JPH11213230A - 商品若しくは商品見本の照明構造 - Google Patents

商品若しくは商品見本の照明構造

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JPH11213230A
JPH11213230A JP2911698A JP2911698A JPH11213230A JP H11213230 A JPH11213230 A JP H11213230A JP 2911698 A JP2911698 A JP 2911698A JP 2911698 A JP2911698 A JP 2911698A JP H11213230 A JPH11213230 A JP H11213230A
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JP2911698A
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Kunio Hayashi
邦男 林
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IZ KK
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IZ KK
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品若しくは商品見本の陳列部において商品
若しくは商品見本の効果的かつ効率的な照明を行うこと
のできる新たな照明構造を提供する。 【解決手段】 反射板31の上端部にフック部32を取
付け、このフック部32を表示押さえ板24の上部に係
合させる。反射板31には、下部において前後方向に対
して比較的緩い傾斜角を有する下反射面部31aと、こ
の下反射面部31aに折曲部を介して連続し、下反射面
部31aよりも急な傾斜角を有する中反射面部31b
と、中反射面部31bに折曲部を介して連続し、中反射
面部31bよりも急な角度を有する上反射面部31cと
が設けられる。反射板31は、蛍光管13と商品見本1
2との間の略前方位置に配置され、蛍光管13から前方
に照射される光を商品見本12の側において後方へ向け
るように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は商品若しくは商品見
本の照明構造に係り、特に、自動販売機の商品見本を照
明する場合に好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動販売機の商品見本を照明する
ための照明構造としては、たとえば、透光性の背面板の
背後に光源を配置して、背面板の前方に商品を陳列し、
背面板を透過する光によって商品見本を照らす構造や、
商品の陳列部の上部若しくは下部に蛍光管などの光源を
配置し、商品の上方又は下方から光を当てる構造などが
ある。
【0003】図4は従来の自動販売機の見本陳列部の一
例を示すものであり、見本陳列部の一部を拡大して示す
概略縦断面図である。自動販売機の本体に固定された見
本陳列部1の背面板10に前方に突出する陳列棚11が
取り付けられており、陳列棚11の上には商品見本12
が配置されている。陳列棚11の下には直管状の蛍光管
13が配置され、その両端部は図示しないソケットに装
着されている。
【0004】見本陳列部1の前面を覆う前面パネル2は
開閉可能に構成され、図示しない枠体の内側に固定され
た合成樹脂などからなる透明パネル21と、枠体の内側
にわたされた金属製の操作枠22と、操作枠22に取り
付けられた操作スイッチ23と、操作枠22の上部に固
定された表示押さえ板24と、表示押さえ板24と透明
パネル21との間に介挿された表示板25とを備えてい
る。
【0005】蛍光管13は、図示下方に配置された図示
しない下段の商品見本を上方から照らし出すようになっ
ており、図示の商品見本12は上方に配置された図示し
ない蛍光管によって照らし出されるように構成されてい
る。なお、後述するように陳列棚11にスリットを設け
て、蛍光管13の光が商品見本12を下方から、或いは
上下双方から照らし出すように構成する場合もあり、ま
た、この場合には、商品見本の底面を開放した構造とす
るとともに商品見本の周面を透光性を備えたものにする
ことによって、下方から照射される光を商品見本の内部
へと導き、商品見本自体が内部から光を発するように構
成する場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
自動販売機の見本陳列部1においては、商品見本12の
上方及び/又は下方から光を当てるようになっているた
め、前面パネル2を通して図示左から商品見本を見たと
き、商品見本12の周囲や背景は明るいものの、それに
較べて商品見本自体、特に商品見本の正面部が周囲より
も暗くなってしまうという問題点がある。これは、照明
光が商品見本の上下から当たるために商品見本の正面に
光が当たりにくいからであり、見本陳列部1の背面板1
0を透光性とし、背後から光を当てる場合も同様であっ
て、いずれにしても肝心の商品見本が周囲よりも暗く視
認されてしまい、商品見本が見にくくなるとともに宣伝
効果が薄くなるという問題点がある。
【0007】この場合、見本陳列部1内の照度を高めて
商品見本の視認性を上げることもできるが、このように
すると照明に費やす電力が大きくなってしまうととも
に、商品自体を周囲よりも引き立たせることはできな
い。このような問題点は自動販売機の見本陳列部に限ら
ないが、特に商品や商品見本をコンパクトに陳列する必
要のある場所で重大かつ克服困難な問題点となってい
る。また、店頭や店内にある見本陳列部やショーウィン
ドーなどにおいても上述の問題点は重要である。さら
に、見本の陳列に限らず、商品自体の陳列部においても
同様の問題点がある。
【0008】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、その課題は、商品若しくは商品見本の陳列部
において商品若しくは商品見本の効果的かつ効率的な照
明を行うことのできる新たな照明構造を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、商品若しくは商品見本と、該
商品若しくは商品見本の周囲のいずれか一側に配置され
た光源と、前記商品若しくは前記商品見本と前記光源と
の間の略前方位置に配置された光偏向手段とを有し、該
光偏向手段は、前記光源から前方に発せられた光を前記
商品若しくは前記商品見本寄りにおいて後方に向けるよ
うに構成されていることを特徴とする商品若しくは商品
見本の照明構造である。
【0010】この手段によれば、光源から発せられた光
は、商品若しくは商品見本と光源との間の略前方位置に
配置された光偏向手段により商品若しくは商品見本寄り
において後方に向けられるため、商品若しくは商品見本
が光偏向手段により前方から照らし出されることになる
から、商品若しくは商品見本の視認性を向上させること
ができるとともに、照明の光量を増大させることなく有
効かつ効率的に照明を行うことができる。
【0011】ここで、前記光偏向手段は、前記光源の略
前方位置において前後方向に対して緩い角度に形成され
た緩角反射面部と、該緩角反射面部よりも前記商品若し
くは前記商品見本に近い部分において前後方向に対して
急な角度に形成された急角反射面部とを備えており、前
記光源から発せられた光のうちの少なくとも一部が前記
緩角反射面部と前記急角反射面部にて順次反射されるよ
うに構成されていることが好ましい。
【0012】この手段によれば、異なる角度に形成され
た緩角反射面部と急角反射面部とを設けることによっ
て、光源から前方に放出された光を後方へと向けるのに
簡単な構造で足りるため、設置コスト及び設置容積を低
減することができる。また、光源寄りの部分に緩角反射
面部を形成し、商品若しくは商品見本寄りの部分に急角
反射面部を形成したことにより、緩角反射面部により光
源から放出された光をより多く商品若しくは商品見本側
に反射させることができるとともに、急角反射面部によ
り商品若しくは商品見本に向けて光を偏向させることが
できる。この場合には、光偏向手段を光源寄りに配置し
て商品若しくは商品見本が光偏向手段によって遮られな
いように構成しても光源の光を確実に商品若しくは商品
見本に向けて反射させることができる。
【0013】上記各手段においては、前記光偏向手段
は、前記商品若しくは前記商品見本を陳列し配置した陳
列部を開閉可能に前方から覆うように構成された前面パ
ネルに取り付けられていることが好ましい。この手段に
よれば、光偏向手段を前面パネルに取り付けることによ
り、前面パネルを開くと光偏向手段もまた陳列部から引
き離されるので、陳列部のメンテナンス作業を容易に行
うことができる。
【0014】上記各手段においてはまた、前記光偏向手
段は、前記商品若しくは前記商品見本を陳列する陳列棚
に対して取り付けられ、該陳列棚の前端より間隔をもっ
て配置されていることが好ましい。この手段によれば、
陳列棚に対して取り付けられることによって、陳列棚上
に配置された商品若しくは商品見本に対して並びにこれ
らに対して配置される光源に対して、所望の照明効果を
与えるように取付位置を調整することが容易になり、精
度良く取り付けることが可能になる。
【0015】なお、上記のいずれかの手段において、光
偏向手段としては、1又は複数の折曲部を備えた単一の
反射板、湾曲した反射面を備えた単一の反射板などであ
ってもよく、また、同様の手段を複数組の反射板によっ
て構成してもよく、さらに、プリズム、導光板、光ファ
イバーなどの他の導光手段を用いてもよい。
【0016】なお、光偏向手段は商品若しくは商品見本
と光源との間の略前方位置に配置されているが、具体的
には、光源から前方へ照射される光であって、商品若し
くは商品見本に照射されない光をなるべく広く集めるこ
とが好ましいことから、光偏向手段の一部は光源の前方
のなるべく広い領域に存在していることが好ましい。し
たがって、光偏向手段、特に反射板を、光源の略前方位
置から商品若しくは商品見本と光源との間の前方位置ま
で伸びるように形成することにより、商品若しくは商品
見本を視覚から隠すことなく良好な視認性を確保しつ
つ、明るく照らすことが可能になる。この場合、光偏向
手段から商品若しくは商品見本へと向かう照明光は後方
へ向けて斜めに進む光となる。
【0017】上記各手段において、前後方向とは、商品
若しくは商品見本を視認する視認方向であり、前方とは
商品若しくは商品見本の陳列部から視認者へと向かう方
向を指し、後方とはその逆方向を指す。一側とは、商品
若しくは商品見本に対する陳列部の陳列面上の一つの周
囲方向(前面側から商品若しくは商品見本を見た場合に
おける周囲方向の意)の、すなわち、上下左右、その間
の方向をも含めたいずれかの方向を指す。
【0018】上記各手段は、特に、自動販売機の商品若
しくは商品見本の陳列部のように、陳列空間が狭く限ら
れているとともに照明量も限られ、照明による電力消費
量を低減したい場所において非常に効果的である。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る商品若しくは商品見本の照明構造の実施形態につ
いて説明する。なお、以下に説明する各実施形態はいず
れも自動販売機の商品見本の照明構造に関するものであ
るが、本発明はこのような実施形態に限定されるもので
はない。
【0020】(第1実施形態)図1は本実施形態の照明
構造を示す、自動販売機の見本陳列部1の拡大縦断面図
である。ここで、上記従来の図4に示すものと同一部分
には同一符号を付し、その説明は省略する。本実施形態
では、断面が2ヶ所で折曲した形状の反射板31の上端
部に一体の若しくは合成樹脂製のフック部32を取付
け、このフック部32を表示押さえ板24の上部に係合
させている。反射板31は、アルミニウム合金の表面上
に透明な酸化物膜をコーティングしたものである。反射
板としてはステンレス板の表面上にアルミニウムを蒸着
したり、鏡面研磨するなどの種々の方法で形成したもの
を用いることができる。この反射板31は見本陳列部1
に沿って図の紙面方向に延長した形状を備えている。
【0021】反射板31には、下部において前後方向
(視認方向、すなわち、図示左右方向)に対して比較的
緩い傾斜角を有する下反射面部31aと、この下反射面
部31aに折曲部を介して連続し、下反射面部31aよ
りも急な傾斜角を有する中反射面部31bと、中反射面
部31bに折曲部を介して連続し、中反射面部31bよ
りも急な角度を有する上反射面部31cとが設けられて
いる。この反射板31は、表示押え板24の上部にフッ
ク部32を係合させることにより、蛍光管13と商品見
本12との間の略前方位置に配置される。
【0022】本実施形態では、蛍光管13から放たれる
光のうち、前方に放出される光の一部が反射板31によ
って上方に向けて反射される。反射板31のうち下反射
面部31aは、主に蛍光管13から放射される光を中反
射面部31bや上反射面部31cに向けて反射させる。
中反射面部31bは、蛍光管13から直接照射される光
を斜め上方に反射させるとともに、下反射面部31aか
ら反射されてきた光を上方や上反射面部31cに向けて
反射させる。上反射面部31cは、主に下反射面部31
aや中反射面部31bから反射されてきた光を後方斜め
上に向けて反射させる。
【0023】反射板31は、要求される照明度合いに応
じて適宜に形成することができ、反射板31の位置や全
体的な面積、寸法などを適宜に設定することも可能であ
り、さらにまたその形状を変えることによって反射効果
を変えることもできる。たとえば、商品見本12の前面
部の照明効果を高めたい場合には蛍光管13からの光の
取り込み量を増加させるために蛍光管13に臨む反射面
の面積を増大させればよい。また、蛍光管13の光を充
分に表示板25に透過させたい場合には反射板31の下
端部を上方に引き上げて表示板25へ向かう光を遮らな
いように構成することもできる。
【0024】また、下反射面部31aから上反射面部3
1cまでの相互間の角度差を小さくすれば、上方へと反
射される光の照射方向を広く形成することができ、相互
の角度差を大きくすれば、蛍光管13からの光を大きく
屈折させて反射光を比較的狭い範囲に集中させることが
できる。反射面部の角度は、たとえば、上反射面部31
cの場合、垂直面よりもさらに角度を付け、斜め下方を
向いた反射面となっていてもよい。なお、反射板31は
単一の反射面を備えていてもよく、或いは2つの反射面
部のみを備えていてもよい。さらに、全体として蛍光管
13及び商品見本12の側に向けて滑らかに湾曲した形
状であってもよい。この場合には湾曲した下端部近傍の
反射面は水平方向に対して緩い角度の反射面となり、上
端部近傍の反射面は垂直方向に近い急角度の反射面とな
る。
【0025】この実施形態によれば、反射板31によっ
て、本来、下方にある商品見本を上方から照明するため
の蛍光管13の光のうち殆ど利用されていない光の一部
を、上方に配置された商品見本12の前面を照らすよう
に反射させ、利用できるようにするので、商品見本の正
面部を効率的に照明することができる。
【0026】また、この実施形態では、反射板31が前
面パネルに固定されているので、見本陳列部1内の商品
見本12や蛍光管13などの清掃、交換、修理時などに
おいて、反射板31がじゃまになることがないという利
点がある。
【0027】さらに、この実施形態では、光源である蛍
光管13の前方に配置された下反射面部31aは前後方
向に対して緩い傾斜角度に形成されているため、光源か
らの光は浅い反射角度で反射され、商品見本12側に形
成された中反射面部31bや上反射面部31cによって
さらに反射されて斜め上の後方に向けて光を照射するこ
とができる。このような構造によって、陳列棚11の前
端部を適宜に迂回して光を商品見本12に当てることが
できるとともに、反射板13を商品見本12の前方位置
に配置する必要がなくなり、商品見本12の視界を反射
板13によって遮ることなく構成できる。すなわち、視
認方向に対して緩い傾斜角度の下反射面部31a(或い
は中反射面部31b)によって光源の光を光源の前方位
置においてより広範囲に集め、視認方向に対して急角度
の上反射面部31c(或いは中反射面部31b)によっ
て商品見本12を斜め下方から照らすようにしているの
で、照射光量を低下させることなく、反射板31の視界
の遮りを無くして商品見本12の視認性を確保すること
ができる。
【0028】(第2実施形態)次に、図2を参照して本
発明に係る第2実施形態について説明する。この実施形
態において、上記第1実施形態と同一部分には同符号を
付し、その説明は省略する。本実施形態では、反射板3
1が断面U字状の若しくは可撓性の接続具33を介して
透明アクリル樹脂からなる透光性板34に接続され、こ
の透光性板34を透明パネル21と表示押さえ板24と
の間に挿入することによって反射板31を前面パネル2
に取り付けている。
【0029】ここで、透光性板34を第1実施形態にお
ける表示板25の代わりに所定の表示内容を表したもの
とすることもでき、或いは、表示を表示押さえ板24自
体に施して、表示押え板24に表された表示をそのまま
透過して視認可能にするように透光性板34を透明に構
成してもよい。
【0030】(第3実施形態)次に、図3を参照して本
発明に係る第3実施形態について説明する。この実施形
態において上記第1実施形態と同一部分には同符号を付
し、その説明は省略する。本実施形態では、反射板31
の長手方向の両端部、すなわち、図の紙面と直交する方
向の両端部に取付具35を取付け、この取付具35を陳
列棚11の図の紙面と直交する方向の両端部に固定する
ようにして反射板31を固定している。この場合、蛍光
管13の放射した光を反射板31によって上方に配置さ
れた商品見本12の前面部に照射する必要があるので、
取付具35によって反射板31の反射面と陳列棚11の
前端部との間には光を陳列棚11の下方から上方へと通
過させるための間隔が存在するように構成されている。
【0031】この実施形態では、前面パネル2を開閉さ
せても反射板31が商品見本12や蛍光管13に対して
移動しないので、反射板31の商品見本12及び蛍光管
13に対する位置調整が容易かつ正確に行えるという利
点がある。
【0032】
【実施例】次に、上記の第1実施形態及び第2実施形態
に記載したように取り付けられた反射板31を実際に清
涼飲料水用の自動販売機に装着して照明効果を確認し
た。この自動販売機の見本陳列部1には、上下2段の陳
列棚上にそれぞれ10個ずつ飲料ピン又は飲料缶が配列
され、上段の陳列棚の上方に広い広告表示部を備えた背
面板を背後に備えており、上段の陳列棚の上方には上記
広告表示部を間にして約30cm離れた位置に蛍光管1
3が配置され、上段の陳列棚の直下及び下段の陳列棚の
直下にそれぞれ蛍光管13が配置されている。上下2段
の陳列棚11の棚面には視認方向に伸びる長円形状の多
数のスリットが連続して形成されており、各陳列棚11
上に配置された商品見本12は上下両方から照明を受け
るように構成されている。
【0033】上記の自動販売機に取り付ける反射板31
としては、下反射面部31aの幅を12mm、中反射面
部31bの幅を10mm、上反射面部31cの幅を10
mmとし、下反射面部31aと中反射面部31bとの間
の角度を150度、中反射面部31bと上反射面部31
cとの間の角度を140度として成形したものを用い
た。そして、この反射板31を上反射面部31cが垂直
となる姿勢にて取付け固定した。このとき、反射板31
の下端部の高さは蛍光管13の中心軸線の高さとほぼ一
致し、また、反射板31の上端部の高さは陳列棚11の
高さとほぼ一致していた。
【0034】上記の自動販売機において、サンプルとし
て商品見本の代わりに現品(商品現物)を陳列棚上に配
置した場合と、中空のダミーサンプルを商品見本として
配置した場合について、それぞれ反射板31の有無によ
る商品若しくは商品見本の近傍の明るさを観察した。明
るさは、輝度計LS−100(ミノルタ社製)を自動販
売機の正面から2m離した場所における測定点と等しい
高さ位置に配置して測定し、外光による影響をさけるた
めに80cd/m2 で測定輝度を更正した。測定点は、
現物見本を配置した際には、上段の陳列棚の中央に配置
されたサンプルの上端部位置、下段の陳列棚の中央に配
置されたサンプルの上端部位置及び下段の陳列棚の中央
に配置されたサンプルの正面中心部位置とし、ダミーサ
ンプルを配置した際には、上段の陳列棚の中央に配置さ
れたサンプルの正面中心部位置及び下段の陳列棚の中央
に配置されたサンプルの正面中心部位置とした。このよ
うな測定について現品を配置した場合の結果を表1に、
ダミーサンプルを配置した場合の結果を表2に示す。
【0035】
【表1】 −現品サンプル− (単位cd/m2 ) ────────────────────────────────── 測定ポイント 反射板無し 反射板有り 輝度倍率 ────────────────────────────────── 上段サンプル上端 93.9 222.6 2.37 下段サンプル上端 837.9 1165.0 1.39 下段サンプル中央 25.4 79.3 3.12 ────────────────────────────────── 平 均 2.37 ──────────────────────────────────
【0036】
【表2】 −ダミーサンプル− (単位cd/m2 ) ────────────────────────────────── 測定ポイント 反射板無し 反射板有り 輝度倍率 ────────────────────────────────── 上段サンプル中央 56.6 111.3 1.97 下段サンプル中央 73.2 130.2 1.78 ────────────────────────────────── 平 均 1.88 ──────────────────────────────────
【0037】上記のように、現品サンプル、ダミーサン
プルのいずれにおいても、反射板31を取り付けること
によって、サンプル自体の輝度が著しく向上し、平均で
も2倍前後の明るさが得られている。特に、サンプルに
関して反射板無しの場合に暗い場所ほど、反射板を付け
たときに明るくなる程度が高くなっており、輝度倍率が
大きくなっているため、商品若しくは商品見本をより全
体的に均一に明るく照らし出していることになり、きわ
めて効果的であることが判る。
【0038】上記の表1及び表2は単なる輝度の測定結
果であるが、実際に視認すると、反射板が無い場合には
サンプルの輪郭は良好に視認できるものの、サンプルの
正面などに表された商標、ロゴなどは暗く、非常に視認
しにくいのに対し、反射板31を付けると、サンプル正
面の輝度が向上したことによってサンプルに付された商
標やロゴなどが明確に視認できるようになり、なにより
もサンプル自体が強く浮き上がって視認されるようにな
る。
【0039】また、反射板の無い場合において蛍光管1
3の光は見本陳列部から前面側へと出ていき難く、全体
として暗い印象があるのに対し、反射板を付けると光の
利用効率が向上し、上記のようにサンプルのみが浮かび
上がるだけでなく見本陳列部の照明量自体が多くなって
いるかのように全体的に明るく表示される。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、光源から発せられた光
は、商品若しくは商品見本と光源との間の略前方位置に
配置された光偏向手段により商品若しくは商品見本寄り
において後方に向けられるため、商品若しくは商品見本
が光偏向手段により前方から照らし出されることになる
から、商品若しくは商品見本の視認性を向上させること
ができるとともに、照明の光量を増大させることなく有
効かつ効率的に照明を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る商品若しくは商品見本の照明構造
の第1実施形態を示すための概略拡大縦断面図である。
【図2】本発明に係る第2実施形態の概略拡大縦断面図
である。
【図3】本発明に係る第3実施形態の概略拡大縦断面図
である。
【図4】従来の自動販売機の見本陳列部の構造を示す概
略拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 見本陳列部 2 前面パネル 10 背面板 11 陳列棚 12 商品見本(サンプル) 13 蛍光管 21 透明パネル 22 操作枠 23 操作スイッチ 24 表示押え板 25 表示板 31 反射板 31a 下反射面部 31b 中反射面部 31c 上反射面部 32 フック 33 接続具 34 透光性板 35 取付具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品若しくは商品見本と、該商品若しく
    は商品見本の周囲のいずれか一側に配置された光源と、
    前記商品若しくは前記商品見本と前記光源との間の略前
    方位置に配置された光偏向手段とを有し、該光偏向手段
    は、前記光源から前方に発せられた光を前記商品若しく
    は前記商品見本寄りにおいて後方に向けるように構成さ
    れていることを特徴とする商品若しくは商品見本の照明
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記光偏向手段は、
    前記光源の略前方位置において前後方向に対して緩い角
    度に形成された緩角反射面部と、該緩角反射面部よりも
    前記商品若しくは前記商品見本に近い部分において前後
    方向に対して急な角度に形成された急角反射面部とを備
    えており、前記光源から発せられた光のうちの少なくと
    も一部が前記緩角反射面部と前記急角反射面部にて順次
    反射されるように構成されていることを特徴とする商品
    若しくは商品見本の照明構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記光
    偏向手段は、前記商品若しくは前記商品見本を陳列し配
    置した陳列部を開閉可能に前方から覆うように構成され
    た前面パネルに取り付けられていることを特徴とする商
    品若しくは商品見本の照明構造。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、前記光
    偏向手段は、前記商品若しくは前記商品見本を陳列する
    陳列棚に対して取り付けられ、該陳列棚の前端より間隔
    をもって前方に配置されていることを特徴とする商品若
    しくは商品見本の照明構造。
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