JPH11207215A - 混色スプレーガン - Google Patents

混色スプレーガン

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JPH11207215A
JPH11207215A JP1518298A JP1518298A JPH11207215A JP H11207215 A JPH11207215 A JP H11207215A JP 1518298 A JP1518298 A JP 1518298A JP 1518298 A JP1518298 A JP 1518298A JP H11207215 A JPH11207215 A JP H11207215A
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JP
Japan
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paint
container
colored
base
colored paint
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JP1518298A
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English (en)
Inventor
Kenji Wakabayashi
賢治 若林
Atsuhisa Fujisawa
▲敦▼久 藤澤
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース塗料と着色塗料との過度の混合を防い
で明瞭な混色模様を得ることができる混色スプレーガン
を提供する。 【解決手段】 ベース塗料容器2と、着色塗料容器3
と、これら各容器から延びる供給路に接続され先端部を
吹付けノズル20とされた合流室4と、圧搾空気供給源
から合流室4の内部に延び先端部を圧搾空気ノズル1
9′とされたエアパイプとを備えており、着色塗料容器
3からの供給路は合流室4においてエアパイプ19に沿
う方向に延び先端部を圧搾空気噴射ノズル19′近傍に
位置する着色塗料ノズル21とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベース塗料に対し
着色塗料を不混合状態で噴射塗装するための混色スプレ
ーガンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の混色スプレーガンには、
本発明者等による特願平8−252868号明細書に係
る発明がある。これは、図13,14に示すように、ベ
ース塗料容器201、異なる色の塗料が収容される着色
塗料容器202,202′、及び、ベース塗料容器20
1と着色塗料容器202,202′とから導入したベー
ス塗料と着色塗料とを合流室205で合流させつつ内部
の圧搾空気噴射ノズル203からのエア噴射により合流
室先端の吹付けノズル204から塗料を噴射する構造を
有している。着色塗料202,202′は管206,2
07を介して合流室205の周壁に左右で接続されてい
る。着色塗料は、圧搾空気供給管208,209を経た
着色塗料容器202,202′への加圧に基づき圧送さ
れ、合流室205の側方からベース塗料と合流する。合
流したベース塗料及び着色塗料は不混合状態で吹付けノ
ズル204から吐出される。その結果、例えば、御影石
のような混色模様の塗装面が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスプレーガンでは、ベース塗料の流れに対してほぼ
垂直な方向から着色塗料が合流する構造が一般的であっ
たため、ベース塗料に着色塗料の一部が合流室内で相当
程度混ざり合ってしまうことがあり、所望の混色模様が
得られない場合があった。
【0004】また、2種類の着色塗料を合流室に導入す
る場合については、合流室側方の左右2ヶ所から導入す
る構造となっていたため、不混合状態での吹付けによ
り、塗装部の左右に2種類の着色塗料の分布量の相違に
基づく色ムラを生じる場合があった。その色ムラを防止
するには、吹付けノズルの動きを単純な縦方向のみとす
ることなく塗装面の色具合を見ながら重ね吹きをするな
ど、工夫や熟練を要した。
【0005】そこで、本発明は、ベース塗料と着色塗料
との過度の混合を防いで明瞭な混色模様を得ることがで
きる混色スプレーガンを提供することを目的とする。
【0006】本発明はまた、1種類の着色塗料を使用す
る場合と、2種類以上の着色塗料を使用する場合に、均
一な混色模様を容易に得ることができる混色スプレーガ
ンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明に係るスプレーガンは、基材であるベース塗料と
該ベース塗料に添加される着色塗料とを未混合状態で噴
射して塗装するための混色スプレーガンであって、ベー
ス塗料容器と、着色塗料容器と、これら各容器から延び
る供給路に接続され先端部を吹付けノズルとされた合流
室と、圧搾空気供給源から該合流室の内部に延び先端部
を圧搾空気ノズルとされたエアパイプとを備えており、
前記着色塗料容器からの供給路は前記合流室において前
記エアパイプに沿う方向に延び先端部を前記圧搾空気噴
射ノズル近傍に位置する着色塗料ノズルとされているこ
とを特徴とする。
【0008】また、基材であるベース塗料と該ベース塗
料に添加される着色塗料とを未混合状態で噴射して塗装
するための混色スプレーガンであって、外部のベース塗
料圧送管に接続されるベース塗料用供給路と、着色塗料
容器と、該容器から延びる着色塗料用供給路及び前記ベ
ース塗料用供給路に接続され、先端部を吹付けノズルと
された合流室と、圧搾空気供給源から該合流室の内部に
延び先端部を圧搾空気噴射ノズルとされたエアパイプと
を備えており、前記着色塗料容器用供給路は前記合流室
内において前記エアパイプに沿う方向に延び先端部を前
記圧搾空気噴射ノズル近傍に位置する着色塗料ノズルと
されていることを特徴とする。
【0009】前記着色塗料容器が2個備えられ、これら
着色塗料容器から延びる供給路の先端部が合流室におい
て各着色塗料容器に対し2本の着色塗料ノズルとされ、
前記圧搾空気噴射ノズルの周囲において、同一着色塗料
容器からの着色塗料ノズルが対角位置となるように配置
することが好ましい。
【0010】前記着色塗料容器を開閉可能な密封容器で
構成し、該着色塗料容器に圧搾空気の供給管を接続し、
該着色塗料容器の着色塗料排出口を着色塗料の供給管と
接続し、前記着色塗料容器内には着色塗料を充填した可
撓性チューブを収容し、前記着色塗料排出口に前記チュ
ーブの口部を着脱可能とすることが好ましい。
【0011】ベース塗料容器を開閉可能な密封容器で構
成し、該ベース塗料容器内に圧搾空気の供給管を接続
し、該ベース塗料容器のベース塗料排出口を前記ベース
塗料の供給路に接続し、ベース塗料容器には、ベース塗
料を充填した可撓性チューブを収容し、前記ベース塗料
容器の排出口に該チューブの口部を着脱可能とすること
が好ましい。
【0012】尚、本明細書において、「混色」の語は、
例えば、花崗岩(御影石)のように、ベース塗料に対し
大小粒子が単色若しくは異なる色彩で混在している通常
の肉眼視で見える状態を意味し、「不混合状態」の語
は、このような混色が生じるように、ベース塗料と着色
塗料が完全に混ざり合わない状態をいう。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る混色スプレーガンの
第1実施形態につき以下に図1〜6を参照しつつ説明す
る。
【0014】混色スプレーガン1は、図1〜図3に示す
ように、ベース塗料容器2と、ベース塗料容器2の両側
方に配置した着色塗料容器3,3′と、これらの各塗料
が導入される合流室4とを有している。
【0015】ベース塗料容器2は、漏斗状底部を持つ円
筒状容器2aに前部開閉式の天板2bを備えている。合
流室4は、筒状の圧力容器の先端に螺子結合式の吹付け
ノズル20を備えている。ベース塗料容器2の底部は通
路5により合流室4に結合され、ベース塗料容器2に
は、通路5を開閉することによってベース塗料の流量を
調節する弁装置6が設けられている。
【0016】弁装置6は、通路5を閉じることのできる
弁体7と、弁体7を上下方向に移動させ得るレバー8と
を有している。レバー8は、ベース塗料容器2の天板2
bに固定されたブラケット9に回動自在に支持され、一
端には弁体7と連結された弁棒10の上端が回動自在に
結合され、他端はプッシュロッド11に当接して上方に
付勢されている。プッシュロッド11は、ベース塗料容
器2のハンドル12に形成されたたシリンダ内に挿入さ
れ、コイルスプリング13によって上方へ付勢されてい
る。
【0017】着色塗料容器3,3′は、筒型とされ、支
持部材14によって胴部をベース塗料容器2及び合流室
4に支持されている。図中、符号14′は、塗装作業の
際にスプレーガンを把持するための取手である。
【0018】着色塗料容器3,3′は、筒状の透明な耐
圧スリーブで密封可能に形成することができ、底板1
5,15′には、加圧空気用ポート16,16′が設け
られ、着脱可能な蓋体17,17′には、着色塗料排出
用ポート18,18′が設けられている。
【0019】合流室4の内部では、図3〜図5に示すよ
うに、塗料を噴射させるための圧搾空気噴射ノズル1
9′を先端に備えたエアパイプ19が合流室4の後方か
ら軸線に沿って先端の吹付けノズル20付近まで延びて
いる。また、圧搾空気噴射ノズル19′の先端近傍であ
ってその周囲には、略等角度間隔で、着色塗料を吐出す
るための4本の着色塗料ノズル21a,21b,21
c,21dが配置されている。
【0020】着色塗料ノズル21a〜21dは、合流室
4の側壁の着色塗料用ポート22a,22b,22c,
22dから略L字状に曲げられて延び、圧搾空気噴射ノ
ズル19′に沿うように配置されている。着色塗料ノズ
ル21a〜21dは、ベース塗料と着色塗料との混合を
避けるために、先端を吹付けノズル先端の近くに配置す
るのが望ましい。一方、これを近づけすぎると、着色塗
料ノズルから噴射された塗料が吹付けノズル20の先端
部内壁に衝突して乱流化しベース塗料との混合が増大す
る。例えば、通常の圧搾空気圧による吹付け塗装におい
て、合流室4の内径が23mmで、吹付けノズル20の
ノズル孔径が1.7mmの場合、吹付けノズル20先端
と着色塗料ノズル21a〜21dの先端との距離を、6
〜8mm程度とするのが望ましい。
【0021】吹付けノズル20は、テーパ状とされ先端
に噴射口を有している。合流室4の直径や吹付けノズル
20の孔径によっても相違するが、本例では、圧搾空気
噴射ノズル19′の噴射口と吹付けノズル20の塗料噴
射口との距離は、0〜15mmの範囲に設定し、吹付け
ノズル20の螺合深さを変えることによって、0〜25
mmの範囲で調節可能としている。この距離は、吹付け
られた途膜の混色状態に大きく影響し、この距離を調節
することで、所望の混色状態を得ることができる。距離
Lの上限を25mmとしたのは、25mmを超えると着
色塗料とベース塗料との混合度合いが増大し、ベース色
に着色粒子を散りばめた混色模様を得ることが困難とな
るからである。
【0022】着色塗料は、可撓性の着色塗料チューブT
(図2)に充填しておくことができる。その場合、蓋体
17,17′における着色塗料排出用ポート18,1
8′の裏面に前記着色塗料チューブTの口部を接続する
ための接続口23を形成しておき、前記着色塗料チュー
ブTを取外し自在にしておくことができる。そのための
接続口23は、着色塗料チューブT口部の雄螺子と螺合
する雌螺子を設けたもの、着色塗料チューブTの円筒状
口部をOリングを介して液密に受け入れるもの等とする
ことができる。
【0023】次に空気回路及び着色塗料の流体回路につ
いて図1〜図6に基づいて説明する。
【0024】図4は、図1〜3に示すスプレーガンを合
流室4の中心軸線に沿う水平面で切断し、上方から見た
断面図である(一部は断面でなく平面視で示されてい
る。)。図外の圧搾空気源から送られてくる圧搾空気
は、コック24を介して栓25で図4の下方に進路を変
えられ(直進しない)、4ポートユニオン26のインレ
ットポートに導かれる。
【0025】4ポートユニオン26の第1ポート26a
は、アウトレットポート27,Y型ブランチユニオン2
8のインレットポート29(図3)を介し、Y型ブラン
チユニオン28のアウトレットポート30を経て圧搾空
気噴射ノズル19′に導かれる。4ポートユニオン26
の第1ポート26aとアウトレットポート27との間に
は、流量調節弁が内在され(図示せず)、ツマミ31に
よってその流量を調節するようになっている。Y型ブラ
ンチユニオン28の他のポート22は、小型丸形圧力計
32のインレットポート32′に接続される。
【0026】4ポートジョイント26の第2のポート2
6bは、5ポートユニオン33(図3では3ポートしか
描かれていない)のインレットポート34と接続され
る。4ポートユニオン26と5ポートユニオン33との
間には、流量調節弁(図示せず)が内蔵され、ツマミ3
5によってその流量を調節するようになっている。5ポ
ートユニオン33の第1アウトレットポート36は、4
ポートユニオン26の逃がし弁37付きのインレットポ
ート26cに接続される。5ポートユニオン33の第2
アウトレットポート38は、丸形小型圧力計39のイン
レットポートに接続される。5ポートユニオン33の第
3,第4アウトレットポート(図示せず)は、各々、着
色塗料容器3,3′の加圧空気用ポート16,16′に
取り付けられたL型ユニオンに接続される。
【0027】各塗料排出用ポート18,18′は、図外
の3ポートY型ユニオンで分岐され、合流室4の側壁に
設けられた着色塗料用ポート22a,22b,22c,
22dに接続される。4本の着色塗料ノズル21a,2
1b,21c,21dのうち対角線上の2本のノズル2
1a,21c(及び21b,21d)に同一色の着色塗
料を送るように配管接続される。接続状態を図1に一点
鎖線で示す。
【0028】上記構成を備える混色スプレーガンの作動
について以下に説明する。
【0029】白御影石に似せたテクスチュアを得ようと
する場合は、ベース塗料として、白色のベース塗料を用
い、着色塗料として黄土色、黒色の塗料を用いる。これ
らの塗料には、水系塗料の他、溶剤系塗料を用いること
ができる。
【0030】弁装置6のレバー8を操作してベース塗料
容器2内の弁体7を開くと、ベース塗料が自重によって
合流室4内に流れ込む。
【0031】次いで、コック24を開くと、圧搾空気噴
射ノズル19′及び着色塗料容器3,3′の加圧空気用
ポート16,16′に圧搾空気が送られる。これによ
り、着色塗料容器3,3′内の圧力が増加し、着色塗料
容器3,3′内に装着された着色塗料入りチューブTを
押圧し、着色塗料排出用ポート18,18′から着色塗
料ノズル21a,21b,21c,21dに圧送され
る。圧送された着色塗料は、合流室4内でベース塗料と
合流する。
【0032】圧搾空気噴射ノズル19′からエアが噴射
されると、ベース塗料と着色塗料とが不混合状態で吹付
けノズル20から噴射される。着色塗料ノズル21a〜
21dを圧搾空気噴射ノズル19′に沿わせるように配
置することで、着色塗料の流れはベース塗料の流れに沿
うようにして圧送されるので、ベース塗料の流れ方向に
対して垂直な方向から合流する場合に比べて、混合の度
合いが低く、明瞭な混色模様を得るのに適している。
【0033】また、着色塗料は、ベース塗料の周囲四方
から略等角度間隔で合流するため、吹付けノズル20か
ら噴射される塗料は着色塗料を左右均等に含んでおり、
壁面等に吹付けられた塗料の混色状態のムラを少なくす
ることができる。
【0034】圧搾空気噴射ノズル19′から噴射される
圧搾空気圧力と、着色塗料容器3,3′に送られる圧搾
空気圧力とは、各々、圧力計32,39で監視され、ツ
マミ31,35の調節で空気流量を調節することによっ
て、最適な混色模様を安定して得ることができる。即
ち、圧力計32,39を、圧搾空気噴射ノズル19′か
ら噴射される空気回路と、着色塗料容器3,3′に送ら
れる空気回路とに、各別に分岐し、両空気回路の各々を
流量調節することによって、各回路の空気流量を互いの
影響を受けることなく調節することができ、配色パター
ンが安定するのである。
【0035】コック24を閉じると、圧搾空気噴射ノズ
ル19′及び着色塗料容器3,3′の加圧空気用ポート
16,16′への空気回路が閉じられ、塗料の噴射を停
止する。着色塗料容器3,3′内に残留した加圧空気
は、4ポートユニオン26の第3ポート26cから逃が
し弁37を通じて排出される。
【0036】次に本発明に係る混色スプレーガンの第2
実施形態について図7及び図8を参照しつつ説明する。
【0037】図7,8に示した混色スプレーガン51
は、密閉可能なキャップ体52を備える耐圧性のベース
塗料容器53、同じく密閉可能な蓋体54,54′を備
える一対の耐圧性の着色塗料容器55,55′、及び合
流室56を備える。
【0038】ベース塗料容器53のキャップ体52に接
続された塗料供給用パイプ57は合流室56の上部中央
付近に接続されており、ベース塗料容器56の底壁に
は、圧搾空気を該容器内に導くパイプ58が接続されて
いる。
【0039】着色塗料容器55,55′の蓋体54,5
4′に接続された塗料供給用パイプ59,59′は各々
途中で2本に分岐し、合流室56の周囲前方に接続され
ており、着色塗料容器55,55′の底壁には、圧搾空
気を該容器内に導くパイプ60,60′が接続されてい
る。
【0040】着色塗料及びベース塗料をチューブ61,
62,63に充填してこれらを耐圧型のベース塗料容器
53、及び着色塗料容器55,55′に各々装填し、圧
搾空気をこれらの容器内に送ることで、ベース塗料及び
着色塗料を合流室53に圧送する。
【0041】ここでは、合流室4内の圧搾空気噴射ノズ
ル(図示せず)に送られる圧搾空気圧、及び着色塗料容
器55,55′に送られる圧搾空気圧を圧力計64,6
5で監視するだけでなく、ベース塗料容器53に送られ
る圧搾空気圧も圧力計66で監視する。
【0042】斯かる構成を採用することにより、ベース
塗料の送り量を前述の例のような自重式送りに比べて精
密に制御することができる。従って、噴射される塗料の
配色や混色状態をより安定化することができる。
【0043】次に本発明に係る混色スプレーガンの第3
実施形態について図9〜図11を参照しつつ説明する。
【0044】図9に示した混色スプレーガン101は、
ベース塗料が図外のベース塗料タンクから圧送される構
成を採用している。該ベース塗料タンクに図外の加圧ポ
ンプを接続しておき、圧送ホース102からスプレーガ
ン本体のグリップ内のベース塗料通路103を通じて合
流室104内にベース塗料を圧送するようにしている。
【0045】着色塗料容器105の上部には、圧搾空気
を導入する管106が接続され、後部キャップ107に
着色塗料入りチューブ108を着脱可能に接続し、その
接続口109に接続した管110をスプレーガン本体内
の着色塗料通路111に接続し、該通路から着色塗料ノ
ズル112を通じて合流室104に導かれている。圧搾
空気は、スプレーガンのグリップ底に接続された供給管
113から該グリップ内の圧搾空気通路114を通っ
て、エアパイプ115及び管106に圧送される。
【0046】ベース塗料通路103、着色塗料通路11
1を各々開閉するための弁116,117がこれらの通
路の途中に配設され、該弁116,117はスプレーガ
ン本体に軸着されたトリガー118により制御される。
図10,図11に示すように、トリガー118と弁11
6,117とは、トリガー118に軸着された連結杆1
19,120及び該連結杆119,120に軸着された
ピン121,122を介して連結されている。弁11
6,117は、コイルバネ123,124によって通路
の閉側に付勢されている。
【0047】通常状態では、図10(a)に示すよう
に、ベース塗料通路103及び着色塗料通路111は閉
じられており、トリガー118を引くことによって、図
10(b)に示すように、ベース塗料通路103及び着
色塗料通路111が開かれ、ベース塗料及び着色塗料が
各々のノズルから吐出される。
【0048】斯かる構成を採用することにより、ベース
塗料の供給量を制御して、安定した混色模様を得ると共
に、ベース塗料容器を備えたスプレーガンに比し、大量
のベース塗料を連続的に供給することができる。
【0049】上記の第1〜第3実施形態において、圧搾
空気ノズルと吹付けノズルとの距離を変更し得るように
することができ、図12にはそのための構造の一例を示
している。図に示す構造においては、合流室151及び
バルブ装置のフレーム155がスプレーガンの固定部分
に相当し、これに対してエアパイプ150が前後方向に
可動とされている。すなわち、エアパイプ150の後部
外周面に雄ねじを設け、合流室151の後端部に雌ねじ
螺合し、その螺合深さを変更することによって、エアパ
イプ150を合流室151の軸線方向に移動する。移動
は、エアパイプ150に固着された六角ナット154を
レンチ等で回すことによって行うことができ、移動後
は、ナット153を合流室151後端面側に締付けて固
定する。エアパイプ150の後端は、バルブ装置のフレ
ーム155の内部空所に前後移動可能な猶予をもって収
容され、フレーム155の後端部には、圧搾空気導入用
のパイプ156の端部が固定されている。
【0050】斯かる機構の採用によって、例えば、上記
第1実施形態の仕様において、圧搾空気噴射ノズル(1
9)の噴射口と吹付けノズル(20)の塗料噴射口との
距離を0〜45mmの範囲で調節可能とし、混色模様の
変化の幅を広げることができ、さらには新規な特徴を有
した模様を創作することも可能となる。
【0051】本発明に係る混色スプレーガンは、上記実
施形態に限定されるものではなく、着色塗料ノズルは、
圧搾空気噴射ノズルの周囲に8個設けることもできる
し、着色塗料容器に送られる圧搾空気を各別に圧力計に
接続し、それぞれの圧力を監視することもできる。ま
た、着色塗料の通路に流量制御弁を介在させることもで
きる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る混色スプレーガンによれば、ベース塗料と着色塗
料との過度の混合を防いで明瞭な混色模様を得ることが
できる。
【0053】また、2種類以上の着色塗料を使用する場
合に、均一な混色模様を容易に得ることができる混ベー
ス塗料と着色塗料との混合を防ぎ、更には、均一な混色
模様を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る混色スプレーガンの第1実施形態
を示す正面図である。
【図2】図1の混色スプレーガンの一部を断面で示す側
面図である。
【図3】図1の混色スプレーガンの一部を断面で示す側
面図である。
【図4】図1の混色スプレーガンの構成要素である合流
室の一部を断面で示す平面図である。
【図5】図1の混色スプレーガンの構成要素である合流
室の内部を示す正面図である。
【図6】図1の混色スプレーガンの構成要素であるベー
ス塗料容器の平面図である。
【図7】本発明に係る混色スプレーガンの第2実施形態
を示す斜視図である。
【図8】図7の混色スプレーガンの背面図である。
【図9】本発明に係る混色スプレーガンの第3実施形態
を示す正面図である。
【図10】図9の混色スプレーガンの構成要素である弁
構造を示す断面図であり、(a)は弁の閉状態を、
(b)は弁の開状態を各々示す。
【図11】図9の混色スプレーガンの構成要素であるト
リガー及び弁を分解して示し、(a)はトリガーの斜視
図、(b)は着色塗料通路を開閉する弁の平面図、
(c)はベース塗料通路を開閉する弁の平面図である。
【図12】本発明に係る混色スプレーガンの他の実施形
態の要部を概略的に示す断面図である。
【図13】従来の混色スプレーガンを示す斜視図であ
る。
【図14】図12の混色スプレーガンの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1,51,101 混色スプレーガン 2,53 ベース塗料容器 3,3′,55,55′,104 着色塗料容器 4,56,104 合流室 19′ 圧搾空気噴射ノズル 19,115,150 エアパイプ 20 吹付けノズル 21a,21b,21c,21d,112 着色塗料ノ
ズル 32,39 圧力計

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材であるベース塗料と該ベース塗料に
    添加される着色塗料とを未混合状態で噴射して塗装する
    ための混色スプレーガンであって、ベース塗料容器と、
    着色塗料容器と、これら各容器から延びる供給路に接続
    され先端部を吹付けノズルとされた合流室と、圧搾空気
    供給源から該合流室の内部に延び先端部を圧搾空気ノズ
    ルとされたエアパイプとを備えており、前記着色塗料容
    器からの供給路は前記合流室において前記エアパイプに
    沿う方向に延び先端部を前記圧搾空気噴射ノズル近傍に
    位置する着色塗料ノズルとされていることを特徴とする
    混色スプレーガン。
  2. 【請求項2】 基材であるベース塗料と該ベース塗料に
    添加される着色塗料とを未混合状態で噴射して塗装する
    ための混色スプレーガンであって、外部のベース塗料圧
    送管に接続されるベース塗料用供給路と、着色塗料容器
    と、該容器から延びる着色塗料用供給路及び前記ベース
    塗料用供給路に接続され、先端部を吹付けノズルとされ
    た合流室と、圧搾空気供給源から該合流室の内部に延び
    先端部を圧搾空気噴射ノズルとされたエアパイプとを備
    えており、前記着色塗料容器用供給路は前記合流室内に
    おいて前記エアパイプに沿う方向に延び先端部を前記圧
    搾空気噴射ノズル近傍に位置する着色塗料ノズルとされ
    ていることを特徴とする混色スプレーガン。
  3. 【請求項3】 前記着色塗料容器が2個備えられ、これ
    ら着色塗料容器から延びる供給路の先端部が合流室にお
    いて各着色塗料容器に対し2本の着色塗料ノズルとさ
    れ、前記圧搾空気噴射ノズルの周囲において、同一着色
    塗料容器からの着色塗料ノズルが対角位置となるように
    配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の混色スプレーガン。
  4. 【請求項4】 前記着色塗料容器を開閉可能な密封容器
    で構成し、該着色塗料容器に圧搾空気の供給管を接続
    し、該着色塗料容器の着色塗料排出口を着色塗料の供給
    管と接続し、前記着色塗料容器内には着色塗料を充填し
    た可撓性チューブを収容し、前記着色塗料排出口に前記
    チューブの口部を着脱可能としたことを特徴とする請求
    項1から3のいずれかに記載の混色スプレーガン。
  5. 【請求項5】 ベース塗料容器を開閉可能な密封容器で
    構成し、該ベース塗料容器内に圧搾空気の供給管を接続
    し、該ベース塗料容器のベース塗料排出口を前記ベース
    塗料の供給路に接続し、ベース塗料容器には、ベース塗
    料を充填した可撓性チューブを収容し、前記ベース塗料
    容器の排出口に該チューブの口部を着脱可能としたこと
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の混色ス
    プレーガン。
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