JPH1120570A - 自動車用内装材 - Google Patents

自動車用内装材

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JPH1120570A
JPH1120570A JP17829797A JP17829797A JPH1120570A JP H1120570 A JPH1120570 A JP H1120570A JP 17829797 A JP17829797 A JP 17829797A JP 17829797 A JP17829797 A JP 17829797A JP H1120570 A JPH1120570 A JP H1120570A
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JP
Japan
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fiber
density
layer
weight
thickness
Prior art date
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Withdrawn
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JP17829797A
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English (en)
Inventor
Satoshi Nagashima
智 永島
Kyoichi Watanabe
恭一 渡辺
Koichi Nemoto
好一 根本
Hiroshi Sugawara
浩 菅原
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車室内の遮音性能を向上させるために、特に
部品の一体化を目的とした自動車用内装材を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 前記目的を達成するため、本発明の自動
車用内装材は、各層の密度差が2〜100倍あり、少な
くとも2層から構成されており、そのうちの少なくとも
1層が全体の長さおよび幅の最大となる積層構造体から
成る自動車用内装材においあて、表面を構成する層中に
ポリエステルを主成分とする短繊維より構成されたカー
ペット表皮を有し、そして積層構造体全体の厚みが15
〜60mmであり、面密度が0.5〜13kg/m2であり、
成形性を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用音振部
品等に用いることのできる自動車用内装材に関し、更に
詳しくは、車室内の遮音性能を向上させるために、特に
部品の一体化を目的とした自動車用内装材に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ダッシュインシュレータに用い
られる遮音構造体1と自動車用フロアインシュレータに
用いられる遮音構造体2は、図3に示してあるように車
室を外部と区画する車体パネル3の車室内側に位置し、
エンジンルームおよび車外から車室内へ騒音が伝達され
ることを防止する役目を持っている。まず遮音構造体1
は図4に示すように充填材を混入した塩化ビニルシー
ト、ゴムシート等の高密度層4と、フェルト、ポリウレ
タンフォーム、不織布等の多孔質基材からなる低密度層
5との積層構造体で構成されている。また遮音構造体2
は図5に示すようにフェルト、ポリウレタンフォーム、
不織布等の多孔質材料によって形成される低密度層6
と、充てん材を混入したEVA材シート、ポリエチレン
シート等の通気性の全くない材料で形成される高密度層
7の積層構造体で構成されている。更に高密度層7上に
フロアカーペット8が設けられている。そして上記低密
度層5,6により車外からの騒音を吸収するとともに、
フロアパネル3と高密度層4,7とで2重壁遮音構造体
が構成されることにより、上記遮音効果と併せて良好な
防音性能を発揮するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のダッシュインシ
ュレータ用遮音構造体とフロア用遮音構造体において
は、それぞれの部品用の材料構成で、別々に製造され、
それぞれの高密度層と車体パネルとにより2重壁遮音構
造体が構成されることで遮音性能を確保していた。しか
し別々に製造されるために自動車用ダッシュインシュレ
ータと自動車用フロアインシュレータの合わせ目が発生
し、この合わせ目から車室内へ騒音が伝わり遮音性能低
下が見られる。また高密度層は部品重量増加にも影響を
およぼす。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、成形体からなる遮音構造体において、自動車用
ダッシュインシュレータと自動車用フロアインシュレー
タの一体品を製造可能な自動車用内装材を提供し車室内
への騒音の侵入を防止することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、各層の密度
差が2〜100倍あり、少なくとも2層から構成され
て、そのうちの少なくとも1層が全体の長さおよび幅の
最大となる積層構造体から成る自動車用内装材におい
て、表面を構成する層中にポリエステルを主成分とする
短繊維より構成されたカーペット表皮を有し、そして積
層構造体全体の厚みが15〜60mmであり、面密度が
0.5〜13kg/m2であり、成形性を有することを特徴
とする自動車用内装材により達成される。
【0006】まず各層の密度差についてだが、各層の密
度差が2〜100倍異なることが必要である。積層体と
して遮音性能を確保する上で、積層体中の1層は外部隔
壁と2重壁構造体を成す上で必要な密度、剛性等を確保
しなければならず、低密度層はバネ定数の低減に必要な
密度に制御して、上記範囲内としなければならない。密
度差が2倍未満では単層構造体と同様になり、2重壁構
造体を形成しなくなる。密度差が100倍超では低密度
層のへたりや積層体全体の重量が多くなり好ましくな
い。
【0007】遮音性能を向上させる上で本発明の内装材
は、少なくとも2層を有する必要がある。2層を有する
ことで、車体パネルと当該積層体中の1層で2重壁遮音
構造体を形成し、間に挟まれてパネルと接する層は吸音
向上、バネ低減の役割を持つことになる。さらに多層と
なることで性能は向上するが、常に車体パネルとで2重
壁遮音構造体を形成し、中間層は吸音向上、パネ低減の
役割を持つことが必要となる。
【0008】従来の問題点を解決する上で、当該積層構
造体を構成する少なくとも1層が、積層体全体の長さお
よび幅に相当する大きさの必要がある。当該積層構造体
の少なくとも1層が十分な大きさを有さないと、従来の
問題点と同様に材料の車体パネル等への密着性が十分で
なく、遮音の侵入を防ぐことが出来なくなるからであ
る。
【0009】積層体の一方の表面には、カーペット表皮
が積層されることが必要となる。自動車の内装材として
実使用の上で見栄え品質は重要な性能であり、この品質
を損なうことなく音振性能を向上させるには車室内表面
側にカーペット表皮が積層されることが必要となる。
【0010】当該積層構造体は、従来の問題点を解決す
る上で、パネル等への密着性を向上させるために、成形
性を有する必要がある。積層体中に使用する繊維の材質
としてポリエステルは流通性、機械強度の点から最も適
しており、コストパフォーマンスも高い。また、ナイロ
ン、ポリアクリロニトリル、ポリアセテート、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、綿状ポリエステル、ポリアミド
等の繊維も同じ径の繊維を製造し不織布化することによ
り、ほぼ同等性能とすることは可能であるが、実部品の
製造工程上で発生するバリ等の処理の点からはポリエス
テルが最も望ましい。
【0011】上記の点から同様にカーペット表皮の材質
としてはポリエステル繊維で構成されることが望まし
い。
【0012】積層体全体の厚みは15〜60mmの範囲で
なければならない。上記範囲の密度差で15mm未満の場
合には十分な遮音性能を得られなくなる。また吸音性能
向上の点からは厚みは厚いほどよいが、60mm超では実
使用の際にスペース確保等の点から好ましくない。
【0013】積層体全体の面密度は0.5〜13kg/m2
の範囲でなければならない。2重壁遮音構造体を形成さ
せる場合に、車体パネルと隔壁に設置された高密度層の
重量を増加させると遮音性能は向上する。当該積層体の
うち、特にダッシュインシュレータ側に用いられる部分
は要求される遮音性能を満足させるために、2重壁遮音
構造体を形成させるのにある程度の重量すなわち0.5
〜13kg/m2が必要となる。けだし13kg/m2超では部
品重量が超過してしまうため好ましくない。0.5kg/
m2未満は高密度層が2重壁遮音構造体を形成させるのに
必要な重量が確保できなくなる。
【0014】次に当該積層構造体を構成するカーペット
表皮層について説明する。カーペット表皮層の主たる目
的は実使用時の見栄え向上と、外部隔壁とにより2重壁
遮音構造体を形成させることである。
【0015】まず第1にカーペット表皮層の見栄えにつ
いてであるが、自動車用内装材として使用する上でその
見栄え品質は重要な項目である。見栄え品質は繊維集合
体の面密度、用いる繊維径や断面形状、その織り方等の
様々な因子で決定されるが、面密度を変化させたり、配
合する繊維の平均径の操作や織り方を工夫することは、
見栄え品質を向上させる上で有効な手段である。しかし
面密度の増加は全体の重量増加を招き、併せて材料コス
トも高価となるため好ましくない。
【0016】第2に外部隔壁とカーペット表皮層で2重
壁遮音構造体を形成した場合に、遮音性能に対して非常
に有効である。2重壁遮音構造体を形成させるにはカー
ペット表皮層の重量を増加させるのが容易な方法である
が、これは実用上から好ましくないため、繊維配合等の
操作で通気性、剛性等の物性を制御して2重壁を形成す
ることが必要となる。
【0017】したがって当該積層構造体は、実使用時の
見栄えを損なうことなく、遮音性能を向上させる上で、
カーペット表皮層と外部隔壁とで2重遮音構造体を形成
させることが理想となる。
【0018】カーペット表皮を構成する繊維集合体は、
ポリエステルを主成分とする繊維集合体で、繊維径4〜
70μm 、面密度0.1〜1.0kg/m2、厚み1〜10
mmの必要がある。
【0019】使用する繊維の材質としてはポリエステル
が流通性、機械強度の点から最も適しており、コストパ
フェーマンスも高い。また、ナイロン、ポリアクリロニ
トニル、ポリアセテート、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、綿状ポリエステル、ポリアミド等の繊維も同じ径の
繊維を製造し不織布化することにより、ほぼ同等性能と
することは可能である。実部品の製造工程上で発生する
バリ等の処理の点からはポリエステルが最も望ましい。
【0020】遮音性能を向上させる上で通気抵抗を制御
する必要があるが、通気抵抗は繊維径、面密度等に依存
してその性能が変化する。このためカーペット表皮は繊
維径4〜70μm の必要がある。繊維径が小さいほど繊
維体中の表面積が増加して通気抵抗が向上する。これに
より遮音性能は向上するが、細い繊維は高価であり、不
織布への成形が困難となるため4μm 未満の細繊維を用
いるのは好ましくない。また70μm を超えると十分な
通気抵抗が得られず、見栄え品質上からも好ましくな
い。
【0021】同様に面密度の範囲が0.1〜1.0kg/
m2であることが必要である。通気抵抗の向上と、当該カ
ーペット表皮層と外部隔壁とで2重壁遮音構造体を形成
して遮音性能の目標を達成するのに必要な面密度範囲で
あり、0.1kg/m2未満では遮音性能上または見栄え品
質上からもその目標を達成できない。また材料コストの
上昇、部品重量増加、製造上困難であるといった点から
1.0kg/m2超にすることは好ましくない。
【0022】カーペット表皮層を形成する繊維集合体は
厚みの範囲は、1〜10mmの必要がある。上記範囲の面
密度で1mm未満の厚みに成形することは非常に困難であ
り、10mm超の厚みでは製造上困難である。さらにコス
トや製造上の制約がある場合には厚みの範囲を1〜5mm
とすることが好ましいが特に限定は行わない。
【0023】次に高密度層について説明する。当該積層
構造体中にその構成の一部として高密度層を形成する場
合に、遮音性能を向上させるための高密度層の役割は、
通気量を必要量に制御することと、外部隔壁とにより2
重遮音構造体を形成させることである。
【0024】まず第1に通気量制御の効果であるが、遮
音性能向上のためには通気量を制御する必要がある。高
密度層の面密度、高密度層に繊維集合体を用いる場合に
は繊維径や断面形状等の様々な因子で通気量は決定され
るが、面密度を変化させたり、繊維集合体に配合する繊
維の平均径を操作することは通気量を制御する上で有効
な手段である。しかし面密度の増加は全体の重量増加を
引き起こし、また材料コストも高価となるため好ましく
ない。
【0025】第2に外部隔壁とにより当該積層構造体中
の高密度層が2重壁遮音構造体を形成した場合に遮音性
能向上に対して非常に有効である。2重壁遮音構造体を
形成させるには高密度層の重量を増加させるのが容易な
方法であるが、これは実用上から好ましくないため、通
気性、剛性等の物性を制御して2重壁を形成することが
必要となる。
【0026】したがって当該遮音構造体の遮音性能を向
上させるには、高密度層となる繊維集合体の通気量を制
御し、高密度層と外部隔壁とで2重壁遮音構造体を形成
させることが理想となる。
【0027】高密度層は、繊維径10〜25μm 、面密
度0.1〜1.0kg/m2、厚み1〜10mmの繊維集合体
であるか、または通気性を有さない面密度0.3〜10
kg/m2の高分子材料である必要がある。
【0028】高密度層が繊維集合体の場合には、使用す
る繊維の材質としてはポリエステルが流通性、機械強度
の点から最も適しており、コストパフォーマンスも高
い。また、ナイロン、ポリアクリロニトリル、ポリアセ
テート、ポリエチレン、ポリプロピレン、綿状ポリエス
テル、ポリアミド等の繊維も使用可能であり、同じ径の
繊維を製造し不織布化することにより、通気量はほぼ同
等のものに制御することは可能である。実部品の製造工
程上で発生するバリ等の処理の点からはポリエステルが
最も望ましい。
【0029】高密度層が繊維集合体の場合には、通気抵
抗は繊維径、面密度、厚みに依存してその性能が変化す
るが、このとき高密度層を形成する繊維集合体は面密度
の範囲が0.1〜1.0kg/m2である必要がある。この
範囲は当該高密度層と外部隔壁とで2重壁遮音構造体を
形成して遮音性能の目標を達成するのに必要な面密度範
囲であり、0.1kg/m2未満ではその目標を達成できな
い。また材料コストの上昇といった点から繊維集合体と
しては1.0kg/m2超にすることは好ましくない。
【0030】同様に高密度層が繊維集合体の場合には繊
維径4〜70μm の必要がある。繊維径は小さいほど繊
維体中の表面積が増加して通気抵抗が向上する。これに
より遮音性能は向上するが、細い繊維は高価であり、不
織布への成形が困難となるため4μm 未満の細繊維を用
いるのは好ましくない。また70μm を越えると十分な
通気抵抗が得られず、見栄え品質上からも好ましくな
い。
【0031】高密度層を形成する繊維集合体は厚みの範
囲が1〜10mmの必要がある。1mm未満の厚みに成形す
ることは非常に困難であり、10mm超の厚みでは必要な
通気量に制御することができないからである。
【0032】また高密度層は、通気性を有さない面密度
0.3〜10kg/m2の高分子材料で成形される必要があ
る。これは高密度層が、ダッシュインシュレータ部に使
用される場合である。このとき面密度は高い方が遮音性
能は向上するが、部品重量も増加する。面密度が0.3
kg/m2未満では遮音性能が十分に確保できない。また1
0kg/m2超では部品重量が超過するため相応しくない。
ここで高分子材料とはゴム、ポリビニルクロライド(P
VC)、ポリエチレン(PE)、エチレン酢酸ビニル共
重合体(EVA)等が相応しいが、特に限定は行わな
い。
【0033】次に低密度層について説明する。当該積層
構造体の遮音性能向上のうえで低密度層に必要な項目と
して、通気量の制御、振動伝達率の低減が挙げられる。
ただし実使用の上から見栄えを要求されるカーペット層
とは反対側の最外層に低密度層を設置する必要がある。
【0034】低密度層の振動伝達率が与える遮音性能へ
の効果であるが、振動伝達率を低減させるほど遮音性能
は向上する。ここで振動伝達率はその物体の動的バネ定
数に大きく依存しており、遮音性能を向上させるには動
的バネ定数を低減させることが必要となる。
【0035】したがって当該積層構造体の遮音性能を向
上させるにあたり、低密度層となる繊維集合体の通気抵
抗を制御し、バネ定数を低減させることが理想となる。
【0036】低密度層を構成する繊維集合体は、ポリエ
ステルを主成分とする繊維集合体で、繊維径3〜40μ
m 、面密度0.4〜2.0kg/m2、厚み14〜40mmの
必要がある。
【0037】低密度層を作製するにあたり、使用する繊
維の物質的にはポリエステルが流通性、機械強度の点か
らも最も適しており、コストパフォーマンスも高い。ま
た、ナイロン、ポリアクロニトリル、ポリアセテート、
ポリエチレン、ポリプロピレン、綿状ポリエステル、ポ
リアミド等の繊維も使用可能である。同じ径の繊維を不
織布化することにより、どの材質でも通気抵抗はほぼ同
等のレベルに制御することは可能となるが、実部品に適
用して製造する際に発生するバリ等の処理の点からはポ
リエステルが最も望ましい。
【0038】低密度層の繊維集合体は面密度範囲が0.
4〜2.0kg/m2の必要がある。これは遮音性能を確保
する上で必要な面密度範囲であり、0.4kg/m2未満で
は遮音性能上の目標を達成できない。また材料コスト上
昇、部品重量増加等の点から2.0kg/m2超にすること
は好ましくない。さらにバネ定数は繊維集合体の面密度
とともに増加するため振動伝達率も増加して遮音性能が
悪化することからも2.0kg/m2超にすることは好まし
くない。
【0039】低密度層を構成する繊維は繊維径3〜40
μm の必要がある。繊維径が小さいほど繊維体中の表面
積が増加して通気抵抗が向上する。またバネ定数も繊維
径に依存して性能が変化し、繊維径が小さいほど吸音性
能は向上する。しかし、細い繊維は高価であり、不織布
への成形が困難となるため3μm 未満の細繊維を用いる
のは好ましくない。また70μm を越えると十分な通気
抵抗、吸音性能が得られず、遮音性能向上の目的が達成
されない。
【0040】低密度層の繊維集合体は厚みが14〜40
mmの範囲である必要がある。上記範囲の面密度で14mm
未満に成形した場合には高密度層と密度差が小さくなり
遮音性能が低下する。一方40mm超では実際に使用する
上で、スペーサ確保の点等から現実的なサイズではな
い。
【0041】カーペット層、高密度層、および低密度層
のうち少なくとも2層により、当該積層構造体が構成さ
れた場合に、少なくとも何れか1層が積層体の最大長さ
および最大幅となることで他層が分割された場合にも当
該積層体は一体品として使用が可能となる。当該積層構
造体の全層が同じ長さおよび幅にすることも可能である
が、特に限定は行わない。
【0042】次に積層構造体を構成する各層の繊維配合
について説明する。まず積層構造体を構成するカーペッ
ト層は、ポリエステルを主成分とする短繊維より構成さ
れ、繊維径4〜70μm 、繊維長30〜100mmの繊維
(繊維A)が5〜80重量%と、前記の繊維より少なく
とも20℃は軟化点の低い繊維であって繊維径4〜70
μm 、繊維長30〜100mmの繊維(繊維B)が20〜
95重量%で構成されることを特徴とする。
【0043】繊維Aは、ポリエステルを主成分とする短
繊維で繊維径4〜70μm 、繊維長30〜100mmの繊
維であり、高密度層の中に5〜80重量%の割合で配合
する。これは比較的細い繊維も配合することにより繊維
集合体中の接合点を操作し、機械物性、通気抵抗等を操
作するのに必要となるからである。またカーペット層に
必要とされる見栄え品質を操作するのにも必要となるか
らである。
【0044】ここで繊維径は4μm 以上である必要があ
る。これより細い繊維は接合点の操作が困難で機械的強
度を操作することが難しい。また見栄え品質はより精密
に操作可能となるが、材料コスト上昇を招くため好まし
くない。繊維径は70μm 以下でなければならない。こ
れより太い繊維は必要な見栄え品質を得るのに不適とな
る。
【0045】繊維Aは5〜80重量%でなければならな
い。80重量%超では成形性を確保するのが難しくな
る。また5重量%未満ではバインダー繊維量が多すぎ
て、成形時の毛倒れ等が発生するため好ましくない。
【0046】繊維Bは繊維径4〜70μm 、繊維長30
〜100mmの繊維で、当該繊維Aより軟化点が少なくと
も20℃は低い繊維(以下バインダー繊維と言う)であ
り、高密度層の中に20〜95重量%の割合で配合す
る。
【0047】これはカーペット層の中に成形性を付与で
きる繊維を配合することが多少必要であることを意味し
ている。当該積層構造体は遮音の要求される部位への密
着性が性能向上への大きな要因となっており、多様な面
形状に追従するように成形できることが必要である。こ
れが従来の問題点を解決する方法の一つのである。ま
た、車載時の見栄えから追従性に劣ると、カーペットの
ウキやしわの原因ともなる。当該繊維集合体は前述の短
繊維を使用することにより追従性が向上するが、その形
状を維持するためにはバインダー繊維の配合が必要とな
る。加熱成形時には繊維Aを型の形状に拘束した状態で
バインダー繊維が軟化して繊維どうしが接着すること
で、細かな面形状に追従でき、その維持が可能となる。
【0048】このときバインダー繊維は4μm 以上でな
ければならない。これ未満になると加熱成形時にバイン
ダー繊維自体のへたりが発生し、繊維Aと混ぜたときに
均一な繊維集合体を得るのが困難となる。またバインダ
ー繊維は70μm 以下でなければないらい。これ以上の
太い繊維を用いると相対的に繊維の本数が著しく減少す
るため、他繊維との接合点が著しく減少し、機械物性の
操作、形状維持、表面の見栄えに劣るためである。
【0049】ここで繊維どうしの軟化点は、繊維集合体
の形状を維持させながら加熱してプレス成形し製品を作
るために、少なくとも20℃の違いが必要である。これ
よりも軟化点の差が小さくなると、加熱成形時に繊維全
体の軟化が生じてしまう。
【0050】繊維Bは成形性、密度の確保の点から20
〜95重量%の割合で配合しなければならない。20重
量%未満では成形が困難となり、多様な面形状に追従さ
せることができなくなる。95重量%超では表面の見栄
えに劣る。
【0051】カーペット層を構成する繊維A、Bの長さ
は、繊維長30〜100mmの必要がある。通気量を制御
するうえで繊維集合体中の表面積への効果や、繊維集合
体の剛性等の機械強度物性の制御の点から上記範囲にあ
ることが必要である。繊維長が30mm以下の繊維は不織
布の製造性に劣ってしまい好ましくない。また、100
mm以上の繊維は繊維集合体中で均一に分散させることが
難しく、音振上、見栄えとも品質を高レベルで安定させ
るには十分でなく好ましくない。
【0052】次に積層構造体を構成する高密度層が繊維
集合体の場合には、ポリエステルを主成分とする短繊維
より構成され、繊維径10〜25μm 、繊維長30〜1
00mmの丸断面繊維もしくは異形断面繊維(繊維C)が
0〜80重量%と、前記の繊維より少なくとも20℃は
軟化点の低い繊維であって繊維径10〜20μm 、繊維
長30〜100mmの繊維(繊維B)が20〜100重量
%とから構成される。
【0053】繊維Cはポリエステルを主成分とする短繊
維で繊維径10〜25μm 、繊維長30〜100mmの丸
断面繊維もしくは異形断面繊維であり、高密度層の中に
0〜80重量%の割合で配合する。
【0054】これは比較的細い繊維を配合することによ
り繊維集合体中の接合点を操作し、機械物性、通気抵抗
等を操作するのに必要となるからである。この操作によ
り2重壁遮音構造体を形成することが可能となる。また
繊維長、断面形状についても短繊維、異形断面とするこ
とでより通気抵抗を向上させ、機械物性を操作すること
が可能となる。
【0055】ここでは繊維径は10μm 超である必要が
ある。これより細い繊維は接合点の操作が困難で機械的
強度を操作することが難しいため好ましくない。また繊
維径は25μm 未満でなければならない。これより太い
繊維は必要な通気抵抗を得るのに不適となる。
【0056】繊維Cは0〜80重量%でなければならな
い。これ以上では吸音材の厚みを制御することが難し
く、十分な密度を確保できなくなり目的を達成できな
い。
【0057】繊維Bは繊維径10〜20μm 、繊維長3
0〜100mmの繊維で、当該繊維Cより軟化点が少なく
とも20℃は低い繊維(以下バインダー繊維と言う)で
あり、高密度層の中に20〜100重量%の割合で配合
する。
【0058】これは高密度層の中に成形性を付与できる
繊維を配合することが多少必要であることを意味してい
る。当該積層構造体は遮音の要求される部位への密着性
が性能向上への大きな要因となっており、多様な面形状
に追従するように成形することが必要である。これが従
来の問題点を解決する方法の一つである。当該繊維集合
体は前述の短繊維を使用することにより追従性が向上す
るが、その形状を維持するためにはバインダー繊維の配
合が必要となる。加熱成形時には繊維Cを型の形状に拘
束した状態でバインダー繊維が軟化して繊維どうしが接
着することで、細かな面形状に追従でき、その維持が可
能となる。
【0059】このときバインダー繊維は10μm 以上で
なければならない。これ以下になると加熱成形時にバイ
ンダー繊維自体のへたりが発生し、繊維Cと混ぜたとき
に均一な繊維集合体を得るのが困難となる。またバイン
ダー繊維は20μm 以下でなければならない。これ以上
の太い繊維を用いると相対的に繊維の本数が著しく減少
するため、他繊維との接合点が著しく減少し、機械物性
の操作、形状維持が難しくなるためである。
【0060】ここで繊維どうしの軟化点は、繊維集合体
の形状を維持させながら加熱してプレス成形し製品を作
るために、少なくとも20℃の軟化点の違いが必要であ
る。これよりも軟化点の差が小さくなると、加熱成形時
に繊維体全体の軟化が生じてしまう。
【0061】繊維Bは成形性、密度の確保の点から20
〜100重量%の割合で配合しなければならない。20
重量%以下では成形が困難となり、多様な面形状に追従
させることができなくなる。
【0062】高密度層を構成する繊維B、Cの長さは、
繊維長30〜100mmの必要がある。通気量を制御する
うえで繊維集合体中の表面積への効果や、繊維集合体の
剛性等の機械強度物性の制御の点から上記範囲にあるこ
とが必要である。繊維長が30mm未満の繊維は不織布の
製造性に劣ってしまい好ましくない。また、100mm超
の繊維は繊維集合体中で均一に分散させることが難し
く、品質を高レベルで安定させるには十分でなく好まし
くない。
【0063】次に積層構造体を構成する低密度層は、ポ
リエステルを主成分とする繊維で構成され、繊維径3〜
40μm 、繊維長30〜100mmの繊維(繊維D)が7
5〜95重量%と、前記の繊維より少なくとも20℃は
軟化点の低い繊維であって繊維径3〜20μm 、繊維長
30〜100mmの繊維(繊維B)が5〜25重量%で構
成されることを特徴とする。
【0064】繊維Dは繊維径3〜40μm 、繊維長30
〜100mmの繊維で、低通気抵抗層の中に75〜95重
量%の割合で配合する。
【0065】目標性能を達成するには、用いる繊維の太
さ等によりその機械強度物性を操作する必要がある。し
かしその繊維径によっては低密度層の形状維持性が低下
し、経時でのへたりが発生して、要求性能を満足するの
に必要な厚みを、特にフロアインシュレータ部で確保で
きなくなる。そのため高密度層に配合する繊維Cに比べ
て、フロアインシュレータ部では比較的太い繊維の配合
が必要となる。ただし40μm 以上では目標の遮音性能
を得るのには不適である。
【0066】繊維Dの配合は75〜95重量%の割合で
なければならない。遮音性能向上のためにバネ定数を低
減するには75重量%以上でなければならない。これ以
上配合を低減するとバインダー繊維の比率が高くなり、
バネ定数低減が困難となり目標性能を達成できなくな
る。また通気性の制御、成形性の確保の点から95重量
%以下でなければならない。これ以上になるとバインダ
ー繊維の配合が十分でなく、成形性の確保が困難とな
り、パネルへの追従性が悪化する。
【0067】低密度層を構成する繊維の長さは、繊維長
30〜100mmの範囲である必要がある。通気量を制御
するうえで繊維集合体中の表面積への効果や、繊維集合
体の剛性等の機械強度物性の制御、形状維持性等の点か
ら上記範囲にあることが必要である。繊維長が30mm未
満の繊維は不織布の製造性に劣ってしまい好ましくな
い。また、100mm超の繊維は繊維集合体中で均一に分
散させることが難しく、機械強度物性の制御等を安定さ
せるには十分な材料とならず好ましくない。
【0068】次に自動車用ダッシュインシュレータとフ
ロアインシュレータの一体品への適用について説明す
る。自動車用ダッシュインシュレータとフロアインシュ
レータを一体化することで合わせ目からの音の侵入を防
ぐことが可能となる。そこで当該積層構造体を自動車用
ダッシュインシュレータとフロアインシュレータの一体
化に適用することで、車室内への音の侵入を防ぎ、車室
内の遮音性能を向上させることが可能となる。
【0069】また当該積層構造体を適用して自動車用ダ
ッシュインシュレータとフロアインシュレータを一体化
することで、用いられる材質はポリエステルが主となる
ため、工程上で発生するバリ等のリサイクル性も向上さ
せることができる。
【0070】
【作用】次に作用の説明をする。本発明の遮音構造体
は、別体で製造された同一形状、同一重量の従来品に比
べ、合わせ目を持たず、低〜中周波域での遮音性能が向
上した。
【0071】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。 実施例1 積層体中で最も広い低密度層9(図1参照)が面密度8
75g/m2、厚み35mmで、繊度約25μm 、繊維長約
50mmのポリエステル繊維Dが90重量%と、繊度約1
4μm 、繊維長約50mmで繊維Dより軟化点が90℃低
いポリエステル繊維Bが10重量%で構成され、当該低
密度層9より面積の小さいカーペット層10が面密度3
00g/m2、厚み5mmで、繊度約30μm 、繊維長約5
0mmのポリエステル繊維Aが85重量%と、繊度約20
μm 、繊維長約50mmで繊維Aより軟化点が90℃低い
ポリエステル繊維Bが15重量%で構成されて、当該カ
ーペット層10と同サイズの高密度層(1)11が面密
度200g/m2、厚み2mmで、繊度約14μm 、繊維長
約50mmのポリエステル繊維Cが25重量%と、繊度約
14μm 、繊維長約50mmで繊維Cより軟化点が90℃
低いポリエステル繊維Bが75重量%で構成されて、当
該カーペット層10が表層側で当該高密度層(1)11
を挟んで当該低密度層9上に積層上に積層されて、当該
低密度層11上の残りの部分に高密度層(2)12が面
密度4000g/m2のゴムが積層されてなる自動車用内
装材13を作製した。
【0072】実施例2 低密度層の面密度を400g/m2とした以外は実施例1
と全く同じにして自動車用内装材2を作製した。
【0073】実施例3 低密度層の面密度を2000g/m2とした以外は実施例
1と全く同じにして自動車用内装材3を作製した。
【0074】実施例4 低密度層の厚みを14mmとした以外は実施例1と全く同
じにして自動車用内装材4を作製した。
【0075】実施例5 低密度層の厚みを40mmとした以外は実施例1と全く同
じにして自動車用内装材5を作製した。
【0076】実施例6 低密度層が繊度3μm 、繊維長50mmのポリエステル繊
維Dが90重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで繊
維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが10
重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして自
動車用内装材6を作製した。
【0077】実施例7 低密度層が繊度40μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが90重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで
繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが1
0重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材7を作製した。
【0078】実施例8 低密度層が繊度25μm 、繊維長30mmのポリエステル
繊維Dが90重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで
繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが1
0重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材8を作製した。
【0079】実施例9 低密度層が繊度25μm 、繊維長100mmのポリエステ
ル繊維Dが90重量%と、繊度14μm 、繊維長50mm
で繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが
10重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材9を作製した。
【0080】実施例10 低密度層が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが75重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで
繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが2
5重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材10を作製した。
【0081】実施例11 低密度層が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが75重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで
繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが5
重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして自
動車用内装材11を作製した。
【0082】実施例12 低密度層が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが75重量%と、繊度3μm 、繊維長50mmで繊
維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが10
重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして自
動車用内装材12を作製した。
【0083】実施例13 低密度層が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが90重量%と、繊度20μm 、繊維長50mmで
繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが1
0重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材13を作製した。
【0084】実施例14 低密度層が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが90重量%と、繊度20μm 、繊維長30mmで
繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが1
0重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材14を作製した。
【0085】実施例15 低密度層が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが90重量%と、繊度20μm 、繊維長100mm
で繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが
10重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材15を作製した。
【0086】実施例16 低密度層が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが90重量%と、繊度20μm 、繊維長50mmで
繊維Dより軟化点が20℃低いポリエステル繊維Bが1
0重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材16を作製した。
【0087】実施例17 カーペット層の面密度を100g/m2とした以外は実施
例1と全く同じにして自動車用内装材17を作製した。
【0088】実施例18 カーペット層の面密度を100g/m2とした以外は実施
例1と全く同じにして自動車用内装材18を作製した。
【0089】実施例19 カーペット層の厚みを1mmとした以外は実施例1と全く
同じにして自動車用内装材19を作製した。
【0090】実施例20 カーペット層の厚みを10mmとした以外は実施例1と全
く同じにして自動車用内装材20を作製した。
【0091】実施例21 カーペット層が繊度4μm 、繊維長50mmのポリエステ
ル繊維Aが85重量%と、繊度20μm 、繊維長50mm
で繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが
15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材21を作製した。
【0092】実施例22 カーペット層が繊度70μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが85重量%と、繊度20μm 、繊維長50
mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材22を作製した。
【0093】実施例23 カーペット層が繊度30μm 、繊維長30mmのポリエス
テル繊維Aが85重量%と、繊度20μm 、繊維長50
mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材23を作製した。
【0094】実施例24 カーペット層が繊度30μm 、繊維長100mmのポリエ
ステル繊維Aが85重量%と、繊度20μm 、繊維長5
0mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維
Bが15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じ
にして自動車用内装材24を作製した。
【0095】実施例25 カーペット層が繊度30μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが20重量%と、繊度20μm 、繊維長50
mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材25を作製した。
【0096】実施例26 カーペット層が繊度30μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが20重量%と、繊度20μm 、繊維長50
mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材26を作製した。
【0097】実施例27 カーペット層が繊度30μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが85重量%と、繊度4μm 、繊維長50mm
で繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが
15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材27を作製した。
【0098】実施例28 カーペット層が繊度30μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが85重量%と、繊度70μm 、繊維長50
mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材28を作製した。
【0099】実施例29 カーペット層が繊度30μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが85重量%と、繊度20μm 、繊維長30
mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材29を作製した。
【0100】実施例30 カーペット層が繊度30μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが85重量%と、繊度20μm 、繊維長10
0mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維
Bが15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じ
にして自動車用内装材30を作製した。
【0101】実施例31 カーペット層が繊度30μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが85重量%と、繊度20μm 、繊維長50
mmで繊維Aより軟化点が20℃低いポリエステル繊維B
が15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材30を作製した。
【0102】実施例32 高密度層11の面密度を100g/m2とした以外は実施
例1と全く同じにして自動車用内装材32を作製した。
【0103】実施例33 高密度層11の面密度を100g/m2とした以外は実施
例1と全く同じにして自動車用内装材33を作製した。
【0104】実施例34 高密度層11の厚みを1mmとした以外は実施例1と全く
同じにして自動車用内装材34を作製した。
【0105】実施例35 高密度層11の厚みを10mmとした以外は実施例1と全
く同じにして自動車用内装材35を作製した。
【0106】実施例36 高密度層11が繊度10μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長50
mmで繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材36を作製した。
【0107】実施例37 高密度層11が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長50
mmで繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材37を作製した。
【0108】実施例38 高密度層11が繊度14μm 、繊維長30mmのポリエス
テル繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長50
mmで繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材38を作製した。
【0109】実施例39 高密度層11が繊度14μm 、繊維長100mmのポリエ
ステル繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長5
0mmで繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維
Bが75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じ
にして自動車用内装材39を作製した。
【0110】実施例40 高密度層11が繊度14μm 、繊維長50mmで繊維Cよ
り軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが100重量
%で構成される以外は実施例1と全く同じにして自動車
用内装材40を作製した。
【0111】実施例41 高密度層11が繊度14μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Cが80重量%と、繊度14μm 、繊維長50
mmで繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が20重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材41を作製した。
【0112】実施例42 高密度層11が繊度14μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Cが25重量%と、繊度10μm 、繊維長50
mmで繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材42を作製した。
【0113】実施例43 高密度層11が繊度14μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Cが25重量%と、繊度20μm 、繊維長50
mmで繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材43を作製した。
【0114】実施例44 高密度層11が繊度14μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長30
mmで繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材44を作製した。
【0115】実施例45 高密度層11が繊度14μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長10
0mmで繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維
Bが75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じ
にして自動車用内装材45を作製した。
【0116】実施例46 高密度層11が繊度14μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長50
mmで繊維Cより軟化点が20℃低いポリエステル繊維B
が75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材46を作製した。
【0117】実施例47 高密度層12の面密度を300g/m2とした以外は実施
例1と全く同じにして自動車用内装材47を作製した。
【0118】実施例48 高密度層12の面密度を10000g/m2とした以外は
実施例1と全く同じにして自動車用内装材48を作製し
た。
【0119】実施例49 高密度層12の面密度を100g/m2、厚み2mmで、繊
度約14μm 、繊維長約50mmのポリエステル繊維Cが
25重量%と、繊度約14μm 、繊維長約50mmで繊維
Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重
量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして自動
車用内装材49を作製した。
【0120】実施例50 高密度層12の面密度を1000g/m2、厚み2mmで、
繊度約14μm 、繊維長約50mmのポリエステル繊維C
が25重量%と、繊度約14μm 、繊維長約50mmで繊
維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75
重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして自
動車用内装材50を作製した。
【0121】実施例51 高密度層12の面密度を200g/m2、厚み1mmで、繊
度約14μm 、繊維長約50mmのポリエステル繊維Cが
25重量%と、繊度約14μm 、繊維長約50mmで繊維
Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重
量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして自動
車用内装材51を作製した。
【0122】実施例52 高密度層12の面密度を200g/m2、厚み10mmで、
繊度約14μm 、繊維長約50mmのポリエステル繊維C
が25重量%と、繊度約14μm 、繊維長約50mmで繊
維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75
重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして自
動車用内装材52を作製した。
【0123】実施例53 高密度層12の面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊
度10μm 、繊維長約50mmのポリエステル繊維Cが2
5重量%と、繊度約14μm 、繊維長約50mmで繊維C
より軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量
%で構成される以外は実施例1と全く同じにして自動車
用内装材53を作製した。
【0124】実施例54 高密度層12の面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊
度25μm 、繊維長約50mmのポリエステル繊維Cが2
5重量%と、繊度約14μm 、繊維長約50mmで繊維C
より軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量
%で構成される以外は実施例1と全く同じにして自動車
用内装材54を作製した。
【0125】実施例55 高密度層12の面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊
度14μm 、繊維長30mmのポリエステル繊維Cが25
重量%と、繊度約14μm 、繊維長約50mmで繊維Cよ
り軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%
で構成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用
内装材55を作製した。
【0126】実施例56 高密度層12の面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊
度14μm 、繊維長100mmのポリエステル繊維Cが2
5重量%と、繊度約14μm 、繊維長約50mmで繊維C
より軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量
%で構成される以外は実施例1と全く同じにして自動車
用内装材56を作製した。
【0127】実施例57 高密度層12の面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊
度14μm 、繊維長約50mmで繊維Cより軟化点が90
℃低いポリエステル繊維Bが100重量%で構成される
以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装材57を
作製した。
【0128】実施例58 高密度層12の面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊
度14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが80
重量%と、繊度約14μm 、繊維長約50mmで繊維Cよ
り軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが20重量%
で構成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用
内装材58を作製した。
【0129】実施例59 高密度層12の面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊
度14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25
重量%と、繊度10μm 、繊維長約50mmで繊維Cより
軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが20重量%で
構成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内
装材59を作製した。
【0130】実施例60 高密度層12の面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊
度14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25
重量%と、繊度20μm 、繊維長約50mmで繊維Cより
軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で
構成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内
装材60を作製した。
【0131】実施例61 高密度層12の面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊
度14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25
重量%と、繊度14μm 、繊維長約30mmで繊維Cより
軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で
構成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内
装材61を作製した。
【0132】実施例62 高密度層12の面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊
度14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25
重量%と、繊度14μm 、繊維長約100mmで繊維Cよ
り軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%
で構成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用
内装材62を作製した。
【0133】実施例63 高密度層12の面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊
度14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25
重量%と、繊度14μm 、繊維長約50mmで繊維Cより
軟化点が20℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で
構成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内
装材63を作製した。
【0134】実施例64 高密度層11が面密度を800g/m2のポリエチレン
で、高密度層2が面密度4000g/m2のゴムで構成さ
れる以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装材6
4を作製した。
【0135】実施例65 高密度層11の面密度を800g/m2のポリエチレン
で、高密度層2が面密度800g/m2、厚み2mmで、繊
度14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25
重量%と、繊度14μm 、繊維長約50mmで繊維Cより
軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で
構成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内
装材65を作製した。
【0136】実施例66 積層体中で最も広いカーペット層が面密度300g/
m2、厚み25mmで、繊度約30μm 、繊維長約50mmの
ポリエステル繊維Aが85重量%と、繊度約20μm 、
繊維長約50mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエ
ステル繊維Bが15重量%で構成されて、分割された2
個の低密度層が面密度875g/m2、厚み35mmで、繊
度約25μm 、繊維長約50mmのポリエステル繊維Dが
90重量%と、繊度約14μm 、繊維長約50mmで繊維
Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが10重
量%で構成され、当該カーペット層の裏側に当該低密度
層が積層されてなる自動車用内装材66を作製した。
【0137】実施例67 積層体中で最も広いカーペット層が面密度300g/
m2、厚み5mmで、繊度約30μm 、繊維長約50mmのポ
リエステル繊維Aが85重量%と、繊度約20μm 、繊
維長約50mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエス
テル繊維Bが15重量%で構成されて、分割された2個
の低密度層が面密度875g/m2、厚み35mmで、繊度
約25μm 、繊維長約50mmのポリエステル繊維Dが9
0重量%と、繊度約14μm 、繊維長約50mmで繊維D
より軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが10重量
%で構成され、当該カーペット層の裏側に当該低密度層
が積層され、1個の当該低密度層はカーペット層との間
に高密度層を有し、当該高密度層が面密度200g/
m2、厚み2mmで、繊度14μm 、繊維長50mmのポリエ
ステル繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長5
0mmで繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維
Bが75重量%で構成されてなる自動車用内装材67を
作製した。
【0138】実施例68 積層体中で最も広い高密度層14(図2参照)が面密度
800g/m2のポリエチレンで、1方の裏側に分割され
た2個の低密度層15が面密度875g/m2、厚み35
mmで、繊度約25μm 、繊維長約50mmのポリエステル
繊維Dが90重量%と、繊度約14μm 、繊維長約50
mmで繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が10重量%で構成され、当該高密度層14の裏側に当
該低密度層15が積層され、その反対側の表面に1個の
当該低密度層と同サイズで、面密度300g/m2、厚み
5mmで、繊度約30μm 、繊維長約50mmのポリエステ
ル繊維Aが85重量%と、繊度約20μm 、繊維長約5
0mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維
Bが15重量%で構成されたカーペット層16が積層さ
れて、カーペット層16と同じ側に他方の低密度層と同
サイズの面密度4000g/m2のゴム17が積層されて
なる自動車用内装材68を作製した。
【0139】実施例69 積層体中で最も広い高密度層が面密度800g/m2のポ
リエチレンで、1方の裏側に分割された2個の低密度層
が面密度875g/m2、厚み35mmで、繊度約25μm
、繊維長約50mmのポリエステル繊維Dが90重量%
と、繊度約14μm 、繊維長約50mmで繊維Dより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bが10重量%で構成
され、当該高密度層1の裏側に当該低密度層が積層さ
れ、その反対側の表面に1個の当該低密度層と同サイズ
で、面密度300g/m2、厚み5mmで、繊度約30μm
、繊維長約50mmのポリエステル繊維Aが85重量%
と、繊度約20μm 、繊維長約50mmで繊維Aより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bが15重量%で構成
されたカーペット層が積層されてなる自動車用内装材6
9を作製した。
【0140】比較例1 低密度層の面密度を100g/m2とした以外は実施例1
と全く同じにして自動車用内装材70を作製したが、絶
対レベルの遮音度が著しく低下し、遮音性能測定が不可
能であった。
【0141】比較例2 低密度層の面密度を3000g/m2とした以外は実施例
1と全く同じにして自動車用内装材71を作製しようと
したが、成形時の繊維の圧縮ができず、作製できなかっ
た。
【0142】比較例3 低密度層の厚みを10mmに成形する以外は実施例1と全
く同じにして自動車用内装材72を作製しようとした
が、成形時の繊維の圧縮ができず、作製できなかった。
【0143】比較例4 低密度層の厚みを100mmとした以外は実施例1と全く
同じにして自動車用内装材73を作製したが、実使用上
から現実的なサイズとならなかった。
【0144】比較例5 低密度層が繊度1μm 、繊維長50mmのポリエステル繊
維Dが90重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで繊
維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが10
重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして自
動車用内装材74を作製しようとしたが、繊維Dが細す
ぎて不織布を成さず、作製できなかった。
【0145】比較例6 低密度層が繊度100μm 、繊維長50mmのポリエステ
ル繊維Dが90重量%と、繊度14μm 、繊維長50mm
で繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが
10重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材75を作製した。
【0146】比較例7 低密度層が繊度25μm 、繊維長10mmのポリエステル
繊維Dが90重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで
繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが1
0重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材76を作製しようとしたが、繊維Dが短
く不織布とならず、作製できなかった。
【0147】比較例8 低密度層が繊度25μm 、繊維長200mmのポリエステ
ル繊維Dが90重量%と、繊度14μm 、繊維長50mm
で繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが
10重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材77を作製した。
【0148】比較例9 低密度層が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが40重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで
繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが6
0重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材78を作製した。
【0149】比較例10 低密度層が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが100重量%で構成される以外は実施例1と全
く同じにして自動車用内装材79を作製しようとした
が、厚みが十分に薄く成形できず、作製できなかった。
【0150】比較例11 低密度層が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが90重量%と、繊度1μm 、繊維長50mmで繊
維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが10
重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして自
動車用内装材80を作製しようとしたが、繊維Bが細す
ぎて不織布とならず、作製できなかった。
【0151】比較例12 低密度層が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが90重量%と、繊度100μm 、繊維長50mm
で繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが
10重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材81を作製した。
【0152】比較例13 低密度層が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが90重量%と、繊度14μm 、繊維長10mmで
繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが1
0重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材82を作製しようとしたが、繊維Bが短
くて不織布とならず、作製できなかった。
【0153】比較例14 低密度層が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが90重量%と、繊度14μm 、繊維長200mm
で繊維Dより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが
10重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材83を作製した。
【0154】比較例15 低密度層が繊度25μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Dが90重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで
繊維Dより軟化点が10℃低いポリエステル繊維Bが1
0重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材84を作製した。
【0155】比較例16 カーペット層の面密度を50g/m2とした以外は実施例
1と全く同じにして自動車用内装材85を作製した。
【0156】比較例17 カーペット層の面密度を2000g/m2とした以外は実
施例1と全く同じにして自動車用内装材86を作製しよ
うとしたが、成形時の繊維の圧縮ができず、作製できな
かった。
【0157】比較例18 カーペット層の厚みを1mm以下にする以外は実施例1と
全く同じにして自動車用内装材87を作製しようとした
が、成形時の繊維の圧縮ができず、作製できなかった。
【0158】比較例19 カーペット層の厚みを30mmとする以外は実施例1と全
く同じにして自動車用内装材88を作製したが、実使用
上から現実的なサイズとならなかった。
【0159】比較例20 カーペット層が繊度1μm 、繊維長50mmのポリエステ
ル繊維Aが85重量%と繊度20μm 、繊維長50mmで
繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが1
5重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材89を作製しようとしたが、繊維Aが細
すぎて不織布とならず、作製できなかった。
【0160】比較例21 カーペット層が繊度100μm 、繊維長50mmのポリエ
ステル繊維Aが85重量%と繊度20μm 、繊維長50
mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材90を作製した。
【0161】比較例22 カーペット層が繊度30μm 、繊維長10mmのポリエス
テル繊維Aが85重量%と繊度20μm 、繊維長50mm
で繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが
15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材91を作製しようとしたが、繊維Aが
短くて不織布とならず、作製できなかった。
【0162】比較例23 カーペット層が繊度30μm 、繊維長200mmのポリエ
ステル繊維Aが85重量%と繊度20μm 、繊維長50
mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材92を作製した。
【0163】比較例24 カーペット層が繊度30μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが5重量%と繊度20μm 、繊維長50mmで
繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが9
5重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材93を作製した。
【0164】比較例25 カーペット層が繊度30μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが100重量%で構成される以外は実施例1
と全く同じにして自動車用内装材94を作製しようとし
たが、成形体を呈さず、作製できなかった。
【0165】比較例26 カーペット層が繊度30μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが85重量%と繊度1μm 、繊維長50mmで
繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが1
5重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材95を作製しようとしたが、繊維Bが細
すぎて不織布とならず、作製できなかった。
【0166】比較例27 カーペット層が繊度30μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが85重量%と繊度200μm 、繊維長50
mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材96を作製した。
【0167】比較例28 カーペット層が繊度30μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが85重量%と繊度20μm 、繊維長10mm
で繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが
15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材97を作製しようとしたが、繊維Bが
短くて不織布とならず、作製できなかった。
【0168】比較例29 カーペット層が繊度30μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが85重量%と繊度20μm 、繊維長200
mmで繊維Aより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材98を作製した。
【0169】比較例30 カーペット層が繊度30μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Aが85重量%と繊度20μm 、繊維長50mm
で繊維Aより軟化点が10℃低いポリエステル繊維Bが
15重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材99を作製した。
【0170】比較例31 高密度層1の面密度を50g/m2とした以外は実施例1
と全く同じにして自動車用内装材100を作製した。
【0171】比較例32 高密度層1の面密度を2000g/m2とした以外は実施
例1と全く同じにして自動車用内装材101を作製しよ
うとしたが、成形時の繊維の圧縮ができず、作製できな
かった。
【0172】比較例33 高密度層1の面密度を1mm以下とした以外は実施例1と
全く同じにして自動車用内装材102を作製しようとし
たが、成形時の繊維の圧縮ができず、作製できなかっ
た。
【0173】比較例34 高密度層1の厚みを30mmとした以外は実施例1と全く
同じにして自動車用内装材103を作製したが、実使用
上から現実的なサイズとならなかった。
【0174】比較例35 高密度層1が繊度1μm 、繊維長50mmのポリエステル
繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで
繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが7
5重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材104を作製しようとしたが、繊維Cが
細すぎて不織布とならず、作製できなかった。
【0175】比較例36 高密度層1が繊度100μm 、繊維長50mmのポリエス
テル繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長50
mmで繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材105を作製した。
【0176】比較例37 高密度層1が繊度14μm 、繊維長10mmのポリエステ
ル繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長50mm
で繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが
75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材106を作製しようとしたが、繊維C
が短すぎて不織布とならず、作製できなかった。
【0177】比較例38 高密度層1が繊度14μm 、繊維長200mmのポリエス
テル繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長50
mmで繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材107を作製した。
【0178】比較例39 高密度層1が繊度14μm 、繊維長50mmのポリエステ
ル繊維Cが100重量%で構成される以外は実施例1と
全く同じにして自動車用内装材108を作製しようとし
たが、成形体を呈さず、作製できなかった。
【0179】比較例40 高密度層1が繊度14μm 、繊維長50mmのポリエステ
ル繊維Cが25重量%と、繊度1μm 、繊維長50mmで
繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが7
5重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材109を作製しようとしたが、繊維Bが
細すぎて不織布とならず、作製できなかった。
【0180】比較例41 高密度層1が繊度14μm 、繊維長50mmのポリエステ
ル繊維Cが25重量%と、繊度100μm 、繊維長50
mmで繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材110を作製した。
【0181】比較例42 高密度層1が繊度14μm 、繊維長50mmのポリエステ
ル繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長10mm
で繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが
75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材111を作製しようとしたが、繊維B
が細すぎて不織布とならず、作製できなかった。
【0182】比較例43 高密度層1が繊度14μm 、繊維長50mmのポリエステ
ル繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長200
mmで繊維Cより軟化点が90℃低いポリエステル繊維B
が75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じに
して自動車用内装材112を作製した。
【0183】比較例44 高密度層1が繊度14μm 、繊維長50mmのポリエステ
ル繊維Cが25重量%と、繊度14μm 、繊維長50mm
で繊維Cより軟化点が10℃低いポリエステル繊維Bが
75重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材113を作製した。
【0184】比較例45 高密度層2の面密度を100g/m2とした以外は実施例
1と全く同じにして自動車用内装材114を作製した。
【0185】比較例46 高密度層2の面密度を20000g/m2とした以外は実
施例1と全く同じにして自動車用内装材115を作製し
たが、重量が超過し、実車搭載が困難となる結論となっ
た。
【0186】比較例47 高密度層2が面密度を50g/m2、厚み2mmで、繊度1
4μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25重量
%と、繊度14μm 、繊維長50mmで繊維Cより軟化点
が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で構成さ
れる以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装材1
16を作製した。
【0187】比較例48 高密度層2が面密度を2000g/m2、厚み2mmで、繊
度14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25
重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで繊維Cより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で構
成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装
材117を作製しようとしたが、成形時の繊維の圧縮が
できず、作製できなかった。
【0188】比較例49 高密度層2が面密度を200g/m2、厚み1mm以下で、
繊度14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが2
5重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで繊維Cより
軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で
構成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内
装材118を作製しようとしたが、成形時の繊維の圧縮
ができず、作製できなかった。
【0189】比較例50 高密度層2が面密度を200g/m2、厚み30mmで、繊
度14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25
重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで繊維Cより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で構
成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装
材119を作製しようとしたが、実使用上から現実的な
サイズとならなかった。
【0190】比較例51 高密度層2が面密度を200g/m2、厚み2mm以下で、
繊度1μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25
重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで繊維Cより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で構
成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装
材120を作製しようとしたが、繊維Cが細すぎて不織
布とならず、作製できなかった。
【0191】比較例52 高密度層2が面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊度
100μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25
重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで繊維Cより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で構
成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装
材121を作製した。
【0192】比較例53 高密度層2が面密度を200g/m2、厚み2mm以下で、
繊度14μm 、繊維長10mmのポリエステル繊維Cが2
5重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで繊維Cより
軟化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で
構成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内
装材122を作製しようとしたが、繊維Cが細すぎて不
織布とならず、作製できなかった。
【0193】比較例54 高密度層2が面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊度
14μm 、繊維長200mmのポリエステル繊維Cが25
重量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで繊維Cより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で構
成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装
材123を作製した。
【0194】比較例55 高密度層2が面密度を200g/m2、厚み2mm以下で、
繊度14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが1
00重量%で構成される以外は実施例1と全く同じにし
て自動車用内装材124を作製しようとしたが、成形時
の繊維の圧縮ができず、作製できなかった。
【0195】比較例56 高密度層2が面密度を200g/m2、厚み2mm以下で、
繊度14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが2
5重量%と、繊度1μm 、繊維長50mmで繊維Cより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で構
成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装
材125を作製しようとしたが、繊維Bが細すぎて不織
布とならず、作製できなかった。
【0196】比較例57 高密度層2が面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊度
14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25重
量%と、繊度100μm 、繊維長50mmで繊維Cより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で構
成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装
材126を作製した。
【0197】比較例58 高密度層2が面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊度
14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25重
量%と、繊度14μm 、繊維長10mmで繊維Cより軟化
点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で構成
される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装材
127を作製しようとしたが、繊維Bが短すぎて不織布
とならず、作製できなかった。
【0198】比較例59 高密度層2が面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊度
14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25重
量%と、繊度14μm 、繊維長200mmで繊維Cより軟
化点が90℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で構
成される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装
材128を作製した。
【0199】比較例60 高密度層2が面密度を200g/m2、厚み2mmで、繊度
14μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25重
量%と、繊度14μm 、繊維長50mmで繊維Cより軟化
点が10℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で構成
される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装材
129を作製した。
【0200】比較例61 高密度層1が面密度20000g/m2のゴムで、高密度
層2が面密度を4000g/m2のポリエチレン材で構成
される以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装材
130を作製したが、重量が超過し、実車搭載が困難と
なる結論となった。
【0201】比較例62 高密度層1が面密度20000g/m2のゴムで、高密度
層2が面密度を2000g/m2、厚み2mmで、繊度14
μm 、繊維長50mmのポリエステル繊維Cが25重量%
と、繊度14μm 、繊維長50mmで繊維Cより軟化点が
10℃低いポリエステル繊維Bが75重量%で構成され
る以外は実施例1と全く同じにして自動車用内装材13
1を作製したが、重量が超過し、実車搭載が困難となる
結論となった。
【0202】比較例63 低密度層が分割される以外は実施例1と全く同じにして
自動車用内装材132を作製した。
【0203】(試験例)上記実施例および比較例におい
て得られた遮音構造体について、以下の実験を実施し
た。
【0204】・試験例(遮音性能測定) 上記の各実施例および比較例の方法によって得たサンプ
ルについて、JIS1416の残響室−残響室を利用し
た音響透過損失測定を行なった。このとき各サンプルに
ついて面密度を統一し、積層構造体全体の質量により決
定される音響透過損失(TL)の質量則の遮音レベルを
0dB基準として遮音性能差を算出した。さらにこの差を
〜500〔Hz〕、500〔Hz〕〜の周波数域で平均し、
表にまとめた。これらの試験結果を表1〜表20に示
す。
【0205】
【表1】
【0206】
【表2】
【0207】
【表3】
【0208】
【表4】
【0209】
【表5】
【0210】
【表6】
【0211】
【表7】
【0212】
【表8】
【0213】
【表9】
【0214】
【表10】
【0215】
【表11】
【0216】
【表12】
【0217】
【表13】
【0218】
【表14】
【0219】
【表15】
【0220】
【表16】
【0221】
【表17】
【0222】
【表18】
【0223】
【表19】
【0224】
【表20】
【0225】表1〜表20に示す結果において音響透過
損失差が〜500〔Hz〕、500〔Hz〕〜2k〔Hz〕の
周波数域のどちらかで1dB未満のものはその効果がない
ものと判断した。
【0226】表1〜表20より実施例で作製した各遮音
構造体は、積層構造体全体の質量により決定される音響
透過損失(TL)の質量則の遮音レベルに比べて、低周
波数域での遮音性能が向上することが確認された。
【0227】また表21〜表40より特許請求の範囲か
ら外れる仕様で作製した比較例は、遮音性能について満
足な値が得ることができなかった。
【0228】
【表21】
【0229】
【表22】
【0230】
【表23】
【0231】
【表24】
【0232】
【表25】
【0233】
【表26】
【0234】
【表27】
【0235】
【表28】
【0236】
【表29】
【0237】
【表30】
【0238】
【表31】
【0239】
【表32】
【0240】
【表33】
【0241】
【表34】
【0242】
【表35】
【0243】
【表36】
【0244】
【表37】
【0245】
【表38】
【0246】
【表39】
【0247】
【表40】
【0248】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の遮音構造
体は、一体化により合わせ目を有さず、従来の別体で成
形された遮音構造体より低〜中周波数域での遮音性能が
格段に向上する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図3】車両に搭載された遮音構造体(ダッシュインシ
ュレータ部)および遮音構造体(フロアインシュレータ
部)の模式図である。
【図4】ダッシュインシュレータの模式図である。
【図5】フロアインシュレータの模式図である。
【符号の説明】
1 遮音構造体(ダッシュインシュレータ部) 2 遮音構造体(フロアインシュレータ部) 3 車体パネル 4 高密度層(ダッシュインシュレータ部) 5 低密度層(ダッシュインシュレータ部) 6 低密度層(フロアインシュレータ部) 7 高密度層(フロアインシュレータ部) 8 フロアカーペット 9 低密度層 10 カーペット層 11 高密度層 12 高密度層 13 自動車用内装材 14 高密度層 15 低密度層 16 カーペット層 17 ゴム 68 自動車用内装材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各層の密度差が2〜100倍あり、少な
    くとも2層から構成されており、そのうちの少なくとも
    1層が全体の長さおよび幅の最大となる積層構造体から
    成る自動車用内装材において、表面を構成する層中にポ
    リエステルを主成分とする短繊維より構成されたカーペ
    ット表皮を有し、そして積層構造体全体の厚みが15〜
    60mmであり、面密度が0.5〜13kg/m2であり、成
    形性を有することを特徴とする自動車用内装材。
  2. 【請求項2】 前記積層構造体において、一方の最外層
    はカーペット表皮で構成されており、このカーペット表
    皮は繊維径4〜70μm 、面密度0.1〜1.0kg/
    m2、厚み1〜10mmの繊維集合体であり、このカーペッ
    ト層が当該積層構造体の最大の長さおよび最大の幅であ
    り、他方の側の最外層は、各々が分割されたポリエステ
    ルを主成分とする短繊維より構成された成形性を有する
    低密度層で構成され、この低密度層は繊維径3〜40μ
    m 、面密度0.4〜2.0kg/m2、厚み14〜40mmの
    繊維集合体であることを特徴とする請求項1項記載の自
    動車用内装材。
  3. 【請求項3】 前記積層構造体において、一方の最外層
    はカーペット表皮で構成され、このカーペット表皮は繊
    維径4〜70μm 、面密度0.1〜1.0kg/m2、厚み
    1〜10mmの繊維集合体であり、このカーペット層が当
    該積層構造体の最大の長さおよび最大の幅であり、他方
    の側の最外層は分割された、ポリエステルを主成分とす
    る短繊維より構成された成形性を有する低密度層で構成
    され、この低密度層は繊維径3〜40μm 、面密度0.
    4〜2.0kg/m2、厚み14〜40mmの繊維集合体であ
    り、少なくとも1つの低密度層はカーペット表皮層との
    間に高密度層を有しており、この高密度層は繊維径10
    〜25μm 、面密度0.1〜1.0kg/m2、厚み1〜1
    0mmの繊維集合体であるか、または通気性を有さない面
    密度0.3〜10kg/m2の高分子材料であることを特徴
    とする請求項1項記載の自動車用内装材。
  4. 【請求項4】 前記積層構造体において、積層構造体中
    の少なくとも1層は高密度層で構成され、この高密度層
    は繊維径10〜25μm 、面密度0.1〜1.0kg/
    m2、厚み1〜10mmの繊維集合体であるか、または通気
    性を有さない面密度0.3〜10kg/m2の高分子材料で
    あり、この高密度層が当該積層構造体の最大の長さおよ
    び最大の幅であり、この高密度層の一方の面に分割され
    た低密度層が設けられ、この低密度層は繊維径3〜40
    μm 、面密度0.4〜2.0kg/m2、厚み14〜40mm
    の繊維集合体であり、高密度層の他方の面に互いに独立
    したカーペット表皮層と高密度層が設けられ、該カーペ
    ット表皮は繊維径4〜70μm 、面密度0.1〜1.0
    kg/m2、厚み1〜10mmの繊維集合体であることを特徴
    とする請求項1項記載の自動車用内装材。
  5. 【請求項5】 前記積層構造体において、積層構造体中
    の少なくとも1層は高密度層で構成され、この高密度層
    は繊維径10〜25μm 、面密度0.1〜1.0kg/
    m2、厚み1〜10mmの繊維集合体であるか、または通気
    性を有さない面密度0.3〜10kg/m2の高分子材料で
    あり、この高密度層は当該積層構造体の最大の長さおよ
    び最大の幅であり、この高密度層の一方の面に分割され
    た低密度層が設けられ、この低密度層は繊維径3〜40
    μm 、面密度0.4〜2.0kg/m2、厚み14〜40mm
    の繊維集合体であり、更に高密度層の他方の面に少なく
    とも1つの低密度層と同じ長さおよび幅のカーペット表
    皮層が設けられ、このカーペット表皮は繊維径4〜70
    μm 、面密度0.1〜1.0kg/m2、厚み1〜10mmの
    繊維集合体であることを特徴とする請求項1項記載の自
    動車用内装材。
  6. 【請求項6】 前記積層構造体において、最外層は低密
    度層で構成され、この低密度層は繊維径3〜40μm 、
    面密度0.4〜2.0kg/m2、厚み14〜40mmの繊維
    集合体であり、この低密度層が当該積層構造体の最大の
    長さおよび最大の幅であり、この低密度層の一方の表面
    に分割された積層体が設けられ、その積層体の少なくと
    も1つはカーペット表皮層であり、このカーペット表皮
    は繊維径4〜70μm 、面密度0.1〜1.0kg/m2
    厚み1〜10mmの繊維集合体であり、その積層体の少な
    くとも1つは高密度層であり、この高密度層は繊維径1
    0〜25μm 、面密度0.1〜1.0kg/m2、厚み1〜
    10mmの繊維集合体であるか、または通気性を有さない
    面密度0.3〜10kg/m2の高分子材料であることを特
    徴とする請求項1項記載の自動車用内装材。
  7. 【請求項7】 前記積層構造体において、最外層は低密
    度層で構成され、この低密度層は繊維径10〜40μm
    、面密度0.4〜2.0kg/m2、厚み14〜40mmの
    繊維集合体であり、この低密度層が当該積層構造体の最
    大の長さおよび最大の幅であり、この低密度層の一方の
    面に分割された積層体が設けられ、少なくとも1つの積
    層体は高密度層であり、少なくとも1つの積層体は低密
    度層と接する側の表面に高密度層を有し、反対側の表面
    にカーペット表皮層を有しており、この高密度層は繊維
    径10〜25μm 、面密度0.1〜1.0kg/m2、厚み
    1〜10mmの繊維集合体であるか、または通気性を有さ
    ない面密度0.3〜10kg/m2の高分子材料であり、カ
    ーペット表皮は繊維径4〜70μm 、面密度0.1〜1
    0kg/m2、厚み1〜10mmの繊維集合体であることを特
    徴とする請求項1項記載の自動車用内装材。
  8. 【請求項8】 前記積層構造体において、カーペット表
    皮は、面密度0.1〜1.0kg/m2、厚み1〜10mmの
    繊維集合体であり、その繊維配合は、ポリエステルを主
    成分とする短繊維より構成され、繊維径4〜70μm 、
    繊維長30〜100mmの繊維(繊維A)の20〜95重
    量%と、前記の繊維より少なくとも20℃は軟化点の低
    い繊維であって繊維径4〜70μm 、繊維長30〜10
    0mmの繊維(繊維B)の5〜80重量%から構成される
    ことを特徴とする請求項2〜7項のいずれか1項記載の
    自動車用内装材。
  9. 【請求項9】 前記積層構造体において、高密度層は面
    密度0.1〜1.0kg/m2、厚み1〜10mmの繊維集合
    体であるか、または通気性を有さない面密度0.3〜1
    0kg/m2の高分子であり、繊維集合体の場合には、その
    繊維配合はポリエステルを主成分とする短繊維より構成
    され、繊維径10〜25μm 、繊維長30〜100mmの
    丸断面繊維もしくは異形断面繊維(繊維C)の0〜80
    重量%と、前記の繊維より少なくとも20℃は軟化点の
    低い繊維であって繊維径10〜20μm 、繊維長30〜
    100mmの繊維(繊維B)の20〜100重量%から構
    成されることを特徴とする請求項8項記載の自動車用内
    装材。
  10. 【請求項10】 前記積層構造体において、低密度層は
    面密度0.4〜2.0kg/m2、厚み14〜40mmの繊維
    集合体であり、その繊維配合はポリエステルを主成分と
    する繊維で構成され、繊維径3〜40μm 、繊維長30
    〜100mmの繊維(繊維D)の75〜95重量%と、前
    記の繊維より少なくとも20℃は軟化点の低い繊維であ
    って繊維径3〜20μm 、繊維長30〜100mmの繊維
    (繊維B)の5〜25重量%から構成されることを特徴
    とする請求項9項記載の自動車用内装材。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項の自動
    車用内装材を、自動車の車体パネルの車室内側に位置せ
    しめて成る自動車用ダッシュインシュレータおよびフロ
    アインシュレータの一体製品。
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WO2019004408A1 (ja) * 2017-06-30 2019-01-03 エム・テックス株式会社 遮音用繊維集積体、吸遮音材および車両用吸遮音材

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