JPH11209203A - 衣料害虫の産卵抑制方法 - Google Patents

衣料害虫の産卵抑制方法

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JPH11209203A
JPH11209203A JP1111898A JP1111898A JPH11209203A JP H11209203 A JPH11209203 A JP H11209203A JP 1111898 A JP1111898 A JP 1111898A JP 1111898 A JP1111898 A JP 1111898A JP H11209203 A JPH11209203 A JP H11209203A
Authority
JP
Japan
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clothes
pest
diol
clothing
pests
Prior art date
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Pending
Application number
JP1111898A
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English (en)
Inventor
Takao Ishiwatari
多賀男 石渡
Masayo Sugano
雅代 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】衣料害虫の産卵行動を抑制することにより、衣
料害虫から衣類を保護する方法を提供する。 【解決手段】カラン−3,4−ジオールを用いる衣料害
虫(イガ、コイガ等)の産卵行動を抑制する方法、及び
カラン−3,4−ジオールを用いる衣料害虫から衣類を
保護する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣料害虫の産卵を
抑制する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、イガ、コイガ等の衣料害虫を
防除するのに、各種の殺虫剤や忌避剤が用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、殺虫剤
の使用では、衣料害虫を殺すことはできても衣料害虫が
死ぬ前に衣類を食害することがあることから、一般に、
衣類を保護する上では必ずしも充分ではない。
【0004】一方、忌避剤の使用は衣料害虫を衣類から
遠ざけるために食害防止に効果的ではあるが、一般に、
忌避剤というものは害虫が忌避剤に接触して始めて忌避
効果が発現するものであるが、箪笥や抽斗のような閉鎖
空間内に入り込んだ衣料害虫がそこから抜け出す前に衣
類に卵を産み付けてしまうような場合においては、次世
代の衣料害虫による食害の懸念がある。
【0005】そこで、本発明は、イガ、コイガ等の衣料
害虫を防除するのに、衣料害虫の産卵を抑制することに
より衣料害虫による被害防除を行うという全く新しい手
法を提供しようというものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、カラン
−3,4−ジオールを用いることにより、衣料害虫の産
卵を抑制することができ、その結果、衣料害虫による被
害防除を行うことができるというものである。
【0007】本発明において用いられるカラン−3,4
−ジオールは特開平5−4901号公報に記載の化合物
であり、該公報の記載にしたがって製造することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】カラン−3,4−ジオールには各
種の立体異性体が存在し、本発明においては活性な任意
の異性体又はその混合物が用いられるが、特に、1S,3S,
4S,6R-カラン−3,4−ジオール、1S,3R,4R,6R-カラン
−3,4−ジオール又はこれらのカラン−3,4−ジオ
ールの存在割合の高いカラン−3,4−ジオール混合物
の使用が、より高い産卵抑制効力を有することから好ま
しい。
【0009】本発明に係る衣料害虫の産卵抑制剤は有効
成分化合物であるカラン−3,4−ジオールそのもので
あってもよいが、通常は有効成分であるカラン−3,4
−ジオールが適当な担体に保持された形態、例えば紙等
のシート状基材に保持された製剤、樹脂への練り込み製
剤、乳剤、油剤、水和剤、水中懸濁剤や水中乳濁剤等の
フロアブル剤、粒剤、粉剤、エアゾール製剤など形態を
とる。これらの製剤中、有効成分化合物であるカラン−
3,4−ジオールは、通常1〜80重量%含有される。
【0010】尚、本発明に係る衣料害虫の産卵抑制方法
において、従来の衣料害虫防除方法を併用することもで
きる。特に、パラジクロロベンゼン、ナフタレン、樟
脳、エンペントリン、トランスフルスリン等の使用と併
用することで、衣類の食害防止効果を高めることができ
る。その場合、カラン−3,4−ジオールを有効成分と
する本発明に係る衣料害虫の産卵抑制剤に、予めパラジ
クロロベンゼン、ナフタレン、樟脳、エンペントリン、
トランスフルスリン等の衣料防虫剤を含有させたものを
用いるのが便利である。
【0011】本発明の産卵抑制剤は、洋ダンス、和ダン
ス、衣装箱等に塗布、噴霧、載置、貼付等により施用さ
れるが、有効成分化合物であるカラン−3,4−ジオー
ルの常温揮散性を利用して、カラン−3,4−ジオール
をセルロースや樹脂等の材質に保持させたシート状又は
タブレット状の製剤を載置、貼付等により施用するのが
好ましい。シート状の製剤を用いる場合には、シート基
材1cm2当たり通常 0.1〜 100mg、好ましくは 0.5〜50m
g程度のカラン−3,4−ジオールを保持させて用い
る。
【0012】本発明の産卵抑制剤は、イガ、コイカ等の
鱗翅目害虫、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシ
ムシ等の鞘翅目害虫などの衣類を加害する害虫の産卵を
抑制し、衣類を保護するのに用いられる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例にてより詳細に説明す
る。 実施例1 4.5cm × 4.5cm× 4.5cmの紙箱内に、1S,3S,4S,6R-カラ
ン−3,4−ジオール10mgを含浸させた濾紙(2cm×2
cm)を置き、該濾紙上に1cm×1cmのウールモスリン布
を載せた。紙箱内に羽化後1〜2日のコイガ(Tineola
bisselliella)雌成虫を放し、24時間後に、ウールモス
リン布上に産卵された卵数を数えた。また、薬剤無処理
の濾紙を用いて同様の試験を行い、次式 産卵抑制率(%)=[(薬剤無処理濾紙への産卵数−薬
剤処理濾紙への産卵数)/(薬剤無処理濾紙への産卵
数)]×100 により産卵抑制率(%)を求めた。尚、式中の産卵数は
コイガ1匹当たりの産卵数である。試験は2反復行っ
た。結果を表1に示す。
【0014】
【表1】 上表に見られるように、カラン−3,4−ジオールの使
用により、衣料害虫の産卵が抑制される。一方、衣料害
虫防除用に広く市販されているパラジクロロベンゼンを
用いて上記の実施例1と同じ試験を行ったところ、産卵
抑制率は殆ど0%であった。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、衣料害虫が衣類に産卵
するのを抑制することができることから、衣類を効果的
に保護することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラン−3,4−ジオールを用いる衣料害
    虫の産卵抑制方法。
  2. 【請求項2】カラン−3,4−ジオールを用いることを
    特徴とする衣料害虫から衣類を保護する方法。
  3. 【請求項3】カラン−3,4−ジオールを有効成分とし
    て含有することを特徴とする衣料害虫の産卵抑制剤。
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