JPH11206024A - 二次電池の充電完了時間予測方法、二次電池の充電完了時間予測装置、電池パック及び電子機器 - Google Patents
二次電池の充電完了時間予測方法、二次電池の充電完了時間予測装置、電池パック及び電子機器Info
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- JPH11206024A JPH11206024A JP10021490A JP2149098A JPH11206024A JP H11206024 A JPH11206024 A JP H11206024A JP 10021490 A JP10021490 A JP 10021490A JP 2149098 A JP2149098 A JP 2149098A JP H11206024 A JPH11206024 A JP H11206024A
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Abstract
二次電池の正確な充電完了時間の予測を行うこと。 【解決手段】 二次電池の全容量(A3)から現容量
(A1)を減算して残充電容量(A2)を求め、残充電
容量(A2)を現在の電流値(I1)で除算して時間
(T2)を求め、電流によって一義的に定まる補正時間
(T3)を加算して充電完了時間(T1)を求める。
Description
了時間を求める方法、二次電池の充電完了時間予測装
置、電池パック及び電子機器に関する。
速に拡大しており、ノート型パソコンや携帯電話などの
携帯型電子機器におけるバッテリーとして広く使用され
るようになった。
なるまでに要する時間を知ることは電池を管理する上で
重要なことである。特に、最近のパーソナルコンピュー
タの分野では、OS(オペレーティングシステム)の電
池管理能力を強化する傾向にあり、したがって、全容量
から現容量を引き算した満充電に必要な残充電容量(以
下、単に残充電容量とする)を満充電まで充電するのに
必要な時間(充電完了時間)を正確に把握することの要
求が高まっている。
水系二次電池、例えばリチウムイオン電池は、安全性を
考慮して過充電を防止する必要があり、このために充電
電圧を無制限に上昇させることはできない。
ように、最初は定電流モードによる充電(充電電流を一
定に保ちながら行う充電であり、電池電圧は時間の経過
と共に上昇する)を行い、所定の電圧に達すると、定電
圧モードによる充電に切り換え、充電電圧を固定しつつ
充電電流を流して満充電状態とするという2段階の充電
制御が行われる。
モードによる充電期間(図中、CC期間と示されてい
る。CCはConstant Currentの略であ
る。)であり、時刻t1〜t2が定電圧モードによる充
電期間(図中、CV期間と示されている。CVはCon
stant Voltageの略である。)である。C
C期間では充電電流がI1に固定され、一方、CV期間
では充電電圧がV1に固定されていることがわかる。
ため、満充電までの時間(要充電時間)を求めるのに際
し、電池の残充電容量(単位:mA・hr)を電流値
(mA)でわり算するという単純な方法は採用できな
い。
時間を予測することも考えられるが、このような手法が
有効なのは、開放時の電池電圧が電池の容量に比例して
いる場合だけであり、例えば、充電期間中において、広
範囲にわたって電池電圧がほぼフラットとなる特性を示
すような場合には、電池電圧から満充電までの時間を予
測することはできない。
た、満充電までの時間を予測するための方法を説明する
ための図(電池の満充電に至るまでの電流と時間との関
係を示す特性図)である。
CV充電期間であるかを判定し、それぞれの期間用に準
備された算出式を用いて満充電までの時間を求めるもの
である。すなわち、図11(a)に示すように、時刻t
1(現時点)がCC期間に属する場合は、満充電までの
時間TS(時刻t1から時刻t3までの時間)は、T1
+T2で求められる。T1はCC期間における残充電時
間であり、T2はCV期間における充電時間である。
2は既知であり、A2は(A4−A1−A3)で求めら
れる。ここで、A4は電池の全容量(特性曲線によって
囲まれる部分の全面積)であり、A3はCV期間の容量
(既知)であり、A1は時刻t1における電池の容量
(つまり現容量)であり、I1はCC期間における充電
電流である。
4(現時点)がCV期間に属する場合には、満充電まで
の時間(時刻t4から時刻t5までの時間)はT3(つ
まり、CV期間における残充電時間)である。そして、
この時間T3は、CV期間における電流I2に応じて一
義的に定まるものである。なお、図11(b)におい
て、A4は電池の全容量であり、A1は現容量であり、
A5は残りの容量(残充電容量)である。
リチウムイオン電池の満充電までの時間を予測すること
ができる。但し、この方法は、現在がCC期間に属する
のか、あるいはCV期間に属するのかの判定を行うこと
が前提であり、その判定結果に基づき、それぞれの期間
用に準備されている算出式を適用するので、CC期間/
CV期間の判定を誤ると、予測値が実際の時間から大き
くずれてしまうという問題を有している。
パック側で行うが、実際のCC/CVの各モードの充電
の切換は携帯機器側の充電器により行うので、電池パッ
ク側の判断と携帯機器側の切換との間に必ずタイムラグ
が生じる。例えば、電池パック側でCC期間と判断して
も、そのときには携帯機器側ではCVモードの充電に切
り換えていたという事態がおこり得る。したがって、C
C期間/CV期間の判定ミスによる予測値の誤差の発生
の危険性は常に存在する。
のようなCC/CVの2段階の充電を行う場合の充電完
了時間の正確な予測は困難である。
に使用される電池パックの場合には、フロート充電に伴
う問題がさらに存在する。
ンセントに接続されているときに、プログラムやCDR
OMドライブ(負荷)を動作させながら(つまり、パワ
ーオン状態で)、余った電力で二次電池を充電する充電
形態をいう。携帯電話のように専用の充電器により非動
作状態(パワーオフ状態)で一定の電流によって二次電
池を充電する場合と異なり、フロート充電の場合には、
負荷の大きさ(コンピュータ上で動作させているプログ
ラムの種類やCDROMドライブの使用/不使用等によ
り決定される)に応じて充電電流は随時に、しかも瞬時
的に変動する。
固定の充電電流によって一義的に定まる電池の充電特性
カーブを利用して充電完了時間を予測するので、途中で
充電電流が変化したのでは、充電完了時間の予測値は現
実とは大きな隔たりを持った値となる。つまり、上述の
充電完了時間の予測方法では、フロート充電時の充電完
了時間の予測にはまったく対応できていないのである。
この点につき、図12を用いて説明する。
刻t1において、負荷の変化に伴い充電電流の値がI1
からI2に瞬時的に変化したとする。この場合、時刻t
1から満充電までの時間は、本当はTb(つまり、時刻
t4に充電完了)である。なお、Teの位置は図12の
2箇所の斜線で囲まれた面積が等しくなる位置である。
CC期間の固定の充電電流より低い電流値であるため現
在がCV期間であると判定すると(つまり、図12の実
線で示される充電特性カーブ上のX11の位置にあると
判定してしまうと)、残り時間はTaであると予測する
ことになる。
間であると判定したままである場合(つまり、太い点線
で示される充電特性カーブのX10の位置にあると判定
した場合)は、本来の充電電流であるI2より大きい固
定電流値I1でわり算を行って計算するため残り時間予
測は不正確である。
致せず、しかも、CC期間/CV期間の判定によって予
測される結果の差がきわめて大きく、電池管理上、問題
が大きい。
定電流充電/定電圧充電の2段階の充電制御(つまり、
種類の異なる充電制御)を行う必要がある二次電池につ
いて、フロート充電時にも対応できる充電完了時間の予
測を行うことは考慮されていなかった。
するためになされたものであり、異なる種類の充電制御
やフロート充電時の充電電流の変化に追従して、常に、
正確な充電完了時間の予測を行うことを可能とすること
を目的とする。
めに、請求項1記載の二次電池の充電完了時間予測方法
の発明は、二次電池の全容量から現在の容量を減算して
残充電容量を求め、その残充電容量を現在の電流値で除
算し、その除算により求められた値に所定の補正値を加
算して満充電までに必要な時間を求めるようにした。
流値とをパラメータとして、CC充電モード/CV充電
モード/フロート充電モードのいずれのモードを問わ
ず、統一した算出式を用いて充電完了時間を求めること
が可能となる。
測方法の発明は、請求項1の発明において、前記補正値
を、前記除算により求められた値を用いて算出される電
流値と、満充電に至るまでの充電電流の変化を示す特性
線の形状とに基づいて求めるようにした。
充電特性カーブの形状と電流値とから、加算するべき補
正値を正確に求めることができる。
測方法の発明は、請求項1又は請求項2の発明におい
て、前記補正値をテーブル化した。
得ることができる。二次電池の全容量やCV期間におけ
る充電特性カーブの形状は温度に依存して変化するの
で、例えば、温度と電流をアドレス変数としてROMテ
ーブルをアクセスする構成とすればよい。
測方法の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載
の発明において、充電末期において、前記残充電容量を
現在の電流値で除算した値に代えて前記残充電容量を所
定の固定値で除算した値を用い、これによって充電末期
における補正を行うようにした。
流(I)でわり算するが、この電流(I)は充電末期に
はその絶対値自体が小さく、さらに充電完了時刻に近づ
くにつれて電流値が減少していくので、残充電容量の誤
差が支配的となって正確な時間予測ができない場合があ
る。したがって、充電末期では、電流値として所定の固
定値を用いることにより逆に充電完了に要する時間が増
大してしまうことを防止し、より正確な時間予測を行う
ものである。
法の発明は、請求項4記載の発明において、二次電池の
全容量から現在の容量を減算して残充電容量を求め、そ
の残充電容量を現在の電流値で除算して求められる値と
前記残充電容量を所定の固定値で除算して得られる値の
うちの小さい方を選択し、その選択された値に所定の補
正値を加算して満充電までに必要な時間を求めるように
した。
つの算出式で充電完了時間を予測できるようになる。
測方法の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載
の発明において、前記二次電池を、定電流充電の後に定
電圧充電を行う必要があるタイプの電池とした。
電池電圧の厳重な管理が必要な電池についても、正確な
充電完了時間の予測を行える。
測装置の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載
の方法を実行して充電完了時間を予測する構成とした。
を向上させることができる。
項7記載の二次電池の充電完了時間予測装置と、予測さ
れた充電完了時間を示す信号を外部へ出力するための出
力インタフェースとを具備する構成とした。
能をもつ、新規な電池パックが実現される。
8記載の電池パックから送られてくる充電完了時間を示
す信号を入力するための入力インタフェースと、充電完
了時間を表示する表示手段と、を有する構成とした。
池の充電完了時間を常に正確に表示できる機能がコンピ
ュータ等の電子機器に付加され、ユーザーの使い勝手が
向上する。
項9の発明において、パワーオン状態において電池パッ
クの二次電池を定電流モード又は定電圧モードで充電す
ることができる充電器を搭載した構成とした。
クの二次電池を充電している場合(つまり、フロート充
電時)でも、正確な充電完了時間の表示が可能となり、
電子機器の高機能化が達成される。
実施の形態1について図面を参照して説明する。なお、
本実施の形態においては、二次電池としてリチウムイオ
ン電池を用い、その充電特性カーブに対しての図面を用
いて説明を行っているが、本発明は二次電池の電池系を
問わず、ニッケル水素蓄電池やリチウムポリマ二次電池
等の他の種類の電池を用いた場合でも、本発明をその電
池系の充電特性カーブに合わせて適宜に変形して適用す
ることができる。
了時間予測方法の原理を説明するための図(満充電まで
の充電電流の変化を示す充電特性図)である。
判定を行うことなく、残りの容量と電流値より充電完了
時間を一律に算出する。
完了までの時間(T1)を求める例を示す。
容量であり、満充電から放電終了までの放電量を検出し
て予め求められている。この全容量は充電特性カーブで
囲まれる部分の全面積に相当する。また、「A1」は現
容量であり、充電電流(I1)と時間(T0)の積によ
り求められる。この現容量は、斜線部分の面積に相当す
る。また、「A2」は残りの容量(残充電容量)であ
る。
−A1(単位:mA・hr)で求められる。
でわり算する。つまり、(A3−A1)/I1を計算す
る。この計算によって求められるのは、図1(b)の太
い点線で囲まれて示される仮想的な四角形の横の辺の長
さに相当する時間「T2」である。なお、太い点線で示
される四角形の面積を「A4」とすれば、A4=A2=
I1・T2である。また、図1(b)中、斜線が施され
ている部分(ア)、(イ)の面積は等しい。
加算する。これによって、時刻t1から満充電の時刻
(t3)までの時間(充電完了時間)「T1」が求めら
れる。ここで、補正時間「T3」は次のように求められ
る。すなわち、まず、太い点線で示される四角形の右側
の縦の辺と、充電特性を示す特性線のCV期間のカーブ
との交点「X2」を求める。この結果、この交点「X
2」に相当する充電電流「I2」が判明する。
におけるカーブの形状は、温度が固定されれば一義的に
定まり、しかも、電流値は時間に対して単調減少を示す
ので、電流「I2」が定まれば、交点「X2」に対応す
る時刻t2から満充電完了時刻t3までの時間「T3」
は一義的に定まることになる。したがって、温度を固定
して、電流値(例えば「I2」)をパラメータとして対
応するCV期間における時間(例えば「T3」)を逐次
に測定し、その測定データを予め記憶しておけば、電流
値「X2」から、対応する補正時間「T3」を求めるこ
とができる。
刻t1から満充電までの時間「T1」は、残充電容量を
現在の充電電流の電流値でわり算し、その結果(T2)
に、CVカーブと電流値から定まる補正値(T3)を加
算して求めることができる。
刻t4(現在)から充電完了時刻t6までの時間T6を
求める例を説明する。
を経て充電完了時間を求めることができる。
3)から現容量(A5:斜線部分)を減算して残充電容
量を求め、その残充電容量を現在の電流値(I3)でわ
り算して太い点線で囲まれる仮想的な四角形の横の辺の
長さに相当する時間「T4」を求め、そして、その時間
「T4」に、CVカーブと四角形の右の縦の辺との交点
(X4)に対応する電流「I4」から一律に定まる補正
時間「T5」を加算して、充電完了時間「T6」が求め
られる。
6は、A3−A5(=I2・T4)であり、また、斜線
を施して示される部分(ウ)、(エ)の面積は等しい。
ける満充電完了時間の予測方法を説明する。
1」から「I3」へと瞬時的に変化したとする。このと
きの、時刻t2から充電完了に至るまでの時間を求める
場合について考察する。
の方法とまったく同じである。但し、ここで重要なの
は、リチウムイオン電池(二次電池)のCV期間におけ
る充電特性カーブは、過去の充電電流の履歴によらず充
電電流と温度が特定されればほとんど同じ形状を示すと
いう、本発明者の実験によって見いだされた新規な知見
に基づき、本時間予測方法が成立しているということで
ある。
性線のように、電流「I1」による定電流充電(CC)
の後、時刻t3から定電圧充電(CV)に移行して時刻
t6に充電が完了する場合におけるCV期間のカーブの
形状と、太い点線で示す特性線のように、電流「I3」
による定電流充電(CC)の後、時刻t7から定電圧充
電(CV)に移行して時刻t9に充電が完了する場合に
おけるCV期間のカーブの形状とは、ほぼ同じである。
流値「I3」と「I5」が決まれば、「I3」から「I
5」に至るまでの時間は「T4」となり、その後、充電
完了に至るまでの時間も「T5」となり、それ以前の充
電電流の履歴によらず、電流値により一義的に時間を算
出することが可能である。なお、図3中、斜線が施され
た部分(ウ)と(エ)の面積はほぼ同じである。
ロート充電時においても、上述の方法で充電完了時間を
求めることができる。
1」から「I3」に変化した場合、その時刻t2におけ
る電池の現容量は「A7(斜線部)」であり、したがっ
て、残充電容量は、全容量「A3」から現容量「A7」
を引き算して求められる。
の充電電流の電流値「I3」でわり算することにより、
電流「I3」を縦の辺とする仮想的な四角形と、電流
「I3」で当初から定電流充電(CC)した場合の太い
点線で示される特性線のCV期間におけるカーブとの交
点(X9)に対応する時刻t8までの時間「T9」が求
められる。
5」から、これに対応する補正時間「T5」が求められ
る。
算して、時刻t2から満充電に至るまでの時間(充電完
了予測時間)が求められる。
か、CV充電モードにあるか、あるいはフロート充電モ
ードにあるかを問わず、どの場合も、「残充電容量を現
電流値で除算し、所定の補正時間を加算する」という統
一した算出式を用いて一律に充電完了時間を求めること
ができる。
判断が不要となって誤判定の危険が解消され、かつ、フ
ロート充電時にどのように充電電流が変動しても、任意
の時点から充電完了に至るまでの時間を正確に求めるこ
とができる。
て充電完了時間の予測を行う装置の構成について説明す
る。
クの構成を示す図である。
圧端子19、21は、機器本体(携帯型のパーソナルコ
ンピュータ)2の電池端子22、24に接続されて使用
される。
流電圧を直流電圧に変換した電源電圧が供給されている
ときは、その電源電圧で内部負荷26を動作させると共
に、余った電力で電池パック1内の二次電池5を充電
し、一方、ACアダプタ3からの電源電圧の供給がない
ときは、電池パック1から供給される電池電圧を電源電
圧として内部負荷26を動作させる。
次電池)5と、このリチウムイオン電池5の充放電を管
理する電池管理装置34とを具備する。リチウムイオン
電池5の正極、負極はそれぞれ、電池管理装置34の電
池端子6、7に接続されている。
温度検出回路9と、電流検出抵抗R1の電圧降下から充
放電電流の電流値を測定する電流検出回路10と、電流
の向き(充電・放電)を検出するためのコンパレータ1
1、12と、温度と電流の情報から充電完了時間を求め
る充電完了時間検出回路13と、情報出力端子20を介
して充電完了時間を示す信号を本体機器2に通知するイ
ンタフェース回路14と、充放電制御回路15と、スイ
ッチ制御回路16と、充放電制御用のスイッチとして機
能するn型パワーMOSFET17、18と、を具備す
る。
と非反転端子にはそれぞれ、基準電圧E1、E2が接続
されており、充放電経路L1の電圧とこれらの基準電圧
との比較から電流の向き(充電/放電)を検出する。
電が検出されると、充放電制御回路15は、スイッチ制
御回路16に指示してパワーMOSFET17、18の
いずれか、あるいは双方をオフさせて充電又は放電を禁
止する。
1で説明した方法を実行してリチウムイオン電池5の充
電完了時間を算出する。この充電完了時間検出回路13
の具体的構成と動作は後述する。
5の充電(CC/CV)を行うDC−DCコンバータ2
5と、内部負荷(プログラム等)26と、DC−DCコ
ンバータ25の動作を制御する制御回路27と、電流検
出抵抗R2の電圧降下から充放電電流の電流値を検出す
る電流検出回路28と、モニター4の表示を制御する表
示制御回路35と、を具備する。
電池パック1側から送られてくる充電完了時間を示す信
号とに基づいて表示制御信号を生成し、その表示制御信
号を、表示制御端子31を介してモニター4に送信す
る。これにより、モニター4の所定の位置36には、電
池パック1側から送られてきた情報に基づく充電完了時
間が適宜に表示される。
13の具体的構成(機能ブロックの構成)を説明する。
13は、リチウムイオン電池5の全容量を記憶している
全容量テーブル40と、時間軸に対する充放電電流の変
化を積算(積分)してリチウムイオン電池の現容量を検
出する積算手段(現容量検出手段)41と、全容量から
現容量を減算して残充電容量を求める残充電容量検出手
段42と、残充電容量を電流検出回路10で検出された
現在の電流値でわり算する除算手段43と、残充電容量
を所定の固定値でわり算する除算手段44と、除算手段
43、44の出力値の大小を判定し、小さい方を出力す
る大小判定手段45と、除算手段43の出力値又は大小
判定手段45の出力値のいずれかを選択する選択手段4
6と、補正時間を求めるのに必要な電流値を算出する電
流算出手段47と、補正時間を記憶しているテーブル
(ROMテーブル)48と、加算手段49と、を有す
る。
末期における充電完了時間の予測値の誤差増大を防止す
るための補正用に設けられているものである。この点に
ついては後述する。なお、選択手段46は、通常は除算
手段43からの情報を優先して選択するが、充電末期に
なると、大小判定手段45からの情報を優先して出力す
る。
充電状態から放電完了までの全放電量を測定した結果
(これが全容量である)が格納されている。
充電されている場合には内蔵するコンデンサを充電し、
放電の場合にはコンデンサを放電することによって、充
放電電流を時間で積分して、電池の現容量を求める。
値(I)でわり算した値は、図1(b)の太い点線で示
される仮想的な四角形の横の辺の長さを示す時間(T
1)に相当する。
る、太い点線の四角形の右側の縦の辺と、CV期間にお
ける充電特性カーブとの交点X2に対応する電流値(I
2)を求めるものである。
に、補正時間を温度(T)と電流値(I)の関数として
記憶している。温度をパラメータとするのは、上述した
ように、リチウムイオン電池5のCV(定電圧充電)期
間における充電特性カーブの形状が温度に依存して変化
するからである。そして、温度と電流が決まれば、補正
時間(図1(b)における時間「T3」)が一義的に定
まり、補正時間テーブル48からその補正時間を示すデ
ータが出力される。
3からの時間データ(図1(a)の「T2」)に補正時
間(図1(b)の「T3」)が加算され、充電完了時間
が求められる。この充電完了時間を示すデータはインタ
フェース回路14を介して機器本体2に送出される。
上述のように充電のモードを問わずに、正確に充電完了
時間を予測することができる。
において、誤差が増大する場合があることが明らかとな
った。
(P3)のように、充電末期で充電完了が近くなってく
ると、予測時間が実際の時間(本当の時間)よりも増大
して誤差が拡大する現象が生じる場合があることがわか
った。
絶対値が小さくなるため、相対的に残充電容量の誤差が
支配的となるからである。つまり、本発明の充電完了時
間予測方法では、残充電容量(=全容量−現容量)/電
流という計算を行うが、残充電容量(分子)も電流(分
母)も時間の経過と共に減少していくので、通常は充電
時間の経過とともに予測時間は順調に減少していく。し
かし、充電末期では、電流値自体が小さくなるので、相
対的に残充電容量の誤差(多くは現容量を求める際の充
放電電流の積算時の誤差である)が支配的となり、場合
によっては、充電が進行しているにもかかわらず、時間
の経過と共に予測時間が増大するという逆転現象が生じ
るのである。
るために、充電末期においては、残充電容量を所定の固
定値でわり算して、その結果を優先的に採用することに
する。
は一定のまま、時間の経過と共に分子が必ず減少してい
くので、結果的に、充電時間の経過と共に予測時間も必
ず減少していくことになる。これによって、図7の太い
二点鎖線で示される部分(P3)のような予測時間が増
大していくという逆転現象の発生が確実に防止されるこ
とになる。
際の電流で除算した値と、所定の固定値で除算した値の
いずれか小さい方を出力し、選択手段46は、充電末期
においては、大小判定手段45の出力値を優先的に選択
するのである。
して、「900mA」を採用した。このような充電末期
の補正を含めた本実施の形態の効果が、図7に示され
る。図7において、実線で示される特性線P1が本実施
の形態における予測時間の変化を示し、点線で示される
特性線P2が理想的な予測時間(本来の充電完了時間)
を示している。
予測時間は本来の充電完了時間とほぼ一致しており、充
電初期から充電末期に至るまで、きわめて正確に充電完
了時間の予測を行うことができることがわかる。
合、本発明の充電完了時間の予測に用いられる算出式
は、以下のように表される。
的に選択するという意味である。
予測の手順をまとめると、図8に示すようになる。
電容量を算出し(ステップ50)、現在の電流値で除算
し(ステップ51)、補正値を加算して(ステップ5
2)、充電完了時間が求められる。
テップ53)、ステップ51の結果とステップ53の結
果のいずれか小さい方を選択し(ステップ54)、その
選択された値に対して補正値(補正時間)を加算して
(ステップ52)充電完了時間が求められる。
60では、バッテリー挿入口61を介して機器本体に搭
載される電池パック1の充電完了時間の予測値を、表示
画面62の右下の箇所63に必要に応じて表示する構成
となっている。
に必要な時間や電池の残充電容量を適宜に知ることがで
きる。
電池の残容量が少ない状態で重いプログラムを起動した
場合等に、充電完了までの予測時間を自動的に所定期間
だけ表示するようにしても良い。
イル通信用途のパームトップ型パソコンのユーザー等に
とっては、あとどれぐらいの時間充電すれば満充電状態
で携帯して外出できるかが容易にわかる意味で便利であ
る。
チウムイオン電池のような複雑な充電制御が必要な場合
や、携帯型パソコンに内蔵された二次電池をフロート充
電する場合においても、リアルタイムで正確に充電完了
時間を予測することが可能となる。
を示す充電特性図 (b) 本発明の実施の形態1に係る充電完了時間予測
方法の原理を説明するための充電特性図
理を説明するための充電特性図
理を説明するための充電特性図
本体の構成を示すブロック図
成を示す機能ブロック図
を示す図
測値と実際の充電完了時間との関係を示す図
順を示すフローチャート
の概観を示す斜視図
の関係を示す特性図
完了時間の予測方法を説明するための充電特性図 (b)本発明前に本発明者が検討した充電完了時間の予
測方法を説明するための充電特性図
題点を説明するための充電特性図
Claims (10)
- 【請求項1】 二次電池の全容量から現在の容量を減算
して残充電容量を求め、その残充電容量を現在の電流値
で除算し、その除算により求められた値に所定の補正値
を加算して満充電までに必要な時間を求めることを特徴
とする二次電池の充電完了時間予測方法。 - 【請求項2】 前記補正値は、前記除算により求められ
た値を用いて算出される電流値と、満充電に至るまでの
充電電流の変化を示す特性線の形状とに基づいて求めら
れることを特徴とする請求項1記載の二次電池の充電完
了時間予測方法。 - 【請求項3】 前記補正値はテーブル化されていること
を特徴とする請求項1又は請求項2記載の二次電池の充
電完了時間予測方法。 - 【請求項4】 充電末期において、前記残充電容量を現
在の電流値で除算した値に代えて前記残充電容量を所定
の固定値で除算した値を用い、これによって充電末期に
おける補正を行うことを特徴とする請求項1〜請求項3
のいずれかに記載の二次電池の充電完了時間予測方法。 - 【請求項5】 二次電池の全容量から現在の容量を減算
して残充電容量を求め、その残充電容量を現在の電流値
で除算して求められる値と前記残充電容量を所定の固定
値で除算して得られる値のうちの小さい方を選択し、そ
の選択された値に所定の補正値を加算して満充電までに
必要な時間を求めることを特徴とする請求項4記載の二
次電池の充電完了時間予測方法。 - 【請求項6】 前記二次電池は、定電流充電の後に定電
圧充電を行う必要があるタイプの電池であることを特徴
とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の二次電池
の充電完了時間予測方法。 - 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の
方法を実行して充電完了時間を予測する二次電池の充電
完了時間予測装置。 - 【請求項8】 請求項7記載の二次電池の充電完了時間
予測装置と、予測された充電完了時間を示す信号を外部
へ出力するための出力インタフェースとを具備する電池
パック。 - 【請求項9】 請求項8記載の電池パックから送られて
くる充電完了時間を示す信号を入力するための入力イン
タフェースと、充電完了時間を表示する表示手段と、を
有することを特徴とする電子機器。 - 【請求項10】 パワーオン状態において、電池パック
の二次電池を定電流モード又は定電圧モードで充電する
ことができる充電器を搭載したことを特徴とする請求項
9記載の電子機器。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JPH11206024A true JPH11206024A (ja) | 1999-07-30 |
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Family Applications (1)
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JP02149098A Expired - Fee Related JP3634612B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 二次電池の充電完了時間予測方法、二次電池の充電完了時間予測装置、電池パック及び電子機器 |
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- 1998-01-19 JP JP02149098A patent/JP3634612B2/ja not_active Expired - Fee Related
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