JPH11209264A

JPH11209264A - 入浴剤組成物

Info

Publication number: JPH11209264A
Application number: JP672998A
Authority: JP
Inventors: Kunio Sadamori; 邦生貞森; Nobuko Kawahito; 展子川人
Original assignee: Earth Chemical Co Ltd
Current assignee: Earth Corp
Priority date: 1998-01-16
Filing date: 1998-01-16
Publication date: 1999-08-03

Abstract

(57)【要約】【解決手段】入浴剤成分中に加水分解コラーゲン及び
加水分解カゼインナトリウムを配合したものとしてい
る。【効果】配合成分中の加水分解コラーゲンと加水分解
カゼインナトリウムの相乗効果により、入浴後にしっと
り感を与える作用と、べたつき感をなくす作用がより助
長されたものとなるので、入浴後にしっとり感を充分に
与えるが、べたつき感がほとんどないものとなった。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、特に入浴後、肌
にしっとり感を与えるが、べたつき感がない入浴剤組成
物に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から加水分解タンパク質である加水
分解コラーゲンや加水分解カゼインナトリウムは、毛髪
処理剤、整髪料、シャンプー、洗浄剤組成物、皮膚外用
剤組成物等に使用されている例は多々あるが、入浴剤組
成物に使用された例としては、加水分解コラーゲンのみ
を配合した例がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の入浴剤組成物は、入浴後、肌にしっとり感を与える
という点に関してはほぼ満足できるものであるが、べた
つき感がないという点に関しては未だ不充分なものであ
った。

【０００４】そこで、この発明は、上記従来の入浴剤組
成物が有する課題を解決するものであり、入浴後にしっ
とり感を与えるが、べたつき感がない入浴剤組成物を提
供することを目的としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのため、この発明の入
浴剤組成物は、入浴剤成分中に加水分解コラーゲン及び
加水分解カゼインナトリウムを配合したものとしてい
る。

【０００６】この発明において、前記入浴剤成分として
は、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム、グアイアズ
レン、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン
酸、グリチルリチン酸グリセリン、イオウ、チオ硫酸ナ
トリウム、チオ硫酸カリウム、硫化カリウム、硫化ナト
リウム、硫化アンモニウム、二硫化炭素、硫化リン、塩
化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、
Ｌ−メントール、ＤＬ−メントール、ホウ砂、ホウ酸、
グリセリン、カンフル、セキス炭酸ナトリウム、エタノ
ール、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、メタケイ酸、カ
ゼイン、無水ケイ酸、サリチル酸メチル、安息香酸、サ
リチル酸、ステアリルアルコール、サリチル酸ナトリウ
ム、臭化カリウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、
ワセリン、プロピレングリコール、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、リン酸ナトリウム、水酸化ナトリ
ウム、乳清、脱脂粉乳、皮脂分泌促進剤、ビタミン類、
海藻、芳香薬剤、生薬、リチウム化合物、酵素、冷感剤
及び保湿剤等が挙げられる。なお、生薬としては、ソウ
ジュツ、ビヤクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コウボ
ウ、センキュウ、橙皮、トウキ、ショウキョウ末、ニン
ジン、ケイヒ、シャクヤク、ハッカ類、オウゴン、サン
シシ、ブクリョウ、ドクカツ、ショウブ、ガイヨウ、マ
ツブサ、ビヤクシ、シュウヤク、リュウノウサフン、オ
ウバクエキス、チンピ、ウイキョウ、カンピ末、カミツ
レ末、アルモンド核仁末、アロエ末、海藻末、加水分解
エラスチン末、加水分解ケラチン末、加水分解コラーゲ
ン末、セージ末、脱脂コメヌカ、チンピ末、トサカ抽出
末、ベンガラ、ラベンダー油、ローズマリー末等が挙げ
られる。

【０００７】さらに、必要に応じ、上記入浴剤成分に加
えて、着色料、香料、酵素、油成分、高分子化合物及び
ニコチン酸誘導体等も添加することができる。なお、ニ
コチン酸誘導体としては、ニコチン酸メチル、ニコチン
酸エチル、ニコチン酸ブトキシエチル、ニコチン酸ベン
ジル及びニコチン酸トコフェロールが挙げられる。特
に、ニコチン酸メチル、ニコチン酸ベンジルを用いた場
合は、血行促進作用及び保温効果が良い。そして、入浴
剤中に配合できるニコチン酸誘導体は、入浴剤中０．０
１〜５重量％、なかでも０．１〜２重量％が好ましい。
配合量が０．０１重量％未満では温浴効果が不充分、す
なわち出浴後２０分程度までしか保温されない。また、
５重量％を超えると刺激あるいは掻痒が強く、嗜好性の
面で問題が生じやすい。

【０００８】前記加水分解コラーゲンは、入浴剤の一回
使用量では、入浴剤成分中０．０５〜０．５重量％、な
かでも０．１〜０．２重量％が好ましい。配合量が、
０．０５重量％未満ではしっとり感を与える作用及びべ
たつき感をなくす作用は不充分であり、０．５重量％を
超えてもしっとり感を与える作用及びべたつき感をなく
す作用は良くならない。

【０００９】前記加水分解カゼインナトリウムは、入浴
剤の一回使用量では、入浴剤成分中０．０５〜０．５重
量％、なかでも０．１〜０．２重量％が好ましい。配合
量が、０．０５重量％未満ではしっとり感を与える作用
及びべたつき感をなくす作用は不充分であり、０．５重
量％を超えてもしっとり感を与える作用及びべたつき感
をなくす作用は良くならない。

【００１０】この発明の入浴剤組成物は、その配合成分
中の加水分解コラーゲンと加水分解カゼインナトリウム
の相乗効果により、入浴後にしっとり感を与える作用
と、べたつき感をなくす作用がより助長されたものとな
る。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、次
に示す実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこ
れら実施例に限定されるものではない。（実施例）表１に示す配合にしたがい、この発明の入浴
剤組成物を調製した。

【００１２】

【表１】

【００１３】次に、上記実施例に示すこの発明の入浴剤
組成物を用い官能検査を実施した結果について述べる。

【００１４】実施例に示すこの発明の入浴剤組成物を、
パネラー２６名を対象にホームユーステストを実施し
た。パネラーに入浴時のしっとり感、入浴時のしっとり
感の評価、入浴後のしっとり感、入浴後のしっとり感の
評価、入浴後のべたつき感、入浴後のべたつき感の評価
を依頼した結果、表２〜７に示すような回答を得た。表
２〜７中の数値は回答者の人数を表す。

【００１５】

【表２】

【００１６】

【表３】

【００１７】

【表４】

【００１８】

【表５】

【００１９】

【表６】

【００２０】

【表７】

【００２１】

【発明の効果】この発明の入浴剤組成物は、以上に述べ
たように構成されており、その配合成分中の加水分解コ
ラーゲンと加水分解カゼインナトリウムの相乗効果によ
り、入浴後にしっとり感を与える作用と、べたつき感を
なくす作用がより助長されたものとなるので、入浴後に
しっとり感を充分に与えるが、べたつき感がほとんどな
いものとなった。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】入浴剤成分中に加水分解コラーゲン及び
加水分解カゼインナトリウムを配合したことを特徴とす
る入浴剤組成物。