作動油供給を示す可変バルブタイ
ミング装置の断面図。
【図5】 進角側への作動油供給を示す可変バルブタイ
ミング装置の断面図。
【図6】 図4の要部拡大図。
【図7】 図4のA−A線に沿うバルブタイミング可変
機構の断面図。
【図8】 図5のB−B線に沿うバルブタイミング可変
機構の断面図。
【図9】 バルブケースの要部を断面して示す平面視
図。
【図10】 バルブケースの底面図。
【図11】 オイルコントロールバルブの説明図。
【図12】 図2のC−C線に沿うカムキャップと中間
部材との説明図。
【図13】 中間部材の側面図。
【図14】 図13のD−D線矢視断面図。
【図15】 図14のE−E線矢視断面図。
【図16】 カムキャップの拡大断面図。
【図17】 横置きエンジンとボディとの関係を示す側
面図。
【図18】 図17の要部平面図。
【図19】 吸排気のバルブタイミングのオーバラップ
大小と進角・遅角との関係を示す特性図。
【符号の説明】
5…カムプーリ(タイミングプーリ) 7…タイミングベルト 12…シリンダヘッドカバー(カバー部材) 13…カムキャップ(カム軸受部) 14…カムシャフト 15…バルブタイミング可変機構 31…バルブケース 32…オイルコントロールバルブ 33…中間部材(継手部) 37…排油路 39…シール堤壁 41…スプール 48,49…ドレン通路(排油開口) 73…タイミングベルト室 74…シール壁 76…カムアングルセンサ 81…エンジン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイミングプーリとカム軸との回転位相を
    変化させるバルブタイミング可変機構と、上記バルブタ
    イミング可変機構に対する作動油圧をコントロールする
    オイルコントロールバルブとを備え、上記バルブタイミ
    ング可変機構とオイルコントロールバルブとの間の油圧
    経路がタイミングプーリと隣接するカム軸受部を経由し
    て形成されたエンジンの可変バルブタイミング装置であ
    って、上記オイルコントロールバルブには軸方向の移動
    により上記油圧経路の油圧を制御するスプールが内蔵さ
    れ、オイルコントロールバルブのバルブケースにはスプ
    ールの軸方向に複数の排油開口が離間形成され、上記オ
    イルコントロールバルブを、その内蔵するスプールの軸
    方向がカム軸と直交するように、タイミングベルトをカ
    バーするカバー部材上面に設置し、カバー部材には上記
    複数の排油開口からの排油をシリンダヘッド内に還流さ
    せる排油路が形成されたエンジンの可変バルブタイミン
    グ装置。
  2. 【請求項2】上記排油路は上記排油開口からの排油範囲
    においてタイミングベルト室とシリンダヘッドカバー内
    とを仕切るシール壁に向けて、タイミングプーリ側から
    カム軸受部側へ低くなるように傾斜成形された請求項1
    記載のエンジンの可変バルブタイミング装置。
  3. 【請求項3】上記バルブケースの排油開口をスプールの
    軸方向に長い形状と成した請求項1または2記載のエン
    ジンの可変バルブタイミング装置。
  4. 【請求項4】上記カバー部材における排油範囲の枠状の
    シール堤壁と交差するように上記シール壁が形成された
    請求項2記載のエンジンの可変バルブタイミング装置。
  5. 【請求項5】上記スプールからカム軸受部への油圧経路
    を形成する継手部を設け、上記継手部をカム軸受部上面
    に配置すると共に、この継手部を隔てたタイミングプー
    リ側に上記スプールを、また反タイミングプーリ側にカ
    ム角センサをそれぞれ配置した請求項1,2,3または
    4記載のエンジンの可変バルブタイミング装置。
  6. 【請求項6】上記エンジンは車軸方向に上記カム軸が指
    向する横置きエンジンに設定された請求項1,2,3,
    4または5記載のエンジンの可変バルブタイミング装
    置。
JP3375398A 1998-01-30 1998-01-30 エンジンの可変バルブタイミング装置 Expired - Fee Related JP3740822B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3375398A JP3740822B2 (ja) 1998-01-30 1998-01-30 エンジンの可変バルブタイミング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3375398A JP3740822B2 (ja) 1998-01-30 1998-01-30 エンジンの可変バルブタイミング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11218010A true JPH11218010A (ja) 1999-08-10
JP3740822B2 JP3740822B2 (ja) 2006-02-01

Family

ID=12395196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3375398A Expired - Fee Related JP3740822B2 (ja) 1998-01-30 1998-01-30 エンジンの可変バルブタイミング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3740822B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011231668A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Mitsubishi Motors Corp 可変動弁装置付エンジン
EP2891773A1 (en) * 2013-08-26 2015-07-08 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Variable valve timing control apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011231668A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Mitsubishi Motors Corp 可変動弁装置付エンジン
EP2891773A1 (en) * 2013-08-26 2015-07-08 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Variable valve timing control apparatus
US9574681B2 (en) 2013-08-26 2017-02-21 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Variable valve timing control apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP3740822B2 (ja) 2006-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3847428B2 (ja) 内燃エンジンのシリンダヘッド構造
JPH11280541A (ja) 可変バルブタイミング装置を備えた4サイクルエンジン
US5000142A (en) Chain cover apparatus for engine
EP1316682B1 (en) Cylinder head for an internal combustion engine
JP4544460B2 (ja) 多気筒内燃機関における油圧供給装置
JPH11132016A (ja) 内燃機関の可変バルブタイミング装置
US6308673B1 (en) Enclosure chamber for a camshaft driving endless flexible member of an internal combustion engine
US7878165B2 (en) Engine valve operating system
JPH11218010A (ja) エンジンの可変バルブタイミング装置
JP3444467B2 (ja) 4サイクルエンジンの戻しオイル飛散防止構造
JPH07293210A (ja) エンジンの可変バルブタイミング装置
JPH1047155A (ja) 内燃機関のシリンダヘッド装置
US20110253084A1 (en) Variable valve lift mechanism for engine and arrangement of oil control valve
JP4613760B2 (ja) 電磁弁ユニット、エンジンカバーユニット
JP4858119B2 (ja) シリンダヘッド構造
JP3740833B2 (ja) 可変バルブタイミング装置付エンジン
US7669565B2 (en) Oil feed system for a hydraulically actuated cam phaser
JP3707236B2 (ja) 可変バルブタイミング装置付dohcエンジン
JPH11218011A (ja) エンジンの可変バルブタイミング装置
JP3740834B2 (ja) 可変バルブタイミング装置付エンジン
KR101271897B1 (ko) 가변동 밸브 장치 부착 엔진
JP3525723B2 (ja) エンジンの可変バルブタイミング装置
JP2592964B2 (ja) エンジンの動弁装置
JP4552203B2 (ja) エンジンの上部構造
JPH0814015A (ja) 可変バルブタイミング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040826

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040907

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20041028

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20051031

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091118

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees