JPH11214875A - 電子部品収容ユニット - Google Patents
電子部品収容ユニットInfo
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- JPH11214875A JPH11214875A JP1714598A JP1714598A JPH11214875A JP H11214875 A JPH11214875 A JP H11214875A JP 1714598 A JP1714598 A JP 1714598A JP 1714598 A JP1714598 A JP 1714598A JP H11214875 A JPH11214875 A JP H11214875A
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- wall
- heat
- bracket
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パワートランジスタやインテリジェント・パ
ワースイッチ等の発熱電子部品を搭載した、防水性能の
高い電子部品収容ユニットを提供する。 【解決手段】 電子回路基板16を収容すると共に、該
電子回路基板16と電気的に接続され、上記電子回路基
板と離間して配設されるIPS44の配設面を有する取
付ブロック11aが内壁面に形成された筐体10の取付
ブロック11aに対応する筐体外壁に、ネジ13によっ
てブラケット20を固定し、IPS44によって発生し
た熱を取付ブロック11a、ブラケット20を介して筐
体10の外部に放熱する。
ワースイッチ等の発熱電子部品を搭載した、防水性能の
高い電子部品収容ユニットを提供する。 【解決手段】 電子回路基板16を収容すると共に、該
電子回路基板16と電気的に接続され、上記電子回路基
板と離間して配設されるIPS44の配設面を有する取
付ブロック11aが内壁面に形成された筐体10の取付
ブロック11aに対応する筐体外壁に、ネジ13によっ
てブラケット20を固定し、IPS44によって発生し
た熱を取付ブロック11a、ブラケット20を介して筐
体10の外部に放熱する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワートランジス
タやインテリジェント・パワースイッチ(以下、「IP
S」とする。)等の発熱電子部品を収容する電子部品収
容ユニットに関する。
タやインテリジェント・パワースイッチ(以下、「IP
S」とする。)等の発熱電子部品を収容する電子部品収
容ユニットに関する。
【0002】
【関連する背景技術】従来、コンデンサや抵抗、トラン
ジスタからなる車載電子部品は、電子部品収容ユニット
内に収容され、当該ユニットは、ヒューズ等が内蔵され
た電気接続箱内部に組み込まれていた。その為、ユニッ
ト内の電子部品は筐体で二重に囲繞されているため、電
気接続箱がたとえエンジンルーム内に配設されていて
も、ユニット内へ水分が侵入するおそれはなかった。
又、従来、車載電子部品に占める発熱電子部品の割合は
少なかったため、電子部品の総発熱量も小さく、電子部
品収容ユニットを、発熱体であるヒューズ等を内蔵した
電気接続箱に組み込んでも熱的な問題は起こらなかっ
た。
ジスタからなる車載電子部品は、電子部品収容ユニット
内に収容され、当該ユニットは、ヒューズ等が内蔵され
た電気接続箱内部に組み込まれていた。その為、ユニッ
ト内の電子部品は筐体で二重に囲繞されているため、電
気接続箱がたとえエンジンルーム内に配設されていて
も、ユニット内へ水分が侵入するおそれはなかった。
又、従来、車載電子部品に占める発熱電子部品の割合は
少なかったため、電子部品の総発熱量も小さく、電子部
品収容ユニットを、発熱体であるヒューズ等を内蔵した
電気接続箱に組み込んでも熱的な問題は起こらなかっ
た。
【0003】しかしながら、近年、車両に種々の走行制
御用アクチュエータが搭載されるようになり、これに伴
ってこれらを駆動制御するための電子部品も電子部品収
容ユニット内に収容されるようになった。これらの電子
部品の中には、パワートランジスタやIPS等のスイッ
チング素子が含まれる。これらは一般に能動素子と呼ば
れ、使用中にかなり発熱する性質を有する。従って、電
子部品収容ユニット内部の発熱量が従来のユニットと比
較して格段に大きくなり、従来のようにユニットを電気
接続箱内部に組み込む構成が採れなくなることがある。
そのため、電子部品収容ユニットを単体で車体に搭載す
るとともに、ユニット内部の発熱を効率良く放熱するこ
とが必要となった。例えば、単体で車体に搭載される従
来の電子部品収容ユニット40は、図7に示すように、
上部が開口した金属製のケース41と、該ケースに防水
パッキンを介して密嵌される蓋体(図示せず)等から構
成される。ケース内壁の底面には電子部品回路基板43
が載置され、内壁の一側面には回路基板に電気的に接続
されたIPS44が複数個(図中では、4個)ネジ止め
固定されている。IPS44によって発生した熱は金属
ケース41が外気によって自然空冷されることで放熱さ
れる。ケース41の側壁には電子部品収容ユニット40
を車体に取り付けるための孔41aが穿設され、車体側
ブラケット45に図示しない防水パッキンを介してネジ
止め固定されている。
御用アクチュエータが搭載されるようになり、これに伴
ってこれらを駆動制御するための電子部品も電子部品収
容ユニット内に収容されるようになった。これらの電子
部品の中には、パワートランジスタやIPS等のスイッ
チング素子が含まれる。これらは一般に能動素子と呼ば
れ、使用中にかなり発熱する性質を有する。従って、電
子部品収容ユニット内部の発熱量が従来のユニットと比
較して格段に大きくなり、従来のようにユニットを電気
接続箱内部に組み込む構成が採れなくなることがある。
そのため、電子部品収容ユニットを単体で車体に搭載す
るとともに、ユニット内部の発熱を効率良く放熱するこ
とが必要となった。例えば、単体で車体に搭載される従
来の電子部品収容ユニット40は、図7に示すように、
上部が開口した金属製のケース41と、該ケースに防水
パッキンを介して密嵌される蓋体(図示せず)等から構
成される。ケース内壁の底面には電子部品回路基板43
が載置され、内壁の一側面には回路基板に電気的に接続
されたIPS44が複数個(図中では、4個)ネジ止め
固定されている。IPS44によって発生した熱は金属
ケース41が外気によって自然空冷されることで放熱さ
れる。ケース41の側壁には電子部品収容ユニット40
を車体に取り付けるための孔41aが穿設され、車体側
ブラケット45に図示しない防水パッキンを介してネジ
止め固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】金属ケースを自然空冷
するだけでは、IPS44によって発生した熱を十分に
放熱させることができず、IPS44が過剰に温度上昇
して破損してしまったり、回路基板上の電子部品が高熱
により破損することがある。又、ユニット取付用の孔4
1aは金属製のケース41の側壁を貫通しているので、
防水パッキンを介在させただけでは、ユニット外部から
内部への水分の侵入を完全に防止することができない。
特に、電子部品収容ユニット40をエンジンルーム内に
搭載した場合、ユニット内部への水分侵入が起こりやす
い。
するだけでは、IPS44によって発生した熱を十分に
放熱させることができず、IPS44が過剰に温度上昇
して破損してしまったり、回路基板上の電子部品が高熱
により破損することがある。又、ユニット取付用の孔4
1aは金属製のケース41の側壁を貫通しているので、
防水パッキンを介在させただけでは、ユニット外部から
内部への水分の侵入を完全に防止することができない。
特に、電子部品収容ユニット40をエンジンルーム内に
搭載した場合、ユニット内部への水分侵入が起こりやす
い。
【0005】尚、このような電子部品の発熱を放熱する
構造は、特開昭63−284896号公報により公知で
あるが、これはマザーボード上に配設された複数の高発
熱体の夫々にスプリングを介して冷却パイプを接触さ
せ、高発熱体の発熱を放熱するものであり、冷却パイプ
の支持構造やスプリングの配置構造が複雑となり実用的
でない。
構造は、特開昭63−284896号公報により公知で
あるが、これはマザーボード上に配設された複数の高発
熱体の夫々にスプリングを介して冷却パイプを接触さ
せ、高発熱体の発熱を放熱するものであり、冷却パイプ
の支持構造やスプリングの配置構造が複雑となり実用的
でない。
【0006】又、実開平4−784号公報には、車載コ
ントロールユニットの樹脂製ケースに金属板を鋳込み、
当該金属板のケース内側端部を回路基板に取付け、当該
金属のケース外側端部を車体に取付けることにより、ケ
ース内部の発熱を金属板を介してケース外部に放熱す
る、車載コントロールユニットの放熱構造が開示されて
いる。しかし、このような構造は、樹脂製ケースに金属
板を鋳込む作業に手間がかかり、ケースのコストがかさ
む。又、ユニットをエンジンルームに配設した場合、ケ
ースの樹脂部と金属板との隙間から水分がケース内部に
進入し、電子部品のショートなどの故障を引き起こし易
い。
ントロールユニットの樹脂製ケースに金属板を鋳込み、
当該金属板のケース内側端部を回路基板に取付け、当該
金属のケース外側端部を車体に取付けることにより、ケ
ース内部の発熱を金属板を介してケース外部に放熱す
る、車載コントロールユニットの放熱構造が開示されて
いる。しかし、このような構造は、樹脂製ケースに金属
板を鋳込む作業に手間がかかり、ケースのコストがかさ
む。又、ユニットをエンジンルームに配設した場合、ケ
ースの樹脂部と金属板との隙間から水分がケース内部に
進入し、電子部品のショートなどの故障を引き起こし易
い。
【0007】本発明の目的は、トランジスタやIPS等
の発熱電子部品を搭載した、防水性能の高い電子部品収
容ユニットを提供することにある。
の発熱電子部品を搭載した、防水性能の高い電子部品収
容ユニットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成すべ
く本発明に係る電子部品収容ユニットは、電子回路基板
を収容すると共に、該電子回路基板と電気的に接続さ
れ、電子回路基板と離間して配設される発熱電子部品の
配設面を有する取付ブロックが内壁面に形成された筐体
と、取付ブロックに対応する筐体外壁に取り付けられ、
該筐体外壁からの熱を、該筐体を固定する固定壁に伝達
するブラケットと、取付ブロックに対応する筐体外壁に
係合してブラケットを筐体に固定し、発熱電子部品から
発生する熱を取付ブロックを介してブラケットに伝達す
る締結具とからなることを特徴としている。
く本発明に係る電子部品収容ユニットは、電子回路基板
を収容すると共に、該電子回路基板と電気的に接続さ
れ、電子回路基板と離間して配設される発熱電子部品の
配設面を有する取付ブロックが内壁面に形成された筐体
と、取付ブロックに対応する筐体外壁に取り付けられ、
該筐体外壁からの熱を、該筐体を固定する固定壁に伝達
するブラケットと、取付ブロックに対応する筐体外壁に
係合してブラケットを筐体に固定し、発熱電子部品から
発生する熱を取付ブロックを介してブラケットに伝達す
る締結具とからなることを特徴としている。
【0009】パワートランジスタやIPS等の電子部品
からの発熱は、締結具、ブラケットを介して効率良く放
熱される。又、本発明の請求項2に係る電子部品収容ユ
ニットは、締結具がネジからなり、取付ブロックに対応
する筐体外壁にはネジと螺合する有底のネジ孔が筐体外
壁から取付ブロックに亘って穿設されていることを特徴
としている。
からの発熱は、締結具、ブラケットを介して効率良く放
熱される。又、本発明の請求項2に係る電子部品収容ユ
ニットは、締結具がネジからなり、取付ブロックに対応
する筐体外壁にはネジと螺合する有底のネジ孔が筐体外
壁から取付ブロックに亘って穿設されていることを特徴
としている。
【0010】電子部品収容ユニットの密閉性を確保でき
るので、ユニットをエンジンルーム等に搭載しても水分
がユニット内に侵入せず、電子部品が破損するおそれが
ない。更に、本発明の請求項3に係る電子部品収容ユニ
ットは、ブラケットにヒートパイプが取り付けられてい
ることを特徴としている。
るので、ユニットをエンジンルーム等に搭載しても水分
がユニット内に侵入せず、電子部品が破損するおそれが
ない。更に、本発明の請求項3に係る電子部品収容ユニ
ットは、ブラケットにヒートパイプが取り付けられてい
ることを特徴としている。
【0011】パワートランジスタやIPS等の電子部品
からの発熱がより効率良く放熱される。
からの発熱がより効率良く放熱される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る電子部品収容ユニットについて説明す
る。本発明の一実施形態に係る電子部品収容ユニット1
は、図4に示すように電子部品を収容する筐体10と、
筐体10を車体に取り付けるブラケット20、このブラ
ケット20を筐体10に固定するネジ13等から構成さ
れる。
実施形態に係る電子部品収容ユニットについて説明す
る。本発明の一実施形態に係る電子部品収容ユニット1
は、図4に示すように電子部品を収容する筐体10と、
筐体10を車体に取り付けるブラケット20、このブラ
ケット20を筐体10に固定するネジ13等から構成さ
れる。
【0013】筐体10は樹脂製及び金属製のいずれであ
っても良く、図1及び図4に示すように上部のみが開口
するケース11と、ケース11の開口部を防水パッキン
(図示せず)を介して密封する蓋体12とから構成され
る。ケース11は、略正方形の底面11dとその四周を
取り囲む側壁11e〜11hと、側壁の内壁に形成され
た発熱電子部品配設用の取付ブロック11aとからな
る。
っても良く、図1及び図4に示すように上部のみが開口
するケース11と、ケース11の開口部を防水パッキン
(図示せず)を介して密封する蓋体12とから構成され
る。ケース11は、略正方形の底面11dとその四周を
取り囲む側壁11e〜11hと、側壁の内壁に形成され
た発熱電子部品配設用の取付ブロック11aとからな
る。
【0014】ケース11の取付ブロック11aは、ケー
ス11の隣り合う側壁11e、11fの内壁に2箇所づ
つ形成された断面四角形の突出部を形成し、その3つの
側面には発熱電子部品であるIPS44が面接触するよ
うに配設されている。IPS44は夫々、図3に示すよ
うに、放熱板を兼ねる取付フランジを有しており、その
取付フランジに穿設された取付孔44aを介してネジで
取付ブロック11aの各側面にネジ止め固定されてい
る。
ス11の隣り合う側壁11e、11fの内壁に2箇所づ
つ形成された断面四角形の突出部を形成し、その3つの
側面には発熱電子部品であるIPS44が面接触するよ
うに配設されている。IPS44は夫々、図3に示すよ
うに、放熱板を兼ねる取付フランジを有しており、その
取付フランジに穿設された取付孔44aを介してネジで
取付ブロック11aの各側面にネジ止め固定されてい
る。
【0015】ケース11の底壁には、図1に示すように
電子回路基板16が載置され、基板16の回路パターン
の一部にIPS44から延出する端子脚が夫々半田付け
され、両者の電気的な接続を保っている。尚、電子回路
基板16は図示しない端子に接続される電線及びコネク
タを介してケース外部の、ワイヤーハーネスから分岐す
る配線コネクタ(いずれも図示せず)と電気的に接続し
ている。
電子回路基板16が載置され、基板16の回路パターン
の一部にIPS44から延出する端子脚が夫々半田付け
され、両者の電気的な接続を保っている。尚、電子回路
基板16は図示しない端子に接続される電線及びコネク
タを介してケース外部の、ワイヤーハーネスから分岐す
る配線コネクタ(いずれも図示せず)と電気的に接続し
ている。
【0016】ケース11の外部側壁面には、図1及び図
3に示すように、内壁面に形成される取付ブロック11
aに対応した位置に有底のネジ孔11cが穿設されてい
る。このネジ孔11cには熱伝導性に優れたネジ(締結
具)13が螺合するようになっており、ネジ13を介し
て後述するブラケット20をケース11に取り付けるこ
とができる。尚、雌ネジ孔11cは、図3に示すように
取付ブロック11aの表面近傍まで穿設されるが貫通せ
ず、上述の通り有底のネジ孔である。
3に示すように、内壁面に形成される取付ブロック11
aに対応した位置に有底のネジ孔11cが穿設されてい
る。このネジ孔11cには熱伝導性に優れたネジ(締結
具)13が螺合するようになっており、ネジ13を介し
て後述するブラケット20をケース11に取り付けるこ
とができる。尚、雌ネジ孔11cは、図3に示すように
取付ブロック11aの表面近傍まで穿設されるが貫通せ
ず、上述の通り有底のネジ孔である。
【0017】図4に示すブラケット20は金属製であ
り、水平部と垂直部とからなるL字型の板部材20a
と、同じく水平部と垂直部とからなる逆L字型の板部材
20bとが垂直部の縁部で直角に折曲して形成した形状
を有する。夫々の板部材20a、20bの水平部外表面
には各中央長手方向に沿って熱伝達用のマイクロ(小
型)ヒートパイプ20c、20dが夫々ロー材により接
合されて配置されている。又、板部材20bの垂直部
は、上端が板部材20aのそれより上方に突出し、更に
折曲しており、当該折曲部には筐体10を車体に取り付
けるための取付孔20fが形成されている。ブラケット
20の夫々の水平部には各ヒートパイプ20c、20d
を挟んで上下各2箇所に、ブラケット20を筐体10に
固定するネジ挿通孔20eが穿設されている。
り、水平部と垂直部とからなるL字型の板部材20a
と、同じく水平部と垂直部とからなる逆L字型の板部材
20bとが垂直部の縁部で直角に折曲して形成した形状
を有する。夫々の板部材20a、20bの水平部外表面
には各中央長手方向に沿って熱伝達用のマイクロ(小
型)ヒートパイプ20c、20dが夫々ロー材により接
合されて配置されている。又、板部材20bの垂直部
は、上端が板部材20aのそれより上方に突出し、更に
折曲しており、当該折曲部には筐体10を車体に取り付
けるための取付孔20fが形成されている。ブラケット
20の夫々の水平部には各ヒートパイプ20c、20d
を挟んで上下各2箇所に、ブラケット20を筐体10に
固定するネジ挿通孔20eが穿設されている。
【0018】ネジ13は熱伝導性に優れる金属製であ
り、ネジ13をブラケットの取付孔20eを介して突起
部11aのネジ孔11cに螺合したとき、突起部11a
に集熱したIPS44の熱がブラケット20に効率良く
伝達するのに十分な長さを有する。尚、金属ネジの代わ
りに熱伝導率の良い材料でできたネジを使用しても良
い。
り、ネジ13をブラケットの取付孔20eを介して突起
部11aのネジ孔11cに螺合したとき、突起部11a
に集熱したIPS44の熱がブラケット20に効率良く
伝達するのに十分な長さを有する。尚、金属ネジの代わ
りに熱伝導率の良い材料でできたネジを使用しても良
い。
【0019】次に、かかる構成による作用について説明
する。IPS44の発熱による熱はケース11の取付ブ
ロック11aとIPS44との当接面から取付ブロック
内部に集熱される。IPS44は電子回路基板16に直
接固定されていないので、IPS44の熱が回路基板上
の電子部品に必要以上に伝達することはない。続いて、
取付ブロック内部の熱は取付ネジ13を介してケース外
壁に面接触したブラケット20のネジ孔20e近傍に伝
達する。
する。IPS44の発熱による熱はケース11の取付ブ
ロック11aとIPS44との当接面から取付ブロック
内部に集熱される。IPS44は電子回路基板16に直
接固定されていないので、IPS44の熱が回路基板上
の電子部品に必要以上に伝達することはない。続いて、
取付ブロック内部の熱は取付ネジ13を介してケース外
壁に面接触したブラケット20のネジ孔20e近傍に伝
達する。
【0020】そして、ネジ孔20e近傍の熱は、ブラケ
ット20の水平部から垂直部を経由して、並びにブラケ
ット20に密着したマイクロヒートパイプ20dを介し
て車体側に伝達される。これにより、IPS44によっ
て発生した熱は効率良く車体側に伝わる。上述の通り、
本発明の一実施形態に係る構成によると、IPS44で
発生した熱を単に電子部品収容ユニット10の自然空冷
に頼るだけでなく、車体に積極的に伝熱することで放熱
することができる。
ット20の水平部から垂直部を経由して、並びにブラケ
ット20に密着したマイクロヒートパイプ20dを介し
て車体側に伝達される。これにより、IPS44によっ
て発生した熱は効率良く車体側に伝わる。上述の通り、
本発明の一実施形態に係る構成によると、IPS44で
発生した熱を単に電子部品収容ユニット10の自然空冷
に頼るだけでなく、車体に積極的に伝熱することで放熱
することができる。
【0021】又、ケース外壁の取付孔11cはケース1
1を貫通していないので、取付孔11cを介してユニッ
ト内部に水分が侵入することもない。更に、取付ブロッ
ク11aには3方向からIPS44を取り付けることが
できるので、ケース11へのIPS44の高密度実装を
可能にする。尚、上述の実施形態とは異なり、ケース1
1の取付ブロック11aに形成された3つの発熱電子部
品取付面にIPS44を固定するに当たって、図5に示
すように断面U字型の、バネ性があり腐食しない熱伝導
性部材、例えば、ステンレスからなる固定具30をIP
S周囲に嵌合しても良い。固定具30の両端には折曲部
30aが形成され、取付ブロック11aの基部両側に形
成された断面L字型の溝部11fと係合し、固定具30
を取付ブロック11aにしっかりと保持する。固定具3
0には更に、各側面に内方に折り曲げられた可撓性の舌
部30bが形成され、固定具30を取付ブロック11a
に係合させたとき、舌部30bは、その弾性力によりI
PS44を夫々、しっかりと保持する。
1を貫通していないので、取付孔11cを介してユニッ
ト内部に水分が侵入することもない。更に、取付ブロッ
ク11aには3方向からIPS44を取り付けることが
できるので、ケース11へのIPS44の高密度実装を
可能にする。尚、上述の実施形態とは異なり、ケース1
1の取付ブロック11aに形成された3つの発熱電子部
品取付面にIPS44を固定するに当たって、図5に示
すように断面U字型の、バネ性があり腐食しない熱伝導
性部材、例えば、ステンレスからなる固定具30をIP
S周囲に嵌合しても良い。固定具30の両端には折曲部
30aが形成され、取付ブロック11aの基部両側に形
成された断面L字型の溝部11fと係合し、固定具30
を取付ブロック11aにしっかりと保持する。固定具3
0には更に、各側面に内方に折り曲げられた可撓性の舌
部30bが形成され、固定具30を取付ブロック11a
に係合させたとき、舌部30bは、その弾性力によりI
PS44を夫々、しっかりと保持する。
【0022】以上の構成を採ることにより、IPS44
の熱は図6に示すように固定具30の舌部30bから折
曲部30aを介して取付ブロック11aに螺合したネジ
13の先端近傍に伝達されるので、IPS44の取付ブ
ロック11aとの当接面及び固定具30との当接面との
両面からネジ13に伝熱することができ、より放熱効果
を高めることができる。
の熱は図6に示すように固定具30の舌部30bから折
曲部30aを介して取付ブロック11aに螺合したネジ
13の先端近傍に伝達されるので、IPS44の取付ブ
ロック11aとの当接面及び固定具30との当接面との
両面からネジ13に伝熱することができ、より放熱効果
を高めることができる。
【0023】又、IPS44をケースの取付ブロック1
1aに取り付けるに際してネジ締めを必要としないの
で、IPS44の取付位置に制約を受けず、且つ取付け
作業がし易くなり、作業効率が向上する。更には、IP
S44から延出する端子脚に半田を実装した後、IPS
44を取付ブロック11aに固定する際、ネジ締めで生
じる応力によってIPS44の端子脚の半田が剥離する
ことがない。
1aに取り付けるに際してネジ締めを必要としないの
で、IPS44の取付位置に制約を受けず、且つ取付け
作業がし易くなり、作業効率が向上する。更には、IP
S44から延出する端子脚に半田を実装した後、IPS
44を取付ブロック11aに固定する際、ネジ締めで生
じる応力によってIPS44の端子脚の半田が剥離する
ことがない。
【0024】尚、本発明の実施形態と異なり取付ブロッ
ク11aをケース内壁の側面に設けずにケース底面に設
け、これに対応するケース外側底部からケース取付用の
ネジ孔を穿設しても良い。又、取付ブロック11aは少
なくとも1つ形成してあれば良く、取付ブロック11a
の形状も断面四角形のブロック形状だけでなく断面三角
形又は断面多角形のブロック形状であっても良い。
ク11aをケース内壁の側面に設けずにケース底面に設
け、これに対応するケース外側底部からケース取付用の
ネジ孔を穿設しても良い。又、取付ブロック11aは少
なくとも1つ形成してあれば良く、取付ブロック11a
の形状も断面四角形のブロック形状だけでなく断面三角
形又は断面多角形のブロック形状であっても良い。
【0025】更に、ネジ13の代わりにピンを筐体10
の外壁から取付ブロック11aに相当する部分に圧入す
ることで、筐体10にブラケット20を固定しても良
い。尚、本発明に係る実施形態と異なり、本発明を工作
機械の制御装置、ビル空調の制御装置、プラント設備の
制御装置等に利用できることは言うまでもない。
の外壁から取付ブロック11aに相当する部分に圧入す
ることで、筐体10にブラケット20を固定しても良
い。尚、本発明に係る実施形態と異なり、本発明を工作
機械の制御装置、ビル空調の制御装置、プラント設備の
制御装置等に利用できることは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電子
部品収容ユニットは、電子回路基板を収容すると共に、
該電子回路基板と電気的に接続され、電子回路基板と離
間して配設される発熱電子部品の配設面を有する取付ブ
ロックが内壁面に形成された筐体と、取付ブロックに対
応する筐体外壁に取り付けられ、該筐体外壁からの熱
を、該筐体を固定する固定壁に伝達するブラケットと、
取付ブロックに対応する筐体外壁に係合してブラケット
を筐体に固定し、発熱電子部品から発生する熱を取付ブ
ロックを介してブラケットに伝達する締結具とから構成
されているので、パワートランジスタやIPS等の電子
部品からの発熱を、締結具、ブラケットを介して効率良
く放熱することができる。又、これらの発熱電子部品を
ユニット内に高密度実装することができる。
部品収容ユニットは、電子回路基板を収容すると共に、
該電子回路基板と電気的に接続され、電子回路基板と離
間して配設される発熱電子部品の配設面を有する取付ブ
ロックが内壁面に形成された筐体と、取付ブロックに対
応する筐体外壁に取り付けられ、該筐体外壁からの熱
を、該筐体を固定する固定壁に伝達するブラケットと、
取付ブロックに対応する筐体外壁に係合してブラケット
を筐体に固定し、発熱電子部品から発生する熱を取付ブ
ロックを介してブラケットに伝達する締結具とから構成
されているので、パワートランジスタやIPS等の電子
部品からの発熱を、締結具、ブラケットを介して効率良
く放熱することができる。又、これらの発熱電子部品を
ユニット内に高密度実装することができる。
【0027】更に、本発明の請求項2に係る電子部品収
容ユニットは、締結具がネジからなり、取付ブロックに
対応する筐体外壁にはネジと螺合する有底のネジ孔が筐
体外壁から取付ブロックに亘って穿設されているので、
電子部品収容ユニットの密閉性を確保することができ、
ユニットをエンジンルーム等に搭載しても水分がユニッ
ト内に侵入せず、電子部品が破損するおそれがない。
容ユニットは、締結具がネジからなり、取付ブロックに
対応する筐体外壁にはネジと螺合する有底のネジ孔が筐
体外壁から取付ブロックに亘って穿設されているので、
電子部品収容ユニットの密閉性を確保することができ、
ユニットをエンジンルーム等に搭載しても水分がユニッ
ト内に侵入せず、電子部品が破損するおそれがない。
【0028】更に又、本発明の請求項3に係る電子部品
収容ユニットは、ブラケットにヒートパイプが取り付け
られているので、パワートランジスタやIPS等の電子
部品からの発熱をより効率良く放熱することができる。
収容ユニットは、ブラケットにヒートパイプが取り付け
られているので、パワートランジスタやIPS等の電子
部品からの発熱をより効率良く放熱することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る電子部品収容ユニッ
ト1の一部を示す斜視図である。
ト1の一部を示す斜視図である。
【図2】IPS44を取り付けた本発明の一実施形態に
係る電子部品収容ユニット1の一部を示す詳細斜視図で
ある。
係る電子部品収容ユニット1の一部を示す詳細斜視図で
ある。
【図3】図2のIII-III線における詳細断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る電子部品収容ユニッ
ト1と車体取付用ブラケット20との取付け状態を示す
斜視図である。
ト1と車体取付用ブラケット20との取付け状態を示す
斜視図である。
【図5】固定具30を用いた本発明の別の実施形態に係
る電子部品収容ユニット1の部分的な詳細斜視図であ
る。
る電子部品収容ユニット1の部分的な詳細斜視図であ
る。
【図6】固定具30を用いた本発明の別の実施形態に係
る電子部品収容ユニット1の部分的な詳細断面図であ
る。
る電子部品収容ユニット1の部分的な詳細断面図であ
る。
【図7】従来の電子部品収容ユニット40の一部を示す
斜視図である。
斜視図である。
1 電子部品収容ユニット 10 筐体 11a 取付ブロック 11c 取付孔 13 ネジ 20 ブラケット
Claims (3)
- 【請求項1】 電子回路基板を収容すると共に、該電子
回路基板と電気的に接続され、上記電子回路基板と離間
して配設される発熱電子部品の配設面を有する取付ブロ
ックが内壁面に形成された筐体と、 上記取付ブロックに対応する筐体外壁に取り付けられ、
該筐体外壁からの熱を、該筐体を固定する固定壁に伝達
するブラケットと、 上記取付ブロックに対応する筐体外壁に係合して上記ブ
ラケットを上記筐体に固定し、上記発熱電子部品から発
生する熱を上記取付ブロックを介してブラケットに伝達
する締結具とからなることを特徴とする電子部品収容ユ
ニット。 - 【請求項2】 上記締結具はネジからなり、上記取付ブ
ロックに対応する筐体外壁には上記ネジと螺合する有底
のネジ孔が上記筐体外壁から上記取付ブロックに亘って
穿設されていることを特徴とする、請求項1に記載の電
子部品収容ユニット。 - 【請求項3】 上記ブラケットにはヒートパイプが取り
付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の電
子部品収容ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1714598A JPH11214875A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 電子部品収容ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1714598A JPH11214875A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 電子部品収容ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11214875A true JPH11214875A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=11935841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1714598A Pending JPH11214875A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 電子部品収容ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11214875A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102803025A (zh) * | 2009-06-26 | 2012-11-28 | 奥托里夫Asp股份有限公司 | 一种改进的电子装置 |
JP2018063921A (ja) * | 2016-10-14 | 2018-04-19 | 株式会社デンソー | 電池装置 |
JP2021504942A (ja) * | 2017-12-29 | 2021-02-15 | エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd | センターボードユニットおよび無人航空機 |
-
1998
- 1998-01-29 JP JP1714598A patent/JPH11214875A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102803025A (zh) * | 2009-06-26 | 2012-11-28 | 奥托里夫Asp股份有限公司 | 一种改进的电子装置 |
JP2012531351A (ja) * | 2009-06-26 | 2012-12-10 | オートリブ エー・エス・ピー・インク | 改良された電子組立品 |
CN102803025B (zh) * | 2009-06-26 | 2016-01-06 | 奥托里夫Asp股份有限公司 | 一种改进的电子装置 |
JP2018063921A (ja) * | 2016-10-14 | 2018-04-19 | 株式会社デンソー | 電池装置 |
JP2021504942A (ja) * | 2017-12-29 | 2021-02-15 | エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd | センターボードユニットおよび無人航空機 |
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