JPH11208273A - 自動車用アウター・インナーモールデイング及びその成形法 - Google Patents

自動車用アウター・インナーモールデイング及びその成形法

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JPH11208273A
JPH11208273A JP10054113A JP5411398A JPH11208273A JP H11208273 A JPH11208273 A JP H11208273A JP 10054113 A JP10054113 A JP 10054113A JP 5411398 A JP5411398 A JP 5411398A JP H11208273 A JPH11208273 A JP H11208273A
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JP
Japan
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molding
olefin
resin
talc
synthetic resin
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JP10054113A
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English (en)
Inventor
Naohisa Miyagawa
直久 宮川
Katsuhisa Kato
勝久 加藤
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Tokiwa Chemical Industries Co Ltd
System Technical Co Ltd
Original Assignee
Tokiwa Chemical Industries Co Ltd
System Technical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 自動車のドアー部分の昇降窓硝子に圧接する
ドアーパネルに装着されるインナーモールディング、ア
ウターモールディングであつて、そのモールディングの
外部に露出する表面を強固で耐薬品性に優れた薄被膜層
を一体的に成形したインナー・アウターモールディング
及びその成形法に関する。 【解決手段】 モールディング本体1は、硬質オレフイ
ン系樹脂又はその内部に雲母、タルク(滑石)、硝子繊
維等の粉体を混合した構成材料を以て、アウター・イン
ナーモールディングを成形する。該モールディング本体
の傾斜支持片3の外部に、露出する表面部分のみにエチ
レン・(メタ)アクリル酸共重合体又はその金属塩等の
組成物より薄被膜層を重合被着するアウター・インナー
モールディング及びその成形法を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等におけるドア
ー部分の昇降窓硝子のドアーパネルの内側及び外側に装
着されるウエザストリツプのインナーモールディング及
びアウターモールディングの外部に、露出する表面側を
耐傷性、耐薬品性及び強靱性に優れた薄被膜層で一体的
に成形するアウター・インナーモールディング及びその
成形法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の自動車等のアウター・イン
ナーモールディングは、図4に示す如く、モールディン
グ本体をオレフイン系熱可塑性エラストマーを使用し、
表面側の薄被膜層をオレフイン樹脂の中の硬質ポリプロ
ピレン樹脂を使用する事が知られている。(例えば、特
開平6−190895号公報及び特開平6−19089
0号公報参照)
【0003】従来の技術におけるモールディングにおい
ては、オレフイン系熱可塑性エラストマーを使用されて
いるが、オレフイン系熱可塑性エラストマーは、常温で
はゴムと同様な軟弱の性質なために軟質性の合成樹脂と
同等となり、この本発明のようなアウター・インナーモ
ールディングのように強靱で剛性を必要とするものには
不適格である。更に、オレフイン系熱可塑性エラストマ
ーでは、軟質性のためにモールディングの垂直支持片の
内部に金属片等の芯体を埋設しなければならず、手間と
製品の重量が増し、且つ線膨張係数の増減が生ずる欠点
がある。また、従来のモールディング本体には、内部に
金属片を接着するのに接着剤を使用するため発生する溶
剤が工場内に拡がり、環境に影響を与える欠点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
各欠点を解決するものであり、その種たる目的とする所
は、軟質性の合成樹脂に代えて硬質オレフイン系合成樹
脂又は内部に雲母、タルク(滑石)、硝子繊維等の粉体
を混合した合成樹脂を以て剛性の優れたモールディング
本体を形成し、且つモールディングの表面に露出する部
分に強靱で耐傷性、耐薬品性に優れたエチレン・(メ
タ)アクリル酸共重合体又はその金属塩等の組成物より
なる薄被膜層を被着成形するアウター・インナーモール
ディング及びその成形法を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、自動車等のドアーにおけるドアーパネルの内方及び
外方に装着されるアウター・インナーモールディングに
おいて、モールディング本体(1)は、硬質オレフイン
系合成樹脂を以て垂直支持片(2)と傾斜支持片(3)
及び水切り圧接片(6)とを一体に形成する。該傾斜支
持片(3)には、外部に露出する表面にエチレン・(メ
タ)アクリル酸共重合体又はその金属塩等の組成物で薄
被膜層(5)を被着重合したことである。また、モール
ディング本体の硬質オレフイン系合成樹脂の内部に雲
母、タルク(滑石)、硝子繊維等の粉体を混合して形成
するものである。そして、前記モールディング本体の成
形法としては、図5に示す如く、第1押し出し成型機
(20)には、硬質オレフイン系樹脂又は内部に雲母、
タルク(滑石)、硝子繊維等の粉体を混合したオレフイ
ン系合成樹脂を注入する。第2押し出し成型機(21)
には、モールディング本体(1)の外側の表面に形成す
る薄被膜層(5)の構成材料としてエチレン・(メタ)
アクリル酸共重合体又はその金属塩等の組成物を注入す
る。第1押し出し成型機と第2押し出し成型機とを同時
に作動させて、1台の金型ダイス内の通過によつて薄被
膜層(5)を一体的に重合成形する成形法である。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明す
ると、図1に示す如く、自動車等の車輌(12)のドア
ー(11)における昇降窓硝子(7)を案内維持するド
アーパネル(10)(10)の上端に装着される図2、
図3に示す如くアウター又はインナーモールディング本
体(1)は、硬質オレフイン系合成樹脂を以て垂直支持
片(2)と外方に位置する傾斜支持片(3)及び水切り
圧接片(6)(6)を一体的に形成してある。また、該
モールディング本体(1)を該硬質オレフイン系合成樹
脂の内部に雲母、タルク(滑石)、硝子繊維等よりなる
粉体を混合した硬質オレフイン系混合合成樹脂を以て一
体的に形成することである。次に、該傾斜支持片(3)
には、外部に露出する部分の表面にエチレン・(メタ)
アクリル酸共重合体又はその金属塩等の組成物よりなる
薄被膜層(5)(5)を一体的に重合被着してある。ま
た、該モールディング本体(1)に設けたリツプ状の該
水切り圧接片(6)には、昇降窓硝子(7)に圧接する
面にナイロン等の植毛、ウレタンコート、又は溶融粘度
の異なるオレフイン系混合合成樹脂による粗面部等の摩
擦抵抗が小さい圧接薄膜(8)を被着することもでき
る。
【0007】次に、図4に示すものは、従来例のモール
ディング本体(13)を示し、内部に芯体等を充填する
垂直支持片(14)、傾斜支持片(15)及び水切圧接
片(17)を以て一体的に形成され、その構成材料とし
てオレフイン系合成樹脂の熱可塑性エラストマーで形成
されている。また、該傾斜支持片(15)には、外部に
露出する部分の表面にオレフイン系合成樹脂を以て薄被
膜層(16)を被着重合している。
【0008】更に、図5に示すアウター・インナーモー
ルディングの成形法を説明すると、モールディング本体
(1)を成形する第1押し出し成型機(20)には、硬
質オレフイン系樹脂又は硬質オレフイン系樹脂に雲母、
タルク(滑石)、硝子繊維等よりなる粉体を混合した混
合樹脂を注入する。次に、第2押し出し成型機(21)
には、表面のみに形成する薄被膜層を形成する構成材料
としてエチレン・(メタ)アクリル酸共重合体又はその
金属塩等の組成物を注入する。そして、前記第1押し出
し成型機(20)及び第2押し出し成型機(21)を同
時に作動し、溶融された合成樹脂が流通管(22)(2
2)を通り1台の金型ダイス(23)の内部で一体とな
つて該薄被膜層(5)を重合被着させるものである。成
形されたモールディング本体(1)は、その後前進して
冷却水槽(24)内を通り、引き出し機(25)を経て
定尺機(26)により定尺寸法に切断してモールディン
グを製造するものである。
【0009】次に、硬質オレフイン系合成樹脂として
は、JIS・A硬度が90以上のポリアロピレン樹脂又
は雲母、タルク(滑石)、硝子繊維の粉末を混ぜた混合
樹脂によつて構成する。また、昇降窓硝子(7)に接触
するリツプ状の水切り圧接片(6)は、ゴムと同等の性
質を持つJIS・A硬度50〜85のオレフイン系熱可
塑性エラストマー樹脂によつて構成する。更に、第1押
し出し成型機(20)には、オレフイン系合成樹脂のポ
リプロピレン樹脂を注入して約185℃に加熱し、第2
押し出し成型機(21)には、薄被膜層(5)を被着成
形するエチレン・(メタ)アクリル酸共重合体又はその
金属塩等の組成物を注入して約160℃に加熱し、両者
の押し出し成型機を同時に作動して一個の金型ダイス
(23)内を通過させて成形する。なお、リツプ状の水
切り圧接片(6)の部分を成形する場合には、他の押し
出し成型機を装設し、例えばオレフイン系熱可塑性エラ
ストマーを使用して約185℃に加熱した状態で金型ダ
イス(23)に注出して成形するものである。
【0010】次に、本発明における硬質オレフイン系樹
脂のポリプロピレン樹脂に雲母、タルク(滑石)、硝子
繊維等の粉末を混合したものを使用した実験例として下
記のような線膨張係数の結果が得られた。
【0011】
【表】
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、インナーモールディング及びアウターモー
ルディングの外部に露出する表面が従来のものより剛性
が増大し、且つ耐傷性及び耐薬品性に著しく優れた効果
がある、また、モールディング本体に設けた傾斜支持片
の硬質オレフイン系合成樹脂と、その表面に被着する薄
被膜層の構成材料をエチレン・(メタ)アクリル酸共重
合体又はその金属塩等の組成物を使用したので、従来の
オレフイン系熱可塑性エラストマーのように常温で軟化
することなく全体を強靱化し、且つ薄被膜層が傾斜支持
片と一体的に結合して長期間に亘つて強固に完成して使
用できる効果がある。更に、モールディング本体を硬質
オレフイン系合成樹脂の内部に雲母、タルク(滑石)、
硝子繊維等の粉体を混合した硬質オレフイン系混合樹脂
を使用したことにより全体を強靱化できると共に、熱等
による収縮膨張を防止し、従つて従来のモールディング
と比較して著しく線膨張係数が減少すると云う効果があ
る。そして、モールディング本体の成形法として、モー
ルディング本体の傾斜支持片の表面に薄被膜層を1台の
金型ダイス内で一体的に重合被着することにより、成形
が非常に容易であると共に、両者が一体的で強固に結合
されて剥離等の憂いがない効果がある。なお、本発明に
よるアウター・インナーモールディングによれば、従来
のポリ塩化ビニール及びゴム等の構成材料と比較して著
しく軽量に形成できると共に、材料の性質上再度のリサ
イクルが可能であると云う便利な効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成されたモールディングを車輌に装
着した全体斜面図である。
【図2】同じく本発明の図1A−A線の縦断側面図であ
る。
【図3】同じく本発明のモールディング本体の縦断側面
図である。
【図4】従来のモールディング本体の縦断側面図であ
る。
【図5】同じく本発明の押し出し成型機を2台使用した
状態のモールディングの製造工程を示す一部欠除した縦
断側面図である。
【符号の説明】
1 モールディング本体 2 垂直支持片 3 傾斜支持片 5 薄被膜層 6 水切り圧接片 7 昇降窓硝子 10 ドアーパネル 11 ドアー 12 車輌 20 第1押し出し成型機 21 第2押し出し成型機 23 金型ダイス 24 冷却水槽 25 引き出し機 26 定尺切断機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来この種の自動車等のアウター・イン
ナーモールディングは、図4に示す如く、モールディン
グ本体をオレフイン系熱可塑性エラストマーの中の軟質
樹脂を使用し、表面側の薄被膜層をオレフイン樹脂の中
硬質樹脂を使用する事が知られている。(例えば、特
開平6−190895号公報及び特開平6−19089
0号公報参照)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、自動車等のドアーにおけるドアーパネルの内方及び
外方に装着されるアウター・インナーモールディングに
おいて、モールディンク本体(1)は、硬質オレフイン
系合成樹脂を以て垂直支持片(2)と傾斜支持片(3)
とを一体に形成する。該傾斜支持片(3)には、外部に
露出する表面にエチレン・(メタ)アクリル酸共重合体
又はその金属塩等の組成物で薄被膜層(5)を被着重合
したことである。また、モールディング本体の硬質オレ
フイン系合成樹脂の内部に雲母、タルク(滑石)、硝子
繊維等の粉体を混合して形成するものである。そして、
前記モールディング本体の成形法としては、図5に示す
如く、第1押し出し成型機(20)には、硬質オレフイ
ン系樹脂又は内部に雲母、タルク(滑石)、硝子繊維等
の粉体を混合したオレフイン系合成樹脂を注入する。第
2押し出し成型機(21)には、モールディング本体
(1)の外側の表面に形成する薄被膜層(5)の構成材
料としてエチレン・(メタ)アクリル酸共重合体又はそ
の金属塩等の組成物を注入する。第1押し出し成型機と
第2押し出し成型機とを同時に作動させて、1台の金型
ダイス内の通過によつて薄被膜層(5)を一体的に重合
成形する成形法である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明す
ると、図1に示す如く、自動車等の車輌(12)のドア
ー(11)における昇降窓硝子(7)を案内維持するド
アーパネル(10)(10)の上端に装着される図2、
図3に示す如くアウター又はインナーモールディング本
体(1)は、硬質オレフイン系合成樹脂を以て垂直支持
片(2)と外方に位置する傾斜支持片(3)を一体的に
形成してある。また、該モールディング本体(1)を該
硬質オレフイン系合成樹脂の内部に雲母、タルク(滑
石)、硝子繊維等よりなる粉体を混合した硬質オレフイ
ン系混合合成樹脂を以て一体的に形成することである。
次に、該傾斜支持片(3)には、外部に露出する部分の
表面にエチレン・(メタ)アクリル酸共重合体又はその
金属塩等の組成物よりなる薄被膜層(5)(5)を一体
的に重合被着してある。また、該モールディング本体
(1)に設けたリツプ状の該水切り圧接片(6)には、
昇降窓硝子(7)に圧接する面にナイロン等の植毛、ウ
レタンコート、又は溶融粘度の異なるオレフイン系混合
合成樹脂による粗面部等の摩擦抵抗が小さい圧接薄膜
(8)を被着することもできる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
各欠点を解決するものであり、その種たる目的とする所
は、軟質性の合成樹脂に代えて硬質オレフイン系合成樹
脂又は内部に雲母、タルク(滑石)、硝子繊維等の粉体
を混合した合成樹脂を以て剛性の優れたモールディング
本体を形成し、且つモールディングの表面に露出する部
分に強靭で耐傷性、耐薬品性に優れたオレフィン系樹脂
よりなる薄被膜層を被着成形するアウター・インナーモ
ールディング及びその成形法を目的としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、自動車等のドアーにおけるドアーパネルの内方及び
外方に装着されるアウター・インナーモールディングに
おいて、モールディング本体(1)は、硬質オレフイン
系合成樹脂を以て垂直支持片(2)と傾斜支持片(3)
とを一体に形成する。該傾斜支持片(3)には、外部に
露出する表面にオレフィン系樹脂で薄被膜層(5)を被
着重合したことである。また、モールディング本体の硬
質オレフイン系合成樹脂の内部に雲母、タルク(滑
石)、硝子繊維等の粉体を混合しで形成するものであ
る。そして、前記モールディング本体の成形法として
は、図5に示す如く、第1押し出し成型機(20)に
は、硬質オレフイン系樹脂又は内部に雲母、タルク(滑
石)、硝子繊維等の粉体を混合したオレフイン系合成樹
脂を注入する。第2押し出し成型機(21)には、モー
ルディング本体(1)の外側の表面に形成する薄被膜層
(5)の構成材料としてオレフィン系樹脂を注入する。
第1押し出し成型機と第2押し出し成型機とを同時に作
動させて、1台の金型ダイス内の通過によつて薄被膜層
(5)を一体的に重合成形する成形法である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明す
ると、図1に示す如く、自動車等の車輌(12)のドア
ー(11)における昇降窓硝子(7)を案内維持するド
アーパネル(10)(10)の上端に装着される図2、
図3に示す如くアウター又はインナーモールディング本
体(1)は、硬質オレフイン系合成樹脂を以て垂直支持
片(2)と外方に位置する傾斜支持片(3)を一体的に
形成してある。また、該モールディング本体(1)を該
硬質オレフイン系合成樹脂の内部に雲母、タルク(滑
石)、硝子繊維等よりなる粉体を混合した硬質オレフイ
ン系混合合成樹脂を以て一体的に形成することである。
次に、該傾斜支持片(3)には、外部に露出する部分の
表面に耐傷性、耐薬品性に優れたオレフィン系樹脂の高
結晶ポリプロピレン及びエチレン・(メタ)アクリル酸
共重合体又はその金属塩等の組成物よりなる薄被膜層
(5)(5)を一体的に重合被着してある。また、該モ
ールディング本体(1)に設けたリツプ状の該水切り圧
接片(6)には、昇降窓硝子(7)に圧接する面にナイ
ロン等の植毛、ウレタンコート、又は溶融粘度の異なる
オレフイン系混合合成樹脂による粗面部等の摩擦抵抗が
小さい圧接薄膜(8)を被着することもできる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】更に、図5に示すアウター・インナーモー
ルディングの成形法を説明すると、モールディング本体
(1)を成形する第1押し出し成型機(20)には、硬
質オレフイン系樹脂又は硬質オレフイン系樹脂に雲母、
タルク(滑石)、硝子繊維等よりなる粉体を混合した混
合樹脂を注入する。次に、第2押し出し成型機(21)
には、表面のみに形成する薄被膜層を形成する構成材料
としてオレフィン系樹脂を注入する。そして、前記第1
押し出し成型機(20)及び第2押し出し成型機(2
1)を同時に作動し、溶融された合成樹脂が流通管(2
2)(22)を通り1台の金型ダイス(23)の内部で
一体となつて該薄被膜層(5)を重合被着させるもので
ある。成形されたモールディング本体(1)は、その後
前進して冷却水槽(24)内を通り、引き出し機(2
5)を経て定尺機(26)により定尺寸法に切断してモ
ールディングを製造するものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】次に、硬質オレフイン系合成樹脂として
は、JIS・A硬度が90以上のポリプロピレン樹脂又
は雲母、タルク(滑石)、硝子繊維の粉末を混ぜた混合
樹脂によつて構成する。また、昇降窓硝子(7)に接触
するリツプ状の水切り圧接片(6)は、ゴムと同等の性
質を持つJIS・A硬度50〜85のオレフイン系熱可
塑性エラストマー樹脂によつて構成する。更に、第1押
し出し成型機(20)には、オレフイン系合成樹脂のポ
リプロピレン樹脂を注入して160〜240℃に加熱
し、第2押し出し成型機(21)には、薄被膜層(5)
を被着成形するオレフィン系樹脂を注入して160〜2
40℃に加熱し、両者の押し出し成型機を同時に作動し
て一個の金型ダイス(23)内を通過させて成形する。
なお、リツプ状の水切り圧接片(6)の部分を成形する
場合には、他の押し出し成型機を装設し、例えばオレフ
イン系熱可塑性エラストマーを使用して160〜240
℃に加熱した状態で金型ダイス(23)に注出して成形
するものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、インナーモールディング及びアウターモー
ルディングの外部に露出する表面が従来のものより剛性
が増大し、且つ耐傷性及び耐薬品性に著しく優れた効果
がある。また、モールディング本体に設けた傾斜支持片
の硬質オレフイン系合成樹脂と、その表面に被着する薄
被膜層の構成材料をオレフィン系樹脂を使用したので、
従来のオレフイン系熱可塑性エラストマーのように常温
で軟化することなく全体を強靭化し、且つ薄被膜層が傾
斜支持片と一体的に結合して長期間に亘つて強固に完成
して使用できる効果がある。更に、モールディング本体
を硬質オレフイン系合成樹脂の内部に雲母、タルク(滑
石)、硝子繊維等の粉体を混合した硬質オレフイン系混
合樹脂を使用したことにより全体を強靭化できると共
に、モールディング本体の表面が粗面状となるため、保
護層の役目と外観上も優れるように薄被膜層が必要とな
り、且つ熱等による収縮膨張を防止し、従つて従来のモ
ールディングと比較して著しく線膨張係数が減少すると
云う効果がある。そして、モールディング本体の成形法
として、モールディング本体の傾斜支持片の表面に薄被
膜層を1台の金型ダイス内で一体的に重合被着すること
により、成形が非常に容易であると共に、両者が一体的
で強固に結合されて剥離等の憂いがない効果がある。な
お、本発明によるアウター・インナーモールディングに
よれば、従来のポリ塩化ビニール及びゴム等の構成材料
と比較して著しく軽量に形成できると共に、材料の性質
上再度のリサイクルが可能であると云う便利な効果もあ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のドアーにおける昇降硝子窓のド
    アーパネルの内外側に装着されるアウター及びインナー
    モールディングにおいて、前記モールディング本体は、
    硬質オレフイン系合成樹脂を以て垂直支持片と傾斜支持
    片とを一体に形成し、該傾斜支持片には、外部に露出す
    る部分の表面のみにエチレン・(メタ)アクリル酸共重
    合体又はその金属塩等の組成物よりなる薄被膜層を重合
    被着したことを特徴とする自動車用アウター・インナー
    モールディング。
  2. 【請求項2】 請求項1のモールディング本体を、該硬
    質オレフイン系合成樹脂の内部に雲母、タルク(滑
    石)、硝子繊維等の粉体を混合した硬質オレフイン系混
    合樹脂を以て形成したことを特徴とする請求項1の自動
    車用アウター・インナーモールディング。
  3. 【請求項3】 自動車のドアーにおける昇降硝子窓のド
    アーパネルの内外側に装着されるアウター及びインナー
    モールディングの成形法において、モールディング本体
    を成形する第1押し出し成型機には、硬質オレフイン系
    樹脂又は雲母、タルク(滑石)、硝子繊維等の粉体を混
    合した硬質オレフイン系混合樹脂を注入し、第2押し出
    し成型機には、表面の薄被膜層を形成する構成材料とし
    てエチレン・(メタ)アクリル酸共重合体又はその金属
    塩等の組成物を注入し、前記第1押し出し成型機及び第
    2押し出し成型機を同時に作動し、1台の金型ダイス内
    で該薄被膜層を一体的に重合被着することを特徴とする
    アウター・インナーモールディングの成形法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010285130A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Shiroki Corp ベルトモール

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