JPH11216470A - 電解水の生成方法と生成した電解陰極水から作る飲料水とその飲料水の製造方法 - Google Patents

電解水の生成方法と生成した電解陰極水から作る飲料水とその飲料水の製造方法

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JPH11216470A
JPH11216470A JP10018672A JP1867298A JPH11216470A JP H11216470 A JPH11216470 A JP H11216470A JP 10018672 A JP10018672 A JP 10018672A JP 1867298 A JP1867298 A JP 1867298A JP H11216470 A JPH11216470 A JP H11216470A
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water
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electrolytic
electrolysis
organic acid
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JP10018672A
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Tadamasa Nakamura
忠正 中村
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ZENKOKU MOKKO KIKAIKAN KK
Original Assignee
ZENKOKU MOKKO KIKAIKAN KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 活性酸素障害のない電解水の生成方法と、生
成された電解水を使用した飲料水の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 電解原水に0.03%〜1%のエタノー
ルか0. 005%〜1%の有機酸の少なくとも一方を加
えて電気分解する。得られる陰極水において、活性酸素
の原料となる酸素やスーパーオキシドや過酸化水素の含
有量を少なくする。また、電解陰極水に、アルコールで
溶解したαトコフェロールを0.0002%〜0.05
%か、カロチノイドを10IU〜900IU/100m
Lか、アスコルビン酸等の水溶性抗酸化物を0.000
2%〜0.5%の少なくとも1つを添加する。よりスー
パーオキシドや過酸化水素の含有量を少ない飲料水を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解水の生成方法
と、生成した電解陰極水から作る飲料水と、その飲料水
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、水を電気分解することによっ
て、電解陰極水(アルカリイオン水)と電解陽極水(酸
性イオン水)とを生成することが知られている。電解水
を生成するための電解水生成器は、電解槽の内部を隔膜
によって2つの領域に区画し、一方の領域内に陽極を配
置すると共に他方の領域内に陰極を配置し、両極に電流
を流すことにより陰極側の領域より電解陰極水を生成
し、陽極側の領域より電解陽極水を生成するものであ
る。
【0003】電解生成された電解陰極水の中の溶存酸素
量を溶存酸素計で計測すると、電解されない水に比べて
低い値を示し、電解条件によっては通常の水の半分以
下、場合によってはほとんどゼロと計測されることがあ
る。しかし電解陰極水中の酸素は、溶存酸素計で計測さ
れる溶存酸素以外に、溶存酸素計では計測されないスー
パーオキシド及び過酸化水素等に形を変えて含まれてい
る活性酸素は、分解して酸素になる過程で、より強力な
ヒドロキシルラジカルを発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】水道水や除塩素水道水
や精製水に電解質を添加して得られる電解陰極水はアル
カリ性を示すが、このアルカリ性の電解陰極水を飲用す
ると、口腔や消化器官等の粘膜や粘液あるいは食物等の
有機物に触れることで電解陰極水は中性化し、 更に胃酸
と混合されて酸性になる。一方、スーパーオキシドや過
酸化水素等の隠れた酸素種は、アルカリ性雰囲気では安
定性が高く、反応性が低いため酸化力をほとんど示さな
い。しかし、スーパーオキシドや過酸化水素等の隠れた
酸素種は、中性から酸性になると飛躍的に反応性が高ま
り、強い酸化力で消化器官の内壁や消化器官の内容物を
酸化する。スーパーオキシドは周囲の物質から水素イオ
ンを引抜いて酸素と過酸化水素に変化し、過酸化水素は
更に強力な酸化力を持ったヒドロキシルラジカルを経て
酸素と水になる。しかし、酸素と水になる過程で、過酸
化水素やヒドロキシルラジカルは周囲の物質を酸化し、
生体細胞の脂質や消化器官内容物の脂質と結び付いて過
酸化脂質を作る。
【0005】過酸化脂質は酸素の存在下で自動酸化が進
み、隣接する生体細胞や消化器官の内容物を次々と酸化
して障害を与える。この様に隠れた酸素種は、それ自身
の強力な酸化作用により障害を起すだけでなく、分解し
た電解陰極水の中の溶存酸素濃度を上昇させて酸化作用
を促進する。これらの酸素種による酸化は、消化器官内
壁を直接酸化して障害を起すだけでなく、消化器官内の
食物を酸化したり腸内細菌叢に影響を与えたりすること
で吸収される栄養素を酸化し、これにより間接的にも生
体の酸化を促進する。
【0006】水道水を電解して得られる陰極水(アルカ
リイオン水)は、飲み始めるに当たって極く弱い電解程
度から始めて、慣れるに従って徐々に電解程度を強くし
ないと、胃の具合を悪くすると言われている。その原因
は、アルカリ刺激に対する過剰反応以外に、隠れた酸素
種が胃酸と出会って作り出す活性酸素による胃粘膜の炎
症が原因と考えられる。また、電解陰極水を飲み続けて
いても、ある程度以上は健康状態が良くならないと言わ
れる原因として、溶存酸素が少なくミネラルが多くなっ
た水を取りながら、同時に一方で活性酸素を取込んでい
ることによると考えられる。従来は、溶存酸素計で計測
される溶存酸素量が少ない電解陰極水を摂取することが
生体の過酸化を防止すると考えられてきた。しかし、溶
存酸素計では計測されない酸素種の多少を考慮しない
と、酸素の少ない水を飲むことによる健康増進効果が期
待する程は上がらないという問題がある。
【0007】従来の電解水生成装置により得られる電解
陰極水の溶存酸素は、普通の水に比べて1〜2割程低い
程度であり、酸素濃度がそれ以下の電解陰極水を得よう
とする時は、より多い電力と時間をかけて電解陰極水を
生成する必要があった。この事は同時に陰極水の水酸化
物の量を増加させ、pHを強いアルカリ性にしていた。こ
のため生体に対するアルカリ障害の面からも、味覚の面
からも飲用に適さない水を作ってしまうという不具合が
あった。また、多い電力と長い生成時間は電力消費の面
からも不経済であった。
【0008】本発明はこの点に鑑みてなされたもので、
隠れた酸素とも言うべきスーパーオキシドや過酸化水素
等の過酸化物が発生する電解過程でのラジカル反応をコ
ントロールして、体内に取込んだ際に活性を発揮する酸
素種を少なくする電解陰極水を生成するための電解水の
生成方法を提供することを目的とする。本発明はまた、
前記生成方法で生成された電解陰極水にビタミンB群等
を添加することによって、より活性酸素の少ない飲料水
とその飲料水の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電解水の生成方法は、水を電気分解して陽
極水と陰極水とを生成する電解水の生成方法において、
電解原水に0.03%〜1%のエタノールか0. 005
%〜1%の有機酸の少なくとも一方を加えて電気分解す
るようにしたものである。本発明に係る飲料水は、電解
原水に0.03%〜1%のエタノールか0. 005%〜
1%の有機酸の少なくとも一方を加えて電気分解した電
解陰極水に、アルコールで溶解したαトコフェロールを
0.0002%〜0.05%か、カロチノイドを10I
U〜900IU/100mLか、アスコルビン酸等の水
溶性抗酸化物を0.0002%〜0.5%の少なくとも
1つを添加して作るものである。本発明に係る飲料水の
他の製造方法は、電解原水に0.03%〜1%のエタノ
ールか0. 005%〜1%の有機酸の少なくとも一方を
加えて電気分解した電解陰極水に有機酸を加えてその電
解陰極水のpHを中性または酸性にして、0.0001%
〜0.03%のビタミンB群を添加するようにしたもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。原水を電解水生成器によって電解した水
は、陰極側から電解陰極水が生成され、陽極側から電解
陽極水が生成される。その生成水のうち、電解陰極水は
飲料用として使用される。電解陰極水及び電解陽極水の
生成方法や電解水生成装置は既知であるので、その説明
を省略する。実験に用いる電解水生成装置は、 電極:両面白金焼成チタン板、厚み=0.4mm、横=74mm 、
高さ=114mm 隔膜:合成樹脂、0.003 Ω/cm2、厚み=0.12mm 、横=95m
m 、高さ=125mm 電解槽:PP 有効容量 700ml×2 合計容量 1.4l 電極間距離:8mm 電解電源: 0.6A 定電流 原水に水道水を用いる。後述する全ての実験を通じて、
15分間電解を行い、電解前の水温は16±2℃であっ
た。 水道水の水質: pH 6.7 ±0.6 、溶存酸素は記号をDO
とし、単位をmg/Lで表記する。酸化還元電位(Eh) 598±
80mv、電気伝導度(EC)247 ±20μs/cm、残留塩素量(DC)
0.6±0.2ppm、
【0011】ここで、本発明に係る各種類の水の電解に
先立って、先ず本発明との比較対象としての原水として
の水道水を電気分解する。 .水道水のみの電解結果 陽極水: pH 2.49 DO<25 Eh 1044 EC 1160
DC 10 陰極水: pH 11.11 DO 4.8 Eh -856 EC 511
DC 0.6 電解終了時の電解電圧は 42V
【0012】次に、以下〜〓に本発明に係る各種類の
水の電解結果を示す。活性酸素を除くために、水道水に
0.03%〜1%のエタノール(アルコール)を添加し
て電気分解する。下限の数値以下では活性酸素を除く効
果が無く、上限の数値以上では生成水にアルコールの臭
いが残る。なお、添加時の計量精度および、 日常的な飲
料として摂取する時、エタノールに対して過敏に反応す
る体質を持つ利用者を想定した場合、0. 05%〜0.
5%の範囲で加えることが望ましい。 ここで、水道水
にエタノールを加えて電気分解する例をに示す。 .水道水にエタノールを0. 14%加えた場合の電解
結果 陽極水: pH 2.45 DO<25 Eh 1040 EC 1150
DC 10 陰極水: pH 11.35 DO 4.7 Eh -862 EC 567
DC 0.4 電解終了時の電解電圧 40.4V
【0013】活性酸素を除くために、水道水に0. 00
5%〜1%の有機酸を添加して電気分解する。下限の数
値以下では効果が無くなり、上限の数値以上では酸味を
感じる。なお、添加時の計量精度および、 日常的な飲料
として摂取することを考慮した場合、特に酸味を得るこ
とを目的としない場合は0. 01%〜0. 3%の範囲で
加えることが望ましい。また、溶存ミネラル量を意図的
に多くした生成水、或はビタミンB群を加えるため等の
酸性の生成水を目的とした場合は、必要に応じ0. 02
%〜0. 5%にするのが良い。 ここで、水道水に有機酸を加えて電気分解する例を
に示す。 .水道水にクエン酸(有機酸)を0. 02%加えた場
合の電解結果 陽極水: pH 2.72 DO<25 Eh 997 EC 1130
DC 5 陰極水: pH 7.45 DO 4.0 Eh -769 EC 198
DC 0.1 電解終了時の電解電圧 19.7V .水道水に酢酸(有機酸)を0. 02%加えた場合の
電解結果 陽極水: pH 2.56 DO<25 Eh 1031 EC 1120
DC 7 陰極水: pH 6.40 DO 3.6 Eh -588 EC 311
DC 0.4 電解終了時の電解電圧 23.4V
【0014】次に、陰極側水道水のみにエタノールを加
えて電気分解する例をに示す。この際、エタノールは
0.03%〜1%、好ましくは0.05%〜0.5%と
する。これらの数値の上限下限の理由は、上記と同様で
あるので、その理由を省略する。 .陰極側水道水のみにエタノールを0. 28%加えた
場合の電解結果 陽極水: pH 2.47 DO<25 Eh 1106 EC 1200
DC 10 陰極水: pH 11.27 DO 4.8 Eh -860 EC 470
DC 0.6 電解終了時の電解電圧 38.4V
【0015】陰極側水道水のみにエタノールを加えて電
気分解する例をに示す。この際、有機酸は0. 00
5%〜1%、好ましくは0. 01%〜0.5%とする。
これらの数値の上限下限の理由は、上記と同様であるの
で、その理由を省略する。.陰極側水道水のみに有機
酸(クエン酸)を0. 017%加えた場合の電解結果 陽極水: pH 2.65 DO<25 Eh 1064 EC 1100
DC 10 陰極水: pH 9.04 DO 4.5 Eh -813 EC 244
DC 0.4 電解終了時の電解電圧 21.6V .陰極側水道水のみに有機酸(アスコルビン酸)を
0. 02%加えた場合の電解結果 陽極水: pH 2.48 DO<25 Eh 882 EC 1060
DC 3 陰極水: pH 9.50 DO 1.1 Eh -831 EC 304
DC ND 電解終了時の電解電圧 26.2V
【0016】陰極側水道水のみにエタノールと有機酸と
を加えて電気分解する例を〓に示す。この際、エタ
ノールは0.03%〜1%、有機酸は0. 005%〜1
%とする。なお、エタノールは0.05%〜0.5%、
有機酸は0. 01%〜0.5%が好ましい。これらの数
値の上限下限の理由は、上記と同様であるので、その理
由を省略する。 .陰極側水道水のみにエタノール0. 28%とクエン
酸0. 02%を加えた場合の電解結果 陽極水: pH 2.57 DO<25 Eh 1097 EC 1060
DC 10 陰極水: pH 10.85 DO 4.0 Eh -774 EC 197
DC 0.3 電解終了時の電解電圧 21.8V .陰極側水道水のみにエタノール0. 28%とアスコ
ルビン酸0. 02%を加えた場合の電解結果 陽極水: pH 2.50 DO<25 Eh 932 EC 1130
DC 7 陰極水: pH 10.23 DO 0.8 Eh -830 EC 318
DC ND 電解終了時の電解電圧 25.6V 〓.陰極側水道水のみにエタノール0. 14%と、クエ
ン酸並びにアスコルビン酸を各0. 01%加えた場合の
電解結果 陽極水: pH 2.31 DO<25 Eh 1022 EC 1040
DC 7 陰極水: pH 9.55 DO 2.3 Eh -806 EC 233
DC ND電解終了時の電解電圧 21.8V
【0017】飲料用である電解陰極水が胃液(pH1.0〜3.
0)と混合した場合を想定して、上記の〜〓の各陰極水
に塩酸100mM を加えて酸性にし、溶存酸素の変化を調べ
た。計算値は計測できる形の酸素発生がないと仮定した
とき、加えた塩酸に含まれる酸素によって変化する値で
ある。以下のA、Bに示す数値は、溶存酸素量(mg/L)を
示すものである。 A.原水:水道水 陰極水 塩酸添加 計算値 発生した酸素 水道水 4.8 7.2 5.1 2.1 エタノール0.14% 4.7 5.7 5.0 0.7 クエン酸0.02% 4.0 4.8 4.3 0.5 酢酸0.02% 3.6 4.7 4.0 0.7 以下、陰極側のみに添加 陰極水 塩酸添加 計算値 発生した酸素 エタノール0.28% 4.8 5.4 5.1 0.3 クエン酸0.017% 4.5 5.3 4.8 0.5 アスコルビン酸0.02% 1.1 2.3 1.6 0.7 エタノール+クエン酸 4.0 4.7 4.4 0.3 エタノール+アスコルビン酸 0.8 2.1 1.4 0.7 〓エタノール+クエン酸 +アスコルビン酸 2.3 3.3 2.8 0.5 B.原水:蒸留水に塩化ナトリウムを加えて電気伝導度を220 〜230 μs/cmに調 整する 陰極水 塩酸添加 計算値 発生した酸素 原水 4.0 4.9 4.3 0.6 エタノール0.04% 3.5 4.2 3.9 0.3 クエン酸0.02% 3.7 4.3 4.1 0.2 以下、陰極側のみに添加 エタノール0.04% 4.6 5.0 4.9 0.1 クエン酸0.02%+ 塩化カルシウム0.01% 0.3 4.6 4.6 0
【0018】このように電解した陰極水を酸性にする
と、陰極水中のスーパーオキシドや過酸化水素の反応性
が上り、ヒドロキシラジカルを経て酸素に変化しやすく
なる結果、溶存酸素量が増加するが、これは陰極電解水
中に含まれるスーパーオキシドや過酸化水素等の過酸化
物の分解に由来するものと思われる。水道水のみから作
られた電解陰極水から発生する酸素(水道水の「発生
した酸素」2.1)に比べて、アルコールや有機酸を加
えた水から作られた電解陰極水から発生する酸素(〜
〓の「発生した酸素」0.3〜0.7)は1/3以下で
ある。エタノール(アルコール)は、電解中に電解槽内
で起きる水と酸素の反応過程で生じるヒドロキシラジカ
ル(酸素ラジカル)を消去することで、ヒドロキシラジ
カルの反応の結果生じる溶存酸素と活性酸素種を減ら
す。クエン酸等の有機酸も実験の結果、ほぼ同等の効果
がある。特に、有機酸を原水に加えて電解すると、生成
された陰極水の電気伝導度は低くなるにも拘らず、無添
加のものと比べて電解に要する電圧が低くなる。即ち、
の電解電圧42Vに対し、の電解電圧は19.7
V、の電解電圧は23.4V、の電解電圧は21.
6V、の電解電圧は26.2Vとなり、電解に必要な
電力が少なくなるメリットがある。有機酸は生成時の溶
存酸素量を下げる傾向があり(水道水の溶存酸素量4.
8mg/L に対して、クエン酸の溶存酸素量4.0mg/L や
酢酸の溶存酸素量3.6mg/Lは少ない)、有機酸の中でも
特にアスコルビン酸は溶存酸素を減らす効果が大きい。
クエン酸はpHを抑制する効果とミネラル溶解能を上げる
効果が大きい。以上のように、陰極電解槽に供給する原
水にアルコール及びまたは有機酸を加えて電解すること
で、活性酸素障害のない電解水を生成することができ
る。その上、少ない電解電力で電気分解を行うことがで
きる。
【0019】本発明では、エタノールや有機酸を陽極陰
極の両方の原水に加えても、陰極側供給原水のみに加え
ても良い。前記に示すように、アルコールを陽極、陰
極両側電解槽に供給する原水に加えて電解すると、陰極
水中の残留塩素発生量を押える効果がある(DC--0.4 )
が、に示すように、陰極側に供給する原水のみに加え
た場合、陰極生成水中の塩素発生を押える効果は見られ
ない(DC--0.6 )。この場合、前処理で水道水等の原水
に含まれる残留塩素を除去すれば、陰極生成水中の残留
塩素は充分低いレベルに押えることが可能である。アス
コルビン酸以外の有機酸の場合、陰極側供給原水のみに
加えても濃度が0.02%以上あれば陰極生成水中の残留塩
素は0.1ppm以下に押える効果が見られる。アスコルビン
酸の場合は良く知られている様に、0.005%の添加で残留
塩素は検出限界以下になる。電解によって生成する陽極
水を殺菌或は静菌機能を持った洗浄水として利用する場
合は、陽極水の殺菌要素としての残留塩素発生量に与え
る影響が少ないこと、陽極電解槽中で発生する塩素と有
機物の反応による有機塩素化合物生成の可能性がないこ
と等から、アルコールや有機酸は陰極側供給原水のみに
加えるのが望ましい。即ち、エタノール及び有機酸は陰
極電解槽に供給される原水のみに加えればその効果が発
揮される。陽極電解槽に供給される原水には、電解の結
果生じる残留塩素を特に少なくし、酸性水が要求される
等特別な場合を除いては加える必要がなく、経済性に優
れる。
【0020】原水にアスコルビン酸を加えて電解すると
生成された陰極水の溶存酸素が下がることが実験によっ
て判明した。陰極水に含まれる酸素計で計測されない活
性酸素種を制御するには、アルコール、クエン酸や酢酸
等の有機酸は、アスコルビン酸と同等あるいはそれ以上
の効果があり、それらは必ずしも両極に供給する原水に
加えなくとも、陰極側に供給する原水に加えるだけで、
充分な効果を発揮する。陰極側原水のみに加えた場合、
電解で同時に生成される陽極水の水質に無添加の場合と
実質的な差が現れないので、陽極水は従来の静菌等を目
的とした用途に使用できる。〜〓の実験例はほぼ中間
的な添加濃度を例示しているが、アルコールで0.03
%、有機酸で0. 005%でも無添加に比べて有意な効
果が見られる。
【0021】電解原水が水道水等の場合、特に電解補助
剤として金属塩等を加える必要はない。但し、電気伝導
度が100μs/cm以下の水を原水とする場合は、エタノ
ールや有機酸の他に、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
塩化カルシウム、塩化マグネシウム、乳酸カルシウム、
グリセロリン酸カルシウム等の電解補助剤を0. 05%
以下加えて電解する。ナトリウム、カリウム以外のカル
シウム、マグネシウム等を含む析出し易い電解補助剤を
使用する場合は、少なくとも陰極に供給する原水に有機
酸を加えるのが望ましい。
【0022】前述したように、0.03%〜1%のエタ
ノールを加えた水、または0. 005%〜1%の有機酸
を加えた水、または0.03%〜1%のエタノールと
0. 005%〜1%の有機酸とを加えた水を電気分解す
る。なお、好ましくは、エタノールは0.05%〜0.
5%、有機酸は0. 01%〜0.5%とする。これらの
電気分解して得た陰極水に、アルコールで溶解したαト
コフェロール(ビタミンE)等の油溶性抗酸化物を添加
する。αトコフェロールの添加量は、0.0002%〜
0.05%とする。0.0002%以下では効果が得ら
れず、0.05%を越えると飲用後油の味が強く残る。
好ましくは、αトコフェロールの添加量は0.0005
%〜0.02%とする。0.0005%以下では製造後
飲用迄の間に空気中の酸素によって分解されて有効量と
して摂取できない。0.02%以上では作られた水の濁
りが目立ち、飲用水としで用いるには抵抗感が起きる。
トコフエロールの場含、たまたまllU=1mgなので%
で表現する。αトコフェロール等の油溶性抗酸化物質は
エタノールに溶解する。従って、油溶性抗酸化物質をエ
タノールを加えた生成水に加える場合は、エタノールを
加えない水に比べて、分離することなく添加することが
できる。即ち、電解陰極水にアルコールに溶解したトコ
フェロール(ビタミンE)等の油溶性抗酸化物質を必要
に応じて加えると、電解生成後の酸素ラジカル反応の抑
制を補助し、 相乗的に効果を増すことができる。水に油
性抗酸化物質を加えると水表面に層状に分離するが、ア
ルコールに溶解して加えることでコロイド状に安定分散
したものになる。また電解陰極水に加えると、電解され
ない水に比べて白濁の程度が低くなるため、通常の水よ
り多くの( 2〜3倍) 油性抗酸化物質を加えることがで
きる。このように、エタノールか有機酸の少なくとも1
つを加えた水を電気分解して得た陰極水に、アルコール
で溶解したαトコフェロール等の油溶性抗酸化物を添加
することで、活性酸素障害抑制効果をより高めた電解水
を作ることができる。
【0023】原水に油溶性抗酸化物質を予め加えて、そ
の水を電解して健康増進効果のある電解水を得ることも
可能であるが、電解生成時に電極、隔膜、電解槽壁面等
に付着し長い間には電解電力の通電を阻害すること、付
着した油脂が酸化脂質、過酸化脂質になって生成水に溶
け込むとかえって生体に害のある水になる可能性がある
ことから、生成後の陰極水に加えるのが望ましい。水に
油性抗酸化物質を加えると水表面に層状に分離するが、
アルコールに溶解して加えることでコロイド状に安定分
散したものになる。また電解陰極水に加えると、電解さ
れない水に比べて白濁の程度が低くなるため、通常の水
より多くの(2〜3倍)油性抗酸化物質を加えることが
できる。
【0024】0.03%〜1%のエタノールか0. 00
5%〜1%の有機酸の少なくとも1つを加えた水を電気
分解して得た陰極水に、10IU〜900IU/l00
m1のカロチノイド(βカロチン等)等の油溶性抗酸化
物質を加える。IUという有効度国際単位であるので%
では表せない。900IU以上のカロチノイドを加えた
場合には、多量の飲用が長期に亘った場合、発疹・頭痛
・皮膚障害等の毒性が現れることがある。好ましくは、
カロチノイドの添加量は20IU〜300IU/l00
m1とする。20IU以下では製造後飲用迄の間に空気
中の酸素によって分解され有効量として摂取できない。
300IU以上では作られた水の濁りが目立ち、飲用水
として用いるには抵抗感が起きる。
【0025】0.03%〜1%のエタノールか0. 00
5%〜1%の有機酸の少なくとも1つを加えた水を電気
分解して得た陰極水に、アスコルビン酸やフラボノイド
やポリフェノールのうちの1またはそれ以上を混合した
ものから成る水溶性抗酸化物質を0.0002%〜0.
05%加える。このように、アスコルビン酸等の水溶性
抗酸化物質を加えることによって、活性酸素の発生を制
御することができる。油溶性である前記トコフェロール
はそれ自身抗酸化能があるだけでなく、アスコルビン酸
の変質を防止することで相乗効果を発揮することが知ら
れており、アスコルビン酸だけでなく、0.0002%
〜0.05%のトコフェロールを加えることによって、
アスコルビン酸だけを加えたものに比べて生成された電
解陰極水の効果を長持ちさせることができる。
【0026】0.03%〜1%のエタノールか0. 00
5%〜1%の有機酸の少なくとも1つを加えた水を電気
分解して得た陰極水に、ビタミンB群、フラボノイド、
ポリフェノール等の水溶性栄養素或は抗酸化物質を添加
することで、活性酸素障害抑制効果をより高めた電解水
を作る。ビタミンB群としては、例えばB1(チアミ
ゾ)、B2(リボフラビン)、B6(ピリドキシン)を
同量でバランフ良く摂取するのが望ましい。3種類を同
量とした場合の3種類の合計の添加範囲は、0.000
1%〜003%とする。0.0001%以下では効果が
少なくなる。003%以上では、多量の飲用が長期に亘
った場含、まれに障害が起きることがある。好ましく
は、0.0002%〜0.002%とする。0.000
2%以下では、瓶詰め等の加工過程で分解され有効量の
摂取にならない。0.002%以上では味付け、匂い付
け等をしないと味覚的に抵抗感があり、飲み難い。ビタ
ミンB群における取り過ぎによる障害は、B1は震え・
神経過敏・脈拍増加等があり、B2は抗腫瘍剤の種類に
よっては効果を阻害することがあり、B6は不眠等の神
経系の障害がある。
【0027】その他のビタミンB群としては、ナイアシ
ン(ニコチン酸--B3)0.0001%〜0.01%を
添加する。0.01%以上では、多量に飲用した場倉、
皮膚の潮紅・かゆみ等の障害が起きことがある。好まし
くは、0.0002%〜0.002%とする。0.00
02%以下では、瓶詰め等の加工過程で分解され、有効
量の摂取にならない。上限はそれ以上入れる必要が無
い。ビタミンB群としては、前記のものに限るものでは
ない。フラボノイドとしては、0.0002%〜0.5
%を添加する。0.5%以上では害は無いが、コスト高
になる。好ましくは、0.0005%〜0.1%とす
る。0.0005%以下では、製造後飲用迄の間に空気
中の酸素によって分解され、有効量として摂取できな
い。0.1%以上では、作られた水の色が濃くなり飲用
水として用いるには抵抗感が起きる。
【0028】エタノールのみを加えて電解した電解陰極
水、或は有機酸の添加量の少ない電解陰極水の場合は、
アルカリ性である。ビタミンB群の多くはアルカリ性の
条件下では安定性が悪く分解され易い。ビタミンB群等
を加える前に有機酸を加えて、pHを中性か弱酸性(例え
ばpH4程度)にすることで、ビタミンB群等の安定性を
良くする。陰極生成水に有機酸あるいはエタノールと有
機酸酸を加えることでpHを酸性側に移動させることがで
き、その弱酸性の陰極生成水にビタミンB群、ミネラル
等を加えて、より健康増進効果のある飲料水を作ること
ができる。中性または弱酸性の陰極生成水には、カルシ
ウム、マグネシウム、亜鉛、マンガン、セレニウム等通
常のアルカリ性の陰極生成水では析出され易いミネラル
をより多く溶かし込むことができる。更に、通常の電解
ではアルカリ性の電解陰極水に有機酸酸を加えて弱酸性
に変化させることで、アルカリ条件では不安定なビタミ
ンB1、B2、パントテン酸、ビオチン等のビタミンB
群を安定的に添加することが可能になる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電解
水生成器によれば、0.03%〜1%のエタノールか
0. 005%〜1%の有機酸の少なくとも1つを加えた
水を電気分解することによって電気分解して得た陰極水
は、単なる電気分解して得た陰極水と比べて、活性酸素
の原料となる酸素やスーパーオキシドや過酸化水素の含
有量を少なくすることができ、還元力のある健康に良い
飲料水を作ることができる。また、陰極側原水に有機酸
を添加させることによって、それを加えないものと比べ
て電解電力を少なくすることができる。更に、エタノー
ルや有機酸を添加して電気分解によって生成した電解陰
極水に、アルコールに溶解したαトコフェロールやカロ
チノイド等の油溶性抗酸化物質や、アスコルビン酸等の
水溶性抗酸化物質を加えることによって、通常の水より
多くの(2〜3倍)油性抗酸化物質を加えることがで
き、活性酸素障害抑制効果をより高めた電解水を作るこ
とができる。また、エタノールや有機酸を添加して電気
分解によって生成した電解陰極水に、ビタミンB群等を
添加することで、活性酸素障害抑制効果の高い電解水を
作ることができる。この際、ビタミンB群等を添加する
前に、有機酸等を添加して電解陰極水を中性または酸性
とすることで、ビタミンB群の安定を良くして、ビタミ
ンB群やミネラルをより多く含んだ飲料水を作ることが
できる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。原水を電解水生成器によって電解した水
は、陰極側から電解陰極水が生成され、陽極側から電解
陽極水が生成される。その生成水のうち、電解陰極水は
飲料用として使用される。電解陰極水及び電解陽極水の
生成方法や電解水生成装置は既知であるので、その説明
を省略する。実験に用いる電解水生成装置は、 電極:両面白金焼成チタン板、厚み=0.4mm、横=
74mm、高さ=114mm 隔膜:合成樹脂、0.003Ω/cm、厚み=0.1
2mm、横=95mm、高さ=125mm 電解槽:PP 有効容量700ml×2 合計容量1.
41 電極間距離:8mm 電解電源:0.8A定電流 原水に水道水を用いる。後述する全ての実験を通じて、
15分間電解を行い、電解前の水温は16±2℃であっ
た。 水道水の水質: pH 6.7±0.6、溶存酸素は記
号をDOとし、単位をmg/Lで表記する。酸化還元電
位(Eh)598±80mv、電気伝導度(EC)24
7±20μs/cm、残留塩素量(DC)0.6±0.
2ppm、
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】次に、以下〜▲10▼に本発明に係る各
種類の水の電解結果を示す。活性酸素を除くために、水
道水に0.03%〜1%のエタノール(アルコール)を
添加して(ウエイトボリュームパーセント、即ち100
ccの原水に0.03〜1gのエタノールを添加して)
電気分解する。下限の数値以下では活性酸素を除く効果
が無く、上限の数値以上では生成水にアルコールの臭い
が残る。なお、添加時の計量精度および、日常的な飲料
として摂取する時、エタノールに対して過敏に反応する
体質を持つ利用者を想定した場合、0.05%〜0.5
%の範囲で加えることが望ましい。ここで、水道水にエ
タノールを加えて電気分解する例をに示す。 .水道水にエタノールを0.14%加えた場合の電解
結果 陽極水: pH 2.45 DO<25 Eh1040
EC1150DC10 陰極水: pH11.35 DO 4.7 Eh−86
2 EC 567DC 0.4 電解終了時の電解電圧40.4V
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】活性酸素を除くために、水道水に0.00
5%〜1%(ウエイトボリュームパーセント、100c
cの原水に0.005〜1gを添加する)の有機酸を添
加して電気分解する。下限の数値以下では効果が無くな
り、上限の数値以上では酸味を感じる。なお、添加時の
計量精度および、日常的な飲料として摂取することを考
慮した場合、特に酸味を得ることを目的としない場合は
0.01%〜0.3%の範囲で加えることが望ましい。
また、溶存ミネラル量を意図的に多くした生成水、或は
ビタミンB群を加えるため等の酸性の生成水を目的とし
た場合は、必要に応じ0.02%〜0.5%にするのが
良い。以下の%も全てウエイトボリュームパーセントと
する。ここで、水道水に有機酸を加えて電気分解する例
をに示す。 .水道水にクエン酸(有機酸)を0.02%加えた場
合の電解結果 陽極水: pH 2.72 DO<25 Eh 997
EC1130 DC 5 陰極水: pH 7.45 DO 4.0 Eh−76
9 EC 198DC 0.1 電解終了時の電解電圧19.7V .水道水に酢酸(有機酸)を0.02%加えた場合の
電解結果 陽極水: pH 2.56 DO<25 Eh1031
EC1120DC 7 陰極水: pH 6.40 DO 3.6 Eh−58
8 EC 311DC 0.4 電解終了時の電解電圧23.4V
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】陰極側水道水のみにエタノールと有機酸と
を加えて電気分解する例を▲10▼に示す。この
際、エタノールは0.03%〜1%、有機酸は0.00
5%〜1%とする。なお、エタノールは0.05%〜
0.5%、有機酸は0.01%〜0.5%が好ましい。
これらの数値の上限下限の理由は、上記と同様であるの
で、その理由を省略する。 .陰極側水道水のみにエタノール0.28%とクエン
酸0.02%を加えた場合の電解結果 陽極水: pH 2.57 DO<25 Eh1097
EC1060DC10 陰極水: pH10.85 DO 4.0 Eh−77
4 EC 197DC 0.3 電解終了時の電解電圧21.8V .陰極側水道水のみにエタノール0.28%とアスコ
ルビン酸0.02%を加えた場合の電解結果 陽極水: pH 2.50 DO<25 Eh 932
EC1130DC 7 陰極水: pH10.23 DO 0.8 Eh−83
0 EC 318DC ND 電解終了時の電解電圧25.6V▲10▼ .陰極側水道水のみにエタノール0.14%
と、クエン酸並びにアスコルビン酸を各0.01%加え
た場合の電解結果 陽極水: pH 2.31 DO<25 Eh 102
2 EC 1040 DC 7 陰極水: pH 9.55 DO 2.3 Eh−80
6 EC 233DC ND 電解終了時の電解電圧21.8V
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】飲料用である電解陰極水が胃液(pH1.
0〜3.0)と混合した場合を想定して、上記の〜
10▼の各陰極水に塩酸100mMを加えて酸性にし、
溶存酸素の変化を調べた。計算値は計測できる形の酸素
発生がないと仮定したとき、加えた塩酸に含まれる酸素
によって変化する値である。以下のA、Bに示す数値
は、溶存酸素量(mg/L)を示すものである。 A.原水:水道水 陰極水 塩酸添加 計算値 発生した酸素 水道水 4.8 7.2 5.1 2.1 エタノール0.14% 4.7 5.7 5.0 0.7 クエン酸0.02% 4.0 4.8 4.3 0.5 酢酸0.02% 3.6 4.7 4.0 0.7 以下、陰極側のみに添加 陰極水 塩酸添加 計算値 発生した酸素 エタノール0.28% 4.8 5.4 5.1 0.3 クエン酸0.017% 4.5 5.3 4.8 0.5 アスコルビン酸0.02% 1.1 2.3 1.6 0.7 エタノール+クエン酸 4.0 4.7 4.4 0.3 エタノール+アスコルビン酸 0.8 2.1 1.4 0.7 ▲10▼エタノール+クエン酸 +アスコルビン酸 2.3 3.3 2.8 0.5 B.原水:蒸留水に塩化ナトリウムを加えて電気伝導度を220〜230μs/ cmに調整する 陰極水 塩酸添加 計算値 発生した酸素 原水 4.0 4.9 4.3 0.6 エタノール0.04% 3.5 4.2 3.9 0.3 クエン酸0.02% 3.7 4.3 4.1 0.2 以下、陰極側のみに添加 エタノール0.04% 4.6 5.0 4.9 0.1 クエン酸0.02%+ 塩化カルシウム0.01% 0.3 4.6 4.6 0
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】このように電解した陰極水を酸性にする
と、陰極水中のスーパーオキシドや過酸化水素の反応性
が上り、ヒドロキシラジカルを経て酸素に変化しやすく
なる結果、溶存酸素量が増加するが、これは陰極電解水
中に含まれるスーパーオキシドや過酸化水素等の過酸化
物の分解に由来するものと思われる。水道水のみから作
られた電解陰極水から発生する酸素(水道水の「発生
した酸素」2.1)に比べて、アルコールや有機酸を加
えた水から作られた電解陰極水から発生する酸素(〜
▲10▼の「発生した酸素」0.3〜07)は1/3以
下である。エタノール(アルコール)は、電解中に電解
槽内で起きる水と酸素の反応過程で生じるヒドロキシラ
ジカル(酸素ラジカル)を消去することで、ヒドロキシ
ラジカルの反応の結果生じる溶存酸素と活性酸素種を減
らす。クエン酸等の有機酸も実験の結果、ほぼ同等の効
果がある。特に、有機酸を原水に加えて電解すると、生
成された陰極水の電気伝導度は低くなるにも拘らず、無
添加のものと比べて電解に要する電圧が低くなる。即
ち、の電解電圧42Vに対し、の電解電圧は19.
7V、の電解電圧は23.4V、の電解電圧は2
1.6V、の電解電圧は26.2Vとなり、電解に必
要な電力が少なくなるメリットがある。有機酸は生成時
の溶存酸素量を下げる傾向があり(水道水の溶存酸素
量4.8mg/Lに対して、クエン酸の溶存酸素量
4.0mg/Lや酢酸の溶存酸素量3.6mg/Lは
少ない)、有機酸の中でも特にアスコルビン酸は溶存酸
素を減らす効果が大きい。クエン酸はpHを抑制する効
果とミネラル溶解能を上げる効果が大きい。以上のよう
に、陰極電解槽に供給する原水にアルコール及びまたは
有機酸を加えて電解することで、活性酸素障害のない電
解水を生成することができる。その上、少ない電解電力
で電気分解を行うことができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】原水にアスコルビン酸を加えて電解すると
生成された陰極水の溶存酸素が下がることが実験によっ
て判明した。陰極水に含まれる酸素計で計測されない活
性酸素種を制御するには、アルコール、クエン酸や酢酸
等の有機酸は、アスコルビン酸と同等あるいはそれ以上
の効果があり、それらは必ずしも両極に供給する原水に
加えなくとも、陰極側に供給する原水に加えるだけで、
充分な効果を発揮する。陰極側原水のみに加えた場合、
電解で同時に生成される陽極水の水質に無添加の場合と
実質的な差が現れないので、陽極水は従来の静菌等を目
的とした用途に使用できる。〜▲10▼の実験例はほ
ぼ中間的な添加濃度を例示しているが、アルコールで
0.03%、有機酸で0.005%でも無添加に比べて
有意な効果が見られる。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を電気分解して陽極水と陰極水とを生
    成する電解水の生成方法において、電解原水に0.03
    %〜1%のエタノールか0. 005%〜1%の有機酸の
    少なくとも一方を加えて電気分解することを特徴とする
    電解水の生成方法。
  2. 【請求項2】 電解原水に加えるエタノールを0.05
    %〜0.5%としたことを特徴とする請求項1記載の電
    解水の生成方法。
  3. 【請求項3】 電解原水に加える有機酸を0. 01%〜
    0. 3%としたことを特徴とする請求項1記載の電解水
    の生成方法。
  4. 【請求項4】 電解原水に加える有機酸を0. 02%〜
    0.5%として陰極側生成水を中性あるいは酸性とした
    ことを特徴とする請求項1記載の電解水の生成方法。
  5. 【請求項5】 前記エタノールや前記有機酸を陰極電解
    槽に供給される水のみに加えることを特徴とする請求項
    1乃至4記載の電解水の生成方法。
  6. 【請求項6】 電解前に前記電解原水から残留塩素を除
    去することを特徴とする請求項1乃至5記載の電解水の
    生成方法。
  7. 【請求項7】 電解原水が電気伝導度100μs/cm以下
    の場合に、0. 05%以下の電解補助剤を加えて電気分
    解することを特徴とする請求項1乃至6記載の電解水の
    生成方法。
  8. 【請求項8】 前記電解補助剤が、塩化ナトリウム、塩
    化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、乳酸
    カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、酢酸カルシウ
    ム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネ
    シウムのうちの1またはそれ以上のものを混合したもの
    から成ることを特徴とする請求項7記載の電解水の生成
    方法。
  9. 【請求項9】 前記電解補助剤がナトリウム、カリウム
    以外のものである場合には、有機酸を陰極側の原水に加
    えることを特徴とする請求項8記載の電解水の生成方
    法。
  10. 【請求項10】電解原水に0.03%〜1%のエタノー
    ルか0. 005%〜1%の有機酸の少なくとも一方を加
    えて電気分解して得た電解陰極水に、アルコールで溶解
    したαトコフェロールを0.0002%〜0.05%添
    加したことを特徴とする飲料水。
  11. 【請求項11】添加する前記αトコフェロールを0.0
    005%〜0.02%としたことを特徴とする請求項1
    0記載の飲料水。
  12. 【請求項12】電解原水に0.03%〜1%のエタノー
    ルか0. 005%〜1%の有機酸の少なくとも一方を加
    えて電気分解して得た電解陰極水に、カロチノイドを1
    0IU〜900IU/100mL添加したことを特徴と
    する飲料水。
  13. 【請求項13】添加する前記カロチノイドを20IU〜
    300IU/100mLとしたことを特徴とする請求項
    12記載の飲料水。
  14. 【請求項14】電解原水に0.03%〜1%のエタノー
    ルか0. 005%〜1%の有機酸の少なくとも一方を加
    えて電気分解して得た電解陰極水に、アスコルビン酸、
    フラボノイド、ポリフェノールのうちの1またはそれ以
    上の水溶性抗酸化物を混合したものを0.0002%〜
    0.5%添加したことを特徴とする飲料水。
  15. 【請求項15】前記フラボノイドを0.0005%〜
    0.1%としたことを特徴とする請求項14記載の飲料
    水。
  16. 【請求項16】前記アスコルビン酸に0.0005%〜
    0.02%のトコフェロールを加えることを特徴とする
    請求項14記載の飲料水。
  17. 【請求項17】電解原水に0.03%〜1%のエタノー
    ルか0. 005%〜1%の有機酸の少なくとも一方を加
    えて電気分解して得た電解陰極水に、0.0001%〜
    0.03%のビタミンB群を添加したことを特徴とする
    飲料水。
  18. 【請求項18】添加する前記ビタミンB群を0.000
    2%〜0.002%としたことを特徴とする請求項17
    記載の飲料水。
  19. 【請求項19】電解原水に0.03%〜1%のエタノー
    ルか0. 005%〜1%の有機酸の少なくとも一方を加
    えて電気分解して得た電解陰極水に有機酸を加えてその
    電解陰極水のpHを中性または酸性にして、そのpHを中性
    または酸性にした水に0.0001%〜0.03%のビ
    タミンB群を添加したことを特徴とする飲料水の製造方
    法。
  20. 【請求項20】添加する前記ビタミンB群を0.000
    2%〜0.002%としたことを特徴とする請求項19
    記載の飲料水の製造方法。
  21. 【請求項21】電気分解して得る電解陰極水のpHを中性
    または酸性にするために電解原水に0.02%〜0.5
    %の有機酸を加えて電気分解し、電気分解して得た電解
    陰極水に0.0001%〜0.03%のビタミンB群を
    添加したことを特徴とする飲料水の製造方法。
  22. 【請求項22】添加する前記ビタミンBを0.0002
    %〜0.002%としたことを特徴とする請求項21記
    載の飲料水の製造方法。
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