JPH11207428A - スプライン成形装置 - Google Patents

スプライン成形装置

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JPH11207428A
JPH11207428A JP1379798A JP1379798A JPH11207428A JP H11207428 A JPH11207428 A JP H11207428A JP 1379798 A JP1379798 A JP 1379798A JP 1379798 A JP1379798 A JP 1379798A JP H11207428 A JPH11207428 A JP H11207428A
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JP
Japan
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spline
projection
diameter portion
dies
die
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JP1379798A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Kurono
尚幸 黒野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプライン大径部に、スプライン小径部より
浅い溝を有するスプラインを、1工程で形成する。 【解決手段】 隣接する2つの凸面9の間を突起部10で
連結する。よって、スプラインダイス6,7の凹面8
は、該突起部10によって分断される。このスプラインダ
イス6,7が軸にスプラインを転造する際に、突起部10
がスプライン大径部の成形と同時に該大径部に食い込
む。よって、突起部10により、スプライン大径部にスプ
ライン小径部より浅い溝(浅溝)を形成することができ
る。また、突起部10は凸面9より低く形成されているの
で、凸面9は突起部10に分断されず連続面をなす。した
がって、凸面9によって成形されるスプライン小径部に
は、凹凸が形成されることなく連続形状をなす。以上の
ことから、スプライン大径部にのみ浅溝を備えるスプラ
インを、1工程で形成することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸にスプラインを
転造するためのスプライン成形装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、軸に成形されたスプラインに対
し、スナップリング等の係止部材を取付ける等の目的で
溝を形成する際に、次のような手法が用いられていた。
まず最初に、軸に対しスプライン小径部よりも深い溝
(以下「深溝」という)を切削加工する。続いて、該深
溝に巧く嵌り込むスぺーサを設けたスプラインダイス
で、該溝をふさぎながらスプラインを成形する。この手
法によると、スプライン成形時に生ずるバリが深溝をふ
さぐことなく、所望の溝付スプラインを成形することが
できる。この手法についての詳細は、特開昭56-71540号
公報等に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記手法によると、ス
プラインに成形される溝は、スプライン小径部よりも深
いものとなる。この深溝は、スプライン大径部との直径
差が大きいために、スナップリングの着脱時にその変形
量が過大となり、スナップリングが塑性変形してしまう
おそれがあった。そこで、この問題を回避するために、
より大きな内径のスナップリングを用いると、今度は該
スナップリングと深溝との隙間が過大となり、該スナッ
プリングが溝から脱落するおそれがあった。
【0004】上記問題を解決するための一手段として、
図6に示すように、軸1のスプライン小径部2より浅い
溝3(以下「浅溝」という)を、スプライン大径部4に
のみ形成することが望ましい。この浅溝3を備えるスプ
ラインであれば、内径の大きなスナップリングを使用し
ても、該スナップリングと浅溝との隙間は適正量とな
り、脱落のおそれはなくなる。
【0005】さて、図6に示すスプラインの成形を目的
とする手法が、実開平1-14374 号公報等に開示されてい
る。ところが、当該公報に開示されたダイス形状による
と、図6に示す浅溝3を備えるスプラインは形成されな
い。実際には、図7に示すように、小径部2より大径か
つ大径部4より小径の帯状部5でスプラインを分断した
形状をなすものが成形される。この、図7に示すスプラ
インでは、軸1と対をなす他方のスプラインの嵌合が帯
状部5によって阻害され、スプライン同士の嵌合が不可
能となる。よって、図7に示すスプラインを実際に使用
するためには、帯状部5のうち小径部2に突出する部分
を切削除去する必要がある。
【0006】すなわち、実開平1-14374 号公報等の手法
では、図6に示す大径部4にのみ浅溝3を備えるスプラ
インを得るために、転造工程と切削工程の少なくとも2
工程を要することとなった。しかも、浅溝の数だけ切削
工程が増加するので、製造コストの上昇が避けられなか
った。その他、図6に示すスプラインの成形方法として
は、軸にスプラインを成形した後に浅溝を切削加工し、
該切削時に生ずるバリを後工程で除去する等も行われて
いる。しかしながら、この手法も加工工程が複数に及
び、かつ、切削により成形する浅溝の寸法は、ばらつき
が生じ易いものであった。
【0007】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、軸にスプラインと浅溝
とを同時に成形することを可能とし、当該形状の寸法精
度を向上させ、かつ、製造コストの低減を図ることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係るスプライン成形装置は、軸に対しスプラ
イン大径部を転造するための凹面とスプライン小径部を
転造するための凸面とを交互に有し、隣接する2つの凸
面の間を、該凸面よりも低く前記凹面よりも高い突起部
で連結したスプラインダイスを有することを特徴とす
る。
【0009】隣接する2つの凸面の間を、該凸面よりも
低く前記凹面よりも高い突起部で連結することにより、
スプラインダイスの凹面は該突起部に分断される。そし
て、スプラインダイスの凹面がスプライン大径部を成形
する際に、凹面を分断する前記突起部が、スプライン大
径部の成形と同時に該大径部に食い込み、溝を形成す
る。なお、前記突起部は、スプラインダイスの凸面より
も低く形成されていることから、該凸面を分断するもの
ではない。よって、該凸面によって成形されるスプライ
ン小径部には、凹凸が形成されることなく平面状をな
す。
【0010】また、本発明においては、前記突起部は、
前記スプラインダイスと別部材であることが望ましい。
この構成により、前記突起部によって成形される浅溝寸
法の、設定の自由度を高める。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0012】図5には、本発明の実施の形態に係るスプ
ライン成形装置を概略的に示して要る。ここで用いられ
るスプラインダイス6,7は、いわゆる平ダイスであ
り、軸に対しスプライン大径部を転造するための凹面8
(図1参照)と、スプライン小径部を転造するための凸
面9(図1参照)とが、平面状に交互に配置されたもの
である。このスプラインダイス6,7で軸1を挟持し、
スプラインダイス同士を平行に相対移動させることによ
り、軸1にスプラインを転造することができる。
【0013】図1には、スプラインダイス6,7の要部
を拡大して示している。図示のごとく、スプラインダイ
スは凹面8と凸面9とを交互に備える。そして、隣接す
る2つの凸面9の間を、凸面9よりも低く凹面8よりも
高い突起部10で連結している。突起部10は、スプライン
の転造工程において、軸1に浅溝3(図6参照)を形成
するものである。よって、突起部10の幅および高さは、
必要な浅溝寸法に基づき決定されている。
【0014】図2は、図1に示すスプラインダイス6,
7の構造を示すために、スプラインダイス6,7をA−
A線で切断した断面図である。図示のごとく、突起部10
は、上端面が平坦なプレート11をスプラインダイス6,
7の裏側から嵌め込み、該プレート11の上端面の一部
を、凸面9の間の凹面8から表面に隆起させてなるもの
である。スプラインダイス6,7に対するプレート11の
固定は、例えば、図2に示すようにスプラインダイスの
側面にねじ穴を形成し、該ねじ穴にセットボルト13を締
め込むことによってなされる。なお、図2中符号14で示
される部分は、スプラインダイスの取付ベースである。
また、図3、図4には、別の構造をなすスプラインダイ
ス6,7を示している。図3、図4の例では、スプライ
ンダイス6,7の表面に入子12を嵌め込むことにより、
所望の突起部10形状を形成している。この入子12は、凸
面9を分断することがないように、それ自体が凸面9の
一部も構成している。この場合にも、セットボルト等を
用いたスプラインダイス6,7への固定が可能である。
【0015】上記構成をなす本発明の実施の形態から
は、次のような作用効果を得ることができる。スプライ
ンダイス6,7の凹面8は、隣接する2つの凸面9の間
を突起部10で連結することにより、該突起部10によって
分断される。そして、スプラインダイス6,7が軸1に
スプラインを転造する際に、突起部10が、スプライン大
径部4(図6参照)の成形と同時に該大径部に食い込
み、浅溝3を形成する。
【0016】ところが、突起部10は凸面9より低く形成
されているので、凸面9は突起部10に分断されず連続面
をなしている。したがって、連続面をなす凸面9によっ
て成形されるスプライン小径部には、凹凸が形成される
ことなく平面状をなす。よって、本発明の実施の形態に
係るスプラインダイス6,7を用いることにより、図6
に示すスプライン(スプライン大径部4にのみ浅溝3を
備える)を、軸1に対し1工程(転造工程)で形成する
ことが可能となる。なお、突起部10の高さ、幅は浅溝3
の形状に基づいて設定されるが、突起部10がスプライン
ダイス6,7と別部材であることもあり、その設定を自
由に行うことができる。特に、図3、図4に示すよう
に、スプラインダイス6,7の表面に入子12を嵌め込む
構造を用いれば、当該形状変更も容易となる。
【0017】以上のごとく、転造によりスプラインの成
形と同時に成形される浅溝3は、従来の切削加工により
得るものに比べ、寸法精度のばらつきが少ない。また、
1工程のみによって所望の形状の成形が可能となること
から、製造コストの低減を図ることが可能となる。な
お、本発明の実施の形態では、いわゆる平ダイスへ応用
した場合を例示して説明したが、前述の実公平1-14374
号に開示されるような、いわゆる丸ダイスに応用するこ
とも可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。まず、本発明の請求項1に係る
スプライン成形装置によると、スプライン大径部にのみ
浅溝を備えるスプラインを、1回の転造工程で形成する
ことが可能となる。したがって、従来のごとく切削工程
を含む手法に比べ、当該形状を有するスプラインの製造
コストを低減し、かつ、寸法精度の向上を図ることがで
きる。
【0019】また、本発明の請求項2に係るスプライン
成形装置によると、前記突起部によって成形される浅溝
の寸法設定の自由度を高め、様々な製品形状に対応させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスプライン成形装置
の、スプラインダイスを示す要部斜視図である。
【図2】図1に示すスプラインダイスのA−A線におけ
る断面図である。
【図3】図1に示すスプラインダイスと異なる構造を有
するスプラインダイスを示す、要部斜視図である。
【図4】図3に示すスプラインダイスのB−B線におけ
る断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るスプライン成形装置
の、要部該略図である。
【図6】所望のスプライン形状を示す斜視図である。
【図7】従来例により得られるスプライン形状を示す斜
視図である。
【符号の説明】
6 スプラインダイス 7 スプラインダイス 8 凹面 9 凸面 10 突起部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸に対しスプライン大径部を転造するた
    めの凹面とスプライン小径部を転造するための凸面とを
    交互に有し、隣接する2つの凸面の間を、該凸面よりも
    低く前記凹面よりも高い突起部で連結したスプラインダ
    イスを有することを特徴とするスプライン成形装置。
  2. 【請求項2】 前記突起部は、前記スプラインダイスと
    別部材であることを特徴とする請求項1記載のスプライ
    ン成形装置。
JP1379798A 1998-01-27 1998-01-27 スプライン成形装置 Pending JPH11207428A (ja)

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