JPH11212898A - 周辺記憶制御装置およびそのデータ転送方法 - Google Patents

周辺記憶制御装置およびそのデータ転送方法

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JPH11212898A
JPH11212898A JP918798A JP918798A JPH11212898A JP H11212898 A JPH11212898 A JP H11212898A JP 918798 A JP918798 A JP 918798A JP 918798 A JP918798 A JP 918798A JP H11212898 A JPH11212898 A JP H11212898A
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JP918798A
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Etsuo Masuda
悦夫 増田
Ryuichi Sugiyama
隆一 杉山
Masahiro Takahashi
正宏 高橋
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Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主記憶装置に分散配置されたデータ群の周辺
記憶装置への連続したアドレス領域への書込み時、周辺
記憶制御装置内での媒体への書込み処理が途切れる。 【解決手段】 中央処理装置(CPU)1が発行したチ
ャネル制御語(CCW)に基づき、主記憶装置2と周辺
記憶装置(ハード磁気ディスク装置6)間でのデータの
転送制御を行う周辺記憶制御装置(ディスク制御用チャ
ネル装置4)に、GWRT検出処理部9と、コマンド編
集処理部10、CCWフェッチ処理部11、および、実
行終了報告処理部12などからなる書込処理部8を設
け、チェーン化された複数のCCWに基づき主記憶装置
2からハード磁気ディスク装置6へ転送する各データ
を、チェーン化された複数のCCWの最初のCCWに基
づくハード磁気ディスク装置6へのデータ転送時にまと
めて転送する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハード磁気ディス
ク装置や光磁気ディスク装置等の周辺記憶装置のデータ
の読み書きを制御する周辺記憶制御装置およびそのデー
タ転送方法に係わり、特に、主記憶装置上のプログラム
やデータの周辺記憶装置側へのバックアップ処理を効率
良く行うのに好適な周辺記憶制御装置およびそのデータ
転送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CPU(Central Processing Unit)を
用いて情報処理や通信処理を行う処理システムのプログ
ラムは、多数のサブプログラムから構成され、各サブプ
ログラムの規模や、システムの要求条件、ハードウェア
条件等から、一般には、主記憶装置上に分散して配置さ
れる。また、それらが参照するデータや、障害発生時に
収集するデータ等も、一般には、あるかたまりで主記憶
装置上の複数の場所に分散して配置される。
【0003】1日24時間フル稼働が要求される高信頼
な処理システムでは、システムダウン等の深刻な故障発
生の際、短時間で復旧させ、できるだけ被害を小さくす
ることを目的として、主記憶装置上のプログラムやデー
タのバックアップを、ハード磁気ディスク装置や光磁気
ディスク装置、あるいは、磁気テープ装置等の周辺記憶
装置に、定期的に(例えば、1日に1回または数回)と
っている。また、故障発生時の原因解析を容易にするた
めに、故障発生時には、関連回路が保持する関連情報を
主記憶装置上に収集すると共に、この主記憶装置上のほ
とんどの情報を、そのまま周辺記憶装置にセーブするこ
とがしばしば行われている。
【0004】このように、主記憶装置上に分散して配置
された情報を、ハード磁気ディスク装置等の周辺記憶装
置に格納する処理は、例えば、電子情報通信学会編「電
子情報通信ハンドブック」(1988年、オーム社発
行)の第1703頁から第1706頁に記載のように、
周辺記憶制御装置により行われる。近年、処理システム
の高機能化、高性能化、高信頼化の要求に伴って、主記
憶装置の記憶容量は拡大する一方である。その結果、主
記憶装置上に分散して配置された大量のデータを、ハー
ド磁気ディスク装置等に短時間で格納することが必要と
なり、周辺記憶制御装置には、高性能な転送処理が要求
されるようになってきた。
【0005】以下、ハード磁気ディスク装置等のデータ
転送制御を行うディスク制御用チャネル装置を例に、周
辺記憶制御装置の構成と動作を説明する。図8は、従来
のディスク制御用チャネル装置を設けた情報処理システ
ムの構成例を示すブロック図である。ディスク制御用チ
ャネル装置(図中、「DKCH」と記載)80は、シス
テムバス3aを介して上位の中央処理装置(図中、「C
PU」と記載)1aおよび主記憶装置(図中、「MM」
と記載)2aとに接続される。主記憶装置2aは、シス
テムバス3a、ディスク制御用チャネル装置80、およ
びSCSI(Small Computer System Interface)仕様の
IOバス5aを介して、ハード磁気ディスク装置(図
中、「HD」と記載)6aと接続されている。
【0006】ディスク制御用チャネル装置80は、マイ
クロプロセッサ(図中、「μp」と記載)81と、メモ
リ(図中、「ROM/RAM」と記載)82、制御レジ
スタ群83、システムバス制御回路(図中、「SBC」
と記載)84、SCSIバスプロトコル制御回路(図
中、「SPC」と記載)85、データバッファメモリ
(図中、「DBM」と記載)86、DMA転送制御回路
(図中、「DMAC」と記載)87とにより構成され、
それぞれ、バス(図中、「μpバス」と記載)88によ
り接続されている。
【0007】マイクロプロセッサ81は、ディスク制御
用チャネル装置80の主要機能を実現するプログラムを
実行し、メモリ82は、マイクロプロセッサ81が実行
するプログラムを保持する読み出し専用のメモリ(RO
M:Read Only Memory)および中央処理装置1aから発
行されたコマンドやコマンド実行途中の一時的データ等
を保持するランダムアクセスメモリ(RAM:Random A
ccess Memory)からなる。
【0008】制御レジスタ群83は、上位の中央処理装
置1aからの起動オーダや処理結果を保持し、図9に示
す構成となっている。システムバス制御回路84は、シ
ステムバス3a上のデータ転送を行うためにシステムバ
スプロトコルを実行する。
【0009】SCSIバスプロトコル制御回路85は、
マイクロプロセッサ81によって制御され、ハード磁気
ディスク装置6aからのデータを、所定のIOバスプロ
トコルを実行することにより入力してデータバッファメ
モリ86へ格納すると共に、逆にデータバッファメモリ
86内のデータを、所定のIOバスプロトコルを実行す
ることによりハード磁気ディスク装置6aに出力する。
【0010】データバッファメモリ86は、ハード磁気
ディスク装置6aから入力したデータ、または、ハード
磁気ディスク装置6aへ出力するデータを一時的に保持
し、DMA転送制御回路87は、主記憶装置2aとの間
のダイレクトメモリアクセス(DMA)転送を制御す
る。尚、DMA転送制御回路87は、主記憶装置2aと
メモリ82間、および、主記憶装置2aとデータバッフ
ァメモリ86間を同時に制御できるように、複数ポート
を有している場合もある。
【0011】図9は、図8における制御レジスタ群の構
成例と主記憶装置上に格納されるチャネル制御語の構成
例を示す説明図である。本図9(a)は、図8の中央処
理装置1aが、ディスク制御用チャネル装置80の制御
に用いる制御レジスタ類(ディスク制御用チャネル装置
80の制御レジスタ群83内に存在)の構成を、また、
図9(b)は、中央処理装置1aが主記憶装置2a上に
用意するチャネル制御語(CCW:Channel Command Wo
rd)のデータ構造を示したものである。
【0012】図9(a)において、CARレジスタ(コ
マンドアドレスレジスタ)は、図8の中央処理装置1a
が主記憶装置2a上に用意したチャネル制御語(CC
W)の先頭アドレス(すなわち、CMA:コマンドアド
レス)を保持するレジスタである。ODRレジスタ(オ
ーダレジスタ)は、図8の中央処理装置1aがディスク
制御用チャネル装置80に対し発行するスタートIO
(SIO)や、メンテナンスチャネル(MCH)、およ
び、ホールトIO(HIO)等のオーダの種別を保持す
るODRフィールドと、配下装置を制御する場合に制御
先の配下装置(すなわち、図8のハード磁気ディスク装
置6a)の番号を保持するDVNフィールドとから構成
される。
【0013】ISRレジスタ(起動状態レジスタ)は、
図8の中央処理装置1aから発行されたオーダのチェッ
ク結果(コンディションコード(CDC))を保持する
レジスタである。図8の中央処理装置1aから発行され
たオーダは、ディスク制御用チャネル装置80内で未定
義オーダか否か等がチェックされ、正常/イリーガルの
別等が、コンディションコード(CDC)として、ディ
スク制御用チャネル装置80によってISRレジスタに
セットされる。
【0014】TSRレジスタ(終結状態レジスタ)は、
図8のディスク制御用チャネル装置80による処理の実
行結果を、終了ステータスとして保持するレジスタであ
る。このTSRレジスタには、図8のディスク制御用チ
ャネル装置80の動作の終了状態が、3ワードのチャネ
ルステータス語(CSW)としてディスク制御用チャネ
ル装置80によってセットされ、このCSWの内容によ
って、ディスク制御用チャネル装置80の動作が正常終
了であったか否か、正常終了でない場合の要因は何であ
るかが判別できる。
【0015】図9(b)において、CCW(チャネル制
御語)は、図8の中央処理装置1aが主記憶装置2a上
に用意するデータ構造でコマンド毎にフィールドの意味
等が定義される。すなわち、1ワード目のCMCは、リ
ード、ライト、診断、フォーマット等のコマンド種別を
示すコードである。また、FLGは、コマンドチェー
ン、データチェーン等、コマンドの実行方法を修飾する
もので、本コマンドの実行に引き続いて次のコマンドも
図8の中央処理装置1aからの起動なしに実行する場合
に使用する。
【0016】LBC、DA、LBAは、それぞれ、図8
の主記憶装置2aと配下のハード磁気ディスク装置6a
間でのデータ転送コマンドWRT(ライト/書込み)ま
たはRED(リード/読み出し)で必要となるフィール
ドであり、LBCは転送すべきブロック数、2ワード目
のDAは図8の主記憶装置2a上の転送開始アドレス、
3ワード目のLBAはハード磁気ディスク装置6a上の
転送開始ブロックアドレスである。
【0017】以下、このようなレジスタに基づく、図8
におけるディスク制御用チャネル装置80の基本動作を
説明する。図8において、ディスク制御用チャネル装置
80による主記憶装置2aとハード磁気ディスク装置6
aとの間の通常のデータ転送コマンドの処理は、基本的
に次の4つのステップを踏むことにより行われる。
【0018】ステップ1:起動受付処理 ディスク制御用チャネル装置80は、コマンドアドレス
レジスタ(CARレジスタ)や、オーダレジスタ(OD
Rレジスタ)、起動状態レジスタ(ISRレジスタ)を
具備し、これらを介して起動受付処理を行なう。すなわ
ち、中央処理装置1aは、まずCARレジスタに、ディ
スク制御用チャネル装置80の制御語であるチャネル制
御語(CCW)の主記憶装置2aでの格納先頭アドレス
(CMA)を書き込み、続いてODRレジスタにSIO
(スタートIO)、MCH(メンテナンスチャネル)等
の制御オーダを書き込む。
【0019】ディスク制御用チャネル装置80は、これ
に応答し、ISRレジスタに、オーダ受付結果をコンデ
ィションコード(CDC)として設定する。中央処理装
置1aは、これを読み取り、例えば、任意パターンを書
き込むことにより、当該レジスタをクリアする。以後、
ディスク制御用チャネル装置80が自律動作を開始す
る。
【0020】ステップ2:コマンドフェッチ処理 ISRレジスタのリセットを検出したディスク制御用チ
ャネル装置80は、ODRレジスタ内のオーダ種別をチ
ェックする。オーダ種別がSIO(スタートIO)やM
CH(メンテナンスチャネル)の場合、チャネル制御語
(CCW)が主記憶装置2a上に中央処理装置1aによ
って用意されているので、そのCCWをフェッチし、メ
モリ82のRAM上に格納する。尚、このCCWのフェ
ッチ処理は、ディスク制御用チャネル装置80が、DM
A転送制御回路(DMAC)87を起動して、上位の中
央処理装置1a動作とは独立に行なうDMA転送処理で
ある。
【0021】ステップ3:コマンドの実行 メモリ82のRAM上に保持されたチャネル制御語(C
CW)の内容を分析し、指定されたコマンドの内容、例
えばWRT(ハード磁気ディスク装置6aへのデータ書
き込み)を、中央処理装置1aとは独立に実行する。す
なわち、対応するコマンドをハード磁気ディスク装置6
a側に発行し、主記憶装置2aからディスク制御用チャ
ネル装置80内のデータバッファメモリ(DBM)86
へのDMA転送処理、および、データバッファメモリ
(DBM)86からハード磁気ディスク装置6aへのデ
ータ転送処理を実行する。
【0022】ステップ4:終了割り込み処理 チャネル制御語(CCW)で指定された転送量を転送終
了した後、または、転送途中に異常を検出した場合、そ
の時点の状況を、チャネルステータス語(CSW)とし
て、ディスク制御用チャネル装置80内の終結状態レジ
スタ(TSRレジスタ)上にセットし、中央処理装置1
a側へ割り込みを通知する。中央処理装置1aは、この
割り込みに応答して、終結状態レジスタ(TSRレジス
タ)の内容を読み取り、TSRレジスタをクリア(リセ
ット)する。以上の4つのステップを経て、一連のコマ
ンド実行が終了する。
【0023】次に、図10に示すようなデータパターン
の、従来のディスク制御用チャネル装置80による転送
動作を説明する。図10は、図8における従来のディス
ク制御用チャネル装置によるデータ転送動作例を示す説
明図であり、図11は、図8の従来のディスク制御用チ
ャネル装置によって図10のデータ転送を行う場合のC
CW構成例を示す説明図である。
【0024】図10のデータパターンを転送する場合、
図11に示すように、「データ1用」から「データn」
用までのn個のCCWが、図8の主記憶装置2a上に用
意される。「データ1用」のCCWでは、CMCでWR
T(書込み)コマンドが指定され、図10に示す主記憶
装置(図中、「MM」と記載)2a上の「DA1」とい
うアドレスから読み出しを開始し、ハード磁気ディスク
装置(図中、「HD」と記載)6a上の「LBA1」ア
ドレスから「LBC1」ブロック分だけデータを書き込
むように指定している。
【0025】また、FLGフィールドでは、チェーンデ
ータ「CD=on」と指定してるので、次のCCWがチ
ェーンされていることを示している。以降、「データ2
用」CCWから「データn-1用」CCWまでは、「CD
=on」が指定され、後続のCCWをチェーンで連結し
ている。DA、LBA、LBCには、それぞれ、対応す
る図8の主記憶装置2a、ハード磁気ディスク装置6a
上のアドレス、ハード磁気ディスク装置6a上の転送量
が指定される。
【0026】尚、チェーンデータ「CD=on」の場合
には、同一種類のコマンドであることが前提であるの
で、CMCはどんな値をしてしても良い。すなわち、図
8のディスク制御用チャネル装置80は、この部分を参
照せず、「don’t care(d.c.)」であ
る。また、最後の「データn用」CCWは、後続のCC
Wが存在しないので、「CD=off」である。
【0027】このような構成のCCWに基づく図8のデ
ィスク制御用チャネル装置80によるハード磁気ディス
ク装置6aへの転送処理動作の詳細を、図12を用いて
説明する。図12は、図8のディスク制御用チャネル装
置による図10のCCW構成に基づく動作例を示すシー
ケンス図である。本図12の例は、CCWの数n=3の
場合の図10のCCW構成に基づく図8のディスク制御
用チャネル装置80の動作例を、時間的に示したもので
ある。
【0028】図8のディスク制御用チャネル装置80内
の処理は、大別して、中央処理装置側処理(図中、「C
PU側処理」と記載)と、ハード磁気ディスク装置側処
理(図中、「HD側処理」と記載)の2つになる。前者
は、図8の中央処理装置1a側とディスク制御用チャネ
ル装置80内のデータバッファメモリ(DBM)86と
の間の転送を分担し、また後者は、このデータバッファ
メモリ(DBM)86とハード磁気ディスク装置6a側
との間の転送を分担する。
【0029】CCWがチェーンされていない場合、すな
わち、単一のCCWの場合の図8のディスク制御用チャ
ネル装置80の中央処理装置側処理の動作は、前述の4
ステップ(ステップ1:起動受付処理、ステップ2:C
CWフェッチ処理、ステップ3:コマンド実行(データ
転送)、ステップ4:終了割込み処理(終了報告))を
踏むことにより行われる。しかし、図11のように、C
CWがチェーン化されている場合には、後続のCCWの
フェッチを現在のコマンド実行中、つまり、データ転送
中に先行して実施してしまい、転送終了後には、報告処
理、起動受付、CCWフェッチは行わず、直接コマンド
の実行(データ転送)に移行する。すなわち、連続する
CCW間で中央処理装置1aの介在はない。
【0030】これに対し、ディスク装置側処理は、図8
のハード磁気ディスク装置6aにはコマンドの先行フェ
ッチ機能およびチェーンデータ機能がないので、個々の
コマンドについて、起動、データ転送、終了の各処理を
行なう必要がある。すなわち、個々のコマンド間に、図
8のディスク制御用チャネル装置80内プログラム(デ
ィスク装置側処理)の介在が必要となる。そして、最後
の「データn(n=3)」に対する終了処理が終了した
ところで、中央処理装置側処理に引継ぎ、これを受けた
中央処理装置側処理が、図8の中央処理装置1a側へ全
コマンドの実行終了の割込み処理を実行する。
【0031】以上説明したように、図8における配下の
ハード磁気ディスク装置6aが、上位から連続して発行
されるWRTコマンドを先行して取り込む機能、およ
び、データチェーンして後続のコマンドを連続して実行
する機能を具備していないので、従来のディスク制御用
チャネル装置80は、直前のWRTコマンドの終了を確
認してから、次のWRTコマンドを発行しなければなら
ず、連続するWRTコマンドの間にフォームウェアの処
理(μp上で動作するプログラム処理)が介在していま
う。
【0032】このため、図8のハード磁気ディスク装置
6a上への、例え連続したアドレス領域への書込みの場
合であっても、ディスク制御用チャネル装置80内で
は、媒体への書込み処理が途切れてしまい、次のWRT
コマンドの実行では、改めてシーク動作(すなわち、デ
ィスク媒体上のヘッドをアクセス先のトラックまで移動
させる動作)を行ってから、目的の領域に書き込む必要
があった。その結果、図8のディスク制御用チャネル装
置80の書込み性能をフルに活用することができなかっ
た。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、ハード磁気ディスク装置等の周
辺記憶装置への連続したアドレス領域への書込みの場合
であっても、ディスク制御用チャネル装置等の周辺記憶
制御装置内での媒体への書込み処理が途切れてしまう点
である。本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決
し、配下のハード磁気ディスク装置等の周辺記憶装置の
転送性能をフルに引き出すことを可能とする周辺記憶制
御装置およびそのデータ転送方法を提供することであ
る。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の周辺記憶制御装置およびそのデータ転送方
法は、図1に示すように、中央処理装置(CPU)1が
発行したチャネル制御語(CCW)に基づき、主記憶装
置2と周辺記憶装置(ハード磁気ディスク装置6)間で
のデータの転送制御を行う周辺記憶制御装置(ディスク
制御用チャネル装置4)において、チェーン化された複
数のCCWに基づき主記憶装置2からハード磁気ディス
ク装置6の連続したアドレス領域へ転送する各データ
を、チェーン化された複数のCCWの最初のCCWに基
づくハード磁気ディスク装置6へのデータ転送時にまと
めて転送する書込処理部8を設け、この書込処理部8に
より、まとめてのデータ転送用に予め定められたコマン
ド(GWRT)とまとめて転送するデータの量(ΣLB
Ci,i=1,・・・,n)とを、チェーン化された複
数のCCWの最初のCCWから検出する処理(GWRT
検出処理部9による処理)と、この検出した量分の主記
憶装置2からハード磁気ディスク装置6へのデータの書
込みを指示するコマンド(WRTコマンド)を編集して
ハード磁気ディスク装置6へ送出する処理(コマンド編
集処理部10による処理)と、ハード磁気ディスク装置
6にまとめて転送する各データを主記憶装置2から先行
フェッチして読み込んで保持する処理(CCWフェッチ
処理部11による処理)と、ハード磁気ディスク装置6
からWRTコマンドに対応する実行終了報告を受け、中
央処理装置1への処理報告を行う処理(実行終了報告処
理部12による処理)とを行うことにより、チェーン化
された複数のCCWの最初のCCWに基づく主記憶装置
2からハード磁気ディスク装置6へのまとめてのデータ
転送を行うことを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より詳細に説明する。図1は、本発明の周辺記憶制御装
置の本発明に係る構成の一実施例を示すブロック図であ
り、図2は、図1の周辺記憶制御装置(ディスク制御用
チャネル装置)を設けた情報処理システムの構成例を示
すブロック図である。
【0036】本例では、本発明の周辺記憶制御装置とし
て、ハード磁気ディスク装置等のデータ転送制御を行う
ディスク制御用チャネル装置を例に説明する。図2に示
す本例の情報処理システムおよび本発明の周辺記憶制御
装置としてのディスク制御用チャネル装置のハードウェ
ア構成は、図8で示したものと同じであり、ディスク制
御用チャネル装置(図中、「DKCH」と記載)4は、
システムバス3を介して上位の中央処理装置(図中、
「CPU」と記載)1および主記憶装置(図中、「M
M」と記載)2と接続され、主記憶装置2は、システム
バス3、ディスク制御用チャネル装置4、およびSCS
I(Small Computer System Interface)仕様のIOバス
5を介して、ハード磁気ディスク装置(図中、「HD」
と記載)6と接続されている。
【0037】そして、ディスク制御用チャネル装置4
は、マイクロプロセッサ(図中、「μp」と記載)4a
と、メモリ(図中、「ROM/RAM」と記載)4b、
制御レジスタ群4c、システムバス制御回路(図中、
「SBC」と記載)4d、SCSIバスプロトコル制御
回路(図中、「SPC」と記載)4e、データバッファ
メモリ(図中、「DBM」と記載)4f、DMA転送制
御回路(図中、「DMAC」と記載)4gとにより構成
され、それぞれバス(図中、「μpバス」と記載)4h
により接続されている。
【0038】ディスク制御用チャネル装置4のマイクロ
プロセッサ4aが実行するプログラムに、本発明により
新たに導入されたグループ書込みコマンド(GWRT)
の解釈および実行制御機能を追加することにより、図1
におけるディスク制御用チャネル装置4内の各処理部が
構成される。すなわち、空間的には、ディスク制御用チ
ャネル装置4のメモリ4bのROM上のプログラム占有
域が若干増えるのみで、本発明のディスク制御用チャネ
ル装置4が構成される。
【0039】このようなプログラムの追加により、図1
に示すように、ディスク制御用チャネル装置4上に、G
WRT検出処理部9、コマンド編集処理部10、CCW
フェッチ処理部11、実行終了報告処理部12からなる
書込処理部8が構成される。尚、主処理部7は、書込処
理部8を含むディスク制御用チャネル装置4の全体処理
処理動作を制御するものである。
【0040】図1のディスク制御用チャネル装置4にお
いて、書込処理部8のGWRT検出処理部9は、例え
ば、チェーン化されたn個のCCWの内の最初のCCW
を参照して、各CCWでハード磁気ディスク装置6へ転
送する各データを、最初のCCWに基づくデータ転送時
にまとめて転送するよう指示する予め定められたコマン
ドと、このコマンドによりまとめてハード磁気ディスク
装置6へ転送する量とを検出し、コマンド編集処理部1
0は、まとめて転送するための1つのコマンドを編集し
て、ハード磁気ディスク装置6へ発行する。
【0041】さらに、CCWフェッチ処理部11は、最
初のCCWおよびチェーンで連結されたn-1個のCCW
を先行フェッチして、対応するn個のデータ群を、主記
憶装置2から、内部バッファ(図2のデータバッファメ
モリ4f)に取り込み保持し、そして、実行終了報告処
理部12は、ハード磁気ディスク装置6から、1つのコ
マンドの実行終了報告を受け、中央処理装置1へ処理報
告を行う。
【0042】このような構成により、ディスク制御用チ
ャネル装置4は、主記憶装置2上に分散して配置された
複数個のデータ群に対応して、中央処理装置1が主記憶
装置2上に用意したチェーン化された複数個のCCWを
中央処理装置1からの制御に応答して解釈実行し、複数
のCCWに対して、ハード磁気ディスク装置6側には単
一のコマンドとして発行する。
【0043】これにより、主記憶装置2に分散して配置
されたデータ群を、ハード磁気ディスク装置6上の連続
アドレス域にまとめて書き込む制御を行う場合に、ハー
ド磁気ディスク装置6に対する起動と終了処理は、デー
タ群の書込みに対して1回だけで良くなり、連続データ
書込み途中でのディスク制御用チャネル装置4内の図1
のマイクロプロセッサ4aの処理の介在、さらには、ハ
ード磁気ディスク装置6内のシーク動作が不要となる。
【0044】以下、図2に示す構成のディスク制御用チ
ャネル装置4による本発明に係わる処理動作の詳細を、
図3〜図9を用いて説明する。尚、図2においては、中
央処理装置1は、1台だけ接続されているが、システム
バス3には複数台の中央処理装置と、それらの共通メモ
リ(CM)が接続される場合もある。また、ここでは、
ハード磁気ディスク装置6を配下のディスク装置として
用いているが、光磁気ディスク装置(OD)等を収容す
る場合もある。
【0045】さらに、本例では、ディスク制御用チャネ
ル装置4は、1系統のIOバス5を収容するものとして
いるが、複数系統を収容する場合もある。また、IOバ
ス5に接続されるハード磁気ディスク装置6は、1台ま
たは複数台の場合がある。
【0046】図3は、図1および図2の周辺記憶制御装
置(ディスク制御用チャネル装置)による本発明に係わ
るデータ転送動作例を示す説明図であり、図4は、図1
および図2の周辺記憶制御装置(ディスク制御用チャネ
ル装置)によって図3のデータ転送を行う場合のCCW
構成例を示す説明図である。
【0047】図3に示すように、ディスク制御用チャネ
ル装置(図中、「DKCH」と記載)4は、主記憶装置
2(図中、「MM」と記載)上の先頭アドレス「DA
1,DA2,・・・,DAn」に分散配置されたブロッ
ク単位の各データを、ハード磁気ディスク装置(図中、
「HD」と記載)6上の連続アドレス域に転送する。
【0048】この時、従来のディスク制御用チャネル装
置では、図4(b)に示す(図11と同じ)ようなCC
W群の構成であるが、図1および図2におけるディスク
制御用チャネル装置4では、図4(a)に示すCCW群
の構成とする。すなわち、図1および図2のディスク制
御用チャネル装置4は、図4(b)に無い図4(a)に
示す専用のコマンド(GWRT)を実行することによ
り、上述の本発明に係わる動作を行う。
【0049】図4(a)では、CMCフィールドにおい
て、最初のCCWでグループ書き込みであることを、図
1および図2のディスク制御用チャネル装置4に指示す
るためのグループ書込みコマンド(GWRT)を指定す
る。しかし、図4(a)におけるFLGフィールドやD
Aフィールド、すなわち、図1および図2の主記憶装置
2からデータをDMA転送で取り込む手順については、
従来技術と特に違いがないので、どのCCWについても
図4(b)におけるCCW構成との差はない。
【0050】また、LBAフィールドとLBCフィール
ドに関しては、図4(b)に示すように、従来の場合に
は、各CCWで指定する必要があったが、本例では、図
4(a)で示すように、最初のCCWでディスク装置上
の書込み開始アドレス(LBA)および書込みデータブ
ロック数(LBC、・・・従来のCCW構成におけるL
BCi(i=1,2,・・・,n)の総量)を指定する
だけで良い。後続のCCW(「データ2用,・・・,デ
ータn用」)では、どのような値を指定しても、図1お
よび図2のディスク制御用チャネル装置4の動作には影
響しない。すなわち、「don’t care(d.
c.)」である。
【0051】以下、このようなCCW構成に基づく図1
および図2におけるディスク制御用チャネル装置4の動
作を、図5、図6のフローに従って説明する。図5は、
図2のディスク制御用チャネル装置におけるマイクロプ
ロセッサが行う中央処理装置側タスクの動作例を示すフ
ローチャートである。図中、Sx(x=1,2,・・
・,6)は、タスクの状態を示し、iy(y=1,2,
・・・,14)は、外部から、または、外部への割込み
信号を示し、Pz(z=1,2,・・・,7)は、タス
クの処理を示す。
【0052】図1および図2のディスク制御用チャネル
装置4のマイクロプロセッサ4a上のプログラムは、自
律的に動作を開始することはなく、電源投入後は、アイ
ドル状態、すなわち、起動受付待ち状態(S0)にあ
る。この状態で、図2の中央処理装置1側からの起動が
かかると、ディスク制御用チャネル装置4内のシステム
バス制御回路(SBC)4dおよび制御レジスタ群4c
を用いたハードウェア動作により、従来技術で説明した
起動受付処理(ステップ1)が行われ、マイクロプロセ
ッサ4a上プログラム(中央処理装置側タスク)に起動
受付の割込み(i1)が入る。
【0053】これを受けた中央処理装置側タスクは、図
2のディスク制御用チャネル装置4内のDMA転送制御
回路4g(DMAC)のポート1に対し、CCWフェッ
チのためのDMAオーダを発行し起動する。すなわち、
CCWフェッチ要求(i2)を行い、CCWフェッチ完
了待ち状態(S1)に移行する。この状態で、図2のデ
ィスク制御用チャネル装置4内のDMA転送制御回路4
g(DMAC)のポート1から、フェッチ完了の割込み
を受けると(i3)、内部RAM上に取り込まれたCC
Wの内容を解釈する(i4)。
【0054】CCW上で指定されたコマンドが、グルー
プ書込みコマンド(GWRT)の場合には、図6に詳細
を示すディスク装置側タスク(図中、「HD側タスク」
と記載)を起動する(i5)。そして、先行フェッチC
CW有無表示フラグ(NCCW=先行フェッチされた次
のCCWの有無を示すフラグで、offが無し、onが
有りに対応する)を、offに設定し(P1)、図2の
主記憶装置2からディスク装置6へ書き込むデータを、
ディスク制御用チャネル装置4内のデータバッファメモ
リ4f(DBM)へDMA転送するため、主記憶装置2
側転送起動をDMA転送制御回路4g(DMAC)のポ
ート2に対して実行する(i6)。
【0055】尚、ディスク書込みデータを、図2の主記
憶装置2からディスク制御用チャネル装置4のデータバ
ッファメモリ4fへDMA転送している間に、次のCC
Wを主記憶装置2からディスク制御用チャネル装置4内
のメモリ4bのRAMへ先行フェッチできるように、D
MA転送制御回路4gの複数ポートをCCWフェッチ用
(ポート1)とディスク書込み用データ転送用ポート
(ポート2)とに使い分けている。
【0056】次に、処理P2において、CCWのFLG
フィールドのチェーンデータ指示ビット(CD)をチェ
ックする。まず、CDビットがon(すなわち、先行フ
ェッチ要)の場合には、連結された次CCWフェッチ要
求をDMA転送制御回路4g(DMAC)のポート1に
対して行い(i9)、次フェッチ完了待ち状態(S4)
となる。DMA転送制御回路4g(DMAC)のポート
1から次CCWフェッチ完了の割込み(i10)を受け
ると、先行フェッチCCW有無表示フラグ(NCCW)
をonに設定し(P5)、ステップi6の処理で起動さ
れた図2の主記憶装置2側とのデータ転送完了待ち状態
(S2)に移る。
【0057】一方、ステップP2の処理において、CD
ビットがoff(すなわち、先行フェッチ不要)の場合
には、チェーン連結された後続のCCWが存在しないの
で、そのままステップi6の処理で起動された図2の主
記憶装置2側とのデータ転送の完了待ち状態(S2)と
なる。そして、主記憶装置2のポート2から、主記憶装
置側転送完了の割込みを受けると(i7)、NCCWフ
ラグのon/offをチェックする(P3)。ここで、
NCCWフラグがon(すなわち、先行フェッチCCW
有り)の場合には、先行フェッチ済のCCWを解釈し
(P6)、ステップP1に戻り、同様の処理を繰り返
す。
【0058】一方、ステップP3において、NCCWフ
ラグがoff(すなわち、先行フェッチCCW無し)の
場合には、ステップi5で起動したディスク装置側タス
クの終了待ちの状態(S3)となる。その後、ディスク
装置側タスクの終了割込みを受けると(i8)、従来技
術で説明したステップ4の終了割込み処理を図2の中央
処理装置1側に対して行い(P4)、アイドル状態(S
0)に戻る。
【0059】次に、図6を用いて、図2のディスク制御
用チャネル装置4におけるマイクロプロセッサ4aのデ
ィスク装置側タスクの動作フローを説明する。図6は、
図2のディスク制御用チャネル装置におけるマイクロプ
ロセッサが行うディスク装置側タスクの動作例を示すフ
ローチャートである。
【0060】このディスク装置側タスクは、図2のディ
スク制御用チャネル装置4の電源投入後は、図5で示し
た中央処理装置側タスクから起動がかかるまでアイドル
状態にある(S5)。中央処理装置側タスク(図中、
「CPU側タスク」と記載)からディスク装置側タスク
起動の割込みが入ると(i11)、図2のハード磁気デ
ィスク装置6側に対し発行するコマンドを編集し(P
7)、ディスク制御用チャネル装置4内のSCSIバス
プロトコル制御回路4e(SPC)を起動し(i1
2)、以降のコマンド発行処理をSCSIバスプロトコ
ル制御回路4eに委ね、SPC終了待ち状態(S6)と
なる。
【0061】図2のSCSIバスプロトコル制御回路4
eは、ハード磁気ディスク装置6側との間で所定のIO
バスプロトコル(例えば、汎用SCSIバスプロトコ
ル)を実行し、ディスク装置側タスクにより編集された
コマンドをハード磁気ディスク装置6側に送信する。
【0062】ここで、編集されたコマンドは、図4
(a)に示す最初のCCWに対応するものであり、図2
のハード磁気ディスク装置6上の書込み開始アドレスL
BAから、LBCブロック分のデータの書込みを指示す
る1つの通常のWRTコマンドである。従って、図2の
ハード磁気ディスク装置6側から見ると、従来の機能と
変わる部分は特にない。言い替えると、ハード磁気ディ
スク装置6の従来の機能を無駄なく効率良くそのまま使
用できる。
【0063】その後、図2のSCSIバスプロトコル制
御回路4eから終了割込みを受ける(i13)と、ディ
スク制御用チャネル装置4は、終了状態をメモリ4bの
RAM上に保存して、ディスク装置側タスク終了の報告
を、中央処理装置側タスク(CPU側タスク)に対し行
い(i14)、アイドル状態(S5)に戻る。
【0064】以上、図5、図6を用いて説明したよう
に、図2の主記憶装置2上でグループ化された複数のか
たまりのデータを、ハード磁気ディスク装置6上の連続
エリアに書き込むための専用コマンド(GWRT)を導
入し、それを指示する最初のCCW上で、ハード磁気デ
ィスク装置6への全データ転送量(LBC)を指定する
ようにし、チェーン化された複数のCCW群の最初のC
CW実行時に、ハード磁気ディスク装置6側へ、単一の
WRTコマンドを実行するようにした。これにより、図
1および図2のディスク制御用チャネル装置4とハード
磁気ディスク装置6間の従来装置で必要であったコマン
ド切り替え処理が不要となる、データ転送時間を短縮す
ることができる。
【0065】次に、このような図5および図6で示した
手順による図1および図2におけるディスク制御用チャ
ネル装置4によるデータ転送処理動作例を、図7を用い
て説明する。図7は、図1および図2におけるディスク
制御用チャネル装置によるデータ転送処理動作例を示す
シーケンス図である。本例は、図4(a)に示したCC
W構成に基づく動作例であり、特に、n=3の場合につ
いて模式的に示したものである。
【0066】中央処理装置側処理(図中、「CPU側処
理」と記載)では、各CCW対応に行われるのに対し、
ディスク装置側(図中、「HD側処理」と記載)の処理
では、単一のコマンド処理として行われる。このことに
より、従来装置での図12で示した場合と異なり、起動
処理、終了処理は、それぞれ1回だけ行えば良い。ま
た、コマンド切り替え時に必要となる図1および図2の
ハード磁気ディスク装置6に特有のシーク動作も不要と
なる。
【0067】以上、図1〜図7を用いて説明したよう
に、本実施例のディスク制御用チャネル装置4では、複
数のCCWに対して、ハード磁気ディスク装置6側には
単一のコマンドとして発行するので、ハード磁気ディス
ク装置6への連続したデータ書込みおいて、ハード磁気
ディスク装置6に対する起動、終了処理は、データ群の
書込みに対して1回だけで良くなる。
【0068】このことにより、連続データ書込み途中で
のディスク制御用チャネル装置4のマイクロプロセッサ
4aの処理の介在、さらには、ハード磁気ディスク装置
6でのシーク動作が不要となり、従来装置で見られたデ
ータ転送上の時間のオーバヘッドがなくなり、ハード磁
気ディスク装置6の転送性能をフルに引き出すことが可
能となる。その結果、主記憶装置2上に分散して配置さ
れた大量のデータを、ハード磁気ディスク装置6上の連
続したアドレス域に、効率良く転送して書き込むことが
可能となる。
【0069】尚、本発明は、図1〜図7を用いて説明し
た実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能である。例えば、CCW
のフォーマットは、図4(a)に示すものに限定されな
い。すなわち、ディスク制御用チャネル装置4に対する
コマンド種別や、チェーンを示すフラグ、主記憶装置2
上の先頭アドレス、ハード磁気ディスク装置6上の先頭
アドレス、転送量を指定できるようになっていれば、ど
のような構成であっても良い。
【0070】また、本実施例での説明では、CCWの先
行フェッチのために、複数ポートを具備するDMA転送
制御回路4gを用いたが、これに限定されない。例え
ば、シングルポートを具備するDMA転送制御回路4g
を2つ備える構成であっても良い。要は、データ転送と
CCWフェッチとが並行して実行できるようになってい
れば良い。また、本発明は、IOバスのプロトコルを限
定するものではなく、本実施例で用いたSCSIバスプ
ロトコルは単なる一例である。
【0071】また、ディスク制御用チャネル装置の配下
のディスク装置の種別は、ハード磁気ディスク装置6に
限定されず、光磁気ディスク装置であっても同様に適用
可能である。また、データへのアクセスがシーケンシャ
ル型の磁気テープ装置にも適用可能である。また、n個
のCCW、n個のディスク群が記憶されるメモリに関し
ても、チャネル装置が識別でき、アクセスできるもので
ある限り、どのような構成のものであっても良い。
【0072】また、ディスク装置(ハード磁気ディスク
装置を含む)は、1台の中央処理装置からなるシングル
プロセッサシステムにも、また、複数の中央処理装置を
接続してなるマルチプロセッサシステムのいずれにも適
用可能である。さらに、本例では、主記憶装置2上に分
散配置された各データ群の全てをまとめてハード磁気デ
ィスク装置6に転送しているが、本発明は、主記憶装置
2上に連続して配置された各データ群に関しても、ま
た、各データ群の全てでなく任意にまとめた量での転送
にも適用可能である。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、されたCCWに基づく
ハード磁気ディスク装置等の周辺記憶装置への連続した
アドレス領域への書込みの場合、周辺記憶制御装置(デ
ィスク制御用チャネル装置等)内での媒体への書込み処
理が途切れることがなく、配下の周辺記憶装置のデータ
転送性能をフルに引き出すことができ、主記憶装置上の
プログラムやデータの周辺記憶装置側へのバックアップ
処理を効率良く行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の周辺記憶制御装置の本発明に係る構成
の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の周辺記憶制御装置(ディスク制御用チャ
ネル装置)を設けた情報処理システムの構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】図1および図2のディスク制御用チャネル装置
による本発明に係わるデータ転送動作例を示す説明図で
ある。
【図4】図1および図2のディスク制御用チャネル装置
によって図3のデータ転送を行う場合のCCW構成例を
示す説明図である。
【図5】図2のディスク制御用チャネル装置におけるマ
イクロプロセッサが行う中央処理装置側タスクの動作例
を示すフローチャートである。
【図6】図2のディスク制御用チャネル装置におけるマ
イクロプロセッサが行うディスク装置側タスクの動作例
を示すフローチャートである。
【図7】図1および図2におけるディスク制御用チャネ
ル装置による図4のCCW構成に基づくデータ転送処理
動作例を示すシーケンス図である。
【図8】従来のディスク制御用チャネル装置を設けた情
報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図9】図8における制御レジスタ群の構成例と主記憶
装置上に格納されるチャネル制御語の構成例を示す説明
図である。
【図10】図8における従来のディスク制御用チャネル
装置によるデータ転送動作例を示す説明図である。
【図11】図11は、図8の従来のディスク制御用チャ
ネル装置によって図10のデータ転送を行う場合のCC
W構成例を示す説明図である。
【図12】図8のディスク制御用チャネル装置による図
11のCCW構成に基づく動作例を示すシーケンス図で
ある。
【符号の説明】
1:中央処理装置(CPU)、2:主記憶装置(M
M)、3:システムバス、4:ディスク制御用チャネル
装置(DKCH)、4a:マイクロプロセッサ(μ
p)、4b:メモリ(ROM/RAM)、4c:制御レ
ジスタ群、4d:システムバス制御回路(SBC)、4
e:SCSIバスプロトコル制御回路(SPC)、4
f:データバッファメモリ(DBM)、4g:DMA転
送制御回路(DMAC)、4h:バス(μpバス)、
5:IOバス、6:ハード磁気ディスク装置(HD)、
7:主処理部、8:書込処理部、9:GWRT検出処理
部、10:コマンド編集処理部、11:CCWフェッチ
処理部、12:実行終了報告処理部、1a:中央処理装
置(CPU)、2a:主記憶装置(MM)、3a:シス
テムバス、5a:IOバス、6a:ハード磁気ディスク
装置(HD)、80:ディスク制御用チャネル装置(D
KCH)、81:マイクロプロセッサ(μp)、82:
メモリ(ROM/RAM)、83:制御レジスタ群、8
4:システムバス制御回路(SBC)、85:SCSI
バスプロトコル制御回路(SPC)、86:データバッ
ファメモリ(DBM)、87:DMA転送制御回路(D
MAC)、88:バス(μpバス)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 隆一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 高橋 正宏 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央処理装置(CPU)が発行したチャ
    ネル制御語(CCW)に基づき、主記憶装置と周辺記憶
    装置間でのデータの転送制御を行う周辺記憶制御装置に
    おいて、チェーン化された複数の上記CCWに基づき上
    記主記憶装置から上記周辺記憶装置上の連続したアドレ
    ス領域へ転送する各データを、上記チェーン化された複
    数のCCWの最初のCCWに基づく上記周辺記憶装置へ
    のデータ転送時にまとめて上記周辺記憶装置へ転送する
    書込処理手段を設けたことを特徴とする周辺記憶制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の周辺記憶制御装置にお
    いて、上記書込処理手段は、上記まとめてのデータ転送
    用に予め定められたコマンドと上記まとめて転送するデ
    ータの量とを、上記チェーン化された複数のCCWの最
    初のCCWから検出する検出手段と、該検出手段で検出
    した量分の上記主記憶装置から上記周辺記憶装置へのデ
    ータの書込みを指示するコマンド(WRTコマンド)を
    編集して上記周辺記憶装置へ送出する手段と、上記周辺
    記憶装置にまとめて転送する各データを上記主記憶装置
    から先行フェッチして読み込んで保持する手段と、上記
    周辺記憶装置から上記WRTコマンドに対応する実行終
    了報告を受け、上記中央処理装置への処理報告を行う手
    段とを有することを特徴とする周辺記憶制御装置。
  3. 【請求項3】 中央処理装置(CPU)が発行したチャ
    ネル制御語(CCW)に基づき、主記憶装置と周辺記憶
    装置間でのデータの転送制御を行う周辺記憶制御装置に
    おける上記データの転送方法であって、チェーン化され
    た複数の上記CCWでの上記主記憶装置から上記周辺記
    憶装置の連続したアドレス領域へのデータ転送用に予め
    定められたコマンドと上記チェーン化された複数のCC
    Wで転送されるデータの総量とを、上記チェーン化され
    た複数のCCWの最初のCCWから検出するステップ
    と、該ステップで検出した総量分の上記主記憶装置から
    上記周辺記憶装置へのデータの書込みを指示するコマン
    ド(WRTコマンド)を編集して上記周辺記憶装置へ送
    出するステップと、上記チェーン化された複数のCCW
    で上記主記憶装置から上記周辺記憶装置へ転送するデー
    タを上記主記憶装置から先行フェッチして読み込んで保
    持するステップと、上記周辺記憶装置から上記WRTコ
    マンドに対応する実行終了報告を受け、上記中央処理装
    置への処理報告を行うステップとを有し、上記チェーン
    化された複数のCCWに基づき上記主記憶装置から上記
    周辺記憶装置の連続したアドレス領域へ転送する各デー
    タを、上記チェーン化された複数のCCWの最初のCC
    Wに基づく上記周辺記憶装置へのデータ転送時にまとめ
    て上記周辺記憶装置へ転送することを特徴とする周辺記
    憶制御装置のデータ転送方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7882277B2 (en) 2007-08-29 2011-02-01 Hitachi, Ltd. Processor, data transfer unit, multicore processor system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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