JPH11210944A - ホースとホースの製造方法 - Google Patents

ホースとホースの製造方法

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JPH11210944A
JPH11210944A JP10009521A JP952198A JPH11210944A JP H11210944 A JPH11210944 A JP H11210944A JP 10009521 A JP10009521 A JP 10009521A JP 952198 A JP952198 A JP 952198A JP H11210944 A JPH11210944 A JP H11210944A
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hose
reinforcing body
substantially elliptical
shape
cross
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JP10009521A
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Akira Horimoto
章 堀本
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Sakura Rubber Co Ltd
Original Assignee
Sakura Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大径で長尺のホースに採用しても、格納スペー
スを広く必要とすることなく、また通水抵抗が少なく、
通水時間を短縮できるホースを提供することにある。 【解決手段】筒状の補強体の少なくとも内側にライニン
グを施したホースにおいて、ホース11の内部への無加
圧状態におけるホース11の横断面形状を略楕円状で、
両側部に丸みを付けた耳部17をプリフォーム成形加工
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば消防ホー
ス等のホースとホースの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビル等に設置される消火栓においては、
軽量で、柔軟性があり、ホースがリールに対して渦巻き
状に巻回されたり、ハンガー等に蛇行状に屈曲されて保
管されている。そして、このホースの基端部が接続口金
を介して消火栓に接続され、先端部に放水ノズルが設け
られている。
【0003】したがって、消火時にはホースの先端部を
持って引き出すことにより、リールが回転してホースを
必要な長さだけ引き出すことができ、またハンガー等に
蛇行状に屈曲されたホースはハンガーから外してホース
を必要な長さだけ引き出すことができる。
【0004】この種のホースは、繊維を筒状に織成した
ジャケットの内面にゴムまたは合成樹脂のライニング層
を施したジャケットホースが用いられている。すなわ
ち、繊維よりなる縦糸と横糸とを筒状に織成し、このジ
ャケットの内側にゴムまたは合成樹脂のライニング層を
施している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホース
は、不使用時にはリールに巻回されたり、折り畳まれて
格納されているため、ホースの横断面形状は偏平に押し
潰され、ライニング層が貼り付いた状態にある。したが
って、消火に際してホースをリールから繰り出したり、
折り畳まれたホースを引き伸ばし、通水を行おうとした
場合、水圧によって貼り付いたライニング層を押し離し
ながら通すため、通水抵抗が大きく、通水時間が長くか
かり、火災発生時の緊急時に支障をきたすという問題が
ある。
【0006】また、従来、前述のような問題を解決する
ために、保形ホースが開発され、実用化されているが、
保形ホースは格納スペースを広く必要とすることから、
消火栓等に採用され、内径が26mm程度の小径で、比
較的短いホースに限られ、大径で長尺のホースには適し
ていない。
【0007】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、大径で長尺のホース
に採用しても、格納スペースを広く必要とすることな
く、また通水抵抗が少なく、通水時間を短縮でき、火災
等の緊急時に速やかに通水できるホースとホースの製造
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述した目
的を達成するために、請求項1は、請求項1は、筒状の
補強体の少なくとも内側にライニングを施したホースに
おいて、ホースの内部への無加圧状態におけるホース横
断面形状を略楕円形状にプリフォーム成形加工したこと
を特徴とする。
【0009】請求項2は、筒状の補強体の少なくとも内
側にライニングを施したホースにおいて、ホースの内部
への無加圧状態におけるホース横断面形状を略楕円形状
に、ホースの内部への無加圧状態におけるホースの軸方
向形状を渦巻き状に、プリフォーム成形加工したことを
特徴とする。
【0010】請求項3は、筒状の補強体の少なくとも内
側にライニングを施したホースにおいて、ホースの内部
への無加圧状態におけるホース横断面形状を略楕円形状
に、ホースの内部への無加圧状態におけるホースの軸方
向形状を蛇行状に、プリフォーム成形加工したことを特
徴とする。
【0011】請求項4は、請求項1または2または3記
載の前記補強体は、縦糸と横糸とを筒状に織成した織組
体であることを特徴とする。請求項5は、請求項1また
は2または3記載の前記補強体は、糸を筒状にブレード
した織組体であることを特徴とする。
【0012】請求項6は、請求項1または2または3記
載の前記ホース横断面形状は、略楕円状で、ホースの両
側部に丸みを付けた耳部をホースの軸方向の全長に亘っ
て形成したことを特徴とする。
【0013】請求項7は、請求項1または2または3記
載の前記ホース横断面形状は、略楕円状で、ホースの内
側が凹となる凹条をホースの軸方向の全長に亘って形成
したことを特徴とする。
【0014】請求項8は、筒状の補強体の少なくとも内
側にライニングを施したホースの製造方法において、前
記補強体の内部に接着性を有するエラストマーのチュー
ブを配する第1の工程と、前記チューブを含む補強体を
成形型にセットした上で、該ホースに内圧を加えつつ加
熱したのち冷却し、ホースの内部への無加圧状態におけ
るホース横断面形状が略楕円形状にプリフォーム成形加
工する第2の工程とからなる。
【0015】請求項9は、筒状の補強体の少なくとも内
側にライニングを施したホースの製造方法において、前
記補強体の内部に接着性を有するエラストマーのチュー
ブを配する第1の工程と、前記チューブを含む補強体を
渦巻き状の成形型にセットした上で、該ホースに内圧を
加えつつ加熱したのち冷却し、ホースの内部への無加圧
状態におけるホース横断面形状が略楕円形状で、軸方向
が渦巻き状にプリフォーム成形加工する第2の工程とか
らなる。
【0016】請求項10は、筒状の補強体の少なくとも
内側にライニングを施したホースの製造方法において、
前記補強体の内部に接着性を有するエラストマーのチュ
ーブを配する第1の工程と、前記チューブを含む補強体
を治具にセットした上で、該ホースに内圧を加えつつ加
熱したのち冷却し、ホースの内部への無加圧状態におけ
るホース横断面形状が略楕円状で、軸方向が蛇行状にプ
リフォーム成形加工する第2の工程とからなる。
【0017】請求項11は、筒状の補強体の少なくとも
内側にライニングを施したホースの製造方法において、
縦糸と横糸とを筒状に織成した織組体の外側にエラスト
マーの被覆層を形成し、その後内外面を裏返して、補強
体の内部にエラストマーのチューブを配する第1の工程
と、前記チューブを含む補強体を成形型にセットした上
で、該ホースに内圧を加えつつ加熱したのち冷却し、ホ
ースの内部への無加圧状態におけるホース横断面形状が
略楕円形状で、軸方向が渦巻き状または蛇行状ににプリ
フォーム成形加工する第2の工程とからなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図3は第1の実施形態を
示し、図1に示すホース11は、使用圧13kgf/c
2 、内径65mmの消防ホースである。このホース1
1の織組体としてのジャケット12は、縦糸13に(2
0/8S)を620本使用し、横糸14に1000×7
dを41山/10cm打ち込んで筒状に織成したもので
ある。
【0019】15は前記ジャケット12の内面に接着さ
れたライニング層としてのチューブであり、これはエラ
ストマーによって筒状に成形され、その外面の接着層1
6を介して一体的に接着されてホース11が形成されて
いる。
【0020】第1の実施形態においては、ホース11の
内部への無加圧状態におけるホース横断面形状を略楕円
状で、両側部に丸みを持った耳部17を有する形状にプ
リフォーム成形加工されている。
【0021】次に、ホース11の製造方法を図3に基づ
いて説明する。まず、図3(a)に示すように、縦糸1
3と横糸14とを筒状に織成してジャケット12を形成
する。一方、エラストマーによって筒状に成形してチュ
ーブ15を形成し、このチューブ15の外面に接着層1
6を施す。図3(b)に示すように、チューブ15をジ
ャケット12の内部に引き込んでジャケット12とチュ
ーブ15とからなる二重構造のホース11を形成し、こ
のホース11の両端部を図3(c)に示すように、封止
金具18,19によって封止する。
【0022】次に、図3(d)に示すように、ホース1
1を成形型20にセットする。成形型20は、図2に示
すようにホース11を略楕円状に潰したときの幅よりも
僅かに狭い帯状板体からなる上板21と下板22及び上
板21と下板22とを結合する締付けボルト23aを有
する複数のクランプ部材23とから構成されている。
【0023】そして、ホース11を成形型20の上板2
1と下板22との間に介在し、上板21と下板22とを
クランプ部材23によって連結してホース11をその耳
部17を残して略楕円状に保持する。この状態で、一方
の封止金具18からチューブ15の内部にスチーム等の
加熱流体を供給して加圧しつつ加熱すると、ホース11
の腹部11aは上板21と下板22とによって平坦面と
なっているが、拘束されていない耳部17は加熱流体の
圧力によって膨らみ、耳部17が丸みを帯びた形状とな
る。
【0024】続いて加熱流体に代って冷却流体を一方の
封止金具18から供給しつつ、他方の封止金具19から
加熱流体を抜くと、チューブ15の内部は冷却流体に置
換され、熱可塑性エラストマーからなるチューブ15は
冷却固化される。したがって、完成されたホース11の
無加圧状態におけるホース横断面形状が略楕円状で両側
部に丸みを持った耳部17を有するホース11がプリフ
ォーム成形加工される。
【0025】一般にV字摩耗はホースが鋭利に折れたと
きに発生するが、本実施形態のホース11は耳部17が
丸くプリフォーム成形されているので、折れ曲がった時
に鋭い角が出ないので局所摩耗しない。特に樹脂ホース
は、チューブ肉厚が薄く、ゴムに比べると内張り材とし
てのチューブ15の弾性力が小さいので鋭利に折れ曲か
り易いが、耳部17が小さな半径での丸み加工が施され
ているので、その部分のホース自身に剛性が付き、結果
としてゴムホースと同程度の鋭利に折れ曲がることへの
抵抗を示す(平らに成形したホースより、丸く成形した
ホースの方が、無加圧時の剛性を比較した場合には強
い)。
【0026】しかも、ホース11は、無加圧状態におい
ても両側部の丸みを持った耳部17によってチューブ1
5間に隙間17bが存在するため、通水時に水がまず隙
間17bを通ってこの隙間17bを拡張しながら速やか
にホース11を膨張させる。したがって、通水抵抗が少
なく、通水時間を短縮でき、火災等の緊急時に速やかに
通水できるという効果があり、また、不使用時はホース
11は略楕円形状となるため、大径で長尺のホース11
であっても格納スペースを広く必要とすることない。
【0027】図4及び図5は第2の実施形態を示し、第
1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を
省略する。本実施形態のホース11は、ホース11の内
部への無加圧状態におけるホース横断面形状を略楕円状
で、腹部11aにはホース11の内側が凹となる断面略
V字状の凹条24がホース11の軸方向の全長に亘って
形成された形状にプリフォーム成形加工されている。
【0028】次に、ホース11の製造方法について説明
するが、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付
して説明を省略する。縦糸13と横糸14とを筒状に織
成してジャケット12を形成し、このジャケット12の
内部にチューブ15を引き込んでジャケット12とチュ
ーブ15とからなる二重構造のホース11を形成し、こ
のホース11の両端部を封止金具18,19によって封
止する工程は第1の実施形態と同じである。
【0029】次に、ホース11を成形型25にセットす
る。成形型25は、図5に示すように、ホース11を略
楕円状に押し潰したときの幅を有するとともに、ホース
11の全長に亘る長さの肉厚帯状体からなる上型26と
下型27とからなり、上型26及び下型27によって形
成されるキャビティ28には互いに対向する断面が略V
字状の凹溝26a,27aが上型26と下型27の全長
に亘って設けられている。
【0030】そして、ホース11を成形型25の上型2
6と下型27との間のキャビティ28の内部に収容し、
上型26と下型27とを型締めする。この状態で、一方
の封止金具18からチューブ15の内部にスチーム等の
加熱流体を供給して加圧しつつ加熱すると、ホース11
の腹部11aにおける両側縁部は上型26と下型27と
によって平坦面となっているが、腹部11aの中央部は
略V字状の凹溝26a,27aに倣って加熱流体の圧力
によって膨らみ、腹部11aの中央部にホース11の内
側が凹となる断面略V字状の凹条24がホース11の軸
方向の全長に亘って形成される。
【0031】続いて加熱流体に代って封止金具18から
冷却流体を供給しつつ、他方の封止金具19から加熱流
体を抜くと、チューブ15の内部は冷却流体に置換さ
れ、熱可塑性エラストマーからなるチューブ15は冷却
固化される。したがって、完成されたホース11の無加
圧状態におけるホース横断面形状が略楕円状で、腹部1
1aの中央部にホース11の内側が凹となる断面略V字
状の凹条24を有するホース11がプリフォーム成形加
工される。
【0032】この実施形態のホース11は、無加圧状態
においても腹部11aの中央部にホース11の内側が凹
となる断面略V字状の凹条24を有し、チューブ15間
に略四角形の隙間24aが存在するため、通水時に水が
まず隙間24aを通ってこの隙間24aを拡張しながら
速やかにホース11を膨張させる。したがって、通水抵
抗が少なく、通水時間を短縮でき、火災等の緊急時に速
やかに通水できるという効果があり、また不使用時はホ
ース11は略楕円形状となるため、大径で長尺のホース
11であっても格納スペースを広く必要とすることな
い。
【0033】なお、第1及び第2の実施形態において
は、補強体としてのジャケット12は縦糸13と横糸1
4とによって筒状に織成したものであるが、合成繊維ま
たは金属繊維のブレードでもよく、また、ホース11の
横断面形状は、第1及び第2の実施形態に限定されるも
のではなく、断面半円形状の凹条を形成したものでもよ
く、第1と第2の実施形態とを組み合わせた形状、つま
り丸みを持った耳部を有したホースの腹部の中央部にホ
ースの内側が凹となる断面略V字状の凹条を形成しても
よい。
【0034】図6は第3の実施形態を示し、ホース11
の構成は、第1の実施形態と同一であるため、同一構成
部分に同一番号を付して説明を省略する。本実施形態に
おいては、第1または第2の実施形態のホース11をマ
ンドレル30に渦巻き状に巻回するとともに、ホース1
1の一方の封止金具18からチューブ15の内部にスチ
ーム等の加熱流体を供給して加圧しつつ加熱すると、チ
ューブ15が軟化状態となり、チューブ15が加圧によ
って膨張してジャケット12の内面に接着される。チュ
ーブ15の外面には接着層16が施されているため、接
着層16を介してチューブ15がジャケット12の内面
に一体的に接着される。続いて加熱流体に代って冷却流
体を一方の封止金具18から供給しつつ、他方の封止金
具19から加熱流体を抜くと、チューブ15の内部は冷
却流体に置換され、熱可塑性エラストマーからなるチュ
ーブ15は冷却固化され、ホース11は渦巻状にプリフ
ォームされる。
【0035】すなわち、チューブ15が内挿されたジャ
ケット12をマンドレル30に渦巻き状に巻回すると、
巻き内側31の縦糸13は圧縮され、巻き外側32の縦
糸13は緊張された状態となり、同時にチューブ15の
巻き内側31は圧縮され、巻き外側32は伸長される。
この状態で、加圧しつつ加熱すると、巻き内側31にお
いては、縦糸13が熱収縮するとともに、嵩高い状態で
チューブ15に接着される。また、巻き外側32におい
ては、縦糸13が緊張され、チューブ15が伸長された
状態で、両者が接着固定される。
【0036】得られた渦巻き状のホース11は、横断面
形状が略楕円状であり、例えばリール等に巻回しても、
巻き内側31,巻き外側32にしわが発生することがな
く、ホース全長に亘って連続した隙間を有した状態とな
る。この結果、圧力損失が大きい巻回状態でも、通水時
に水がまずこの隙間を通って先に進みながらホースを膨
張させるので通水が早いホースが提供できる。
【0037】このホース11は、直線状に引き伸ばした
時に、巻き内側31が伸び、巻き外側32が圧縮される
ことから、巻き外側32に僅かなしわ或いは波が発生す
る。しかし、直線状態のホースは巻回状態の時より圧力
損失が小さいので、しわや波の影響が相殺され、圧力損
失は無視できる程度に小さく、真っ直ぐな状態、巻いた
状態でも通水が可能で抵抗が少ないホース11が得られ
る。
【0038】前述のように構成されたホース11は、ジ
ャケット12を渦巻き状に巻回した状態で、このジャケ
ット12の内面にエラストマーのチューブ15によって
ライニング層を施して成形加工していることから、ホー
ス11に渦巻き状の曲り癖が付いている。このため、消
火栓のリールに巻回されている渦巻き状のホース11を
引き出して使用する際に、ホース11と床面との接触面
積が少なくなり、ホース11の引き出し抵抗が小さく、
軽い力量で引き出すことができるとともに、使用後にリ
ールにホース11を巻き取って格納する際の抵抗も少な
いという効果がある。
【0039】なお、第3の実施形態においては、ホース
11をマンドレル30に渦巻き状に巻回したが、図7に
示すように、成形型としての渦巻き状型枠33に設けた
渦巻き状溝34に沿ってホース11をセットしてもよ
い。
【0040】図8は第4の実施形態を示し、ホース11
の構成は、第1の実施形態と同一であるため、同一構成
部分に同一番号を付して説明を省略する。本実施形態に
おいては、第1または第2の実施形態のホース11を成
形型として、ベース35に立設した蛇行状型枠36に設
けた蛇行状溝36aにホース11を蛇行状にセットして
もよい。
【0041】図9は第5の実施形態を示し、ホース11
の構成は、第1の実施形態と同一であるため、同一構成
部分に同一番号を付して説明を省略する。本実施形態に
おいては、第1または第2の実施形態のホース11をベ
ース37aに立設された複数本のパイプ37に緩く蛇行
状に掛け渡するとともに、ホース11の内部にスチーム
を供給して加圧しつつ加熱すると、チューブ15が軟化
状態となり、チューブ15が加圧によって膨張してジャ
ケット12の内面に接着される。チューブ15の外面に
は接着層16が施されているため、接着層16を介して
チューブ15がジャケット12の内面に一体的に接着さ
れる。その後、前記ホース11を冷却してプリフォーム
している。
【0042】図10は第6の実施形態を示し、ホース1
1の構成は、第1の実施形態と同一であるため、同一構
成部分に同一番号を付して説明を省略する。本実施形態
においては、ベース40に平行に立設した櫛掛け枠41
に対して第1または第2の実施形態のホース11を櫛掛
け状に蛇行状に掛け渡するとともに、ホース11の内部
にスチームを供給して加圧しつつ加熱すると、チューブ
15が軟化状態となり、チューブ15が加圧によって膨
張してジャケット12の内面に接着される。チューブ1
5の外面には接着層16が施されているため、接着層1
6を介してチューブ15がジャケット12の内面に一体
的に接着される。その後、前記ホース11を冷却してプ
リフォームしている。
【0043】すなわち、図5及び第6の実施形態によれ
ば、ホース11に蛇行状に掛け渡すと、ホース11の掛
け内側38の縦糸13は圧縮され、掛け外側39の縦糸
13は緊張された状態となり、同時にチューブ15の掛
け内側38は圧縮され、掛け外側39は伸長される。こ
の状態で、加圧しつつ加熱すると、掛け内側38におい
ては、縦糸13が熱収縮するとともに、嵩高い状態でチ
ューブ15に接着される。また、掛け外側39において
は、縦糸13が緊張され、チューブ15が伸長された状
態で、両者が接着固定される。
【0044】得られた蛇行状のホース11は、例えばハ
ンガーに蛇行状に掛け渡しても、掛け内側38,掛け外
側39にしわが発生することがなく、また、チューブ1
5の掛け内側38と掛け外側39との間が密着せずに隙
間が開いた状態となる。ホース11を途中まで引き出
し、残りがハンガーに蛇行状に掛け渡された状態で通水
した場合、水が前記隙間を通過して徐々に内圧が高まっ
て円形に広がるため、圧力損失が大きい掛け渡し状態で
も、従来のホースに比して圧力損失が小さい蛇行状のホ
ースを提供できる。
【0045】なお、前記各実施形態においては、チュー
ブの外面に接着層を施したが、接着性を有するチューブ
を用いれば、接着層は必ずしも設ける必要はない。ま
た、前記実施形態においては、筒状の補強体の少なくと
も内側にライニングを施す手段として補強体の内部にチ
ューブを引き込むようにしたが、縦糸と横糸とを筒状に
織成した織組体の外側にエラストマーの被覆層を形成
し、その後内外面を裏返して、補強体の内部にエラスト
マーのチューブを配してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜7の発
明によれば、ホースの内部への無加圧状態におけるホー
ス横断面形状を略楕円状にプリフォーム成形加工したこ
とにより、大径で長尺のホースに採用しても格納スペー
スを広く必要とすることなく、また通水抵抗が少なく、
通水時間を短縮でき、火災等の緊急時に速やかに通水で
きるという効果がある。
【0047】請求項8〜11の発明によれば、チューブ
を含む補強体を渦巻き状の成形型にセットした上で、該
ホースに内圧を加えつつ加熱したのち冷却し、ホースの
内部への無加圧状態におけるホース横断面形状が略楕円
状で、軸方向が渦巻きまたは蛇行状にプリフォーム成形
加工することにより、ホース全長に亘る連続した隙間を
形成することができ、真っ直ぐな状態、巻いた状態でも
通水が可能で抵抗が少ないホースを提供できる。さら
に、ホースに曲り癖が付いているため、リールに巻回さ
れているホースを引き出して使用する際に、ホースと床
面との接触面積が少なくなり、ホース引き出し抵抗が小
さく、軽い力量で引き出すことができるとともに、使用
後にリールにホースを巻き取って格納する際の抵抗も少
なく、取扱い性が優れているという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示し、(a)はホ
ースの斜視図、(b)はX部を拡大して示す縦断側面
図。
【図2】同実施形態の成形型を示し、(a)は平面図、
(b)は正面図。
【図3】同実施形態のホースの製造方法の工程図。
【図4】この発明の第2の実施形態を示すホースの横断
面図。
【図5】同実施形態の成形型の縦断正面図。
【図6】この発明の第3の実施形態を示し、(a)はマ
ンドレルにホースを巻回してプリフォーム成形加工する
状態図、(b)はホースの一部を拡大して示す縦断側面
図。
【図7】この発明の第3の実施形態の変形例を示し、渦
巻き枠にホースを巻回してプリフォーム成形加工する状
態を示し、(a)は平面図、(b)はa−a線に沿う断
面図。
【図8】この発明の第4の実施形態を示し、蛇行状型枠
の蛇行状溝にホースを蛇行状にセットプリフォーム成形
加工する状態を示し、(a)は平面図、(b)はb−b
線に沿う断面図。
【図9】この発明の第5の実施形態を示し、パイプにホ
ースを櫛掛け状に掛け渡してプリフォーム成形加工する
状態図。
【図10】この発明の第6の実施形態を示し、櫛掛け枠
にホースを蛇行状に掛け渡してプリフォーム成形加工す
る状態を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【符号の説明】
11…ホース 12…ジャケット 13…縦糸 14…横糸 15…チューブ 16…接着層 17…耳部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項4は、請求項1または2または3記
載の前記補強体は、縦糸と横糸とを筒状に織成した織組
体であることを特徴とする。請求項5は、請求項1また
は2または3記載の前記補強体は、糸を筒状にブレード
した組体であることを特徴とする。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の補強体の少なくとも内側にライニ
    ングを施したホースにおいて、 ホースの内部への無加圧状態におけるホース横断面形状
    を略楕円形状にプリフォーム成形加工したことを特徴と
    するホース。
  2. 【請求項2】 筒状の補強体の少なくとも内側にライニ
    ングを施したホースにおいて、 ホースの内部への無加圧状態におけるホース横断面形状
    を略楕円形状に、ホースの内部への無加圧状態における
    ホースの軸方向形状を渦巻き状に、プリフォーム成形加
    工したことを特徴とするホース。
  3. 【請求項3】 筒状の補強体の少なくとも内側にライニ
    ングを施したホースにおいて、 ホースの内部への無加圧状態におけるホース横断面形状
    を略楕円形状に、ホースの内部への無加圧状態における
    ホースの軸方向形状を蛇行状に、プリフォーム成形加工
    したことを特徴とするホース。
  4. 【請求項4】 前記補強体は、縦糸と横糸とを筒状に織
    成した織組体であることを特徴とする請求項1または2
    または3記載のホース。
  5. 【請求項5】 前記補強体は、糸を筒状にブレードした
    織組体であることを特徴とする請求項1または2または
    3記載のホース。
  6. 【請求項6】 前記ホース横断面形状は、略楕円状で、
    ホースの両側部に丸みを付けた耳部をホースの軸方向の
    全長に亘って形成したことを特徴とする請求項1または
    2または3記載のホース。
  7. 【請求項7】 前記ホース横断面形状は、略楕円状で、
    ホースの内側が凹となる凹条をホースの軸方向の全長に
    亘って形成したことを特徴とする請求項1または2また
    は3記載のホース。
  8. 【請求項8】 筒状の補強体の少なくとも内側にライニ
    ングを施したホースの製造方法において、 前記補強体の内部に接着性を有するエラストマーのチュ
    ーブを配する第1の工程と、 前記チューブを含む補強体を成形型にセットした上で、
    該ホースに内圧を加えつつ加熱したのち冷却し、ホース
    の内部への無加圧状態におけるホース横断面形状が略楕
    円形状にプリフォーム成形加工する第2の工程と、 からなるホースの製造方法。
  9. 【請求項9】 筒状の補強体の少なくとも内側にライニ
    ングを施したホースの製造方法において、 前記補強体の内部に接着性を有するエラストマーのチュ
    ーブを配する第1の工程と、 前記チューブを含む補強体を渦巻き状の成形型にセット
    した上で、該ホースに内圧を加えつつ加熱したのち冷却
    し、ホースの内部への無加圧状態におけるホース横断面
    形状が略楕円形状で、軸方向が渦巻き状にプリフォーム
    成形加工する第2の工程と、 からなるホースの製造方法。
  10. 【請求項10】 筒状の補強体の少なくとも内側にライ
    ニングを施したホースの製造方法において、 前記補強体の内部に接着性を有するエラストマーのチュ
    ーブを配する第1の工程と、 前記チューブを含む補強体を治具にセットした上で、該
    ホースに内圧を加えつつ加熱したのち冷却し、ホースの
    内部への無加圧状態におけるホース横断面形状が略楕円
    状で、軸方向が蛇行状にプリフォーム成形加工する第2
    の工程と、 からなるホースの製造方法。
  11. 【請求項11】 筒状の補強体の少なくとも内側にライ
    ニングを施したホースの製造方法において、 縦糸と横糸とを筒状に織成した織組体の外側にエラスト
    マーの被覆層を形成し、その後内外面を裏返して、補強
    体の内部にエラストマーのチューブを配する第1の工程
    と、 前記チューブを含む補強体を成形型にセットした上で、
    該ホースに内圧を加えつつ加熱したのち冷却し、ホース
    の内部への無加圧状態におけるホース横断面形状が略楕
    円形状で、軸方向が渦巻き状または蛇行状ににプリフォ
    ーム成形加工する第2の工程と、 からなるホースの製造方法。
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