JPH1121558A - 室式コークス炉のコークス排出方法 - Google Patents
室式コークス炉のコークス排出方法Info
- Publication number
- JPH1121558A JPH1121558A JP17600197A JP17600197A JPH1121558A JP H1121558 A JPH1121558 A JP H1121558A JP 17600197 A JP17600197 A JP 17600197A JP 17600197 A JP17600197 A JP 17600197A JP H1121558 A JPH1121558 A JP H1121558A
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- Japan
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- coke
- oven
- pushing
- resistance
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 室式コークス炉においてコークス排出時に押
し詰まりが発生した場合に円滑にコークス排出を達成
し、安定な操業を可能にするコークス炉の排出方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 室式コークス炉において、炭化室からコ
ークスを排出する際に炉高方向に複数に分割して高い方
から順番にコークスを排出することを特徴とする室式コ
ークス炉のコークス排出方法。
し詰まりが発生した場合に円滑にコークス排出を達成
し、安定な操業を可能にするコークス炉の排出方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 室式コークス炉において、炭化室からコ
ークスを排出する際に炉高方向に複数に分割して高い方
から順番にコークスを排出することを特徴とする室式コ
ークス炉のコークス排出方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はコークス炉の操業方
法に関するものである。
法に関するものである。
【０００２】より詳しく述べると、本発明は室式コーク
ス炉でコークスを炭化室から排出する際に押出抵抗が大
きすぎてコークス排出が困難な場合に、コークスを排出
する方法に関するものである。
ス炉でコークスを炭化室から排出する際に押出抵抗が大
きすぎてコークス排出が困難な場合に、コークスを排出
する方法に関するものである。
【０００３】
【従来の技術】コークス炉の操業において、コークスを
炉から排出する時（押し出す時）、コークスが炉内に詰
まって全く動かなくなることがある。この現象は押し詰
まりと呼ばれており、コークス炉操業中に発生する重大
トラブルの一つである。
炉から排出する時（押し出す時）、コークスが炉内に詰
まって全く動かなくなることがある。この現象は押し詰
まりと呼ばれており、コークス炉操業中に発生する重大
トラブルの一つである。
【０００４】この押し詰まりが発生するとコークス炉の
炉壁に多大な負荷を加え、コークス炉寿命の低下を招く
と共に、操業の中断や装入スケジュールの変更により炉
団としてのコークス生産量が低下し、更に押し出し可能
になるまでの置き時間延長により消費熱量も増大し、コ
ークス製造コストの増加につながる。
炉壁に多大な負荷を加え、コークス炉寿命の低下を招く
と共に、操業の中断や装入スケジュールの変更により炉
団としてのコークス生産量が低下し、更に押し出し可能
になるまでの置き時間延長により消費熱量も増大し、コ
ークス製造コストの増加につながる。
【０００５】特にコークス炉の生産性向上、消費燃料の
低減を指向した中低温乾留プロセス（通常の乾留プロセ
ス、非微粘結炭多量使用を指向した石炭高嵩密度操業に
おいては、コークスの炉幅方向収縮に起因する炉壁とコ
ークス間の間隙減少、コークス重量の増加により、コー
クス排出時の押し出し抵抗が増加傾向になる。
低減を指向した中低温乾留プロセス（通常の乾留プロセ
ス、非微粘結炭多量使用を指向した石炭高嵩密度操業に
おいては、コークスの炉幅方向収縮に起因する炉壁とコ
ークス間の間隙減少、コークス重量の増加により、コー
クス排出時の押し出し抵抗が増加傾向になる。
【０００６】従来、押し詰まりが発生した場合には、人
力で排出側のコークスを１ｍ程度掘り出した後、押出機
により排出する方法を採っていたがこの方法では掘り出
しのための作業時間による操業スケジュールの乱れある
いは掘り出し作業者の確保が問題となる。
力で排出側のコークスを１ｍ程度掘り出した後、押出機
により排出する方法を採っていたがこの方法では掘り出
しのための作業時間による操業スケジュールの乱れある
いは掘り出し作業者の確保が問題となる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、押し詰まり
発生時に円滑なコークス排出を達成し、安定な操業を可
能にするコークス炉の操業方法を提供することを目的と
する。特に中低温乾留操業、石炭高嵩密度操業において
安定な操業を可能にするコークス炉の操業方法を提供す
ることを目的とする。
発生時に円滑なコークス排出を達成し、安定な操業を可
能にするコークス炉の操業方法を提供することを目的と
する。特に中低温乾留操業、石炭高嵩密度操業において
安定な操業を可能にするコークス炉の操業方法を提供す
ることを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の目的とするとこ
ろは、 （１）室式コークス炉において、炭化室からコークスを
排出する際に炉高方向に複数に分割して、高い部分から
順番にコークスを排出することを特徴とする室式コーク
ス炉のコークス排出方法。
ろは、 （１）室式コークス炉において、炭化室からコークスを
排出する際に炉高方向に複数に分割して、高い部分から
順番にコークスを排出することを特徴とする室式コーク
ス炉のコークス排出方法。
【０００９】（２）コークス炉押出機のラムヘッドを高
さ方向に複数に分割して、高い部分のラムヘッドにより
順番にコークスの排出を行うことを特徴とする（１）項
記載の室式コークス炉のコークス排出方法。
さ方向に複数に分割して、高い部分のラムヘッドにより
順番にコークスの排出を行うことを特徴とする（１）項
記載の室式コークス炉のコークス排出方法。
【００１０】を特徴とするコークス炉の操業方法に関す
るものである。
るものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】コークスを炭化室から排出する際
の抵抗（以下、押出抵抗）は、コークスと炉底煉瓦、炉
壁煉瓦との摩擦力によって発生する。
の抵抗（以下、押出抵抗）は、コークスと炉底煉瓦、炉
壁煉瓦との摩擦力によって発生する。
【００１２】ここで、コークスと炉底煉瓦との摩擦力
は、摩擦係数一定として摩擦発現面での荷重つまり摩擦
発現面に掛かるコークス重量で決定される。
は、摩擦係数一定として摩擦発現面での荷重つまり摩擦
発現面に掛かるコークス重量で決定される。
【００１３】一方、コークスと炉壁煉瓦との摩擦力は、
摩擦係数一定として摩擦発現面での荷重つまり押出力を
コークスに掛けた場合にコークスを介して炉壁に伝播す
る力により決定される。
摩擦係数一定として摩擦発現面での荷重つまり押出力を
コークスに掛けた場合にコークスを介して炉壁に伝播す
る力により決定される。
【００１４】例えば、コークスを高さ方向に２分割（以
下、上部コークスと下部コークス）し、上部コークスを
押出機により押し出した後に下部コークスを押し出す方
法によると、下部コークスの押出抵抗は、コークス−炉
底煉瓦の摩擦力が約半分（コークス重量が半減するた
め）、コークス−炉壁煉瓦の摩擦力も約半分（コークス
炉壁との接触面積が半減するため）になるため、押出抵
抗も約半分で押し出せることになる。
下、上部コークスと下部コークス）し、上部コークスを
押出機により押し出した後に下部コークスを押し出す方
法によると、下部コークスの押出抵抗は、コークス−炉
底煉瓦の摩擦力が約半分（コークス重量が半減するた
め）、コークス−炉壁煉瓦の摩擦力も約半分（コークス
炉壁との接触面積が半減するため）になるため、押出抵
抗も約半分で押し出せることになる。
【００１５】乾留後の炭化室内は塊状のコークスが積層
した状態になっているため、押出機のラムヘッドを高さ
方向に分割し、上部から押出を行うことにより炭化室内
の上部コークスを排出することができる。
した状態になっているため、押出機のラムヘッドを高さ
方向に分割し、上部から押出を行うことにより炭化室内
の上部コークスを排出することができる。
【００１６】コークス排出に要する時間を考えた場合、
通常のコークス全体押出に比べると当方法では約２倍の
時間を要するため当方法は若干の操業効率という面では
デメリットがあるが、押し詰まり時には従来のような人
力による排出側コークスの掘り出し等の作業時間に比べ
ると当方法では効率的にコークスを排出することができ
る。
通常のコークス全体押出に比べると当方法では約２倍の
時間を要するため当方法は若干の操業効率という面では
デメリットがあるが、押し詰まり時には従来のような人
力による排出側コークスの掘り出し等の作業時間に比べ
ると当方法では効率的にコークスを排出することができ
る。
【００１７】つまり当方法は押し詰まり等のコークス排
出トラブル時に有効である。
出トラブル時に有効である。
【００１８】
【実施例】炉幅４５０［ｍｍ］、炉長１［ｍ］、炉高１
［ｍ］の乾留試験炉において、ラムヘッドを高さ方向に
２分割した押出機を用いて、コークス炉高方向２分割排
出を行った（以下、上部コークスと下部コークス）。
［ｍ］の乾留試験炉において、ラムヘッドを高さ方向に
２分割した押出機を用いて、コークス炉高方向２分割排
出を行った（以下、上部コークスと下部コークス）。
【００１９】上部コークスを押し出す際にはコークス−
炉壁煉瓦間摩擦力と上部コークス下面でのコークス−コ
ークス間摩擦力が作用する。
炉壁煉瓦間摩擦力と上部コークス下面でのコークス−コ
ークス間摩擦力が作用する。
【００２０】コークス−炉壁煉瓦間の摩擦力は、コーク
スのＲａｎｋｉｎ係数（単位押出圧力をコークスに掛け
た場合にコークスを介して炉壁に伝播する圧力の比率）
が一定とした場合、接触面積が半減する分、摩擦力も半
減する。
スのＲａｎｋｉｎ係数（単位押出圧力をコークスに掛け
た場合にコークスを介して炉壁に伝播する圧力の比率）
が一定とした場合、接触面積が半減する分、摩擦力も半
減する。
【００２１】一方、コークス−コークス間摩擦係数を測
定した結果、コークス−煉瓦間摩擦係数に比して若干高
くなることが判明したが、上記コークス−炉壁煉瓦間摩
擦力と併せて考えると、上部コークスの押出抵抗はコー
クス全体の押出抵抗の約半分であることが算出された。
定した結果、コークス−煉瓦間摩擦係数に比して若干高
くなることが判明したが、上記コークス−炉壁煉瓦間摩
擦力と併せて考えると、上部コークスの押出抵抗はコー
クス全体の押出抵抗の約半分であることが算出された。
【００２２】下部コークスについては、コークス−炉壁
煉瓦間摩擦力およびコークス−炉底煉瓦間摩擦力により
押出抵抗は決定されるが、Ｒａｎｋｉｎ係数を一定とし
た場合、接触面積が半減した分だけコークス−炉壁煉瓦
間摩擦力は半減する。
煉瓦間摩擦力およびコークス−炉底煉瓦間摩擦力により
押出抵抗は決定されるが、Ｒａｎｋｉｎ係数を一定とし
た場合、接触面積が半減した分だけコークス−炉壁煉瓦
間摩擦力は半減する。
【００２３】コークス−炉底煉瓦間摩擦力についても、
コークス重量が半減した分だけ摩擦力は半減する。つま
り押出抵抗としてはコークス全体を押し出す場合の約半
分となることが分かる。
コークス重量が半減した分だけ摩擦力は半減する。つま
り押出抵抗としてはコークス全体を押し出す場合の約半
分となることが分かる。
【００２４】
【発明の効果】本発明により、実コークス炉での押し詰
まりコークスを円滑に排出することができる。
まりコークスを円滑に排出することができる。
【００２５】これにより安定した操業が可能となるとと
もに、特に中低温乾留、石炭高嵩密度操業時のコークス
押し詰まりの対策として、その経済的な効果は大きい。
もに、特に中低温乾留、石炭高嵩密度操業時のコークス
押し詰まりの対策として、その経済的な効果は大きい。
Claims (2)
- 【請求項１】 室式コークス炉において、炭化室からコ
ークスを排出する際に炉高方向に複数に分割して、高い
部分から順番にコークスを排出することを特徴とする室
式コークス炉のコークス排出方法。 - 【請求項２】 コークス炉押出機のラムヘッドを高さ方
向に複数に分割して、高い部分のラムヘッドにより順番
にコークスの排出を行うことを特徴とする請求項１記載
の室式コークス炉のコークス排出方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17600197A JPH1121558A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 室式コークス炉のコークス排出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17600197A JPH1121558A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 室式コークス炉のコークス排出方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1121558A true JPH1121558A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16005985
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17600197A Withdrawn JPH1121558A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 室式コークス炉のコークス排出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1121558A (ja) |
-
1997
- 1997-07-01 JP JP17600197A patent/JPH1121558A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |