JPH11217639A - 焼鈍割れ性を改善したCu−Ni−Si系銅基合金 - Google Patents
焼鈍割れ性を改善したCu−Ni−Si系銅基合金Info
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Abstract
のインゴットは焼鈍を行うと微細割れが発生し、これを
熱間圧延すると割れは圧延割れとして顕在化して製造性
を低下させるので、焼鈍割れが起こらないようなコルソ
ン合金を提供する。 【解決手段】 Ni:1.0〜4.8%,Si:0.2
〜1.4%を基本成分として含有し、水素濃度が0.0
001%以下、硫黄濃度が0.0020%以下であるC
u−Ni−Si系銅基合金。
Description
たCu−Ni−Si系銅基合金に関するものである。
は、製造コストを低減するために、大型のインゴットを
一旦熱間圧延する工程により製造されている。その後、
冷間加工により薄板に加工されるが、製造性の面では如
何にして高能率でかつ高歩留で熱延板を得るかというこ
とが非常に重要である。
り、基板上の半導体素子の高密度実装への要求がますま
す高まっている。最近では高実装密度向上に有利なSO
J,SOP,QFP等の表面実装パッケージが主流とな
っている。最近ではこれらのパッケージには、多ピン化
の要求からくるリードピッチのさらなる縮小や、TSO
P,TQFPなどに代表される薄板化が進行している。
多ピン、狭ピッチのフレームはエッチング加工によりつ
くられるのが大半であるが、エッチングは板厚方向だけ
ではなく、板幅方向へサイドエッチも起こることから、
リード幅やリード間隔の加工限界は板厚に依存し、板厚
は薄いほど加工上有利となる。また、パッケージの薄肉
化の要求から、リードフレーム材を薄くする必要があ
り、その結果、板厚は最近では0.15mm,0.12
5mmといった薄い材料が主流となっている。このよう
なリードフレームの薄板化、リードの狭小化はフレーム
全体やリードの剛性を低下させ、アセンブリー工程中で
のインナーリードの変形、デバイス実装時のアウターリ
ードの変形を引き起こす。このようなトラブルを防止す
るためには、使用されるリードフレーム材料に対し、よ
り高い強度が要求される。一方、ICの処理スピードの
高速化および多ピン化に伴い消費電力が大きくなるた
め、ここから発生する熱の放散対策がIC設計上の重要
な問題となる。
かるに上回る特性をもっているので、銅合金は熱放散性
において有利である。従い、薄板化に対応可能な強度を
有し、かつ熱放散性に優れる銅系リードフレーム材料へ
の要求が益々強くなっている。このような要求には、 1)リードが容易に変形することがない機械的強度を有
すること。 2)リードフレームのパターン形成において、優れたエ
ッチング性プレス加工性を有すること。 3)チップの発熱に対して、効率良く熱放散することが
可能な高い熱伝導率を有すること。 4)通電特性に優れていること。 5)実装における半田付け性に優れること半田接合部の
信頼性が高いこと。 6)ボンディングのための銀めっき性に優れること。 7)加熱工程で生じた合金表面の酸化層が剥離しにくい
こと。 8)リード曲げ加工時の加工性に優れていること。 9)適正な価格であること。 等が挙げられ、多岐多様な特性が必要とされる。
はスイッチといった電子部品に対しては、従来、安価な
黄銅、優れたばね特性を有するりん青銅或いは優れたば
ね特性と耐食性を有する洋白といった材料が適用されて
いた。ところが、近年、電子機器類およびその部品には
小型化、薄肉化が要求されるようになり、また、自動車
の電装部品のような高温の環境下で使用されるケースで
は、苛酷な環境に耐えられる信頼性の高い部品が望まれ
ている。このような要求に対して、材料には a)薄い板厚においても高い接触圧を生じるための十分
な強度を有すること。 b)応力緩和率が低く、高温下で長期間使用しても接触
圧が低下しないこと。 c)導電率が高く、通電時にジュール熱の発生しにくい
こと。また、発生する熱を放散しやすいこと。 d)厳しい曲げ加工を行っても曲げ部に割れや肌あれの
生じないこと。 e)弾性域内で多くの曲げ変形を繰り返し与えても材料
が疲労破壊しないことが要求される。
高い強度と導電性を要求される用途には、析出型銅合金
が使われるケースが多い。Cu−Ni−Si系合金は高
強度と高導電率を併せ持つ代表的な析出型銅合金であ
り、電子機器用材料として実用化されている。例えば、
電子リードフレームまたはコネクター用途に適した材料
として、以下のような成分組成を有するCu−Ni−S
i系合金が公表されている。 特公昭60−058783:Ni=1.0〜4.0重
量%、Si=0.3〜1.0重量%を含み、さらに必要
に応じてP,As,Sb,Fe,Co,Cr,Sn,A
l,Ti,Zr,Mg,Be,Zn,Mnのうち1種以
上を0.001〜2.0%含有し、残部Cuおよびその
不可避的不純物からなる合金 特公平7−88549:Ni=1.0〜4.0重量
%、Si=0.2〜1.0重量%、Ag=0.0005
〜0.5重量%を含み、さらにZn,Mn,Mg,S
n,Sb,Cr,B,Y,希土類,Co,Ti,Zr,
Vのうち1種以上を2.0%以下含有し、残部Cuおよ
びその不可避的不純物からなる合金
合金のインゴットは、熱間圧延前の加熱工程で、鋳造時
の残留応力の作用により脆性割れが発生することが知ら
れており(特開平4−210439号公報,特開平4−
2750号公報),かかる割れを有するインゴットを熱
間圧延すると、生産性低下や歩留低下による製造コスト
の増大、品質の不安定さといった問題を引き起こしてい
た。一方、この加熱割れを回避する方策として、イン
ゴットの断面積を小さくし残留応力を低減する方法、
インゴットの結晶粒度を小さくする方法、インゴット
を低温で圧延した後、熱間圧延を行う方法等が公表され
ている(特開平4−210439号公報,特開平4−2
750号公報)。
度に冷間加工した後に焼鈍すると、歪みが原因になって
微細な割れを発生していることがわかった。この割れ
は、その後の圧延において材料を破断させ、著しい歩留
まり低下を引き起こす。また圧延で破断を生じなかった
場合でも、割れが最後まで残留し、素材を部品にプレス
加工する際に割れを生じさせたりする。
は生産性の低下を招き、のインゴットの結晶粒度微細
化には工業的に限界があるというように、いずれもイン
ゴットの焼鈍割れを改善するための有効な手段になり得
なかった。本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもの
であり、生産性の低下や製造コストの増大を生じること
なくインゴットや薄板などの焼鈍割れを解消したCu−
Ni−Si系合金を提供することを目的とする。
〜4.8重量%、Si:0.2〜1.4重量%を基本成
分として含有し、残部が実質的にCuであるCu−Ni
−Si系銅基合金において、水素濃度を0.0001重
量%以下、かつ硫黄濃度を0.0020重量%以下に規
制することにより、従来からの課題であったCu−Ni
−Si系合金の熱間加工性や熱処理性を改善したことを
大きな特徴とする。なお、ここでいうCu−Ni−Si
系とは、適当な時効処理を行いNiとSiの化合物粒子
(Ni2Si)を析出させることにより、強度および電
気伝導性といった基本的特性を作り込むことを特徴とす
る銅基合金の総称である。もちろん、電子材料としての
諸特性を改善することを目的とし、前述したP,As,
Sb,Fe,Co,Cr,Sn,Al,Ti,Zr,M
g,Be,Zn,Mn,Ag,B,Y,希土類,Co,
Ti,Zr,V等の元素を副成分として添加した場合に
も、水素および硫黄濃度の低減による熱間加工性の改善
効果は得られる。
工を施される形状・寸法を有するものである。具体的に
は断面積が104 mm2 以上のものに好ましく本発明を
適用することができる。なお、大型インゴットの熱間加
工は主として圧延により行われているが、熱間鍛造の場
合も同様の効果が得られる。また、インゴットを2ヒー
ト熱間加工する場合のスラブまたはブルームの熱間圧延
の場合も同様の効果が得られる。
調質状態を有する合金の形状は特に制限がなく、冷間圧
延後中間焼鈍された圧延板材や最終圧延後に同様の調質
状態となったリードフレーム材であってよい。次に本発
明において銅合金の成分組成を前記の如く定めた理由を
説明する。なお組成の百分率は重量%表記である。
よって合金強度を高める作用もあるが、適当な時効処理
を行うことによりNiとSiが相互にNi2 Si組成の
析出物を形成し、合金の強度著しく増加させるとともに
熱伝導度をも著しく高める。したがって、これらの元素
の含有量が著しく少ないと、これらの性質が低下し、電
子機器用としては望ましくない合金となる。よって、N
i含有量は0.8%以上Si含有量は0.2%以上とす
る。Ni含有量が4.8%以上またはSi含有量が1.
4%以上の場合は、所望とする電気伝導性が得られない
ことに加え、インゴットの粒界に発生するNiとSiの
化合物粒子の寸法および頻度が増加し、インゴットの焼
鈍割れが助長される。したがって、Niの含有量を1〜
4.8%、Siの含有量を0.2〜1.4%と定めた。
なお、時効処理後の熱伝導度をより高めるためには、合
金中のNiとSiの濃度比を、Ni2 Si析出物におけ
るNiとSiの濃度比に近つけることが望ましい。良好
な熱伝導性を得るためのSi濃度に対するNi濃度の比
(Ni濃度/Si濃度)は2〜8である。
せるほか、Cuあるいは合金元素との硫化物として粒界
に晶出または析出した場合にもボイド発生の起点とな
る。したがって、S濃度はできる限り低いほうが望まし
いが、0.0020%以下であれば、工業的にはこの悪
影響を無視できるので、Sの含有量は0.0020%以
下とした。
インゴットなどの加工素材の焼鈍割れを助長する。した
がって、H濃度はできる限り低いほうが望ましいが、
0.0001%以下であれば、工業的にはこの悪影響を
無視できるので、Hの含有量は0.0001%以下とし
た。
l,Ti,Zr,Mg,B,Y,希土類,Co,V 任意添加成分であるこれらの元素はCu中への固溶度が
比較的小さい元素であり、ボイドの発生起点となる析出
粒子を粒界につくり易いために、上限を制限する必要が
ある。その量は総量で2%以下である。
り、析出粒子を形成することはないが、Ni,Siとい
った合金成分や不純物との間で、金属間化合物粒子や非
金属介在物粒子を形成し、これらが粒界ボイドの発生原
因となるので、Pなどと同様の理由から制限される含有
量上限は2%以下である。
造するためには、溶解注湯中の銅合金への水素の吸収量
を少なくする必要がある。特に前者の吸収抑制が重要で
あり、このためには使用直前に十分乾燥した木炭を20
〜200mmの溶湯被覆層として使用することが好まし
い。この木炭被覆に、酸化物、塩化物あるいは弗化物等
から構成される溶融塩による被覆を併用すれば、より高
い水素吸収抑制効果が得られる。また、溶湯の脱ガス処
理を行い、H含有量の低い銅合金を製作する方策もあ
る。液体Cu中のHの溶解度([%H])は、雰囲気中
の水素分圧(PH2)によって、 [%H]=K√PH2 の関係で与えられる。ここでKは温度によって決定され
る定数である。温度が1200℃のときPH2=1気圧下
でのCu中のHの溶解度は6ppmであるので、H濃度
を1ppm以下に下げるためには、平衡論的にはPH2を
0.028気圧以下にすればよい。これは、工業的には
比較的容易に達成でき、そのための具体的方法には、真
空溶解、真空脱ガス、真空鋳造などの真空冶金法、溶解
炉あるいは樋中の溶湯に不活性ガスを吹き込む方法等が
ある。同様に、極めて低いS含有量の銅合金を製造する
ためには、原料、溶湯と接触する耐火物、溶湯被覆剤等
からのSの混入を防止することが必要であり、これらの
品質を厳選することが必要であるが、Na2 CO3 等の
脱硫剤を溶湯上に添加し、溶湯中に含有されたSを除去
することもできる。
割れについて鋭意研究を重ねた結果、この割れはインゴ
ットなどの歪が蓄積した銅合金を昇温する過程において
500℃近傍で発生する粒界割れであり、銅合金で一般
的に知られている中間温度脆性に対応する現象であるこ
とを知見した。すなわち、鋳造中に生じたインゴット内
部の残留応力および昇温の過程でインゴット内部や強度
に冷間加工された材料に発生する熱応力に起因して粒界
すべりが生じ、これに伴って粒界でボイドが発生、この
ボイドが連結・合体して割れに至ることがわかった。さ
らに研究を進め、この割れを助長する要因として、 (1)鋳造時の晶出または析出により生成した粒界のN
i−Si化合物粒子(ボイドの発生起点となる) (2)硫黄の粒界偏析(硫黄は粒界に偏析して粒界の結
合力を低下させる) (3)インゴットなどの熱間圧延加工素材が含有する水
素(応力集中部に集まってきて割れ内部に放出されるこ
とにより、割れ発生に必要なエネルギーを低下させる) が挙げられることがわかった。上記の理由により、N
i,Si,HおよびSの量を定めてインゴットなどの焼
鈍割れを改善した。以下、実施例により本発明をさらに
詳しく説明する。
銅、Ni,Si,Mg,ZnおよびCu2 Sを混合し溶
解原料とした。ここで、Mgを添加した理由は、Mgは
硫黄との親和力が強いため、硫黄と化合物を形成するこ
とにより、粒界への硫黄元素の偏析を軽減する効果が期
待できるためである。Znはめっき耐熱剥離性や耐マイ
グレーション性などの特性を改善することを目的とし、
電子材料用銅合金によく添加される合金元素であり、Z
nの焼鈍割れへの影響を調査するために添加している。 Cu−3%Ni−0.6%Si−0.0005%S Cu−3%Ni−0.6%Si−0.0025%S Cu−3%Ni−0.6%Si−0.1%Mg−0.
0005%S Cu−3%Ni−0.6%Si−0.1%Mg−0.
0025%S Cu−3%Ni−0.6%Si−0.2%Zn−0.
0005%S Cu−3%Ni−0.6%Si−0.2%Zn−0.
0025%S
高周波誘導炉を用いて溶解し、真空脱ガスにより水素を
低減させる処理あるいは油添加により水素を混入させる
処理を行って、溶湯を種々の水素濃度に調整した後、金
型に注湯してインゴットを製造した。インゴットの寸法
は厚み60mm、幅90mm、高さ150mmである。
このインゴットを850℃で1時間焼鈍しても割れは発
生しなかった。これは、インゴットの断面積が小さいた
め、焼鈍割れの駆動力となる鋳造で発生する残留応力が
小さいためである。そこで、図1に示すようにインゴッ
ト10を皮削後4個(1〜4)に切断した後、1〜3に
ついては冷間圧延を行なって残留応力を付加した。4は
不活性ガス中溶融抽出−熱伝導度測定法による水素分析
を行った。12は押湯である。冷間圧延は1,3および
5%の3通りの加工度で行ったが、冷間圧延後の試料に
割れは観察されなかった。つぎに冷間圧延後の試料を、
850℃で1時間加熱し冷却した後、浸透探傷法により
表面割れの有無を観察した。図2には圧延供試材の寸法
マクロ組織を示す。
水素濃度と浸透探傷法で観察された割れの発生状況の関
係を示す。いずれの合金においても、水素濃度が高く、
圧延加工度すなわち残留応力が大きいほど、割れの発生
が顕著になることがわかる。また、〜の各合金間で
割れの発生状況を比較すると、、、と比較して
およびでは割れが激しく発生している。これは、水
素以外に硫黄も割れに悪影響を及ぼし、Mgを含有する
と硫黄の粒界偏析が軽減され割れが改善されることを示
す。Mgと同様に硫黄との親和力が強く硫黄の粒界偏析
を軽減する元素には、Ti,Zr,Al,Mn,希土類
元素等がある。一方、の割れがと、の割れがと
ほぼ同じレベルでありることより、0.2%程度のZn
の添加は割れの発生状況に影響を及ぼさないことがわか
る。このように比較的低い濃度範囲において割れに影響
を及ぼさない元素として、Znのほか前述したP,A
s,Sb,Fe,Co,Cr,Sn,B,Y,Co,V
およびAgがあげられる。なお、この実験で観察された
割れは、粒界において発生していた。割れの典型的なも
のにつき割れの発生状況および割れの断面状況を図45
に示す。割れは試料の圧延面に発生していたが、これは
圧延面に引張りの残留応力が生じていたためであると考
えられる。また、図2と対比すると、割れは主に柱状晶
に沿って発生していることがわかる。さらに、割れの末
端をミクロ的に観察することにより、割れが粒界でのボ
イドの発生と成長により発生していることが確認され
た。
%)Si合金を低周波溶解炉で溶解する際の合金溶湯を
被覆する木炭粉の乾燥状態を予め種々調整した。鋳造に
より得られた断面形状が、幅500mm,厚さ200m
mのインゴットを熱間圧延前に850℃で2時間加熱
し、その後10mmまで熱間圧延した。インゴットの焼
鈍割れは、熱間圧延割れとして顕在化する。熱間圧延で
発生した割れは、次の研削工程で、切断あるいは研削に
より除去する必要がある。そこで、(1)式で算出した
熱間圧延歩留を指標とし、水素および硫黄濃度の焼鈍割
れへの影響を調査した。 熱間圧延歩留(%)=(研削後の材料重量)/(インゴット重量)×100 ・・・・・・・・(1) で表わされる熱間圧延歩留を図3に示す。
素濃度が0.0001%以下であれば、熱間圧延歩留は
80%以上である。20%程度の歩留低下は、材料の表
面酸化等により不可避的に生じるものである。一方、水
素濃度が0.0001%を超えると熱間圧延歩留は80
%未満の低い値を示している。また、硫黄濃度が0.0
02%を超える場合には水素濃度にかかわらず熱間圧延
歩留は低い値となっている。
−Ni−Si系銅基合金は、HS量を規制したことによ
り優れた性質が達成され、具体的には次のような利点が
得られる。 (1)インゴットの熱間圧延歩留りが高いために生産性
が優れかつコストも低減される。 (2)熱間圧延スラブの研削が不必要になるか、あるい
は研削を行う場合でも研削代が少ない。 (3)極低HSを得るための手段はインゴットの大きさ
や合金成分に関係なく各種コルソン合金素材に広く適用
できるので、工業的に応用範囲が広い。また一旦極低H
Sを得た素材の加工は、何ら条件が制限されない。これ
に対して微細結晶粒により焼鈍割れを防止する方法では
鋳造条件が制限され、また加工中にも結晶粒を粗大化す
るような加工条件は避けることが望ましい。 (4)冷間加工後焼鈍される材料の微細割れを防止する
ことができるので、電子機器部品としてのシビアな品質
要求に対応できる。
し、またその切断線を示す図である。
組織を示す図である。
を示す図である。
図である。
り、基板上の半導体素子の高密度実装への要求がますま
す高まっている。最近では高実装密度向上に有利なSO
J,SOP,QFP等の表面実装パッケージが主流とな
っている。最近ではこれらのパッケージには、多ピン化
の要求からくるリードピッチのさらなる縮小や、TSO
P,TQFPなどに代表される薄板化が進行している。
多ピン、狭ピッチのフレームはエッチング加工により作
られるのが大半であるが、エッチングは板厚方向だけで
はなく、板幅方向へサイドエッチも起こることから、リ
ード幅やリード間隔の加工限界は板厚に依存し、板厚は
薄いほど加工上有利となる。また、パッケージの薄肉化
の要求から、リードフレーム材を薄くする必要があり、
その結果、板厚は最近では0.15mm,0.125m
mといった薄い材料が主流となっている。このようなリ
ードフレームの薄板化、リードの狭小化はフレーム全体
やリードの剛性を低下させ、アセンブリー工程中でのイ
ンナーリードの変形、デバイス実装時のアウターリード
の変形を引き起こす。このようなトラブルを防止するた
めには、使用されるリードフレーム材料に対し、より高
い強度が要求される。一方、ICの処理スピードの高速
化及び多ピン化に伴い消費電力が大きくなるため、ここ
から発生する熱の放散対策がIC設計上の重要な問題と
なる。
かるに上回る特性をもっているので、銅合金は熱放散性
において有利である。従って、薄板化に対応可能な強度
を有し、かつ熱放散性に優れる銅系リードフレーム材料
への要求が益々強くなっている。このような要求には、 1)リードが容易に変形することがない機械的強度を有
すること。 2)リードフレームのパターン形成において、優れたエ
ッチング性及びプレス加工性を有すること。 3)チップの発熱に対して、効率良く熱放散することが
可能な高い熱伝導率を有すること。 4)通電特性に優れていること。 5)実装における半田付け性に優れること半田接合部の
信頼性が高いこと。 6)ボンディングのための銀めっき性に優れること。 7)加熱工程で生じた合金表面の酸化層が剥離しにくい
こと。 8)リード曲げ加工時の加工性に優れていること。 9)適正な価格であること。 等が挙げられ、多岐多様な特性が必要とされる。
はスイッチといった電子部品に対しては、従来、安価な
黄銅、優れたばね特性を有するりん青銅あるいは優れた
ばね特性と耐食性を有する洋白といった材料が適用され
ていた。ところが、近年、電子機器類及びその部品には
小型化、薄肉化が要求されるようになり、また、自動車
の電装部品のような高温の環境下で使用されるケースで
は、苛酷な環境に耐えられる信頼性の高い部品が望まれ
ている。このような要求に対して、材料には a)薄い板厚においても高い接触圧を生じるための十分
な強度を有すること。 b)応力緩和率が低く、高温下で長期間使用しても接触
圧が低下しないこと。 c)導電率が高く、通電時にジュール熱の発生しにくい
こと。また、発生する熱を放散し易いこと。 d)厳しい曲げ加工を行っても曲げ部に割れや肌あれの
生じないこと。 e)弾性域内で多くの曲げ変形を繰り返し与えても材料
が疲労破壊しないことが要求される。
高い強度と導電性を要求される用途には、析出型銅合金
が使われるケースが多い。Cu−Ni−Si系合金は高
強度と高導電率を併せ持つ代表的な析出型銅合金であ
り、電子機器用材料として実用化されている。例えば、
リードフレームまたはコネクター用途に適した材料とし
て、以下のような成分組成を有するCu−Ni−Si系
合金が公表されている。 特公昭60−058783:Ni=1.0〜4.0重
量%、Si=0.3〜1.0重量%を含み、さらに必要
に応じてP,As,Sb,Fe,Co,Cr,Sn,A
l,Ti,Zr,Mg,Be,Zn,Mnのうち1種以
上を0.001〜2.0%含有し、残部Cu及びその不
可避的不純物からなる合金 特公平7−88549:Ni=1.0〜4.0重量
%、Si=0.2〜1.0重量%、Ag=0.0005
〜0.5重量%を含み、さらにZn,Mn,Mg,S
n,Sb,Cr,B,Y,希土類,Co,Ti,Zr,
Vのうち1種以上を2.0%以下含有し、残部Cu及び
その不可避的不純物からなる合金
度に冷間加工した後に焼鈍すると、冷間加工で蓄積され
た歪みが原因になって微細な割れが発生する場合がある
ことがわかった。この割れは、その後の圧延において材
料を破断させ、著しい歩留り低下を引き起こす。また圧
延で破断を生じなかった場合でも、割れが最後まで残留
し、素材を部品にプレス加工する際に割れを生じさせた
りする。
〜4.8重量%、Si:0.2〜1.4重量%を基本成
分として含有し、残部が実質的にCuであるCu−Ni
−Si系銅基合金において、水素濃度を0.0001重
量%以下、かつ硫黄濃度を0.0020重量%以下に規
制することにより、従来からの課題であったCu−Ni
−Si系合金の熱間加工性や熱処理性を改善したことを
大きな特徴とする。なお、ここでいうCu−Ni−Si
系とは、適当な時効処理を行いNiとSiの化合物粒子
(Ni2Si)を析出させることにより、強度及び電気
伝導性といった基本的特性を作り込むことを特徴とする
銅基合金の総称である。もちろん、電子材料としての諸
特性を改善することを目的とし、前述したP,As,S
b,Fe,Co,Cr,Sn,Al,Ti,Zr,M
g,Be,Zn,Mn,Ag,B,Y,希土類,Co,
Ti,Zr,V等の元素を副成分として添加した場合に
も、水素及び硫黄濃度の低減による熱間加工性の改善効
果は得られる。
よって合金強度を高める作用もあるが、適当な時効処理
を行うことによりNiとSiが相互にNi2Si組成の
析出物を形成し、合金の強度著しく増加させるとともに
熱伝導度をも著しく高める。したがって、これらの元素
の含有量が著しく少ないと、これらの性質が低下し、電
子機器用としては望ましくない合金となる。よって、N
i含有量は1.0%以上Si含有量は0.2%以上とす
る。Ni含有量が4.8%以上またはSi含有量が1.
4%以上の場合は、所望とする電気伝導性が得られない
ことに加え、インゴットの粒界に発生するNiとSiの
化合物粒子の寸法および頻度が増加し、インゴットの焼
鈍割れが助長される。したがって、Niの含有量を1.
0〜4.8%、Siの含有量を0.2〜1.4%と定め
た。なお、時効処理後の熱伝導度をより高めるために
は、合金中のNiとSiの濃度比を、Ni2Si析出物
におけるNiとSiの濃度比に近づけることが望まし
い。良好な熱伝導性を得るためのSi濃度に対するNi
濃度の比(Ni濃度/Si濃度)は2〜8である。
ンゴットなどの加工素材の焼鈍割れを助長する。したが
って、H濃度はできる限り低いほうが望ましいが、0.
0001%以下であれば、工業的にはこの悪影響を無視
できるので、Hの含有量は0.0001%以下とした。
造するためには、溶解及び注湯中の銅合金への水素の吸
収量を少なくする必要がある。特に前者の吸収抑制が重
要であり、このためには使用直前に十分乾燥した木炭を
厚さ20〜200mmの溶湯被覆層として使用すること
が好ましい。この木炭被覆に、酸化物、塩化物あるいは
弗化物等から構成される溶融塩による被覆を併用すれ
ば、より高い水素吸収抑制効果が得られる。また、溶湯
の脱ガス処理を行い、H含有量の低い銅合金を製作する
方策もある。液体Cu中のHの溶解度([%H])は、
雰囲気中の水素分圧(PH2)によって、 [%H]=K√PH2 の関係で与えられる。ここでKは温度によって決定され
る定数である。温度が1200℃のときPH2=1気圧下
でのCu中のHの溶解度は6ppmであるので、H濃度
を1ppm以下に下げるためには、平衡論的にはPH2を
0.028気圧以下にすればよい。これは、工業的にも
比較的容易に達成でき、そのための具体的方法には、真
空溶解、真空脱ガス、真空鋳造などの真空冶金法、溶解
炉あるいは樋中の溶湯に不活性ガスを吹き込む方法等が
ある。同様に、極めて低いS含有量の銅合金を製造する
ためには、原料、溶湯と接触する耐火物、溶湯被覆剤等
からのSの混入を防止することが必要であり、これらの
品質を厳選することが必要であるが、Na2CO3等の脱
硫剤を溶湯上に添加し、溶湯中に含有されたSを除去す
ることもできる。
割れについて鋭意研究を重ねた結果、この割れはインゴ
ットなどの歪が蓄積した銅合金を昇温する過程において
500℃近傍で発生する粒界割れであり、銅合金で一般
的に知られている中間温度脆性に対応する現象であるこ
とを知見した。すなわち、鋳造したインゴットや強度に
冷間加工された材料の残留応力や昇温過程でこれらの材
料に発生する熱応力に起因して粒界すべりが生じ、これ
に伴って粒界でボイドが発生、このボイドが連結・合体
して割れに至ることがわかった。さらに研究を進め、こ
の割れを助長する要因として、 (1)鋳造時の晶出または析出により生成した粒界のN
i−Si化合物粒子(ボイドの発生起点となる) (2)硫黄の粒界偏析(硫黄は粒界に偏析して粒界の結
合力を低下させる) (3)インゴットなどの熱間圧延加工素材が含有する水
素(応力集中部に集まってきて割れ内部に放出されるこ
とにより、割れ発生に必要なエネルギーを低下させる) が挙げられることがわかった。上記の理由により、N
i,Si,H及びSの量を定めてインゴットなどの焼鈍
割れを改善した。以下、実施例により本発明をさらに詳
しく説明する。
銅、Ni,Si,Mg,Zn及びCu2Sを混合し溶解
原料とした。ここで、Mgを添加した理由は、Mgは硫
黄との親和力が強いため、硫黄と化合物を形成すること
により、粒界への硫黄元素の偏析を軽減する効果が期待
できるためである。Znはめっき耐熱剥離性や耐マイグ
レーション性などの特性を改善することを目的とし、電
子材料用銅合金によく添加される合金元素であり、Zn
の焼鈍割れへの影響を調査するために添加している。 Cu−3%Ni−0.6%Si−0.0005%S Cu−3%Ni−0.6%Si−0.0025%S Cu−3%Ni−0.6%Si−0.1%Mg−0.
0005%S Cu−3%Ni−0.6%Si−0.1%Mg−0.
0025%S Cu−3%Ni−0.6%Si−0.2%Zn−0.
0005%S Cu−3%Ni−0.6%Si−0.2%Zn−0.
0025%S
周波誘導炉を用いて溶解し、真空脱ガスにより水素を低
減させる処理あるいは油添加により水素を混入させる処
理を行って、溶湯を種々の水素濃度に調整した後、金型
に注湯してインゴットを製造した。インゴットの寸法は
厚み60mm、幅90mm、高さ150mmである。こ
のインゴットを850℃で1時間焼鈍しても割れは発生
しなかった。これは、インゴットの断面積が小さいた
め、焼鈍割れの駆動力となる鋳造で発生する残留応力が
小さいためである。そこで、図1に示すようにインゴッ
ト10を皮削後4個(1〜4)に切断した後、1〜3に
ついては冷間圧延を行って残留応力を付加した。4は不
活性ガス中溶融抽出−熱伝導度測定法による水素分析を
行った。12は押湯である。冷間圧延は1,3及び5%
の3通りの加工度で行ったが、冷間圧延後の試料に割れ
は観察されなかった。次に冷間圧延後の試料を、850
℃で1時間加熱し冷却した後、浸透探傷法により表面割
れの有無を観察した。図2には圧延供試材の寸法及びマ
クロ組織を示す。
水素濃度と浸透探傷法で観察された割れの発生状況の関
係を示す。いずれの合金においても、水素濃度が高く、
圧延加工度すなわち残留応力が大きいほど、割れの発生
が顕著になることがわかる。また、〜の各合金間で
割れの発生状況を比較すると、、、及びと比較
して及びでは割れが激しく発生している。これは、
水素以外に硫黄も割れに悪影響を及ぼし、Mgを含有す
ると硫黄の粒界偏析が軽減され割れが改善されることを
示す。Mgと同様に硫黄との親和力が強く硫黄の粒界偏
析を軽減する元素には、Ti,Zr,Al,Mn,希土
類元素等がある。一方、の割れがと、の割れが
とほぼ同じレベルであることより、0.2%程度のZn
の添加は割れの発生状況に影響を及ぼさないことがわか
る。このように比較的低い濃度範囲において割れに影響
を及ぼさない元素として、Znのほか前述したP,A
s,Sb,Fe,Co,Cr,Sn,B,Y,Co,V
およびAgが挙げられる。なお、この実験で観察された
割れは、粒界において発生していた。割れの典型的なも
のにつき割れの発生状況及び割れの断面状況を図4及び
5に示す。割れは試料の圧延面に発生していたが、これ
は圧延面に引張りの残留応力が生じていたためであると
考えられる。また、図2と対比すると、割れは主に柱状
晶に沿って発生していることがわかる。さらに、割れの
末端をミクロ的に観察することにより、割れが粒界での
ボイドの発生と成長により発生していることが確認され
た。
0025%S) ○:割れなし、△:微細な割れ発生、×:大きな割れ発
生
0025%S) ○:割れなし、△:微細な割れ発生、×:大きな割れ発
生
%)Si合金を低周波溶解炉で溶解する際の合金溶湯を
被覆する木炭の乾燥状態を予め種々調整した。鋳造によ
り得られた断面形状が、幅500mm,厚さ200mm
のインゴットを熱間圧延前に850℃で2時間加熱し、
その後10mmまで熱間圧延した。インゴットの焼鈍割
れは、熱間圧延割れとして顕在化する。熱間圧延で発生
した割れは、次の研削工程で、切断あるいは研削により
除去する必要がある。そこで、(1)式で算出した熱間
圧延歩留を指標とし、水素及び硫黄濃度の焼鈍割れへの
影響を調査した。 熱間圧延歩留(%)=(研削後の材料重量)/(インゴット重量)×100 ・・・・・・・・(1) で表わされる熱間圧延歩留を図3に示す。
−Ni−Si系銅基合金は、H及びS量を規制したこと
により優れた性質が達成され、具体的には次のような利
点が得られる。 (1)インゴットの熱間圧延歩留りが高いために生産性
が優れかつコストも低減される。 (2)熱間圧延板の研削が不必要になるか、あるいは研
削を行う場合でも研削代が少ない。 (3)極低H及びSを得るための手段はインゴットの大
きさや合金成分に関係なく各種コルソン合金素材に広く
適用できるので、工業的に応用範囲が広い。また一旦極
低H及びSを得た素材の加工は、何ら条件が制限されな
い。これに対して微細結晶粒により焼鈍割れを防止する
方法では鋳造条件が制限され、また加工中にも結晶粒を
粗大化するような加工条件は避けることが望ましい。 (4)冷間加工後焼鈍される材料の微細割れを防止する
ことができるので、電子機器部品としてのシビアな品質
要求に対応できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 Ni:1.0〜4.8重量%,Si:
0.2〜1.4重量%を基本成分として含有し、残部が
実質的にCuであり、水素濃度が0.0001重量%以
下、硫黄濃度が0.0020重量%以下であることを特
徴とするCu−Ni−Si系銅基合金。 - 【請求項2】 熱間加工用素材である請求項1記載のC
u−Ni−Si系銅基合金。 - 【請求項3】 冷間加工後焼鈍された調質状態を有する
請求項1記載のCu−Ni−Si系銅基合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01668898A JP3404278B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 焼鈍割れ性を改善したCu−Ni−Si系銅基合金 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP01668898A JP3404278B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 焼鈍割れ性を改善したCu−Ni−Si系銅基合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11217639A true JPH11217639A (ja) | 1999-08-10 |
JP3404278B2 JP3404278B2 (ja) | 2003-05-06 |
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ID=11923261
Family Applications (1)
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JP01668898A Expired - Lifetime JP3404278B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 焼鈍割れ性を改善したCu−Ni−Si系銅基合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3404278B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100622320B1 (ko) | 2003-04-18 | 2006-09-14 | 닛코킨조쿠 가부시키가이샤 | Cu-Ni-Si 합금 및 그 제조방법 |
JP2007063625A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Nikko Kinzoku Kk | 疲労特性に優れる銅合金Auめっき条 |
CN102397884A (zh) * | 2010-09-16 | 2012-04-04 | 鞍钢股份有限公司 | 一种高Cu钢种带钢表面网纹缺陷的控制方法 |
-
1998
- 1998-01-29 JP JP01668898A patent/JP3404278B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2007063625A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Nikko Kinzoku Kk | 疲労特性に優れる銅合金Auめっき条 |
CN102397884A (zh) * | 2010-09-16 | 2012-04-04 | 鞍钢股份有限公司 | 一种高Cu钢种带钢表面网纹缺陷的控制方法 |
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