JPH11211074A - 燃焼制御装置 - Google Patents
燃焼制御装置Info
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- JPH11211074A JPH11211074A JP1107998A JP1107998A JPH11211074A JP H11211074 A JPH11211074 A JP H11211074A JP 1107998 A JP1107998 A JP 1107998A JP 1107998 A JP1107998 A JP 1107998A JP H11211074 A JPH11211074 A JP H11211074A
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- combustion
- rotation speed
- ignition
- motor
- rotation
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- Regulation And Control Of Combustion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 着火時の小爆発によって誘発される振動燃焼
を防止する。 【解決手段】 燃焼制御部22は着火動作を燃焼検出部
19からの着火信号が入力されるまでの第1着火動作
と、着火信号が入力されてから燃焼が安定するまでの第
2着火動作の2段階で制御するように構成し、前記第1
着火動作の時のポンプ1の吐出量とモータ3の回転数を
通常燃焼調節範囲の下限値より低いレベルに設定すると
共に、第2着火動作2燃焼状態の空燃比を通常燃焼状態
の空燃比より小さく設定するようにしている。
を防止する。 【解決手段】 燃焼制御部22は着火動作を燃焼検出部
19からの着火信号が入力されるまでの第1着火動作
と、着火信号が入力されてから燃焼が安定するまでの第
2着火動作の2段階で制御するように構成し、前記第1
着火動作の時のポンプ1の吐出量とモータ3の回転数を
通常燃焼調節範囲の下限値より低いレベルに設定すると
共に、第2着火動作2燃焼状態の空燃比を通常燃焼状態
の空燃比より小さく設定するようにしている。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体燃料などを燃焼
させる燃焼制御装置に関するものである。
させる燃焼制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の燃焼器は、大別して室内の
空気を燃焼用空気として取り入れ、室内に燃焼ガスを放
出する開放型燃焼器と室外の空気を燃焼用空気として取
り入れ、室外に燃焼ガスを放出する密閉型燃焼器とがあ
り、着火動作はバーナ構成により多少異なるが、一般的
には燃焼範囲内の任意の燃焼量に保って所定時間燃焼を
させ、一定時間経過後、設定と室温で定まる燃焼量に変
更するという方法が採られている。また、近年は燃焼器
における排気ガス特性の規制やバーナの小型化という目
的でバーナ構成や燃焼制御が非常に複雑になってきてお
り燃焼条件が変動する要因となっている。さらに、密閉
型燃焼器においては給排気の設置条件,使用条件,環境
条件など運転条件が大きく変動するという要素も加わ
り、着火時に振動燃焼などの異常燃焼が発生し易いとい
う課題があった。このため従来は給気経路に吸音材を有
するマフラーを設けたり、排気経路の熱交換器の構造を
複雑にして振動燃焼時の周波数と同期しないような構成
にしていた。しかし、このような方法は燃焼装置の全て
において一様に効果があるものではなく、燃焼装置に応
じて都度対応する必要があった。
空気を燃焼用空気として取り入れ、室内に燃焼ガスを放
出する開放型燃焼器と室外の空気を燃焼用空気として取
り入れ、室外に燃焼ガスを放出する密閉型燃焼器とがあ
り、着火動作はバーナ構成により多少異なるが、一般的
には燃焼範囲内の任意の燃焼量に保って所定時間燃焼を
させ、一定時間経過後、設定と室温で定まる燃焼量に変
更するという方法が採られている。また、近年は燃焼器
における排気ガス特性の規制やバーナの小型化という目
的でバーナ構成や燃焼制御が非常に複雑になってきてお
り燃焼条件が変動する要因となっている。さらに、密閉
型燃焼器においては給排気の設置条件,使用条件,環境
条件など運転条件が大きく変動するという要素も加わ
り、着火時に振動燃焼などの異常燃焼が発生し易いとい
う課題があった。このため従来は給気経路に吸音材を有
するマフラーを設けたり、排気経路の熱交換器の構造を
複雑にして振動燃焼時の周波数と同期しないような構成
にしていた。しかし、このような方法は燃焼装置の全て
において一様に効果があるものではなく、燃焼装置に応
じて都度対応する必要があった。
【0003】図6は従来の密閉式燃焼器の構成を示し、
図7は前記構成における同装置の着火動作を示したもの
である。運転開始により気化筒53に埋設したヒータに
通電し、気化筒53を所定の温度に加熱する。この温度
が所定温度に到達すると燃焼制御部69に信号を送り、
着火動作を開始する。着火動作は燃焼制御部69で予め
設定された着火シーケンスに基づき、まず燃焼量設定部
68よりモータ制御部66に着火回転数で回転させる信
号が供給される。モータ51はこの設定信号に基づき作
動するモータ制御部66の出力により、プリパージ動作
を開始する。プリパージ時間が経過すると、燃焼量設定
部68よりポンプ制御部65に着火流量で吐出させるた
めのポンプ信号が供給される。このポンプ信号に基づく
ポンプ制御部65の出力でポンプ50は燃料を吐出し、
モータ51の軸に取り付けられたフリキリファン52に
より所定の温度に加熱されている気化筒53の壁面に吹
き付けられる。同時に同軸上に取り付けられたバーナ用
ファン54により給気経路60を通って室外空気が燃焼
用空気として供給され、前記気化ガスと混合して混合ガ
スとなって燃焼筒55に送られる。この混合ガスに点火
器制御部64の動作で点火電極70と燃焼筒55間で放
電させ点火する。着火検出は燃焼火炎中に配設したフレ
ームロッド56の出力を燃焼検出部67により燃焼制御
部69に入力することにより行う。前記点火動作で着火
が確認されると、着火安定の時間経過後、燃焼制御部6
9より燃焼量設定部68に着火シーケンスの解除信号を
送って、室温制御による燃焼シーケンスに切り替える。
これによりポンプ制御部65とモータ制御部66は着火
時の設定値から室温と設定温度で定まる燃焼量に応じた
設定値に変更され、通常燃焼に移行する。
図7は前記構成における同装置の着火動作を示したもの
である。運転開始により気化筒53に埋設したヒータに
通電し、気化筒53を所定の温度に加熱する。この温度
が所定温度に到達すると燃焼制御部69に信号を送り、
着火動作を開始する。着火動作は燃焼制御部69で予め
設定された着火シーケンスに基づき、まず燃焼量設定部
68よりモータ制御部66に着火回転数で回転させる信
号が供給される。モータ51はこの設定信号に基づき作
動するモータ制御部66の出力により、プリパージ動作
を開始する。プリパージ時間が経過すると、燃焼量設定
部68よりポンプ制御部65に着火流量で吐出させるた
めのポンプ信号が供給される。このポンプ信号に基づく
ポンプ制御部65の出力でポンプ50は燃料を吐出し、
モータ51の軸に取り付けられたフリキリファン52に
より所定の温度に加熱されている気化筒53の壁面に吹
き付けられる。同時に同軸上に取り付けられたバーナ用
ファン54により給気経路60を通って室外空気が燃焼
用空気として供給され、前記気化ガスと混合して混合ガ
スとなって燃焼筒55に送られる。この混合ガスに点火
器制御部64の動作で点火電極70と燃焼筒55間で放
電させ点火する。着火検出は燃焼火炎中に配設したフレ
ームロッド56の出力を燃焼検出部67により燃焼制御
部69に入力することにより行う。前記点火動作で着火
が確認されると、着火安定の時間経過後、燃焼制御部6
9より燃焼量設定部68に着火シーケンスの解除信号を
送って、室温制御による燃焼シーケンスに切り替える。
これによりポンプ制御部65とモータ制御部66は着火
時の設定値から室温と設定温度で定まる燃焼量に応じた
設定値に変更され、通常燃焼に移行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成の燃焼装置においては、燃焼による排気
ガス特性の規則やバーナを小型化するという目的でバー
ナ構成や燃焼制御が非常に複雑になってきたり、住宅の
構造や環境の変化で給排気の設置条件,使用条件,環境
条件など運転条件が大きく変動し、燃焼に影響を及ぼす
という状況にある。これらの影響は着火時において著し
く、僅かの燃焼条件の変動で燃焼バランスがくずれ振動
燃焼などの異常燃焼が発生し易いという課題があった。
うな従来の構成の燃焼装置においては、燃焼による排気
ガス特性の規則やバーナを小型化するという目的でバー
ナ構成や燃焼制御が非常に複雑になってきたり、住宅の
構造や環境の変化で給排気の設置条件,使用条件,環境
条件など運転条件が大きく変動し、燃焼に影響を及ぼす
という状況にある。これらの影響は着火時において著し
く、僅かの燃焼条件の変動で燃焼バランスがくずれ振動
燃焼などの異常燃焼が発生し易いという課題があった。
【0005】この振動燃焼はバーナファン54により室
外より燃焼用空気を供給する給気経路から燃焼を行う燃
焼室57、そして燃焼ガスを排出する熱交換器58を含
む排気経路の空間で音響的にある条件を満たしたとき
に、火炎が振動源となって発生する音である。そして、
振動燃焼音の発生周波数は前記給気経路から排気経路の
空間の形状,構造で決まり、一定の周波数となる。密閉
式燃焼器においては燃焼室57が半密閉状態となってい
るため着火時に燃焼室57内の圧力が上昇する。このと
きバーナファン54の送風能力が、この燃焼室57内の
圧力に負けて一時的に燃焼部に燃焼用空気が供給されず
火炎は黄火状態となる。次に、圧力が下がると、再びバ
ーナファン54により燃焼用空気が通常通り供給される
が、過度の空気不足の状態から急激に空気が供給される
ため燃焼室内で小爆発が発生する。そのため再び前記圧
力が上昇して燃焼用空気が不足して火炎が黄火状態とな
る。このように着火時に上記、一連の現象が繰り返され
振動燃焼となる。振動燃焼が発生するとススの発生はも
ちろん、低周波の振動燃焼音が発生し使用者に不安感を
与えると共に最終燃焼検出ができず燃焼停止という状態
になる。
外より燃焼用空気を供給する給気経路から燃焼を行う燃
焼室57、そして燃焼ガスを排出する熱交換器58を含
む排気経路の空間で音響的にある条件を満たしたとき
に、火炎が振動源となって発生する音である。そして、
振動燃焼音の発生周波数は前記給気経路から排気経路の
空間の形状,構造で決まり、一定の周波数となる。密閉
式燃焼器においては燃焼室57が半密閉状態となってい
るため着火時に燃焼室57内の圧力が上昇する。このと
きバーナファン54の送風能力が、この燃焼室57内の
圧力に負けて一時的に燃焼部に燃焼用空気が供給されず
火炎は黄火状態となる。次に、圧力が下がると、再びバ
ーナファン54により燃焼用空気が通常通り供給される
が、過度の空気不足の状態から急激に空気が供給される
ため燃焼室内で小爆発が発生する。そのため再び前記圧
力が上昇して燃焼用空気が不足して火炎が黄火状態とな
る。このように着火時に上記、一連の現象が繰り返され
振動燃焼となる。振動燃焼が発生するとススの発生はも
ちろん、低周波の振動燃焼音が発生し使用者に不安感を
与えると共に最終燃焼検出ができず燃焼停止という状態
になる。
【0006】また、高負荷のバーナでは、着火後、火炎
によりバーナの温度が上昇する過渡期に、通常燃焼中の
ように火炎が完全燃焼する空燃比付近で燃焼させると振
動燃焼が発生し、非常に大きい騒音を生ずる。
によりバーナの温度が上昇する過渡期に、通常燃焼中の
ように火炎が完全燃焼する空燃比付近で燃焼させると振
動燃焼が発生し、非常に大きい騒音を生ずる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するため、燃料を供給するポンプと、燃焼用空気
を供給するバーナファンを回転軸に取り付けたモータ
と、前記ポンプより供給した燃料を気化する気化筒と、
この気化ガスと燃焼用空気を混合して燃焼させるための
燃焼筒と、燃焼ガスを温風に熱交換するための熱交換器
と、前記熱交換器の近傍に配設した温度検出器と、この
温度検出器の出力で温風温度をモニターする温度検出部
と、前記ポンプを制御するポンプ制御部と、モータの制
御を行うモータ制御部と、前記燃焼筒近傍の燃焼火炎中
に配設したフレームロッドと、このフレームロッドの出
力により燃焼状態を検出する燃焼検出部と、各検出部か
らの信号により予め設定したシーケンスに基づいて運転
制御を行う燃焼制御部を備え、前記燃焼制御部は着火動
作を燃焼検出部からの着火信号が入力されるまでの第1
着火動作と、着火信号が入力されてから燃焼が安定する
までの第2着火動作の2段階で制御するように構成し、
前記第1着火動作の時のポンプの吐出量とモータの回転
数を通常燃焼範囲の下限値より低いレベルに設定すると
共に、第2着火動作における燃焼状態の空燃比を通常燃
焼状態の空燃比より小さく設定した構成としている。
を解決するため、燃料を供給するポンプと、燃焼用空気
を供給するバーナファンを回転軸に取り付けたモータ
と、前記ポンプより供給した燃料を気化する気化筒と、
この気化ガスと燃焼用空気を混合して燃焼させるための
燃焼筒と、燃焼ガスを温風に熱交換するための熱交換器
と、前記熱交換器の近傍に配設した温度検出器と、この
温度検出器の出力で温風温度をモニターする温度検出部
と、前記ポンプを制御するポンプ制御部と、モータの制
御を行うモータ制御部と、前記燃焼筒近傍の燃焼火炎中
に配設したフレームロッドと、このフレームロッドの出
力により燃焼状態を検出する燃焼検出部と、各検出部か
らの信号により予め設定したシーケンスに基づいて運転
制御を行う燃焼制御部を備え、前記燃焼制御部は着火動
作を燃焼検出部からの着火信号が入力されるまでの第1
着火動作と、着火信号が入力されてから燃焼が安定する
までの第2着火動作の2段階で制御するように構成し、
前記第1着火動作の時のポンプの吐出量とモータの回転
数を通常燃焼範囲の下限値より低いレベルに設定すると
共に、第2着火動作における燃焼状態の空燃比を通常燃
焼状態の空燃比より小さく設定した構成としている。
【0008】上記発明によれば、着火時の燃焼量を通常
燃焼範囲の下限値よりさらに低いレベルに設定すること
で着火時の燃焼室内の圧力の上昇を抑制することがで
き、燃焼室内の上昇によって発生する過度の空気不足が
和らげられ、再度空気が送られた時の小爆発を抑え、振
動燃焼を収束することができる。さらに、着火検知後の
第2着火動作の燃焼設定を通常燃焼中より空燃比の小さ
い燃焼設定にし、振動燃焼が発生する空燃比から外れた
状態で燃焼させることにより、着火後、火炎によりバー
ナの温度が上昇する過渡期に発生する振動燃焼を防止す
ることができる。
燃焼範囲の下限値よりさらに低いレベルに設定すること
で着火時の燃焼室内の圧力の上昇を抑制することがで
き、燃焼室内の上昇によって発生する過度の空気不足が
和らげられ、再度空気が送られた時の小爆発を抑え、振
動燃焼を収束することができる。さらに、着火検知後の
第2着火動作の燃焼設定を通常燃焼中より空燃比の小さ
い燃焼設定にし、振動燃焼が発生する空燃比から外れた
状態で燃焼させることにより、着火後、火炎によりバー
ナの温度が上昇する過渡期に発生する振動燃焼を防止す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は燃
料を供給するポンプと、燃焼用空気を供給するバーナフ
ァンを回転軸に取り付けたモータと、前記ポンプより供
給した燃料を気化する気化筒と、この気化ガスと燃焼用
空気を混合して燃焼させるための燃焼筒と、燃焼ガスを
温風に熱交換するための熱交換器と、この熱交換器に送
風するための温風ファンと、前記熱交換器の近傍に配設
した温度検出器と、この温度検出器の出力で温風温度を
モニターする温度検出部と、前記ポンプを制御するポン
プ制御部と、モータの制御を行うモータ制御部と、前記
燃焼筒近傍の燃焼火炎中に配設したフレームロッドと、
このフレームロッドの出力により燃焼状態を検出する燃
焼検出部と、各検出部からの信号により予め設定したシ
ーケンスに基づいて運転制御を行う燃焼制御部を備え、
前記燃焼制御部は着火動作を燃焼検出部からの着火信号
が入力されるまでの第1着火動作と、着火信号が入力さ
れてから燃焼が安定するまでの第2着火動作の2段階で
制御するように構成し、前記第1着火動作の時のポンプ
の吐出量とモータの回転数を通常燃焼調節範囲の下限値
より低いレベルに設定するとともに第2着火動作におけ
る燃焼状態の空燃比を通常燃焼状態の空燃比より小さく
設定した構成としている。
料を供給するポンプと、燃焼用空気を供給するバーナフ
ァンを回転軸に取り付けたモータと、前記ポンプより供
給した燃料を気化する気化筒と、この気化ガスと燃焼用
空気を混合して燃焼させるための燃焼筒と、燃焼ガスを
温風に熱交換するための熱交換器と、この熱交換器に送
風するための温風ファンと、前記熱交換器の近傍に配設
した温度検出器と、この温度検出器の出力で温風温度を
モニターする温度検出部と、前記ポンプを制御するポン
プ制御部と、モータの制御を行うモータ制御部と、前記
燃焼筒近傍の燃焼火炎中に配設したフレームロッドと、
このフレームロッドの出力により燃焼状態を検出する燃
焼検出部と、各検出部からの信号により予め設定したシ
ーケンスに基づいて運転制御を行う燃焼制御部を備え、
前記燃焼制御部は着火動作を燃焼検出部からの着火信号
が入力されるまでの第1着火動作と、着火信号が入力さ
れてから燃焼が安定するまでの第2着火動作の2段階で
制御するように構成し、前記第1着火動作の時のポンプ
の吐出量とモータの回転数を通常燃焼調節範囲の下限値
より低いレベルに設定するとともに第2着火動作におけ
る燃焼状態の空燃比を通常燃焼状態の空燃比より小さく
設定した構成としている。
【0010】そして、着火時の燃焼量を通常燃焼調節範
囲の下限値よりさらに低いレベルに設定することで着火
時の燃焼室内の圧力上昇を抑制することができ、過度の
空気不足が和らげられ、再度空気が送られた時の小爆発
を抑え、振動燃焼を収束することができる。さらに、着
火検知後の第2着火動作の燃焼設定を通常燃焼中より空
燃比の小さい燃焼設定にし、振動燃焼が発生する空燃比
から外れた状態で燃焼させることにより、着火後、火炎
によりバーナの温度が上昇する過渡期に発生する振動燃
焼を防止することができる。
囲の下限値よりさらに低いレベルに設定することで着火
時の燃焼室内の圧力上昇を抑制することができ、過度の
空気不足が和らげられ、再度空気が送られた時の小爆発
を抑え、振動燃焼を収束することができる。さらに、着
火検知後の第2着火動作の燃焼設定を通常燃焼中より空
燃比の小さい燃焼設定にし、振動燃焼が発生する空燃比
から外れた状態で燃焼させることにより、着火後、火炎
によりバーナの温度が上昇する過渡期に発生する振動燃
焼を防止することができる。
【0011】また、請求項2記載の発明は、第2着火動
作の終了を熱交換器近傍に設けた温度検出器の信号によ
り行うように構成している。
作の終了を熱交換器近傍に設けた温度検出器の信号によ
り行うように構成している。
【0012】そして、空燃比の小さい設定における燃焼
の解除を熱交換器近傍の温度により行うことで、バーナ
〜熱交換器の温度が通常燃焼中の空燃比で燃焼させても
振動燃焼が発生しない温度に達したかを確実に検知し、
振動燃焼を防止することができる。
の解除を熱交換器近傍の温度により行うことで、バーナ
〜熱交換器の温度が通常燃焼中の空燃比で燃焼させても
振動燃焼が発生しない温度に達したかを確実に検知し、
振動燃焼を防止することができる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、モータに回
転検出装置を有する構成とし、第1着火動作の時の回転
数が予め設定した回転数に到達しない場合、着火動作を
停止させるように構成している。
転検出装置を有する構成とし、第1着火動作の時の回転
数が予め設定した回転数に到達しない場合、着火動作を
停止させるように構成している。
【0014】そして、第1着火動作においてモータ回転
数を通常燃焼範囲より低い設定としているため、モータ
の立ち上がりが悪く予め設定した最低回転数に到達しな
い場合、第1着火動作の動作を停止させるように構成
し、安全性の確保を行っている。
数を通常燃焼範囲より低い設定としているため、モータ
の立ち上がりが悪く予め設定した最低回転数に到達しな
い場合、第1着火動作の動作を停止させるように構成
し、安全性の確保を行っている。
【0015】また、請求項4記載の発明は、モータに回
転検出装置を有する構成とし、第1着火動作の時の回転
数が予め設定した最低回転数を越え、第1着火動作の設
定回転数に到達しない場合、燃料ポンプの吐出量を回転
数に応じた値に変更するように構成している。
転検出装置を有する構成とし、第1着火動作の時の回転
数が予め設定した最低回転数を越え、第1着火動作の設
定回転数に到達しない場合、燃料ポンプの吐出量を回転
数に応じた値に変更するように構成している。
【0016】そして、第1着火動作においてモータ回転
数を通常燃焼範囲より低い設定としているため、モータ
の立ち上がりが悪く予め設定した第1着火動作の設定回
転数に到達しない場合、その時の回転数に応じて着火時
の空燃比より定まる燃料吐出量になるように燃料ポンプ
の動作設定値を変更するように構成し、着火時の燃焼状
態が最良になるようにしている。
数を通常燃焼範囲より低い設定としているため、モータ
の立ち上がりが悪く予め設定した第1着火動作の設定回
転数に到達しない場合、その時の回転数に応じて着火時
の空燃比より定まる燃料吐出量になるように燃料ポンプ
の動作設定値を変更するように構成し、着火時の燃焼状
態が最良になるようにしている。
【0017】また、請求項5記載の発明は、モータは回
転検出装置を有する構成とし、第1着火動作の時の回転
数が予め設定した最低回転数を越え、第1着火動作の設
定回転数に到達しない場合、モータ制御部によりモータ
回転数を予め設定したステップで上昇させるように構成
している。
転検出装置を有する構成とし、第1着火動作の時の回転
数が予め設定した最低回転数を越え、第1着火動作の設
定回転数に到達しない場合、モータ制御部によりモータ
回転数を予め設定したステップで上昇させるように構成
している。
【0018】そして、第1着火動作においてモータ回転
数を通常燃焼範囲より低い設定としているため、モータ
の立ち上がりが悪く予め設定した第1着火動作の設定回
転数に到達しない場合、モータ回転数が設定回転数にな
るように制御し、着火時の燃焼状態が最良になるように
している。
数を通常燃焼範囲より低い設定としているため、モータ
の立ち上がりが悪く予め設定した第1着火動作の設定回
転数に到達しない場合、モータ回転数が設定回転数にな
るように制御し、着火時の燃焼状態が最良になるように
している。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例について図面に基づき説
明する。
明する。
【0020】(実施例1)まず、図1を用いて本発明の
実施例1の燃焼制御装置を用いた密閉式燃焼器の構成を
説明する。1は給油用のポンプで、室外に設置している
油タンクまたは内蔵の油タンクの燃料をノズル部2に供
給する。3はモータで、その軸に前記ノズル部2より吐
出される燃料を回転霧化するためのフリキリファン4と
燃焼用空気を供給するためのバーナファン5が取り付け
られている。6は気化筒で、ヒータを埋設し、温度制御
装置により所定の温度に制御されており、前記霧化され
た燃料を気化してガス状にし、バーナファン5で供給さ
れる空気と混合して燃焼筒7に送られる。8は点火電極
で、燃焼筒7の近傍に配設され点火器制御部16により
所定のシーケンスで着火動作を行う。9は燃焼室で、前
記燃焼筒7で燃焼した燃焼ガスを完全燃焼させるための
場所である。10は熱交換器で前記燃焼ガスの排出経路
に設けられ、温風ファン14により室内空気と混合して
温風として吹出口より吹き出す。11は給気経路で、室
外から燃焼用空気を取り入れるための経路、12は排気
経路で、燃焼ガスを室外に排出する経路、13は燃焼筒
7の近傍に配設し燃焼火炎中に挿入したフレームロッド
で、このフレームロッド13と接地間に抵抗(図示な
し)を介して燃焼時に火炎によるイオン電流が流れるよ
うに構成している。15は温度検出部で、熱交換器10
の近傍に配設した温度検出器15aの変化により熱交換
器近傍温度を測定する。17はポンプ制御部で燃焼量設
定部21からのポンプ動作信号により燃料ポンプ1を動
作させる。18はモータ制御部で、前記燃焼量設定部2
1からのモータ動作信号によりモータ3を動作させる。
19は燃焼検出部で、フレームロッド13と燃焼筒7の
間に流れるイオン電流により燃焼状態を検出する。20
は着火条件変更手段で、前記燃焼検出部19の信号によ
り燃焼量設定部21のポンプ動作信号とモータ動作信号
の設定値を変更する。22は燃焼制御部で、操作部や検
出部からの信号により予め設定してあるシーケンスに基
づき制御部に信号を出力すると共に燃料ポンプ1および
モータ3の動作信号の初期設定を行う。
実施例1の燃焼制御装置を用いた密閉式燃焼器の構成を
説明する。1は給油用のポンプで、室外に設置している
油タンクまたは内蔵の油タンクの燃料をノズル部2に供
給する。3はモータで、その軸に前記ノズル部2より吐
出される燃料を回転霧化するためのフリキリファン4と
燃焼用空気を供給するためのバーナファン5が取り付け
られている。6は気化筒で、ヒータを埋設し、温度制御
装置により所定の温度に制御されており、前記霧化され
た燃料を気化してガス状にし、バーナファン5で供給さ
れる空気と混合して燃焼筒7に送られる。8は点火電極
で、燃焼筒7の近傍に配設され点火器制御部16により
所定のシーケンスで着火動作を行う。9は燃焼室で、前
記燃焼筒7で燃焼した燃焼ガスを完全燃焼させるための
場所である。10は熱交換器で前記燃焼ガスの排出経路
に設けられ、温風ファン14により室内空気と混合して
温風として吹出口より吹き出す。11は給気経路で、室
外から燃焼用空気を取り入れるための経路、12は排気
経路で、燃焼ガスを室外に排出する経路、13は燃焼筒
7の近傍に配設し燃焼火炎中に挿入したフレームロッド
で、このフレームロッド13と接地間に抵抗(図示な
し)を介して燃焼時に火炎によるイオン電流が流れるよ
うに構成している。15は温度検出部で、熱交換器10
の近傍に配設した温度検出器15aの変化により熱交換
器近傍温度を測定する。17はポンプ制御部で燃焼量設
定部21からのポンプ動作信号により燃料ポンプ1を動
作させる。18はモータ制御部で、前記燃焼量設定部2
1からのモータ動作信号によりモータ3を動作させる。
19は燃焼検出部で、フレームロッド13と燃焼筒7の
間に流れるイオン電流により燃焼状態を検出する。20
は着火条件変更手段で、前記燃焼検出部19の信号によ
り燃焼量設定部21のポンプ動作信号とモータ動作信号
の設定値を変更する。22は燃焼制御部で、操作部や検
出部からの信号により予め設定してあるシーケンスに基
づき制御部に信号を出力すると共に燃料ポンプ1および
モータ3の動作信号の初期設定を行う。
【0021】図2は着火動作時におけるモータ回転数と
ポンプ流量の変化状態を示した図である。
ポンプ流量の変化状態を示した図である。
【0022】次に、上記のように構成された燃焼制御装
置の動作について図2を参照して説明する。まず、操作
部(図示なし)からの運転信号が入力されると気化筒6
に埋設されたヒータに通電され加熱動作が開始される。
この気化筒6の温度が所定温度になると燃焼制御部22
より燃焼量設定部21にモータ動作信号が送られ、モー
タ制御部18は予め設定している通常燃焼調節範囲の下
限よりさらに低いレベルの着火回転数に基づくモータ動
作出力をモータ3に供給する。モータ3はこの出力で回
転を始め、モータ軸に取り付けたバーナファン5により
給気経路を介して室外より燃焼用空気を取り込み、プリ
パージ動作が開始されるプリパージ時間が経過すると、
燃焼制御部22より燃焼量設定部21にポンプ動作信号
が送られ、ポンプ制御部17は予め設定してある通常燃
焼調節範囲の下限よりさらに低いレベルのポンプ流量に
基づくポンプ動作出力をポンプ1に供給する。ポンプ1
はこの出力で動作を始め、ノズル部2より燃料を吐出す
る。吐出された燃料はモータ3の回転軸先端に取り付け
られたフリキリファン4により霧化状態となって気化筒
6の内壁面に吹き付けられる。気化筒6は高温に加熱さ
れた状態となっているため吹き付けられた燃料は気化さ
れ、ガス状となって燃焼筒7に供給される。同時にバー
ナファン5により供給される燃焼用空気と混合して燃焼
筒7の炎口部より噴出する。この時、点火電極8の放電
が行われ、混合ガスに着火される。着火されると燃焼筒
7の炎口部で火炎が形成され燃焼が継続する。このよう
に着火は通常燃焼調節範囲の下限よりさらに低いレベル
に設定した燃焼量で行われるため、着火時に発生する爆
発燃焼は極めて小規模なものですみ、燃焼室aの圧力上
昇も少ない。よって燃焼室a内の圧力上昇による燃焼用
空気の遮断現象もなく燃焼は安定状態を維持し、振動燃
焼を誘発し、これを継続させる振動源となるような火炎
形成は発生しない。
置の動作について図2を参照して説明する。まず、操作
部(図示なし)からの運転信号が入力されると気化筒6
に埋設されたヒータに通電され加熱動作が開始される。
この気化筒6の温度が所定温度になると燃焼制御部22
より燃焼量設定部21にモータ動作信号が送られ、モー
タ制御部18は予め設定している通常燃焼調節範囲の下
限よりさらに低いレベルの着火回転数に基づくモータ動
作出力をモータ3に供給する。モータ3はこの出力で回
転を始め、モータ軸に取り付けたバーナファン5により
給気経路を介して室外より燃焼用空気を取り込み、プリ
パージ動作が開始されるプリパージ時間が経過すると、
燃焼制御部22より燃焼量設定部21にポンプ動作信号
が送られ、ポンプ制御部17は予め設定してある通常燃
焼調節範囲の下限よりさらに低いレベルのポンプ流量に
基づくポンプ動作出力をポンプ1に供給する。ポンプ1
はこの出力で動作を始め、ノズル部2より燃料を吐出す
る。吐出された燃料はモータ3の回転軸先端に取り付け
られたフリキリファン4により霧化状態となって気化筒
6の内壁面に吹き付けられる。気化筒6は高温に加熱さ
れた状態となっているため吹き付けられた燃料は気化さ
れ、ガス状となって燃焼筒7に供給される。同時にバー
ナファン5により供給される燃焼用空気と混合して燃焼
筒7の炎口部より噴出する。この時、点火電極8の放電
が行われ、混合ガスに着火される。着火されると燃焼筒
7の炎口部で火炎が形成され燃焼が継続する。このよう
に着火は通常燃焼調節範囲の下限よりさらに低いレベル
に設定した燃焼量で行われるため、着火時に発生する爆
発燃焼は極めて小規模なものですみ、燃焼室aの圧力上
昇も少ない。よって燃焼室a内の圧力上昇による燃焼用
空気の遮断現象もなく燃焼は安定状態を維持し、振動燃
焼を誘発し、これを継続させる振動源となるような火炎
形成は発生しない。
【0023】次に、燃焼が開始されると火炎中に配設し
たフレームロッド13と燃焼筒7の間に火炎を介してイ
オン電流が流れる。このイオン電流を燃焼検出部19で
検出し、着火信号として着火条件変更手段20と燃焼制
御部22に入力する。この着火信号が入力されると燃焼
制御部22は点火器制御部16に動作停止信号を送り、
点火電極8の放電を停止する。また同時に、着火条件変
更手段20より燃焼量設定部21にポンプ1とモータ3
の設定レベルを変更するための信号が送られる。これに
より燃焼量設定部21はポンプ1とモータ3の設定レベ
ルを着火流量レベルと着火回転数レベルから着火安定流
量レベルと着火安定回転数レベルに変更する。この着火
安定流量レベルおよび着火安定回転数レベルは通常燃焼
調節範囲の任意のレベルで設定し、かつ空燃比が小さく
なるようなレベルに設定している。
たフレームロッド13と燃焼筒7の間に火炎を介してイ
オン電流が流れる。このイオン電流を燃焼検出部19で
検出し、着火信号として着火条件変更手段20と燃焼制
御部22に入力する。この着火信号が入力されると燃焼
制御部22は点火器制御部16に動作停止信号を送り、
点火電極8の放電を停止する。また同時に、着火条件変
更手段20より燃焼量設定部21にポンプ1とモータ3
の設定レベルを変更するための信号が送られる。これに
より燃焼量設定部21はポンプ1とモータ3の設定レベ
ルを着火流量レベルと着火回転数レベルから着火安定流
量レベルと着火安定回転数レベルに変更する。この着火
安定流量レベルおよび着火安定回転数レベルは通常燃焼
調節範囲の任意のレベルで設定し、かつ空燃比が小さく
なるようなレベルに設定している。
【0024】高負荷のバーナでは、着火後、火炎により
バーナの温度が上昇する過渡期に、通常燃焼中のように
火炎が完全燃焼する空燃比付近で燃焼させると振動燃焼
が発生し、非常に大きい騒音を生ずる。よって本発明で
は着火安定時のレベル設定を通常燃焼中より空燃比が小
さくなるようにしている。
バーナの温度が上昇する過渡期に、通常燃焼中のように
火炎が完全燃焼する空燃比付近で燃焼させると振動燃焼
が発生し、非常に大きい騒音を生ずる。よって本発明で
は着火安定時のレベル設定を通常燃焼中より空燃比が小
さくなるようにしている。
【0025】この着火安定燃焼量における燃焼を所定時
間継続させ、予め設定した時間が経過すると、室温と設
定温度で定まる燃焼量制御に切り換え、通常燃焼に移行
する。上記動作で、着火流量レベルと着火回転数レベル
で動作している期間を第1着火動作とし、着火安定流量
レベルと着火安定回転数レベルで動作している期間を第
2着火動作としている。
間継続させ、予め設定した時間が経過すると、室温と設
定温度で定まる燃焼量制御に切り換え、通常燃焼に移行
する。上記動作で、着火流量レベルと着火回転数レベル
で動作している期間を第1着火動作とし、着火安定流量
レベルと着火安定回転数レベルで動作している期間を第
2着火動作としている。
【0026】このように第1着火動作の燃焼量設定を通
常燃焼調節範囲の下限値よりさらに低いレベルに設定す
ることにより着火時に発生する爆発燃焼は極めて小規模
なものですみ、燃焼室a内の圧力上昇も少ない。これに
より燃焼用空気の遮断現象もなく燃焼は安定状態を維持
して、振動燃焼を誘発し、これを継続させる振動源とな
るような火炎形成はしなくなる。
常燃焼調節範囲の下限値よりさらに低いレベルに設定す
ることにより着火時に発生する爆発燃焼は極めて小規模
なものですみ、燃焼室a内の圧力上昇も少ない。これに
より燃焼用空気の遮断現象もなく燃焼は安定状態を維持
して、振動燃焼を誘発し、これを継続させる振動源とな
るような火炎形成はしなくなる。
【0027】また、第2着火動作における燃焼量設定を
空燃比が小さくなるような設定にすることで、着火検知
後の第2着火動作の燃焼設定を通常燃焼中より空燃比の
小さい燃焼設定にし、振動燃焼が発生する空燃比から外
れた状態で燃焼させることにより、着火後、火炎により
バーナの温度が上昇する過渡期に発生する振動燃焼を防
止することができる。
空燃比が小さくなるような設定にすることで、着火検知
後の第2着火動作の燃焼設定を通常燃焼中より空燃比の
小さい燃焼設定にし、振動燃焼が発生する空燃比から外
れた状態で燃焼させることにより、着火後、火炎により
バーナの温度が上昇する過渡期に発生する振動燃焼を防
止することができる。
【0028】また、第2着火動作の解除を熱交換器10
の近傍に配設した温度検出器15aと温度検出部15に
より検出される熱交換器10の近傍温度で行うようにし
ているため、バーナから熱交換器の温度が通常燃焼中の
空燃比で燃焼させても振動燃焼が発生しない温度に達し
たかを確実に検知し、振動燃焼を防止することができ、
第2着火動作の動作期間を適切に設定することができ
る。
の近傍に配設した温度検出器15aと温度検出部15に
より検出される熱交換器10の近傍温度で行うようにし
ているため、バーナから熱交換器の温度が通常燃焼中の
空燃比で燃焼させても振動燃焼が発生しない温度に達し
たかを確実に検知し、振動燃焼を防止することができ、
第2着火動作の動作期間を適切に設定することができ
る。
【0029】(実施例2)まず、図3を用いて本発明の
実施例2の燃焼制御装置を用いた密閉式燃焼器の構成を
説明する。
実施例2の燃焼制御装置を用いた密閉式燃焼器の構成を
説明する。
【0030】基本的な構成は実施例1とほぼ同様である
ため同一番号を付与して説明を省略する。実施例2はモ
ータ3に回転数検出部23を設け、この回転信号を回転
数検出部24に入力して回転数レベルに変換して最低回
転数検出部24aを介して燃焼制御部22に入力するよ
うな構成としている。
ため同一番号を付与して説明を省略する。実施例2はモ
ータ3に回転数検出部23を設け、この回転信号を回転
数検出部24に入力して回転数レベルに変換して最低回
転数検出部24aを介して燃焼制御部22に入力するよ
うな構成としている。
【0031】本発明は、第1着火動作のモータ3の回転
数設定を通常燃焼調節範囲の下限値よりさらに低いレベ
ルに設定しているため、モータ3の立ち上がりが不安定
になる場合も考えられる。このため、上記構成のように
モータ3に回転検出器23と回転数検出部24を設け、
第1着火動作の回転数が最低回転数設定部24aで設定
される回転数以下の場合は燃焼制御部22により運転を
停止するようにしている。
数設定を通常燃焼調節範囲の下限値よりさらに低いレベ
ルに設定しているため、モータ3の立ち上がりが不安定
になる場合も考えられる。このため、上記構成のように
モータ3に回転検出器23と回転数検出部24を設け、
第1着火動作の回転数が最低回転数設定部24aで設定
される回転数以下の場合は燃焼制御部22により運転を
停止するようにしている。
【0032】このように着火動作時の回転数を検出して
運転制御を行うことで、着火時の異常燃焼を防止でき安
全性が確保される。
運転制御を行うことで、着火時の異常燃焼を防止でき安
全性が確保される。
【0033】(実施例3)まず、図4を用いて本発明の
実施例3の燃焼制御装置を用いた密閉式燃焼器の構成を
説明する。
実施例3の燃焼制御装置を用いた密閉式燃焼器の構成を
説明する。
【0034】基本的な構成は実施例1とほぼ同様である
ため同一番号を付与して説明を省略する。実施例3の発
明はモータ3に回転検出部23を設け、この回転信号を
最低回転数検出部24aで検出し、最低回転数設定以下
の場合は燃焼制御部22に信号を送って運転を停止し、
最低回転数設定以上の場合は回転数検出部24に入力し
て回転数レベルに変換し、ポンプ補正部26に入力して
燃料ポンプ1の動作信号を回転数に応じた値に補正して
ポンプ制御部17に送るような構成としている。これに
より燃料ポンプ1は補正された動作信号で燃料をノズル
部2に供給するため、着火時の燃焼は予め設定された空
燃比で行われることとなり、正常な着火動作を確保する
ことができ、振動燃焼の要因である異常着火を排除する
ことができる。
ため同一番号を付与して説明を省略する。実施例3の発
明はモータ3に回転検出部23を設け、この回転信号を
最低回転数検出部24aで検出し、最低回転数設定以下
の場合は燃焼制御部22に信号を送って運転を停止し、
最低回転数設定以上の場合は回転数検出部24に入力し
て回転数レベルに変換し、ポンプ補正部26に入力して
燃料ポンプ1の動作信号を回転数に応じた値に補正して
ポンプ制御部17に送るような構成としている。これに
より燃料ポンプ1は補正された動作信号で燃料をノズル
部2に供給するため、着火時の燃焼は予め設定された空
燃比で行われることとなり、正常な着火動作を確保する
ことができ、振動燃焼の要因である異常着火を排除する
ことができる。
【0035】(実施例4)まず、図5を用いて本発明の
実施例4の燃焼制御装置を用いた密閉式燃焼器の構成を
説明する。
実施例4の燃焼制御装置を用いた密閉式燃焼器の構成を
説明する。
【0036】基本的な構成は実施例1とほぼ同様である
ため同一番号を付与して説明を省略する。実施例3の発
明はモータ3に回転検出部23を設け、この回転信号を
最低回転数検出部24aで検出し、最低回転数設定以下
の場合は燃焼制御部22に信号を送って運転を停止し、
最低回転数設定以上の場合は回転数検出部24に入力し
て回転数レベルに変換し、モータ補正部25に入力して
モータ3の動作信号を設定回転数になるように補正して
モータ制御部17に送るような構成としている。これに
よりモータ3は補正された動作信号で回転を行い、予め
設定した空燃比になるように燃焼用空気を供給すること
ができ、正常な着火動作を確保し、振動燃焼の要因であ
る異常着火を排除することができる。
ため同一番号を付与して説明を省略する。実施例3の発
明はモータ3に回転検出部23を設け、この回転信号を
最低回転数検出部24aで検出し、最低回転数設定以下
の場合は燃焼制御部22に信号を送って運転を停止し、
最低回転数設定以上の場合は回転数検出部24に入力し
て回転数レベルに変換し、モータ補正部25に入力して
モータ3の動作信号を設定回転数になるように補正して
モータ制御部17に送るような構成としている。これに
よりモータ3は補正された動作信号で回転を行い、予め
設定した空燃比になるように燃焼用空気を供給すること
ができ、正常な着火動作を確保し、振動燃焼の要因であ
る異常着火を排除することができる。
【0037】なお、上記実施例では密閉式燃焼器につい
て説明したが、これ以外に、この種の課題を有する燃焼
器において、上記構成の燃焼制御装置は適用することが
できる。
て説明したが、これ以外に、この種の課題を有する燃焼
器において、上記構成の燃焼制御装置は適用することが
できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、着火時の燃焼量を通常燃焼調節範囲の下限値
よりさらに低いレベルに設定することで、着火時の燃焼
室内の圧力上昇を抑制することができ、これによって過
度の空気不足が和らげられ、再度空気が送られた時の小
爆発を抑え、振動燃焼を収束することができる。さら
に、着火検知後の第2着火動作の燃焼設定を通常燃焼中
の空燃比の小さい燃焼設定にし、振動燃焼が発生する空
燃比から外れた状態で燃焼させることにより、着火後、
火炎によりバーナの温度が上昇する過渡期に発生する振
動燃焼を防止することができる。
によれば、着火時の燃焼量を通常燃焼調節範囲の下限値
よりさらに低いレベルに設定することで、着火時の燃焼
室内の圧力上昇を抑制することができ、これによって過
度の空気不足が和らげられ、再度空気が送られた時の小
爆発を抑え、振動燃焼を収束することができる。さら
に、着火検知後の第2着火動作の燃焼設定を通常燃焼中
の空燃比の小さい燃焼設定にし、振動燃焼が発生する空
燃比から外れた状態で燃焼させることにより、着火後、
火炎によりバーナの温度が上昇する過渡期に発生する振
動燃焼を防止することができる。
【0039】また、請求項2記載の発明によれば、空燃
比の小さい設定における燃焼の解除を熱交換器近傍の温
度により行うことで、バーナから熱交換器の温度が通常
燃焼中の空燃比で燃焼させても振動燃焼が発生しない温
度に達したかを確実に検知し、振動燃焼を防止すること
ができる。
比の小さい設定における燃焼の解除を熱交換器近傍の温
度により行うことで、バーナから熱交換器の温度が通常
燃焼中の空燃比で燃焼させても振動燃焼が発生しない温
度に達したかを確実に検知し、振動燃焼を防止すること
ができる。
【0040】また、請求項3記載の発明によれば、第1
着火動作においてモータ回転数を通常燃焼範囲より低い
設定としているため、モータの立ち上がりが悪く予め設
定した最低回転数に到達しない場合、第1着火動作の動
作を停止させるように構成し、安全性の確保を行ってい
る。
着火動作においてモータ回転数を通常燃焼範囲より低い
設定としているため、モータの立ち上がりが悪く予め設
定した最低回転数に到達しない場合、第1着火動作の動
作を停止させるように構成し、安全性の確保を行ってい
る。
【0041】また、請求項4記載の発明によれば、第1
着火動作においてモータ回転数を通常燃焼範囲より低い
設定としているため、モータの立ち上がりが悪く予め設
定した第1着火動作の設定回転数に到達しない場合、そ
の時の回転数に応じて着火時の空燃比より定まる燃料吐
出量になるように燃料ポンプの動作設定値を変更するよ
うに構成し、着火時の燃焼状態が最良になるようにする
ことで、振動燃焼の要因である異常着火の排除を行うこ
とができる。
着火動作においてモータ回転数を通常燃焼範囲より低い
設定としているため、モータの立ち上がりが悪く予め設
定した第1着火動作の設定回転数に到達しない場合、そ
の時の回転数に応じて着火時の空燃比より定まる燃料吐
出量になるように燃料ポンプの動作設定値を変更するよ
うに構成し、着火時の燃焼状態が最良になるようにする
ことで、振動燃焼の要因である異常着火の排除を行うこ
とができる。
【0042】また、請求項5記載の発明によれば、第1
着火動作においてモータ回転数を通常燃焼範囲より低い
設定としているため、モータの立ち上がりが悪く予め設
定した第1着火動作の設定回転数に到達しない場合、モ
ータ回転数が設定回転数になるように制御し、着火時の
燃焼状態が最良になるようにすることで、振動燃焼の要
因である異常燃焼の排除を行うことができる。
着火動作においてモータ回転数を通常燃焼範囲より低い
設定としているため、モータの立ち上がりが悪く予め設
定した第1着火動作の設定回転数に到達しない場合、モ
ータ回転数が設定回転数になるように制御し、着火時の
燃焼状態が最良になるようにすることで、振動燃焼の要
因である異常燃焼の排除を行うことができる。
【図1】本発明の実施例1の燃焼制御装置を用いた燃焼
器の構成図
器の構成図
【図2】同装置の着火動作時におけるモータ回転数とポ
ンプ流量の変化状態を示した図
ンプ流量の変化状態を示した図
【図3】本発明の実施例2の燃焼制御装置を用いた燃焼
器の構成図
器の構成図
【図4】本発明の実施例3の燃焼制御装置を用いた燃焼
器の構成図
器の構成図
【図5】本発明の実施例4の燃焼制御装置を用いた燃焼
器の構成図
器の構成図
【図6】従来の燃焼制御装置を用いた燃焼器の構成図
【図7】従来の着火動作時におけるモータ回転数とポン
プ流量の変化状態を示した図
プ流量の変化状態を示した図
1 ポンプ 3 モータ 5 バーナファン 7 燃焼筒 13 フレームロッド 15a 温度検出器 17 ポンプ制御部 18 モータ制御部 19 燃焼検出部 20 着火条件変更手段 21 燃焼量設定部 22 燃焼制御部 24 回転数検出部 24a 最低回転数検出部 25 モータ補正部 26 ポンプ補正部
フロントページの続き (72)発明者 服部 順一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 村上 茂 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】燃料を供給するポンプと、燃焼用空気を供
給するバーナファンを回転軸に取り付けたモータと、前
記ポンプより供給した燃料を気化する気化筒と、この気
化ガスと燃焼用空気を混合して燃焼させるための燃焼筒
と、燃焼ガスを温風に熱交換するための熱交換器と、前
記熱交換器の近傍に配設した温度検出器と、この温度検
出器の出力で温風温度をモニターする温度検出部と、前
記ポンプを制御するポンプ制御部と、モータの制御を行
うモータ制御部と、前記燃焼筒近傍の燃焼火炎中に配設
したフレームロッドと、このフレームロッドの出力によ
り燃焼状態を検出する燃焼検出部と、各検出部からの信
号により予め設定したシーケンスに基づいて運転制御を
行う燃焼制御部を備え、前記燃焼制御部は着火動作を燃
焼検出部からの着火信号が入力されるまでの第1着火動
作と、着火信号が入力されてから燃焼が安定するまでの
第2着火動作の2段階で制御するように構成し、前記第
1着火動作の時のポンプの吐出量とモータの回転数を通
常燃焼調節範囲の下限値より低いレベルに設定するとと
もに、第2着火動作における燃焼状態の空燃比を通常燃
焼状態の空燃比より小さく設定したことを特徴とする燃
焼制御装置。 - 【請求項2】第2着火動作の終了を熱交換器近傍に設け
た温度検出器の信号により行うようにした請求項1記載
の燃焼制御装置。 - 【請求項3】モータは回転数検出器を有し、この回転信
号を回転数レベルに変換する回転数検出部を介して燃焼
制御部に入力する構成とし、第1着火動作の時の回転数
が予め設定した最低回転数に到達しない場合、着火動作
を停止させるようにした請求項1記載の燃焼制御装置。 - 【請求項4】モータは回転検出器を有し、この回転信号
を検出する最低回転数検出部と、この最低回転数検出部
の出力で作動し、前記回転信号を回転数レベルに変換す
る回転数検出部と、この回転数検出部の出力に応じて燃
料ポンプの吐出量を補正するポンプ補正部で構成し、第
1着火動作の時の回転数が予め設定した最低回転数を越
え、第1着火動作の設定回転数に到達しない場合、ポン
プの吐出量を回転数に応じた値に変更するようにした請
求項1記載の燃焼制御装置。 - 【請求項5】モータは回転検出器を有し、この回転信号
を検出する最低回転数検出部と、この最低回転数検出部
の出力で作動し、前記回転信号を回転数レベルに変換す
る回転数検出部と、この回転数検出部の出力に応じてモ
ータの回転数を設定回転数に補正するモータ補正部で構
成し、第1着火動作の時の回転数が予め設定した最低回
転数を越え、第1着火動作の設定回転数に到達しない場
合、モータ制御部によりモータ回転数を予め設定したス
テップで上昇させるようにした請求項1記載の燃焼制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1107998A JPH11211074A (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 燃焼制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1107998A JPH11211074A (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 燃焼制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11211074A true JPH11211074A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=11767984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1107998A Pending JPH11211074A (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 燃焼制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11211074A (ja) |
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1998
- 1998-01-23 JP JP1107998A patent/JPH11211074A/ja active Pending
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