JPH11213141A - 画像合成方法及び装置並びに情報記録媒体 - Google Patents

画像合成方法及び装置並びに情報記録媒体

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JPH11213141A
JPH11213141A JP10091125A JP9112598A JPH11213141A JP H11213141 A JPH11213141 A JP H11213141A JP 10091125 A JP10091125 A JP 10091125A JP 9112598 A JP9112598 A JP 9112598A JP H11213141 A JPH11213141 A JP H11213141A
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青木  伸
Kaikoku Seki
海克 関
Hiroyuki Sakamoto
拓之 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元配置の多数の要素画像なども効率的に
精密合成できるようにする。 【解決手段】 ディスプレイ画面上で複数の要素画像を
人手操作により位置合わせし(110)、位置合わせ後
の要素画像の位置と配置関係を認識し(120)、認識
した情報を要素画像の合成のため処理(130〜17
0)に利用することにより、要素画像が多い場合や3次
元配置の場合でも、効率的な処理により高精度な画像合
成が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラな
どによって撮影された複数の画像を1枚の画像に合成す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】対象物を複数の画像に分けて撮影し、そ
れら画像(要素画像と呼ぶ)を貼り合わせて1枚の高解
像度画像又は広角画像を合成する方法については、多く
の提案がなされている。このような画像合成において
は、隣り合う要素画像のオーバーラップ領域を利用して
要素画像の相対的な位置を測定するのが一般的であり、
例えば、特開平7−85246公報や、Pankaj Dani
and Subhasis Chaudhuri,”Automated Assembling
of Images:Image Motage Prreparation”,Patt
ern Recognition,Vol.28,No.3,pp.431−
445,1995などに、そのような画像合成手法の例
が見られる。また、Shenchang Eric Chen,"Quick
Time VR-An Image−based Approach to Virtual
EnvironmentNavigation”,Proc.SIGGRAP
H’95,Los Angeles,California,August 6−
11,1995,pp.29−38に、カメラを三脚に載
せて水平方向にほぼ等角度ずつ回転させ、360゜のシ
ーンを部分的にオーバーラップさせた複数の要素画像と
して撮影し、それら要素画像から、水平方向360゜の
パノラマ画像を合成する方法が述べられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来技術は、要素画像の個数が少ない場合や、要素画像が
多くても、それらが一定の配置関係にあることが予め分
かっている場合を想定しており、要素画像の個数が多
く、その配置関係が事前に分かっていない場合や、要素
画像が3次元的に多数並ぶ場合などを想定したものでは
ない。
【0004】よって、本発明の目的は、要素画像の個数
が多く、その配置関係が事前に分かっていない場合や、
要素画像が3次元的に多数並ぶ場合などにも、要素画像
を効率的な処理によって高精度に合成する方法及び装置
を提供することにある。
【0005】本発明のもう一つの目的は、同じ要素画像
から、様々な視点から撮影もしくは観測した如き画像を
合成する方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、自動的
な合成処理の前に、ディスプレイ装置の画面上で人手操
作によって複数の要素画像の位置合わせが行われ、ある
いは、ディスプレイ装置の画面上で人手操作によって隣
り合う要素画像の対応点を指定してその座標が入力さ
れ、人手操作により位置合わせ後の画面上の複数の要素
画像の相対的位置及び配置関係の情報が、あるいは、入
力された座標から認識される複数の要素画像の相対的位
置及び配置関係の情報が、自動的な合成処理に利用され
る。
【0007】より詳しくは、本発明の画像合成方法又は
装置は、ディスプレイ装置の画面上で人手操作によって
複数の要素画像の位置合わせを行う、あるいは、ディス
プレイ装置の画面上で人手操作によって隣り合う要素画
像の対応点を指定してその座標を入力するための第1の
ステップ又は手段と、該人手操作による位置合わせ後の
画面上の複数の要素画像の位置及び配置関係を認識す
る、あるいは入力された座標から複数の要素画像の相対
的位置及び配置関係を認識する第2のステップ又は手段
と、該第2のステップ又は手段により認識された情報に
基づき、隣り合う要素画像のオーバーラップ領域を推定
し、推定したオーバーラップ領域内の対応点を抽出する
第3のステップ又は手段と、該第3のステップ又は手段
により抽出された隣り合う要素画像の対応点の位置関係
に基づいて複数の要素画像を位置合わせし貼り合わせる
ことにより合成画像を生成する第4のステップ又は手段
とを含む。
【0008】本発明の画像合成方法又は装置の一態様に
よれば、前記第4のステップ又は手段では、要素画像を
撮影したデジタルカメラ等の焦点距離又はその整数倍を
半径とする参照球面に前記第3のステップで抽出された
隣り合う要素画像の対応点を投影し、その位置関係に基
づいて隣り合う一方の要素画像から他方の要素画像の座
標系への座標変換行列を決定し、複数の要素画像を参照
球面へ投影し、座標変換行列を用いて複数の要素画像を
共通の座標系へ座標変換して出力画像平面へ投影し貼り
合わせることにより、合成画像を生成する。
【0009】本発明の画像合成方法又は装置の別の一態
様によれば、ディスプレイ装置の画面上で人手操作によ
り任意の要素画像中の任意の位置を視点として指定し、
指定された視点に対応する投影平面を設定するためのス
テップ又は手段をさらに有する。そして、前記第4のス
テップ又は手段では、要素画像を撮影したデジタルカメ
ラ等の焦点距離又はその整数倍を半径とする参照球面
に、前記第3のステップ又は手段で抽出された隣り合う
要素画像の対応点を投影し、その位置関係に基づいて隣
り合う一方の要素画像から他方の要素画像の座標系への
座標変換行列を決定し、指定された視点に対応する要素
画像を基準画像とし、各要素画像から該基準画像の座標
系への座標変換行列を前記の隣り合う要素画像間の座標
変換行列から計算し、複数の要素画像を参照球面へ投影
し、基準画像への座標変換行列を用いて複数の要素画像
を基準画像の座標系へ座標変換して、前記の投影平面へ
投影し貼り合わせることにより、指定された視点から撮
影もしくは観測した如き合成画像を生成する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
用いて説明する。図1に、本発明の一実施例による画像
合成処理のフローチャートを示す。このような処理は専
用の処理装置によって実施することもできるが、ここで
は例えば図2に簡略化して示すような一般的なコンピュ
ータ上でプログラムにより実施されるものとして説明す
る。
【0011】図2に示すコンピュータは、CPU20
0、データやプログラム等を格納するためのメモリ20
5、ハードディスク装置等の補助記憶装置210、マン
マシンインターフェイスのための入出力装置としてのデ
ィスプレイ装置215、キーボード220及びマウス2
25、フロッピーディスクやCD−ROM等の情報記録
媒体230の読み書きのためのドライブ235、デジタ
ルカメラ等の画像撮影装置により撮影された要素画像の
データが記録されたPCカード240の読み書きのため
のPCカードリーダ245などをシステムバス250で
接続した一般的な構成である。
【0012】図1に示す各処理ステップのための手段と
してコンピュータを機能させるための(又は各処理ステ
ップの手順をコンピュータのハードウエアを利用して実
現するための)画像合成処理プログラムは、例えばCD
−ROMなどの情報記録媒体230からドライブ235
を介して読み込まれて例えば補助記憶装置210に保存
され、そして必要な時にメモリ205にロードされてC
PU200により実行される。補助記憶装置210には
オペレーティングシステム等の他のプログラムも格納さ
れており、これらはコンピュータの立ち上げ時に必要な
部分がメモり205にロードされる。
【0013】本実施例では、要素画像の大体の位置合わ
せのために、ディスプレイ画面上で複数の半透明ウイン
ドウのオーバーラッピングが可能なウインドウ環境を利
用する。このようなウインドウ環境は、例えばMS−W
indowsのようなオペレーティングシステムによって提供
されてもよいし、例えばオペレーティングシステムUN
IX上で動作するX Window Systemのようなウインド
ウシステムによって提供されてもよい。
【0014】要素画像の撮影方法は、撮影に用いるデジ
タルカメラなどの位置が不動であることと、隣り合う要
素画像が部分的にオーバーラップするならば、特に限定
されないが、次のような方法が効率的で間違いも生じに
くく便利であろう。デジタルカメラを三脚に取り付け
る。まず、デジタルカメラの撮影方位をある方位に設定
し、例えば図3に示す要素画像Image1を撮影する。次
に撮影方位を上方へある角度だけ振って要素画像Image
4を撮影し、さらに上方へある角度だけ振って要素画像
Image7を撮影する。垂直方向の撮影方位の振り角度
は、上下に隣り合う要素画像が部分的にオーバーラップ
するように調整する。次に要素画像Image1の撮影方位
に戻し、撮影方位を右へある角度だけ振って要素画像I
mage2を撮影する。要素画像Image2は少なくとも要素
画像Image1,Image4と部分的にオーバーラップさせ
る。次に撮影方位を上方へある角度だけ振って要素画像
Image5を撮影する。この要素画像Image5は、少なく
とも要素画像Image2,Image1,Image4と部分的に
オーバーラップさせる。次に要素画像Image8を撮影す
る。撮影方位を要素画像Image2の方位に戻してから右
にある角度振って、要素画像Image3,Image6,Ima
ge9をこの順に撮影する。このようにして、一定の視野
範囲を漏れなくカバーし、かつ、隣接したもの同士が部
分的にオーバーラップした3×3の要素画像を容易かつ
確実に撮影することができる。一般的には、このような
方法でM×Nの要素画像を撮影することができる。
【0015】このようにして撮影された要素画像のデー
タは例えばデジタルカメラにセットされたPCカードに
記録され、このPCカードがPCカードリーダ245に
セットされて読み込まれ、補助記憶装置210に格納さ
れる。
【0016】図1を参照して説明する。まず、ステップ
100において、補助記憶装置210から合成処理の対
象となる要素画像をメモリ260の要素画像メモリ領域
に読み込む。図8はこの様子を模式的に示しており、8
10は要素画像メモリ領域である。例えば図3に示した
3×3の要素画像を合成しようとする場合、9個の要素
画像メモリ領域810が確保され、それぞれに要素画像
が読み込まれる。
【0017】次のステップ110では、ディスプレイ装
置215の画面上において、人手操作により要素画像の
大体の位置合わせを行う。すなわち、MS−Windowsや
XWindow Systemなどによって提供されるウインドウ
環境を利用し、ディスプレイ画面上に各要素画像がそれ
ぞれ半透明ウインドウとして重ねて表示され、操作者は
マウス225又はキーボード220の操作を通じて各ウ
インドウの位置を調節し、複数の要素画像の大体の位置
合わせをする。
【0018】図4に、大体の位置合わせが行われた時の
ディスプレイ画面の表示例を模式的に示す。図4におい
て、401,402,403,404はそれぞれ半透明
ウインドウとして表示された要素画像である。隣り合っ
た要素画像のオーバーラップ領域の共通の像部(この例
では網掛けされた部分)が重なり合うように、各要素画
像のウインドウが位置合わせされる。この位置合わせは
精密なものではないが、その後の処理の効率化と誤りの
防止に寄与する。
【0019】このような人手操作による要素画像の位置
合わせが終わり、その終了が指示されると、ステップ1
20に進み、ディスプレイ画面上の各要素画像の左上コ
ーナーの座標が読み取られ、また、各要素画像の配置関
係もしくは並び順が認識される。認識された各要素画像
の左上コーナーの座標から、各要素画像の大体の相対的
位置を推定できる。そしてステップ130に進む。この
ステップと次のステップ140は省略することも可能で
あるが、より自然で高精度の合成画像を生成するために
は、これらステップの実行が望ましい。
【0020】デジタルカメラなどで要素画像を撮影する
際に自動露出機能を利用した場合、同じ被写体またはシ
ーンを撮影しても、要素画像毎に露出が変化することが
多い。このような露出の異なる要素画像を正しく位置合
わせし合成しても、要素画像の境界で輝度(もしくは濃
度)が不自然に変化し、見苦しい画像となる恐れがあ
る。このような輝度(もしくは濃度)の不自然な変化を
抑制するため、ステップ130では各要素画像の輝度
(もしくは濃度)を補正する。
【0021】具体的な処理の例を述べれば、既に要素画
像の配置関係と大体の相対的位置が分かっているので、
その情報に基づいて、隣り合う要素画像の組を決定で
き、また、そのオーバーラップ領域を推定することがで
きる。そこで、例えば横方向に隣り合う要素画像の間で
オーバーラップ領域の平均輝度(濃度)の比を測定し、
その比に従って、横方向に隣り合う要素画像のオーバー
ラップ領域の平均輝度(濃度)を等しくするように、横
方向に並ぶ要素画像の各画素の輝度(濃度)を補正す
る。
【0022】デジタルカメラなどで撮影された画像に
は、多かれ少なかれ光学系の歪曲収差による歪みが含ま
れる。ステップ130では、各要素画像に歪曲収差歪み
の補正を施す。この補正処理においては、要素画像の撮
影に使用したデジタルカメラなどの歪曲収差係数が既知
の場合には、その歪曲収差係数を用いて補正を行えばよ
い。
【0023】また、歪曲収差係数が分かっていない場合
には、例えば、要素画像の中から、隣り合う2つの要素
画像を選び、その対応点のペアをいくつか抽出し、抽出
した対応点のペアの座標を利用して歪曲収差係数を推定
し、これを歪曲収差歪み補正に利用してもよい(このよ
うな歪曲収差係数を推定する具体的なアルゴリズムの一
例が本出願人の特願平9−303893の明細書に述べ
られている)。
【0024】なお、上に述べた対応点抽出は、例えば、
2つの要素画像を例えば16×16画素のブロックに分
割し、2つの要素画像間でブロック単位のパターンマッ
チングを行い、一致したブロックの例えば中心座標を対
応点とする方法によって行うことができる。このパター
ンマッチングで一致がとれるのは要素画像のオーバーラ
ップ領域の範囲内であるが、本発明によれば要素画像の
大体の相対的位置が判明しているため、オーバーラップ
領域の範囲を予め推定し、ブロックマッチングの対象範
囲をオーバーラップ領域の内部だけに限定することがで
きる。また、要素画像の大体の相対的位置が判明してい
るため、オーバーラップ領域内の一方の要素画像の各ブ
ロックと他方の要素画像の各ブロックとの大体の対応付
けが可能であるため、一致するブロックのサーチ範囲
を、対応すると推定されるブロックの近傍の狭い範囲に
限定することができる。
【0025】このように対応点抽出の範囲をオーバーラ
ップ領域に限定し、かつ一致するブロックのサーチ範囲
を限定することにより、パターンマッチングの処理量を
減らすことができる。また、一致するブロックのサーチ
範囲が広いと似たようなパターンの部分で誤ってブロッ
クの一致がとれる危険が大きくなるが、サーチ範囲をご
く狭い範囲に限定することによって、そのような誤りを
防止できる。このように本発明によれば、対応点抽出の
処理を効率化し、かつ抽出誤りを減らすことができる。
【0026】このような輝度補正、歪み補正が施された
要素画像を位置合わせして貼り合わせ、合成画像を生成
することになるが、基準画像の選び方が合成精度に影響
するので、まずステップ150で一つの要素画像を基準
画像に指定する。一般に、観測したい視野の中心に近い
要素画像を基準画像とするのが好ましい。例えば図3で
説明したような3×3の要素画像を合成する場合、図5
に示すように中心の要素画像Image5を基準画像に指定
するのが一般に好ましい。本発明では、予め要素画像の
配置関係が分かっているので、視野の中心に近い要素画
像を基準画像に自動的に設定することも可能である。以
下、図5に示す3×3の要素画像について、その中心の
要素画像Image5を基準画像として合成するものとして
説明する。
【0027】ステップ160において、まず基準画像I
mage5と、それに隣接する要素画像Image4,Image
6,Image2,Image8それぞれとの間で対応点のペア
を複数抽出する。また、要素画像Image4と、それに隣
接する要素画像Image1,Image7それぞれとの間の対
応点ペアも抽出され、同様に要素画像Image6と、それ
に隣接する各要素画像Image3,Image9それぞれとの
間の対応点のペアも抽出される。このような対応点抽出
はステップ140に関連して述べたようなブロック単位
のパターンマッチングによればよいが、この場合にも、
大体の要素画像の相対的位置と配置関係が分かっている
ため、対応点を抽出すべき隣り合う要素画像の組を自動
的に決定できるとともに、対応点抽出のためのパターン
マッチング処理の範囲をオーバーラップ領域に限定し、
かつ一致するブロックのサーチ範囲を狭い範囲に限定で
きるので、効率的な処理が可能であり、また対応点の誤
抽出を防止できる。
【0028】次にステップ165において、要素画像を
撮影したデジタルカメラなどの焦点距離(又はその整数
倍)を半径とする参照球面に基準画像Image5と要素画
像Image4の対応点を投影し、それら対応点の位置関係
に基づいて、要素画像Image4の座標を基準画像Image
5の座標系(基準座標系)の座標へ変換するための座標
変換行列を決定する。要素画像Image6,Image2,I
mage8についても、同様に対応点を参照球面へ投影し、
基準座標系への座標変換行列を決定する。また、要素画
像Image4と要素画像Image1,Image7については、
その対応点を参照球面に投影し、それらの位置関係に基
づいて各要素画像Image1,Image7の座標を要素画像
Image4の座標系へそれぞれ変換するための座標変換行
列を決定する。同様に、要素画像Image6と要素画像I
mage3,Image9の対応点を参照球面に投影し、それら
の位置関係に基づいて各要素画像Image3,Image9の
座標を要素画像Image6の座標系へそれぞれ変換するた
めの座標変換行列を決定する。
【0029】このような隣り合った要素画像間の座標変
換行列の求め方を図9を参照して説明する。図9におい
て、p1,p2は、隣り合う要素画像(1),(2)の
対応点を参照球面に投影した点である。この対応点P
1,P2は本来は同一座標点として表現されるべきもの
であり、その位置関係は座標変換行列をAとすれば次式
で表すことができる。
【0030】
【数1】
【0031】ここで、(x1,y1,z1)と(x2,y2,
z2)は参照球面上の対応点p1,p2の座標である。
この2つの要素画像の複数の対応点対kに関して、次式
に示すように2乗誤差を最小にするようなAの各要素m
(i,j)を計算する。
【0032】
【数2】
【0033】
【数3】
【0034】つまり、次式の方程式を解くことにより、
座標変換行列Aの各要素m(i,j)を求めることができ
る。
【0035】
【数4】
【0036】このような座標変換行列の求め方について
は、前記特願平9−303893の明細書にさらに詳し
く述べられている。
【0037】ステップ165では、前述のようにして求
めた隣接要素画像間の座標変換行列を用いて、各要素画
像から基準画像の座標系(基準座標系)への座標変化行
列を計算する。例えば要素画像Image9の基準画像Ima
ge5の基準座標系への座標変換は、要素画像Image9か
ら要素画像Image6の座標系への座標変換行列と、要素
画像Image6から基準座標系への座標変換行列とを乗算
する形になる。
【0038】ところで、このような乗算の回数が多くな
るほど、基準座標系への座標変換の精度したがって要素
画像の位置合わせの精度が悪くなる。例えば、図6に示
すように左下の要素画像Image1を基準画像に設定した
場合、要素画像Image9の基準座標系への座標変換は、
例えば、要素画像Image9から要素画像Image6への座
標変換行列と、要素画像Image6から要素画像Image3
の座標系への座標変換行列と、要素画像Image3から要
素画像Image2の座標系への座標変換行列と、要素画像
Image2から基準画像Image1の座標系への座標変換行
列とを乗算する形になる。これから理解されるように、
できるだけ観測視野の中心に近い要素画像を基準画像と
した方が座標変換の精度、従って位置合わせの精度を高
めることができる。
【0039】次に、ステップ170において、輝度(濃
度)補正と歪み補正を施された各要素画像を参照球面に
投影し、前ステップで決定された座標変換行列を使って
基準座標系へ座標変換しながら参照球面から出力平面
(投影平面)へ投影して貼り合わせることにより、合成
画像を生成する。ここでは、図13に示すように、参照
球面の中心Oと基準画像つまり要素画像Image5の中心
O’を結ぶ直線に対し垂直な平面が出力平面(投影平
面)である。この貼り合わせ合成は全要素画像を一括し
て行ってもよいが、本実施例では、例えば図7に示すよ
うに、縦1列の3つの要素画像Image1,Image4,I
mage7を貼り合わせた部分画像を作り、この部分画像
に、次の縦1列の3つの要素画像Image2,Image5,
Image8を貼り合わせて作った部分画像を貼り合わせ、
この部分画像にさらに、次の縦1列の3つの要素画像I
mage3,Image6,Image9を貼り合わせた部分画像を
貼り合わせる方法をとる。
【0040】コンピュータ上では例えば図8に示すよう
に、メモリ205上に確保されたバッファメモリ領域8
20上で左側の縦1列の3つの要素画像が貼り合わさ
れ、この部分画像がメモリ205上に確保された出力画
像メモリ領域830に貼り付けられる。次に中央の縦1
列の3つの要素画像がバッファメモリ領域820上で貼
り合わされ、この部分画像が出力画像メモリ領域830
に貼り付けられ、最後に右側の縦1列の3つの要素画像
がバッファメモリ領域820上で貼り合わされ、その部
分画像が出力画像メモリ領域830に貼り付けられるこ
とにより、合成画像全体が出力画像メモリ領域830に
生成される。
【0041】なお、要素画像Image1の出力平面投影画
像をバッファメモリ領域820に生成し、これを出力画
像メモリ領域830に貼り付け、次に要素画像Image4
の出力平面投影画像をバッファメモリ領域820に生成
し、これを出力画像メモリ領域830に貼り付ける、と
いうように要素画像を1つずつ順次に出力平面に投影し
貼り合わせるようにしてもよい。こうすると、バッファ
メモリ領域820のサイズを要素画像1枚相当まで縮小
できる。なお、要素画像のつなぎ目をなくすためのブレ
ンド処理を、つなぎ目部分に施すのが好ましい。
【0042】このようにして、上下左右に3次元的に並
ぶ多数の要素画像を精密に位置合わせし貼り合わせた合
成画像が生成されるが、要素画像に対し予め輝度(濃
度)補正と歪み補正が施されているため、要素画像の境
界での輝度(濃度)の不自然な変化や像の歪みが目立た
ない高品質の合成画像を得ることができる。この合成画
像は、ステップ180で出力される。例えば、ディスプ
レイ装置215の画面に表示され、あるいは補助記憶装
置210に格納される。
【0043】要素画像の数が多い場合、殊に多数の要素
画像が3次元的に配置されている場合には、これまでは
高精度の画像合成を効率的に行うことは難しかったが、
本実施例によれば、そのような場合でも効率よく高精度
な画像合成が可能である。
【0044】図10は、本発明の他の実施例による画像
合成処理のフローチャートを示す。この処理は専用の処
理によって実施することもできるが、ここでは前記実施
例と同様に図2に示すようなコンピュータ上でプログラ
ムによって実施されるものとして説明する。図10中の
各処理ステップのための手段としてコンピュータのハー
ドウェアを機能させる(又は各処理ステップの手順をコ
ンピュータに実行させる)プログラムは、それが記録さ
れたフロッピーディスクやCD−ROMなどの情報記録
媒体からドライブ235を介して読み込まれ、例えば補
助記憶装置210に一旦保存され、処理実行時にメモリ
205にロードされる。
【0045】図10を参照して、処理内容を説明する。
まず、ステップ1000において、前記実施例と同様な
方法で撮影された、合成すべき複数の要素画像を、例え
ば補助記憶装置210からメモリ205の要素画像メモ
リ領域(図8の810)に読み込む。読み込まれた要素
画像はディスプレイ装置215の画面に表示される。こ
こでは便宜上、前記実施例と同様な図3に示すような位
置関係の要素画像Image1〜Image9が読み込まれるも
のとして説明する。また、表示解像度(又はサイズ)を
可変設定できる。
【0046】次のステップ1010において、マウス2
25の操作によりディスプレイ画面上で隣り合う要素画
像の対応点を指定し、その座標を入力する。具体的に
は、画面上のマウスカーソルを対応点に合わせてクリッ
クする。図11は対応点指定の様子を模式的に表してお
り、ハッチングが施された円、三角形、四角形のマーク
はそれぞれ指定された対応点を示し、その近傍の( )
内は対応点の座標を示す。図11から理解されるよう
に、隣り合う要素画像の1組につき1組の対応点を指定
すればよい。
【0047】このようにして入力された対応点の座標を
用い、次のステップ1020で隣り合う要素画像の左上
コーナーの共通座標系での座標を次式により計算する。
【0048】
【数5】
【0049】ここで、iとi-1は隣り合う画像のインデ
ックスであり、(X,Y)は要素画像の左上コーナーの
共通座標系での座標、(x,y)はマウス操作で入力さ
れた対応点座標である。
【0050】このようにして、要素画像の大体の相対的
位置ならびに配置関係が把握された。つまり、ステップ
1010とステップ1020は、前記実施例におけるス
テップ110とステップ120と同じ目的を異なった方
法で達成しようとするものである。
【0051】次のステップ1030において、前記実施
例のステップ130,140と同様に、要素画像に対し
輝度補正と歪曲収差歪み補正を施す。このステップを省
略することも可能であるが、合成される画像の品質は低
下する。
【0052】次のステップ1040において、前記実施
例のステップ160と同様に、隣り合う画像の対応点を
抽出し、抽出した対応点の座標を用いて前記実施例16
5と同様にして隣り合う要素画像間の座標変換行列を計
算する。対応点の抽出はブロックマッチングで行うこと
ができるが、ステップ1020によって隣り合う要素画
像の大体の相対的位置が把握されているため、ブロック
マッチングの範囲を要素画像間のオーバーラップ領域内
に限定することができ、また一致するブロックのサーチ
範囲も狭い範囲に限定することができる。
【0053】このサーチ範囲の設定について述べる。例
えば、ステップ1010において、768×576画素
の要素画像が10分の1の解像度でディスプレイ画面に
表示された状態で対応点指定を行った場合、画面上での
マウス指定精度を3画素とすると、指定された座標の誤
差は要素画像上では30画素程度であから、30画素幅
を若干超える程度のサーチ範囲を設定すればよい。ま
た、要素画像を解像度を下げずに表示した状態で対応点
指定を行った場合ならば、画面上のマウス指定精度が3
画素ならば、5画素程度の幅のサーチ範囲を設定すれば
よい。すなわち、要素画像の表示解像度(表示サイズ)
に応じてサーチ範囲を可変設定することができる。
【0054】本実施例では、同じ複数の要素画像に基づ
き、様々な視点位置から撮影もしくは観察した如き合成
画像を生成できるようにするため、次のステップ105
0において、要素画像が表示されたディスプレイ画面上
でマウス操作により視点を指定し、その視点に対応した
投影平面を設定する。
【0055】例えば、図12(a)に示すような上下に
隣接する2つの要素画像が表示されている場合に、上の
要素画像中の、例えばハッチングを施した四角形マーク
の位置を視点として指定したいときには、その位置にマ
ウスカーソルを合わせてクリックする。下の要素画像中
のある位置、例えばハッチングを施した円マークの位置
を視点として指定したときには、その位置にマウスカー
ソルを移動させクリックする。
【0056】そして、ステップ1050では、指定され
た視点の方向(視線方向)に対し垂直な平面を投影平面
に設定する。つまり、図13に示すO’が視点として指
定されたとすれば、参照球面の中心OとO’を結ぶ直線
に対し垂直な投影平面を設定する。
【0057】次のステップ1060において、指定され
た視点に対応する要素画像を基準画像とし、ステップ1
040で求められた隣り合う要素画像間の座標変換行列
の乗算により、各要素画像から基準画像の座標系(基準
座標系)への座標変換行列を計算する。次のステップ1
070において、前記実施例のステップ170と同様
に、各要素画像を参照球面へ投影して前ステップで計算
された座標変換行列を用いて基準座標系へ座標変換して
から、参照球面より投影平面へ投影して、貼り合わせ合
成する。合成された画像は、ステップ180で、例えば
ディスプレイ装置215や補助記憶装置210へ出力さ
れる。
【0058】視点位置による合成画像の違いを図12に
より説明する。図12(a)に示す2つの要素画像は同
じ建物を上下に分割撮影したものである。下側の要素画
像中の円マークの位置を視点として指定した場合、
(b)に示すように、建物をほぼ正面から撮影したよう
な合成画像が生成される。他方、(a)の上側の要素画
像中の四角形マークの位置を視点として指定した場合、
(c)に示すように、建物を下から見上げた如き画像が
合成される。
【0059】このように、本実施例によれば、前記実施
例と同様に多数の要素画像が3次元的に配置されている
場合でも効率よく高精度な画像合成が可能であることの
ほかに、様々な位置に視点を置いて撮影もしくは観測し
た如き画像の合成が可能である。
【0060】なお、前記実施例においても、視点の指定
と、それによる投影平面の設定を行い、同様に視点の異
なる画像を合成するように変形できることは明かであ
る。また逆に、本実施例も、前記実施例と同様に画面上
で要素画像の大体の位置合わせを行わせるように変形す
ることも可能である。また、本実施例において、前記実
施例と同様に視点を固定し、従って基準画像を固定する
ように変形することも可能である。
【0061】
【発明の効果】以上に詳細に述べたように、本発明によ
れば、要素画像の個数が多く、それが複雑な3次元配置
されていたり、要素画像の配置関係が予め分からない場
合などにも、高精度な画像合成を行うことができ、例え
ば同一地点でデジタルカメラなどで任意の異なった方位
を撮影した多数の要素画像の合成も容易である。人手操
作により視点を指定し、それに応じた投影平面を設定す
ることにより、同じ要素画像を用いて、様々な視点より
撮影又は観察した如き画像を合成できるようになる。ま
た、要素画像に撮影方位や位置関係もしくは撮影順序な
どを示す情報を付加する必要性がなくなり、要素画像デ
ータの構造や管理が簡易になる。簡単な人手操作による
大体の位置合わせ又は対応点の指定を行うことにより、
位置合わせのためのパターンマッチング等の処理量を減
らし、処理を効率化できるとともに、処理の間違いを防
止することができる。さらに、そのような効率的かつ高
精度な画像合成を、一般的なコンピュータを利用して容
易に実施可能になる、等々の効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像合成処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図2】画像合成に利用されるコンピュータの一例を示
すブロック図である。
【図3】要素画像の撮影方法を説明するための図であ
る。
【図4】ディスプレイ画面上での要素画像の位置合わせ
を説明するための図である。
【図5】中心の要素画像を基準画像に指定した場合の説
明図である。
【図6】左下の要素画像を基準画像に指定した場合の説
明図である。
【図7】要素画像の分割貼り合わせの説明図である。
【図8】画像合成に関係するメモリ構成の説明図であ
る。
【図9】参照球面上の隣り合う要素画像の対応点の位置
関係を示す図である。
【図10】画像合成処理の他の一例を示すフローチャー
トである。
【図11】隣り合う要素画像の対応点の指定を説明する
ための模式図である。
【図12】視点の指定と、視点の違いによる合成画像の
違いを説明するための模式図である。
【図13】参照球面と投影平面(出力平面)を関連付け
て示す図である。
【符号の説明】
200 CPU 205 メモリ 210 補助記憶装置 215 ディスプレイ装置 220 キーボード 225 マウス 401〜404 要素画像のウインドウ 810 要素画像メモリ領域 820 バッファメモリ領域 830 出力画像メモリ領域 Image1〜Image9 要素画像

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の要素画像を1つの画像に合成する
    画像合成方法において、ディスプレイ装置の画面上で人
    手操作によって複数の要素画像の位置合わせを行い、こ
    の位置合わせ後の画面上の複数の要素画像の相対的位置
    及び配置関係の情報を、複数の要素画像の合成のための
    処理に利用することを特徴とする画像合成方法。
  2. 【請求項2】 複数の要素画像を1つの画像に合成する
    画像合成方法において、ディスプレイ装置の画面上で人
    手操作によって隣り合う要素画像の対応点を指定してそ
    の座標を入力し、入力された座標から認識される複数の
    要素画像の相対的位置及び配置関係の情報を、複数の要
    素画像の合成のための処理に利用することを特徴とする
    画像合成方法。
  3. 【請求項3】 ディスプレイ装置の画面上で人手操作に
    よって複数の要素画像の位置合わせを行う第1のステッ
    プと、該第1のステップによる位置合わせ後の画面上の
    複数の要素画像の相対的位置及び配置関係を認識する第
    2のステップと、該第2のステップにより認識された情
    報に基づき、隣り合う要素画像のオーバーラップ領域を
    推定し、推定したオーバーラップ領域内の対応点を抽出
    する第3のステップと、該第3のステップにより抽出さ
    れた隣り合う要素画像の対応点の位置関係に基づいて、
    複数の要素画像を位置合わせし貼り合わせることにより
    合成画像を生成する第4のステップとを含むことを特徴
    とする画像合成方法。
  4. 【請求項4】 ディスプレイ装置の画面上で人手操作に
    よって複数の要素画像中の隣り合う要素画像の対応点を
    指定してその座標を入力する第1のステップと、該第1
    のステップにより入力された座標から複数の要素画像の
    相対的位置及び配置関係を認識する第2のステップと、
    該第2のステップにより認識された情報に基づき、隣り
    合う要素画像のオーバーラップ領域を推定し、推定した
    オーバーラップ領域内の対応点を抽出する第3のステッ
    プと、該第3のステップにより抽出された隣り合う要素
    画像の対応点の位置関係に基づいて、複数の要素画像を
    位置合わせし貼り合わせることにより合成画像を生成す
    る第4のステップとを含むことを特徴とする画像合成方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の画像合成方法にお
    いて、該第4のステップは、要素画像を撮影したデジタ
    ルカメラ等の焦点距離又はその整数倍を半径とする参照
    球面に、該第3のステップで抽出された隣り合う要素画
    像の対応点を投影し、その位置関係に基づいて隣り合う
    一方の要素画像から他方の要素画像の座標系への座標変
    換行列を決定する第5のステップと、複数の要素画像を
    参照球面へ投影し、該第5のステップで決定された座標
    変換行列を用いて複数の要素画像を共通の座標系へ座標
    変換して出力画像平面へ投影し貼り合わせる第6のステ
    ップとを含むことを特徴とする画像合成方法。
  6. 【請求項6】 ディスプレイ装置の画面上で人手操作に
    より任意の要素画像中の任意の位置を視点として指定
    し、指定された視点に対応する投影平面を設定する第5
    のステップをさらに有し、該第4のステップは、要素画
    像を撮影したデジタルカメラ等の焦点距離又はその整数
    倍を半径とする参照球面に、該第3のステップで抽出さ
    れた隣り合う要素画像の対応点を投影し、その位置関係
    に基づいて隣り合う一方の要素画像から他方の要素画像
    の座標系への座標変換行列を決定する第6のステップ
    と、該第5のステップで指定された視点に対応する要素
    画像を基準画像とし、各要素画像から該基準画像の座標
    系への座標変換行列を該第6のステップで決定された隣
    り合う要素画像間の座標変換行列から計算する第7のス
    テップと、複数の要素画像を参照球面へ投影し、該第7
    のステップで計算された座標変換行列を用いて複数の要
    素画像を基準画像の座標系へ座標変換して該第5のステ
    ップで設定された投影平面へ投影し貼り合わせる第8の
    ステップとを含むことを特徴とする請求項3又は4記載
    の画像合成方法。
  7. 【請求項7】 ディスプレイ装置の画面上で人手操作に
    よって複数の要素画像の位置合わせを行うための第1の
    手段と、該人手操作による位置合わせ後の画面上の複数
    の要素画像の相対的位置及び配置関係を認識する第2の
    手段と、該第2の手段により認識された情報に基づき、
    隣り合う要素画像のオーバーラップ領域を推定し、推定
    したオーバーラップ領域内の対応点を抽出する第3の手
    段と、該第3の手段により抽出された隣り合う要素画像
    の対応点の位置関係に基づいて、複数の要素画像を位置
    合わせし貼り合わせることにより合成画像を生成する第
    4の手段とを具備する画像合成装置。
  8. 【請求項8】 ディスプレイ装置の画面上で人手操作に
    よって複数の要素画像中の隣り合う要素画像の対応点を
    指定してその座標を入力するための第1の手段と、該人
    手操作により入力された座標から複数の要素画像の相対
    的位置及び配置関係を認識する第2の手段と、該第2の
    手段により認識された情報に基づき、隣り合う要素画像
    のオーバーラップ領域を推定し、推定したオーバーラッ
    プ領域内の対応点を抽出する第3の手段と、該第3の手
    段により抽出された隣り合う要素画像の対応点の位置関
    係に基づいて、複数の要素画像を位置合わせし貼り合わ
    せることにより合成画像を生成する第4手段とを具備す
    る画像合成装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載の画像合成装置にお
    いて、該第4の手段は、要素画像を撮影したデジタルカ
    メラ等の焦点距離又はその整数倍を半径とする参照球面
    に該第3の手段により抽出された隣り合う要素画像の対
    応点を投影し、その位置関係に基づいて隣り合う一方の
    要素画像から他方の要素画像の座標系への座標変換行列
    を決定する第5の手段と、複数の要素画像を参照球面へ
    投影し、該第5の手段で決定された座標変換行列を用い
    て複数の要素画像を共通の座標系へ座標変換して出力画
    像平面へ投影し貼り合わせる第6の手段とを含むことを
    特徴とする画像合成装置。
  10. 【請求項10】 ディスプレイ装置の画面上で人手操作
    により任意の要素画像中の任意の位置を視点として指定
    するための第5の手段と、該人手操作により指定された
    視点に対応する投影平面を設定する第6の手段とをさら
    に有し、該第4の手段は、要素画像を撮影したデジタル
    カメラ等の焦点距離又はその整数倍を半径とする参照球
    面に、該第3の手段で抽出された隣り合う要素画像の対
    応点を投影し、その位置関係に基づいて隣り合う一方の
    要素画像から他方の要素画像の座標系への座標変換行列
    を決定する第7の手段と、該人手操作により指定された
    視点に対応する要素画像を基準画像とし、各要素画像か
    ら該基準画像の座標系への座標変換行列を該第7の手段
    により決定された隣り合う要素画像間の座標変換行列か
    ら計算する第8の手段と、複数の要素画像を参照球面へ
    投影し、該第8の手段により計算された座標変換行列を
    用いて複数の要素画像を基準画像の座標系へ座標変換し
    て該第6の手段により設定された投影平面へ投影し貼り
    合わせる第9の手段とを含むことを特徴とする請求項8
    記載の画像合成装置。
  11. 【請求項11】 コンピュータを請求項7,8,9又は
    10記載の画像合成装置の各手段として機能させるため
    のプログラムが記録されたことを特徴とする機械読み取
    り可能な情報記録媒体。
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