JPH11209945A - 護岸擬石とその製造方法 - Google Patents

護岸擬石とその製造方法

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JPH11209945A
JPH11209945A JP10011157A JP1115798A JPH11209945A JP H11209945 A JPH11209945 A JP H11209945A JP 10011157 A JP10011157 A JP 10011157A JP 1115798 A JP1115798 A JP 1115798A JP H11209945 A JPH11209945 A JP H11209945A
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JP
Japan
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revetment
concrete
embankment
fiber mat
coconut
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Application number
JP10011157A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Nishikawa
嘉明 西川
Yoshishige Hasegawa
義重 長谷川
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SANCHUU KK
Original Assignee
SANCHUU KK
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物の成育、繁殖を可能にして護岸の緑化を
実現すると共に、水辺の小動物や微生物などの生息を可
能にして生態系を保全することのできる護岸擬石とその
製造方法を提供する。 【解決手段】 河川や海岸に敷設して護岸13を構築す
るための護岸擬石11であって、該護岸擬石11は、椰
子繊維マット12で形成した型枠16にコンクリート1
7を打設して、該コンクリート17の表面に前記椰子繊
維マット12が一体的にして、形成されている構成であ
る。また、型枠16は、椰子の繊維にラテックス糊を浸
透させて圧型し、椰子の糸で編み込んで所望の形状に形
成されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川や海岸に敷設
して護岸を構築するための護岸擬石とその製造方法に関
し、更に詳しくは、植物の成育を可能にして生態系の保
全機能を発揮できると共に自然石の如く形成された護岸
擬石とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の護岸1は、例えば図7に示すよう
に、川岸の法面に沿って複数のコンクリート連結ブロッ
ク2が隣接して配設されており、該ブロック2の裏面に
は、洗掘を防止してブロック2を安定させるための栗石
基礎3が形成されている。そして、護岸1の底部1aに
は、法先の洗掘を防止するための法留め部4及び間詰め
部5が形成されていると共に、これらに隣接した河床6
には、根固め部7が形成されている。
【0003】また、他の従来例の護岸としては、特開平
7−238523号公報に開示された構成のものが周知
であり、これは図8に示すように、透水性コンクリート
で構築された護岸本体8に、合成樹脂製ネットに椰子繊
維を充填した天然護岸材9を固定し、該天然護岸材9に
植物10を植え付けたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す護岸におい
ては、全面に亘ってコンクリート連結ブロックで覆われ
ていることから、植物が成育する余地がなく、従って川
岸の緑化が実現できずに、殺風景な景観が生ずるという
問題点を有している。また、護岸は直線状のコンクリー
ト壁面であることから、護岸の近くにおいても水の淀み
が形成されることがないので、前述の川岸の緑化が不可
能なことと相俟って、水辺の小動物や微生物が生息する
空間が無く、結果として生態系を破壊してしまうという
問題点もあった。更に、水辺の植物や微生物などによる
水質浄化の効果も期待できないという欠点を有してい
る。
【0005】前記の種々な問題点を解決するために開発
されたものが、図6に示す護岸であるが、これは、護岸
本体を構築した後に、別途に天然護岸材の取り付け作業
を行わなければならず、作業性が悪いという欠点があっ
た。また、天然護岸材が椰子繊維を充填した合成樹脂製
ネットであることから、水中においては浮遊状態にあ
り、増水などの際に流出のおそれがあるという問題点が
あった。
【0006】従って、従来例における護岸においては、
植物の成育、繁殖を可能にして川岸の緑化を実現するこ
と、水辺の小動物や微生物などの生息を可能にして生態
系を保全すること、及びこれら植物や微生物などによっ
て水質浄化の効果も生じさせること、更には、護岸の構
築作業を効率良く行うことに解決しなければならない課
題を有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記従来例の課題を解決
する具体的手段として本発明は、河川や海岸に敷設して
護岸を構築するための護岸擬石であって、該護岸擬石
は、椰子繊維マットで形成した型枠にコンクリートを打
設して、該コンクリートの表面に前記椰子繊維マットが
一体的にして、形成されていることを特徴とする護岸擬
石を提供するものである。
【0008】また、型枠は、椰子の繊維にラテックス糊
を浸透させて圧型し、椰子の糸で編み込んで所望の形状
に形成されている構成としたものである。
【0009】更に、河川や海岸に敷設して護岸を構築す
るための護岸擬石であって、該護岸擬石は、所要の厚さ
を有する椰子繊維マットを型枠として用い、該型枠内に
コンクリートを打設して硬化させ、該コンクリートの表
面に前記椰子繊維マットが一体的にして、形成されてい
ることを特徴とする護岸擬石の製造方法を提供するもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。まず、図1において、
符号11は護岸擬石を示し、この護岸擬石11は、河川
や海岸に多数敷設して護岸を構築したり、或いは、既存
の護岸に対して敷設するためのものであり、その大きさ
は一例として、約30〜100cm程度である。
【0011】また、護岸擬石11は、その表面に椰子繊
維マット12が一体的に形成されており、図2に示すよ
うに、護岸13に敷設してから、椰子繊維マット12に
水生植物等の根や種子を植え付けることによってこれら
植物の成育や繁殖をすることができ、従って、水辺の緑
化が実現できる。
【0012】そして、植物の成育や繁殖をすることがで
きれば、水辺の小動物や微生物が生息することも可能と
なり、生態系の保全を図ることができると共に、これら
植物や微生物による水質の浄化も期待できる。
【0013】尚、図2において、符号14は、川岸の法
面に沿って複数配設されたコンクリート連結ブロックを
示し、符号15は、洗掘を防止して前記ブロック14を
安定させるための栗石基礎を示す。
【0014】次に、以上のような護岸擬石11の製造方
法について説明する。まず、図3及び図4に示すよう
に、椰子繊維マット12で形成した型枠16にコンクリ
ート17を打設して硬化させ、該コンクリート17の表
面に前記椰子繊維マット12を付着させて一体的に形成
する。
【0015】尚、コンクリート打設後には、型枠16の
開口部16a(コンクリート投入口)に、椰子繊維マッ
ト12で形成した蓋体18で施蓋することが望ましい
(図4参照)。何故ならば、護岸擬石11の周囲に満遍
なく(隙間なく)椰子繊維マット12を配設するためで
ある。若しくは、蓋体18を用いずに、開口部16aを
縮径方向に縮めることによって、護岸擬石11の周囲に
隙間なく椰子繊維マット12を配設しても良い。
【0016】型枠16は、椰子の繊維にラテックス糊を
浸透させて圧型し、椰子の糸で編み込んで擬石用の型枠
形状に形成したものであり、この型枠16内にコンクリ
ート17を打設するだけでその表面に椰子繊維マット1
2を付着させて一体的に形成することができる。
【0017】この型枠16の大きさは、製造する護岸擬
石11の大きさに合わせて任意な大きさに形成すれば良
い。また、その形状は、必ずしも図3に示す長方形状に
限定されるものではなく、正方形状や球形状等の種々な
形状の型枠に形成しても良いことは勿論である。
【0018】また、型枠16(椰子繊維マット12)の
厚みは、約10〜30mm程度が好ましいが、要するに、
コンクリート17を打設した時に椰子繊維マット12が
破断したりせずに、型枠としての強度を維持できる程度
の厚みであれば良い。
【0019】尚、コンクリート17を打設した時に、そ
のコンクリート17の重量によって型枠16(椰子繊維
マット12)が全体的に膨出した状態に変形するので
(図4参照)、護岸擬石11を丸みを帯びた自然石の如
く形成することができる。
【0020】次に、護岸擬石の他の実施例を図5及び図
6に示す。図5に示す護岸擬石19は、U字状の吊り下
げ金具20を一部突出させた状態でコンクリート17内
に埋め込んだものであり、護岸擬石19を敷設する場合
に、クレーンのフックなどを吊り下げ治具20に引っ掛
けて吊り下げるものである。
【0021】また、図6に示す護岸擬石21は、複数の
護岸擬石の間に亘って連結用の金具22が設けられてい
る。この連結用の金具22は、敷設した護岸擬石21を
固定させる役目を有し、また、敷設する際に、前記吊り
下げ治具20と同様にクレーンのフックなどを引っ掛け
て吊り下げることも可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る護岸擬
石は、河川や海岸に敷設して護岸を構築するための護岸
擬石であって、該護岸擬石は、椰子繊維マットで形成し
た型枠にコンクリートを打設して、該コンクリートの表
面に前記椰子繊維マットが一体的にして、形成されてい
ることによって、例えばガマやアシ等の水生植物を椰子
繊維マットに植え付ければこれら植物の成育や繁殖が可
能となる。従って、この護岸擬石を敷設すれば水辺の緑
化が実現できるという優れた効果を奏する。
【0023】また、植物の成育や繁殖ができることによ
り、水辺の小動物や微生物が生息することも可能とな
り、生態系の保全を図ることができる。更に、これらに
よる水質の浄化も期待できるという種々の優れた効果を
奏する。
【0024】そして、型枠は、椰子の繊維にラテックス
糊を浸透させて圧型し、椰子の糸で編み込んで所望の形
状に形成されていることによって、この型枠内にコンク
リートを打設するだけで、その表面に椰子繊維マットを
一体的に形成することができる。また、コンクリートを
打設した時に、その重量によって椰子繊維マットが全体
的に膨出した状態に変形するので、護岸擬石を丸みを帯
びた自然石の如く形成することができるという優れた効
果を奏する。
【0025】更に、本発明に係る護岸擬石の製造方法
は、河川や海岸に敷設して護岸を構築するための護岸擬
石であって、該護岸擬石は、所要の厚さを有する椰子繊
維マットを型枠として用い、該型枠内にコンクリートを
打設して硬化させ、該コンクリートの表面に前記椰子繊
維マットが一体的にして、形成されていることによっ
て、植物の成育や繁殖が可能である護岸擬石を容易に製
造することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る護岸擬石の斜視図である。
【図2】護岸擬石を敷設した状態を示す護岸の横断面図
である。
【図3】椰子繊維マットで形成した型枠の斜視図であ
る。
【図4】椰子繊維マットで形成した型枠にコンクリート
を打設した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る護岸擬石の他の実施例を示す斜視
図である。
【図6】本発明に係る護岸擬石の他の実施例を示す斜視
図である。
【図7】従来例に係るコンクリート護岸の一例を示した
横断面図である。
【図8】従来例に係るコンクリート護岸を示した横断面
図である。
【符号の説明】 1 護岸 1a 底部 2 コンクリート連結ブロック 3 栗石基礎 4 法留め部 5 間詰め部 6 河床 7 根固め部 8 護岸本体 9 天然護岸材 10 植物 11 護岸擬石 12 椰子繊維マット 13 護岸 14 コンクリート連結ブロック 15 栗石基礎 16 型枠 16a開口部(コンクリート投入口) 17 コンクリート 18 蓋体 19 護岸擬石 20 吊り下げ金具 21 護岸擬石 22 連結用の金具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川や海岸に敷設して護岸を構築するた
    めの護岸擬石であって、該護岸擬石は、椰子繊維マット
    で形成した型枠にコンクリートを打設して、該コンクリ
    ートの表面に前記椰子繊維マットが一体的にして、形成
    されていることを特徴とする護岸擬石。
  2. 【請求項2】 型枠は、椰子の繊維にラテックス糊を浸
    透させて圧型し、椰子の糸で編み込んで所望の形状に形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の護岸擬
    石。
  3. 【請求項3】 河川や海岸に敷設して護岸を構築するた
    めの護岸擬石であって、該護岸擬石は、所要の厚さを有
    する椰子繊維マットを型枠として用い、該型枠内にコン
    クリートを打設して硬化させ、該コンクリートの表面に
    前記椰子繊維マットが一体的にして、形成されているこ
    とを特徴とする護岸擬石の製造方法。
JP10011157A 1998-01-23 1998-01-23 護岸擬石とその製造方法 Pending JPH11209945A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105484225A (zh) * 2015-12-25 2016-04-13 中国科学院、水利部成都山地灾害与环境研究所 冲沟沟头消能沟岸稳固方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105484225A (zh) * 2015-12-25 2016-04-13 中国科学院、水利部成都山地灾害与环境研究所 冲沟沟头消能沟岸稳固方法

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