JPH11214705A - 加速度検出装置、その製造方法及び膜厚計算方法 - Google Patents

加速度検出装置、その製造方法及び膜厚計算方法

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JPH11214705A
JPH11214705A JP10196498A JP19649898A JPH11214705A JP H11214705 A JPH11214705 A JP H11214705A JP 10196498 A JP10196498 A JP 10196498A JP 19649898 A JP19649898 A JP 19649898A JP H11214705 A JPH11214705 A JP H11214705A
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mass
bridge
acceleration
support
semiconductor substrate
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JP10196498A
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Juichi Yoneyama
寿一 米山
Takeshi Yagi
健 八木
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程を簡略化することにより、製造コス
トを低下させた加速度検出装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 加速度が作用する質量部9、該質量部9
に一端が連結する架橋部3、該架橋部3の他端が連結す
る支持部5、該架橋部3に形成された歪検出部11及び
該架橋部3と該支持部5とを連結する部分以外で該支持
部5と該架橋部3とを分離する分離部(空間、穴)7を
有する半導体基板の製造方法であって、該半導体基板2
0の表面における該分離部7をエッチングすることによ
り凹部7aを形成する工程と、該半導体基板20の裏面
における該分離部7及び該架橋部3を化学エッチングす
ることにより、該凹部7aを貫通すると共に該架橋部3
の厚さを該質量部9及び該支持部5の厚さより薄く形成
する工程と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体のピエゾ抵
抗を用いた加速度検出装置の製造方法に係わり、特に、
製造工程を簡略化することにより、製造コストを低下さ
せた加速度検出装置の製造方法に関する。また、本発明
は、基板をエッチングすることにより形成した薄膜の厚
さを容易に測定できる膜厚測定方法に関する。また、本
発明は、加速度検出の感度を向上させた加速度検出装置
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図20は、従来のピエゾ抵抗素子を用い
た加速度検出装置を示す平面図である。図21(a)
は、図20に示す21a−21a線に沿った断面図であ
り、図21(b)は、図20に示す21b−21b線に
沿った断面図である。
【0003】加速度検出装置(加速度センサー)100
は質量部101を有しており、この質量部101の周囲
にはダイアフラム部103が形成されている。このダイ
アフラム部103内にはピエゾ抵抗部105が形成され
ている。ダイアフラム部103の周囲には支持部107
が形成されている。つまり、質量部101はダイアフラ
ム部103を介して支持部107によって保持されてい
る。
【0004】質量部101、ダイアフラム部103及び
支持部107は半導体チップを加工することにより形成
したものである。半導体チップの裏面(半導体チップに
おけるピエゾ抵抗部105を形成しない側の面)を化学
エッチングすることにより、ダイアフラム部103の厚
さを質量部101及び支持部107より薄膜化してい
る。この化学エッチングは、アルカリ溶液を用いて異方
性のエッチングを行ったものである。このため、そのエ
ッチング面は(111)面に沿ったものとなるので垂直
面とのなす角度は35.8度になる。
【0005】質量部101の下面にはガラス重錘体10
9(金属からなる重錘体を用いることもある)が接合さ
れ、このガラス重錘体109は質量部101につり下げ
られた状態とされている。支持部107の下面には支柱
部108を挟んでシリコン台座111が取り付けられて
おり、この支柱部108とシリコン台座111はガラス
重錘体109を囲むように形成されている。
【0006】このような加速度センサー100に加速度
や圧力が加えられると、ガラス重錘体109に加速度や
圧力が加わり、質量部101と支持部107との相対位
置が変化し、ダイアフラム部103が撓んで変形する。
その結果、ダイアフラム部103に形成されているピエ
ゾ抵抗部105も変形するため、ピエゾ抵抗部105の
抵抗値が変化し、この抵抗値の変化を検出することによ
って加速度等を検出することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
加速度センサー100では、質量部101にガラス重錘
体109を取り付けているため、製造工程が複雑とな
り、加速度センサーが高価なものになるという欠点があ
る。しかし、質量部101にガラス重錘体109を取り
付けなければ、質量部101をダイアフラム部103と
いう広い面で支えているため、ダイアフラム部103の
変形量が少なくなり、加速度センサーの感度が悪くなっ
てしまう。従って、加速度センサーを高感度にするため
には、質量部101にガラス重錘体109を取り付ける
必要があった。
【0008】一方、加速度センサーは近年様々な新しい
分野に応用され始めており、用途によっては上記従来の
加速度センサーでは検出感度が不十分な場合があり、さ
らに高感度の加速度センサーの開発が望まれている。例
えば、加速度センサーをカメラの手ぶれ自動補正等の用
途に使用する場合には、従来の加速度センサーの感度で
は必ずしも十分とは言えない。
【0009】本発明は上記のような事情を考慮してなさ
れたものであり、請求項1〜5に係る発明の目的は、製
造工程を簡略化することにより、製造コストを低下させ
た加速度検出装置の製造方法を提供することにある。ま
た、請求項6に係る発明の目的は、基板をエッチングす
ることにより形成した薄膜の厚さを容易に測定できる膜
厚測定方法を提供することにある。
【0010】また、請求項7〜14に係る発明の目的
は、加速度検出の感度を向上させた加速度検出装置及び
その製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に係る加速度検出装置の製造方法
は、加速度が作用する質量部、該質量部に一端が連結す
る架橋部、該架橋部の他端が連結する支持部、該架橋部
に形成された歪検出部、及び、該架橋部と該支持部とを
連結する部分以外で該支持部と該架橋部とを分離する分
離部を有する半導体基板の製造方法であって;該半導体
基板の表面における該分離部をエッチングすることによ
り凹部を形成する工程と、該半導体基板の裏面における
該分離部及び該架橋部を化学エッチングすることによ
り、該凹部を貫通すると共に該架橋部の厚さを該質量部
及び該支持部の厚さより薄く形成する工程と、を具備す
ることを特徴とする。
【0012】請求項1に係る加速度検出装置の製造方法
では、半導体基板の表面における分離部に凹部を形成
し、半導体基板の裏面を化学エッチングすることによ
り、該凹部を貫通すると共に架橋部の厚さを質量部及び
支持部の厚さより薄く形成している。これにより、半導
体基板における分離部がエッチング除去される。その結
果、従来の装置に比べて小さい面積の架橋部で質量部を
支持することとなる。したがって、従来の装置に比べ
て、同じ加速度に対する質量部の変位を増加させること
ができ、加速度検出装置を高感度なものになる。
【0013】また、本発明の請求項2に係る加速度検出
装置の製造方法は、加速度が作用する質量部、該質量部
に一端が連結する架橋部、該架橋部の他端が連結する支
持部、該架橋部に形成された歪検出部、該支持部に連結
するダイアフラム部、及び、該ダイアフラム部と該架橋
部とを分離する分離部を有する半導体基板の製造方法で
あって;該半導体基板の表面における該分離部を化学エ
ッチングすることによりV字状の溝を形成する工程と、
該半導体基板の裏面における該架橋部、該分離部及び該
ダイアフラム部を化学エッチングすることにより、該V
字状の溝を貫通すると共に該架橋部及び該ダイアフラム
部それぞれの厚さを該質量部及び該支持部の厚さより薄
く形成する工程と、を具備することを特徴とする。
【0014】請求項2に係る加速度検出装置の製造方法
では、半導体基板の表面における分離部にV字状の溝を
形成し、半導体基板の裏面を化学エッチングすることに
より、該V字状の溝を貫通すると共に架橋部及びダイア
フラム部それぞれの厚さを質量部及び支持部の厚さより
薄く形成している。このように該V字状の溝の下を貫通
させることにより、ダイアフラム部と架橋部とを分離し
ている。したがって、質量部は架橋部のみで支えられる
こととなるため、加速度検出装置の高感度化が可能とな
る。
【0015】また、上記ダイアフラム部には半導体素子
が形成されていることが好ましい。これにより、加速度
検出装置の小型化が可能となる。
【0016】また、本発明の請求項4に係る加速度検出
装置の製造方法は、加速度が作用する質量部、該質量部
に一端が連結する架橋部、該架橋部の他端が連結する支
持部、該架橋部に形成された歪検出部、及び、該架橋部
と該支持部とを連結する部分以外で該支持部と該架橋部
とを分離する分離部を有する半導体基板の製造方法であ
って;該半導体基板の表面における該分離部をエッチン
グすることにより、該分離部の周囲に沿ってV字状の溝
を形成する工程と、該半導体基板の裏面における該分離
部及び該架橋部を化学エッチングすることにより、該V
字状の溝を貫通すると共に該架橋部の厚さを該質量部及
び該支持部の厚さより薄く形成する工程と、を具備する
ことを特徴とする。
【0017】また、上記架橋部は、該歪検出部の形成さ
れている部分の幅が該歪検出部の形成されていない部分
より狭くなっていることが好ましい。これにより、加速
度検出装置に加速度が加わった際、その狭い部分に応力
が集中するので歪検出部の変形量が増加し、その結果、
さらに加速度検出装置が高感度になる。
【0018】また、本発明の請求項6に係る膜厚測定方
法は、基板の表面にV字状の溝をエッチングにより形成
し、該V字状の溝の底部が貫通するように該基板の裏面
をエッチングすることにより、該基板の厚さより薄い膜
を形成し、該溝のエッチング面が基板表面の垂直軸とな
す角度、該溝の上部の幅及び該溝の底部の幅から該膜の
厚さを計算することを特徴とする。
【0019】本発明の請求項6に係る膜厚測定方法にお
いて、V字状の溝の上部の幅をw1とし、貫通した溝の
底部の幅をw2 とし、膜の厚さに相当する溝の深さをd
とし、V字状の溝のエッチング面が基板表面の垂直軸と
なす角度をθとすると、以下の式が成り立つ。 ((w1 −w2 )/2)/d=tan θ この式にw1 、w2 、θそれぞれの値を代入することに
より、膜厚dを算出することができる。
【0020】また、本発明の請求項7に係る加速度検出
装置は、加速度が作用することにより動く第一質量部
と、該第一質量部に一端が連結され、該第一質量部が動
くことにより歪みを生ずる架橋部と、該架橋部に設けら
れた、該架橋部の歪みを検出する歪検出部と、該架橋部
の他端が連結された、該架橋部を支える支持部と、該第
一質量部に連結された第二質量部であって、加速度が作
用することにより該第一質量部の動きを増幅させる第二
質量部と、を具備することを特徴とする。
【0021】請求項7に係る加速度検出装置では、第一
質量部に連結された第二質量部を具備しているので、第
一質量部のみを具備した加速度検出装置に比べて第二質
量部の分だけ質量が増大し、同じ加速度に対する第一質
量部の変位が増大する。これに伴い、架橋部の変形が増
加し、その結果、加速度検出装置を高感度なものにする
ことができる。
【0022】また、上記支持部と上記架橋部とを連結す
る部分以外で該支持部と該架橋部とを分離する分離部を
さらに含み、上記第二質量部は該分離部によって該支持
部及び該架橋部から分離されていることが好ましい。こ
れにより、架橋部は、支持部及び第一質量部のみと連結
しており、その他の部分とは連結も接触もしていない。
このようにするのは、加速度に作用した第一質量部の動
きを忠実に受けるようにするためである。
【0023】また、少なくとも上記架橋部、上記第一質
量部及び上記第二質量部は、同一の半導体基板から形成
されており、上記分離部は、該半導体基板を貫通する溝
であることが好ましい。つまり、架橋部及び第二質量部
は、同一の半導体基板を加工することにより製作される
ので、概略同一平面上にあり、互いに平面的に分離され
ている。このようにすれば、従来の加速度検出装置にお
いて高感度化の点では無駄な領域であったダイアフラム
部に代えて、その領域に第二質量部を形成できる。これ
により、ダイアフラム部の形成領域を高感度化のために
有効に利用することができる。
【0024】また、本発明の請求項10に係る加速度検
出装置の製造方法は、加速度が作用する第一質量部、該
第一質量部に一端が連結する架橋部、該架橋部の他端が
連結する支持部、該架橋部に形成された歪検出部、及
び、該第一質量部に連結された第二質量部、該架橋部と
該支持部とを連結する部分以外で該支持部と該架橋部と
を分離する分離部を有する半導体基板の製造方法であっ
て;該半導体基板の表面における該分離部をエッチング
することにより凹部を形成する工程と、該半導体基板の
裏面における該分離部及び該架橋部を化学エッチングす
ることにより、該凹部を貫通すると共に該架橋部の厚さ
を該第一質量部、該第二質量部及び該支持部それぞれの
厚さより薄く形成する工程と、を具備することを特徴と
する。
【0025】また、本発明の請求項11に係る加速度検
出装置は、加速度が作用することにより動く質量部と、
該質量部に一端が連結され、該質量部が動くことにより
歪みを生ずる架橋部と、該架橋部に設けられた、該架橋
部の歪みを検出する歪検出部と、該架橋部の他端が連結
された、該架橋部を支える支持部と、該質量部に連結さ
れた重錘体であって、加速度が作用することにより該質
量部の動きを増幅させる重錘体と、上記支持部と上記架
橋部とを連結する部分以外で該支持部と該架橋部とを分
離する分離部と、を具備することを特徴とする。
【0026】請求項11に係る加速度検出装置では、質
量部に連結された重錘体を具備しているので、質量部の
みを具備した加速度検出装置に比べて重錘体の分だけ質
量が増大し、同じ加速度に対する質量部の変位が増大す
る。これに伴い、架橋部の変形が増加し、その結果、加
速度検出装置を高感度なものにすることができる。
【0027】また、少なくとも上記架橋部及び上記質量
部は、同一の半導体基板から形成されており、上記分離
部は、該半導体基板を貫通する穴又は溝であることが好
ましい。
【0028】また、本発明の請求項13に係る加速度検
出装置は、加速度が作用することにより動く第一質量部
と、該第一質量部に一端が連結され、該第一質量部が動
くことにより歪みを生ずる架橋部と、該架橋部に設けら
れた、該架橋部の歪みを検出する歪検出部と、該架橋部
の他端が連結された、該架橋部を支える支持部と、該第
一質量部に連結された第二質量部であって、加速度が作
用することにより該第一質量部の動きを増幅させる第二
質量部と、該第一質量部及び該第二質量部の少なくとも
いずれかに連結された重錘体であって、加速度が作用す
ることにより該第一質量部の動きを増幅させる重錘体
と、を具備することを特徴とする。
【0029】請求項13に係る加速度検出装置では、第
一質量部に連結された第二質量部を具備し、更に、第一
質量部及び第二質量部の少なくともいずれかに連結され
た重錘体を具備しているので、第一質量部及び第二質量
部のみを具備した加速度検出装置に比べて重錘体の分だ
け質量が増大し、同じ加速度に対する第一質量部の変位
が増大する。これに伴い、架橋部の変形が増加し、その
結果、加速度検出装置を高感度なものにすることができ
る。
【0030】また、上記支持部と上記架橋部とを連結す
る部分以外で該支持部と該架橋部とを分離する分離部を
さらに含み、上記第二質量部は該分離部によって該支持
部及び該架橋部から分離されていることが好ましい。ま
た、少なくとも上記架橋部、上記第一質量部及び上記第
二質量部は、同一の半導体基板から形成されており、上
記分離部は、該半導体基板を貫通する溝であることが好
ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態による加速度検出装置を示す平面図である。図2
(a)〜(c)は、図1の加速度検出装置の製造方法を
示すものであり、図1に示す2b−2b線に沿った断面
図である。図2(d)は、図1に示す2d−2d線に沿
った断面図である。
【0032】図1に示すように、加速度検出装置(加速
度センサー)1は全体として正方形の平面形状を有し、
その中央部に質量部9を有している。この質量部9の周
囲には四方向に延びた十字の型の架橋部3が形成されて
いる。架橋部3の外側の辺は支持部5に連結されてお
り、この支持部5は四角形の枠のような形状とされてい
る。つまり、質量部9は架橋部3を介して支持部5によ
って保持されており、支持部5と架橋部3との間にはこ
れらを分離する正方形の分離部(空間、穴)7が形成さ
れている。また、加速度センサー1となる半導体チップ
20の表面(架橋部3及び支持部5の表面)にはピエゾ
抵抗部11及び図示せぬ配線部、ボンディング部が形成
されている。また、図2(c)に示すように、支持部5
の下には質量部9を覆うようにシリコン台座13が取り
付けられており、支持部5の上には架橋部3及び質量部
9を覆うように上蓋15が取り付けられている。
【0033】次に、図1に示す加速度センサーの製造方
法について説明する。先ず、図2(a)に示すように、
半導体チップ20を準備し、この半導体チップ20の架
橋部3となる部分にピエゾ抵抗部11を形成する。この
ピエゾ抵抗部11はフォトリソグラフィー法、エッチン
グ、不純物のドープ及び熱処理等を用いて形成される。
詳しいピエゾ抵抗部の形成方法については、特開平8−
306935号公報に記載されている。
【0034】この後、半導体チップ20の表面における
分離部7以外の領域(即ち、質量部9、架橋部3及び支
持部5となる領域)に図示せぬ酸化膜又は窒化膜等でマ
スキングする。次に、この酸化膜等をマスクとして半導
体チップ20の表面を化学エッチング又はRIE(React
ive Ion Etching)等でドライエッチングすることによ
り、半導体チップ20の表面の分離部7となるべき部分
に凹部7aが形成される。この凹部7aの深さdは、図
2(a)の2点鎖線で示す最終的な裏面側からのエッチ
ング終了面と架橋部3の表面との間の厚さt(通常、数
μm 〜数10μm)と同じもしくは若干(数μm 程度)
深くする。
【0035】次に、図2(b)に示すように、半導体チ
ップ20の裏面を化学エッチングすることにより、支持
部5と架橋部3との間に分離部7を形成する。この化学
エッチングは、KOHなどのアルカリ溶液を用いて異方
性のエッチングを行ったものである。このため、そのエ
ッチング面は(111)面に沿ったものとなるので垂直
面とのなす角度は35.8度になる。また、ウエットエ
ッチングはドライエッチングに比べて膜厚制御性に優れ
ている。
【0036】すなわち、半導体チップ20の裏面におけ
る質量部9及び支持部5に図示せぬマスク膜を形成し、
このマスク膜をマスクとして半導体チップ20の裏面を
図2(b)の2点鎖線で示す架橋部3の裏面の深さまで
化学エッチングする。これにより、半導体チップ20に
おいて、図2(a)に示す凹部7aにより他の部分より
厚さが薄くなっている分離部7が貫通され、薄膜化され
た架橋部3が残され、マスキングされた支持部5は半導
体チップ20の最初の厚さのまま残される。また、質量
部9もマスキングされているので、図2(d)に示すよ
うに質量部9も半導体チップ20の最初の厚さのまま残
される。
【0037】このエッチングの際、分離部7の貫通した
部分から架橋部3等の表面にエッチング液が回り込むこ
とがあるが、図2(a)の工程で表面のエッチング時の
マスキングに使用した窒化膜等がそのまま残されている
ので、架橋部3等の表面が侵されることはない。
【0038】次に、図2(c),(d)に示すように、
上記マスク膜、窒化膜を除去し、支持部5の上に質量部
9及び架橋部3を覆うようにシリコン又はガラス等の上
蓋15を取り付け、支持部5の下に質量部9を覆うよう
にシリコン台座13を取り付ける。この時、シリコン台
座13及び上蓋15は、低融点ガラスを用いた熱圧着も
しくはPSG(phosphosilicate glass) を挟んだ陽極接
合等により支持部5に接着される。シリコン台座13及
び上蓋15は質量部9及び架橋部3等を保護するための
ものである。
【0039】このような加速度センサー1に加速度や圧
力が加えられると、質量部9に加速度や圧力が加わり、
質量部9と支持部5との相対位置が変化し、架橋部3が
撓んで変形する。その結果、架橋部3に形成されている
ピエゾ抵抗部11も変形するため、ピエゾ抵抗部11の
抵抗値が変化し、この抵抗値の変化を検出することによ
って加速度等を検出することができる。
【0040】上記第1の実施の形態によれば、半導体チ
ップ20の表面の質量部9、架橋部3及び支持部5以外
の領域をエッチングすることにより、半導体チップ20
の表面の分離部7となるべき部分に凹部を形成し、半導
体チップ20の裏面の質量部9及び該支持部5以外の領
域を化学エッチングすることにより、架橋部3の厚さを
半導体チップ20の厚さより薄く形成すると共に該凹部
を貫通する。これにより、架橋部3と支持部5との間に
分離部7が形成されるため、十字の型からなる架橋部3
の頂点の4か所で質量部9を支えることとなり、従来の
加速度検出装置のダイアフラム部に比べて小さい面積の
架橋部3で質量部9を支持することとなる。したがっ
て、従来の装置のように質量部をその周囲の全体に形成
されたダイアフラム部で支えるのに比べて、同じ力(加
速度、圧力)に対する質量部9の変位を増加させること
ができ、加速度センサーを高感度なものにすることがで
きる。
【0041】また、同じ力に対して同じ変位量を得るた
めの質量部の重量を従来の装置に比べて減少させること
ができるので、従来の装置のようなガラスや金属の重錘
体が不要になる。その結果、製造工程を簡略化でき、加
速度センサーを安価にすることができる。
【0042】尚、上記第1の実施の形態では、加速度セ
ンサー1の平面形状を正方形としているが、これに限定
されず、加速度センサー1の平面形状を他の形状とする
ことも可能である。例えば、ある方向の加速度を検出す
る感度を他の方向のそれに比べて積極的に向上させる場
合は、加速度センサー1の平面形状を長方形とすること
となる。
【0043】図3は、本発明の第2の実施の形態による
加速度検出装置を示す平面図であり、図1と同一部分に
は同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0044】図3に示すように、支持部5と架橋部3と
の間には平面形状が四角形のダイアフラム部19が形成
されており、ダイアフラム部19は支持部5に連結され
ている。ダイアフラム部19と架橋部3との間にはこれ
らを分離する直線スリット状の分離部17が形成されて
おり、この分離部17は架橋部3の架橋に沿った部分の
みに形成されている。
【0045】図4(a)〜(c)は、図3の加速度検出
装置の製造方法を示すものであり、図3に示す4b−4
b線に沿った断面図である。図4(d)は、図3に示す
4d−4d線に沿った断面図である。
【0046】先ず、図4(a)に示すように、半導体チ
ップ20を準備し、この半導体チップ20の架橋部3と
なる部分にピエゾ抵抗部11を形成する。
【0047】この後、半導体チップ20の表面における
架橋部3の架橋に沿った辺以外の領域(即ち、質量部
9、架橋部3、支持部5及びダイアフラム部19となる
領域)に図示せぬ酸化膜又は窒化膜等でマスキングす
る。次に、この酸化膜等をマスクとして半導体チップ2
0の表面を化学エッチングすることにより、半導体チッ
プ20の表面の架橋部3の架橋に沿った辺の部分に直線
スリット状で断面がV字状の溝21が形成される。この
化学エッチングは前述した異方性を利用したものと同様
であるため、そのエッチング面が半導体チップ20表面
の垂線となす角度は35.8度になる。このV字状の溝
21を形成する際は両側面からのエッチング面が交わっ
た時にエッチングを停止する。V字状の溝21の深さ
は、図4(a)の2点鎖線で示す最終的な裏面からのエ
ッチング終了面と架橋部3の表面との間の厚さtと同じ
もしくは若干深くする。
【0048】次に、図4(b)に示すように、半導体チ
ップ20の裏面を化学エッチングすることにより、支持
部5と架橋部3との間に分離部17及びダイアフラム部
19を形成する。この化学エッチングはアルカリ溶液を
用いて異方性のエッチングを行ったものであるため、そ
のエッチング面と垂直面とのなす角度は35.8度にな
る。
【0049】すなわち、半導体チップ20の裏面におけ
る質量部9及び支持部5に図示せぬマスク膜を形成し、
このマスク膜をマスクとして半導体チップ20の裏面を
図4(a)の2点鎖線で示す最終的な裏面からのエッチ
ング終了面(架橋部3の裏面)まで化学エッチングす
る。これにより、半導体チップ20において、図4
(a)に示すV字状の溝21の底部が貫通され分離部
(空間、穴)17が形成され、薄膜化された架橋部3が
残され、架橋部3と同じ厚さのダイアフラム部19が形
成される。また、マスキングされた支持部5は半導体チ
ップ20の最初の厚さのまま残される。また、質量部9
もマスキングされているので、図4(d)に示すように
質量部9も半導体チップ20の最初の厚さのまま残され
る。
【0050】次に、図4(c),(d)に示すように、
支持部5の上に質量部9及び架橋部3を覆うように上蓋
15を取り付け、支持部5の下に質量部9を覆うように
シリコン台座13を取り付ける。
【0051】このようにして製造された加速度検出装置
における架橋部3やダイアフラム部19の厚さは、加速
度検出の感度を決める重要なパラメータである。以下に
架橋部3の厚さの測定方法について説明する。
【0052】ここで、図4(b)に示すように、V字状
の溝21の上部の幅をw1 とし、貫通した溝の底部の幅
をw2 とし、架橋部3の厚さ(溝の深さ)をdとする。
また、上述したようにV字状の溝21のエッチング面が
垂直面となす角度は35.8度である。したがって、
((w1 −w2 )/2)/d=tan(35.8度) となり、 d=(w1 −w2 )/1.44・・・(1)
【0053】V字状の溝の上部の幅w1 は、図4(a)
の工程で半導体チップ20上に形成される窒化膜等のマ
スクにより規定され既知である。このため、図4(b)
の工程が終了した後に溝の底部の幅w2 のみを測定すれ
ば、式(1)から架橋部3の厚さdを算出することがで
きる。このw2 の測定は顕微鏡を用いて行うが、1か所
のみの測定であるので、複数の加速度センサーを製造す
る場合でも顕微鏡の焦点合わせ等の再調整が必要ないと
いう利点がある。
【0054】また、上述した方法で架橋部3の厚さを測
定して、予め定められた範囲以外の厚さならば不良とす
る。また、貫通したはずの溝の底部を顕微鏡で観察した
ら溝が貫通されていない場合、つまり半導体チップ20
の裏面からのエッチング量が不足していてV字状の溝2
1の底に達していない場合は、さらに半導体チップ20
裏面からのエッチングを行う。また、架橋部3の厚さd
が厚すぎる場合もさらにエッチングを行う。このように
半導体チップ20の裏面をエッチングする工程でエッチ
ングの途中又は終了時にw2 の長さを顕微鏡を用いて測
定することにより架橋部3の厚さを算出し、エッチング
が不足している場合はもう一度エッチング液につけてエ
ッチングすることで架橋部3の膜厚を制御又は調整する
ことも可能である。
【0055】尚、上記実施の形態では、V字状の溝21
のエッチング面が垂直面となす角度(35.8度)を容
易に制御できるように異方性を利用した化学エッチング
を用いているが、これに限られず、他のエッチング方
法、例えばRIE等のドライエッチングを用いることも
可能である。ただし、その場合はエッチング条件により
該角度が異なることとなるが、同様の方法で架橋部3の
厚さを測定することができる。
【0056】また、ここでは架橋部3の膜厚を測定する
方法として説明しているが、この膜厚測定方法は広く他
の装置の製造方法、例えばシリコン表面にダイアフラム
等を形成するデバイス(マイクロマシン等)の製造方法
に適用することが可能である。つまり、基板の表面にV
字状の溝をエッチングにより形成し、そのエッチング面
が基板表面の垂直軸となす角度を制御し、その後、この
V字状の溝に達するように基板の裏面からエッチングを
行うことにより、基板の厚さより薄い膜を形成し、該角
度をθとし、該溝の上部の幅をw1 とし、貫通した溝の
底部の幅をw2とし、膜の厚さに相当する溝の深さをd
とすると、以下の式が成り立つ。 ((w1 −w2 )/2)/d=tan θ この式にw1 、w2 、θそれぞれの値を代入することに
より、膜厚dを算出することができる。
【0057】上記第2の実施の形態によれば、半導体チ
ップ20の表面の架橋部3の架橋に沿った辺の部分にV
字状の溝21を形成し、半導体チップ20の裏面を化学
エッチングする。このため、従来の装置のようにダイア
フラム部の大部分が残るが、ダイアフラム部19と架橋
部3との間のV字状の溝21の下を貫通させた分離部1
7を形成できる。したがって、質量部9は架橋部3のみ
で支えられることとなるため、第1の実施の形態と同様
に加速度センサーの高感度化が可能となる。
【0058】図5は、本発明の第3の実施の形態による
加速度検出装置を示す平面図であり、図1と同一部分に
は同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0059】架橋部3のピエゾ抵抗部11が形成されて
いる部分の幅をピエゾ抵抗部11が形成されていない部
分より狭く形成する。
【0060】上記第3の実施の形態においても第1の実
施の形態と同様の効果を得ることができ、しかも架橋部
3のピエゾ抵抗部11が形成されている部分の幅を狭く
しているため、加速度センサーに加速度が加わった際、
その狭い部分に応力が集中するのでピエゾ抵抗部11の
変形量が増加し、その結果、さらに加速度センサーが高
感度になる。
【0061】尚、第3の実施の形態の変形例として、図
3に示す分離部と同様に架橋部3の形状に沿った線状に
分離部を形成し、この分離部と支持部5との間にダイア
フラム部を形成しても良い。この場合は第2の実施の形
態と同様の効果を得ることができる。
【0062】また、第1及び第3の実施の形態による加
速度センサーの製造方法の変形例を説明する。分離部7
を形成する際に、その部分の半導体チップを全てエッチ
ングするのではなく、分離部7の周囲に沿った4辺に図
4(a)の工程のようにV字状の溝をエッチングにより
形成し、図4(b)の工程のように半導体チップの裏面
をエッチングする。こうすれば、このエッチングがV字
状の溝の底部に達した時に分離部の部分のチップが自動
的に剥がれて分離部を形成できる。
【0063】図6は、本発明の第4の実施の形態による
加速度検出装置を示す平面図であり、図3と同一部分に
は同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0064】図6に示すように、半導体チップに分離部
17を形成した後に残されるダイアフラム部19には、
信号処理用の回路等を構成するトランジスターが形成さ
れている。このトランジスターとして、図中の左上のダ
イアフラム部19にはバイポーラトランジスター23が
形成され、図中の右上のダイアフラム部19にはMOS
トランジスター25が形成されている。
【0065】尚、図6に示すトランジスターは単なる例
示であり、それ以外にも温度検出用や増幅用の抵抗、ダ
イオード、オペアンプをダイアフラム部19に形成する
ことも可能である。
【0066】図7(a)〜(c)は、図6の加速度検出
装置の製造方法を示すものであり、図6に示す7b−7
b線に沿った断面図であり、図7(d)は、図6に示す
7d−7d線に沿った断面図であり、図4と同一部分に
は同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0067】先ず、図7(a)に示すように、半導体チ
ップ20を準備し、この半導体チップ20の架橋部3と
なる部分にピエゾ抵抗部11を形成する。次に、半導体
チップ20のダイアフラム部19となる部分にバイポー
ラトランジスター23及びMOSトランジスター25を
形成する。なお、ピエゾ抵抗の形成とバイポーラトラン
ジスター23やMOSトランジスターの拡散領域の形成
は、同じ拡散工程を用いて同時に作成しても良い。
【0068】この後、半導体チップ20の表面における
架橋部3の架橋に沿った辺以外の領域に図示せぬ酸化膜
又は窒化膜等でマスキングする。
【0069】上記第4の実施の形態によれば、分離部1
7を形成する分離工程の前に、あらかじめダイアフラム
部19に信号処理用の回路等を構成するトランジスター
を形成している。このダイアフラム部19は質量部9と
分離しているため、加速度センサーに加速度が加えられ
た際にダイアフラム部19は変形しないから、ダイアフ
ラム部19に形成したトランジスターや抵抗等が受ける
加速度の影響は小さい。従来の加速度センサーでは、こ
れらのトランジスターや抵抗等は支持部に形成している
ので、本実施の形態による加速度センサーの方がチップ
面積を有効に利用でき、加速度センサーの小型化が可能
となる。
【0070】また、上記第4の実施の形態においても第
2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0071】図8は、本発明の第5の実施の形態による
加速度検出装置を示す平面図である。図9(a)は、図
8に示す9a−9a線に沿った断面図であり、図9
(b)は、図8に示す9b−9b線に沿った断面図であ
る。図8及び図9については、図3と同一部分には同一
符号を付す。
【0072】図8に示すように、加速度検出装置(加速
度センサー)は全体として正方形の平面形状を有し、そ
の中央部に第1の質量部9を有している。第1の質量部
9の周囲には四方向に延びた十字の型の架橋部3が形成
されている。架橋部3の外側の辺は支持部5に連結され
ている。この支持部5は四角形の枠のような形状とされ
ている。つまり、第1の質量部9は架橋部3を介して支
持部5によって保持されている。架橋部3は、支持部5
の一部と第1の質量部9だけに結合されている。架橋部
3は、支持部5及び第1の質量部9それぞれと結合さ
れ、該結合部以外は分離部33により囲まれている。
【0073】支持部5と架橋部3との間には平面形状が
四角形の第2の質量部31が4個形成されている。各第
2の質量部31は四角形状を有する第1の質量部9の四
隅に連結されている。即ち、第1及び第2の質量部9,
31は、サイコロの5の目のように配列されている。4
個の第2の質量部31は第1の質量部9に連結されて一
体となっている。したがって、第1及び第2の質量部
9,31は全体として花びら型の形状を有する。そし
て、第1、第2の質量部9,31のうち中央部の第1の
質量部9のみが架橋部3に連結されている。架橋部3及
び支持部5それぞれと第2の質量部31との間には、こ
れらを分離する直線スリット状の分離部(貫通部)33
が形成されている。この貫通部33は、架橋部3の架橋
に沿った部分及び支持部5に沿った部分に形成されてい
る。架橋部3は、分離部33を介して第2の質量部31
と隣接して配置されている。即ち、架橋部3と第2の質
量部31とは平面的に分離部33を隔てて配置されてい
る。
【0074】また、加速度センサーとなる半導体チップ
の表面(架橋部3及び支持部5の表面)にはピエゾ抵抗
部11及び図示せぬ配線部、ボンディング部が形成され
ている。また、図9(a),(b)に示すように、支持
部5の下には第1及び第2の質量部9,31を覆うよう
にシリコン又はガラス等の台座13が取り付けられてい
る。支持部5の上には架橋部3及び第1及び第2の質量
部9,31を覆うようにシリコン又はガラス等の上蓋1
5が取り付けられている。
【0075】次に、図8に示す加速度センサーの製造方
法について説明する。なお、この製造方法は、第2の実
施の形態による加速度センサーの製造方法と基本的には
同様である。
【0076】先ず、半導体チップを準備し、この半導体
チップの架橋部3となる部分にピエゾ抵抗部11を形成
する。このピエゾ抵抗部11はフォトリソグラフィー
法、エッチング、不純物のドープ及び熱処理等を用いて
形成される。
【0077】この後、半導体チップの表面における分離
部(貫通部)33となるべき領域以外の領域(即ち、第
1及び第2の質量部9,31、架橋部3及び支持部5と
なるべき領域)に図示せぬ酸化膜又は窒化膜等でマスキ
ングする。次に、この酸化膜等をマスクとして半導体チ
ップの表面(即ち、分離部33となるべき領域)を化学
エッチング又はRIE等のドライエッチングする。これ
により、半導体チップの表面の貫通部33となるべき部
分に直線スリット状で断面が凹状の溝又はV字状の溝
(図示せず)が形成される。なお、V字状の溝を形成す
る場合は、前述した第2の実施の形態による加速度検出
装置と同様の方法を用いる。
【0078】即ち、四角形の枠のような形状を有する溝
が半導体チップの中央部(第1の質量部9となるべき領
域)を囲むように4ヵ所形成され、各溝は半導体チップ
の中央部に近い部分が切れた四角形の枠形状を有する。
この溝の深さは、最終的な裏面側からのエッチング終了
面と架橋部3の表面との間の厚さ(即ち、後工程で形成
される架橋部の厚さ)と同じ(通常は数μm〜数10μ
m)もしくは若干(数μm程度)深くする。
【0079】次に、半導体チップの裏面を化学エッチン
グすることにより、第2の質量部31の相互間に貫通部
33を形成する。この化学エッチングは、KOHなどの
アルカリ溶液を用いて異方性のエッチングを行ったもの
である。このため、そのエッチング面は(111)面に
沿ったものとなるので垂直面とのなす角度は35.8度
になる。
【0080】すなわち、半導体チップの裏面における第
1、第2の質量部9,31及び支持部5に図示せぬマス
ク膜を形成する。このマスク膜をマスクとして半導体チ
ップの裏面を図9(a),(b)に示す架橋部3の裏面
の深さまで化学エッチングする。これにより、半導体チ
ップにおいて、上記溝の底部が貫通され貫通部33が形
成される。これと共に、薄膜化された架橋部3が残さ
れ、マスキングされた第1、第2の質量部9,31及び
支持部5は半導体チップの最初の厚さのまま残される。
【0081】このエッチングの際に貫通部33の貫通し
た部分から半導体チップの表面側にエッチング液が回り
込むことがある。このため、半導体チップ表面にV字状
の溝を形成する際に使用した窒化膜等のエッチングマス
クをそのまま残しておく。これにより、架橋部3等の表
面がエッチング液に侵されることを防止できる。
【0082】次に、上記マスク膜、窒化膜を除去する。
そして、支持部5の上に第1、第2の質量部9,31及
び架橋部3を覆うようにシリコン又はガラス等の上蓋1
5を取り付ける。その後、支持部5の下に第1及び第2
の質量部9,31を覆うようにシリコン又はガラス等の
台座13を取り付ける。この時、シリコン台座13及び
上蓋15は、低融点ガラスを用いた熱圧着もしくはPS
G(phosphosilicate glass) を挟んだ陽極接合等により
支持部5に接着される。シリコン台座13及び上蓋15
は質量部9及び架橋部3等を保護するためのものであ
る。
【0083】このような加速度センサーに加速度や圧力
が加えられると、第1及び第2の質量部9,31に加速
度や圧力が加わり、質量部9,31と支持部5との相対
位置が変化する。そして、架橋部3が撓んで変形する。
その結果、架橋部3に形成されているピエゾ抵抗部11
も変形する。このため、ピエゾ抵抗部11の抵抗値が変
化し、この抵抗値の変化を検出することによって加速度
等を検出することができる。
【0084】上記第5の実施の形態によれば、加速度セ
ンサーにおいてその中央部に位置する第1の質量部9の
周囲に4個の第2の質量部31を連結して設け、第1の
質量部9を十字の型からなる架橋部3の頂点の4か所で
支えている。つまり、従来の加速度検出装置ではダイア
フラム部を形成していた部分に第2の質量部31を設
け、第2の質量部31を架橋部3及び支持部5から貫通
部33により分離する。これにより、第1及び第2の質
量部9,31が一体となって質量部として動作する。こ
のように従来の加速度検出装置ではダイアフラム部とし
て利用していた領域(加速度センサーの高感度化という
点では無駄だった部分)を質量部として利用し、更に質
量部9,31を小さい面積の架橋部3で支えている。こ
のため、同じ力(加速度、圧力)に対する質量部9,3
1の変位が増加し、これに伴い架橋部3の変形が増加す
る。その結果、加速度センサーを高感度なものにするこ
とができる。具体的には、本実施の形態による加速度セ
ンサーは第1〜第4の実施の形態による加速度センサー
に比べて高感度なものとなる。
【0085】また、本実施の形態では、上記のように加
速度センサーを高感度なものとすることができるため、
従来の装置のようなガラスや金属の重錘体が不要にな
る。その結果、製造工程を簡略化でき、加速度センサー
を低価格にすることができる。
【0086】尚、上記第5の実施の形態では、加速度セ
ンサーの平面形状を正方形としているが、これに限定さ
れず、加速度センサーの平面形状を他の形状とすること
も可能である。例えば、ある方向の加速度を検出する感
度を他の方向のそれに比べて積極的に向上させる場合
は、加速度センサーの平面形状を長方形とすることとな
る。
【0087】図10は、本発明の第6の実施の形態によ
る加速度検出装置を示す平面図である。図11(a)
は、図10に示す11a−11a線に沿った断面図であ
り、図11(b)は、図10に示す11b−11b線に
沿った断面図である。図10及び図11については、図
1及び図2と同一部分については同一符号を付し、異な
る部分についてのみ説明する。
【0088】本実施の形態では、加速度検出装置の更な
る高感度化のために、第1の実施の形態による加速度検
出装置における質量部9に従来例と同様のガラス又は金
属からなる重錘体39を接合したものである。
【0089】すなわち、図11(b)に示すように、質
量部9の下面にはガラス又は金属からなる重錘体39が
接合され、この重錘体39は質量部9につり下げられた
状態とされている。支持部5の下面には支柱部38を挟
んでシリコン台座13が取り付けられており、この支柱
部38とシリコン台座13は重錘体39を囲むように形
成されている。
【0090】第6の実施の形態による加速度検出装置に
おいても架橋部が撓みやすく高感度な加速度センサーと
なっているので、上記重錘体39を従来の装置のガラス
重錘体(図21に示す)より軽いものを用いることも可
能であり、その場合でも十分な高感度を得ることができ
る。一例としては、質量部9の下面に球状重錘体を貼り
付けた加速度検出装置とすることも可能であり、ディス
ペンサーを用いて質量部9の下面にプラスチックの重錘
体を接合した加速度検出装置とすることも可能である。
【0091】このような加速度検出装置に加速度や圧力
が加えられると、重錘体39に加速度や圧力が加わり、
質量部9と支持部5との相対位置が変化し、架橋部3が
撓んで変形する。その結果、架橋部3に形成されている
ピエゾ抵抗部11も変形するため、ピエゾ抵抗部11の
抵抗値が変化し、この抵抗値の変化を検出することによ
って加速度等を検出することができる。
【0092】図12は、本発明の第7の実施の形態によ
る加速度検出装置を示す平面図である。図13(a)
は、図12に示す13a−13a線に沿った断面図であ
り、図13(b)は、図12に示す13b−13b線に
沿った断面図である。図12及び図13については、図
3及び図4と同一部分については同一符号を付し、異な
る部分についてのみ説明する。
【0093】本実施の形態では、加速度検出装置の更な
る高感度化のために、第2の実施の形態による加速度検
出装置における質量部9に従来例と同様のガラス又は金
属からなる重錘体39を接合したものである。
【0094】すなわち、図13(b)に示すように、質
量部9の下面にはガラス又は金属からなる重錘体39が
接合され、この重錘体39は質量部9につり下げられた
状態とされている。支持部5の下面には支柱部38を挟
んでシリコン台座13が取り付けられており、この支柱
部38とシリコン台座13は重錘体39を囲むように形
成されている。
【0095】第7の実施の形態による加速度検出装置に
おいても架橋部が撓みやすく高感度な加速度センサーと
なっている。このため、第6の実施の形態と同様に従来
の装置のガラス重錘体より軽いものを用いることも可能
である。
【0096】図14は、本発明の第8の実施の形態によ
る加速度検出装置を示す平面図である。図15(a)
は、図14に示す15a−15a線に沿った断面図であ
り、図15(b)は、図14に示す15b−15b線に
沿った断面図である。図14及び図15については、図
5と同一部分については同一符号を付し、異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0097】本実施の形態では、加速度検出装置の更な
る高感度化のために、第3の実施の形態による加速度検
出装置における質量部9に従来例と同様のガラス又は金
属からなる重錘体39を接合したものである。
【0098】すなわち、図15(b)に示すように、質
量部9の下面にはガラス又は金属からなる重錘体39が
接合され、この重錘体39は質量部9につり下げられた
状態とされている。支持部5の下面には支柱部38を挟
んでシリコン台座13が取り付けられており、この支柱
部38とシリコン台座13は重錘体39を囲むように形
成されている。
【0099】第8の実施の形態による加速度検出装置に
おいても架橋部が撓みやすく高感度な加速度センサーと
なっている。このため、第6の実施の形態と同様に従来
の装置のガラス重錘体より軽いものを用いることも可能
である。
【0100】図16は、本発明の第9の実施の形態によ
る加速度検出装置を示す平面図である。図17(a)
は、図16に示す17a−17a線に沿った断面図であ
り、図17(b)は、図16に示す17b−17b線に
沿った断面図である。図16及び図17については、図
6及び図7と同一部分については同一符号を付し、異な
る部分についてのみ説明する。
【0101】本実施の形態では、加速度検出装置の更な
る高感度化のために、第4の実施の形態による加速度検
出装置における質量部9に従来例と同様のガラス又は金
属からなる重錘体39を接合したものである。
【0102】すなわち、図17(b)に示すように、質
量部9の下面にはガラス又は金属からなる重錘体39が
接合され、この重錘体39は質量部9につり下げられた
状態とされている。支持部5の下面には支柱部38を挟
んでシリコン台座13が取り付けられており、この支柱
部38とシリコン台座13は重錘体39を囲むように形
成されている。
【0103】第9の実施の形態による加速度検出装置に
おいても架橋部が撓みやすく高感度な加速度センサーと
なっている。このため、第6の実施の形態と同様に従来
の装置のガラス重錘体より軽いものを用いることも可能
である。
【0104】図18は、本発明の第10の実施の形態に
よる加速度検出装置を示す平面図である。図19(a)
は、図18に示す19a−19a線に沿った断面図であ
り、図19(b)は、図18に示す19b−19b線に
沿った断面図である。図18及び図19については、図
8及び図9と同一部分については同一符号を付し、異な
る部分についてのみ説明する。
【0105】本実施の形態では、加速度検出装置の更な
る高感度化のために、第5の実施の形態による加速度検
出装置における第1及び第2の質量部9,31に従来例
と同様のガラス又は金属からなる重錘体39を接合した
ものである。
【0106】すなわち、図19(a),(b)に示すよ
うに、第1及び第2の質量部9,31の下面にはガラス
又は金属からなる重錘体39が接合され、この重錘体3
9は第1及び第2の質量部9,31につり下げられた状
態とされている。支持部5の下面には支柱部38を挟ん
でシリコン台座13が取り付けられており、この支柱部
38とシリコン台座13は重錘体39を囲むように形成
されている。
【0107】第10の実施の形態による加速度検出装置
においても架橋部が撓みやすく高感度な加速度センサー
となっている。このため、第6の実施の形態と同様に従
来の装置のガラス重錘体より軽いものを用いることも可
能である。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜5に係る
発明によれば、製造工程を簡略化することができ、製造
コストを低下させた加速度検出装置の製造方法を提供す
ることができる。また、請求項6に係る発明によれば、
基板をエッチングすることにより形成した薄膜の厚さを
容易に測定できる膜厚測定方法を提供することができ
る。
【0109】また、請求項7〜15に係る発明によれ
ば、加速度検出の感度を向上させた加速度検出装置及び
その製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による加速度検出装
置を示す平面図である。
【図2】図2(a)〜(c)は、図1の加速度検出装置
の製造方法を示すもので図1に示す2b−2b線に沿っ
た断面図であり、図2(d)は、図1に示す2d−2d
線に沿った断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による加速度検出装
置を示す平面図である。
【図4】図4(a)〜(c)は、図3の加速度検出装置
の製造方法を示すもので図3に示す4b−4b線に沿っ
た断面図であり、図4(d)は、図3に示す4d−4d
線に沿った断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態による加速度検出装
置を示す平面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態による加速度検出装
置を示す平面図である。
【図7】図7(a)〜(c)は、図6の加速度検出装置
の製造方法を示すもので図6に示す7b−7b線に沿っ
た断面図であり、図7(d)は、図6に示す7d−7d
線に沿った断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態による加速度検出装
置を示す平面図である。
【図9】図9(a)は、図8に示す9a−9a線に沿っ
た断面図であり、図9(b)は、図8に示す9b−9b
線に沿った断面図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態による加速度検出
装置を示す平面図である。
【図11】図11(a)は、図10に示す11a−11
a線に沿った断面図であり、図11(b)は、図10に
示す11b−11b線に沿った断面図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態による加速度検出
装置を示す平面図である。
【図13】図13(a)は、図12に示す13a−13
a線に沿った断面図であり、図13(b)は、図12に
示す13b−13b線に沿った断面図である。
【図14】本発明の第8の実施の形態による加速度検出
装置を示す平面図である。
【図15】図15(a)は、図14に示す15a−15
a線に沿った断面図であり、図15(b)は、図14に
示す15b−15b線に沿った断面図である。
【図16】本発明の第9の実施の形態による加速度検出
装置を示す平面図である。
【図17】図17(a)は、図16に示す17a−17
a線に沿った断面図であり、図17(b)は、図16に
示す17b−17b線に沿った断面図である。
【図18】本発明の第10の実施の形態による加速度検
出装置を示す平面図である。
【図19】図19(a)は、図18に示す19a−19
a線に沿った断面図であり、図19(b)は、図18に
示す19b−19b線に沿った断面図である。
【図20】従来のピエゾ抵抗素子を用いた加速度検出装
置を示す平面図である。
【図21】図21(a)は、図20に示す21a−21
a線に沿った断面図であり、図21(b)は、図20に
示す21b−21b線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1…加速度検出装置(加速度センサー) 3…架橋部 5…支持部 7…分離部 9…質量部(第1の質量部) 11…ピエゾ抵
抗部 13…シリコン台座 15…上蓋 17…分離部 19…ダイア
フラム部 20…半導体チップ 23…バイポ
ーラトランジスター 25…MOSトランジスター 31…第2の
質量部 33…分離部(貫通部) 38…支柱部 39…重錘体 100…加速度検出装置(加速度センサー) 101…質量部 103…ダイ
アフラム部 105…ピエゾ抵抗部 107…支持
部 108…支柱部 109…ガラ
ス重錘体 111…シリコン台座

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速度が作用する質量部、該質量部に一
    端が連結する架橋部、該架橋部の他端が連結する支持
    部、該架橋部に形成された歪検出部、及び、該架橋部と
    該支持部とを連結する部分以外で該支持部と該架橋部と
    を分離する分離部を有する半導体基板の製造方法であっ
    て;該半導体基板の表面における該分離部をエッチング
    することにより凹部を形成する工程と、 該半導体基板の裏面における該分離部及び該架橋部を化
    学エッチングすることにより、該凹部を貫通すると共に
    該架橋部の厚さを該質量部及び該支持部の厚さより薄く
    形成する工程と、 を具備することを特徴とする加速度検出装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 加速度が作用する質量部、該質量部に一
    端が連結する架橋部、該架橋部の他端が連結する支持
    部、該架橋部に形成された歪検出部、該支持部に連結す
    るダイアフラム部、及び、該ダイアフラム部と該架橋部
    とを分離する分離部を有する半導体基板の製造方法であ
    って;該半導体基板の表面における該分離部を化学エッ
    チングすることによりV字状の溝を形成する工程と、 該半導体基板の裏面における該架橋部、該分離部及び該
    ダイアフラム部を化学エッチングすることにより、該V
    字状の溝を貫通すると共に該架橋部及び該ダイアフラム
    部それぞれの厚さを該質量部及び該支持部の厚さより薄
    く形成する工程と、 を具備することを特徴とする加速度検出装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上記ダイアフラム部に2は半導体素子が
    形成されていることを特徴とする請求項2記載の加速度
    検出装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 加速度が作用する質量部、該質量部に一
    端が連結する架橋部、該架橋部の他端が連結する支持
    部、該架橋部に形成された歪検出部、及び、該架橋部と
    該支持部とを連結する部分以外で該支持部と該架橋部と
    を分離する分離部を有する半導体基板の製造方法であっ
    て;該半導体基板の表面における該分離部をエッチング
    することにより、該分離部の周囲に沿ってV字状の溝を
    形成する工程と、 該半導体基板の裏面における該分離部及び該架橋部を化
    学エッチングすることにより、該V字状の溝を貫通する
    と共に該架橋部の厚さを該質量部及び該支持部の厚さよ
    り薄く形成する工程と、 を具備することを特徴とする加速度検出装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 上記架橋部は、該歪検出部が形成されて
    いる部分の幅が該歪検出部が形成されていない部分より
    狭くなっていることを特徴とする請求項1〜4のうちの
    いずれか1項記載の加速度検出装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 基板の表面にV字状の溝をエッチングに
    より形成し、 該V字状の溝の底部が貫通するように該基板の裏面をエ
    ッチングすることにより、該基板の厚さより薄い膜を形
    成し、 該溝のエッチング面が基板表面の垂直軸となす角度、該
    溝の上部の幅及び該溝の底部の幅から該膜の厚さを計算
    することを特徴とする膜厚測定方法。
  7. 【請求項7】 加速度が作用することにより動く第一質
    量部と、 該第一質量部に一端が連結され、該第一質量部が動くこ
    とにより歪みを生ずる架橋部と、 該架橋部に設けられた、該架橋部の歪みを検出する歪検
    出部と、 該架橋部の他端が連結された、該架橋部を支える支持部
    と、 該第一質量部に連結された第二質量部であって、加速度
    が作用することにより該第一質量部の動きを増幅させる
    第二質量部と、 を具備することを特徴とする加速度検出装置。
  8. 【請求項8】 上記支持部と上記架橋部とを連結する部
    分以外で該支持部と該架橋部とを分離する分離部をさら
    に含み、上記第二質量部は該分離部によって該支持部及
    び該架橋部から分離されていることを特徴とする請求項
    7記載の加速度検出装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも上記架橋部、上記第一質量部
    及び上記第二質量部は、同一の半導体基板から形成され
    ており、上記分離部は、該半導体基板を貫通する溝であ
    ることを特徴とする請求項8記載の加速度検出装置。
  10. 【請求項10】 加速度が作用する第一質量部、該第一
    質量部に一端が連結する架橋部、該架橋部の他端が連結
    する支持部、該架橋部に形成された歪検出部、及び、該
    第一質量部に連結された第二質量部、該架橋部と該支持
    部とを連結する部分以外で該支持部と該架橋部とを分離
    する分離部を有する半導体基板の製造方法であって;該
    半導体基板の表面における該分離部をエッチングするこ
    とにより凹部を形成する工程と、 該半導体基板の裏面における該分離部及び該架橋部を化
    学エッチングすることにより、該凹部を貫通すると共に
    該架橋部の厚さを該第一質量部、該第二質量部及び該支
    持部それぞれの厚さより薄く形成する工程と、 を具備することを特徴とする加速度検出装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 加速度が作用することにより動く質量
    部と、 該質量部に一端が連結され、該質量部が動くことにより
    歪みを生ずる架橋部と、 該架橋部に設けられた、該架橋部の歪みを検出する歪検
    出部と、 該架橋部の他端が連結された、該架橋部を支える支持部
    と、 該質量部に連結された重錘体であって、加速度が作用す
    ることにより該質量部の動きを増幅させる重錘体と、 上記支持部と上記架橋部とを連結する部分以外で該支持
    部と該架橋部とを分離する分離部と、 を具備することを特徴とする加速度検出装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも上記架橋部及び上記質量部
    は、同一の半導体基板から形成されており、上記分離部
    は、該半導体基板を貫通する穴又は溝であることを特徴
    とする請求項10記載の加速度検出装置。
  13. 【請求項13】 加速度が作用することにより動く第一
    質量部と、 該第一質量部に一端が連結され、該第一質量部が動くこ
    とにより歪みを生ずる架橋部と、 該架橋部に設けられた、該架橋部の歪みを検出する歪検
    出部と、 該架橋部の他端が連結された、該架橋部を支える支持部
    と、 該第一質量部に連結された第二質量部であって、加速度
    が作用することにより該第一質量部の動きを増幅させる
    第二質量部と、 該第一質量部及び該第二質量部の少なくともいずれかに
    連結された重錘体であって、加速度が作用することによ
    り該第一質量部の動きを増幅させる重錘体と、 を具備することを特徴とする加速度検出装置。
  14. 【請求項14】 上記支持部と上記架橋部とを連結する
    部分以外で該支持部と該架橋部とを分離する分離部をさ
    らに含み、上記第二質量部は該分離部によって該支持部
    及び該架橋部から分離されていることを特徴とする請求
    項12記載の加速度検出装置。
  15. 【請求項15】 少なくとも上記架橋部、上記第一質量
    部及び上記第二質量部は、同一の半導体基板から形成さ
    れており、上記分離部は、該半導体基板を貫通する溝で
    あることを特徴とする請求項13記載の加速度検出装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322188A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Oki Electric Ind Co Ltd Memsデバイス
JP2008203278A (ja) * 2008-06-02 2008-09-04 Tokyo Electron Ltd 加速度センサの製造方法
US8474318B2 (en) 2007-07-27 2013-07-02 Hitachi Metals, Ltd. Acceleration sensor

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