JPH11206654A - 吸込口体の接続構造及び該接続構造を用いた電気掃除機 - Google Patents

吸込口体の接続構造及び該接続構造を用いた電気掃除機

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JPH11206654A
JPH11206654A JP883998A JP883998A JPH11206654A JP H11206654 A JPH11206654 A JP H11206654A JP 883998 A JP883998 A JP 883998A JP 883998 A JP883998 A JP 883998A JP H11206654 A JPH11206654 A JP H11206654A
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pipe
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清 石川
Shuhei Omoto
周平 大本
Atsushi Morishita
篤至 森下
Junji Naito
順司 内藤
Yasuhiro Otsu
育弘 大津
Takeyuki Ichino
雄之 市野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の強度を確保しつつ、接続部の流路断面
積を確保して、接続される吸込口体の角度を様々な角度
に変化させることが出来る吸込口体の接続構造及び該接
続構造を用いた電気掃除機を提供する。 【構成】上下方向回動接続部25には、左右回転接続部
23の接続管側接続リング24と一体に設けられて、回
動軸部26,26を別体で形成された上面側ピース部材
28と共に、上下方向から挟持する下面側軸受け片部2
7a,27a及び上面側軸受け片部28a,28aが設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、集塵室を設けた電気
掃除機本体から延設される連通管を設け、この連通管を
介して、接続される吸込口体の角度を様々な角度に変化
させて、清掃性を向上させる吸込口体の接続構造及び該
接続構造を用いた電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図11乃至図16に示す電気掃除
機が知られている(特開平1−314536号公報参
照)。まず、構成から説明すると、図11中符号1は掃
除機本体で、この掃除機本体1の前部取り付け穴1aに
は、蛇腹状のホース2の一端2aが接続されている。こ
のホース2の他端2bには、手元操作管3,合成樹脂製
の連通管としての延長管4〜5及び接続管6が、相互に
嵌着されて延設されている。このうち、前記手元操作管
3には、把手部3a及び手元スイッチ部3bが設けられ
ている。
【0003】そして、先端の接続管6には、吸込口体7
が接続されている。これらの接続管6と、吸込口体7と
の接続部8には、図12又は図13に示すように、吸込
口体7を略360度接続管軸J方向周りで回転可能とな
るように左右回転接続部8aが接続されている。
【0004】この左右回転接続部8aの後方には、略半
円弧状に後端面部9aを切り欠いた接続管受け部9が、
前記吸込口体7側に設けられている。そして、前記接続
管6先端に一体に形成された略円筒状の接続管部10
が、この接続管受け部9内に挿入されて、ネジ11,1
1等によって上下方向へ回動自在となるように軸支され
ている。この接続管部10前端面には、吸込開口10a
が形成されている。また、この接続管部10aの両側壁
には、ネジ11,11を螺着するネジ孔10b,10b
が形成されている。
【0005】また、他の従来例として図14に示すよう
なものも知られている。このようなものでは、前記接続
管6と、吸込口体7とを接続する接続部12に、略球体
状を呈して、後端面部13aが切り欠かれた接続管受け
部13が設けられていて、この接続管受け部13に、前
記接続管6先端に一体形成された略球体状の接続球体1
4が嵌着されている。
【0006】このように構成された従来のものでは、前
記左右回転接続部8a及び上下方向への回動を許容する
接続管部10又は、接続球体14が、前記吸込口体7の
通常状態での進行方向後方に形成されているので、接続
管6先端部の高さが低く押さえられて、例えば、図12
に示すように、高さhが限定される箇所15内へ、前記
吸込口体7を挿入して清掃することが出来る。
【0007】更に、図15及び図16は、前記左右回転
接続部8aの代えて左右回転接続部16を前記上下方向
への回動を許容する接続管部10の後方位置である前記
接続管6側に設けた一例を示している。
【0008】このようなものでは、左右回転接続部16
の前記吸込口体側回転管16aに、環状の溝部16bが
形成されると共に、接続管6前端部に形成される接続管
側接続リング6bには、通常清掃状態で左右方向側面部
6c,6cに、係止孔16c,16cが一対形成されて
いる。
【0009】そして、この係止孔16c,16c周縁に
係止する接続部材17,17が設けられている。この接
続部材17,17は、各々前記溝部16b内に一部17
a,17aが突設されて、前記接続管側接続リング6b
に対する前記吸込口体側回転管16aの回動を許容する
と共に挿抜不能とするように構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示す従来の電気掃除機にあっては、前記接続管部10
の両側壁に形成されたネジ孔10b,10bの周囲に例
えば、図中二点鎖線で示す様な大径の回動軸10d,1
0dを形成しても、前記吸込口体7の後端縁部9a開口
から、この接続管部10を挿入して回動可能に嵌着させ
る事が出来ない。
【0011】このため、通常使用時に、使用者が吸込口
体7を床面等に押しつける力が、細軸のネジ11,11
を介して、接続管受け部9のネジ穴9b,9b周縁に集
中して、これらのネジ穴9b,9b周縁を破損させてし
まう虞があった。
【0012】また、図14に示す従来のものでは、接続
管受け部13内に、接続管6先端に一体形成された略球
体状の接続球体14が、回動自在に嵌着されるので、嵌
着を許容する程度の大きさに前記後端面部13aの開口
を拡開して形成すると、前記吸込口14aが、軸Jから
の回動角度によっては露呈してしまい、気密性を損ね
る。このため、単に接続球体14を嵌着させる接続構造
では、前記接続球体14前端面に形成される吸込口14
aを所定の大きさ以上に大きく設定することが困難であ
った。
【0013】更に、図15及び図16に示すような左右
回転接続部16が、接続管部10の後方位置である前記
接続管6側に設けられたものでは、接続部材17,17
が一対、通常使用状態で、左右回転接続部16の左右位
置に設けられているので、精度によっては、使用者が床
面等を押圧する力が前記吸込口体7へ伝達される際に、
上部の対向面6d及び16d間を接触させる位置まで、
前記接続部材17,17を支点として、回動させて下方
を所定距離L1離間させてしまう虞もあった。
【0014】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、所定の強度を確保しつつ、接続部
の流路断面積を確保して、接続される吸込口体の角度を
様々な角度に変化させることが出来る吸込口体の接続構
造及び該接続構造を用いた電気掃除機を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1に記載されたものでは、電気掃
除機本体に設けられる連通管の先端に、この連通管を介
して下部清掃面に形成された開口を該電気掃除機本体に
連通して塵芥を吸入する吸込口体を設けると共に、該吸
込口体の清掃面後方に、該吸込口体を連通管軸方向周り
で回転可能となるように、吸込口体側回転管に、連通管
側接続リングを接続してなる左右回転接続部を設け、更
に、該左右回転接続部の後方には、前記連通管軸を前記
吸込口体に対して略直交する角度まで回動可能となるよ
うに、該連通管を前記吸込口体に対して上下方向に回動
可能に接続する上下方向回動接続部が設けられた吸込口
体の接続構造であって、前記上下方向回動接続部には、
前記左右回転接続部の連通管側接続リングと一体に設け
られて、前記上下方向回動の回動軸部を別体で形成され
たピースと共に、上下方向から挟持する軸受け片を有す
る吸込口体の接続構造を特徴としている。
【0016】このように構成された請求項1記載のもの
では、軸受け片が、前記左右回転接続部の連通管側接続
リングと一体に設けられているので、床面等への吸込口
体押圧力は、これらの軸受け片から、該連通管側接続リ
ングを介して分散されて前記吸込口体へ伝えられる。
【0017】このため、従来のように、応力をネジ穴等
に集中させることなく、所定の強度を確保しやすい形状
とすることが出来る。
【0018】しかも、該上下方向回動接続部が、前記軸
受け片と、前記ピースとよって2分割されて形成されて
いるので、これらの軸受け片と、ピースとによって挟持
される接続部の前端吸込開口を広く形成しても、組み付
けることが出来て、流路断面積を容易に確保できる。
【0019】このため、接続される吸込口体の角度の自
由度が増大して、様々な角度に変化させることが出来、
例えば、略直交させる等も出来る。
【0020】また、請求項2に記載されたものでは、前
記軸受け片は、通常清掃状態で前記上下方向回動接続部
の回動軸部よりも下方に位置するように構成される請求
項1記載の吸込口体の接続構造を特徴としている。
【0021】このように構成された請求項2記載のもの
では、請求項1記載の発明の作用,効果に加えて、前記
軸受け片が、通常清掃状態で前記上下方向回動接続部の
回動軸部よりも下方に位置するように構成されているの
で、清掃時に加わる押圧力を接続リングと一体に設けら
れた該軸受け片で直接受けるため、押圧力を受ける部材
の強度を増大させることが出来る。
【0022】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記ピースは、通常清掃状態で前記上下方向回動接続部
の回動軸部よりも下方に位置するように、前記軸受け片
に接続されている請求項1記載の吸込口体の接続構造を
特徴としている。
【0023】このように構成された請求項3記載のもの
では、請求項1記載の発明の作用,効果に加えて、前記
ピースが、通常清掃状態で前記上下方向回動接続部の回
動軸部よりも下方に位置するように構成されているの
で、清掃時に加わる押圧力を直接前記軸受け片では、受
けないため、軸受け片と該連通管側接続リングとの連設
部分に押圧力が加わるのを極力抑えることが出来、この
部分の破損を防止出来る。
【0024】更に、請求項4に記載されたものでは、通
常清掃状態で該連通管側接続リングの上面又は下面に位
置するように形成する係止孔を有し、該係止孔に、前記
吸込口体側回転管に回動自在となるように接続する係止
片を挿通する請求項1乃至3の何れか一項に記載の吸込
口体の接続構造を特徴としている。
【0025】このように構成された請求項4記載のもの
では、請求項1乃至3に記載の発明の作用,効果に加え
て、係止孔が、通常清掃状態で該連通管側接続リングの
上面又は下面に位置するように形成されているので、前
記連通管側接続リングと軸受け片とのつけ根部分に係止
孔が位置しないため、この部分の強度の低下を防止でき
る。
【0026】また、請求項5に記載されたものでは、前
記請求項1乃至4記載のうち何れか一項記載の吸込口体
の接続構造を用いた電気掃除機を特徴としている。
【0027】このように構成された請求項5記載のもの
では、電気掃除機に、前記吸込口体の接続構造が用いら
れているので、所定の強度を確保しつつ、接続部の流路
断面積を確保して、接続される吸込口体の角度を様々な
角度に変化させることが出来る電気掃除機が提供され
る。
【0028】
【実施の形態1】以下、この発明に係わる電気掃除機の
実施の形態1を図面に基づいて説明する。なお、従来例
と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説
明する。
【0029】まず、構成から説明すると、図11中符号
1は掃除機本体で、この掃除機本体1の前部取り付け穴
1aには、蛇腹状のホース2の一端2aが接続されてい
る。このホース2の他端2bには、手元操作管3が一体
的に設けられて、連通管としての合成樹脂製の延長管4
〜5及び接続管20が、相互に嵌着されて延設されてい
る。このうち、手元操作管3には、把手部3a及び手元
スイッチ部3bが設けられている。
【0030】そして、先端の接続管20には、吸込口体
21が接続されている。この吸込口体21には、下部清
掃面21aに形成されると共に、前記電気掃除機本体1
に設けられた集塵室1b方向へ電動送風機1cの駆動力
によって、これらの手元操作管3,延長管4〜5及び接
続管20、前記ホース2を介して連通して塵芥を吸入す
る開口21bが設けられている。また、この吸込口体2
1内には、前記吸入される空気を利用して回転する回転
ブラシ21cが、図7に示すように回動自在に枢着され
ている。
【0031】これらの接続管20と、吸込口体21との
接続部22には、図2又は図3に示すように、吸込口体
7を略360度接続管軸J方向周りで回転可能となるよ
うに、接続してなる左右回転接続部23が形成されてい
る。
【0032】この左右回転接続部23では、図3に示す
ように、前記吸込口体側回転管16aに、環状の溝部1
6bが形成されている。また、接続管20前端部に形成
される接続管側接続リング24には、通常清掃状態、す
なわち、図1に示すように接続管20が後部上方に位置
する状態で軸Jの上,下方向外面部24a,24bに略
対称に位置するように、長円状の係止孔24c,24d
が内側面まで貫通されて一対形成されている。
【0033】そして、この係止孔24c,24dには、
図5及び図6に示すこれらの係止孔24c,24d周縁
に係止爪24e,24eを係止することにより、前記溝
部16b内に突出片24f,24fが突設されて、挿抜
不能とすると共に、前記接続管側接続リング24に対す
る前記吸込口体側回転管16aの回動を許容する係止片
としての接続部材17,17が設けられている。
【0034】この左右回転接続部23の前記軸Jに沿う
後方位置には、上下方向接続部25が設けられている。
この上下方向接続部25のうち、前記接続管20前端吸
込開口20aの左右側面部20b,20bに形成され
て、一対の大径軸部26,26を回動自在に受ける下側
軸受け片部27a,27aを一対有する下面側ピース部
27が、前記左右回転接続部23の接続管側接続リング
24と一体となるように、樹脂成型品で予め形成されて
いる。この下側軸受け片部27a,27aには、前記大
径軸部26,26を摺接させる半円形状の軸受け部27
d,27dが一対形成されている。この下面側ピース部
27には、ストッパ27cが形成されている。
【0035】また、図2に示すように、この下面側ピー
ス部27とは、別体で構成され、この下面側ピース部2
7の下側軸受け片部27a,27aと共に、前記大径軸
部26,26を上下方向から挟持する上側軸受け片28
a,28aが形成された上面側ピース部材28が設けら
れていて、雌ネジ部28b,28bに前記下面側ピース
部27のネジ孔27b,27b下方から挿通される固定
ネジ部材29,29を螺着させることにより、この上面
側ピース部材28を前記下面側ピース部27に固定する
ようにしている。
【0036】この上側軸受け片部28a,28aには、
前記大径軸部26,26を摺接させる半円形状の軸受け
部28f,28fが前記軸受け部27d,27dに対向
する位置に一対形成されている。
【0037】この上面側ピース部材28の上面部には、
切り欠き部28cが形成されている。この切り欠き部2
8cは、前記下部清掃面21aに対して、前記接続管2
0軸Jが略垂直となる位置までの回動を許容するよう
に、上面形状が前記吸込口体21方向へ略U字状に形成
されている。そして、図8に示すように、略U字状の底
部28dに前記接続管20前面部を当接させる。また、
前記下面側ピース部27に形成されたストッパ27c
に、この前端吸込開口20aの下縁部に下側に向けて突
設された係止片20cを係止することにより、接続管軸
Jが略垂直位置で停止するように構成されている。
【0038】更に、この前端吸込開口20aの上縁部に
上側に向けて突設された係止片20dを係止するストッ
パ28eが、この上面側ピース部材28の前記底部28
d下面側に下方に突設されて設けられている。
【0039】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0040】この実施の形態1では、上下に2分割形成
される上面側ピース部材28と下面側ピース部27との
うち、前記下側軸受け片27a,27aが、前記左右回
転接続部23の接続管側接続リング24と一体に設けら
れる下面側ピース部27に形成されているので、これら
の手元操作管3,延長管4〜5及び接続管20の自重又
は使用者が、延長管4等から与える床面等への吸込口体
21押圧力は、これらの下側軸受け片27a,27aか
ら、接続管側接続リング24を介して分散されて前記吸
込口体21方向へ伝えられる。
【0041】上下方向から挟持される前記大径軸部26
は、図7に示すその径d1を、従来の図13又は、図1
6に示すような回動軸としての作用を行うネジ11の径
d2,d3よりも容易に大きく設定することが出来る。
【0042】このため、従来のように、応力をネジ穴等
に集中させることなく、所定の強度を確保しやすい形状
とすることが出来る。また、この大径軸部26,26を
前記接続管20の左,右側面部20b,20bに一体成
形しているので、従来必要とされたネジ11,11分、
部品点数を削減することが出来る。
【0043】しかも、これらの上下方向回動接続部25
が、前記下側軸受け片27a,27aが形成された下面
側ピース部27と、前記上面側ピース部材28とよって
2分割されて形成されているので、接続管20前端の挟
持される部分が大きくても組み付け可能となる。このた
め、これらの下面側ピース部27と、前記上面側ピース
部材28とよって挟持される接続管20の前端吸込開口
20aを広く形成しても、組み付けることが出来て、流
路断面積を容易に確保できる。
【0044】従って、接続される吸込口体21の接続管
20軸J方向に対する下部清掃面21aの角度の自由度
が増大して、様々な角度に変化させることが出来、例え
ば、図8に示すように略垂直位置で停止させること等も
出来る。この図8に示す状態では、前記左右回転接続部
23によって、軸Jを略垂直位置から更に、吸込口体2
1の左右方向に倒して、例えば、家具の隙間等の狭い箇
所に吸込口体21の左,右長手方向を沿わせて挿入して
清掃できる。この場合も、前端吸込開口20aが広く形
成されているので、流路断面積の減少は殆ど無い。
【0045】また、前記下側軸受け片27a,27a
が、通常清掃状態で前記上下方向回動接続部25の大径
軸部26,26よりも下方に位置するように構成されて
いるので、これらの下側軸受け片27a,27aに伝達
された押圧力は、前記接続管側接続リング24との連設
部分,この接続管側接続リング24,前記下側に位置す
る接続部材17,溝部16dを介して押圧力として前記
吸込口体21方向へ伝えられる。
【0046】このため、環状に形成される接続管側接続
リング24の下側略半分の断面積と略同一或いは、大き
な断面積を呈して比較的広い断面積を有する前記接続管
側接続リング24との連設部分によって押圧力が集中す
ることなく分散されて伝達され、従来或いは、単に2分
割されたピースに比して、応力集中による破損の虞を減
少させることが出来る。
【0047】更に、前記係止片としての接続部材17,
17が、通常清掃状態で接続管側接続リング24の上側
外面部24a又は下側外面部24bに位置するように形
成されているので、最も負荷の大きい部分である上下位
置で、しかも、これらの接続部材17,17の前記突出
片24f,24fが前記溝部16d内に挿入嵌着されて
上下に一対位置される。
【0048】前記突出片24f,24fの前記溝部16
dに対する嵌合わせ精度は比較的出し易く、これらの接
続管側接続リング24と、前記吸入口体側回転管16a
との接続が、従来の図16に示すようにガタ付いて間隙
L1を発生させる様なことが無く、有効に押圧力を前記
接続管側接続リング24からこの接続部材17,17を
介して吸込口体側回転管16aへ伝達させることが出来
る。
【0049】また、前記接続管側接続リング24に対す
る前記下側ピース部27の付け根部分の近傍に、該接続
部材17,17を挿入する係止孔24c,24dが位置
せずに、上下に離間して形成されているため、係止孔2
4c,24dの形成による強度の低下を抑制できる。
【0050】しかも、この実施の形態1では、前記下側
軸受け片部27a,27aが、通常清掃状態で前記上下
方向接続部25の大径軸部26,26よりも下方に位置
するように構成されているので、清掃時に加わる押圧力
を接続管側接続リング24と一体に設けられたこれらの
下側軸受け片部27a,27aで直接受けるため、押圧
力を受ける部材の強度を、例えば、単体で下側軸受け片
部27a,27aを構成する部材の強度よりも増大させ
ることが出来る。
【0051】上述してきたように、電気掃除機に、前記
吸込口体21の接続構造23,25が用いられているの
で、所定の強度を確保しつつ、接続部23,25の流路
断面積を確保して、接続される吸込口体21の角度を、
使用に適した様々な角度に変化させることが出来る。
【0052】
【実施の形態2】図9及び図10は、この発明の実施の
形態2の吸込口体を示している。なお、前記実施の形態
1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して
説明する。
【0053】まず、構成を説明すると、この実施の形態
2では、下面側ピース部材127の下側軸受け片部12
7a,127aが、通常清掃状態で前記上下方向回動接
続部25の回動軸部26,26よりも下方に位置されて
いて、予め別体で形成されると共に、左,右に一対形成
された挿通孔127b,127bを介して、固定ネジ部
材29,29を上側軸受け片部128a,128aが形
成される上面側ピース部128の左右一対の雌ネジ部1
28b,128bに螺着させることにより接続されてい
る。
【0054】この上面側ピース部128は、前記接続管
側接続リング24に一体に連接されている。
【0055】次に、この実施の形態2の作用について説
明する。
【0056】この実施の形態2では、前記下面側ピース
部材127の下側軸受け片部127a,127aが、通
常清掃状態で前記上下方向回動接続部25の回動軸部2
6,26よりも下方に位置するように構成されているの
で、この下面側ピース部材127に伝達された押圧力
は、下側軸受け片部127a,127aを介して、固定
ネジ部材29,29から接続された上側軸受け片部12
8a,128aを有する上面側ピース部128に伝達さ
れる。
【0057】上面側ピース部材128では、前記接続管
側接続リング24との連設部分へ引っ張り力として、こ
の押圧力が働き、前記吸込口体21方向へ伝えられる。
このため、環状に形成される接続管側接続リング24の
上側略半分の断面積と略同一或いは、大きな断面積を呈
して比較的広い断面積を有する前記接続管側接続リング
24との連設部分によって、この引っ張り力が集中する
ことなく分散伝達されて、応力集中による破損の虞を減
少させることが出来る。
【0058】このように、実施の形態2では、前記下側
ピース部材127が、通常清掃状態で前記上下方向接続
部25の大径軸部26,26よりも下方に位置するよう
に構成されている。このため、この下側ピース部材12
7から前記接続管側接続リング24下側後端面にも押圧
力は分散されて、清掃時に加わる押圧力を直接、前記上
面側ピース部材128の上側軸受け片128a,128
aでは、受けない。従って、これらの上側軸受け片12
8a,128aと接続管側接続リング24との連設部
分、特に付け根部分に押圧力が加わるのを極力抑えるこ
とが出来、この部分の破損を防止出来る。
【0059】他の構成及び作用,効果は、前記実施の形
態1と略同様であるので説明を省略する。
【0060】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に記載されたものでは、軸受け片が、前記左右回
転接続部の連通管側接続リングと一体に設けられている
ので、床面等への吸込口体押圧力は、これらの軸受け片
から、該連通管側接続リングを介して分散されて前記吸
込口体へ伝えられる。
【0061】このため、従来のように、応力をネジ穴等
に集中させることなく、所定の強度を確保しやすい形状
とすることが出来る。
【0062】しかも、該上下方向回動接続部が、前記軸
受け片と、前記ピースとよって2分割されて形成されて
いるので、これらの軸受け片と、ピースとによって挟持
される接続部の前端吸込開口を広く形成しても、組み付
けることが出来て、流路断面積を容易に確保できる。
【0063】このため、接続される吸込口体の角度の自
由度が増大して、様々な角度に変化させることが出来、
例えば、略直交させる等も出来る。
【0064】また、請求項2に記載されたものでは、請
求項1記載の発明の作用,効果に加えて、前記軸受け片
が、通常清掃状態で前記上下方向回動接続部の回動軸部
よりも下方に位置するように構成されているので、清掃
時に加わる押圧力を接続リングと一体に設けられた該軸
受け片で直接受けるため、押圧力を受ける部材の強度を
増大させることが出来る。
【0065】そして、請求項3に記載されたものでは、
請求項1記載の発明の作用,効果に加えて、前記ピース
が、通常清掃状態で前記上下方向回動接続部の回動軸部
よりも下方に位置するように構成されているので、清掃
時に加わる押圧力を直接前記軸受け片では、受けないた
め、軸受け片と該連通管側接続リングとの連設部分に押
圧力が加わるのを極力抑えることが出来、この部分の破
損を防止出来る。
【0066】更に、請求項4に記載されたものでは、請
求項1乃至3に記載の発明の作用,効果に加えて、係止
孔が、通常清掃状態で該連通管側接続リングの上面又は
下面に位置するように形成されているので、前記連通管
側接続リングと軸受け片とのつけ根部分に係止孔が位置
しないため、この部分の強度の低下を防止できる。
【0067】また、請求項5に記載されたものでは、電
気掃除機に、前記吸込口体の接続構造が用いられている
ので、所定の強度を確保しつつ、接続部の流路断面積を
確保して、接続される吸込口体の角度を様々な角度に変
化させることが出来る電気掃除機が提供される、という
実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる電気掃除機の
外観を示した斜視図である。
【図2】実施の形態1の要部の分解斜視図である。
【図3】実施の形態1の要部の分解斜視図である。
【図4】実施の形態1の接続部材の上面図である。
【図5】実施の形態1の接続部材の側面図である。
【図6】実施の形態1の吸い込み口体で、図1中A−A
線に沿った位置での一部断面上面図である。
【図7】実施の形態1の吸い込み口体で、図1中B−B
線に沿った位置での一部断面側面図である。
【図8】実施の形態1の吸い込み口体で、連通管を略垂
直に立てた状態を説明する図1中C−C線に沿った位置
での断面図である。
【図9】実施の形態2の吸い込み口体で、要部の側面図
である。
【図10】実施の形態2の吸い込み口体で、要部の上面
図である。
【図11】一従来例の電気掃除機の斜視図である。
【図12】一従来例の電気掃除機で使用状況を説明する
側面図である。
【図13】一従来例の電気掃除機の吸込口体で要部の分
解斜視図である。
【図14】他の従来例の電気掃除機の吸込口体で要部の
斜視図である。
【図15】一般的な従来の電気掃除機の吸込口体で要部
の分解斜視図である。
【図16】一般的な従来の電気掃除機の吸込口体の接続
管要部の側面図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体 4,5 延長管(連通管の一部) 23 左,右回転接続部 16a 吸込口体側回転管 16b 溝部 17,17 接続部材(係止片) 20 接続管(連通管の一つ) 24 接続管側接続リング(連通管側接続リン
グ) 24a 上側外面部 24b 下側外面部 24c (上側)係止孔 24d (下側)係止孔 25 上下方向接続部(上下方向回動接続部) 26,26 大径軸部 27 下面側ピース部 27a,27a 下側軸受け片部 28 上面側ピース部材(ピース) 28a,28a 上側軸受け片部 29,29 固定ネジ部材(連結部材) 127 下面側ピース部材(ピース) 127b,127b 下側軸受け片部 128 上面側ピース部 128b,128b 上側軸受け片部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内藤 順司 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社テ ック秦野工場内 (72)発明者 大津 育弘 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社テ ック秦野工場内 (72)発明者 市野 雄之 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社テ ック秦野工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気掃除機本体に設けられる連通管の先端
    に、この連通管を介して下部清掃面に形成された開口を
    該電気掃除機本体に連通して塵芥を吸入する吸込口体を
    設けると共に、該吸込口体の清掃面後方に、該吸込口体
    を連通管軸方向周りで回転可能となるように、吸込口体
    側回転管に、連通管側接続リングを接続してなる左右回
    転接続部を設け、更に、該左右回転接続部の後方には、
    前記連通管軸を前記吸込口体に対して略直交する角度ま
    で回動可能となるように、該連通管を前記吸込口体に対
    して上下方向に回動可能に接続する上下方向回動接続部
    が設けられた吸込口体の接続構造であって、 前記上下方向回動接続部には、前記左右回転接続部の連
    通管側接続リングと一体に設けられて、前記上下方向の
    回動軸部を別体で形成されたピースと共に、上下方向か
    ら挟持する軸受け片を有することを特徴とする吸込口体
    の接続構造。
  2. 【請求項2】前記軸受け片は、通常清掃状態で前記上下
    方向回動接続部の回動軸部よりも下方に位置するように
    構成されることを特徴とする請求項1記載の吸込口体の
    接続構造。
  3. 【請求項3】前記ピースは、通常清掃状態で前記上下方
    向回動接続部の回動軸部よりも下方に位置するように、
    前記軸受け片に接続されていることを特徴とする請求項
    1記載の吸込口体の接続構造。
  4. 【請求項4】通常清掃状態で該連通管側接続リングの上
    面又は下面に位置するように形成する係止孔を有し、該
    係止孔に、前記吸込口体側回転管に回動自在となるよう
    に接続する係止片を挿通することを特徴とする請求項1
    乃至3の何れか一項に記載の吸込口体の接続構造。
  5. 【請求項5】前記請求項1乃至4記載のうち何れか一項
    記載の吸込口体の接続構造を用いたことを特徴とする電
    気掃除機。
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