JPH11217242A - 複層ガラス - Google Patents

複層ガラス

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Publication number
JPH11217242A
JPH11217242A JP10017235A JP1723598A JPH11217242A JP H11217242 A JPH11217242 A JP H11217242A JP 10017235 A JP10017235 A JP 10017235A JP 1723598 A JP1723598 A JP 1723598A JP H11217242 A JPH11217242 A JP H11217242A
Authority
JP
Japan
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spacer
sealing material
double
group
glass
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Pending
Application number
JP10017235A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Chinami
誠 千波
Toshihiko Okamoto
敏彦 岡本
Junji Takase
純治 高瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP10017235A priority Critical patent/JPH11217242A/ja
Publication of JPH11217242A publication Critical patent/JPH11217242A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】養生不要のシングルシール化された複層ガラス
を提供すること。 【解決手段】スペーサー(6)を介して厚み方向に複数
の板ガラス(1)を併設し、前記スペーサー(6)周辺
部と前記複数の板ガラス(1)の間に形成された空隙
(4)にシーリング材(S1)を充填し、シーリング材
の外側からスペーサーに差し込むアタッチメント(2)
を装着した(シングルシールタイプの)複層ガラス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペーサー(6)
を介して厚み方向に複数の板ガラス(1)を併設し、前
記スペーサー(6)周辺部と前記複数の板ガラス(1)
の間に形成された空隙(4)にシーリング材(S1)を
充填し、シーリング材の外側からスペーサーに差し込む
アタッチメント(2)を装着した(シングルシールタイ
プの)複層ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複層ガラスとしては、図
1に示すように、スペーサー(6)と複数のガラスとの
間に水蒸気を遮断する1次シール(主としてホットメル
トブチル)を、スペーサー(6)周辺部と複数の板ガラ
ス(1)の間に形成された空隙(4)に構造(接着)強
度を持たせるための2次シール(主にポリサルファイド
系シーリング材)を用いていた(すなわち2種類のシー
リング材が必要であった)。また、前述の2次シールが
露出する状態で製品の形態になるものが多く、2次シー
リング材が硬化するまで出荷できないため、少なくとも
2〜3時間の養生と広い場所が必要であった。また、複
層ガラス取り付け現場では、複層ガラスを取り付ける対
象となる窓枠やフレーム等の枠体(3)の取りつけ用溝
内で、枠体と複層ガラスとの間に介在した状態で弾性的
に複層ガラスを保持する部材を複層ガラス周辺部にはめ
て、その弾性保持部材ごと枠体(3)にはめ込んで取り
つけていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の複層ガラ
スには、以下に示す2点の課題が残されている。すなわ
ち、1点目としては、1次シールと2次シールの2種類
のシールが製造時に必要なことと、それに伴い2種類の
シールを塗布あるいは充填する工程が必要である点。2
点目としては、2次シーリング材が露出していることか
ら、シーリング材硬化前に持ち運びすると、手や衣服さ
らにはガラス面自身を汚す可能性があり、それを防止す
るためにシーリング材の養生時間を多く必要とするため
製造効率が低く、また、ガラス端面が露出していること
によるガラスコーナー部の割れが起こりやすいといった
点である。本発明の目的は、上記課題点を解消して、養
生不要のシングルシール化された複層ガラスを提供する
ところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この課題
を解決する為に検討を重ねた結果、上記の課題を同時に
解消させる技術を見いだした。 このことにより、前記
目的を達成しうるシングルシールタイプの複層ガラス用
シーリング材料を得ることができ、本発明を完成するに
至った。
【0005】本発明は、スペーサー(6)を介して厚み
方向に複数の板ガラス(1)を併設し、前記スペーサー
(6)周辺部と前記複数の板ガラス(1)の間に形成さ
れた空隙(4)にシーリング材(S1)を充填し、シー
リング材の外側からスペーサーに差し込むアタッチメン
ト(2)を装着した(シングルシールタイプの)複層ガ
ラスに関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。この目的を達成するための1点目の構造特徴は、
従来スペーサー(6)と複数の板ガラスとの厚み方向の
間に使用してきた水蒸気を遮断するホットメルトブチル
等のシーリング材を用いることなく、前記スペーサー
(6)周辺部と前記複数の板ガラス(1)周辺部との間
に形成された空隙(4)に1種類のシーリング材(S
1)を充填すること。さらに、シーリング材が硬化する
前に、アタッチメント(2)を複層ガラス本体の周辺部
にはめ込むと同時に、シーリング材を通してスペーサー
に差し込み、アタッチメント(2)により板ガラスとス
ぺーサーとを固定するところにある。(請求項1に対
応) 2点目の構造特徴は、複層ガラスを枠体(3)に対し弾
性的に保持自在なアタッチメント(2)を複層ガラス本
体の周辺部に設け、アタッチメント(2)を複層ガラス
本体の周辺部にはめ込み、その後枠体(3)をアタッチ
メント(2)の外部に取りつけるところにある。(請求
項2に対応) 3点目の特徴は、シーリング材(S1)成分に含有され
る飽和炭化水素系重合体が、ケイ素原子に結合した加水
分解性基を有し、シロキサン結合を形成することにより
架橋し得るケイ素含有基、すなわち、反応性ケイ素基を
分子鎖末端に少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合
体が使用されることにある。この飽和炭化水素系重合体
を用いることにより、シーリング材(S1)成分に従来
の1次シールの水蒸気遮断性と2次シールの構造強度を
付与することができる。
【0007】反応性ケイ素基を有する飽和炭化水素系重
合体は、芳香環以外の炭素−炭素不飽和結合を実質的に
含有しない重合体であり、たとえば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリイソブチレン、水素添加ポリブタジ
エン、水素添加ポリイソプレンなどがあげられる。飽和
炭化水素系重合体、好ましくはイソブチレン系重合体ま
たは水添ポリブタジエン系重合体の数平均分子量は50
0〜30,000程度であるのが好ましく、とくに1,
000〜15,000程度の液状ないし流動性を有する
ものが取扱いやすいなどの点から好ましい。本出願発明
のシーリング材(S1)中の反応性ケイ素基を有する飽
和炭化水素系重合体の含有率は10%以上が好ましく、
30%以上がより好ましく、50%以上がとくに好まし
い。(請求項3に対応) 4点目の特徴は、シーリング材(S1)が含有する飽和
炭化水素系重合体が、一般式(1):
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R1およびR2は、それぞれ独立
に、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のア
リール基、炭素数7〜20のアラルキル基または
(R’)3SiO−(R’は、それぞれ独立に、炭素数
1〜20の置換あるいは非置換の炭化水素基である)で
示されるトリオルガノシロキシ基である。また、Xは、
それぞれ独立に、水酸基または加水分解性基である。さ
らに、aは0、1、2、3のいずれかであり、bは0、
1、2のいずれかであり、aとbとが同時に0になるこ
とはない。また、mは0または1〜19の整数である)
で表される基を有することである。
【0010】加水分解性基としては、たとえば、水素原
子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート
基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプト
基、アルケニルオキシ基などの一般に使用されている基
があげられるが、加水分解性がマイルドで取り扱い易い
という点から、アルコキシ基がとくに好ましい。
【0011】加水分解性基や水酸基は、1個のケイ素原
子に1〜3個の範囲で結合することができ、(a+m
b)は1〜5個の範囲が好ましい。加水分解性基や水酸
基が反応性ケイ素基中に2個以上結合する場合には、そ
れらは同じであってもよいし、異なってもよい。飽和炭
化水素系重合体1分子中の反応性ケイ素基は1個以上で
あり、1.1〜5個あることが好ましい。分子中に含ま
れる反応性ケイ素基の数が1個未満になると、硬化性が
不充分になり、良好なゴム弾性が得られなくなることが
ある。(請求項4に対応)
【0012】
【実施例】以下に本発明の、実施例を図面に基づき説明
するが、本発明はこれらにより何ら制限を受けるもので
はない。 実施例1 実施例1の複層ガラスについて説明すると、図1に示す
ように、スペーサー(6)を介して厚み方向に複数の板
ガラス(1)を併設し、前記スペーサー(6)周辺部と
前記複数の板ガラス(1)の間に形成された空隙(4)
にシーリング材(S1)を充填し、シーリング材の外側
からスペーサーに差し込み固定するアタッチメント
(2)を装着し、複層ガラス本体を形成し、前記複層ガ
ラスの周辺部をはめ込み自在な枠体(3)で固定してあ
る。前記スぺーサーは、図2に示すように、スペーサー
本体とその内部に充填された乾燥剤(5)から、構成さ
れている。前記スペーサーには、板ガラスとで構成され
る密閉空間に対して、乾燥剤が内包されている部分と連
通可能な貫通孔あるいはスリット状の隙間(7)を設け
てある。乾燥剤(5)は、主としてゼオライト(モレキ
ュラーシーブ)単独あるいは、シリカゲルより成り、常
にガラス内部の空間の水分または揮発性分を吸収してガ
ラス内面が曇らないのに必要十分な量を、スペーサー
(6)をガラスの大きさに応じて折り曲げ、端面を接続
する以前に充填してある。なお、前記スペーサー(6)
周辺部と前記複数の板ガラス(1)の間に形成された空
隙(4)に充填するシーリング材(S1)は、ジメトキ
シメチルシリル基〔−Si(CH3)(OCH32〕を
末端に有する数平均分子量が5000〜15000程度
のポリイソブチレン系オリゴマーにフィラー・可塑剤・
接着性付与剤・硬化触媒等を配合したものであり、その
透湿度は、従来の1次シールに用いられてきたホットメ
ルトブチルと同程度に低く、従来の2次シールとして用
いられてきたポリサルファイド系シーリング材並みある
いはそれ以上のガラス接着性、機械強度を有する。ま
た、シーリング材(S1)は、充填直後はペースト状で
あり任意の形状に加工可能であるが、室温下2〜3時間
程度で硬化することにより強固に板ガラス(1)、スペ
ーサー(6)およびアタッチメント(2)に接着する。
【0013】
【発明の効果】本発明の複層ガラスは製造時に、飽和炭
化水素系シーリング材を使用することにより、養生不要
のシングルシール化された複層ガラスを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1の複層ガラス断面図である。
【図2】図2は、実施例1のスペーサー断面図である。
【符号の説明】
1 板ガラス 2 アタッチメント 3 枠体 4 空隙 5 乾燥剤 6 スペーサー 7 貫通孔あるいはスリット状の隙間 8 アタッチメント(2)装着孔あるいはスリット状の
隙間 S1 シーリング材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペーサー(6)を介して厚み方向に複数
    の板ガラス(1)を併設し、前記スペーサー(6)周辺
    部と前記複数の板ガラス(1)の間に形成された空隙
    (4)にシーリング材(S1)を充填し、シーリング材
    の外側からスペーサーに差し込み固定するアタッチメン
    ト(2)を装着したシングルシールタイプの複層ガラス
  2. 【請求項2】スペーサー(6)を介して厚み方向に複数
    の板ガラス(1)を併設し、前記スペーサー(6)周辺
    部と前記複数の板ガラス(1)の間に形成された空隙
    (4)にシーリング材(S1)を充填し、シーリング材
    の外側からスペーサーに差し込み固定するアタッチメン
    ト(2)を装着し、複層ガラス本体を形成し、前記複層
    ガラスの周辺部をはめ込み自在な枠体(3)で固定する
    ことを特徴とするシングルシールタイプの複層ガラス
  3. 【請求項3】シーリング材(S1)が、シロキサン結合
    を形成することにより架橋しうるケイ素原子に結合した
    加水分解性基を分子鎖末端に少なくとも1個有し、分子
    量が500〜30000である飽和炭化水素系重合体を
    含有することを特徴とする請求項1又は2記載の複層ガ
    ラス
  4. 【請求項4】飽和炭化水素系重合体が、一般式(1): 【化1】 (式中、R1およびR2は、それぞれ独立に、炭素数1
    〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭
    素数7〜20のアラルキル基または(R’)3SiO−
    (R’は、それぞれ独立に、炭素数1〜20の置換ある
    いは非置換の炭化水素基である)で示されるトリオルガ
    ノシロキシ基である。また、Xは、それぞれ独立に、水
    酸基または加水分解性基である。さらに、aは0、1、
    2、3のいずれかであり、bは0、1、2のいずれかで
    あり、aとbとが同時に0になることはない。また、m
    は0または1〜19の整数である)で表される基を有す
    ることを特徴とする請求項3記載の複層ガラス
  5. 【請求項5】式(1)で表される基中のXがアルコキシ
    基である請求項4記載の複層ガラス
JP10017235A 1998-01-29 1998-01-29 複層ガラス Pending JPH11217242A (ja)

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JP10017235A JPH11217242A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 複層ガラス

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014109497A1 (ko) * 2013-01-11 2014-07-17 주식회사 중일 복층유리용 간봉의 결합구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014109497A1 (ko) * 2013-01-11 2014-07-17 주식회사 중일 복층유리용 간봉의 결합구조

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