JPH11214501A - 半導体デバイスの製造方法、半導体デバイス及び半導体デバイスの製造装置 - Google Patents

半導体デバイスの製造方法、半導体デバイス及び半導体デバイスの製造装置

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JPH11214501A
JPH11214501A JP10012559A JP1255998A JPH11214501A JP H11214501 A JPH11214501 A JP H11214501A JP 10012559 A JP10012559 A JP 10012559A JP 1255998 A JP1255998 A JP 1255998A JP H11214501 A JPH11214501 A JP H11214501A
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semiconductor substrate
insulating film
semiconductor device
groove
manufacturing
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Kazutoshi Wakao
和年 若尾
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    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/70Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
    • H01L21/71Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
    • H01L21/76Making of isolation regions between components
    • H01L21/762Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers
    • H01L21/76224Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers using trench refilling with dielectric materials

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板の表面に形成された溝を絶縁膜に
より被覆する際、溝の表面開口部が絶縁膜で塞がれ、溝
の内部に低密度の絶縁膜が形成されることを防止する。 【解決手段】 表面に溝2が形成された半導体基板1に
おいて、半導体基板1の溝2の表面開口部分4に比べて
溝2の底部6をより高温に保持しつつ溝2を含む半導体
基板1の表面に絶縁膜3を形成する。このために、半導
体基板1の表面に比べて裏面をより高温に保持する。そ
の手段としては、半導体基板の裏面をハロゲンランプ1
4により加熱する。あるいは、半導体基板の表面に絶縁
膜形成用のガスを吹き付けて半導体基板1の裏面より表
面を低温にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体デバイスおよ
びその製造方法に関するもので、特に半導体基板に形成
された溝あるいはトレンチを絶縁膜で被覆する構造又は
工程を含む半導体デバイスおよびその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図8および図9は、従来の半導体デバイ
スの製造方法における絶縁膜の形成について説明するた
めの断面の模式図であり、これらは半導体基板に例えば
素子分離用の溝を形成し、この溝を絶縁膜で被覆する工
程の要部を示す図である。図8および図9を参照して、
その製造工程について説明する。先ず、図8に示すよう
に、半導体基板1の表面にエッチングなどにより素子分
離用の溝2を形成する。この半導体基板1の表面に形成
された溝2を埋めるように、CVD法などにより絶縁膜3
を形成する。
【0003】図8は、その形成の初期を示すもので、絶
縁膜3は溝2以外の半導体基板1の表面では正常に形成
されるが、溝2内部の側面部5においては相対的に薄
く、また密度も低く形成される。特に、溝2の底部6で
は絶縁膜4が充分に成長しない。図9は、絶縁膜形成の
終期を示すもので、絶縁膜3は溝2の表面開口部4を塞
ぐように成長する。このとき、溝2の内部、特にその底
部6では、絶縁膜3が充分に成長しておらず、密度が薄
く形成された絶縁体7、あるいは空隙が生じる可能性も
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の半導
体デバイスの製造方法における絶縁膜の形成方法では、
半導体基板1に形成された溝2を絶縁膜3により被覆す
る工程で、半導体基板1の表面に成長した絶縁膜3によ
り、溝2の表面開口部4が塞がれるため、溝2の内部に
低密度の絶縁体7が形成されることがあった。
【0005】さらに具体的には、半導体デバイスにおけ
る素子分離のためのトレンチ分離構造において、溝を絶
縁膜で埋める際に通常のCVD法などによる技術によっ
て絶縁膜を形成する場合、溝の深さ方向の奥の部分に絶
縁膜が形成されにくく、絶縁膜の密度の低い部分がで
き、素子分離が不完全になり、電気特性に悪影響を与え
ることがあった。
【0006】この発明は、このような従来の課題を解決
するためになされたもので、半導体基板の表面に形成さ
れた溝に、被覆性よく絶縁膜を埋め込むことができる半
導体デバイスの製造方法および製造装置を提供しようと
するものであり、かつそれらの方法及び装置により得ら
れた埋め込み特性の優れた絶縁膜を有する半導体デバイ
スを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体デバイ
スの製造方法は、表面に溝が形成された半導体基板にお
いて、上記半導体基板の溝の表面開口部分に比べて溝の
底部をより高温に保持しつつ上記溝を含む上記半導体基
板の表面に絶縁膜を形成することを特徴とするものであ
る。
【0008】また、この発明の半導体デバイスの製造方
法は、上記半導体基板の表面に比べて裏面をより高温に
保持しつつ上記絶縁膜を形成することを特徴とするもの
である。
【0009】また、この発明の半導体デバイスの製造方
法は、半導体基板における表面反応が気相反応に比べて
支配的となる高真空状態において上記絶縁膜を形成する
ことを特徴とするものである。
【0010】また、この発明の半導体デバイスの製造方
法は、上記半導体基板の裏面を加熱して上記絶縁膜を形
成することを特徴とするものである。
【0011】また、この発明の半導体デバイスの製造方
法は、上記半導体基板の裏面を加熱するとともに、上記
半導体基板の表面を裏面より低温に加熱して上記絶縁膜
を形成することを特徴とするものである。
【0012】また、この発明の半導体デバイスの製造方
法は、上記半導体基板の表面に反応性ガスを吹き付けて
上記半導体基板の裏面より表面を低温にして上記絶縁膜
を形成することを特徴とするものである。
【0013】また、この発明の半導体デバイスの製造方
法は、上記半導体基板の溝を除く表面を粗面化して上記
半導体基板表面からの放熱を促進させつつ上記絶縁膜を
形成することを特徴とするものである。
【0014】また、この発明の半導体デバイスは、請求
項1〜7のいずれかに記載の製造方法により製造された
ことを特徴とするものである。
【0015】また、この発明の半導体デバイスの製造装
置は、内部に収納された半導体基板の表面に絶縁膜を形
成するための処理槽と、上記絶縁膜を形成するための反
応性ガスを上記処理槽に導入する反応性ガス導入手段
と、上記処理槽内に収納された上記半導体基板を裏面か
ら加熱する第1の加熱手段とを備え、上記半導体基板を
裏面から加熱して上記半導体基板の表面に絶縁膜を形成
するようにしたことを特徴とするものである。
【0016】また、この発明の半導体デバイスの製造装
置は、上記処理槽内に収納された上記半導体基板を表面
から加熱する第2の加熱手段を備え、上記半導体基板の
裏面に比べ表面をより低い温度に加熱して上記半導体基
板の表面に絶縁膜を形成するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0017】また、この発明の半導体デバイスの製造装
置は、上記第2の加熱手段と上記半導体基板表面との間
に加熱調整手段を備え、上記半導体基板の表面加熱を調
整するようにしたことを特徴とするものである。
【0018】また、この発明の半導体デバイスの製造装
置は、上記反応性ガス導入手段は、上記反応性ガスを上
記半導体基板の表面に吹き付けて上記半導体基板の表面
温度を調整するように構成したことを特徴とするもので
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。なお、図中同一の符号は
それぞれ同一または相当の部分を示す。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1によ
る、半導体デバイス(半導体装置と称してもよい)の製
造装置、具体的には絶縁膜の形成装置の構成を示す断面
図である。また、図2及び図3はこの実施の形態及び以
下に述べる各実施の形態により形成される絶縁膜の形成
を説明するための断面模式図である。
【0020】図1において、1は半導体基板11は内部
に半導体基板1を収納してその表面に絶縁膜を形成する
ための処理槽(以下、適宜チャンバと称する)、12は
半導体基板1の保持具、13は絶縁膜を形成するための
反応性ガスをチャンバ11に導入するガス導入手段であ
り、具体例としてはノズル、14は半導体基板1を裏面
から加熱するための加熱手段(第1の加熱手段)であ
り、具体例としてはハロゲンランプを示す。
【0021】次に、この実施の形態による絶縁膜の形成
工程について説明する。まず、表面に溝の形成された半
導体基板1を半導体基板保持具12にセットし、チャン
バ11の中に装入する。チャンバ11は、真空度0.1
33Pa(10-3Torr)以下に減圧可能なものを用いる。
半導体基板1を挿入後、高真空ポンプによりチャンバ1
1内の到達真空度を0.133Pa(10-3Torr)まで減
圧にする。
【0022】次に、半導体基板1を装入後、ハロゲンラ
ンプ14の出力を30kWとして半導体基板1を裏面から
加熱し、裏面温度を700℃まで加熱する。なお、半導
体基板保持具12はリング状の部材で半導体基板1を保
持しており、裏面からのハロゲンランプ14の熱線が妨
げられることはない。
【0023】しかる後、絶縁膜としてのシリコン酸化膜
を形成するための材料ガスであるテトラエトキシシラン
(TEOS)をノズル13より供給して、チャンバ11内圧
力を40Pa(0.3Torr)に保持する。こうして半導体
基板1の表面に絶縁膜を形成する。
【0024】なお、従来の絶縁膜の形成方法の例では、
チャンバ自体を例えば700℃に加熱し、チャンバ壁か
らの輻射熱で内部の半導体基板を加熱していた。また、
従来の例では、内部の半導体基板を主として表面側から
加熱していた。これに対して、この実施の形態では、チ
ャンバ自体を例えば700℃に加熱する必要はなく、ハ
ロゲンランプ14により半導体基板1の裏面を例えば7
00℃に加熱する。
【0025】図2及び図3は、この実施の形態による、
半導体基板上の絶縁膜の形成について説明するための図
である。図2は、絶縁膜形成の初期の状態を示す図であ
る。図2に示すように、絶縁膜3は半導体基板1の表面
に正常に成長するだけでなく、溝2の底部6に厚く充分
な密度で成長する。
【0026】これは次のような理由による。上述のよう
に半導体基板1の裏面を適切に加熱することにより、表
面に比べて裏面の温度を高くして、半導体基板1の表面
と裏面に温度勾配を生じさせる。これにより、溝2の表
面開口部4に比べ溝2の底部6の温度が高くなり温度勾
配が生じる。この温度勾配により、溝2の底部6におけ
る絶縁体形成速度が、溝2の表面開口4部付近における
絶縁体形成速度に比べて大きくなり、溝の底面部分6か
ら絶縁膜3が成長するためである。
【0027】また、このとき、チャンバ11を真空度
0.133Pa(10-3Torr)以下の高真空度に減圧した
うえで、反応ガスを供給し、40Pa(0.3Torr)以下
の真空状態で成膜することで、絶縁膜形成のためのいわ
ゆる表面反応が気相反応に比べて支配的となるようにす
ることができる。すなわち、絶縁膜の形成が表面反応律
速となる。従って、温度の高い溝底部で絶縁膜の形成速
度を大きくすることができる。
【0028】図3は、絶縁膜形成の終期の状態を示す図
である。絶縁膜3が溝2の底部6から大きい成長速度で
成長してくるため、溝2の内部に充分な密度で絶縁膜3
が形成される。このことで、従来問題になっていたよう
に、溝2の内部に絶縁膜3が充分に成長する前に、溝2
の開口部分4が表面で成長した絶縁膜3によって塞がれ
ることが無くなるため、溝2の内部に低密度の絶縁体が
生じることがなく、従って溝2を絶縁膜3によって均一
に被覆することができる。
【0029】これを従来の方法の例と比較すると、従来
では、例えば幅0.3μm、深さ1.0μmのアスペク
ト比3以上の溝を絶縁膜で埋める場合に、溝の底部に巣
ができる場合があった。これに対して、この実施の形態
では、このような溝においても巣が形成されることがな
く、充分な密度の絶縁膜により溝を埋めることができ
る。
【0030】以上をさらに具体的に述べると、半導体基
板のトレンチ分離をCVD法等を用いて絶縁膜によって
埋め込む際に、半導体基板の厚さ方向、すなわち、トレ
ンチ分離の溝の深さ方向に温度勾配をもたせ、トレンチ
分離の溝の深い部分を高温に、浅い部分(基板表面付近
の部分)を低温として表面反応速度に差をもたせる。こ
のことで、絶縁膜はトレンチ分離の深い部分から被覆し
ていくことになり、絶縁膜被覆性のよいトレンチ分離を
形成することができる。
【0031】このように、この実施の形態によれば、ト
レンチ分離構造をもつ半導体デバイスにおいて、被覆性
よく絶縁膜を埋め込み、素子分離の特性を向上させるこ
とができる。一般的に言えば、被覆性のよい、埋め込み
特性の優れた絶縁膜を形成することができる。
【0032】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2による、半導体デバイスの製造装置、具体的には
絶縁膜の形成装置の構成を示す図である。図4におい
て、15は半導体基板1を表面から過熱するための加熱
手段(第2の加熱手段)であり、具体例としてはハロゲ
ンランプを示す。この場合、裏面側のハロゲンランプ1
4による半導体基板1の裏面加熱に比べて、表面側のハ
ロゲンランプ15による表面加熱を小さくする。このた
めハロゲンランプ15の出力をハロゲンランプ14の出
力より小さくする、あるいは半導体基板1との距離を調
整する。例えば、裏面のハロゲンランプ14の出力を3
0kWとし、表面側のハロゲンランプ15の出力を5kWと
する。その他の構成部分は図1と同様であるから、重複
説明を省略する。このように構成した装置において、実
施の形態1で説明したのと同様に半導体基板1の表面に
絶縁膜を形成する。
【0033】この実施の形態によれば、実施の形態1と
同様に、被覆性のよい、埋め込み特性の優れた絶縁膜を
形成することができる。さらに、この実施の形態では、
半導体基板1の表面側にもハロゲンランプ15を設けた
ことにより、半導体基板1の表面温度を制御することが
できる。したがって、半導体基板1の裏面だけを加熱す
る実施の形態1の場合に比べて、半導体基板1の表面に
成長する絶縁膜の膜厚制御性を向上させることができ
る。また、半導体基板1の表面と裏面との温度差の制御
性がよくなる。これにより、溝2の底部から成長する絶
縁膜の制御性を向上させることができる。
【0034】実施の形態3.図5は、この発明の実施の
形態3による、半導体デバイスの製造装置、具体的には
絶縁膜の形成装置の構成を示す図である。図5におい
て、16は半導体基板1の表面加熱の加熱調整手段であ
り、具体的には例えば石英板を用いる。この石英板16
は、半導体基板1を表面から加熱するためのハロゲンラ
ンプ15と、半導体基板1との間に挿入されており、ハ
ロゲンランプ15からの熱線の透過を調整し、半導体基
板1の表面温度を調整する。その他の構成部分は図4と
同様であるから、重複説明を省略する。
【0035】この場合、石英板16を挿入することによ
り、表面側のハロゲンランプ15の出力が例えば裏面側
のハロゲンランプ14の出力と同等であっても、表面の
加熱を裏面に比べて抑制することができる。また、石英
板16に熱透過度の異なるものを用いることにより表面
加熱量を調整することもできる。このように構成した装
置において、実施の形態1で説明したのと同様に半導体
基板1の表面に絶縁膜を形成する。
【0036】この実施の形態によれば、実施の形態2と
同様に、被覆性のよい、埋め込み特性の優れた絶縁膜を
形成することができる。さらに、この実施の形態では、
半導体基板表面の加熱温度を制御できるようにしたの
で、表面に形成する絶縁膜の膜厚制御性を向上させるこ
とができる。
【0037】実施の形態4.図6は、この発明の実施の
形態4による、半導体デバイスの製造装置、具体的には
絶縁膜の形成装置の構成を示す図である。図6におい
て、13Aは絶縁膜を形成するための反応性ガスをチャ
ンバ11に導入するガス導入手段であり、具体例として
はノズルである。しかし、この実施の形態の場合、実施
の形態1とは異なり、ノズル13Aはチャンバ11の中
に延び、反応性ガスを半導体基板1の表面に吹き付ける
ように構成されている。その他の構成部分は図1と同様
であるから、重複説明を省略する。
【0038】この場合、ノズル13Aの吹き出し口を半
導体基板1の表面に向けて配置することにより、絶縁体
の材料ガスにより半導体基板1の表面を冷却し、半導体
基板1の表面温度を裏面温度に対してさらに温度差をつ
けることができる。すなわち、半導体基板1の温度より
も十分低温である材料ガスを半導体基板1の表面に吹き
付けることによって、表面温度を効果的に下げることが
でき、半導体基板の表面と裏面に温度差を充分につける
ことができる。一般に、ノズル13Aを介してTEOS
ガスを供給する配管の温度は100℃程度とされるの
で、TEOSガスにより半導体基板1の表面を充分に冷
却することができる。このように構成した装置におい
て、実施の形態1で説明したのと同様に半導体基板1の
表面に絶縁膜を形成する。
【0039】この実施の形態によれば、実施の形態1と
同様に、被覆性のよい、埋め込み特性の優れた絶縁膜を
形成することができる。さらに、この実施の形態では、
半導体基板1の裏面だけを加熱する実施の形態1に比べ
て、半導体基板1の表面温度を裏面温度に比べてさらに
下げることが可能となることから、半導体基板1の表面
に形成される絶縁体の形成速度が実施の形態1に比べて
小さくなり、実施の形態1に比べてさらに半導体基板1
の溝の開口部分が塞がりにくくなるようにすることがで
きる。
【0040】実施の形態5.図7は、この発明の実施の
形態5による半導体デバイスの製造方法を説明するため
の図である。図7に示すように、この実施の形態では、
絶縁膜を形成しようとする半導体基板1の表面におい
て、溝2を除く部分に予め凹凸8を形成しておくもので
ある。この表面の凹凸8は、その形状、凹凸の大きさな
どは適宜に選択してよい。言い換えれば、表面を粗面化
するといってもよい。
【0041】この実施の形態では、このように表面に素
子分離用などの溝が形成された半導体基板の溝以外の表
面を予め粗面化しておき、この半導体基板を実施の形態
1〜4で説明したような絶縁膜の形成装置により、その
表面に絶縁膜を形成する。絶縁膜の形成方法は、実施の
形態1〜4で述べたところと同様であるから、重複説明
は省略する。
【0042】このようにすれば、半導体基板1の表面か
ら熱放散がしやすくなり、半導体基板1の表面温度を裏
面温度に対してさらに下げることができる。このことに
より、半導体基板裏面だけを加熱する実施の形態1に比
べて、半導体基板1の表面温度を裏面温度に比べて下げ
ることが可能となることから、半導体基板1の表面に形
成される絶縁体の形成速度が実施の形態1に比べて小さ
くなり、実施の形態1に比べて、半導体基板1に形成さ
れた溝の開口部分が塞がりにくくなるようにすることが
できる。
【0043】なお、以上の各実施の形態では説明を省略
したが、半導体基板1には一般に複数の溝が形成され、
この溝により半導体基板の表面が分離され、分離された
各領域に半導体デバイスが形成される。つまり、複数の
溝2は素子形成領域を分離する分離溝として機能する。
また、上記の各実施の形態のように絶縁膜3が形成され
たのち、絶縁膜3は一般にエッチバックされて、溝2に
のみ絶縁膜3が残され、絶縁膜が除去された領域にトラ
ンジスタ、容量など素子が形成され回路が形成される。
【0044】以上においては、素子分離用の溝(トレン
チ)に絶縁膜を埋める場合について説明した。例えば、
この発明は、DRAM,SRAMなどの半導体メモリーをはじめ
各種の半導体デバイスに適用される。しかし、この発明
はこのような例に限られるものではなく、半導体デバイ
スにおいて、広く溝ないしトレンチに絶縁膜あるいは誘
電体膜などを形成する場合に適用できるものである。例
えば、キャパシタトレンチの形成において、トレンチに
誘電体を埋め込む場合にも有効に適用できるものであ
る。
【0045】さらにまた、上記の各実施の形態で説明し
た絶縁膜の形成に至るまでの半導体デバイスの製造工
程、また、絶縁膜を形成したあとの製造工程は、特にこ
の発明の特徴点ではなく、一般に行われている製造工程
を実施するので、その詳細はここでは記載しない。しか
し、この発明は、上記の各実施の形態のいずれかによる
絶縁膜の形成方法を含む半導体デバイスの製造方法を提
供するものである。また、これにより、半導体基板の表
面に形成された溝に、被覆性よく絶縁膜を埋め込んだ半
導体デバイスを提供するものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明において
は、半導体基板の表面に形成された溝を絶縁膜で被覆す
る工程において、半導体基板の裏面の温度を高くして表
面と裏面に温度差をつけることにより、半導体基板の裏
面により近い溝の底部で絶縁膜の形成速度を速くし、溝
の表面開口部付近と溝の底部付近とで絶縁膜の形成速度
に差をつける。これにより、溝の底面部から絶縁体を形
成していくことが可能となり、溝の内部により被覆性の
優れた絶縁膜を形成することができる。具体的には、ト
レンチ分離構造をもつ半導体デバイスにおいて、被覆性
よく絶縁膜を埋め込み、素子分離の特性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による、半導体製造装置
としての絶縁膜形成装置の概略構成を示す図である。
【図2】 本発明の各実施の形態による絶縁膜の形成に
ついて説明するための図である。
【図3】 本発明の各実施の形態による絶縁膜の形成に
ついて説明するための図である。
【図4】 本発明の実施の形態2による絶縁膜形成装置
の概略構成を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態2による絶縁膜形成装置
の概略構成を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態2による絶縁膜形成装置
の概略構成を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態2による絶縁膜形成装置
の概略構成を示す図である。
【図8】 従来技術による絶縁膜の形成について説明す
るための図である。を示す断面模式図を示している。
【図9】 従来技術による絶縁膜の形成について説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 半導体基板、 2 溝(トレンチ)、 3 絶縁
膜、 4 表面開口部、5 側面部、 6 底部、 1
1 チャンバ(処理槽)、 12 半導体基板保持具、
13,13A ノズル(ガス導入手段)、 14 ハ
ロゲンランプ(第1の加熱手段)、 15 ハロゲンラ
ンプ(第2の加熱手段)、 16 石英板(加熱調整手
段)。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に溝が形成された半導体基板におい
    て、上記半導体基板の溝の表面開口部分に比べて溝の底
    部をより高温に保持しつつ上記溝を含む上記半導体基板
    の表面に絶縁膜を形成することを特徴とする半導体デバ
    イスの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記半導体基板の表面に比べて裏面をよ
    り高温に保持しつつ上記絶縁膜を形成することを特徴と
    する請求項1に記載の半導体デバイスの製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板における表面反応が気相反応
    に比べて支配的となる高真空状態において上記絶縁膜を
    形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導
    体デバイスの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記半導体基板の裏面を加熱して上記絶
    縁膜を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の半導体デバイスの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記半導体基板の裏面を加熱するととも
    に、上記半導体基板の表面を裏面より低温に加熱して上
    記絶縁膜を形成することを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の半導体デバイスの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記半導体基板の表面に絶縁膜形用ガス
    を吹き付けて上記半導体基板の裏面より表面を低温にし
    て上記絶縁膜を形成することを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の半導体デバイスの製造方法。
  7. 【請求項7】 上記半導体基板の溝を除く表面を粗面化
    して上記半導体基板表面からの放熱を促進させつつ上記
    絶縁膜を形成することを特徴とする請求項1〜6のいず
    れかに記載の半導体デバイスの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の製造方
    法により製造されたことを特徴とする半導体デバイス。
  9. 【請求項9】 内部に収納された半導体基板の表面に絶
    縁膜を形成するための処理槽と、上記絶縁膜を形成する
    ための反応性ガスを上記処理槽に導入する反応性ガス導
    入手段と、上記処理槽内に収納された上記半導体基板を
    裏面から加熱する第1の加熱手段とを備え、上記半導体
    基板を裏面から加熱して上記半導体基板の表面に絶縁膜
    を形成するようにしたことを特徴とする半導体デバイス
    の製造装置。
  10. 【請求項10】 上記処理槽内に収納された上記半導体
    基板を表面から加熱する第2の加熱手段を備え、上記半
    導体基板の裏面に比べ表面をより低い温度に加熱して上
    記半導体基板の表面に絶縁膜を形成するようにしたこと
    を特徴とする請求項9に記載の半導体デバイスの製造装
    置。
  11. 【請求項11】 上記第2の加熱手段と上記半導体基板
    表面との間に加熱調整手段を備え、上記半導体基板の表
    面加熱を調整するようにしたことを特徴とする請求項1
    0に記載の半導体デバイスの製造装置。
  12. 【請求項12】 上記反応性ガス導入手段は、上記反応
    性ガスを上記半導体基板の表面に吹き付けて上記半導体
    基板の表面温度を調整するように構成したことを特徴と
    する請求項9〜11のいずれかに記載の半導体デバイス
    の製造装置。
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