JPH11208584A - 船艇格納設備 - Google Patents

船艇格納設備

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JPH11208584A
JPH11208584A JP1469998A JP1469998A JPH11208584A JP H11208584 A JPH11208584 A JP H11208584A JP 1469998 A JP1469998 A JP 1469998A JP 1469998 A JP1469998 A JP 1469998A JP H11208584 A JPH11208584 A JP H11208584A
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JP
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boat
storage
carrying
shelves
storage shelves
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JP1469998A
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English (en)
Inventor
Masami Nakanishi
正己 中西
Tetsuro Yokota
哲朗 横田
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体を剛体化でき、入出庫用通路(入出庫用
空間)を狭くできる船格納設備を提供する。 【解決手段】 格納棚10は枠組構成により剛体化でき
る。入出庫用車両7による船1の入庫は、入出庫用車
両7を格納棚10の前面前方で走行させ、目的とする船
格納部30の近くに達したとき、段層に対応したレベ
ル調整を行うとともに、徐々に向きを変更させて傾斜し
ている船格納部30に正対させ、入出庫用車両7を前
進走行させて、船格納部30に対し船1を入庫させ
たのち、少し下降させて行う。船1の出庫は逆作用に
より行える。船1の入出庫作業を、船格納部30の
傾斜方向を入出庫方向Dとして行うことで、入出庫用車
両7の走行路など、入出庫用通路(入出庫用空間)5を
狭くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陸上げしたモータ
ボート、ヨット、水上バイクなど各種船艇を陸上におい
て格納するのに採用される船艇格納設備に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の設備としては、たとえば
特開平4−103488号公報に見られる構成が提供さ
れている。すなわち、この従来構成は、矩形状基枠の長
手方向に沿って一対の船底受部材が延設されるととも
に、この矩形状基枠から縦枠が立設されることでユニッ
ト本体が形成され、前記縦枠の各頂端部に連結用突状部
が設けられるとともに、矩形状基枠の各隅角部に前記連
結用突状部の装入受部が設けられることで、船台ユニッ
トが構成される。そして船台ユニットは、複数が隣接し
て配置され、さらに連結用突状部に装入受部が装入され
ることで、複数段に積層される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、船台ユニットが隣接配置されかつ積層さ
れることで、全体を立体棚状に形成し得るが、その隣接
方向や積層方向の連結強度は充分ではなく、他物衝突や
地震などによる振動に弱いものになる。また各船台ユニ
ットは、その奥行き方向が隣接方向に対して直交状の前
後とされて構成されていることから、船艇の入出庫を行
う際にフォークリフトは、船台ユニットは対して真正面
から対峙しなければならず、したがって船台ユニットの
前方には、フォークリフトが向き変更や旋回を行うため
の広い入出庫用通路(入出庫用空間)が必要になる。
【0004】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、全体を剛体化し得、入出庫用通路(入出庫用空間)
は狭くし得る船艇格納設備を提供することを目的とした
ものである。
【0005】また請求項3記載の発明は、入出庫用通路
を狭くし得るとともに、入出庫用通路に向いた面を直線
状にすっきりと形成し得る船艇格納設備を提供すること
を目的としたものである。
【0006】そして請求項5記載の発明は、全体の設置
スペースに対して格納効率を向上し得る船艇格納設備を
提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の船艇格納設備
は、前部支柱群と、この前部支柱群に対して左右方向に
位置ずれして配置された後部支柱群と、傾斜して配置さ
れて前後で隣接された支柱間の連結を行う前後連結部材
と、左右で隣接された支柱間の連結を行う左右連結部材
とにより格納棚が構成され、この格納棚には、左右方向
ならびに上下方向にそれぞれ複数の船艇格納部が区画形
成されていることを特徴としたものである。
【0008】したがって請求項1の発明によると、格納
棚は、枠組構成により全体を剛体化し得る。そして、た
とえばフォークリフト形式の入出庫用車両による船艇の
入庫作業は、この入出庫用車両を、格納棚の前面前方で
走行させ、目的とする船艇格納部の近くに達したとき、
フォーク部の昇降により船艇格納部の段層に対応したレ
ベル調整を行うとともに、徐々に向きを変更させて傾斜
している船艇格納部に正対させ、次いで入出庫用車両を
前進走行させて、船艇格納部に対し船艇を入庫させたの
ち、フォーク部を少し下降させることで行える。なお船
艇の出庫作業は逆作用により遂行し得る。このように船
艇の入出庫作業は、船艇格納部の傾斜方向を入出庫方向
として行えることで、入出庫用車両の走行路など、入出
庫用通路(入出庫用空間)は狭くし得る。
【0009】また本発明の請求項2記載の船艇格納設備
は、上記した請求項1記載の構成において、左右で隣接
された前後連結部材間の連結を行う中間連結部材が、船
艇格納部に対する入出庫方向に対して直交状の方向に設
けられていることを特徴としたものである。
【0010】したがって請求項2の発明によると、前後
連結部材に対する中間連結部材の直交状の連結は、構造
や操作を容易として行え、また中間連結部材により格納
棚の剛体化を促進し得る。
【0011】そして本発明の請求項3記載の船艇格納設
備は、上記した請求項1または2記載の構成において、
格納棚の船艇格納部群は、その前面ならびに後面が面一
状とされて配列されていることを特徴としたものであ
る。
【0012】したがって請求項3の発明によると、狭く
形成された入出庫用通路に向いた面を直線状にすっきり
と形成し得る。さらに本発明の請求項4記載の船艇格納
設備は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の構成
において、前面を相対向する方向とされた一対の格納棚
が、その船艇格納部を平面視でV字状として対峙させて
配設されていることを特徴としたものである。
【0013】したがって請求項4の発明によると、一対
の格納棚は線対称形状であることから製作を容易に行
え、また船艇格納部に対する入出庫作業の操作も容易と
なる。しかも本発明の請求項5記載の船艇格納設備は、
上記した請求項1〜4のいずれかに記載の構成におい
て、格納棚は、前後方向において複数が配設され、少な
くとも一箇所の前面間に入出庫用通路が形成されるよう
に、少なくとも一部の格納棚が前後方向で可動であるこ
とを特徴としたものである。
【0014】したがって請求項5の発明によると、格納
棚が多数台でありながら、少なくとも一箇所の入出庫用
通路を形成すればよいことから、全体の設置スペースに
対して格納効率を向上し得る。
【0015】また本発明の請求項6記載の船艇格納設備
は、上記した請求項1〜5のいずれかに記載の構成にお
いて、格納棚は前後方向で複数設けられ、前後方向で隣
接された格納棚は、船艇格納部群が左右方向で位置ずれ
して形成されていることを特徴としたものである。
【0016】したがって請求項6の発明によると、入出
庫用通路を形成しないように格納棚間を接近動させたと
き、船艇格納部から突出された船艇の船首尾部を、左右
方向において交互に位置されて互いに嵌合された状態に
し得る。
【0017】そして本発明の請求項7記載の船艇格納設
備は、上記した請求項1〜6のいずれかに記載の構成に
おいて、格納棚は、前後方向において複数が配設される
とともに、少なくとも一部の格納棚が前後方向で可動で
あり、可動の格納棚は、船艇格納部に格納された船艇の
船首尾部の少なくとも一方が、その前面または後面から
突出されるように前後長さが設定されるとともに、前面
または後面から突出された船艇の船首尾部が他物に接触
しないように停止制御されることを特徴としたものであ
る。
【0018】したがって請求項7の発明によると、船艇
の船首尾部の両方を、格納棚の前面または後面から突出
させて入庫させることで、格納棚は、前後長さを短くし
て形成し得る。また格納棚が多数台でありながら、少な
くとも一箇所の入出庫用通路を形成すればよいことか
ら、全体の設置スペースに対して格納効率を向上し得、
さらに、入出庫用通路を形成しない格納棚を、他物に接
触することなく充分に接近させて停止し得る。
【0019】さらに本発明の請求項8記載の船艇格納設
備は、上記した請求項1〜7のいずれかに記載の構成に
おいて、船艇格納部で船艇の支持を行う支持部材が、船
艇の船底形状に応じて調整可能であることを特徴とした
ものである。
【0020】したがって請求項8の発明によると、船艇
の船底形状に応じて支持部材の位置を任意に調整し得
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第一の実施の形
態を、図1〜図5に基づいて説明する。図1〜図4にお
いて、格納棚10の支柱群は、左右方向Aにおいて所定
ピッチ置きに立設された複数本の前部支柱11と、これ
ら前部支柱11群に対して所定距離Lを置いて後方に位
置されかつ前部支柱11群に対して左右方向Aに位置ず
れされた状態でこの左右方向Aにおいて所定ピッチ置き
に立設された複数本の後部支柱12と、前後の支柱1
1,12間に位置された二本(単数本または二本以上の
複数本でもよく、さらには省略してもよい。)の中間支
柱13などからなる。
【0022】前後で隣接された支柱間、すなわち11,
13間、13,13間、13,12間の連結を行う前後
連結部材14が設けられ、これら前後連結部材14は、
左右方向Aならびに前後方向Bに対して、それぞれ45
度傾斜されて配置される。さらに、左右で隣接された支
柱間、すなわち前部支柱11,11間または後部支柱1
2,12間の連結を行う左右連結部材(ビーム)15が
設けられ、これら左右連結部材15は左右方向Aに沿っ
て配置される。
【0023】なお、前後連結部材14や左右連結部材1
5として、支柱の相対向面間に連結させる短尺ものが示
されているが、支柱外面側に連結させる形式にしたとき
には、一本ものや長尺ものを採用し得る。
【0024】前後連結部材14群や左右連結部材15群
は、支柱11,12,13に対する連結箇所の高さ位置
が同一またはほぼ同一とされ、そして連結箇所は、上下
方向Cの三箇所(複数箇所)に設けられる。これにより
格納棚10には、左右方向Aならびに上下方向Cにそれ
ぞれ複数の船艇格納部30が区画形成されることにな
る。
【0025】その際に各船艇格納部30は、前部支柱1
1群に対して後部支柱12群が左右方向Aに位置ずれさ
れていることなどにより、平面視において菱形状に形成
される。そして船艇格納部30群は、格納棚10の前面
10aならびに後面10bが、左右方向Aや上下方向C
において面一状(直線状)とされて配列されている。
【0026】各船艇格納部30において、左右で隣接さ
れた前後連結部材14間の連結を行う中間連結部材16
が、船艇格納部30に対する入出庫方向Dに対して直交
状の方向、すなわち、前後連結部材14に対して直角状
で設けられている。この中間連結部材16は、入出庫方
向Dにおける二箇所に設けられているが、これは一箇所
または二箇所以上の複数箇所であつてもよい。
【0027】格納棚10における中間連結部材16など
が配設されたレベルにおいて、前後で対とならない前部
支柱11と後部支柱12との間に水平ブレース17が設
けられる。その際に各支柱11,12には、二本の水平
ブレース17が連結され、そのうち半数の水平ブレース
17は、前後連結部材14に対して45度の状態で配置
されている。なお、支柱11,12,13間において、
側面の部分の適所には垂直ブレース19が設けられる。
【0028】前記支柱11,12,13に対する前後連
結部材14や左右連結部材15の連結は、溶接、リベッ
ト結合、ボルトアップ、係合構造などにより行われる。
そして連結構造の一例が図5に示される。
【0029】すなわち、支柱11,13には、コネクタ
ーアングル20が固定具21などを介して取り付けら
れ、このコネクターアングル20には、左右連結部材1
5の端部が溶接により連結されている。そして左右連結
部材15の端部近くにはブレースブラケット23が設け
られ、このブレースブラケット23に前記水平ブレース
17の端部に設けられた連結部18が合致された状態
で、両者が固定具(ボルト、ナット)26により連結さ
れる。
【0030】前記支柱11,12,13に対する前後連
結部材14の連結は、この前後連結部材14の端部が支
柱11,12,13側に嵌合された状態で、両者間に固
定具(ボルト、ナット)27を作用させることにより行
われる。
【0031】図1〜図4において、各船艇格納部30に
は、この船艇格納部30でモータボート(船艇の一例)
1の支持を行う支持部材32が、モータボート1の船底
2の形状に応じて調整可能に設けられている。すなわ
ち、左右連結部材15から中間連結部材16に亘っての
上面間には、入出庫方向Dに沿ったガイド材(レール
材)33が固定され、このガイド材33は左右方向Aに
おいて一対に設けられる。そして両ガイド材33に支持
案内されて入出庫方向Dに各別に移動自在な一対の架台
34が設けられ、その移動位置は適宜の手段により固定
自在とされている。
【0032】両架台34上のそれぞれには、この架台3
4側に設けられたガイド部35に支持案内されて左右方
向Aに移動自在な可動台36が設けられ、この可動台3
6は左右一対であって、各別に行われる移動位置は適宜
の手段により固定自在とされている。各可動台36上に
は、上下方向Cに伸縮自在(昇降自在)な支え材37が
立設され、各別に行われる伸縮動位置は適宜の手段によ
り固定自在とされている。そして各支え材37の上端
に、前記支持部材32がそれぞれ設けられている。
【0033】これにより支持部材32は、モータボート
1の船底2の形状、すなわち、船底長さ、船底幅、船底
カーブなどに応じて、前後、左右、上下に調整可能に構
成される。
【0034】上記構成の格納棚10は、その前面10a
が相対向する方向とされて一対が配設され、その配設
は、前面10a間に所定幅の入出庫用通路5が形成され
て行われる。さらに両格納棚10は、その船艇格納部3
0が平面視でV字状になるように対峙させて配設されて
いる。
【0035】前記格納棚10は、その左右方向Aの両端
が傾斜カット状に形成される。この傾斜カット部はその
ままでもよいが、カット部のコーナ相当部に補助支柱2
8を立設し、この補助支柱28と前部支柱11または後
部支柱12との間を、前後連結部材14または左右連結
部材15により連結することで、格納棚10は、平面視
において長方形状に形成し得る。また前記格納棚10の
前後方向Bの長さ、すなわち所定距離Lは、船艇格納部
30に格納されたモータボート1の船首尾部の両方(少
なくとも一方)が、その前面10aまたは後面10bか
ら突出されるように設定されている。
【0036】以下に、上記した第一の実施の形態におけ
る入出庫作業を説明する。通常、船艇格納設備において
は、船艇格納部30の単位で契約借り(契約貸し)する
ことから、各船艇格納部30にはどのような機種のモー
タボート1を格納させるかが予め決定されている。した
がって、契約後などにおいて、モータボート1の船底2
の形状、すなわち、船底長さ、船底幅、船底カーブなど
に応じて、支持部材32が、前後、左右、上下に調整さ
れる。
【0037】すなわち、両ガイド材33に支持案内され
て両架台34が入出庫方向Dに移動されることで、支持
部材32が前後に調整される。また、ガイド部35に支
持案内されて各可動台36が左右方向Aに移動されるこ
とで、支持部材32が左右に調整される。そして、各支
え材37が伸縮されることで、支持部材32が上下に調
整される。なお、モータボート1の一時的な入庫に際し
ては、その都度、支持部材32の調整が行われる。
【0038】モータボート1の入庫作業を行うに祭し、
海上のモータボート1は、たとえば岸壁部に設けられた
陸上げ設備により陸上げされ、そして、たとえばフォー
クリフト形式の入出庫用車両7におけるフォーク部8に
移される。このときモータボート1は、船首尾方向が車
両走行方向とされ、かつ船首が前方とされてフォーク部
8に支持される。なおフォーク部8は、船底2を傷付け
ることなくモータボート1を安定して支持し得るように
構成されている。
【0039】フォーク部8でモータボート1を支持して
いる入出庫用車両7は、船艇格納設備まで走行され、そ
して入出庫用通路5内を走行される。目的とする船艇格
納部30の近くに達したとき、フォーク部8の昇降によ
り船艇格納部30の段層に対応したレベル調整が行われ
るとともに、徐々に向きが変更され、以て45度に向き
変更されることで、船艇格納部30に正対される。この
状態で入出庫用車両7を前進走行させることで、船艇格
納部30に対してモータボート1を、入出庫方向Dに沿
って入庫し得る。
【0040】この入庫は、支持部材32に対して船底2
が少し上位として行われ、そして所望量の入庫、すなわ
ち、モータボート1の船首尾部の両方が、格納棚10の
前面10aまたは後面10bから突出されるように入庫
された状態で、入出庫用車両7の走行が停止される。そ
の後にフォーク部8を少し下降させることで、船底2を
支持部材32上に載置し得る。そして入出庫用車両7を
後進走行させ、フォーク部8を船艇格納部30から退出
させることで、所期の入庫作業を終える。
【0041】なおモータボート1の出庫作業は、上述し
た入庫作業の逆作用により遂行し得る。次に、本発明の
第二の実施の形態を、図6、図7に基づいて説明する。
【0042】モータボート1の入出庫を行うためにパレ
ット40が使用される形式であって、このパレット40
には、第一の実施の形態と同様にして、左右、上下に調
整自在な支持部材41が設けられる。そして船艇格納部
30は、パレット40を支持し得る構成とされている。
【0043】この第二の実施の形態によると、モータボ
ート1は、陸上げ設備によりパレット40に対して受け
渡しされ、そしてパレット40は、入出庫車両7の第一
の実施の形態と同様な走行、作動により、目的とする船
艇格納部30に対して入出庫される。
【0044】次に、本発明の第三の実施の形態を、図8
に基づいて説明する。各船艇格納部30は、平面視にお
いて菱形状に形成され、そして前部支柱11や後部支柱
12の一部が中間支柱13と兼用された状態に構成され
ていることなどにより、その前面10aならびに後面1
0bが、左右方向Aにおいて凹凸状(鋸刃状)とされて
配列されている。
【0045】この第三の実施の形態によると、支柱の数
を減らしながらも、全体の強度を確保し得る。次に、本
発明の第四の実施の形態を、図9、図10に基づいて説
明する。
【0046】固定された格納棚10間に、2台(1台ま
たは2台以上の複数台)の可動格納棚45が配設され、
これら可動格納棚45は、床側埋設状に敷設されたレー
ル46に支持案内されて、両格納棚10間で各別に、前
後方向Aに移動自在に構成されている。そして移動によ
って、一箇所(少なくとも一箇所)の前面10a,45
a間に入出庫用通路5が形成されるように構成されてい
る。
【0047】また可動格納棚45は、船艇格納部30に
格納されたモータボート1の船首尾部が、その前面45
aならびに後面45bから突出されるように前後長さが
設定されるとともに、前面45aならびに後面45bか
ら突出されたモータボート1の船首尾部が、固定された
格納棚10側のモータボート1などの他物に接触(衝
突)しないように、停止制御(移動制御)されている。
【0048】この第四の実施の形態によると、格納棚1
0,45が多数台でありながら、少なくとも一箇所の入
出庫用通路5を形成すればよいことから、全体の設置ス
ペースに対して格納効率を向上し得る。さらに、入出庫
用通路5を形成しない格納棚10,45を、他物に接触
することなく充分に接近させて停止し得ることで、より
一層、格納効率を向上し得る。
【0049】次に、本発明の第五の実施の形態を、図1
1に基づいて説明する。前後方向で隣接された格納棚1
0,45は、一方の格納棚10の前部支柱11間に他方
の格納棚45の前部支柱11が位置されるように、船艇
格納部30群が左右方向Aで位置ずれして形成されてい
る。
【0050】この第五の実施の形態によると、入出庫用
通路5を形成しないように格納棚10,45間を接近動
させたとき、船艇格納部30から突出されたモータボー
ト1の船首尾部を、左右方向Aにおいて交互に位置され
て互いに嵌合された状態にし得る。これにより、入出庫
用通路5を形成しない格納棚10,45は、より充分に
接近させて停止し得、以て格納効率を向上し得る。
【0051】次に、本発明の第六の実施の形態を、図1
2に基づいて説明する。一方の格納棚10に対向され
て、他方には大型用格納棚50が配設されている。この
大型用格納棚50の前後方向Bの長さ、すなわち所定距
離L+αは、格納棚10の所定距離Lに対して長く設定
され、さらに左右方向Aの幅も広く設定されている。
【0052】この第六の実施の形態によると、一方の格
納棚10により小型や中型のモータボート1の格納を行
え、そして大型用格納棚50により大型のモータボート
1の格納を行える。したがって、格納棚10,50は、
それぞれ効果的に構成し得る。
【0053】次に、本発明の第七の実施の形態を、図1
3に基づいて説明する。前記支柱11,12に対する左
右連結部材15の連結が、ボルトアップにより行われ
る。すなわち、コネクターアングル20には、上下方向
の連結用筒体22やブレースブラケット23が設けられ
ている。そして左右連結部材15の端部に設けられたブ
ラケット24が前記連結用筒体22に合致された状態
で、両者が固定具(ボルト、ナット)25により連結さ
れる。
【0054】上記した各実施の形態では、船艇格納部3
0に格納されたモータボート1の船首尾部が、前面なら
びに後面から突出されるように前後長さが設定されてい
るが、これは、船首部と船尾部との一方のみが突出され
る形式や、完全に納まって全く突出しない形式などであ
ってもよい。
【0055】上記した各実施の形態では、モータボート
1の船底2の形状に応じて、前後、左右、上下に調整可
能な支持部材32,41とされているが、これは、前
後、左右、上下のうち少なくとも一方向に調整可能な支
持部材32,41であってもよく、さらには、全く調整
しない支持部材32であってもよい。また支持部材32
としては、前後ならびに上方が開放されたフォーク差し
込み口が設けられた形式であってもよい。
【0056】上記した各実施の形態では、上方が開放さ
れた格納棚が示されているが、これは支柱11,12,
13をさらに上方へと伸ばし、その上端間に屋根体が設
けられた屋根付き格納棚であってもよい。
【0057】上記した各実施の形態では、たとえば前部
支柱11間に一つの船艇格納部30が設けられている
が、これは前部支柱11間に複数の船艇格納部30が設
けられる形式であってもよい。
【0058】上記した各実施の形態では、対となる格納
棚10が、その船艇格納部30が平面視でV字状になる
ように対峙させて配設されているが、これは全ての船艇
格納部30が同じ方向に傾斜された格納棚10を配設し
た形式であってもよい。
【0059】上記した第三の実施の形態(図8)に示さ
れるところの、前面10aならびに後面10bが、左右
方向Aにおいて凹凸状(鋸刃状)とされて配列されてい
る格納棚10が、第四の実施の形態(図9、図10)の
ように配置されて、その少なくとも一部を可動格納棚と
した形式であってもよい。
【0060】上記した第四の実施の形態(図9、図1
0)において、複数の可動格納棚45が相互に連結され
た形式であってもよい。
【0061】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、格
納棚は、枠組構成により全体を剛体化できる。そして、
たとえば入出庫用車両による船艇の入出庫作業は、船艇
格納部の傾斜方向を入出庫方向として行うことができ
て、入出庫用車両の走行路など、入出庫用通路(入出庫
用空間)を狭く形成できる。
【0062】また上記した本発明の請求項2によると、
前後連結部材に対する中間連結部材の直交状の連結は、
構造や操作を容易として行うことができ、また中間連結
部材により格納棚の剛体化を促進できる。
【0063】そして上記した本発明の請求項3による
と、狭く形成された入出庫用通路に向いた面を直線状に
すっきりと形成でき、この入出庫用通路内での入出庫用
車両の走行を容易に行うことができる。
【0064】さらに上記した本発明の請求項4による
と、一対の格納棚は線対称形状であることから製作を容
易に行うことができ、また船艇格納部に対する入出庫作
業の操作も容易にできる。
【0065】しかも上記した本発明の請求項5による
と、格納棚が多数台でありながら、少なくとも一箇所の
入出庫用通路を形成すればよいことから、全体の設置ス
ペースに対して格納効率を向上できる。
【0066】また上記した本発明の請求項6によると、
入出庫用通路を形成しないように格納棚間を接近動させ
たとき、船艇格納部から突出した船艇の船首尾部を、左
右方向において交互に位置させて互いに嵌合させた状態
にでき、これにより、入出庫用通路を形成しない格納棚
は、より充分に接近させて停止でき、以て格納効率を向
上できる。
【0067】そして上記した本発明の請求項7による
と、船艇の船首尾部の両方を、格納棚の前面または後面
から突出させて入庫させることで、格納棚は、前後長さ
を短くして形成でき、以て使用材料を少なく安価に提供
できる。また、入出庫用通路を形成しない格納棚を、他
物に接触することなく充分に接近させて停止できること
で、より一層、格納効率を向上できる。
【0068】さらに上記した本発明の請求項8による
と、船艇の船底形状に応じて支持部材の位置を任意に調
整でき、以て種々な船艇を、常に安定して支持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示し、船艇格納設
備の一部切り欠き平面図である。
【図2】同船艇格納設備の要部の前面図である。
【図3】同船艇格納設備の縦断側面図である。
【図4】同船艇格納設備の要部の平面図である。
【図5】同船艇格納設備の連結部の斜視図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態を示し、船艇格納設
備の要部の前面図である。
【図7】同船艇格納設備の縦断側面図である。
【図8】本発明の第三の実施の形態を示し、船艇格納設
備の一部切り欠き平面図である。
【図9】本発明の第四の実施の形態を示し、船艇格納設
備の一部切り欠き平面図である。
【図10】同船艇格納設備の縦断側面図である。
【図11】本発明の第五の実施の形態を示し、船艇格納
設備の一部切り欠き平面図である。
【図12】本発明の第六の実施の形態を示し、船艇格納
設備の一部切り欠き平面図である。
【図13】本発明の第七の実施の形態を示し、船艇格納
設備の連結部の斜視図である。
【符号の説明】
1 モータボート(船艇) 2 船底 5 入出庫用通路 7 入出庫用車両 8 フォーク部 10 格納棚 10a 前面 10b 後面 11 前部支柱 12 後部支柱 13 中間支柱 14 前後連結部材(トラス) 15 左右連結部材(ビーム) 16 中間連結部材 17 水平ブレース 19 垂直ブレース 20 コネクターアングル 28 補助支柱 30 船艇格納部 32 支持部材 40 パレット 41 支持部材 45 可動格納棚 45a 前面 45b 後面 50 大型用格納棚 A 左右方向 B 前後方向 C 上下方向 D 入出庫方向 L 所定距離 L+α 所定距離

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部支柱群と、この前部支柱群に対して
    左右方向に位置ずれして配置された後部支柱群と、傾斜
    して配置されて前後で隣接された支柱間の連結を行う前
    後連結部材と、左右で隣接された支柱間の連結を行う左
    右連結部材とにより格納棚が構成され、この格納棚に
    は、左右方向ならびに上下方向にそれぞれ複数の船艇格
    納部が区画形成されていることを特徴とする船艇格納設
    備。
  2. 【請求項2】 左右で隣接された前後連結部材間の連結
    を行う中間連結部材が、船艇格納部に対する入出庫方向
    に対して直交状の方向に設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の船艇格納設備。
  3. 【請求項3】 格納棚の船艇格納部群は、その前面なら
    びに後面が面一状とされて配列されていることを特徴と
    する請求項1または2記載の船艇格納設備。
  4. 【請求項4】 前面を相対向する方向とされた一対の格
    納棚が、その船艇格納部を平面視でV字状として対峙さ
    せて配設されていることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の船艇格納設備。
  5. 【請求項5】 格納棚は、前後方向において複数が配設
    され、少なくとも一箇所の前面間に入出庫用通路が形成
    されるように、少なくとも一部の格納棚が前後方向で可
    動であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の船艇格納設備。
  6. 【請求項6】 格納棚は前後方向で複数設けられ、前後
    方向で隣接された格納棚は、船艇格納部群が左右方向で
    位置ずれして形成されていることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の船艇格納設備。
  7. 【請求項7】 格納棚は、前後方向において複数が配設
    されるとともに、少なくとも一部の格納棚が前後方向で
    可動であり、可動の格納棚は、船艇格納部に格納された
    船艇の船首尾部の少なくとも一方が、その前面または後
    面から突出されるように前後長さが設定されるととも
    に、前面または後面から突出された船艇の船首尾部が他
    物に接触しないように停止制御されることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の船艇格納設備。
  8. 【請求項8】 船艇格納部で船艇の支持を行う支持部材
    が、船艇の船底形状に応じて調整可能であることを特徴
    とする請求項1〜7のいずれかに記載の船艇格納設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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