JPH11205801A - 動画像符号化装置およびその符号化選択方法 - Google Patents

動画像符号化装置およびその符号化選択方法

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JPH11205801A
JPH11205801A JP216198A JP216198A JPH11205801A JP H11205801 A JPH11205801 A JP H11205801A JP 216198 A JP216198 A JP 216198A JP 216198 A JP216198 A JP 216198A JP H11205801 A JPH11205801 A JP H11205801A
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Takashi Nishi
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮符号化の際に画質の向上に寄与し得るオ
プションを有効に選択する。 【解決手段】 符号化実部20は画像入力部10からの動画
像信号を動き補償フレーム間符号を含む所定の符号化方
式にて符号化する。この際、少なくとも動きベクトルの
検出範囲を拡大もしくは非制限とするDオプションと、
PBフレームモードを使用するGオプションとを用いるこ
とができる。画像性質情報解析部30は符号化実部20にて
検出した動きベクトルに基づいて画像の動きの性質を解
析して画像に所定以上の動きがあるか否かを解析する。
その結果を受けたオプション切替部40は、符号化実部20
に次のフレームにて使用するオプションを起動する制御
信号を供給する。これにより、符号化実部20は画像に応
じたオプションを使用して動画像信号を符号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、動画像符号化装置およ
びその符号化選択方法に係り、特に、たとえば、テレビ
電話などの画像伝送システムに用いて好適な動画像符号
化装置およびその符号化選択方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ITU-T (International Telecommu
nication Union - Telecommunicationstandardization
sector)では、テレビ電話などの画像伝送に必要な画像
圧縮方式などを標準化したH.261 勧告、H.262 勧告ある
いはH.263 勧告などを規定している。特に、移動体通信
などの低ビットレートの伝送システムに用いられる画像
の符号化方式を規格化したH.263 勧告では、動きベクト
ルの検出精度、フレーム間符号化の際の予測フレームに
オプションを付けて、より画質を向上させるための複数
の拡張機能を設けることを提唱している。
【0003】従来、上記のような符号化方式を用いた動
画像符号化装置は、たとえば、DCT(discrete cosine tr
ansform) などの変換回路と、量子化回路と、可変長符
号化回路と、逆量子化回路と、逆変換回路と、動きベク
トル検出回路と、動き補償回路などを有する符号化実部
にて、動き補償を用いたフレーム間符号化により動画像
信号を符号化していた。
【0004】この場合、数フレーム毎の基準となるフレ
ームを直接、DCT 変換回路にて直交変換し、その変換係
数を量子化回路にて量子化し、さらに可変長符号化回路
にて符号化してフレーム内符号化する(Iフレーム)。
このフレームは、直交変換および量子化された符号化信
号が逆量子化回路にて逆量子化され、さらに逆DCT 変換
回路にて逆変換されて復号されて、基準フレームとな
る。これに続くフレームは、動きベクトル検出回路にて
画像の動きの大きさおよび方向を表わす動きベクトルが
求められて、その動きベクトルを用いて動き補償回路に
て動き補償され、復号された前フレームとの差分値が求
められる。それらをフレーム内符号化と同様に、DCT 変
換および量子化して、さらに可変長符号化して、フレー
ム間符号化する(Pフレーム)。後に続くフレームは、
次の基準フレームまで上記と同様に動きベクトルが検出
されて、その動きベクトルにより動き補償して前のフレ
ームとのフレーム間符号化により順次符号化される。
【0005】この際、動きベクトルは、それぞれ所定の
検出範囲、たとえば16×16画素精度に設定され、その検
出精度にて求めた動きベクトルを用いて動き補償を行な
っていた。ただし、H.263 勧告では、オプションとして
動きベクトルの制限なしもしくは拡大、以下ではDオプ
ションとして、動きベクトルが画面の外を指すことを許
し、かつ動きベクトルの範囲を32×32画素精度に拡大で
きるとしている。
【0006】また、H.262 勧告およびH.263 勧告では、
フレーム間符号化の際に、上述した前方予測のみからの
Pフレームに加えて、前方予測および後方予測とからな
るBフレームを用いることができる。特に、H.263 勧告
では、PBフレームモード、以下ではGオプションとし
て、両方向予測のBフレームの情報をその後に続くPフ
レームと同時に符号化して伝送することができるもので
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、複数の拡張機能のすべてのオプショ
ンを設定して全画像にわたって起動した場合、ハードウ
ェアの場合には消費電力が増大して、また、ソフトウェ
アの場合には多くの演算処理が必要となってCPUに負担
がかかり、いわゆるCPU パワーが必要になるという問題
があった。また、すべてのオプションを用いて画像を符
号化した場合、その圧縮率が高くなって冗長性の少ない
符号化信号が生成される。これを、たとえば、無線回線
を利用して伝送する場合に、その減衰量および損失が大
となると、再送回数が多くなってリアルタイム通信が困
難になるという問題も起こり得る。
【0008】したがって、画質の向上に寄与し得るオプ
ションのみを選ぶことが必要であった。しかし、上記の
ような複数のオプションのうちのいくつかを効果的に選
択する方法が上記文献には記載されておらず、その選択
方法および装置を開発することが課題として残されてい
る。
【0009】本発明は上述の課題を解決し、複数のオプ
ションを設定する際に画質の向上に寄与し得るオプショ
ンを効果的に選択することができる動画像符号化装置お
よびその符号化選択方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による動画像符号
化装置は、上述した課題を解決するために、動画像信号
を動き補償およびフレーム間符号化を含む所定の符号化
方式にて符号化する動画像符号化装置において、少なく
とも動き補償の際の動きベクトルの検出範囲およびフレ
ーム間符号化の際の予測方向を自在に切り替えて符号化
能率を変化可能な複数の拡張機能を有する符号化手段
と、符号化手段に供給された動画像の少なくとも動きの
性質を解析する画像性質解析手段と、画像性質解析手段
の解析結果に基づいて符号化手段にいずれかもしくはい
くつかの拡張機能を実行させる制御信号を供給するオプ
ション切替手段とを含むことを特徴とする。
【0011】この場合、画像性質解析手段は、符号化手
段にて検出したそれぞれの動きベクトルに基づいて画像
に所定以上の動きがあるか否かを判定して画像の性質を
解析するとよい。
【0012】また、画像性質解析手段は、符号化手段に
て検出した動きベクトルのうち画面の外を指す動きベク
トルを検出する検出手段と、検出手段にて検出した画面
の外を指す動きベクトルの個数を計数する計数手段と、
計数手段の結果と所定の閾値とを比較して、画像に所定
以上の動きがあるか否かを判定する判定手段を含むとよ
い。
【0013】この場合、判定手段は、計数手段からの計
数結果を第1の閾値および第2の閾値と比較して、計数
結果が第1の閾値以上の場合に画像に所定以上の動き有
りと判定し、計数結果が第2の閾値以下の場合に画像に
所定以上の動き無しと判定すると有利である。
【0014】さらに、画像性質解析手段は、符号化手段
にて検出した動きベクトルのうち所定値以上の大きさの
動きベクトルを検出する検出手段と、検出手段にて検出
した所定値以上の大きさの動きベクトルの個数を計数す
る計数手段と、計数手段の結果と所定の閾値とを比較し
て、画像に所定以上の動きがあるか否かを判定する判定
手段を含むと有利である。
【0015】この場合、検出手段は、動きベクトルの大
きさが第1の所定値以上となる動きベクトルと、第2の
所定値以上となる動きベクトルとをそれぞれ検出し、計
数手段は、第1の所定値以上となる動きベクトルの個数
を計数する第1の計数手段と、第2の所定値以上となる
動きベクトルの個数を計数する第2の計数手段とを含
み、判定手段は、第1の計数手段の計数結果が第1の所
定個数以上であるか否かを判定する第1の判定手段と、
第2の計数手段の計数結果が第2の所定個数以下である
か否かを判定する第2の判定手段とを含むとよい。
【0016】これらの場合、オプション切替手段は、画
像性質解析手段の判定結果にて画像に動き有りと判定さ
れた場合に符号化手段に動きベクトル検出範囲を拡大も
しくは非制限とする拡張機能を実行させる第1の制御信
号を供給するとよい。
【0017】また、オプション切替手段は、画像性質解
析手段の判定結果にて画像に動き無しと判定された場合
に、符号化手段に前方予測のフレーム間符号化から両方
向予測のフレーム間符号化に切り替える拡張機能を実行
させる第2の制御信号を供給するとよい。
【0018】さらに、画像性質解析手段は、数フレーム
毎に画像の性質を検出し、オプション切替手段は、数フ
レーム毎に制御信号を切り替えるとよい。
【0019】また、本発明による動画像符号化装置は、
動画像信号を動き補償およびフレーム間符号化を含む所
定の符号化方式にて符号化する動画像符号化装置におい
て、少なくとも動き補償の際の動きベクトルの検出範囲
およびフレーム間符号化の際の予測方向を自在に切り替
えて符号化能率を変化可能な複数の拡張機能を有する符
号化手段と、符号化手段にて符号化した信号を所定の回
線に伝送する伝送手段と、伝送手段に接続される回線の
情報を獲得する回線情報獲得手段と、回線情報獲得手段
の情報に基づいて前記符号化手段にいずれかもしくはい
くつかの拡張機能を実行させる制御信号を供給するオプ
ション切替手段とを含むことを特徴とする。
【0020】この場合、伝送手段は、無線回線または有
線回線を選択的に接続する回線選択手段を含むとよい。
【0021】また、回線情報獲得手段は、伝送手段にて
通信が開始されたか否か、および回線の変更があったか
否かを検出する検出手段と、その結果、無線回線または
有線回線のいずれに接続されたかを判定する判定手段と
を含み、その判定結果をオプション切替手段に供給する
とよい。
【0022】これらの場合、オプション切替手段は、回
線情報獲得手段にて無線回線が選択されと判定された際
に符号化手段に動きベクトル検出範囲を拡大または非制
限とする拡張機能を実行させる第1の制御信号を供給す
るとよい。
【0023】また、オプション切替手段は、回線情報獲
得手段にて有線回線が選択されたと判定された際に符号
化手段に前方予測のフレーム間符号化から両方向予測の
フレーム間符号化に切り替える拡張機能を実行させる第
2の制御信号を供給するとよい。
【0024】一方、本発明による符号化選択方法は、動
き補償を含むフレーム間予測符号化にて少なくとも動き
補償の際の動きベクトル検出範囲およびフレーム間符号
化の際の予測方向を自在に切り替える複数の拡張機能の
うちのいずれかまたはいくつかを選択する符号化選択方
法において、符号化する動画像信号のそれぞれのブロッ
クの動きベクトルを検出する第1の工程と、第1の工程
にて検出した動きベクトルに基づいて画像に所定以上の
動きがあるか否かを判定する第2の工程と、第2の工程
の結果、画像に所定以上の動きがある場合に少なくとも
動きベクトル範囲を拡大もしくは非制限とする拡張機能
を選択する第3の工程と、第2の工程の結果、画像に所
定以上の動きがない場合に少なくとも前方予測のフレー
ム間符号化から両方向予測のフレーム間符号化に切り替
える拡張機能を選択する第4の工程とを含むことを特徴
とする。
【0025】この場合、第2の工程は、第1の工程から
の動きベクトルのうち画面の外を指している動きベクト
ルを検出する工程と、その結果、画面の外を指している
動きベクトルの個数を計数する工程と、その工程の計数
結果が所定の数以上であるか否かを判定する工程とを含
むとよい。その判定は、計数結果を第1の閾値および第
2の閾値と比較して、第1の閾値以上の場合に画像に動
き有りと判定し、第2の閾値以下の場合に画像に動き無
しと判定すると有利である。
【0026】さらに、第2の工程は、第1の工程からの
動きベクトルのうち大きさが所定の値以上である動きベ
クトルを検出する工程と、その結果の所定の値以上の大
きさの動きベクトルの個数を計数する工程と、その工程
の計数結果が所定個数以上であるか否かを判定する工程
とを含むと有利である。
【0027】また、第2の工程は、第1の工程からの動
きベクトルのうち大きさが第1の所定値以上である動き
ベクトルを検出する工程と、その結果の第1の所定値以
上の大きさの動きベクトルの個数を計数する工程と、そ
の工程の計数結果が第1の所定個数以上であるか否かを
判定する工程と、第1の工程からの動きベクトルのうち
大きさが第2の所定値以上である動きベクトルを検出す
る工程と、その結果の第2の所定値以上の大きさの動き
ベクトルの個数を計数する工程と、その工程の計数結果
が第2の所定個数以上であるか否かを判定する工程とを
含むと有利である。
【0028】これらの場合、第3の工程は、画面の外を
指す動きベクトルの個数が所定の数以上である場合、ま
たは動きベクトルの大きさが所定の値以上となる動きベ
クトルの個数が所定の数以上の場合に動きベクトルの検
出範囲を拡大または非制限とする拡張機能を選択すると
よい。
【0029】また、第4の工程は、画面の外を指す動き
ベクトルの個数が所定の数より小、あるいは所定数以下
となる場合、または動きベクトルの大きさが所定の値以
上となる動きベクトルの個数が所定個数より小、あるい
は所定個数以下となる場合に前方予測のフレーム間符号
化から両方向予測のフレーム間符号化に切り替える拡張
機能を選択するとよい。
【0030】さらに、画面の外を指す動きベクトルの個
数が所定の数以上であって、かつ、動きベクトルの大き
さが所定の値以上となる動きベクトルの個数が所定の数
より小、あるいは所定個数以下となる場合、または、画
面の外を指す動きベクトルの個数が所定個数より小ある
いは所定個数以下となる場合であって、かつ、動きベク
トルの大きさが所定の値以上となる動きベクトルの個数
が所定個数以上である場合に、第3および第4の工程に
て両方の拡張機能を選択するとよい。
【0031】また、本発明による符号化選択方法は、動
き補償を含むフレーム間予測符号化にて少なくとも動き
補償の際の動きベクトル検出範囲およびフレーム間符号
化の予測方向を自在に切り替える複数の拡張機能を選択
して動画像信号を符号化する符号化選択方法において、
符号化した動画像信号を伝送する際の回線が無線回線で
あるか有線回線であるかを検出する第1の工程と、第1
の工程にて検出した回線が無線回線である場合に少なく
とも動き補償の際の動きベクトル範囲を拡大または非制
限とする拡張機能を選択する第2の工程と、第1の工程
にて検出した回線が有線回線である場合に少なくとも前
方予測のフレーム間符号化から両方向予測のフレーム間
符号化に切り替える拡張機能を選択する第4の工程を含
むことを特徴とする。
【0032】この場合、第1の工程は、通信を開始した
か否か、および回線の変更があったを否かを検出してか
ら回線が無線回線であるか有線回線であるかを判定する
と有利である。
【0033】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる動画像符号化装置およびその符号化選択方法の実施
例を詳細に説明する。図1には、本発明による符号化選
択方法が適用された動画像符号化装置の一実施例が示さ
れている。本実施例による動画像符号化装置は、たとえ
ば、移動体通信などの低ビットレートの回線にも適用可
能なH.263 勧告の符号化方式が適用された動画像符号化
装置であり、基本的には動き補償を用いたフレーム間予
測符号化にて動画像信号を圧縮符号化する画像圧縮装置
である。
【0034】特に、本実施例では、少なくとも動き補償
の際の動きベクトルの検出精度およびフレーム間符号化
の際の予測方向を自在に切替可能な複数の拡張機能を有
し、それら拡張機能をフレーム毎あるいは数フレーム毎
に、画像の性質、特にフレーム毎の画像の動きに応じて
適応的に選択して切り替える符号化選択方式を用いた点
が主な特徴点である。
【0035】詳細には、本実施例による動画像符号化装
置は、図1に示すように、画像入力部10と、符号化実部
20と、画像性質情報解析部30と、オプション切替部40と
を含み、画像入力部10からの動画像信号が符号化実部20
に供給される。符号化実部20の一符号出力には、画像性
質情報解析部30が接続されて、その解析出力がオプショ
ン切替部40に接続されている。さらにオプション切替部
40の制御出力が画像入力部10および符号化実部20にそれ
ぞれ接続されている。
【0036】各部の詳細を説明すると、画像入力部10
は、撮像装置などからの動画像信号を符号化実部20に供
給する信号供給回路であり、本実施例では、たとえばフ
ィールド/フレーム変換、共通中間フォーマット(QCIF)
への解像度変換などを含むとよい。特に、本実施例の画
像入力部10は、オプション切替部40からの制御信号を受
けてBフレームを使用するGオプションの場合に、飛び
越し符号化の際の1フレームおきの信号供給を実行する
機能を含む。所定のフォーマットに変換された動画像信
号は、順次符号化実部20に供給される。
【0037】符号化実部20は、画像入力部10からの動画
像信号を圧縮符号化する圧縮符号化回路であり、基本的
には動き補償フレーム間符号化により動画像信号を符号
化する符号化回路である。特に、本実施例では、H.263
勧告に規定された複数の拡張機能を含み、たとえば、動
き補償の際の動きベクトルの検出範囲を拡大、あるいは
制限なしとするDオプションと、フレーム間符号化の際
に、前方向予測によるPフレームに加えて、両方向予測
によるBフレームを用いるGオプションとを含む。
【0038】より具体的には、本実施例の符号化実部20
は、たとえば、図2に示すように、減算回路202 と、DC
T (discrete cosine transform) 変換回路204 と、量子
化回路206 と、逆量子化回路208 と、逆DCT 変換回路21
0 と、加算回路212 と、画像メモリ214 と、動きベクト
ル検出回路216 と、動き補償回路218 と、可変長符号化
回路220 とを含む。
【0039】さらに各部の詳細を説明すると、減算回路
202 は、フレーム間符号化の際に、画像入力部10からの
現フレームの画像信号と動き補償回路218 からの動き補
償した前フレームの画像信号との差分値を演算する演算
回路であり、本実施例では、フレーム内符号化の際には
入力した画像信号をそのままDCT 変換回路204 に供給す
る。DCT 変換回路204 は、減算回路202 を介して供給さ
れる画像信号を所定の画素毎に離散コサイン変換する変
換回路であり、画像信号を直流成分および交流成分から
なる各周波数成分毎の所定のDCT 変換係数に変換する回
路である。変換係数は、量子化回路206 に順次供給され
る。
【0040】量子化回路206 は、DCT 変換された画像信
号をそれぞれの係数毎に量子化する量子化器であり、そ
れぞれの変換係数に応じた量子化ビットにて量子化す
る。量子化された変換係数は、可変長符号化回路220 お
よび逆量子化回路208 に供給される。逆量子化回路208
は、量子化回路206 にて量子化された信号を元の変換係
数に逆変換する変換回路であり、逆変換された変換係数
は逆DCT 回路210 に供給される。
【0041】逆DCT 変換回路210 は、DCT 変換係数をDC
T 変換回路204 とは反対の動作にて元の画像信号に逆変
換する変換回路であり、逆変換されて元の信号に戻った
画像信号は、加算回路212 に供給される。加算回路212
は、フレーム間符号化の際に逆DCT 変換回路210 からの
画像信号と動き補償回路218 からの動き補償した信号と
を加算する演算回路であり、フレーム間符号化の際に減
算回路202 にて差分化された値を元の値に戻した結果の
画像信号を画像メモリ214 に供給する。
【0042】画像メモリ214 は、加算回路212 を介して
供給される画像信号を蓄積するフレームメモリであり、
1フレーム前の画像信号を一時蓄積して動き補償回路21
8 に順次供給する遅延回路である。
【0043】一方、動きベクトル検出回路216 は、画像
入力部10からの画像信号を受けて画像の動きの大きさお
よび方向を表わす動きベクトルを検出する検出回路であ
り、所定の動き探索方式、たとえば、ブロックマッチン
グ法あるいは反復勾配演算法にて動きベクトルを予測演
算する演算回路である。特に、本実施例では、オプショ
ン切替部40からの制御信号を受けて動きベクトル検出範
囲を自在に切り替える第1の制御端子Dと、オプション
切替部40からの制御信号を受けて前方向予測による動き
ベクトル検出を両方向予測による動きベクトル検出に自
在に切り替える第2の制御端子Gとを含み、それぞれの
制御によるDオプションと、Gオプションとを実行する
2つの拡張機能を含む。
【0044】具体的には、たとえば、Dオプションの際
には、マクロブロック毎に(-16,15.5)の画素範囲の検出
から(-31.5,31.5)の画素範囲の検出に切り替えて動きベ
クトルを求める。この際、画面の外を指す動きベクト
ル、つまり前フレームにて存在した物体などが現フレー
ムにて画面の外に飛び出した場合などに、その物体の動
きベクトルの検出を含む。本実施例では、数フレーム毎
にDオプションにて検出した動きベクトルを画像性質情
報解析部30に一旦供給して、その後のフレームのオプシ
ョンが順次決定される。また、Gオプションの際には、
飛び越し符号化により画像入力部10から供給される1フ
レームおきのPフレームの動きベクトルを検出して、そ
の結果の動きベクトルからBフレームの前方向予測によ
る動きベクトルおよび後方向予測による動きベクトルを
所定の演算により求める。検出された動きベクトルは、
動き補償回路218 および画像性質情報解析部30に出力さ
れる。
【0045】動き補償回路218 は、画像メモリ214 から
の画像信号にて表わされる前フレームの画像を動きベク
トル検出回路216 からの動きベクトルにて動き補正する
動き補正回路であり、動き補正した画像信号はそれぞれ
減算回路202 および加算回路212 に順次供給される。
【0046】他方、可変長符号化回路220 は、フレーム
間符号化あるいはフレーム内符号化された信号を所定の
符号化、たとえばハフマン符号により符号化する符号化
回路であり、その符号化結果および動きベクトルが各フ
レームの符号化信号として順次出力される。
【0047】図1に戻って、画像性質情報解析部30は、
符号化実部20にて符号化する動画像の性質、たとえば動
きの性質を解析する画像性質解析回路であり、本実施例
では符号化実部20の動きベクトル検出回路216 にて検出
した動きベクトルに基づいて数フレーム毎に画像の動き
を解析する。具体的には、本実施例の画像性質情報解析
部30は、たとえば、図3に示すように、第1の検出回路
302 と、第1の計数回路304 と、第1の判定回路306
と、第2の検出回路308 と、第2の計数回路310と、第
3の計数回路312 と、第2の判定回路314 と、第3の判
定回路316 とを含む。
【0048】第1の検出回路302 は、動きベクトル検出
回路216 からの動きベクトルの中に画面の外を指す動き
ベクトルがあるか否かを検出する検出回路であり、それ
ぞれのマクロブロックにて画面の外を指す動きベクトル
を検出した際にその検出結果を第1の計数回路304 に供
給する。第1の計数回路304 は、第1の検出回路302か
らの検出結果を1フレームにわたって受けて、そのフレ
ームにて画面の外を指す動きベクトルを含むブロックの
個数を計数する計数回路である。計数結果は第1の判定
回路306 に供給される。
【0049】第1の判定回路306 は、第1の計数回路30
4 の計数結果を所定の閾値と比較して画像に所定以上の
動きがあるか否かを判定する判定回路であり、本実施例
では計数結果が所定の個数以上であるか否かを第1の閾
値T1(個)と比較し、さらに計数結果が閾値T1より小で
ある場合に所定の個数以下であるか否かを第2の閾値T2
(個、T2<T1 )と比較して、これら比較結果に基づいて
画像に所定以上の動きがあるか否かを判定する。それぞ
れの判定結果は、オプション切替部40に供給される。
【0050】一方、第2の検出回路308 は、動きベクト
ル検出回路216 からの動きベクトルの大きさが所定の値
以上であるか否かを検出する回路であり、本実施例で
は、動きベクトルのx方向成分とy方向成分の2乗和の
平方根を求めて、その値が所定値以上であるか否かを判
定する。特に、本実施例では動きベクトルの大きさを第
3の閾値T3(画素数)および第4の閾値T4(画素数、T4
<T3 )と比較して、第3の閾値T3以上となる動きベクト
ルを検出した際にその結果を第2の計数回路310に供給
し、第4の閾値T4以上となる動きベクトルを検出した際
にその結果を第3の計数回路312 に供給する。
【0051】第2の計数回路310 は、第2の検出回路30
8 からの検出結果を1フレームにわたって計数して、そ
のフレームにて第3の閾値T3以上の大きさの動きベクト
ルを含むブロックの数を計数する計数回路である。計数
結果は、第2の判定回路314に供給される。第3の計数
回路312 は、第4の閾値T4以上の大きさの動きベクトル
を含むブロックの数を計数する計数回路であり、その計
数結果は、第3の判定回路316 に供給される。
【0052】第2の判定回路314 は、第2の計数回路31
0 からの計数結果を所定の閾値と比較する比較回路であ
り、本実施例では計数結果が所定の値以上であるか否か
を第5の閾値T5(個)と比較して、その結果をオプショ
ン切替部40に供給する。第3の判定回路316 は、第3の
計数回路312 からの計数結果が所定の値以下であるか否
かを第6の閾値T6(個)と比較する比較回路であり、そ
の結果はオプション切替部40に供給される。
【0053】オプション切替部40は、画像性質情報解析
部30からの解析結果に基づいて符号化実部20にそれぞれ
のオプションを実行させる制御信号を供給する制御回路
であり、本実施例では、Dオプションを実行させる第1
の制御信号DとGオプションを実行させる第2の制御信
号Gとを生成する信号生成回路を含む。また、本実施例
では、数フレーム毎にDオプションを起動させる制御信
号を符号化実部20に供給して、その結果の動きベクトル
にて画像性質情報解析部30から解析された結果を受けて
それぞれの制御信号を生成する。
【0054】具体的には、本実施例のオプション切替部
40は、画像性質情報解析部30の第1の判定回路306 にて
画面の外を指す動きベクトルのブロック数が第1の閾値
T1以上と判定された場合、または第2の判定回路314 に
て第3の閾値T3以上の大きさの動きベクトルのブロック
数が閾値T5以上と判定された場合に第1の制御信号Dを
生成する。また、第1の判定回路306 にて画面の外を指
す動きベクトルのブロック数が第2の閾値T2以下と判定
された場合、または第3の判定回路316 にて第4の閾値
T4以上の大きさの動きベクトルのブロック数が閾値T6以
下と判定された場合に第2の制御信号Gを生成する。さ
らに、本実施例では、画面の外を指す動きベクトルのブ
ロック数が第1の閾値T1以上と判定された場合であっ
て、第4の閾値T4以上の大きさの動きベクトルのブロッ
ク数が閾値T6以下と判定された場合、または、画面の外
を指す動きベクトルのブロック数が第2の閾値T2以下と
判定された場合であって、第3の閾値T3以上の大きさの
動きベクトルのブロック数が閾値T5以上と判定された場
合には、第1の制御信号Dおよび第2の制御信号Gを双
方ともに生成する。
【0055】ただし、これら以外の場合、つまり画面の
外を指す動きベクトルのブロック数が閾値T1未満、かつ
閾値T2より多い場合であって、閾値T3以上の大きさの動
きベクトルのブロック数が閾値T5未満、かつ閾値T4以上
の大きさの動きベクトルのブロック数が閾値T6より多い
場合には、第1および第2の制御信号D,G は生成され
ず、それぞれのオプションは実行されない。第1の制御
信号Dは符号化実部20の動きベクトル検出回路216 に供
給され、第2の制御信号Gは動きベクトル検出回路216
および画像入力部10にそれぞれ供給される。
【0056】以上のような構成において、本実施例によ
る動画像符号化装置の動作を本実施例による符号化選択
方法とともに説明すると、まず、画像入力部10に撮像機
器などにて撮影された動画像を表わす信号が供給される
と、その動画像信号は画像入力部10にて所定のフォーマ
ットに変換されて、それぞれのフレームの画像信号が符
号化実部20に順次供給される。これにより、符号化実部
20は、まず、第1のフレームをフレーム内符号化して、
その符号化信号を出力する。次に、第2のフレームが供
給されると、符号化実部20は第1のフレームとの動き補
償フレーム間符号化により第2のフレームを符号化す
る。
【0057】たとえば、この際、オプション切替部40か
ら符号化実部20にDオプションを起動する制御信号が一
旦供給されて、符号化実部20の動きベクトル検出回路21
6 にて検出された動きベクトルが画像性質情報解析部30
に供給される。これにより、画像性質情報解析部30にて
画像の動きを解析して、それぞれのオプションを起動す
るか否かを判定する。
【0058】その詳細を図4および図5を参照して説明
すると、まず、ステップS10 にてオプション切替部40か
ら符号化実部20にDオプションを一旦起動する制御信号
が供給されて、動きベクトル検出回路216 ではDオプシ
ョンにて動きベクトルを検出する。その結果は、順次、
画像性質情報解析部30に供給される。
【0059】これにより、画像性質情報解析部30の第1
の検出回路302 では、ステップS12にて、動きベクトル
が画面の外を指しているか否かを判定して、画面の外を
指している動きベクトルを含むマクロブロックを順次検
出する。その検出結果は、順次第1の計数回路304 に供
給されて計数される。その計数が1フレームにわたって
実行されると、第1の計数回路304 はその計数結果、た
とえば、計数値N1(個)を第1の判定回路306 に供給す
る。
【0060】次に、計数結果N1を受けた第1の判定回路
306 では、ステップS14 にて、計数結果N1と第1の閾値
T1とを比較して、計数結果N1が第1の閾値T1以上である
か否かを判定する。その結果、計数結果N1、つまり画面
の外を指す動きベクトルのブロック数が閾値T1以上であ
ると判定すると、ステップS16 に移って、次のフレーム
からDオプションを使用することを決定して、その結果
をオプション切替部40に供給し、次にステップS18 に進
む。
【0061】一方、第1の判定回路306 では、ステップ
S14 にて計数結果N1が第1の閾値T1未満であると判定す
ると、次にステップS18 にて計数結果N1を第2の閾値T2
と比較して、画面の外を指す動きベクトルのブロック数
が所定の個数以下か否かを判定する。その結果、計数結
果N1が第2の閾値T2以下であると判定すると、ステップ
S20 に移って、次のフレームからGオプションを使用す
ることを決定して、その結果をオプション切替部40に供
給する。
【0062】他方、画像性質情報解析部30の第2の検出
回路308 では、図5に示すステップS22 にて、動きベク
トルの大きさが第3の閾値T3以上となるマクロブロック
を検出してその結果を第2の計数回路310 に順次供給す
る。次に、第2の計数回路310 では第2の検出回路308
からの検出結果を1フレームにわたって計数して、その
結果を、たとえば、計数結果N3を第2の判定回路314 に
供給する。
【0063】これにより、第2の判定回路314 では、ス
テップS24 にて計数結果N3と第5の閾値T5とを比較して
第3の閾値T3以上の大きさの動きベクトルを含むブロッ
ク数が所定数以上あるか否かを判定する。この場合、計
数結果N3が第5の閾値T5以上であると判定すると、ステ
ップS26 に移って、次のフレームにてDオプションを使
用することを決定して、その結果をオプション切替部40
に供給する。
【0064】次に、ステップS28 では、第2の検出回路
308 にて動きベクトルの大きさが第4の閾値T4以上であ
る、マクロブロックを検出して、その結果を第3の計数
回路312 に順次供給する。これにより、第3の計数回路
312 では、動きベクトルの大きさが第4の閾値T4以上で
あるブロック数を1フレームにわたって計数すると、そ
の計数結果N4を第3の判定回路316 に供給する。
【0065】次に、第3の判定回路316 では、ステップ
S30 にて第3の計数回路312 からの計数結果N4が所定数
以下であるか否かを第6の閾値T6と比較して判定する。
計数結果N4、つまり第4の閾値T4以上の大きさの動きベ
クトルを含むブロック数が第6の閾値T6以下であると判
定すると、ステップS32 に移って、次のフレームにてG
オプションを使用することを決定して、その結果をオプ
ション切替部40に供給する。
【0066】次に、画像性質情報解析部30にて以上のよ
うに解析された結果を受けたオプション切替部40は、第
3のフレームから、たとえば、次のIフレームまで、そ
の解析結果に応じた制御信号を画像入力部10および符号
化実部20に供給する。
【0067】これにより、たとえば、Dオプションのみ
を使用する場合には、オプション切替部40から第1の制
御信号Dが符号化実部20の動きベクトル検出回路216 に
順次供給されて、さらに、画像入力部10から符号化実部
20に第3のフレームが供給されると、動きベクトル検出
回路216 では、動きベクトル検出範囲を(-31.5,31.5)に
拡大して動きベクトルを検出する。検出された動きベク
トルは、動き補償フレーム間符号化に使用されて、その
符号化信号とともに出力される。
【0068】また、Gオプションのみを使用する場合に
は、オプション切替部40から第2の制御信号Gが画像入
力部10および符号化実部20の動きベクトル検出回路216
に順次供給される。これにより、画像入力部10から1フ
レームおきに画像信号が符号化実部20に供給されると、
符号化実部20では飛び越し符号化により、順次Pフレー
ムとBフレームを同時に符号化する。特に、動きベクト
ル検出回路216 では、画像入力部10からのフレームの動
きベクトルを検出すると、その動きベクトルから飛び越
されたBフレームでの前方向予測の動きベクトルと後方
向予測の動きベクトルとを所定の演算により求めて、こ
れらを符号化出力に出力する。
【0069】さらに、DオプションおよびGオプション
の双方を使用する場合には、第2の制御信号Gが画像入
力部10および符号化実部20の動きベクトル検出回路216
に供給されるとともに、第1の制御信号が動きベクトル
検出回路216 に供給されて、動きベクトル検出回路216
では動きベクトル検出範囲を拡大するとともに、Bフレ
ームの両方向予測の動きベクトルを求める。これによ
り、動きベクトル範囲の拡大およびPBフレームモード使
用による高圧縮率のフレーム間符号化による符号化が実
行される。
【0070】以降、数フレームの間、たとえば、フレー
ム内符号化のIフレーム挿入まで、同じオプションにて
符号化が実行されて、Iフレームの次のフレームの画像
信号が画像入力部10から供給されると、上記と同様に、
一旦Dオプションに切り替えて、その際検出された動き
ベクトルを画像性質情報解析部30に供給する。これによ
り、画像性質情報解析部30では、上記と同様に図4およ
び図5に示す符号化選択方法にてオプションを決定し
て、その結果をオプション切替部40に供給する。この結
果、再び、数フレームの間、オプション切替部40にてオ
プションを選択する制御信号が生成されて、画像入力部
10および符号化実部20に供給され、それぞれのオプショ
ンを含む符号化が実行される。
【0071】以下、同様に、数フレーム毎に符号化実部
20にて検出された動きベクトルが画像性質情報解析部30
に供給されて、その動きベクトルに基づいて画像性質情
報解析部30にて画像の動きを解析して、それぞれの画像
に応じたオプションを選択して、その選択結果に応動し
た制御信号をオプション切替部40にて生成して、符号化
実部20にて以降の動画像信号の符号化を実行する。
【0072】以上のように本実施例の動画像符号化装置
および符号化選択方法によれば、画像性質情報解析部30
にて数フレーム毎に画像の性質を解析して、符号化の際
のオプションを有効に切り替えるので、画像の性質に応
じた適切なオプションを選択して符号化を実行すること
ができる。たとえば、図6には、動きの多い画像と動き
の少ない画像とにDオプションのみを使用した場合、ま
たはGオプションのみを使用した場合の画像の信号対雑
音比(SNR) を求めたグラフが示されている。この図にお
いて、左から順に、符号Iは動きの少ない画像にDオプ
ションを使用した際のSNR 、符号Jは動きの少ない画像
にGオプションを使用した際のSNR 、符号Kは動きの多
い画像にDオプションを使用した際のSNR 、および符号
Lは動きの多い画像にGオプションを使用した際のSNR
である。ちなみに、縦軸は、オプションを使用しない場
合の平均SNR を"0" 、すべてのオプションを使用した場
合の平均SNR を"100" とした場合のSNR であり、動きの
少ない画像としては標準画像"grandmother" 、動きが多
い画像、あるいはカメラが動く画像として標準画像"for
eman" を使用した。
【0073】この計測結果から明らかなように、動きの
少ない標準画像"grandmother" の際には、Dオプション
を使用する場合よりもGオプションを使用する場合が効
率がよく、動きの多い標準画像"foreman" の際にはDオ
プションを使用する場合の方が効率がよいことが解る。
したがって、本実施例では、画像性質情報解析部30にて
画像の動きを解析して、所定以上の動きがある画像を検
出した際には、数フレーム間Dオプションを選択して、
所定以上の動きがない画像を検出した際には数フレーム
間Gオプションを選択するようにしたので、画質を向上
させるオプションのみを的確に選択して符号化効率を向
上させることができる。
【0074】この場合、すべてのオプションを全画像、
全フレームにわたって使用する場合に比較して、ハード
ウェアの場合には消費電力を少なくすることができ、か
つCPU への負担を軽減することができ、さらに効率のよ
い符号化を実行することができた。
【0075】次に、図7には本発明による符号化選択方
法が適用された動画像符号化装置の第2の実施例が示さ
れている。本実施例の動画像符号化装置は、符号化実部
20にて符号化された動画像信号を所定の回線に伝送する
信号伝送部50と、信号伝送部50に接続された回線の情報
を検出する回線情報獲得部60とを含み、回線情報獲得部
60にて検出した回線情報に基づいてオプションを適応的
に切り替える点が主な特徴点である。なお、図7におい
て上記実施例と同様の部分には同符号を付し、その説明
は省略する。
【0076】詳細には、信号伝送部50は、本実施例では
有線回線または無線回線を選択的に接続する回線対応回
路を含み、符号化実部20からの符号化信号を選択された
回線に伝送する。特に、本実施例では、選択した回線の
種類を表わす選択信号を回線情報獲得部60に供給する。
【0077】回線情報獲得部60は、信号伝送部50にて選
択された回線に応じてオプションを決定するオプション
決定回路であり、本実施例では信号伝送部50が有線回線
に接続した際にGオプションを選択し、無線回線に接続
した際にDオプションを選択する。より詳細には、本実
施例の回線情報獲得部60は、たとえば、信号伝送部50に
て通信が開始されたか否か、および回線の変更があった
か否かを検出する検出回路と、その結果、無線回線また
は有線回線のいずれに接続されたかを判定する判定回路
などを含み、通信が開始された際、または回線の変更が
行なわれた際に信号伝送部50からの選択信号を検出し
て、オプションを決定する。判定結果は上記実施例と同
様にオプション切替部40に供給される。
【0078】次に、図8を参照して本実施例による符号
化選択方法とともに本実施例の動画像符号化装置の動作
を説明すると、まず、たとえば、主電源がオンとなる
と、回線情報獲得部60では、ステップS50 において、信
号伝送部50の動作を監視して、通信が開始されたか否
か、または使用回線に変更があったか否かを判定して、
信号伝送部50からの選択信号の供給を待つ。
【0079】ステップS50 において、たとえば、通信が
開始されると、ステップS52 に移って信号伝送部50から
選択信号が供給されると、その選択信号による使用回線
情報を判定回路にて獲得する。次に、ステップS54 にて
回線情報獲得部60の判定回路は、選択信号が有線回線ま
たは無線回線のいずれの回線への接続を表わす信号か否
かを判定する。その結果、選択信号が有線回線への接続
を表わす場合には、ステップS56 に移って、Gオプショ
ンの使用を決定して、その結果をオプション切替部40に
供給する。これにより、オプション切替部40は上記実施
例と同様に第2の制御信号Gを生成して、その制御信号
を画像入力部10および符号化実部20に供給する。この結
果、上記実施例と同様に画像入力部10を介して供給され
た画像信号は、それぞれ符号化実部20にてPBフレームモ
ードにて符号化される。
【0080】一方、ステップS54 にて、選択信号が無線
回線への接続を表わす場合には、ステップS58 に移っ
て、Dオプションの使用を決定して、その結果をオプシ
ョン切替部40に供給する。これにより、オプション切替
部40は、上記実施例と同様に第1の制御信号Dを生成し
て、その制御信号を符号化実部20に供給する。この結果
画像入力部10を介して供給された画像信号は、それぞれ
符号化実部20にて動きベクトル検出範囲を拡大もしくは
非制限とした動きベクトルを用いた符号化方式にて符号
化される。
【0081】次に、回線情報獲得部60はステップS60 に
て信号伝送部50の動作を監視して通信が終了したか否か
を判定する。通信が終了していなければ、ステップS62
を介してステップS50 に戻る。この際、符号化実部20か
ら信号伝送部50へのフレーム毎の信号供給を待って、そ
のフレームの伝送が終了した後に、ステップS50 に戻
る。
【0082】次に、ステップS50 にて信号伝送部50の動
作を監視して回線変更が生じたか否かを判定する。回線
変更が生じると、再びステップS52 にて使用回線情報を
獲得して、ステップS54 にて接続される回線が有線また
は無線のいずれであるかを判定する。その結果、上記と
同様にステップS56 またはステップS58 に移って、オプ
ションを決定して、その結果をオプション切替部40に供
給する。これにより、オプション切替部40からの制御信
号に応動して、次のフレームからオプションの切り替え
が実行されて、そのオプションにて符号化が実行され
る。以降、通信が終了するまで、回線の変更があると、
順次、その接続回線が判定されて、オプション切替が実
行される。
【0083】以上のように本実施例の動画像符号化装置
および符号化選択方法によれば、信号伝送部50に接続さ
れた符号化信号を伝送する回線が有線回線か無線回線か
に応じて、オプションを切り替えるようにしたので、そ
れぞれの回線に応じた画質の向上に有効なオプションを
選択して、符号化を実行することができる。たとえば使
用する回線が無線回線の場合、本装置を含む端末は屋外
にて使用される場合が多い。屋外にて使用される場合に
は、カメラの動きがあることが多いと考えられる。この
場合、上記実施例にて説明したように、画像の動きが多
い場合、またはカメラの動きがある場合には、Dオプシ
ョンを用いた方が効率がよい。また、有線回線を使用す
る場合には、屋内などにて端末を載置して固定して使用
する場合が多い。この場合、カメラの動きが少なく、そ
の画像も動きが少ないと考えられる。これにより、有線
回線を使用する場合、上記実施例にて説明したようにG
オプションを使用した方が効率がよい。
【0084】このように本実施例では、回線情報獲得部
60にて有線回線または無線回線のいずれに接続されたか
を検出して、Dオプション、Gオプションのいずれかを
選択するようにしたので、回線に関係なく双方のオプシ
ョンを使用する場合に比べてハードウェアの場合には消
費電力を少なくすることができ、ソフトウェアの際には
CPU への負担を軽減することができる。また、回線情報
獲得部60にて通信開始および回線の変更を検出してオプ
ションを切り替えるので、符号化の前またはフレーム毎
の符号化の前にオプションを有効に切り替えることがで
きる。したがって、迅速かつ的確に伝送に応じたオプシ
ョンを選択して、伝送効率を上げ、受信側にて質の高い
画像を得ることができる。
【0085】なお、上記各実施例では、符号化実部20の
拡張機能として、H.263 勧告のDオプションおよびGオ
プションについてのみ説明したが、本発明においては画
質向上あるいは符号化効率の向上に係る他の拡張機能を
含む場合でもよい。
【0086】また、上記第1の実施例においては、動き
ベクトルの大きさを判定する場合にx成分およびy成分
の2乗和の平方根を用いたが、本発明においては、それ
ぞれの成分の大きさを判定するようにしてもよい。ま
た、上記第1の実施例においてブロック数の判定、動き
ベクトルの大きさの判定にそれぞれ複数の閾値を用いて
比較するようにしたが、本発明においてはそれぞれの閾
値は一つづつでもよい。さらに、上記第1の実施例で
は、符号化実部20にて検出した動きベクトルに基づいて
画像の性質を解析するようにしたが、本発明においては
符号化実部に入力する画像信号から直接画像の動きを検
出して、その動きを解析するようにしてもよい。
【0087】
【発明の効果】このように本発明の動画像符号化装置お
よび符号化選択方法によれば、符号化手段に供給される
画像の性質を画像性質解析手段にて解析して、その解析
結果に基づいて複数の拡張機能のいずれかもしくはいく
つかを選択して、符号化を実行するようにしたので、す
べての拡張機能を全画像に対して使用する場合と比較し
て、CPU への負担を軽減することができ、かつハードウ
ェアの消費電力を抑えることができるなどの効果を奏す
る。
【0088】同様に、符号化した信号を伝送する際に、
伝送手段に接続される回線の情報を回線情報獲得手段に
て検出して、その回線に応じて複数の拡張手段のいずれ
かあるいはいくつかを選択して、符号化を実行するよう
にしたので、すべての拡張機能を全画像に対して使用す
る場合と比較して、CPU への負担を軽減することがで
き、かつハードウェアの消費電力を抑えることができる
などの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による動画像符号化装置の一実施例を示
す機能ブロック図である。
【図2】図1の実施例による動画像符号化装置の符号化
実部の構成例を示す機能ブロック図である。
【図3】図1の実施例による動画像符号化装置の画像性
質情報解析部の詳細構成を示す機能ブロック図である。
【図4】図1の実施例による動画像符号化装置に適用さ
れる符号化選択方法を説明するためのフローチャートで
ある。
【図5】図1の実施例による動画像符号化装置に適用さ
れる符号化選択方法を説明するためのフローチャートで
ある。
【図6】図1の実施例による動画像符号化装置および符
号化選択方法の作用効果を説明するためのグラフであ
る。
【図7】本発明による動画像符号化装置の他の実施例を
示す機能ブロック図である。
【図8】図7の実施例による動画像符号化装置に適用さ
れる符号化選択方法を説明するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 画像入力部 20 符号化実部 30 画像性質情報解析部 40 オプション切替部 50 信号伝送部 60 回線情報獲得部

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像信号を動き補償およびフレーム間
    符号化を含む所定の符号化方式にて符号化する動画像符
    号化装置において、該装置は、 少なくとも動き補償の際の動きベクトルの検出範囲およ
    びフレーム間符号化の際の予測方向を自在に切り替えて
    符号化能率を変化可能な複数の拡張機能を有する符号化
    手段と、 該符号化手段に供給された動画像の少なくとも動きの性
    質を解析する画像性質解析手段と、 該画像性質解析手段の解析結果に基づいて前記符号化手
    段にいずれかもしくはいくつかの拡張機能を実行させる
    制御信号を供給するオプション切替手段とを含むことを
    特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の動画像符号化装置にお
    いて、前記画像性質解析手段は、前記符号化手段にて検
    出したそれぞれの動きベクトルに基づいて画像に所定以
    上の動きがあるか否かを判定して画像の性質を解析する
    ことを特徴とする動画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の動画像符号化装置にお
    いて、前記画像性質解析手段は、前記符号化手段からの
    動きベクトルのうち画面の外を指す動きベクトルを検出
    する検出手段と、該検出手段にて検出した画面の外を指
    す動きベクトルの個数を1フレームにわたって計数する
    計数手段と、該計数手段の計数結果が所定の数以上であ
    るか否かを判定する判定手段とを含むことを特徴とする
    動画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の動画像符号化装置にお
    いて、前記判定手段は、前記計数手段の計数結果を第1
    の閾値およびその値より小となる第2の閾値と比較し
    て、計数結果が第1の閾値以上の場合、または第2の閾
    値以下の場合に画像に所定以上の動き有り、または無し
    と判定することを特徴とする動画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の動画像符号化装置にお
    いて、前記画像性質解析手段は、前記符号化手段からの
    動きベクトルのうち動きベクトルの大きさが所定の値以
    上となるものを検出する検出手段と、該検出手段にて検
    出した動きベクトルの大きさが所定値以上となる動きベ
    クトルの個数を計数する計数手段と、該計数手段の計数
    結果を所定の閾値と比較して、画像に所定以上の動きが
    あるか否かを判定する判定手段とを含むことを特徴とす
    る動画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の動画像符号化装置にお
    いて、前記検出手段は、動きベクトルの大きさが第1の
    所定値以上となる動きベクトルと、第2の所定値以上と
    なる動きベクトルとをそれぞれ検出し、前記計数手段
    は、第1の所定値以上の動きベクトルの個数を計数する
    第1の計数手段と、第2の所定値以上の動きベクトルの
    個数を計数する第2の計数手段とを含み、前記判定手段
    は、前記第1の計数手段の計数結果が第1の所定個数以
    上か否かを判定する第1の判定手段と、第2の計数手段
    の計数結果が前記第2の所定個数以下か否かを判定する
    第2の判定手段とを含むことを特徴とする動画像符号化
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載の動画像符号化装置において、前記オプション切替手
    段は、前記画像性質解析手段の解析結果にて画像に所定
    以上の動き有りと判定された際に、前記符号化手段に動
    きベクトル検出範囲を拡大もしくは非制限とする拡張機
    能を実行させる第1の制御信号を供給することを特徴と
    する動画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載の動画像符号化装置において、前記オプション切替手
    段は、前記画像性質解析手段の解析結果にて画像に所定
    以上の動き無しと判定された際に、前記符号化手段に前
    方予測のフレーム間符号化から両方向予測のフレーム間
    符号化に切り替える拡張機能を実行させる第2の制御信
    号を供給することを特徴とする動画像符号化装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれかに記
    載の動画像符号化装置において、前記画像性質解析手段
    は、数フレーム毎に画像の性質を検出し、前記オプショ
    ン切替手段は、数フレーム毎に制御信号を切り替えるこ
    とを特徴とする動画像符号化装置。
  10. 【請求項10】 動画像信号を動き補償およびフレーム
    間符号化を含む所定の符号化方式にて符号化する動画像
    符号化装置において、該装置は、 少なくとも動き補償の際の動きベクトルの検出範囲およ
    びフレーム間符号化の際の予測方向を自在に切り替えて
    符号化能率を変化可能な複数の拡張機能を有する符号化
    手段と、 該符号化手段にて符号化した信号を所定の回線に伝送す
    る伝送手段と、 該伝送手段に接続される回線の情報を獲得する回線情報
    獲得手段と、 該回線情報獲得手段の情報に基づいて前記符号化手段に
    いずれかもしくはいくつかの拡張機能を実行させる制御
    信号を供給するオプション切替手段とを含むことを特徴
    とする動画像符号化装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の動画像符号化装置に
    おいて、前記伝送手段は、無線回線または有線回線を選
    択的に接続することを特徴とする動画像符号化装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の動画像符号化装置に
    おいて、前記回線情報獲得手段は、前記伝送手段にて通
    信が開始されたか否か、および回線の変更があったか否
    かを検出する検出手段と、その結果、無線回線または有
    線回線のいずれに接続されたかを判定する判定手段とを
    含み、その判定結果を前記オプション切替手段に供給す
    ることを特徴とする動画像符号化装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の動画像符号化装置に
    おいて、前記オプション切替手段は、前記回線情報獲得
    手段にて無線回線が選択されたと判定された際に前記符
    号化手段に動きベクトル検出範囲を拡大または非制限と
    する拡張機能を実行させる第1の制御信号を供給するこ
    とを特徴とする動画像符号化装置。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の動画像符号化装置に
    おいて、前記オプション切替手段は、前記回線情報獲得
    手段にて有線回線が選択されたと判定された際に前記符
    号化手段に前方予測のフレーム間符号化から両方向予測
    のフレーム間符号化に切り替える拡張機能を実行させる
    第2の制御信号を供給することを特徴とする動画像符号
    化装置。
  15. 【請求項15】 動き補償を含むフレーム間予測符号化
    にて少なくとも動き補償の際の動きベクトル検出範囲お
    よびフレーム間符号化の際の予測方向を自在に切り替え
    る複数の拡張機能のうちのいずれかまたはいくつかを選
    択する符号化選択方法において、該方法は、 符号化する動画像信号のそれぞれのブロックの動きベク
    トルを検出する第1の工程と、 該第1の工程にて検出した動きベクトルに基づいて画像
    に所定以上の動きがあるか否かを判定する第2の工程
    と、 該第2の工程の結果、画像に所定以上の動きがある場合
    に少なくとも動きベクトル範囲を拡大もしくは非制限と
    する拡張機能を選択する第3の工程と、 前記第2の工程の結果、画像に所定以上の動きがない場
    合に少なくとも前方予測のフレーム間符号化から両方向
    予測のフレーム間符号化に切り替える拡張機能を選択す
    る第4の工程とを含むことを特徴とする符号化選択方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の符号化選択方法にお
    いて、前記第2の工程は、前記第1の工程にて検出した
    動きベクトルのうち画面の外を指している動きベクトル
    を検出する工程と、該工程の結果から画面の外を指して
    いる動きベクトルの個数を計数する工程と、該工程の計
    数結果が所定の個数以上であるか否かを判定する工程と
    を含むことを特徴とする符号化選択方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の符号化選択方法にお
    いて、前記第2の工程は、画面の外を指している動きベ
    クトルの計数結果を第1の閾値および第2の閾値と比較
    して、計数結果が第1の閾値以上の場合に画像に所定以
    上の動き有りと判定し、計数結果が第2の閾値以下の場
    合に画像に所定以上の動き無しと判定する工程を含むこ
    とを特徴とする符号化選択方法。
  18. 【請求項18】 請求項15に記載の符号化選択方法にお
    いて、前記第2の工程は、前記第1の工程にて検出した
    動きベクトルの大きさが所定の値以上となる動きベクト
    ルを検出する工程と、該工程の結果から大きさが所定の
    値以上である動きベクトルの個数を計数する工程と、該
    工程の計数結果が所定の数以上であるか否かを判定する
    工程とを含むことを特徴とする符号化選択方法。
  19. 【請求項19】 請求項15に記載の符号化選択方法にお
    いて、前記第2の工程は、前記第1の工程にて検出した
    動きベクトルの大きさが第1の所定値以上となる動きベ
    クトルを検出する工程と、該工程の結果から大きさが第
    1の所定値以上である動きベクトルの個数を計数する工
    程と、該工程の計数結果が第1の所定個数以上であるか
    否かを判定する工程と、前記第1の工程にて検出した動
    きベクトルの大きさが第2の所定値以上となる動きベク
    トルを検出する工程と、該工程の結果から大きさが第2
    の所定値以上である動きベクトルの個数を計数する工程
    と、該工程の計数結果が第2の所定個数以下であるか否
    かを判定する工程とを含むことを特徴とする符号化選択
    方法。
  20. 【請求項20】 請求項15ないし請求項19のいずれかに
    記載の符号化選択方法において、前記第3の工程は、画
    面の外を指す動きベクトルの個数が所定の個数以上であ
    る場合、または動きベクトルの大きさが所定の値以上と
    なる動きベクトルの個数が所定の個数以上の場合に動き
    ベクトルの検出範囲を拡大または非制限とする拡張機能
    を選択することを特徴とする符号化選択方法。
  21. 【請求項21】 請求項15ないし請求項19のいずれかに
    記載の符号化選択方法において、前記第4の工程は、画
    面の外を指す動きベクトルの個数が所定の個数より小と
    なる場合、または動きベクトルの大きさが所定の値以上
    となる動きベクトルの個数が所定の個数より小あるいは
    所定の個数以下となる場合に前方予測のフレーム間符号
    化から両方向予測のフレーム間符号化に切り替える拡張
    機能を選択することを特徴とする符号化選択方法。
  22. 【請求項22】 請求項15ないし請求項19のいずれかに
    記載の符号化選択方法において、画面の外を指す動きベ
    クトルの個数が所定の個数以上であって、かつ動きベク
    トルの大きさが所定の値以上となる動きベクトルの個数
    が所定の個数より小あるいは所定の個数以下となる場
    合、または画面の外を指す動きベクトルの個数が所定の
    個数より小あるいは所定の個数以下となる場合であっ
    て、かつ動きベクトルの大きさが所定の値以上となる動
    きベクトルの個数が所定の個数以上である場合に、前記
    第3および第4の工程にて両方の拡張機能を選択するこ
    とを特徴とする符号化選択方法。
  23. 【請求項23】 動き補償を含むフレーム間予測符号化
    にて少なくとも動き補償の際の動きベクトル検出範囲お
    よびフレーム間符号化の予測方向を自在に切り替える複
    数の拡張機能を選択して動画像信号を符号化する符号化
    選択方法において、該方法は、 符号化した動画像信号を伝送する際の回線が無線回線で
    あるか有線回線であるかを検出する第1の工程と、 該第1の工程にて検出した回線が無線回線である場合に
    少なくとも動き補償の際の動きベクトル範囲を拡大また
    は非制限とする拡張機能を選択する第2の工程と、 前記第1の工程にて検出した回線が有線回線である場合
    に少なくとも前方予測のフレーム間符号化から両方向予
    測のフレーム間符号化に切り替える拡張機能を選択する
    第4の工程を含むことを特徴とする符号化選択方法。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の符号化選択方法にお
    いて、前記第1の工程は、通信を開始したか否か、およ
    び回線の変更があったを否かを検出してから回線が無線
    回線であるか有線回線であるかを判定することを特徴と
    する符号化選択方法。
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