JPH11211043A - 燃焼炉 - Google Patents

燃焼炉

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JPH11211043A
JPH11211043A JP2639098A JP2639098A JPH11211043A JP H11211043 A JPH11211043 A JP H11211043A JP 2639098 A JP2639098 A JP 2639098A JP 2639098 A JP2639098 A JP 2639098A JP H11211043 A JPH11211043 A JP H11211043A
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JP
Japan
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furnace
temperature
upper furnace
combustion
exhaust gas
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JP2639098A
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English (en)
Inventor
Nobuyasu Wada
亘康 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小規模医療機関などにおいて、自ら容易に注
射針、鍼灸針等の医療廃棄物を燃焼し、完全に無害化す
ることのできる燃焼炉を提供する。 【解決手段】 1600゜C以上の温度を発生可能であ
って、上面に開口15を有する高温炉12の上部に、底
面に同様の開口14を有する上部炉11を移動可能に載
置するとともに、高温炉12からの高温の排気を利用し
て上部炉11の排気を再燃焼するアフターバーナー26
を設ける。そして、アフターバーナー26において、上
部炉11からの排気の燃焼温度が1200゜C以上を保
持されるように、高温炉12に対する上部炉11の移動
速度、又は位置を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医院、鍼灸院等の
小規模医療機関から廃棄される注射針、鍼灸針等の金属
を含有する廃棄物を完全に無害化するための燃焼炉に関
する。
【0002】
【従来の技術】医療機関から廃棄される廃棄物の中で、
特に使用済みの注射針や鍼灸針等は、その形状自体が危
険であるとともに、細菌等に汚染されている可能性があ
るため、医療廃棄物として特別の容器に詰められ、専門
の業者により無害化処理が施されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】大規模医療機関では、
日々使用され廃棄される注射針等の量も多く、上記のよ
うな特別処理を行なうルートも確立されているが、小規
模医療機関では日々の廃棄量も多くなく、或る程度まと
まらなければそのような処理ルートに乗りにくいのが実
情である。本発明はこのような課題を解決するために成
されたものであり、小規模医療機関などにおいて、自ら
容易にそれらの医療廃棄物を燃焼し、完全に無害化する
ことのできる燃焼炉を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
【0005】前記課題を解決するため、本発明では、1
600゜C以上の温度を発生可能であって、上面に開口
を有する高温炉の上部に、底面に同様の開口を有する上
部炉を移動可能に載置するとともに、該上部炉の排気を
前記高温炉の排気により再燃焼するアフターバーナーを
備えたことを特徴とする燃焼炉を提供するものである。
【0006】アフターバーナーにおいては、上部炉から
の排気の燃焼温度が1200゜C以上に保持されるよう
に、高温炉に対する上部炉の移動速度、又は位置を制御
するようにすることが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る燃焼炉は下方の高温
炉と上方の上部炉とから成り、両者には同様の開口が設
けられている。上部炉は高温炉の上部でスライドするこ
とができる構造となっており、両開口が全く不一致であ
り高温炉・上部炉とも閉塞された状態と、両開口が合致
して高温炉の高温の排気が上部炉に流入する状態との間
で連続的に移動可能となっている。
【0008】アフターバーナーは、上部炉から発生する
排気中に含まれる細菌等を完全に死滅させるため、及
び、注射針に付属し又は注射針が収納される容器に用い
られている樹脂を完全に焼却・分解して、有害なガスを
外部に排出させないために設けたものである。従ってア
フターバーナーは、少なくとも上記両開口が不一致の状
態の時に動作するようにしておく必要がある。この場
合、上部炉は間接的にしか高温炉により加熱されないた
め、上部炉の排気の温度が低くなるためである。
【0009】このような殺菌及び樹脂(塩化ビニール系
樹脂が用いられることが多い)分解効果を確実に得るた
めには、アフターバーナーにおいて、上部炉からの排気
の燃焼温度が1200℃以上に保持されるようにしてお
くことが望ましい。
【0010】本発明に係る燃焼炉の使用方法は次の通り
である。上部炉と高温炉の開口を不一致にし、両開口を
閉鎖した状態で上部炉に医療廃棄物を投入する。そし
て、高温炉を稼働し、1600℃以上の高温にする。当
初は上部炉は高温炉の熱により間接的にしか加熱されな
いため、内部の温度は比較的低い。このため、廃棄物は
上部炉内で蒸し焼きの状態となり、不完全燃焼の排気が
発生するが、この排気はアフターバーナーにより高温で
再燃焼され、無菌、無害の状態で空気中に排出される。
【0011】上部炉を高温炉の上で徐々に移動させてゆ
き、両開口が連通するようになると、高温の排気が上部
炉に入り、上部炉内の温度を急速に上昇させる。これに
より、医療廃棄物の燃焼が促進され、可燃物は殆ど燃焼
してしまうようになる。両開口の一致する部分が大きく
なるにつれ、廃棄物中の可燃物が燃焼し、一方、針等の
金属部は開口から高温炉の方に落下する。落下した金属
部は高温炉内の1600℃以上の高温で溶融し、高温炉
の下部に設けられた金属溜に回収される。
【0012】
【実施例】図1は本発明の燃焼炉の初期の状態を示す要
部の断面図、図2は最終の状態を示す断面図である。図
において、11は上部炉、12は高温炉である。上部炉
11は、高温炉12の上部に設けられたスライド機構1
3によりスライド可能となっている。上部炉11及び高
温炉12は共にその下部において漏斗状に狭くなってお
り、投入された廃棄物が燃焼するにつれて下部中央に集
中するようになっている。上部炉11の底面及び高温炉
12の上面には略同一形状の開口14、15がそれぞれ
設けられており、上部炉11が図2のようにスライドし
た状態では、両開口14、15が一致するようになって
いる。
【0013】上部炉11の上面は開閉可能となってお
り、医療廃棄物はこの投入蓋16を開けて上部炉11内
に投入するようになっている。
【0014】高温炉12の下部にはバーナー17が設け
られている。バーナー17は例えばプロパン、アセチレ
ン等、1600℃以上の高温で燃焼可能なガスを使用す
る。高温炉12の側部上方には温度検出孔19が設けら
れており、この温度検出孔19の外側に赤外線式温度セ
ンサ20を配置し、これで炉内温度を検出しつつバーナ
ー17の燃焼を制御することにより、高温炉12の炉内
温度を任意に制御できるようになっている。なお、バー
ナー(主バーナー)17にはパイロットバーナー18及
び炎センサを設け、燃料弁及び空気弁にも開閉及び開度
が制御可能なものを用いることが望ましい。これらによ
り、後述の通り、本燃焼炉の点火及び消火の完全自動制
御が可能となる。
【0015】高温炉12の底部には後述するように溶融
した金属を受容するための金属受皿21が設けられ、こ
れを適宜取り外すために、高温炉12の底部にはヒンジ
22により開閉する底蓋23が設けられている。
【0016】高温炉12の側面には高温排気道25が取
り付けられ、この高温排気道25はすぐに上方に立ち上
がって上部炉11の側部を通るようになっている。上部
炉11の側部近傍の高温排気道25にはアフターバーナ
ー26が設けられ、そこには上部炉11側に突出する上
部炉排気道27が設けられている。上部炉排気道27は
上部炉11の上部に設けられた排気道開口28を貫通し
て上部炉11内に挿入されている。これにより、上部炉
11が高温炉12の上部でスライドしても、上部炉排気
道27は常に上部炉11内の排気をアフターバーナー2
6に導くことができるようになっている。アフターバー
ナー26の直上には、そこにおける再燃焼温度を検出す
るための温度センサ29が設けられている。
【0017】以上の構造を有する本実施例の燃焼炉の使
用方法は次の通りである。まず、図1に示すように、上
部炉11を高温炉12からずらせ、両開口14、15を
共に閉鎖した状態で、投入蓋16を開けて注射針等の医
療廃棄物を上部炉11内に投入する。投入蓋16を確実
に閉めた後、高温炉12のバーナー17を点火する。こ
こで、バーナー17の燃焼の際にはエアーを過剰に吹き
込むようにして、高温炉12内が常に酸化性の状態とな
るようにしておく。
【0018】この状態では、上部炉11は高温炉12の
上部及び上部炉11の底部の炉壁を介して間接的に加熱
されるだけであるため、高温炉12よりはかなり低い温
度となっているが、綿等は燃焼し、樹脂材等は徐々に分
解を開始する。これらにより生じた上部炉11の燃焼排
気は、上部炉排気道27からアフターバーナー26に導
かれ、そこで高温炉12からの高温の排気により再燃焼
されるため、完全に無害化された後に外部に放出される
ようになっている。
【0019】高温炉12の温度が1600゜Cに達し、
且つ、アフターバーナー26の温度が1200゜C以上
に達したとき、スライド機構13による上部炉11の移
動を開始させる。両開口14、15が連通するにつれ、
高温炉12の高温の排気が上部炉11の方に入って行く
ため、高温排気道25に向かう高温排気の量が減少し、
アフターバーナー26の温度が低下する。そこで、上部
炉11の移動は、アフターバーナー26の温度が120
0℃を下回らないように、そのスピードを制御する。
【0020】両開口14、15の連通口が徐々に大きく
なるにつれ、可燃物が燃焼した後の金属部が連通口から
高温炉12内に徐々に落下してゆく。注射針等は殆どが
ステンレス、金、銀等の金属から成るが、これらはいず
れも高温炉内の1600℃の温度で溶融し、底部の金属
受皿21に溜まってゆく。
【0021】図2に示すように両開口14、15が完全
に一致した状態から更に暫くバーナー17の燃焼を継続
し、全ての廃棄物の燃焼を確実にする。所定時間後、バ
ーナー17への燃料ガスの供給を停止し、燃焼を停止す
る。ただし、エアーの吹き込みはそのまま継続し(約1
時間程)、炉の温度を下げる。両炉11、12の温度が
十分に低下した時点で、高温炉12の底蓋23を開け、
溶融金属の残渣を取り出す。
【0022】なお、以上におけるバーナー17の点火、
上部炉11の移動(アフターバーナー26の温度制
御)、バーナー17消火等の一連の処理は、全てマイコ
ンを用いて自動的に制御することが望ましい。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る燃焼炉では、上部炉に投入
した医療廃棄物を最初に蒸し焼き状態で燃焼させ、その
排気を、高温炉からの高温排気を利用したアフターバー
ナーで再燃焼させて無害化する。その後、金属分を高温
炉に落とし、そこで高温で溶融させて、注射針等を形状
的にも無害化する。この燃焼炉では複雑な構成を一切用
いていないため、炉体を非常に小型化することができ、
小規模医療機関でも十分自らの敷地内に設置し、日常的
に医療廃棄物の無害化処理を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である燃焼炉の初期の状態
を示す要部の断面図。
【図2】 最終状態を示す要部断面図。
【符号の説明】
11 上部炉 12 高温炉 13 上部炉スライド機構 14 上部炉の下部開口 15 高温炉の上部開口 16 投入蓋 17 バーナー 18 パイロットバーナー 20 赤外線式温度センサ 21 金属受皿 23 底蓋 25 高温排気道 26 アフターバーナー 27 上部炉排気道

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1600゜C以上の温度を発生可能であ
    って、上面に開口を有する高温炉の上部に、底面に同様
    の開口を有する上部炉を移動可能に載置するとともに、
    該上部炉の排気を前記高温炉の排気により再燃焼するア
    フターバーナーを備えたことを特徴とする燃焼炉。
JP2639098A 1998-01-22 1998-01-22 燃焼炉 Pending JPH11211043A (ja)

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JP2639098A JPH11211043A (ja) 1998-01-22 1998-01-22 燃焼炉

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JP2639098A JPH11211043A (ja) 1998-01-22 1998-01-22 燃焼炉

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ID=12192222

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JP2639098A Pending JPH11211043A (ja) 1998-01-22 1998-01-22 燃焼炉

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006035570A1 (ja) * 2004-09-29 2006-04-06 Nippon Crucible Co., Ltd. 加熱処理装置及び加熱処理方法
CN111006217A (zh) * 2019-12-30 2020-04-14 合肥工业大学 一种节能环保的危险废弃物处理系统

Cited By (5)

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