JPH11207584A - ワーク外周面の研削方法及び装置 - Google Patents

ワーク外周面の研削方法及び装置

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JPH11207584A
JPH11207584A JP2932098A JP2932098A JPH11207584A JP H11207584 A JPH11207584 A JP H11207584A JP 2932098 A JP2932098 A JP 2932098A JP 2932098 A JP2932098 A JP 2932098A JP H11207584 A JPH11207584 A JP H11207584A
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JP
Japan
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grinding
work
cutter
spindle
side portion
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Application number
JP2932098A
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English (en)
Inventor
Haruo Ozaki
治雄 尾崎
Hideo Kamikawachi
秀夫 上川内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daito Electron Co Ltd
M Tec Co Ltd
Original Assignee
Daito Electron Co Ltd
M Tec Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】NC制御研削と倣いマスタ方式の両方の長所を
活かして1台の装置で粗研削とバフ仕上げに近い精度の
高い研削加工を可能とする。 【解決手段】数値制御により回転及び直進の2軸制御さ
れるワーク取付台3と、該ワーク取付台をワーク1を回
転させるスピンドル側部40と数値制御により直進往復
動するNC駆動側部41とに分割するように構成された
分割機構4と、該分割機構4のスピンドル側部40とN
C駆動側部41とをロックし又は該ロックを解除できる
ようにしたロック機構5と、該ロック機構5によるロッ
クを解除したときのスピンドル側部40とNC駆動側部
41との相対移動可能範囲を設定し得るストッパ機構6
と、スピンドル側部40をカッタ19に対して押圧付勢
する弾性体の一例たるガススプリング8とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウェーハ
等のワーク外周面(ノッチ部を含む)の研削方法及び装
置に係り、特にワーク取付台を該ワークを回転させるス
ピンドル側部と数値制御により直進駆動されるNC駆動
側部とに分割し、ワークの粗研削の場合には該ワーク取
付台をロックすることによって一体化して強制的な数値
制御研削を行い、仕上げ研削の場合にはワーク取付台を
ロック解除により分割してスピンドル側部がNC駆動側
部に対してわずかに相対移動可能にかつ弾性体でカッタ
に対して押圧付勢されたフローティング状態(倣いマス
タ方式と同様の状態)で研削を行うことによって、粗研
削で生じた微細なクラックを含むワークの加工歪みを同
一のカッタによりほとんど除去できるようにし、1台の
装置で粗研削と仕上げ研削(バフ仕上げに近い研削)の
両方を行うことを可能とし、バフ仕上げ用の非常に高価
な専用機を不要化し、設備費の大幅な節減を図ったワー
ク外周面の研削方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンウェーハ等のウェーハは、薄い
円板状の半導体の総称であり、通常円柱状に精製された
単結晶母材から切り出され、その一表面は鏡面研摩さ
れ、種々の半導体素子がその表面上にエッチング法等に
より形成されるものである。シリコンウェーハでは、例
えばその寸法は、直径10〜400mmφ、厚さ200
μm〜10mmの薄い円板状のものであり、シリコン等
の結晶の向きにより定まる円周方向の方位を容易に合わ
せ易くするため、外周部の一部を直線状に研削していわ
ゆるオリエンテーションフラット(通常OFと称する)
を形成し、又はV字形の凹部であるノッチ部を形成す
る。またこれと同時に完全な円弧である外周面も同様に
連続的に研削し、更に厚さ方向に滑らかな面取りを施
す。
【0003】一方、ウェーハの表面に微細な加工を行う
際に問題となるのは、ウェーハの表面や外周面より発生
するゴミであり、ウェーハの外周面がシャープであると
粉塵が多く発生する。そこで外周面に形成されるオリエ
ンテーションフラットの直線部と外周面との接続面を円
弧状に形成することは粉塵の発生を防止する上で有効な
手段となる。
【0004】またウェーハの直径やオリエンテーション
フラット又はノッチ部を正確な寸法に加工することは、
次工程の微細加工時の位置合わせ時間を短縮することが
できる結果となるので、高精度の研削加工が要求される
と共に、加工後の表面アラサは極力小さく、加工歪みや
クラックの深さはμmのオーダであっても極力小さくな
くてはならない。
【0005】従来、昭和61年頃までは、このウェーハ
のオリエンテーションフラットの直線部及びその両側の
円弧部又はノッチ部を正確な寸法に加工する一方式とし
ては、倣いマスタ方式が採用されていた。この方式で
は、ウェーハの加工目標(完成品)と同一形状のマスタ
を作成して、機械的な倣い機構により該マスタに倣って
ワークとしてのウェーハを研削するため、ウェーハの完
成品形状が変更されると、その都度マスタを作成した
り、少なくともマスタを交換しなければならず、マスタ
の製作費が高くつく上に、段取り作業に多くの工数がか
かるという欠点があったが。しかし、この倣いマスタ方
式では、カッタを重り(ウェイト)又はスプリング力で
ウェーハに押圧して研削するようになっているため、研
削時の負荷が大き過ぎると、押圧力が加工反力に負けて
ウェーハを完全な形状に研削できないことが発生するも
のの、カッタが適宜逃げながら研削するので、ウェーハ
に与える負荷が一定の限度内に制限されるため、クラッ
クを含む加工歪みは小さいという特長があった。
【0006】昭和62年頃からは本願発明者の発明であ
る特許第2127948号(特願昭62−20984
0、特公平6−37024)の発明、即ちすべてのウェ
ーハの形状をコンピュータ制御で研削加工するNC制御
方式が実施されるようになったため、上記倣いマスタ方
式は、現在ではほとんど実施されていない。
【0007】このNC制御方式は、ほとんどあらゆる面
で上記倣いマスタ方式より優れているものの、カッタ又
はウェーハは数値制御で強制的に動かされるため、加工
時の負荷が研削能力を超えた場合には、ウェーハに過負
荷がかかり、極端な場合にはウェーハが割れたりするこ
とがあり、たとえウェーハが割れても数値制御される軌
跡通りカッタ又はウェーハが相対的に動いて研削作業が
行われる。このようにNC制御方式では、研削時の負荷
が時として過大となるため、倣いマスタ方式に比べて粗
研削加工時のクラックを含む加工歪みが大きいという欠
点があった。例えば図18に示すように、粒度♯80
0、♯1500、♯3000のいずれのカッタを使用し
た場合であっても、粗研削後のワーク(例えばシリコン
ウェーハ)1の外周面1aに生ずる加工歪み(クラッ
ク)1bは、倣いマスタ方式の場合に比べて約2倍の深
さδとなっている。なお、図18はクラック1bの深さ
δをワーク1の直径の割合には誇張して描いたものであ
り、実際にはこの深さδはμmのオーダであって、肉眼
で見える程度のものではない。
【0008】半導体市場においては、当初倣いマスタ方
式が採用されていたが、NC制御方式が開発されると、
倣いマスタ不要、使い易さなどの利点が多いことから、
倣いマスタ方式は市場からなくなり、NC制御方式の独
占市場となっている。しかしながら、市場はウェーハサ
イズの12インチ化、高密度高集積化、コスト低減化の
要求などから低歪み加工の要求が強く出されて来てい
る。
【0009】しかし、低歪み加工を実現するための装置
は、半導体装置メーカより他の方式で数例提供されてい
るが、その装置はカッタの振動を抑えるためにエアスピ
ンドル等を利用しているため、極めて高価格(1億円/
台)となっており、到底市場の要求を満たすものではな
かった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、円形のカッタを回転させてその外
周により円板状のワークの外周面を数値制御により研削
するワーク外周面の研削方法において、ワーク取付台を
ワークを回転させるスピンドル側部と数値制御により直
進往復動するNC駆動側部とに分割してロック装置によ
り該スピンドル側部と該NC駆動側部とをロックしたと
きにはワーク取付台は一体となりスピンドル側部と前記
NC駆動側部とのロックを解除したときにはワーク取付
台はスピンドル側部がNC駆動側部に対してカッタに接
近又は離脱する方向に一定の範囲で摺動自在となりかつ
カッタに接近する方向に弾性体により押圧付勢されるよ
うにしておき、カッタによりワークの粗研削を行う場合
にはスピンドル側部とNC駆動側部とをロックして数値
制御により強制的な研削を行い、仕上げ研削を行う場合
にはスピンドル側部とNC駆動側部とのロックを解除し
て弾性体で該スピンドル側部を仕上げ研削用カッタに軽
く押圧してワークを適宜逃がしながら該仕上研削用カッ
タにより粗研削で生じた加工歪みを除去することによっ
て、粗研削用の従来のワーク外周面研削装置を用いて、
単にカッタを仕上げ研削用のものに交換するだけでNC
制御による粗研削で生じたワーク外周面(オリエンテー
ションフラットを含む)の比較的大きな加工歪みを1/
2程度に軽減できるようにして、短時間でしかも非常に
低コストで加工歪みのほとんどないウェーハを提供でき
るようにし、またこれによって非常にコストの高い仕上
げ研削専用の装置を不要とし、設備費の大幅な低減を図
ることである。
【0011】また他の目的は、円柱形の細いカッタを回
転させてその外周により円板状のワークのノッチ部を数
値制御により研削するワークノッチ部の研削方法におい
て、カッタ取付台をカッタを回転させるスピンドル側部
と通常は移動しないように構成された固定側部とに分割
してロック装置により該スピンドル側部と該固定側部と
をロックしたときにはカッタ取付台は一体となりスピン
ドル側部と前記固定側部とのロックを解除したときには
カッタ取付台はスピンドル側部が固定側部に対してワー
クに接近又は離脱する方向に一定の範囲で摺動自在とな
りかつワークに接近する方向に弾性体により押圧付勢さ
れるようにしておき、粗研削を行う場合にはスピンドル
側部と固定側部とをロックして数値制御により強制的な
研削を行い、仕上げ研削を行う場合にはスピンドル側部
と固定側部とのロックを解除して弾性体で該スピンドル
側部をワークに軽く押圧して仕上研削用カッタを適宜逃
がしながら該カッタにより粗研削で生じた加工歪みを除
去することによって、粗研削用の従来のワーク外周面研
削装置を用いて、単にカッタを仕上げ研削用のものに交
換するだけでNC制御による粗研削で生じたワークノッ
チ部の比較的大きな加工歪みを1/2程度に軽減できる
ようにして、短時間でしかも非常に低コストで加工歪み
のほとんどないノッチ部を有するウェーハを提供できる
ようにし、またこれによって非常にコストの高いノッチ
部の仕上げ研削専用の装置を不要とし、設備費の大幅な
低減を図ることである。
【0012】また他の目的は、円形のカッタを回転させ
てその外周により円板状のワークの外周面を数値制御に
より研削するワーク外周面の研削装置において、ワーク
を固定して数値制御により回転及び直進の2軸制御され
るワーク取付台と、該ワーク取付台をワークを回転させ
るスピンドル側部と数値制御により直進往復動するNC
駆動側部とに分割するように構成された分割機構と、該
分割機構のスピンドル側部とNC駆動側部とをロックし
又は該ロックを解除できるようにしたロック機構と、該
ロック機構によるロックを解除したときのスピンドル側
部とNC駆動側部との相対移動可能範囲を設定し得るス
トッパ機構と、スピンドル側部をカッタに対して押圧付
勢する弾性体とを備えることによって、単にカッタを交
換するだけで同一のワーク取付台を用いて粗研削と仕上
げ研削とを行うことができるようにすることであり、ま
たこの2種類の研削加工をμmオーダで極く精度が高く
加工歪み及び表面アラサの小さい加工を可能とし、高精
度の外周面及びオリエンテーションフラットを持つウェ
ーハの製造を安価な装置により可能とすることである。
【0013】更に他の目的は、円柱形の細いカッタを回
転させてその外周により円板状のワークのノッチ部を数
値制御により研削するワークノッチ部の研削装置におい
て、カッタを固定して通常は動かないように固定された
カッタ取付台と、該カッタ取付台をカッタを回転させる
スピンドル側部と通常は動かないように固定された固定
側部とに分割するように構成された分割機構と、該分割
機構のスピンドル側部と固定側部とをロックし又は該ロ
ックを解除できるようにしたロック機構と、該ロック機
構によるロックを解除したときのスピンドル側部と前記
固定側部との相対移動可能範囲を設定し得るストッパ機
構と、スピンドル側部をワークに対して押圧付勢する弾
性体とを備えることによって、単にノッチ部研削用のカ
ッタを交換するだけで同一のカッタ取付台を用いて粗研
削と仕上げ研削とを行うことができるようにすることで
あり、またこの2種類の研削加工をμmオーダで極く精
度が高く加工歪み及び表面アラサの小さい加工を可能と
し、高精度のノッチ部を持つウェーハの製造を安価な装
置により可能とすることである。
【0014】また他の目的は、スピンドル側部押圧用の
弾性体にガススプリングを用いることによって、ガスの
圧力を変えるだけで簡単にスピンドル側部の押圧力を変
化させることができるようにすることであり、またこれ
によって理想的な押圧付勢力でスピンドル側部を押圧し
て仕上げ研削加工を行うことができるようして加工歪み
を最も効率よく除去できるようにすることである。
【0015】更に他の目的は、スピンドル側部押圧用の
弾性体にコイルスプリングを用いることによって、スプ
リングの圧縮量をロックナット等により変えるだけで簡
単にスピンドル側部の押圧力を変化させることができる
ようにすることであり、またこれによって理想的な押圧
付勢力でスピンドル側部を押圧して仕上げ研削加工を行
うことができるようして加工歪みを最も効率よく、また
簡単な構造で安価に除去できるようにすることである。
【0016】また他の目的は、ストッパ装置にマイクロ
メータを使用することによって、スピンドル側部のロッ
クを解除してのフローティング状態にした場合におい
て、該スピンドル側部の移動可能範囲をμmのオーダで
正確に設定できるようにし、非常に高精度でウェーハの
外周面又はノッチ部の仕上げ加工ができるようにし、最
も効率的に粗研削における加工歪みを所望の量だけ除去
できるようにすることである。
【0017】また他の目的は、分割装置には、スピンド
ル側部と前記固定側部との位置決めを正確に行うための
テーパピンと該テーパピンと係合するテーパ穴とからな
る位置決め機構を配設することによって、スピンドル側
部とNC駆動側部又はスピンドル側部と固定側部とをロ
ック装置によりロックした粗研削の場合の各部の精度を
分割装置のない装置と同様に高精度に維持できるように
し、従来の粗研削専用の装置と何ら遜色なく使用できる
ようにすることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】要するに本発明方法(請
求項1)は、円形のカッタ又は円柱形の細いカッタを回
転させてその外周により円板状のワークの外周面又はノ
ッチ部を数値制御により研削するワーク外周面又はワー
クノッチ部の研削方法において、ワーク取付台及び前記
カッタのいずれか一方を、弾性体により互いに接近する
方向に押圧付勢しながら互いに接近又は離脱する方向に
わずかに摺動自在に構成し、粗研削の場合には前記カッ
タ及び前記ワーク取付台の双方を前記摺動ができないよ
うに固定して研削を行うと共に、仕上げ研削の場合には
前記カッタ及び前記ワーク取付台のいずれか一方を摺動
自在として前記ワークを前記カッタに軽く押圧しながら
研削を行い、前記粗研削で生じた加工歪みを前記仕上げ
研削で除去することを特徴とするものである。
【0019】また本発明方法(請求項2)は、円形のカ
ッタを回転させてその外周により円板状のワークの外周
面を数値制御により研削するワーク外周面の研削方法に
おいて、ワーク取付台を前記ワークを回転させるスピン
ドル側部と数値制御により直進往復動するNC駆動側部
とに分割してロック機構により該スピンドル側部と該N
C駆動側部とをロックしたときには前記ワーク取付台は
一体となり前記スピンドル側部と前記NC駆動側部との
ロックを解除したときには前記ワーク取付台は前記スピ
ンドル側部が前記NC駆動側部に対して前記カッタに接
近又は離脱する方向に一定の範囲で摺動自在となりかつ
前記カッタに接近する方向に弾性体により押圧付勢され
るようにしておき、前記カッタにより前記ワークの粗研
削を行う場合には前記スピンドル側部と前記NC駆動側
部とをロックして数値制御により強制的な研削を行い、
仕上げ研削を行う場合には前記スピンドル側部と前記N
C駆動側部とのロックを解除して前記弾性体で該スピン
ドル側部を仕上げ研削用カッタに軽く押圧して前記ワー
クを適宜逃がしながら該仕上研削用カッタにより前記粗
研削で生じた加工歪みを除去することを特徴とするもの
である。
【0020】また本発明方法(請求項3)は、円柱形の
細いカッタを回転させてその外周により円板状のワーク
のノッチ部を数値制御により研削するワークノッチ部の
研削方法において、カッタ取付台を前記カッタを回転さ
せるスピンドル側部と通常は移動しないように構成され
た固定側部とに分割してロック機構により該スピンドル
側部と該固定側部とをロックしたときには前記カッタ取
付台は一体となり前記スピンドル側部と前記固定側部と
のロックを解除したときには前記カッタ取付台は前記ス
ピンドル側部が前記固定側部に対して前記ワークに接近
又は離脱する方向に一定の範囲で摺動自在となりかつ前
記ワークに接近する方向に弾性体により押圧付勢される
ようにしておき、粗研削を行う場合には前記スピンドル
側部と前記固定側部とをロックして数値制御により強制
的な研削を行い、仕上げ研削を行う場合には前記スピン
ドル側部と前記固定側部とのロックを解除して前記弾性
体で該スピンドル側部を前記ワークに軽く押圧して仕上
研削用カッタを適宜逃がしながら該カッタにより前記粗
研削で生じた加工歪みを除去することを特徴とするもの
である。
【0021】また本発明装置(請求項5)は、円形のカ
ッタ又は円柱形の細いカッタを回転させてその外周によ
り円板状のワークの外周面又はノッチ部を数値制御によ
り研削するワーク外周面又はワークノッチ部の研削装置
において、ワーク取付台及び前記カッタのいずれか一方
を、弾性体により互いに接近する方向に押圧付勢しなが
ら互いに接近又は離脱する方向にわずかに摺動自在に構
成すると共に、該摺動ができないように固定するロック
機構を設け、粗研削の場合には前記カッタ及び前記ワー
ク取付台の双方を前記ロック機構により前記摺動ができ
ないように固定して研削を行うと共に、仕上げ研削の場
合には前記カッタ及び前記ワーク取付台のいずれか一方
を摺動自在として前記ワークを前記カッタに軽く押圧し
ながら研削を行い、前記粗研削で生じた加工歪みを前記
仕上げ研削で除去するように構成したことを特徴とする
ものである。
【0022】また本発明装置(請求項6)は、円形のカ
ッタを回転させてその外周により円板状のワークの外周
面を数値制御により研削するワーク外周面の研削装置に
おいて、ワークを固定して数値制御により回転及び直進
の2軸制御されるワーク取付台と、該ワーク取付台を前
記ワークを回転させるスピンドル側部と数値制御により
直進往復動するNC駆動側部とに分割するように構成さ
れた分割機構と、該分割機構の前記スピンドル側部と前
記NC駆動側部とをロックし又は該ロックを解除できる
ようにしたロック機構と、該ロック機構によるロックを
解除したときの前記スピンドル側部と前記NC駆動側部
との相対移動可能範囲を設定し得るストッパ機構と、前
記スピンドル側部を前記カッタに対して押圧付勢する弾
性体とを備え、前記カッタにより前記ワークの粗研削を
行う場合には前記スピンドル側部と前記NC駆動側部と
を前記ロック機構によりロックして数値制御により強制
的な研削を行い、仕上げ研削を行う場合には前記スピン
ドル側部と前記NC駆動側部とのロックを解除して前記
弾性体で該スピンドル側部を前記カッタに軽く押圧して
前記ワークを適宜逃がしながら仕上げ研削用カッタによ
り前記粗研削で生じた加工歪みを除去するように構成し
たことを特徴とするものである。
【0023】また本発明装置(請求項7)は、円柱形の
細いカッタを回転させてその外周により円板状のワーク
のノッチ部を数値制御により研削するワークノッチ部の
研削装置において、カッタを固定して通常は動かないよ
うに固定されたカッタ取付台と、該カッタ取付台を前記
カッタを回転させるスピンドル側部と通常は動かないよ
うに固定された固定側部とに分割するように構成された
分割機構と、該分割機構の前記スピンドル側部と前記固
定側部とをロックし又は該ロックを解除できるようにし
たロック機構と、該ロック機構によるロックを解除した
ときの前記スピンドル側部と前記固定側部との相対移動
可能範囲を設定し得るストッパ機構と、前記スピンドル
側部を前記ワークに対して押圧付勢する弾性体とを備
え、前記カッタにより前記ワークの粗研削を行う場合に
は前記スピンドル側部と前記固定側部とをロックして数
値制御により強制的な研削を行い、仕上げ研削を行う場
合には前記スピンドル側部と前記固定側部とのロックを
解除して前記弾性体で該スピンドル側部を前記ワークに
軽く押圧して仕上げ研削用カッタを適宜逃がしながら該
カッタにより前記粗研削で生じた加工歪みを除去するよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す第1実施
例(弾性体についての)に基いて説明する。図1から図
5において、本発明に係るワーク外周面の研削装置2
は、ワーク取付台3と、分割機構4と、ロック機構5
と、ストッパ機構6と、弾性体の一例たるガススプリン
グ8とを備えている。また図1及び図2、図8から図1
1において、本発明のワークノッチ部の研削装置12
は、カッタ取付台13と、分割機構14と、ロック機構
15と、ストッパ機構16と、弾性体の一例たるガスス
プリング18とを備えている。
【0025】まずワーク外周面の研削装置2について説
明すると、ワーク取付台3は、図1から図5並びに図1
4及び図16に示すように、円形のカッタ19を矢印J
の如く回転させてその外周19aにより円板状のワーク
1の外周面1aを数値制御により研削するワーク外周面
の研削装置2の主要な部分であり、ワーク1を固定して
数値制御により回転及び直進の2軸制御されるように構
成されており、回転は回転駆動機構(回転サーボ機構)
20により、直進は直進駆動機構(直進サーボ機構)2
1により夫々駆動されるように構成されている。
【0026】回転駆動機構20は、図2に示すように、
スピンドル22に固定されたサーボモータの一例たるD
Cサーボモータ23の回転軸24に、継手25を介して
駆動軸26が連結され、該駆動軸は軸受28を介してス
ピンドル22に回動自在に支承され、駆動軸26の大径
部26aは、複数のシール部材29を介してスピンドル
22に回動自在に支持され、該大径部の中央には垂直及
び水平方向に連通した空気吸引穴26bが貫通形成さ
れ、該空気吸引穴に連通する溝26cが大径部26aの
外周面26dに形成され、該溝26cにエアポート30
が連通接続され、該エアポートは外部の真空ポンプ等の
真空源(図示せず)に連通接続されており、該真空源か
ら空気が吸引されるようになっている。
【0027】駆動軸26の上端にはフランジ部26cが
形成され、該フランジ部に回転板31の座ぐり部31a
が嵌合し、その上からワーク吸着板33が複数のねじ3
4により回転板31と共締めされてフランジ部26cに
固定されており、ワーク吸着板33には空気吸引穴26
bに連通する空気吸引穴33bが形成されている。ワー
ク吸着板33には、複数の空気吸引溝33aが同心円状
及び縦横に互いに連通しながら空気吸引穴33bに連通
して形成され、空気吸引穴33bからの負圧がワーク1
の下面1c全体に均一に作用するようになっており、ワ
ーク1が吸引中に割れたりするのを防止するように構成
されている。
【0028】図1から図4において、スピンドル22の
段部22aには、分割機構4の一部をなす四角形の浮動
板35が固定されており、該浮動板35の下面35aの
両側には、複数のボール36を内蔵した2つのリニアガ
イド38の移動側ガイド39が夫々固定されている。
【0029】そしてDCサーボモータ23、その回転軸
24、継手25、駆動軸26、回転板31、ワーク吸着
板33、浮動板35及び移動側ガイド38aが一体とな
ってスピンドル側部40を構成しており、該スピンドル
側部40がカッタ19に接近し又は離脱する方向(以下
Y方向又はY軸方向という)に一定範囲(例えば50μ
m位の範囲)内でNC駆動側部41に対して相対的に移
動可能に構成されている。
【0030】図2において、分割機構4は、ワーク取付
台3をワーク1を回転させるスピンドル側部40と数値
制御により直進往復動するNC駆動側部41とに分割す
るように構成したものであって、浮動板35と、リニア
ガイド38と、四角形の固定板42とから構成されてお
り、リニアガイド38の固定側ガイド38bは固定板4
2に固定され、固定板42はNC駆動側部41の一部で
あるリニアスライダ43に固定されている。
【0031】リニアスライダ43は、直進駆動用のサー
ボモータの一例たるDCサーボモータ(図示せず)の回
転軸(図示せず)に連結された送りねじ44に螺合した
ナット45に固定されている。そしてコンピュータ(図
示せず)により数値制御されて直進駆動用のDCサーボ
モータにより、リニアスライダ43を含むNC駆動側部
41をガイドレール46に沿ってY方向に直進往復動さ
せるように構成されている。即ち、リニアガイド38の
固定側ガイド38b、固定板42、リニアスライダ43
及びナット45が一体となってNC駆動側部41を構成
している。
【0032】ロック機構5は、分割機構4で分割された
スピンドル側部40とNC駆動側部41とをロックし又
は該ロックを解除できるようにしたものであって、分割
機構4の両側に2個配設され、浮動板35と固定板42
の位置決め機構47を構成しており、固定板42に固定
されたブラケット48にエアシリンダ49が固定され、
該エアシリンダのピストンロッド50のおねじ部50a
がかぎ形のロック部材51のめねじ51aに螺合し、ロ
ックナット53により位置決め固定されている。
【0033】ロック部材51は、下水平部51b、これ
に連続形成された垂直部51c及びこれに連続形成され
た上水平部51dからなり、上水平部51dには、下向
きに次第に細くなるように形成されたテーパ部52a
と、つば部52bと、軸部52cとからなる位置決め用
テーパピン52が圧入されて固着されており、エアシリ
ンダ49の作動により2本のテーパピン52のテーパ部
52aが、浮動板35に形成された2個のテーパ穴35
bに矢印Aの如く強く嵌合することによって浮動板35
は固定板42に一体的に固定され、矢印Bの如く抜け出
ることによって浮動板35が固定板42と分割され、ス
ピンドル側部40がNC駆動側部41に対して浮動状態
となるように構成されている。
【0034】ストッパ機構6は、ロック機構5によるロ
ックを解除したときのスピンドル側部40とNC駆動側
部41との相対移動可能範囲(50μm位)を設定し得
るようにしたものであって、固定板42のY方向の両側
に2個配設されており、固定板42に固着されたブラケ
ット55にマイクロメータ56のスピンドル56aが固
定され、つまみ56bを回転させることによって、測定
子56cが回転しながら軸方向に正確に移動するように
なっており、測定子56cの位置によって浮動板35の
移動量が規制されるようになっている。マイクロメータ
56の測定子56cが当たる浮動板35の位置には、ボ
ール58を回動自在に内蔵した板部材59が夫々固着さ
れており、該ボールに測定子56cが当接してμmのオ
ーダで正確な移動量の設定ができるようになっている。
【0035】弾性体の一例たるガススプリング8は、ス
ピンドル側部40をカッタ19に対して押圧付勢するた
めのものであって、固定板42に固着されたブラケット
60にシリンダ8aが固定されており、ピストンロッド
である押圧子8bが浮動板35のY方向の側面35bを
カッタ19に向けて押圧付勢するようになっており、そ
の押圧力(約0.49N=50gf)は、ガススプリン
グ8の仕様により所定圧力のものを選定して使用しても
よく、またエアポート8cを有する可変圧力式のものの
場合には、エアポート8cから供給される空気の圧力に
よって任意に押圧力を調節できることになる。
【0036】図5において、研削が行われない自由状態
においては、ガススプリング8の押圧子8bにより浮動
板35が矢印C方向に押圧されて、浮動板35は図中左
側のマイクロメータ56の測定子56cに当接し、右側
のマイクロメータ56の測定子56cと浮動板35のボ
ール58との間には浮動板35が研削時の加工反力によ
って逃げるための隙間Sが形成され、研削時にはその加
工反力により浮動板35がガススプリング8の付勢力に
抗して図中矢印D方向に移動し、右側のマイクロメータ
56の測定子56cにボール58が当接するまでの間、
即ち隙間Sの分(50μm位)だけ逃げることができ、
この間に過度の加工反力を吸収できるようになってい
る。
【0037】そしてカッタ19によりワーク1の粗研削
を行う場合には、スピンドル側部40とNC駆動側部4
1とを位置決め機構47を介してロック機構5によりロ
ックして数値制御により強制的な研削を行い、仕上げ研
削を行う場合にはスピンドル側部40とNC駆動側部4
1とのロックを解除してガススプリング8でスピンドル
側部40をカッタ19に軽く押圧してワーク1を適宜逃
がしながら仕上げ研削用カッタ19により粗研削で生じ
たクラック1b等の加工歪みを除去するように構成され
ている。
【0038】次に、ワークノッチ部の研削装置12につ
いて説明すると、図1、図2及び図8から図11におい
て、前述のようにワークノッチ部の研削装置12は、カ
ッタ取付台13と、分割機構14と、ロック機構15
と、ストッパ機構16と、弾性体の一例たるガススプリ
ング18とを備えている。
【0039】図1において、カッタ取付台13は、円柱
形の細いカッタ69を矢印Jの如く回転させてその外周
69aにより円板状のワーク1のノッチ部1dを数値制
御により研削するワークノッチ部の研削装置12の主要
部をなすものであって、カッタ69を固定して通常は動
かないように固定されたもので、該カッタ69を上下動
させる場合にのみカッタ取付台13が上下動する構造と
なっている。
【0040】図1において、カッタ取付台13を支持す
る固定板72は、カッタ19のカッタ取付台73から延
設された2本の腕73aに固着されており、該カッタ取
付台73にはカッタ19のスピンドル74が固定され、
カッタ19の駆動軸86が回動自在に支承され、該駆動
軸の上端にはプーリ76が固定され、該プーリには電動
モータ(図示せず)により駆動される平ベルト77が巻
き掛けられて高速で回転駆動されるように構成されてい
る。なお、カッタ取付台73は、機枠79に固着された
2本のガイドレール75に上下方向に摺動自在に係合し
た4個のリニアスライダ78に固着されており、カッタ
19による研削箇所の変更により上下方向の駆動源(図
示せず)により駆動されて上下動可能に構成されてい
る。
【0041】分割機構14は、図1、図2及び図8から
図11において、カッタ取付台13をカッタ69を回転
させるスピンドル側部70と、通常は動かないように固
定された固定側部71とに分割するように構成したもの
で、固定板72と、スピンドル94が固定された浮動板
85と、リニアガイド88とから構成されており、ボー
ル86を内蔵し、固定側ガイド88aと浮動側ガイド8
8bとからなるリニアガイド88の固定側ガイド88a
は固定板72に固定され、固定板72はカッタ取付台7
3と一体の腕73aに固定されている。固定板72に
は、その中央に大径の長穴72aがあけられ、空気圧で
駆動されるスピンドル94が十分な余裕をもって貫通し
得るようになっている。
【0042】ロック機構15は、図10において、分割
機構14のスピンドル側部70と固定側部71とをロッ
クし又は該ロックを解除できるようにしたものであっ
て、分割機構14の両側に2個配設されており、浮動板
85と固定板72の位置決め機構97を構成しており、
固定板72に固定されたブラケット96にエアシリンダ
99が固定され、該エアシリンダのピストンロッド10
0のおねじ部100aがかぎ形のロック部材98のめね
じ98aに螺合し、ロックナット103により位置決め
固定されている。
【0043】ロック部材98は、図10において、上水
平部98b、これに連続形成された垂直部98c及びこ
れに連続形成された下水平部98dからなり、下水平部
98dには、上向きに次第に細くなるように形成された
テーパ部102aと、つば部102bと、軸部102c
とからなる位置決め用テーパピン102が圧入されて固
着されており、エアシリンダ99の作動により2本のテ
ーパピン102のテーパ部102aが、浮動板85に形
成された2個のテーパ穴85bに矢印Eの如く強く嵌合
することによって浮動板85は固定板72に一体的に固
定され、矢印Fの如く抜け出ることによって浮動板85
が固定板72と分割され、スピンドル側部70が固定側
部71に対して浮動状態となるように構成されている。
【0044】ストッパ機構16は、図8、図9及び図1
1において、ロック機構15によるロックを解除したと
きのスピンドル側部70と固定側部71との相対移動可
能範囲を設定し得るようにしたものであって、固定板7
2のY方向の両側に2個配設されており、固定板72に
固着されたブラケット105にマイクロメータ56のス
ピンドル56aが固定され、つまみ56bを回転させる
ことによって、測定子56cが回転しながら軸方向に正
確に移動するようになっており、測定子56cの位置に
よって浮動板85の移動量(50μm位)が規制される
ようになっている。マイクロメータ56の測定子56c
が当たる浮動板85の位置には、ボール58を回動自在
に内蔵した板部材109が夫々固着されており、該ボー
ルに測定子56cが当接してμmのオーダで正確な移動
量の設定ができるようになっている。
【0045】弾性体の一例たるガススプリング18は、
スピンドル側部70をワーク1に対して押圧付勢するた
めのものであって、固定板72に固着されたブラケット
110にシリンダ18aが固定され、ピストンロッドで
ある押圧子18bが浮動板85のY方向の側面85bを
ワーク1に向けて押圧付勢するようになっており、その
押圧力(約0.49N=50gf)は、ガススプリング
18の仕様により所定圧力のものを選定して使用しても
よく、またエアポート18cを有する可変圧力式のもの
の場合には、エアポート18cから供給される空気の圧
力によって任意に押圧力を調節できることになる。
【0046】図8において、研削が行われない自由状態
においては、ガススプリング18の押圧子18bにより
浮動板85が矢印G方向に押圧されて、浮動板85は図
中右側のマイクロメータ56の測定子56cに当接し、
左側のマイクロメータ56の測定子56cと浮動板35
のボール58との間には浮動板85が研削時の加工反力
によって逃げるための隙間Sが形成され、研削時にはそ
の加工反力により浮動板85がガススプリング18の付
勢力に抗して図中矢印H方向に移動し、左側のマイクロ
メータ56の測定子56cにボール58が当接するまで
の間、即ち隙間Sの分(50μm位)だけ逃げることが
でき、この間に過度の加工反力を吸収できるようになっ
ている。
【0047】そしてカッタ69によりワーク1の粗研削
を行う場合には、スピンドル側部70と固定側部71と
をロック機構15及び位置決め機構97によりロックし
て数値制御により強制的な研削を行い、仕上げ研削を行
う場合にはスピンドル側部70と固定側部71とのロッ
クを解除してガススプリング18でスピンドル側部70
をワーク1に軽く押圧してカッタ69を適宜逃がしなが
ら仕上げ研削用カッタ69により粗研削で生じたクラッ
ク1b等の加工歪みを除去するように構成されている。
【0048】次に、弾性体に関する本発明の第2実施例
について説明すると、図6及び図7において、弾性体に
はコイルスプリング68が使用されており、コイルスプ
リング68は、シリンダ61内に収容され、該シリンダ
には、外周におねじ61aが形成され、内部にばね室6
1bを有し、穴61cが形成されている。穴61cには
押圧子62が摺動自在に嵌合し、そのフランジ部62a
でコイルスプリング68の一端を受け、コイルスプリン
グ68の他の一端には、ばね圧調節ねじ63のフランジ
部63aが当接し、そのねじ部63bはシリンダ61の
ばね室61bを塞ぐ蓋部材66に形成されためねじ66
aに螺合し、蓋部材66は止めねじ67によりシリンダ
61に固定され、ばね圧調節ねじ63はロックナット6
4に位置決めされて蓋部材66に固定されている。そし
てロックナット64を弛めてばね圧調節ねじ63を回転
させてロックナット64を締め付けることで容易にコイ
ルスプリング68のばね圧、即ちスピンドル側部40に
対する付勢力を調節することができるようになってい
る。
【0049】シリンダ61をブラケット60に取り付け
るには、シリンダ61のおねじ61cをブラケット60
に螺着し、ロックナット65により締め付ければよく、
これによって押圧子62が浮動板35に当接し、該浮動
板をカッタ19に対して軽い力(0.49N=50gf
位の力)で押圧付勢するようになっている。なお、この
コイルスプリング68方式の弾性体は、ワーク外周面の
研削装置2及びワークノッチ部の研削装置12の双方に
用いることができることは言うまでもない。その他の構
成は、第1実施例と同一であるので、同一の部分には図
面に同一の符号を付して説明を省略する。
【0050】また上記第1実施例及び第2実施例におい
ては、円形のカッタ19の部分を2分割して同様に仕上
げ研削する構成を示していないが、この部分に同様の分
割機構、ロック機構及びストッパ機構を設けてもよい。
しかしカッタ19と一体に動く部分の重量は非常に大き
いので、ワーク1の外周面1aを研削する場合には、ワ
ーク取付台3に分割機構、ロック機構及びストッパ機構
を設けて、この部分を仕上げ研削の場合に摺動自在とし
た方がやはり有利である。
【0051】そして本発明に係るワーク外周面又はワー
クノッチ部の研削方法(請求項1)は、円形のカッタ1
9又は円柱形の細いカッタ69を回転させてその外周1
9a,69aにより円板状のワーク1の外周面1a又は
ノッチ部1dを数値制御により研削するワーク外周面又
はワークノッチ部の研削方法において、ワーク取付台3
及び前記カッタ19,69のいずれか一方を、弾性体
(一例としてガススプリング8,18又はコイルスプリ
ング68)により互いに接近する方向に押圧付勢しなが
ら互いに接近又は離脱する方向にわずかに摺動自在に構
成し、粗研削の場合には前記カッタ19,69及び前記
ワーク取付台3の双方を前記摺動ができないように固定
して研削を行うと共に、仕上げ研削の場合には前記カッ
タ19.69及び前記ワーク取付台3のいずれか一方を
摺動自在として前記ワーク1を前記カッタ19,69に
軽く押圧しながら研削を行い、前記粗研削で生じた加工
歪みを前記仕上げ研削で除去する方法である。
【0052】また本発明に係るワーク外周面の研削方法
(請求項2)は、円形のカッタ19を回転させてその外
周19aにより円板状のワーク1の外周面1aを数値制
御により研削するワーク外周面の研削方法において、ワ
ーク取付台3をワーク1を回転させるスピンドル側部4
0と数値制御により直進往復動するNC駆動側部41と
に分割してロック機構5により該スピンドル側部40と
該NC駆動側部41とをロックしたときにはワーク取付
台3は一体となりスピンドル側部40とNC駆動側部4
1とのロックを解除したときにはワーク取付台3はスピ
ンドル側部40がNC駆動側部41に対してカッタ19
に接近又は離脱する方向に一定の範囲で摺動自在となり
かつカッタ19に接近する方向に弾性体の一例たるガス
スプリング8により押圧付勢されるようにしておき、カ
ッタ19によりワーク1の粗研削を行う場合にはスピン
ドル側部40とNC駆動側部41とをロックして数値制
御により強制的な研削を行い、仕上げ研削を行う場合に
はスピンドル側部40とNC駆動側部41とのロックを
解除してガススプリング8で該スピンドル側部40を仕
上げ研削用カッタ19に軽く押圧してワーク1を適宜逃
がしながら該仕上研削用カッタ19により粗研削で生じ
た加工歪みを除去する方法である。
【0053】また本発明に係るワークノッチ部の研削方
法(請求項3)は、円柱形の細いカッタ69を回転させ
てその外周69aにより円板状のワーク1のノッチ部1
dを数値制御により研削するワークノッチ部の研削方法
において、カッタ取付台13をカッタ69を回転させる
スピンドル側部70と通常は移動しないように構成され
た固定側部71とに分割してロック機構15により該ス
ピンドル側部70と該固定側部71とをロックしたとき
にはカッタ取付台13は一体となりスピンドル側部70
と固定側部71とのロックを解除したときにはカッタ取
付台13はスピンドル側部70が固定側部71に対して
ワーク1に接近又は離脱する方向に一定の範囲で摺動自
在となりかつワーク1に接近する方向に弾性体の一例た
るガススプリング18により押圧付勢されるようにして
おき、粗研削を行う場合にはスピンドル側部70と固定
側部71とをロックして数値制御により強制的な研削を
行い、仕上げ研削を行う場合にはスピンドル側部70と
固定側部71とのロックを解除してガススプリング18
で該スピンドル側部70をワーク1に軽く押圧して仕上
研削用カッタ69を適宜逃がしながら該カッタ69によ
り粗研削で生じた加工歪みを除去する方法である。
【0054】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。まずワーク外周面の研
削装置2の作用について説明すると、該ワーク外周面の
研削装置2は、図1から図5及び図14において、円板
状のカッタ19を用いて、ワーク1のオリエンテーショ
ンフラットOFを含む外周面1aの研削を行うための装
置であって、ノッチ部1d(図14)の研削は行わな
い。まず粗研削を行う場合について説明すると、研削を
行うに当たっては、まずワーク1をワーク取付台3のワ
ーク吸着板33に載置し、芯出し作業を行ってから、真
空源からの負圧により空気吸引穴33bから空気を吸引
してワーク1を適度の力でワーク吸着板33に固定す
る。
【0055】この場合、図5及び図14において、分割
機構4及び位置決め機構47は、ロック機構5が作動状
態となり、エアシリンダ49が作動して、ロック部材5
1が矢印Aの如く下方に引かれてテーパピン52のテー
パ部52aが浮動板35のテーパ穴35bに強く係合
し、浮動板35と固定板42とを一体的に結合させてい
る。このためスピンドル側部40とNC駆動側部41と
は一体となり、分割機構4が存在しない場合と同じ状態
になっている。
【0056】従って、コンピュータ(図示せず)制御に
よりDCサーボモータ(図示せず)我回転して、直進サ
ーボ機構により送りねじ44が回転すると、ワーク取付
台3は、そのスピンドル側部40とNC駆動側部41と
が一体となってY軸方向に移動し、ワーク1を載置した
状態でカッタ19に対して早送りで接近し、該カッタに
接近すると、低速で移動し、コンピュータ制御による回
転サーボ機構が作動して、DCサーボモータ23がゆっ
くりと矢印θ(θ軸)の如く回転を開始する。一方カッ
タ19は、粗研削を行うため、ダイヤモンドの砥粒の大
きい♯800から♯1500のものが用いられ、高速度
で回転を開始する。
【0057】ワーク1がシリコンウェーハである場合に
は、カッタ19の研削速度は約1300m/minの如
く高速で回転する。またカッタ19のスピンドル74は
その使用状態においては単に回転するのみで、X軸(Y
軸と直角)方向にもY軸方向にも全く移動しない。ただ
しワーク1の外周面1aの上側のエッジ部と下側のエッ
ジ部と厚さ方向の中央の外周を研削するのに、上下動さ
せてカッタ19の研削に使用する部分を変更するときの
みカッタ取付台73が上下動して適宜な位置にカッタ1
9を移動させて固定し、必要に応じた研削を行う。
【0058】ワーク1の回転角θは、コンピュータにフ
ィードバックされて予め該コンピュータに記憶された関
数L=f(θ)(Lは、カッタ19の中心とワーク1の
中心間の距離)の演算がなされ、回転角θに対する適正
な距離Lが演算され、該演算結果ガ制御信号として直進
サーボ機構のDCサーボモータに送出される。すると該
DCサーボモータが回転してワーク取付台3はY軸に沿
って移動を開始し、ワーク1はカッタ19に対して急速
に接近し、カッタ19に対しては接触する直前にコンピ
ュータによりDCサーボモータの回転速度が遅くなって
静かにカッタ19の外周19aにワーク1の外周面1a
が接触して研削が開始される。
【0059】そしてワーク1は回転サーボ機構によって
少しずつ回転し、その回転角θがコンピュータにフィー
ドバックされて刻々距離Lが演算され、該演算結果の制
御信号が直進サーボ機構のDCサーボモータに送出され
て送りねじ44が正確に回転し、距離Lが刻々変化し、
まずワーク1のオリエンテーションフラットOFの図中
右側(時計方向側)の円弧部の研削加工が行われ、次い
でオリエンテーションフラットOFの直線部の研削加工
が行われ、最後にオリエンテーションフラットOFの図
中左側(反時計方向側)の円弧部の研削加工が行われて
加工が完了する。
【0060】このようにしてワーク1はカッタ19に対
して必要に応じて接近し、又はこれから遠ざかることに
よってオリエンテーションフラットOF及びその両端の
小さな円弧部が設計通りに、しかも正確に研削加工され
ることになる。そしてY軸方向の直進往復移動とワーク
1の回転角θの2軸制御のみによって複雑な形状のオリ
エンテーションフラットOF及びその両端の円弧部を研
削加工することができる。
【0061】しかしこの粗研削においては、図12に細
かい斜線で示すように、ワーク1の外周面1aを相当大
きな削り代1eを以て研削し、またNC駆動により強制
的に研削加工が行われ、カッタ19が加工反力により逃
げるということが全くないため、図15及び図18に示
すような比較的深さδの大きなクラック1bの加工歪み
がワーク1の外周面1aに発生するのが不可避である。
この加工歪みは、ワーク1の外周面1aに形成される凹
凸の凹部に当たる部分であるが、実際には図示のような
小さなクラック1bとして発生するものである。粗研削
終了後のこのクラック1bの深さδを指数100とした
場合に、本発明ワーク外周面の研削装置2では、♯30
00の仕上げ研削用カッタ19を用いて仕上げ研削を行
うことによって、これを指数50以下程度まで小さくで
きるようにしたものである。
【0062】そこで本発明ワーク外周面の研削装置2の
仕上げ研削について説明すると、ワーク1はワーク吸着
板33に固定したまま、カッタ19を♯3000の仕上
げ研削用カッタ19に交換し、ロック機構5のエアシリ
ンダ49を作動させてそのピストンロッド50を、図5
及び図16に示すように、上方に突出させ、ロック部材
51を矢印B方向に上昇させ、テーパピン52のテーパ
部52aを浮動板35のテーパ穴35bから引き抜く。
これによって、分割機構4が作動状態となり、浮動板3
5は固定板42に対して矢印C,Dの如くストッパ機構
6により定まる所定の隙間Sだけ自由に移動できる状態
となるが、ガススプリング8が浮動板35を矢印C方向
に押圧付勢しているので、図5に示すように、ニリアガ
イド38の浮動側ガイド38aが固定側ガイド98bに
対して相対的に移動して浮動板35は、カッタ19側の
マイクロメータ56の測定子56cに当接している。
【0063】この状態で、上記と同様にしてNC制御に
よりワーク取付台3がワーク1を載置してカッタ19に
接近し、仕上げ研削が行われる。この仕上げ研削は、図
13に細かい斜線で示す小さな削り代1fを研削するこ
とによって、粗研削で生じた加工歪み、クラック1bの
深さδを1/2程度まで除去するために行うものであ
る。
【0064】仕上げ研削が開始されると、ワーク1は分
割機構4によって、ワーク取付台3がスピンドル側部4
0と、NC駆動側部41とに分割されていて、浮動板3
5が固定板42に対して浮動状態であるため、ワーク1
がNC駆動側部からの力によってカッタ19に強制的に
押し付けられたとしても、加工反力がガススプリング8
の付勢力より大きいときには、ワーク1はカッタ19か
ら逃げることができるため、ワーク1に無理な力がかか
らない。この状態は、従来の倣いマスタ方式のワーク外
周面の研削と同様の状態である。従って、♯3000の
仕上げ研削用のカッタ19の使用が可能であり、またこ
のカッタによって、非常に精度の高い仕上げ研削を行う
ことができる。そして加工歪みであるクラック1bの深
さδを、図17及び図19に示すように、指数にして5
0以下まで除去することができ、1台の装置でバフ仕上
げ装置と同様の作業まで完了させることができ、半導体
ウェーハのエッジ研削を飛躍的に能率化することが可能
となる。
【0065】また浮動板35の固定板42に対する移動
量、即ち隙間Sは、ストッパ機構16である2つのマイ
クロメータ56の測定子56cをつまみ56bを適宜回
転させて移動させることにより簡単にμmの精度で調節
することができる。またガススプリング8の付勢力もそ
の仕様を変更することにより、又は外部からの空気の圧
力を調節することにより容易に調節することが可能であ
る。
【0066】また図6及び図7において、弾性体の第2
実施例であるコイルスプリング68を使用した場合に
は、ロックナット64を弛めてばね圧調節ねじ63を適
宜調節することにより、コイルスプリング68の付勢力
を容易に調節することができる。
【0067】なお、この弾性体はガススプリング8やコ
イルスプリング68に限定されるものではなく、板ば
ね、皿ばね、ゴム又は合成樹脂等を用いることもでき
る。
【0068】次に、本発明に係るワークノッチ部の研削
装置12の作用について説明すると、ワーク取付台3の
方は、従来と全く同様に完全に固定式のものを用いても
よく、また上記ワーク外周面研削装置2の分割機構4を
ロック機構5により完全に固定状態として使用すること
もできる。
【0069】図1の場合には、ワーク取付台3はロック
機構5がロック状態にして使用されるものである。従っ
て、浮動板35と固定板42は一体化されテーパピン5
2により非常に高い精度で一体のワーク取付台が形成さ
れている。
【0070】これに対して、図1、図2及び図8から図
11において、カッタ取付台13は、ノッチ部1dの粗
研削の場合には、その分割機構14が固定状態となり、
仕上げ研削の場合には浮動状態となって2種類の細いカ
ッタ69により粗研削と仕上げ研削の2種類の研削が1
台の装置で行われる。従って、この装置の場合には、ワ
ーク1ではなく、カッタ69を仕上げ研削で逃がすこと
によって、加工歪みを除去するものである。
【0071】図1、図2及び図8から図11において、
まずノッチ部1dの粗研削について説明すると、エアシ
リンダ99が作動して、ロック機構15のロック部材9
8をピストンロッド100により矢印Eの如く上昇させ
て引き込み、テーパピン102のテーパ部102aを強
く浮動板85のテーパ穴85bに係合させる。これによ
って浮動板85は固定板72に完全に位置決めされて固
定され、分割機構14が存在しないのと同様の状態とな
る。
【0072】そこで、図14に示すように、NC制御に
よりワーク1が載置されたワーク取付台3をY軸に沿っ
てカッタ69に接近させ、ノッチ部1dの所定の加工部
位からカッタ69に接触させ、ワーク1をゆっくりと回
転させならその回転角θをコンピュータにフィトーバッ
クして、ノッチ部1dが設計通りの形状及び寸法に仕上
がるような、ワーク1の中心とカッタ69の中心の距離
Lを演算により算出してワーク1をカッタ69に対して
接近又は離脱させてノッチ部1dの研削を行う。これに
よってノッチ部1dの粗研削が完了する。
【0073】この粗研削においては、外周面1aの場合
と同様に、ノッチ部1dに指数にしてクラック1bの深
さδ=100の加工歪みが存在する。これを本発明に係
るワークノッチ部の研削装置12により除去するもので
ある。
【0074】即ち、同一のワークノッチ部の研削装置1
2を用いてノッチ部1dの仕上げ研削を行う場合につい
て説明すると、まず分割機構14によりスピンドル側部
70と固定側部71とを分割して、スピンドル側部70
を浮動状態にして仕上げ研削を行う。図10に示すよう
に、まずロック機構15のエアシリンダ99を作動させ
てそのピストンロッド100を下方に突出させてロック
部材98を矢印Fの如く下降させ、テーパピン102の
テーパ部102aを浮動板85のテーパ穴85から引き
抜く。これによって浮動板85は、リニアガイド88の
浮動側ガイド88bが固定側ガイド88aに対して摺動
自在となり、スピンドル側部70は固定側部71に対し
て浮動状態となる。
【0075】この浮動状態におけるスピンドル側部70
の移動可能範囲は、ストッパ機構16によって規制さ
れ、2個のマイクロメータ56のつまみを回転させて測
定子56cを移動させることにより、図3における浮動
板85と図中左側のマイクロメータ56の測定子56c
との隙間S(50μm位)をμmオーダの精度で自由に
調節することができる。またガススプリング18は、そ
の押圧子18bで浮動板85を図中右方向に押圧付勢し
ているので、浮動板85はボール58が右側のマイクロ
メータ56の測定子56に当接して停止している。この
付勢力は適宜調節できるが、約0.49N(=50g
f)位である。
【0076】このような状態で、カッタ69を仕上げ用
のカッタ、即ち♯3000のカッタに交換して研削が開
始される。ワーク1がカッタ69に接触して仕上げ研削
が開始されると、その加工反力によって、スピンドル側
部70がガススプリング18の付勢力に抗して逃げるた
め、無理な力がワーク1のノッチ部1dにかかることが
防止され、このような仕上げ研削を数回繰り返すことに
よって、クラック1bの深さδの指数100の加工歪み
を指数50以下まで低減させ、その半分以上を除去する
ことができる。これによって、1台の装置でノッチ部1
dの粗研削及び仕上げ研削を行うことができるから、非
常に高価なバフ仕上げ装置が不要となる。
【0077】
【発明の効果】本発明は、上記のように円形のカッタを
回転させてその外周により円板状のワークの外周面を数
値制御により研削するワーク外周面の研削方法におい
て、ワーク取付台をワークを回転させるスピンドル側部
と数値制御により直進往復動するNC駆動側部とに分割
してロック装置により該スピンドル側部と該NC駆動側
部とをロックしたときにはワーク取付台は一体となりス
ピンドル側部と前記NC駆動側部とのロックを解除した
ときにはワーク取付台はスピンドル側部がNC駆動側部
に対してカッタに接近又は離脱する方向に一定の範囲で
摺動自在となりかつカッタに接近する方向に弾性体によ
り押圧付勢されるようにしておき、カッタによりワーク
の粗研削を行う場合にはスピンドル側部とNC駆動側部
とをロックして数値制御により強制的な研削を行い、仕
上げ研削を行う場合にはスピンドル側部とNC駆動側部
とのロックを解除して弾性体で該スピンドル側部を仕上
げ研削用カッタに軽く押圧してワークを適宜逃がしなが
ら該仕上研削用カッタにより粗研削で生じた加工歪みを
除去するようにしたので、粗研削用の従来のワーク外周
面研削装置を用いて、単にカッタを仕上げ研削用のもの
に交換するだけでNC制御による粗研削で生じたワーク
外周面(オリエンテーションフラットを含む)の比較的
大きな加工歪みを1/2程度に軽減でき、短時間でしか
も非常に低コストで加工歪みのほとんどないウェーハを
提供できるる効果があり、またこの結果非常にコストの
高い仕上げ研削専用の装置を不要とし、設備費の大幅な
低減を図ることができる効果がある。
【0078】また円柱形の細いカッタを回転させてその
外周により円板状のワークのノッチ部を数値制御により
研削するワークノッチ部の研削方法において、カッタ取
付台をカッタを回転させるスピンドル側部と通常は移動
しないように構成された固定側部とに分割してロック装
置により該スピンドル側部と該固定側部とをロックした
ときにはカッタ取付台は一体となりスピンドル側部と前
記固定側部とのロックを解除したときにはカッタ取付台
はスピンドル側部が固定側部に対してワークに接近又は
離脱する方向に一定の範囲で摺動自在となりかつワーク
に接近する方向に弾性体により押圧付勢されるようにし
ておき、粗研削を行う場合にはスピンドル側部と固定側
部とをロックして数値制御により強制的な研削を行い、
仕上げ研削を行う場合にはスピンドル側部と固定側部と
のロックを解除して弾性体で該スピンドル側部をワーク
に軽く押圧して仕上研削用カッタを適宜逃がしながら該
カッタにより粗研削で生じた加工歪みを除去するように
したので、粗研削用の従来のワーク外周面研削装置を用
いて、単にカッタを仕上げ研削用のものに交換するだけ
でNC制御による粗研削で生じたワークノッチ部の比較
的大きな加工歪みを1/2程度に軽減できるようにし
て、短時間でしかも非常に低コストで加工歪みのほとん
どないノッチ部を有するウェーハを提供できる効果が
り、またこの結果非常にコストの高いノッチ部の仕上げ
研削専用の装置を不要とし得、設備費の大幅な低減を図
ることができる効果がある。
【0079】また円形のカッタを回転させてその外周に
より円板状のワークの外周面を数値制御により研削する
ワーク外周面の研削装置において、ワークを固定して数
値制御により回転及び直進の2軸制御されるワーク取付
台と、該ワーク取付台をワークを回転させるスピンドル
側部と数値制御により直進往復動するNC駆動側部とに
分割するように構成された分割機構と、該分割機構のス
ピンドル側部とNC駆動側部とをロックし又は該ロック
を解除できるようにしたロック機構と、該ロック機構に
よるロックを解除したときのスピンドル側部とNC駆動
側部との相対移動可能範囲を設定し得るストッパ機構
と、スピンドル側部をカッタに対して押圧付勢する弾性
体とを備えたので、単にカッタを交換するだけで同一の
ワーク取付台を用いて粗研削と仕上げ研削とを行うこと
ができる効果があり、またこの2種類の研削加工をμm
オーダで極く精度が高く加工歪み及び表面アラサの小さ
い加工を可能とし得、高精度の外周面及びオリエンテー
ションフラットを持つウェーハの製造を安価な装置によ
り可能とし得る効果がある。
【0080】更には、円柱形の細いカッタを回転させて
その外周により円板状のワークのノッチ部を数値制御に
より研削するワークノッチ部の研削装置において、カッ
タを固定して通常は動かないように固定されたカッタ取
付台と、該カッタ取付台をカッタを回転させるスピンド
ル側部と通常は動かないように固定された固定側部とに
分割するように構成された分割機構と、該分割機構のス
ピンドル側部と固定側部とをロックし又は該ロックを解
除できるようにしたロック機構と、該ロック機構による
ロックを解除したときのスピンドル側部と前記固定側部
との相対移動可能範囲を設定し得るストッパ機構と、ス
ピンドル側部をワークに対して押圧付勢する弾性体とを
備えたので、単にノッチ部研削用のカッタを交換するだ
けで同一のカッタ取付台を用いて粗研削と仕上げ研削と
を行うことができ、またこの2種類の研削加工をμmオ
ーダで極く精度が高く加工歪み及び表面アラサの小さい
加工を可能とし得、高精度のノッチ部を持つウェーハの
製造を安価な装置により可能とし得る効果がある。
【0081】またスピンドル側部押圧用の弾性体にガス
スプリングを用いたので、ガスの圧力を変えるだけで簡
単にスピンドル側部の押圧力を変化させることができ、
またこの結果理想的な押圧付勢力でスピンドル側部を押
圧して仕上げ研削加工を行うことができるため加工歪み
を最も効率よく除去できるという効果がある。
【0082】更には、スピンドル側部押圧用の弾性体に
コイルスプリングを用いたので、スプリングの圧縮量を
ロックナット等により変えるだけで簡単にスピンドル側
部の押圧力を変化させることができ、またこの結果理想
的な押圧付勢力でスピンドル側部を押圧して仕上げ研削
加工を行うことができるため加工歪みを最も効率よく、
また簡単な構造で安価に除去できるという効果がある。
【0083】またストッパ装置にマイクロメータを使用
したので、スピンドル側部のロックを解除してのフロー
ティング状態にした場合において、該スピンドル側部の
移動可能範囲をμmのオーダで正確に設定できる効果が
あり、非常に高精度でウェーハの外周面又はノッチ部の
仕上げ加工がで、最も効率的に粗研削における加工歪み
を所望の量だけ除去できるという効果がある。
【0084】また分割装置には、スピンドル側部と前記
固定側部との位置決めを正確に行うためのテーパピンと
該テーパピンと係合するテーパ穴とからなる位置決め機
構を配設したので、スピンドル側部とNC駆動側部又は
スピンドル側部と固定側部とをロック装置によりロック
した粗研削の場合の各部の精度を分割装置のない装置と
同様に高精度に維持でき、従来の粗研削専用の装置と何
ら遜色なく使用できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面は本発明の実施例に係り、図1から図5は
弾性体の第1実施例(ガススプリング)を示し、図1は
ワーク外周面の研削装置及びワークノッチ部の研削装置
の斜視図である。
【図2】図1と同様の縦断面図である。
【図3】ワーク取付台、分割機構、ロック機構及び弾性
体の部分破断斜視図である。
【図4】分割機構、ロック機構、ストッパ機構及び弾性
体の部分縦断面側面図である。
【図5】分割機構、ロック機構、ストッパ機構及び弾性
体の部分破断斜視図である。
【図6】図6及び図7は弾性体の第2実施例(コイルス
プリング)を示し、図6は分割機構、ロック機構、スト
ッパ機構及び弾性体の部分破断斜視図である。
【図7】弾性体の使用状態を示す縦断面図である。
【図8】図8から図11はワークノッチ部の研削装置に
係り、図8は分割機構、ロック機構、ストッパ機構及び
弾性体を示す平面図である
【図9】分割機構とストッパ機構の部分破断斜視図であ
る。
【図10】ロック機構とスピンドルの部分破断斜視図で
ある。
【図11】分割機構、ストッパ機構及び弾性体の部分斜
視図である。
【図12】粗研削における削り代を示すワークの部分縦
断面図である。
【図13】仕上げ研削における削り代を示すワークの部
分縦断面図である。
【図14】粗研削用カッタによりワーク外周面の粗研削
及びワークノッチ部の粗研削を行っている状態を説明上
同時に示す斜視図である(実際には外周面とノッチ部と
は異なるワークにより別に研削する)。
【図15】粗研削終了後のワークの加工歪みを示す斜視
図である。
【図16】仕上げ用カッタによりワーク外周面の仕上げ
研削を行っている状態を示す斜視図である。
【図17】仕上げ研削終了後のワークの加工歪みを示す
斜視図である。
【図18】粗研削終了後のワークの加工歪みを示す部分
拡大平面図である。
【図19】仕上げ研削終了後のワークの加工歪みを示す
部分拡大平面図である。
【符号の説明】
1 ワーク 1a 外周面 1d ノッチ部 2 ワーク外周面の研削装置 3 ワーク取付台 4 分割機構 5 ロック機構 6 ストッパ機構 8 弾性体の一例たるガススプリング 12 ワークノッチ部の研削装置 13 カッタ取付台 14 分割機構 15 ロック機構 16 ストッパ機構 18 弾性体の一例たるガススプリング 19 カッタ 19a 外周 22 スピンドル 35 浮動板 35b テーパ穴 40 スピンドル側部 41 NC駆動側部 47 位置決め機構 51 ロック部材 52 テーパピン 56 マイクロメータ 68 弾性体の一例たるコイルスプリング 69 カッタ 69a 外周 70 スピンドル側部 71 固定側部 73 カッタ取付台 74 スピンドル 85 浮動板 85b テーパ穴 94 スピンドル 97 位置決め機構 102 テーパピン 102a テーパ部 δ クラックの深さ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円形のカッタ又は円柱形の細いカッタを回
    転させてその外周により円板状のワークの外周面又はノ
    ッチ部を数値制御により研削するワーク外周面又はワー
    クノッチ部の研削方法において、ワーク取付台及び前記
    カッタのいずれか一方を、弾性体により互いに接近する
    方向に押圧付勢しながら互いに接近又は離脱する方向に
    わずかに摺動自在に構成し、粗研削の場合には前記カッ
    タ及び前記ワーク取付台の双方を前記摺動ができないよ
    うに固定して研削を行うと共に、仕上げ研削の場合には
    前記カッタ及び前記ワーク取付台のいずれか一方を摺動
    自在として前記ワークを前記カッタに軽く押圧しながら
    研削を行い、前記粗研削で生じた加工歪みを前記仕上げ
    研削で除去することを特徴とするワーク外周面又はワー
    クノッチ部の研削方法。
  2. 【請求項2】円形のカッタを回転させてその外周により
    円板状のワークの外周面を数値制御により研削するワー
    ク外周面の研削方法において、ワーク取付台を前記ワー
    クを回転させるスピンドル側部と数値制御により直進往
    復動するNC駆動側部とに分割してロック機構により該
    スピンドル側部と該NC駆動側部とをロックしたときに
    は前記ワーク取付台は一体となり前記スピンドル側部と
    前記NC駆動側部とのロックを解除したときには前記ワ
    ーク取付台は前記スピンドル側部が前記NC駆動側部に
    対して前記カッタに接近又は離脱する方向に一定の範囲
    で摺動自在となりかつ前記カッタに接近する方向に弾性
    体により押圧付勢されるようにしておき、前記カッタに
    より前記ワークの粗研削を行う場合には前記スピンドル
    側部と前記NC駆動側部とをロックして数値制御により
    強制的な研削を行い、仕上げ研削を行う場合には前記ス
    ピンドル側部と前記NC駆動側部とのロックを解除して
    前記弾性体で該スピンドル側部を仕上げ研削用カッタに
    軽く押圧して前記ワークを適宜逃がしながら該仕上研削
    用カッタにより前記粗研削で生じた加工歪みを除去する
    ことを特徴とするワーク外周面の研削方法。
  3. 【請求項3】円柱形の細いカッタを回転させてその外周
    により円板状のワークのノッチ部を数値制御により研削
    するワークノッチ部の研削方法において、カッタ取付台
    を前記カッタを回転させるスピンドル側部と通常は移動
    しないように構成された固定側部とに分割してロック機
    構により該スピンドル側部と該固定側部とをロックした
    ときには前記カッタ取付台は一体となり前記スピンドル
    側部と前記固定側部とのロックを解除したときには前記
    カッタ取付台は前記スピンドル側部が前記固定側部に対
    して前記ワークに接近又は離脱する方向に一定の範囲で
    摺動自在となりかつ前記ワークに接近する方向に弾性体
    により押圧付勢されるようにしておき、粗研削を行う場
    合には前記スピンドル側部と前記固定側部とをロックし
    て数値制御により強制的な研削を行い、仕上げ研削を行
    う場合には前記スピンドル側部と前記固定側部とのロッ
    クを解除して前記弾性体で該スピンドル側部を前記ワー
    クに軽く押圧して仕上研削用カッタを適宜逃がしながら
    該カッタにより前記粗研削で生じた加工歪みを除去する
    ことを特徴とするワークノッチ部の研削方法。
  4. 【請求項4】前記ワークはシリコンウェーハであること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記
    載のワーク外周面又はノッチ部の研削方法。
  5. 【請求項5】円形のカッタ又は円柱形の細いカッタを回
    転させてその外周により円板状のワークの外周面又はノ
    ッチ部を数値制御により研削するワーク外周面又はワー
    クノッチ部の研削装置において、ワーク取付台及び前記
    カッタのいずれか一方を、弾性体により互いに接近する
    方向に押圧付勢しながら互いに接近又は離脱する方向に
    わずかに摺動自在に構成すると共に、該摺動ができない
    ように固定するロック機構を設け、粗研削の場合には前
    記カッタ及び前記ワーク取付台の双方を前記ロック機構
    により前記摺動ができないように固定して研削を行うと
    共に、仕上げ研削の場合には前記カッタ及び前記ワーク
    取付台のいずれか一方を摺動自在として前記ワークを前
    記カッタに軽く押圧しながら研削を行い、前記粗研削で
    生じた加工歪みを前記仕上げ研削で除去するように構成
    したことを特徴とするワーク外周面又はワークノッチ部
    の研削装置。
  6. 【請求項6】円形のカッタを回転させてその外周により
    円板状のワークの外周面を数値制御により研削するワー
    ク外周面の研削装置において、ワークを固定して数値制
    御により回転及び直進の2軸制御されるワーク取付台
    と、該ワーク取付台を前記ワークを回転させるスピンド
    ル側部と数値制御により直進往復動するNC駆動側部と
    に分割するように構成された分割機構と、該分割機構の
    前記スピンドル側部と前記NC駆動側部とをロックし又
    は該ロックを解除できるようにしたロック機構と、該ロ
    ック機構によるロックを解除したときの前記スピンドル
    側部と前記NC駆動側部との相対移動可能範囲を設定し
    得るストッパ機構と、前記スピンドル側部を前記カッタ
    に対して押圧付勢する弾性体とを備え、前記カッタによ
    り前記ワークの粗研削を行う場合には前記スピンドル側
    部と前記NC駆動側部とを前記ロック機構によりロック
    して数値制御により強制的な研削を行い、仕上げ研削を
    行う場合には前記スピンドル側部と前記NC駆動側部と
    のロックを解除して前記弾性体で該スピンドル側部を前
    記カッタに軽く押圧して前記ワークを適宜逃がしながら
    仕上げ研削用カッタにより前記粗研削で生じた加工歪み
    を除去するように構成したことを特徴とするワーク外周
    面の研削装置。
  7. 【請求項7】円柱形の細いカッタを回転させてその外周
    により円板状のワークのノッチ部を数値制御により研削
    するワークノッチ部の研削装置において、カッタを固定
    して通常は動かないように固定されたカッタ取付台と、
    該カッタ取付台を前記カッタを回転させるスピンドル側
    部と通常は動かないように固定された固定側部とに分割
    するように構成された分割機構と、該分割機構の前記ス
    ピンドル側部と前記固定側部とをロックし又は該ロック
    を解除できるようにしたロック機構と、該ロック機構に
    よるロックを解除したときの前記スピンドル側部と前記
    固定側部との相対移動可能範囲を設定し得るストッパ機
    構と、前記スピンドル側部を前記ワークに対して押圧付
    勢する弾性体とを備え、前記カッタにより前記ワークの
    粗研削を行う場合には前記スピンドル側部と前記固定側
    部とをロックして数値制御により強制的な研削を行い、
    仕上げ研削を行う場合には前記スピンドル側部と前記固
    定側部とのロックを解除して前記弾性体で該スピンドル
    側部を前記ワークに軽く押圧して仕上げ研削用カッタを
    適宜逃がしながら該カッタにより前記粗研削で生じた加
    工歪みを除去するように構成したことを特徴とするワー
    クノッチ部の研削装置。
  8. 【請求項8】前記ワークは、シリコンウェーハであるこ
    とを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に
    記載のワーク外周面又はワークノッチ部の研削装置。
  9. 【請求項9】前記弾性体は、ガススプリングであること
    を特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記
    載のワーク外周面又はワークノッチ部の研削装置。
  10. 【請求項10】前記弾性体は、コイルスプリングである
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項
    に記載のワーク外周面又はワークノッチ部の研削装置。
  11. 【請求項11】前記ストッパ機構は、マイクロメータで
    あることを特徴とする請求項6に記載のワーク外周面の
    研削装置。
  12. 【請求項12】前記ストッパ機構は、マイクロメータで
    あることを特徴とする請求項7に記載のワークノッチ部
    の研削装置。
  13. 【請求項13】前記分割機構には、前記スピンドル側部
    と前記NC駆動側部との位置決めを正確に行うためのテ
    ーパピンと該テーパピンと係合するテーパ穴とからなる
    位置決め機構が配設されていることを特徴とする請求項
    6に記載のワーク外周面の研削装置。
  14. 【請求項14】前記分割機構には、前記スピンドル側部
    と前記固定側部との位置決めを正確に行うためのテーパ
    ピンと該テーパピンと係合するテーパ穴とからなる位置
    決め機構が配設されていることを特徴とする請求項7に
    記載のワークノッチ部の研削装置。
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