JPH11213465A - 光記録保護膜の製造方法 - Google Patents

光記録保護膜の製造方法

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Publication number
JPH11213465A
JPH11213465A JP10014057A JP1405798A JPH11213465A JP H11213465 A JPH11213465 A JP H11213465A JP 10014057 A JP10014057 A JP 10014057A JP 1405798 A JP1405798 A JP 1405798A JP H11213465 A JPH11213465 A JP H11213465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
purity
zinc sulfide
protective film
sputtering
optical recording
Prior art date
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Pending
Application number
JP10014057A
Other languages
English (en)
Inventor
Terushi Mishima
昭史 三島
Soichi Fukui
総一 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP10014057A priority Critical patent/JPH11213465A/ja
Publication of JPH11213465A publication Critical patent/JPH11213465A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ビームを用いて情報の記録および消去を行
う光ディスクなどの光メディアに用いられる、均一な膜
厚分布の保護膜を形成する。 【解決手段】 純度:99.999重量%以上の高純度
二酸化ケイ素:10〜30mol%を含有し(更に、酸
化アルミニウムを10〜1000ppm含有しても良
い)、残りが純度:99.999重量%以上の高純度硫
化亜鉛からなり、相対密度が90%以上有する焼結体
で、α型結晶の硫化亜鉛とβ型結晶の硫化亜鉛との比率
が、0.3 ≦ α/β ≦ 0.95の範囲にあるス
パッタリングターゲットを用いてスパッタリングするこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ビームを用い
て情報の記録および消去を行う光ディスクなどの光メデ
ィアに用いられる保護膜を形成するための硫化亜鉛−二
酸化ケイ素焼結体からなるスパッタリングターゲットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ビームを用いて情報の記録および消去
を行う光ディスクなどの光メディアに用いられる保護膜
を形成するためのスパッタリングターゲットとして、純
度:99.999重量%以上の高純度二酸化ケイ素と純
度:99.999重量%以上の高純度硫化亜鉛からな
り、相対密度が90%以上有する焼結体からなるスパッ
タリングターゲットは知られている(特開平6−657
25号公報参照)。この従来の光記録保護膜形成用スパ
ッタリングターゲットは、純度:99.999重量%以
上の高純度硫化亜鉛に対し、純度:99.999重量%
以上の高純度二酸化ケイ素粉末を添加し混合して、得ら
れた混合粉末を加圧後焼結することにより製造すること
も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年光記録保
護膜に対する性能要求、特に膜厚分布の均一性の要求が
一層厳しくなり、成膜速度を多少犠牲にしても膜厚分布
の均一性が第1の要求課題となってきた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
膜厚分布の均一性に影響を及ぼすターゲットの物性に着
目して、膜厚分布の均一な成膜が可能な光記録保護膜形
成用スパッタリングターゲットを得るべく研究を行なっ
た結果、ターゲットの結晶性、特に高温安定相であるα
型結晶の硫化亜鉛(六方晶、以下αという)の存在が膜
厚分布の均一性に著しい効果を有するという知見を得た
のである。
【0005】この発明は、かかる知見に基づいて成され
たものであって、以下の発明からなる。 (1)純度:99.999重量%以上の高純度二酸化ケ
イ素:10〜30mol%を含有し、残りが純度:9
9.999重量%以上の高純度硫化亜鉛からなり、相対
密度が90%以上を有する焼結体であり、α型結晶の硫
化亜鉛とβ型結晶の硫化亜鉛の比率が、0.3 ≦ α
/β ≦ 0.95の範囲にあることを特徴とするスパ
ッタリングターゲットを用いてスパッタリングすること
を特徴とする光記録保護膜の製造方法。 (2)純度:99.999重量%以上の高純度二酸化ケ
イ素:10〜30mol%と、さらに、酸化アルミニウ
ムを10〜1000ppm含有し、残りが純度:99.
999重量%以上の高純度硫化亜鉛からなり、相対密度
が90%以上有する焼結体であり、α型結晶の硫化亜鉛
とβ型結晶の硫化亜鉛の比率が、0.3≦ α/β ≦
0.95の範囲にあることを特徴とする光記録保護膜
形成用スパッタリングターゲットを用いてスパッタリン
グすることを特徴とする光記録保護膜の製造方法。 (3)高周波マグネトロンスパッタリング法で、基板温
度20〜300℃、Ar雰囲気圧力0.001〜0.1
torr、投入電力100〜1000Wの条件でスパッ
タリングすることを特徴とする(1)または(2)に記
載の光記録保護膜の製造方法。
【0006】なお、本発明において、α型結晶の硫化亜
鉛とβ型結晶の硫化亜鉛の比率は、X線回折法により求
めた各々の第1ピーク値((100)αと(111)
β)の比率を測定して求めたものである。
【0007】この発明の光記録保護膜形成用スパッタリ
ングターゲットは、α型結晶の硫化亜鉛とβ型結晶の硫
化亜鉛の比率が、0.3 ≦ α/β ≦ 0.95の
範囲にあることを特徴としており、好ましくは0.5
≦ α/β ≦ 0.95より好ましくは0.7 ≦
α/β ≦ 0.95であることを要するが、従来、硫
化亜鉛の焼結体からなるスパッタリングターゲット中の
α・β相の制御に着目した研究例は乏しく、わずかの製
造条件の違いによってα/βの比率が大きく変動するた
め、工業的に再現性のよいα/βの制御は、本発明によ
って初めて達成された。この発明の光記録保護膜形成用
スパッタリングターゲットに含まれるα/βの比率を
0.3以上に限定した理由は、0.3未満では膜厚分布
の均一性が得られず、0.95以下に限定した理由は、
成膜速度が実用程度以下に低下することによるものであ
る。この発明の光記録保護膜形成用スパッタリングター
ゲットに含まれるα/βの比率の一層好ましい範囲は、
0.5 ≦ α/β ≦ 0.95であり、さらに好ま
しくは、0.7 ≦ α/β ≦ 0.95である。ま
た、本発明のスパッタリング法は、高周波マグネトロン
スパッタリング法が好ましく、スパッタリング時の基板
温度は20〜300℃が好ましく、100〜280℃で
あるとより好ましい。スパッタリング時のAr雰囲気圧
力は0.001〜0.1torrが好ましく、0.00
3〜0.05torrであるとより好ましい。スパッタ
リング時の投入電力は、100〜1000Wが好まし
く、150〜600Wであるとより好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明ターゲットのα/β
の比率を制御した製造方法について述べる。原料粉末と
して、平均粒径:4±1μmに制御され、1050℃で
1〜5時間熱処理を経た、純度:99.999重量%以
上の高純度ZnS粉末、平均粒径:10μmを有し純
度:99.999重量%以上の高純度SiO2 粉末を
用意し、これら原料粉末を配合し、ポットミルにて攪拌
混合し、得られた混合粉末をホットプレスの黒鉛型に充
填し、アルゴン雰囲気中、圧力:150kg/cm2、
温度:1000〜1150℃の条件で3〜5時間のホッ
トプレスを行い、最高保持温度からの冷却速度を制御し
つつ、ターゲットを製造した。表1に示される成分組成
を有し、直径:75mm、厚さ:5mmの寸法を有する
円盤状の本発明ターゲット1〜4、比較ターゲット5〜
6を製造した。
【0009】これら本発明ターゲット1〜4、比較ター
ゲット5〜6を高周波マグネトロンスパッタリング装置
にセットし基板温度:250℃、Ar雰囲気圧力:5×
10 -3torrの条件に保持し、電力:200W、スパ
ッタ時間:1分間でスパッタを行い、スパッタ終了後に
得られたスパッタ膜の膜厚分布を、段差計(ランクテー
ラーホブソン社製タリステップ)により測定し、その結
果を表2に示した。測定用の基板にはガラスを用いター
ゲット中心直上に対し、半径:10mmおび半径:15
mmの位置に4枚ずつ90°ピッチで配置し膜厚測定試
料とした。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【発明の効果】表2に示される結果から、α/βの比率
を変化させることにより、膜厚分布が十分制御されてお
り、平均成膜速度も300nm/分以上が得られた。
【0013】上述のように、この発明は、α/βの比率
を変化させることにより、膜厚分布の制御可能な光記録
保護膜形成用スパッタリングターゲットを提供すること
ができるので、光メディア産業の発展に大いに貢献し得
るものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純度:99.999重量%以上の高純度
    二酸化ケイ素:10〜30mol%を含有し、残りが純
    度:99.999重量%以上の高純度硫化亜鉛からな
    り、相対密度が90%以上を有する焼結体であり、α型
    結晶の硫化亜鉛とβ型結晶の硫化亜鉛の比率が、0.3
    ≦ α/β ≦ 0.95の範囲にあることを特徴と
    するスパッタリングターゲットを用いてスパッタリング
    することを特徴とする光記録保護膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 純度:99.999重量%以上の高純度
    二酸化ケイ素:10〜30mol%と、さらに、酸化ア
    ルミニウムを10〜1000ppm含有し、残りが純
    度:99.999重量%以上の高純度硫化亜鉛からな
    り、相対密度が90%以上有する焼結体であり、α型結
    晶の硫化亜鉛とβ型結晶の硫化亜鉛の比率が、0.3
    ≦ α/β ≦ 0.95の範囲にあることを特徴とす
    る光記録保護膜形成用スパッタリングターゲットを用い
    てスパッタリングすることを特徴とする光記録保護膜の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 高周波マグネトロンスパッタリング法
    で、基板温度20〜300℃、Ar雰囲気圧力0.00
    1〜0.1torr、投入電力100〜1000Wの条
    件でスパッタリングすることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の光記録保護膜の製造方法。
JP10014057A 1998-01-27 1998-01-27 光記録保護膜の製造方法 Pending JPH11213465A (ja)

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Effective date: 20020521