JPH11216474A - 汚水処理装置 - Google Patents

汚水処理装置

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JPH11216474A
JPH11216474A JP10017025A JP1702598A JPH11216474A JP H11216474 A JPH11216474 A JP H11216474A JP 10017025 A JP10017025 A JP 10017025A JP 1702598 A JP1702598 A JP 1702598A JP H11216474 A JPH11216474 A JP H11216474A
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JP
Japan
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electrode
sewage
storage tank
electrodes
tank
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JP10017025A
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English (en)
Inventor
Masaki Moriizumi
雅貴 森泉
Akihiro Fukumoto
明広 福本
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/46Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods
    • C02F1/461Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis
    • C02F1/463Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis by electrocoagulation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
  • Activated Sludge Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水不溶性リン酸塩形成用金属イオンの溶出を
中断することなく継続的な汚水処理を行うことができ、
また格別な保守作業を要しない汚水処理装置を提供す
る。 【解決手段】 汚水処理装置D1 は、汚水収納槽1、一
組の電極2・3、直流電源4、電極支持部5・6、電極
供給部7・8を備えてなる。汚水収納槽1には処理すべ
き汚水が収納される。電極2・3はいずれも、薄い鉄板
がロール状に巻かれたものである。電極2・3は、一方
端部側が汚水収納槽1の汚水にほぼ垂直に浸漬されるよ
うにかつ同端部側へ移動できるように、他方端部側が電
極供給部7・8の電極ケーシング9・10に巻かれて収
納されている。電極2・3は、電極支持部5・6で支持
され、供給用モータにより一方端部側へ送り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汚水処理装置に関
し、さらに詳しくは、屎尿廃水源(水洗便所)や生活廃
水源(台所、風呂場、洗面所など)から出た汚水に含ま
れるリン酸を特定の金属イオンと反応させ、水不溶性リ
ン酸塩にして沈殿除去するための汚水処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の汚水処理装置としては、従来、
次のようなものが知られている。
【0003】すなわち、処理すべき汚水が収納される汚
水収納槽を設け、その槽内に水不溶性リン酸塩形成用金
属片とそれよりも貴なる金属片とを導通状態に配置して
おき、両金属片間に電圧を印加して電気化学的にリン酸
塩形成用金属イオンを溶出させてリン酸を沈殿除去する
ようにした汚水処理装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような汚水処理装
置にあっては、汚水処理が開始され同金属イオンの溶出
が進行するにつれて同金属片が消耗していく。
【0005】このため、金属イオンの溶出を引き続き行
うには、同金属片を適宜、新しいものに交換する必要が
あるが、その交換の際に汚水処理を一時的に中断しなけ
ればならず、継続的な汚水処理ができなくなるばかり
か、その交換や交換に伴う点検などの作業もわずらわし
いという問題があった。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、水不溶性リン酸塩形成用金属イオンの溶
出を中断することなく継続的な汚水処理を行うことがで
き、また格別な保守作業を要しない汚水処理装置を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、汚水収
納槽と、この汚水収納槽の汚水中のリン酸を除去するた
めの鉄イオンまたはアルミニウムイオンを電気分解によ
り溶出する少なくとも一組の板状または棒状の電極と、
この電極に電解用定電流を供給するための電源とを備
え、さらに、電極をその一方端部側が汚水収納槽の汚水
に浸漬されるようにかつ一方端部側へ移動できるように
支持する電極支持部と、この電極支持部により支持され
た電極をその一方端部側へ移動させて未浸漬部分が汚水
収納槽の汚水に浸漬するように供給するための電極供給
部とを備えてなることを特徴とする汚水処理装置が提供
される。
【0008】汚水収納槽には、電気分解処理に供される
汚水(屎尿廃水源や生活廃水源から直接汚水収納槽に流
入した汚水、あるいはこれらの廃水源から他の槽に流入
しそこで所定の処理を受けた後に汚水収納槽に流入した
汚水)が収納される。
【0009】電極は、板状または棒状のものが少なくと
も一組用いられるが、これらは例えばロール状に巻かれ
た2個一組のものや平板状あるいは線状に配された数枚
あるいは数本一組のものとして用意される。このような
電極は、電気分解により、汚水収納槽における汚水中の
リン酸を除去するための鉄イオンまたはアルミニウムイ
オンを溶出する。電極の具体的な材料や寸法は、汚水中
のリン酸濃度や電極の消耗速度などを考慮して適宜選択
される。
【0010】一組の電極は例えば、両方とも鉄及びアル
ミニウムのうちの1つから、または一方が鉄及びアルミ
ニウムのうちの1つから他方が不溶性金属から構成され
る。前者の場合は、所望により電極の極性変換を行うこ
とで電極の不動態化を防止することができる。また、後
者の場合は、鉄及びアルミニウムのうちの1つから構成
された電極をアノードとし、不溶性金属から構成された
電極をカソードとする。ここで、不溶性金属から構成さ
れた電極としては、例えば銀や白金などの電極がある。
【0011】汚水収納槽における汚水中に溶出した鉄イ
オンまたはアルミニウムイオンは、汚水中のリン酸(オ
ルトリン酸)イオンと反応して、水不溶性リン化合物
(Fe(OH)x (PO4 y またはAl(OH)
x (PO4 y )となって凝集し沈殿する。
【0012】電源は、各組の電極に接続されてそれらに
電解用の定電流を供給する。
【0013】電極支持部は電極を支持する。その支持形
態は、電極の一方端部側が汚水収納槽の汚水に浸漬され
るようにかつ電極が一方端部側へ移動できるようなもの
である。
【0014】このような電極支持部としては例えば、汚
水収納槽の上部に設けられて電極の未浸漬部分に回転可
能に当接する支持ローラと、この支持ローラの下方もし
くは上方に設けられて電極の未浸漬部分を遊嵌状に支持
する支持板とを備えてなるものがある。ここで、支持ロ
ーラ及び支持板は電極ごとに設けられるのが好ましい。
【0015】電極供給部は、電極支持部により支持され
た電極をその一方端部側へ移動させて未浸漬部分が汚水
収納槽の汚水に浸漬するように連続的に供給する。
【0016】このような電極供給部としては例えば、電
極の他方端部側を収納しておくための電極ケーシング
と、この電極ケーシングから電極を送り出して一方端部
側へ移動させるための供給用モータとを備えてなるもの
が用いられる。ここで、電極ケーシング及び供給用モー
タは電極ごとに設けられるのが好ましい。このモータ
は、電解用定電流を供給する前記電源により駆動されて
もよく、独立した電源により駆動されてもよい。
【0017】汚水に浸漬された電極は、電解に伴って次
第に消耗していくが、その消耗が進行するとやがて一部
剥離や破断が起きる。剥離しあるいは破断した電極の一
部は汚水収納槽の底に堆積する。
【0018】本発明に係る汚水処理装置は、さらに、電
解の状況に応じて電極供給部の供給用モータを制御する
ための制御部を備えているのが好ましい。このような制
御部は例えば、電解が進行して電極が一定程度まで消耗
すると電極供給部の供給用モータのONを指示して電極
の未浸漬部分を浸漬させ、その後に同モータのOFFを
指示するように機能する。同モータのON・OFFは例
えば、電解電圧(電極間電圧)を基準にして行われる。
【0019】制御部はさらに、前記鉄イオンまたは前記
アルミニウムイオンの適切な溶出をさせるために、電解
中の電流密度や電極極性反転時間を制御する機能を有し
ているのがいっそう好ましい。
【0020】汚水収納槽には、電解を効率よく行わせる
ために、その底部に堆積した金属化合物、汚泥、電極片
などの堆積物を排出するための排出部が設けられている
のが好ましい。このような排出部は例えば、汚水収納槽
の底に設けられた排出口と、この排出口を開閉可能に塞
ぐ排出バルブとを備えてなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1つの実施の形態
を図面に基づいて説明する。なお、これによって本発明
が限定されるものではない。
【0022】図1及び図2に示すように、本発明の1つ
の実施の形態に係る汚水処理装置D 1 は、1つの汚水収
納槽1と、一組の電極2・3と、電極2・3に電流を供
給するための直流電源4と、電極2・3を支持する電極
支持部5・6と、電極支持部5・6により支持された電
極2・3を連続的に供給するための電極供給部7・8と
を備えてなる。
【0023】汚水収納槽1は平面形状がほぼ方形で縦長
の容器であり、屎尿廃水や生活廃水などの処理すべき汚
水が収納される。汚水収納槽1の対向側壁の上部には、
汚水流入口1a及び汚水流出口1bが形成されている。
【0024】一組の電極2・3はいずれも、薄い鉄板が
ロール状に巻かれたものであり、一方端部(下方端部)
側が汚水収納槽1の汚水にほぼ垂直に浸漬されるように
かつ一方端部側へ移動できるように支持されている。
【0025】すなわち、電極支持部5・6は水平な支持
ローラ11・12と水平な支持板13・14とを備えて
なり、電極供給部7・8は円筒状電極ケーシング9・1
0と供給用モータ(図示略)とを備えてなる。そして、
電極2・3は、ロール状に巻かれた他方端部(上方端
部)側が電極供給部7・8の電極ケーシング9・10に
収納されており、供給用モータにより一方端部側へ送り
出されるようにされている。
【0026】さらに詳しく説明すると、支持ローラ11
・12は、汚水収納槽1の内側上部に設けられており、
供給用モータの回転に伴って電極ケーシング9・10か
ら送り出される電極2・3の未浸漬部分に回転可能に当
接し、電極2・3の送り出しを補助する。また、支持板
13・14には、支持ローラ11・12に対応して貫通
孔13a・14aが設けられ、電極2・3の未浸漬部分
が貫通孔13a・14aに遊嵌されるようになってい
る。そして、支持ローラ11・12及び支持板13・1
4の貫通孔13a・14aにより、電極2・3の一方端
部側が汚水収納槽1の汚水に常にほぼ垂直に浸漬され
る。
【0027】電極2・3の浸漬部分は、電極2・3の極
性変換を伴う電気分解を行うことで、電極2・3の不動
態化を防止しながら、汚水収納槽1における汚水中のリ
ン酸を除去する鉄イオンを溶出する。汚水中に溶出した
鉄イオンは、汚水中のリン酸(オルトリン酸)イオンと
反応して、水不溶性リン化合物(Fe(OH)x (PO
4 y )となって凝集し汚水収納槽1の底に沈殿する。
【0028】汚水処理装置D1 はさらに、電解の状況に
応じて電極供給部7・8の供給用モータを制御するため
の制御部15を備えている。制御部15は、電源4に接
続されており、電解が進行して電極2・3が一定程度ま
で消耗すると同モータのONを指示して電極2・3の未
浸漬部分を浸漬させるように機能し、その後に同モータ
のOFFを指示する。同モータのON・OFFは、電解
電圧(電極間電圧)を基準にして行われる。
【0029】制御部15はさらに、前記鉄イオンの適切
な溶出をさせるために、電解中の電流密度や電極2・3
の極性反転時間を制御する機能をも有している。
【0030】汚水収納槽1の底部には、堆積物が電極2
・3に接触することによるイオン溶出低下を防止するた
めに排出部16が設けられている。すなわち、汚水収納
槽1の底部はテーパ状構造にされ、その下端に排出部1
6の一部としての排出口1cが設けられている。また、
排出口1cには、制御部15により制御される、排出部
16の一部としての自動開閉式排出バルブ17が取り付
けられている。
【0031】そして、制御部15の指示により排出バル
ブ17が開放されると、汚水収納槽1の底部に堆積した
金属化合物、汚泥、電極片などの堆積物が排出口1cか
ら排出されるようになっている。
【0032】なお、汚水収納槽1の底部付近には、電極
2・3に洗浄を行うための曝気を施す曝気管18が配さ
れている。曝気管18は、汚水収納槽1外に設けられた
給気用ブロア19に給気管20を介して接続されてい
る。
【0033】図3に示すように、この汚水処理装置D1
は小型合併処理浄化槽101に組み込まれている。
【0034】浄化槽101の内部は、屎尿廃水と生活廃
水との混合した汚水が流入する流入管102の側から、
汚水処理ずみの水を外部へ放流する放流管103の側に
かけて、汚水浄化処理の工程順に応じて複数の槽が区画
形成された槽構造にされている。
【0035】104は流入管102側の最前部に区画形
成された第1嫌気濾床槽である。この第1嫌気濾床槽1
04では、屎尿廃水や生活廃水の中に混入していて浄化
処理できない夾雑物を沈澱分離させて除去する。
【0036】第1嫌気濾床槽104には嫌気性微生物の
濾床である嫌気濾床105が設けられており、嫌気濾床
105に微生物を棲息させることで嫌気処理を行うよう
にされている。嫌気濾床105は、流入水や逆洗廃水が
一時的に流入した際の水流によって沈澱物が巻き上げら
れて浮遊物質(SS)となって次の槽へ流出するのを抑
えて、次の槽の負荷を下げることができる。
【0037】106は第1嫌気濾床槽104に隣接して
区画形成された次の第2嫌気濾床槽である。第2嫌気濾
床槽106では、嫌気濾床107に嫌気性微生物を棲息
させることで嫌気処理を行うようにされている。
【0038】108は第2嫌気濾床槽106に隣接して
区画形成された次の生物膜濾過槽である。
【0039】第1嫌気濾床槽104と第2嫌気濾床槽1
06とは垂直な隔壁109で仕切られている。隔壁10
9の上部には、隔壁109を貫通する移流口110が開
口形成されている。そして、移流口110に移流管11
1が嵌められている。
【0040】第2嫌気濾床槽106と次の生物膜濾過槽
108とは垂直な隔壁112で仕切られている。隔壁1
12の上部には、隔壁112を貫通する移流口113が
開口形成されている。そして、移流口113に移流管1
14が嵌められている。第1嫌気濾床槽104から移流
管111を通って第2嫌気濾床槽106へ移流してきた
汚水は、嫌気濾床107を下降流で通過した後、移流管
114を通って次の生物膜濾過槽108へ送り込まれ
る。
【0041】第2嫌気濾床槽106に設けられた嫌気濾
床107により、ある程度のSSが捕捉される。捕捉さ
れたSSは、徐々に嫌気分解されて溶解性のものになっ
ていったり、第2嫌気濾床槽106の底に汚泥として貯
留されたりする。また、嫌気濾床107では有機性の窒
素がアンモニア性の窒素に嫌気分解される。
【0042】生物膜濾過槽108には、好気性微生物の
濾床である好気濾床115が設けられており、好気濾床
115に好気性微生物を棲息させることで好気処理を行
うようにされている。生物膜濾過槽108の底部付近に
は、曝気装置の曝気管116が横設状態に配されてい
る。曝気装置は、曝気管116から空気を吹き出すこと
で、生物膜濾過槽108の好気濾床115に棲息する好
気性微生物に酸素を供給する。
【0043】117は生物膜濾過槽108に隣接して区
画形成された次の処理水槽である。処理水槽117で
は、生物膜濾過槽108で好気処理され、濾過されて移
流してきた処理水を静置貯蔵する。
【0044】118は処理水槽117の上部に区画形成
された消毒槽である。消毒槽118は、処理水槽117
で処理された後の上澄み水を消毒処理して、放流管10
3から外部へ排出するようにされている。
【0045】生物膜濾過槽108と次の処理水槽117
とは垂直な隔壁119で仕切られている。隔壁119の
上部には、隔壁119を貫通する移流口120が開口形
成されている。そして、移流口120に移流管121が
嵌められている。第2嫌気濾床槽106から移流管11
4を通って生物膜濾過槽108へ移流してきた汚水は、
好気濾床115を下降流で通過した後、移流管121を
通って次の処理水槽117へ送り込まれる。
【0046】処理水槽117の上部から第1嫌気濾床槽
104の上部にかけて、処理水中の上澄み水を返送する
ための返送管122が配されている。そして、処理水槽
117からリフト管123により汲み上げられた上澄み
水は、分水計量装置124、返送管122を経て汚水処
理装置D1 に送られてリン除去処理に供された後に、第
1嫌気濾床槽104へ戻される。
【0047】浄化槽101に流入する廃水(リン濃度5
mg/リットル)の電導度が0.3〜0.5mS/cm
である場合に、電極2・3間の電圧(電解電圧)が25
Vになるときの電流密度は2.0mA/cm2 である。
ただし、電極2・3間の距離は25mmとされている。
つまり、安全な電圧である25V以下を満たしかつ電極
2・3の表面に不動態皮膜を形成しないような電流密度
は0.3〜0.5mA/cm2 である。
【0048】鉄イオンの溶出量はモル比Fe/P=1.
0〜2.5になるように制御すればよい(Fe/P=
1.5〜2.0がより効果的である)が、Fe/P=
1.5を利用すれば、必要な鉄イオンの濃度は14mg
/リットルになる。
【0049】ここで、浄化槽101に流入する廃水の量
を1200リットル、浄化槽101内の循環時間を2
3.5時間とすると、汚水収納槽1の内部に配された電
極2・3に流れる電流値は約690mAとなる。電流密
度を0.5mA/cm2 に設定すると、電極2・3の浸
漬表面積は約1380cm2 に決められる。
【0050】電解電圧は常にモニターできるようにされ
ている。なお、電流密度は電極2・3の浸漬面積を変化
させることで変更できる。
【0051】図4において、汚水収納槽101は最初、
電流密度を0.5mA/cm2 、電極2・3の浸漬表面
積を約1380cm2 にして電解運転される(STAR
T)。
【0052】電解が進むにつれて、電極2・3から鉄イ
オンが溶出するが、電極2・3の表面積が減少すると、
電流密度及び電解電圧が増加する。そして、電解電圧が
20V以上になると、電極2・3が一定量消耗して鉄イ
オンの溶出量が不足したと制御部15により判断され
る。
【0053】すると、制御部15が電極供給部7・8の
供給用モータ(図4では「供給モータ」と表記されてい
る)のONを指示することで、電極ケーシング9・10
から電極2・3が所定速度(例えば1cm/分)で送り
出されて、その未浸漬であった部分が汚水収納槽1の汚
水に浸漬される。
【0054】電解電圧が減少して10Vに満たなくなる
と、電極2・3からの鉄イオンの溶出量と電流密度が適
切になったと制御部15により判断される。そして、制
御部15が供給モータのOFFを指示して同モータが停
止される。
【0055】一方、電解電圧が10V未満にならないと
きは、供給されるべき電極2・3がなくなったと制御部
15により判断されて、やはり同モータが停止される。
【0056】なお、汚水処理装置D1 は、供給されるべ
き電極2・3がなくなったことを外部へ報知する視覚的
報知部及び聴覚的報知部(いずれも図示略)をさらに備
えている。したがって、これらの報知部によって浄化槽
101の使用者または管理者にそのことが警告される。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、汚水収納槽と、
汚水中のリン酸を除去するための鉄イオンまたはアルミ
ニウムイオンを電気分解により溶出する電極と、電解用
の電源とを備え、さらに、電極をその一方端部側が汚水
収納槽の汚水に浸漬されるようにかつ一方端部側へ移動
できるように支持する電極支持部と、この電極支持部に
より支持された電極をその一方端部側へ移動させて未浸
漬部分が汚水収納槽の汚水に浸漬するように供給するた
めの電極供給部とを備えてなる。したがって、鉄イオン
またはアルミニウムイオンの溶出を中断することなく継
続的な汚水処理を行うことができ、また格別な保守作業
を要しない汚水処理装置を得ることができる。
【0058】請求項2記載の発明は、電極支持部が、汚
水収納槽の上部に設けられて電極の未浸漬部分に回転可
能に当接する支持ローラと、この支持ローラの下方もし
くは上方に設けられて電極の未浸漬部分を遊嵌状に支持
する支持板とを備えてなる。したがって、簡単な構成の
電極支持部により、請求項1記載の発明が奏する前記効
果をいっそう確実に得ることができる。
【0059】請求項3記載の発明は、電極供給部が、電
極の他方端部側を収納しておくための電極ケーシング
と、この電極ケーシングから電極を送り出して一方端部
側へ移動させるための供給用モータとを備えてなる。し
たがって、簡単な構成の電極供給部により、請求項1ま
たは2記載の発明が奏する前記効果をいっそう確実に得
ることができる。
【0060】請求項4記載の発明は、汚水処理装置がさ
らに、電解の状況に応じて電極供給部の供給用モータを
制御するための制御部を備えている。したがって、請求
項3記載の発明が奏する前記効果に加えて、この制御部
により、電解が進行して電極が一定程度まで消耗すると
電極供給部の供給用モータのONを指示して電極の未浸
漬部分を浸漬させ、その後に同モータのOFFを指示す
るなどの自動制御を行うことが可能になる。
【0061】請求項5記載の発明は、制御部がさらに、
電解中の電流密度や電極極性反転時間を制御する機能を
有している。したがって、請求項4記載の発明が奏する
前記効果に加えて、前記鉄イオンまたは前記アルミニウ
ムイオンの適切な溶出をさせることができる。
【0062】請求項6記載の発明は、汚水収納槽に、そ
汚水収納槽の底部に堆積した金属化合物、汚泥、電極片
などの堆積物を排出するための排出部が設けられてい
る。したがって、請求項1〜5のいすれか1つに記載の
発明が奏する前記効果に加えて、これらの堆積物を排出
部から随時、排出することで電解を効率よく行わせるこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態に係る汚水処理装置
の内部を正面から見た構成説明図である。
【図2】図1の汚水処理装置を上面から見た構成説明図
である。
【図3】図1の汚水処理装置が組み込まれた合併処理浄
化槽の内部を正面から見た構成説明図である。
【図4】図3の浄化槽のフローチャートである。
【符号の説明】
1 汚水収納槽 2 電極 3 電極 4 電源 5 電極支持部 6 電極支持部 7 電極供給部 8 電極供給部 9 電極ケーシング 10 電極ケーシング 11 支持ローラ 12 支持ローラ 13 支持板 14 支持板 15 制御部 16 排出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 3/30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水収納槽と、この汚水収納槽の汚水中
    のリン酸を除去するための鉄イオンまたはアルミニウム
    イオンを電気分解により溶出する少なくとも一組の板状
    または棒状の電極と、この電極に電解用定電流を供給す
    るための電源とを備え、 さらに、電極をその一方端部側が汚水収納槽の汚水に浸
    漬されるようにかつ一方端部側へ移動できるように支持
    する電極支持部と、この電極支持部により支持された電
    極をその一方端部側へ移動させて未浸漬部分が汚水収納
    槽の汚水に浸漬するように供給するための電極供給部と
    を備えてなることを特徴とする汚水処理装置。
  2. 【請求項2】 電極支持部が、汚水収納槽の上部に設け
    られて電極の未浸漬部分に回転可能に当接する支持ロー
    ラと、この支持ローラの下方もしくは上方に設けられて
    電極の未浸漬部分を遊嵌状に支持する支持板とを備えて
    なる請求項1記載の汚水処理装置。
  3. 【請求項3】 電極供給部が、電極の他方端部側を収納
    しておくための電極ケーシングと、この電極ケーシング
    から電極を送り出して一方端部側へ移動させるための供
    給用モータとを備えてなる請求項1または2記載の汚水
    処理装置。
  4. 【請求項4】 さらに、電解の状況に応じて電極供給部
    の供給用モータを制御するための制御部を備えている請
    求項3記載の汚水処理装置。
  5. 【請求項5】 制御部がさらに、電解中の電流密度や電
    極極性反転時間を制御する機能を有している請求項4記
    載の汚水処理装置。
  6. 【請求項6】 汚水収納槽に、汚水収納槽の底部に堆積
    した金属化合物、汚泥、電極片などの堆積物を排出する
    ための排出部が設けられている請求項1〜5のいずれか
    1つに記載の汚水処理装置。
JP10017025A 1998-01-29 1998-01-29 汚水処理装置 Withdrawn JPH11216474A (ja)

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JP2007054768A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Sharp Corp 金属イオン水生成装置

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