JPH1121213A

JPH1121213A - 育毛剤

Info

Publication number: JPH1121213A
Application number: JP9194756A
Authority: JP
Inventors: Shozaburo Fujii; 昭三郎藤井
Original assignee: FUJII KK
Current assignee: FUJII KK
Priority date: 1997-07-03
Filing date: 1997-07-03
Publication date: 1999-01-26

Abstract

(57)【要約】【目的】脱毛症に対して、特に有効な育毛剤を得るこ
とにある。【構成】頭部の血管の拡大をはかれて育毛効果の高い
センブリまたはゲンチアナと、血流の留帯を除去して血
液の流れを阻帯させない清熱涼血薬の中で上記センブリ
またはゲンチアナと相性のよい牡丹を配合するものであ
る。その他に、脾胃を温め心陽を温めて血脈を通じさせ
る温裏薬の生姜、乾姜、附子、炮附子、川椒のいずれか
と、活血去お薬の川きゅう、当帰、桃仁、紅花のいずれ
かと、血虚を補養して脾胃を強壮にする補気薬の人参、
黄耆、甘草のいずれかを配合することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、育毛剤に関し、特に外
用塗着の育毛剤に関する。

【０００２】

【従来の技術】古来から、頭髪の脱毛に悩んでいる人は
多く、多数の育毛剤や養毛剤が開発され、商品が販売さ
れてきた。しかし、脱毛症で悩んでいる人にとって、な
かなか満足できるものがない。

【０００３】脱毛症の多くは、神経過敏による血行虚弱
が原因で、肌、皮膚、髪に栄養が行き届かないために脱
毛する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本出願人は、育毛剤に
関心をもってから生薬を中心に開発、試験を行ってき
た。その結果、従来の公知の育毛剤も何らかの効果があ
るものの、ある種の生薬を組み合わせると、従来のもの
に比べて優れた効果を生じるのではないかと鋭意研究し
た。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、頭部
の血管の拡大をはかれて育毛効果の高いセンブリまたは
ゲンチアナと、血流の留帯を除去して血液の流れを阻帯
させない清熱涼血薬の中で上記センブリまたはゲンチア
ナと相性のよい牡丹を配合したことを特徴とする育毛剤
を提供するにある。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の育毛剤は、頭部の血管の
拡大をはかれて育毛効果の高いセンブリまたはゲンチア
ナと、血流の留帯を除去して血液の流れを阻帯させない
清熱涼血薬の中で上記センブリまたはゲンチアナと相性
のよい牡丹を配合したことを特徴としている。

【０００７】本育毛剤としては、頭部の血管の拡大をは
かれて育毛効果の高いセンブリまたはゲンチアナと、血
流の留帯を除去して血液の流れを阻帯させない清熱涼血
薬の牡丹に、脾胃を温め心陽を温めて血脈を通じさせる
温裏薬の生姜、乾姜、附子、炮附子、川椒のいずれか、
活血去お薬の川きゅう、当帰、桃仁、紅花、丹参のいず
れか、血虚を補養して脾胃を強壮にする補気薬の人参、
黄耆、甘草のいずれか、その他に解表薬の桂枝、補血薬
の何首烏等を配合することができる。

【０００８】上記配合量としては、センブリまたはゲン
チアナを２０〜３０重量％、牡丹を１０〜１５重量％、
温裏薬を３〜５重量％、補気薬を２０〜３０重量％、活
血去お薬を２０〜４０重量％、解表薬を５〜１０重量％
とすることができる。

【０００９】これらの生薬を秤量し、攪拌・混合した
後、ろ過し、検査して、所要量充填して製品化すること
ができる。

【００１０】センブリ、ゲンチアナは、皮膚末梢血管を
拡大して血管の増加がはかれ、脱毛部に塗着すると有効
なものである。

【００１１】また、牡丹は、活血駆おの主要薬で、その
根、根皮のエキスが脱毛症に効果的であり、特に上記セ
ンブリ、ゲンチアナと清熱系で相性がよいものである。

【００１２】また、その他の生薬についても、上記牡丹
との関連から、活血去お薬の桃仁や紅花が相須の働きが
生じて好ましく、清熱薬の桂枝とで血脈中の結熱をよく
通じて相使の働きが生じて好ましい。

【００１３】そして、桂枝と附子、甘草、丹参、桃仁、
黄耆との組み合わせが、経絡を温めて陽気を通じ、気虚
を補って血脈を通じて活血、駆おの効果を生じて好まし
い。

【００１４】

【実施例】ゲンチアナエキス２１重量％、牡丹エキス１
３重量％、生姜エキス４重量％、人参エキス２０重量
％、甘草エキス７重量％、川きゅうエキス２０重量％、
桃仁エキス１５重量％を混合し、適量を頭皮に塗布し、
マッサージして試用した。

【００１５】その結果、育毛、薄毛、脱毛の予防に有効
であり、毛生促進、発毛促進、ふけ防止に従来のゲンチ
アナ、牡丹を配合していない生薬品よりも有効であっ
た。

【００１６】また、ゲンチアナエキス２１重量％、牡丹
エキス１３重量％、生姜エキス２重量％、炮附子２重量
％、人参エキス２０重量％、甘草エキス１０重量％、川
きゅうエキス７重量％、丹参６重量％、桃仁７重量％、
桂枝７重量％を混合し、同様に試験した。その結果、上
記とほぼ同様であった。

【００１７】上記実施例で、ゲンチアナの代わりにセン
ブリ、必要により秦ぎょう、竜胆、温裏薬の附子や川
椒、活血去お薬の紅花、何首烏、活血去お薬ないし補益
薬の当帰などを適宜に付加したり、代替するなど、病症
に対応して配合することができる。

【００１８】上記では、生薬の粉末、細切れ、顆粒を薬
用エチルアルコールの有機溶媒に浸漬して有効成分を抽
出したり、公知のメタノール、イソプロパノール、エチ
レングリコールなどの有機溶媒やこれらの混合溶液、ま
たこれらの含水有機溶媒で抽出することもできるもので
ある。また、これらの有機溶媒や含水有機溶媒で抽出し
た抽出益や有効成分を濃縮凝固して形成した粉末状等を
精製水や香料、ミツロウ、ワセリン、流動パラフィン等
と混合し、ヘヤートニック、ヘヤークリーム等として使
用することもできる。

【００１９】本発明の上記した実施例は限定的なもので
なく、公知の頭髪用に有益な薬効成分やビタミンＢ₂、
Ｂ₆、Ｂ₁₆、Ｅ類、殺菌剤、香料等を添加配合するのを
除外するものではなく、本発明の趣旨に基づいてこれら
を付加したりして改良することができる。

【００２０】

【発明の効果】以上のように本発明にあっては、育毛効
果の高いセンブリまたはゲンチアナによって、頭部の毛
細血管を拡張でき、センブリまたはゲンチアナと相性の
よい牡丹によって、患部の血流が留滞するのを防いで血
行を良くでき、養毛、育毛効果をはかることができる。

【００２１】また、脾胃を温め心陽を温めて血脈を通じ
させる温裏薬の生姜、乾姜、附子、炮附子、川椒のいず
れかと、活血去お薬の川きゅう、当帰、桃仁、紅花のい
ずれかと、血虚を補養して脾胃を強壮にする補気薬の人
参、黄耆、甘草のいずれかを配合することによって、温
裏薬で毛根部を刺激し、活血去お薬で血流の留滞を除去
して血液の流れを阻滞しなくでき、補気薬で虚を補養し
て養血、補血でき、頭部の禿部や薄毛部の血行状態を改
良して、育毛をはかることができる。

【００２２】そして特に、センブリまたはゲンチアナ、
牡丹と、温裏薬の生姜、活血去お薬の川きゅう、桃仁、
補気薬の人参、甘草とを配合することによって、これら
の間の相性が特によく、生薬の種類が少ないながら効果
よく育毛できる。

【００２３】また、センブリまたはゲンチアナ、牡丹
と、温裏薬の生姜、附子、活血去お薬の川きゅう、桃
仁、丹参、補気薬の人参、解表薬の桂枝を配合すること
によって、従来にない優れた育毛効果を発揮することが
できる。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】頭部の血管の拡大をはかれて育毛効果の
高いセンブリまたはゲンチアナと、血流の留帯を除去し
て血液の流れを阻帯させない清熱涼血薬の中で上記セン
ブリまたはゲンチアナと相性のよい牡丹を配合したこと
を特徴とする育毛剤。
【請求項２】脾胃を温め心陽を温めて血脈を通じさせ
る温裏薬の生姜、乾姜、附子、炮附子、川椒のいずれか
と、活血去お薬の川きゅう、当帰、桃仁、紅花のいずれ
かと、血虚を補養して脾胃を強壮にする補気薬の人参、
黄耆、甘草のいずれかを配合した請求項１に記載の育毛
剤。
【請求項３】活血去お薬の丹参を配合した請求項１ま
たは２に記載の育毛剤。
【請求項４】温裏薬の生姜、活血去お薬の川きゅう、
桃仁、補気薬の人参、甘草とを配合した請求項１に記載
の育毛剤。
【請求項５】温裏薬の生姜、附子、活血去お薬の川き
ゅう、桃仁、丹参、補気薬の人参、解表薬の桂枝を配合
した請求項１に記載の育毛剤。