JPH11216092A - 洗浄機用消泡剤自動供給装置 - Google Patents

洗浄機用消泡剤自動供給装置

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JPH11216092A
JPH11216092A JP3380098A JP3380098A JPH11216092A JP H11216092 A JPH11216092 A JP H11216092A JP 3380098 A JP3380098 A JP 3380098A JP 3380098 A JP3380098 A JP 3380098A JP H11216092 A JPH11216092 A JP H11216092A
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JP3380098A
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Hiroyuki Kamoshita
浩之 鴨志田
Tetsuya Sato
哲也 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロアーによる洗浄汚水の吸引が始まると、
自動的に消泡剤が供給されて回収タンク内に泡が発生し
ないように工夫した洗浄機用消泡剤自動供給装置を提供
する。 【解決手段】 ブロアー6の吸引作用を受けて、洗浄後
の汚水DWを吸引して回収タンク3に送る吸引管7の途
中に、消泡剤CHを収容した消泡剤タンク12に通じる
吸引ホース10を連通接続して、ブロアー6の吸引作用
を消泡剤タンク12にも及ぼすようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絨毯を洗浄する絨
毯洗浄機や、床面を洗浄する床面洗浄機と云った各種洗
浄機の技術分野に属するものであって、具体的には、上
記の洗浄機に用いて好適な消泡剤自動供給装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平5−305047号公報に
見られるような絨毯洗浄機や、実開平6−38847号
公報に見られるような床面洗浄機では、絨毯或は床面を
洗浄した後に残る汚水を、ブロアーで吸引して回収タン
クに回収するように構成されているが、この様に汚水を
ブロアーで回収タンクに吸引・回収すると、洗剤を含む
沢山の泡が回収タンク内に発生し、この泡がブロアー側
に吸引されて故障の原因となる問題があった。
【0003】そこで従来は、泡が発生すると作業者等が
その都度消泡剤を回収タンク内に投入して、泡を消す処
置が講じられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、泡が発生して
も作業者等が消泡剤の投入を忘れたり、泡の発生に気付
かなかったりする場合もあって、これ等が原因で泡をブ
ロアー側に吸引させて故障を引越してしまう問題があ
り、また、泡が発生してから消泡剤を投入しても簡単に
泡を消すことができず、これをよくかき混ぜないと充分
な消泡効果を発揮できないため、作業が頗る煩雑化する
問題もあった。
【0005】従って本発明の技術的課題は、ブロアーに
よる洗浄汚水の吸引が始まると、自動的に消泡剤が供給
されて回収タンク内に泡が発生しないようにすることが
できる洗浄機用消泡剤自動供給装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0007】床面や絨毯等の汚れを洗浄し、その洗浄後
の汚水をブロアーで吸引して回収タンクに回収するよう
に構成した洗浄機に於いて、
【0008】(1) ブロアーの吸引作用を受けて汚水
を吸引して回収タンクに送る吸引管の途中に、消泡剤タ
ンクに通じる径の細い吸引ホースの先端口を連通接続す
ることにより、上記ブロアーの吸引作用を吸引ホースを
通して消泡剤タンク側に及ぼすように構成すること。
(請求項1)
【0009】(2) 消泡剤タンクに通じる吸引ホース
の途中に流量調節用のオリフイスを設ける一方、この吸
引ホースを連通接続した吸引管の内端側を、回収タンク
の内部で反転屈曲せしめること。(請求項2)
【0010】(3) 消泡剤を収容した消泡剤タンク自
体を、床面や絨毯等を洗浄する洗浄水を入れたタンクの
口を開閉する蓋として用いること。(請求項3)
【0011】
【作用】上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれ
ば、ブロアーが回転して洗浄汚水の吸引が開始される
と、ブロアーの吸引作用が吸引ホースを通して消泡剤タ
ンクにも及ぶため、このタンク内に収容された消泡剤が
自動的に吸引管側に吸引されて吸引・回収中の汚水に混
合され、これが一緒になって回収タンク内に回収される
から、回収タンク内での泡の発生が抑制されて、ブロア
ーへの泡の吸引を防止することを可能にする。
【0012】上記(2)で述べた請求項2に係る手段に
よれば、ブロアーの吸引作用に基づく消泡剤の供給量
を、吸引ホースに設けたオリフイスによって泡の発生量
等を考慮に入れて予め適量に調節することができると共
に、消泡剤を吸引する吸引管の内端側を回収タンクの内
部で反転方向に屈曲形成することにより、回収される汚
水の流れに変化(抵抗)を与えてこれを攪拌するため、
汚水と消泡剤をより確実に混合させて優れた消泡効果を
発揮することを可能にする。
【0013】上記(3)で述べた請求項3に係る手段に
よれば、消泡剤タンクそのものを洗浄水タンクの蓋とし
て用いるため、消泡剤タンクの設置スペースをわざわざ
洗浄機側に設ける必要がなく、その分、洗浄機自身の構
造を簡略化して省スペース化を図ることを可能にする。
【0014】以上の如くであるから、上記(1)〜
(3)の手段によって上述した技術的課題を解決して、
前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る洗浄機用消
泡剤自動供給装置の実施の形態を図面と共に説明する
と、図1は本発明を実施した洗浄機の一部断面側面図、
図2は同じく一部断面平面図、図3は要部の構成を拡大
して示した平断面図であって、図中、符号1で全体的に
示したのは床面や絨毯等を洗浄する洗浄機本体、2は内
部2Tに洗浄に用いる洗浄水CW(洗剤液)を収容する
洗剤タンク、3は回収された洗浄後の汚水DWを収容す
る回収タンク、1Aと1Bはこれ等のタンク2,3を搭
載した洗浄機本体1の走行用車輪であって、上記洗剤タ
ンク2内に収容した洗浄水CWは、給水装置(図示省
略)によって床面や絨毯等の洗浄面に向けて自動給水さ
れる仕組に成っている。
【0016】また、1Hは洗浄機本体1の運転用ハンド
ル、4は回収タンク3の内部3Tに溜った汚水DWを排
水する時に用いる排水用ホース、5は回収タンク3の入
口3Nを塞ぐ上蓋、6は洗浄機本体1の内部に取付けた
ブロアー、6Aは上記回収タンク3の内部3Tに立設し
たブロアー6の吸気パイプ、6Xは同じくブロアー6の
排気筒であって、ブロアー6が吸引運転を開始すると回
収タンク3の内部3Tが負圧になるため、この回収タン
ク3に連通接続した回収ホース8を通してその先端吸引
口に取付けたスキージ(図示省略)に吸引作用が及ん
で、洗浄ブラシ等(図示省略)で洗浄した後の汚水DW
を回収タンク3に回収するように構成されている。
【0017】7は、図3に示すようにナット7Bの締付
けによって、上記回収タンク3の一側に設けたフレーム
板1Rの部分を貫くようにして固定された吸引管、7A
はこの吸引管7の外端部に取付けた上記回収ホース8を
接続するためのカフスであって、上記のフレーム板1R
を貫いて上記回収タンク3の内部3T側に突出した吸引
管7の内部接続口7Nには、先端口9A側を180°反
転屈曲したリターンホース9が接続されている。
【0018】更に図3に示した拡大断面図に於いて、7
TはOリング、7Xは上記吸引管7の一側にその内部吸
引通路7Hに連通するように設けた吸引ノズルであっ
て、この吸引ノズル7Xには根端側を消泡剤タンク12
内に接続した径の細い吸引ホース10の先端口が接続さ
れ、また、この接続部分には吸引ホース10の内部流通
路を絞って消泡剤の流量を調整するオリフイス11が設
けられている。
【0019】図1に於いて、CHは消泡剤タンク12に
収容した例えばシリコーン系エマルジョンの如き消泡
剤、2Nは上述した洗剤タンク2の口で、この口2Nは
上記消泡剤タンク12の外形と同じ形状に造られてい
て、消泡剤タンク12自体が上記口2Nの蓋に成るよう
に構成されている。
【0020】本発明に係る洗浄機用消泡剤自動供給装置
は以上述べた如き構成であるから、図1に示した状態で
ブロアー6を吸引運転すると、その吸引作用が回収タン
ク3から吸引管7を通って回収ホース8の先端に取付け
たスキージに及ぶため、洗浄水CWを給水しながら床面
或は絨毯等を洗浄することによって生じた汚水DWを、
回収ホース8及び吸引管7を通して回収タンク3の内部
3Tに吸引・回収することができる。
【0021】また、この汚水DWの回収に際しては、ブ
ロアー6の吸引力が吸引管7のノズル7Xに接続した吸
引ホース10を通して消泡剤タンク12の内部にも及ぶ
から、このタンク12に収容した消泡剤CHを自動的に
吸引して、吸引管7の内部吸引通路7Hを流れる汚水D
Wに混合することができるため、回収タンク3内での泡
の発生を抑えることができる。
【0022】更に本発明によれば、上記吸引管7の内端
側に全体を反転屈曲したリターンホース9が接続されて
いて、消泡剤CHを混合した汚水DWはこのリターカホ
ース9を通って回収タンク3の内部3Tに吸引・回収さ
れるため、このリターンホース9を通過する際にその流
れに抵抗が加えられて攪拌され、汚水DWの中に消泡剤
CHを確実に混合して優れた消泡効果を発揮することが
できる。
【0023】また、上記の吸引ホース10内を流れる消
泡剤CHの供給量をオリフイス11によって調整できる
ため、回収タンク3内に発生する泡の程度に合せて消泡
剤CHの供給量を予め適量に調整することができ、加え
て、消泡剤CHを収容する消泡剤タンク12を洗剤タン
ク2の口2Nに嵌込んで、これを蓋として使用すること
ができるから、わざわざ消泡剤タンク12の設置スペー
スを洗浄機本体1側に設ける必要がなく、その分、洗浄
機本体1の構成を簡略化、省スペース化することを可能
にする。
【0024】尚、図示した実施例では、吸引ホース10
を洗浄機本体1の前面側に設けた吸引管7に接続して、
汚水DWを洗浄機本体1の前面側から吸引回収するよう
に構成されているが、これは実施の一例であって、吸引
ホース10を洗浄機本体1の後面或は側面等に接続して
もよく、その選択は任意とする。
【0025】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明に係る洗浄機用
消泡剤自動供給装置によれば、汚水を吸引・回収するブ
ロアーの吸引力を利用して消泡剤を消泡剤タンクから自
動的に吸引して、これを回収中の汚水に混合することが
できるから、消泡剤の混合を忘れたり、混合のタイミン
グが遅れたりすることがなく、消泡剤を吸引した汚水中
に確実に混合して泡の発生を防止することがてきると共
に、ポンプ等の供給装置を用いなくても、消泡剤をブロ
アーの吸引力を利用して自動的に混合することができる
ため、比較的構成が簡単で低コストにて実施できる経済
性を備えるものであって、床面洗浄機や絨毯洗浄機とい
った各種の洗浄機に用いて洵に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消泡剤自動供給装置を実施した洗
浄機の一部断面側面図である。
【図2】図1に示した洗浄機の一部断面平面図である。
【図3】本発明の要部を拡大して示した平断面図であ
る。
【符号の説明】
1 洗浄機本体 2 洗剤タンク 2N 洗剤タンクの口 3 回収タンク 6 ブロアー 7 吸引管 8 回収ホース 9 リターンホース 10 吸引ホース 11 オリフイス 12 消泡剤タンク CW 洗浄水 DW 汚水 CH 消泡剤
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面や絨毯等の汚れを洗浄し、その洗浄
    後の汚水をブロアーで吸引して回収タンクに回収するよ
    うに構成した洗浄機に於いて、 ブロアーの吸引作用を受けて汚水を吸引して回収タンク
    に送る吸引管の途中に、消泡剤タンクに通じる径の細い
    吸引ホースの先端口を連通接続することにより、上記ブ
    ロアーの吸引作用を吸引ホースを通して消泡剤タンク側
    に及ぼすように構成したことを特徴とする洗浄機用消泡
    剤自動供給装置。
  2. 【請求項2】 消泡剤タンクに通じる吸引ホースの途中
    に流量調節用のオリフイスを設ける一方、この吸引ホー
    スを連通接続した吸引管の内端側を、回収タンクの内部
    で反転屈曲せしめたことを特徴とする請求項1記載の洗
    浄機用消泡剤自動供給装置。
  3. 【請求項3】 消泡剤を収容した消泡剤タンク自体を、
    床面や絨毯等を洗浄する洗浄水を入れたタンクの口を開
    閉する蓋として用いたことを特徴とする請求項1記載の
    洗浄機用消泡剤自動供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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