JPH11206767A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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- JPH11206767A JPH11206767A JP1748298A JP1748298A JPH11206767A JP H11206767 A JPH11206767 A JP H11206767A JP 1748298 A JP1748298 A JP 1748298A JP 1748298 A JP1748298 A JP 1748298A JP H11206767 A JPH11206767 A JP H11206767A
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- parameter
- parameters
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Abstract
(57)【要約】
【課題】パラメータの登録の時間を短縮し、操作上の手
間を軽減したプリセット機能を有する。 【解決手段】超音波診断装置において、本装置の稼働状
態を決める複数のパラメータに関する情報をプリセット
データとして登録可能な不揮発性のメモリ回路37と、
本装置の稼働中に前記情報のユーザから変更に基づくデ
ータを求め、当該データをメモリ回路37にプリセット
データの一部として記憶させる演算回路36とを備え
る。例えば、演算回路36は、複数のパラメータに関す
る情報として各パラメータの使用頻度を演算し、この使
用頻度の演算結果を重み付け処理し、この重み付け結果
に基づきプリセットデータの表示画面における複数のパ
ラメータの項目名の表示位置を変更させるように機能す
る。
間を軽減したプリセット機能を有する。 【解決手段】超音波診断装置において、本装置の稼働状
態を決める複数のパラメータに関する情報をプリセット
データとして登録可能な不揮発性のメモリ回路37と、
本装置の稼働中に前記情報のユーザから変更に基づくデ
ータを求め、当該データをメモリ回路37にプリセット
データの一部として記憶させる演算回路36とを備え
る。例えば、演算回路36は、複数のパラメータに関す
る情報として各パラメータの使用頻度を演算し、この使
用頻度の演算結果を重み付け処理し、この重み付け結果
に基づきプリセットデータの表示画面における複数のパ
ラメータの項目名の表示位置を変更させるように機能す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断装置に
係り、装置の起動時またはイニシャル(初期化)時の装
置状態を任意に設定するための、通常、「プリセット」
と呼ばれる登録機能を有する超音波診断装置に関する。
係り、装置の起動時またはイニシャル(初期化)時の装
置状態を任意に設定するための、通常、「プリセット」
と呼ばれる登録機能を有する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置は、超音波ビーム信号を
用いて無侵襲的に被検体内を画像化する機器で、今や医
療現場などにおいて殆ど必須のモダリティになってい
る。
用いて無侵襲的に被検体内を画像化する機器で、今や医
療現場などにおいて殆ど必須のモダリティになってい
る。
【0003】この超音波診断装置を使用する場合、オペ
レータの好みに応じた装置状態を予め装置に覚えさせて
おくことが得策で、このための機能として、従来、殆ど
の超音波診断装置には上述したプリセットと呼ばれる登
録機能(以下、プリセット機能と呼ぶ)を持たせてい
る。
レータの好みに応じた装置状態を予め装置に覚えさせて
おくことが得策で、このための機能として、従来、殆ど
の超音波診断装置には上述したプリセットと呼ばれる登
録機能(以下、プリセット機能と呼ぶ)を持たせてい
る。
【0004】オペレータは、プリセット機能を起動し、
その登録画面から登録あるいは変更したいパラメータ名
を選択し、その設定値を手動で入力していた。このパラ
メータ名は、通常、数十種類(例えば50〜100種
類)以上あり、例えば、コントラスト、フレーム間の相
関、ピクセル間の相関、受信系のゲイン(白黒、カラー
の別に)などが含まれる。この登録画面において、相当
数の種類に上るパラメータの表示位置は常に固定であ
り、その登録・変更の頻度に関わらず、オペレータは沢
山のパラメータ群の名から常に一定の登録手順でパラメ
ータを選択し、その設定値(変更値)の手動入力を行っ
ていた。
その登録画面から登録あるいは変更したいパラメータ名
を選択し、その設定値を手動で入力していた。このパラ
メータ名は、通常、数十種類(例えば50〜100種
類)以上あり、例えば、コントラスト、フレーム間の相
関、ピクセル間の相関、受信系のゲイン(白黒、カラー
の別に)などが含まれる。この登録画面において、相当
数の種類に上るパラメータの表示位置は常に固定であ
り、その登録・変更の頻度に関わらず、オペレータは沢
山のパラメータ群の名から常に一定の登録手順でパラメ
ータを選択し、その設定値(変更値)の手動入力を行っ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のプリセット機能の場合、パラメータの登録・変
更の手順がどのパラメータにも同じで、しかも、オペレ
ータによる手動入力であるため、以下のような未解決の
問題が放置されていた。
た従来のプリセット機能の場合、パラメータの登録・変
更の手順がどのパラメータにも同じで、しかも、オペレ
ータによる手動入力であるため、以下のような未解決の
問題が放置されていた。
【0006】第1に、手動入力であるため、オペレータ
は、登録したいパラメータの項目名をメモやリストにし
ておくなど、頭で覚えておく必要がある。これは入力に
時間も掛かることになり、また非常に繁雑なことであ
る。
は、登録したいパラメータの項目名をメモやリストにし
ておくなど、頭で覚えておく必要がある。これは入力に
時間も掛かることになり、また非常に繁雑なことであ
る。
【0007】第2に、登録(変更)の度に、プリセット
機能を起動させる必要があり、このための操作上の手間
も無視できないものがある。
機能を起動させる必要があり、このための操作上の手間
も無視できないものがある。
【0008】第3に、パラメータの登録・変更の頻度が
高くても低くても、常に同じ手順で行う必要があるの
で、オペレータにとっては、操作面でカスタマイズ不足
感を拭い切れず、世間のインテリジェント化の動向に照
らしても不満の残るところであり、改善の強く望まれて
いた。
高くても低くても、常に同じ手順で行う必要があるの
で、オペレータにとっては、操作面でカスタマイズ不足
感を拭い切れず、世間のインテリジェント化の動向に照
らしても不満の残るところであり、改善の強く望まれて
いた。
【0009】本発明は、上述した従来装置のプリセット
機能を改善するためになされたもので、パラメータの登
録(変更)の時間を短縮し、操作上の手間を軽減したプ
リセット機能を有する超音波診断装置を提供すること
を、その目的とする。
機能を改善するためになされたもので、パラメータの登
録(変更)の時間を短縮し、操作上の手間を軽減したプ
リセット機能を有する超音波診断装置を提供すること
を、その目的とする。
【0010】また、装置の使用状態を学習し、その結果
をプリセットデータに自動的に反映させることができる
インテリジェントなプリセット機能を有する超音波診断
装置を提供することを、別の目的とする。
をプリセットデータに自動的に反映させることができる
インテリジェントなプリセット機能を有する超音波診断
装置を提供することを、別の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項記載の発明に係る超音波診断装置は、本装置
の稼働状態を決める複数のパラメータに関する情報をプ
リセットデータとして登録可能な不揮発性のメモリ手段
と、本装置の稼働中に前記情報のユーザから変更に基づ
くデータを求めるとともに当該データを前記メモリ手段
に前記プリセットデータの一部として記憶させる処理手
段とを備えたことを特徴とする。
め、請求項記載の発明に係る超音波診断装置は、本装置
の稼働状態を決める複数のパラメータに関する情報をプ
リセットデータとして登録可能な不揮発性のメモリ手段
と、本装置の稼働中に前記情報のユーザから変更に基づ
くデータを求めるとともに当該データを前記メモリ手段
に前記プリセットデータの一部として記憶させる処理手
段とを備えたことを特徴とする。
【0012】好適には、前記処理手段は、前記複数のパ
ラメータに関する情報として各パラメータの使用頻度を
演算する手段と、この使用頻度の演算結果を重み付け処
理する手段と、この重み付け結果に基づき前記プリセッ
トデータの表示画面における前記複数のパラメータの項
目名の表示位置を変更させる手段とを備える。
ラメータに関する情報として各パラメータの使用頻度を
演算する手段と、この使用頻度の演算結果を重み付け処
理する手段と、この重み付け結果に基づき前記プリセッ
トデータの表示画面における前記複数のパラメータの項
目名の表示位置を変更させる手段とを備える。
【0013】また好適には、前記処理手段は、前記複数
のパラメータに関する情報としてパラメータ使用時間の
パラメータ設定値毎の変化を演算する手段と、この使用
時間変化の演算結果を重み付け処理する手段と、この重
み付け結果に基づき前記プリセットデータとして登録さ
れている前記パラメータの設定値を変更させる手段とを
備える。
のパラメータに関する情報としてパラメータ使用時間の
パラメータ設定値毎の変化を演算する手段と、この使用
時間変化の演算結果を重み付け処理する手段と、この重
み付け結果に基づき前記プリセットデータとして登録さ
れている前記パラメータの設定値を変更させる手段とを
備える。
【0014】例えば、前記重み付け手段は、前記演算結
果にユーザの好みに応じた重み付け処理を施すことがで
きるように構成した手段であってもよい。
果にユーザの好みに応じた重み付け処理を施すことがで
きるように構成した手段であってもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づき説明する。
面に基づき説明する。
【0016】第1実施形態 第1の実施形態を図1〜図9に基づき説明する。
【0017】図1に示す超音波診断装置は、カラードプ
ラ断層法(カラーフローマッピング(CFM)とも呼ば
れる)を採用した装置構成になっている。この超音波診
断装置は、超音波信号と電圧信号との間で双方向に信号
変換可能な超音波プローブ1と、このプローブ1に信号
的に接続された送信系回路2および受信・処理系回路3
と、受信・処理系回路3に信号的に接続された制御系回
路4とを備える。
ラ断層法(カラーフローマッピング(CFM)とも呼ば
れる)を採用した装置構成になっている。この超音波診
断装置は、超音波信号と電圧信号との間で双方向に信号
変換可能な超音波プローブ1と、このプローブ1に信号
的に接続された送信系回路2および受信・処理系回路3
と、受信・処理系回路3に信号的に接続された制御系回
路4とを備える。
【0018】超音波プローブ1は、その一方の先端に配
置されたアレイ型圧電振動子を備える。この振動子は複
数の圧電素子を並列に配置し、その配置方向をスキャン
方向として設定したもので、複数の圧電素子それぞれが
送受信の各チャンネルを形成する。
置されたアレイ型圧電振動子を備える。この振動子は複
数の圧電素子を並列に配置し、その配置方向をスキャン
方向として設定したもので、複数の圧電素子それぞれが
送受信の各チャンネルを形成する。
【0019】送信系回路2は、基準レートパルスを発生
するパルス発生器11と、この発生器11が出力した基
準レートパルスをチャンネル毎に遅延して駆動電圧パル
スを発生する送信回路12とを備える。この駆動パルス
は各チャンネル毎に超音波プローブ1の振動子にそれぞ
れ供給される。駆動パルスの送信遅延時間は各チャンネ
ル毎に制御され、レート周波数毎に繰り返し供給され
る。駆動パルスの供給に応答して各振動子から超音波パ
ルスが出射される。この超音波パルスは被検体P内を伝
播しながら、送信遅延時間の制御パターンに応じた送信
ビームを形成し、音響インピーダンスの異なる境界面で
その一部が反射してエコー信号を形成する。エコー信号
の一部が振動子で受信され、対応する電圧信号に変換さ
れる。
するパルス発生器11と、この発生器11が出力した基
準レートパルスをチャンネル毎に遅延して駆動電圧パル
スを発生する送信回路12とを備える。この駆動パルス
は各チャンネル毎に超音波プローブ1の振動子にそれぞ
れ供給される。駆動パルスの送信遅延時間は各チャンネ
ル毎に制御され、レート周波数毎に繰り返し供給され
る。駆動パルスの供給に応答して各振動子から超音波パ
ルスが出射される。この超音波パルスは被検体P内を伝
播しながら、送信遅延時間の制御パターンに応じた送信
ビームを形成し、音響インピーダンスの異なる境界面で
その一部が反射してエコー信号を形成する。エコー信号
の一部が振動子で受信され、対応する電圧信号に変換さ
れる。
【0020】受信・処理系回路3は、超音波プローブ1
に接続された受信回路21のほか、この受信回路21の
出力側に置かれた、Bモード処理回路22、CFMモー
ド処理回路23、DSC(デジタルスキャンコンバー
タ)24、白黒像用のメモリを有する白黒像メモリ回路
25、カラー画像用のメモリを有するカラーマップメモ
リ26、画像データ混合回路27、およびTVモニタ2
8を備える。
に接続された受信回路21のほか、この受信回路21の
出力側に置かれた、Bモード処理回路22、CFMモー
ド処理回路23、DSC(デジタルスキャンコンバー
タ)24、白黒像用のメモリを有する白黒像メモリ回路
25、カラー画像用のメモリを有するカラーマップメモ
リ26、画像データ混合回路27、およびTVモニタ2
8を備える。
【0021】受信回路21は、図示しないが、プローブ
1の各振動子に接続されたプリアンプと、このプリアン
プにそれぞれ接続された遅延回路と、この複数の遅延回
路の出力を相互に加算する加算回路とを備える。これに
より、プローブ1で受信されたエコー信号は、その対応
する電圧量のアナログ信号として受信回路21に取り込
まれ、チャンネル毎に増幅された後、受信ビーム形成の
ため遅延制御および相互加算される。この結果、受信遅
延時間の制御パターンに応じて決まるフォーカス点を有
する受信ビームが演算上で形成され、所望の受信指向性
が得られる。
1の各振動子に接続されたプリアンプと、このプリアン
プにそれぞれ接続された遅延回路と、この複数の遅延回
路の出力を相互に加算する加算回路とを備える。これに
より、プローブ1で受信されたエコー信号は、その対応
する電圧量のアナログ信号として受信回路21に取り込
まれ、チャンネル毎に増幅された後、受信ビーム形成の
ため遅延制御および相互加算される。この結果、受信遅
延時間の制御パターンに応じて決まるフォーカス点を有
する受信ビームが演算上で形成され、所望の受信指向性
が得られる。
【0022】受信回路21の出力は分岐して、Bモード
処理回路22およびCFMモード処理路23に至る。こ
の内、Bモード処理回路22はBモードの白黒の断層像
データの作成を担うもので、図示しないが、対数増幅
器、包絡線検波器、およびA/D変換器を備える。受信
回路21で整相加算(ビームフォーミング)されたエコ
ー信号は、対数的に圧縮増幅され、その増幅信号の包絡
線が検波され、さらにA/D変換されてデジタル量のB
モードのエコーデータとしてDSC24に送られる。
処理回路22およびCFMモード処理路23に至る。こ
の内、Bモード処理回路22はBモードの白黒の断層像
データの作成を担うもので、図示しないが、対数増幅
器、包絡線検波器、およびA/D変換器を備える。受信
回路21で整相加算(ビームフォーミング)されたエコ
ー信号は、対数的に圧縮増幅され、その増幅信号の包絡
線が検波され、さらにA/D変換されてデジタル量のB
モードのエコーデータとしてDSC24に送られる。
【0023】CFMモード処理回路23は、血流動態を
観測するCFMモードの血流カラー像の画像データを作
成するための回路群を有し、図示していないが、この処
理回路の入力側は、受信回路21から出力されたエコー
信号を実数部Qおよび虚数部Iに対応する2系統に分岐
している。この処理回路23は、実数部Qおよび虚数部
Iの系統毎に、図示しない位相検波回路およびMTI演
算回路を備える。
観測するCFMモードの血流カラー像の画像データを作
成するための回路群を有し、図示していないが、この処
理回路の入力側は、受信回路21から出力されたエコー
信号を実数部Qおよび虚数部Iに対応する2系統に分岐
している。この処理回路23は、実数部Qおよび虚数部
Iの系統毎に、図示しない位相検波回路およびMTI演
算回路を備える。
【0024】位相検波回路はミキサ、ローパスフィルタ
などの回路を備える。これにより、エコー信号は実数
部、虚数部の系統別に直交位相検波を受け、ベース帯域
のドプラ信号として抽出されてMTI演算回路に系統別
に送られる。
などの回路を備える。これにより、エコー信号は実数
部、虚数部の系統別に直交位相検波を受け、ベース帯域
のドプラ信号として抽出されてMTI演算回路に系統別
に送られる。
【0025】MTI演算回路は、実数部、虚数部の系統
別のA/D変換器、MTIフィルタを備えるとともに、
系統毎のMTIフィルタの出力を受ける自己相関器、こ
の相関器出力を用いて各種の演算を行い平均速度演算
器、分散演算器、パワー演算器を備える。このため、位
相検波回路で抽出されたドプラ信号は、デジタル量に変
換され、クラッタ成分除去用のフィルタ処理を受け、自
己相関演算を受ける。この相関演算結果から各ピクセル
位置での時間方向の平均速度、速度分散、およびエコー
信号のパワー値が演算され、それらの演算データがカラ
ードプラ情報としてDSC24に渡される。
別のA/D変換器、MTIフィルタを備えるとともに、
系統毎のMTIフィルタの出力を受ける自己相関器、こ
の相関器出力を用いて各種の演算を行い平均速度演算
器、分散演算器、パワー演算器を備える。このため、位
相検波回路で抽出されたドプラ信号は、デジタル量に変
換され、クラッタ成分除去用のフィルタ処理を受け、自
己相関演算を受ける。この相関演算結果から各ピクセル
位置での時間方向の平均速度、速度分散、およびエコー
信号のパワー値が演算され、それらの演算データがカラ
ードプラ情報としてDSC24に渡される。
【0026】DSC24は、Bモード用およびCFMモ
ード用のフレームメモリおよび書き込み/読み出し制御
回路を備える。処理回路22、23から送られてきたB
モードおよびCFMモードの画像データは、このDSC
24により超音波走査から標準TV走査のデータに個別
に変換される。この変換データは、白黒像メモリ回路2
5およびカラーマップメモリ回路26の各メモリに、そ
れらの書込み/読出し回路の制御の元に各別に書き込ま
れ、一旦、格納される。
ード用のフレームメモリおよび書き込み/読み出し制御
回路を備える。処理回路22、23から送られてきたB
モードおよびCFMモードの画像データは、このDSC
24により超音波走査から標準TV走査のデータに個別
に変換される。この変換データは、白黒像メモリ回路2
5およびカラーマップメモリ回路26の各メモリに、そ
れらの書込み/読出し回路の制御の元に各別に書き込ま
れ、一旦、格納される。
【0027】これらのメモリ回路25、26の格納デー
タは、適宜なフレームタイミングにて書込み/読出し回
路の元に各別に読み出され、画像データ混合回路27に
渡される。この混合回路27は、マルチプレクサおよび
その制御回路、さらにはカラー処理回路およびD/A変
換器をこの順に備える。BモードおよびCFMモードの
画像データがピクセル毎に択一的に選択されることで、
Bモードの白黒像を背景とするCFMモードの血流の速
度分布像に作成されるとともに、これに、必要なグラフ
ィックスデータやキャラクタデータが重畳されて、1フ
レームの画像データが形成される。この画像データはカ
ラー処理回路でカラー付与処理された後、所定タイミン
グ毎に読み出されてアナログ量に変換される。この変換
信号はTVモニタ28に送られて血流速度分布のカラー
画像として表示される。
タは、適宜なフレームタイミングにて書込み/読出し回
路の元に各別に読み出され、画像データ混合回路27に
渡される。この混合回路27は、マルチプレクサおよび
その制御回路、さらにはカラー処理回路およびD/A変
換器をこの順に備える。BモードおよびCFMモードの
画像データがピクセル毎に択一的に選択されることで、
Bモードの白黒像を背景とするCFMモードの血流の速
度分布像に作成されるとともに、これに、必要なグラフ
ィックスデータやキャラクタデータが重畳されて、1フ
レームの画像データが形成される。この画像データはカ
ラー処理回路でカラー付与処理された後、所定タイミン
グ毎に読み出されてアナログ量に変換される。この変換
信号はTVモニタ28に送られて血流速度分布のカラー
画像として表示される。
【0028】一方、制御系回路4は、装置全体の駆動タ
イミング、送受信の遅延、各種の計測、並びに本発明に
係るプリセット機能などの制御を担当する回路である。
この制御系回路4は、図1に示すように、CPUおよび
ワークメモリを備えた中央制御回路31を備え、中央制
御回路31の入力インターフェースに入力制御回路32
を介して操作卓33が接続されるとともに、中央制御回
路31の出力インターフェースの一部がグラフィックス
制御回路34、グラフィックスメモリ回路35を介し
て、前述した画像データ混合回路27に接続されてい
る。また中央制御回路31の出力インターフェースの別
の一部が、送信回路12、受信回路21、CFMモード
処理回路23、DSC24,画像データ混合回路27な
どに各種の制御信号を与えるために接続されている。
イミング、送受信の遅延、各種の計測、並びに本発明に
係るプリセット機能などの制御を担当する回路である。
この制御系回路4は、図1に示すように、CPUおよび
ワークメモリを備えた中央制御回路31を備え、中央制
御回路31の入力インターフェースに入力制御回路32
を介して操作卓33が接続されるとともに、中央制御回
路31の出力インターフェースの一部がグラフィックス
制御回路34、グラフィックスメモリ回路35を介し
て、前述した画像データ混合回路27に接続されてい
る。また中央制御回路31の出力インターフェースの別
の一部が、送信回路12、受信回路21、CFMモード
処理回路23、DSC24,画像データ混合回路27な
どに各種の制御信号を与えるために接続されている。
【0029】さらに、この制御系回路4は、本発明に係
る改善されたプリセット機能である、装置起動後(装置
動作中)に変更した装置状態のパラメータを自動的に登
録する回路として、演算回路36およびメモリ回路37
を備えている。演算回路36は入力制御回路32の出力
端とメモリ回路37との間に介挿されている。メモリ回
路37は書込み/読み出し回路とともにメモリ37aを
有し、中央制御回路31のプリセット用のデータ記憶手
段を成している。
る改善されたプリセット機能である、装置起動後(装置
動作中)に変更した装置状態のパラメータを自動的に登
録する回路として、演算回路36およびメモリ回路37
を備えている。演算回路36は入力制御回路32の出力
端とメモリ回路37との間に介挿されている。メモリ回
路37は書込み/読み出し回路とともにメモリ37aを
有し、中央制御回路31のプリセット用のデータ記憶手
段を成している。
【0030】演算回路36は例えばCPUを備えて構成
され、入力制御回路32によりコード化された操作卓3
3からの操作情報を読み込んで、装置動作中に変更した
パラメータの自動登録データを演算する。この自動登録
データとしては、装置状態を決めるパラメータ名の表示
順位データおよびそのパラメータの設定値である。この
データの演算処理として、本実施形態では、後述するよ
うに図2および図7に示す2つの例を挙げる。
され、入力制御回路32によりコード化された操作卓3
3からの操作情報を読み込んで、装置動作中に変更した
パラメータの自動登録データを演算する。この自動登録
データとしては、装置状態を決めるパラメータ名の表示
順位データおよびそのパラメータの設定値である。この
データの演算処理として、本実施形態では、後述するよ
うに図2および図7に示す2つの例を挙げる。
【0031】この演算回路36は、装置動作中におい
て、一定時間毎または特定の処理(例えばイニシャル処
理)時に、メモリ回路37のメモリ37aに演算データ
を書き込み、登録するようになっている。このため、メ
モリ37aの保持データの内容は動作中であっても、定
期的にまたは特定処理時に更新される。メモリ37aは
例えば不揮発性メモリで構成されているから、装置の電
源をオフにしたときもそのデータは保持される。このた
め、再び装置を起動させたときには、メモリ37aの保
持内容が中央制御回路31に読み込まれ、各種パラメー
タのプリセットに供することができる。なお、中央制御
回路31は操作卓33からのプリセットを指令するスイ
ッチ信号に応答して、プリセットを行えるようになって
いる。
て、一定時間毎または特定の処理(例えばイニシャル処
理)時に、メモリ回路37のメモリ37aに演算データ
を書き込み、登録するようになっている。このため、メ
モリ37aの保持データの内容は動作中であっても、定
期的にまたは特定処理時に更新される。メモリ37aは
例えば不揮発性メモリで構成されているから、装置の電
源をオフにしたときもそのデータは保持される。このた
め、再び装置を起動させたときには、メモリ37aの保
持内容が中央制御回路31に読み込まれ、各種パラメー
タのプリセットに供することができる。なお、中央制御
回路31は操作卓33からのプリセットを指令するスイ
ッチ信号に応答して、プリセットを行えるようになって
いる。
【0032】続いて、本実施形態における装置動作中の
プリセット・データの自動登録動作を説明する。なお、
この自動登録動作は、装置動作中に、診断のための超音
波スキャンおよび画像表示の動作と並行して行われる。
プリセット・データの自動登録動作を説明する。なお、
この自動登録動作は、装置動作中に、診断のための超音
波スキャンおよび画像表示の動作と並行して行われる。
【0033】実施例1 第1の実施例に係る自動登録動作を図2〜図6により説
明する。
明する。
【0034】演算回路36は装置動作中において図2に
示す処理を行う。この処理は、プリセット時に複数のパ
ラメータ名をメニュー画面として表示するときのパラメ
ータの順位制御に関する。
示す処理を行う。この処理は、プリセット時に複数のパ
ラメータ名をメニュー画面として表示するときのパラメ
ータの順位制御に関する。
【0035】演算回路36は、まず、入力制御回路32
からコード化された操作信号を入力し、プリセット機能
に関するパラメータかどうかを判定し、さらに、パラメ
ータ名毎の操作頻度(回数)を演算する(ステップ51
〜53)。この頻度演算は一定時間(例えば数十分〜数
時間)の間、継続してなされる(ステップ54)。な
お、その代わりに、この頻度演算を特定の処理としての
イニシャル処理が指令されるまでの間、継続させてもよ
い。
からコード化された操作信号を入力し、プリセット機能
に関するパラメータかどうかを判定し、さらに、パラメ
ータ名毎の操作頻度(回数)を演算する(ステップ51
〜53)。この頻度演算は一定時間(例えば数十分〜数
時間)の間、継続してなされる(ステップ54)。な
お、その代わりに、この頻度演算を特定の処理としての
イニシャル処理が指令されるまでの間、継続させてもよ
い。
【0036】この後、演算回路36は、頻度演算結果に
応じてパラメータ毎の重み付け処理を行う(ステップ5
5)。頻度が高いパラメータには大きな重みを、反対に
低いパラメータには小さな重みが割り当てられる。この
重み付け処理では、頻度演算結果を直接的に反映させる
処理のほか、人為的な重み付けもできる。次いで、この
重み付けデータからパラメータ毎の表示順位を演算し
(ステップ56)、この演算順位に応じてメモリ37a
に対して、メニュー画面上のパラメータ名の表示位置変
更を指令する(ステップ57)。
応じてパラメータ毎の重み付け処理を行う(ステップ5
5)。頻度が高いパラメータには大きな重みを、反対に
低いパラメータには小さな重みが割り当てられる。この
重み付け処理では、頻度演算結果を直接的に反映させる
処理のほか、人為的な重み付けもできる。次いで、この
重み付けデータからパラメータ毎の表示順位を演算し
(ステップ56)、この演算順位に応じてメモリ37a
に対して、メニュー画面上のパラメータ名の表示位置変
更を指令する(ステップ57)。
【0037】この一連の処理による動作例を図3〜図6
に示す。
に示す。
【0038】いま、プリセットデータとして登録するパ
ラメータ名がA〜Kまでの11種類あるとする。このプ
リセットの登録メニューは、図3に示すように、プレー
ン1〜プレーン3までの3枚を有し、11種類のパラメ
ータが3枚のプレーンに分けられて表示される。登録メ
ニューのデータはメモリ37aに格納されている。
ラメータ名がA〜Kまでの11種類あるとする。このプ
リセットの登録メニューは、図3に示すように、プレー
ン1〜プレーン3までの3枚を有し、11種類のパラメ
ータが3枚のプレーンに分けられて表示される。登録メ
ニューのデータはメモリ37aに格納されている。
【0039】中央制御回路31からプリセット機能を立
ち上げると、その登録メニューは常にプレーン1から起
動する。プレーン2、プレーン3のプレーン1の後ろに
隠れており、クリックにより手前に表示するように切り
替えられる。
ち上げると、その登録メニューは常にプレーン1から起
動する。プレーン2、プレーン3のプレーン1の後ろに
隠れており、クリックにより手前に表示するように切り
替えられる。
【0040】この11種類のパラメータA〜Kに対する
頻度演算の結果は、図4に示す如く、パラメータFが最
も使用回数が多く、次いでパラメータKがその次に多
く、そのほかのパラメータは一定であったとする。この
頻度演算結果に重み付けは例えば図5のようになる。頻
度を反映して、パラメータFで最も大きく、次いでパラ
メータKの順の重み付けとなる。この重み付け処理の段
階で、頻度演算結果のみならず、人為的な味付けを加味
した重み付け処理(例えば、頻度演算期間の最終操作の
パラメータの重みを高くする)が可能である。
頻度演算の結果は、図4に示す如く、パラメータFが最
も使用回数が多く、次いでパラメータKがその次に多
く、そのほかのパラメータは一定であったとする。この
頻度演算結果に重み付けは例えば図5のようになる。頻
度を反映して、パラメータFで最も大きく、次いでパラ
メータKの順の重み付けとなる。この重み付け処理の段
階で、頻度演算結果のみならず、人為的な味付けを加味
した重み付け処理(例えば、頻度演算期間の最終操作の
パラメータの重みを高くする)が可能である。
【0041】この重み付け結果に基づきパラメータの表
示順位が決定され、パラメータの登録メニュー上での表
示位置変更が実施される。この表示位置変更は一定時間
毎(あるいはイニシャル処理時)に実施される。
示順位が決定され、パラメータの登録メニュー上での表
示位置変更が実施される。この表示位置変更は一定時間
毎(あるいはイニシャル処理時)に実施される。
【0042】このため、いまの例の場合、表示位置変更
前には、プレーン1にパラメータAが、プレーン2にパ
ラメータFが、そしてプレーン3にパラメータKが表示
されるようになっていたが、図4の頻度結果に基づく表
示位置変更によって、図6に示すように登録メニュー上
のパラメータ表示位置が自動的に変わる。すなわち、操
作頻度の高いパラメータFおよびKの表示位置は手前の
プレーン1に自動的に移動し、操作頻度の低いパラメー
タAは最終後方のプレーン3に自動的に移動する。ほか
のパラメータの、パラメータF,K,Aの移動に合わせ
て適宜並び変えられる。この並び変えした中から、所望
のパラメータ名を選択し、その設定値を登録、変更す
る。
前には、プレーン1にパラメータAが、プレーン2にパ
ラメータFが、そしてプレーン3にパラメータKが表示
されるようになっていたが、図4の頻度結果に基づく表
示位置変更によって、図6に示すように登録メニュー上
のパラメータ表示位置が自動的に変わる。すなわち、操
作頻度の高いパラメータFおよびKの表示位置は手前の
プレーン1に自動的に移動し、操作頻度の低いパラメー
タAは最終後方のプレーン3に自動的に移動する。ほか
のパラメータの、パラメータF,K,Aの移動に合わせ
て適宜並び変えられる。この並び変えした中から、所望
のパラメータ名を選択し、その設定値を登録、変更す
る。
【0043】このように操作頻度の高い順に複数のパラ
メータが一定時間毎(あるいはイニシャル時)に且つ自
動的に並び変えられる。このため、この並び変えの後
で、イニシャル処理や装置起動時のプリセットを行うと
きには、それまでの操作頻度の大きいパラメータの項目
名が登録メニュー手前の、しかも最初の項の方から順に
表示される。したがって、登録(変更)したいパラメー
タを求めて登録メニュー内を探したり、プレーン間を移
動したりする作業が殆ど不要になり、または、その確率
が大幅に下がる。
メータが一定時間毎(あるいはイニシャル時)に且つ自
動的に並び変えられる。このため、この並び変えの後
で、イニシャル処理や装置起動時のプリセットを行うと
きには、それまでの操作頻度の大きいパラメータの項目
名が登録メニュー手前の、しかも最初の項の方から順に
表示される。したがって、登録(変更)したいパラメー
タを求めて登録メニュー内を探したり、プレーン間を移
動したりする作業が殆ど不要になり、または、その確率
が大幅に下がる。
【0044】この結果、プリセットデータの設定および
変更がより能率良くかつスムーズに行うことができる。
とくに、過去の操作頻度の学習効果によってパラメータ
名の表示位置が徐々にカスタマイズされていくので、ユ
ーザにとっては装置の起動初期状態のプリセットが徐々
にやり易くなり、非常に便利になる。
変更がより能率良くかつスムーズに行うことができる。
とくに、過去の操作頻度の学習効果によってパラメータ
名の表示位置が徐々にカスタマイズされていくので、ユ
ーザにとっては装置の起動初期状態のプリセットが徐々
にやり易くなり、非常に便利になる。
【0045】なお、この実施例1では、パラメータ項目
名の表示位置の順位を制御する構成にしたが、これに限
らず、重み付け結果に応じて登録メニューのプレーンを
入れ替える制御(例えば、図3のプレーン順を、この制
御によってプレーン2、3、1の順に入れ替える)を実
施するようにしてもよい。
名の表示位置の順位を制御する構成にしたが、これに限
らず、重み付け結果に応じて登録メニューのプレーンを
入れ替える制御(例えば、図3のプレーン順を、この制
御によってプレーン2、3、1の順に入れ替える)を実
施するようにしてもよい。
【0046】実施例2 実施例2を図7〜図9に基づき説明する。
【0047】この実施例は、装置動作中にパラメータ毎
の設定値を自動登録する処理に関する。演算回路36
は、図7に示す処理を行うようになっている。
の設定値を自動登録する処理に関する。演算回路36
は、図7に示す処理を行うようになっている。
【0048】まず、操作卓33からの操作情報を読み込
み、特定のパラメータとその設定値を判定しステップ6
1、62)、使用時間の設定値毎の変化データを積算す
る(ステップ63)。この処理を一定時間(例えば数十
分〜数時間)の間、継続する(ステップ64)。なお、
その代わりに、この使用時間積算を特定の処理としての
イニシャル処理が指令されるまでの間、継続させてもよ
い。
み、特定のパラメータとその設定値を判定しステップ6
1、62)、使用時間の設定値毎の変化データを積算す
る(ステップ63)。この処理を一定時間(例えば数十
分〜数時間)の間、継続する(ステップ64)。なお、
その代わりに、この使用時間積算を特定の処理としての
イニシャル処理が指令されるまでの間、継続させてもよ
い。
【0049】この後、特定パラメータの設定値毎の使用
時間の積算結果を重み付けする(ステップ65)。この
重み付け処理は、使用時間の積算結果をダイレクトに反
映させるもののみならず、重み付けの度合いをユーザが
任意に設定できる。例えば、装置を前回、終了させたと
きの最終設定値の重みのみを、積算結果に関わらず、増
加させる、特定の使用期間の重み付けを増加させる、特
定の設定値のみ重み付けを増加させる、などの処理があ
る。また、これらを組み合わせて人為的な重み付け調整
を行ってもよい。
時間の積算結果を重み付けする(ステップ65)。この
重み付け処理は、使用時間の積算結果をダイレクトに反
映させるもののみならず、重み付けの度合いをユーザが
任意に設定できる。例えば、装置を前回、終了させたと
きの最終設定値の重みのみを、積算結果に関わらず、増
加させる、特定の使用期間の重み付けを増加させる、特
定の設定値のみ重み付けを増加させる、などの処理があ
る。また、これらを組み合わせて人為的な重み付け調整
を行ってもよい。
【0050】次いで、演算回路36は、この重み付け結
果からそのパラメータの新しい設定値を決め、それをメ
モリ37aの登録メニュー内の所定アドレス位置に記憶
させる。
果からそのパラメータの新しい設定値を決め、それをメ
モリ37aの登録メニュー内の所定アドレス位置に記憶
させる。
【0051】この一連の処理は、特定のパラメータのみ
ならず、全てのパラメータについて行ってもよい。
ならず、全てのパラメータについて行ってもよい。
【0052】以上の処理による具体例を説明する。い
ま、自動登録したい特定のパラメータがディスプレイ輝
度であり、この輝度の設定値は1〜10まで10レベル
あるものとする。この輝度の10レベルそれぞれに対す
る使用時間の変化が図8のようになったとする。つま
り、レベル5で使用した時間が長く、判定対象期間の最
後に使用していた輝度レベル(または、このレベルで装
置使用を終了した輝度レベル)は6であったとする。
ま、自動登録したい特定のパラメータがディスプレイ輝
度であり、この輝度の設定値は1〜10まで10レベル
あるものとする。この輝度の10レベルそれぞれに対す
る使用時間の変化が図8のようになったとする。つま
り、レベル5で使用した時間が長く、判定対象期間の最
後に使用していた輝度レベル(または、このレベルで装
置使用を終了した輝度レベル)は6であったとする。
【0053】この使用時間変化に基づき、例えば図9に
示す重み付けがなされる。これによれば、レベル5に重
み付けのピークがきて、レベル4がその次にくるカーブ
となる。レベル6の使用時間から演算される重み係数自
体は3番目にくるが(図9内の点線参照)、最後に使用
していたレベルということで所定量の重みが加算され、
同図実線のカーブになる。
示す重み付けがなされる。これによれば、レベル5に重
み付けのピークがきて、レベル4がその次にくるカーブ
となる。レベル6の使用時間から演算される重み係数自
体は3番目にくるが(図9内の点線参照)、最後に使用
していたレベルということで所定量の重みが加算され、
同図実線のカーブになる。
【0054】この重み付け曲線において、レベル6の重
みを所定量だけ嵩上げしたが、依然としてレベル5が最
も高いから、次回の装置使用時には、ユーザがこのレベ
ルに設定する可能性が最も大きいと判定される。このた
め、輝度レベルの設定値=5に決定され、この設定値が
輝度レベルの項の設定値として自動的に更新登録され
る。
みを所定量だけ嵩上げしたが、依然としてレベル5が最
も高いから、次回の装置使用時には、ユーザがこのレベ
ルに設定する可能性が最も大きいと判定される。このた
め、輝度レベルの設定値=5に決定され、この設定値が
輝度レベルの項の設定値として自動的に更新登録され
る。
【0055】このようにして、装置使用中に、ユーザの
好みなどに起因したパラメータの設定値が学習され、そ
の設定値がプリセットデータとして自動的に更新され、
徐々にカスタマイズされていく。このため、装置起動時
やイニシャル時のプリセットにおいて、常に最新の設定
値が登録されているので、ユーザが改めて設定値を登録
し直す必要は殆どなくなるか、または、大幅に減る。し
たがって、プリセットのための操作上の手間や労力が著
しく軽減し、操作能率も向上する。場合によっては、プ
リセットの登録メニューを起動させなくても使用可能に
なる。
好みなどに起因したパラメータの設定値が学習され、そ
の設定値がプリセットデータとして自動的に更新され、
徐々にカスタマイズされていく。このため、装置起動時
やイニシャル時のプリセットにおいて、常に最新の設定
値が登録されているので、ユーザが改めて設定値を登録
し直す必要は殆どなくなるか、または、大幅に減る。し
たがって、プリセットのための操作上の手間や労力が著
しく軽減し、操作能率も向上する。場合によっては、プ
リセットの登録メニューを起動させなくても使用可能に
なる。
【0056】なお、上記2つの実施例では、パラメータ
の使用頻度と使用時間について個別に自動処理する構成
を説明したが、使用頻度と使用時間を組み合わせて、パ
ラメータの表示位置制御およびその設定値の登録を装置
動作中に自動的に実施するように構成してもよい。
の使用頻度と使用時間について個別に自動処理する構成
を説明したが、使用頻度と使用時間を組み合わせて、パ
ラメータの表示位置制御およびその設定値の登録を装置
動作中に自動的に実施するように構成してもよい。
【0057】さらに、上述した実施形態では、本発明に
関わるプリセット機能の処理を専用に設けた演算回路3
6で実施するように構成したが、この演算回路の処理を
中央制御回路31でほかの処理と合わせて実施するよう
に構成してもよい。
関わるプリセット機能の処理を専用に設けた演算回路3
6で実施するように構成したが、この演算回路の処理を
中央制御回路31でほかの処理と合わせて実施するよう
に構成してもよい。
【0058】なお、上述した実施形態およびその変形例
以外にも、本願発明の特許請求の範囲に記載した発明の
要旨を逸脱しない範囲で、各種の変形および変更が可能
であることは勿論である。
以外にも、本願発明の特許請求の範囲に記載した発明の
要旨を逸脱しない範囲で、各種の変形および変更が可能
であることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波診
断装置によれば、使用頻度の高いパラメータの登録メニ
ュー上の表示位置が装置稼働中に、操作状態に応じて、
分かり易い手前の位置などに自動的に移動したり、ま
た、パラメータの設定値が操作状態に応じた値に自動的
に登録・変更させるので、使用が進むにつれてカスタマ
イズも進み、ユーザがプリセット機能を使用するとき
に、目的とするパラメータを探す手間が省けまたは軽減
し、また、登録手順が少なくなることから、登録・変更
の手間が大幅に軽減し、装置状態を所望の状態に構築す
ることができる。
断装置によれば、使用頻度の高いパラメータの登録メニ
ュー上の表示位置が装置稼働中に、操作状態に応じて、
分かり易い手前の位置などに自動的に移動したり、ま
た、パラメータの設定値が操作状態に応じた値に自動的
に登録・変更させるので、使用が進むにつれてカスタマ
イズも進み、ユーザがプリセット機能を使用するとき
に、目的とするパラメータを探す手間が省けまたは軽減
し、また、登録手順が少なくなることから、登録・変更
の手間が大幅に軽減し、装置状態を所望の状態に構築す
ることができる。
【0060】また、このような自動処理に必要な重み付
け処理をユーザが自分の好みに応じて設定可能であるか
ら、プリセットの登録機能自体が使い易くなる。
け処理をユーザが自分の好みに応じて設定可能であるか
ら、プリセットの登録機能自体が使い易くなる。
【図1】本発明の一実施形態に係る超音波診断装置の概
要を示すブロック図。
要を示すブロック図。
【図2】演算回路で実施される第1の実施例に係るプリ
セット機能の一部を示す概略フローチャート。
セット機能の一部を示す概略フローチャート。
【図3】第1の実施例に係る登録メニューの画面表示の
例(更新前)を示す図。
例(更新前)を示す図。
【図4】第1の実施例における頻度演算の例を示す図。
【図5】第1の実施例における重み付け結果の例を示す
図。
図。
【図6】第1の実施例に係る登録メニューの画面表示の
例(更新後)を示す図。
例(更新後)を示す図。
【図7】演算回路で実施される第2の実施例に係るプリ
セット機能の一部を示す概略フローチャート。
セット機能の一部を示す概略フローチャート。
【図8】第2の実施例に係る使用時間の特定パラメータ
の設定値毎の変化を示す図。
の設定値毎の変化を示す図。
【図9】第2の実施例における重み付け結果の例を示す
図。
図。
1 超音波プローブ 2 送信系回路 3 受信・処理系回路 4 制御系回路 31 中央制御回路 32 入力制御回路 33 操作卓 36 演算回路 37 メモリ回路 37a メモリ
Claims (4)
- 【請求項1】 超音波診断装置において、 本装置の稼働状態を決める複数のパラメータに関する情
報をプリセットデータとして登録可能な不揮発性のメモ
リ手段と、本装置の稼働中に前記情報のユーザから変更
に基づくデータを求めるとともに当該データを前記メモ
リ手段に前記プリセットデータの一部として記憶させる
処理手段とを備えたことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の発明において、 前記処理手段は、前記複数のパラメータに関する情報と
して各パラメータの使用頻度を演算する手段と、この使
用頻度の演算結果を重み付け処理する手段と、この重み
付け結果に基づき前記プリセットデータの表示画面にお
ける前記複数のパラメータの項目名の表示位置を変更さ
せる手段とを備える超音波診断装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の発明において、 前記処理手段は、前記複数のパラメータに関する情報と
してパラメータ使用時間のパラメータ設定値毎の変化を
演算する手段と、この使用時間変化の演算結果を重み付
け処理する手段と、この重み付け結果に基づき前記プリ
セットデータとして登録されている前記パラメータの設
定値を変更させる手段とを備える超音波診断装置。 - 【請求項4】 請求項2または3記載の発明において、 前記重み付け手段は、前記演算結果にユーザの好みに応
じた重み付け処理を施すことができるように構成した手
段である超音波診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1748298A JPH11206767A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1748298A JPH11206767A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 超音波診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11206767A true JPH11206767A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11945231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1748298A Pending JPH11206767A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11206767A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006326003A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 超音波診断装置 |
US7239907B2 (en) | 2000-10-10 | 2007-07-03 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Diagnostic apparatus, ultrasonic diagnostic apparatus, and operation controlling method thereof |
JP2013090644A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Fujifilm Corp | 超音波診断装置および超音波画像生成方法 |
-
1998
- 1998-01-29 JP JP1748298A patent/JPH11206767A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7239907B2 (en) | 2000-10-10 | 2007-07-03 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Diagnostic apparatus, ultrasonic diagnostic apparatus, and operation controlling method thereof |
JP2006326003A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 超音波診断装置 |
JP2013090644A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Fujifilm Corp | 超音波診断装置および超音波画像生成方法 |
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