JPH11211839A - 地震被害推定システム - Google Patents

地震被害推定システム

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JPH11211839A
JPH11211839A JP10019774A JP1977498A JPH11211839A JP H11211839 A JPH11211839 A JP H11211839A JP 10019774 A JP10019774 A JP 10019774A JP 1977498 A JP1977498 A JP 1977498A JP H11211839 A JPH11211839 A JP H11211839A
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洋 芝野
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朗一 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初動応急活動に適用できる地震被害推定シス
テムであって、信頼性の高い演算結果を得ることが出来
ると共に、地表近くの比較的浅い断層面で発生した地震
についても所望とする精度の演算結果を出力することの
できる地震被害推定システムを提供すること。 【解決手段】 本発明の地震被害推定システムは、震央
距離と地震の揺れの強さとの関係を示す関係式データ2
1を含み、地震被害推定の演算に用いられる基礎情報を
予め記憶する記憶装置2と、複数の実測データに基づい
て震源データ32を算出すると共に、当該算出結果を関
係式データ21に与えてメッシュ状の被害分布を演算す
るための演算処理装置3とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震による被害分
布を推定するための地震被害推定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】地震被害推定システムは、震源データか
ら地域全体の被害分布を推定計算することのできるシス
テムであり、平常時において地域防災計画を立案する際
や地震発生直後において初動応急活動をする際などに、
被害状況を巨視的に把握する手段として用いられてい
る。
【0003】ここで、主に平常時において地域防災計画
を立案する際に用いられる地震被害推定システムとして
は、従来、特開平8−329043号公報(以下、従来
例)に記載されているものが挙げられる。
【0004】従来例の地震被害推定システムは、任意の
位置に任意の大きさで発生した地震による被害を過去の
データ等を用いてシミュレートするための地震被害の模
擬予測装置である。
【0005】従来例のシステムは、データとして、地図
データ、建物データ、及び地質データを取り扱うもので
あり、これらのデータを記憶するための記憶手段と、地
図データの内容を表示するための表示手段と、震源位置
及び震源規模を設定するための地震位置設定手段とを備
えている。ここで、地図データとは、所定距離間隔で格
子状に区画されたメッシュ状地図の表示を可能とするメ
ッシュ地図データを備えており、その上、表示範囲の拡
大、縮小の選択を可能とするデータである。また、建物
データとは、建築構造物に係るデータであり、地質デー
タとは、メッシュ状地図における各区画毎の地盤の性質
を示すデータである。
【0006】このような構成を備えた従来例のシステム
においては、建物データと地質データとを予め記憶手段
に登録しておき、地震位置設定手段により設定した任意
の震源データと記憶手段に格納されている地質データと
に従って、各区画ごとの揺れの強さを表す加速度を演算
すると共に、その加速度と建物データとから各建造物の
被害度を演算し、更にその演算結果をメッシュ状地図に
表示することにより、シミュレートされた地震の被害状
況を把握させることとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例のシス
テムは、前述の通り、平常時での利用を前提としている
システムであることから、基本的に地震発生直後の初動
応急活動に適用するには不向きな構成を備えているもの
であった。そのため、従来例のシステムを初動応急活動
に無理に適用しようとした場合、以下に示すような幾つ
かの問題が生じることとなる。
【0008】初動応急活動が緊急を要することは、周知
の事実である。しかしながら、従来例のシステムにおい
ては、演算に先立って震源データを計算式に与えること
が演算の前提となっているため、震源データが確定する
まで演算を開始できない。即ち、従来例のシステムは、
演算開始までに、その構成から不可避な所定の時間を必
要とするという性質を有しており、結果として、初動応
急活動に迅速に応答することができないものであった。
【0009】また、従来例において演算に用いられる揺
れの強さの関係式は、過去の地震データのみをもとにし
たものであり、地震発生直後に地域内で実際に観測され
た揺れの強さを反映したものではない。一方、過去の地
震データにはばらつきがあり、新たな地震における揺れ
の強さが、必ずしも過去の地震データの統計的な平均値
に一致するとは限らない。従って、従来例のシステムに
おいては、信頼性の高い演算結果を出力することが困難
であった。
【0010】更に、従来例のシステムは、地表近くの比
較的浅い断層面で発生した地震について、演算できない
という問題点を有していた。一般に、此の種の地震にお
いては、距離的に幅のある断層面全体が震源となること
が知られている。しかしながら、従来例のシステムは、
1点の震源データを唯一の入力パラメータとしている。
従って、従来例のシステムでは、此の種の地震のよう
に、震源が距離的に幅を有する場合、所望とする精度の
出力結果を得ることができなかった。
【0011】そこで、本発明は、初動応急活動に適用で
きる地震被害推定システムであって、信頼性の高い演算
結果を得ることが出来ると共に、地表近くの比較的浅い
断層面で発生した地震についても所望とする精度の演算
結果を出力することのできる地震被害推定システムを提
供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、上記システムに適用され
る地震被害推定手法、及び演算処理装置と共に当該地震
被害推定システムを構成し得る記録媒体を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決すべく、緊急を要する地震発生直後の初動応急活
動において、地域内の複数の震度計で実際に観測された
揺れの強さ(計測震度、最大加速度、最大速度などの総
称)をもとにして、地域全体の被害分布を高速かつ高精
度に演算することにより、被害状況を巨視的に把握でき
る手段を提供する。
【0014】具体的には、本発明による解決手段は、以
下に示される。
【0015】即ち、本発明によれば、第1の地震被害推
定システムとして、地震を観測する複数の観測地点で、
夫々、得られた複数の実測データを入力とし、推定対象
地域における地震被害を推定するための地震被害推定シ
ステムにおいて、前記複数の実測データを入力するため
の入力手段と、震央位置からの地表上における距離であ
る震央距離と地震の揺れの強さとの関係を示す関係式デ
ータを含み、地震被害推定の演算に用いられる基礎情報
を予め記憶する記憶手段と、前記複数の実測データに基
づいて震源データを算出すると共に、当該算出結果を前
記関係式データに与えてメッシュ状の被害分布を演算す
るための演算処理装置と、当該演算処理装置からの演算
結果を受けて、地震被害推定結果として表示するための
表示手段とを備えることを特徴とする地震被害推定シス
テムが得られる。
【0016】また、本発明によれば、第2の地震被害推
定システムとして、前記第1の地震被害推定システムに
おいて、前記演算処理装置は、前記震源データを算出す
る際に、複数の仮の震源を想定し、前記複数の仮の震源
の夫々に係る複数の仮震源データに従って、当該仮震源
データを前記関係式データに代入して求められた理論曲
線と揺れの強さに係る実測データとの誤差の総和を算出
する処理を、前記複数の仮震源データ複数の前記震源デ
ータの夫々について実行し、その算出結果から前記誤差
の総和を極小とする一の前記仮震源データを震源に係る
震源データとして推定決定するものであることを特徴と
する地震被害推定システムが得られる。
【0017】また、本発明によれば、第3の地震被害推
定システムとして、前記いずれかの地震被害推定システ
ムにおいて、前記演算処理装置は、前記震央位置を地表
上における線状の位置座標として定義すると共に、前記
震央距離を当該線状の震央位置からの前記地表上におけ
る最短距離として算出し、当該算出結果を前記関係式デ
ータに代入することにより、前記被害分布を演算するも
のであることを特徴とする地震被害推定システムが得ら
れる。
【0018】更に、本発明によれば、第4の地震被害推
定システムとして、前記第1乃至第3のいずれかの地震
被害推定システムにおいて、前記表示手段は、前記地震
被害推定結果を、視覚的に把握しやすくするために、グ
ラフ表示するものであることを特徴とする地震被害推定
システムが得られる。
【0019】以上開示したように、本発明の地震被害推
定システムにおいては、まず、任意、且つ、複数の仮震
源を想定し、各観測地域内における実測データに基づい
て、各仮震源の夫々における仮震源データ(震央位置
と、震源深さと、地震規模を表すマグニチュード)を求
め、当該複数の仮震源データの中から、推定される震源
に係る震源データを決定し、次いで、その結果を震央距
離と揺れの強さの関係式に与えることにより、メッシュ
状の被害分布について単純計算にて高速に求めることを
可能とする。ここで、本発明の地震被害推定システムに
おいては、演算に用いられる関係式として、過去の地震
データをもとにして曲線の勾配に理論的根拠を持たせた
一般的な相関式を利用する。
【0020】より詳細には、この相関式に対して仮震源
データを与えることにより得られる理論曲線と、各観測
地域内で観測された実測データとの誤差の総和を各仮震
源データ毎に求め、当該誤差の総和が極小となるときの
仮震源データを、震源データ、即ち震源の推定値と判断
する。このような判断方法に従って得られる理論曲線
は、実測データのみを数学的に処理した単なる近似曲線
とは異なり、その勾配に理論的根拠を有するものである
一方、実測データで最適化されていることから実際に観
測された揺れの強さを反映しているものであると言え
る。従って、本発明の地震被害推定システムにおいて
は、実測データに近似しているにもかかわらず、測定誤
差の影響を受けにくい、高精度な被害推定が可能とな
る。
【0021】更に、震源データ(及び仮震源データ)の
一要素である震央位置について、本発明では、1点では
なく線状に幅を持たせることとした。その結果、本発明
の地震被害推定システムは、点状の震源では想定が不可
能であった地表近くの断層面に沿って発生した地震にも
適応でき、理論曲線の精度を向上させることができる。
【0022】また、本発明においては、地震被害の推定
結果を直感的に把握しやすいようにグラフ化して表示す
ることとした。そのため、本発明によれば、求めた理論
曲線と実測データとの誤差の広がりを視覚的に確認し
て、推定結果の信頼性の度合いを直感的に把握すること
が可能となる。
【0023】尚、本発明の概念は、当該推定方法を情報
処理装置に実行させるプログラムを格納した記録媒体と
して具現化され得るものである。
【0024】即ち、本発明によれば、データを格納する
記憶手段を備えると共にプログラムに従う処理を実行す
る情報処理装置に対して、地震被害の推定対象地域内に
おける複数の観測地点において実際に観測された結果と
しての実測データに基づいて、前記推定対象地域におけ
る被害分布を推定させるために、複数の仮の震源を想定
し、前記複数の実測データの夫々に基づいて、前記複数
の震源に係る複数の仮震源データであって、夫々に震央
位置及び地震規模を示すマグニチュードを内包する仮震
源データを求める第1の処理と、震央距離と揺れの強さ
を理論的に示す関係式として、過去の地震データに基づ
いて、曲線の勾配に理論的な根拠を持たせてなる一般的
な相関式を用い、当該相関式に対して、前記第1の処理
において求めた前記仮震源データの夫々を代入すること
により、夫々の仮震源データに従った理論曲線を算出さ
せる第2の処理と、前記第2の処理の結果である各理論
曲線と前記複数の実測データとの誤差の総和を算出する
第3の処理と、前記複数の仮震源データの内、前記第3
の処理により算出された前記誤差の総和を極小とする理
論曲線に応じた前記仮震源データを前記震源に係る震源
データであるとして推定し、メッシュ上の被害分布につ
いて推定する第4の処理とを前記情報処理装置に実行さ
せる命令を含むプログラムを格納した記録媒体であっ
て、前記情報処理装置の読取可能な記録媒体が得られ
る。
【0025】ここで、前記記録媒体で取り扱われる前記
震源データは、その一要素として、震源の地表上におけ
る位置を示す震央位置を含み、且つ、当該震央位置は、
線状で示されるものであるものであっても良いことは言
うまでもない。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態による地震被
害推定システムについて説明するにあたって、まず、当
該説明において用いられる用語について、図1及び図2
を用いて説明する。
【0027】図1は、震央(震央位置)、震源深さ、震
央距離、観測地点、地表、表層地質、硬質基盤などの語
句の定義及びそれらの関係を示す。図1を参照すれば理
解されるように、地表に対して垂直に交わり且つ震源を
通る線と、地表との交点を震央(若しくは、震央位置)
と言い、震央位置から震源までの深さを震源深さと言
う。また、地表上において地震を観測する地点を観測地
点と言い、震央位置から観測地点までの距離を震央距離
と言う。更に、地表近傍の比較的浅い断層面における地
質を表層地質と言い、表層地質より深い位置に位置する
硬質な地質を硬質基盤と言う。
【0028】図2は、線状の震源を考慮した場合におけ
る震央位置及び震央距離を示す。前述のように、地表近
くの比較的浅い断層面で生じた地震の場合、距離的に幅
のある断層面全体が震源となることから、震央位置を点
状と仮定したのでは従来例と同様の問題点を有すること
となり、また、震央位置を点状でない形状に仮定した場
合であっても、単純に震央距離を震央位置から観測地点
までの距離と定義したのでは、震央距離の解釈に疑義の
生ずる恐れがある。そこで、一例として、線状の震源の
場合について、震央位置を「線状の震源を地表まで垂直
に移動した線分」と定義し、震央距離を「当該震央位置
(線分)までの最短距離」と定義することとする。尚、
他の形状の震源の場合についても、震源の形状に伴って
震央位置の形態を仮定することにより、震央距離につい
ては、同様の定義を適用し得ることは、言うまでもな
い。
【0029】このような定義の下、本発明の実施の形態
による地震被害推定システムについて、以下に、図面を
参照して詳細に説明する。
【0030】本発明の実施の形態による地震被害推定シ
ステムは、図3に示されるように、複数地点の揺れの強
さを観測する地震観測装置1と、演算に必要な基礎情報
などのデータを格納する記憶装置2と、プログラム制御
により動作する演算処理装置3と、演算結果を出力する
表示装置4とを備えている。
【0031】地震観測装置1は、地域内の複数地点に設
置された震度計11と、観測されたデータを集計する受
信処理装置12と、それらを結ぶ伝送路を備えており、
演算処理装置3に対して、揺れの強さに関する実測デー
タを伝達する。ここで、実測データとは、地震による揺
れの強さを表す物理量で、計測震度、最大加速度、最大
速度のいずれか一つを地表で観測した値である。
【0032】記憶装置2は、演算に必要な基礎情報とし
て、関係式データ21と、地域特性データ22とを予め
記憶している。
【0033】演算処理装置3は、震源推定手段31と、
被害推定手段33とを備え、これら手段による演算結果
としての震源データ32及び被害推定データ34を記憶
保持し得る機能を有する。震源推定手段31は、地震観
測装置1から入力された揺れの強さの実測データと、記
憶装置2に記憶されている関係式データ21及び地域特
性データ22を用いて、震源データ32を算出する。被
害推定手段33は、震源推定手段31により算出された
震源データ32と、記憶装置2からの関係式データ21
及び地域特性データ22とを用いて、メッシュ状の被害
推定データ34を算出する。
【0034】表示装置4は、震源推定手段31からの震
源データ32、及び被害推定手段33からの被害推定デ
ータ34を受けて、被害状況を直感的に把握しやすいグ
ラフとして、表示する。尚、表示装置4を単なるディス
プレイとし、震源データ32及び被害推定データ34を
受けて当該表示装置4に前述のグラフを表示させるよう
に制御するグラフィックコントローラを、別途、有して
いることとしても良い。
【0035】このような構成を備えた本実施の形態によ
る地震被害推定システムにおいては、概略、次のような
処理が行なわれ、地震の被害推定に係るデータが表示装
置4に表示されることとなる。即ち、地震が発生する
と、震度計11は、当該地震による地震波を観測し、揺
れの強さに関する実測データを出力する。受信処理装置
12は、震度計11からの実測データを収集して、演算
処理装置3に伝達する。これらのデータが受信処理装置
12から演算処理装置3に伝達されると、震源推定手段
31は、実測データ、並びに関係式データ21及び地域
特性データ22を用いて、直ちに、震源データ32を算
出する。続いて、被害推定手段33は、震源データ3
2、並びに関係式データ21及び地域特性データ22か
ら、メッシュ状の被害推定データ34を算出すると同時
に表示装置4に出力する。表示装置4は、震源データ3
2及び被害推定データ34から作成された被害状況を示
すグラフを表示する。
【0036】次に、震源推定手段31における動作につ
いて、図4に示されるフローチャートを用いて、詳細に
説明する。
【0037】各観測地域内に夫々設けられた震度計11
において観測された実測データは、受信処理装置12を
介して、演算処理装置3に入力され、震源推定手段31
に伝達される(ステップS401)。
【0038】震源推定手段31に実測データが入力され
ると、震源推定手段31は、硬質基盤における揺れの強
さを算出するために、まず、記憶装置に格納されている
地域特性データ22を用いて、当該実測データを硬質基
盤における値に変換する(ステップS402)。
【0039】硬質基盤における揺れの強さは、理想的に
は地域特性を含まない一般化された物理量であり、以下
に、一例として、震央距離と基盤最大速度の関係式vb
=f(M,d,r)を適用して、算出する場合について
説明する。尚、dは震源深さを示し、Mは地震規模を表
すマグニチュードを示す。
【0040】実測データとして地表最大速度v(n)を
用いた場合、当該地表最大速度v(n)を表層地質の増
幅率w(n)で割ることにより、基盤最大速度v
b(n)[=v(n)÷w(n)]を算出することがで
きる。ここで、増幅率w(n)は、表層地質の種類によ
って異なるものであり、経緯度座標で一意に決まる地域
特性データ22の一つである。
【0041】次いで、演算を行なうにあたって、震源デ
ータ32に仮定値を与えることにより、震源データ32
の初期設定を行なう(ステップS403)。例えば、ス
テップS402で硬質基盤における値に変換されたデー
タの中で、最大値を有する観測地点を震央と仮定する。
即ち、ここで設定された震源データ32は、仮の震源
(震央)に係るものであるから、便宜上、仮震源データ
32と呼ぶこととする。また、仮震源データ32は、震
源データと同様、震央位置を表す線分(x1,y1)−
(x2,y2)と、震源深さdと、地震規模を表すマグ
ニチュードMの各要素を含むデータである。
【0042】仮震源データ32の初期設定を行なった
ら、震央距離と揺れの強さの関係式データ21に対し
て、当該仮震源データ32の初期値を係数として代入
し、各観測地点の硬質基盤における揺れの強さを理論的
に求める(ステップS404)、即ち、仮震源データ3
2の初期値に従った理論曲線を求める。例えば、震央距
離と基盤最大速度の関係式vb=f(M,d,r)を用
いた場合、震央位置(x1,y1)−(x2,y2)
と、各観測地点の座標(x(n),y(n))から震央
距離r=f(x1,y1,x2,y2,x(n),y
(n))を求めて、同式に代入すれば、各観測地点での
硬質な基盤における最大速度vbが演算できる。尚、こ
こで言う最大速度vbは、前述の通り、理論値であり、
後述する繰り返しの処理を行ない得る関係から、初期理
論値と呼ぶこととしても良い。
【0043】各観測地点の実測データと、ステップS4
04で求めた各観測地点における理論値を比較し、誤差
の総和を求める(ステップS405)。例えば、実測デ
ータから変換された基盤最大速度vb(n)と、関係式
データ21から演算された基盤最大速度vbにより、誤
差の総和q=Σ(vb−vb(n))2を求める。
【0044】ステップS405で求めた誤差の総和が極
小値であるか否かについて、判断する(ステップS40
6)。
【0045】ステップS406において誤差の総和が極
小値であった場合、対応する仮震源データ32を推定さ
れた震源に係る震源データ32として決定し、演算処理
装置3の内部に記録すると共に、理論曲線と各実測デー
タとの誤差の関係を、図6に示した例の様に直感的に把
握できるグラフとしてグラフ化し、当該グラフを表示装
置4に出力する(ステップS407)。
【0046】一方、ステップS406における判断の結
果、誤差の総和が極小値でなかった場合、仮震源データ
32の各要素の組み合わせを変更(ステップS408)
し、ステップS403からステップS406までを繰り
返す。具体的には、先ず、仮震源データ32の各要素の
変化量を大きくして広範囲で演算を繰り返し、その中で
誤差の総和が一番小さくなる各要素の組み合わせを概算
値として求め、次に、その付近を微少量変化させて詳細
な組み合わせを求める。
【0047】次に、被害推定手段33の詳細な動作を、
図5に示されるフローチャートを参照して説明する。
【0048】震源推定手段31で求めた震源データ32
を、ステップS404で用いた式と同一の式を示す関係
式データ21に係数として代入し、また地域内のメッシ
ュ状の各地点について震央距離を計算して同式の変数と
することで、地域全体の硬質基盤の揺れの強さを単純計
算にて演算する(ステップS501)。例えばメッシュ
状の各地点(x(m),y(m))における基盤最大速
度vbは、震央距離と基盤最大速度の関係式vb=f
(M,d,r)と震央距離r=f(x1,y1,x2,
y2,x(m),y(m))から演算できる。
【0049】メッシュ状の各地点ごとに、ステップS5
01で求めた基盤における揺れの強さと、ステップS4
02で用いた地域特性データ22とを用いて、地表にお
ける揺れの強さを求める。更に、地表における揺れの強
さと、別の地域特性データ22とを用いて、メッシュ状
の各地点における被害推定データ34を演算する(ステ
ップS502)。例えば、地域特性データ22の一つで
ある座標位置に依存する人口データa(m)と、地表に
おける揺れの強さを示す一つの尺度である地表最大速度
v(m)とを用いて、被害推定データの一要素である人
的被害データA(m)=f(v(m),a(m))を演
算する。ここで、被害推定データ34は、上記人的被害
の他に、一次被害(揺れの強さ)、建物被害、火災被害
などの各要素を含むものであり、一次被害の他の要素
は、夫々、地域特性に応じて一次被害との分布傾向が異
なるものである。
【0050】ステップS502で求めた被害推定データ
34の各要素を演算処理装置3の内部に記録すると同時
に、演算結果を表示装置4に出力する(ステップS50
3)。
【0051】以上説明したような処理を実行することに
より、本実施の形態による地震被害推定システムにおい
ては、地震被害に関する推定を高速に行なうことが可能
となる。
【0052】また、本実施の形態による地震被害推定シ
ステムは、過去の地震データをもとにして曲線の勾配に
理論的根拠を持たせた関係式を実測データで最適化して
いることから、実測データに近似していながらも、測定
誤差の影響を受けにくい演算結果を出力することができ
るという特徴を有する。
【0053】更に、本実施の形態による地震被害推定シ
ステムによれば、例えば、震央付近の揺れが激しい地点
における計測震度計の故障などにより、値の大きい実測
データが入手できなくても、震源地を推定することがで
きる。同様に、震央が遠方にあり、地域内の実測データ
が震央付近の値より小さい場合も推定できる。本発明に
よるシステムがこのような推定を行なうことができるの
は、上述した高精度の被害推定を行なうことができる理
由に起因する、即ち、実測データが欠測しても、他の実
測データでこれを補うことができるためである。
【0054】また、本発明の地震被害推定システムは、
震源データの要素に線状の震央位置を定義して、震源推
定を行っていることから、従来例では対応できなかった
震源が幅を有するような地震、例えば、地表近くの断層
面で発生した地震にも適応することができる。
【0055】尚、本発明は、上述した本発明の実施の形
態による地震被害推定システムのみに制限される訳でな
く、以下に示すような種々の応用が可能である。
【0056】例えば、上述した実施の形態に対し、次の
ような応用例が考えられる。
【0057】即ち、上述した実施の形態においては(図
3参照)、地震が発生すると、震度計11で観測された
揺れの強さの実測データが受信処理装置12から演算処
理装置3に渡される。ここで、全ての実測データが揃わ
ない場合において、演算処理装置3は、図4及び図5に
示したフローチャートによる処理と同一の処理を少数の
実測データにて実行するものとする。その後、受信処理
装置12から残りの実測データを受け取ると、図4及び
図5に示したフローチャートによる処理と同一の処理を
再度実行する。このように入手した実測データを最大限
に利用するための段階的な処理を行なうことにより、実
測データの入手に伴い迅速に演算結果を得ることが出来
ると共に、更なる実測データの入手により精度の向上し
た演算結果を得ることができる。
【0058】また、上述した実施の形態による地震被害
推定システムは、図7に示されるようなシステムとして
変形応用することが可能である。
【0059】即ち、図7に示される地震被害推定システ
ムは、図3における地震観測装置1に変えて、データ入
力装置5を備えている。データ入力装置5は、キーボー
ド、マウス、タッチパネルその他の入力装置であってよ
い。
【0060】このような構成を備えたシステムにおいて
は、地震が発生して地域内外の揺れの強さの実測データ
が観測されると、その実測データがデータ入力装置5か
ら演算処理装置3に入力され、演算処理装置3では、図
2と図3に示したフローチャートによる処理と同一の処
理が実行される。結果として、上述した実施の形態によ
るシステムと同等の効果を得ることができる。
【0061】更に、図8に示されるように、本発明の概
念による地震被害推定処理を演算処理装置に実行させ得
るプログラムを記録した記録媒体へ適用することも可能
である。
【0062】図8に示される記録媒体6は、情報処理装
置7で読み取り可能なものであれば、磁気ディスク、光
ディスク、半導体メモリその他の記録媒体であってよ
い。この記録媒体には、図4及び図5を用いて説明した
処理を情報処理装置7に実行させ得るプログラムが格納
されている。このプログラムは、記録媒体6から情報処
理装置7に読み込まれ、情報処理装置7における動作を
制御する。情報処理装置7は、地震被害推定プログラム
に従って、上述した実施の形態における演算処理装置3
による処理と同一の処理を実行する。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、地震被害に関する推定
を高速に行なうことが可能となる。詳しくは、本発明に
おいては、地域内の揺れの強さの実測データのみの入力
により、これら複数の実測データから震源データが推定
でき、その後は単純計算にて地域全体の被害分布が演算
できる。結果として、本発明の地震被害推定システム
は、地震が発生して気象庁の震源情報が発令される前
に、震源情報と地域全体の被害分布を高速に算出でき
る。
【0064】また、本発明の地震被害推定システムは、
高精度の被害推定を行なうことができる。即ち、本発明
の地震被害推定システムでは、過去の地震データをもと
にして曲線の勾配に理論的根拠を持たせた関係式を実測
データで最適化していることから、本発明のシステム
は、実測データに近似していながらも、測定誤差の影響
を受けにくい演算結果を出力することができるという特
徴を有する。
【0065】また、本発明によれば、震央付近の揺れが
激しい地点における計測震度計の故障などにより、値の
大きい実測データが入手できなくても、震源地を推定す
ることができる。同様に、震央が遠方にあり、地域内の
実測データが震央付近の値より小さい場合も推定でき
る。本発明によるシステムがこのような推定を行なうこ
とができるのは、上述した高精度の被害推定を行なうこ
とができる理由に起因する、即ち、実測データが欠測し
ても、他の実測データでこれを補うことができるためで
ある。
【0066】更に、本発明の地震被害推定システムは、
従来例では対応できなかった震源が幅を有するような地
震、例えば、地表近くの断層面で発生した地震にも適応
することができる。その理由は、震源データの要素に線
状の震央位置を定義して、震源推定を行っているためで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明に用いられる語句の
定義を示す図である。
【図2】図1と同様に語句の定義を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態による地震被害推定システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示される震源推定手段31における震源
推定処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】図3に示される被害推定手段33における被害
推定処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】震源データを直感的に把握しやすくするための
グラフである。
【図7】図3に示される地震被害推定システムの変形例
を示す図である。
【図8】図3に示される地震被害推定システムの応用例
を示す図である。
【符号の説明】
1 地震観測装置 11 震度計 12 受信処理装置 2 記憶装置 21 関係式データ 22 地域特性データ 3 演算処理装置 31 震源推定手段 32 震源データ 33 被害推定手段 34 被害推定データ 4 表示装置 5 データ入力装置 6 記憶媒体 7 情報処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 秀和 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 原 正仁 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 清水 洋 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 葛野 浩史 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 芝野 洋 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 坂本 朗一 東京都中央区日本橋久松町4番7号 日本 橋エビスビル 株式会社防災・情報研究所 内 (72)発明者 吉井 博明 神奈川県茅ヶ崎市行谷1100 学校法人 文 教大学学園内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地震を観測する複数の観測地点で、夫
    々、得られた複数の実測データを入力とし、推定対象地
    域における地震被害を推定するための地震被害推定シス
    テムにおいて、 前記複数の実測データを入力するための入力手段と、 震央位置からの地表上における距離である震央距離と地
    震の揺れの強さとの関係を示す関係式データを含み、地
    震被害推定の演算に用いられる基礎情報を予め記憶する
    記憶手段と、 前記複数の実測データに基づいて震源データを算出する
    と共に、当該算出結果を前記関係式データに与えてメッ
    シュ状の被害分布を演算するための演算処理装置と、 当該演算処理装置からの演算結果を受けて、地震被害推
    定結果として表示するための表示手段とを備えることを
    特徴とする地震被害推定システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の地震被害推定システム
    において、 前記演算処理装置は、前記震源データを算出する際に、
    複数の仮の震源を想定し、前記複数の仮の震源の夫々に
    係る複数の仮震源データに従って、当該仮震源データを
    前記関係式データに代入して求められた理論曲線と揺れ
    の強さに係る実測データとの誤差の総和を算出する処理
    を、前記複数の仮震源データ複数の前記震源データの夫
    々について実行し、その算出結果から前記誤差の総和を
    極小とする一の前記仮震源データを震源に係る震源デー
    タとして推定決定するものであることを特徴とする地震
    被害推定システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の地震被害推定システムにおいて、 前記演算処理装置は、前記震央位置を地表上における線
    状の位置座標として定義すると共に、前記震央距離を当
    該線状の震央位置からの前記地表上における最短距離と
    して算出し、当該算出結果を前記関係式データに代入す
    ることにより、前記被害分布を演算するものであること
    を特徴とする地震被害推定システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の地震被害推定システムにおいて、 前記表示手段は、前記地震被害推定結果を、視覚的に把
    握しやすくするために、グラフ表示するものであること
    を特徴とする地震被害推定システム。
  5. 【請求項5】 地震被害の推定対象地域内における複数
    の観測地点において実際に観測された結果としての実測
    データに基づいて、前記推定対象地域における被害分布
    を推定するための推定方法であって、 複数の仮の震源を想定し、前記複数の実測データに基づ
    いて、前記複数の仮の震源に係る複数の仮震源データで
    あって、夫々に震央位置及び地震規模を示すマグニチュ
    ードを内包する仮震源データを求める第1のステップ
    と、 震央距離と揺れの強さを理論的に示す関係式に対して、
    前記仮震源データの夫々を代入することにより、震源に
    係る震源データを決定し、当該震源データに基づいて、
    メッシュ上の被害分布について推定する第2のステップ
    とを有することを特徴とする地震被害の推定方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の地震被害の推定方法で
    あって、 前記第2のステップは、前記関係式として、過去の地震
    データに基づいて、曲線の勾配に理論的な根拠を持たせ
    てなる一般的な相関式を利用するものであることを特徴
    とする地震被害の推定方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の地震被害の推定方法で
    あって、 前記第2のステップは、前記相関式に対して前記仮震源
    データを与えることにより得られる理論曲線と、前記各
    観測地点における実測データとの誤差の総和を前記仮震
    源データの夫々について算出し、当該算出結果に従い、
    前記誤差の総和を極小とする一の仮震源データを震源デ
    ータとして決定し、当該震源データを震源に係る推定結
    果とするものであることを特徴とする地震被害の推定方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至請求項7のいずれかに記載
    の地震被害の推定方法において、 前記震源データ及び仮震源データは、その一要素とし
    て、震源の地表上における位置を示す震央位置を含み、 当該震央位置は、線状で示されるものであることを特徴
    とする地震被害の推定方法。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至請求項8のいずれかに記載
    の地震被害の推定方法において、 前記第2のステップにおける推定結果をグラフとして示
    す第3のステップを更に備えることを特徴とする地震被
    害の推定方法。
  10. 【請求項10】 データを格納する記憶手段を備えると
    共にプログラムに従う処理を実行する情報処理装置に対
    して、地震被害の推定対象地域内における複数の観測地
    点において実際に観測された結果としての実測データに
    基づいて、前記推定対象地域における被害分布を推定さ
    せるために、 複数の仮の震源を想定し、前記複数の実測データの夫々
    に基づいて、前記複数の震源に係る複数の仮震源データ
    であって、夫々に震央位置及び地震規模を示すマグニチ
    ュードを内包する仮震源データを求める第1の処理と、 震央距離と揺れの強さを理論的に示す関係式として、過
    去の地震データに基づいて、曲線の勾配に理論的な根拠
    を持たせてなる一般的な相関式を用い、当該相関式に対
    して、前記第1の処理において求めた前記仮震源データ
    の夫々を代入することにより、夫々の仮震源データに従
    った理論曲線を算出させる第2の処理と、 前記第2の処理の結果である各理論曲線と前記複数の実
    測データとの誤差の総和を算出する第3の処理と、 前記複数の仮震源データの内、前記第3の処理により算
    出された前記誤差の総和を極小とする理論曲線に応じた
    前記仮震源データを前記震源に係る震源データであると
    して推定し、メッシュ上の被害分布について推定する第
    4の処理とを前記情報処理装置に実行させる命令を含む
    プログラムを格納した記録媒体であって、前記情報処理
    装置の読取可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の記録媒体であって
    前記震源データは、その一要素として、震源の地表上に
    おける位置を示す震央位置を含み、且つ、当該震央位置
    は、線状で示されるものであることを特徴とする記録媒
    体。
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