JPH11206784A - 歯科矯正用ブラケット - Google Patents

歯科矯正用ブラケット

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Publication number
JPH11206784A
JPH11206784A JP1924698A JP1924698A JPH11206784A JP H11206784 A JPH11206784 A JP H11206784A JP 1924698 A JP1924698 A JP 1924698A JP 1924698 A JP1924698 A JP 1924698A JP H11206784 A JPH11206784 A JP H11206784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
pressure sensor
cover
external connection
connection terminal
Prior art date
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Pending
Application number
JP1924698A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Azuma
政利 東
Yutaka Shimotori
裕 霜鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
Priority to JP1924698A priority Critical patent/JPH11206784A/ja
Publication of JPH11206784A publication Critical patent/JPH11206784A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯がどの方向にどの程度の力が加わっている
のかを客観的に知ることのできる歯科矯正用ブラケット
を提供する。 【解決手段】 ブラケット1には歯2と接する面とは反
対側の面に半導体式の圧力センサ5が接着固定されてい
る。ブラケット1には、圧力センサ5を内蔵するように
合成樹脂性のカバー6が接着剤により固定され、圧力セ
ンサ5の外部接続端子5dはカバー6から外部へ露出す
るように位置している。このカバー6の内面には、圧力
センサ5のシリコンダイヤフラム5bの頂部と当接する
突起6aが形成されており、かつ、カバー6の外部に
は、アーチワイヤー3を係止するフック6bが形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科矯正治療にお
いて利用されるブラケットに関する。
【0002】
【従来の技術】歯科矯正治療において、不正咬合状態に
ある歯列を正常な歯列に矯正する処置を行うために、図
5で示すように、ステンレスやプラスチックなどからな
る小片状の器具であるブラケット1を歯2に固定し、こ
の各ブラケット1の穴1aにステンレスやニッケルチタ
ンなどからなるアーチワイヤー3を通し、このアーチワ
イヤー3がブラケット1から外れないようにアーチワイ
ヤー3をブラケット1に巻き付けたり、あるいは、他の
ワイヤー4をブラケット1に巻き付けてアーチワイヤー
3の位置を固定していた。
【0003】そして、アーチワイヤー3に施された屈曲
やひねりによって、歯科矯正学的に正しい位置へと歯を
圧迫することにより、歯は所望の位置へと移動する(例
えば、特開平7−313528号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、歯を圧迫し
ていても、どの方向にどの程度の力が加わっているのか
は分からず、これまでは、もっぱら治療を行う者の経験
や勘に頼らざるを得なかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、不正咬合状態にある歯列を正常な歯列に矯
正する処置を行うため歯の表面に固定されるブラケット
と、このブラケットを複数個連結するアーチワイヤー
と、前記ブラケットに設けられて前記アーチワイヤーに
施された屈曲やひねりによる前記歯の移動に応じた電気
的出力を出す圧力センサとからなるものである。
【0006】また、前記圧力センサは、ガラス台座に接
合したシリコンダイヤフラム上に拡散抵抗による複数の
歪ゲージを電気回路的にはホイートストンブリッジを構
成するように形成し、前記電気的出力を出す外部接続端
子と電気的接続がされ、かつ、前記ブラケットに固定さ
れるカバーにより包囲されているものである。
【0007】また、通常は閉鎖されている開放可能なス
リット部を有するシャッター部を前記カバーに設け、こ
のシャッター部を介して前記外部接続端子を外部と連通
可能にしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】ブラケット1には歯2と接する面
とは反対側の面に半導体式の圧力センサ5が接着固定さ
れている。また、ブラケット1には、圧力センサ5を内
蔵するようにカバー6が接着剤により固定され、圧力セ
ンサ5の外部接続端子5dはカバー6から外部へ露出す
るように位置している。そして、このカバー6の内面に
は、圧力センサ5のシリコンダイヤフラム5bの頂部と
当接する突起6aが形成されており、かつ、カバー6の
外部には、アーチワイヤー3を係止するフック6bが形
成されている。
【0009】治療を行う者は、ブラケット1をアーチワ
イヤー3を用いて歯2にセットした時点で、各ブラケッ
ト1における圧力センサ5の初期値を測定する。そし
て、治療中、測定値を再度測定することにより、歯2の
移動量に応じて初期値に対する測定値の変化量を数値と
して測定し、これにより歯2の移動量を客観的に知るこ
とができるため、以降適切な治療を選択可能とする。
【0010】
【実施例】本発明を、図1〜図4に示した実施例に基づ
き説明するが、図5で示した前記従来の技術と同一もし
くは相当個所には、同一符号を付してその詳細な説明を
省く。
【0011】図1,図2は第1実施例を示しており、ブ
ラケット1には歯2と接する面とは反対側の面に圧力セ
ンサ5が接着固定されている。この圧力センサ5は、ガ
ラス台座5aに接合したシリコンダイヤフラム5b上に
拡散抵抗による複数の歪ゲージ(図示しない)を電気回
路的にはホイートストンブリッジを構成するように形成
して、この歪ゲージに加わる圧力による歪みで前記拡散
抵抗の抵抗変化から圧力を検出する所謂ピエゾ抵抗効果
を利用する半導体式圧力センサチップからなり、ガラス
台座5aが接着剤でブラケット1に固定され、前記歪抵
抗には金線等の接続用ワイヤー5cで外部接続端子5d
へ電気的接続が施されている。
【0012】ブラケット1には、圧力センサ5を内蔵す
るように合成樹脂性のカバー6が接着剤により固定さ
れ、圧力センサ5の外部接続端子5dはカバー6から外
部へ露出するように位置している。そして、このカバー
6の内面には、圧力センサ5のシリコンダイヤフラム5
bの頂部と当接する突起6aが形成されており、かつ、
カバー6の外部には、アーチワイヤー3を係止する1個
以上のフック6bが形成されている。
【0013】なお、アーチワイヤー3は、横移動を滑ら
かにするため、断面形状が四角形のような平板状とし
て、このアーチワイヤー3とカバー6とが良好な接触状
態を維持するために、アーチワイヤー3とカバー6との
何れか一方に突起を形成することができ、本実施例で
は、カバー6に突起6cを設けている。
【0014】治療を行う者は、ブラケット1をアーチワ
イヤー3を用いて歯2にセットした時点で、各ブラケッ
ト1における圧力センサ5の初期値を測定する。具体的
には、電源を供給する入力端子たる外部接続端子5dに
電圧を供給し、カバー6の突起6aによりシリコンダイ
ヤフラム5bの応力に応じて発生する前記拡散抵抗の抵
抗変化を電圧値からなる電気的出力(測定値)として出
力端子たる外部接続端子5dから測定する。
【0015】治療中、前記同様に前記測定値を再度測定
することにより、歯2の移動量に応じて前記初期値に対
する前記測定値の変化量を数値として測定し、これによ
り歯2の移動量を客観的に知ることができるため、以降
適切な治療を選択可能とするものである。
【0016】図3,図4は第2実施例を示しており、前
記第1実施例と同一もしくは相当個所には、同一符号を
付しており、外部接続端子5dをカバー6の外側へ露出
させない構造となっている。すなわちこの実施例では、
通常は閉鎖されている開放可能なスリット部7aを有す
るゴム製のシャッター部7をカバー6に設け、このシャ
ッター部7の内部空間に外部接続端子5dを挿入して、
シャッター部7を介して外部接続端子5dを外部と連通
可能にしている。
【0017】しかして、斯かる構成によれば、外部接続
端子5dが通常カバー6の外側に露出しなくなり、電気
的ショート現象の発生などを防ぐことができる。治療を
行う者は、シャッター部7のスリット部7aから細い先
端を有するプローブ等の測定器具8を挿入して外部接続
端子7dに電気的接続を行い、前記測定を行う。なお、
ショート現象を防ぐためには、全ての外部接続端子5d
を保護する必要はなく、幾つかの外部接続端子5dをカ
バー6の外側に露出させる構造とすることもできる。ま
た、シャッター部7は、外部接続端子5d毎に設けても
良いし、あるいは、幾つかの外部接続端子5dをまとめ
て1個のシャッター部7に配置しても良い。
【0018】このように、従来のブラケット1に圧力セ
ンサ5を内蔵することにより、歯科矯正学的に正しい位
置へと歯2を圧迫する際の歯2の移動状態を、治療を行
う者の経験や勘ではなく、客観的な数値として把握する
ことができるため、適確な治療を行うことができる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、ブラケットに圧力セン
サを一体に設けることにより、歯がどの方向にどの程度
の力が加わっているのかを客観的に知り得る矯正用ブラ
ケットを提供することができる。また、半導体式圧力セ
ンサを用いることで、ブラケットの大きさを従来と同様
程度とすることができ、使用者に違和感を与えない。し
かも、通常は閉鎖されている開放可能なスリット部を有
するシャッター部を前記カバーに設け、このシャッター
部の内部空間に前記外部接続端子を挿入したことによ
り、外部接続端子の電気的ショート現象の発生などを防
ぐことができ、利便性を向上させられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の要部断面図。
【図2】 同上実施例の外観を説明する斜視図。
【図3】 本発明の第2実施例の要部断面図。
【図4】 同上実施例の拡大断面図。
【図5】 従来の技術の説明図。
【符号の説明】
1 ブラケット 2 歯 3 アーチワイヤー 5 圧力センサ 5d 外部接続端子 6 カバー 6a 突起 7 シャッター部 7a スリット部 8 測定器具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不正咬合状態にある歯列を正常な歯列に
    矯正する処置を行うため歯の表面に固定されるブラケッ
    トと、このブラケットを複数個連結するアーチワイヤー
    と、前記ブラケットに設けられて前記アーチワイヤーに
    施された屈曲やひねりによる前記歯の移動に応じた電気
    的出力を出す圧力センサとからなることを特徴とする歯
    科矯正用ブラケット。
  2. 【請求項2】 前記圧力センサは、ガラス台座に接合し
    たシリコンダイヤフラム上に拡散抵抗による複数の歪ゲ
    ージを電気回路的にはホイートストンブリッジを構成す
    るように形成した半導体式圧力センサであり、前記電気
    的出力を出す外部接続端子と電気的接続が施され、か
    つ、前記ブラケットに固定されるカバーにより包囲され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正用ブ
    ラケット。
  3. 【請求項3】 通常は閉鎖されている開放可能なスリッ
    ト部を有するシャッター部を前記カバーに設け、このシ
    ャッター部を介して前記外部接続端子を外部と連通可能
    にしたことを特徴とする請求項2に記載の歯科矯正用ブ
    ラケット。
JP1924698A 1998-01-30 1998-01-30 歯科矯正用ブラケット Pending JPH11206784A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007537824A (ja) * 2004-05-17 2007-12-27 ライト フォース オーソドンティクス インコーポレーテッド 力反応歯列矯正ブラケット、並びに力反応歯列矯正ブラケットを使用するシステムおよび方法
KR101583547B1 (ko) * 2015-07-24 2016-01-21 윤형의 스마트폰을 활용한 원격 치아 교정 진료 시스템
CN113017871A (zh) * 2021-03-18 2021-06-25 娄月 一种带有张力传感器和蓝牙装置的自锁托槽

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