JPH1121206A - 防虫剤組成物 - Google Patents
防虫剤組成物Info
- Publication number
- JPH1121206A JPH1121206A JP9173733A JP17373397A JPH1121206A JP H1121206 A JPH1121206 A JP H1121206A JP 9173733 A JP9173733 A JP 9173733A JP 17373397 A JP17373397 A JP 17373397A JP H1121206 A JPH1121206 A JP H1121206A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- butyl
- insect repellent
- repellent composition
- composition according
- phosphite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】過酷な条件下においても異臭発生の少ない防虫
剤組成物を提供すること。 【解決手段】常温揮散性ピレスロイド系化合物、りん系
酸化防止剤およびフェノール系酸化防止剤を含有する防
虫剤組成物。
剤組成物を提供すること。 【解決手段】常温揮散性ピレスロイド系化合物、りん系
酸化防止剤およびフェノール系酸化防止剤を含有する防
虫剤組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣料害虫、不快害
虫等の駆除・または防除に用いることのできる防虫剤組
成物に関する。
虫等の駆除・または防除に用いることのできる防虫剤組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】常温揮散性ピレスロイド系化合物は、イ
ガ、コイガ、ジュウタンガ、カツオブシムシ、ヒメマル
カツオブシムシ等の衣料害虫、およびイエバエ、ユスリ
カ、アカイエカ等の不快害虫の駆除・防除に広く用いら
れている。しかしながら、該化合物は熱または光に対し
て比較的不安定であり、該化合物を長期間にわたって使
用あるいは保存した場合、異臭の発生が認められること
がある。そこで該化合物の安定化を目的として、特開平
3−72409および特開平5−271017号公報に
は、異臭の発生、変色等が少ない防虫剤組成物として、
例えばエンペントリン(ピレスロイド系化合物の1種)
とある特定の酸化防止剤とを含有する防虫剤組成物が記
載されている。
ガ、コイガ、ジュウタンガ、カツオブシムシ、ヒメマル
カツオブシムシ等の衣料害虫、およびイエバエ、ユスリ
カ、アカイエカ等の不快害虫の駆除・防除に広く用いら
れている。しかしながら、該化合物は熱または光に対し
て比較的不安定であり、該化合物を長期間にわたって使
用あるいは保存した場合、異臭の発生が認められること
がある。そこで該化合物の安定化を目的として、特開平
3−72409および特開平5−271017号公報に
は、異臭の発生、変色等が少ない防虫剤組成物として、
例えばエンペントリン(ピレスロイド系化合物の1種)
とある特定の酸化防止剤とを含有する防虫剤組成物が記
載されている。
【0003】しかしながら、上記公報に記載の防虫剤組
成物でも、ピレスロイド系化合物の分解による異臭発生
の抑制効果は十分とは言い難いため、高温下で長時間使
用したり保管するような場合には、異臭発生の抑制効果
は未だ満足のゆくものではなく、異臭発生の抑制効果の
より優れた防虫剤組成物の開発が望まれていた。
成物でも、ピレスロイド系化合物の分解による異臭発生
の抑制効果は十分とは言い難いため、高温下で長時間使
用したり保管するような場合には、異臭発生の抑制効果
は未だ満足のゆくものではなく、異臭発生の抑制効果の
より優れた防虫剤組成物の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、高温下
に長時間おかれても異臭発生の少ない防虫剤組成物を関
発すべく検討した結果、本発明に至った。
に長時間おかれても異臭発生の少ない防虫剤組成物を関
発すべく検討した結果、本発明に至った。
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は常温
揮散性ピレスロイド系化合物、りん系酸化防止剤および
フェノール系酸化防止剤を含有する防虫剤組成物を提供
するものである。
揮散性ピレスロイド系化合物、りん系酸化防止剤および
フェノール系酸化防止剤を含有する防虫剤組成物を提供
するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明で使用する常温揮散性ピレスロイド系化合物とは、
常温で揮散して防虫効果を有するピレスロイド系化合物
であり、ここで常温揮散性とは20℃での蒸気圧が1.
0×10-4mmHg以上の性質を有することを意味す
る。このような常温揮散性ピレスロイド系化合物として
は、例えば、 1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル クリサン
テマート[エンペントリン] 2,3,5,6−テトラフルオロベンジル (1R)−
トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシレート[トランスフ
ルスリン] 3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル ク
リサンテメート[テトラメスリン] 2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロペニル)シク
ロペント−2−エニル2,2,3,3−テトラメチル
シクロプロパンカルボキシレート[テラレスリン] 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 3−
(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシラート 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 3−
(2,2−ジフルオロビニル)−2,2−ジメチルシク
ロプロパンカルボキシラート 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 3−
(2−クロロ−2−フルオロビニル)−2,2−ジメチ
ルシクロプロパンカルボキシラート 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル クリサ
ンテマート 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 3−
(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 2,
2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラ
ート 5−プロパルギル−2−フリルメチル 2,2,3,3
−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート[テフ
ラメトリン] 等が挙げられる。これらピレスロイド系化合物は、一種
のみで使用してもよいし、二種以上を組み合わせて使用
することもできる。また、上記化合物の中には、光学異
性体、立体異性体、幾何異性体等が存在する化合物もあ
るが、本発明におけるピレスロイド系化合物には、衣料
害虫や不快害虫等の駆除・防除等に活性な異性体および
その混合物が含まれる。
発明で使用する常温揮散性ピレスロイド系化合物とは、
常温で揮散して防虫効果を有するピレスロイド系化合物
であり、ここで常温揮散性とは20℃での蒸気圧が1.
0×10-4mmHg以上の性質を有することを意味す
る。このような常温揮散性ピレスロイド系化合物として
は、例えば、 1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル クリサン
テマート[エンペントリン] 2,3,5,6−テトラフルオロベンジル (1R)−
トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシレート[トランスフ
ルスリン] 3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル ク
リサンテメート[テトラメスリン] 2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロペニル)シク
ロペント−2−エニル2,2,3,3−テトラメチル
シクロプロパンカルボキシレート[テラレスリン] 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 3−
(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシラート 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 3−
(2,2−ジフルオロビニル)−2,2−ジメチルシク
ロプロパンカルボキシラート 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 3−
(2−クロロ−2−フルオロビニル)−2,2−ジメチ
ルシクロプロパンカルボキシラート 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル クリサ
ンテマート 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 3−
(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 2,
2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラ
ート 5−プロパルギル−2−フリルメチル 2,2,3,3
−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート[テフ
ラメトリン] 等が挙げられる。これらピレスロイド系化合物は、一種
のみで使用してもよいし、二種以上を組み合わせて使用
することもできる。また、上記化合物の中には、光学異
性体、立体異性体、幾何異性体等が存在する化合物もあ
るが、本発明におけるピレスロイド系化合物には、衣料
害虫や不快害虫等の駆除・防除等に活性な異性体および
その混合物が含まれる。
【0006】本発明で使用するりん系酸化防止剤として
は例えば、フェニルジイソデシルホスファイト、ジフェ
ニルイソオクチルホスファイト、ジフェニルイソデシル
ホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリスノニ
ルフェニルホスファイト、トリス−(ノニルフェニル)
ホスファイトまたはトリス−(ジノニルフェニル)ホス
ファイトおよびこれらの混合物、トリス−(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリル−
ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホス
ファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトー
ルジホスファイト、4,4‘−イソプロピリデンジフェ
ノールアルキルホスファイト(アルキル基としてはC12
〜C15が好ましい)、4,4’−ブチリデンビス(3−
メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシルホス
ファイト)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ジ
−トリデシルホスファイト−5−t−ブチルフェニル)
ブタン、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)−4,4‘−ビフェニレンジホスフォナイト、3,
4,5,6−ジベンゾ−1,2−オキサホスファン−2
−オキシド、トリラウリルトリチオフォスファイト、ト
リスイソデシルフォスファイト、トリス(トリデシル)
フォスファイト、フェニルジ(トリデシル)フォスファ
イト、ジフェニルトリデシルフォスファイト、フェニル
−ビスフェノールAペンタエリスリトールジフォスファ
イト、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルフォスフォン酸ジエチルエステル、2−[3−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プ
ロピオニルオキシ]エチル2,2’−(3,3’,5,
5’−テトラ−t−ブチルビフェニル)ホスファイト、
2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル2,2’−
メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)
ホスファイト、2−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチル
2,2’−(3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチル
ビフェニル)ホスファイト、2−[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
キシ]エチル2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル
−4−メチルフェニル)ホスファイト、3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピル
2,2’−(3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチル
ビフェニル)ホスファイト、3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピル2,2’−メ
チレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホ
スファイト、3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニル)プロピル2,2’−(3,3’,
5,5’−テトラ−t−ブチルビフェニル)ホスファイ
ト、3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピル2,2’−メチレンビス(6−t
−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイトなどが例
示され、これら二種以上を組み合わせて使用することも
できる。これらの中でも、トリス−(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリル−ペンタ
エリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイ
ト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−
4,4‘−ビフェニレンジホスフォナイト、2−[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ]エチル2,2’−メチレンビス
(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト
より選ばれる少なくとも1種を使用することが好まし
い。
は例えば、フェニルジイソデシルホスファイト、ジフェ
ニルイソオクチルホスファイト、ジフェニルイソデシル
ホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリスノニ
ルフェニルホスファイト、トリス−(ノニルフェニル)
ホスファイトまたはトリス−(ジノニルフェニル)ホス
ファイトおよびこれらの混合物、トリス−(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリル−
ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホス
ファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトー
ルジホスファイト、4,4‘−イソプロピリデンジフェ
ノールアルキルホスファイト(アルキル基としてはC12
〜C15が好ましい)、4,4’−ブチリデンビス(3−
メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシルホス
ファイト)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ジ
−トリデシルホスファイト−5−t−ブチルフェニル)
ブタン、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)−4,4‘−ビフェニレンジホスフォナイト、3,
4,5,6−ジベンゾ−1,2−オキサホスファン−2
−オキシド、トリラウリルトリチオフォスファイト、ト
リスイソデシルフォスファイト、トリス(トリデシル)
フォスファイト、フェニルジ(トリデシル)フォスファ
イト、ジフェニルトリデシルフォスファイト、フェニル
−ビスフェノールAペンタエリスリトールジフォスファ
イト、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルフォスフォン酸ジエチルエステル、2−[3−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プ
ロピオニルオキシ]エチル2,2’−(3,3’,5,
5’−テトラ−t−ブチルビフェニル)ホスファイト、
2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル2,2’−
メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)
ホスファイト、2−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチル
2,2’−(3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチル
ビフェニル)ホスファイト、2−[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
キシ]エチル2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル
−4−メチルフェニル)ホスファイト、3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピル
2,2’−(3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチル
ビフェニル)ホスファイト、3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピル2,2’−メ
チレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホ
スファイト、3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニル)プロピル2,2’−(3,3’,
5,5’−テトラ−t−ブチルビフェニル)ホスファイ
ト、3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピル2,2’−メチレンビス(6−t
−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイトなどが例
示され、これら二種以上を組み合わせて使用することも
できる。これらの中でも、トリス−(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリル−ペンタ
エリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイ
ト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−
4,4‘−ビフェニレンジホスフォナイト、2−[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ]エチル2,2’−メチレンビス
(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト
より選ばれる少なくとも1種を使用することが好まし
い。
【0007】本発明で使用するフェノール系酸化防止剤
としては例えば、3,9−ビス[2−〔3−(t−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニ
ルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカン、2−t
−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5
−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレー
ト、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペ
ンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−t−ペンチル
フェニルアクリレート、テトラキス(メチレン−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオナート)メタン、2,2‘−メチレンビス(4
−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2‘−メ
チレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール
などが例示され、これらを二種以上組み合わせて使用す
ることもできる。これらの中でも、3,9−ビス[2−
〔3−(t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチ
ル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5・5〕
ウンデカン、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−
2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフ
ェニルアクリレート、テトラキス(メチレン−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオナート)メタン、2,6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェノールより選ばれる少なくとも一種を使用
することが好ましい。
としては例えば、3,9−ビス[2−〔3−(t−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニ
ルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカン、2−t
−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5
−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレー
ト、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペ
ンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−t−ペンチル
フェニルアクリレート、テトラキス(メチレン−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオナート)メタン、2,2‘−メチレンビス(4
−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2‘−メ
チレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール
などが例示され、これらを二種以上組み合わせて使用す
ることもできる。これらの中でも、3,9−ビス[2−
〔3−(t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチ
ル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5・5〕
ウンデカン、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−
2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフ
ェニルアクリレート、テトラキス(メチレン−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオナート)メタン、2,6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェノールより選ばれる少なくとも一種を使用
することが好ましい。
【0008】本発明の防虫剤組成物において、りん系酸
化防止剤とフェノール系酸化防止剤の割合は重量比で通
常、100:1〜1:100であり、好ましくは50:
1〜1:50であり、10:1〜1:10がより好まし
い。また、常温揮散性ピレスロイド系化合物と両酸化防
止剤の合計量との割合は、通常、重量比にして1:1〜
200:1、好ましくは2:1〜100:1、より好ま
しくは4:1〜30:1の範囲である。また、常温揮散
性ピレスロイド系化合物は、一般に防虫剤組成物中に
0.1〜80重量%含有される。なお、常温揮散性ピレ
スロイド系化合物あるいはりん系酸化防止剤あるいはフ
ェノール系酸化防止剤のいずれか、あるいはすべてを二
種以上組み合わせて使用する場合は、各合計が上記の範
囲になるようにすればよい。
化防止剤とフェノール系酸化防止剤の割合は重量比で通
常、100:1〜1:100であり、好ましくは50:
1〜1:50であり、10:1〜1:10がより好まし
い。また、常温揮散性ピレスロイド系化合物と両酸化防
止剤の合計量との割合は、通常、重量比にして1:1〜
200:1、好ましくは2:1〜100:1、より好ま
しくは4:1〜30:1の範囲である。また、常温揮散
性ピレスロイド系化合物は、一般に防虫剤組成物中に
0.1〜80重量%含有される。なお、常温揮散性ピレ
スロイド系化合物あるいはりん系酸化防止剤あるいはフ
ェノール系酸化防止剤のいずれか、あるいはすべてを二
種以上組み合わせて使用する場合は、各合計が上記の範
囲になるようにすればよい。
【0009】本発明の防虫剤組成物は適当な担体に保持
されていてもよい。担体としては、例えば、クレー、ペ
ントナイト、酸性白土、タルク、珪藻土、炭酸カルシウ
ム、シリカ、ハイドロタルサイト、ゼオライト等の無機
系固体担体、活性炭や紙、布、不織布、繊維、樹脂等な
どの有機系固体担体等の固体担体または、ケロシン、ヘ
キサン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン、メ
チルナフタレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロエタ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコー
ル等のアルコール類、アセトン、シクロヘキサノン、イ
ソホロン等のケトン類、エチルエーテル、ジオキサン等
のエーテル類、酢酸エチル等のエステル類、アセトニト
リル等のニトリル類、ジメチルアセトアミド、ジメチル
ホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド、大
豆油、綿実油等の植物油類等の液体担体が挙げられる
が、中でも担体として樹脂を用いる場合には、防虫剤組
成物の使用目的に応じて任意の形状の成形体として使用
できるため特に好ましい。
されていてもよい。担体としては、例えば、クレー、ペ
ントナイト、酸性白土、タルク、珪藻土、炭酸カルシウ
ム、シリカ、ハイドロタルサイト、ゼオライト等の無機
系固体担体、活性炭や紙、布、不織布、繊維、樹脂等な
どの有機系固体担体等の固体担体または、ケロシン、ヘ
キサン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン、メ
チルナフタレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロエタ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコー
ル等のアルコール類、アセトン、シクロヘキサノン、イ
ソホロン等のケトン類、エチルエーテル、ジオキサン等
のエーテル類、酢酸エチル等のエステル類、アセトニト
リル等のニトリル類、ジメチルアセトアミド、ジメチル
ホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド、大
豆油、綿実油等の植物油類等の液体担体が挙げられる
が、中でも担体として樹脂を用いる場合には、防虫剤組
成物の使用目的に応じて任意の形状の成形体として使用
できるため特に好ましい。
【0010】担体として樹脂を用いる場合、樹脂として
は熱可塑性樹脂が好ましく、例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン等のα−オレフィンの単独重合体、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合
体、エチレン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、エ
チレン−ヘキセン共重合体等のエチレン−α−オレフィ
ン共重合体や、エチレン−メチルメタクリレート共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル−メチルメタクリ
レート共重合体等のエチレン性不飽和結合を有する有機
カルボン酸誘導体とエチレンとの共重合体等のポリオレ
フィン系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リスチレン、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリ塩化ビニル等
が挙げられる。また、エラストマーとしては、天然ゴ
ム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、ス
チレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、
ニトリルゴム、シリコンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴ
ム等が挙げられ、熱可塑性エラストマーとしては、スチ
レン系、水添スチレン系、オレフィン系、特殊ポリオレ
フィン系、ウレタン系、エステル系、ポリアミド系、塩
化ビニル系、塩化ビニル/ニトリルゴム系、塩化ビニル
/ウレタン系等が挙げられる。
は熱可塑性樹脂が好ましく、例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン等のα−オレフィンの単独重合体、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合
体、エチレン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、エ
チレン−ヘキセン共重合体等のエチレン−α−オレフィ
ン共重合体や、エチレン−メチルメタクリレート共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル−メチルメタクリ
レート共重合体等のエチレン性不飽和結合を有する有機
カルボン酸誘導体とエチレンとの共重合体等のポリオレ
フィン系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リスチレン、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリ塩化ビニル等
が挙げられる。また、エラストマーとしては、天然ゴ
ム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、ス
チレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、
ニトリルゴム、シリコンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴ
ム等が挙げられ、熱可塑性エラストマーとしては、スチ
レン系、水添スチレン系、オレフィン系、特殊ポリオレ
フィン系、ウレタン系、エステル系、ポリアミド系、塩
化ビニル系、塩化ビニル/ニトリルゴム系、塩化ビニル
/ウレタン系等が挙げられる。
【0011】これら樹脂の中では、成形性の観点からポ
リオレフィン系樹脂が好ましく、加熱加工時の温度が比
較的低いエチレン−メチルメタクリレート共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−酢酸ビニル−メチルメタクリレート
共重合体等のエチレン性不飽和結合を有する有機カルボ
ン酸誘導体とエチレンとの共重合体がより好ましい。
リオレフィン系樹脂が好ましく、加熱加工時の温度が比
較的低いエチレン−メチルメタクリレート共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−酢酸ビニル−メチルメタクリレート
共重合体等のエチレン性不飽和結合を有する有機カルボ
ン酸誘導体とエチレンとの共重合体がより好ましい。
【0012】本発明の防虫剤組成物は、本発明の効果を
損なわない範囲で、カーバメート系化合物、共力剤、防
黴剤、抗菌剤、顔料、芳香剤、消臭剤、展着剤、紫外線
吸収剤、光安定剤、滑剤、アンチブロッキング剤、帯電
防止剤、界面活性剤、充填剤、難然剤、可塑剤、防錆剤
等の配合剤を含有していてもよい。
損なわない範囲で、カーバメート系化合物、共力剤、防
黴剤、抗菌剤、顔料、芳香剤、消臭剤、展着剤、紫外線
吸収剤、光安定剤、滑剤、アンチブロッキング剤、帯電
防止剤、界面活性剤、充填剤、難然剤、可塑剤、防錆剤
等の配合剤を含有していてもよい。
【0013】例えば、担体として樹脂を用いる場合、常
温揮散性ピレスロイド系化合物、りん系酸化防止剤およ
びフェノール系酸化防止剤、さらに本発明の目的を損な
わない範囲で上述したような配合剤と、樹脂とを例えば
バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等の混練機また
は押出し機等の通常の方法により混練してもよいし、あ
るいは、樹脂の成形品をこれらを含有する溶液に浸漬し
てもよい。該熱可塑性樹脂中の常温揮散性ピレスロイド
系化合物の含有量は、通常、上述した範囲であり、使用
の形態、使用の目的等により適宜選択することができ
る。また、押出成形、射出成形、ブロー成形、圧縮成
形、プレス成形、真空成形、多層成形等の樹脂の成形加
工で通常用いられる成形方法により、樹脂成形体とする
ことができる。
温揮散性ピレスロイド系化合物、りん系酸化防止剤およ
びフェノール系酸化防止剤、さらに本発明の目的を損な
わない範囲で上述したような配合剤と、樹脂とを例えば
バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等の混練機また
は押出し機等の通常の方法により混練してもよいし、あ
るいは、樹脂の成形品をこれらを含有する溶液に浸漬し
てもよい。該熱可塑性樹脂中の常温揮散性ピレスロイド
系化合物の含有量は、通常、上述した範囲であり、使用
の形態、使用の目的等により適宜選択することができ
る。また、押出成形、射出成形、ブロー成形、圧縮成
形、プレス成形、真空成形、多層成形等の樹脂の成形加
工で通常用いられる成形方法により、樹脂成形体とする
ことができる。
【0014】本発明の防虫剤組成物は、上述したような
衣料害虫および不快害虫の駆除・防除等に好適に用いる
ことができる。またその形状もフィルム状、シート状、
板状、棒状、円盤状、球状、繊維等、その使用の形態、
目的等により適宜選択することができる。特に上述した
ような樹脂成形体は、防虫剤組成物の使用目的に応じて
任意の形状とすることができるため、衣料害虫および不
快害虫の駆除・防除等に好ましく用いることができる。
衣料害虫および不快害虫の駆除・防除等に好適に用いる
ことができる。またその形状もフィルム状、シート状、
板状、棒状、円盤状、球状、繊維等、その使用の形態、
目的等により適宜選択することができる。特に上述した
ような樹脂成形体は、防虫剤組成物の使用目的に応じて
任意の形状とすることができるため、衣料害虫および不
快害虫の駆除・防除等に好ましく用いることができる。
【発明の効果】本発明の防虫剤組成物は、高温条件下ま
たは高温高湿条件下さらには樹脂の加熱加工条件下等の
条件下においても、ピレスロイド系化合物の分解が抑制
されており、異臭の発生がほとんどない防虫剤組成物で
ある。さらに本発明の防虫剤組成物はこのような条件下
においても、着色することが少ないことが判明した。
たは高温高湿条件下さらには樹脂の加熱加工条件下等の
条件下においても、ピレスロイド系化合物の分解が抑制
されており、異臭の発生がほとんどない防虫剤組成物で
ある。さらに本発明の防虫剤組成物はこのような条件下
においても、着色することが少ないことが判明した。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されることはな
い。なお、実施例および比較例中での評価方法は以下の
通りである。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されることはな
い。なお、実施例および比較例中での評価方法は以下の
通りである。
【0016】[異臭の発生度合い]防虫剤組成物を、一定
の温度条件下で一定期間放置した後、5名の官能評価試
験により下記の基準に基づいて異臭の発生度合いを判
定、評価し、平均値を四捨五入して整数値で表示した。
の温度条件下で一定期間放置した後、5名の官能評価試
験により下記の基準に基づいて異臭の発生度合いを判
定、評価し、平均値を四捨五入して整数値で表示した。
【0017】[変色の発生度合い]防虫樹脂組成物および
それを熱成形したものを、異臭の評価と同様の条件で放
置した後、目視により下記の基準に基づいて変色の度合
いを判定、評価した。
それを熱成形したものを、異臭の評価と同様の条件で放
置した後、目視により下記の基準に基づいて変色の度合
いを判定、評価した。
【0018】[分解率の測定]ガスクロマトグラフィーに
より、初期含量と残存含量をもとめ、下記式により分解
率を求めた。 分解率(%)=[(初期含量−残存含量)/初期含量]
x100 なお、ガスクロマトグラフィーの分析条件は、以下のと
おりである。 (ガスクロマトグラフィー分析条件) 検出器 FID カラム 5%XE60 on Chromosorb W
HP(60〜80mesh),Φ3mm x 1.1m length カラム温度 130℃ 気化室・検出器温度 200℃ キャリヤーガス N2,40ml/min. 水素 0.7Kg/cm2 空気 0.7Kg/cm2
より、初期含量と残存含量をもとめ、下記式により分解
率を求めた。 分解率(%)=[(初期含量−残存含量)/初期含量]
x100 なお、ガスクロマトグラフィーの分析条件は、以下のと
おりである。 (ガスクロマトグラフィー分析条件) 検出器 FID カラム 5%XE60 on Chromosorb W
HP(60〜80mesh),Φ3mm x 1.1m length カラム温度 130℃ 気化室・検出器温度 200℃ キャリヤーガス N2,40ml/min. 水素 0.7Kg/cm2 空気 0.7Kg/cm2
【0019】実施例1 エンペントリン9.5gに、トリス−(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ホスファイト(住友化学工業株式会
社製;スミライザーP−16)0.5g、2、6−ジ−
t−ブチル−4−メチルフェノール(住友化学工業株式
会社製、スミライザーBHT)0.1gを攪拌混合し、
防虫剤組成物を得た。 実施例2 実施例1のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりにテトラキス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)−4,4‘−ビフェニレンジホス
フォナイト(Sandoz社製;サンドスターブP−E
PQ)を用いた以外は実施例1と同様の方法で防虫剤組
成物を得た。 実施例3 実施例1のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりにビス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト
(Borg Warner社製;ウルトラノックス62
6)を用いた以外は実施例1と同様の方法で防虫剤組成
物を得た。 実施例4 実施例1のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりにジステアリル−ペンタエリ
スリトールジホスファイト(アデカ製;マークPEP−
8)を用いた以外は実施例1と同様の方法で防虫剤組成
物を得た。 実施例5 実施例1のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりに2−[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
キシ]エチル2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル
−4−メチルフェニル)ホスファイトを用いた以外は実
施例1と同様の方法で防虫剤組成物を得た。 実施例6 エンペントリン8.9gに、トリス−(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ホスファイト(住友化学工業株式会
社製;スミライザーP−16)0.5g、3,9−ビス
[2−〔3−(t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチル
エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5・
5〕ウンデカン(住友化学工業株式会社製、スミライザ
ーGA−80)0.5gおよび2、6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノール(住友化学工業株式会社製、ス
ミライザーBHT)0.1gを攪拌混合し、防虫剤組成
物を得た。 比較例1 実施例1において2、6−ジ−t−ブチル−4−メチル
フェノール(住友化学工業株式会社製、スミライザーB
HT)0.1gのみを用いた以外は実施例1と同様の方
法で防虫剤組成物を得た。 比較例2 比較例1において、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール(住友化学工業株式会社製、スミライザー
BHT)0.6gを用いた以外は比較例1と同様の方法
で防虫剤組成物を得た。 比較例3 エンペントリン9.5gに3,9−ビス[2−〔3−
(t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)
プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル]2,
4,8,10−テトラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカ
ン(住友化学工業株式会社製、スミライザーGA−8
0)0.5g、2、6−ジ−t−ブチル−4−メチルフ
ェノール(住友化学工業株式会社製、スミライザーBH
T)0.1gを攪拌混合し、防虫剤組成物を得た。 比較例4 比較例3の3,9−ビス[2−〔3−(t−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ〕−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカンの替わりに2−
t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−
5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレー
ト(住友化学工業株式会社製、スミライザーGM)を用
いた以外は比較例3と同様の方法で防虫剤組成物を得
た。 比較例5 比較例3の3,9−ビス[2−〔3−(t−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ〕−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカンの替わりにペン
タエリスリトール テトラキス(3−ラウリルチオプロ
ピオネート)(住友化学工業株式会社製、スミライザー
TP−D)を用いた以外は比較例3と同様の方法で防虫
剤組成物を得た。
−ブチルフェニル)ホスファイト(住友化学工業株式会
社製;スミライザーP−16)0.5g、2、6−ジ−
t−ブチル−4−メチルフェノール(住友化学工業株式
会社製、スミライザーBHT)0.1gを攪拌混合し、
防虫剤組成物を得た。 実施例2 実施例1のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりにテトラキス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)−4,4‘−ビフェニレンジホス
フォナイト(Sandoz社製;サンドスターブP−E
PQ)を用いた以外は実施例1と同様の方法で防虫剤組
成物を得た。 実施例3 実施例1のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりにビス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト
(Borg Warner社製;ウルトラノックス62
6)を用いた以外は実施例1と同様の方法で防虫剤組成
物を得た。 実施例4 実施例1のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりにジステアリル−ペンタエリ
スリトールジホスファイト(アデカ製;マークPEP−
8)を用いた以外は実施例1と同様の方法で防虫剤組成
物を得た。 実施例5 実施例1のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりに2−[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
キシ]エチル2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル
−4−メチルフェニル)ホスファイトを用いた以外は実
施例1と同様の方法で防虫剤組成物を得た。 実施例6 エンペントリン8.9gに、トリス−(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ホスファイト(住友化学工業株式会
社製;スミライザーP−16)0.5g、3,9−ビス
[2−〔3−(t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチル
エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5・
5〕ウンデカン(住友化学工業株式会社製、スミライザ
ーGA−80)0.5gおよび2、6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノール(住友化学工業株式会社製、ス
ミライザーBHT)0.1gを攪拌混合し、防虫剤組成
物を得た。 比較例1 実施例1において2、6−ジ−t−ブチル−4−メチル
フェノール(住友化学工業株式会社製、スミライザーB
HT)0.1gのみを用いた以外は実施例1と同様の方
法で防虫剤組成物を得た。 比較例2 比較例1において、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール(住友化学工業株式会社製、スミライザー
BHT)0.6gを用いた以外は比較例1と同様の方法
で防虫剤組成物を得た。 比較例3 エンペントリン9.5gに3,9−ビス[2−〔3−
(t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)
プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル]2,
4,8,10−テトラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカ
ン(住友化学工業株式会社製、スミライザーGA−8
0)0.5g、2、6−ジ−t−ブチル−4−メチルフ
ェノール(住友化学工業株式会社製、スミライザーBH
T)0.1gを攪拌混合し、防虫剤組成物を得た。 比較例4 比較例3の3,9−ビス[2−〔3−(t−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ〕−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカンの替わりに2−
t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−
5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレー
ト(住友化学工業株式会社製、スミライザーGM)を用
いた以外は比較例3と同様の方法で防虫剤組成物を得
た。 比較例5 比較例3の3,9−ビス[2−〔3−(t−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ〕−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカンの替わりにペン
タエリスリトール テトラキス(3−ラウリルチオプロ
ピオネート)(住友化学工業株式会社製、スミライザー
TP−D)を用いた以外は比較例3と同様の方法で防虫
剤組成物を得た。
【0020】実施例1〜6および比較例1〜5で作成し
た防虫剤組成物を80℃のオーブン中に5日間保存し、
5日後の臭気発生について前述の評価基準に基づいて判
断した結果を表1に示した。
た防虫剤組成物を80℃のオーブン中に5日間保存し、
5日後の臭気発生について前述の評価基準に基づいて判
断した結果を表1に示した。
【表1】
【0021】実施例7 アセトン20mlに、テフラメトリン3g、トリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト
(住友化学工業株式会社製;スミライザーP−16)0.
15g、3,9−ビス〔2−〔3−(3−tert−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニル
オキシ〕−1,1−ジメチルエチル〕−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン(住友化
学工業株式会社製、スミライザーGA−80)0.15
g、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール
(スミライザーBHT)0.36gを溶解せしめた。一
辺3cmの正方形に裁断した濾紙片には、マイクロシリ
ンジを用い、上記溶液200μlを塗布含浸せしめ、ア
セトン臭が消失するまで風乾して試験用防虫紙を作製
し、下記の試験例1の実験に供した。また、2倍の面積
すなわち短辺が2.4cm、長辺が7.5cmの長方形
に裁断した濾紙には、上記溶液を2倍量すなわち400
μlを同様にマイクロシリンジを用いて塗布含浸せし
め、アセトン臭が消失するまで風乾して試験用防虫紙を
作製し、試験例2の実験に供した。 実施例8 アセトン20mlに、テフラメトリン3g、トリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイトを
0.30g、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ノールを0.36g溶解せしめた。一辺3cmの正方形
に裁断した濾紙片には、マイクロシリンジを用い、上記
溶液200μlを塗布含浸せしめ、アセトン臭が消失す
るまで風乾して試験用防虫紙を作製し、試験例1の実験
に供した。また、2倍の面積すなわち短辺が2.4c
m、長辺が7.5cmの長方形に裁断した濾紙には、上
記溶液を2倍量すなわち400μlを同様にマイクロシ
リンジを用いて塗布含浸せしめ、アセトン臭が消失する
まで風乾して試験用防虫紙を作製し、試験例2の実験に
供した。 比較例6 アセトン20mlに、テフラメトリン3g、3,9−ビ
ス〔2−〔3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−
ジメチルエチル〕−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ〔5.5〕ウンデカン0.30g、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノールを0.36g溶解せし
めた。一辺3cmの正方形に裁断した濾紙片には、マイ
クロシリンジを用い、上記溶液200μlを塗布含浸せ
しめ、アセトン臭が消失するまで風乾して試験用防虫紙
を作製し、試験例1の実験に供した。また、2倍の面積
すなわち短辺が2.4cm、長辺が7.5cmの長方形
に裁断した濾紙には、上記溶液を2倍量すなわち400
μlを同様にマイクロシリンジを用いて塗布含浸せし
め、アセトン臭が消失するまで風乾して試験用防虫紙を
作製し、試験例2の実験に供した。 比較例7 アセトン20mlに、テフラメトリン3g、3(2)−
t−ブチル−4−ヒドロキシアニソールを0.30g
(BHA,和光純薬工業特級試薬)、2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェノールを0.36g溶解せしめ
た。一辺3cmの正方形に裁断した濾紙片には、マイク
ロシリンジを用い、上記溶液200μlを塗布含浸せし
め、アセトン臭が消失するまで風乾して試験用防虫紙を
作製し、試験例1の実験に供した。また、2倍の面積す
なわち短辺が2.4cm、長辺が7.5cmの長方形に
裁断した濾紙には、上記溶液を2倍量すなわち400μ
lを同様にマイクロシリンジを用いて塗布含浸せしめ、
アセトン臭が消失するまで風乾して試験用防虫紙を作製
し、試験例2の実験に供した。
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト
(住友化学工業株式会社製;スミライザーP−16)0.
15g、3,9−ビス〔2−〔3−(3−tert−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニル
オキシ〕−1,1−ジメチルエチル〕−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン(住友化
学工業株式会社製、スミライザーGA−80)0.15
g、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール
(スミライザーBHT)0.36gを溶解せしめた。一
辺3cmの正方形に裁断した濾紙片には、マイクロシリ
ンジを用い、上記溶液200μlを塗布含浸せしめ、ア
セトン臭が消失するまで風乾して試験用防虫紙を作製
し、下記の試験例1の実験に供した。また、2倍の面積
すなわち短辺が2.4cm、長辺が7.5cmの長方形
に裁断した濾紙には、上記溶液を2倍量すなわち400
μlを同様にマイクロシリンジを用いて塗布含浸せし
め、アセトン臭が消失するまで風乾して試験用防虫紙を
作製し、試験例2の実験に供した。 実施例8 アセトン20mlに、テフラメトリン3g、トリス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイトを
0.30g、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ノールを0.36g溶解せしめた。一辺3cmの正方形
に裁断した濾紙片には、マイクロシリンジを用い、上記
溶液200μlを塗布含浸せしめ、アセトン臭が消失す
るまで風乾して試験用防虫紙を作製し、試験例1の実験
に供した。また、2倍の面積すなわち短辺が2.4c
m、長辺が7.5cmの長方形に裁断した濾紙には、上
記溶液を2倍量すなわち400μlを同様にマイクロシ
リンジを用いて塗布含浸せしめ、アセトン臭が消失する
まで風乾して試験用防虫紙を作製し、試験例2の実験に
供した。 比較例6 アセトン20mlに、テフラメトリン3g、3,9−ビ
ス〔2−〔3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−
ジメチルエチル〕−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ〔5.5〕ウンデカン0.30g、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノールを0.36g溶解せし
めた。一辺3cmの正方形に裁断した濾紙片には、マイ
クロシリンジを用い、上記溶液200μlを塗布含浸せ
しめ、アセトン臭が消失するまで風乾して試験用防虫紙
を作製し、試験例1の実験に供した。また、2倍の面積
すなわち短辺が2.4cm、長辺が7.5cmの長方形
に裁断した濾紙には、上記溶液を2倍量すなわち400
μlを同様にマイクロシリンジを用いて塗布含浸せし
め、アセトン臭が消失するまで風乾して試験用防虫紙を
作製し、試験例2の実験に供した。 比較例7 アセトン20mlに、テフラメトリン3g、3(2)−
t−ブチル−4−ヒドロキシアニソールを0.30g
(BHA,和光純薬工業特級試薬)、2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェノールを0.36g溶解せしめ
た。一辺3cmの正方形に裁断した濾紙片には、マイク
ロシリンジを用い、上記溶液200μlを塗布含浸せし
め、アセトン臭が消失するまで風乾して試験用防虫紙を
作製し、試験例1の実験に供した。また、2倍の面積す
なわち短辺が2.4cm、長辺が7.5cmの長方形に
裁断した濾紙には、上記溶液を2倍量すなわち400μ
lを同様にマイクロシリンジを用いて塗布含浸せしめ、
アセトン臭が消失するまで風乾して試験用防虫紙を作製
し、試験例2の実験に供した。
【0022】<試験例1>1辺8cmの正方形に裁断し
た羊毛布(ウールモスリン)を20枚重ね、上から10
枚めと11枚めの間に試験用防虫紙(3x3cm)を1
枚挟んだ。これをポリカップ(高さ4cm、直径約11
cm)に入れ、多数個の穴(直径約2mm)をあけた蓋
をかぶせ、さらに加湿条件とするため過飽和食塩水の入
ったデシケーターの中に収容した。このデシケーターを
40℃の恒温槽内に保存した。このようにして高温多湿
条件を設定し、1ケ月後に試験用防虫紙を挟んだ羊毛布
を取り出し、防虫紙に直接接触する羊毛布の着色度を観
察した。結果を表2に示した。 <試験例2>140ml容のガラス瓶に、試験用防虫紙
(2.4x7.5cm)1枚を入れ、さらに加湿条件と
するため約1mlの水を含ませた直径約1cmの綿球1
個を防虫紙に接触させないよう入れて栓をした。この瓶
を40℃の恒温槽内に保存した。このようにして高温多
湿条件を設定し、1ケ月後に試験用防虫紙を取り出し、
テフラメトリンの分解率を分析した。結果を表2にしま
した。
た羊毛布(ウールモスリン)を20枚重ね、上から10
枚めと11枚めの間に試験用防虫紙(3x3cm)を1
枚挟んだ。これをポリカップ(高さ4cm、直径約11
cm)に入れ、多数個の穴(直径約2mm)をあけた蓋
をかぶせ、さらに加湿条件とするため過飽和食塩水の入
ったデシケーターの中に収容した。このデシケーターを
40℃の恒温槽内に保存した。このようにして高温多湿
条件を設定し、1ケ月後に試験用防虫紙を挟んだ羊毛布
を取り出し、防虫紙に直接接触する羊毛布の着色度を観
察した。結果を表2に示した。 <試験例2>140ml容のガラス瓶に、試験用防虫紙
(2.4x7.5cm)1枚を入れ、さらに加湿条件と
するため約1mlの水を含ませた直径約1cmの綿球1
個を防虫紙に接触させないよう入れて栓をした。この瓶
を40℃の恒温槽内に保存した。このようにして高温多
湿条件を設定し、1ケ月後に試験用防虫紙を取り出し、
テフラメトリンの分解率を分析した。結果を表2にしま
した。
【0023】
【表2】
【0024】実施例9 担体として、熱可塑性樹脂であるエチレン−メチルメタ
クリレート共重合体(MMA含量=18%、住友化学工
業株式会社製アクリフトWH303)44.5gを用
い、エンペントリン9.5g、トリス−(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ホスファイト(住友化学工業株式
会社製;スミライザーP−16)0.5g、2、6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェノール(住友化学工業性
株式会社製、スミライザ−BHT)0.1gを担体と一
緒にプラストグラフを用い、150℃、50rpmの条
件で5分間溶融混練し、防虫剤組成物を得た。このよう
にして得られた防虫剤組成物を150℃および180℃
の各温度で、10分間プレス加工することにより、厚さ
1mmのシートを得た。 実施例10 実施例9のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりにテトラキス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)−4,4‘−ビフェニレンジホス
フォナイト(Sandoz社製;サンドスターブP−E
PQ)を用いた以外は、実施例9と同様の方法でシート
を作成した。 実施例11 実施例9のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりにビス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト
(Borg Warner社製;ウルトラノックス62
6)を用いた以外は、実施例9と同様の方法でシートを
作成した。 実施例12 実施例9のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりにジステアリル−ペンタエリ
スリトールジホスファイト(アデカ製;マークPEP−
8)を用いた以外は、実施例9と同様の方法でシートを
作成した。 実施例13 実施例9のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりに2−[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
キシ]エチル2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル
−4−メチルフェニル)ホスファイトを用いた以外は、
実施例9と同様の方法でシートを作成した。 実施例14 担体として、熱可塑性樹脂であるエチレン−メチルメタ
クリレート共重合体(MMA含量=18%、住友化学工
業株式会社製アクリフトWH303)44.5gを用
い、エンペントリン8.9g、トリス−(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ホスファイト(住友化学工業株式
会社製;スミライザーP−16)0.5g、3,9−ビス
[2−〔3−(t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチル
エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5・
5〕ウンデカン(住友化学工業株式会社製、スミライザ
ーGA−80)0.5gおよび2、6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノール(住友化学工業性株式会社製、
スミライザ−BHT)0.1gを実施例9と同様の方法
で溶融混練、プレス加工して、シートを得た。 比較例9 実施例9において、トリス−(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)ホスファイト(住友化学工業株式会社製;ス
ミライザーP−16)を用いず、2、6−ジ−t−ブチ
ル−4−メチルフェノール(住友化学工業性株式会社
製、スミライザ−BHT)0.1gのみを用いた以外は
実施例9と同様の方法でシートを作成した。 比較例10 比較例9において、2、6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール(住友化学工業性株式会社製、スミライザ
−BHT)0.6g用いた以外は比較例9と同様の方法
でシートを作成した。 比較例11 実施例9においてトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ホスファイトを3,9−ビス[2−〔3−(t
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル]2,4,
8,10−テトラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカン
(住友化学工業株式会社製、スミライザーGA−80)
0.5gに替えた以外は実施例9と同様の条件で溶融混
練およびプレス加工して、シートを作成した。 比較例12 比較例11の3,9−ビス[2−〔3−(t−ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオ
キシ〕−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,10−
テトラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカンの替わりに2
−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ
−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレ
ート(住友化学工業株式会社製、スミライザーGM)を
用いた以外は、比較例11と同様の方法でシートを作成
した。 比較例13 比較例11の3,9−ビス[2−〔3−(t−ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオ
キシ〕−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,10−
テトラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカンの替わりにペ
ンタエリスリトール テトラキス(3−ラウリルチオプ
ロピオネート)(住友化学工業株式会社製、スミライザ
ーTP−D)を用いた以外は比較例11と同様の方法で
シートを作成した。 参考例1 熱可塑性樹脂として、エチレン−メチルメタクリレート
共重合体(MMA含量=18%、住友化学工業株式会社
製アクリフトWH303)50.0gのみを実施例1と
同様の条件で溶融混練及びプレス加工してシートを作成
した。作成したシートを下記に示したような臭気および
着色試験に供したが、臭気の発生およびシートの変色は
認められなかった。実施例9〜14、比較例9〜13お
よび参考例1で作成したシートの外観変化並びに50℃
のオーブン中で3日間放置した後の臭気発生について前
述の評価基準に基づいて判定、評価した。結果を表3に
示した。
クリレート共重合体(MMA含量=18%、住友化学工
業株式会社製アクリフトWH303)44.5gを用
い、エンペントリン9.5g、トリス−(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ホスファイト(住友化学工業株式
会社製;スミライザーP−16)0.5g、2、6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェノール(住友化学工業性
株式会社製、スミライザ−BHT)0.1gを担体と一
緒にプラストグラフを用い、150℃、50rpmの条
件で5分間溶融混練し、防虫剤組成物を得た。このよう
にして得られた防虫剤組成物を150℃および180℃
の各温度で、10分間プレス加工することにより、厚さ
1mmのシートを得た。 実施例10 実施例9のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりにテトラキス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)−4,4‘−ビフェニレンジホス
フォナイト(Sandoz社製;サンドスターブP−E
PQ)を用いた以外は、実施例9と同様の方法でシート
を作成した。 実施例11 実施例9のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりにビス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト
(Borg Warner社製;ウルトラノックス62
6)を用いた以外は、実施例9と同様の方法でシートを
作成した。 実施例12 実施例9のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりにジステアリル−ペンタエリ
スリトールジホスファイト(アデカ製;マークPEP−
8)を用いた以外は、実施例9と同様の方法でシートを
作成した。 実施例13 実施例9のトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトの替わりに2−[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
キシ]エチル2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル
−4−メチルフェニル)ホスファイトを用いた以外は、
実施例9と同様の方法でシートを作成した。 実施例14 担体として、熱可塑性樹脂であるエチレン−メチルメタ
クリレート共重合体(MMA含量=18%、住友化学工
業株式会社製アクリフトWH303)44.5gを用
い、エンペントリン8.9g、トリス−(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ホスファイト(住友化学工業株式
会社製;スミライザーP−16)0.5g、3,9−ビス
[2−〔3−(t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチル
エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5・
5〕ウンデカン(住友化学工業株式会社製、スミライザ
ーGA−80)0.5gおよび2、6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノール(住友化学工業性株式会社製、
スミライザ−BHT)0.1gを実施例9と同様の方法
で溶融混練、プレス加工して、シートを得た。 比較例9 実施例9において、トリス−(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)ホスファイト(住友化学工業株式会社製;ス
ミライザーP−16)を用いず、2、6−ジ−t−ブチ
ル−4−メチルフェノール(住友化学工業性株式会社
製、スミライザ−BHT)0.1gのみを用いた以外は
実施例9と同様の方法でシートを作成した。 比較例10 比較例9において、2、6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール(住友化学工業性株式会社製、スミライザ
−BHT)0.6g用いた以外は比較例9と同様の方法
でシートを作成した。 比較例11 実施例9においてトリス−(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ホスファイトを3,9−ビス[2−〔3−(t
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル]2,4,
8,10−テトラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカン
(住友化学工業株式会社製、スミライザーGA−80)
0.5gに替えた以外は実施例9と同様の条件で溶融混
練およびプレス加工して、シートを作成した。 比較例12 比較例11の3,9−ビス[2−〔3−(t−ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオ
キシ〕−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,10−
テトラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカンの替わりに2
−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ
−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレ
ート(住友化学工業株式会社製、スミライザーGM)を
用いた以外は、比較例11と同様の方法でシートを作成
した。 比較例13 比較例11の3,9−ビス[2−〔3−(t−ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオ
キシ〕−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,10−
テトラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカンの替わりにペ
ンタエリスリトール テトラキス(3−ラウリルチオプ
ロピオネート)(住友化学工業株式会社製、スミライザ
ーTP−D)を用いた以外は比較例11と同様の方法で
シートを作成した。 参考例1 熱可塑性樹脂として、エチレン−メチルメタクリレート
共重合体(MMA含量=18%、住友化学工業株式会社
製アクリフトWH303)50.0gのみを実施例1と
同様の条件で溶融混練及びプレス加工してシートを作成
した。作成したシートを下記に示したような臭気および
着色試験に供したが、臭気の発生およびシートの変色は
認められなかった。実施例9〜14、比較例9〜13お
よび参考例1で作成したシートの外観変化並びに50℃
のオーブン中で3日間放置した後の臭気発生について前
述の評価基準に基づいて判定、評価した。結果を表3に
示した。
【0025】
【表3】
Claims (12)
- 【請求項1】常温揮散性ピレスロイド系化合物、りん系
酸化防止剤およびフェノール系酸化防止剤を含有する防
虫剤組成物。 - 【請求項2】りん系酸化防止剤が、トリス−(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリル
−ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホ
スファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)−4,4‘−ビフェニレンジホスフォナイト、2
−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシ]エチル2,2’−メチレ
ンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスフ
ァイトより選ばれる少なくとも1種であることを特徴と
する請求項1記載の防虫剤組成物。 - 【請求項3】フェノール系酸化防止剤が、3,9−ビス
[2−〔3−(t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチル
エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5・
5〕ウンデカン、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチ
ル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチ
ルフェニルアクリレート、テトラキス(メチレン−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオナート)メタン、2,6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェノールより選ばれる少なくとも一種である
ことを特徴とする請求項1記載の防虫剤組成物。 - 【請求項4】常温揮散性ピレスロイド系化合物が1−エ
チニル−2−メチル−2−ペンテニル クリサンテマー
トであることを特徴とする請求項1に記載の防虫剤組成
物。 - 【請求項5】担体に保持されてなる請求項1記載の防虫
剤組成物 - 【請求項6】担体が熱可塑性樹脂である請求項5記載の
防虫剤組成物。 - 【請求項7】熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂であ
る請求項6記載の防虫剤組成物。 - 【請求項8】ポリオレフィン系樹脂がエチレン性不飽和
結合を有する有機カルボン酸誘導体とエチレンとの共重
合体である請求項7記載の防虫剤組成物。 - 【請求項9】エチレン性不飽和結合を有する有機カルボ
ン酸誘導体がメチルメタクリレートまたは酢酸ビニルで
ある請求項8記載の防虫剤組成物。 - 【請求項10】請求項6〜9記載の防虫剤組成物を成形
加工して得られる防虫樹脂成形体。 - 【請求項11】衣料害虫を駆除・防除するための請求項
1〜9記載の防虫剤組成物。 - 【請求項12】衣料害虫を駆除・防除するための請求項
10記載の防虫樹脂成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9173733A JPH1121206A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 防虫剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9173733A JPH1121206A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 防虫剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1121206A true JPH1121206A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=15966135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9173733A Pending JPH1121206A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 防虫剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1121206A (ja) |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP9173733A patent/JPH1121206A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2008290308B2 (en) | Passive dispenser of volatile material | |
US7790000B2 (en) | Volatilizer | |
US4325941A (en) | Solid formulations containing pheromones and method of using same | |
EP3013375B1 (en) | Air freshener with clip | |
AU2013335918B2 (en) | Chemical volatilization body | |
JP5275848B2 (ja) | 薬剤揮散体および薬剤揮散体を用いた害虫の防虫方法 | |
AU2017241474A1 (en) | Flying insect pest repellent product and method for repelling flying insect pest | |
JPS6193102A (ja) | 揮発性生成物の徐放デイスペンサ− | |
JP5556790B2 (ja) | ピレスロイド系化合物の光・紫外線劣化が防止された組成物及び光・紫外線劣化防止方法 | |
EP0763325B1 (en) | Resin composition and molded product thereof | |
JPH1121206A (ja) | 防虫剤組成物 | |
JP3858929B2 (ja) | 樹脂組成物およびその成形体 | |
AU2020313634A1 (en) | Insecticidal efficacy enhancer, insect pest control method, and water-based insecticidal composition to be vaporized and diffused by being heated | |
JP2023101810A (ja) | 常温揮散性薬剤の拡散方法 | |
JP2006314284A (ja) | 防虫具 | |
JP7343550B2 (ja) | カビを抑制するための装置及び方法 | |
JP2006296351A (ja) | 防虫剤 | |
JP2010090048A (ja) | 薬剤揮散体 | |
US12011517B2 (en) | Air freshening product | |
JPH03200704A (ja) | 薬剤徐放性樹脂成形体 | |
JPS62155039A (ja) | 害虫防除用ネツト | |
JP4291027B2 (ja) | 複合透湿フィルムおよびこれを利用した製品 | |
JP2021052604A (ja) | 防ダニ製品 | |
JP5328282B2 (ja) | 空気清浄機設置用薬剤担持体 | |
JP2005126393A (ja) | 放香防虫製品 |