JPH11207174A - 塩化水素吸収剤 - Google Patents
塩化水素吸収剤Info
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- JPH11207174A JPH11207174A JP10015211A JP1521198A JPH11207174A JP H11207174 A JPH11207174 A JP H11207174A JP 10015211 A JP10015211 A JP 10015211A JP 1521198 A JP1521198 A JP 1521198A JP H11207174 A JPH11207174 A JP H11207174A
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- JP
- Japan
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- sodium bicarbonate
- gas
- powder
- absorbent
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】重炭酸ナトリウムを主体とする塩化水素吸収剤
を用いて塩化水素含有ガスを処理する際、塩化水素の吸
収能力を向上させることが可能な、改良された塩化水素
吸収剤を提供する。 【解決手段】重炭酸ナトリウムに塩基性炭酸マグネシウ
ムを添加することにより重炭酸ナトリウムの固結防止に
加え、塩化水素ガス精製能力をアップさせ、従来法の効
率を大きく向上させるものであり、平均粒子径が5〜5
0の範囲の重炭酸ナトリウム粉末50〜99重量%及び
平均粒子径が5〜50の範囲の塩基性炭酸マグネシウム
粉末1〜50重量%よりなる。
を用いて塩化水素含有ガスを処理する際、塩化水素の吸
収能力を向上させることが可能な、改良された塩化水素
吸収剤を提供する。 【解決手段】重炭酸ナトリウムに塩基性炭酸マグネシウ
ムを添加することにより重炭酸ナトリウムの固結防止に
加え、塩化水素ガス精製能力をアップさせ、従来法の効
率を大きく向上させるものであり、平均粒子径が5〜5
0の範囲の重炭酸ナトリウム粉末50〜99重量%及び
平均粒子径が5〜50の範囲の塩基性炭酸マグネシウム
粉末1〜50重量%よりなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化水素を含有す
るガス、例えば、ごみ等の焼却場で発生するガス中に浮
遊接触せしめることにより、該ガス中の塩化水素を除去
するための塩化水素吸収剤に関するものである。
るガス、例えば、ごみ等の焼却場で発生するガス中に浮
遊接触せしめることにより、該ガス中の塩化水素を除去
するための塩化水素吸収剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化水素を含有するガスから塩化水素を
除去する方法として、該ガスを重炭酸ナトリウム粉末と
接触させ、塩化水素を分解及び塩化ナトリウムを形成さ
せることが知られている。より具体的には、重炭酸ナト
リウムを粉末の状態で塩化水素含有ガスに導入し、ガス
中に該粉末を浮遊させる方法である。ここで、ガス中に
浮遊した重炭酸ナトリウム粉末が塩化水素ガスを吸収す
る。次に、ガスと粉末の混合物がフィルターに運ばれ、
粉末は回収され、ガスは大気中に開放される。
除去する方法として、該ガスを重炭酸ナトリウム粉末と
接触させ、塩化水素を分解及び塩化ナトリウムを形成さ
せることが知られている。より具体的には、重炭酸ナト
リウムを粉末の状態で塩化水素含有ガスに導入し、ガス
中に該粉末を浮遊させる方法である。ここで、ガス中に
浮遊した重炭酸ナトリウム粉末が塩化水素ガスを吸収す
る。次に、ガスと粉末の混合物がフィルターに運ばれ、
粉末は回収され、ガスは大気中に開放される。
【0003】上記方法において用いられる重炭酸ナトリ
ウム粉末は、粉砕によって浮遊可能な大きさに調整して
使用されるが、通常は工場で粉砕して袋詰めされた後、
これを現場で開封して使用される。
ウム粉末は、粉砕によって浮遊可能な大きさに調整して
使用されるが、通常は工場で粉砕して袋詰めされた後、
これを現場で開封して使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記重
炭酸ナトリウム粉末よりなる塩化水素吸収剤は、袋から
取り出して使用した場合、処理される塩化水素量が、該
塩化水素吸収剤の処理可能な塩化水素の理論量より低下
し、含有する塩化水素ガスを充分に処理しきれなかった
り、処理能力が大きく変動するといった問題点を有す
る。
炭酸ナトリウム粉末よりなる塩化水素吸収剤は、袋から
取り出して使用した場合、処理される塩化水素量が、該
塩化水素吸収剤の処理可能な塩化水素の理論量より低下
し、含有する塩化水素ガスを充分に処理しきれなかった
り、処理能力が大きく変動するといった問題点を有す
る。
【0005】尚、重炭酸ナトリウムの反応性を向上させ
るために、シャープな粒度分布を有する重炭酸ナトリウ
ム粉末を使用した塩化水素吸収剤も提案されているが、
上記の問題の解決には至っていないのが現状である。
るために、シャープな粒度分布を有する重炭酸ナトリウ
ム粉末を使用した塩化水素吸収剤も提案されているが、
上記の問題の解決には至っていないのが現状である。
【0006】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、かかる問題
の原因として、塩化水素吸収剤である重炭酸ナトリウム
が、粉砕後から使用されるまでの間に固結するため、塩
化水素含有ガス中に浮遊接触せしめる際、接触面積が低
減して塩化水素吸収効果が低減し、また、固結の程度の
差により処理能力が大きく変動するという知見を得た。
を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、かかる問題
の原因として、塩化水素吸収剤である重炭酸ナトリウム
が、粉砕後から使用されるまでの間に固結するため、塩
化水素含有ガス中に浮遊接触せしめる際、接触面積が低
減して塩化水素吸収効果が低減し、また、固結の程度の
差により処理能力が大きく変動するという知見を得た。
【0007】そして、かかる知見に基づき、上記問題点
を解決することを目的として更に種々の研究、検討を行
った。その結果、重炭酸ナトリウム粉末に塩基性炭酸マ
グネシウム粉末を添加することにより、重炭酸ナトリウ
ムの固結が極めて効果的に防止されるばかりでなく、塩
化水素ガス吸収能力を相乗的に向上せしめ、従来法に対
して、塩化水素の吸収効率を大きく向上させること、更
には、かかる吸収効果が極めて安定して発揮されること
を見出し、本発明を完成させるに至った。
を解決することを目的として更に種々の研究、検討を行
った。その結果、重炭酸ナトリウム粉末に塩基性炭酸マ
グネシウム粉末を添加することにより、重炭酸ナトリウ
ムの固結が極めて効果的に防止されるばかりでなく、塩
化水素ガス吸収能力を相乗的に向上せしめ、従来法に対
して、塩化水素の吸収効率を大きく向上させること、更
には、かかる吸収効果が極めて安定して発揮されること
を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】すなわち、本発明は、平均粒子径5〜50
μmの重炭酸ナトリウム粉末50〜99重量%及び平均
粒子径5〜50μmの塩基性炭酸マグネシウム粉末1〜
50重量%よりなることを特徴とする塩化水素吸収剤で
ある。
μmの重炭酸ナトリウム粉末50〜99重量%及び平均
粒子径5〜50μmの塩基性炭酸マグネシウム粉末1〜
50重量%よりなることを特徴とする塩化水素吸収剤で
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる重炭酸
ナトリウム粉末は、重炭酸ナトリウムを主体とするもの
であれば、不純物等他の成分が多少、例えば、10重量
%以下、好ましくは5重量%以下、更に好ましくは1重
量%以下含有していても良い。例えば、他の成分として
炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム等のナトリウム
の炭酸化物が挙げられる。
ナトリウム粉末は、重炭酸ナトリウムを主体とするもの
であれば、不純物等他の成分が多少、例えば、10重量
%以下、好ましくは5重量%以下、更に好ましくは1重
量%以下含有していても良い。例えば、他の成分として
炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム等のナトリウム
の炭酸化物が挙げられる。
【0010】また、本発明に用いられる塩基性炭酸マグ
ネシウム粉末は、公知のものが特に制限無く使用され
る。一般には、 mMgCO3・nMg(OH)2・xH2O (m=3〜
4、n=1、x=2〜4) で表されるものが使用される。上記塩基性炭酸マグネシ
ウム粉末も上記と同様、不純物等の他の成分を少量、例
えば、10重量%以下、好ましくは5重量%以下、更に
好ましくは1重量%以下含有していても良い。上記の重
炭酸ナトリウム粉末と塩基性炭酸マグネシウム粉末は、
処理されるガス流に浮遊接触が可能な粒子径のものを適
宜選択して使用すればよいが、特に、それぞれの平均粒
子径が5〜50μm、好ましくは5〜30μmものが好
適に用いられる。即ち、上記平均粒子径が50μmより
大きいものを使用した場合は、塩化水素ガス中に浮遊し
難く、配管中に留まるだけでなく、塩化水素吸収効率も
低下する傾向がある。また、平均粒子径が5μmより小
さいものは、粉砕によって製造することが困難であり、
経済的でない。
ネシウム粉末は、公知のものが特に制限無く使用され
る。一般には、 mMgCO3・nMg(OH)2・xH2O (m=3〜
4、n=1、x=2〜4) で表されるものが使用される。上記塩基性炭酸マグネシ
ウム粉末も上記と同様、不純物等の他の成分を少量、例
えば、10重量%以下、好ましくは5重量%以下、更に
好ましくは1重量%以下含有していても良い。上記の重
炭酸ナトリウム粉末と塩基性炭酸マグネシウム粉末は、
処理されるガス流に浮遊接触が可能な粒子径のものを適
宜選択して使用すればよいが、特に、それぞれの平均粒
子径が5〜50μm、好ましくは5〜30μmものが好
適に用いられる。即ち、上記平均粒子径が50μmより
大きいものを使用した場合は、塩化水素ガス中に浮遊し
難く、配管中に留まるだけでなく、塩化水素吸収効率も
低下する傾向がある。また、平均粒子径が5μmより小
さいものは、粉砕によって製造することが困難であり、
経済的でない。
【0011】また、上記重炭酸ナトリウム粉末と塩基性
炭酸マグネシウム粉末は、塩基性炭酸マグネシウム粉末
の平均粒子径(D1)に対する重炭酸ナトリウムの平均
粒子径(D2)の比(D2/D1)が、1以上、好まし
くは1.5以上、特に好ましくは1.5〜5倍のものを
上記範囲より選択して使用することが、重炭酸ナトリウ
ム粉末の表面に塩基性炭酸マグネシウム粉末が付着し易
くすることができ、固結防止効果をさらに向上させるこ
とができるため好ましい。
炭酸マグネシウム粉末は、塩基性炭酸マグネシウム粉末
の平均粒子径(D1)に対する重炭酸ナトリウムの平均
粒子径(D2)の比(D2/D1)が、1以上、好まし
くは1.5以上、特に好ましくは1.5〜5倍のものを
上記範囲より選択して使用することが、重炭酸ナトリウ
ム粉末の表面に塩基性炭酸マグネシウム粉末が付着し易
くすることができ、固結防止効果をさらに向上させるこ
とができるため好ましい。
【0012】本発明の塩化水素吸収剤は、上記重炭酸ナ
トリウム粉末を50〜99重量%、好ましくは80〜9
8重量%と塩基性炭酸マグネシウム粉末を1〜50重量
%、好ましくは2〜20重量%とを混合して成る。上記
塩基性炭酸マグネシウム粉末の含有量が1重量%より少
ない場合は、固結防止効果と塩基性炭酸マグネシウム粉
末による塩化水素吸収量の増加による吸収効率向上の効
果が得られず、また、塩基性炭酸マグネシウム粉末の含
有量が50重量%より多い場合は、効果は横ばいとな
り、また、塩基性炭酸マグネシウムの使用量の増量によ
るコストアップにつながる。
トリウム粉末を50〜99重量%、好ましくは80〜9
8重量%と塩基性炭酸マグネシウム粉末を1〜50重量
%、好ましくは2〜20重量%とを混合して成る。上記
塩基性炭酸マグネシウム粉末の含有量が1重量%より少
ない場合は、固結防止効果と塩基性炭酸マグネシウム粉
末による塩化水素吸収量の増加による吸収効率向上の効
果が得られず、また、塩基性炭酸マグネシウム粉末の含
有量が50重量%より多い場合は、効果は横ばいとな
り、また、塩基性炭酸マグネシウムの使用量の増量によ
るコストアップにつながる。
【0013】本発明において、重炭酸ナトリウム粉末と
塩基性炭酸マグネシウム粉末とにより塩化水素吸収剤を
構成する態様は特に制限されないが、重炭酸ナトリウム
粉末間に塩基性炭酸マグネシウム粉末が効率よく存在す
る態様が推奨される。例えば、重炭酸ナトリウム粉末と
塩基性炭酸マグネシウム粉末が均一に分散して存在する
態様、重炭酸ナトリウム粉末の表面に塩基性炭酸マグネ
シウム粉末が付着した態様、あるいはこれらが共存した
態様が好ましい。
塩基性炭酸マグネシウム粉末とにより塩化水素吸収剤を
構成する態様は特に制限されないが、重炭酸ナトリウム
粉末間に塩基性炭酸マグネシウム粉末が効率よく存在す
る態様が推奨される。例えば、重炭酸ナトリウム粉末と
塩基性炭酸マグネシウム粉末が均一に分散して存在する
態様、重炭酸ナトリウム粉末の表面に塩基性炭酸マグネ
シウム粉末が付着した態様、あるいはこれらが共存した
態様が好ましい。
【0014】本発明における塩化水素含有ガスを塩化水
素吸収剤と接触させて該ガスを生成する方法は、一般的
な浮遊接触方法が特に制限なく使用される。例えば、塩
化水素含有ガスが流れる煙道等の流路中に塩化水素吸収
剤を投入し、塩化水素含有ガスと塩化水素吸収剤を接触
させる方法が一般的である。
素吸収剤と接触させて該ガスを生成する方法は、一般的
な浮遊接触方法が特に制限なく使用される。例えば、塩
化水素含有ガスが流れる煙道等の流路中に塩化水素吸収
剤を投入し、塩化水素含有ガスと塩化水素吸収剤を接触
させる方法が一般的である。
【0015】上記接触方法における塩化水素吸収剤の添
加量は、ガス中の塩化水素濃度に応じて適宜決定すれば
よい。一般には、ガス中の塩化水素濃度に対し、当量以
上、好ましくは1〜2倍当量、好ましくは1〜1.2倍
当量を添加することが好ましい。
加量は、ガス中の塩化水素濃度に応じて適宜決定すれば
よい。一般には、ガス中の塩化水素濃度に対し、当量以
上、好ましくは1〜2倍当量、好ましくは1〜1.2倍
当量を添加することが好ましい。
【0016】また、上記接触方法において、塩化水素含
有ガスと接触後の該ガス中に浮遊した塩化水素吸収剤の
捕集方法は、公知の粉体捕集方法、例えば、バグフィル
ター、電気集塵機、サイクロン等を使用し捕集する方法
が特に制限なく使用される。
有ガスと接触後の該ガス中に浮遊した塩化水素吸収剤の
捕集方法は、公知の粉体捕集方法、例えば、バグフィル
ター、電気集塵機、サイクロン等を使用し捕集する方法
が特に制限なく使用される。
【0017】
【発明の効果】重炭酸ナトリウム粉末への塩基性炭酸マ
グネシウム粉末の添加により、塩化水素含有ガスとの浮
遊接触において、重炭酸ナトリウム粉末の固結防止効果
とそれ自体の塩化水素吸収能力の相乗的作用により、優
れた塩化水素の吸収効率(gあたりの塩化水素吸収量)
を示すばかりでなく、安定した吸収効果を発揮すること
ができる。
グネシウム粉末の添加により、塩化水素含有ガスとの浮
遊接触において、重炭酸ナトリウム粉末の固結防止効果
とそれ自体の塩化水素吸収能力の相乗的作用により、優
れた塩化水素の吸収効率(gあたりの塩化水素吸収量)
を示すばかりでなく、安定した吸収効果を発揮すること
ができる。
【0018】
【実施例】実施例1〜3、比較例1〜2市販の工業用重
炭酸ナトリウム粉末(純度99%)を粉砕して得られた
表1に示す平均粒子径、見掛比重の重炭酸ナトリウム粉
末と表1に示す平均粒子径、見掛比重を有する市販の工
業用塩基性炭酸マグネシウム粉末とを表1に示す割合で
乾式混合し、塩化水素吸収剤を得た。
炭酸ナトリウム粉末(純度99%)を粉砕して得られた
表1に示す平均粒子径、見掛比重の重炭酸ナトリウム粉
末と表1に示す平均粒子径、見掛比重を有する市販の工
業用塩基性炭酸マグネシウム粉末とを表1に示す割合で
乾式混合し、塩化水素吸収剤を得た。
【0019】重炭酸ナトリウム粉末の粉砕は、高速回転
ミルを用い、4500rpmで行った。また、重炭酸ナ
トリウム粉末と塩基性炭酸マグネシウムの混合は、ポリ
エチレン製のバック内で5分間振り混ぜることにより行
い、得られた塩化水素吸収剤全体の平均粒子径を表1に
併記した。
ミルを用い、4500rpmで行った。また、重炭酸ナ
トリウム粉末と塩基性炭酸マグネシウムの混合は、ポリ
エチレン製のバック内で5分間振り混ぜることにより行
い、得られた塩化水素吸収剤全体の平均粒子径を表1に
併記した。
【0020】このようにして得られた塩化水素吸収剤に
1kgの荷重をかけ、一昼夜置いたものを使用した。
1kgの荷重をかけ、一昼夜置いたものを使用した。
【0021】上記のように調製された塩化水素吸収剤を
使用し、図1に示す、本発明の塩化水素吸収剤の使用し
てガス中の塩化水素を吸収するための代表的な装置を用
いて塩化水素含有ガス中の塩化水素を吸収させた。
使用し、図1に示す、本発明の塩化水素吸収剤の使用し
てガス中の塩化水素を吸収するための代表的な装置を用
いて塩化水素含有ガス中の塩化水素を吸収させた。
【0022】図1に示される装置は、塩化水素含有ガス
供給管1、塩化水素吸収剤供給装置2、反応管3、バグ
フィルター4、反応後の粉塵収集タンク5、排出ガス取
出口6よりなる。塩化水素含有ガス供給管1から、塩化
水素濃度が412ppmのガスを2000Nm3/hr
で供給し、塩化水素吸収剤供給装置2より塩化水素吸収
剤を、塩化水素1molあたり1.2molに対応する
供給割合で連続的に供給した。反応管3において塩化水
素含有ガスに塩化水素吸収剤が浮遊接触することによ
り、塩化水素が処理される。
供給管1、塩化水素吸収剤供給装置2、反応管3、バグ
フィルター4、反応後の粉塵収集タンク5、排出ガス取
出口6よりなる。塩化水素含有ガス供給管1から、塩化
水素濃度が412ppmのガスを2000Nm3/hr
で供給し、塩化水素吸収剤供給装置2より塩化水素吸収
剤を、塩化水素1molあたり1.2molに対応する
供給割合で連続的に供給した。反応管3において塩化水
素含有ガスに塩化水素吸収剤が浮遊接触することによ
り、塩化水素が処理される。
【0023】接触後の塩化水素吸収剤を含むガスは、バ
グフィルター4において粉塵と排出ガスとに分離し、反
応後の粉塵収集タンク5に接触後の塩化水素吸収剤を含
む粉塵を、排出ガス取出口6に排出ガスを送った。ここ
で排出ガス取出口6より排出されるガス中の塩化水素濃
度をガスクロマトグラフィにて経時的に測定した。その
結果を表1に示す。
グフィルター4において粉塵と排出ガスとに分離し、反
応後の粉塵収集タンク5に接触後の塩化水素吸収剤を含
む粉塵を、排出ガス取出口6に排出ガスを送った。ここ
で排出ガス取出口6より排出されるガス中の塩化水素濃
度をガスクロマトグラフィにて経時的に測定した。その
結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【図1】本発明の塩化水素吸収剤を使用してガス中の塩
化水素を吸収するための代表的な装置を示す概略図
化水素を吸収するための代表的な装置を示す概略図
1 塩化水素含有ガス供給口 2 塩化水素吸収剤供給装置 3 反応管 4 バグフィルター 5 反応後の粉塵収集タンク 6 排出ガス取出口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】本発明における塩化水素含有ガスを塩化水
素吸収剤と接触させて該ガスを精製する方法は、一般的
な浮遊接触方法が特に制限なく使用される。例えば、塩
化水素含有ガスが流れる煙道等の流路中に塩化水素吸収
剤を投入し、塩化水素含有ガスと塩化水素吸収剤を接触
させる方法が一般的である。
素吸収剤と接触させて該ガスを精製する方法は、一般的
な浮遊接触方法が特に制限なく使用される。例えば、塩
化水素含有ガスが流れる煙道等の流路中に塩化水素吸収
剤を投入し、塩化水素含有ガスと塩化水素吸収剤を接触
させる方法が一般的である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】上記のように調製された塩化水素吸収剤を
使用し、図1に示す、本発明の塩化水素吸収剤を使用し
てガス中の塩化水素を吸収するための代表的な装置を用
いて塩化水素含有ガス中の塩化水素を吸収させた。
使用し、図1に示す、本発明の塩化水素吸収剤を使用し
てガス中の塩化水素を吸収するための代表的な装置を用
いて塩化水素含有ガス中の塩化水素を吸収させた。
Claims (4)
- 【請求項1】 重炭酸ナトリウム粉末50〜99重量%
及び塩基性炭酸マグネシウム粉末1〜50重量%よりな
ることを特徴とする塩化水素吸収剤。 - 【請求項2】 重炭酸ナトリウム粉末及び塩基性炭酸マ
グネシウム粉末の平均粒子径がそれぞれ5〜50μmで
ある請求項1記載の塩化水素吸収剤。 - 【請求項3】 塩基性炭酸マグネシウム粉末に対する重
炭酸ナトリウム粉末の平均粒子径の比が1以上である請
求項1記載の塩化水素吸収剤。 - 【請求項4】 塩化水素を含有するガス中に請求項1記
載の塩化水素吸収剤を浮遊せしめることを特徴とするガ
スの精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10015211A JPH11207174A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 塩化水素吸収剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10015211A JPH11207174A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 塩化水素吸収剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11207174A true JPH11207174A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11882551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10015211A Pending JPH11207174A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 塩化水素吸収剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11207174A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1153645A1 (en) * | 2000-05-08 | 2001-11-14 | MITSUI ENGINEERING & SHIPBUILDING CO., LTD | Sodium-based dechlorinating agent and waste treatment equipment |
JP2008068251A (ja) * | 2006-08-18 | 2008-03-27 | Asahi Glass Co Ltd | 酸性成分除去剤およびその製造方法 |
JP2010201428A (ja) * | 1999-09-09 | 2010-09-16 | Asahi Glass Co Ltd | ガスの処理方法 |
-
1998
- 1998-01-28 JP JP10015211A patent/JPH11207174A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010201428A (ja) * | 1999-09-09 | 2010-09-16 | Asahi Glass Co Ltd | ガスの処理方法 |
EP1153645A1 (en) * | 2000-05-08 | 2001-11-14 | MITSUI ENGINEERING & SHIPBUILDING CO., LTD | Sodium-based dechlorinating agent and waste treatment equipment |
JP2008068251A (ja) * | 2006-08-18 | 2008-03-27 | Asahi Glass Co Ltd | 酸性成分除去剤およびその製造方法 |
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