JPH11209146A - 低融点ガラス組成物および封着用ガラスセラミックス組成物 - Google Patents

低融点ガラス組成物および封着用ガラスセラミックス組成物

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JPH11209146A
JPH11209146A JP1281898A JP1281898A JPH11209146A JP H11209146 A JPH11209146 A JP H11209146A JP 1281898 A JP1281898 A JP 1281898A JP 1281898 A JP1281898 A JP 1281898A JP H11209146 A JPH11209146 A JP H11209146A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉛を全く含まず、ブラウン管、プラズマディス
プレイパネルまたは蛍光表示管の封着が可能で強度に優
れた封着用ガラスセラミックス組成物を得る。 【解決手段】ガラスセラミックス組成物中の、ガラス粉
末の組成は、実質的にモル表示でSnO:2〜37.5
%、ZnO:32〜73%、P25 :25〜40%、
Li2 O+Na2 O+K2 O:0〜9%からなり、モル
比SnO/ZnOが1未満である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温度の熱処理に
より封着できるブラウン管のパネルとファンネルとを封
着するための組成物およびプラズマディスプレイパネル
(PDP)、蛍光表示管(VFD)を封着するための組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーブラウン管のパネルとファ
ンネルとは、特公昭36−17821に開示されるタイ
プのPbO−B23 −ZnO−SiO2 系結晶性低融
点ガラスを用い440℃以上450℃未満の温度に30
〜40分程度保持し封着していた。かくして封着された
パネルとファンネルはその内部を10-6Torr以上の
高真空を得るため300〜380℃に加熱されつつ排気
される。
【0003】また、従来、PDPまたはVFDにおける
ガラス基板は、低融点ガラスを用い440〜500℃で
封着していた。かくして、封着されたパネルはPDPの
場合は250〜380℃に加熱されつつ排気され、10
0〜500TorrになるようにNe、Ne−Xe、H
e−Xe等の放電ガスを封入し、またVFDの場合は真
空を得るため250〜380℃に加熱されつつ排気され
て封着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の封着用粉末ガラ
スとしては、鉛成分を含有するガラスが用いられていた
が、最近では鉛成分を含有しないガラスが求められてい
る。また、従来の封着用粉末ガラスは、ガラス基板との
熱膨張率がマッチングせず、パネルが割れたり、排気の
ときの加熱によりガラスにはんだが流動したり、発泡し
たり、シール部分が割れたりしていた。
【0005】本発明は、鉛成分を含有しないガラス粉末
を用いた、ブラウン管、PDPおよびVFD封着用ガラ
スセラミックス組成物、およびそれに用いうる低融点ガ
ラス組成物の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、実質的にモル
表示でSnOに換算したスズ酸化物:2〜37.5%、
ZnO:32〜73%、P25 :25〜40%、Li
2 O+Na2 O+K2O:0〜9%からなり、モル比S
nO/ZnOが1未満であることを特徴とする低融点ガ
ラス組成物を提供する。本ガラス組成物は、封着用のガ
ラスセラミックス組成物として用いるのに適する。
【0007】例えば、ブラウン管のファンネルとパネル
とを封着するためには、重量表示で上記低融点ガラスの
粉末60〜100%と低膨張セラミックスフィラーの粉
末0〜40%からなり、焼成後の50〜300℃の平均
熱膨張係数が80×10-7〜110×10-7/℃である
ことを特徴とするガラスセラミックス組成物とすること
が好ましい。かかる組成物は、400〜500℃の温度
に5分〜1時間保持することにより、カラーブラウン管
のパネルとファンネルとを封着でき、接着後の300〜
380℃の排気時の加熱により、流動したり、発泡した
り、機械的強度が損なわれたりすることがない。
【0008】また、PDPまたはVFDのための封着用
に用いる場合は、重量表示で低融点ガラスの粉末50〜
100%と低膨張セラミックスフィラーの粉末0〜50
%とからなり、焼成後の50〜250℃の熱膨張係数が
60×10-7〜90×10-7/℃であることを特徴とす
るガラスセラミックス組成物とすることが好ましい。か
かる封着用組成物は、400〜500℃で5分〜1時間
程度の加熱で、PDP用ガラス基板または蛍光表示管を
封着でき、接着後の280〜380℃の排気時加熱によ
り流動したり、発泡したり、機械的強度が損なわれたり
することがない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、ガラス組成物が
低融点であるとは、軟化点が600℃以下のものである
ことをいう。また、低膨張セラミックスフィラーとは、
50〜300℃における平均熱膨張係数が70×10-7
/℃以下であるセラミックスフィラーをいう。
【0010】本発明における低融点ガラスの組成範囲に
ついて説明する。本発明においては、比較的低温の40
0〜500℃、かつ短時間(5分〜1時間)で充分に流
動して、封着可能なように、低融点ガラスはモル%表示
で以下のような組成範囲を持ち、モル比SnO/ZnO
が1未満である。
【0011】 SnOに換算したスズ酸化物 2〜37.5%、 ZnO 32〜73%、 P25 25〜40%、 Li2 O+Na2 O+K2 O 0〜 9%。
【0012】SnOに換算したスズ酸化物は、流動性を
向上させる効果があり、含有量が2モル%未満の場合は
軟化点が高くなりすぎ、流動性が悪く、封着部の強度、
気密性が損なわれ、400〜500℃では封着できない
おそれがある。好ましくは3モル%以上、特に好ましく
は7モル%以上である。その含有量が37.5モル%超
では、ガラスが困難になる。好ましくは37モル%以下
である。
【0013】ZnOは耐水性を向上させ、封着物の熱膨
張係数を低下させる作用があり、含有量が32モル%未
満では熱膨張係数が大きくなり、封着対象物の熱膨張係
数とマッチングせず、割れやすくなるおそれがある。ま
た、熱膨張係数をマッチングさせるために、低膨張セラ
ミックスフィラーを大量に含有させる必要が生じるた
め、緻密な焼結体ができにくい。好ましくは33モル%
以上である。含有量が73モル%超では、失透が析出し
やすくなり、さらに軟化点が高くなりすぎ、400〜5
00℃では封着できなくなるおそれがある。好ましくは
71モル%以下である。
【0014】本発明のガラス組成物においては、モル比
SnO/ZnOが1未満とされる。この比が1以上にな
ると、ガラスの熔解性が低下し、ガラスの熔解時に表面
に被膜上の未融物が残りやすくなるおそれがある。好ま
しくは、この比は0.97以下である。
【0015】P25 の含有量が25モル%未満の場合
には、ガラス化が困難になるおそれがある。好ましく
は、27モル%以上である。40モル%超の場合には、
封着物の耐水性が低下するおそれがある。好ましくは3
8モル%以下である。
【0016】本発明の低融点ガラス組成物には、必須で
はないが、Li2 O、Na2 O、K2 Oの1種以上を含
有することにより、流動性を向上することができる。流
動性向上の効果を確実に得るためには、合量で、0.1
モル%以上含有することが好ましい。一方、この合量が
9モル%を超えると熱膨張係数が大きくなり、封着対象
物の熱膨張係数とマッチングせず、割れやすくなるおそ
れがある。また、熱膨張係数をマッチングさせるため
に、低膨張セラミックスフィラー粉末を大量に含有させ
る必要が生じるため、緻密な焼結体ができにくい。な
お、ガラス組成物の高電気抵抗性が特に要求される用途
では、Li2 O、Na2 O、K2 Oは含有させないこと
が好ましい場合がある。
【0017】本発明のガラス組成物を、ブラウン管の封
着用のガラスセラミックス組成物に用いる場合は、低融
点ガラス粉末の含有量は、低融点ガラス粉末と低膨張セ
ラミックスフィラー粉末との総量に対して60〜100
重量%の範囲が好ましい。低膨張セラミックスフィラー
粉末を含有させると、熱膨張係数を小さくする効果が有
り、パネルおよびファンネルと熱膨張係数を合わせやす
くなる。低融点ガラスの含有量が60重量%未満では、
ガラス分が少なく流動性が悪くなり、封着部の気密性が
損なわれる。上記理由により、より好ましくは65〜9
9重量%、特に好ましくは70〜99重量%である。
【0018】一方、低膨張セラミックスフィラー粉末は
必須ではないが、低融点ガラス粉末と低膨張セラミック
スフィラー粉末との総量に対して0〜40重量%で含有
されることが好ましい。低膨張セラミックスフィラー粉
末の含有量が合計量で40重量%超では、封着時の流動
性が悪くなる。より好ましくは1〜35重量%、特に好
ましくは1〜30重量%である。
【0019】かかる低膨張セラミックスフィラーとして
は、ジルコン、コージェライト、チタン酸アルミニウ
ム、アルミナ、ムライト、シリカ、β−ユークリプタイ
ト、β−スポジュメン、β−石英固溶体が取り扱いの点
で好ましく、これらは単独で使用、または2種以上で併
用される。
【0020】低膨張セラミックスフィラー粉末のうち、
アルミナとジルコンの合量が重量表示で封着用ガラスセ
ラミックス組成物量に対して9%以下であることが好ま
しい。アルミナは平均熱膨張係数が65×10-7〜75
×10-7/℃(50〜350℃)、ジルコンは熱膨張係
数が42×10-7〜48×10-7/℃(50〜350
℃)であり、熱膨張係数が比較的大きく、ガラスと混合
しても熱膨張係数を調整する効果が他の低膨張セラミッ
クフィラーより小さいためである。低膨張セラミックス
フィラーの含有量を上記の好ましい範囲にすると、ガラ
ス成分の量をさほど減らすことなく、所望の熱膨張係数
が得られるので、耐圧強度の向上に効果がある。
【0021】参考にその他の熱膨張係数(50〜350
℃、単位:×10-7/℃)は、次に示す通りである。 コージェライト 10〜 20、 チタン酸アルミニウム 10〜 20、 ムライト 50〜 60、 シリカ 5〜 6、 β−ユークリプタイト −60〜−80、 β−スポジュメン 8〜 15、 β−石英固溶体 −10〜+10。
【0022】ブラウン管封着用のガラスセラミックス組
成物では、焼成後の50〜300℃における封着用組成
物の平均熱膨張係数は80×10-7〜110×10-7
℃の範囲とされるのが好ましい。平均熱膨張係数がこの
範囲外では、パネルガラスまたはファンネルガラスまた
は封着部に強く引張応力が働き、バルブの耐圧強度が低
下する。
【0023】また、本発明のガラス組成物を、PDPま
たはVFDの封着用のガラスセラミックス組成物に用い
る場合は、低融点ガラス粉末の含有量は封着用ガラスセ
ラミックス組成物の全量に対して、50〜100重量%
の範囲が好ましい。低膨張セラミックスフィラー粉末を
含有させると、熱膨張係数を小さくする効果があり、P
DPまたはVFDの基板と熱膨張係数を合わせやすくな
る。50重量%未満では、ガラス分が少なく流動性が悪
くなり封着部の気密性が損なわれる。上記理由により、
より好ましくは55〜99重量%、特に好ましくは60
〜98重量%である。
【0024】一方、この場合の低膨張セラミックスフィ
ラーは、必須ではないが0〜50重量%含有されるのが
好ましい。より好ましくは1〜45重量%、特に好まし
くは2〜40重量%である。
【0025】低膨張セラミックスフィラーとしては、ブ
ラウン管用の封着組成物と同様に、ジルコン、コージェ
ライト、アルミナ、チタン酸アルミニウム、ムライト、
シリカ、β−ユークリプタイト、β−スポジュメンおよ
びβ−石英固溶体から選ばれた1種以上が好ましい。か
かるセラミックスフィラーのうち、封着強度を向上する
観点ではコージェライト、ジルコンが望ましい。
【0026】また、低膨張セラミックスフィラーのう
ち、アルミナとジルコンの合量が重量表示で封着用ガラ
スセラミックス組成物量に対して9%以下であることが
好ましい。アルミナとジルコンは、前述のとおり、熱膨
張係数が比較的大きく、ガラスと混合しても熱膨張係数
を調整する効果が、他の低膨張フィラーより小さいため
である。低膨張セラミックスフィラーの含有量を上記の
好ましい範囲にすると、ガラス成分の量をさほど減らす
ことなく、所望の熱膨張係数が得られるので、耐圧強度
の向上に効果がある。
【0027】PDP、VFD封着用のガラスセラミック
ス組成物は、焼成後の50〜250℃における封着用組
成物の熱膨張係数は60×10-7〜90×10-7/℃の
範囲にあるのが好ましい。熱膨張係数がこの範囲外で
は、基板ガラスまたは封着物に引張応力が強く働き、耐
圧強度が低下する。
【0028】この組成物に着色のために顔料を添加し使
用することもできる。
【0029】
【実施例】ガラス成分のうちP25 成分を除く固体原
料中に、85%正リン酸を滴下することによって得られ
た原料スラリーをよく混合した後に、120℃で乾燥す
ることによって粉末バッチを作成した。この原料を石英
ルツボ中に入れ、ふたをして900〜1200℃で溶融
した後、水破またはローラーを通すことによりフレーク
状のガラスにした。次いでこれをボールミルにて所定時
間粉砕し、表1の「ガラス組成」欄に示す組成の低融点
ガラス粉末を製造した。
【0030】これらの低融点ガラス粉末と低膨張セラミ
ックスフィラー粉末とを表1の「構成」欄に示す重量割
合で混合し、封着用組成物を調製した。ここで例1〜例
8は実施例、例9、例10は比較例であり、例11はガ
ラス組成物としては、本発明の範囲内のものであるが、
封着用組成物としては本発明の範囲外のものである。こ
の封着用組成物について、フローボタン径、接着残留
歪、平均熱膨張係数を測定した結果を表1に示す。
【0031】フローボタン径:封着時の組成物の流動性
を示すもので、封着組成物の試料粉末ブラウン管用は
5.5g、PDP用は3.5g、VFD用は3.5g
を、直径12.7mmの円柱状に加圧成形後、表1に記
載した焼成温度(単位:℃)に、30分間保持したと
き、封着組成物が流動した直径(単位:mm)である。
このフローボタン径はブラウン管用途においては26.
5mm以上、PDP、VFD用途においては20.0m
m以上が望ましい。
【0032】接着残留歪:封着組成物とビヒクル(酢酸
イソアミルにニトロセルロース1.2%を溶解した溶
液)とを重量比6.5:1の割合で混合してペーストと
した。このペーストをブラウン管封着用の場合はファン
ネルガラス片の上、PDP用、VFD用の場合は基板ガ
ラス片の上に塗布し、フローボタン径の場合と同条件で
焼成後、ガラス片と封着用組成物との間に発生した残留
歪(単位:nm/cm)をポーラリメーターを用いて測
定した。「+」は封着用組成物が圧縮歪を受ける場合、
「−」は封着用組成物が引張歪を受ける場合をそれぞれ
示す。この残留歪は−100〜+500nm/cmの範
囲が望ましい。
【0033】平均熱膨張係数:封着用組成物をフローボ
タン径の場合と同条件で焼成後、所定寸法に研磨して、
熱膨張測定装置により昇温速度10℃/分の条件で伸び
の量を測定し、50〜300℃(ブラウン管用途)また
は50〜250℃(PDP、VFD用途)までの平均熱
膨張係数(単位:×10-7/℃)を算出した。ブラウン
管ガラス用途では、熱膨張係数のマッチングを考慮する
と、この平均熱膨張係数は80×10-7〜110×10
-7/℃の範囲が望ましい。PDP、VFD用途では、P
DP用基板ガラス、VFD用基板ガラスとの熱膨張係数
のマッチングを考慮すると、この平均熱膨張係数は60
×10-7〜90×10-7/℃の範囲が望ましい。
【0034】また、この封着用組成物を25型のファン
ネルとパネルの間に介在させ、400〜500℃に30
分間保持してファンネルとパネルを封着してバルブを製
造した。また、この封着用組成物をあらかじめ電極や隔
壁リブを形成したPDPの基板の端部に介在させ、40
0〜500℃で30分保持して封着しPDPを製造し
た。また、電極等を形成したガラス基板の端部の間にグ
リッドを設置して介在させ400〜500℃で30分間
保持してガラス基板どうしを封着し、VFDパネルを製
造した。これらのバルブ、パネルについて、耐水圧強
度、耐熱強度を測定した結果を表1に併せて示した。そ
れぞれの測定法は次のとおりである。
【0035】耐水圧強度:バルブまたはパネルの内外に
水による圧力差を与えて破壊するときの圧力差を測定し
た(単位:kg/cm2 、5個の平均値)。バルブまた
はパネルとしての強度を保証するために、通常この耐水
圧強度は3kg/cm2 以上が望ましい。
【0036】耐熱強度:バルブまたはパネルの内外に水
と湯による温度差を与えて破壊するときの温度差を測定
した(単位:℃、5個の平均値)。ブラウン管、PD
P、VFDを製造する際の熱処理工程で発熱する熱応力
を考慮すると、通常この耐熱強度は45℃以上が望まし
い。
【0037】表から、本発明に係る封着用組成物は従来
品以上の特性を有することがわかる。例1、2は、熱膨
張係数の比較的大であるジルコンおよびアルミナの合量
が少ないため、耐水圧強度が例4より高めであり、例6
も熱膨張係数の比較的大であるジルコンおよびアルミナ
の合量が少ないため、耐水圧強度が例7より高めであ
る。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明による、鉛を全く含まない封着用
組成物を用いて封着したブラウン管、PDP、VFDは
耐水圧強度、耐熱強度に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真鍋 恒夫 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的にモル表示で、 SnOに換算したスズ酸化物 2〜37.5%、 ZnO 32〜73%、 P25 25〜40%、 Li2 O+Na2 O+K2 O 0〜 9% からなり、モル比SnO/ZnOが1未満であることを
    特徴とする低融点ガラス組成物。
  2. 【請求項2】重量表示で請求項1記載の低融点ガラス組
    成物の粉末60〜100%と低膨張セラミックスフィラ
    ーの粉末0〜40%とから実質的になり、焼成後の50
    〜300℃の平均熱膨張係数が80×10-7〜110×
    10-7/℃であることを特徴とするブラウン管のパネル
    とファンネルを封着するための封着用ガラスセラミック
    ス組成物。
  3. 【請求項3】重量表示で請求項1記載の低融点ガラス組
    成物の粉末50〜100%と低膨張セラミックスフィラ
    ーの粉末0〜50%とから実質的になり、焼成後の50
    〜250℃の平均熱膨張係数が60×10-7〜90×1
    -7/℃であることを特徴とするプラズマディスプレイ
    パネルまたは蛍光表示管の封着用ガラスセラミックス組
    成物。
  4. 【請求項4】低膨張セラミックスフィラーが、ジルコ
    ン、コージェライト、チタン酸アルミニウム、アルミ
    ナ、ムライト、シリカ、β−ユークリプタイト、β−ス
    ポジュメンおよびβ−石英固溶体からなる群より選ばれ
    た1種以上である請求項2または3記載の封着用ガラス
    セラミックス組成物。
  5. 【請求項5】低膨張セラミックスフィラーの粉末のう
    ち、アルミナとジルコンの合量が重量表示で封着用ガラ
    スセラミックス組成物量に対して9%以下である請求項
    2、3または4記載の封着用ガラスセラミックス組成
    物。
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