JPH11212020A - ガルバノミラーの取付装置 - Google Patents

ガルバノミラーの取付装置

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JPH11212020A
JPH11212020A JP10013968A JP1396898A JPH11212020A JP H11212020 A JPH11212020 A JP H11212020A JP 10013968 A JP10013968 A JP 10013968A JP 1396898 A JP1396898 A JP 1396898A JP H11212020 A JPH11212020 A JP H11212020A
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JP
Japan
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galvanomirror
mirror
axis
parallel
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JP10013968A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Ikegame
哲夫 池亀
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/105Scanning systems with one or more pivoting mirrors or galvano-mirrors

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガルバノミラー20をその反射面の傾きを調整
してキヤリッジ2に取付ける取付装置の小形化および構
造の簡略化を達成する。 【解決手段】ガルバノミラー20のベース部材22のう
ち、ミラー21の反射面と平行な方向上にある部分に支
承面24を形成し、キヤリッジ2には上記の反射面と平
行な方向に開口したガルバノミラー収容部28を形成す
るとともにこの内側に支承座面29を形成し、支承面2
8と支承座面29の中心軸線を上記の反射面と平行な方
向に揃え、このガルバノミラー20を反射面と平行な方
向からガルバノミラー収容部28内に挿入するだけで支
承面24と支承座面29とが当接される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学装置、たとえ
ば光磁気ディスクドライブ、追記形ディスクドライブ、
相変化形ディスクドライブ、CD−ROM、DVD、光
カード等の光記録媒体等に対して情報を記録および/ま
たは再生する情報記録再生装置、光スキャナー等の光学
装置に使用する光束の方向を制御するミラー式偏向装置
すなわちガルバノミラーを、取付けるべき固定部材に対
して傾きを調整して取付ける装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような各種の光学装置には、小形
のガルバノミラーが用いられている。ところで、このよ
うな光学装置にガルバノミラーを取付ける場合には、入
射光の光軸等に対しするミラーの傾き等を調整して正確
に位置決して取付ける必要がある。このように、ガルバ
ノミラーの傾きを調整して取付けるための取付け装置と
しては、各種の構造のものがあるが、上述したような光
学装置では、小形化に対する要求が厳しく、このため球
面状の支承面を備えた取付装置が多く用いられている。
【0003】この取付装置は、ガルバノミラーの本体す
なわちベース部材に球面状の支承面を形成し、またこの
ガルバノミラーを取付けるべきキヤリッジやフレーム等
の固定部材には、この支承面と当接するたとえば球面状
の支承座面を形成し、これら支承面と支承座面を当接さ
せた状態でこのガルバノミラーを固定するものである。
そして、取り付けの際、または取り付け後に、この支承
面を支承座面に対して摺動させることにより、任意の方
向、たとえば互いに直交する2軸のまわりの傾きを調整
し、この後にこのガルバノミラーを固定する。このよう
な取付装置は、構造が簡単で小形に形成することができ
るので、上述したような光学装置の小形のガルバノミラ
ーの取付装置として適している。
【0004】ところで、このガルバノミラーのミラーの
前面側は光学装置の光路となるので、当然ながらガルバ
ノミラーの前面側には取付装置を配置することはできな
い。このため、従来のガルバノミラーの取付装置は、ミ
ラーの背面側に設けられている。
【0005】たとえば、実用新案登録公報第25362
74号に開示されているガルバノミラー装置では、ガル
バノミラーのヨークの背面に球面状の当接部を形成し、
またリテーナの前面に凹部を形成し、上記の当接部を凹
部に当接させ、このヨークとリテーナを3本の調整ねじ
で締結してある。また、このリテーナはハウジングの立
壁部の側面に取付けるように構成されている。そして、
上記の調整ねじを緩めた状態で当接部を凹部に対して摺
動させてミラーの角度位置を調整し、この後に調整ねじ
を締め付けてこのヨークを固定する。
【0006】しかしながら、上記のような従来の構造の
ものは、以下のような不具合があった。すなわち、光学
装置のハウジング等は、たとえばダイカストにより一体
的に製造されるものが多く、このガルバノミラー等の光
学要素を挿入、装着する収容部は光学装置の光路と直交
あるいは交差する方向に開口して形成されているものが
多い。したがって、上述のように取付位置を調整するた
めの当接部をガルバノミラーの背面側に形成すると、リ
テーナ等を上記のハウジングの収容部の立壁部の側面に
取付ける必要がある。
【0007】しかし、これら光学装置のハウジングは、
小形化の必要から収容部の寸法は収容すべき光学要素の
外形寸法に対して余裕を持たせることができない。この
ため、このような狭い収容部にガルバノミラーを挿入し
た後に、その位置を調整しながらハウジングの立壁部の
側面に装着しなければならず、作業性が極めて低くなる
という不具合がある。
【0008】また、小形化のためには、ハウジングの内
壁面に凹部を直接形成し、ここにガルバノミラー側の当
接部を当接させ、このガルバノミラーをハウジングに直
接取付けることが好ましい。しかし、このハウジングは
上述のように一般的にダイカスト製品であるため、立壁
部の側面すなわち金型の抜き方向と平行な面には凹部を
形成することができない。
【0009】したがって、上記の従来技術のようにリテ
ーナを設け、このリテーナに凹部を形成し、このリテー
ナをハウジングの立壁部の側面に取付ける構造を採用せ
ざるを得ず、構造が複雑となり、部品点数が増加すると
ともに、この取付構造の部分の寸法も大きくなり、この
光学装置の小形化を阻害するという不具合もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、構造が簡単でより小形化する
ことができ、また取付調整作業も容易なガルバノミラー
の取付装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、ベース部材と、このベース部材に対してミラー回転
軸線まわりに回転自在に支持され少なくともミラーを有
する可動部と、この可動部を回転駆動する駆動手段とを
備えたガルバノミラーを、上記のミラーの反射面と平行
でかつ互いに直交する軸線まわりの少なくとも2方向の
傾きを調整して固定部材に固定する取付装置において、
上記のベース部材のうち上記のミラーの反射面と平行な
方向上に位置する底部、上部または側部にはその中心軸
線が上記のミラーの反射面と平行なの支承面が形成さ
れ、また上記の固定部材には、上記のミラーの反射面と
平行な方向に向けて開口し上記のガルバノミラーを収容
するガルバノミラー収容部が形成され、また、このガル
バノミラー収容部内には、その中心軸線が上記のミラー
の反射面と平行な支承座面が形成され、また、上記のガ
ルバノミラーのベース部材の支承面を上記のガルバノミ
ラー収容部の支承座面に当接させた状態でこのガルバノ
ミラーを固定するガルバノミラー固定手段とを具備した
ものである。
【0012】したがって、ガルバノミラー収容部の開口
の方向、支承面および支承座面の中心軸線がいずれもミ
ラーの反射面と平行な方向すなわち光路と直交または交
差する方向に揃えられる。よって、ガルバノミラーをこ
の開口からガルバノミラー収容部に挿入するだけで支承
面と支承座面とが当接するとともに、このガルバノミラ
ーを開口の方向すなわち挿入方向に押圧すれば支承面と
支承座面とが当接状態に維持されるので、この状態で支
承面と支承座面とを摺動させてこのガルバノミラーの少
なくとも2方向の傾きの調整が可能となり、その取付け
作業が容易かつ能率的となる。
【0013】また、上記のように支承面と支承座面とを
直接当接させることができるので、これらの間に前記の
従来技術のようなリテーナ等の部材を介在させる必要が
なく、この取付装置の構造が簡単で部品点数も少なく、
また小形化できる。
【0014】さらに、上記の固定部材側の支承座面がガ
ルバノミラー収容部の開口の方向と一致しているので、
この支承座面をダイカスト成型の際に容易に形成でき、
また上記の開口から工具等を挿入して容易に機械加工す
ることもでき、この固定部材の製造も容易である。
【0015】また、請求項2に記載の本発明は、前記の
支承面の中心軸線は、前記のミラー回転軸と平行である
ことを特徴とするものである。このミラーの回転軸は一
般にこのガルバノミラーのアセンブリの中心軸線と一致
しているので、このガルバノミラーをその中心軸線の方
向に挿入して取付けることができ、取付け作業が容易で
ある。
【0016】また、請求項3に記載の本発明は、前記の
支承面の中心軸線は、前記のミラーの反射面内に含まれ
かつ前記のミラー回転軸と平行であることを特徴とする
ものである。したがって、固定部材側の支承座面に対し
て、この支承面をその中心軸線まわりに回転させて傾き
の調整をしても、このミラーの反射面がこの中心軸線と
直交する方向にずれることがなく、取付け調整作業をよ
り容易かつ正確に行うことができる。
【0017】また、請求項4に記載の本発明は、前記の
支承面の傾きの中心は、前記のミラーの反射面上の入射
光の光軸の位置と一致していることを特徴とするもので
ある。したがって、この球面状の支承面を支承座面に対
して任意の方向に摺動させて傾きを調整しても、ミラー
の反射面は入射光の光軸に対してずれることがなく、取
付け作業をより容易かつ正確に行うことができる。
【0018】また、請求項5に記載の本発明は、前記の
ガルバノミラー固定手段は、前記のベース部材と固定部
材とを接着する接着材であることを特徴とするものであ
る。したがって、取付け調整ホルダ等により保持したガ
ルバノミラーをガルバノミラー収容部内に挿入して支承
面と支承座面とを当接させた状態で傾きを調整し、この
後に上記の接着材によりこのガルバノミラーを固定部材
に固定することにより、このガルバノミラーを容易かつ
確実に取付けることができ、またこの固定のための他の
部材を必要としないので、構造が簡単で小形化すること
ができる。
【0019】また、請求項6に記載の本発明は、前記の
ガルバノミラーは、前記の可動部に設けられた可動コイ
ルと、前記の可動部を回転自在に支承するの片持梁状の
支持部材と、上記の可動部の両側部に配置された一対の
固定磁石とを備え、また前記のベース部材は、上端部が
開口され底部に底壁部を有する有底筒状の部材であり、
この有底筒状のベース部材内に上記の支持部材および固
定磁石が所定の配置で挿入固定されており、またこのベ
ース部材の周壁部のうち前記のミラーの前面側に対応す
る部分は切除されて光路開口が形成されており、また上
記の底壁部の下面には前記のミラー回転軸線と平行な中
心軸線を有する球面状の支承面が形成されていることを
特徴とするものである。
【0020】したがって、この有底筒状のベース部材
は、このガルバノミラーを構成する各部品を所定の位置
に組み付けるフレームと、支承面を形成するベースとを
兼用しているので、部品点数が少なく、構造が簡単とな
る。また、可動部を支持する部材を片持梁形の支持部材
とし、これを円筒形のベース部材内に収容し、かつこの
ベース部材の前面側に光路開口を形成したので、このガ
ルバノミラーをコンパクトに形成でき、より小形化する
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
形態を説明する。この実施形態のものは、光磁気ディス
クを記録媒体とする情報記録再生装置の光ピックアップ
装置において、この光ピックアップ装置の固定部材すな
わちキヤリッジにガルバノミラーを取付調整する場合の
ものである。
【0022】まず、図1を参照してこの光ピックアップ
装置の光学素子の概略的な配置を説明する。図中の1は
光磁気ディスクであって、この光磁気デイスク1の記録
面に沿ってアーム状のキヤリッジ2が設けられている。
このキヤリッジ1内には、後述する光学系が設けられ、
この光学系により光磁気ディスク1の記録面上に光スポ
ットPを結び、情報の書き込みおよび読み出しを行う。
【0023】上記のキヤリッジ2は、回転軸3を中心と
して図示しない駆動機構により回動され、その先端部を
機械的に移動させて粗アクセスを行う。また、上記の光
学系には、後述するガルバノミラー20が設けられ、上
記の光スポットPを光学的に移動させて微トラッキング
を行う。
【0024】上記のキヤリッジ2は、具体的な構造は図
示していないが、たとえばマグネシウム合金をダイキャ
ストまたはプラスチックのモールド成形して形成したも
ので、その内部に上述の光学系が内蔵されている。な
お、このキヤリッジ2は、上記のようなマグネシウム合
金のダイキャスト以外にも、アルミニウムダイキャス
ト、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶プラス
チック(LCP)、ポリエーテルイミド(PEI)等の
プラスチック材料の成形でも良い。この光学系は、光源
であるレーザダイオード11を備え、ここから出射した
光はビームスプリッタ12の表面で一部の光が反射さ
れ、この反射光はコリメートレンズ13に入射して平行
光となる。そして、この平行光はリレーレンズ14で集
光される。また、この光学系には、後述するガルバノミ
ラー20が設けられ、上記のリレーレンズ14で集光さ
れた光はその焦点位置の少し手前でこのガルバノミラー
20のミラー21で反射され、コンバージョンレンズ1
5により再び平行光とされる。この平行光は上記のキヤ
リッジ2のアーム部分内をその長手方向に沿って進み、
このアーム部分の先端部に設けられた固定ミラー16で
反射される。この反射光は対物レンズ17に入射し、前
述の光磁気ディスク1の記録面上に前記の光スポットP
を結ぶ。
【0025】また、光磁気ディスク1の記録面からの反
射の戻り光の一部は前記のビームスプリッタ12を透過
し、フォトディテクター18に入射する。そして、この
フォトディテクター18からの出力により、情報再生信
号、フオーカシングエラー信号、トラッキングエラー信
号等の信号が得られる。そして、たとえば上記のフオー
カシングエラー信号、トラッキングエラー信号等は、こ
の光ピックアップ装置の制御回路(図示せず)に送ら
れ、この制御回路からの制御信号により上記のガルバノ
ミラー20のミラー21がそのミラー回転軸まわりに回
転し、これにより前記の光スポットPの位置を光学的に
トラッキング方向に移動させて前述の微トラッキングを
行う。また、この制御回路からの制御信号により、上記
のリレーレンズ14が図示しない駆動機構によりその光
軸方向に駆動され、前記の光磁気ディスク1上の光スポ
ットPの焦点制御を行う。
【0026】なお、この実施形態のものは、上記のレー
ザダイオード11から上記の固定ミラー16、およびフ
ォトディテクター18に至る光路は、いずれも上記のキ
ヤリッジ2の回転面と平行な面内に配置されている。
【0027】次に、この実施形態の光ピックアップ装置
に使用される上記のガルバノミラー20の構成について
説明する。図2はこの実施形態のガルバノミラーを前方
側から見た斜視図、図3は後方側から見た斜視図、図4
は分解斜視図である。
【0028】図中の22はベース部材であって、このベ
ース部材22はたとえば鋼板材をプレス成型して形成さ
れ、全体の形状は略有底円筒状をなしている。このベー
ス部材22の底壁部23の中央部には孔が形成されてリ
ング状をなしており、この底壁部23の下面は球面状に
形成されてこのガルバノミラーを取付け調整するための
支承面24に形成されている。この支承面24の球面の
中心は、図11に示すように、上記のミラー21の反射
面上の入射光の光軸の位置Oと一致している。また、こ
のベース部材22の周壁のうち、前記のミラー21の前
面側は切り欠かれており、光が通過するための光路開口
25が形成されている。
【0029】上記のようなガルバノミラー20は、図1
1および図12に示すように、上記のキヤリッジ2に形
成されたガルバノミラー収容部28内に収容される。こ
のガルバノミラー収容部28は、上記のようなガルバノ
ミラー20の外形と略対応した形状、すなわち円形の凹
部である。また、このガルバノミラー収容部28は、こ
のキヤリッジ2内の光路が配置される平面と垂直な方
向、たとえば上方に向けて開口されている。このガルバ
ノミラー収容部28の開口方向は、このキヤリッジ2を
ダイカスト成型する際の金型の抜き方向でもある。
【0030】そして、このガルバノミラー収容部28の
底部には、リング状の支承座面29が形成されている。
この支承座面29は、このキヤリッジ2をダイカストに
より成型する際に、一体的に形成されたもので、円錐面
状をなしている。そして、このガルバノミラー収容部2
8内に挿入されたガルバノミラー20は、その底部の支
承面24がこの支承座面29に当接した状態で傾き等が
調整され、所定の傾き位置に固定されている。
【0031】上記のガルバノミラー20の支承面24の
中心軸線S、および上記の支承座面29の中心軸線S´
は、いずれも上記のミラー21の回転中心軸線であるミ
ラー回転軸Rと平行に配置されている。また、これらの
支承面24と支承座面29の中心軸線S,S´は、上記
のミラー21の反射面内に含まれ、またこの反射面上の
入射光の光軸の位置を通過するように配置されている。
【0032】そして、このベース部材22内には、バネ
アセンブリ30が収容されている。このバネアセンブリ
30は、合成樹脂材料で形成され片持梁状をなした固定
側の固定部材31と、この固定部材31の前面側に回動
自在に支持された合成樹脂材料からなる可動部材32と
から構成されている。この可動部材32は、上記の固定
部材31に対して、後に詳述するバネ33,34により
図2に示すようなY軸と平行なミラー回転軸線Rまわり
に回転自在に支承されている。
【0033】また、この可動部材32の前面には、ミラ
ー21が取付けられており、またこのミラー21の周囲
を囲んで略四角形の可動コイル37が取付けられてお
り、これら可動部材32、ミラー21および可動コイル
37等により可動部が形成されている。なお、このミラ
ー21に入射する入射光および反射した反射光の光路
は、前記の図2のX軸およびZ軸を含む平面内に配置さ
れている。上記のミラー回転軸Rは、上記のようにY軸
と平行で、かつこれら可動部材32、ミラー21および
可動コイル37等からなる可動部全体の重心点を通過し
ており、このミラー回転軸Rはこの可動部の慣性主軸と
一致している。
【0034】なお、上記の可動部材32の前面には、左
右一対、上下一対の合計4個の位置決突部35,36が
一体に突設されている。そして、上記のミラー21の左
右側面および上下面は、これらの位置決突部35,36
の内側面に嵌合し、このミラー21がこの可動部材32
の前面に所定位置に位置決めされている。また、前記の
可動コイル37は、その左右、上下の内周面が上記の位
置決突部35,36の外側面に嵌合し、この可動コイル
37が所定位置に位置決めされている。よって、上記の
ミラー21の外周と可動コイル37の内周との間には、
上記の各位置決突部35,36が介在しており、これら
の間に所定の隙間が形成されている。
【0035】そして、上記の可動部材32、ミラー2
1、可動コイル37は、上記の隙間内に充填された接着
材により互いに一体的に接着されている。したがって、
これらの部品からなる可動部は、全体の形状が四角形の
ブロック状となり、かつ接着材で互いに一体的に接合さ
れているので、この可動部自身の固有振動数が極めて高
くなり、この可動部が回動する際の共振が確実に防止さ
れる。
【0036】なお、上記の固定部材31、可動部材32
はガラス繊維で強化された非導電性の合成樹脂材料、た
とえば液晶プラスチック(LCP)、ポリフェニレンス
ルフィド(PPS)、ポリエーテルイミド(PEI)、
ポリカーボネート(PC)等で形成されている。また、
上記のミラー21は平面状のガラス基板の前面に反射率
の高い反射膜を形成したものである。また、上記の可動
コイル37は直径0.05mmの導線を4層に巻回した
もので、その上下部からはそれぞれリード線38が導出
されている。なお、この可動コイル37への給電構造に
ついては後に説明する。
【0037】また、上記のバネアセンブリ30の平面形
状は、前述のごとく略四角形をなしており、このバネア
センブリ30が円筒状のベース部材22内に挿入される
ことにより、このバネアセンブリ30の両側に空間が形
成される。なお、このバネアセンブリ30の固定部材3
1の背面には、図3に示すように嵌合突部46が形成さ
れている。また、上記のベース部材22の周壁部の背面
側の上縁部には、上記の嵌合突部46に対応して嵌合凹
部47が形成されている。そして、上記の嵌合突部46
がこの嵌合凹部47内に嵌合することにより、このバネ
アセンブリ30が位置決めされてこのベース部材22内
に嵌合される。
【0038】また、このバネアセンブリ30の両側の空
間内には、略四角形ブロック状の固定側の永久磁石39
が異極を対向させてそれぞれ収容されている。なお、こ
のベース部材32の周壁のうちこれら永久磁石39が収
容される部分は平面状の平面部26に形成され、これら
永久磁石39を安定して収容するように構成されてい
る。
【0039】なお、上記のベース部材22の平面形状は
略円形であり、また上記のバネアセンブリ30および永
久磁石39の平面形状は四角形である。したがって、こ
れらが上記のようにこのベース部材22内に嵌合して収
容されることにより、これら永久磁石39の後側には隙
間がそれぞれ形成される。これらの隙間は、後述するよ
うに、このガルバノミラー20を調整して取付ける際の
取付工具の位置決ピンが挿入される隙間として使用され
る。
【0040】次に、上記のバネアセンブリ30の構成に
ついて説明する。図5には、このバネアセンブリ30の
斜視図を示す。前記の固定部材31は、ビーム状の梁部
41と、この梁部41の上下両端部から前方に突出した
アーム部42,43とを有している。また、上記の可動
部材32の上下両端部には、それぞれバネ取付部44が
一体に突設されている。そして、上記のアーム部42,
43とバネ取付部44との間は前述のバネ33,34に
より前記のミラー回転軸Rまわりに回転自在に連結され
ている。そして、これらのバネ33,34、固定部材3
1、可動部材32の連結構造は以下のように構成されて
いる。
【0041】図6には、これらのバネ33,34の形
状、および固定部材31、可動部材32との配置関係を
示し、また図7にはこれらのバネ33,34を固定部材
31や可動部材32に組み込む前の打抜きブランク材の
状態を示す。これらのバネ33,34は、上記の可動部
材32を回転自在に支持するための部材と、上記の固定
部材31等の補強をなす補強部材と、前記の可動コイル
37に給電をなす導電部材とを兼用している。
【0042】これらのバネ33,34は、たとえばベリ
リウム銅合金の厚さ0.03mmの薄板材をエッチング
等に所定の形状に加工したもので、その表面には耐蝕性
および半田付け性を向上させるために0.2ミクロン程
度の厚さの金メッキが施されている。そして、これらの
バネ33,34は、たとえばS字状に屈曲したS字状バ
ネ部51と、このS字状バネ部51の一端部に連続して
形成された端子部52と、このS字状バネ部51の他端
部に連続して形成された補強導電部54,55と、これ
らの補強導電部54,55の先端部に形成された端子部
56とを有している。上記の端子部52の先端部には、
前述した可動コイル37のリード線38が係合されるV
字状の係合切欠53がそれぞれ形成されている。なお、
下側のバネ34の補強導電部55は、略L字状に形成さ
れている。
【0043】そして、上記のバネ33,34は、図2お
よび図5のY−Z面と平行に配置され、その端子部52
および補強導電部54,55は、これらの固定部材31
および可動部材32内の中心面かつ対称面に一体的に埋
設されている。上記の補強導電部材54,55は金属板
材であり、その面方向における曲げや剪断変形について
は高い剛性を有している。したがって、これらが固定部
材31の梁部41やアーム部42,43内に一体的に埋
設されていることにより、これらの部分の剛性を高め、
荷重による変形、この固定部材31を射出成型した場合
の変形、温度変化による熱膨張による変形等を防止し、
バネアセンブリ30の精度を高める。また、これら端子
部52や補強導電部54,55等はこれら固定部材31
や可動部材32の中心面内に埋設されているので、バネ
アセンブリ30は中心面に対して左右対称の構造とな
り、不規則な変形をより効果的に防止し、精度をより高
くする。
【0044】上方のバネ33は、その端子部52が可動
部材32の上側のバネ取付部44内に一体的に埋設され
ており、またこの端子部52の先端部はこのバネ取付部
44の先端面から突出している。そして、この先端部の
係合切欠53に可動コイル37の一方のリード線38の
先端部が係合し、さらに半田付けにより接合されてい
る。また、このバネ33の補強導電部54は、固定部材
31の上側のアーム部42内に一体的に埋設されてい
る。そして、この補強導電部54の先端の端子部54
は、図3に示すように固定部材31の背面に突出してい
る。そして、この図3および図11に示すように、この
端子部54にはプリント配線板60の端子部が半田付け
されている。したがって、このプリント配線板60、バ
ネ33の補強導電部54、S字状バネ部51、端子部5
2、リード線38を介してこの可動コイル37に給電が
なされる。
【0045】また、下方のバネ34は、上記と同様にそ
の端子部52が可動部材32の下側のバネ取付部44内
に埋設され、また係合切欠53には可動コイル37の他
方のリード線38が係合して半田付けされている。ま
た、このバネ34のL字状の補強導電部55は、固定部
材31の下側のアーム部43および梁部41内に連続し
て一体に埋設されている。そして、この補強導電部55
の先端の端子部56は固定部材31の背面部に突出し、
前記と同様にプリント配線板60の他方の端子部に半田
付けされており、前記と同様にこれらの部材を介して可
動コイル37に給電がなされる。
【0046】このようなバネアセンブリ30は以下のよ
うにして組み立てられる。まず、前述したようなベリリ
ウム銅合金等の薄板材をエッチング加工して図7に示す
ようなバネのブランク材60を製造する。このブランク
材60は、枠状のフレーム部61を有しており、このフ
レーム部61内に前記のようなバネ33,34が所定の
配置関係で一体に形成されている。なお、これらバネ3
3,34とフレーム部61とは組み立て後に切断する切
断予定線Cの部分で連続している。また、このフレーム
部61のたとえば4隅には、位置決めのための位置決孔
63がそれぞれ形成されている。
【0047】そして、このようなブランク材60を一対
の金型(図示せず)の間に挟んでこれらの金型を衝合
し、この金型のキャビテイ内に樹脂材料を射出して前述
の固定部材31および可動部材32を形成し、これと同
時に上記のバネ33,34の部分をこれらの固定部材3
1や可動部材32の金型衝合面である中心面に一体的に
埋設する。
【0048】なお、この樹脂材料と上記のバネ33,3
4の表面との間の接着力は非常に小さいので、これら埋
設されたバネ33,34が一体化されず、かつこれらの
部分で固定部材31および可動部材32が左右に割れて
しまうことがある。これを防止するために、これらバネ
33,34の適宜箇所には透孔62が形成されており、
たとえば図8に示すようにこれらの透孔62内に射出さ
れた樹脂が充填され、これら固定部材31や可動部材3
2の左右の部分を連結するとともに、これらバネ33,
34を一体化している。
【0049】また、上記の金型のキャビテイ内に樹脂材
料を射出する際に、その射出圧力によりバネ33,34
の各部がキャビテイ内で変形し、これらバネ33,34
の各部が中心からずれたり、変形したりすることがあ
る。このような不具合を防止するために、上記のバネ3
3,34の適宜の部分、たとえば端子部52の先端部、
補強導電部54,55の縁部、端子部56等を金型の間
で挟圧し、これらの部分がキヤビテイ内で移動、変形す
るのを防止するように構成されている。したがって、上
記の金型の間に挟圧された部分は、図8および図9に示
すように上記の固定部材31、可動部材32の表面から
突出している。
【0050】なお、上記の補強導電部55は、固定部材
31の梁部41のほぼ全長に亘って埋設され、かつその
縁部がこの梁部41のほぼ全長にわたって突出してい
る。したがって、この補強導電部55の埋設部分では、
この梁部41が左右に分割され、強度、剛性が低下す
る。このような不具合を防止するには、この補強導電部
55に前述したような透孔を形成してこの透孔内に充填
された樹脂材料でこの梁部の左右の部分を連結すればよ
いが、このような透孔を形成すると、この補強導電部5
5の強度、剛性が低下する。このため、この梁部41の
中央部には、これを横断する方向に連結リブ部64が一
体に突設されている。この連結リブ部64は、補強導電
部55の突出した縁部を跨いでこの梁部41の左右の部
分を連結している。したがって、この補強導電部55に
透孔を形成することなくこの梁部41の左右を連結する
ことができる。
【0051】なお、この連結リブ部64は、上記の可動
部材32の背面に対向しており、この可動部材32の最
大回動角度を規制するストッパを兼用している。
【0052】そして、上述のようにしてこれらバネ3
3,34を固定部材31や可動部材32内に一体に埋設
した後に、上述したような切断予定線Cの部分を切断
し、フレーム部61からこれらバネ33,34を分離
し、このバネアセンブリ30を完成する。
【0053】次に、上記のS字状バネ部51について説
明する。これらのS字状バネ部51は、前述のように図
2および図5のY−Z面と平行に配置されており、可動
部材32を図2および図5のY軸と平行なミラー回転軸
Rまわりに回転自在に支承し、かつこれ以外の他の方向
については可動部材32の移動を可能なかぎり防止する
支持部材として作用するものである。
【0054】図10は、このS字状バネ部51を拡大し
て示したもので、一対の略半円形の湾曲部51aと、こ
れらの一端部の端部51bと、これらの湾曲部51aの
他端部を互いに連結する略直線状の直線部51cとが一
体に形成されているものである。そして、上記の端部5
1bは、前述のように固定部材31側、および可動部材
32側に固定されている。
【0055】このS字状バネ部51は、上記のような支
持部材としての作用を達成するために、以下のような薄
板の変形の特性を利用している。一般に、薄板材は、そ
の面方向と直交する方向の単純な曲げ変形に対しては剛
性が最も小さく、ねじれ変形に対してはある程度剛性が
高く、面方向に沿う曲げ変形や剪断変形に対しては最も
高い剛性を示す。可動部材32が固定部材31に対して
ミラー回転軸Rまわりに回動した場合には、このミラー
回転軸Rの近傍部分、すなわちこのS字状バネ部51の
端部51bの根元部、直線部51cの中央部に生じる変
形は面方向と直交する方向の単純な曲げ変形であるが、
この軸Rから離れた部分ではねじれ変形が生じ、このね
じれ変形はこの軸Rから離れる程大きくなる。したがっ
て、これら軸Rに近い部分に集中して単純な曲げ変形が
生じるとともに、この軸Rから離れた部分は変形量が小
さくなり、かつこのS字状バネ部51の全体の変形は軸
Rを中心とする軸対称の変形が生じる。したがって、こ
のS字状バネ部51は、このミラー回転軸Rを中心とし
て回動するように可動部材32を支持し、このミラー回
転軸Rまわりの回転に伴う弾性力は小さい。
【0056】一方、上記の可動部材32がY軸方向、Z
軸方向、およびX軸まわりに傾くように移動する場合に
は、上記のS字状バネ部51にその面方向の曲げ変形や
剪断変形が生じる。このS字状バネ部51は、このよう
な面方向の曲げ変形や剪断変形に対しては前述のように
剛性が高く、よってこれらの方向についての可動部材3
2の支持剛性は高い。特に、Z軸方向の移動、およびX
軸まわりの傾動は、この可動部材32に取付けられたミ
ラー21で反射された光の焦点のずれ、光軸の傾き等の
光学的な誤差の原因となるが、これらの方向の支持剛性
は上記のように高いので、このような光学的な誤差を効
果的に排除することができる。
【0057】なお、この可動部材32がX軸の方向に移
動する場合、およびZ軸まわりに傾動する場合には、上
記のS字状バネ部51の端部51bおよび直線部51c
にねじれ変形が生じ、湾曲部51aの中央部に単純な曲
げ変形が発生し、比較的剛性が低くなるが、これらの方
向の移動は、ミラー21がその反射面に平行な方向に移
動するだけであり、実質的な反射面の変位は生じないの
で、光学的な誤差は発生しない。
【0058】さらに、上記のように可動部材32が光学
的な誤差の原因となるZ軸方向への移動およびX軸まわ
りの傾動、すなわちS字状バネ51の面方向の曲げ変形
や剪断変形のが可能な限り小さくなるように、上記のS
字状バネ部51は以下のような形状に形成されている。
図10に示すように、このS字状バネ部51は、その端
部51bおよび直線部51cの幅W,Wが狭く、湾
曲部51aの幅Wが広くなるように設定されている。
たとえばこの実施形態では、上記の端部51bおよび直
線部51cの幅W,Wはいずれも0.08mm、湾
曲部51aの幅Wは0.16mmに設定されている。
【0059】このS字状バネ部51の面方向の曲げ変形
や剪断変形の剛性を高くするには、このS字状バネ部5
1の各部の幅を広くすればよい。しかし、この幅を一様
に広くすると、この端部51bや直線部51cの部分の
面方向と直交する方向の単純な曲げの剛性も高くなり、
ミラー回転軸Rまわりの変形の剛性も高くなってしま
う。しかし、上記のように湾曲部51aの部分の幅W
を広くすれば、端部51bや直線部51cの部分の面方
向と直交する方向の単純な曲げ変形の剛性はほとんど変
わらないが、この湾曲部51aの部分の面方向の曲げ変
形や剪断変形の剛性は高くなり、このS字状バネ部51
全体の面方向における曲げ変形や剪断変形の剛性は高く
なる。一方で、上記のミラー回転軸Rまわりの変形の際
には、このミラー回転軸Rの近傍の端部51bおよび直
線部51cが曲げ変形し、この軸Rから離れた位置にあ
る湾曲部51aの部分の変形は少ない。したがって、こ
の場合のミラー回転軸R回りの変形の剛性の増大はわず
かである。
【0060】上記のS字状バネ部51は、前述のように
ミラー回転軸Rまわりに回転自在な支承をなす部材とし
て作用するものであるから、その特性としては、この軸
Rまわりの変形の際の剛性Gに対して、それ以外の方
向すなわち図5のZ軸方向の変形の際の剛性Gが大き
いこと、すなわちG/Gが大きい程好ましいもので
ある。
【0061】次に、上記のような効果を確認するために
行った試験の結果を説明する。この場合に、上記のS字
状バネ部51は、寸法が小さいものであるので、このS
字状バネ部51の各方向の剛性を直接測定するのは困難
でかつ精度が低い。このような条件を考慮して、以下の
ような方法により上記のG/Gの剛性の比を間接的
に測定した。
【0062】まず、比較例として、バネの板厚が0.0
3mm、S字状バネ部51の全体が0.08mmの均一
な幅のものと、上述のように端部51bおよび直線部5
1cの幅がいずれも0.08mm、湾曲部51aの幅W
1が0.16mmの実施形態のバネを試作し、これらを
同じ固定部材31や可動部材32と一体化してバネアセ
ンブリ30を製造した。
【0063】そして、上記の可動部材32の各方向の固
有振動数を測定した。まず、均一な幅の比較例のもの
は、ミラー回転軸Rまわりの可動部材32の固有振動数
と、この可動部材32のZ軸方向の固有振動数f
を測定した結果、f=128Hz、f=718Hz
であった。一方、上記の実施形態のものについても同様
に可動部材の固有振動数を測定した結果、f=159
Hz、f=1414Hzであった。そして、これらの
比を算出した結果、均一な幅の参考例のものは、そのf
/fが5.6であるのに対して、実施形態のもの
は、このf/fが8.9であった。そして、このS
字状バネ部の剛性の比は、(f/fであるか
ら、上記の参考例のものは、上記の(f/f
なわちミラー回転軸まわりの剛性とZ軸方向の剛性の比
/Gが約31であるのに対して、この実施形態の
ものは、G/Gが約79であった。したがって、こ
の実施形態のものは、このG/Gが参考例の約2.
6倍である。よって、この実施形態のものは、ミラー回
転軸Rまわりの剛性をGを参考例と等しく設定すれ
ば、Z軸方向の剛性Gは2.6倍となる。つまり、例
えば共振や振動によって可動部材32が移動する量、す
なわちミラー21で反射される光のずれは1/2.6と
なり、より高精度のガルバノミラーと、より安定したト
ラッキング特性が得られる。
【0064】また、上記の実施形態では、支持部材の形
状としてS字状バネ51を用いている。ガルバノミラー
20の支持部材であるバネは、消費電力を小さくし、支
持部材に発生する最大応力を小さくして支持部材の信頼
性を向上させるために、その有効長は長い方が望まし
い。しかし、支持部材をミラー回転軸R方向に長くする
とガルバノミラー20の寸法が非常に大きくなり、装置
の小形化の障害となってしまう。そのため、この実施形
態では、支持部材であるバネをS字状とし、バネの両端
の端部51b、51bの間のバネの長さを長くし、2つ
の端部51b、51bの間の直線距離を短くしてある。
【0065】さらにこの実施形態では、端部51bの固
定部材31への取付け、および端部51bの可動部材3
2への取付けをミラー回転軸R方向に対して垂直方向で
あるZ方向に位置させた。このため、支持部材であるS
字状のバネ51の取付部を含めたミラー回転軸R方向の
寸法を非常に小さく構成することができる。そのため、
ガルバノミラー20のミラー回転軸R方向の寸法を小さ
くし、消費電力を小さくし、支持部材に発生する最大応
力を小さくして信頼性を向上させることができる。
【0066】また、上記のように可動部材32はバネ3
3,34のS字状バネ部51の変形により、ミラー回転
軸Rまわりに回転自在に支承されており、このS字状バ
ネ部51はこのミラー回転軸Rまわりの変形に対して所
定のバネ定数を有しているため、この可動部材32はこ
のミラー回転軸Rまわりに振動する。そして、このよう
な可動部材32の振動を減衰するために、以下のような
減衰機構が設けられている。
【0067】すなわち、図5ないし図6に示すように、
上記の固定部材31のアーム部42,43の先端部に
は、前記のバネ33,34のS字状バネ部51の一方の
端部51bを囲むようにして上下1対ずつの突部71,
72がそれぞれ突設されている。また、上記の可動部材
32のバネ取付部44にも、それぞれ突部73が突設さ
れてこのバネ取付部44がU字状に形成され、S字状バ
ネ部51の他方の端部51bを囲むように構成されてい
る。また、上記の突部72と73とにより、このS字状
バネ部51の直線部51cを囲むように構成されてい
る。
【0068】そして、これらの突部71,72の間に形
成された凹部、および上記の突部72,73の間の間隙
には、それぞれダンピング材74,75が充填されてお
り、上記のS字状バネ部51の端部51bはこのダンピ
ング材74内に埋没され、またS字状バネ部51の直線
部51cは上記のダンピング材75内に埋没されてい
る。これらのダンピング材74,75は、たとえば未硬
化の熱硬化シリコーンゲル材をこれらの凹部および隙間
内に所定量ずつ注入保持させた後に、このバネアセンブ
リ30全体をオーブン内でたとえば70°Cで30分間
加熱し、この未硬化のゲル材を硬化させて所定の粘性を
有するシリコーンゲル材としたものである。
【0069】したがって、上記の可動部材32がミラー
回転軸Rまわりに回転した場合に、このS字状バネ部5
1の端部51bおよび直線部51cがこれらのダンピン
グ材74,75中で変形することにより、その粘性抵抗
により所定の減衰力が発生し、この可動部材32の振動
を減衰する。
【0070】上記の未硬化のダンピング材74,75を
注入保持させる際には、その表面張力により自由表面が
最小となるような凝集力が働く。したがって、上記の未
硬化のダンピング材74の液塊は、一対の突部71,7
2の間に形成される凹部の奥部に保持され、S字状バネ
部51の端部51bを中心部に埋没させた所定の位置に
保持される。また、上記の未硬化のダンピング材75の
液塊も、突部72,73の間に保持されるとともに、S
字状バネ部51の直線部51cをその中心に埋没させる
ように保持される。
【0071】ただし、この突部72,73の互いに対向
する面が平行な平面であると、このダンピング材75の
液塊が図6の左右方向すなわち図5のZ方向に移動して
も、上記の直線部51cの断面形状はZ軸方向に一定で
あるので、その自由表面は変化しない。このため、この
ダンピング材75の液塊は、このZ方向の任意の位置に
移動可能となり、その保持位置が一定しない。このよう
な不具合を防止するため、この実施形態では、これら突
部72,73の互いに対向する面には、X軸方向に連続
する断面山形の突条部76がそれぞれ形成されている。
したがって、このダンピング材75の液塊がZ軸方向に
移動すると、この液塊の両側の自由表面の面積に差が生
じて表面張力に差が発生し、この液塊は両側の自由表面
の表面張力が釣合う位置まで、すなわちこの断面山形の
突条部76に対してZ軸方向に対称の位置まで移動し、
この位置で安定して保持される。よって、このダンピン
グ材75を所定の位置に正確に保持させることができ
る。
【0072】なお、上記のダンピング材74,75とし
ては、前記のような材料の他に、たとえば紫外線硬化シ
リコーンゲル、アクリルゲル、溶剤により液状になった
ブチルゴム、アクリルの粘着材など、その他の減衰特性
のある任意の材料を使用することができる。
【0073】次に、上述したような構成のガルバノミラ
ー20を前記の固定部材すなわちキヤリッジ2のガルバ
ノミラー収容部28内に装着するとともに、その傾き等
を調整して所定の位置に取付ける取付装置の作用を図1
1および図12を参照して説明する。
【0074】まず、前述のように、ガルバノミラー20
のベース22の底面に形成されている球面状の支承面2
4は、その中心軸線Sが前記のミラー回転軸Rと平行で
かつミラー21の反射面内に含まれている。また、この
支承面24の球面の中心点は、上記のミラー21の反射
面上の入射光の光軸の位置Oと一致している。また、上
記のキヤリッジ2のガルバノミラー収容部28の底部に
形成されている円錐面状の支承座面29は、その中心軸
線S´が前記のミラー回転軸Rと平行でかつミラー21
の反射面内に含まれており、かつ上記のミラー21の反
射面上の入射光の光軸の位置Oを通過している。
【0075】そして、図12に示すように、まずこのガ
ルバノミラー20を取付工具80により保持する。この
取付工具80は、その下端部が倒立U字状をなし、その
荷担部にはたとえば4本の位置決ピン81が突設されて
いる。また、この取付工具80内には、図示しない電磁
石が内蔵されている。
【0076】このような取付工具80は、このガルバノ
ミラー20の上方からこれに近接して嵌合し、上記の電
磁石を励磁することにより、このガルバノミラー20を
磁気的に吸着保持する。この場合に、上記の位置決ピン
81は、このガルバノミラー20の永久磁石39の後側
に形成された隙間内と前側に挿入され、これらの位置決
ピン81によりこれら永久磁石39の前後面が挟まれて
保持される。これによって、このガルバノミラー20は
この取付工具80に対して所定の位置に位置決めして保
持される。
【0077】次に、この取付工具80に保持されたガル
バノミラー20を、ガルバノミラー収容部28内にその
上端開口部から挿入する。この挿入方向は、上記のミラ
ー回転軸Rと平行な方向、すなわち支承面24の中心軸
線Sおよび支承座面29の中心軸線S´と平行な方向で
ある。このようにして挿入されたガルバノミラー20
は、図11に示すようにその支承面24が支承座面29
に着座して当接し、これらの中心軸線S,S´が一致す
る。
【0078】この状態で、このガルバノミラー20を取
付工具80により下方に所定の押圧力たとえば100g
f程度の押圧力で押圧し、支承面24と支承座面29と
を当接させた状態に維持し、これらを摺動させつつこの
ガルバノミラー20の傾き、たとえば上記のミラー回転
軸RまわりすなわちY軸まわり、および前記のX軸まわ
りに回動させ、光学系の光軸に対してミラー21の反射
面に平行な2軸まわりの傾きに調整する。なお、このよ
うな調整は、このガルバノミラー20のミラー21にレ
ーザダイオード11からの光を入射し、キヤリッジ2の
基準面に対する固定ミラー16からの出射光の傾きをオ
ートコリメータによって検出し、図示しない制御装置に
より上記の取付工具80の傾きを自動的に制御して行わ
れる。
【0079】そして、上記のような傾きの調整作業が終
了したら、このガルバノミラー20をその位置に保持
し、このガルバノミラー20とガルバノミラー収容部2
8の内面との間、たとえばベース部材22の前縁部およ
び両側面部とガルバノミラー収容部28の内面との間、
または支承面24と支承座面29との間に接着剤Aを注
入して硬化させ、このガルバノミラー20をキヤリッジ
2に対して所定の取付位置に固定する。そして、この後
に、上記の取付工具80を上方に抜き去る。
【0080】上記のように、この実施形態のものは、ガ
ルバノミラーの支承面24の中心軸線Sがミラー21の
反射面と平行な方向、たとえばミラー回転軸Rと平行な
方向であり、またキヤリッジ2側のガルバノミラー収容
部28もミラー21の反射面と平行でさらにミラー回転
軸Rと平行な方向に開口され、かつその支承座面29の
中心軸線S´もミラー21の反射面と平行でさらにミラ
ー回転軸Rと平行である。
【0081】したがって、このガルバノミラー20をミ
ラー21の反射面と平行でさらにミラー回転軸Rと平行
な方向、すなわち光路と直交または交差する方向からガ
ルバノミラー収容部28内に挿入するだけで、この支承
面24と支承座面29とを当接させることができ、この
状態でこれらの面を摺動させてこのガルバノミラー20
の2方向の傾きを調整することができる。したがって、
その調整取付作業が容易となる。
【0082】また、このガルバノミラー収容部28の開
口の方向とその支承座面29の中心軸線S´の方向が平
行であるので、キヤリッジ2等の固定部材をダイキャス
トで製造する場合に、この支承座面29の中心軸線S´
と金型の抜き方向が一致するので、この支承座面29を
このキヤリッジ2に一体的に形成でき、また支承座面2
9を加工する場合でも切削工具を開口から挿入してこの
支承座面29を機械加工することも容易であり、その製
造が極めて容易となる。また、キヤリッジ2側に直接形
成した支承座面29にガルバノミラー20の支承面24
を直接当接できるので、このガルバノミラーの取付構造
が簡単で小形化でき、この光ピックアップ等の光学装置
を小形化することができる。また、このようなキヤリッ
ジをプラスチックの成形品で製造する場合でも、上記と
同様に容易に支承座面29を形成することができる。
【0083】なお、この実施形態の場合には、ガルバノ
ミラー20側の支承面24の中心軸線Sは、ミラー回転
軸Rと平行である。このミラー回転軸Rはガルバノミラ
ー20のアセンブリの中心軸と一致しているので、この
ガルバノミラーをその中心軸の方向に挿入するだけで、
その支承面24が支承座面29に着座させることがで
き、取付調整作業が一層容易となる。
【0084】また、この支承座面29の中心軸線S´
は、ガルバノミラー20のミラー21の反射面内に含ま
れているので、この中心軸線S´まわりにガルバノミラ
ー20を回動させて傾きを調整しても、ミラー21の反
射面がZ軸方向すなわち光学的な誤差が生じる方向に移
動するのが防止され、調整取付作業が容易となる。
【0085】また、支承面24の球面の中心は、ミラー
21の反射面上の入射光軸の位置と一致しているので、
このガルバノミラー20を任意の方向に傾き調整して
も、この入射光軸の位置の反射面はZ軸方向には移動せ
ず、取付調整作業が極めて容易となる。
【0086】また、この実施形態では、ガルバノミラー
20をキヤリッジ2に対してビスやバネ等の他の固定用
部品を使用せずに接着材Aで固定しているので、その構
造が簡単であるとともに、一層の小形化を達成すること
ができる。
【0087】さらに、上記の実施形態のガルバノミラー
20は、有底円筒状のベース部材22内にバネアセンブ
リ30、永久磁石39等を収容し、このベース部材22
の底部に支承面24を、周壁部の一部を切除して光路開
口25を形成し、さらに支承面24がミラー21を囲む
ように構成したので、このガルバノミラー20全体がコ
ンパクトに形成され、より小形に形成することができ
る。
【0088】なお、本発明は上記の実施形態には限定さ
れない。たとえば、上記のガルバノミラー20のミラー
回転軸方向は、支承面と平行でなくとも良い。たとえ
ば、上記の実施形態でミラー回転軸をX軸と平行な方向
としても良い。この場合には、ガルバノミラー20の支
承面24を平面部26の周囲に形成したような構成にす
れば良い。
【0089】また、上記の実施形態では、ベース部材の
支承面を球面の一部にて構成し、この支承面を受ける固
定部材の支承座面は円錐面にて構成したが、これらの形
状はミラーを傾ける構成であれば、任意の形状のものを
採用することができる。たとえば、支承面を球面、支承
座面も球面としても良い。また、支承面を3点で構成
し、支承座面を球面としても良い。また、支承面を円環
面、支承座面を球面としても良い。さらに、これらの支
承面および支承座面は、上記のような球面、円錐面、3
点受け、円環面等、任意の形状のものを任意に組み合わ
せて採用することが可能である。
【0090】また、上記の支承面は必ずしもガルバノミ
ラーの底部に形成する必要はなく、またこの支承面の中
心軸線、支承座面の中心軸線、ガルバノミラー収容部の
開口の方向は、かならずしもミラー回転軸と平行な方向
には限定されず、光学装置のハウジングの構成や、光学
部品の配置等の各種の条件に対応して適宜の方向に設定
することが可能である。
【0091】たとえば、ガルバノミラー収容部の開口を
下方に向けて開口させ、支承面はこのガルバノミラーの
上部に形成し、このガルバノミラーを下方から挿入する
ようにしても良い。さらに、このガルバノミラー収容部
の開口を側方、たとえば入射光と出射光の光軸を含む平
面内でこれら光軸と交差する方向に開口させ、ガルバノ
ミラーの側部に支承面を形成し、側方から挿入するよう
に構成しても良い。これらの方向は、いずれもこのガル
バノミラーのミラーの反射面と平行な方向であり、した
がって、支承面はベース部材のうち、ミラーの反射面と
平行な方向上に位置する部分に形成すれば良い。
【0092】また、ガルバノミラーの駆動方式は必ずし
も上記の実施形態のものには限定されない。たとえば、
可動部にマグネットを配置し、ベース側にコイルを配置
したムービングマグネット方式でも良い。また、電磁駆
動には限らず、圧電素子、静電駆動形でも良い。また、
支持方式も金属バネには限らず、ワイヤ、樹脂等の弾性
部材を使用したものでも良く、またシリコン基板をエッ
チング加工しミラーと支持バネとを一体に形成したもの
でも良い。
【0093】また、ガルバノミラーの構造は、必ずしも
上記の実施形態の構造には限定されるものではなく、各
種の仕様に対応して各種の構造のものが採用可能である
ことはもちろんである。また、このガルバノミラーをキ
ヤリッジ等の固定部材に固定する手段は、必ずしも接着
材には限定されず、螺子、かしめ、スプリング部材によ
る押圧、その他の固定手段を採用することができる。
【0094】さらに上記のガルバノミラーは、平面状の
ミラーを備えたものには限定されず、凹面ミラー、ホロ
グラム、プリズム等の光学素子を回転、傾動させるもの
でもよく、このガルバノミラーの形式や構造は限定され
るものではない。
【0095】
【発明の効果】上述の如く本発明のガルバノミラーの調
整取付装置は、ガルバノミラー側の支承面がベース部材
のうちミラーの反射面と平行な方向上にある位置に形成
され、固定部材側のガルバノミラー収容部もこのミラー
の反射面と平行な方向に開口され、かつ支承面や支承座
面の中心軸線もこのミラーの反射面と平行である。よっ
て、このガルバノミラーをミラーの反射面の方向からガ
ルバノミラー収容部内に挿入するだけで、支承面と支承
座面とを直接的に当接させることができ、調整取付作業
が容易となるとともに、構造が簡単で部品点数も少な
く、小形に形成することができる。また、この支承座面
の中心軸線が開口の方向と一致しているので、この支承
座面の製造も容易である等、その効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の光ピックアップ装置の構成
を示す概略的な斜視図。
【図2】実施形態のガルバノミラーを前方から見た斜視
図。
【図3】実施形態のガルバノミラーを後方から見た斜視
図。
【図4】実施形態のガルバノミラーの分解斜視図。
【図5】実施形態のガルバノミラーのバネアセンブリの
斜視図。
【図6】実施形態のガルバノミラーのバネアセンブリの
概略的な側面図。
【図7】実施形態のバネのブランク材の平面図。
【図8】図6の8−8線に沿う断面図。
【図9】図6の9−9線に沿う断面図。
【図10】バネのS字状バネ部の概略的な側面図。
【図11】ガルバノミラー収容部とその内部に収容され
たガルバノミラーの縦断面図。
【図12】ガルバノミラーの取付状態を示す分解斜視
図。
【符号の説明】
2 キヤリッジ 20 ガルバノミラー 21 ミラー 22 ベース部材 24 支承面 28 ガルバノミラー収容部 29 支承座面 30 バネアセンブリ 31 固定部材 32 可動部材 33,34 バネ 37 可動コイル 39 永久磁石

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材と、このベース部材に対して
    ミラー回転軸線まわりに回転自在に支持され少なくとも
    ミラーを有する可動部と、この可動部を回転駆動する駆
    動手段とを備えたガルバノミラーを、上記のミラーの反
    射面と平行でかつ互いに直交する軸線まわりの少なくと
    も2方向の傾きを調整して固定部材に固定する取付装置
    において、 上記のベース部材のうち上記のミラーの反射面と平行な
    方向上に位置する底部、上部または側部にはその中心軸
    線が上記のミラーの反射面と平行な支承面が形成され、 また上記の固定部材には、上記のミラーの反射面と平行
    な方向に向けて開口し上記のガルバノミラーを収容する
    ガルバノミラー収容部が形成され、 また、このガルバノミラー収容部内には、その中心軸線
    が上記のミラーの反射面と平行な支承座面が形成され、 また、上記のガルバノミラーのベース部材の支承面を上
    記のガルバノミラー収容部の支承座面に当接させた状態
    でこのガルバノミラーを固定するガルバノミラー固定手
    段とを具備したことを特徴とするガルバノミラーの取付
    装置。
  2. 【請求項2】 前記の支承面の中心軸線は、前記のミラ
    ー回転軸と平行であることを特徴とする請求項1のガル
    バノミラーの取付装置。
  3. 【請求項3】 前記の支承面の中心軸線は、前記のミラ
    ーの反射面内に含まれかつ前記のミラー回転軸と平行で
    あることを特徴とする請求項1のガルバノミラーの取付
    装置。
  4. 【請求項4】 前記の支承面の傾きの中心は、前記のミ
    ラーの反射面上の入射光の光軸の位置と一致しているこ
    とを特徴とする請求項1のガルバノミラーの取付装置。
  5. 【請求項5】 前記のガルバノミラー固定手段は、前記
    のベース部材と固定部材とを接着する接着材であること
    を特徴とする請求項1のガルバノミラーの取付装置。
  6. 【請求項6】 前記のガルバノミラーは、前記の可動部
    に設けられた可動コイルと、前記の可動部を回転自在に
    支承するの片持梁状の支持部材と、上記の可動部の両側
    部に配置された一対の固定磁石とを備え、また前記のベ
    ース部材は、上端部が開口され底部に底壁部を有する有
    底筒状の部材であり、この有底筒状のベース部材内に上
    記のヨーク部材および固定磁石が所定の配置で挿入固定
    されており、またこのベース部材の周壁部のうち前記の
    ミラーの前面側に対応する部分は切除されて光路開口が
    形成されており、また上記の底壁部の下面には前記のミ
    ラー回転軸線と平行な中心軸線を有する球面状の支承面
    が形成されていることを特徴とする請求項1のガルバノ
    ミラーの取付装置。
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